1: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/03(月) 23:56:12 ID:orSzSRPo
オリヴィア「……は?」

華子「あれ? 聞こえなかった?」

香純「あの……華子さん」

華子「ん? どしたの香純さん」


香純「命を粗末にするのは……良くないと思います」


オリヴィア「それはさすがにひどくない!?」

引用元: 華子「オリヴィア、ちょっと腋出して」 



あそびあそばせ 7巻 アニメDVD付き限定版 (ヤングアニマルコミックス)
涼川りん
白泉社 (2018-12-26)
売り上げランキング: 1,846
2: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/03(月) 23:59:18 ID:orSzSRPo
華子「ま、まあまあ! 落ち着いてよ、オリヴィア!」

オリヴィア「そもそも! 何でそんな事言うの!?」

華子「へっ? 何が?」

香純「オリヴィアさんに、腋を出せって……」

華子「……んー、ちょっと確かめたい事があってさ」

オリヴィア・香純「……確かめたいこと?」


華子「なんか……最近、臭いが気にならなくなってるんだよ」


オリヴィア・香純「!?」

3: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:02:29 ID:2BgupML.
オリヴィア「えっ、嘘……ホントに!? 臭わない!?」

香純「騙されちゃ駄目です、オリヴィアさん!」

オリヴィア「えっ!?」

香純「オリヴィアさん、依然としてスパイシーですから!」

華子「まあ、スパイシーはスパイシーなんだけどさ」

オリヴィア「ねえ! そのスパイシーってのやめてくれない!?」


華子「なんか……臭いって思わなくなってきたんだよね」


オリヴィア・香純「!?」

4: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:07:40 ID:2BgupML.
オリヴィア「えっ!? どっ、どういうこと!?」

香純「恐らくですが……脳が、錯覚を起こしてるんだと思います」

オリヴィア「ごめん、もうちょっとわかりやすく言って」

華子「ほら、私達って結構ずっと一緒に居るじゃん?」

オリヴィア「うん」


華子「だから……体はずっと臭いって叫んでたんだよね」

華子「でも、ずっと叫び続けてたら喉がぶっ壊れたー、みたいな?」


オリヴィア「……」

オリヴィア「あ、うん……なんとなくわかった」

5: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:13:31 ID:2BgupML.
華子「だからさ、オリヴィア! 腋出してよ、腋!」

オリヴィア「……イヤ」

華子「え~っ!? なんで!?」

香純「まあ、あれだけ臭いって言ってた訳ですし」

オリヴィア「そうよ! どうせ、直で嗅いだら臭いって言うんでしょ!?」

華子「言わないって! ぜ~ったい言わない!」


オリヴィア「……じゃあ、ちょっとだけなら」


華子「うっしゃあ! 思いっきり嗅いでやるぜぃ!」

香純「華子さん、あの、あまり大声で言わないでください……!」

香純「外に聞こえたら、私も仲間だと思われちゃいますから……!」

6: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:17:30 ID:2BgupML.
オリヴィア「……はい」

…スッ

華子「いや、オリヴィア……それじゃ嗅ぎにくいってば」

オリヴィア「……だ、だって……///」

華子「恥ずかしがらずに、ほら! ほらほら~!」

オリヴィア「っ……!///」

…ススッ

華子「良いよ~、その調子! オリヴィア~ン、トレビア~ン!」


オリヴィア「かっ、嗅ぐなら早くしてくれない!?///」


華子「あ、ごっめん……なんか楽しくなってきちゃって!」テヘペロ!

香純「私からもお願いします……早く終わらせて、封印を……!」

7: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:22:08 ID:2BgupML.
華子「では……参る!」

オリヴィア「ぜ、絶対臭いとか言わないでね!?///」

華子「……わ~かってるってぇ」

オリヴィア「顔芸も無し!/// 本気で怒るからね!///」

華子「……」クンクンッ

オリヴィア「っ……!///」


華子「スパァイスィー……!」ニヤァッ!


オリヴィア「っ!? かっ、香純!? 香純!?」

香純「えっ!? な、何ですか!?」

オリヴィア「この反応、何!? 私、どうすれば良いの!?」

香純「えっ!? どうしてそれを私に聞くんですか!?」

8: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:26:44 ID:2BgupML.
オリヴィア「だって香純、メガネかけてるし!」

香純「メガネが理由!?」

華子「……」クンクンッ

オリヴィア「は、華子……///」

華子「……んっんー!」


華子「スパァィスィー……!」ニヤァッ!


オリヴィア「助けて香純!」

香純「あ、メガネ外したんで無理です。すみません」

オリヴィア「それはちょっとひどいんじゃない!?」

9: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:30:44 ID:2BgupML.
華子「……オリヴィア」

オリヴィア「っ!?」ビクッ!

オリヴィア「な……何……?」ビクビク!

香純「オリヴィアさん、ちょっと怖がりすぎでは……」

オリヴィア「しょうがないでしょ!? なんか怖いんだもん!」

香純「……まあ、わからなくもないですけど」


華子「オリヴィア――ッ!!」


オリヴィア・香純「はっ、はい!」

華子「? なんで香純さんも返事したの?」

香純「あ、あまりの勢いに押されて……つ、つい///」

10: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:36:31 ID:2BgupML.
華子「いやまあ、ノリで大声で呼んだんだけどさ」

オリヴィア「もう! ビックリするからやめてよ!」

華子「ごめんごめん! あ、でもさ、やっぱり臭いって思わなかったよ!」

オリヴィア「えっ? ほ……本当に?」

華子「うん! 本当に!」グッ!


華子「むしろ……なんか、良い匂いに感じたかも知れない」


オリヴィア「いっ、良い匂いって……もっ、もー!///」

華子「あはは! もしかしたら、本当に良い匂いになってるのかもよ!?」

オリヴィア「ええっ!?/// やだもー、華子ったらー!///」


香純「……」

香純(……いや、そんな事はまっっっ……たく無いんですけどね)

11: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:41:02 ID:2BgupML.
それからどしたの


オリヴィア「でも、なんか結構嬉しいかも」

華子「へっ? 何が?」


香純「――っ!」ピキーンッ!

香純「あ、私ちょっとトイレ行ってきますね」

…ガタッ!


華子「いてら~」

オリヴィア「だって、臭いって言われるより……さ?」

華子「うん」


香純「……!」

香純(まずい……この流れは……まずい!)

香純「……!」

スタスタスタスタ!

12: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:47:09 ID:2BgupML.
香純「……!」

香純(この会話の流れは、絶対……!)

ガラッ!


オリヴィア「友達には、良い匂いって言われたいじゃないの///」

華子「も~、オリヴィアったら~! そんなの、友達なら当たり前じゃん!」


華子「――ねっ! 香純さんも、そう思うよね?」


香純「っ! え、ええ……そうですね」……ギギギッ


華子「ね~?」ニヤアァ~ッ!


香純「……!?」

香純(華子さんの、あの顔……間違いない)

香純(自分が平気になったからって、こっちを玩具にするつもりだ!)

13: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:53:36 ID:2BgupML.
オリヴィア「そ……そうかな?」チラッ

華子「そうだよ、オリヴィア!」

華子「オリヴィアの腋の臭いも、友情を壊す程の破壊力は無いって!」

オリヴィア「あの……威力で表現するのやめてくれない?」

華子「あっ、ごめんね! 罰として~、はい! 腋出して!」

オリヴィア「えっ!?……は、はい///」

華子「……」クンクンッ!


華子「スパァィスィー……!」ニヤァッ!


香純「っ……!」

14: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 00:59:26 ID:2BgupML.
オリヴィア「……っ」チラチラッ


香純「……!」

香純(オリヴィアさん……さっきからこっちを伺ってる)

香純(言わんとしてる事はわかるけど……)

香純(わかるけど……あ、無理。無理無理の無理)

香純(この距離でもわかる位だし……あ、ホント無理)


華子「香純すわぁ~ん」


香純「っ!? は、はい……!?」


華子「トイレ、行くんじゃなかったの?」ニヤニヤ!


香純「そ、そうでした! 行ってきま――」


華子「戻ったら、ちょっと嗅いでみようね☆」ニチャァッ…!


香純「――……す」

15: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:06:01 ID:2BgupML.
それからどしたの


オリヴィア「か……香純、無理しなくて良いからね」

香純「えっ! じゃあ!」

華子「無理なんかじゃないよ! ねっ、香純さん!」

香純「っ!?」


華子「私達の友情は、アポクリン汗腺には負けないの!」

華子「死線を乗り越えた先にこそ、輝く明日が待ってるの!」


オリヴィア「華子ぉ……!」…ジーンッ!

香純「いやあの、良いこと言ってる様に聞こえますけど……」

香純「さりげなく、殺人的な臭いだって言ってますからね?」

16: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:10:22 ID:2BgupML.
華子「さあ、オリヴィア! 香純さん!」

華子「二人の美しい友情を私に見せてちょうだいな!」


オリヴィア「う……うん///」

…スッ

香純「っ……!?」

香純(もう、逃げられないの!? 時、既に遅し!?)

オリヴィア「っ……!///」

…ススッ

香純「……ふぅっ!」

香純(視界がボヤけてきた! 腋、既にスパイシー!)


華子「……へへへ」ニヤニヤ!

17: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:16:40 ID:2BgupML.
華子「ほらほら! ガッと! ガッといこう!」

華子「ほら、脳が刺激されて英語得意になるかも知れないよ!」

華子「オリヴィア、見た目だけは英語得意そうだし」


オリヴィア「そんな筈無いでしょ!?」

香純「――ままよ!」クンクンッ!

オリヴィア「かっ、香純!?」

香純「あっ、あっ、あっ、あっ!」クンクンッ!

オリヴィア「怖い怖い怖い怖い!」


華子「あははははは! あははははは!」

18: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:25:21 ID:2BgupML.
華子「香純さん、ままよ、って! ままよ、って!」

華子「あははははっ! あっははははっ!」

前多「華子様が楽しそうで、この前多も嬉しく思います」

華子「いや、ホント! 用意してくれた鼻栓のおかげだよー!」

華子「目立たないし、全然臭いがしなくなるんだもん!」

前多「はい。時代は、高性能小型化ですから」

華子「うんうん! おかげで臭わなーい!」

華子「香純さんだけ至近距離で嗅いでないから、ずるいと思ってたんだよねー!」

華子「こういうのって、後々尾を引くしね!」


華子「――って前多――っ!?」


前多「はい」


オリヴィア・香純「……」


華子「あ……いや、違くて」

19: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:33:59 ID:2BgupML.
オリヴィア「華子?」

華子「……お茶目! ちょっとしたお茶目だよ!」

香純「じゃあ、鼻栓を取ってもう一回嗅ぎましょうか」

華子「えっ!?」

香純「お茶目ですよ。ちょっとした、ね」

オリヴィア「華子、私達……友達だよねっ!」ニコッ!

オリヴィア「って事で、前多ちゃん」


前多「はい」

ポチッ!


華子「っ!?」

スポンッ!

華子「は、鼻栓が……勝手に飛び出た!?」


前多「緊急脱出装置です、華子様」

華子「そんな高性能さは求めてないんだよ!」

20: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:44:57 ID:2BgupML.
オリヴィア「ほ~ら、おいで華子~」チョイチョイッ!

華子「指で手招きとは、セクシーじゃんオリヴィア……!」

華子「本当にセクシー……セクシー&スパイシーだよ……!」

香純「さあ、華子さん。遠慮せずに、ガッと。グワァッと!」

華子「……ふふふ、逃がす気はないみたいだね、二人共」


オリヴィア・香純「……」


華子「……」

華子「……ねえ、ちょっと待って」


オリヴィア・香純「待たない」


華子「あ、いや……誤魔化そうとか、そう言うんじゃなくて」


オリヴィア・香純「……?」

21: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:50:14 ID:2BgupML.
華子「何か……本当に、臭いを感じないんだけど」

オリヴィア・香純「はぁ?」

華子「オリヴィア! 腋! ちょっと腋!」

オリヴィア「ちょっ、ちょっと華子!?」

華子「……!」クンクン!


華子「……何も、感じない」


香純「まだ、鼻栓が詰まってるんじゃないですか?」

華子「そんな事無いって! ほら、見てよ!」

オリヴィア「は、華子……鼻の穴を見せつけるのはどうかと思う」

華子「何も無いでしょ!? ねっ!? ねっ!?」

香純「確かに……何も、入ってないですね」

22: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 01:57:59 ID:2BgupML.
華子「何なの……これ、どういう事!?」

前多「華子様。それも、鼻栓の効果でございます」

オリヴィア「でも……もう、鼻栓は取れたわよね」

香純「それなのに臭いを感じないって……」


前多「華子様はおっしゃいました」

前多「腋のスパイシーさを感じなくなるような鼻栓が欲しい、と」

前多「しかし! 開発は困難を極めたのです!」

前多「……そこで! 私共は、ある結論に至ったのです!」


華子・オリヴィア・香純「ど……どんな?」


前多「臭いを防ぐのでは無く!」

前多「臭いを感じる――嗅覚をぶっ壊してしまえば良いのだ、と!」


華子「何してくれてんの――っ!?」

オリヴィア・香純「……うわぁ」

23: 以下、名無しが深夜にお送りします 2018/09/04(火) 02:15:12 ID:2BgupML.
前多「己の嗅覚よりも……友情を取る」

前多「華子様……御立派でございます……!」


華子「アンタが勝手に取らせたんでしょうが!」

オリヴィア「華子……まだ、臭わない?」

華子「……!」クンクン!

華子「全っ然臭わない! オリヴィア、やる気あるの!?」

香純「そこでオリヴィアさんを責めるんですか……」

華子「私の嗅覚、早く戻ってきて! カムバ――ック!」クンクン!

華子「ほら! オリヴィアも頑張って!」クンクン!

オリヴィア「はあっ!? が、頑張るって……」

香純「何をですか……」



華子「オリヴィアの腋の臭いを感じさせて!」



おわり