1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/10(日) 00:59:43.69 ID:le1n7CVj0
提督「また、妖精さんは変なものを作るなぁ……」


提督「どんな感じなんだろう」スチャ


金剛「フンフーン」スタスタ…


提督「金剛は90。頭の上に数字が見えるんだな」


提督「90って高いのか? これは実験が必要だな……」


雷「あ、提督じゃない。おはよう!」


提督「ん、おぉ。おはようさん」


雷「元気ないわねーそんなんじゃ駄目よぉ。……あれ、提督ってメガネかけてたっけ?」


提督「あ、うん。まぁね」


提督(雷は87。金剛も雷も、俺のこと慕ってくれてる……と思うし、たぶん高い数字だよな!)



雷「どうして提督わらってるのよ?」


提督「はは、何でもないよ」ナデナデ


雷「んっ……。な、ならいいのよ」


提督「よし! みんなに挨拶して回るぞー」


提督「あの後ろ姿は……95!? た、高いぞ!」


提督「おーい。おはよう!」




曙「なに? うざいなぁ……」




提督「……あれ?」


曙「用がないなら、行くから」


提督「あ、あぁ……ごめん」


曙「ふんっ!」


提督「……あれ、でも95って……」





提督「も、もしかして、数字が高いほど嫌われてる……のか!??」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407599973

引用元: 提督「好感度が見えるメガネ?」 






3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 01:24:55.08 ID:le1n7CVj0
提督「そ、そんな……」


提督「で、でも! 金剛と雷は……」


提督「まさか……演技!?」


提督「ま、マジか……。知らぬ間にみんなに気を遣わせていたのか……」ズーン


雷「あら、提督じゃない。なんでこんなところにいるの?


提督「い、雷!? あ、いや、ちょっとな」


雷「? 変な提督」


提督「あ、あの、雷ってさ」


雷「なによ?」


提督「正直に言ってほしいんだけどさ。お、俺の……嫌いなところとかって……。そうだな! な、直してほしいところとかないか??」


雷「いきなりどうしたの?」


雷「でも、そうね」


提督「う、うん」


雷「ほら、提督っていつも難しいこととか一人で考え込んだりするじゃない?」


提督「……そうかも」


雷「あとは、あまり一人じゃ起きられないし、好き嫌いも多いし。あとは――」


提督(そ、そんなにあるのか……)


提督(あ、あれ? 雷の数字が……)




提督(89……。あ、上がってる!?)


提督(まさか、俺の直してほしいところを言ってもらうってことが、すでに嫌われる要素なのか!?)


提督(そ、そうだよな。はたから見たら、それこそダメ人間だよな……。……あ、90になってるし……)


提督(もう、見たくない。逃げよう……)ダッダッ



雷「――って感じね」


雷「で、でも大丈夫よ! 提督には私がいるじゃない! もーっと、私に頼っていいんだからねっ?」チラッ



雷「……あれ、居ない?」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 01:48:46.65 ID:le1n7CVj0
提督「ど、どうしよう……。いま、だいたいみんなの数字見てきたけど、ほとんど80以上だぞ……」


提督「みんなのあの笑顔の裏には、負の感情があったのか……。ごめんなみんな、気付けなくて」


提督「よ、よし。ゆっくり、ゆっくり数字を下げていこう! みんなのを下げるのにどれだけかかるかわからないけど」


提督「よし、やるぞ。お前はやればできる子だ!」


金剛「HEY、提督ぅ! お邪魔するネー!」ガチャ


提督「おぉおおお! こ、金剛か!」


金剛「そ、そんなに驚くとは思わなかったデース」


提督「おぉ、……ちょっといろいろあってな」


提督(92……。あれ、すでになんかやっちゃったのかな……)


提督(……まさか、俺への恨みを増幅させてから来た……とか?)


提督(マジか……。俺、何したんだろう……)ズーン


金剛「提督、大丈夫?」


提督「う、うん。大丈夫だよ! そ、それで、どうしたんだ?」


金剛「イヤー、提督とtea timeしようと思ってサー」


提督「そ、そうか……」


提督(……もしかして、これで俺も紅茶が好きってアピールすれば、数字も一気に下がるんじゃないか?? よし……)


提督「う、うれしいな! 実は、俺も紅茶が好きなんだよな!」チラッ


金剛「え、本当? それは私もうれしいデース!」




提督(96……。あれ? ……あれ???) 

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 02:19:08.44 ID:le1n7CVj0
提督(う、嘘だろ? まさか数値が上がるなんて……)


提督(……そ、そうだよな。嫌いな相手と好きなものが一緒だったら、何だか嫌な気持ちになるもんな……。ミスった……)


金剛「それじゃ、さっそく準備するデース!」ワクワク


提督(あぁ……。それなのに、こんなうれしそうに演技しながら準備してくれるなんて……。うわ、98になってるし! ダメだ。もう見てられないっ!)


提督「あ、あぁそうだっ! きょ、今日ちょっと用事があるのを忘れてたよ!! ご、ごめんな金剛また今度ッッ!!」ダッシュ


金剛「へ? あ、あれ提督! ちょっとー!」


金剛「ハァ……。せっかく提督とのtea timeが……」トボトボ






提督「と、とりあえず勢いに任せて、走ってきてしまった……」


提督「ひとまず、用事があるって言っちゃったし、時間でもつぶすか……」


提督「はぁ……先は長いなぁ……」





瑞鶴「提督……? 一人で何やってるのかしら」


瑞鶴「な、なんか負のオーラを纏ってるわね……。よし、ちょっとびっくりさせて元気出させてあげましょ」






瑞鶴「全機爆装! みんな、準備はいい?」

15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 02:49:05.09 ID:le1n7CVj0
瑞鶴「びっくりさせるぐらいだからね! よし、発艦始め」ヒューン


提督「ん? なんか変な音が……」


瑞鶴「やっちゃって!」


提督「へ? うおぉおおお!!!」


瑞鶴「いい感じじゃない♪」


提督「はぁ、はぁ。な、なんだ瑞鶴か……。……92?」


瑞鶴「あはは。提督さん、元気出た? なんか、沈み込みそうな顔してたからさ」


提督(なんか笑ってる。さっきので何だかよく耳が聞こえないんだけど……。しかも92……)




提督(これ、やばいんじゃないか?)ガタガタ


瑞鶴「提督さん? どうしたの? また爆撃されたいの?」


提督(み、耳治ってきたと思ったらなんか『爆撃』って単語が……)ガタガタ


提督(逃げよう)ダッシュ


瑞鶴「へ? あれ、提督さん? ちょっとー!」


瑞鶴「……ちょ、ちょっとやりすぎたかな……」






提督「な、なんだ……いよいよ実力行使に出てきたのか? い、いや、まぁ。瑞鶴は嫌いって気持ちを隠さないだけマシかな」


提督「しかし、いつもスキンシップみたいなもんだと思ってたけど、あれも俺に対する恨みからのものだったのか。勘違いしないように気を付けないとな……」





加賀「提督……、いったいどこ行ったのかしら。困ったものね」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 03:14:03.78 ID:le1n7CVj0
提督「どんどん逃げ場が無くなってくな……。でも、たしか瑞鶴と金剛はもうそろそろ出撃するはずだ。それまではどっか隠れてよう」


提督「あ、そういや今日の秘書官加賀さんだったなぁ……。居なくなって怒ってるかな、加賀さんの数字も高そうだ……」


提督「……あれ、噂をすれば加賀さん? ……71?」


提督「おぉ! 低い、低いぞっ! ……いや、でもどっちかっていうと高いのか? ま、まぁ、この鎮守府の平均より低いのは確かだ。……よし」




提督「おーい加賀さーん」


加賀「提督。いままでどこにいらしたのですか?」


提督「ごめんよ。ちょっといろいろね」


加賀「まったく。とにかく、早く執務室にお戻りください」


提督(あまり表には出さないけど、確かに加賀さんは優しいもんな。よし、いつもは全然やらないけど、加賀さんに感謝の言葉を贈ろう。そうすれば、数字も下がるはず!)


提督「いや、それにしても、加賀さんはやっぱり頼りになるよ」


加賀「そうですか」


提督「うん。仕事は早いし、気も利くし」


加賀「あ、その」


提督「そんな加賀さんも、戦場に出れば大活躍だし」


加賀「提督? あの」


提督「しかも、クールな感じだけど、赤城さんのこととか、他の艦娘のこととかもいつも気にしてくれてるし」


加賀「……」


提督「いや、もうこの鎮守府になくてはならない存在だよ。この戦いが終わるまで、ずっと一緒に居てくれると俺はうれし……あれ?」


加賀「………………」


提督(加賀さんの顔が、何だか赤いような……。いや、そんなことより……89??)





提督(89? ……え、あ、あれ? ……あれ???)

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 04:07:57.98 ID:le1n7CVj0
加賀「私も、その、提督のお役に立てて、その……」ボソボソ


提督(……せ、せっかく嫌われてない娘を見つけたと思ったのに……。いや、まぁ好きか嫌いかで言われれば、もともと嫌いだったんだとは思うけど。さらに嫌われてしまった……)


加賀「ただ、あの。不束者ですが……」


提督(か、加賀さんに発艦されたら、彩雲持ってるしそれこそ逃げられない……。こっそり逃げよう……)


加賀「末永く……提督? いつのまに、どこへ行ったのかしら」






提督「ほかに……、他に俺に好感を持ってくれてる艦娘は居ないのか……」トボトボ


提督「100人近くいるんだし、1人くらいいてくれても……」


伊58「ふぅ……。いま、戻ったのでち。ちょっと疲れたのでち……」


提督「ん? あれはゴーヤかな? そっかオリョール行かせてたんだっけな……」


伊58「もうオリョクル嫌なのでち……。もっとお休みが欲しいでち」


提督「……32だと!??」


提督「て、てっきり俺は、ゴーヤの数字だけは100を超えていてもしょうがないと思っていたが……!」





伊58「ちょっと休んでから、提督のところに行くでち……」


提督「ゴーヤッ!」


伊58「ゔっ! て、てーとくでちか? い、いや、別に休んでいたわけではないでちよ。ちょっと靴紐を……」


提督「ゴーヤ、悪かった!」


伊58「へ? な、なんでちか急に!?」


提督(今までただただひたすらにオリョールへと行かせていたが、それでも58はこんなに俺のことを慕ってくれている! たまには休ませてあげないと、な)

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 10:19:07.09 ID:le1n7CVj0


提督「いつもゴーヤにはオリョクルばかりで、悪かったな……。俺のやり方が下手なばかりに、お前にばかりつらい思いをさせてしまって……」


伊58「て、てーとく? いったいどうしたんでちか?」


提督「ゴーヤ、疲れただろう? ほら、早くドックに行ってきなさい。バケツも使っていいから」


伊58(な、なんだか提督が怖いでち……)


提督「そうだな、しばらく休暇を与えよう。そして、もしよかったら、俺の秘書官についてくれないか?」


伊58「えぇ!?? て、てーとくにいったい何が……」


提督「ゴーヤ大好きだぁあああああ!!」ガバァ


伊58「いやぁあああああああああああ……でち」







提督「うんうん。数字も23に下がってたし、スキンシップ成功したみたいだな! ちょっと失敗ばっかだったけど、こんな感じでこれからやっていこう!」


提督「よーし。がんばるぞ」


榛名「何をがんばるのですか?」


提督「艦娘のみんなと仲良くなるんだ! 今のままじゃ、鎮守府がつぶれかねないからな」


榛名「えぇ! つ、潰れちゃうんですか!?」


提督「ん? うおぉお! は、榛名、いつの間に……」


榛名「す、すいません。榛名、そんなにこっそり近づいたわけでもないんですが」


提督(榛名も86か……。うん、榛名はそういうことは表に出さなそうだもんな。うぅ、ごめんよ榛名……)


榛名「そんなことより! こ、この鎮守府がつぶれてしまうというのは、本当なんですか!?」

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 11:17:44.51 ID:le1n7CVj0
提督「い、いや、大丈夫だよ! 榛名が気にすることじゃないさ!」


榛名「な、なにか、榛名にできることはないですか!?」


提督(そうか、榛名は姉妹もいるこの鎮守府が好きなんだな……。なんか、泣けてきた)


提督「ははっ、大丈夫だよ……。最悪、俺が辞めればいいんだし……」


榛名「えぇ!!? て、提督辞めちゃうんですか!?」


提督「い、いや、最悪の場合ってことだぞ? で、できれば俺だって辞めたくないさ……」


榛名(て、提督……。きっと何かあったんだ。それで私たちに迷惑かけないために、一人で辞める気なんだ……。やはり、提督はやさしいです)


提督(あれ、榛名の数字が90になってる……。そうだよな、優しい榛名に愚痴をこぼすなんて、最低だよな……)


榛名「……わかりました。榛名は、提督の判断に従います!」


榛名(提督が口に出さない以上、榛名がでしゃばるわけにもいきません。今後はよく提督を観察して、陰ながらサポートいたしましょう!)


提督「え、うん。あ、ありがとう……」


提督(え? 俺の判断に従うって……。暗に辞めろって言われてるのか? ……なんだか、しょっぱい)ポロポロ


榛名(て、提督が涙を……! そ、それほど辛いことなのですね……。提督も、榛名に泣いてるところを見られたくないでしょうし、私は引きましょう)


榛名「提督、頑張ってくださいね!」ダッシュ


提督「あ、あぁ。……って、もういないし。榛名に逃げられるって、相当だよな……」


提督「い、いやいや! ネガティブになるな。この前見てたドラマだって、嫌われ者だった先生が最終回ではみんなに慕われてたじゃないか」


提督「負けない。負けないぞ……!」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 12:15:37.87 ID:le1n7CVj0
提督「さて、夜にもなったし執務室に戻ってきたけど……」


提督「加賀さんもどっか行っちゃったな。……いや、まぁ俺も会いづらいしな」






加賀「場に流されてなんてことを……。いや、しかし提督も私のことを……ずっと一緒に……しかしそれにしても私は……頼りになる……いや、こんな私らしくもない……なくてはならない存在……提督もどこかへ行ってしまうし……仕事がはやいし気も利く……いやしかし――」ブツブツブツブツ


赤城(加賀さん……なんか怖いです)モグモグ






提督「作戦を考えなくちゃだな。今まで好かれようと思って嫌われてるから、不確かなことはしないで……。その艦娘が絶対に好きなことをしよう」


提督「しかし、絶対に好きなこととは言っても、その艦娘についてよく知らないと……」




川内「提督ッ!! 夜だ!! 夜になったよ!」


提督「……こいつはわかるぞ」


川内「や・せ・ん! や・せ・ん!」


提督(いや、しかし川内27なんだな……。でも、なんでだろう? 夜戦で大破してから、あまり夜戦させないようにしてたのになぁ……。いや、だがこれは僥倖だぞ!)


川内「今日こそ! 今日こそ夜戦やってもいいよね!」


提督「おう、いいぞ! 好きなだけ夜戦行って来い!」


川内「え!?? ほ、本当!? やったぁああああああああああああああああああああああああああ!」


提督(ふっふっふ。この喜びよう。もう0になっちゃったんじゃないか?」チラッ





      97




提督「ん?」


提督「……」ゴシゴシ


提督「ん??」





      98





提督「なん、だと……?」

45: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 13:02:03.44 ID:le1n7CVj0
提督(いや!! そうじゃないか……)


提督(今まで『夜戦をさせてなかったのに好感度が高い』と思い込んでしまった……)


提督(きっと……川内は、本当は夜戦が嫌いなんだ……。それを、俺は……、勘違いして……)


川内「いよっしゃああああああああああああ!!! 夜戦だぁあああああああああああああああああ!!」バタバタ


提督(夜戦をさせなかったからこそ、好感度が高かったんだな……)


提督「あ、あの川内。ごめんな、あの、やっぱ夜戦はなs――」


川内「いやっほおぉおおおおおおおおおおお!! やるぞぉおおおおおおおおおおおおおおお!!」


提督「せ、川内? む、無理しないで――」


神通「あれ、お、お姉ちゃん? 夜戦やっぱ駄目だった……、あれ?」


那珂「もう諦めなよー! ん?」


提督「あ、神通と那珂! ちょっとやっぱ無しって言って――」


川内「お! 妹たちよ! 夜戦に行くよぉおおおおお!」ガシッ


神通「え? あれ、提督? あれ?」ズルズル


那珂「ちょっ! なんで、夜戦OKしたの――ムガッ」ガシッズルズル


提督「あ、あぁ……。神通と那珂が引きずられてく……」


提督「あれ? 神通が43で那珂が16……? さっき76ぐらいあった気がしたんだけど……。見間違いかな」


提督「いや、もしかしたら、川内に夜戦をやらせることによって神通と那珂は喜ぶのか? ってことは、川内は姉妹にさえも嘘をついて、夜戦が好きだと思わせてる……!?」


提督「い、いったい川内に何があったんだ……。クソッ! いつも、川内のこと夜戦バカだと思ってたが、その仮面の下にはそんな裏が隠されていたなんて……」


提督「……いや、悲観しても仕方がない。今は、その事実を知れただけでも良しとするか……。それについても対策を練らなければ……」

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 14:17:17.60 ID:le1n7CVj0
提督「何てことだ……。この鎮守府がこんなに闇を抱えていたなんて……」


提督「つ、次は軽空母のみんなを見に行ってみよう」


提督「だが、いきなり鉢合わせになるのも、怖いしな。こっそり見てよう」


龍驤「なーにやってんのや、提督?」


提督「うおぉお! さっそくばれた!」


龍驤「そ、そんな驚かんでも……」


提督(こ、こんな近くに! や、やられ――)


提督「……あ、なんだ70か。よか――」


龍驤「そんなに小さくないわッ!」バキッ


提督「ウグッ……。あ、あれ……」


龍驤「ふんッ……。もう知らんッ!」スタスタ


提督「や、やっぱ、70でも高いほうってことか……。なんか、悪いことしたかな……」ズキズキ


提督「き、気を取り直して……。お、あれは鳳翔さんじゃないか。……85か、ぎりぎりレッドゾーンって感じだな」


提督「だ、だけど鳳翔さんなら、大丈夫かな? き、嫌われていたとしても、ちょっと話だけ……」





鳳翔「あら、提督、お疲れ様です。なにかご用でしょうか?」


提督「ちょっと聞きたいことがありまして……」


鳳翔「聞きたいこと?」


提督「えぇ。えっと、鳳翔さんの嫌いなタイプの人ってどんな人かな、って思って……」


鳳翔「嫌いな、タイプですか……」






鳳翔(あら……。もしかして、私が嫌いだと思っているところを直そうとしているの……? こ、これはチャンス……?)

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 15:52:58.45 ID:le1n7CVj0
鳳翔「そ、そうですね。これといったものはないですが……」


提督(……それは、生理的に受け付けないってことか……。さすがに心えぐってくるな……)


鳳翔「た、ただ、私の料理を食べてくれない方は嫌い……かも、しれません」モジモジ


提督(……だ、黙って食べろ。と、いうことなのか……。やばい、なにが入ってるというのか)ガタガタ


鳳翔「と、ところで、もしよろしければこれから……!」


提督「もういやだぁあああああああああああああああ!!」


鳳翔「え、提督? ど、どこへ行くのですか?」


提督「うわぁああああああああああああああ」


鳳翔「……提督……。なにか様子がおかしい、ですね……?」







扶桑「あら? こんばんわ、提督」 91


提督「ふ、扶桑も……。ちくしょおおおおおおおおおお」ダッシュ


扶桑「……あら?」




羽黒「あ、し、司令官! こ、こんばんわ」 93


提督「羽黒までぇええええええええええ!」ダッシュ


羽黒「え? え?? ご、ごめんなさい!」




摩耶「うぜぇな、クソ提督!」 90


提督「ごめんなさいぃいいいいいいい」ダッシュ


摩耶「は? お、おい! ちょ、ちょっとぐらい話してもいいじゃねぇか……」




最上「あんまりうるさいと、ボク、怒っちゃうよ?」 87


提督「ひぃいいいいいいいいいい」ダッシュ


最上「あれ? ……変な提督だなぁ」




島風「提督が走ってる……。駆けっこ!? 私もやるー!」 80


提督「いやぁああああああああああああ」モウダッシュ

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 17:33:11.52 ID:le1n7CVj0
提督「ハァ……ハァ……。何とか振り切ったぞ……」


ワタシガカケッコデマケルナンテー


提督「しかし、もう何だか嫌になるな……。グスッ、どうせ俺はクソ提督だよ……」トボトボ


巻雲「あれぇー? 司令官様、こんなところでなにやってるんですか?」


提督「ん? おう、巻雲か……。いや、いろいろあってな……」


提督(89……。あぁ、かわいい巻雲も、こんなに高いのか……)


巻雲「ところで、司令官様。巻雲のメガネ知らないですか?」


提督「メガネ? ……そういや、かけてないのな。なくしたのか?」


巻雲「きっと秋雲がいたずらしたに違いありません! ……あれ、司令官様ってメガネかけてましたっけ?」


提督「いや、今日妖精さんがくれたんだよ」


巻雲「え!? ほ、本当ですか? ちょっと貸してもらってもいいですか?」


提督「あぁ、いいよ。好きなだけ持っていきやがれ……」


巻雲「な、なんだか、ヤケですね」


提督「はは、そうだな。……だけど、たぶん度は入ってないと思うぞ」


巻雲「ふふーん。違うんですよ! 妖精さんが作ったメガネは、目が良くなるようになっているのです! 司令官様はもともと目が良かったから、変わらなかっただけなんですよ!」スチャ


提督「へぇー。なんだそのご都合設定は……」


巻雲「うわー! やっぱりよく見えます! ……あれ~? なんか司令官様の頭の上に数字が見えますよー? 96ってなんでしょう?」


提督「あぁ、それな。妖精さんが言うには、自分に対する相手の好感度が見えるんだって」


巻雲「へぇ~! 司令官様の96っていうのは、高いんですか?」


提督「あぁ、そうだな。たぶん100が限界で、高ければ高いほど見えてる人が自分のことが嫌いってことなんだよ」


巻雲「……え? 司令官様、巻雲のことが嫌い……なんですか?」


提督「は? そんなわけないだろ? ……あれ?」


巻雲「え? あれ?」












提督「あれ?」

72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 21:13:43.64 ID:le1n7CVj0
巻雲「これって、普通に高ければ高いほど、良いんじゃないですか?」


提督「い、いやいや! だ、だって……!」


巻雲「じゃあ司令官様? 私の数字はどうでした?」


提督「たしか、89だったかな……」


巻雲「ほら、やっぱり変ですよ! 私司令官様好きですもん!」


提督「……そ、そっか」


巻雲「あ……」カァアア


提督「い、いや、しかし! 摩耶にはクソ提督って罵られるし……!」


巻雲「それは摩耶さんなりの照れ隠しのようなものなんですよ!」


提督「ず、瑞鶴には爆撃されるし!」


巻雲「今日だけですか? 司令官様は怪我しました?」


提督「……いや、いつもされてるけど、怪我もしてない……」


巻雲「ほら! 瑞鶴さんなりのスキンシップですよ!」


提督「そ、そうなのか……。い、いや、だとしたら確かに、全て納得が……」


提督「あ、そうだ! あ、曙にもクソ提督って……」


巻雲「それも、ですよ」


提督「でも、そのあと曙どっかいっちゃったぞ!?」


巻雲「も~……。それなら曙ちゃんのところ行ってみればいいじゃないですかぁー! すぐ、わかりますよ」


提督「そ、そうか。よし、確かめよう。大丈夫、俺ならできる……」ブツブツ


巻雲「それじゃ、メガネはお返ししますね! 私は秋雲のところに行ってきます!」


提督「おう! ありがとな、巻雲! 俺も大好きだぞ!」


巻雲「へっ!!? わっ、はわわわわわ!!!」ドンガラガッシャーン


提督「よーし……。待ってろ曙……!」







巻雲「もぉ~……。急にそんなこと言うなんてぇ……、司令官様のばか……」




巻雲ってかわいいよね。

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/11(月) 00:08:19.21 ID:gi0GXf0G0
曙「ハァ……。これじゃ、あたし提督に嫌われるわよね……」


曙「……それにしても、なんだか今日は騒がしいわね。何かあったっけ……」


曙「ん? 何か、こっちに来る――」


提督「あ・け・ぼ・のぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」


曙「」


提督「よ、ようやく見つけた……。な、なぁ曙!」


曙「なによ? うざいわ」 95


提督「うっ……。い、いや元気かなって……」


曙「ふんっ、応えなきゃいけないわけ?」


提督「……いや、いいや」


曙「え?」


提督「俺、なんか勝手に落ち込んでたけど、本当のことがわかったら、これでいいってことに気が付いたよ」


曙「はぁ? なに、頭までおかしくなったの?」


提督「そうかもな! 曙はそのままでいいよ」





提督「そんな曙がかわいいからな」





曙「なっ…………!!」カァアア


提督「お、なんか顔赤くなってるぞ」


曙「は、はぁ!? そそそんなわけないじゃない! ふざけないでよこのクソ提督ッ!!」


提督「いやー、そんな曙もかわいいなぁ」


曙「うっ……!」


提督「よし、すっきりしたし。撤収っ!」ダッシュ


曙「あっ! 待っ――」








曙「……ばかていとく……」ボソッ

82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/11(月) 00:13:13.71 ID:gi0GXf0G0
――次の日の朝。


提督「よし。嗚呼、なんてすばらしい朝だろう」


提督「昨日も晴れてたけど、昨日は何だかすべてが灰色だった気がする」


提督「よし、今日はみんなに挨拶して回っちゃうぞー!」


ガチャ


加賀「おはようございます。提督」


提督「」

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/11(月) 00:29:44.23 ID:gi0GXf0G0
加賀「……何か?」


提督「いや、なんでもないよ」


提督(あれ、加賀さん92か。元々どのくらいだったっけ……?)


加賀「ところで、提督。少し、よろしいでしょうか」


提督「えっ!? あ、うん。良いよ……」


加賀「いえ、まぁ大したことではないのですが、昨日のことです」


提督「あ、あぁああ、き昨日ね。あれだろ、おおおオセロ大会だろ?」オロオロ


加賀「……いえ、やっていたのですか。知りませんでした」


提督(おれ、昨日加賀さんにすげぇこと言っちゃった気がするし、やばい気がする……)ダラダラ


加賀「ほかの皆さんが『昨日の提督は、おかしかった』と、口をそろえて言うので。その、何かあったのではないかと」


提督「あ、あぁ。ご、ごめんな。大したことじゃないんだよ」


加賀「……私に言ったあの言葉も、大したことではないと……」ボソッ


提督「あ、いや、そういう意味じゃ、その……」


加賀「……」


提督「……」


加賀「……」


提督「ごめんっ、加賀さん! 用事を思い出した!」ダッシュ


加賀「……逃がしません……。全機、発艦始め」


提督「今日もこんな感じかぁああああああああああああああああああああああ!!」

89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 01:03:34.83 ID:71UEyhqE0
提督「ハァ……ヒィ……。よぉし……逃げ切ってやったぞ……」


提督「しかし、昨日赤城さんが彩雲イったと聞いたときは、なかなかの絶望感だったが……。それのおかげで何とか逃げられたな、まぁあまり叱らないでおこう……」


提督「こんな朝っぱらから走らなくちゃいけなくなるとはなぁ……」


提督「……ん? あれは?」




神通「」ズルズル


那珂「」ズルズル


川内「よぉっしゃあああああ! さぁて、今日の夜戦に備えて寝るぞぉおおおおお!!!」



提督「今、帰ってきたのか」


提督「……今日は、夜戦無しだな」


提督「神通と那珂のライフは、もうゼロだ」


提督「さて、見つかっちゃいけない艦娘が三人に増えたな。気を付けよう」


雷「あ、司令官おはよう!」


提督「おぉ、雷か。おはよう」


雷「司令官っ! 昨日はヒドイじゃない、途中で居なくなるなんて!」プンスカ


提督(雷は91か。やばいな、本当のことがわかると可愛くてしかたがない)


提督「ははっ、ごめんな。雷はかわいいなぁ」ナデナデ


雷「あっ……ん……。そ、そんなんじゃ誤魔化されないんだからっ!」


提督「はははっ」ナデナデ


雷「も、もう……」


提督(おぉ……、数字が97になってるぞ! このまま撫で続けたら、100とかいくのかな……)


提督「……」ナデナデナデナデ


雷「……えへへ」





金剛「へぇ、楽しそうデースね」


提督「」

96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 11:47:07.26 ID:71UEyhqE0
提督「は、ははっ。こ、金剛、おはよう」


金剛「昨日のtea time。寂しかったdeath……」ゴゴゴ…


提督(やばい。これはやばいオーラを感じる……)ガタガタ


提督「い、いや、違うんだよ? そんな気にすることでもないっていうか! あ、あの……な! 雷も何か言ってくれよ」


ガラーン


提督「って、もう居ねぇし!?」


金剛「ふーん。そうdeathか。昨日のtea timeは、そんな気にすることでもないdeathか」


提督「い、いや! お、俺だって金剛の紅茶飲みたかったよ!? ちょ、ちょっと用事が、ね??」




金剛「……へぇ……。それは、潜水艦とイチャイチャする用事deathか?」




提督「」




金剛「ふーん、そうネー。提督は私とのtea timeより、潜水艦とイチャイチャするほうが大事なのネー……」


提督「あ、あの……」


金剛「ふん、もう知らないネ!」プンスカ


提督(……あれ? 見てなかったけど、金剛の数字96だ。てっきり下がりまくってると思ったのに……)


金剛「……でも。……も、もし、昨日の分も私とtea timeしてくれたら、機嫌も直るかもしれないデース……」ボソボソ


提督「……え?」


金剛「…………」


提督「……お、俺、紅茶飲みたいなー」


金剛「……なら、潜水艦とでも飲めばいいネ……」


提督「こ、金剛と一緒に、金剛の紅茶を飲みたい……な」


金剛「なら仕方ないネー! しょうがないから許してあげマース!」ニパー


提督「ははっ、ありがとう……」


金剛「さぁ! さっそく準備するネー!」ウキウキ

101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 13:04:20.16 ID:71UEyhqE0
―――30分後

金剛「それでサー。比叡が、ひえぇーって――」


提督「ははっ。金剛姉妹はいつもにぎやかだよな」


―――1時間後

金剛「それで、霧島がマイクチェックが遅いって――」


提督「うんうん。そうか~」


―――2時間後

金剛「もー、駆逐艦ちゃんたちが提督の机にシール貼ろうとするからサー! 榛名が「貼るなー!」って――」


提督「おぉ……。なんか『駄洒落じゃないですっ!』って怒る榛名が目に浮かぶな……」


―――4時間後

金剛「ってことがあったのネー! それでね――」


提督「お、おう……」


―――6時間後

金剛「もう、大変だったんデース! さらに、まだ終わりじゃなくってネ」


提督「な、なぁ、金剛!?」


金剛「うん? どうしたんデース?」


提督「あ、あのそろそろ終わりにしないか!? もうお昼すぎちゃったよ!」


金剛「むぅー。提督、昨日の分もtea time付き合ってくれるって言ったネ!」


提督「いや、言ったけどさ! それにしても長いよっ!」


金剛「昨日のtea timeは12時間の予定デース」


提督「長すぎるっ! ……まったく、ティータイムは一日2時間までな」


金剛「えっー! そんな、横暴デース!」


提督「ダメ。明日からもうこの鎮守府の規則に入れとくからな」


金剛「そんなぁ~……」ションボリ


金剛「……それじゃあ、あと1時間。あと1時間だけ付き合ってくれたら、納得するネー……」


提督「ハァ……。……わかったよ、あと1時間な」


金剛「本当っ!? 提督大好キー!」





榛名「…………」ギリッ

107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 13:58:13.20 ID:71UEyhqE0
榛名(金剛姉さん、いつも提督と一緒に居て羨ましいなぁ……)


榛名(……それにしても、この鎮守府が潰れてしまうという危機は去ったのでしょうか?)


榛名(……提督……楽しそう。…………金剛姉さんと居て)ズキッ


榛名(……あれ? な、なんだか榛名、胸が痛いです……)


――ホントウッ!? テイトクダイスキッ!


榛名(……)ズキズキ


榛名(榛名は、大丈夫。うん、大丈夫)





金剛「それでネー!」


提督「はいはい」


提督(……ん? 扉が少し開いて――榛名?)





112




提督(……え? 数字が……。100が限界じゃ――)


金剛「――だったのネ! ……もー、提督? どこ見てるのネー? ……あれ、榛名? HEY、榛名! そんなとこに居ないでこっちにきなヨー!」


榛名「あ、あはは。すいませんちょうど通りかかったら、金剛姉さんの声が聞こえたもので……」


提督(……あれ、91だ……。や、やっぱ見間違いだったのかな……?)


金剛「ならすぐに入ってくればいいデース! 榛名は恥ずかしがりネー」


榛名「提督? 榛名の顔を見てどうしたんですか? す、少し恥ずかしいです……」


提督「え!? あ、あぁごめんな。なんでもないんだ」


金剛「む~提督っ! 浮気は許さないからネ!」


提督「浮気ってなんだよ浮気って! まったく……」


榛名「ふふふ。提督も元気そうでなによりです」





榛名(胸の痛みが無くなりました。……提督の、おかげでしょうか?)

114: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 17:32:53.36 ID:71UEyhqE0
―――1時間後

金剛「もう1時間! 提督ぅー!」ジタバタ


榛名「ダメですよ金剛姉さん。いきましょう」


提督「あはは……。お願いな、榛名」ポンッ


榛名「……っ! は、はい、榛名にお任せください!」ドキッ


提督「?」


榛名「ほ、ほら、金剛姉さん。比叡が待ってますよ」


金剛「提督ッ! 浮気とかしたらNOなんだからネー!」


提督「はいはい。わかったよ~」ヒラヒラ


提督「――さて、当初の予定だった、みんなの様子でも見て回るかな」





榛名(て、提督に頭を……)カァアアア


金剛「どうしたんデース榛名? 顔、赤いネー」


榛名「な、なんででしょうね! あは、あははは……」






瑞鶴「あ、提督さんじゃん。どうしたの? 爆撃されたいの?」


提督「いきなり物騒なこと言うんじゃないよ」


瑞鶴「あははっ。よかったぁ……、昨日提督さんが逃げちゃったから、ちょっとやりすぎたかなって心配してたんだ」


提督「まぁ、やりすぎないでも、そもそもやってほしくはないんだけどな。昨日はちょっと色々あったのさ」


瑞鶴「とにかく謝るよ。ごめんね、提督さん」


提督「よし、許してやろう」フンゾリ





瑞鶴「うん! ……じゃ、全機爆装っ!」





提督「は?」


瑞鶴「みんな! やっちゃって!」


提督「」

117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 17:55:28.56 ID:71UEyhqE0
瑞鶴が爆撃キャラになってしまった。



提督「うおぉおおおおおおお!」


瑞鶴「あははっ! 楽しいね、提督さん」


提督「楽しくねぇええええええ!」


―――10分後


提督「ダメっ! 明日から鎮守府内での爆撃行為禁止なっ! もう規則に加えるからなっ!」


瑞鶴「えーっ。『提督さんにだけはOK』っていうのは?」


提督「やめろよ。ほかの人にはもちろんだけど、俺にもやめてくれよ」


瑞鶴「……数少ない私のアプローチ方法が……」ションボリ


提督(……あれ、数字が94から90になってしまった……。もしかしたら、これは瑞鶴なりのコミュニケーションなのかな……)


提督「そ、そうだなー……。とはいえ、これが原因でいざというときに実戦で爆撃失敗となっては、それはまた不徳の致すところではあるな!」


瑞鶴「え、どういうこと?」


提督「だから、規則のところには『鎮守府内での爆撃行為禁止(しかし、提督への爆撃はたまにならありとする)』とするか」


瑞鶴「本当っ? えへへっ提督さん、ありがとねっ!」ニパー


提督(まぁ、俺の不徳では全くないような気もするが、瑞鶴も喜んでくれてるし、良しとするか)


瑞鶴「それで提督さん! 一日何回までなら良い?」


提督「……いや、週一ぐらいでお願いします……」

120: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 19:30:26.42 ID:71UEyhqE0
伊58「…………」ソワソワ


伊58「…………」キョロキョロ


伊58「ほ、本当にお休みもらえたでち……」


伊58「……ハッ! ど、ドッキリとか……」


伊58「…………」オロオロ


伊58「でも、もうお昼でち……」


伊58「なんか……逆に、なにすればいいのかわからないでち……」


伊58「と、とりあえず食堂行くでち……」




間宮「あ、いらっしゃいゴーヤちゃん。そろそろ来ると思ってご飯用意しといたよ! 忙しいゴーヤちゃんにとって、1分1秒が大事だもんね!」


伊58「あ、きょ、今日はお休みなのでち」


間宮「え? ……え?」


伊58「今日はゆっくり食べられるでち……」


間宮「……そっか! じゃあゆっくり食べてってね!」


伊58「はいでち!」




アレ、ゴーヤガイル…
オォ!ゴーヤダ!メズラシイ…
トシデンセツジャナイノカ…



伊58「……間宮さん、なんだかご飯がしょっぱいでち」


間宮「……そうね。……味付け、間違えちゃったかな……」






自分で書いてて、泣きそうになってきた。

129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/12(火) 21:52:14.28 ID:71UEyhqE0
伊58「……クセでもう食べ終わっちゃったでち」


伊58「間宮さん、ごちそうさまでち!」


伊58「……間宮さん、なんで泣いてるでちか……?」


間宮「ううん……、なんでも。なんでも、ないのよ……」


提督「おいーっす。間宮さんこんにち……わ」


伊58「あ! てーとくっ!」






伊58「てーとく、次はいつごろオリョール海へ行けばいいでちか?」


伊58「ゴーヤ、もう十分休んだでち。いつでも行けるでち」


伊58「……てーとく? なんでてーとくも泣いてるんでちか??」


伊58「え、ごめんって? な、なにがでちか? てーとく、きっと疲れてるんでち! 休んだほうがいいでち」


伊58「ゴーヤ? ゴーヤは全然疲れてないでち! お風呂も入ったし! 魚雷さんも大丈夫でち」


伊58「……てーとく? 泣き止んでほしいでち……。どこか痛いんでちか?」


伊58「……? どこ行くんでちか? え、てーとくのお部屋?」


伊58「わぁー、一回行ってみたかったでち! ……でも、オリョール海行かなきゃ……」


伊58「え、もう行かなくていいでちか? どうしてでちか?」


伊58「あ、てーとくのお布団でちか! ……ここで寝ていいの?」


伊58「えへへへ……。てーとくの匂い、いい匂いでち……」


伊58「あ、あれ、てーとくどっか行っちゃうんでちか? ……ゴーヤ、寂しいよぅ……」


伊58「ま、またどっか痛くなったんでちか? え、違う?」


伊58「……ゴーヤ、これならすぐ寝れそうでち……」


伊58「…………ゴーヤが……寝るまで……そばに居て……ほしいでち…………」


伊58「スー……」ムニャムニャ


伊58「……わぁ~……怖いの……いっぱい…………みーつけちゃ……った」


伊58「…………」





伊58「…………暗いのは……怖い……でち……」ムニャムニャ

143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 00:06:35.89 ID:pJxrhnVc0
伊58「……てーとく…………ごーや……がんばったでしょ……?」ムニャムニャ


伊58「えー……ちゃんぷる~……?」ムニャムニャ





伊58「オカズじゃないよォッ!!!!」ガバァ


伊58「……あれ、ここはどこでち……?」


伊58「なんか、変な夢を見ていたような……。あっ……」


提督「スー……」


伊58「てーとく……。付いてて、くれたんでちね……」


提督「……うー……。ごめ……んよぉ……ゴーヤ……」ムニャムニャ


伊58「……もう、気にしてないでち」ナデナデ


伊58「でも……やっぱりお休みは欲しいでち。だって……」





伊58「少しでも、あなたと一緒に居たいから」


チュ


伊58「こ……これは、残業代でいただくでち」


伊58「それくらい、許してくだち」


伊58「……よ~しっ!」






提督「―――はぁ!? だ・か・ら! 出撃させるなって言ったじゃねぇか!」


提督「え? ゴーヤがどうしても行きたいって?」


提督「てーとくのために……って?」


提督「……あぁ! もうわかったよ! ……じゃあ、ゴーヤが帰ってきたら俺のところに来いって言っとけ」



提督「抱き枕にしてやる……」ボソッ




俺のとこのゴーヤこんな感じ(白目)

146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 00:14:29.37 ID:pJxrhnVc0
提督「あー……、昼過ぎから寝てしまった……」


提督「もう暗いなぁ……。でも、また寝るなんて無理だし」


提督「まぁ、また挨拶周りにでも――」



バコォン



神通 32

那珂 13




提督「」

151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 00:33:25.92 ID:pJxrhnVc0
提督(やべぇー……。とっさに隠れちゃったよ、あいつらのこと忘れてた……)ダラダラ


那珂「チッ。執務室にいるって聞いてたのになぁ……」ワナワナ


神通「な、那珂ちゃん。やっぱやめようよ、こんなこと……」オロオロ


提督(じ、神通……。やっぱ、やっぱ神通は優しいなぁ……)


那珂「でも! 神通だって昨日の夜戦三昧思い出してみなよッ! 腹立つでしょ!?」


提督(俺のせいか? いや、3分の1ぐらいは認めてもいいけど……。……いや、半分くらいかな)


神通「な、なにか考えがあったんだよ、きっと」


那珂「……とりあえず、川内の目が覚める前に見つけ出さないと……!」


提督(どれだけ夜戦やったんだ……。しかし、那珂の13はまだいいとして、神通が32でありながらのあの発言が怖いな……)


提督「ちょっとだけ見てみるか……」チラッ


神通「……」ハンニャ


提督(あ、ダメだ。見つかったらまずい)


那珂「とりあえず、ほか探しましょ」


神通「そうだね。じゃ、那珂ちゃんはあっち探して?」


那珂「わかったっ!」ダッシュ


神通「…………私は、この部屋を探すから。……ねぇ、提督?」


提督「」

162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 11:22:40.51 ID:pJxrhnVc0
提督(だ、大丈夫、大丈夫! 騙されるな、きっと気づいてないさ……)


提督(じ、神通はカマをかけているだけなんだ……。ここで出て行ったら神通の思うつぼだ……!!)


神通「…………」


神通「……居ないよね……。さて、私はあっち探そう……」ガチャバタン


提督(……本当だった……。あぶねぇえええ! ちびるところだった……)


提督「ふぅ、やれやれ……。ここ数日はあの二人から逃げなければな……」


提督「よしッ! とりあえず気を付けてあいさつ回りに―――」


キィィ




神通「……やっぱ、居た……」ジー


提督「」ショワァァ




イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア―――





―――30分後


提督「スイマセンデシタスイマセンデシタジンツウダイスキゴメンナサイゴメンナサイゴメンゴメンジンツウアイシテル」ガタガタガタガタ


神通「て、提督! わ、私そんな怒ってないじゃないですか……」オロオロ


提督(……あ、あれで、そんな怒ってない……!? な、なななら、本気で怒られたら、五大明王なんて子守歌歌ってるようにしか見えないじゃないかッ……!?)ガタガタガタガタ


神通「……で、でも、だいたい事情はわかりました……。そ、そのメガネで……まぁ色々あったんですね……」


提督「……あの、悪気は……。悪気だけは無かったのです……」


神通「……わかってます。提督は、みんなのためを思ってやったんですもんね?」ナデナデ


提督「じ、神通……」ジワァ


提督(なんて温かさ……。まるで菩薩のようだ……)


神通(……ふふふ。提督、小さくなってしまって可愛い……)ナデナデ


神通(…………あれ? 好感度、見えるって……。も、もし今見られたら……)


提督「神通っ! ありがt――」


神通「み、見ないでッーー!」バキィ


提督「」

171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 16:51:08.96 ID:pJxrhnVc0
神通「あ……つ、つい……。提督? あ、あの、大丈夫、ですか……?」


提督「」グッタリ


神通「……気を、失っただけみたい……」ホッ…


神通「数字見られたくないし……、書置きだけ残して……」


神通「…………あ、このメガネをかければ、相手の好感度が見えるんですよね……」


神通「……い、いや。ダメだよね……」ドキドキ


神通「で、でも、私だって昨日大変な目にあったし、ちょっとだけ……。ちょっとだけならいいよね……」ドキドキ


神通「…………」スチャ





――――――数分後


提督「……ハッ! な、なんだか全てを忘れさせるような一撃を、顎に一発いただいた夢を見た……」


提督「……あれ、なんだか本当に痛いような……?」


提督「ん、神通の置手紙がある……」


提督「えっと……。『提督が心身からくる疲れのためか、急に眠ってしまわれたので、手紙だけ残しておきます。今回のことは私の胸の内にしまっておくことにします。ただ、お姉ちゃんに夜戦をさせないことだけはお願いたします。それにしても、急に倒れてしまうなんて―――』」


提督「……ふむふむ、8割は俺の体を労わる文だな。それにしても、そんな急に倒れてしまったのか。しっかり寝たつもりなんだけどなぁ……」


提督「それにしても、こんなに気にしてくれるなんて。やっぱり、神通は優しいな」


提督「あとは……。『P.S. 那珂ちゃんのほうには私から伝えておきますね。なのでお体のほうを―――』」


提督「あぁよかった……。じゃ、あとは川内に夜戦させなきゃいいんだな……」


提督「……やっぱ、顎痛いなぁ……」




那珂「むぅ~。神通が言うなら、ウソじゃないんだろうけど……。なんだか納得いかないなぁ! この怒りはどこへ……」


神通「ま、まぁまぁ。提督にはちゃんと言っておいたし、もう大丈夫だよ」


那珂「まぁ、それなら……。……それにしても神通の顔、すごい赤くない? なんか、機嫌もよさそうだし……」


神通「え、えぇ!? そ、そうかな? あ、あれかな。ま、間宮さんがデザートあるって、い、言ってたからかな!?」


那珂「え、本当!? うわ~、楽しみだな~!」ワクワク


神通(93って……。た、高いよね? 提督、そんなに私のこと……)カァアアア

176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 20:48:15.34 ID:pJxrhnVc0
提督「さて、どうしようかなぁ……」


ガチャ


川内「夜戦だぁあああああああああああああああっ!!」 96


提督「あ、今日はダメだぞ」


川内「」 81


提督「あ、違うか」


川内「や、やっぱり……!」 95


提督「明日以降もダメだ」


川内「」 75


提督「……」


川内「……」 62


提督「……」


川内「……」 49


提督「……」


川内「……」ウルウル 38


提督「……っていうのは、冗談――」


川内「……ッ!!」 91


提督「――じゃあないんだ。ごめんな」


川内「」 25


提督(こいつすげぇな)

180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 21:14:45.64 ID:pJxrhnVc0
提督「よし、川内は無事帰ったかな」


提督「……ちょっとからかっちゃったけど、川内の俺への好感度は夜戦しかないのか」


提督「なんか、そうなると悲しいな……」


提督「……いや、とりあえず、扱いやすいと考えよう……」


コンコン


提督「ん? はーい、どうぞ」


鳳翔「あ、失礼いたします」


提督「おぉ、鳳翔さんか。珍しいですね」


鳳翔「えぇ、ちょっと。昨日のことで……」


提督「あ、あぁ……。あの、い、いろいろありまして……その……」


提督(鳳翔さんは91か……。なんだろう、今日は精神年齢の低そうなやつしか相手にしてなかったから、ちょっと違うタイプだなぁ……)


鳳翔「ふふっ、なにか提督にあったのでしょう? そこのところは、特に気にしていません」


提督「あ……、なんかありがとうございます」


鳳翔「いえ……。それで、昨日は一緒にお食事できなかったので、今日はどうかな、と思いまして」


提督「あ、そうですか! はい、喜んで。そういえば、お昼も食べてないんですよ……」グゥゥ


鳳翔「ふふっ、そうなんですね。でしたら……ぜひ――」





提督「――へぇー、すごいおいしそうですね!」


鳳翔「ありがとうございます。たまに間宮さんと一緒に作るんですよ?」


提督「へぇー! それなら期待しちゃいますね」


鳳翔「ふふっ、応えられればいいのですけど」


提督「よいしょ。おぉ、本当においしそう……」


鳳翔「提督、子供みたいですね……」スッ


提督「あ…………」


鳳翔「……? 提督? どうしました?」


提督「え、あ、あの。ど、どうして隣に座るのでしょう……?」オソルオソル


鳳翔「……いけませんか?」ニッコリ

181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 21:35:23.57 ID:pJxrhnVc0
提督「い、いい、いえっ! そんなことは!」


鳳翔「なら、いいでしょう?」ニッコリ


提督「はいっ! オールクリアです!」


鳳翔「ふふっ、それじゃ――」




鳳翔「はい、あーん……」




提督「」




鳳翔「……提督? どうしました?」


提督「は、ははっ、じ、自分で食べますよっ!」


鳳翔「え?」


提督「え、あ、じ、自分で――」


鳳翔「え?」


提督「あ、あの、その――」




鳳翔「……はい?」ニッコリ




提督「いただきますっ!」


鳳翔「ふふっ。あーん……」


提督「あ、あーん……」パクッ


鳳翔「どうでしょうか? お口に合うといいんですけど……」


提督「す、すごくおいしいです!」


鳳翔「それはよかったです……」


鳳翔「それじゃ――」





鳳翔「……提督? 私にもやってもらってよろしいですか?」


提督「」

190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/14(木) 00:47:53.41 ID:WNFBazQh0
鳳翔「ふふっ」ツヤツヤ


提督「……」ボー


鳳翔「ふふふっ」ツヤツヤ


提督「……」ボー


鳳翔「……あ、提督。ご飯粒ついてますよ?」ヒョイパク


提督「……」カァアアア


鳳翔「ふふふふっ」ツヤツヤ




鳳翔(提督、赤くなっちゃって……。とても可愛いです)


鳳翔(……そ、それにしても。ちょ、ちょっと積極的すぎだったでしょうか……)


鳳翔(で、でも、私のご飯を承諾してくれた、ということは、そういうことでいいんですよね? 私の気持ち、伝わってますよね??)




提督(何故だろう。……いまだかつてないほど、鳳翔さんがキラキラしてる気がする。数値でいったら120はいってる気がする)


提督(あれ、鳳翔さんってこんなだっけか……? た、確かにご飯とか食べるのは初めてだけど……)


提督(え……目の前の事柄に必死で気付かなかったけど……、鳳翔さんの数字100だ……)


提督(……なにか、なにかを忘れてるんじゃないだろうか……。……忘れてたら、まずい事柄を……)ダラダラ



鳳翔「あ、提督。汗が……」フキフキ


提督「……」カァアアア



提督(早くっ! 思い出せ、思いだすんだぁああ……!)


鳳翔「暑いのですか? 仰ぎますね?」パタパタ


提督(鳳翔さんのやさしさが痛いっ! まるで心に46㎝三連装砲撃ち込まれるかのようだ……!)


提督(……いやまてよ。どうせわからないなら、鳳翔さんが『望んでいる』ことをすれば……)


提督(鳳翔さんが望んでいること……。……それは、この溢れる『母性』。これが答えだろ……!!」






提督「ははッ! 鳳翔さん、まるでお母さんみたいですっ!」





鳳翔「」

202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/14(木) 09:50:35.97 ID:WNFBazQh0
鳳翔(…………………………………………………………………………………………………あら?)


提督(無反応? すこし弱かったかな……)


提督「ま、まぁ鳳翔さんはみんなのお母さんみたいなものですけどね!」


鳳翔「」


鳳翔(……まさか……私、勘違いして……)


鳳翔「ふ、ふふっ。あ、ありがとうございます……」ニッコリ


提督(鳳翔さん! そんなうれしかったのかな、よかった。数字も100のままだし)


鳳翔「それでは、私は片づけたらお休みさせていただきますね?」テキパキ


提督「あ、はい! また今度食べたいです!」


鳳翔「……えぇ。また今度」ニッコリ






鳳翔「……そうですよね。私なんてどうせ……」ションボリ


鳳翔「――とはいえ、私ももう引き下がるわけにはいきません」


鳳翔「気付いてくれなかったのは残念ですが、それは些細なこと……」


鳳翔「もう、気持ちに抑えがきかないんですもの……。致し方ないですよね」


鳳翔「…………今日の提督、かわいかったですね……」


鳳翔「…………」


鳳翔「……あ、これ。提督の汗を拭いたタオル……」


鳳翔「……」スン


鳳翔「……」スンスン





鳳翔「…………てい……とく……」ギュウ



鳳翔 121

216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/14(木) 14:21:16.46 ID:WNFBazQh0
提督「お腹もいっぱいになったし、そろそろ寝るかなぁ……」


扶桑「あ、提督……。こんばんわ」


提督「お、扶桑か。こんばんわ」


扶桑「提督……、昨日はなにかあったのですか……?」


提督「……そっか。そういや、扶桑にも会ったな。ちょっとトイレ行きたかっただけだよ」


扶桑「そ、そうですか……。でしたらあまり気にしないでおきますね……」


提督(扶桑も……なんかそうは見えないけど92もあるんだなぁ……。なんか、うれしいな)


扶桑「ところで提督……。山城を見ませんでしたか?」


提督「いやぁ……、見てないな」


扶桑「はぁ……。どこ行ったのでしょう……?」


提督「うーん……。まぁ、見つけたら山城に言っておくよ」


扶桑「はい。よろしくお願いいたします……」







提督「山城かぁ……。そういや、見てな――」




山城「あぁ、私のことを探すお姉さまも素敵……」カンゲキ





提督「……や、山城……」


山城「ん? なによ提督?」シレッ


提督「あ、いや……。その、ふ、扶桑が探してたよ……」


山城「そう……」


提督「ま、まぁ……、一応言ったからな」


山城「……」


提督(24……。いや、なんか予想はできたけど)


山城「あぁ! ずっと見てても飽きないわ、扶桑姉さま……!」キラキラ


提督「……これはこれでいいのか……」

220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/14(木) 18:58:34.23 ID:WNFBazQh0
提督「……お、あれは」


摩耶「あぁ、提督! 昨日あたしを見るなり、叫んで逃げやがって!」


提督(……88。昨日はとても恐ろしく感じたが、こうしてみると曙と似たものがあるな)


摩耶「お、おい! 聞いてるのか!?」


提督「あぁ、聞いてるよ。ごめんごめん」ナデナデ


摩耶「なっ……!! な、なにすんだよ!」バシッ


提督「え? あぁ、ごめんな」ナデナデ


摩耶「だ、だから!! ふ、ふざけんなよっ!?」


提督「もちろん、わかってるよ」ナデナデ


摩耶「て、提督……あたしを怒らせたいのかぁ!?」バシッ


提督「いや、そんなことはないけどさ……」ナデナデ


摩耶「」アングリ


提督(なんだかんだで逃げないな……)


摩耶「……だ・か・ら! ……摩耶様をあんまりからかうなよ……?」バシッ


提督(いつもは何だか近寄りがたかった摩耶も――)


提督「――なんだか可愛いな……」ボソッ


摩耶「はえっ!?」ボッ


提督「え? おぉ、口に出てた――ヘボァ!」


摩耶「うっせ―バーカっ!!」ドゴォ


摩耶「こ、この! あ、あれだ……。そのっ! ……バーカっ!!」ダッシュ




提督「イテテ……」


提督「おぉ……。鳩尾はいった……」ヨロヨロ


提督「ちょっと……。ちょっとだけからかいすぎたかな……」

223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/16(土) 01:15:42.08 ID:JjkTZC+v0
提督「しっかし……。一部を除いて、みんないい子だなぁ……」シミジミ


提督「さて、寝ないと――」


羽黒「あっ……」


提督「ん? おぉ、羽黒か。どうし――」


羽黒「ごご、ごごごめんなさいっ!! わわ私、司令官さんになんか……。ごめんなさいっ!」


提督「いやいやいや! だ、大丈夫だよ!? 聞かなくても昨日のことなんだろうなってのはわかるから! 羽黒は全然悪くないからな?」


羽黒「ほ、本当ですか……?」ウルウル


提督「本当本当! な? だから泣かないでくれ!」


羽黒「で、でも……。その、私なんて……」


提督「いやいや! 昨日はな、ちょっと色々あったんだよっ! むしろ俺が謝らなきゃいけないんだ」


羽黒「そ、そんな! 司令官さんが間違うことなんて……」ウルッ


提督「いっぱいあるから! むしろ人生を間違えてるくらいだから、な!?」


羽黒「え……。司令官さん、この仕事辞めちゃうんですか……?」


提督「なんでそうなるの!? 辞めないよ?」


羽黒「だ、だって、人生間違えてるって……。この仕事が合ってないと……」ウルウル


提督「思ってないよっ! この仕事だけは天職だったと思ってるよ!」


羽黒「ほ、本当、ですか……?」ウルウル


提督「うんうん! 本当本当!」


羽黒「司令官さん、辞めませんか……?」


提督「辞めない辞めない!」


羽黒「この仕事は天職ですか……?」


提督「うん! すっげぇ天職!」


羽黒「……それじゃあ、私のこと、大事に思ってますか?」


提督「うんうん! 大事! すっげぇ大事! ……ん?」


羽黒「……な、なら……、よかったです。えへへ……。それじゃ、おやすみなさい……!」スタスタ


提督「あ、あれ、羽g――。……行っちゃったか。なんか、変な質問が……。……しかも、今の羽黒の数字が――」



羽黒(ふふっ……。司令官さん、私のこと大事って……。ふふっ……) 104

235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/16(土) 16:43:18.92 ID:JjkTZC+v0
最上「提督ー? いま、なんかすごいうれしそうな羽黒ちゃんとすれ違ったんだけどさ? なにかあったの?」


提督「ん、最上か。……さぁ、なにかあったのかな……?」


最上「え?」


提督「いや、特に何かやったつもりはないんだけどな……?」


最上「あ~……。まぁ、提督のことだからね。きっと思わせぶりな態度でもとったんだよ」


提督「いっつも最上はそういうけど、俺はそんな態度とったことはあんまりないぞ?」


最上「…………だから、やっかいなんだよねぇ…………」ボソッ


提督「ん? なんか言ったか?」


最上「いいや? そんなとこも提督のいいところだよねー!」


提督「そんなとこって、どんなとこだ?」


最上「さぁ? どこかな~? 提督が、ボクにもっと構ってくれたら、思いだすかもしれないよ?」


提督「なんだよー。いつも構ってやってるじゃないか」


最上「……そうだね! ……それじゃ、足りないんだなぁ……」ボソッ


提督「え?」


最上「なんでもないよ。……ただね、提督」


提督「……おう」






最上「みんな、いつまでも我慢できるわけじゃ、ないんだよ?」






提督「……だから、なにがだよ?」キョトン


最上「……ん? そうだなぁ――」





最上「――追いかけっこ、とかね」


提督「は? なにを――」




島風「あーー! 提督、やっとみつけたー! 今日こそ負けないんだからっ!」


提督「」

241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/17(日) 12:36:37.83 ID:PsZ5MWhu0
最上「ごめんね、提督。島風ちゃんがすごい勢いで探していたよ、っていうのを忘れていたよ」


提督「わ、忘れんなよっ! あぁもう、じゃあな!」ダッシュ


島風「提督っ! 今度は負けないんだからっ!」ダッシュ


最上「あははっ、がんばってねー」ヒラヒラ


最上「…………」


最上「……さて、ボクも『追いかけっこ』がんばらなきゃなー。そろそろウサギも、誰かに狩られちゃいそうだし……」


最上「うーん、劣勢かな? まぁ――」





最上「――最後にボクのとこにいれば、それでいいけどね」 110










島風「つっかまーえたっ! ふふふーん、私からは逃げられないよっ?」


提督「ハァ……ゼェ……。き、昨日とは状況が違うからな……」


島風「状況?」


提督「いや、恐ろしいものから逃げる時ってのは、限界以上に力が出るもんなんだな、ってことだ」


島風「わ、私は恐ろしくないよー!」


提督「ははっ。わかってるよ。島風は可愛いよ」ナデナデ


島風「ふふーん! だって速いもんね!」


提督「速い速い」ナデナデ


提督(島風の数値は82か。まぁ、島風から見れば、俺は兄みたいなものなのかな)


島風「えへへ……!」


提督「はははっ!」







島風「――じゃ、提督は捕まったから。私のいうこと一つ聞いてねっ!」


提督「へ?」

253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 11:03:38.75 ID:5S95WXyb0
島風「ふふふーん! じゃあねぇ……」


提督「ちょ、ちょっと待って! そ、それは聞いてないぞ!?」


島風「世の中はね……。遅いものから、やられていくんだよ……」


提督「なにがあったんだよ!?」


島風「いーいーのー! 一つ聞いてもらうんだからっ!」ジタバタ


提督「わ、わかったわかった! ……ただ、それを言うなら俺だって昨日勝ったんだから、一ついいよな?」


島風「提督はダメー」


提督「ひでぇな! ……ほら、じゃあそれで相殺ってことで」


島風「むー……。じゃあ、お願いならいい?」


提督「……まぁ、聞くだけな」


島風「本当? じゃあね―――」







提督「――ライブって……。なんだよ」


提督「明日の朝、食堂で那珂が……ねぇ……」


提督「島風はバックダンサーか。……もう一人は巻雲……」


提督「……あぁ、巻き込まれたのか」





提督「さて、そいじゃ寝るとするかな!」


提督「明日の朝を楽しみにして……」

254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 11:22:19.86 ID:5S95WXyb0
提督「あ~……よく寝た」


提督「さて、食堂は……」


ワイワイガヤガヤ


提督「あれ、みんな居るんだなぁ」


加賀「提督、おはようございます」


提督「……うん」


加賀「別に、もう気にしてはいません」キリッ


提督「そ、そう? ならいいんだけど……」


提督(数字が93か……、なんだか増えていってるような……。っていうか、目が怖い)


提督(しかし、ここに来るとみんなの数字が見えるなぁ……)


加賀「それにしてもライブだなんて……」


提督「まぁ、いいじゃない。たまには息抜きも必要だろう」


加賀「……提督が、そういうなら……」


鳳翔「提督、おはようございます」


提督「あ、鳳翔さん。おはようございます」


鳳翔「今日は那珂ちゃんのライブなんだとか?」ムギュ


提督(う、腕に、柔らかいものが……。あ、あれ……?)


提督「そそ、そうみたいですねぇ……ははは……」


鳳翔「……まるで、娘の晴れ舞台を見に来てるみたいじゃないですか? ねぇ、提督さん?」


提督「は、はは……。む、娘とか、まだ想像もつかないなーって……」


鳳翔「あら、それじゃあ――」


加賀「……鳳翔さん? 何をしているのですか?」


鳳翔「あら加賀さん……、何かいけないことでも?」ニッコリ


加賀「…………」キリッ


鳳翔「…………」ニコニコ






提督「逃げよう」

262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 16:57:07.20 ID:5S95WXyb0
提督「な、なんだか変な雰囲気になっちゃったなぁ……」


提督「それにしても、鳳翔さん115って……」


提督「うーん? 眼鏡壊れたのかなぁ……?」


金剛「HI! 提督、今日もいい天気ネ!」


提督「おう、金剛も元気そうだな」


金剛「今日のtea timeは何時からネー?」


提督「ま、まぁ、その時の気分で」


金剛「No! それじゃダメなのネー! さぁ、何時から――」ズイッ


榛名「こ、金剛姉さん! ダメですよ、提督だって忙しいんですから」


金剛「むぅー。……榛名だって、昨日楽しみに――」


榛名「わぁああ! あ、あああの、こ、金剛姉さんはおとなしくさせておきますので! これで!」バタバタ


提督「え? お、おう、わかったよ。よろしくな」


榛名「はい! で、では!」ソソクサ


提督(金剛は変わってないけど、榛名の数字が99か。みんな、最初より高くなってる気がする)


雷「あ、提督! 今日は起きれたのね」


提督「おぉ、雷か。……そんないつも起きれてないみたいな言い方するなよ」


雷「私が秘書官のときは、いつも寝てるじゃない」


提督「ふっ、勘違いするなよ? それは起こしてもらうために寝たふりしてるだけだ」


雷「もっと悪いわよ!」


ワーワー


提督(それにしても、見回すと数値が100超えているのが三人ぐらいいるんだな……)


提督(鳳翔さんと、あれは羽黒かな? それと……)


提督「あれ、見えなくなっちゃった」


雷「どうしたのよ?」


提督「……いや、なんでもないよ」






青葉「あ~あ……。なんだか、司令官の視界に入りづらいですねぇ。青葉もお話ししたいです……」 113

276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 19:43:17.15 ID:5S95WXyb0
雷「あっ! ライブ始まるみたいよ!」


提督「おぉ……」






那珂「みんな―、おまたせ―! 艦隊のアイドル那珂ちゃんだよー!」


提督「おぉ……! 何だかアイドルっぽいな!」


島風「おまたせっ! 艦隊の伊東浩司、島風だよっ!」


提督「おぉ……! ……おぉ!? それは、いいのか……??」


巻雲「な、なんで私がぁ~……」


那珂「ちょ、ちょっと巻雲! 最後にビシッと決めなさいよ!」


島風「なんか、やる気出てきたー! だれかー駆けっこする人いなーい?」


那珂「し、島風!! 今はこのライブに集中しなさいよっ!」


巻雲「巻雲には、やっぱりこんなの無理ゲーだしっ! あ、秋雲も笑ってるし、もぅなんなのぉー!」


那珂「ふ、二人とも! だだ、段取り通りに――うわぁあ!」ドンガラガッシャーン


アーコロンデキザイガー‼
ユウグモネエサンミナイデー
カケッコナラダレニモマケナインダカラー
イイゾーモットヤレー
ヤセンダァアア
マキグモカワイイッ

ワーワーキャーキャー



提督「……まぁ、こうなるか」

雷「……そうね」

羽黒「あわわわ……。は、早く助けてあげなきゃ……」

金剛「Oh! エキサイティングなライブデース!」

榛名「あぁ……。み、みんな落ち着いてっ!」

加賀「はぁ……」

鳳翔「うふふっ、にぎやかですね」

伊58「わ~! 何だか楽しそうでち!」

青葉「……あ、このスキにメガネ壊せば……」

扶桑「ふふふ……、いいものですねぇ……」

山城「あぁ、笑ってる扶桑姉さまも輝いてるわぁ……」

瑞鶴「あははっ! やっぱこうじゃなくっちゃね!」

最上「あらら。みんな元気なんだから……」

神通「な、那珂ちゃん!? も、もう、だからやめたほうがいいって……」

曙「はぁ……。何やってんのよ……」

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/18(月) 23:10:04.88 ID:5S95WXyb0
ワーワーギャーギャー
ドウナッテンノヨー‼
ハヤキコトシマカゼノゴトシデス
ワーメガネガー
ヤセンダァアア
イイゾーモットヤレー

巻雲「うわぁーん……。あ、あれぇ……ここは」ドサッ


提督「おぉ、巻雲。こっちまで流されてきたか……。あっちはなんかお祭り騒ぎだからなぁ」


巻雲「はぃ……。ひどい目にあいました……あれぇ!? め、メガネがないよぉー!」


提督「ははっ、またか。まぁ、あの雑踏の中に落としたんだろうなぁ」


巻雲「うー……。あんまり見えません……」


提督「うーん……。しかし、あの騒動はそう簡単に収まりそうにないなぁ……」


巻雲「……あっ! それじゃあ司令官様ぁ――」


カチッ



―――その、好感度が見える眼鏡貸してくださいよぉ―――



シーン


提督「おう!? な、なんだ?」


巻雲「あ、失礼しました! 腕を動かしたときに――」


巻雲「ヘッドマイクのスイッチいれちゃいました」カチッ


提督「なんだ。急にビックリしたよ」


巻雲「えへへへ、すいません……」



シーーーーーーン



提督「ん? なんだ、みんな静かになっちゃって……」


巻雲「あぁ! 眼鏡見つかりましたよぉ!」


提督「お、本当か! それはよかった――ん? どうした神通?」グイッ


神通「いいからこちらへ」ズルズル


提督「な、なんで引きずるんだ? え? え?」ズルズル




「「「「「「「「「「「「「「「「「「巻雲ちゃん? ちょっとお話いいかな?」」」」」」」」」」」」」」」」」」


巻雲「……へ?」

291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 02:12:42.29 ID:ivTP6G460
「そういえば、提督が珍しくメガネかけてたネー」

「巻雲ちゃんのいうとおりなら、一昨日の提督の変な様子も納得がいくね」

「あら……。…………あら……」

「で、でも……私のこと、大事って……うん」

「え、えぇ!? わ、私のも見られて……!」

「あのやろー……」

「あぁ……そういう……。なんか、全てに納得がいったでち」

「まぁ、私は見られても大丈夫かな。アイドルはファンのみんなが大好きなの」

「うわぁ……。あ、でもそれなら爆撃しても、嫌いじゃないってことに……。いや、でもなぁ……」

「……まぁ、結果オーライですかねぇ……」

「それじゃああの言葉は……いや、でも……頼りになるって……あれは……」

「……空がきれいですね……」

「あぁ、哀しげな扶桑姉さまも素敵です!」

「は、恥ずかしいじゃない……」

「……やっぱクソ提督」

「駆けっこしてくれるから、提督は好きだよー?」

「まぁ、でも―――」



「「「「「「「「「「「「「「「「「「もう、この気持ちを隠さなくていいんだね」」」」」」」」」」」」」」」」」」





提督「じ、神通? ど、どうしたっていうんだよ!?」


神通「提督、いいですか?」


提督「お、おう……?」


神通「一昨日から今日にかけて、提督はみんなの数字を見てきましたよね?」


提督「あぁ、まぁそうだな」


神通「詳しいことを説明する時間もなさそうなので、手短に言いますね」


神通「これからは、数字が高い人に気を付けてください」ズイッ


提督「え? でも、数字が高いのは――」


神通「だからです。まぁ、提督に言ってもわからないかもしれないですけど……」


神通「とりあえず! 気を付けてくださいね!? 関係のない子たちのことは、私が見ますから……」


神通「そ、その……。お達者で!!」バタン


提督「あ、あぁ……行っちゃった。……しかし、そんなこと言われても……」


コンコン
テイトクココニイルノカナ?

292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 02:27:43.89 ID:ivTP6G460
提督「……ど、どちらさまー?」


鳳翔「あ、提督こちらに居たのですね。私です、鳳翔です」


提督「あぁ、鳳翔さんか……。ちょっと待ってください……ね……」



――数字が高い人に気を付けてください――



提督(あれ、鳳翔さんトップランカーじゃないか?)


提督「いやいや、たぶんメガネの故障だし、鳳翔さんなら大丈夫だろ……」


提督「いま開けますよー」


ガチャリ

バンッ


提督「うおぉ! そ、そんな勢いよく入ってこなくても……」


バタン

ガチャリ


提督「……そ、その……、べ、別に鍵も閉めなくて、いいですよ……?」


鳳翔「……誰か、入ってくるといけないので」


提督「ははっ……な、なんでですか……?」


鳳翔「ふふっ、提督さんはメガネのことといい……イジワルなんですね」




鳳翔「女性にそれをいわせるのですか?」ニッコリ


提督「は、はははっ」ダラダラ


提督(あれ……)ゴシゴシ


提督(あれ……? 数字が……135??)


提督(や、やっぱ壊れて……!)ゴシゴシ


鳳翔「私の数字はどうなってますか?」ニコニコ


提督「へ!? あ、あの、えっと、い、いいい感じです……」オドオド


鳳翔「ふふふっ。……あ、ここって――」




鳳翔「提督の寝室も、あるんですよね?」ニッコリ


提督「」

303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 05:22:02.58 ID:ivTP6G460
翔鶴来てくれたので、頑張って書くよ。



鳳翔「寝室は、どちらに?」ニコニコ


提督「え、えーと……。あ、そうだ! お、俺、朝ごはん食べてなくて、鳳翔さんの――」


鳳翔「ふふっ、『終われば』いくらでもつくりますよ。……毎日でも」


提督「あ、いや……」


鳳翔「それで、どちらに?」


提督「あ! で、でも――」




鳳翔「どちらに?」ニッコリ




提督「……あそこです……」


鳳翔「ふふっ、失礼しますね……?」


提督「はい……」


提督(よし、今のうちに――)ダッ


ガチャ…
ガチャガチャガチャ


提督(あれ……あかない……。鍵が壊れて――)


鳳翔「あ、すいません」




鳳翔「先ほど鍵が壊れた、と言うのを忘れていました……」




提督「…………」ダラダラ


鳳翔「ところで、提督?」






鳳翔「どこに、行こうとしたんですか?」ニッコリ

311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 06:09:29.48 ID:ivTP6G460
鳳翔「さぁ? 提督」ガシッ


提督(鳳翔さんに腕を……。あ、超強い)ズルズル


鳳翔「朝方からというのは、少し恥ずかしいですが……」モジモジ


鳳翔「でも、いいですよね?」


提督(逃げないと……! なんとかして……!)


提督「あ、あはは……! や、やっぱどうせやるなら夜に――」


鳳翔「なにか?」ニッコリ


提督「なーんて冗談、いって……みたり……」ダラダラ


鳳翔「ふふふっ、提督は恥ずかしがり屋さんですね……」ズズイッ


提督(これは……。これは本格的にマズ――ん?)チラッ


提督(あれは、もしかして……。いや、もう賭けるしかない)




提督「ああ、ああの! じゃ、じゃあは、恥ずかしいから! その……む、向こう向いててもらってもいいですか……?」


鳳翔「て、提督……! ということは……!」


提督「えぇ、俺も男です。もう、覚悟は決めましたっ!」キリッ


鳳翔「て、提督……」キラキラ


鳳翔「そ、それなら、私はあっち向いてますね……」アタフタ


提督「はいっ! ……よ、よいしょ」


提督(……さて、さっきは確かこの壁が――)


キィィ


提督(や、やっぱり! 隠し扉だっ! おぉおお、神は居るのか!)


提督(……まぁ、どこに続いてるのか全く分からないけど……、しょうがないっ!)ソローリ


鳳翔(ふふっ。ふふふふっ。ふふふふふふふふふっ)ワクテカ




鳳翔「て、提督? そ、そろそろ……え?」


鳳翔「居ない……。そんな、どこに……?」キョロキョロ





青葉「あぁ~あ……、せっかく作った隠し通路が……。……まぁ、背に腹はかえられないですよねぇ……」タメイキ

318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 11:24:36.67 ID:ivTP6G460
提督「……」チラッ

提督「よし、誰もいない……かな」ホッ

提督「それにしても、こんなとこにつながっているなんて……。下手したら、普通に外出るよりこっちのほうが早いかも」

提督「昔、この鎮守府を使っていた人のかな……」

提督「いざというときの脱出用に、みたいな。……おぉ、なんだか映画みたいだ」


伊58「あ……てーとく」


提督「うぉおお! ご、ゴーヤか……」


提督(……なんだかんだで、ゴーヤも87か……。一昨日に比べれば、すげぇ上がりようだ)


伊58「そ、その……メガネのこと聞いたでち」


提督「え? あぁ……、ごめんな。あまり、いい気分じゃなかったよな」


伊58「い、いや! ゴーヤはそれでも、うれしかったでち……」


提督「そ、そっか……。と、ところで、どうしてここに?」


伊58「ゴーヤはいつも通りでち」


提督「あぁ、ごめんな。そ、その、無理だけはしなくていいからな?」


伊58「わかってるでち! ……ただ、提督のほうが心配でち」


提督「え?」


伊58「ま、まぁ、その……。あれでち、鳳翔さんと羽黒さんには、その……気を付けたほうがいいでち」


提督「……わ、わかった……」


伊58「とはいえ、そのほかの人も安全とは言えないでちから、とにかく気を付けてくだち」


提督「お、おう……」


伊58「……あと、イムヤ達も……帰ってきたでち……」


提督「……そっか……。あの遠征に4連続で行かせてたもんな……」


伊58「そ、その……、ゴーヤが先に見つけたら、そのままオリョール海に連れていくでち……。先に……見つけられたら……」


提督「……まぁ、気を付けるよ……」


伊58「それじゃ……」トテトテ


提督「おーう、ありがとなー」ヒラヒラ




「ただいま、司令官」トントン


提督「」

322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 11:59:56.24 ID:ivTP6G460
提督「……お、おかえりなさい」


伊168「えへへっ! 司令官っ、わたし頑張ったわ!」ダキッ


提督「……ウン、エライエライ」ナデナデ


提督(114……。やっぱ、やっぱメガネ壊れてるんだそうに違いない)


伊168「あれ? 司令官メガネなんてかけてたっけ?」


提督「ははっ……。いろいろあってな……」


伊168「私、この一週間。司令官に会えなくて寂しかったわぁ……」


提督「そ、そっかぁ……うれしいな……」


伊168「本当は行きたくなかったのよ? でも、それも司令官のためって思ってがんばったの!」


提督「う、うんうん……」


伊168「司令官も、私に会いたかったよね?」ニッコリ


提督「…………うん……」


伊168「わぁ、うれしい! 司令官っ!」ダキッ


提督「あはは……。いい子いい子……」ナデナデ






伊168「……女の匂いがする」クンクン


提督「」


伊168「へぇ……司令官。もしかして、私がいない間、他の女とイチャついてたんだ……」


提督「い、いやぁさ! この鎮守府にはむしろ女性ばっかなわけだしっ、しょうがないというか――」


伊168「……これは抱き合うでもしないと、つかない匂いだよ」


提督「」







伊168「……司令官。私、100m位潜れるんだよ? お散歩いこっか?」


提督「」ブンブン





なんかこんな画像あったよね。
あれ見てから、イムヤはヤンデレにしか見えない。

340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 14:43:35.13 ID:ivTP6G460
伊168「あ、沖に出るっていうのもいいかもしれないね」


伊168「そうすれば……、司令官は私に頼るしかないもんね?」


提督「ま、まぁ落ち着けって……。話せば、話せばわかるから……」


伊58「イムヤ……。そんなんだから、遠征に回されるんでち……」


提督「ご、ゴーヤ!」


伊168「ゴーヤ……。ゴーヤはいいよね、毎日司令官に会えたんだからっ」


伊58「イムヤ、ちょっと来るでち」


伊168「な、なによ……」


ゴニョゴニョゴニョ


伊168「そ、それ本当!? うぐぐ……わかったわ」


提督「……?」


伊168「司令官ッ! わたしもクルージングに行くわっ! だって司令官のためだもんね!」


提督「え、あぁ……うん」


伊168「ゴーヤには負けないんだからぁあああ!」ザッパァン


提督「あぁ……。ゴーヤ、何言ったんだ?」


伊58「別に、大したことは言ってないでち」



伊58「ただ、より多く資源回収してきた方の言うことを、てーとくが聞いてくれるって教えただけでち」


提督「……おい」


伊58「ちなみに、他の二人にも言ってあるでち」


提督「……おい」


伊58「てーとく、大丈夫でちっ!」


伊58「だって、ゴーヤが勝つからねっ!」ザッパァン




提督「ゴーヤ……。やれやれ……」フッ


金剛「また、潜水艦と……。楽しそうデースネ?」ゴゴゴ…


提督(あれ、なんかデジャヴ)ビクッ

360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 17:18:02.85 ID:ivTP6G460
提督「こ、金剛さん……。いや、これは……ね……」


ギュウ


金剛「提督……。あまり、私から目を離さないでほしいデース……」


提督「こ、金剛……」


提督(金剛の数字、100になってる。やっぱこれが限界なんだよな……?)


金剛「提督、メガネのこと聞いたネ。……だから私の気持ち、わかるよネ?」


提督「あ……うん……」


金剛「ふふっ……。提督、いい匂いネー」ギュウ


提督「……ははっ」ナデナデ


金剛「ふふ~ん……」スリスリ


提督「あはは、くすぐったいよ」


金剛「……提督は、私のこと、好きですカ?」


提督「当たり前だろ? 嫌いなわけ――」


金剛「No…。う~ん、まぁ……いいネ」


金剛「私は提督が大好きデース……」ギュウ


提督「うん……ありがとう」


金剛「むふふ~……、提督~……」


提督「……」ナデナデ


金剛「……はっ! は、榛名を待たせてたの忘れてたネー! さぁ提督、tea timeするデース!」グイッ


提督「わかったわかった。そんな引っ張らなくても大丈夫だよ」


金剛「私たちの部屋なら、誰にも邪魔はされないネー!」フフーン


提督「あぁー、でも2時間までだからな?」


金剛「むぅ~。提督はお堅いネ……」


ガチャ


金剛「お待たせデース。榛名、提督を連れてきたネー!」ウキウキ


提督「お邪魔しまーす……」



榛名「あ、提督! お待ちしてました」ニコニコ 126

366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 19:47:08.12 ID:ivTP6G460
提督「……えっ」


金剛「ん? どうしたのネー?」


榛名「提督??」


提督「あぁ、い、いや、なんでもないよ!」


榛名「ふふっ、変な提督……」


金剛「さぁ、tea timeデース!」



―――1時間後


金剛「もうサー、大変だったんデース」


榛名「金剛姉さんったら……」フフッ


提督「ははっ、話題が尽きないなぁ」


提督(榛名の数字はいまだ126。でも、特に変わった様子もないし……)


提督(やっぱり、メガネの故障か……。まったく人騒がせな……)


榛名「あ、紅茶が切れてしまいましたね。私、いれてきます」


金剛「それなら私がやるデース! 榛名は提督とお喋りしてなヨー!」


榛名「いいいいえ! わ、私がいれてきますっ! 金剛姉さんはゆっくりしてて!」アタフタ


金剛「そう? なら、わかったデース……。それでね、提督――」


提督「はいはい……」





榛名「あ、い、いれてきましたよ……」


金剛「Oh! おいしそうデース!」


提督「ははっ、本当に金剛は紅茶が好きだなぁ……」ズズッ


提督「ん? 榛名は飲まないのか?」


榛名「……榛名は、あとでいただきます……」ニッコリ


提督「そっか……。……あ、れ?」グラッ


提督(金剛が、寝てる……? 俺も視界が……揺れて……)ドサッ





榛名「あぁ、大変です……。お二人が倒れてしまいました。……つきっきりで、看病しないと……」

379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 21:39:31.96 ID:ivTP6G460
提督「――うぅ……。あれ……」ギシッ


榛名「あ、お目覚めですか? ちょっと待っててくださいねっ! いま、縛り終わりますので……」ギュッ


提督「し、縛る……? あ、あれ、ベッドに……腕が……。足も……!」ギシギシッ


榛名「提督がどっかに行ってしまっては、困ってしまいますから……」ヨイショ


提督「そ、そんな……! こんなことまでしなくても逃げないよっ!」


榛名「……ダメです。提督も、そのメガネで私の数字見てるんですよね?」


提督「あ、あぁ……」


榛名「榛名、最近おかしいんです。提督が金剛姉さんとかと楽しそうにしてると、胸がズキズキするんです……」


提督「……」


提督(だめだ、まだぼーっとする……)


榛名「なんで、でしょうか? 大好きな金剛姉さんと、大好きな提督が仲良しなのは、とてもいいことなのに……」ギュ


榛名「榛名、壊れちゃったのかもしれません。……でも、提督と一緒にいると、すごく胸が落ち着くんです」


榛名「ふふっ、提督の上着……。どうです、似合いますか? ちょっとぶかぶかですけど……とてもいい匂いがして、うれしくなるんです」ヒラヒラ


榛名「提督? 提督は、胸が苦しくなることはありませんか?」


榛名「もう、榛名は疲れてしまいました……。提督が私以外の娘と仲良くしているのを見るたびに、もう苦しくて苦しくて……」


榛名「でも今は提督を独り占めですっ! ……提督? あ、まだお薬が抜けてないんですね……」


榛名「わかりました! 榛名がお水を飲ませて上げますね?」グッ


提督(え、なんで榛名が水を飲んで……? 榛名の顔が……目の前にっ!?)バッ


榛名「ん~……」ゴクッ


榛名「もう、顔動かしちゃだめですよ……。飲み込んじゃったじゃないですか……」


榛名「よし、それではもう一回……」


提督「だ、大丈夫……! 大丈夫だから……」


榛名「……ダメです。水、飲まないと……」


提督「も、もう大丈夫だって……」


榛名「ダメですよ。ほら、もう一回行きますよ?」


提督「は、榛名っ! 本当に、大丈夫だか――」



榛名「ダメです」ニッコリ

389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/19(火) 23:12:10.67 ID:ivTP6G460
提督「で、でも、口移しじゃなくてもっ!」ジタバタ


榛名「これのほうが、確実じゃないですか」シレッ


提督「いや、それは違うぞ! ま、とりあえず落ち着こう!」ジタバタ


榛名「んー……」


提督「あれ!? もう準備オッケー!? いや、待って! 榛名? 榛名!?」






金剛「コラッ。そこらへんでやめるデース」バシッ




榛名「んん! むぐ……、こ、金剛姉さん……!? あれ、ちゃんと縛ったのに……」


提督「こ、金剛!」


金剛「榛名は私に優しいからネー。……提督は縛れても、私の力ならすぐ解けるネ。……それに」


金剛「あの紅茶、私飲んでないネ」


榛名「えっ……。それじゃあ……」


金剛「ごめんなさいデース。疑いたくはなかったけど、いつもの紅茶とは違った匂いがしたからネー……」


榛名「……今日くらい、今日くらいは……榛名に譲ってくれてもいいじゃないですか……」グスッ


提督「は、榛名……」




金剛「駄目デース!」


榛名「……ッ!! 金剛姉さんはっ! いつもいつも! いつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつもいつも!!! 提督と一緒でっ!! 私には――」


金剛「私だってッ!!」


榛名「……ッ!」


金剛「私だって、いつも勇気を振り絞ってるんだからネ……」


榛名「……え」


金剛「榛名は優しすぎるデース。姉妹なんだから、遠慮しなくてもいいデース」


榛名「……金剛姉さん」ウルウル


金剛「……ま、榛名には負けないけどネー!」


榛名「…………榛名だって! 金剛姉さんには負けません!」

397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 00:04:27.52 ID:SKnu5Izi0
金剛「さ、提督。今日はもういいネ」


提督「おう、ありがとう」


榛名「て、提督……すいませんでした」ショボン


提督「……ま、原因は俺のメガネだし……。おあいこってことで、な?」


榛名「……はいっ!」パァアア


提督(金剛、榛名二人とも数字が100になった……。壊れてないってことか? じゃあ100超えっていうのは……)


金剛「さっ、しばらく姉妹で話し合うネー。提督は、また今度デース」


提督「うん、助かったよ、金剛」


金剛「……まだ、tea timeは1時間残ってるんだからネ?」ニコッ


提督「ははっ、俺が元気だったらな」


金剛「むぅー。絶対にやるんだからネー!!」


バタン


提督「あ、上着忘れた……。まぁ、いいか」




榛名「提督……やっぱり優しいです。ふふっ……」ギュ

金剛「当たり前ネ!」

金剛「……ところで榛名。その上着……」

榛名「あ、提督のです。……返すの忘れちゃいました……」

金剛「しょうがないネー! 私が責任をもって返して……榛名? 手を放すネ」ググッ

榛名「だ、大丈夫です。私が提督に返しときますから」グググッ

金剛「いやいや、長女として――」

榛名「いえいえ、私が借りたものですから」



金剛「ズルいネーっ! 私も提督の上着ほしいデース!」ジタバタ


榛名「え、遠慮はいらないってさっき言ってたじゃないですかっ! これは私のですっ!」


金剛「ちょっとぐらい――」


榛名「ダメ――」


ワーワーギャーギャー



提督「お、にぎやかだな……。やっぱ姉妹だもんな!」

408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 12:41:04.29 ID:SKnu5Izi0
あ、一晩おいたら直りました。なんか、ありがとう。


提督「もう全員メガネのこと知ってるんだろうなー……」


提督「巻雲か! 巻雲のせいか! いつかあったらお仕置きしてやろう……」


提督「さて、それじゃ今日ぐらいは平穏に暮らしたいところだけど―――」






島風「あーー! 提督見つけたー!」



提督「無理だよなっ!!」ダッシュ


島風「あ、待ってよ、提督ー!」ダッシュ


提督(あ、よく考えれば、島風はそんなに害はないか……。いけないな、早とちりしてしまった……)






島風「鳳翔さんが、提督捕まえたらデザートくれるって言ってたんだからぁー!」





提督「…………」ビクッ


提督「……」モウダッシュ


島風「あれ? なんで逃げるのー?」


島風「あ、提督も駆けっこしたかったんですか? よーし!」


提督「待って! デザートなら! ハァ、デザートならいくらでもあげるから! ちょ、ちょっと待って!」ダッシュ


島風「鳳翔さんのデザート?」ダッシュ


提督「……いや、……フゥ……それは無理かも、ゼェ……しれないけど……」ダッシュ


島風「じゃあ、待って―!」


提督「うおぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」モウダッシュ






?「提督、こっちに!!」


提督(ん? 誰かが扉から、手を伸ばしてる……!? で、でも、誰だかわかんないし……)


島風「提督ー! こっちですかぁー?」


提督(あぁ、もう! 迷ってる暇がないっ!)

420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 15:40:34.61 ID:SKnu5Izi0
提督「ええい、ままよ!」トビコミ


バタン





扶桑「あら、島風ちゃん? どうしたの?」


島風「あ、扶桑さん! 提督見ませんでしたかー?」


扶桑「さぁ……? ……あ、でもさっき窓が開いた音がしたわよ?」


島風「外だっ! ありがとっ、扶桑さん!」ダッシュ


扶桑「うふふ。がんばってね」ヒラヒラ


ガチャ


扶桑「提督? もう行きましたよ?」


提督「ハァ……ヒィ……、た、助かったよ、扶桑……」


扶桑「いえ……。それにしても、鳳翔さんも過激ですねぇ……」


提督「ははは……」


提督(扶桑は95……。よかった……)


山城「あぁ……! すばらしい機転の利かせ方……! さすがはお姉さま!」


提督「あ、山城も、ありがとな……?」


山城「え? あぁ、どうも」シレッ


提督(なんか哀しい)


扶桑「しかし、提督も人が悪いですよ? その……」カァアア


提督「あ、あぁ……、ごめん」


扶桑「い、いえ……」モジモジ


山城「……あぁ、恥ずかしがる扶桑姉さまも素敵……!」


山城「……でも、扶桑姉さま、いいのですか? いまなら……」コソコソ


扶桑「ダメよ、山城。……私は、いいのよ――」




扶桑「――二番目でも」ウフフ

436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/20(水) 20:05:52.47 ID:SKnu5Izi0
扶桑(でも、ちょっとだけ……)


扶桑「す、少し暑いですね……」


提督「あぁ~、そうだよな。これから昼になったら、もっと暑くなりそうだ」


扶桑「…………」カァアア


扶桑「……や、山城? 山城も暑いわよね?」アタフタ


山城「へ? いや、私は――」


扶桑「――あ・つ・い・わ・よ・ね?」ズズイッ


山城「……あっ……そういう……」ピコーン


山城「そうですね、お姉さまっ!」






山城「では、上着を脱がれてはどうですか?」




扶桑「そ、そうね! や、山城が言うなら……」ヌギヌギ


提督「へっ!? あ、じゃあ俺はここらで……!」


山城「提督、まだ外は危ないかもしれませんよ?」ガシッ


提督「え、でも、え!? あ、じゃああっち向いてるから!」


山城「なに慌ててるのかしら? 別に一枚脱ぐだけじゃない」ガシッ


提督「あ、そ、そうか……。そうだよな……」


扶桑「…………」カァアア


山城(あぁ、恥ずかしさにプルプル震えてる姉さまも素敵……!)


扶桑「……あ、て、てい、提督も……」プルプル


提督「え? い、いや、俺は大丈夫だから! ってか、さっき上着持ってかれて、もうこれしか着てないから!」


扶桑「……て、ていとくも、あ、暑いですもの、ね。ふ、私が、ぬ、脱がして……」プルプル


提督「あれ!? 扶桑聞こえてる!? や、山城、止めてくれよ!」


山城「あぁ……! 結局自分で服を脱ぐのが恥ずかしくて、提督のを脱がせようとする姉さまも素敵だわっ!」キラキラ


扶桑「て、てい、ていとくっ……。はず、はずかし、恥ずかしく、ないですから……!」ガシッ



――――イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/21(木) 09:05:58.16 ID:WQtK5F0Z0
扶桑「あ、あら、ううまく、脱がせ、ぬが、ぬがせ、ない……」プルプル


提督「扶桑っ!? 大丈夫だから、な!?」


扶桑「そ、そう、だ。こう、すすれば……」プルプル


ビリリッ


提督「いやいやいやいや!! 待って! 破るぐらいなら、自分で脱ぐからっ!」


扶桑「…………」


提督「……扶桑?」


ドサッ


提督「あれ、扶桑!? や、山城、どうなってんだ!?」


山城「あぁ、恥ずかしさのあまり、倒れる扶桑姉さまも素敵だわぁ……!」キラキラ


提督「え!? ……倒れたいのはこっちのほうだよ……」ハァ…






提督「安全地帯かと思えば……、ひどい目にあった……」ボロッ


提督「まぁ、悪気はなかったんだろうけど」


提督「執務室に戻って、服でも取りに――」




島風「あれー? さっき、こっちのほうで提督の声が……」


バッタリ


提督「あっ」


島風「あっ!」


提督「…………」


島風「…………」


提督「島風、後ろっ!!」


島風「えっ!?」バッ


提督「じゃあなっ!」ダッシュ


島風「あっ! 提督ズルーい!」ダッシュ

445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/21(木) 11:42:54.45 ID:WQtK5F0Z0
島風「てーいーとーくー! 鳳翔さんが探してますよー!」ダッシュ


提督「い、いま、鳳翔さんとかくれんぼ中なのっ!」ダッシュ


島風「あ、だから逃げるのー? でも、私もデザートかかってるんだからぁー!」スピードアップ


提督(マズい。このままだと追いつかれるな……!)


提督「何か……ッ!」





?「司令官さん……! こっちに……」





提督(おぉ! また救いの手がっ!!)


提督「助かったっ!」トビコミ




島風「提督ー? あれ、また消えた……。外かな?」






提督「ハァ……。まったく、困ったもんだ……」ゼェ…


提督「ん、暗いな……。しかし、助かったよ! ありがとうな?」


?「いえ……」


提督(しかし、暗いな。誰だ?)


ガチャリ


提督「あ、鍵かけなくても、すぐ出てくよ。悪いな」


ガチャリ
ガチャリ
ガチャリ


提督「……な、なぁ、暗くてよく見えないんだけど……。だ、誰だ……?」


ドンッ


提督(え? 押し倒され――)






羽黒「司令官さんの……大事な、羽黒です……」

457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/21(木) 18:01:17.53 ID:WQtK5F0Z0
提督「は、羽黒っ!? ど、どうした……」


羽黒「…………司令官さん」


提督「羽黒? ははっ、つ、躓いちゃったのか?」


羽黒「……司令官さん。司令官さん……」ウツロ


提督「は、羽黒……? お、起き上がるぞ?」


ダンッ


提督「……ッ!」


羽黒「……あ、ごめんなさいっ!」


提督「い、いや、大丈夫だから……。ど、どうしたんだ……?」


羽黒「い、いえ、ただ……司令官さんと一緒になりたくて……」


提督「あ、あははっ、そっか。ほら、な、なら座って話そうぜ?」


ギュウウ


提督「は、羽黒……?」


羽黒「司令官さん……司令官さん……司令官さん司令官さん司令官さん……」ブツブツ


提督「羽黒? お、おーい」


羽黒「……し、司令官さんは、私のこと大事、ですか?」


提督「あ、あぁ、大事、だよ?」


羽黒「私のこと、好きですか?」


提督「す、好きだよ?」


羽黒「……私のこと、愛していますか?」


提督「え? あ、そ、れは……」


羽黒「私は、司令官さんのこと愛してます」


提督「え、あ……の……」


羽黒「司令官さんのためなら何でもできます。司令官さんになら、私……」


羽黒「司令官さん、私のこと、見捨てないでくださいね……」


羽黒「司令官に見捨てられるくらいなら、私、沈みます」ギュウウ



羽黒「それで、司令官さん。……私のこと、愛してますか?」

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/22(金) 08:43:33.58 ID:HVmpKuWd0
提督「羽黒……」


羽黒「司令官さん。……愛してるって、言ってください……」


提督(いままで、よく見えなかったけど……。羽黒の数字が129……。このメガネの仕組みがなんとなくわかった気がする……)


提督「……無理だ。羽黒だけ、特別扱いっていうのは、俺はできないよ」


羽黒「……やっぱり、司令官さんはそうですよね……。わかりました……」







羽黒「それなら、私しか見えないようにします」





提督「え……」


羽黒「そうすれば、愛してくれますよね?」ヌギヌギ


提督「ちょっ! な、なんで脱いで!」


羽黒「……司令官さんを、元気にするためです……」ヌギヌギ


提督「い、いやいや! ま、待て!」


羽黒「ちょっと恥ずかしいですけど……、司令官さんになら……」


提督(ど、どどどうしよう……。羽黒が俺の上に乗ってるから身動きが取れない……)





島風「てーいーとーくー! どこかな~……」




提督(……ッ! これだっ!)


提督「しまか――ムグッ……!」


提督(……え? 羽黒の顔が、目の前に……。口に柔らかい感触が……あれ、これって……)


羽黒「……ん……ぅ……。ふぅ……ダメですよ?」


提督「羽黒、お前……。って! 服着てないじゃないかっ!」






羽黒「はい……。準備、できました……よ?」

483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 00:45:07.37 ID:TJ5N+S5r0
提督「だ、ダメだって!! 早く服着ろ!」


羽黒「あ、着衣ですか?」


提督「ちげぇよ! これは、め、命令だからな!」


羽黒「……」ムニュ


提督「あーあー。俺はそんな魅惑には屈しないからな」チラッ


羽黒「……見てるじゃないですか。……司令官さんは●●●ですね?」ニコッ


提督「……見てないし……」


羽黒「……まぁ、どっちでもいいです……」





羽黒「もう、引き返せすつもりはないですから」


提督「……ッ!」


提督(もう、ダメか……!!)





ガンガン
ドゴォン
バキッ…




青葉「あ~あぁ、もうちょっと様子見ようと思ってたんですけどぉ、ダメですねぇ」


羽黒「……」ギロッ


提督「あ、青葉!? な、なんでここに……。で、でも助かった!」


青葉「ちょっと、調子に乗りすぎましたかね? 羽黒さん?」


羽黒「……それは、青葉さんの許可が必要なんですか……?」


青葉「アハハッ! そりゃもちろんですよ……」






青葉「だって、提督は私と愛し合ってるんですから」


羽黒「えっ」


提督「えっ」

502: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/23(土) 22:41:05.61 ID:TJ5N+S5r0
羽黒「……司令官……さん……?」


提督「え!? いやいや、知らな――!?」


青葉「……!」ウィンク


提督(……? 青葉がウィンクを……! ま、まさか……、俺を助けるために……!! 青葉、お前ってやつは……)


提督「は、羽黒!」


羽黒「は、はい?」


提督「……まぁ……とりあえず…………服を…………」


羽黒「あ……はい……」イソイソ


提督「それで、だ! 羽黒、よーく聞け! 俺はな、青葉と――」


青葉「司令官はですねー。いつも私にメッセージを送ってきてくれるんですよ」


提督「……おう……?」


青葉「それはですね、とても分かりにくいものなんです」


青葉「例えば、昨日の朝、司令官は目覚まし時計を、なり始めてから7秒で止めました。これは青葉のことを『7回人生が終わっても、それでも愛している』ってことなんです。それと、昨日の昼、司令官はトイレで――」


提督「待って!? 色々おかしいと思うんだけど!」


青葉「?」キョトン


提督「クソッ。純粋な顔しやがって!」


羽黒「……司令官さん。私は、青葉さんとちょっと、お話したいと思います。なので、席をはずしていただいてもよろしいでしょうか?」ゴゴゴ・・・


青葉「へえ、羽黒さんとお話できるなんて、うれしいなぁ」ゴゴゴ・・・


提督(あ、逃げよう。ここに居たら、殺られる)








羽黒「……ッ! こ、これが……、提督のお部屋のカメラの映像なんですね……!」


青葉「えぇ、このボタンでお風呂も。さらにはさらには――」


羽黒「……これは――!」


ウフフ
エヘヘ

514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 21:04:03.71 ID:dOoJiZai0
提督「ハァ……。なんだか、とても疲れた……」


提督「出てくるとき、青葉のもチラッと見たけど120だったな……」


提督「このメガネは壊れてなんかないのかな。きっと、100超えてる艦娘には気を付けろってことなんだろう」


提督「まぁでも、気を付けるべきなのは鳳翔さんと羽黒と青葉だけってことだよな」


提督「きっとメガネのことがあっての、一時的なものだろう」


提督「あとは時間が解決してくれる、かな……」


ドンッ


?「あははっ、だーれだ?」


提督「おぉ、びっくりした……。その声は、最上だろ?」


最上「あれ、さすが提督。すぐわかっちゃうんだね?」


提督「そりゃあな。俺が最上の声を分からないはずないだろう」


最上「……あは、そっか。う、うれしいよ……」


提督「ははっ、照れてるのか―?」


最上「なにさ? ボクが照れてちゃいけないっていうのかい? ……もう」ギュウ


提督(うーん、最上がずっと背中に居るから、数字が見えない……)


最上「ダメだよ、提督にボクの数字見せたくないからねー」


提督「昨日見てるし、別にいいだろー?」


最上「…………昨日とは……きっと違うから……」ボソッ


提督「ん?」


最上「いや、なんでもないよ」


提督「それにしても、いつまで抱き付いているんだ?」


最上「そうだなぁ……。いつまでがいい?」


提督「え? まぁ、最上の気が済むまででいいよ。……あ、でも移動したいな。…………見つかりたくない奴らもいるし…………」


最上「うーん。でも、ボクはここから動きたくないんだよねー……」




最上「…………カメラに、映っちゃうからさ……」 116

524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/24(日) 23:48:06.26 ID:dOoJiZai0
羽黒「……あれ、司令官さんがどこにも見当たらないですね……?」


青葉「あぁ、まぁ死角もありますからねぇ……。ちょっとすればでてきますよ」





提督「カメラ? カメラって?」


最上「ふふっ、なんでもない」ギュウウ


提督「お、そんなに抱きしめられると、さすがに痛いぞ」


最上「提督はなんか、落ち着く匂いだよね。……ずっと、こうしてたいぐらいだ」


提督「あぁ~、なんか匂いはよく言われるな。変な匂いじゃなきゃ、いいんだけどさ」


最上「全然そんなことないよ!」


最上「……提督? これ、よく見たら結構破れてるんだね?」


提督「ん? あぁ、ちょっと扶桑がドジってな」


最上「そ、そっか……。じゃ、じゃあさ! ボクが直してあげるよ!」


提督「え? 最上はそんなこと出来たのか。……だけど、別にいいよ。この服は同じ種類がいっぱいあるからさ。素直に捨てるよ」


最上「そんな、もったいない!」グワッ


提督「え?」


最上「え、あぁあ! も、もちろんあれさ。も、ものは大事にしなきゃってことだよ!?」


提督「あぁ、まぁそうか……。そこまで言うならお願いしようかな……」


最上「本当? うん、任せてよっ! ……よかった、ストックできて……」ボソッ


提督「ほら、あとで渡すから、とりあえず離れなさい」


最上「なにさ、さっきは気が済むまでいいって言ったじゃないか!」


提督「また今度付き合ってやるから」


最上「う、うん、わかったよ……。……せっかく、青葉も居ないのにな……」






青葉「……いや、なんかおかしいな? ここまで出てこないのは……」ジー

525: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 04:52:39.39 ID:qltPwo0T0
最上「…………」ギュウウ


提督「……なんだ。わかった、って言いながら離してくれないのか」


最上「もう少し、もう少しだけいいかな?」


提督「え、あぁ……いいけど」


最上「うん……。どうせ、もう来るだろうからさ」


提督「え? 何が――」









鳳翔「あら、提督。こんなところにいらしたのですね……」





提督「」


最上「……ほら、提督。ボクが止めといてあげるから、行きなよ」パッ


提督「も、最上……」


鳳翔「急に消えるので、びっくりしちゃいましたよ……」


提督「あ、あはは……」


最上「提督、またあとで、ね?」ドンッ


提督「……ありがとう!」ダッシュ


鳳翔「あっ……待っ――」


最上「鳳翔さん? たまにはボクとお話ししない?」ニコッ


鳳翔「…………。そう、ですね。たまにはいいかもしれないですね?」ニッコリ


最上「あはは、楽しみだなぁ……」


最上(はぁ……。ここぞというときに押し切れない……。損な役回りだなぁ……)タメイキ





青葉「ふぅ……」


羽黒「あ、青葉さん。どこへ?」


青葉「いえ、最後に司令官の映ったところを、教えただけですよ」


羽黒「そ、そうですか……。……あれ、最上さんがこっちのカメラ見てます……ね?」

526: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 05:13:35.03 ID:qltPwo0T0
青葉「ふーん、さすがは最上さんですね」


羽黒「……なにか、言ってるみたいです……」


青葉「えーと……。ほ・う・しょ・う・さ・ん・に・き・を・つ・け・て???」


羽黒「どういうことでしょう……?」


青葉「…………ま、まさか……ね」ダラダラ





キィィィ





鳳翔「あら、お二人とも? ずいぶん楽しそうなことをしてらっしゃるのですね?」


羽黒「」


青葉「」





最上「……さーって、これで青葉はしばらく動けない……」


最上「提督はどこに行ったかな……」






提督「なんだ……今日は……ハァ、忙しいな……」


提督「……最後に、最上の数字見ちゃったけど、99だったな」


提督「助けてもらったし、今度お礼でもしないと……」

538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 18:22:22.05 ID:qltPwo0T0
提督「さて、と」


提督「とりあえず鳳翔さんはあっちのほうに居るってことだし、執務室に戻って服でも着替えるか……」


キィィ


加賀「提督……こんな時間まで、どちらにいらしたのですか?」


提督「加賀さん……。俺も大変だったんだよ……。加賀さんは、なんでここに?」


加賀「今週は私が秘書官だったと思うのだけど」


提督「あぁ、そうだよな……」


提督(加賀さんは95か。よかったよかった……)


提督「ただ、あまり長居はしてらんないんだ……。ちょっと仕事して、着替えたらどっか行くよ」


加賀「鳳翔さんですか?」


提督「…………まぁ……」


加賀「……鳳翔さんと、私。どちらが大事ですか?」


提督「…………え、え? なんだって??」ダラダラ


加賀「いえ、なんでもありません。それでは、私は書類をまとめておきます」


提督「お、おう。頼むよ」


加賀「…………私は、頼りになりますから…………」ボソッ


提督「さてと……。加賀さん? 俺の着替えどこか知らない?」


加賀「そちらの棚です」


提督「お、本当だ……」





提督「はぁ、なんでこんなことになぁ……」


ヌギヌギ
ヨイショ



加賀「…………ッ!」カァアア




提督「ふぅ……。ん? どうしたの加賀さん?」


加賀「いえ、なんでも……。…………さすがに気分が、高揚します…………」ボソッ


提督(あれ、98になった)

542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/25(月) 20:36:55.90 ID:qltPwo0T0
提督「――よし、そろそろ行くかな」


加賀「そう、ですか……。では、がんばってください」


提督「おう、ありがとう。とりあえず、そっちのほうはよろしくな」


加賀「わかりました。……あとは、お任せください」


提督「うん……」


加賀「……」


提督「……」


加賀「……行かないのですか?」


提督「……あ、あれだ……。一昨日のことだけど、さ……」


加賀「……」


提督「たしかに、メガネのことがあって言った言葉ではあるけど……、えっと……」


提督「全部、本心だから……」


加賀「そうですか」


提督「う、うん、それだけ」


加賀「そうですか」


提督「……あ! あと、机の上にあるシャツは、破れてるけど捨てないでね」


加賀「そうですか」


提督「……? ま、まぁ、じゃあ出てくるね」


加賀「そうですか」


提督「…………」


提督「……加賀さん。好きな食べ物は?」


加賀「そうですか」


提督「…………まあ、大丈夫か」ガチャ


バタン


加賀「…………」カァアア


加賀「……提督の、シャツ……」ギュ



加賀「……気分が……高揚します…………」 100

550: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/26(火) 22:42:21.99 ID:YwXI+CNZ0
提督「そろそろお昼か。食堂は危ないかな……」


提督「うーん……」


最上「あっ! 提督、やっと見つけた!」


提督「……っ」ビクッ


提督「おぉ……、なんだ最上か」


最上「なんだとはなにさ、なんだとは」


提督「いや、むしろうれしいんだが……」


最上「あれ、シャツはどうしたのさ?」


提督「え? あぁ、もう持ってくのか? 洗濯はしとこうと思ってたんだが……」


最上「そ、そんな! もったいないじゃないかっ!」グワッ


提督「えっ」


最上「えっ」


最上「……せ、洗剤が、ね」


提督「いや、どっちにしろ……、まぁいいか。執務室の机の上に置いてあるよ。……俺はちょっと戻りづらいから、悪いけど取ってってくれ」


最上「う、うん! まかせてよ!」





最上「――よし、これで前に提督から盗っ――借りたのと交換すれば、万事解決だね……」


ガチャ
バンッ




加賀「……ッ!」ビクッ


最上「…………」


加賀「…………」


最上「……加賀さん。それ……着てるの、提督のシャツじゃないのかい?」


加賀「…………」ヌギヌギ






加賀「なんのことかしら」シレッ


最上「どこ向いてるのさっ!」

554: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/28(木) 11:12:17.30 ID:4YUfMcVf0
最上「まったく! 秘書官の風上にも置けないね!」


加賀「あなた、人のことが言えるのかしら」


加賀「……それにしても。最近、シャツの枚数が減っているのだけど……」


最上「……え? なんだい?」ビクッ


加賀「そうね。あなたが秘書官になった次の週から、シャツが減っているみたいなんだけど」


最上「……」ダラダラ


加賀「……やっぱり、最上さんだったのね。10枚も盗ってったのは」


最上「い、いや! ボクは5枚だけだよっ!」


加賀「…………」


最上「…………あ」








ハックシュン


提督「……なんだろう、誰か俺の噂でもしてるのかな……」


提督「ははっ、モテモテだっ!」


提督「…………なーんて、悲しいな。早くなんか食べよう……」


雷「あら、司令官じゃない。こんなところにいたのね」


提督「ん、おう雷か。どうした?」


提督(雷も100になってる……。みんな俺のことを信頼してくれてるってことだよな)


雷「ううん。ただ、司令官と一緒に居たかったの」


提督「……そ、そうか。ご、ご飯一緒に食べるか?」


雷「まだ食べてないの? なら、私が作ってあげるわ!」


提督「え、い、いや大丈夫だよ。大変だろ?」


雷「そんなことないわ。司令官のためなら、ぜんぜん」


提督「え、で、でもな……」


雷「遠慮しなくていいのよ? もーっと、私に頼っていいんだからね?」


提督「あ、はい……」

567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/28(木) 14:26:30.13 ID:4YUfMcVf0
――30分後


雷「じゃーん! 司令官、どう?」


提督「おぉ、おいしそうだな! さて――」


雷「はい、司令官。あーん」


提督(あれ、これもデジャヴ)


提督「ははっ、だ、大丈夫だよ」


雷「なによ司令官。遠慮なんてしなくていいのよ? はい、あーん」


提督「い、いや。別に遠慮は――」


雷「ほら、落ちちゃうわ。あーーん」


提督「……あーん」パクッ


雷「司令官、お口にあったかしら?」


提督「う、うん。おいしいよ!」


雷「よかった! おかわりもいっぱいあるから、好きなだけ食べていいのよ」ニッコリ


提督「あ、ありがとう。それじゃいただき――」


雷「はい、あーん」


提督「」


雷「どうしたの、司令官?」


提督「あ、いや……」


雷「はいっ」ニコニコ


提督「あ、あーん……」パクッ


雷「えへへ。司令官、次は何食べたい?」ニコニコ


提督「あ、も、もう大丈夫だから、自分で――」


雷「あ、これなんかうまくできたって、自信あるんだからっ! はい、あーん」


提督「あーん……」パクッ


雷「どう、おいしい?」


提督「う、うん……。おいしいよ」ニ、ニッコリ


雷「よかった! よく噛んで食べるのよ?」

575: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/28(木) 18:34:37.66 ID:4YUfMcVf0
雷「司令官、おかわりはいる?」


提督「い、いい、いや! も、もう大丈夫だから! お腹いっぱいだから!」


雷「そうなの? 司令官ってそんな小食だったっけ……」


提督(これ以上は……。これ以上は恥ずかしくて無理だ!)


雷「まぁ、わかったわ」


提督「あ、あぁ! ありがとな、おいしかったよ!」


雷「本当っ? それじゃ、夜ご飯も作ってあげるわ」ニコー


提督「へ!? ……夜は、その……用事が、あるから……」


雷「あ、そうなの……」ショボン


提督「あ、あはは……ごめんな……」


雷「まぁ、しょうがないわね」


提督「う、うん! ごめんな!」


提督「さ、さて! 執務室に戻って仮眠でもするかな!」





雷「あら、仮眠するの? なら、ここでいいじゃない」


提督「」



ヨイショヨイショ



雷「ほら、準備できたわ」


提督「い、いや! し、執務室に帰るよ!」


雷「どうして?」


提督「え? えっと……、ほ、ほら目覚まし時計とか、お気に入りのマクラとかがあるからさ!」


雷「それなら大丈夫、私が居るじゃない! 時間になったら起こしてあげるわ」


提督「」


雷「ほら、マクラも! 私の使っていいわ」ヒザポンポン


提督「」




雷「ほら、遠慮しちゃだめよ? もっと、もーっと私に頼って?」

590: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/30(土) 21:31:51.59 ID:H1QTlVlA0
雷「よーしよーし。いい子いい子……」ナデナデ


提督「…………」カァアア


提督(結局流されてしまった……。ま、まぁ、仮眠は仮眠だ! 寝よう……)


雷「ふふ……」ナデナデ


提督(……すごい、いい匂いがする……。膝枕ってこんなに心地いいんだな……)


雷「……司令官、かわいい……」ボソッ


提督(…………寝れない)


雷「……司令官……しれいかん……」ナデナデ


提督(ん? なにか言っているのか……)


雷「……おやすみ」


提督(……あれ、眠気が……急に……)






雷「ふふふっ……」ナデナデ

594: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/30(土) 22:40:26.28 ID:H1QTlVlA0
「……かん…………しれい…………ん」


提督「……ん……ぅ」


雷「――司令官! 時間よ? そろそろ起きて」


提督「……ハッ!」ガバァ


雷「きゃっ……。きゅ、急に起き上がらないでよ……」


提督「お、おぉ、悪い……」


雷「1時間経ったわ……。大丈夫? まだ眠い?」


提督「もう、1時間経ったのか……。大丈夫、なんかすごいぐっすり寝れた気がしたよ!」


雷「それはよかったわ! ……今日の夜もする?」


提督「い、いや……。それはさすがに雷が大変になっちゃうだろ」


雷「もう、遠慮しなくていいのよ?」


提督「ははっ、また今度お願いするよ。たまーにやってもらうぐらいがちょうどいいのさ」


雷「そ、そう……」シュン


提督「……ありがとな、雷」ナデナデ


雷「ん……」


提督(雷も、俺のことを思ってやってくれてるんだもんな……。俺は幸せだな……)



提督「俺も、雷のことが大好きだよ」ナデナデ


雷「……ッ!」



雷「わ、私も眠くなっちゃったわっ! だ、だから寝る!」ガバァ


提督「へ? お、おう、そうか……」


雷(も……もう! 司令官は突然そんなこと言うんだから……!)


提督「……俺も、膝枕しようか?」


雷「……へ? いいいいいいいや! だ、大丈夫だから!」


提督「なんだよー。遠慮しなくていいぞ?」


雷「え、遠慮なんて……。――も、もう、寝るから! あっち行って!」




雷(い、いま、すごいにやけちゃってる……! は、恥ずかしい……)

602: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/31(日) 10:33:04.55 ID:yErphiTm0
提督「わ、わかったよー。出てくよ……」


雷「あっ……!」


提督「ん? どうした?」


雷「な、なんでもないわ……。……あ、いや……その、今度……膝枕……してもらってもいい?」チラッ


提督「……うん。いくらでもやってやるよ!」


雷「え、じゃあ一日中でも?」


提督「……それは、キツイかな……」


雷「えへへっ、冗談よ! 途中で交代してあげるわ……」モゴモゴ


提督「……そっか、ならいいかもな。……んじゃ、ありがとうな、雷」


雷「う、うん……。……大好き……」ボソッ


提督「ん? また何か言ったか?」


雷「な、何にも言ってないわ!」


提督「そっか? ……さてと、次はどこに――」






雷「司令官……行っちゃった……。もっと、一緒に居たかったな……」


雷「……でも、司令官の寝顔独り占めできたし……」エヘヘ







雷「……二回、キスしちゃったの……、バレてない……よね?」ニコニコ

608: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/31(日) 13:48:18.19 ID:yErphiTm0
提督「いや、しかし……。そろそろ安静にしていたほうがいいのだろうか……」


提督「毎日数字の変化があって、なんだか新鮮だけれども……」


提督「とりあえず執務室に……」


ガチャ




加賀「……」

バチバチ

最上「……」




バタン

提督「いや、別の場所にしようか」


提督「さ、さーて、どこ行こうかな……」


?「てーいとーくさんっ!」


ダキッ


提督「おわっ! ……ん、瑞鶴か?」


瑞鶴「あははっ、もう探したんだから!」


提督「お、おう……、それは悪かったが……」


瑞鶴「ん? どうしたの?」ギュッ


提督「い、いや、してほしいわけじゃないんだが……。そ、その、爆撃しなくていいのか??」


瑞鶴「うんっ! もう、大丈夫になったの」ニコニコ


提督「そうか? まぁ、それに越したことはないんだけど……」


提督(うーん、後ろに居るから瑞鶴の数字がよく見えない……。ってか、こんなキャラだったか……?)


瑞鶴「提督さんって、いい匂いだよねー……。ずっとこのまま抱き付いていたい」


提督「香水とかは、なんもつけてないんだけどな……」


瑞鶴「いや、このありのままの匂いって感じがいいんだよ……」


提督「ふ~ん……そんなもんか」








瑞鶴「……でも、なんか雷ちゃんの匂いもするね……?」

612: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/31(日) 14:37:37.34 ID:yErphiTm0
提督「あぁ……、さっきまで雷と一緒だったからな」


瑞鶴「へぇ、私が提督さんを探してるとき、雷ちゃんと一緒だったんだ……」ギュウウ


提督「……瑞鶴? い、痛いぞ?」


瑞鶴「…………」


提督「ず、瑞鶴? どうしたん、だ……?」









瑞鶴「それじゃあ、私とも一緒に居てよね!」ニパー 99


提督「へ? そりゃ、かまわないけど……?」


提督(瑞鶴は99か……。好感度に爆撃が関係してたわけじゃ、ないのかな?)


瑞鶴「あははっ! 提督さん、せっかく執務室の前なんだから、中でお話ししようよ!」グイッ


提督「え!? い、いや、中は――!!」



ガチャ

バンッ



加賀「……」ギロッ


最上「……」ギロッ




瑞鶴「……お、お邪魔、しました……」ガタガタ


提督「……に、逃げるぞ、瑞鶴」ショワァァ




加賀「……提督じゃないですか。……なぜ、五航戦の娘と一緒に?」ゴゴゴ…


最上「提督聞いてよ、加賀さんがシャツを渡してくれないんだ……」ゴゴゴ…




提督「あ、ああれだよ、ケンカは良くないんじゃ、ない、かなぁって、思ったり……」ビクビク


最上「あははっ、ケンカなんかしてないよ。ねぇ、加賀さん?」


加賀「……えぇ、いい加減にしてほしいものだわ」

615: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/31(日) 15:27:55.94 ID:yErphiTm0
瑞鶴「ふ、二人とも、提督さんの部屋で何してるのよっ!」


最上「ボクはただ、提督に頼まれたことをしようとしただけだよ」


加賀「それをあなたに言わなくちゃいけないのかしら?」


加賀「……それに、ここは正確には提督の部屋ではないわ」ギロッ


瑞鶴「うっ……」ビクッ


加賀「さっきから、顔を青くしたり、赤くしたり、忙しいのね。……まるで、七――」


瑞鶴「――七面鳥ですってッ!? 冗談じゃないわっ!!」グワッ


提督「反応速いな。加賀さん、言い終わってないぞ」


加賀「ここは、譲れません」キリッ


最上「あんまりうるさいと、ボク怒っちゃうぞ?」ゴゴゴ…



金剛「提督ぅー! 午後のtea timeの時間ネー!」

榛名「提督、上着返しにきました……あれ?」

鳳翔「あら、提督こんなところに……」

雷「ね、ねぇ、司令官? やっぱり膝枕……。って、なにか騒がしいわね」

羽黒「司令官さん。私、お宝がいっぱい増えましたっ!」

青葉「はぁ……私の努力が……。司令官にいやしてもらわなきゃ……」

島風「デザートおいしー!」

扶桑「て、提督……。その、あのさっきは……」

山城「あぁ、恥ずかしさをこらえながらも、提督に会いに行く姉さまも素敵だわぁ……」

伊58「てーとく、ゴーヤが一番でち! ゴーヤ、がんばったでしょ?」

伊168「……………………」

神通「提督っ! もうそろそろ大丈夫ですか?」



提督「おぉおおおお……。つ、次々と問題が……!」


巻雲「うわぁ~ん! 司令官様ぁ、巻雲怖かったですぅ……!」トテトテ


提督「ま、巻雲? お、おう、大丈夫か、なんかおぼつかない足取りだけど……」


巻雲「へ?」ガッ


提督「うおぉ、お、俺もっ!?」


巻雲「うわっ、はわわわわわわ……ばるすっ」ドンガラガッシャーン






提督「目がぁああ! 目がぁあああああああああああああああ!」ジタバタ

626: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 00:20:31.35 ID:61qFbkbD0
「まったく、提督―? 何ふざけてるのネー?」


「もう、巻雲ちゃんも何にもないところで転ぶんだから……」


「……司令官?」


「……あれ、これ血じゃ……!」


「提督さん? ちょ、て、提督さんが――」


「ふえぇーん……。あ、あれ、司令官様……?」






「――まぁ、メガネの破片があたって一時的に見えなくなってるだけですよ。一週間でも安静にしてれば、治りますよ」


提督「はぁ……」


「私のところに入院させることも考えましたが、ここには面倒見てくれる方々がたくさんいるようなので、大丈夫ですね?」


提督「え、あ、できれば、入院した――」



「あ、大丈夫デース。提督の世話は私が責任をもってやりマース!」

「提督、大丈夫ですよ?」

「ふふ、ふふふふ……」

「……私は、頼りになりますから……」

「しょうがないなぁ、ボクが面倒見るよ!」

「提督さんっ、安心してね!」

「大丈夫よ司令官? 私に頼って?」

「司令官さん……。……えへへ」

「……これは、おもしろいですねぇ……」

「しばらく駆けっこは我慢ですかぁー……」

「提督? その、私も影ながらサポートいたします」

「あぁ! 献身的な姿勢の姉さまも素敵だわっ!」

「ゴーヤ、がんばります!」

「…………今なら、沖に…………」

「提督……。その、他の娘のことは……安心してください……」



提督「あ、あの、お医者さん? 俺、入院したいなーって……」


「え? で、でも――」


「「「「「「「「「「「「「「「 大丈夫です 」」」」」」」」」」」」」」


「あ、はい!」


提督「あれ? お、お医者さん? あの、あれ?」アタフタ

629: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/01(月) 21:41:43.88 ID:61qFbkbD0
提督「お、お医者さん? あれ……もしかして、もういない?」オロオロ


「たった今、お帰り願いました」


提督「え、加賀さんかな……? お、俺入院してすぐ直すようにがんばる――」


「さーって、じゃあこの一週間私が提督を介護するデース」


「そ、それはズル――、た、大変ですよ? 私も……」


「今週の秘書官は私だったはず。私が面倒見るわ」


「もう関係ないんじゃないかな?」


「司令官さん、司令官さん……」


ガヤガヤ
ワーワー



提督(やっべぇ……。何も見えないことが、こんなにも恐ろしいことだとは……!)ビクビク


「司令官様ぁ……」グスッ


提督「うおぉ! ……ん、巻雲か?」


「ごめんなさい……。巻雲のせいで……」グスッ


提督「……まぁ、気にすんなよ。もとはと言えば、俺のまいた種だしな」


「グスッ……、でもぉ……」


提督「そんな、一生目が見えないわけじゃないんだから。……ま、次からは気を付けろよ?」


「うわぁ~ん、司令官様ぁ……!」


提督「泣くなって……。まったく……」スッ


提督(……あれ、なんとなく声がするほうに手を伸ばしてみたけど……。巻雲の頭はどこだ……)テサグリ





ムニュ




提督「ん?」






「……あらっ。ふふふっ、提督はせっかちなんですから……」


提督「」

639: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/02(火) 11:13:48.87 ID:rhdh1/bR0
提督(え、この感触って……え、まさか!?)  


「んっ……て、提督……」


提督「う、うわぁあ! す、すいません、ほ、鳳翔さん……?」バッ


「ふふっ、別にいいんですよ?」ガシッ


提督(あ、腕つかまれた……?)


「私、提督になら、いくらでも……」


ムニュ


提督「ちょッ……! ほ、鳳翔さん!?」  






「鳳翔さん? いったい、何をしているのかしら」ガシッ


「……いえ、別に? 提督が私の胸を触ってきたので、触らせてあげているだけですよ?」ウフフッ


「……提督、いい加減にしてほしいものね」


提督「い、いや、わざとじゃないって! 加賀さん!?」


「わかっています」


「あら、そうなんですか? 提督……?」


「…………」


「…………」ウフフッ


提督(どうなってるのか、わからないっ! ただ、二人の間に壁があることはなんとなくわかる……)ガタガタ





「提督ー? なーにやってるのネー?」


提督「こ、金剛か?」


「さすが提督ネー! 声だけでわかってくれるのネ!」


提督「いや、誰でも――。いや、とりあえずだ! 俺、やっぱり入院したほうがいいと思うんだ!」


「でネー、提督のお世話はみんなでローテーションすることになったデース」


提督「いや! 俺の話を聞いてくれよ!」


「初日は私だからネ? 安心して大丈夫デース!」


提督「クソッ、聞く耳持たねぇッ!」

646: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/02(火) 17:48:10.26 ID:rhdh1/bR0
「とりあえず、今日のところはさっさと寝るネー!」

提督「はぁ……。まぁ、一週間の辛抱か……がんばろう」グッタリ

「提督、明日は私もですので、安心してください」

提督「え、榛名……かな? ってことは、金剛と二人ってことか?」

「私一人でいいって言ったんだけどネー……」

「だ、だって、一日金剛姉さんじゃあ、わた――みんなに回らないじゃないですかっ!」

提督「は、榛名? そんな、俺をモノみたいに……」

「なので、朝提督が起きてから午後の3時まで。午後の3時から提督が寝るまで、これで一日二人で提督をサポートします」

提督「そ、そっか……。それなら安心……?」

提督(俺が起きてからと、寝るまでって結構適当な気がする……)

「まぁ、早く寝るデース」

提督「ん、やけに早く寝させたがるな金剛は……?」

「そ、そんなことないネー! 提督の身を案じてるだけデース」

提督「ふーん、そっか。……じゃあ、お言葉に甘えて寝るかなぁ……」

「うんうん! ベッドはこっちデース」ガシッ

提督「お、おう……。ありがとう……」












「―――朝ネー! 起きるデース!」ガバァ


提督「んぅ……。お、もう朝か……」


「さ、提督! 私と一緒にtea timeするデース!」


提督「ん? おう……、とりあえず今何時だ……?」


「え……っと…………七時デース……」ボソッ


提督「…………金剛。怒らないから、今何時だか言ってみようか?」


「う、ウソなんか――」


提督「じゃあウソだったら、24時間遠征3連発な。……おーい! 誰か――」










「あ、いや! その……えっと! 深夜一時デース!!」



提督「早すぎるだろっ!!」

659: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/03(水) 16:14:54.71 ID:Ut7G6Loo0
1000までに収まらない気がしてきた。



提督「まったく……。とりあえず、もう一回寝る」ドサッ


「で、でも、早起きは三文の得って言うネー……」


提督「もはや夜更かしだろ。……ほら、金剛も寝とけ」


「えっ! 一緒に!?」


提督「違うよ! 部屋に戻れよ!」


「……わかった。戻るネー……」ハァ…


ガチャ
バタン


提督「はぁ……。しかし、目が見えないってのも困ったもんだな……」


提督「まぁ……、面倒見てくれるやつらがいるってのは幸せだけどな……」


提督「しかし、金剛も……。まぁ、かわいいけどさ」


ガタッ


提督「ん?」


シーン…


提督「気のせいか……」


提督「とりあえず、寝よう……」







提督「……でも」


提督「あー……、よくよく考えれば、一週間も金剛の顔見られないのか」


提督「それは寂しいなぁ……」シミジミ


ガタガタッ‼


提督「う、うおぉ!」


シーン…


提督「……は、早く寝ようかな!」ビクビク





……テイトク……ダイスキネ……

663: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/03(水) 16:45:25.77 ID:Ut7G6Loo0
「て・い・と・くーー! もう朝ネー!」ガバァ


提督「ん……。なんだ、やけに元気だな……」モゾモゾ


「私はいつでも、提督と一緒なら元気いっぱいデース!」


提督「あーはいはい……」ヨイショ


「もう、つれないネ」


提督「そんなことないよー」


「……でも、私は。提督の気持ちわかってるから……」


提督「な、なんだ急に……」


「えへへ……、何でもないネー! 提督、さぁご飯食べるネー!」グイッ


提督「うおぉ! きゅ、急に引っ張るなよ! 俺、見えないんだから――」


ムニュ



「キャッ……」


提督(あれ、この感触どこかで)


「もう……。提督ぅー? 触ってもイイけどサー……」


提督「い、いや! 俺のせいじゃ――」


「ふふっ、時間と場所をわきまえなヨー? ……提督の目が治ってからなら、いくらでもいいからサー?」ムギュ


提督「」


「目が見えない状態でよりか、提督には私の顔を見て触ってほしいデース!」ギュウウ


提督「ちょ! お前、何言って……!」


「だ・か・ら」




チュッ…



「治ったら、私から目を離しちゃ……NO! ……なんだからね?」


提督「え、いま、金剛……!?」


「さぁ! Breakfastの時間ネー! ……いっぱい食べさせてあげるからネ?」


提督「……はぁ……。よろしく頼むよ……」


「うん! 私に任せるデース!」

679: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/04(木) 08:17:46.34 ID:knq712B30
榛名(よしっ、そろそろ榛名の時間です!)


榛名(……きっと、金剛姉さんは駄々をこねるでしょうから、対策を考えないと――)


金剛「HI! 榛名、遅かったネー?」


榛名「あ、金剛姉さん! ダメですよ、もう時間――」





金剛「まだまだ提督は慣れてないネー。しっかりサポートするのヨ?」



榛名「――そんなこと言ってもダメ……え??」


金剛「ん? どうしたのネー?」


榛名「あ、え、いや、なんでも、ないです……」


金剛「……? 変な榛名ネ」


榛名(な、なんだろう。金剛姉さんから、なにか余裕のようなものを感じる……!!)


金剛「それじゃ、私は夜更かしした分寝るデース……」


榛名「あ、はい。……お、おやすみなさい」






榛名(提督との間に何があったのか……榛名、気になります!)





榛名(しかし、私が聞いても提督は応えてくれないでしょう……)


榛名(……少し、危険ですが……。私たち姉妹は声が似ています……)


榛名(金剛姉さんのマネをして……!!)






「は、HI! 提督ぅー!」


提督「……ん?」


「ちょっと気になることがあって、も、戻ってきたでーす!」





提督(この声……。……榛名、なにやってんだ?)

692: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/04(木) 18:27:04.50 ID:knq712B30
提督(……もしかして、金剛のマネしてるのか?)


「てぃ、ティータイムは大事にしないとねー!!」


提督「え!? う、うん、そうか?」


「え、えっと! 紅茶が飲みたいねー!」


提督「さ、さっきまでたくさん飲んでたじゃないか……」


「きょ、今日もいい天気ねー!!」


提督「あ、そ、そうなのか?」


「提督ぅー! えっと、提督のことが……」


提督「……おう?」


「……だ、……だぃ……す…………」


提督「…………」


「…………」


提督「…………」


「…………」プシュー


提督「はる……、金剛??」


「トイレ行ってくるでーーーーーす!!」バタバタ



提督(クソッ! 目が見えないのがこんなに悔しいことだとは!!)







榛名「」ポー


金剛「……あれ、なんで戻ってきたのネー?」


榛名「……榛名、勇気が足りなかったみたいです……」ポー


金剛「あ、じゃあ、代わるネー?」


榛名「そ、それはダメですっ!! 榛名、頑張りますっ!」ダッシュ




金剛「……変な方向に頑張らなければいいけどネー……」

696: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/05(金) 17:02:40.50 ID:/boheomU0
ガチャ
バン‼


提督「おうっ!」ビクッ


「も、戻ってきたでーす!!」ハァハァ


提督(あ、そのままなのか)


「て、提督ぅー! わ、私は、提督のことが……だ……い……」



「大好きですっ!!」




提督「……あ、ありがとう。えっと、金剛?」


「……はい、でーす」


提督「あ、あー……。でも、俺も金剛のことも好きだけどさ……」


「…………」


提督「……榛名のことも、同じくらい好きなんだよ」


「……ッ!」


提督「だ、だから、そろそろ榛名に会いたいなー。……って、思ったり……」


「……しょ、しょうがないねー。あ、あの、えっと……」オロオロ


「は、榛名も、提督のことが……だいすき……だと、おもいまーす……」


提督「……そうかな? ははっ、そうだと嬉しいんだけどなー!」


「ああああの! す、すぐによよよ呼んできますねっ!!」バタバタ


ガチャ
バタン





提督「……青葉、撮ったか?」


「えぇ、バッチリ」


提督「……よし」


「……それじゃあ、約束。お願いしますよ?」


提督「………………………………………………………………うん」

700: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/06(土) 15:32:49.38 ID:yPIPY8CD0
「て、提督! 金剛姉さんに代わって、榛名がきました!」


提督「……おう」


「……あ、あれ? 元気がないようなのですが……」


提督「いや、悪魔の囁きに耳を貸してしまっただけなんだ」


「は、はぁ……」


提督「ま、なんとかなるさ。……それじゃ、榛名。悪いけど、よろしくな?」ニコッ


「……ッ! は、はい! 榛名、頑張ります……!」カァアア






「て、提督? く、口開けてください……」カァアア


提督「あーん……」パクッ


「お、おいしいですか?」


提督「うん、おいしいよ! ……しかし」


「はい?」


提督「なんで、わざわざカレーなんだ……。パンとかにしてくれれば、一人でも食べられるって言ってるのに……」


「あ、あぁぁああの! い、いまパンが人気で!! しょ、しょうがなくなんですよ!!」アタフタ


提督「うーん。それじゃあしょうがないのか……」


「は、ははは……」





提督「は、榛名!? だ、大丈夫だから!! な?」


「だ、ダメですっ!! は、はは榛名なら、だだ大丈夫ですから!」


提督「いや、俺が大丈夫じゃないんだよ!!」




提督「風呂はいいから! 濡れたタオルで体拭くぐらいで大丈夫だからっ!!」



「で、でも、提督はお風呂好きじゃないですか!」ガシッ


提督「別にこんな状況下で入りたいほど好きじゃねぇよ! だから、落ち着けって!!」

707: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/08(月) 11:00:03.92 ID:i2tGo+ST0
すまーぬ。バカのくせに風邪ひいた……。



「ほ、本当にこれでいいのですか……?」フキフキ


提督「大丈夫だって。……まったく……」


提督(しかし、風呂のことは考えていなかったな……。対策を考えなければ)


「……提督の体……逞しいです……」ボソッ


提督「ん? 何か言ったか?」


「へ!? いいいいいいえ! なにも!!」ゴシゴシ


提督「いいい痛い痛い! は、榛名ぁ!?」






提督「な、なんか、今日の榛名は変だぞ?」


「い、いえ、は、榛名はだ、大丈夫ですよ?」


提督「……そうか? まぁ、いいけどさ」


「そ、そんな変でした……?」


提督「そうだな……。なんだろう、落ち着きがないっていうか……」


「そんなことないです! い、いつもどおりですよ!」


提督「そうだなぁ、あとは……」





提督「あぁ、ほら! 最初金剛のマネして―――。……あ」





「……………………え?」


提督「……あ…………の」


「……………………………………」プルプル


提督「………………」








テイトクノバカァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

709: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/08(月) 13:27:03.10 ID:i2tGo+ST0
「…………」ムスッ


提督「な、なぁ、榛名! ごめんって!」オロオロ


「…………」フーン


提督「うぅ……」


「……どうして」


提督「……ん? な、なんだ、榛名?」


「…………どうして、私だと……わかったんですか?」


提督「え? そりゃ、声でわかるよ」


「…………ッ!」ドキッ


「…………たまに、金剛姉さまだと勘違いされるくらいなのに…………」ボソッ


提督「榛名? な、その悪気はなかったんだって!」


「…………わかりました」


提督「あ、ありがとう、榛名!」





「……でも、その、一つ。お願いを聞いて欲しいです……」






提督「……せ、狭くないか、榛名?」


「……たしかに布団一組は狭いですね……」


「でも、榛名……暖かいです……」カァアア


提督「……そっか。……お、俺も暖かいよ……」


「…………」ギュウ


提督「は、榛名!? だ、抱き付くなって」


「……榛名は、寝ています……」


提督「いや、起きて――。……はぁ、まったく」ナデナデ








提督(あ、そういや。明日の朝が誰だか聞くの忘れたな。まぁ……、いいか)ウトウト

725: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/09(火) 18:25:20.12 ID:mLn6LFrV0
超獣機神か、そんなのもあったね。




「……かん。し……いかん?」


提督「ん……ぉう。もう、朝か……?」


「あ、やっと起きましたね、司令官?」


提督「うーん……。なんだ、昨日みたいに夜じゃないよな……?」


「はい、もう朝ですよ?」


提督「……あ、あれ。あの……」


「どうしました?」




提督「ほ、鳳翔さん……??」


「ふふっ、そうですよ?」


提督「あ、あはは……」


「司令官……。今日は、私がつきっきりでお世話いたしますから」


提督「……うん」


「……それでは」ガシッ



ムニュ



提督「……え?」


「……ふふふっ、司令官? いま、どこ触ってるか、わかります? 当てればご褒美。間違えれば、お仕置きです」


提督「へ? え!?」アセアセ


「あっ……。ふふっ、焦らなくても私は逃げないですよ? あ、でも制限時間はありますからね? 答えなくても、お仕置きです」


提督「え、なんの意味があって……!!? ……あぁ、も、もう! む、胸……ですよね!?」  


「んっ……どちらの、も言わなければ正解じゃありませんよ?」ハァハァ…


提督「え!? あ、えっと、そ、そんなの……! う~……み、右ッ!!」ヤケクソ


「ふふっ、司令官――」






「は・ず・れ……です」

733: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/09(火) 19:33:01.21 ID:mLn6LFrV0
提督「……ッ! そ、そんなこと言ったって! お、俺は目が見えないんだから、鳳翔さんにしかわからないじゃないか!」


「ダメですよ。司令官は、もう参加したんですから……」


提督「うぐ……。……ち、ちなみに、お仕置きって……」


「それはですね――」






「私に、司令官が膝枕をする、です」




提督「……へ? そ、それだけ?」


「そうよ?」


提督(そう『よ』??)


「ちなみにご褒美は、私が司令官に膝枕をする、でしたよ」


提督「え? あ、そ、そうなんです、か?」


提督(あれ? なんか、違和感が……)


「どうしたんですか、司令官? 遠慮なんて、しなくていいんですよ?」


提督「え、あ、遠慮なんて――」


「司令官? ……しれいかん…………司令官……しれいかん」


提督「え? あれ? これって……??」






「司令官!! ほら、早く起きて!」


提督「うおぉお! …………あれ?」


「きゅ、急に何よ、びっくりするじゃない」


提督「…………雷?」


「ん? そうよ? 榛名さんから聞いてなかった?」


提督「あぁ、聞くの忘れて……。……なんだ、夢か……」


「大丈夫? なんかうなされてたけど?」


提督「あぁ、いや……。こうして目を閉じてみると、二人って声が似てるんだな……」


「うん?」

744: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 01:02:00.26 ID:bec2qLG40
提督「あぁ……、まぁ悪い夢を見たのさ」


「そうなの? 大丈夫?」


提督「うん。ありがとうな……。あれ、頭はどこだ……」スッ


「えへへ、ここよ? 司令官」


提督「ははっ……。雷を目で見れないのが寂しいな」ナデナデ


「……もう……」


「ほ、ほら、起きて? ご飯食べるでしょ?」


提督「そうだな! 楽しみだ!」




「はいっ、あーんして?」


提督「……あーん……」パクッ


「どう? おいしいかしら?」


提督「う、うん、そりゃおいしいんだけどさ……」


「うん、どうしたの?」


提督「いや、だから、パンとか一人で食べれるものにできないのかなぁ、って思ってさ」


「…………あ、司令官。これ、卵焼き上手にできたの! ほら、あーんして?」


提督「え? あ、あーん……」パクッ


「どう? おいしい?」


提督「……うん。おいしい」


「えへへ、よかったぁ」


提督(……まぁ、いいか)





「そういえば、司令官? 悪い夢ってなんだったの?」

提督「え? あぁ、ちょっと鳳翔さんのことでさ……」

「鳳翔さん? ふぅん……」


「あ、そうだ。私のあと、鳳翔さんだから」サラッ


提督「」

746: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 02:01:23.05 ID:bec2qLG40
「なんか、ごめんね? 私が提督のお世話しなくちゃいけないのに、膝枕してもらって……」

提督「別に、これくらいだったら何ともないよ。……それに、この前約束したもんな?」

「……えへへっ、うん!」

「――あ、でも。そろそろ三時だわ……」

提督「な、なぁ! 三時過ぎても、ここに居るっていうのは……」


ボーンボーン


ガチャ
バンッ




「提督? ここからは、私がお世話いたしますね」


提督「来るの早いなっ! い、雷……?」


「ごめんね、司令官。ルールは守らなきゃ……」ガチャ


提督「ルール!? え、なに、そんなのあったの!?」


「て・い・と・く?」フッ


提督「……あ、ほ、鳳翔さん……。こんにちは……」ゾクゾク


「ふふっ、こんにちは。――さぁ、ナニ……しますか??」


提督「……あ、えっと……オセロとか……」


「そうだっ、マッサージでもいたしましょうか?」


提督「あ、俺の意見は無視なんですね。……まぁ、オセロなんてできないですけど」


「そうと決まればっ。ほら、ベッドのほうに移動しましょう?」ガシッ


提督(……とりあえず、言うとおりにするしか……)ドサッ


「さて、それでは服を脱がせますね?」


提督「え? あ、ふ、服脱ぐんですかッ!?」


「……だって、マッサージですもの。ねぇ?」


提督「い、いや! マッサージって服を脱ぐものじゃ――ムグッ!」


「集中しますので、少し静かにしていてください?」


提督(何かを口に……! 布? なにか、絹のような……?)モガモガ




「す、少し、スースーします……」


提督「」

753: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 10:35:03.68 ID:bec2qLG40
提督「んー! んー!!」ジタバタ


「あ、はいはい。手もちゃんと縛りますからね?」


提督「んーー!!」モガモガ


「ほら、動かないでください? じゃないと、痛いですよ?」


提督「うー! んー、んーー!」


「……なにか言いたいんですか? ……静かにするのなら、ちょっとだけはずしてあげます」


提督「うー……」


「ふふっ、いい子です」スッ


提督「ふぅ……」


「提督? どうしたん――」


ダキッ
ギュウウ


「へ? て、提督!?」


提督「……いや。やっぱ目が見えるわけじゃあないんですけど。……なんか、鳳翔さんが哀しそうにしてる気がして……」


「…………」


提督「その……。俺、確かにこの数日鳳翔さんを避けてたかもしれないけど……、でも! それは、鳳翔さんが嫌いなわけじゃ、ないですよ?」


「ぁ…………」


提督「あ、あの、恥ずかしいですけど! ……ちょっと、いつもと違う鳳翔さんに戸惑っていたってだけで……」


「…………」


提督(な、なんか、鳳翔さんの体温が上がっているような……。かなり恥ずかしいけど、ここでやめるわけにはいかない……!)





提督「ほ、鳳翔さんは、その……。みんなにとって……この鎮守府にとって……。え、えっと……お、俺にとっても……。だ、大事な存在です!」


提督(何も見えないと、なんだかヤケになってしまう気がする……。でも、これで後悔はない)





提督「あ、あはは、それだけ……。それだけ、その、言いたくて……」モジモジ


ポタポタ


「ぅ…………」グスッ


提督「え? あれ、鳳翔さん!?」

754: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 11:10:52.23 ID:bec2qLG40
提督「な、泣いて……。あ、え、いや! ど、どうすれば……」オロオロ


「グスッ……。なん、でも……なんでも、ないですから……」グスッ


提督「でも……!」


「それ、だったら……提督……?」


提督「はい!」


「少しの間…………、胸を貸してはいただけないでしょうか……?」


提督「はい……いいですよ?」





「はい、提督? あーんしてください?」


提督「…………」


「提督? どうしたんですか? ……あ、唐揚げは嫌いでしたか!?」


提督「あ、いや! 違うんですよ! ぱ、パンでいいんじゃないかなぁ……って……」


「ふふっ、我儘言ってはいけませんよ? ほら、あーん……」


提督「あーん……」パクッ


「どうですか? 少し隠し味を入れてみたんです」


提督「……おいしい! す、すごくおいしいです!」


「ふふふっ、それはよかったです。 まだ、いっぱいありますからね?」


提督「はい! あ、あはは、パンじゃなくて良かった……」


「……ふふっ」



提督(結局あれから、鳳翔さんは静かに泣いた後。何事もなかったかのように振る舞っている)

提督(ただ、なんだろう? なんだか、優しく……丸くなったかのような? なんだか雰囲気が変わった)



「あ、ところで提督? お風呂はどうしますか?」


提督「い、いや!! か、体をふくぐらいで大丈夫です!!」


「あら、そうなんですか? ……それとも、一緒に入りますか?」


提督「い、いや! あの、うれし……いや!!」


「ふふふっ、冗談ですよ?」


提督「え? あぁ……はい……」カァアア

757: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 13:17:29.37 ID:bec2qLG40
「それじゃ、そろそろお休みしますか?」


提督「あ、そうですね。そろそろ……眠いです……」


「ふふっ、ここで寝てはダメですよ?」ギュ


提督(ほ、鳳翔さんが腕をからませて……)


提督「そ、そんなくっつかなくても大丈夫ですよ!?」


「ダメです。もしかしたら、提督が躓いて倒れてしまうかもしれないじゃないですか。だから、しょうがなく、です」ギュウ


提督「……ははっ、お願いします」


「ふふっ。はい、提督」





「――それでは、おやすみなさい」


提督「あ、はい。おやすみなさい……」


「提督がお休みになるまで、私はここに居ますから」


提督「あははっ……。……なんだか、鳳翔さんが近くに居ると、落ち着きます……」ウトウト


「……ふふっ」ナデナデ


提督「……あ、そういえば……。明日って、誰なんですか?」


「あぁ、明日はたしか……。あ……ごめんなさい、提督。言わないでってお願いされてました」


提督「ははっ……、そうですか。まぁ、明日になればわかりますよね……」


「そうですね……」


提督「…………」スースー




鳳翔「ふふっ、お休みになったようですね……」


提督「…………」ムニャムニャ


鳳翔「提督……。私は、提督が離れていってしまうようで、なんだか不安な毎日でした……」


鳳翔「でも、提督はちゃんと私を見ていてくれたのですね……。それだけで、私は満足です……」



提督「……ほう……しょう…………さん。ずっ……と…………一緒……に……」ムニャムニャ



鳳翔「……ふふっ。私はずっと、提督のことをお慕い申し上げておりますよ……」ナデナデ


チュッ

765: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 16:07:54.85 ID:bec2qLG40
ユサユサ


提督「おぅ……朝か……」ムクリ


トントン


提督「ん? なんだ? ……誰だ?」


グイグイ


提督「え? お、起きろってことか?? わ、わかったよ、ちょっと待ってくれ……」イソイソ


提督「で、あの、誰なんだ?? ちょっと怖いんだけど……」


トン ツー トン


提督「えぇ!? も、モールス信号?? も、もう結構覚えてな――。あぁ、もう」


提督「えぇっと……。あ・に……」


バシッ


提督「イテッ! あぁ、『さ』ね! あ・さ・ご――」




提督「朝ごはんを食べろってことですね……。く、口で言えばいいじゃないか……」オドオド


グイッ


提督「んむぅ! きゅ、急に押しつけ――あ、これ、パンか?」


提督「おぉ、やっとパンが来たか! ありがとうな!」ナデナデ


バシッ‼


提督「イテッ! わ、悪かったよ、急に頭触って……」


提督(頭の位置が低い……。駆逐艦か?)


提督「え? あと? あぁ、コーヒーもあるのか。最近なんだかんだで紅茶ばっかだったから、なんか新鮮だな」


ツー トン ツー トン ツー
トントン ツー トントン
――

提督「砂糖とミルク? あぁ、別にそのままでいいよ」


バシッ‼


提督「なんで叩いたのっ!?」ビクッ

775: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 19:00:28.37 ID:bec2qLG40
ツー トントントン
トン ツーツー
トントントン ツー
――


提督「えぇ、早く言えって? だから、なら口で言えば――」


バシッ‼


提督「ちょっ! 目が見えない奴にそれは卑怯だぞ!」ビクビク


バシッ‼バシッ‼


提督「痛い痛いっ! ちょ、ちょっと待てって!」アタフタ


カサッ
パシッ


提督(ん? 相手の攻撃を止めようとしたら、なんか紙みたいのとったぞ……??)


「……ッ!」ブンッ


提督「……ッ!! おっと! 今のはなんかわかったぞ?」ヒョイ


バシッ‼バシッ‼


提督「イテテッ……。……お前、この紙が大事なんだな……?」


提督(こいつは駆逐艦、上にあげればこいつじゃ届かない……!)


「……! ……!」ピョンピョン


提督「ふふふ、お前の正体を明かせば、返してやらんでもないぞ?」ニヤニヤ


「…………」ググッ…





ドゴォ‼






提督「グッハァ!!」ドンガラガッシャーン




提督「す、すいません……! ちょ、ちょっと調子に乗りました……っ! ……あれ、紙が……」


「……!」


バシッ‼バシッ‼


提督「あぁ、ごめんごめん!! ってか、俺のせいか!?」



776: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 19:17:57.18 ID:bec2qLG40
「…………」


提督「あ、あの、ごめんな? そ、そんな大事な紙だったんだな……」


「…………」


提督(モールス信号でさえもしゃべってくれなくなってしまった……。どうしよう……)


提督(とりあえず、椅子に……。い、椅子はどこだ……)オロオロ


「…………」スッ


提督「え? あ、あぁ、椅子か……。ありがとう!」


「…………」






提督(むっ、ちょっとトイレ行きたいな……)ブルッ


「…………」ガシッ


提督「へっ? え、どこに連れていくんだ!?」


提督「……あ、もしかして、ここトイレか……?」


バシッ‼


提督「わぁ、ごめんって! あ、ありがとうな!」


提督(口に出してなかったのに……。もしかして、ずっとこっち見てるのか??)





提督(お腹、減ったなぁ……)グゥゥ


「…………」トントン


提督「え? ど、どうした?」


「…………」ガシッ


提督「……なにか持たせて……」スンスン


提督「これ、サンドイッチか。お昼ってことか?」


バシッ‼


提督「いちいち叩かなくてもっ!!」


提督(……でも、これ俺が好きなタマゴだ……)モグモグ

777: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/10(水) 19:34:28.24 ID:bec2qLG40
提督「……わかった」


「…………」


提督「さっきの紙。モールス信号の表が書いてあったんだろ?」


「…………ッ!」


提督「だから、あの紙が無くなった途端しゃべんなくなっちゃったんだな」


「…………」


提督「あーあ。こんなことなら、余計な事しなきゃよかったな……」


ボーンボーン


「…………」ガタッ


提督「もう、三時か……?」


ガチャ


提督「あぁ! ちょ、ちょい待って!」


「…………」


提督「最後にさ、モールス信号覚えて帰って行ってよ?」


「…………」


提督「さぁ、覚えられるかな……?」トンツー







ドドドドドドドド……


ガチャ
バン‼


「はぁ、はぁ……、忘れないうちに……!!」ゼェゼェ


「えぇっと……」


「あ・り・が・と・う。た・の・し・か・つ・た・よ」




「あ・け・ぼ………ち?」


「…………ふふっ」




曙「最後、間違えてるわよ……。クソ提督……」ニコニコ

786: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/11(木) 00:06:54.51 ID:K6OVzwBs0
提督「さぁって、曙も帰ったし……。後半は誰なのかな……」


ガチャ


「ゴホン……。榛名、再び参りました!」


提督「…………」


「……て、提督?」


提督「え? あぁ、いや……。なんでまた、榛名が……?」


「はい! なんでも、この時間枠に入る予定の娘が、直前で拒否したらしくて……」


提督「あ、そうなの……? な、なんか、さらっと傷つくなぁ……」


提督「しかし、金剛が黙ってないんじゃないか?」


「はい、金剛さんは黙らせてきました!」


提督「……そっか。なんか、榛名強くなったね……」


「いえ、提督のおかげですっ!」


「では、これから榛名がお世話いたしますねっ!」





「提督! 夜ご飯の時間ですよ?」


提督「お、もうそんな時間なのか。目が見えないと、なんだか時の流れが早い気がするよ」


「ははっ、そうですね!」


「それじゃ。は、はい、……ぁーん……」ボソッ


提督「……は、榛名? どうした?」


「い、いや! なんでもない! は、はい、あーん!」


提督「あーん……」パクッ


「ど、どうですか?」


提督「うん、おいしいよ?」


「よかったぁ……」


「ま、まだまだありますからね!」


提督「お、おう……」

791: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/11(木) 00:18:38.03 ID:K6OVzwBs0
「それでは、体をお拭きしますね!」


提督「あ、うん。お願いするよ……」


「て、提督って結構筋肉質なんですね……!」


提督「え、あぁ……。一昨日も見てたじゃないか」


「あ! あの、改めてってことですよ!」


提督「ふぅん、ありがとう」


「あ、あはは……」





提督「それじゃ、おやすみ……」


「あ、あのっ!!!」


提督「うおぉ! ど、どうした……!」


「は、榛名もご一緒してもいいですか!?」


提督「え? ま、まぁ、一昨日もそうだったもんな。いいぞ?」


「え!? お、一昨日も!?」


提督「……?」


「あ、あぁ、いえ! ありがとうございます!」


モゾモゾ


「て、提督、は、とても、あたたかい、ですね……」


提督「ははっ、それも一昨日言ってたな」


「は、はは。そ、そうでしたね……」


提督「そういえば、いつの間に居なくなったんだ?」


「へ!? あ、あの、朝方! えっと、はやく、とても早くに!!」


提督「そっか。通りで朝起きたらいなかったわけだよなぁ……」


「はは……」


提督「……ふあぁ……。そろそろ寝るか……」


「そ、そうですね! お、おやすみなさい!」


提督「うん、おやすみ……」

792: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/11(木) 00:35:09.17 ID:K6OVzwBs0

ムクリ

スースー


「―――提督は、もう寝たよな……?」




摩耶「クククッ! この摩耶様の演技に、見事に騙されやがって……!」


摩耶「しっかし、本気だせばなんとかなるもんだな。さっすが、私だぜ!」


摩耶「……し、しかし。一昨日って、榛名と提督一緒に寝てたのか……」


摩耶「……で、でも提督もそんな感じなかったし……! な、なにもないよな!」


摩耶「……それにしても、気持ちよさそうに寝てやがって……」


摩耶「……うぅー! なんかもやもやするっ!」


摩耶「で、でも、こんなに提督と近づけたの、初めてかもな……」


摩耶「ハァ……。俺も榛名さんみたいな感じだったら……」


摩耶「いや、それはないか」


提督「う~ん……」ゴロン


摩耶「おっと……! 長居は無用だな……」


摩耶「……はぁ、戦闘もそうだけど――」




摩耶「――楽しい時間ってのは、あっという間なんだな……」ハァ…



ガチャ
バタン








ムクリ


提督「……いやー、摩耶って榛名のマネすごく上手なんだなぁ……」ポリポリ


提督「俺も、すっかり流されてしまった……」



提督「しかし、せっかくの摩耶の特技だし――」





提督「目が治ったら、みんなに教えてあげないと。だな!」キラキラ

798: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/11(木) 12:57:46.98 ID:K6OVzwBs0
「――提督。朝です、提督」ユサユサ


提督「……あー、はいはい。起きますよ……」フワァ


「おはようございます。現在の時刻は、六時四十分です」


提督「そっか……。今日は加賀さんなんだな……」


「はい。何かご不満でも?」


提督「い、いやいや、違うよ!」アセアセ


提督「ただ、さ。下手に俺が起きて、みんなに指示を出すより。加賀さんがみんなに指示出したほうがいいんじゃないかなって思ってさ」


提督「加賀さんなら俺は信頼してるし、任せられるから――」






「イヤです」





提督「へ?」


「ほら、早く起きてください」グイッ


提督「うわぁあ、加賀さん!?」


「…………私だけ………イヤです…………」ボソボソ


提督「か、加賀さん!? わかったよ! サボろうとして悪かったって!!」






「提督、口を開けてください」


提督「……あ、あーん」パクッ


提督(か、加賀さんに食べさせてもらうっていうのは……。なんだ、すっごい恥ずかしい……!)カァアア


「どうでしょうか?」


提督「あ、あぁ、おいしいよ! 加賀さん、料理もできるんだね」


「まぁ、レシピ通りにやっただけですが」


提督「そ、そっか。でもおいしいよ! ありがとう」ニコッ


「…………」

820: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 00:05:09.73 ID:kZY6iy2z0
提督「しっかし……毎日言ってるけど、パンじゃ駄目なのかな……」


提督「今までパンは曙だけだよ」


「……そう。……提督には絶対言わないで、とか言ってたのに気付かれたのね、あの子……」ボソッ


「それにしても、なにかご不満なところがありましたか」


提督「いや、そりゃあみんなが作ってくれるってのは、正直うれしいさ。……ただ、大変なんじゃないかと思ってね」


「……あぁ、そういうこと……」ボソッ



「パンは、赤城さんが全部食べたわ」


提督「マジでッ!?」


「えぇ、だからこれしかなかったの、ごめんなさいね」


提督「お、おぉ……、そっか……。なら、仕方ないのか……」


提督「……まぁ、加賀さんの手料理食べられるってのも……。うれしいな……」


「…………」





提督「――そうだな。とりあえず、この艦隊の練度だったら負けることはないだろう。……ただ、実戦では何が起こるかわからない。くれぐれも気を付けるように!」


提督「えっと……、あとは……」


「……提督」コソコソッ


提督「あぁ、それと新装備が開発されたようだから、装備していってくれ」


オォ‼
ホントウカ‼
ヤセンダー‼


提督「よろこんでくれてうれしいよ。……あと、加賀さん」


「わかってます……」


センダイ、マダヨルジャナイシ、アナタハオルスバンヨ
イヤダー‼



提督「ははっ……川内にも困ったもんだ……。……でも、やっぱり加賀さんは頼りになるよ、ありがとう」


「……ぃ…………ぃぇ」ボソッ

822: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 07:52:04.12 ID:kZY6iy2z0
提督「――ふぅ……。目が見えないと、なんだかすごい疲れるよ……」


「お疲れ様です。……いろいろなところに気を遣うからでしょう。時機になれますよ」


提督「そうかな……。まぁ、加賀さんがいるなら、大丈夫だけどな」


「………………」


提督(……あれ、俺こんなに感謝を言うキャラじゃないんだけどな……。目が見えなくなって、加賀さんのありがたみみたいのが実感できたせいかな……)


「………………」


提督「あ、あはは……。お、お世辞みたいで、うれしくない……かな?」


「……そんなこと……ありません……」


提督「な、ならよかった……」


「………………」


提督(なら、なんか言ってくれ! 表情が見えないから、全然わからない!)



――――

ボーンボーン


「……時間ですね」


提督「あ、もうか……。ありがとう、助かったよ」


「……いえ。それでは……」


ガチャ
バタン


提督「行っちゃったか……。……しかし、なんだろう? 機嫌よさそうな声だったな……」




赤城「あ、帰ってきたんですね、加賀さ――って! どうしたんですか、その指!?」


加賀「別に、大したことはないわ」


赤城「た、大したことないって、絆創膏いっぱいじゃないですか!」アセアセ


加賀「…………包丁なんて……初めて握ったものだから……」


赤城「え? ……ふふっ、そういうことですね。どおりで、加賀さん幸せそうな顔してるなって思ったんです」


加賀「………………。……あ、そうでした」プイッ



加賀「……赤城さん、パンを全部食べれるかしら?」


赤城「無理です」

832: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 11:33:37.08 ID:kZY6iy2z0
提督「しまったな。また、次の娘を聞くの忘れてた……」


提督「いや、まぁ聞きづらい感じではあったんだけど」


トントン


提督「あ、次の娘かな? はーい……」


「すいません。また、来てしまいました……」


提督「え……? ほ、鳳翔さん??」


「えぇ、本当は青葉さんの予定だったのですが……。あの、その……」


「皆さんから、い、色々、危ないと判断されまして……」


「それで、急遽私がということになりました。すいません」


提督「いやいや! む、むしろ鳳翔さんならうれしいですよ!」


「ふふっ、それならよかったです」


提督「それにしても、なんで鳳翔さんに?」


「……知りたいですか?」


提督「…………」ゴクッ





「……ふふっ、秘密です」








提督「あー、っと……。じゃあ、この48時間遠征には……イムヤとか――」


「提督……。イムヤちゃん、手が付けられなくなると思います……」


提督「……そうだよね。じゃあ、しょうがない。かわいそうだけど、まるゆなら大丈夫だろ……」


「えぇ、きっと……」


提督「……いや! やっぱり、まるゆは――!!」グワッ


「……提督? その、まるゆちゃんを心配する気持ちは、大変よく分かりますけど……。まるゆちゃんはもう大丈夫ですよ」


提督「う~ん……。そうかなぁ……、でもなぁ……」ウーン


「ふふっ、提督ったら……」クスクス

833: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 12:00:01.97 ID:kZY6iy2z0
提督「や、やっぱいいですよっ!」


「ダメです。提督だってそろそろ、お風呂入りたいんじゃないですか?」


提督「そ、そりゃ、そうですけど……」


「ふふっ、大丈夫ですよ。お風呂のとこまでは案内します。そこからは毎日入ってたんですし、何とかなるんじゃないですか?」


提督「そ、そう、かな……」


「はい。私も扉の前で待機してますし、なにかあれば呼んでいただければ、大丈夫ですよ」


提督「そ、そうですよね! じゃ、じゃあ入っちゃおうかな……!」


「ふふっ、わかりました。では、お湯入れときますね……?」


提督「はいっ!」


提督(まぁ、今の鳳翔さんなら大丈夫、だよな……??)





提督「ふー。気持ちよかった……。やっぱお風呂はいいものですね!」


「喜んでもらえてよかったです……。あ、もうご飯もできてますよ?」


提督「あ、ほ、本当ですか? うれしいなぁ……」


「あ……。この前、提督がパンが良いと言っていたので、サンドイッチなのですが……」


提督「いえ、うれしいですよ! ……でも、パンまだあったんですね?」


「え?」


提督「いや、午前中加賀さんが言ってたんだけど、赤城さんが食べちゃった、って」


「……あぁ、そういえば。なにやら、すごい勢いで食べてましたね……。無くなる前に取ってきたんですよ」


提督「え、じゃあ昨日からとっといたんですか??」


「……え? いえ、さっきですよ?」


提督「あれ? なんか、話が合わないな……。……まぁ、いっか」


「ふふっ、そうですね。では、どうぞ――」





提督「あー、おいしかったです!」


「ありがとうございます。喜んでもらえてうれしいです」


提督(やっぱり、鳳翔さんって一緒に居て安心するな……)

835: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 12:14:05.22 ID:kZY6iy2z0
「それでは、そろそろお休みになりますか?」


提督「そうですね! ……やれることも、そんなないですし」ドサッ


「いえ、提督はすごく頑張っていますよ?」


提督「ははっ、ありがとうございます……」ウトウト


提督「……やっぱり、鳳翔さんと一緒にいると、落ち着きます。なんだろう、鳳翔さんの匂いなのかな……」


「ふふっ、特に何かつけているわけではないのですが……。……私も、提督の匂いは好きですよ?」


提督「俺も、特に何かやってるわけじゃ、ないんですけどね……」ウトウト


「まあ、匂いなんてそんなものですよ……」


提督「そう、ですよね……」ウツロ…


「ふふっ、私は提督が寝るまでここに居ますから……」


提督「……はい…………」


提督「………………」スースー


「おやすみなさい……」ナデナデ














「 司令官 」




カシャ

881: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/12(金) 18:35:40.10 ID:kZY6iy2z0
青葉「――よし、カメラは回収したし。大丈夫ですねぇ……」イソイソ


プルルルル…


青葉「あ、こっちの携帯か……。変声期使わないと……。はい、もしもしー?」


――「あ! ぁ……の……」


青葉「ども! 『楽しい写真館・グリーンリーフ』ですぅ」


――「こ、この前の……」


青葉「あぁ……。『マザー』さんですねぇ? ちゃんと着物、回収しましたよー」


――「は、はぃ。そ、それで……ぁの……」


青葉「えぇ、大丈夫ですよぉ。着物を返す時、一緒に提督の入浴写真十枚付けときますー」


――「え、え! じゅ、十枚もいいんですか!?」


青葉「はい、これからも『マザー』さんにはご贔屓にしてもらいたいので……」


――「あ、ありがとうございます! あ、ああの! 楽しみにしてます!」


ピッ


青葉「ふぅ……。まぁ、これは先行投資。あのメガネのせいで、青葉は警戒されてますからねぇ」

青葉「でも、鳳翔さんに協力してもらえばもっと、いいところまで……」

青葉「それにしても、摩耶さんはダメですねぇ。青葉みたいに、一昨日の司令官と鳳翔さんの会話覚えて、鳳翔さんの着物で匂い誤魔化すぐらいしないと」

青葉「……まぁ、ただ。料理はちょっと難しいです……。一日なら誤魔化せるんだけどなぁ……」

青葉「あと、体格ですかねぇ。これのせいで、司令官にくっついたらすぐばれちゃいますし」ムニュ

青葉「でも、今日撮った入浴写真と動画、その他部屋に仕掛けてたカメラで撮った写真があれば! それを元手に、もっといいカメラを買って、盗聴器も、さらにはGPS、あ、監視カメラも――――」




青葉「……これで、司令官をもっと見てられる……」ボソッ




プルルルル…


青葉「ども! 『楽しい写真館・グリーンリーフ』ですぅ」


――「ぁ、ぁの……」


青葉「お! 『クロハネ』さんですねぇ?」






青葉「……気になるんですかぁ? いい情報ありますよぉ?」

889: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/13(土) 09:36:53.92 ID:UNgjCk0v0
提督「……ん。あぁ、起きてしまった……」

提督「いま、何時なんだ……? 誰も来てないってことは、まだ深夜なのか……」

提督「……でも、なんか太陽が顔にあたってる気がするなぁ」


ムニュ


提督「……ん? ……え?」  

提督(誰かが隣で寝てる……!? ……も、もしかして)

提督「ほ、鳳翔さん!?? あ、あの、わざとじゃないんですっ! で、でもなんで隣に……!!」


「……う~ん。なんでちかぁ……。あ、てーとく起きたんでちか?」


提督「……あれ? ゴーヤ??」


「ごめんなさい。てーとく起こしに来たけど、気付いたらゴーヤも寝てたでち……」


提督「ははっ、そっか……。まぁ、どうせ早起きしたって、大してやることもないしな……」ナデナデ


「えへへっ、てーとくはやさしいでち!」スリスリ


提督「んじゃ、そろそろ起きようか」


「はいでち!」




「…………」


提督「いや、大丈夫だよ? ゴーヤはよく頑張った! な、だから気にするなって」


「ゴーヤ、オリョール海いってくるでち……」


提督「待って!? 行かなくていいよ? てか、むしろ行かないでくれ!」


「ゴーヤ、料理も作れないでち……」


提督「はははっ、別に作れないといけないってわけじゃないよ! ほら、食堂でも行こうぜ?」


「はい、でち……」




「それじゃ、ゴーヤが食べさせてあげるでち!! はい、あーん!」

提督「あ、結局こうなるのか。……あーん」パクッ

「おいしいでちか?」

提督「うん、おいしいよ」

「それはよかったでち!」


モットタベルデチ、アーン‼
ハハッ、ワカッタヨ
イチャイチャキャッキャ


間宮(あぁ……、目が見えない提督と、純粋なゴーヤちゃん……! この食堂の空気に気付いてっ!!)ナミダメ

898: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/13(土) 13:03:58.35 ID:UNgjCk0v0
「も、もう、いっぱいでち……」


提督「そうなるまで食べなくても……」


「え、えへへっ。これが、いつ最後の晩餐になるかわからないから!」ニコー


提督(わ、笑えねぇ……)ブワッ




「てーとく、そろそろ新しい水着欲しいなぁー?」


提督「あぁ……。そういや、白いのならあるぞ?」


「え、あるの!? 見せて見せて―!」


提督「あぁ、たしか南側の引き出しの、下から二番目かな?」


「わ~……!」


提督「ははっ、どうだ?」


「……女の人が載ってる本しかないよぉ~……?」


提督「ごめん…………その上の段だ」


「わ~! ね、着替えていい?」


提督「え? あぁ、いいけど……」


「わ~い!」


スルスル


「んしょ……」



提督(目が見えない? だが、それがいい)



「よしっ! てーとく、どうですか?」


提督「いや、見えねぇよ」


902: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/13(土) 15:36:37.74 ID:UNgjCk0v0

「じゃあ触って―?」


提督「いや、いいよっ!! 目が治ったら見るから!」


「ほら、ツルツルして機能的なんでしょ?」


提督「わかったわかった!」アセアセ


「でも……」


提督「ん、どうした?」


「これだと、なんかまるゆちゃんみたいだね!」


提督「あ、大丈夫。まるゆには紺色のあるから」キリッ


「さすが、てーとくでち!」ワァァ




ボーンボーン

「あ、もう時間でち……」


提督「ははっ、でも楽しかったよ。……ところで、次は誰なんだ?」


「それなら心配いらないよ!」


「だって次は最上さんでち!」


提督「おぉ! それなら、大丈夫そうだ」




「……イムヤは明後日の朝でち」


提督「……そうか……」


「そして――」





「その日の夜は羽黒さん……だけどね」


提督「…………」


「……その、頑張るでち」




提督「……なぁ、俺もオリョール海連れてってくれよ」


「てーとく、現実逃避はダメだよ……」

913: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/19(金) 17:02:15.29 ID:WSJS7TA60
――――――


ガチャ


「こんにちは提督。さて、ボクの番だね」


提督「お、最上か。すまんが、お願いするよ」


「うん! 任せてよ!」





提督「……な、なぁ、最上?」


「ん、どうしたの?」ガサゴソ


提督「いや、なんだかさっきから変な音が聞こえるんだけど、気のせいかな?」


「ははっ、提督も目が見えなくなって、幻聴でも聞こえるようになったのかい? そんなことないよ」ゴソゴソ


提督「そ、そう? それならいいんだけどさ……。な、なんか最上が部屋を漁ってるような感じがしちゃってさ」


「まったく、少しはボクのことを信頼して欲しいものだね! そんなことするわけないじゃないか」ガサガサ


提督「は、はは……! そ、そうだよな! ごめんな、最上」


「まぁ、目が見えないんだから、そう思ってしまうのも仕方のないことだよね」ア、コレハ…


提督「そうなんだよな。ちょっとした物音にも反応しちゃうんだ……」


「ははっ……。ところで提督?」


提督「ん?」





「この、女性の裸ばかり写った本は、一体なんなんだい?」ゴゴゴゴ…


提督「やっぱりやってるじゃんっ!!」


「これは違うよ。提督の着替えを探そうとしただけさ!」


提督「なら俺に聞けよ! ってか、最上なら場所知ってるだろ!?」


「あ、そうだったね。うっかりしてたよ」


提督「ちくしょう……! 絶対笑ってるんだろうな……」


「とりあえず、全部燃やすことにするよ」


提督「えっ!!? い、いや! ちょっと――――!!」



イヤァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

914: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/19(金) 17:03:03.50 ID:WSJS7TA60
提督「…………はぁ……」


「むぅー。そんなにショックを受けることなのかい?」


提督「あ・た・り・ま・え・だ!!」


「おぉ……」


提督「お前な! あれを買うのに、俺がどれだけの労力をかけたかわかるか!?」


提督「外に出れることもあまりない……。たまの休みで外へ出ようとも、必ず駆逐艦たちや、金剛たちが付いてくる……!!」


「休みの日は、確かにそんな感じだよね……」


提督「だからといって、通販を頼めば! 雷とかが勝手に開けて大参事だッ!」


「そういえば、そんな事件も会ったなぁ……」


提督「インターネットは、なぜかそういったものは見れないしっ!!」


「…………霧島さんだね…………」ボソッ


提督「そんな艦娘たちの目をかいくぐって! やっとの思いで手に入れた、あの本たちを……!」ウルウル


「ご、ごめんよ提督……」


提督「うぅ……!」


「……よし、わかったよ!」


提督「う……?」






「じゃあ、ボクが裸になればいいんだね」



提督「………………え?」


「だってそうだろう? 提督は本を買ってでも、女性の裸が見たいわけだ」


提督「い、いや……。まぁ、間違いではないか……?」


「なら、提督の為に! ボクが一肌脱ごうじゃないか!」


提督「い!? いや!! なにもそこまで――!」




「はい、脱いだ」


提督「見えねぇよっ!!」


「あはははっ! 提督はおもしろいなぁ」

915: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/19(金) 17:03:46.21 ID:WSJS7TA60
「――さ、提督。そろそろお風呂に入ろっか?」


提督「……いいです」


「もー。拗ねてないでさ! ほら!」グイグイ


提督「い、いや! でも、本当に大丈夫だよ! 昨日も入ったし!」





「へぇ…………、一人で?」





提督(なんだ、いきなり雰囲気が……)



提督「あ、あぁ。お風呂場まで案内してもらって、一人で……だけど……」


「……そっか! それじゃあ、今日は二人で入ろうか!」


提督(……い、いつも通りか。気のせいかな……)


提督「は、話聞いてたか!? 大丈夫だって!」


「ほら、恥ずかしがらずに!」グイグイ


提督「え? うわぁあ――!」





「――あははっ、いいお湯だったね?」


提督「…………うん」カァアア


「アハッ、提督。どうして、前かがみになってるのさ?」


提督「うっ……。別に……」


「ふーん……。えいっ」ダキッ


提督「……ッ! も、最上、お前服着てな……い!? あ、あの! 当たってるし!」


「さっき、ボクが脱ぐっていったじゃないか」


提督「ほ、本当に脱いで――」


「それに……、『当ててる』んだよ?」


提督「」


「ちょっと、小さいけど……。でも、ボクもちゃんと女の子なんだからね?」ギュウ


提督「」

916: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/19(金) 17:04:29.89 ID:WSJS7TA60
提督「……2、3、5、7、11、13、17――」ブツブツ


「さて、そろそろ寝ようか?」


提督「23……。23って素数だっけ……」


「うん、素数だよ。案外最初で躓いたね」ダキッ


提督「…………うぅ」カァアアア


「あはははっ。提督も案外、恥ずかしがりなんだね?」


提督「う、うるせー! どうせ、最上も顔真っ赤なんだろっ!?」


「うっ……。そ、そんなわけないじゃないか!」


提督「……じゃあ、俺の目が治った後、最上が秘書官になったら、ずっとその状態で居てもらうからな」


「えっ!? あ、そ、それは……あはは……」


提督「なんだよ、恥ずかしくないんだろ? じゃあ大丈夫じゃないか!」


「……むー……。恥ずかしいに決まってるよ……、提督のばか」


提督「……ッ!!」


提督(急に可愛らしい声で言わないでくれっ! 俺の、息子がぁ……!)




「それじゃ、おやすみなさい。提督」


提督「……うん」


「なにさ? まだボクの事警戒してるのかい?」


提督「い、いや、別に……」


「大丈夫だよ――?」



「提督が『起きている間』は、なにもしないから」


提督「……そっか……なら……」ウトウト




最上「ははっ、結局できなかったな……」

最上「……やっぱり、押しが弱いかな? でも、嫌われたくないし……」

最上「そ、それにしても、提督のアレ。初めて見たよ……、アレをいつかは……」カァアア

最上「提督があんな状態じゃ、寂しいし。今日は、しょうがない――」




最上「衝突禁止! ってね……」

928: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/24(水) 21:59:56.91 ID:YaJtSEI/0
ユサユサ
テイトク…


提督「……おぉ、朝か……」


「はい、朝です。……その、大丈夫ですか?」


提督「ん、神通か? ……大丈夫、なのかな」


「は、ははは……」


提督「……明日が、その……」


「…………」


提督「あ、あの、神通さん? 今から、俺入院とかできないかな? 俺、もう頑張ったほうだと思うんだ」


「…………」


提督「…………」


「…………私も…………」


提督「…………」


「……まだ、沈みたく……ないです……」


提督「…………そっか……」ナミダメ





「あ、あの、提督! 朝ごはんありますよ!?」


提督「……そ、そうだな。た、楽しみだ!」


「私、食堂から持ってきたんです! ……すいません、パンのほうが食べやすいとは思ったのですが……あの……」


提督「あぁ、いいよ。赤城さんだろ? 目が治ったら、ちょっとお話ししないとな」


「でも、なんでしょうね。……あの、鬼気迫る感じは」


提督「……まぁ、よくわからんが……。きっと悪気はないんだろうなぁ……」


「ふふっ、信頼してるんですね」


提督「……………………うん」




提督(言えないっ! 『暴食したら、初めて来た頃の映像を1か月間食堂で流す』って脅したなんて言えないっ!)ダラダラ

929: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/25(木) 22:54:48.97 ID:iVYrMhRn0

「――提督、食後のコーヒーです」


提督「おぉ、ありがとう。神通は気が利くな」


「い、いえ……そんな……」


提督「はぁ……、いいなぁ……。毎日こんなだったらいいのに……」


「……え? あ、あの、それは、その……」


提督「ん? いや、神通みたいな娘とずっと一緒に居れたら、そんないいことはないのになぁってさ」


「え!? あ、あの、私、あの……まだ……」


提督「川内も、神通のようになってくれればいいんだけどな」


「……いや、それは……」


提督「……ないか」





提督「――うん。じゃあ、その遠征は……、そうだなぁ……」


「提督? これって、千歳さんたちがいないとダメなんじゃ……」


提督「え? おぉ、そういやそうだったな……。ははっ、ダメだな。やっぱ目が見えないと……」


「ふふっ、あともう少し頑張りましょう。……この時間は私がサポートしますので」


提督「おう、ありがとうな」





提督「――あ、そういえばさ」


「はい?」


提督「今日の午後って誰なんだ?」


「あぁ、午後は扶桑さんですよ。安心してください」


提督「おぉ扶桑か……。別の意味で安心できねぇな……」


「え? そうなんですか?」


提督「いや、まぁ明日よりは…………あ……」


提督「……………………」ズーン


「げ、元気出してください……」

932: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/26(金) 20:57:41.45 ID:3EdF+nhN0

提督「早く目が治らないかなぁ……」


「そうですね、提督には全然いいことありませんもんね?」


提督「……え、俺以外のやつにはいいことあるのか……??」


「…………」


提督「……なんだよ、無言になるなよ。怖いだろ」


「あ、いえ、あはは……」


提督「……まぁ、なんか言いたいことはわかった気がするよ……」


「も、もうそろそろ時間ですね」


提督「このまま神通がいるっていうのはダメなのか?」


「あー……。その、ルールで……」


提督「……そっか……」


「あ、あはは。で、でも、もう少しの辛抱ですよ! 頑張りましょう?」


提督「おう……、がんばるよ……」ズーン


「そ、そんな落ち込まずに――あっ、わぁあ!」ガッ


ガチャン


提督「……ッ!! じ、神通!? どうした、大丈夫か!?」


「いてて……。だ、大丈夫です、ちょっと躓いてしまって……」


提督「ほ、本当か? ど、どこか怪我は……」オロオロ


「あっ、提督!? そんな、こっちに来ると――」


提督「へ?」


ガッ


提督「わ、うおぉおお!」



ムニュウ



提督「おぉ……危なかった……。……ん? これは……」  


神通「い、イヤぁーーッ!!」バキィ



提督「」

935: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/28(日) 17:48:12.88 ID:ArDjTIZO0

ユサユサ

テイトク…?
アノ、テイトク…?


提督「ハッ!!!?」ガバァ


「キャッ……!」


提督「へ? あ、あぁじ、神通か? 驚かせてごめんな?」


「あ、いえ……。私は扶桑です」


提督「あれ……? じ、神通は??」


「神通さんの置いてった手紙によると、提督は急に倒れてしまったそうですよ」


「だから、神通さんは提督をベッドに寝かしたそうです」


提督「ま、またか……。なんだろう、一回診てもらったほうがいいのかな……?」


「うふふ。ですが、元気そうで何よりです」


提督(……しかし、またなんだか顎が痛いなぁ……)





「それでは、ここからは私が提督のお世話をいたしますね?」


提督「うん。よろしくお願いするよ」


「はい。じゃあ――」


ギュウ


提督「え、ふ、扶桑!?」


「はい?」


提督「な、なななな何を……??」


「……? 提督が歩くのが大変なのではと思ったのですが……」


提督(だ、だからって腕を絡ませなくても……! し、しかし、これは今までで一番の大きさ――)




ドンッ‼



「キャッ……! な、なにかしら? 急に扉のほうから……」


提督「わ、わからん。お、俺は目が見えないから、すげぇ怖いよ……」


「だ、大丈夫ですよ! 提督には私が付いていますから……!」ギュウウ

937: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/29(月) 11:19:44.65 ID:j0aZ2STk0

ドンッ‼


提督「うおぉ! だ、誰ですかー!?」


「……そ、それでは提督。わ、私が外に出て確認してきますね……!」


提督「え、い、いや、無理はしなくていいぞっ!?」


「き、きっと駆逐艦ちゃん達とかですよ、し、心配はいりません……」


「……それに、提督の為なら……!」


「戦艦扶桑! 出撃いたします!」ダッ


ガチャ

ダレッ!?
アラ、ヤマシロ・・・?
ア、フソウネエサマ・・・
ココニダレカイナカッタ?
イエ? ダレ テマセンケド・・・


「て、提督……。と、通りがかった山城はいましたが、他には誰も見当たりませんでした……」


提督「…………そっか」


「だ、大丈夫です! 提督に何が起きようと、私がお守りいたしますっ!」


提督「あぁ、うん。だいたいわかったよ」


「え?」


提督「……そんな、気にしなくて大丈夫じゃないかな?」


「あ、て、提督がそうおっしゃるのなら……?」





「――提督、私ご飯を作ってきました」


提督「あ、あぁ、ありがとう……」


「雑炊ですので食べやすいとは思うのですけど……」


提督「あ、スプーン持たせてくれれば、自分で――」


「ふーふー……。はい提督、あーん」


提督「あ、やっぱそうなるんだね。……あーん」


ドゴォッ‼


「キャッ……。あ、あら、また……」


提督「ははは…………」

938: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/09/29(月) 18:43:48.59 ID:j0aZ2STk0

「き、気を取り直して、あーん……」


提督「あ、いや、たぶんそれが原因じゃないかと思うんだよなぁ……」


「え? ど、どういうことですか?」


提督「う、うーん……なんとも説明しづらいなぁ……」


タベタラ、コロス


提督「あ、扶桑。俺一人で食べるよ!」アセアセ


「え!? で、でも……」


提督「いや! 大丈夫だから! 雑炊だったら食べれるから!」


「……イ……ヤ…………す」ボソッ


提督「え?」


「――ッ!! だ、ダメです! 提督は今怪我なさってるのですから、それをサポートするのが今の私の役目なんです!」ガシッ


「こんな時でしかっ! 私は、提督とお近づきになんてなれないのにッ!!」


提督「え、あ、わ、わかったよ、ふそ――」


「私だって本当は一番がいいのっ! ですが……ですがっ! 私では……」


「私は……、よわ――」


提督「――ッ! そ、そんなことない!」ダキッ


「あっ……」


提督「……は、恥ずかしくていつも言えなかったけどさ、俺は扶桑ほど頼りにしている艦娘はいないよ」


「えっ?」


提督「……俺のところに最初に来てくれた戦艦が扶桑だったね。それから、扶桑には何回助けてもらったことか……」


提督「それから、金剛達が来て、伊勢たちも、長門も来たけど……」


提督「な、なんていえばいいんだろうな? 扶桑ほど、一緒に居て安心する艦娘って……、いないんだよな」


「………………」グスッ


提督「あ、え!? ふ、扶桑!? あ、あの――」アタフタ


「――うれしい。……私……うれしいです……。私も、提督とずっと一緒に……っ」ギュウウ


提督「…………これからも、頼りにしてるよ、扶桑」ナデナデ


「……はいっ!」ギュウウ

949: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/10/01(水) 22:19:30.36 ID:hPfQpQxZ0

――――――

「提督。はい、あーん」

ガリガリ

提督「あ、あーん……」

ガリガリ

扶桑「ふふっ。なんだか変な音はしますけど、大きな音は無くなりましたねっ?」

ギギギギ…

提督「そ、そうですねー……」

ガリガリ

「それにしても、何の音なのでしょう?? まるで、部屋の壁を爪で引っ掻いているかのような――」

ドスッ

提督「あ、ああああぁ、あれだよ! ほら、ね、ネズミとかじゃないかなっ!? じ、実はよく出るんだよねっ!」

ガリガリ

「あ、ネズミですか……。では、それも対処しなければいけませんね……」

ギギギギ…

提督「だ、大丈夫っ! すごく限定的な時にしか来ないからっ!」アセアセ

ネエサマ…

「……あら? いま、やまし――」


提督「あ、あぁああ! も、もう寝ようかっ!? な、それがいい!!」


「あ、はい……? て、提督がそういうのでしたら……」






提督「……ふぅ、じゃおやすみ扶桑」

「はい。ゆっくりお休みになってください」

提督「ははっ、そうするよ……」

「私は、提督が寝るまで、お傍にいますから……」ギュッ

提督(あ、扶桑が、俺の手を…………抱きしめて、ないか……?? な、なんか柔らかい感触が……)ムニュ

「あっ……。あ、あまり、動かさないでくださ――」


ドゴォッ‼‼



「キャアッ……!! ま、また……。こ、これはネズミじゃ、ない、ですよね……!? か、怪奇現象……れ、霊……!!?」ガタガタ


「て、提督っ! そ、そのっ!! い、いいい一緒に寝てもよろしいでしょうかっ!??」ガクガク


提督「へ!?? い、いや、落ち着い――って、うおぉっ!!」ガバァ





「……てい、とく……。ていとくは……ふそうが……おまもりします…………」スースー

ガリガリガリガリガリガリ…

959: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/08(水) 16:36:25.06 ID:9dCOBtAp0
――――――

提督「…………ハッ!?」ガバァ


提督「……あれ、朝か? ……知らぬ間に寝ちゃったみたいだな」


提督「たしか昨日は……?」


提督「扶桑が布団の中に入ってきて……、山し――怪奇現象の音が酷くなって……」


提督「それに比例して、扶桑が俺を抱きしめる力が強くなって…………」


提督「……あぁ、それからだったか。体から変な音がしたのは……」ブルッ


提督「…………あれ? でも、今は誰もいないのかな?」マサグリ


提督「……扶桑は先に出て行ったのか。でも、あの怖がりようだったのになぁ……」


提督「…………まさか、ベッドから落ちた?」


提督「――いや、居なさそうかな? 音はしないし……」


提督「あぁ、もう。目が見えないっていうのは厄介だなぁ……」


提督「今が本当に朝なのかもわかりゃしない……」ハァ…





提督「――――あれ、今が朝だとしたら……、今日は誰だ……?」






――――……イムヤは明後日の朝でち


――――そして――




――――その日の夜は羽黒さん……だけどね





提督「…………………………」ダラダラ



ガチャ

ギィィ


「おはよう、司令官」


提督「」

962: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/08(水) 17:57:23.68 ID:9dCOBtAp0

提督「な、なぁイムヤ?」


「なぁに、司令官?」


提督「そ、そろそろ帰るっていうのは――」オソルオソル




「――へぇ。じゃあ、司令官一人で帰ってきてね?」




提督「ま、まだ帰りたくないなっ!!」


「え? そんなにイムヤと一緒に居たいの? ……もう、照れるじゃない」パシャパシャ


提督「あ、あははっ……」


「……イムヤは、そんな司令官の事が大好きよっ?」


提督「あ、ありがとう……」


「司令官も、イムヤの事……好きだよね?」


提督「え、あ……――」



「…………帰ろっかなぁ……」ボソッ



提督「――す、好きだよ!! 大好きだっ!」


「そうよね? えへへっ……」


「それじゃあ、私たちって両想いってことよねっ?」


提督「そ、そう、だねぇ……」


「あ、愛し合ってるってことだよね?」


提督「…………ウ、ン」


「じゃ、じゃあ司令官? ここからちょっと行ったところに、無人島があるの……」


「司令官が望むなら……、そんなのもいいかも……ね?」


提督「………………え?」


「……」スイー


提督「……ど、どこに向かってるのかなぁ?」


「……大丈夫、司令官はイムヤが守るわ」


提督「そっかぁ……」プカプカ

968: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/08(水) 23:16:44.90 ID:9dCOBtAp0

スイー

提督「……い、イムヤ? やっぱ、考え直したりしないか?」


「…………」


提督「……な、なぁ? イムヤ……?」


「……司令官、イムヤのこと嫌いになったの?」


提督「……ははっ、何を言ってるんだよ……」


「……」


提督「俺は、嫌いな艦娘なんていない。イムヤも例外じゃないよ」


「…………でも、あんな遠征に行かせたじゃない……」


提督「それについては……。でも、あれも海外艦との交流のためには、いつかやらなくちゃいけないことだったんだよ」


「……私じゃ、なくたって……!」


提督「……俺のところに一番に来た潜水艦は、イムヤ。お前だな」


「……そうだけど……」


提督「あぁ、そういや詳しく言ってなかったかな。……あれは、お前じゃないと無理だったんだよ」


「……嘘よ。司令官はイムヤのこと嫌いに――」


提督「た、たしかに! 俺はイムヤのことが、まぁ、その、なんだ! 苦手だったのは認めよう!」フンゾリ


「…………」


提督「ただ、それは……。恥ずかしかっただけだったんだ……」テレッ


「……え?」


提督「………………」


「………………」


提督「………………だって」


「………………だって?」




提督「…………スク水の女の子に……あんなに、ベタベタされたら……ねぇ……?」カァアア




「………………え?」


「…………………………………………………え?」

969: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/08(水) 23:33:51.89 ID:9dCOBtAp0

「じゃ、じゃあ、司令官は……、ただ恥ずかしがってただけ、なの……!?」


提督「い、いいいいいいや!? もちろんあれだよ? イムヤしか練度が足りてなかったのもあるよ!? てか、そっちがメインだよ!??」


提督(……まぁ『半分』は、だけどな)


「……なぁんだ……。私、司令官に嫌われたのかと思って……。遠征やってる途中、すごく寂しくて……」グスッ


提督「…………ごめんな。ちょっと、俺の勇気が足らなかっただけなんだ。司令官として、謝るよ」


「ううん、いいの……。イムヤも、司令官のこと疑っちゃったから……」


提督「ありがとう……」


提督「よしっ! 帰ってゆっくり――」




「――あ、もう少しで無人島に着くわ」



提督「……え? 行くの?」


「うん。だって、結局司令官は私のこと好きってことでしょ? 何も変わらないわ」


提督「……あぁ、そうかぁ。そうだな……」


提督(しまった! もう『半分』の原因が出てきたかっ!)


「……もう、司令官って照れ屋さんなんだから……!」


提督(これ、状況悪化したんじゃ……)


提督「あ、あの! 俺、お腹空いた――」



「……あれ、この音……?」



提督「お、音?? な、なにも聞こえな――」


ドパァン‼‼


提督「うおぉおおお!? な、なんだなんだ!!!」グラグラ


「司令官は浮き輪につかまってて!! ……これは!?」






「ぷはぁー! 海の中からこんにちはー! ゴーヤだよっ?」


提督「ご、ゴーヤぁ!!」パァアア


「………………」ギリッ

979: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 10:37:16.12 ID:uvtHO9W60
「……ゴーヤ、これはルール違反じゃないの……? 今はイムヤの時間でしょ?」


「それは『鎮守府内』でのはなしでち」


提督「お、お前ら、ケンカは――」




「……ッ!! いいわ、決着をつけてあげる! 覚悟しなさい!!」


「魚雷さん、お願いしますっ」



提督「……はぁ……………」ユラユラ






――――――



提督「……まぁ、こうなるだろうなって思ったんだ」


「てーとく、ゴーヤ頑張ったでしょ?」


提督「いや、目が見えないから……。ってか、目が見えても、海の中は見えない」


「…………ふんっ」


提督「……潜水艦同士の攻撃が当たるとこなんて見たことないしな」


「司令官は、ゴーヤのほうが好きなんだわ……」ムスッ


提督「……はぁ。……ゴーヤ、今は何時だ?」


「ちょうどお昼の時間なのでち!」


提督「さぁ、イムヤ帰ろう?」


「でも、私は――」


提督「――今日は、俺が久しぶりに外に出たいってお願いを聞いてくれてありがとうな、イムヤ」


「えっ……?」




提督「早く帰ろうぜ? 久しぶりに、イムヤの作るカレーが食べたいな!」ニコッ


「ゴーヤも食べるー!」




「………………もう、しょうがないわねっ!」

980: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 11:21:02.91 ID:uvtHO9W60

スイー


提督「――それにしても、ゴーヤ。お前もありがとうな?」


「えへへっ! てーとくに、まだお願い聞いてもらってないからねっ!」


「………………………………」


提督「えっ!? あの資材集めってやつの!? ゴーヤが勝ったら無しなんじゃないのか!?」


「そんなこと、一言も言ってないよ?」


提督「うぐっ……」




「ゴーヤのお願いは、イムヤとてーとくがもっと仲良くなることでちっ!」



「……えっ!?」


提督「…………ははっ」


「……も、もうっ! 早く帰るわよっ!?」


提督「おうっ!」


「はーい!」






「ところで、なんでゴーヤの水着が白いの?」


提督「えっ!? まだ着てたのかっ!!?」


「えっ、新しい水着なんでしょ?」


「……ふーん…………」


提督「…………い、イムヤのもアルヨ」


「…………いいわ、着てあげる」




「司令官が望むなら、これもいいかもっ!」

996: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 23:24:30.71 ID:uvtHO9W60

――――――


「――司令官、ごめんね」


提督「え? いや、カレーはおいしかったぞ??」


「ち、違うわ。……今日、無理やり……」


提督「だから、俺がちょっと外出したかっただけだって。いい気分転換になったよ」


「…………………………ありがとう」


提督「ははっ、気にすんなって――」スッ


提督(――あ、ついいつもの癖で、頭を撫でようと手を伸ばしてしまった……。まぁでも、声の感じからしてすぐ隣だよな?)



ムニュ



提督「あれっ」 ッ


「あっ……。てーとく……く、くすぐったいよぉ……」モジモジ


提督「…………あれっ」


「…………………………へぇ……」ゴゴゴ…


提督「………………あー……」ダラダラ


「…………確実に…………沈める…………」ボソッ


提督「そっかぁ……」









トントン


提督「うー……」


「え? あ、あの、失礼、します……」ガチャ


提督「んー……」


「あ、は、羽黒です。し、司令官さん……?」


提督「おー……」


「…………」グスッ


提督「あれっ!??」

997: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 23:25:27.94 ID:uvtHO9W60

提督「ど、どうしたのさ羽黒っ!?」


「グスッ……、司令官さん、もう私とお話ししたくないのかと思って……」


提督「そういうわけじゃないよ! ちょ、ちょっと大変なことがあっただけなんだ! な? だから元気出してくれ」


「は、はい……」


提督(……あれ?? これ、本当に羽黒か?? や、やけにおとなしい気が……)


「そ、それでは、ここからは、私がサポートしますね……?」






「し、司令官さん、あとは何かすることはありませんか?」


提督「あ、あぁ、大丈夫だよ。オールクリアだ。何にも問題ないよ」


提督(お、おとなしい……。え、なに、どうなってるんだ?)


提督(いや、もちろんこの状態が続けばそれが一番いいことには変わりはないんだけど! で、でも、なんだか、俺の見えないところで何をやっているのかわからない!!)


「し、司令官さんは、コーヒーお好きなんですよね?」


提督「へ!? あ、あぁ、す、好きだよ……?」


「あ、あの、淹れてきました!!」


提督「お、おぉ! うれしいよ、ありがとう」


カチャ


提督「うん、いい匂いだな。どれ……」ズズッ


提督「………………」


提督「……なぁ、羽黒。これは何コーヒーだ??」


「い、いま、都会ではそのコーヒーが流行っているのだそうです!」


提督「……これが?」



「は、はい。『ウィンナー・コーヒー』です……」



提督「そっか……」


「お、おいしくないですかっ!? ごめんなさい!!」


提督「いや、そんなことはないよ! おいしかったから、どんなコーヒーか気になったんだ」モグモグ


「よ、よかったぁ……」ホッ

998: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 23:26:01.87 ID:uvtHO9W60

「そ、それでは! また今度司令官さんに淹れますねっ!!」グッ


提督「…………うん」


提督(どうしよう。完璧にタイミング逃したなぁ……)


「……そ、それにしても、今の流行ってよくわからないです……」ボソッ


提督(でも、本当のことを知った羽黒が、恥ずかしそうにするところを見れないのも嫌だなぁ……)


「司令官さん? こういうの、他にも飲んだことあるんですか?」




提督「うん、これが普通だよ」シレッ




「そ、そうなんですね……! また、今度も頑張りますねっ!」


提督「………………楽しみだなぁ……」








「し、司令官さん! ご飯の時間ですっ!」


提督「ん、おう……。いい匂いだな!」


「は、はい。こ、心を込めて作りました……」


提督「え、羽黒が作ったのか? ははっ、楽しみだなぁ」


「い、いえ、私のなんか……。そ、それではっ、あ、あーん……!」プルプル


提督「な、なんか、怖いけど……。あ、あーん」パクッ


提督「……うんっ! おいしいよ! すごいな、羽黒って料理もできるんだな」


「そ、そんな! あ、あの、でも、ありがとう、ございます……!」







「そ、そろそろ、お休みの時間ですね……」


提督「ん、もうそんな時間か……。さて、そいじゃ寝るかな……」


「わ、わかりました……」


提督(……それにしても、本当に何もなかったな……。何か盛られてるんじゃないかって、ちょっと疑っちゃったけど……。ま、まぁ、良しとするかな!)


「………………」

999: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 23:26:36.87 ID:uvtHO9W60

「司令官さん……」


提督「ん? どうした?」


「きょ、今日の私は、司令官さんのお役に立てたでしょうか……?」


提督「……何言ってんだ。……今日、だけじゃないよ。羽黒には、いつも、助かってる」


「……ッ! ご、ごめんなさいっ! わたし……、司令官さんに嫌われたと思って……! 怖くて……ッ!」グスッ


提督「あー……っと。まぁ、あれだ。……昨日とか、いろいろあったけどさ――」


提督「――俺は、どんな羽黒も嫌いにならないし。いつも大事に思ってるぞ?」


「…………はいっ!!」





プルルルル…

――「ども! 『楽しい写真館・グリーンリーフ』ですぅ!」


羽黒「あ、も、もしもし。はぐ、く、『クロハネ』です……。あ、あの! ありがとうございました! おかげで、司令官さんに嫌われずに済みました……」


――「いえいえー! あの情報……。提督さんの好きなコーヒーと、好きな食べ物。やってもらうと嬉しいこと――――。役に立ったのなら、よかったですー」


羽黒「そ、その、またよろしくお願いしますっ!」


――「はいー。こちらこそ! 『クロハネ』さんにはご贔屓にしてもらいたいですから! ではではー!」

プツッ ツーー


羽黒「よかったぁ……。司令官さんに喜んでもらえて……!」







ユサユサ

「提督さーん? もう朝だよ、早く起きてー!」


提督「朝かぁ……。えっと……? あぁ、瑞鶴か……」ゴロン


瑞鶴「うわっ、そうやって! ……全機爆装っ!」


提督「あぁーっと!! 起きる! 起きるから、爆撃はやめてくれっ!!」


瑞鶴「もー提督さんってば……。ほら、早く朝ごはん食べよう?」


提督「おーう……。…………あれ? 瑞鶴だ……」


瑞鶴「え? 当り前じゃない。どうしちゃったの? やっぱり爆撃されたいの?」


提督「ちげぇよっ!! 目が、目が治ったんだっ! 見える、瑞鶴がちゃんと見えるぞっ!」

1000: ベルトコンベア ◆EwTy/47GRIPz 2014/10/09(木) 23:27:11.20 ID:uvtHO9W60

瑞鶴「えっ、ほ、本当!? なんでっ!?」

提督「えぇ!? な、なんでって……、ちょ、ちょうど一週間ぐらいだし、別にいいんじゃないのか?」

瑞鶴「だ、だって、今日私の番なのに!」

提督「知らねぇよ! 俺の目が治ったんだから、万事解決じゃないか」

瑞鶴「えー……。提督さん、今日目隠しして生活するっていうのはー……?」

提督「やってられるかっ!」

瑞鶴「……楽しみにしてたのになぁ……」

提督「……う、うーむ。だが、たしかに、瑞鶴だけっていうのはちょっと不公平かもしれないなっ! ……だから、今度どっか行こうか? それならいいだろ?」

提督(……あれ、青葉もか?)

瑞鶴「わぁあ! 本当!? それなら我慢す――」


バァン‼


金剛「提督ぅー!! 目が治ったっていうのは本当ネー!?」


提督「はぁ!? い、いくらなんでも、情報が早すぎないかっ!?」


金剛「さっき、青葉がみんなに言ってたデース!」


青葉「『偶然』廊下を通ってたら、そんな声が聞こえたのでー!」ヒョコッ


バタバタドタドタ
テイトクメガナオッタッテー
ホントウッ?
ワーワーバタバタ



瑞鶴「むー……。提督さん、約束、だからね?」ボソッ

提督「おう、約束な」



金剛「――それじゃあ! 提督の復帰を祝して、ターキーでも――」


瑞鶴「七面鳥ですってッ!? 冗談じゃないわっ!!」グワッ


提督「い、いや、それは無理が……」



「提督っ! 大好きデース!」「榛名、安心しました!」「それでは、ご馳走作りますね?」「ふぅ……人騒がせな……」「あははっ! ボクも負けてられないね!」「やっぱこうじゃなくっちゃね!」「し、司令官さん! 本当に、よかったです……」「青葉、見ちゃいました!」「おうっ! 追いかけっこしよー!」「提督、月が綺麗ですね?」「ふ、扶桑姉さま……」「てーとく! ほら、白いスクール水着!」「に、似合ってるかな?」「ふぅ、これで安心しました……」「おぉ! なんか賑やかじゃねぇか!」「よかったわね、クソ提督」


提督「……ははっ、まったく。みんな、ありがとうなっ!!」



――――――

――――

――

青葉「――それじゃ、司令官? よろしくお願いしますねぇ?」

提督「それが、榛名のビデオの代償なら、仕方ない……」



提督「はぁ……艦娘たちと一日一緒に居る、か……」