前回 上条「レンタル上条一時間千円です」

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 20:53:47.23 ID:WYG7M2MU0

上条「………不幸だ、なんて不幸なんだ俺は…」

禁書「とうま、どうしたの?」

オティヌス「帰ってくるなりどうしたと言うんだ?」

上条「………またレンタルやらなきゃならなくなった」

禁書「えっ、なんで?」

オティヌス「もうやらんと言っていただろ、何故だ」

上条「………金がないんだよ」

禁書「あれ?でもとうま、もうお金の心配はないって昨日は言ってたのに」

上条「落とした」

禁書「え?」

オティヌス「…は?」

上条「……財布落としたら金だけ抜かれた状態で戻ってきた」

禁書「………とうま」ジト

オティヌス「馬鹿か貴様は、何故落とすようなヘマをするんだ」ジト

上条「言わないで!!十分自分が馬鹿なのは理解してるから言わないで!!」ウルウル

引用元: 上条「……レンタル上条一時間千円です(泣)」 



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5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 20:55:46.50 ID:WYG7M2MU0
オティヌス「いいや言わせて貰う、お前は色々とずさんでガードが甘過ぎる…!!だから付け入られるような目に合うし余計な不運を招き寄せる、先日泣くような目にあったのにまたレンタルだと?学習能力皆無なのかお前は!!」

上条「重々承知しておりますのことよ!?言ってる事は分かる、ホントぉーーーに分かるんだけどもね!?でも実際問題只今一文無しのすかんぴんなのが現状なのでしてね!?即日支払いかつ即日勤務可能なお仕事とかそう滅多にお目にかからないししょうがないじゃん!!」

禁書「とうまとうま」チョイチョイ

上条「ん、なに?」

禁書「これ、ここのお仕事なら即日支給でとうまの年齢でも大丈夫って掲載されてるんだよ」バサッ

上条「道路交通量調査…?ん……確かに高校生OKになってるけど、求人情報紙なんてどうしたんだインデックス?」

禁書「近くのこんびにでタダだったから貰って来たのかも」

上条「……なんで?」

オティヌス「………禁書目録はお前の負担を減らしたいと考え始めたらしい」

上条「…………そ、そうか……でもなぁ……」

オティヌス「………うむ」

禁書「………ここに載ってるお仕事全部出来ないんだよ…」

上条「………だよね、お前どう考えても年齢とID含む身分証明で引っ掛かるわ」

禁書「………世知辛い世の中なんだよ」ショボン

オティヌス「秩序と繁栄を昇華させた文明圏の弊害だな、堅苦しいことこの上ない」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 20:58:22.90 ID:WYG7M2MU0

上条「その前にインデックスに仕事させようなんて思ってないけどな、不安過ぎて胃が痛くなりそうだ」

禁書「えっ、どうして?」

上条「………えーと、まあとにかくだ……せっかくだしこれやってみるかな」

禁書「えっ…ねぇとうまってば!?理由くらい言って欲しいかも!!」ユサユサ

オティヌス「まぁまぁ、落ち着け」

上条「さて、じゃあ連絡してみますかねっと…」ポチポチ

土御門「ちょっと待つぜよカミやん」ヌッ

上条「げっ土御門!?」

オティヌス「なんだ諸悪の根元、こいつにレンタルはもうさせんぞ?」ジロッ

禁書「とうまはもうああゆうことしちゃダメなんだよ、やめて」キッ

土御門「にゃー、良かれと思ってした事だったんだがにゃー?」

オティヌス「善意だとでも言うつもりか、ただ面白がっているようにしか見えんぞ」

土御門「濡れ衣ぜよ、カミやんの適性ぴったりの仕事をサポートしただけだぜい?」

上条「………あんなもんが俺に向いてるとか冗談でも笑えねーだろ…」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:00:42.77 ID:WYG7M2MU0

土御門「でも実際大繁盛だにゃー、ほら、再開告知後の予約数」スッ

上条「……こ、告知から数時間で2週間分の予約がびっしりだと…」ワナワナ

土御門「ぶっちゃけ既にお客さまをお待たせしてる状態ですたい」

上条「……い、嫌だ…嫌だぁぁ…!!」フルフル

土御門「………そんなに嫌ならまあ仕方ないぜよ」フゥ

上条「い、行かなくて良いの!?」ガバッ!!

土御門「好きにしろにゃー」

上条「や、やった!!よしレンタル予約してたやつには悪いけど全部キャンセルで俺はこっちの健全極まりないアルバイトに勤しみますのことよ!!」ポチポチ

土御門「ところでカミやん、道路交通量調査って何処でやるか知ってるか?」

上条「……ん?そりゃ、道路だろ?」

土御門「道路の何処で?」

上条「………歩道?」

土御門「そういう時もあるな、だが基本は車両からも歩行者からも邪魔にならないスペースでの作業だろうな」

上条「………例えば?」


土御門「………中央分離帯、もしくは車両進入禁止の交差点安全エリア…」

上条「……………」

土御門「…………居眠り運転よそ見運転その他諸々の暴走車両がどーん」ポソッ

上条「……………………や、やめとこか…うん」ブルッ

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:02:41.15 ID:WYG7M2MU0

土御門「やめておくというならやはりレンタルという事になるが、どうなんだ?」

上条「…………仕方ない…か、分かったよ」

禁書「いいのとうま?」

上条「元々俺の不注意からこうなったんだしな、いいよ」

オティヌス「………どうなっても知らんからな」

上条「大丈夫、今度は客は選ばせて貰うからな、良いだろ土御門?」

土御門「そこはカミやんの好きにするぜよ」

上条「わかった、それで最初は誰だ?」

姫神「わたし」ヒョコ

上条「姫神?またお前か」

姫神「一番手だけは譲れない」ブイッ

土御門「そういう訳だからごゆっくり」バタン

上条「え、俺の部屋で?」

姫神「だめ?」ジー

上条「いや、別に構わないけど」

禁書「あいさなら歓迎するかも」

オティヌス「学校のクラスメイトか?無害ならば何も言わんがな、私も」

姫神「っ!?」ビクッ

オティヌス「ん?」

姫神「よ、妖精が見える……」オロオロ

上条「ああ、幻とかじゃないぞ、それとフィギュアじゃなくてちゃんとナマモノだ、オティヌスっての」ヒョイ

オティヌス「握るな、苦しい」

姫神「」ズーン

上条「………どうした?」

姫神「またしても。個性の塊……」ショボーン

オティヌス「神だからな、唯一無二の存在だぞ娘」フンッ

上条「………やめてオティちゃん、姫神に唯一無二とかタブーだから」

禁書「そんなに気にしなくて良いと思うのだけれど」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:05:15.99 ID:WYG7M2MU0

姫神「……まあいい。今はそんな事でめげていられない」

上条「…ん、よくわからんが早めに立ち直ってくれて良かった、それで何するよ?」

姫神「とりあえず。ご飯を作る」ガサッ

上条「飯?」

姫神「うん。今日は上条くんと一緒に作ってみたい」

姫神(……共同作業。それは二人の親密度を爆上げするのにとても効果的。上条くんはなんとなく手料理に憧れているような感じで。実際手料理を振る舞われる事は頻繁に起こっている。ならこっちは変化球気味でも構わないから違う事を……)

上条「ちょうどいいや、実はインデックスとここ数日一緒に作ってんだけどさ、まだちょっと詰めが甘い部分あるから教えてやってくんない?」

姫神「」

上条「インデックスも良いだろ?俺やオティヌスとは違う普通の女の子の料理だ、教えて貰って損はないし」

禁書「…………わたしは良いけれど」チラッ

姫神「」

オティヌス「………お前が数々の女に暴行を加えられる原因、改めて理解出来るな」ジトッ

上条「………え、ダメなの?え、なんで?」キョトン

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:06:59.28 ID:WYG7M2MU0

姫神「…………いい。そういう所は察してくれる事を期待するのが間違ってるみたいだから。それじゃ教える」スタスタ

禁書「あ、あいさ…!!」トタトタ

上条「………またなんかダメな事言った俺…?」

オティヌス「私なら顔が変形するまで殴るような事を言ったな」

上条「………姫神はなんでしょげたのか分かるなら教えて」

オティヌス「自分で考えろ…と言いたい所だが、お前では正解にたどり着けないか」ハァ

上条「………それで?」

オティヌス「お前と料理を作りたかったと言っているんだ、突き詰めて言うなら親密になりたいという意味だ朴念人」

上条「十分仲良いと思うけど」

オティヌス「………もういい、これ以上は下世話になるから説明しない」

上条「………んん?」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:08:35.80 ID:WYG7M2MU0

……………

上条「ふぅ……ご馳走さま、旨かったよ姫神、インデックス」

インデックス「うん、あいさもありがとうかも」

姫神「………うん」ドヨーン

オティヌス「………」

姫神(………まさかこの子がここまで料理出来るようになっていたとは…。それを上条くんの頼みとはいえ更に上達する手助けをした私って。なに…?)ションボリ

禁書「…あ、あいさ?」

上条「………あー…姫神、ちょっと外行かないか?まだ時間あるし」

姫神「えっ。うん…」

上条「よし、なら行くか…インデックスとオティヌスは待っててくれな」

オティヌス「ああ」

禁書「……むぅ、わかった」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:10:26.55 ID:WYG7M2MU0

…………

上条「……さて、外って言ってもちょっとぷらぷらするだけだけど、気にしないでくれな姫神」

姫神「大丈夫。それでどうしたの?」

上条「いや、まあ、まだピンと来ないんだがな………ちょっと二人で話しとかないとダメなんじゃないかと思って」

姫神「……どうして?」

上条「姫神ってさ、何回もレンタルしてるじゃん?」

姫神「それは。うん…」

上条「なんで?学校でも会えるしわざわざさ」

姫神「………」カァァァ

上条「さっき言われたからってのがちょっと情けない気もするんだけど、それから少し考えみて、俺なりにそうなのかなっていう答えが出てきたんだ」

姫神「………それは…?」

上条「…………間違ってたら失礼だからあんまり言いたくないんだが………出来れば先に姫神の方から正解をハッキリ言って欲しい」

姫神「………えと……それは…」

上条「学校以外でも会うのって、まあ友達なら普通だけどさ……でも有料ってなるとまた違うと思うから」

姫神「…………」

上条「………姫神って俺の事、どう思ってんの?」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/25(木) 21:25:35.64 ID:WYG7M2MU0
姫神「……それは。その……」

上条「……ん」

姫神「…………」モジモジ

上条「………」

姫神「……………」

上条「………」

姫神「………………………」

上条「…言いづらいなら良いや、すまん」

姫神「待って。言うから…」

上条「お、おう…」

姫神「…か、上条くんは。私の……」

上条「…………ん…」

姫神「………」

上条「………」

姫神「と。友達……………」フイッ

上条「……うん、だな」コクリ

姫神「………」ジワッ

上条「ひ、姫神?」

姫神「……………うっ…」タタタッ

上条「おい姫神!?どこ行くのおーーーい!?!?」


姫神「ちくしょおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ………」


シーン


上条「姫神!?ひめがみぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」







上条「…………ホントにどっか行っちまった……なんだったんだ……」

上条「………間違ってたかどうかだけ聞いとくべきだったなぁ……個性の磨き方を親身になって教わりたかったのかどうか、不服だけど俺もけっこう特殊なんだろうし…」

上条「…まあいいか、後で聞こう」スタスタ

30: ◆Ab.sC93XWE 2014/09/26(金) 23:33:24.85 ID:er+tCyS40

一方その頃オティヌスさんとインデックスさん。

禁書「………」

オティヌス「………」

禁書「………ねぇ」

オティヌス「なんだ」

禁書「やっぱり止めさせられないかな……とうまも嫌々なんだし」

オティヌス「……うむ、私もそれは賛成なのだが」

禁書「やっぱりお金の問題なのかな?」

オティヌス「ああ、明日の食事すらままならんほど切迫しているのは事実だ、冷蔵庫も既に空だしな……」

禁書「お米も無いんだよ」

オティヌス「さらに言うとな、こんな物も来ているぞ」バサッ

禁書「なにそれ?」

オティヌス「督促状のような物だな、奴め…入院費を一括で払えないので分割払いにしていたらしい」

禁書「………いくらなの?」

オティヌス「0が四つ以上並んでいたから確認するのを放棄した、見たくない」

禁書「………でも払わないといけないものなんだよね?」

オティヌス「そうだな、あの若さで金銭を踏み倒す選択をさせるのは文明圏で暮らす者として最悪の選択と言える」

禁書「…………」

オティヌス「……………」

禁書「……どうしよう」

オティヌス「………うむ」

つい最近まで一切気にしてなかった問題に対しウンウン唸っていた。

31: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/26(金) 23:50:46.52 ID:er+tCyS40
………

青ピ「いっぺん死にさらした方がええよカミやん」

上条「出会い頭一言目がそれかよ」

青ピ「いくらなんでも姫やんがかわいそうや、まぁあそこで友達と言ってもた姫やんもイマイチ度胸足りてへんかったけど」

上条「見てたのかよ!!」

青ピ「そらもうバッチリ覗い…ゲフン、キッチリ時間通りに現れてカミやんのサポートするのが僕とツッチーの仕事やし?」

上条「…………ああそう、やっぱり中抜きはするのかお前ら」

青ピ「そこらへんは断言するんやけどね、僕らがサポートせんとカミやんグダグダのズルズルやと思うんよね」

上条「……………否定出来ないのが悲しい…」

青ピ「大丈夫やてカミやん、時給125円分の働きはキッチリとこなすし任しといてええんやでそこは」ニッ

上条「一時間で自販機のジュースも買えない程度のサポートを信用しろってか」

青ピ「なに?もっと取り分増やしてええのカミやん?実は来週発売のギャルゲ欲しいからお金は貰っときたいってのが本音なんやけど」

上条「断る!!こっちだって金必要なのにギャルゲ資金にされてたまるかバカ野郎!!」ウガー

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 00:01:14.15 ID:u50ZYTVW0
上条「………はぁ、まあそれはいいとして、次は誰なんだ」

青ピ「えーと、なんやったかな……シャットアウラっちゅう人みたいやで?」

上条「……シャットアウラ?マジで?」

青ピ「ツッチーが言うにはそういう名前の人らしいけど、知ってる人なんよね?」

上条「……ああ、9月頃会ったきりでまったく会ってなかったけどな」

青ピ「知り合いなら問題あらへんかな?嫌がるなら取り止めでも構わんてツッチーいっとったんやけど」

上条「大丈夫、その後が気になってた奴ではあるし、会ってくるよ」

青ピ「それならここに地図あるから行って来てな、ほい」サッ

上条「ああ、行ってくる」

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 00:12:48.33 ID:u50ZYTVW0
………

上条「……しかし、シャットアウラか……よくこのレンタルの事わかったな……」スタスタ

上条「……まあ、会ってみれば分かるか………っとここか、個人マンション……だよな?」

上条「………えーと、〇×〇号室呼び出しと……」ポチポチ

『…………はい』

上条「……あーもしもし?上条なんだけど、シャットアウラか?」

『……当麻くん?やったホントに来てくれたんだ!!』

上条「……ん?」

『あっ、ごめんなさいロック外すから部屋まで上がって来てくれる?待ってるから』

上条「……あ、ああうん、わかった」プチッ


上条「…………シャットアウラって俺の事あんな風に呼ぶっけ?」スタスタ

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 00:23:23.85 ID:u50ZYTVW0
ピンポーン

上条「………さて、どんなもんだかな」

ガチャ

シャットアウラ「……来たか、上がれ」

上条「ああ、久しぶりだな」

シャットアウラ「……世間話をするために呼んだ訳ではない、お前に頼みがあってな」

上条「………あれ?」

シャットアウラ「…なんだ?」

上条「いや、さっきのインターホン越しの雰囲気とは全然違うから」

シャットアウラ「……………」

上条「………あのー?」

シャットアウラ「……とにかく上がれ、その事も説明する」スタスタ

上条「ああ、わかった…お邪魔します」トタトタ

35: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 00:38:07.45 ID:u50ZYTVW0
アリサ「……あ、当麻くん」

上条「!?」ギョッ

シャットアウラ「……………」

上条「……アリサ?なんで……」

シャットアウラ「………その反応からするとおおよその事は知っているという事で良いんだな?」

上条「…あ、ああ……そっち方面に詳しい奴からお前とアリサの関係は詳しく聞いてるけど……」

シャットアウラ「そう、あのエンデュミオンでの一件で私たちは一つになった筈なんだが…」

アリサ「また二人になっちゃったの…」

上条「…………原因は?」

アリサ「それが、これといって心当たりがなくて…」

シャットアウラ「完全に原因不明だ、数日前突然別れた」

上条「………原因不明って」

アリサ「うん、なんかこう……にゅるっと…」

上条「なにそれ…」

シャットアウラ「……出来れば詳しくは聞くな……あんまり思い出したくない…」

41: ◆Ab.sC93XWE 2014/09/27(土) 18:13:45.19 ID:u50ZYTVW0

上条「ふーむ、とりあえず何故かアリサがまた生まれたってのは分かったけど、俺に頼みってのは?」

シャットアウラ「簡単な話だ、なんとかまた一人の人間に戻らないといけないから助力を願いたい」

上条「一つに……なんで?」

アリサ「理由はいくつかあるんだけど、一番は……」

シャットアウラ「鳴護アリサが再び現れたと知られれば、またああいった騒動を起こそうとする連中の的になる、避けられる危険は避けるべきだと私が判断した」

上条「…………」

アリサ「そういう事だから、利用したりとか何か悪い事企むような人達とは別で、それでいていろんな事に詳しそうでキチンと信頼出来る人に助けを求めようってなったの、私が知る限りそれは当麻くんが一番ぴったりの条件だと思って」

シャットアウラ「学園都市に由来する知識や技術ではどうにもならんのは明白、なら最近世界を騒がせている学園都市以外の超常の力に探りを入れるしかない……例えば上条当麻、お前の右手のようなな」

上条「……幻想殺しも知ってるか、詳しく説明してなかった筈だけどな」

シャットアウラ「お前の力は割りと簡単に知ることが出来たぞ?簡単にと言っても学園都市にある研究機関の資料をハッキングするぐらいの事はしたがな」


43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 18:39:00.50 ID:u50ZYTVW0
シャットアウラ「とりあえずだ、アリサにその右手で触れてみてくれないか?」

上条「意味ないと思うぜ、以前触れた時はなんともなかったからな」

アリサ「うん、でも前と今では何か違うと思うし……にゅるっと出たあたり…」

シャットアウラ「……にゅるっとって言うのはやめろ」

上条「…………」

シャットアウラ「そういう事だからまずは触れてみろ、期待はしていないが試せる事は試したい」

上条「…………」

アリサ「当麻くん?どうしたの?」

シャットアウラ「早くしてくれないか?」

上条「断る」

アリサ「…え、でも…」

シャットアウラ「何故だ?」

上条「そんな事よりさ、アリサ、インデックスに会ってやってくれよ、あいつすげぇ会いたがってる筈だから」

アリサ「………それは…その…」チラッ

シャットアウラ「許可出来んな、アリサは本来既に存在しない、無用な混乱を避ける意味でも外出はさせられない、知人に会うのなどもってのほかだ」

上条「………このマンションから一歩も外に出てないのか、アリサ」

アリサ「え、うん……」

上条「………」

シャットアウラ「本来はお前を呼ぶのも避けたい所だった、だが私自身では手におえないのではそうも言っていられない」

上条「……そうか」

44: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 19:02:37.76 ID:u50ZYTVW0

アリサ「仕方ないよ、私もどうしなきゃいけないかくらい分かるもん、インデックスちゃんに会えないのは残念だけど」

上条「………」

シャットアウラ「もういいか?何を躊躇っているのか知らないがなるべくすみやかに事を納めたい、早くしてくれ」

上条「……あー、つまりだ、お前らが合体すれば良いんだよな?」

シャットアウラ「ん?まあ、そういう解釈で構わないが……」

アリサ「うん、実際一つになってた時は二人の特徴が合わさった感じだったもんね?」

シャットアウラ「…………」ジロッ

アリサ「……あ……ご、ごめん…」シュン

シャットアウラ「……いや、別に良い……どうせ元に戻る」

上条「ん?もしかしてシャットアウラ、まだ歌がノイズに聞こえるのか?」

シャットアウラ「いや、それは大丈夫のようだ、今のところ普通にアリサの歌は聞けている」

上条「ふーん?まあ、それならそれで良いけど、それで合体だったな、えーとだな?実は合体する方法が無い訳でもない」

シャットアウラ「…なに?」

アリサ「ホント?当麻くん」

上条「…ああ、ある書物に載っていた方法だ、えーと………ゴニョゴニョ…」

シャットアウラ「……ふむ……それが学園都市の外側の力に由来する方法なのだな?」

アリサ「……えーと、そんなので良いの?」

上条「うん、物は試しなんだろ?やってみればいんじゃね?」

シャットアウラ「分かった、試してみよう」コクリ

アリサ(……あれぇ?なんか聞いたことあるような気が……なんだっけ?)ウーン

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 19:16:09.02 ID:u50ZYTVW0
上条「それじゃ、二人ともどうぞ」

アリサ「う、うん…」トタトタ

シャットアウラ「間隔はこのくらいか?」

上条「うんそんくらい、でだ、さっき教えた掛け声をハモりながら動き合わせてな」

シャットアウラ「分かった、アリサ」

アリサ「……うん、えと…」


上条「…………」ゴソゴソ


アリサシャットアウラ「「ヒュー…」」チョコチョコ

アリサシャットアウラ「「ジョンっ」」バッッ

アリサシャットアウラ「「ハッッ!!」」ビシッ!!

上条「………」カシャ

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「……保存と」ポチポチ

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「………」

アリサ「………えと…」

シャットアウラ「…………」

上条「……ぶふっ…w」フイ

アリサ「………」ムカッ

シャットアウラ「………」イラッ

上条「どうやら気の大きさにズレがあったみたいだな、失敗だ」シレッ

シャットアウラ「おい」

アリサ「当麻くん?」ジトッ

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 19:29:20.18 ID:u50ZYTVW0
アリサ「当麻くん、その手に持ってる携帯はなに?」

シャットアウラ「シャッター音も聞こえたようだが?」

上条「気にするな、ちょっとインデックスの為にネタ画z…ゲフン、専門家に検証して貰うための資料を撮影しただけだ」フルフル

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

上条「だがまあ、この方法はダメだったようだし次はシンメトリカルドッキングを試して……」

アリサ「そっちは知ってる、ロボットアニメだよね当麻くん?」ガシッメキメキメキ

シャットアウラ「人が本気で悩んでいると言うのに貴様は…ッ!!このっ!!このっ!!」ゲシゲシ

上条「いたいいたいいたいっ!?すいません悪ふざけが過ぎましたっつかド○ゴンボール知らないのにガオ○イガー知ってるってなにその偏った知識!?」ビッタンビッタン

シャットアウラ「うるさい!!とにかくさっきの画像を消せ!!早く消せ!!!!」ウルウル

アリサ「真面目にやろうよ、ね?当麻くん」ミシミシミシ

上条「いででででででこめかみ!?こめかみが悲鳴をぎゃーーー!?!?」ビックンビックン

56: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 22:35:39.08 ID:u50ZYTVW0
上条 「……しょ、消去と…すんませんでした」

アリサ「当麻くん、私たちホントに困ってるんだよ?だからね?」

シャットアウラ「次は本気で怒るからな、真面目にやれ」キッ

上条「………」

シャットアウラ「とにかく、私たちは一つに戻らなければいけない、一刻も早くにだ」

上条「……そんなにアリサが邪魔なのかよ?シャットアウラ」

シャットアウラ「違う、そうじゃない、アリサは既に存在しない筈なんだ、それが再び現れたとなればどうなるのかなどエンデュミオンでの一件で経験しただろう」

アリサ「当麻くん、シャットアウラのいう通りだよ、私は別に消えた訳じゃない、元の場所へ戻っただけなんだから、それで良いと思うの」

上条「……俺はちっとも共感出来ないな」

アリサ「……当麻くん、お願いだから」

上条「嫌だ、元々一つだったから?それがどうした?また利用したりしようとするやつが出てくる?だからなんだよ?くだらねぇ」

シャットアウラ「………くだらないだと?」

上条「そうだよ、くだらない……アリサはアリサ、シャットアウラはシャットアウラで生きてちゃいけないルールでもあるのか?」

アリサ「……当麻くん、そういう問題じゃないよ……みんなに迷惑をかけるかも知れないから…」

上条「………掛ければいいんだ迷惑なんて、インデックスみてみろよ、俺に散々迷惑かけてるのに平気な顔してるぜ?俺だって周りの奴等に迷惑掛けまくってようやく生きてるんだ、迷惑だなんだなんて、そんなもん気にするだけ意味なんかない」

アリサ「………」

シャットアウラ「……問題の規模が違うだろう、それに一つになっていた時、私もアリサも不満に思った事なんて何も無い、現状の別れた状態の方が不安な要素が多くて心が休まらないほどなんだからな」

上条「お前らがそれで満足でも俺は不満なんだよ、それにインデックスも、アリサを知る人達もたぶん」

アリサ「……それは…」

上条「せっかくまた会えたのにすぐさよならかよ?そんなの誰だって納得なんか出来ない……アリサを利用して何か企む奴がいるなら、ぶっ潰してやればいい、とにかく俺は絶対に嫌だからな」

アリサ「……当麻くん」

シャットアウラ「…………」

58: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 22:56:06.73 ID:u50ZYTVW0
シャットアウラ「……だからとぼけて誤魔化そうとしたのか」

上条「……まあな」

アリサ「……じゃあ、私はどうすれば良いの当麻くん」

上条「……また、歌ってくれよ、インデックスはまだお前との約束、出来てないってきっと不満に思ってる」

アリサ「…………シャットアウラ…」

シャットアウラ「………はぁ……合理性の無い奴はこれだから……アリサを利用しようとする奴は潰すと言ってもどれだけ現れるのかすら分からないというのに…」

上条「知るかそんなもん、俺が絶対に守ってやる」

アリサ「……ぇ…」ドキッ

シャットアウラ「………」

アリサ「……と、当麻くん、それどういう意味で言ってる?」

上条「どういうって、そのままの意味だけど」

シャットアウラ「………」

アリサ「……あのね、それプロポーズに聞こえるんだけど?」

上条「……え?」

シャットアウラ「違うのか?」ジトッ

アリサ「違うの?」

上条「いや、あの、なんでそうなるの?」オロオロ

アリサ「………」ムカッ

シャットアウラ「………」イラッ

上条「…………そ、そういうつもりで言った訳では……な……ぃ…」ダラダラ

シャットアウラ「よし、アリサ、関節決めて動き封じるから好きにしろ」ガシッ

アリサ「うん、ありがと」メキメキメキ…

上条「あがががががががががががががががががが顔が変形しゅりゅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?!?」ビッタンビッタン

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:15:56.12 ID:u50ZYTVW0
アリサ「……まったくもう、そもそも当麻くんはインデックスちゃんが居るんだから不用意にそういう事女の子に言っちゃだめだよ?」

上条「……い、インデックスが居るって……あのな…」ズキズキ

アリサ「なに?違うの?じゃあインデックスちゃんに言って良いかな?当麻くんにプロポーズっぽい事言われたって」

上条「やめてくださいしんでしまいます」

アリサ「インデックスちゃんが怒るっていうのは分かるんだ?」

上条「そりゃ、まあ毎度噛みつかれてれば分かるだろ…」

アリサ「なんでインデックスちゃんが怒るのかは分かるかな当麻くん?」ニコッ

上条「…………と、とにかく……誤解招くような言動は注意するから!!それで良いだろ許して!!」

アリサ「やだ♪」ニコニコ

上条「うぐっ!?」

シャットアウラ「………ゴホン…まあ良い、とにかくアリサの方が意見を変えたのなら私もそちらに従う事にする、楽な道のりではないだろうがな」ハァ

上条「お、おう…分かってくれて良かった」

シャットアウラ「……何かあったら率先してお前を当て馬にしてやるので覚悟しておけこのスケコマシ」

上条「ひどいっ!!」

アリサ「当麻くんほどじゃないよ、ふふふ」ニコニコ

上条「刺々しい!!俺の中にあった優しくて明るいアリサっていう幻想がぶち殺された!!」

アリサ「私だっていじわるなところはいじわるだよ当麻くん、ふふふ」ニコリ


61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:33:07.57 ID:u50ZYTVW0
………

Prrrr!

上条「……ん、もう時間みたいだな、もしもし?」

土御門『カミやん時間ぜよ、感動の対面はどうだったかにゃー?』

上条「……やっぱりお前は知ってたのか土御門」

土御門『まあな、稀有な存在にはかわりない鳴護アリサ、それにシャットアウラという存在から目を離すにはまだ早計だと科学、魔術両サイドの見解ではあったからな、少数の監視は常に付けていた』

上条「……そうか、それで?」

土御門『今のところはカミやんが心配するような連中は出てきていないぜよ、第三次世界大戦やグレムリン騒動のせいでむしろカミやん
方が注目の的なぐらいだ、一応は問題ないと判断して良いだろうな』

上条「……そうか、それなら良いんだ、それじゃあ今から外に出るよ」

土御門『ああ、待ってるぜよ』ブチッ

アリサ「当麻くん、もう行っちゃうの?」

上条「……ああ、悪いなこれも一応は仕事だからさ」

シャットアウラ「来て貰えて助かった……と一応言っておく」

上条「シャットアウラ、とりあえずはアリサ狙ってるような奴は居ないってさ、だから…」

シャットアウラ「分かっている、いつまでも閉じ込めておくつもりはない、明日にでも何処か二人で行ってみるとするよ」クスッ

アリサ「後でインデックスちゃんにも会いに行くね当麻くん」

上条「ああ、待ってるよ」

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/27(土) 23:47:05.00 ID:u50ZYTVW0
上条「それじゃ、またな二人とも」スタスタ


バタン

アリサ「………」

シャットアウラ「………」

アリサ「………結局元に戻らないままになったね」

シャットアウラ「……そうだな、まぁ、なんとなくそんな気はしていた」

アリサ「……うん、私も」


シャットアウラ「………」

アリサ「………」

シャットアウラ「…………ハァ……」

アリサ「明日ショップ行こ?前のカップ全部処分しちゃったんだし」

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「そうじゃないけど……脳機能は大丈夫だったんだからカップサイズも同じままだったら楽だったのにね、これじゃ私に合うサイズしか無いし」

シャットアウラ「…………浮かれて捨てなきゃ良かった…」

アリサ「仕方ないよ、キツくなったサイズのブラジャーなんか使わないと思って当たり前だもん」

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「違うってば」

シャットアウラ「…………はぁ……」ショボン

アリサ「すぐ大きくなるよ、たくさん食べれば」

シャットアウラ「………余計な所に肉が付きそうだからお前ほどガツガツ食べたくない」ジトッ

アリサ「……付くかな、お肉?」キョトン

シャットアウラ「嫌みか」

アリサ「違うのに」

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 00:29:19.78 ID:7EziNBjb0
一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「だから何度も言っているのかも!!わたしは正当な権利を主張しているだけなんだよ!!」ベンベンッ

ローラ『そうは言いしけれど禁書目録、お前の給金などとっくに天引きされたりて支払いする額など微塵もなしにてよ?』

禁書「そもそもそこがおかしいのかも!!わたしは十万三千冊の魔導書を保管する魔導図書館として日々の勤めを果している必要悪の教会の一員だというのに支払いされるべき金銭がわたしの手元にまったく届かないのはどういう事なの!?これほどの重要な役職に身を置いているにも関わらずそれによって発生した筈の給金が全部天引きされるなんで一体何をしたらそんなことになるんだよ!!」バンバンッ!!

オティヌス「そうだ粘れ禁書目録、イギリス清教から意地でも金をひっぱれ……!!お前の主張は正しいから負けるな、奴を金銭苦から解放出来るかはお前の交渉しだいだ!!いけ負けるな!!」

禁書「任せてかも…!!」ボソッ

ローラ『うーん…困りしね…どうしたものかしら?』

禁書「まずは役職に発生している金銭の額と、天引きされているっていうもの詳細を説明してほしいんだよ!!」

ローラ『歩く教会の弁償費用といったところでありけるけしら?あれは禁書目録の所有物ではなくあくまでもイギリス清教の財産であったものでありけるのよ、お分かり禁書目録?』

禁書「……えっ、歩く教会?」ギクッ

ローラ『本来は上条当麻に支払わせるべきにある案件でありけれど、当の上条当麻に日本円で換算せして11桁を余裕で越える金額なんて払えぬと判断しして、やむなく禁書目録の給金から賠償させるに至ったという訳よ、お分かり頂けたりかしら禁書目録』

禁書「じゅ、11桁…?」

オティヌス「お、おい負けるな…!!」オロオロ

ローラ『これ、禁書目録の給金全部足したりても全く足りない額けりよ』

禁書「……で、でも全額天引きはあんまりなんだよ!!」

ローラ『イギリス清教としても余計な予算のムダ遣いは現在は避けなくてはならなくて頭が痛くなりしてよ、歩く教会はきちんと復元させなくてはならないから』

禁書「……む、むぅ…」

金をイギリスからせびっていた」

80: ◆Ab.sC93XWE 2014/09/28(日) 17:55:14.94 ID:7EziNBjb0
土御門「にゃー、お疲れぜよカミやん」

上条「………はいよ、そんで次は誰?」

土御門「ねーちんぜよ」

上条「神裂かよ………また五和と一緒なのか?」

土御門「いや、今回はピンぜよ」

上条「………また妙な格好してきたり?」

土御門「残念ながら普段通りの格好ですたい、流石に懲りたみたいぜよ」

上条「それはお前がからかうからじゃないか?まぁ、普段通りで良いんだけど」

土御門「まあ、とにかくねーちんはそこのファミレスに居るぜよ、行って来てくれにゃー」

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 18:18:19.42 ID:7EziNBjb0
………

神裂「待っていましたよ上条当麻、こちらへ」

上条「ああ」ガタッ

神裂「何か頼みますか?こちらで料金は持ちますよ」

上条「えーと、じゃあ飲み物だけ貰うかな……それより神裂、お前はどんな用件でレンタルしてきたんだ?」

神裂「………前回は、その……五和の付き添いというだけのつもりだったのに色々と意地になってしまった訳ですが、よくよく考えると貴方に対しあのような…い、色仕掛け紛いの行いを何故私が行わなくてはならないのかと……」

上条「…お、おう…」

神裂「それで、冷静に考えて、こうしてゆっくりと話をする機会さえあればそれで十分だと思いましてね」

上条「話ねぇ………なんの?」

神裂「上条当麻、貴方……金銭的に困窮しているようですがあの子はきちんと食べられているのですか?何かで不自由な思いをしていないでしょうか?」

上条「……あー、まあギリギリ……なんとかな」

神裂「……本当にですか?」ジトッ

上条「確かにキツいけどなんとかなってるって、よっぽどまずいならインデックスだけでも一時的にお前らに預けるくらいはするし、まぁ……そういう万が一を考える時点で情けないんだろうけど……」

神裂「……そうですか、しかし、ならどうして……」

上条「……なに?なんかあるのか?」

神裂「……いえ、先程連絡があって、なんでもあの子が最大教主に直接金銭の催促をしてるいと」

上条「………え?」

神裂「貴方がこのような仕事をしだしたり、あの子がお金を欲するなど今まででは考えられなかった事ではありますし、説明してもらわないといけないと判断しました」



82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 18:41:13.16 ID:7EziNBjb0
上条「…インデックスがイギリスに?」

神裂「はい、何でも魔導図書館としての役職に対する給金を要求してきたそうですが」

上条「……あっ」

神裂「なんです?」

上条「そういやあいつだってしっかりとした役職あるんだったか……!!なに?それ支払われるの!?」ガタッ

神裂「無理ですね」

上条「…………期待して損した、何?インデックスの散々威張り散らしてる御大層な図書館の司書様ってお仕事はボランティアな訳?」

神裂「まさか、必要悪の教会に置いて彼女より重要と言える存在は殆どおりません、給金という形で表すなら私がいただいている金額よりはるかに巨額でしょう」

上条「なら何故上条さんは一銭も貰えずにインデックスの世話をしてるんでせう…?」ワナワナ

神裂「それについては自業自得としか……かつて貴方が破壊したイギリスの財産を彼女が肩代わりしている形ですので」

上条「……え?イギリスの財産?」

神裂「歩く教会の事です、あの修道服はある意味イギリスの重要文化財とも言えるものでして、お金で買おうとすれば1000億以上かと」

上条「」

神裂「新しく歩く教会を制作しているという話もありますし、そうなれば実力のある霊装製作者を何人も数年間掛かりきりにしてしまいますし、その間他の受注は受け付けられないという事を考えれば納得の金額かと」

上条(……し、知らない内に借金持ちだと……)プルプル

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:00:32.39 ID:7EziNBjb0

上条「」プルプル

神裂「……とまあ、そういう事ですから彼女の要求は受けなかったそうです」

上条「………な、何故今さらそんな話を…」プルプル

神裂「……それはその、こちらの怠慢と言ってしまえるのですが、あの子は給金を要求してきた事など無くて……歩く教会が破壊される以前の財産も手つかずのまま最大教主が管理してまして………」

上条「………それで?」

神裂「あの子の財産を差し押さえるに当たって、それを通知すれば貴方が夜逃げするんじゃないかと言われ伝えられなくて……すいません」

上条(………確かに逃げたかもかんない……一生掛かっても払える金額じゃねぇ…)

神裂「……私もステイルも多少ながら返済に当てているので……そうですね、後30年もすれば全額返済可能かと」

上条「…………あの、それって俺の責任の事なんだよな?なんで神裂とステイルまで?」

神裂「金銭でどうにか出来る事なら些細な事ですから、私もステイルもそれ以上に貴方に恩があります、このぐらいは当たり前です」

上条「かいしょなしでホントすいません」orz

神裂「い、いえ、別に感謝されるような事では……」

85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:18:23.20 ID:7EziNBjb0

神裂「……と、こうした理由から今までは直接的な資金援助は控えて居たのです、分かって貰えたでしょうか?」

上条「……うん、よくわかりました…」ドヨーン

神裂「それで話を戻すのですが、現在金銭的に困っていないのですか?」

上条「……ぶっちゃけ困ってるけどね、だからこんなレンタルなんてしてるんだし」

神裂「……そうでしょうね、貴方がこういう仕事をする性分でないのは分かっていますし、大方土御門にでもそそのかされたのでしょう」ハァ

上条「………まぁ、そんな感じかなぁ…」

神裂「分かりました、やはり用意してきて正解でした……上条当麻、これを」スッ

上条「なんだよこの封筒……?」カサッ

神裂「現金です、とりあえず百万ほど用意しましたので生活費に使って下さい」

上条「……はぁ!?」

神裂「返さなくて構いませんのでどうぞ、あの子に不自由はもうさせたくありませんので」

上条「いやいやいや!?こんなの受け取れねぇよ!!」

神裂「貴方の為ではないと言っているでしょう?私としても受け取って貰わないと困ります」

上条「いや……あんな話聞かされた後で受けとるなんて出来る訳ないだろ!?そこまて面倒かけらんねぇよ!!」

88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 19:38:10.23 ID:7EziNBjb0
神裂「しかし上条当麻、現状困っているのでしたら意固地になっていても仕方ないと思いますが」

上条「く、食うぐらいはどうにか出来る!!大丈夫だってば!!」

神裂「しかし……」

上条「大丈夫、なんとかするから、そりゃ今はギリギリだけど」

神裂「………そこまで言うのでしたら……お任せしますけど…」ゴソゴソ

上条「…………」

神裂「……あまりあの子が不安がるような事、しないで下さいね?」

上条「…あ、ああ…分かってるけど……しかし神裂、お前よっぽどインデックスが大切なんだな」

神裂「……それは、はい……大切な友人ですから」

上条「………友人ってより親っつーかなんつーか…」

神裂「まだそんな年齢じゃありませんけど……そうですね、母性というのがこの感覚なのだとしたら母子と似たような想いなのかもしれませんね」

上条「…………ふむ………親か……」

神裂「どうしました?」

89: >>86いやぁ(´・ω・`)実用性のある歴史資料ってカテゴリにしたら天文学的な値段なんじゃねーかなと 2014/09/28(日) 19:52:17.99 ID:7EziNBjb0

上条「……いや、あのさ、本来は俺の借金って事なんだよなそれ」

神裂「歩く教会の事ですね?そうですね……一般人である貴方に払える金額ではないのでこのような形になっていますけど」

上条「……で、インデックスと神裂……ついでにステイルが頑張って支払ってると」

神裂「………そうですね」

上条「で、神裂は俺と暮らしてるインデックスが心配でしょうがないと」

神裂「まあ、はい」コクリ

上条「……………」

神裂「………あの、上条当麻?」

上条「………神裂」ジッ

神裂「はい?」

上条「………結婚してください」

神裂「ッッ!?」ビクッ


神裂「……は、えっ?」オロオロ


神裂「な、ななななな何を!?え………えっ?」オドオド

上条「……いや、その……責任を……」オロオロ


神裂「なっ、えっ、ふぇっ、はぅ!?」オロオロオロオロ

91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 20:07:33.30 ID:7EziNBjb0
上条「こ、こんなんなって自分は知りませーんなんて俺言えないから……あの…」オロオロ

神裂「ま、待ちなさい!!そ、そ、それは!!本気で言っているんですか上条当麻!!?!」ドックンドックン

上条「大真面目です」キッパリ

神裂「り、理由を!!理由を言って下さい!!わ、わ、わたわたわたわたたたたたしは貴方にきゅ、きゅ、きゅーこんされるような事などしてませんしっ!!」ドキドキ

上条「えとな、まず説明しなきゃならんのが、神裂とインデックスは支払いしてるのに俺は支払い出来ないじゃん?張本人らしいのに」

神裂「は、はい?」

上条「おれかやのそと、原因のくせしてノータッチ」

神裂「……そ、それで?」

上条「責任とるしかないじゃないですかぁ!!!!そりゃ、大人になったらキッチリバリバリ俺も返済出来るだけするけどね!?」

神裂「だ、だからそれがなんで!!わ、私に求婚する理由になるというんですか!?!?」バンッ!!

上条「おれおとーさん、神裂がおかーさん、んでインデックスがこどもでみんなハッピーねー」

神裂「」

上条「がんばろ?な?」ポン

97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 22:02:26.14 ID:7EziNBjb0
神裂「……ぐっ、うぅ……!!///////」ガシッ

上条「ふごっ!?」

神裂「あな、あなあなあ貴方は自分が何を言っているのか分かっているのですか!!わ、私を伴侶としてえ、選ぶと!?」ガクガク

上条「そ、そうだけどふごっ!?そ、そりゃまだ結婚出来る歳じゃないけどこんにゃくってほとへやくほくおがががががっ!?!?」ガックンガックン

神裂「蒟蒻がなんですって!?煮物を作って欲しいと!?」ギチギチギチ

上条「ぐえぇ…!?ぐ、ぐるじ…ギブ、ギブゥゥゥ!?!?」ビクビク

神裂「フゥー…フゥー…!!す、すいません少し錯乱しました…!!」パッ

上条「げほっ……し、死ぬかと思った…」ゼェ…ゼェ…

神裂「……フゥ…フゥー………っく、しかし上条当麻、貴方の言いたい事はそのっ、わ……わかりましたけど……」モジモジ

上条「そ、そうか……いや、嫌なら良いんだけどさ」

神裂「そ、そんな事は…!!その…………あの……それに、あの、えと……お互いの気持ちとかも大事ですし……せ、責任とか…義務とは別に……」モジモジ

上条「うん、まあ…それで神裂はどうなんだ?」

神裂「うぐっ!?」ビクッ

上条「…………」ジー

神裂「………………うっ…………はぐっ……!!あう……!!?!」オロオロオドオド

上条「……おーい?」

神裂「ッッ!!!!」ガシッ!!

上条「ふがっ!?」グキッ

神裂「わ、わたたたたしは!!その……あうあうあう!?まままままだそういうのははにゃ!!早いと!?」ブンブンブンブン

上条「くぺっ!?こひゅっ!?」ガックンガックン

神裂「うっ……!!う"ぅ!!それっ、それにっ!!」ブルプル

上条「」グッタリ

神裂「………あ、あの子が怒るかも……ぅ…う…」ウルウル

上条「…か、かんざき…?」ピクピク

神裂「………………………お、お断りなんですからぁ!!!!うわーーーーーん!!!!」ダダダダダダッッ!!!!

上条「か、神裂ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!?!?」プルプル


上条「……ふ、フラれた…」カクン

101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 22:19:08.82 ID:7EziNBjb0
………

土御門「……カミやん大丈夫ぜよ?」

上条「……正直肉体的にも精神的にもグロッキーです」フラフラ

土御門「しかし、まさかフラグ回収に動くとは思わなかったぜい……すっげー微妙な方法だったけど」

上条「……冷静に考えるとなー……神裂に不快な思いさせちゃったよなあれ、後であやまんねぇと」

土御門「最初は付き合って下さいって言っとけばあの○○●●●だけたのにゃー?」

上条「いやー無いだろ、そもそも対照にされてないって」ブンブン

土御門「…………」

上条「まぁ、あれは冗談だったって事にすれば神裂もキモいとか思わねーはず、かなり怒られそうだがまぁ、仕方ないな」ポリポリ

土御門「……ボコボコにされてもいいならそれでいんじゃね?」

上条「やっぱりボコボコだよなぁ……自分が悪いんだけど不幸だなぁ、はぁ…」

土御門「……………カミやん最大の不幸はその残念過ぎる思考回路だ、間違いない」

上条「……ん?」

103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 22:31:36.81 ID:7EziNBjb0
土御門「それはともかく今日の業務終了ぜよ、おつかれ」

上条「そっか、もう夜遅いしな…」

土御門「今日はもう帰って明日また頑張るぜよカミやん、ほい今日の給料」スッ

上条「助かる」

土御門「……ねーちんから金受け取っとけばよかったんじゃね?」

上条「受け取れねーよ………話聞いたら余計俺がどうにかしなきゃならねー事じゃんか」

土御門「あっそう、お堅いにゃーまったく」ヤレヤレ

上条「まあ、なんとかなるって……それじゃあな土御門」ガチャ

土御門「ああ、また明日にゃー」

バタン


土御門「……………ふむふむ、カミやんの弱点は金、と……オプションにしてみたら面白いかもしれんぜよ」ガチャ

109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 23:14:49.24 ID:7EziNBjb0
上条「ただいまーっと…」

オティヌス「いい加減にしろ!!確かに私はあの騒動で責任を問われ投獄されても文句も言えない立場だ、だがグレムリンの共同資産はともかくスイスや他の各国の銀行に存在していた口座まで凍結、接収するのはやり過ぎではないか!?どうなのだ!!」ベシベシ

ロベルト『……いきなりホワイトハウスにホットライン使って金の催促とは、魔神ってのは中々ジョークセンスがあるらしいな?』

オティヌス「冗談など私は言わんぞアメリカ大統領、貴様の主導で差し押さえを敢行したのは分かっているのだ、日本の銀行のものだけでも構わんから今すぐ口座凍結を解除しろ、元々私の個人資産はあの騒動とは関係のない金なのだ問題のだろう!!」ペンペン

ロベルト『やれやれ、どうせならヤマトナデシコとのホットなトークと洒落こみたかったぜ…』

オティヌス「良いから早くしてくれ!!日本の銀行に預けていた分などせいぜい10万ドル程度の額なのだ、そのくらいなら問題無かろう!!」

禁書「頑張ってかも!!わたしがダメだったからもうそっちに頼るしかないんだよ!!」ボソッ

オティヌス「任せておけ…!!」ヒソヒソ

上条「…………」

ロベルト『そうは言ってもな、お前の資産没取は各国首脳が揃って決議した案件だから俺一人じゃどうこうなんざ出来んぞ?』

オティヌス「なら許可を取れば良かろう、イギリスとロシア、フランスといった所か?一時間もあれば電話で全て許可をとりおえるだろうが」

ロベルト『無茶いうな、それにお前らがあの騒動でぶっ壊したりした物や東京湾に未だに浮かんでる船の墓場、それらの補修費用やら撤去費用やら、何処が一番負担してると思ってんだ?』

オティヌス「ぬっ…!!」

ロベルト『確かにグレムリンの共同資産含むお前の金を接収して管理してるのは俺の国だ、だがそりゃお前らが暴れた分の修復資金として料金接収したようなもんだ、それでもぜんぜん足らんけどな、どうしても金ほしけりゃ今度はインチキ宗教でもおっ始めれば儲かるんじゃねぇか?ま、武装されんのは勘弁だが』

オティヌス「…ぐ、くぬぬ…」ギリギリ

禁書「が、頑張ってかも…!!」オロオロ

上条「……なにしてんだお前ら?」

110: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/28(日) 23:19:15.43 ID:7EziNBjb0
ねる(´・ω・`)またねー

122: ◆Ab.sC93XWE 2014/09/29(月) 18:35:26.11 ID:ELdL9kiI0

禁書「あ、とうま」

オティヌス「む?帰って来たか」

上条「……誰に電話してんだ?」

オティヌス「代わるか?お前からも少し説得してやれ、禁書目録携帯電話を渡してやれ」

禁書「うん、はいとうま」スッ

上条「………もしもし?」スチャ

ロベルト『おお、元気か?』

上条「……………あの、何故に合衆国大統領さまに電話?」

ロベルト『なーに、ちょっとお前のガールフレンドからおねだりされてたってだけよ、もうちょい甘えた声で言われてたら堕ちてたかもな』

上条「………な、なんというかすいません…」ガックリ

ロベルト『気にするな、つまんねぇ書類仕事に嫌気が差してた所にいい暇潰しが出来たからな、それで?なに?金困ってんの?ポケットマネーからならカンパしてやってもいいぞ、10
ドルぐらい』

上条「一国の代表にそんなつまんねぇ借りつくれねぇっての!!大丈夫ですからご心配なく!!」

ロベルト『あっそう?なら良いけど切羽詰まってるっぽいからオジサンしんぱい』

上条「……はぁ、とりあえず切りますよ、すいませんでした」

ロベルト『また掛けてこいよー!!』ブチッ

上条「………なんつぅ軽いノリの大統領だ…」

オティヌス「なんだせっかくカンパしてくれると言っていたのに断って、まったく」

禁書「見栄張ってる場合じゃないかもとうま!!」

上条「……恥ずかしいからお金を無心するとか止めなさい、どうしてもダメな時は俺がするから」ガックリ

123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 18:44:57.88 ID:ELdL9kiI0

上条「……とりあえず俺は風呂入って寝る!!もう上条さんはくたくたですよもう!!」フラフラ

禁書「え、うん……」

オティヌス「だいぶ参っているようだな…」

上条「………まあ、いろいろな……ああそうだインデックス」

禁書「ん、なに?」

上条「アリサが居たんだ、そのうちお前に会いに来ると思う」

禁書「え、ほんと!?」

上条「そういう事で嘘は付かねーって、良かったな」

禁書「うん……そっか…」

…………

124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 18:59:55.02 ID:ELdL9kiI0
……翌日、学校。

上条「………はぁ、そろそろ放課だ……」グッタリ

土御門「にゃー、今日もバリバリお勤め果たしてもらうぜよカミやん」

青ピ「気張ってこか、カミやん」ポンッ

上条「………つーかさ、単価上げない?」

土御門「なんでぜよ?」

上条「……お前は知ってたんだよな?土御門」

青ピ「なんや?何の事?」キョロキョロ

土御門「ま、もちろん知ってたぜよ」

上条「…なら分かるだろ、ぶっちゃけ最低賃金並みの時給でチマチマやってる訳いかねーよ」

土御門「そうは言ってもにゃー?カミやんレンタルサービスは薄利多売がモットーぜよ」

青ピ「せやでカミやん、おにゃのこからぼったくるような商売はしたらあかん」フルフル

上条「………うーん、じゃああれだ、やっぱりレンタル止めて高額のバイト探すしかないか…」

青ピ「なんやカミやん、そこまでお金必要なん?借金でも抱えてもうたような顔しとるけど」

上条「…………」フイッ

青ピ「……え、マジなん?」

上条「………ちょっとな」


126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 19:21:48.20 ID:ELdL9kiI0
土御門「……ちょっと良いかカミやん、ぶっちゃけ勘違いしてるぜよ」

上条「なにがだよ」

土御門「カミやん自身に支払い請求来たのかそれは?」

上条「……いや」

土御門「誰もカミやんに支払いしろとは言ってないもんを気にしてどうする?元々カミやんがそれを知らなかったのは先方がカミやんの負債にするつもりがなかったからだ、知ったからといって気に病む事じゃないぜよ」

青ピ「ん、なんやの?ややこしい話?なぁって」キョロキョロ

上条「………だからって知らんぷりは出来ねぇよ」

土御門「まあ、そうだとしても今すぐどうこう出来んのカミやん?」

上条「………ぐ…」

土御門「カミやんが知らなかっただけで折り合いが付いてる話なんだぜい、気にするなにゃー、どうしても納得出来ないなら手段はあるけどな」

上条「手段って?」

土御門「そりゃもちろんカミやんがあちこちで色々貢献した事に対して正当な報酬を要求すりゃ良いんだぜい?金くれって言えば色々くれるところゴロゴロあるぜよ」

上条「………報酬が欲しくてやった事なんか一つもねぇよ、そんな事で金なんか欲しくない」

土御門「これぜよ、責任は被ろうとすんのに権利は主張しないってマゾにも程があるにゃー」ヤレヤレ

上条「マゾとか言うなバカ野郎」

青ピ「違うんかカミやん?てっきりそんなんかとおもっとったんやけど」

上条「……人を勝手に変態扱いすんな」

127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 19:41:22.35 ID:ELdL9kiI0
吹寄「なに、上条まだレンタルやってんの?」

上条「まあなー……はぁ…」

土御門「吹寄も予約するかにゃー?今なら待ち時間三週間ぜよ」

吹寄「遠慮しとく、用事無いもの」

青ピ「せやの?カミやんとこ行って手料理振る舞う約束しとったんじゃあらへんの?」

吹寄「……なんで青髪が知ってるのよ」ジロッ

上条「え?そりゃ俺が言ったからだけど……あれ?ダメだったの?」

吹寄「……だ、ダメではないけどっ…!!デリカシーって言葉は理解しなさいよ貴様は!!」グギギ

上条「す、すまん…」

土御門「そうそう吹寄、カミやんがレンタル値上げしたいっていってんだけどどう思う?」

吹寄「はぁ?値上げ?一時間千円でも高いのになに自惚れてるの上条?馬鹿は休み休み言いなさいよ」ジトッ

上条「ひどいっ!!俺だって色々考えてるのに!!」

吹寄「そんなにお金欲しいのならいっそホストでも始めれば?貢いでくれる奇特な人もいるかもしれないわよ」

青ピ「カミやんにホスト?そら無理やでフッキー、カミやんって女の子引っかける天才やけど女の子を怒らせるのも天才的やもん」

上条「………」

土御門「にゃー、ひたすらヨイショしなきゃなんないホストって仕事はちょっとカミやんには無理だにゃー?」

吹寄「……それもそうね、納得したわ」コクリ

上条「……て、てめぇら人の事ずけずけとよくもまぁそこまで言えるよな!?」プルプル

128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 19:55:22.56 ID:ELdL9kiI0
土御門「まあそれはそうと時間ぜよカミやん」

上条「……やっぱり行かなきゃダメ?」

青ピ「カミやんが色々考えとるのは分かったけども今はとりあえず目先の生活の心配だけしとったらええんとちゃう?」

土御門「そうぜよ、なにやるにも先ずはそっからだぜい」

上条「分かったよ……はぁ、不幸だ…」グッタリ

姫神「………」コソコソ

上条「……ん?」チラッ

青ピ「どしたん?」

上条「いや、なんか見られてたような…」キョロキョロ

土御門「………ふむ、別にカミやんを見てる奴なんて居ないけどにゃー?気のせいじゃね?」

上条「……まあ良いか、それで誰で何処に行けば良いんだ?」

土御門「とりあえず校門まで行くぜよ、待たせてあるから」スタスタ

青ピ「今度の娘はかわいい?なぁつっちー?」スタスタ

土御門「中々ぜよ」スタスタ

上条「……また女の子なのね、女率高いなぁほんと」スタスタ

………

姫神「………はぁ…」ドンヨリ

吹寄「……何してるの秋沙そんな所で?」

姫神「……なんでもない」ウルウル

130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 20:05:50.39 ID:ELdL9kiI0
アニェーゼ「………遅い、いつまで待たせんですか」

上条「………なんでアニェーゼが居るんだ」

アニェーゼ「私だけじゃねぇですけどね、ほらシスターアンジェレネ、ルチア」チョイチョイ

アンジェレネ「こ、こんにちは…」ペコリ

ルチア「……何故私まで…まったく」ブツブツ

青ピ「おお……」ゴクリ

土御門「じゃ、よろしくぜよカミやん、時間は二時間だから、ほら、行くぞ青ピ」ガシッ

青ピ「あぁ……やっぱりカミやんばっかりズルいわぁ、よりどりみどりやん…」ズルズル

上条「……またなー」フリフリ

アニェーゼ「……なんすかあの青いほう?気持ちわりーですね」ジトッ

上条「……まぁ、悪い奴じゃないからほっといてあげて」

133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 21:38:51.75 ID:ELdL9kiI0
上条「そんで?わりと以外なんだけどお前らが来るの」

アニェーゼ「ちょっとした休暇みてーなもんです、学園都市にも一度来てみたかったってのもありますし」

上条「ふーん?」

アンジェレネ「………わぁ」キョロキョロ

ルチア「シスターアンジェレネ、あまりキョロキョロしないて大人しくしていなさい」

アンジェレネ「あ、はいごめんなさい…」

上条「なんかあるのか?」

アンジェレネ「あ、えと…」

アニェーゼ「シスターアンジェレネからすれば日本の学校は珍しいんでしょう、まあ私も学校ってとこはほとんどいってねぇですけど」

上条「…ふーん?」

ルチア「学問に関しては教会で教えていただけましたからね……日本式に関わらずハイスクールという場所には縁がありませんね、確かに」

上条「ふーん?」チラッ

アニェーゼ「ま、私らには関係ねーところですし、どうって事はないんですけどね………さて、せっかく格安でガイドも雇った事ですし色々案内してもらうとしますかねっと」カツカツ

上条「ああ、なるほど……確かにちゃんと観光ガイド付けたらもっと高いよな、頭いいなお前ら」

アニェーゼ「そういう事です、ではちゃっちゃと案内してもらいましょうか」

上条「ガイドねぇ、じゃあまず学校から…」スタスタ

アニェーゼ「……はぁ?なんすかそれ?普通に街の方行きたいんすけど?」ジトッ

134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 21:50:23.85 ID:ELdL9kiI0
上条「いや、なんか興味津々っぽいし」

アニェーゼ「………」ジロッ

アンジェレネ「はぅ、だ、だってシスターアニェーゼ!!」ビクッ

アニェーゼ「……どうしますシスタールチア?」

ルチア「え、はい?」スタスタ

アニェーゼ「なにナチュラルに敷地入ってってんすか…」

ルチア「え、あの……ガイドの誘導に従わなくては迷ってしまいますし」ソワソワ

アニェーゼ「……あっそうすか」ガクリ

上条「アニェーゼは嫌なのか?まぁ、大しておもしろいもんでもないけど確かに」ジー

アニェーゼ「………わかりましたよまったく。反対したらおいてけぼりにされそうですし行きますよ…」

アンジェレネ「…わぁ…」ワクワク

ルチア「………」キョロキョロ

上条「じゃ、ごあんなーい」トタトタ

アニェーゼ「……やれやれっ感じですよ、ったく…」キョロキョロ

136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 22:03:30.49 ID:ELdL9kiI0
………

上条「こちら昇降口となりまーす、はい、右側をご覧くださーい」サッ

アニェーゼ「……」チラッ

アンジェレネ「……」クルッ

ルチア「………」ジー

上条「下駄箱です」

ルチア「……見ればわかりますよ」ジトッ

上条「……ですよね、次行こうか…」

アニェーゼ「ラブレターとか入ってねーんですか?シスターアンジェレネそっちはどうです?」ゴソゴソ

アンジェレネ「んーと……見当たらないですシスターアニェーゼ」キョロキョロ

ルチア「ちょっ、止めなさいシスターアンジェレネ!!シスターアニェーゼも何をしてるんですか!!」バタバタ

アニェーゼ「日本人はみんな告白にシューズボックスを活用するとマンガに描いてありやがったんでほんとなのかなーって」ゴソゴソ

アンジェレネ「無いですねぇ……がっかりです」ゴソゴソ

ルチア「だから漁るのはお止めなさい!!はしたないですよ!!」

上条「今どきみんな携帯もってんだしそうそう居ないって下駄箱にラブレター仕込むやつとか」


137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 22:24:16.62 ID:ELdL9kiI0
………

上条「こちらが教室でございまーす」サッ

アニェーゼ「ふむ……一度に大人数教えるってわりにはせまっくるしいつーかなんというか」ガタガタ

ルチア「椅子も固くありませんか?長時間ここに座るのは疲れそうですが」ガタッ

アンジェレネ「………?教本が置きっぱなしになってるですぅ」パラパラ

上条「ま、底辺高校だしなぁ……そこらへんはルーズだし設備も大した事ないぞ」

ルチア「……日本の学生は勤勉だと聞いていたのですがそうでもないようですね……ん?」パラリ

アニェーゼ「…なんすかそれ?もえもえ妹と〇〇〇しよっ♪特装版?」ジー

アンジェレネ「ふぇ?」ジー

ルチア「」ワナワナ

上条「……あ、そこ土御門の席…」

ルチア「……け、汚らわしいっ!!こんなもの学舎に必要ないでしょうに!!」ビリリリッ!!

上条「あっ」

アニェーゼ「……シスタールチア、人様のもんになにしてんすか」

アンジェレネ「………どうするんです?」ジトッ

ルチア「……あっ」ハッ

上条(………見なかったことにしよ)スタスタ

138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 22:41:22.73 ID:ELdL9kiI0
…………

上条「えー、こちらが学生食堂となっております、そして左側に見えますのが」スッ

アニェーゼ「………」チラッ

アンジェレネ「………」チラッ

ルチア「………」ジー

小萌「………上条ちゃんなにしてるんです?この子達は?」ジトッ

上条「先生です」

アニェーゼ「嘘つかねーでください、こんなちっこい教師がいるわきゃねーでしょ」

小萌「ちっこ!?」ガーン

アンジェレネ「私より年下え見えますけど?」

小萌「はう!?」グサッ

ルチア「ここはジュニアスクールも併設されているのですか……」

小萌「せ、先生は小学生じゃないのですよっ!!ほんとに先生なんです!!」ワタワタ

上条「さて、ここは特に見るべきところもないし次行こうか」スタスタ

アンジェレネ「食堂は今はやってないんですか…」シュン

ルチア「仕方ありませんよシスターアンジェレネ、既に学生達は殆ど帰宅している時間なのですから」スタスタ

アニェーゼ「ここ出たら何か食いましょうかね」スタスタ

小萌「ちょっ、無視はよくないんですよ!?上条ちゃんこの子達がなんなのか説明してください!!勝手に部外者入れちゃダメって前にも言ったはずですよって…上条ちゃーーん!!」ワタワタ

139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 22:58:32.52 ID:ELdL9kiI0
………

上条「はい、こちらが体育館でございまーす、そして正面に見えますのが」スッ

アニェーゼ「………」ジー

ルチア「………ぅ…」

アンジェレネ「…はぅ…」ビクッ

災誤「…………」ヌッ

上条「ゴリラです」

災誤「先生と呼べ、災誤先生と」

上条「………総員てったーーーーい!!!!」ダダダダダダッ!!

アニェーゼ「え、なんすか?」タタタッ

ルチア「……何故逃げるんですか」タタタッ

上条「捕まったら勝手に部外者学校に入れたお仕置きされちまう!!とにかく逃げろ!!」タタタッ

災誤「………」ヌッ

アンジェレネ「ひっ…」ビクッ

アニェーゼ「ちょっ、シスターアンジェレネ!!早くこっち来なさいっつの!!」

ルチア「何をしてるんですか!!」

アンジェレネ「あ、あぅ…」ウルウル

災誤「………お嬢ちゃん、勝手に学校に入ってきちゃ…」

アンジェレネ「ひっ……!!」ジャラ


アンジェレネ「いやぁ!!」ブンッッ!!


災誤「ごひゅ!?」メキョ

アンジェレネ「やあ!!いやぁ!!」ガンッブンッバキャ!!

災誤「」ドサッ

上条「」

アニェーゼ「シスターアンジェレネ!!一般人になにしてんすかぁ!!!!」ウガー

ルチア「やめなさい!!しんでしまいますよ!?」

アンジェレネ「だ、だってゴリラが…ゴリラが!!」ウルウル

上条(………コインの袋詰めで滅多打ち……死んでないよな…?)ガタガタ

上条「と、とりあえずきゅ、救急車呼んどこ…」ポチポチ

140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 23:20:46.71 ID:ELdL9kiI0
…………

アニェーゼ「………まったく…ごたごたして結局学校ん中しか見物出来なかったじゃねぇですか」

アンジェレネ「ご、ごめんなさい…」ショボン

上条「……あー、まあ俺が許可取んなかったのが悪いんだし、な?」

ルチア「あのゴリラ……コホン、教師の方は平気なのですか?」

上条「……ま、まあ大丈夫だろ……以前五和にボコボコにされてた時も翌日にはピンピンしてたし…」フイッ

アニェーゼ「………治療費渡したら旅費殆どなくなっちまったじゃないですかまったく」

ルチア「仕方ありませんよ、元々そこまで長くは遊んでいられませんし」

アンジェレネ「………はぁ…」ショボン

上条「なんだ、もう帰るのか?」

アニェーゼ「正確には仕事に行くんすけどね、学園都市にもローマ正教派の教会ってあるんすけど、それの査察みたいなもんです」

上条「ふーん?あれ、ローマ正教?」

アニェーゼ「……まあ、いろいろごっちゃで説明してもわけわかんなくなりそうなんすけど、イギリス清教から派遣されて出戻りしてるって感じっすかね」

上条「………なんか苦労してそうだな」

アニェーゼ「まぁ、それなりにですけどね………それじゃあそろそろ時間なので、また機会があれば」

上条「ああ、またなアニェーゼ、そっちの二人も」

ルチア「はい、今日はありがとうございました」

アンジェレネ「あの……ありがとうございました」ペコリ

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/29(月) 23:36:00.76 ID:ELdL9kiI0
一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「わたしもお仕事やるかも」フンスッ

オティヌス「うむ、それは構わんのだが……」

禁書「……何かないのかな?」

オティヌス「禁書目録が奴と同じようにレンタルに勤しむのは止められているし、私も大して稼げる仕事にありつけないからな……ふむ…」

禁書「……困ったかも」

オティヌス「我々だけでは手詰まり、か……」ウーン

禁書「誰かに聞いてみる?」

オティヌス「助けになるような奴が居るのか?」

禁書「…………短髪とか」

オティヌス「あの小娘か、どうだかな」

禁書「短髪ってけっこう頼りになるのかも、どっちにしろ二人では何も出来ないのだし」

オティヌス「……まぁ、そうだな……あまり期待は出来んが聞くだけ聞いてみるとしよう」

禁書「うん」

何故かアドバイザーとして美琴を起用する算段をしていた。

147: ◆Ab.sC93XWE 2014/09/30(火) 22:20:58.61 ID:dQhHIhnH0

………

青ピ「カミやんお疲れ様やでー」

上条「ん、土御門は?」

青ピ「なんや知らんけど妹本の仇とるとか言ってさっきのお客さん三人追っかけてったで、メイド服3着持って」

上条「………ああ、そう、着てくれないだろ絶対」

青ピ「まあそうやろね」

上条「まあいいや知らね、んで次は?」

青ピ「えぇと、垣根っちゅう奴やったと思うけど」

上条「垣根って、確か……」

青ピ「カブトムシが喋っとったよ?なんやあれ、昆虫型ロボットかなんかなん?」

上条「んー…なんと言えば良いか……まあとにかく垣根提督なんだな?場所は?」

青ピ「地図あるからそこまで行ってなカミやん、ほい」スッ

上条「はいよ、じゃあ行ってくる」

………

148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 22:37:06.01 ID:dQhHIhnH0
………

上条「……さて、指定された場所はこの公園の筈だが」キョロキョロ

垣根『ここです、待っていましたよ』

上条「………相変わらずカブトムシだな」

垣根『この姿が気に入られているようなので』

上条「ふーん?まあ季節外れの昆虫様はいかようなご用件で?」

垣根『……この公園の奥、そこに見えるブランコで遊んでいる子は見えますよね?』

上条「……えーと?あれはフレメアか?」

垣根『はい、フレメアです』

上条「一緒に居たのか、んでそのフレメアが?」

垣根『彼女をナンパしてください』

上条「…は?」

垣根『では、よろしくお願いしますね』カサカサ

上条「まて、ちゃんと説明しろ甲虫野郎』ガシッ

垣根『右手では触らないで下さいね、復元大変なので』ワキャワキャ

上条「理由次第じゃ触る、むしろ虫かごにぶちこむからな」ジロッ




149: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 23:05:58.10 ID:dQhHIhnH0
垣根『実はですね、数日前の彼女の下校中のクラスメイト達との会話で……』

………

フレメア『にゃ、わたしぐらいになるといいよる男ぐらいいる、大体大人だからな』フンスッ

男子『うそつけ、ぜんぜんチビのクセに見栄張るなよ!!』

フレメア『ほんとうだし!!歩いてるだけでナンパされ放題だ!!』

女子『ふ、フレメアちゃん…』オロオロ

男子2『大人の男が小学生なんかまともに相手するわけないだろ!!』

フレメア『大体、そんなことはない、じつはまづらはわたしに言い寄って来ている』

男子『そのヅラってやつがロリコンなだけだろ、ノーカン!!ノーカン!!』

フレメア『むっ、違うから!!はまづらはロリコンじゃないぞ!!やつは○○○○星人だ!!』クワワ

男子2『……いや、だったら余計違うじゃん、お前ヒンニューだろ』

フレメア『むっ』ピクッ

男子『………ひ、ヒンニューじゃんか』モソモソ

フレメア『そんなことはない、わたしはすでにブラをしている』

男子『!?』

男子2『っ!?』

女子『フレメアちゃん!!』

フレメア『ふん、びびったかガキんちょどもめ、大体証拠が欲しいというならみせてやる、せくしーなわたしに誘われてナンパしにくる大人がいるということを!!』クワワッッ

………


垣根『……という口喧嘩をしていまして、それ以来ああやってナンパ待ちをしているようで……』

上条「………マセてんなぁ、なるほど、知り合いにナンパ風に声掛けられれば納得するだろうって事か」

垣根『そういう事です、最初は浜面くんに頼もうかと思ったんですが、彼では親し過ぎますし』

150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 23:19:46.61 ID:dQhHIhnH0
上条「まあそういう事なら良いけどさ、というかあれ、危なくないの?そろそろ完全下校時刻だぜ?」

垣根『もちろん私は付きっきりですよ、実際ガチで彼女を拐かそうとした変態を何人も排除してます』

上条「………ナンパ、だよなそれ?」

垣根『恐らくそうなんですが、実際に声描けてくる輩に彼女を任せる事は出来ないでしょう?』

上条「そりゃそうだ……さて、なら言ってみますかね、ナンパなんてしたことないけどな…」スタスタ

垣根『よろしくお願いします』カサカサ


………

151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 23:37:17.30 ID:dQhHIhnH0

上条「……えぇと……ヘイヘイそこのねーちゃん暇してるぅ?」ヘラヘラ

フレメア「……む?」クルッ

上条「ひ、暇ならお茶しなーい?」ヘラヘラ

フレメア「む?あれ?はまづらのともだちだ」

上条「……お、おう、元気かフレメア?」

フレメア「にゃ、大体元気」コクリ

上条「そうか……えーと何て言えば良いんだ?えー…」

フレメア「……むっ!!もしや、大体ナンパしに来た!?」クワッ

上条「あーうん、そうだよ、うん」

フレメア「……ふっ」ニヤリ

上条「……フレメア?」

フレメア「大体、ちょっと不安になってたけど私は間違ってなかった!!にゃ!!」

上条「……あー、そうか、良かったな、ははっ」

フレメア「ふふん、大体こういう時はどうするのかわたしは知っている」

上条「ん、どうするんだ?」

フレメア「みっつでーす、ごむなしなら五つだけどどっちがいいですかー」

上条「ちょっと待てやフレメアぁぁぁぁぁぁ!!!!どっからそんな知識仕入れやがったぁぁぁぁぁぁ!!!!」

フレメア「ふぇ?」キョトン

153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/09/30(火) 23:49:45.90 ID:dQhHIhnH0
フレメア「違うの?大人の女は
そう言うってマンガにかいてあったのに」

上条「そういう発言する子は自分の体を大事にしない悪い子なの!!絶対に真似しちゃいけません!!」ウガー!!

フレメア「えー、でも『大人の女は愛や欲望は金で買うのよ』って打ち止めちゃんちの人生におけるせんせいが大体言ってた、にゃ」

上条「………またか!?マジでそのクズぶん殴っといた方が良いだろこれ!?フレメアそいつは汚れた悪い大人だから先生とか呼んじゃだめ!!絶対!!」

フレメア「えー…」

上条「えーじゃなくて!!良いから言うこと聞きなさい!!フレメアは悪い子なのか!?」

フレメア「にゃ、ちがう」フルフル

上条「なら約束な、今度からさっきみたいな事は絶対に言わないように、わかったか?」

フレメア「むぅ、大体わかった」コクリ

上条「……はぁ…まったくもう…」ガックリ

155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/01(水) 00:10:16.37 ID:S/Uw95tn0

上条「………やれやれ」ハァ

フレメア「ところで聞きたい、にゃ」ユサユサ

上条「なんだ?」

フレメア「ごむなしだとなんで高くなるの?」

上条「」

フレメア「大体、注意するってことは知ってるはず、かきねもはまづらも教えてくれないから教えて、にゃ!!」ユサユサ

上条「……っ!!」チラッ

垣根『………』コソコソ

フレメア「ねっ、はやくっ、大体おかねもらってなにするかまではマンガにのってなかった!!詳しく教えて!!」ピョンピン

上条「……ぐぅッッ!?」チラッ

垣根『樹液うめぇ』ワシャワシャ

上条「こ、この…っ!?」イラッ

フレメア「はやくっ、はやくっ!!にゃーにゃー!!」

156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/01(水) 00:36:14.37 ID:S/Uw95tn0
フレメア「にゃ、大体どうして黙っちゃうの?ねぇ?」ユサユサ

上条「」

フレメア「………?」キョトン

上条「……そ、そのだなフレメア?そういうのはちゃんと大人になれば分かるというかなんというか……」ダラダラ

フレメア「わたしは大人だ、だから知る権利があるっ!!」フンスッ

上条「……まだバリッバリの現役お子様じゃねぇか!!何言ってんだっつの!!」

フレメア「にゃ……な、なんだと……!!」ワナワナ

上条「ふふん、悪いがお子様にはちょっと刺激が強すぎる話だからなぁ?ちょーっと教えらんないかなぁあはははは!!」ダラダラ

垣根『………なんでそんな言い方するんですか……あーあ』ボソボソ

上条「あぁん!?」ジロッ

垣根『樹液うめぇ』ワシャワシャ

上条「……こ、この……面倒事押し付ける気満々かよこのカブトムシさんはよぉ…!!」ムカムカ

フレメア「ぐ、ぬっ…!!大体、バカにするならわたしだって大人である証明をするだけだ!!にゃ!!」

167: ◆Ab.sC93XWE 2014/10/19(日) 16:22:27.56 ID:sBB0DqVc0

上条「大人の証明?何すんだよ?」ジー

フレメア「聞いて驚け、私は既にブラをしている」

上条「うん、前言ってたな、知ってるぞ?」

フレメア「っ!?」ガーン

上条「………もしかしてそれが大人の証明なのかフレメア」

フレメア「そ、そんなバカな…!!大体、みんなこれを言えばわたしを大人だと認めるのに…!?」オロオロ

上条「いやぁ、胸あるなしで実年齢が上がる訳じゃないし?」

フレメア「くっ……!!まだだ、まだある!!」

上条「はいはい、次はなんだフレメアちゃん?」

フレメア「おとことおんなのABC 、知ってる?にゃ」

上条「……一応知ってるが、それが?」

フレメア「昨日C までいった」

上条「っ!?」ブフォー!!

フレメア「反応した、大体わたしが大人だとようやく認めてくれたな、ふふん」ドヤッ

上条「……ちょっと待てフレメア、相手誰だ」

フレメア「相手?大体、かきねだけど」

上条「おい、どういう事だ害虫」ガシッ

垣根『あ、待って下さい説明すから、ちおちついて落ち着いて下さいよ』カサカサ

169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 16:39:47.76 ID:sBB0DqVc0
垣根『えーと、ではまず何から話すべきでしょうね?』

上条「どういう経緯で犯行に及んだか簡潔に述べろ」

フレメア「………?」キョトン

垣根『勘違いしないで頂きたいのですが誓って貴方が想像するような行為に至ってなどいませんからね?』

上条「つまりフレメアの言ってるCってもんが間違いって事か?」

フレメア「ふぇ?」

垣根『…………えー、どうなんでしょうねぇ?』

上条「おいはっきり言えよ!!違うんだろ!?」

垣根『………はっきりと言ったら彼女に嘘ついた事になってしまうでしょうが!!貴方は彼女を傷付けたいのですか!?』

上条「傷付くとかそんなもんの前に誤魔化しててきとーな説明子供にしてんじゃねぇよ!?勘違いしたままじゃフレメアが恥をかくだけだろうが!!」

垣根『それはそうですが!!「じゃ、具体的にキチンと教えて、わたしにABC 全部していいから、うにゃ!!」とか言われて実際行動に起こせるとでも!?私だってこのような存在ではありますがモラルぐらいは持ち合わせているんですからね!?』

フレメア「え、あれ?昨日教えてもらったのは違うの?ねぇ、大体どうなの?」オロオロ

171: どうも文字列がバラける(´・ω・`)更新押すまでは問題ないのに困ったもんだ 2014/10/19(日) 16:59:27.18 ID:sBB0DqVc0

フレメア「にゃ!!まさか昨日のは嘘だったのか!?かきねひどい!!にゃあ!!」

垣根『…ぐっ…!!』

上条「………ちなみにフレメア、どんな風に教えられたんだ?」

フレメア「……えーと、大体…Aがてをつなぐで、Bが抱っこ。わざわざかきねにイケメンモードになってもらって確めたのに、にゃ」

上条「………」ジー

垣根『………だって教えてくれるまで宿題しないって言うんですもん』

上条「……で、Cは?」

フレメア「いっしょにおふろ、にゃ」

上条「かぁぁぁきぃねくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅんッッ!?!?」

垣根『下心はありません!!下心は決してありません!!い、一方通行だって聞けば打ち止めと稀に入浴しているという話ではないですか!!タオル巻いてただ入浴を共にしただけです!?』

フレメア「抱き付いたらオドオドしてた、にゃ」

垣根『おぅふ!?』

上条「…………フレメア、お前は恥じらいってもんをそろそろ持とうな?大人なんだったら」

フレメア「にゃ?」キョトン

172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 17:19:44.55 ID:sBB0DqVc0


一方その頃インデックスさんとオティヌスさん。

禁書「………という訳で、こまってるんだよ」

オティヌス「我々だけでは手詰まりでな、助力を頼みたいのだ小娘」

美琴「小娘っていうな!!ああもうまったく……なに、あいつまたあんな事してんの?」ハァ

禁書「うん、だからどうにかして止めさせたいのかも」コクリ

美琴「………そうねぇ、確かにあんまりいい気分ではないわね」

オティヌス「奴が馬鹿な真似を続けるのは完全に金銭の問題だ、だから当面の生活に支障が無くなれば続ける必要も無くなるのだが……」

美琴「お金が工面出来ないって訳ね?あんた達だけじゃ」

禁書「………」シュン

オティヌス「………」ショボン

美琴「貸してあげても良いわよ?百万もあれば当面平気?」

禁書「え、持ってるの!?」

オティヌス「お、お前のような未成年の小娘が何故そんな大金を!?」

美琴「だから小娘ってのやめろっつの!!持ってるも何も私は一応level5よ?報奨金だけでもlevel0 のあいつに比べたら桁が違うぐらい支払われるわよ」

禁書「す、すごいんだよ……わたしなんて一生タダ働きの身の上なのに……」ズーン

オティヌス「……た、たかが人間の小娘にここまでの敗北感を与えられるとは……堕ちたな私も…」ガクッ

174: 2014/10/19(日) 17:40:19.17 ID:sBB0DqVc0
ん琴「ま、とにかくあいつにレンタル止めさせるのは私も賛成だし?こんくらいで助けになるなら出すわよ、ちょっと待っててねコンビニかどっかで下ろしてくるから」

オティヌス「いや、ちょっと待て」

美琴「何よ?」

オティヌス「よくよく考えたら借りるのはダメだ、奴はお前から金を借りたりはしない」

禁書「……うーん、それもそうだね、とうまはそういうこと厳しいと思うのかも」

美琴「……それは、まあわかるけどどうするのよ?」

禁書「なんとか借りたりする以外の事でどうにか出来ないかな?」

美琴「………思い付かないわね、働くにも私だってまだバイトすら出来ない歳だし、今すぐどうにか出来るほど世の中お金に甘くないと思うけど?」

オティヌス「………やはりか?うぅむどうするか……」

美琴「別にあいつに貸すんじゃなくて、あんた達に貸すって事で良いんじゃないの?言わなきゃ平気でしょ」

禁書「……え、でもそれは…」

オティヌス「我々には返済能力が無いぞ、実質贈与になる」

美琴「あげるのは馬鹿馬鹿しいからやだけど、別に返すのはいつでもいいし、早くどうにかしたいんだし」

オティヌス「奴には借りた金をどう説明する?」

美琴「そんなもん辻褄合わせて適当に言っとけば良いでしょ、ほら、例えばそっちの白いのの実家から仕送りが来たーとかあいつが納得しそうな事言っとけばね?」

禁書「………どうする?」

オティヌス「……仕方ない、好意に甘える以外に選択肢が無さそうだしな」

美琴から借金していた。

175: ん琴ってなんやねん(´・ω・`) 2014/10/19(日) 17:56:10.21 ID:sBB0DqVc0
………

上条「………まったくあのキングホワイトオオカブトさんのおかげで余計疲れたっての」ゲンナリ

土御門「にゃー、んで結局フレメアには正しく意味を伝えたのかにゃー?」ボロッ

上条「垣根に丸投げしてきた、だいたいなんで俺が説明しなくちゃいけない風潮があるんでせうか…………って、土御門またズタボロだけどどうした」

土御門「ん?ああ、なかなか素晴らしい画像を入手したからな、その代償ぜよ」ゲフッ

上条「……素晴らしい画像?」

土御門「これ」スチャ

上条「……ルチアのべそっかきメイド姿だな、つか何故ルチア」

土御門「一番嫌がりそうで意外性がありからかうと面白そうなのが三人のうちコイツだったもんで無理矢理着替えさせたぜよ、まあ俺の愛蔵本を破り捨てた張本人って理由もあるけどにゃー」

上条「……ああそう、可哀想に」

土御門「お互い様なんだぜい?あの本プレミア付でべらぼうに高いんだし」フンッ

上条「そんなもん学校に持ち込むなよ……」

176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 18:54:19.89 ID:sBB0DqVc0
上条「まあいい、んじゃ毎度お馴染み次回予告タイムをどうぞ土御門」

土御門「次か、個人的にはあまり歓迎したくない人物なんだが………まぁカミやんになにかするのだけはあり得ないから大丈夫だろう」

上条「ん?なに、ヤバい奴なのか?」

土御門「…………いや気にするな、次は雲川先輩ぜよ」

上条「なんだ先輩かよ、妙に引っ掛かる言い回しだから勘繰っちまっただろうが」

土御門「………とりあえずここで待っていれば来るはずぜよ、じゃあごゆっくり」スタスタ

上条「おう」

178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 19:10:32.79 ID:sBB0DqVc0
上条「さて、先輩か………いったいどんな用件でレンタルしてくるのやら」

芹亜「困っているようだからカンパ的な感覚だけど」ヒョコ

上条「おおっと!?いたんすか先輩!?」

芹亜「奴はあまり私と接触したくないだろうからな、そこの茂みでじっと待っていたんだけど、一人になるまで」

上条「は、はぁそうすか…」

芹亜「さて、時間も限られているし、今からそこにある私のマンションに行くのだけど」ズイッ

上条「……は、はい」ビクッ

芹亜「上条、少しじっとしていなさい」モゾモゾ

上条「え、あの、なにを?」

芹亜「いいから」ペタペタ、モゾモゾ

上条「いや、いきなり身体中ベタベタさわられたら誰だって疑問に…ちょ、くすぐったい!?」ビクビク

芹亜「よし…みつけたけど」スッ

上条「……ん?なんすかそれ?」

芹亜「盗聴器」

上条「……………」

芹亜「せっかくの時間だ、盗み聞きなんてされたくないからな、悪いが潰させて貰うけど」ポトッ、グシャ

上条「……どうりでどこいこうと会話内容把握してる訳だよあの野郎……」ゲンナリ


181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 19:26:47.97 ID:sBB0DqVc0

芹亜「さて、どうやら他には何もないようだし問題ないな、では行こうか」スタスタ

上条「あ、はい……しかし先輩よく分かりましたっすね、あいつが盗聴器仕掛けてるなんて、俺もそうだけどおかの誰も気付かなかったのに」スタスタ

芹亜「………」ギクッ

上条「先輩?」

芹亜「な、なんとなくだけど、ほら、奴は嫌らしい顔してるからな、盗み聞きくらいしそうだと何となく思ったのだけど」

上条「へー、あれですか、勘?」

芹亜「そうだけど、そう……先輩としての勘だけど」スタスタ

上条「さすが先輩だなぁ、高校生も高学年になると勘まで冴えるようになるのか」スタスタ

芹亜「う、うむ……色々と経験するからな、勘ぐらいは鋭くなるけど」スタスタ


182: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 19:57:22.65 ID:sBB0DqVc0

芹亜「さて、とりあえずくつろいでなさい」

上条「んじゃ失礼して、と………それで何すんですか先輩?」

芹亜「適当に話でもしていればいいけど、嫌か?」

上条「いえいえ、むしろ歓迎ですのことよ先輩、ゆっくり出来るって素晴らしいです」ウンウン

芹亜「……ふふっ、そうか」

上条「しかし、先輩こんなとこ住んでたんすね、うちの学校の女子寮だとばっかり思ってましたけどねぇ」キョロキョロ

芹亜「最近引っ越して来たのだけど、私も住居に関してはフラフラしているからな」

上条「そうなんすか、なんで?」

芹亜「気分屋なだけだけど、飽きたら別の所に行きたくなる性分でな」

上条「へー」キョロキョロ

芹亜「……そ、そんなにキョロキョロするほどおかしい所でもあるのか?」

上条「いや、おかしくはないと思うんすけどね?」

芹亜「ふむ、何か気になるのか」

上条「いや、ここべらぼうに家賃とか高そうだなぁって、高層マンションの割りと上層で部屋数多いし、俺らの高校通ってる生徒のlevelでこんなとこ住めるほど報奨金もらえんのかなーって」

芹亜「あっ」ギクッ

上条「……?」キョトン

芹亜(……うかつだった…!!確かに彼の言う通りこのマンションじゃ高級的すぎるけど!!まずい誰にも邪魔されず防備も万全で先輩というイメージに相応しい落ち着いた雰囲気の出せる間取りと内装だけを重視し過ぎてそんな簡単な事に目がいかないとはッッ!!)ギリッ

上条「先輩どうしたんすか?」

芹亜「……た、確かにちょっと高いけど、うん……」オロオロ

183: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 20:23:06.84 ID:sBB0DqVc0
芹亜(……ま、まあまだ問題ないけど!!多少無理してるって事にすればいくらでも誤魔化せるけど!!)ドキドキ

上条「で、どうしてんすか?」

芹亜「むぐっ、ど、どうしてるとはなにが?」ビクッ

上条「いや、参考までにですね?こういう所に住んでてお金関係はどう工面してんのかなーって」

芹亜「………そうだな……えぇっと……」

上条「やっぱりバイトとかしてのかな?どうなんすか?」

芹亜「…バイトか……まあ、しているけど」

芹亜(どっちが本業なのかあいまいだけど、学業と理事会のブレインて……うぅむ……まあ、バイトって事で構わないな、うん)ダラダラ

上条「ですよね、それで?」

芹亜「ん?」キョトン

上条「なんのバイトしてんすか?」

芹亜「……………」

上条「………先輩?」キョトン

芹亜(……なんて言おう……まさかそのまま言うのなんてできないけど、それ以外で私のイメージを崩さず納得させられるバイトってなんだ?うぅむ……」


芹亜(ネット関係か?い、いやそれだとパソコン見せてと言われたら誤魔化せん!!見せないで通す自信も無いし却下だけど、なら事務関係…………地味だ!!ピザ屋の宅配……バイク乗れないけど!!ならウェイトレス……似合わないだろ!!)ブツブツ

上条「……先輩?それでどんなバイトを?」

芹亜「………え、あー……こ……」

上条「はい?」

芹亜「……………………こんびに」フイッ

上条「えっ」


芹亜「」




芹亜(………しまった)グフッ





184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/19(日) 20:35:51.64 ID:sBB0DqVc0
上条「コンビニ?マジですか先輩?」

芹亜「」

上条「へー……意外なバイトだなぁ」

芹亜(……どうも彼の目の前にいると頭がよく回らないけど……よりによってコンビニなんて口走るとはな……私が…)ガックリ

上条「何処のコンビニすか?」

芹亜「…………恥ずかしいから教えないけど」プルプル

上条「えー、残念……先輩のコンビニユニフォーム姿が拝見出来るかと思ったのに」

芹亜「…………」ピクッ

上条「同世代の子があれ来てたりするとけっこう可愛かったりするし」

芹亜「…そ、そうか?」ソワソワ

上条「先輩はなんか想像つかないけど、どうなのかなーって」

芹亜「…………」

上条「まあ、知り合いが来たら気まずいとかあるんでしょうかね?仕方ないかな」

芹亜「……そ、そのうち見せてあげるけと、うん」

上条「良いんですか先輩?」

芹亜「その程度ならいくらでも構わないけど」


芹亜(………ユニフォームだけ全コンビニ社種分揃えておこう)ソワソワ

194: ◆Ab.sC93XWE 2014/10/20(月) 20:57:51.73 ID:vTRhHJj30
………

上条「……もしもし土御門、終わったぞぉ?」

土御門『…………何も問題なかったか?』

上条「別に?つーか先輩は何かあったりするわけじゃないんだから、何か気になるのかよ?」

土御門『いや、無いならいい気にするな』

上条「それよりお前、盗聴器仕掛けるとかやめろよなぁ?目的とか理由は理解出来るけど気分良いことじゃないんだしさぁ……」

土御門『…………まさかあそこまで容易に発見されるとは予想外ぜよ、かなり入念にカモフラージュしたはずなんだが』

上条「そうなのか?でも先輩見つけたのは勘だっていってたしなぁ」

土御門『………そうか、まあ良いだろう』

上条「で?今日は終わりだよな、もう遅いし」

土御門『ああ、また明日ぜよカミやん、金は朝に渡すって事で構わないな?』

上条「ああ、お疲れ」

195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/20(月) 21:18:24.09 ID:vTRhHJj30

………

土御門「………やはり侮れんな、雲川芹亜」

土御門「…………」prrrr!

土御門「はーいもしもしカミやんレンタルサービスだにゃー!!」ピッ

芹亜『わたしだけど』

土御門「………予約は3週間後だ」

芹亜『入れておけ、ああそれとだ………彼の帰り際に新しい盗聴器を仕掛けておいた、今後は私にも受信させろ』

土御門「………一顧客に過ぎん貴様を贔屓にする事は出来んな」

芹亜『……誰のお陰で貴様はいままでと同じ日常を送っていると思っている?その辺りをもう一度理解させてやってもいいのだけど』

土御門「上条当麻の友人としての俺を手駒にしたいだけだろう貴様は、悪いが恩をきせようとしても無駄だぞ」

芹亜『……言うじゃないか、椅子の分際で』

土御門「ふん、話はそれだけか?」

芹亜『もうひとつ雑用を頼む、コンビニのユニフォームを全社分、明日の朝までに調達してほしいのだけど』

土御門「…………」

芹亜『返事はどうした?』

土御門「……カミやんは別にユニフォームフェチじゃないぞ?」

芹亜『そ、そんなことは知っているけど!!いいからもってこい、分かったな椅子!!』ブチッ

土御門「…………」ツー,ツー

土御門「……2サイズほど小さいの持ってってピチピチユニフォーム姿晒すようにでも仕向けてやるか」スタスタ


198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/20(月) 21:48:48.17 ID:vTRhHJj30
………

上条「さーて、あいつら大人しく待ってるかなーっと………ただいまぁー」ガチャ

美琴「あ、おかえり」トントン

禁書「おかえりかもとうま」グツグツ

オティヌス「少し待っていろ、もう少しで食事の用意が終わる」

上条「………そうかわかった……んー、なんだかんだで帰ると飯が作って貰えてる、なんて素晴らしい進歩なんだろうか、うん」シンミリ

美琴「大袈裟ねぇ」

上条「ん?」

禁書「短髪、おとうふ」

美琴「切ってそこ置いてあるでしょ」

禁書「ん、そっか」グツグツ

オティヌス「沸騰させないように火加減に注意しろ、煮立ち過ぎると味が悪くなるからな」

禁書「うん」

美琴「ふーん?中々手際良いじゃん」

禁書「まいかにもお墨付きもらったかも」フフン

上条「いや、なんで御坂が居る」

199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/20(月) 22:13:13.23 ID:vTRhHJj30
美琴「え、いや、ちょっとね」

上条「………門限守れよ不良娘!?そんなポンポンぶっちぎっていいのか常磐台の学生寮は!?」

美琴「そこはあんたに言われたくないわよ……大丈夫よ黒子には言ってあるもん」

上条「………はぁ、それで?」

オティヌス「この小娘には買い物を手伝わせたのだ、少々手が足りなかったからな」

美琴「まったく、食事作ろうにも材料どころかお米すらないんだもん、女二人で運ぶの大変だったわよ」

禁書「ちょっと買いすぎだったかも?」

オティヌス「まとめ買いは節約の基本だ、多少辛かろうが一気に買うに越したことはない」

美琴「まあ、そうだけどさ………せめて運搬手段は欲しかったわねぇ」

上条「買い物……?」

オティヌス「ああ、食材関係はほぼ切らしていたのでな、行ってきた」コクリ

禁書「これでしばらくはごはんの心配しなくていいんだよ」フンス

上条「待て、どうやって買った?お金は?」

禁書「え、それは……」

美琴「この子の給料……でいいのよね、それ出たって聞いたわよ?」

上条「給料…?」

オティヌス「そうだ、禁書目録の給金を仕送らせる事がてきたからな、禁書目録」

禁書「え、う…うん……とうま、はい」スッ

上条「……………80万はあるな……インデックス…」

美琴「良かったじゃん、お金困ってたんでしょあんた?そんだけあればレンタルとかやんなくていいし」

上条「………」

禁書「えと、とうま……ちょっと使っちゃったけど、うけとってほしいかも……」オドオド

200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/20(月) 22:34:36.27 ID:vTRhHJj30

上条「………」

禁書「あの、とうま?」

オティヌス「……受けとらんのか?」

美琴「なに?どうしたのよ?」

上条「……ちょっと使ったって、元はいくらなんだこれ?」

オティヌス「100万だが?」

上条「ひゃくっ…!?ちょ……あの……差額の20万はどこへ…?」ダラダラ

禁書「えと、まずごはんの材料かって、それから……」ゴソゴソ

オティヌス「各種支払いも済ませておいたからな、というか……殆どのインフラ滞納してたようなんだが?」

美琴「えーと、これが電気、こっちがガス、そんでこれが水道っと……ていうかここ、光熱費が寮費に含まれてないの?めんどくさー…」

オティヌス「そっちは大した額ではなかったがこちらがな、携帯料金2ヶ月分と、それに治療費用、これは払わねばならんものだろうし一括で支払ってきたからな?これで請求されているものはすべて片付いた筈だ」

上条「」

禁書「…とうま?」

オティヌス「おいどうした?」

上条「………あの、そのお金、どっからきたの?」ガタガタ

美琴「いやだから、この子の給料……」

上条「インデックスは給料全額天引きされてんだろ!?知ってるからな!?」

禁書「えっ」ギクッ

オティヌス「なにっ」ビクッ

美琴「へっ?」ギョッ

上条「どっから持ってきたの!?も、もしかして借金じゃあないだろうな!?」ウルウル

禁書「……ぅ…」

オティヌス「……ぐぬ…」

美琴「……えーと」

上条「………………………借金か、借金なんだな………………ふぅ……」フラッ



上条「」パタリ


禁書「と、とうま!?」パタパタ

オティヌス「お、おいしっかりしろ!?」オロオロ

美琴「え、倒れるほどショックなの!?」

207: ◆Ab.sC93XWE 2014/10/21(火) 22:00:38.72 ID:8V11oWag0
オティヌス「……落ち着いたか?」

上条「………うん…なんとか、つまりお金の出所は御坂な訳ね?」クラクラ

美琴「そうよ、事情聞いたらほっとけないと思ったから」

禁書「ごめんかもとうま、やっぱりとうまにも一言伝えておくべきだったかも」

上条「…………頼むから金銭関係だけは勘弁して、マジで……」ウルウル

オティヌス「だが仕方ないだろう?お前だってレンタル云々なんてやっていたくないんだろう?」

上条「そうだけどな!?そうなんだけどな!?でも借金とか冗談じゃないから!!残ってるのすぐ返しても差額20万だぞ!?どうすんのこれ!?」ウルウル

美琴「返すのなんていつでもいいけど?」

上条「そういう問題じゃねぇ!!」ウガー!!

美琴「じゃあどういう問題なのよ?だいたい、使ったっていっても光熱費関係とか諸々以外には一切使ってないみたいだし近い内に捻出しなきゃいけないお金だったんでしょ?それを今日まとめて私が肩代わりしただけだし、支払い期限とか考慮したら結果的にあんたの負担はかなり減ったんじゃないの?どうなのよ?」

上条「ぐっ!!た、確かにそうだが…!!」

美琴「だいたいあんたね、何とかギリギリ生活出来てるってなんか言ってるみたいだけどさ、携帯は料金延滞、あんたがバカやって累積した入院費用は不払いで督促されてる、光熱費だけはなんとか遅れず払ってたみたいだけど今月はこれ、確実に滞納したわよね?さらに言うならこの子たちに一銭もお金預けてないのに冷蔵庫は空っぽお米もネコのごはんも何も無し、これギリギリ生活出来てるどころか余裕でアウトよね?」

上条「」

禁書「…………」

オティヌス「…………」

美琴「そんな体たらくでこの子たちがなんとかしようって思ってした事怒るのはちょっと違うんじゃないの?」

上条「…………そ、そうだけど…」オドオド

208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 22:29:40.97 ID:8V11oWag0
美琴「確かにあんたに内緒にしようとした事はダメだったわ、私が言い出した事だしそこは非を認めるわよ、でも結果的にあんたの負担は減らせた筈なんだから良いでしょ別に」

上条「………う、うぐぅ…」プルプル

禁書「……とうまが日常生活での常識論で論破されてるんだよ」ゴクリ

オティヌス「…う、うむ……普段の生活面ではこやつの考えはだいたい正しいと私も評価していたのだが」

美琴「ダメよあんた達、私も今気付いたけどこいつはそこら辺もけっこう怪しいわ、見習ったりしたら後で大変よ、大人になってからね」

上条「お、俺だっていろいろ考えてだな?」モジモジ

美琴「じゃ、まず私がお金貸したのすんごい嫌みたいだけどその理由は?」

上条「…………………年下の女の子にすがりつくとか……上条さん的には許せないなぁーって……」モジモジ

美琴「……はぁ?あんたそんな理由で嫌がってんの!?馬鹿じゃないの!?」

オティヌス「……なんだ、典型的な下らん男の自尊心の問題だったのか、アホくさい……」

禁書「……とうま」ジトッ

上条「だってさぁ!?ほらこういうので頼ったりすんの情けないというかカッコ悪いというかね!?分かりませんかねぇ!?」

美琴「わかんない」ヘッ

オティヌス「もう少しまともな理由で嫌がっているのかと思ったらこれだからな、十分にダサいから安心しろ」ハァ

禁書「なんか損した気分なんだよ…」ジトッ

上条「…ぐぅ……!!やっぱり理解はされませんよねちくしょう!!」ウルウル

211: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 22:54:09.93 ID:8V11oWag0
美琴「……はぁ、もう良いわ、とにかくこれであんたがレンタルとかやるのは終わりに出来る訳だし、他の事は別に口出しする権利もないし」ハァ

禁書「ありがとうかも、短髪」

美琴「べっつに、このくらいなら幾らでも手を貸すわよ」ヒラヒラ

上条「………レンタルを止める、か……うーん…」

オティヌス「なんだ、何か問題あるのか?」

上条「………いや、ダメだ、やっぱり止められない」

禁書「……え?」

美琴「………ちょっと、なんでよ?」ジロッ

上条「お前に返す金、止めたらどうやって払うんだよ……」

美琴「だからいつでも良いっつってんでしょ、良いから止めなさい、良いわね?」ジトッ

上条「いつでも良いっていってもずるずると先送りにする訳いかないだろ!?さっさと返す、これだけは譲れないからな!!」

美琴「いつでも良いっていってんだから何年後だろうが何十年後だろうが構わないっつってんのよ良いから辞めなさいよね!!続けられたらそれこそ貸した意味がないっつっの!!」バンッ

上条「そんな先にてしよ常識的にしちゃだめだろ!!とにかくさっさと返す、みっちりやれば一ヶ月ぐらいでなんとかなる!!」

美琴「だ、か、ら!!!!やめてくんなきゃ困るっつってんだろがゴラァァァァァ!!!!」バチバチバチバチィ!!

上条「ぎゃぁぁぁぁぁビリビリすんな!?家電が!?家電達の命がァァァァァぁぁ!?!?」バキンッ

オティヌス「お、おい二人とも落ち着け…!?」オロオロ

禁書「け、ケンカはダメなんだよ!?」オロオロ

215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/21(火) 23:22:03.39 ID:8V11oWag0
美琴「良いから辞めろ!!とっとと辞めろ!!なにがなんでも意地でも辞めろ!!!!」

上条「レンジ無事冷蔵庫無事テレビも無事………よ、良かった全員無事だな家電ちゃん……」サスサス

美琴「話を聞けッッ!!!!涙目でテレビをなで回すな!!壊しちゃったら弁償ぐらいするわよ!?」ウガー!!

上条「……お、お前がいきなりビリビリすんのが悪いんじゃねぇーかよぉ…」ビクッ

美琴「あんたが意固地だからカッとなっちゃったのよ!!悪かったわね!!」

オティヌス「おい、お前がこの小娘に負い目を作りたくないのは一応理解出来なくもないが、だからといってレンタルを辞めさせる為に出すものを出してくれた意味を無くすのかお前は?」

上条「…………」

禁書「……とうま、みんなとうまに辞めて欲しくて相談してたんだよ?」

美琴「………あんたさぁ、ちょっとくらい人の意見聞きなさいよね?いっつも一人でなんとかしようとして、それあんたの悪い癖だからね?」


234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 15:04:13.97 ID:OLxEOc+u0
上条「………わかった、辞めるよレンタル」

美琴「……む?」ピクッ

上条「確かに御坂の言う通りだ、俺が頑固過ぎる面もかなりあるんだろうな……」

オティヌス「ようやく聞く耳持ったか、やれやれ……」

禁書「良かったかも」

上条「一人で暮らしてるんじゃないんだしな、俺一人が躍起になってもダメだったって事か……悪かった」

美琴「……よし、納得してくれたんなら構わないわ、私も勝手にでしゃばったの謝る、ごめん」

上条「………しかしあれだな」

美琴「なに?」

上条「御坂って良い奥さんになりそうね………思ったより経済面でシビアというかなんというか」

美琴「へぷぼぉっっ!?!?」ブフォー

禁書「…………」

オティヌス「…………」

美琴「にゃ、にゃ、いきなりなゃにを!?」

上条「えーとなんつうんだこういうの?えーと……かかあ天下?」

美琴「そ、それは結婚してる人の関係!?まだけ、結婚してないでしょ私ら!?」

上条「………まあそうか、うーん?」

オティヌス「おい小娘」

禁書「まだってなにかな短髪」

美琴「うぐっ!?」ビクッ


235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 15:19:18.80 ID:OLxEOc+u0
………翌日、昼休み。


土御門「そういう事なら構わんぜい、むしろ早めに辞められる事になって良かったにゃー?」

上条「内心複雑だがな、まあやりたい訳じゃなかったし感謝してるよ御坂には」ハァ

青ピ「ま、なんにしてもお金の心配せんようになれて良かったやんカミやん、僕も内心嫌々レンタルに赴くカミやんを見て女の子達が心を痛めんかとヒヤヒヤしとったんやで?」

上条「俺そのものに対して心を痛めろよそこは!!」

土御門「それでカミやん、借りた金の残金はどうした?」

上条「返そうと思ったんだけどな、「あんた、何かしらの緊急の出費とかにとんでもなく弱いみたいだからまだ持ってなさいよ」って感じで言われてな、そのまま借りっぱ」

土御門「ほう、まあ適切な判断と言えるにゃー?」

青ピ「カミやんの場合何処で負債抱えるかわかったもんじゃあらへんからね、そのままかりとった方が正解やろね、返済期日も利息もあらへんのやろ?」

上条「………不安になるから突然の出費フラグを立てるのは止めろ」

237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 15:32:45.45 ID:OLxEOc+u0


ピンポンパンポーン

『えー、一年の上条ちゃーん?いまから大至急職員室の先生の所まで来てくださーい、ちょっと大事なお話がありますので………繰り返しますよー?一年の上条ちゃん、今すぐ先生の所へ……』



上条「……ん?」

土御門「何かしたぜよカミやん?」

青ピ「小萌せんせぇからのご指名やで?」

上条「………昨日のアニェーゼ達の事か?いやでもその辺は既にお叱りを受けたまわりましたけどなぁ………宿題とかか?なんかあったっけ?」

土御門「宿題ぶっちぎるのはカミやんの十八番だしにゃー?わざわざ職員室呼びつけてお説教するなら問答無用で補習ってのが小萌先生のスタイルじゃね?」

上条「……それもそうか……まあ、行けば分かるかな、ちょっと行ってくる」ガタッ

土御門「お達者でにゃー」

青ピ「僕も小萌せんせぇに呼び出されてお説教されたいわぁ…ええなぁカミやん」


239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 15:58:21.73 ID:OLxEOc+u0
………

上条「小萌先生ー、来ましたよー?」

小萌「あ、上条ちゃん今回は呼んだらすぐ来ましたね、感心ですよー?」パタパタ

上条「それで先生、ご用件は?」

小萌「うーん……ちょっと言いづらい事なんですけど………とりあえずこれをまず渡しますね?」ピッ

上条「……うん?なになに、えーと……○○高等学校所属男子学生寮規約書?」

小萌「そっちは今からする説明の補則用の書類です、2枚目をまず見てください上条ちゃん」

上条「……2枚目?」ピラッ


[保険適応外費用請求書]

「修繕費用として

¥848,000也


上条「」

小萌「………先生もいろいろとお話してきたりしたんですけど……その、あの寮を管理してる先方がいくらなんでも壊しすぎだーってカンカンなのですよぉ、先生ちょっと庇いきれませんでした……」

上条「」プルプル


244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 16:15:18.34 ID:OLxEOc+u0
上条「………た、確かに何とか保険効かせて治して貰った記憶はあるけど…」ワナワナ

小萌「保険が通る前に業者さん説得して修繕して貰ってたんですけどね、ほら、住んでる所がボロボロじゃ可哀想ですから……何度も先生頭下げてとりあえず修繕費用支払い前に直して貰えてたんですけど…」

上条「…………保険適応外認定をうけたと…」

小萌「そうなんですよ、まあ聞いた話では故意に破壊したような壊れかたばっかりだったからそれは仕方ないんでしょうけど」

上条「で、デスヨネー」ヒクッ

小萌「それで、とりあえず請求書と証拠の見積りをですね、さっきファックスされちゃいましたから上条ちゃんの今後の住むところとか支払い責任をどうするのかとか話さなくちゃいけないので呼んだんです、おーけーですか?」

上条「…………な、何故今このタイミングでこんな請求が……」ウルウル

小萌「それは先生が上条ちゃんの知らない所で日夜いろんな所にお話しに行ったり説明したり説得したりなんとか上条ちゃんの責任回避に頑張ってたからですよぉ、まあ、これにかんしてはダメでしたけど……」シュン

上条「……す、すんません」ガクッ

247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 16:37:40.23 ID:OLxEOc+u0
上条「……す、住むところっていうと………」

小萌「……ぶっちゃけ出てけって言われてますね」

上条「………そ、そらそうですね……ふはは…」プルプル

小萌「住むところなんかはまぁ、暫く先生の所でシスターちゃんごと預かっても問題ないのですけどね、それよりこのお金どうするかです」

上条「………」

小萌「金額が金額なので先生もちょっと立て替えとかは難しくて………上条ちゃんだってこんなお金持ってないでしょうし………ですから、あんまりこういう事でご連絡するのは気が引けるんですけど上条ちゃんのご両親にも相談しなきゃですよねぇ…」ウーン

上条「え、父さんと母さんに…?」

小萌「はい、どのような支払い方法にするかとか、まあそういうのも含めて保護者の方に知らせない訳にはいかないです」

上条「………………」

小萌「えーと、先方さんが言うには全額一括で支払うなら寮に残っていても構わないとは言ってますけど、上条ちゃんは誰かに面倒見て貰った方がおバカな事しないと思うから先生としては……まぁそこは上条ちゃんと上条ちゃんのご両親でお話するべき所ですかねぇ」

上条(……………と、父さんと母さんには迷惑かけたくねぇな……い、一応持ってるが!!いや、でも!?)プルプル

248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 17:03:20.16 ID:OLxEOc+u0
小萌「ではちょっと上条ちゃんのご両親に連絡しちゃいますね?」ポチポチ

上条「っ!?」

小萌「……ふぅ、気が重いですけど払わない訳にはいかないですからねぇ………あ、もしもし?私は○○高校の上条ちゃ…ゲフン上条当麻くんのの担任を勤めさせて頂いている月詠という者なのですがそちらは上条当麻くんのお母様でよろしいでしょうかー?」

上条「……ぬ、ぬおおおおおおおお!!!!」ガシッ、ブチッ!!

小萌「あ!?か、上条ちゃんなにするんです!?」


上条「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」ガシッ、ダダダダダッ!!

小萌「はぐっ!?むぐーー!?!?」ジタバタ


シーーン……

災誤「……なにしとるんだあいつは?」

親船「……さ、さあ?」

黄泉川「月詠センセが生徒に拐かされたじゃんよ…」

249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 17:28:27.69 ID:OLxEOc+u0

……で、体育用具室。

バターン!!

上条「おおおおおおおおっ!!ふんっ!!」ぽすっ

小萌「はぅ!?た、体育用具室でマットの上ですか!?か、上条ちゃんなにするんです!?」ソワソワ

上条「……はぁ…はぁ……先生ちょっと待っててください今……っ…出すから……」バサッ、ヌギヌギ

小萌「ふぇぇ!?だ、出すって何をです!?ぬ、脱いでるって事はやっぱりあれなんですか!?」ソワソワ

上条「(御坂から借りた金こんな事につかったら)後悔するかもしれないけどっ……!!(親への電話を止めたし)今さら止められない!!」ポイッ

小萌「はぅ!?」カァァァ

上条「先生!!」ガバッ

小萌「だ、ダメなのですよ上条ちゃん!?せ、先生は生徒と教師の禁断の愛欲物語とかマンガやドラマでは大好物ですけどじ、実際にはほんのちょっと困ってしまいますからっ!!いや、やめてください上条ちゃん!!」クネクネ

上条「先生、80万あります、ちょっと足りないけど何とかなりませんか」バンッ


小萌「……………ほぇ?」ピタッ


上条「の、残りのお金は近いうちに払いますんでこれでどうか……!!ふぐぅ…!!」ブワッ


259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 20:17:59.91 ID:OLxEOc+u0

小萌「……えーと、上条ちゃん?」

上条「…お、親に迷惑は掛けられないんで……ちょっと足りないけど…これでどうにか……」プルプル

小萌「……どうして脱ぐのかって思ったらお金を体にくくりつけてたのですか」ジトッ

上条「へ?ええまぁ、こんな大金ポケットごときじゃ安心出来ないし、家には置いときたくないし銀行は早朝やってないし」

小萌「……コンビニのATMで良いと思いますけど」ジトー

上条「手数料もったいないじゃないすか」キッ

小萌「…………そんな事言って変な所でけちったりするからお財布落としたりなんかしたとき困るのですよ上条ちゃん」ハァー

上条「……そ、そうですかね?」タジッ

小萌「……まあそこは今は言わないでおきましょう、それで、このお金どうしたんですか?」

上条「…………」

小萌「言いなさい」ジッ

上条「実はコツコツバイトをですね?」フイッ

小萌「誰に借りたんです?そもそもこんな大金借りた理由は何なんですか?」

上条「…………」ダラダラ

小萌「いっつもフラフラしてて何処で何をしてるかまったく分からない上にいつのまにか入院なんかしちゃってる上条ちゃんがコツコツバイトでこんな大金稼いで貯めておくなんて出来ないのくらい分かってますからね?」ジッ

上条「し、信用ないなぁ俺……ふへへ…」プルプル

小萌「笑ってないでとっとと言いやがれですぅ」プンスカ

261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 20:49:39.62 ID:OLxEOc+u0

上条「………えーと」

小萌「言いたくないんですか?」

上条「…………は、はい…ちょっと勘弁してほしいなーって…」エヘッ

小萌「では受け取れませんねぇ、出所不明の大金を未成年の学生が持っていたとか大問題なのですよぉ、したがってご両親に修繕費用と合わせてまとめて報告ですねー、残念でした上条ちゃん」スチャ、ポチポチ

上条「ぎゃぁぁぁぁぁ待って!?待って先生お願いですから待って!!」ハシッ

小萌「ふぁぁっ!?ちょ、上条ちゃん上半身裸でつかみかからないでくださっ……やぁっ!?」ジタバタ

上条「お、お願いしますから何とぞ穏便に!!ご慈悲を!!ご慈悲をぉ!!」ガシッ、グイグイ

小萌「こ、この体勢はいろいろまずっ!?やっ、ふぁ!?だ、ダメです上条ちゃん!?はぅ、わ、わかりましたから!!言う通りにしますから…離れ…はぅ////」クネクネ

上条「ホントに!?大丈夫ですか先生?」パッ

小萌「……………うぅ……上条ちゃんはいっつもいっつも先生のウィークポイントを適格に攻めてくるから困るんですよぉ……分かりましたよなんにも聞きませんよどうせいっつもそうなんですから……うぅ……」ドキドキ

上条「……いや、すいません先生……それで足りない分なんですけど……」

小萌「……えーと、ひぃふぅみぃ…………だいたい5万ですか……仕方ないですねぇ、ほんとはいけないしするべきじゃないですし先生だって困ってしまうんですけどこのぐらいなら立て替えてあげますよ上条ちゃん」


上条「…………ま、マジですいません、まさか先生が立て替えてくれるとは」

小萌「今回だけですよ?上条ちゃんはヤンチャですけど性格的に悪さする子じゃないですし、先方さんは一括じゃないと納得しないかもしれませんし」

上条「…………ホントに良いんですか?」

小萌「じゃ、ご両親に連絡します?」

上条「…………必ずお返しします、ありがとうございます先生」orz

小萌(………しばらく安酒ですかねぇ……わたしもあんまり貯蓄はしてませんし……ふぅ……)






263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 21:13:06.14 ID:OLxEOc+u0
…………

上条「………という訳なんだが」


土御門「…………」

青ピ「…………」


上条「続けるよレンタル、こうなったら燃え尽きて灰になるまでレンタル上条さんとして生きる他ないや、ふはは」ウルウル

青ピ「……なんというか、言葉にならへんわ」


上条「だろ?笑っちゃうよな」ヘラヘラ

土御門「………カミやん、その請求書の明細貸してみろ」

上条「はいよ」

青ピ「どれどれ?えーと、9月頭にベランダ及びガラス戸全交換及びリビング壁紙張り直し」

上条「闇咲逢魔っておっさんにぶっ壊されてなー、ふはは……弁償させようにも連絡先ワカンネー」ヘラヘラ

土御門「……給湯器修理、これが10月」

上条「それインデックスだわ、洗剤を給湯器にぶちまけてなぁ、ふはは、そんなかでは大した金額じゃないど」

青ピ「………なんやこれ?浴室改装工場?」

上条「レッサーとバードウェイな、あいつらは連絡取れるけどさぁ、弁償させようとしたらミイラ取りがミイラになりそうだしねぇ、リスク背負うぐらいなら関わらん方が身のためになりそうだし、ふはは」ウルウル

土御門「………カミやん」

上条「昨日だぜ?百万借りたの、それが一日どころか12時間程度ですっからかんだぜ?ふはは」ポロポロ

青ピ「………うわぁ」







上条「……………………ふ………不幸だぁ……」グシグシ




267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 21:45:28.80 ID:OLxEOc+u0
上条「という訳でな、辞めるっての取り消しな」

青ピ「……そ、そか…まぁ頑張ってなカミやん」

土御門「………カミやんマジで仕事斡旋するか?というかきちんと契約書にサインすれば今までのカミやんがこなした出来事に給料発生させられるぞ」

上条「契約書って?」

土御門「雇用契約書、一応必要悪の教会のメンバーにも形だけに近いがそういった体勢は整えられている、カミやんにその気があれば即日支払いされるように手を打つが」

上条「やだ」

青ピ「なんの話か分からんけと、お金貰える事しとったんなら貰っといた方がええんとちゃうの?」

上条「俺は金が欲しくて動いた訳じゃないし、それにな?土御門の誘いにのってイギリスと雇用関係とか築いたら最後、二度と普通の生活に戻れなくなるだろ、学園都市側のそういった組織も同じく無理、やってる事気に入らねぇからな」

土御門「だろうな、そう言うとは思っていたが……」

青ピ「なぁなぁツッチー、それって雇用契約結ばんともらえへんの?仕事しとったのならカミやんが嫌がろうと渡してもええんとちゃうの?」

土御門「にゃー、気持ちはわかるんだがにゃー?例えばだ、ワ○ミとかす○家で働いてるバイト達が大変そうにしてたからカミやんがなんの関係も無いのに手伝ったとしたら、雇用側はカミやんに給料渡すと思うかにゃー?」

青ピ「ないわぁ、カミやんやっとる事むちゃくちゃやんそれ」

土御門「実際に末端のワンオペバイトは物凄く助かるけどにゃー、内心どうあれ評価されるような行動ではないって組織内では言うほかないんだぜよ」

上条「つーか何故ブラック企業で例える」

土御門「分かりやすくカミやんの行動を説明しようと思って」

上条「ああそう…」

269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 22:04:59.54 ID:OLxEOc+u0

上条「……まあいい、お前の微妙な例えとか関係無しに別に評価なんて要らないし、それより放課後に相手する奴は誰なんだ?」

土御門「レッサー」

上条「おい、レッサーとバードウェイとキャーリサは最優先で出禁にしとけっつったろ」クワッ

青ピ「さっき話にでとった子やね、丁度ええんとちゃうの?」

土御門「説得して金踏んだくれにゃー、それから出禁でも遅くないぜよ」

上条「………く、仕方ないか……確かに言う通りではあるからな」

土御門「じゃ、授業終ったら頼むぜよ」

青ピ「これ以上負債作らんように気を付けてな、関係」

上条「わかってるよ!!」グスン

271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 22:31:08.11 ID:OLxEOc+u0

…………放課後。

レッサー「という訳で私です!!前回の敗北を乗り越えて再びやってきましたよ!!」フンス

上条「そうか、おつかれ」

レッサー「相変わらず私にはつれないですねぇ………そんなに私の事嫌いなんですか?」ウルッ

上条「嫌いにもなるわ、ほれ……まずこれ読め」スッ

レッサー「……ちっ、涙目上目遣いにもどうじませんよこの人……えーとなになに?うへぇ日本語表記だけじゃないですか配慮が行き届いてませんよめんどくさいなぁ」ジィー

上条「読めないなら読むけど」

レッサー「読めますよ、ただちょっとめんどくさいってけですからね……えーと、ほーけいてきohそとうけもとむ書………FUJYOSHI・BOOKかなにかですか?」

上条「おまえわざとだろ」

レッサー「で、この請求書がなにか?」シレッ

上条「………いちいちツッコまねぇからな?簡単いうからな、お前らが前壊した浴室の修理費払え」

レッサー「ああ、あれの修理代ですか」ポン

上条「分かってたなら修理代ぐらいあの時おいてけよてめぇ!?」

レッサー「えー、私にそんなお金ないですよぉ」ブーブー

上条「こ、このやろっ……!!」イラッ

274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 22:55:36.90 ID:OLxEOc+u0

上条「こっちだってそんな金ねぇよ!?いいから払えよぉ!!」ビッタンビッタン

レッサー「えぅっ、な、なんでそんな必死なんですか………払えとかそんな事いわれても困りますよぉ……」タジッ

上条「お前以上に俺は絶賛お困り中なんだよ…!!ま、マジでどうにかしなきゃならないんだよ頼むから払ってくれ……うぅ……」ポロポロ

レッサー「………む、むぅ……どうしましょうかね……」オロオロ

上条「………ぜんぜんないの?」

レッサー「私のおこづかいは前回と今回こちらに来た旅費分でぶっとんじゃいましたし……新たなる光の活動費から捻出しようにも最近稼いでないからカッツカツですし、無理矢理払おうとすれば尻鷲掴みにされる所か夜鷹まがいの事してこいとか言われてケダモノバイキングの子孫の男性に大事な方を鷲掴みにされちゃうかも……」クネクネ

上条「……尻をいちいち振るなうっとおしい、つーかそんなカッツカツの状態で何回もきてんのかよお前は!?アホかよ!?」

レッサー「………そんなに魅力ありませんかねぇ、うーん…」

上条「話が進まない!!真面目に聞けよ!?」イライラ


レッサー「私は常に大真面目ですけど」キッ

上条「もうそういうの、いいから」ブンブン

レッサー「ちっ、ホントに男ですか貴方、これだけしても無反応とか」

上条「俺はきちんと話がしたいの、分かる?ねぇ?」

276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 23:09:36.74 ID:OLxEOc+u0
レッサー「でしたらそちらの話にあわせますけどね、そもそもですよ上条さんっ」ビシッ

上条「おう、なんだ」

レッサー「私はその負債に対する支払い義務などない!!何故なら私が壊したんじゃないからです!!」

上条「なにぃ!?」

レッサー「ふふん、自分が手を下した訳でもないものにお金なんて払えませんよ、残念でした」ドヤッ

上条「んなこと言ってもお前バードウェイと一緒にその時俺がいた風呂場にもぐり込んできてただろ!?」

レッサー「ですから、あれは明けの日射しのボスがやった事でしてね?私がしたことと言えば破壊の現場に居合わせそれを傍観したのちに貴方の寝ている場所へ潜り込むという目的に便乗しただけですよ、ほら私は壊してない」フフン

上条「どう考えても共犯の同罪じゃねえかバカ野郎!!?!」ウガー!!

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 23:23:00.25 ID:OLxEOc+u0
レッサー「……むぅ、私じゃないのに……まあちょっとは責任あるのは間違いないでしょうしなんとかしましょうか」ポチポチ

上条「なんだ、当てがあるのか?」

レッサー「当てというか同罪の奴というか、ちょっと連絡先は以前に交換してるので事情説明してみますね?」ポチポチポチポチ

上条「同罪の奴ってバードウェイか……ちょっとなぁ…いやでもやっぱりお金は払って貰えるなら貰った方が……」

レッサー「…なんですか?私に言ってきて向こうには言わないつもりだったんですかもしかして?そんなところで贔屓にされても困るだけなんですけど?」ポチポチ

上条

278: ミスった(´・ω・`) 2014/10/22(水) 23:33:37.48 ID:OLxEOc+u0
上条「……だってバードウェイはシャレにならん事平気でするし」

レッサー「ま、それはそうですけど…おっ?」ピローン

上条「………なんだって?」

レッサー「……待ってくださいね、えーと」ポチポチ



レッサー「ふむ、なるほど……上条さん朗報ですよ、払わなくていいようにしてやるから心配するなだそうです」

上条「え、払ってくれるの?」

レッサー「いえ?」


上条「は?」

レッサー「修理業者ぶっ潰せば支払いなんてうやむやになるだろうから潰して来るって言ってます、丁度学園都市に居るからすぐに終わるそうです」

上条「止めさせろ!!さっさと止めろ今すぐ!!ほらみろだからアイツには言いたくなかったんだなんて解決法考えんだよホントにさぁ!!!!」ビッタンビッタン

レッサー「ワガママですねぇ、わかりましたよやめるようにメールしときますよ……」ポチポチ

281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/22(水) 23:49:51.89 ID:OLxEOc+u0
上条「………まったくもう……ホントにやだぁ……」ウルウル

Prrrr!

上条「…ん?もしもし……」

バードウェイ『冗談の通じん奴め、ちょっとしたジョークなんだから軽く流せ馬鹿者が』

上条「バードウェイか、いや……お前が言うと冗談に聞こえないから…」

バードウェイ『ふん、まあいいがな………それと私が責任あるであろう金額分はお前の口座にたった今振り込みしたから確認しておけ、この請求に関してはお前の言い分が正しいからな、払うのは当然だろう』

上条「マジで!?」パァ

バードウェイ『当然だ、私は無意味にお前を敵になどしたくないからな……………だ、だから私の出禁を解いt…ブチッ

上条「バードウェイは自分の責任分は払ってくれるってよ、それでお前は?」ジー

レッサー「うぐっ、きっちり半分なんですかね?」

上条「………えーとどれどれ?」ポチポチ

上条「……口座チェックしたが入金されてるな、この金額だときっちり半分だな……この際俺の口座なんで知ってるのかとか請求額なんで知ってるのかとか置いておこう、うん」

レッサー「……くっ、けちくさい全額払ってくれれば良いものを…!!」ギリッ

291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 16:09:35.53 ID:IsbVE/2h0
レッサー「うーん、しかしどうしましょうかね……日本式に言うなら無い袖は振れないってやつなんでけど」

上条「……お前なぁ」

レッサー「分かってますよここで突っぱねたら貴方の私への印象下り最速ですし、なんとかしますよまったくもう……」ポチポチ

上条「出来るならさっさとせい馬鹿者め」

レッサー「今確認しますってば、えーと……」ポチポチ

レッサー「……………」

上条「おい、どうした」

レッサー「……体で払いますっ!!やっぱ他のメンバーに言ってもダメだった!!」

上条「あぁん!?」ギロッ

レッサー「そういう事なので何処かホテルへ行きましょう!!大丈夫ですよ今回は私が悪い訳ですし、あんなことやこんなことされたとしても責任取って英国に忠誠誓えとかは言いませんから!!負債分はやりたい放題ですよ!!」グイグイッ

ゴッッ!!

レッサー「ハグッ!?」ゴチィッ!!

上条「次ふざけたらゲンコツじゃ済まさん、何回もそういうのはいらんっていってんだろレッサー?」

レッサー「い、痛っつ……ぼ、暴力反対…」クラクラ

上条「どの口が言いやがる、これはお説教だ毎度毎度しつこくピンク色な方向に話持ってこうとしやがって!!」

レッサー「………わ、わたしくらいの年齢の女が一番需要がある筈なのにっ!!せくしぃな筈の私が迫ればそれだけで男は狼になる筈なのにっ!!」ウルウル

上条「………どうやらお前は徹底的に叩き伏せないとダメらしいなレッサー」ポン

レッサー「へっ」ビクッ

上条「しょんべん臭いアホ娘がどんなにセクシー気取ってもしょんべん臭いまんまなんだよ、分かったか小娘」

レッサー「」がーん

293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 16:26:14.04 ID:IsbVE/2h0
レッサー「……しょ、しょんべん臭い……」フラフラ

上条「しかし困ったな……実際に払えないって事なんだろ?」

レッサー「………は、はいそうです、申し訳無いんですけど今すぐ払うっていうのは難しいかなーって…」グスン

上条「…………はぁぁぁぁ……分かった……分かったよこんちくしょう!!」ボリボリ

レッサー「うっ…す、すみません…」ビクッ

上条「じゃ、後で払ってねレッサー」

レッサー「………後でと言うと?」

上条「期限は……まあなるべく早くが良いけど別に決めなくて良いよ、きちんと真っ当な手段で働いて返せ、良いな?」

レッサー「真っ当なって?」キョトン

上条「普通の仕事して返せって事、キナ臭い事して稼いだ金とかあんまりな」

レッサー「それ魔術師の私に言いますかね……明けの日射しのボスからの入金はあっさり喜んでたくせに」ジト

上条「ああ、アイツは手遅れだ、言っても聞かねーし」ブンブン

レッサー「……向こうの方が年下なのになんで私だけ子供みたいな扱いされるんですか……いまいち納得できませんよ」ブツブツ

上条「……あいつの場合見た目通りの年齢なのかを疑っちまうレベルで貫禄あるからなぁ……それはともかく、そういうことでいいなレッサー?」

294: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 16:42:00.76 ID:IsbVE/2h0
レッサー「わかりましたよぉ、言う通りにしますよ、でもそちらの言い分通りに受け取ったら返済するの早くても数年先ですけど?」

上条「いいよ別に、払ってくれるって約束するならいくらでも待ってやる」

レッサー「そういうところはあまちゃんですねやっぱり、まぁ助かりますけど」

上条「あ、そうだ一応念書書こうかレッサー?」

レッサー「えー」

上条「早く、ほれこれ紙な、書面はえーと…「わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後寮修繕費用として以下の金額を支払う事を約束します」でいいか、確かサインさえすれば正式な書類として扱えると思ったし」

レッサー「むぅ、仕方ないですね、逃げたりしないですけど貴方がそう言うなら書きますよ、ペン貸して下さい」

上条「はい、真面目に書けよ?」スッ

レッサー「……どうやって不真面目に書くんですか失礼な………ん?」ハッ

上条「なんだ?」

レッサー「……あ、いえいえ、では大真面目に書きますね?ふふん♪」サラサラ


295: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 17:00:11.29 ID:IsbVE/2h0

レッサー「ふんふふん♪ふんふふん♪ふんふんふーん♪」サラサラ

上条「……なぜいきなり上機嫌なんだ?つーか英語で書いてんのかよ!?」

レッサー「日本語の書き取りはちょっと苦手なのでっ!!」カキカキ

上条「……まあいい、お前の母国語で書いてあろうが書面に出しちまえばその約束は絶対だからな」

レッサー「そういうことです、よし書けた、あとはサインしてっと……はいっ♪上条さんもちゃんと一筆サインしてくださいね♪」ピシッ

上条「ん、分かってる」カキカキ

※レッサーの書いた文章の日本語翻訳文。

「わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後、以下の金額の支払いをします。そして上条当麻は以下の金額を受け取りした後、わたくしレッサーを伴侶とし英国への帰属を誓い生涯尽くす事を約束します。」


レッサー「よっしこれでオーケーですね上条さんっ♪じゃあちょっとそこのコンビニでコピーして来ますねっ!!」ピョンピョン

上条「お、おう……写しって必要だもんな」

レッサー「ふふふん♪待ってて下さいね♪」ピコピコ

上条「………なんであんなゴキゲンなんだ、こういう念書書くのって普通はテンション下がると思うが」ウーン?


296: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 17:22:55.47 ID:IsbVE/2h0
………

青ピ「カミやんおつかれ、で、どやったの?お金」

上条「なんとか回収出来そうだな、まぁ結果的にはレンタル受けといて良かったかな」

青ピ「おお、良かったやん」

上条「まあバードウェイが渡してくれた金だけだけどな、現状回収できたのは……レッサーはまぁ、約束破ったりする奴ではないだろ多分、念書書かせたし、ほら」スッ

青ピ「英文やん、カミやん読めんのこれ?」

上条「ぶっちゃけ読めない、でも大丈夫だろ、そこは信用してる」

青ピ「えーとなになに?……………カミやんこれ……」ジッ

上条「ん?」

青ピ「………まあええわ、カミやんも迂闊な所直らへんねホントに」

上条「え、なに?なんかおかしいの?」ビクッ

青ピ「……勉強の為に自分で辞書引いて調べときカミやん、僕としてはこういう強引な手口もシチュとしてはありやし何も言わんとくわ」

上条「おいおいなんなの!?変な事書いてあんのねぇ!?まさか支払いしないとか!?」ガタガタ

青ピ「支払いはするって書いてあるけど」

上条「なんだビビらせんなよ……そこさえ明記されてるなら後は問題無いって」

青ピ「………さよか、ならええわ」

297: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 17:51:21.12 ID:IsbVE/2h0

上条「さ、とりあえずこれは大事に保管してと、次だ次、次は誰だ」

青ピ「やる気満々やね、次は誰やったかな……えーと、確か木山春生っちゅう名前やったかな?」

上条「……だれ?」

青ピ「僕に聞かれても分からんわ、忘れとるだけでカミやんの知り合いとちゃうん?」

上条「……まあ、多分そうかな?んで何処に居るのその人」

青ピ「場所はここやで、ほい地図」

上条「分かった、んじゃまたな」

青ピ「しっかり稼ぐんやでー」ノシ

299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 18:08:37.48 ID:IsbVE/2h0
………

上条「えーと、この公園か……しかし野外での待ち合わせが多いな」スタスタ

上条「寒いんだし室内で待ってる方が良いと思うんだけどなぁ……なんだろ、見つけやすいようにって配慮なのかね?」キョロキョロ

服の塊「………」

上条「………なんだこれ?ベンチに衣類で無理矢理ム○クを作りました的な物体が座ってる」

服の塊「おお来たか、待っていたぞ上条くん」モソモソ

上条「っ!?」ビクッ

服の塊「わざわざ済まないね、こんな寒い中出向かせて、ああそうだ挨拶が遅れたな、久しぶりだね上条くん、私の事を覚えているかな?夏頃に会ったのだが」ノソノソ

上条「服の妖怪に知り合いは居ないです、じゃ」スタスタ

服の塊「あ、何処に行くのだ?待ちなさ……へぶっ!?」ベシャ

上条「………前見えないのかな、まあいいあれには関わらん方が良さそうだ怪しすぎる」スタスタ

服の塊「ま、まて!!すまん起こしてくれ動けない!!」ジタバタ

上条「なんだこいつ」

300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 18:26:53.17 ID:IsbVE/2h0

服の塊「……すまない助かった、どうも冬は身動きが取りづらくていけないな」モソモソ

上条「そらそんな着ぐるみもびっくりな重ね着してたら動けないでしょうよ……」

服の塊「気温が低い環境で活動するには衣服を重ねて着用するのが防寒の基本でありもっともポピュラーな耐寒方法だろう?」

上条「……限度があるッッ!!」

服の塊「むっ……確かに動きづらい面はあるが快適に外出するには効果は素晴らしいんだぞ?転んでも痛くないし」

上条「そもそもそんなに着込まなきゃ転ばないから、つかネタとかじゃなくマジでそれ普段着!?」

服の塊「そうだが、まあ確かに他の者に比べたら厚着だが構わないだろう?どうせ私の貧相な体付きでは注目なと集まらんしな」

上条「貧相かどうかなんてわかんないから、ムッ○とかガチ○ピンとかくま○んとかふ○っしーのスタイルに酷似してるから」

服の塊「失礼な、私は太っては居ないぞ……い、一応くびれてる…」モフモフ

上条「だからわかんねぇよそんなもん!?」

301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 18:42:07.01 ID:IsbVE/2h0
上条「つーか、脱いでくれません?学園都市の七不思議が八不思議になりそうな風貌の妖怪服ダルマと会話してるとか俺まで異端扱いされますよ、マジで」

服の塊「女性にいきなり脱げとは……あまり関心しないな」モッソモソ

上条「女かどうか判断出来る所が声しかないのに失礼とか言われても」

服の塊「………まあいい、この姿が見るに耐えんと言うなら脱ぐしかないか、話が出来ないのならわざわざ君をレンタルした意味が無くなるしな」モソモソ

上条「そうして下さい」ハァ

服の塊「………むっ…」モフッ

上条「……なんすか」

服の塊「すまない上条くん、脱ぐの手伝ってくれ、脱げなくなっている」モフモフ

上条「あんたほんとになんなの!?」

302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 18:57:26.86 ID:IsbVE/2h0
上条「……よいしょっ!!」スポンッ

木山「ぷはっ…よしここまで脱げたら後は自分一人で大丈夫だ、すまないね」モソモソ

上条「……うわーもったいねぇー…」

木山「何がだね?」ヌギヌギ

上条「中身は相当良いと思うのになんと言うか、頭が残念過ぎるというかズレ過ぎと言うか…」

木山「………?なんの事か分からんが、まあいいもう少しで全て脱ぎ終えるから待っていたまえ」シュル…パサリ…

上条「はいはい…ってちょお!?」ギョッ

木山「どうした?」プルン

上条「なんで全部脱いだ!?ちょ、隠せ隠せ!?」ワタワタ

木山「君が脱げと言ったのに、どっちなのだ…」モソモソ

上条「なんで!!そんな極端なんだよ!?」ウガー!!

303: ◆Ab.sC93XWE 2014/10/23(木) 19:03:48.08 ID:IsbVE/2h0
休憩(´・ω・`)また今日中にくるわ

307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 21:50:52.24 ID:IsbVE/2h0
木山「こんなものか?君と同じぐらいの着込み枚数だと思うが」

上条「……よし、ようやく見れる姿になった…まさか会話に入る前からここまで疲れるとは…」ゲンナリ

木山「手間を掛けさせて済まないね、どうも私は世間知らずな面があるらしくて……へくちっ!!」ブルッ

上条「………」

木山「さむい……」モソモソ

上条「…………」

服の塊「ふぅ………それでなんだったかな?ああそうだ、どうやら私は世間知らずな面があるらしくてな、その辺りの意見を学生達に聞いているのだが……」モッソモソ

上条「あんたは服の塊の中じゃないと生きられない人かなんかなの?」

服の塊「日が沈んで氷点下に近い気温である12月に君と同じ程度の薄着で何て居たら凍えてしまうだろう……若者は環境適応力に優れていて羨ましいな、私は駄目だ暑いのも寒いのも苦手で……」モッソモソ

上条「ヘビとかカエルみたいな変温動物ですかあんた……もう少し頑張って適応しましょうよ!?」グイグイッ

服の塊「おいよせ、さむっ…!!無理矢理剥ぐのはどうかと思うぞ上条くん!?」

上条「いいから!!ちょっとは慣れろっつの!?」ポイッ

木山「…あぁ…」ブルッ

308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 22:16:16.79 ID:IsbVE/2h0
上条「とりあえず不必要な服は俺といる間は没収」

木山「なかなか横暴だな君は……ひくちっ…!!」カタカタ

上条「セーターとカーディガンにダッフルコートで下には超厚手の保温性抜群のレギンス履いてさらにスラックスまで履いてモッコモコのファーマフラーに顔半分埋るくらい首に巻いて深々とニット帽まで被ってんのにまだ寒いか」

木山「さむい」

上条「ならなんで野外に呼んだの俺を!?店の中とか暖房効いてる所なんていくらでもあるだろ!?」

木山「……うむ、それはそうなんだが喫茶店等は何故か入店を断られてしまうのだ……」カタカタ

上条「不気味な服の塊が店の中に入って来たらそらなぁ……」

木山「かといって公共施設やショッピングモール等の大型施設にもちょっとな」

上条「なんで」

木山「…………その場に居合わせた子供たちが蹴ってくるのだ、オバケだとかなんとかいって、痛くはないのだが嫌われると悲しい」ショボン

上条「うん、仕方ねぇわ」コクリ

木山「貧相だぺたんこだなど色々言われたりはよくしていたが、化け物のように扱われるのはこう、ちょっと泣きそうになってしまう……くしゅん…!!」プルプル

上条「自覚無いってここまで恐ろしい事なんだな……」

木山「うむ、いくら子供と言えど心無い言葉や暴力を悪だと自覚なしに振る舞う事は恐ろしい事だよ、やはり大人達がキチンと善悪というものを教えてやらなくてはな、子供達の未来の為にも」コクリ

上条「……………そっすね」ゲンナリ

310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 22:42:26.65 ID:IsbVE/2h0
木山「変人扱いは科学者の常ではあるのだがね、最近はそれも限度があるのだなと思いこうして聞き取りのような事をしている」

上条「はぁ、それでレンタルを?」

木山「そういう事だね、都合よく対価さえ払えばちゃんと意見を言ってくれる知人を広告でみつけたのでこれだと思いすぐに申し込みをした次第だ」コクリ

上条「金払ってリサーチすかな話してくれる奴みんなに払ってんですか?」

木山「……いや、そもそも近づくと逃げられるのでこうして意見を言ってもらえるのは君が初めてだ、事前に予約しないと若者は話しすら聞いてくれない世の中だとはな」ハァ

上条「……………残念美人ってレベルじゃねぇ」

木山「というわけで君の意見は貴重だ、どんどん気になる事を言ってくれたまえ」

上条「まず、普通の格好をしましょうか…」

木山「……普通、か………普通の定義とは言ったいなんなのか、そこから議論せねばならないな……」ウーム

上条「あれだ春と秋の格好を全部の季節で頑張って維持して下さい、それだけでいいはず」

木山「夏は我慢すればなんとかなるが冬は凍えてしまうのだが……」

上条「あんた冬は沖縄夏は北海道にすんだ方が良いよそれ……」

木山「そんなこと言われても学園都市から離れるのはちょっとな…」

上条「…………」

311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 23:07:01.49 ID:IsbVE/2h0
木山「………まあ良い、普通の定義がいまいち曖昧で何とも言えないが参考になった、例を言うよ上条くん」

上条「いえいえ、ホントに誰でもこう言うだろって事しか言ってないので」ブンブン

木山「しかしさむい………冬という季節は本当に厄介だな…」ギュッ

上条「なんで抱きついてくんの」

木山「人肌というのは体温調整を行う上で効果的なんだぞ?寒いと人肌が恋しくなるという事は無いかね?あれ実はロマンチックな表現ではなく単なる生理現象なのだよ」ギュー

上条「だからってなんの前触れもなくナチュラルに女性が男に抱き付くのはどうかとおもいますの事よ!?ちょっ……なんで脱がしにくるそんで何故肌けんのあんたも!?」ジタバタ

木山「いや、本気でさむいのだ……直接肌を合わせるのが最も効果的なのだし私の服を没収したのだから君が耐寒方法として協力してくれ、ほんのすこしで構わんから……」カタカタ

上条「だったら今のカッコでどっか暖房効いてる所にイケェェェェェ!!!!」ウガー!!

312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 23:19:28.74 ID:IsbVE/2h0

………

土御門「カミやんおつかれ」

上条「……まさか人間カイロにされるとはおもわなんだ……」ゲンナリ

土御門「にゃー、まあ残念だろうが美人に抱き付かれたんならいいんじゃね?」

上条「………ぶっちゃけレッサーみたいな意図的なそれより理性にくるもんがあるから困る……」

土御門「カミやんは大人のお姉さんはドストライクらしいからにゃー?」

上条「あれでちゃんとした格好の人ならなぁ……うーん、残念美人な人だった…」

土御門「世の中完璧な人間なんて居ないってことですたい」

上条「あの人は頭のネジぶっ飛び過ぎ」

313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/23(木) 23:26:46.37 ID:IsbVE/2h0
上条「気を取り直して次行こうか、いちいちゲンナリしてる場合じゃねぇ」

土御門「あんまり気負い過ぎもよくないぜよ?」

上条「わかってるけどそんなこと言ってらんない、分かるだろ?」

土御門「……まあ良い、んじゃ次だにゃー」

上条「おう、誰だ?」

土御門「一方通行」

上条「………また打ち止めか?」

土御門「いや、違うんじゃね?今回はちゃんと一方通行本人に確認取ってるからにゃー?」

上条「……ふーん、あいつ本人か、何すんだろ」

土御門「さあ?」


318: ◆Ab.sC93XWE 2014/10/24(金) 17:37:40.60 ID:UrtB0h+E0

………

一方「よォ、来たか」

上条「お前が住んでる所かここ?」

一方「あァ…まァ入れ、用件を伝える」ガチャ

上条「どんなご用件な訳?お前が俺を呼ぶとか意外過ぎるんだけど」スタスタ

一方「…………俺じゃどう対応したら良いかイマイチピンと来なくてなァ……俺もオマエに頼るよォな真似は虫酸が走るンだがよォ、他に適任も思い付かねェ」ガリガリ

上条「………お前が困る案件ってなんだよ…?俺にどうにか出来んのかそれ?」

一方「さァな、とにかくこの部屋を覗いてみろ、バレねェようにな」スッ

上条「………どれどれ?」キィ

319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 18:02:13.48 ID:UrtB0h+E0
芳川「いい打ち止め、それに番外個体?大人の女は男性の手綱をしっかり握るものよ、悲鳴を上げるかどうかのギリギリのラインを見極めて、男に屈伏させつつそれが当たり前だと思わせるようにしておくの、それが出来る大人の女よ」キリッ

打ち止め「な、なるほど分かったかも、ってミサカはミサカは相づちを打ってみる!!」コクコク

番外個体「………ミサカにそんな事言われても相手居ないんだけど?」

芳川「一方通行が居るじゃない、彼もいつまでも尖っていられないのだし、誰かの尻に敷かれるという選択肢も視野に入れたって構わないんじゃないかしら?」

番外個体「情けないあの人は是非見たいケド、ミサカはやんないよ?」

打ち止め「はいっ、はいはいってミサカはミサカは人生という教科の先生に質問!!」ピョンピョン

芳川「はい打ち止め」ピッ

打ち止め「……ぐ、具体的にはどうすれば?ってミサカはミサカは聞いてみたり…」モジモジ

芳川「大抵の男は無理矢理迫れば堕ちるわ」キリッ

打ち止め「…お、おぉ…!!」ガタッ

番外個体「…………えー…」

芳川「覚えておきなさい、女は愛を計算で語り、男は愛を責任で語るのよ」クイッ

打ち止め「つまり腹黒くなれと!?ってミサカはミサカは驚愕してみる!?」ガーン

番外個体「そーいう見も蓋もない恋愛論子供に語る?やな大人だねアナタ」ジトッ

芳川「綺麗事ばかり言って行き遅れるよりはるかにマシよ、嫌でしょ年老いて独り身なんて?」



パタン


上条「………なんだあれは」


一方「俺じゃ対応しきれねェ、どうにかならねェか」


上条「………えぇ…」ゲンナリ

320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 18:20:54.37 ID:UrtB0h+E0

上条「そんな無茶な」フルフル

一方「オマエ説教得意中の得意だろォが、あのクソニートぶん殴って説教垂れてきやがれよ」ケッ

上条「……お、お前がやれよ!?なに関わんの面倒そうだからって俺に丸投げしてんの!?」ヒソヒソ

一方「金払ったろォが、さっさと行け底辺バイト」シッシッ

上条「てめっ、このっ!?」イラッ

ガチャ

番外個体「げっ、上条当麻だ」ピタッ


上条「……」ビクッ

一方「………」フイッ

打ち止め「え、上条当麻?あの人来てるのってミサカはミサカはこっちのお部屋をのぞきこんでみる!!あ、ホントにいるかも!?」ヒョコ

上条「…お、おう、元気か?」

打ち止め「ミサカは元気だよ?ってミサカはミサカは聞かれた事に素直に返事してみる!!」

番外個体「………なんで居るの?この人がアナタ呼ぶとかあり得ないと思うんだけど?」

上条「………えーとそれは…」

322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 18:50:03.60 ID:UrtB0h+E0

一方「……おい上条ォ、余計な事言うンじゃねェぞ」ボソッ

上条「あ、あぁ……」

打ち止め「…………?」キョトン

番外個体「なんか怪しいんだけど?」

一方「オマエらには関係ねェよ」チッ

打ち止め「ねぇねぇ、もしかしてまだレンタル屋さんやってるの?それで来たとかなのかな?ってミサカはミサカは訊ねてみたり」

上条「えーと、まあそうなんだが……」

番外個体「……レンタル?」ピクッ

一方「おい」

打ち止め「番外個体も知ってるでしょ?お金払うとこの人を借りられるの、ってミサカはミサカは説明してみる」

番外個体「……知ってるケド、なんで男のこの人が男の上条当麻を借りるわけ?」

上条「………おい?」

打ち止め「…………あれ?なんでかなってミサカはミサカはよくわかんない」キョトン

番外個体「だって、人間借りるってつまり、いんばいってやつでしょ?違うの?」

上条「おいぃぃぃ!?!?」ガーン

一方「………」プルプル

打ち止め「………わかんないかも?よーしじゃあここは先生に聞いてみよう!!ってミサカはミサカは芳川ーー!!って質問しいいくのだ!!」トタトタ

番外個体「ミサカも一応聞いとこ」スタスタ

上条「ちょ…」オロオロ

一方「……なンでこォなる…」ワナワナ

324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/10/24(金) 19:07:57.88 ID:UrtB0h+E0

上条「おい、なんか非常に不快な勘違いをされたような気がするんだが」

一方「………」

上条「………と、とりあえずなに話してんのか覗いてみるか…」キィ


…………


芳川「………そう、やはり目覚めたのね彼jo……コホン、彼は」フゥ

打ち止め「目覚めたってなーに?ってミサカはミサカは訊ねてみたり?」

芳川「…………乙女心に……かしらね」フッ

番外個体「えっ…」

打ち止め「ふぇ」

芳川「人に理解され得ぬ愛や欲望でも、満たさずにはいられないものよ、それがお金で手に入れられるものならば尚更ね」フゥ

打ち止め「」

番外個体「」ガーン


……………


一方「」


上条「……マジで害悪でしかねぇ」プルプル

341: ◆Ab.sC93XWE 2014/11/01(土) 12:09:48.84 ID:lba8t+qL0

上条「………」

一方「………」

上条「………」

一方「………おい」

上条「……なんだよ」

一方「早くどォにかしろよ、●●扱いされて黙ってンのかオマエは」

上条「俺任せかよ」

一方「元々そのつもりでオマエ呼ンだンだっつゥの、グタグダ言ってねェで早くしろ」

上条「お前が説明とか説教とか苦手なだけじゃねえかよ……つーか俺が言いに言っても言い訳にしか聞こえないだろ」

一方「ウダウダグチグチと口動かす趣味を持ってねェだけだっつゥの、言い訳もクソもねェテメェお似合いのポジションだってもンをやれっつってンだよクソが」

上条「こ…この…!?てめぇ基本的に俺の事見下してるよな!?どうせ俺はレベル0だし?学園都市最強の第一位さまからしたら鼻くそみたいなそんざいなんでしょうね!?」ビキッ

一方「……あァ?オマエこそなンだよ?そのセリフはオマエのよォなハナクソに負けっぱなしの俺に対する嫌味かなンかですか上条クゥン……?」ビキビキ

上条「お前が突っかかるような事言って来たからだろうが!!なに?なんなの?なんなんですか?流石の上条さんでも理不尽な誹謗中傷には遺憾の意を示しますの事よ?」ムカムカ


342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/01(土) 12:27:02.28 ID:lba8t+qL0
一方「………良いぜ上等だこのハナクソ野郎、クライアントの命令聞けねェような粗大ゴミはバラバラに粉砕いて埋め立てやるよ……!!」スッ

上条「…っ!!」ガシッ

一方「……あ?」グィ

上条「……お前、その首のチョーカーに付いてるスイッチ、それ切り替えないと能力使えないみたいだな?」グググ……

一方「………テメェ、離しやがれ」

上条「断る、お前が反射使いだしたら面倒だしこのまま腕は握ったままにさせて貰う!!」

一方「テメ……このっ……!?」グイグイ


上条「ふぅははは!!!!無駄無駄貧弱貧弱ぅ!!能力無ければただのモヤシっ子の癖にこのわりとガッチリ体型の上条さんの腕力から逃れる術などなぁぁぁい!!!!」ガッシリ

一方「…ぐっ!?く、クソが…!!」ジタバタ

347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/01(土) 14:13:07.71 ID:lba8t+qL0
一方「……こ、この……離しやがれ…!!」グググ…

上条「自分で振りほどいてみればいいだろあぁーん!?それともなんですか、この程度で降参なんですか一方通行さんよぉ!?」ミシミシ

一方「………」ブチッ


一方「……良いぜやってらろォじゃねェか……!!そォいや前言ってやがったなオマエ、俺はケンカが弱ェだとかなンだとか」ギリッ

上条「……あん?」

一方「……試してみやがれクソが……つッッ!!」グッ

ゴッッ!!

上条「ふぐっ!?」

一方「……痛っ……こンな原始的な攻撃する事になるとは…なァ!!」ブンッ!!


ガッッ!!

上条「がっ!?」グラッ

一方「……頭蓋骨ってェのは人間の骨ン中では一番丈夫らしいぜ上条ォ、ひ弱で貧弱野郎の頭突きでもそれなりに効くかよ?あァ?」ニタリ

上条「……て、てめ……ぇ!!」フラフラ

一方「……はン、それでも手は離せねェのか……ッッ!!」ゴッッ!!

上条「……っ!!」グッ

ガッッ!!

一方「ッッぐ…!?」グギギ

上条「……痛っつ……やるじゃんお前、ちょっとケンカ出来るようになってやがる」グイグイ

一方「そりどォもな…!!」グイグイ

348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/01(土) 14:28:04.45 ID:lba8t+qL0
打ち止め「………」

番外個体「」


上条「だがしかーし!!単純な力比べで上条さんに勝てると思うなよこの雪国モヤシ!!」グイグイ

一方「0距離で唾飛ばすンじゃねェウニヘッドがァ!!」グイグイ

上条「お前だって飛ばしてんだろ若白髪!!」グイグイ

一方「つゥかいい加減離しやがれハゲ!!」グイグイ

上条「ハゲてねぇよ!!え、おれハゲてんの?!まだ平気だよね!?」グイグイ

一方「将来が心配な野郎は総じてハゲなンだよクソハゲ野郎…!!」グイグイ

上条「全世界の薄毛に悩む男性に謝れ!!越えちゃいけないライン考えろよバカぁ!!!!」ウルウル

打ち止め「手を繋ぎながら顔をあんなにくっつけてなんかしてる…ってミサカはミサカは…」カタカタ

番外個体「」

上条「ん?」ピタッ

一方「あン?」ピタッ

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/01(土) 14:45:53.14 ID:lba8t+qL0
打ち止め「……な、なにしてるの?ってミサカはミサカは……」カタカタ

番外個体「」

上条「ちょ…おい?」オロオロ

一方「……だからさっさと行けっつったのにこのハゲ野郎…!!」ワナワナ

上条「おい俺だけが悪いのかよこれ!?」

芳川「大丈夫よ打ち止め」ヌッ

打ち止め「芳川!?」

芳川「見ていて分かったわ、彼はね、一方通行の友達なだけね」

一方「……」ピクッ

打ち止め「そうなの芳川?あの人が明日突然セーラー服に着替えたりとかしない?ってミサカはミサカは不安を口に出してみたり」

芳川「大丈夫だって、そうでしょ二人とも?貴方たちは友達」

上条「えーと、まあそうかな?」

一方「……あァ?」

372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:00:22.31 ID:JIBm8dfO0
一方「………なンの冗談だそりゃ」

芳川「あら、違うの?」

一方「違うに決まってンだろォが」

打ち止め「えっ、じゃあどうしてアナタは上条当麻と……ってミサカはミサカは疑いの目を向けてみたり」オロオロ

一方「ンなもんコイツをレンタルしたからに決まってンだろォが」

番外個体「や、やっぱりさっき言ってた男同士の!?」

一方「」

上条「おい!?勘違いすんななんでそうなるんだよマジで!!上条さんはいたってノーマル!!そんな趣味はないからな!?」

芳川「貴方は借りられる側なのだしそうかもねぇ………要は貴方、レンタルされたら基本利用者のお願い聞いたりしてほしい事をしてあげたり……」

上条「また誤解を招くような言い方を…!!俺が嫌な事はお断りだ!!」

芳川「……そう、なるほど、つまり一方通行はフラれたのかしら?良かったわね貴女達、まだ更正のチャンスは残っているわ」

上条「……………」

一方「」

373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:02:26.45 ID:JIBm8dfO0

打ち止め「そ、そっかわかったかも!!ミサカは頑張ってこの人を真っ当な趣味嗜好に戻すってミサカはミサカは意気込んでみる!!」ヒシッ

一方「」

番外個体「最終信号が頑張っても真っ当な趣味嗜好にはならないとミサカは思うけど、戻りはするケド」

芳川「男色からロリータコンプレックスへの移行は確かに真っ当ではないけれど、まぁ……恋愛なんて人それぞれよ」フゥ

一方「」ワナワナ

上条「………あー、一方通行」

一方「………あァ?」プルプル

上条「頑張れ、俺は無理」ポンッ

一方「…………」

上条「●●でロリコンとか俺なら死にたくなるような疑いだけどさ、なに言っても曲解されそうだし俺になんとかしろとか無理だ、じゃ」スタスタ

一方「待ちやがれテメェ!!?!こンだけ拗れた状況下で帰ろォってのかよ、あァ!?どォいう事だよヒーローよォ!?」ハシッ

上条「離せ!!やめろ俺まで変な誤解に巻き込むな!!良いだろ別にお前ぱっと見女に見えなくもないほど体とか細いし打ち止めと風呂も入ってんだろ!!」ジタバタ

一方「風呂は関係ェねェだろォが!!俺が自分から一緒に入ってると思ってンのか!?つゥか女に見えるとかほざきやがったかクソがァァ!!!!」

374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:04:29.20 ID:JIBm8dfO0

上条「怒るんならもっと肉をつけろ肉を!!良いから離せお前と居ると上条さんが●●でロリコン扱いされるだろ!!俺は帰る!!」ジタバタ

一方「テメェは元々ロリコンだろォが!!あの白いチビで股間膨らませてるよォな野郎が違うって言い張るつもりなンですかァ!?」

上条「」ギクッ

一方「良いからテメェも俺に協力しやがれ、なンとしても誤解を解くンだ、良いか?」ギロッ

上条「ふ、ふくらましてないよ?ナンノコト?」キョトン

一方「…………オマエ、マジであンの?」

上条「…………」

一方「…………」

打ち止め「さっきからなんの話なの?ってミサカはミサカは人生という名の担当教師に訪ねてみたり」クイクイ

芳川「そうね、あの二人はお互い仲良しで色々似ているって所かしら」フゥ

375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:06:01.89 ID:JIBm8dfO0


番外個体「ぜんぜん似てないとミサカは思うけど」

芳川「似てるわよ、外面ではなくて精神的な所かしらね……いや…ちょっと上手くは説明出来ないけど正反対のようで性質が同じなのかしら?」

打ち止め「ふーん?ってミサカはミサカはいまいちよくわからないけど相槌を打ってみる」

芳川「相反するのに似ている性質……磁石のような感じかしら?」

番外個体「磁力?電極のこと?」

芳川「………やっぱり出逢うとお互いに惹かれあいくっついてしまうという事になるのかも」フム

打ち止め「えっ」

番外個体「えっ」

上条「」

一方「」

芳川「興味深いわね、ふふ…」

376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:09:09.91 ID:JIBm8dfO0

…………

一方その頃インデックスさんとオティヌスさんとみこっちゃん。

美琴「」

オティヌス「………誰だこいつの歌は素晴らしいと言ったのは……ぐぅ……!!」グネグネ

禁書「あ、ありさ……あぅぅ…」オロオロ



アリサ(殺)「SATSUGAI せよSATSUGAIせよ!!」ガリガリガリギュガガガガガッッ!!

シャットアウラ「ぐあああああ!?!?やめろ、やめろぉ!?!?」ビッタンビッタン

アリサ(殺)「俺に父さん母さんいねえ!!それは俺が殺したから!!俺にゃ友達恋人いねえ!!それは俺が殺したからッッ!!」ギチギチギガガガガッッ!!

アリサ(殺)「殺せ殺せ親など殺せ!!殺せ殺せすべてを殺せ!!」ビッタンビッタン


シャットアウラ「ノイズがぁ!?ノイズがぁ!!あああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!?!?」ゴロゴロジタバタ

アリサ(殺)「レレレイプレイプレイプレレレイプレイプレイプ」ブシュッ

シャットアウラ「いやぁあああああ"あ"あ"!?!?」ガクガクガク

禁書「ありさ!!もうやめて!!デスメタル好きなのは分かったけれど本格的に歌うのはアリサのイメージがぐちゃぐちゃになっちゃうんだよ!!?!ありさ!!」オロオロ

美琴「」

オティヌス「なんだこの娘は……歌うというからカラオケへついてきたが……とんでもないぞおい…」クラクラ

シャットアウラ「う、ぐぅ……で、デスメタルは止めろと言ったのに!!」ウルウル

アリサ(殺)「……ふぅ、すっきりしたかな……ってあれ?何か変だった?」キョトン

禁書「………ちょっとこの歌は一緒に歌えないんだよアリサ」グッタリ

アリサ達とDMC!!していた。

377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:11:24.15 ID:JIBm8dfO0

…………

禁書「……ふぅ、ちょっとしたアクシデントはあったけれど……楽しかったからいいかも」トタトタ

美琴「………アリサの連れの人、シャットアウラだっけ?最後泡吹いてたけど平気なのあれ」スタスタ

オティヌス「さあな、平気だと言っていたし大丈夫だろう」

禁書「ありさのあれは天然なんだよ」

オティヌス「……天然ボケ食らってのたうち回る羽目になるのも哀れではあるが、それほど険悪な仲でもないだろうし気にする事はないな、それより……」

禁書「………」ガチャガチャ

美琴「なに、どしたの?」

オティヌス「部屋の鍵が開いておらんのだ」

美琴「開ければ良いじゃん、鍵は持ってるんでしょ?」

禁書「……とうまが帰ってきてないってことかも」

美琴「………なんですって?」

オティヌス「奴は我々が外出中で自分が帰って来ているなら鍵を閉めたりはしない」

禁書「……とうま、まさか……」

378: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:14:01.15 ID:JIBm8dfO0

美琴「昨日散々言ったのにまだレンタルやってるって?」

オティヌス「何か厄介事に首を突っ込んでいる可能性もだいぶ高いからなんとも言えんが……レンタルという事も否定は出来ん」

美琴「連絡は?」

禁書「無いんだよ、てっきりわたしは部屋に残した書き置きをみたから何も連絡してこなかったのかと思ったのだけれど」

オティヌス「小娘、お前には?」

美琴「小娘言うな、あいつから連絡なんてないわよ、だいたい私が今居るのだってたまたまあんた達がアリサと一緒に歩いてるの見かけて、カラオケ行くって言うから便乗しただけだもん、あいつと会う約束あったとかならともかく今日は私に連絡してくる理由がないでしょ」

禁書「ふーん?いっつもでんわで話してるのかと思ってたかも」ジー

美琴「いっつもはしてないわよ……バッタリ出くわす事は結構あるけど電話とかメールはサッパリ……送っても返信来ないし」ゴニョゴニョ

オティヌス「奴にそんな甲斐性などあるものか、あれは女を喜ばせるような類いの行いは疎いぞ、期待するだけ損だ」

美琴「………そうね、なんとなく分かるわ」

379: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:15:52.06 ID:JIBm8dfO0

禁書「それはいいとして、とうまがどうして帰ってないのか聞き出さないとダメかも」スチャ

オティヌス「…ん、ちゃんと持っていてくれよ禁書目録よ」ポチポチ

禁書「うん」

美琴「……なんであんたが操作しないのよ?めんどくさそうなんだけど……サイズ的に携帯のボタン押すだけでもなんか大変そうなんだけど」

禁書「ケータイデンワーはまだ使い方が分かんないのかも」

オティヌス「ボタン操作というのは口で説明するのが少し難しくてな……家電製品のワンタッチ機能のような単純さがあれば教えられるのだが」ポチポチ

美琴「そんな難しいかしら?私が教えてあげる?」

禁書「使えるようにはなりたいけれど……同じボタン押しても違う画面になるからわけが分からないんだよ?全部思い通りにみことは扱えるの?」

美琴「ああなるほど、あんた機械音痴なのね………んー、そうね……ボタンがあーだこーだじゃなくて計算式なのよつまりは」

禁書「けいさん?」

美琴「組合せと方式、アナログに例えるとなんだろ……えーと、そろばんとかかしら?あれもはじくと盤面が変化するでしょ?あんな感じ」

禁書「ふむふむ、もうちょっと詳しく聞きたいかも!!」コクコク

オティヌス 「それは後にしろ二人とも、奴め応答する気配がないぞ」prrrr … prrrr …

禁書 「とうま、でんわ出ないの?」

美琴 「…あんにゃろう」

380: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:18:25.03 ID:JIBm8dfO0

…………

上条「……酷い仕打ちをうけた……不幸だ……」ガックリ

土御門「にゃー、御愁傷様ぜよ」

上条 「あの芳川って人怖い、何言ってものらりくらりと…一方通行大丈夫なのかあれ」

土御門「本気で邪魔なら一方通行は問答無用で潰してる、それしてないって事はあれも一種のコミュニケーションって事ですたい、まぁカミやんは完全とばっちりだけど」

上条「……アイツも苦労してんのね、あんまり仲介したくない問題だったが」

土御門「カミやんは別にロリコンでもないからにゃー?」

上条「お前は分かってくれてて上条さんは嬉しく思うよ……」グスン

土御門「青ピ的なニュアンスで言うなら、カミやんはロリ“が”好きなんじゃなく、ロリ“も”好きなんだもんにゃー?」ニヤリ

上条「前言撤回だこの野郎!!!!俺の事なんだと思ってやがるよりにもよって青ピと同類扱いとか侮辱するにも程があるわぁ!!!!」ウガー

土御門「そんな怒るなって、事実だろ?」

上条「違う!!違うぞ土御門!!上条さんは年上のお姉さんが好みのタイプだ!!それ以外にはない!!」

土御門「はいはい分かった分かった、むきになるなにゃー」ポンポン

381: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:21:16.00 ID:JIBm8dfO0


上条「… ったくコイツは……ん?」prrrr

土御門「携帯鳴ってるぞ」

上条「分かってるって、えーと……………………」ピキッ

土御門「……出ないのか?」

上条「……い、インデックスか……うーん……」prrrr

土御門「そういえばレンタル続行するとは連中には言っていないか……気まずいのは分かるが応答しておかんと後から酷いと思うぞ」

上条「…………」prrrr

土御門「おいカミやん、出ろって言ってんだにゃー」

上条「………ぅ………ぐぅ………!!」prrrr

土御門「…………」

上条「あ…」prrrr …… プチ

土御門「切れたか……どうなっても知らんぞ」

上条「だ、だってよぉ!!なんて話せばいいのかわかんねーし!?」ウルウル

382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:23:51.39 ID:JIBm8dfO0

土御門「ありのまま説明するしかないだろ、女の不機嫌受け止めんのも男の仕事の一つぜよ」ハァー

上条「んなこと言われても怖いの!!そ、そうだ土御門、宿泊、宿泊プランのレンタル希望とかないのか?今日は帰りたくない!!」ハシッ

土御門「………まるで嫁に浮気がバレた旦那みてーな行動パターンぜよ……今のうちに説明しとくのが良いと思うけどにゃー?」

上条「分かってるけどさぁ…あーどうすりゃ……」オロオロ

土御門「こういう時はキッチリスッパリ潔く謝るってのが世間の常識ぜよ」

上条「………そ、それも分かってるんだが………ん?」prrrr

土御門「また禁書目録か?」

上条「いや……御坂だな」prrrr … prrrr …

土御門「………御坂美琴か……おいカミやんまさか出るのか?」

上条「まあ……金借りてる身分だし出ない訳にもな…」prrrr … prrrr …

土御門「もし本気で家に帰らないなら出ない方が良いぜよ、一緒に居る可能性高いぞ」

上条「そうか?御坂も一応常盤台のお嬢様だしそう毎晩門限ぶっちぎらねぇだろ、そもそも俺の所に来る用事なんて今日は無いだろうし……って話してたらきれちまうか、もしもし?」ピッ

土御門(……やっぱりカミやんって馬鹿だにゃー、特に女関係)ヤレヤレ

383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:26:44.98 ID:JIBm8dfO0

美琴『あ、出たもしもし?』

上条「ん、なんだこんな遅くに?どした?」

美琴『あんた何処に居るの?教えなさい』

上条「あー…いやちょっとヤボ用と言うかなんというか…」

美琴『そのヤボ用がなんなのか聞いてるんだけど』

上条「………え、えーと……」ダラダラ

美琴『…………』

上条「……………そのだな?あー……なんというか……」オロオロ

美琴『………なに?』

上条「…………………………………………………………」ピキン

美琴『……言えないってか、まあいいわ……じゃ、質問変えるわね?』

上条「は、はい」カタカタ

美琴『私の電話に出たのはまあ良いとして、この子の電話はなんで出ないの、ちょっと代わるわよ』

禁書『……とうま、どこいるの?』

上条「ひょっ」ビクッ

土御門(案の定ぜよ、どうしてこうカミやんは女関係の事になると最悪の選択肢ばっかり選ぶかにゃー?)

384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:29:41.00 ID:JIBm8dfO0

禁書『………いろいろと言いたい事はあるけれど、でんわじゃ話しづらいし早く帰ってきて、みこと、もういいよ』

美琴『で、あんた後何秒で帰ってこれんの、あんたから説明聞くまでは私も待ってるから早くしろ、良いわね?』

上条「あ、あの……み、御坂さんはなぜにわたくしの部屋に?も、門限とか……」ダラダラ

美琴『そんなの今関係ないけど……まあいいか、この子達と遊んでたのよ、そんでここについでに寄ってから帰ろうって思ったらあんたが居ないと、昨日の今日でまさか、あれだけ言ったのに、まだレンタルやってるんじゃないかってね!!』

上条「」ビクッ

美琴『ちなみに門限とかちゃんと黒子に頼んであるし、悪いとは思ってるけど連絡も無しにどっかふらついてる馬鹿よりましでしょ?違うかしら?』

上条「」

美琴『また代わるわよ、はい』

オティヌス『おい』

上条「はい」

オティヌス『早く帰ってこい、私は他の二人よりは怒っていないつもりだが遅れたりしたら分からんからな、いいか今すぐだからな、私を待たせるなよ人間』ブチッ

385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:31:57.39 ID:JIBm8dfO0

上条「」ツー、ツー…

土御門「さて、帰るかカミやん、隣同士一緒にな」スタスタ


はしっ

上条「…ッッ!!………ッッ!!!?」ブンブンブンブン

土御門「そんな悲壮感たっぷりの顔で首振っても状況は変わらんぜよ、弁明は一応手伝ってやるから諦めろにゃー」ズルズル

上条「やだぁ!!やだぁぁぁぁ!!!!俺帰んない!!帰んないぃ!?!?」ビッタンビッタン

土御門「駄々こねてねーできびきび歩けにゃー」

上条「ほとぼりを!!ほとぼりがさめるまでせめて退避を……イヤァァァァァ!!!!」ジタバタ

土御門「しっかり説明すりゃ命は助かるぜよ、今回は俺も一緒に怒られてやるから……」ズルズル

上条「あの三人にまとめて怒られるとか死んじゃうからぁ!!!!」ウルウル

土御門「…………フンッ!!」ドゴォッッ!!

上条「ごひゅ!?」

土御門「やれやれ、この距離運ぶのはめんどくさいぜよ」ヒョイ、スタスタ

上条「」グッタリ

386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:35:51.81 ID:JIBm8dfO0

………で。

オティヌス「………つまり、昨日借りた金のほぼ半分が急な出費で消し飛んだと」

土御門「そういう事ぜよ、本当は全損だったんだがなんとか半分だけは回収出来てな」

禁書「………ふーん?まぁ、あの時のおふろの修理代っていうのは納得したけれど」

美琴「それで?それがどうレンタル続けるって状況になるのよ?私は止めろって言って貸して、貸したまんまで良いからもう止めろって言ったわよね?」ジロッ

上条「いやあのですね御坂さま?やはり金額が金額ですし早くかえさないとなーってね?ほら、昨日のままなら差額でまだ多少配給金を毎月コツコツ付け足せば何ヵ月かで完済出来ると思ったのよ?でもね?ほらひゃくまんえんですよ御坂さま?そんな額学生にどうやってさっさと返せと……」

美琴「は?」ギロッ

上条「」ビクッ

美琴「……まず一つ、誰かさっさと返せなんて言ったの?ねぇ?」

上条「……言ってません」

美琴「次、返す事に専念するのはまあ、キッチリさせるって事で理解出来るわよ、それで、なんでレンタル?」

上条「は、早く返さないとって……バイト探す時間すら惜しいと……」プルプル

美琴「…………」ジー

上条「約束破ってすいませんでしたぁ!!」orz

美琴「…………はぁぁぁ…もういいわよ……次は承知しないからねマジで!!」クワッ

上条「……す、すまん」プルプル

美琴「あんた達は?良いの許して」

禁書「……とうまがこういうふうに勝手に突っ走るのなんて慣れっこなんだよ」ヘッ

オティヌス「私が言いたい事は小娘、お前がほとんど言っている、それ以上責めるのも酷だろう」ヘッ

美琴「……そっ、良かったわねあんた、許してくれるって」ジー

上条「はい、あざっす」ペコペコ

387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:38:54.91 ID:JIBm8dfO0

土御門「だから言ったぜよカミやん、ちゃんと謝れば許してくれるってにゃー?」

オティヌス「貴様は許さんぞペテン師が………止められているのを知りつつコイツを手引きし続けている事は万死に値する」ジロッ

禁書「もとはるはもうとうまにそういう事させないで」ジトッ

美琴「今すぐレンタル関係の予約とかそういう関連データ関係消去しろ、やらないならあんたごと焦がすわよ」ジロッ

土御門「にゃー、怖い怖いぜよ、俺はカミやんの味方しただけなんだけどにゃー?」ヘラヘラ

オティヌス「からかっているようにしか見えんぞ!!おい小娘良いからこのペテン師を丸焦げしにてやれ、神に代わって神罰を下してやるのだ!!」クイクイ

美琴「ちょ、私に乗るな髪の毛引っ張んなっての!?」ワタワタ

土御門「心配しなくてももうやらんぜよ、カミやんから土下座されて頼まれでもしない限り」

上条「………やらないって、そりゃ……金の心配はあるけど……将来的には回収は出来るし、御坂が待つっていってんだしもう焦って稼ごうとなんかしないよ、約束する」

美琴「……分かった、もう一回だけ信じるからね、約束破ったら承知しないから」

上条「おう、もう大丈夫だ」コクリ

388: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:42:36.33 ID:JIBm8dfO0

オティヌス「ふむ、その話はそれで良いとして、将来的には回収出来るとはなんだ?」

上条「ん?ああ風呂場の修繕費用だよ、半分はバードウェイがキッチリ払ってくれたんだがもう半分はレッサーの責任だろ?だからほれ、今すぐ払えないって事で一筆借用書を……」ガサッ

土御門「っ!?おいカミやんやめろ!!」ギョッ

上条「え?」キョトン

美琴「借用書ねぇ?まあ、そういうの書かせるって大事なのか…………な……………………」グシャ

上条「ちょお!?なにぐしゃぐしゃにしてんの御坂それ大事なものーーー!?!?」

オティヌス「おい、それは大事に保管すべき書類だろうに、なにを……」

美琴「……読んでみて、はい」

オティヌス「ん?どれ………」

禁書「なに?どうしたの?」ジッ

土御門「死ぬなよカミやん」ガチャ、バタン……

上条「へ?え?」

オティヌス「………………ほぉ?」

禁書「………………へー」

美琴「…………大事な、ねぇ?」

389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:45:41.94 ID:JIBm8dfO0

上条「え、なになんなの?お、俺英文読めないけどこういう所で騙すような奴じゃないってレッサーの事思ってたんだけどなにかおかし…

美琴「読めない?」ギロッ

オティヌス「読めもしない書類にお前はサインしたのか?おい」ジロッ

禁書「とうまはばかなの?」クワッ

上条「え、あの……なんて書いて……」ダラダラ

オティヌス「禁書目録」クイッ

禁書「…… わたくしレッサーは上条当麻に対して成人した後、 以下の金額の支払いをします。そして上条当麻は以下の金額を受け取りした後、わたくしレッサーを伴侶とし英国への帰属を誓い生涯尽くす事を約束します。」

上条「………………………マジで?」

美琴「マジよ万年補習男、この程度の英文ぐらい読め、いやマジで」クワワッ

上条「」

オティヌス「お前、騙す方が悪いのは当然だが、騙される方にもかなり問題があるぞこれは………」ワナワナ

上条「」

禁書「………とうま、これはかなりバカなんだよ……」ハァー

上条「…………ちくしょおレッサぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!騙しやがったなあのガキャァァァぁぁぁ!!!!」

390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:51:24.33 ID:JIBm8dfO0
……翌日、学校。

上条「………き、昨日は散々だった……針でチクチク刺されながら噛み付かれ、なおかつ電撃から家電ちゃん達を守り抜く作業とか何処の雑技団の演目だっつの……」ガックリ

青ピ「仕方ないとはいえレンタル強行するからやで?おにゃのこの嫌がる事はやらんってのは男の務めやでカミやん」

上条「……まぁ、それの事だけで怒ってたんじゃないんだがなぁ……おのれレッサー……後で泣かすぜってぇ泣かす」ウルウル

吹寄「どうせ上条、貴様が馬鹿なのが原因だったんでしょきっと、なんの事でそんな恨み節呟いているかはしらないけど」

上条「……………真面目に学校来なきゃなぁ……」グスン

吹寄「……そう思うならサボるんじゃないわよまったく」ジトッ

392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 00:54:10.84 ID:JIBm8dfO0

土御門「ま、学校サボってウロチョロしてたのが遠因だとも言えるかにゃー?あの英文程度なら下手したら中学生で習うんじゃね?」

上条「…………………そんなにバカなのか、俺は……」

青ピ「この学校内でもとびっきりのダントツビリやあらへんのカミやんは?毎度赤点の補習常習犯で宿題すらまともに提出しとらんのカミやんだけやもん」

上条「……マジでか」

土御門「小萌先生に聞いてみるといいにゃー、小萌先生がカミやんお気に入りなのってカミやんがダントツでバカだからなのも理由の一つじゃね?」

青ピ「流石に僕もカミやんよりは宿題忘れも補習も少ないしなぁ………僕には落第覚悟してまで小萌先生のお気に入りナンバーワンはねらえへんわ、カミやんさえおらへんかったらかなりいい線行く自信はあるんやけどこれ以上は人生に影響するし」

上条「………遠回しに俺が留年確定みたいに言うのやめろ」

青ピ「カミやんは留年するで、間違いない」

土御門「今のうちにメンタル鍛えとけにゃー、下級生だった連中と同じ授業受けるんだ、何気無い一言で傷付くから辛いらしいぞ」

上条「ダイレクトに言えって事じゃねぇよ!!!!なんだよこんちくしょう留年なんかしてたまるかよ!?」

393: >>391(´・ω・`)そだよ、間空けてすまんね 2014/12/09(火) 00:58:19.15 ID:JIBm8dfO0

上条「まったくお前らは人が傷付くようなことを何の抵抗もなく口にしやがって……」ガタッ

青ピ「ん?どしたんやカミやん、逃げるほど傷付いたん?」

上条「違うっての、ちょっと小萌先生に用があるから職員室行ってくるんだよ」スタスタ

土御門「ああ……昨日の不足分の件か」

上条「そうだよ………一応半分回収出来てるんだし小萌先生に返しとかねーと」

吹寄「多重債務って奴じゃないでしょうね上条、貴様そうだとしたらお先真っ暗よ」

上条「」

土御門「吹寄、言わないでやってくれ、カミやんだって頑張ってるんだ」

青ピ「……フッキー、人が本当に傷付く事は言ったらあかんよ」

吹寄「………え、ビンゴなの?マジ?」

上条「い、いいもん!!これ以上は何も無いはずたもん!!吹寄のばかぁぁ!!!!」ダダダダダダッ

吹寄「あっ……か、上条!!」オロオロ

青ピ「今のカミやんは金銭的な事にはナイーブになっとるんや……弄るなら他のネタにせぇへんとあかんよ」ハァー

土御門「ぶん殴ってどうにかなる問題じゃないからじわじわ締め付けられてけっこう参ってるぜよ、察してやってくれにゃー」

吹寄「……そ、そう……分かった気を付けるわ……」ショボン

394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/09(火) 01:00:08.36 ID:JIBm8dfO0

姫神「…………」ジー

吹寄「……ん?どうしたの秋沙」

姫神「上条くんが心配だけど気まずくて話し掛けられない………」ドヨーン

吹寄「……そ、そうなの?だからここ何日か話に混ざって来ない訳ね……」

土御門「こっちも重症だにゃー?」

青ピ「みんなして不器用なんやもん、そらミスったら拗れてまうんやろなぁ」

吹寄「青髪に言われると腹が立つわね……」ピクッ

姫神「…………」ショボーン



次回 上条「……レンタル上条一時間千円です(泣)」 後編