上条「こんなの知らない」 前編

559 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 05:27:10 DGboTNrs

~廊下~

上条「洗濯物に絡みつく魚雷~♪」スタスタ

上条「ん?」チラッ


病理「…」キコキコキコキコ


上条「…病理先生?今日は欠勤なんじゃ…」

上条「……ついてってみるか」コソコソ






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560 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 05:33:04 DGboTNrs

病理「…」キコキコキコキコキコキコ

上条「…」コソコソコソコソコソコソ


病理「…」キコキコキコキコキコキコ

上条「…」コソコソコソコソコソコソ


上条「……?」

上条(病理先生、マジでどこに行くんだ?こっちって俺も来た事ないけど…確か中庭があるんじゃなかったっけか?)コソコソ

上条「…? あれ、見失ったな。参ったな…」

上条「戻るか」クルッ

病理「上条くん?なーに先生をストーカーしてるんですかー?」ニコッ


上条「ほわ?!うわぁ―――ああああ?!」ビックゥ?!




561 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 05:39:43 DGboTNrs

病理「いけませんねぇー?いくら先生がカワイイからってそんな事をしちゃー」プクゥ。

上条「す、すみません!先生が心配になって…!」

病理「なーんて。」クスクス

上条「へ?」

病理「先生、ちゃーんとわかってますよ」ニコッ

病理「お仕事お休みした先生が何しにいくか知りたかったんでしょう?」

上条「まあ…はい」

病理「いいですよ」

上条「?」

病理「上条くんなら。先生が何しに行くか教えてあげちゃいます」ニコニコ

病理「で・も。その代わりそこで見て聞いた事は"しぃー"ですよ?」(^ b -)しぃー

上条「あ、はい」



563 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 05:50:46 DGboTNrs


~中庭~


病理「ここですよ」ニコニコ

上条「中庭っていうか…草木、花、木……小さな川?池やら何やらで何かメルヘンですね」キョロキョロ

病理「ええ。先生もお気にの場所です」ニッコリ

病理「今日用があるのはこの人になんですけどね」ソッ…

上条「? でかい石?いや…」




564 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 05:57:58 DGboTNrs

―木原加群―


上条「………墓?」





565 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 06:02:54 DGboTNrs

病理「ええ、私の兄の墓です」

上条「病理先生の…お兄さん?」


病理「…少し、昔話を聞いてくれませんか?」ニコッ

上条「…」コクン


病理「もう、十年も前の事です…―――」


―――――
―――――――――
―――――――――――――



566 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 06:08:31 DGboTNrs

~十年前~


病理「お兄ちゃん!」ダキッ

加群「おっと、危ないから後ろから抱きつくのはやめてくれ」ハハ

病理「いーやっ!」プイッ

加群「全く…いくつになってもお前は子供のままだな」ハハ

病理「ひひー」

…こんな感じで、私と兄はとても仲がよかったんです

私の家…木原家は大家族。
そして、親族皆が木原姓を名乗り皆で暮らしていました

ええ、とても珍しい形の『家族』の形態だったと思います。



567 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 06:15:23 DGboTNrs

幻生「おやぁー?また病理が加群くんに甘えてるねぇ?
   たまには僕にも甘えて欲しいものだよ」クックック

病理「おじーちゃんは早く研究所行って!」プクゥ

数多「かっ、18にもなって『おにーちゃーん』かよ?きめぇ」

テレス「そうね、でもあなたに懐かないからって毒を吐くのはやめたら?」ギュリリリリ…
数多「んがっ?!いてぇっ!?いてぇっいてぇっ!!耳引っ張んじゃねぇよ!耳取れる!ゴッホになる!」アデデデデ

テレス「あら?数多は人の話を聞かないし、取れても何も問題ないんじゃないかしら?」

数多「ざっけんなクソッタレ!」プンスコ!=3



568 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/14(土) 06:21:26 DGboTNrs

円周「ねーねー!のーかんちゃんのご飯どこ?なくなっちゃったのー」てちてち。

唯一「え?そこの棚にないです?」

那由他「あぶー」

乱数「ヒャハハハ!!カッワイソーに!?可哀想に?脳幹くんは餓死しちまうかもなァ――?!」ゲヘヘヘ!

円周「乱数お兄ちゃんウザいから黙って?」

乱数「ごはっ?!」ドサ


脳幹「ビーフジャーキーを所望する」ワン!

あの頃は楽しかったです。



―――兄に彼女が出来るまでは




572 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 02:30:54 2UGFpIrs


病理「――彼女ができた?」モキュモキュ


加群「ああ、近々紹介するよ」モクモク

幻生「ほほーう?それじゃあちょっとしたお祝いでもしようか」クックック…

テレス「あらよかったわね?加群。初カノなんだし大事にしなさいよ?」クスクス

数多「オイオイオイ…どぉーなってやがんだ?こりゃあ?理論の"り"の字もわかんねぇーぞ…?オイテメェら、聖書ってのはいつから『飛び出す絵本』に…」ブツブツブツブツブツブツブツブツ

乱数「ねぇーェェェだろ……ねえだろそんな都合の良い話!!いくら何でも、このタイミングで、こんな脈絡もなく!ヒーローみてえに来る訳ねえだろ!!だったら、何だ、こりゃ一体何なんだ!?何がどうなったらこんな世にもつまらねえ絵面に……っ!?………まさか、これも幻覚……?」ブツブツブツブツブツブツ

唯一「非モテ男ども、煩いですよ」モッモッモッ 


573 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 02:37:27 2UGFpIrs

那由他「あーっ、ぶー」キャッキャッ!

円周「うん、うん。なゆたちゃん?嬉しいのはわかるけどご飯をちゃんと食べてほしいな」つ―⊃

脳幹「ところで食後の歯磨きガムを貰えんかね?歯が疼くのだよ」ワン


病理「ふーん……」ムスーッ

加群「なんだ、病理喜んでくれないのか?」

病理「だって…こうやってお兄ちゃんの膝の上でご飯食べるとか出来なくなっちゃうかも知れないじゃないですかー」ムスーッ





574 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 02:44:12 2UGFpIrs


上条「すいませんちょっといいですか」

病理「あら何ですか?上条くん」ニコッ

上条「……十年前、ですよね?」ヒク

病理「ええ、かっきり十年前ですよ?」ニコッ
上条「……当時18才、ですよね?」

病理「ええ、18才ですよ?」ニコッ

上条「俺より年上ですよね」

病理「上条くんが私に年齢詐称をしていなければそうだとは思いますよ?」ニコッ


上条「その、言いづらいんですがちょっと精神年齢が幼すぎでは…?」

病理「? ああ…」



575 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:07:32 2UGFpIrs

病理「木原家ではですね、誰もが好きな家族ポジションになれるんです。だから…」

上条「? 好きな家族ポジション?」

病理「簡単に言うと、誰でも父や姉、兄妹、母や弟、祖父母になれるんです」

上条「…………」

上条「?」ワカラン

病理「……ええっとですね…何て説明しましょうか…」ウーン

病理「まずですね、木原家は全員血の繋がりがないんですよ」

上条「え?」

病理「皆が皆、天涯孤独だったり元孤児だったり。試験管から産まれたり、ある日空から落ちてきたり、作られたり…」

病理「…まあ、特殊事情を持つ人間達の集まりなんです」




576 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:17:18 2UGFpIrs

病理「だから、所謂『母』や『父』といった各個人との関係を示す名前というのが存在しないんですよ」

病理「法律的にみたら結局は『他人』ですしね…」

上条「…そんな哀しそうな顔して言わないで下さいよ…」

病理「あらごめんなさいです。まあ私自身は特には気にしてなかったんですが、円周ちゃんとかが気にしてて…」

病理「そういうのを見るとちょっとだけ『私達に本当に血の繋がりがあったら』って思っちゃうんですよね」




577 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:25:32 2UGFpIrs

病理「脱線しちゃいました。テヘペロです」(>ω_・)ミ☆テヘペロ

病理「まあ例えば…上条くんにサローニャちゃんが『ご飯できたよー☆』って言ってきたとします」

上条「はい。(病理先生サローニャを知ってるのか)」

病理「一般のご家庭では大体母親が食事を作りますよね?」

上条「あ、はい(記憶はないけど)」

病理「すると木原家ではサローニャちゃんは上条くんのお母さんになるんです」

上条「…お母さんがやる事をしたから?」

病理「そうです。他にも…」




578 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:40:00 2UGFpIrs

病理「サローニャちゃんが上条くんに『ねー本読んで?』とかの年少の子がやるような甘え方をすると妹になったり」

病理「『おい上条ちゃん貸した漫画返してよー』って言ってると弟になったり」

病理「その人が求めてきた、その人が自分にとる態度の家族ポジションになってあげるんですよ」

上条「へぇ……」

病理「現に円周ちゃんは皆の妹ですが那由他ちゃんにだけはお母さんだったり…」

病理「幻生おじいちゃんは私達には祖父や父でしたがテレスちゃんには兄だったりしました」

上条「へー…」

病理「長くなりましたが、私の精神年齢が幼く見える、聞こえるのは妹ポジションとして兄に甘えてるからなんですよ」

上条「へえ…」


上条(俺はそれを聞いて…ちょっと嫌な考えをした。)

上条(孤独を癒すっていうか……『木原家』は、心の隙間を埋めるための歪な関係だと思った)




579 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:54:55 2UGFpIrs

病理「じゃあ、続きを話しますね?」ニコッ



――――――
――――――――――
――――――――――――――




580 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:56:16 2UGFpIrs


そして、暫く立ったある日。件の兄の彼女が来たんです


病理「……あなたが、お兄ちゃんの彼女ですか?」



「そうだよっ」





581 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 03:56:41 2UGFpIrs




サローニャ「サローニャちゃんと申します!以後よっろしくぅー!」






582 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:01:12 2UGFpIrs


上条「  」



上条「  」


上条「( Д ) ゚ ゚」



上条「――――――ゑ?」





583 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:03:21 2UGFpIrs

病理「………」ニコッ

上条「  」

上条「  」



上条「せ、先生…?」




584 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:05:31 2UGFpIrs







病理「あ、嘘120%ですから安心してください」ニコッ

上条「ン嘘かよォオオオォオオオ?!!!!」




585 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:10:47 2UGFpIrs

上条「ちょっと信じちゃいましたよ!!そりゃそうだよ!サローニャは今15才なのに10年前だったら5才だよ!加群さんがド変態になっちゃうよ!!」

病理「うふー。上条くんは相変わらずカワイイですねー」クスクス。

上条「話すならちゃんと話してくださいよ?!俺真面目に聞いてるんですから!」 んもー!

病理「はいはい♪上条くんがいい子で先生は嬉しいです」ニコニコ


―――――――
―――――――――――
――――――――――――――――




586 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:22:21 2UGFpIrs


病理「……あなたが、お兄ちゃんの彼女ですか?」




「はい。加群さんとお付きあいしています、」


サフリー「サフリー=オープンデイズです。よろしくお願いします」ニコ




587 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:32:03 2UGFpIrs

乱数「美人、スタイル抜群、お姉さん…」アガガガガ

数多「くっははは…っ、カッワイー!惚れちゃいそーだぜ!サフリーちゃんよォオオオ!!!加群は死ねぇぇえええ!!!」エグッエグッエグッエグッ

テレス「…君ら●●は嫉妬するよりもうちょっと男を磨くべきじゃないかしら」

乱数「はあ?はあ?俺●●じゃねーし!幻覚の女といつも●●●っから●●じゃねーし!」

数多「俺だって持てる科学技術と知識、『木原』を解放して作った●●●●●●と●●●っから●●じゃねーし!」

唯一「可哀想な●●じゃねーか」ペチッ

脳幹「君たち、今日は加群が彼女を連れて来ているのだぞ?少しは●●力を封印したまえ」ワン!


サフリー「」

円周「うん、うん。ごめんね?サフリーさん。ウチって変わり者ばっかりなんだ」




588 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 04:40:38 2UGFpIrs

サフリー「ふふ、大丈夫よ!私も早く慣れるわね?」ニコッ

加群「サフリー…」ギュ



病理「……」ムスーッ




589 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:00:30 2UGFpIrs

その言葉通り、彼女は度々木原家に訪れて私達の一員となっていきました。

ええ、同じ女としても彼女は素晴らしい女性でした

モデルのような美貌と肉体美。炊事洗濯なんかの家事もこなす。

職業は格闘家と聞いた時は驚いたものです。

……中身も素晴らしく、落ち着いたお淑やかさの中で垣間見せる豪放磊落な部分…


きっと兄もそこに惹かれたんでしょうね。



590 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:03:23 2UGFpIrs

病理「そんな日が続いた、とある日の事です。」

病理「………」

上条「……」

病理「……」

上条「……?」

病理「……」

上条「…先生?」



591 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:08:53 2UGFpIrs

病理「…あら、もうこんな時間ですね」

上条「え?あ、本当だもう大分経って…」

病理「…お話はまた今度にしましょうか」

上条「先生?」

病理「ふふ。ほらほら、早く帰ってあげないと垣根くんが激おこぷんぷん丸ですよー?」クスクス

上条「あ、ヤバイ!買うの忘れてた!」

上条「うわー…もう購買終わってるよなー…どうしよ」

病理「大丈夫ですよ♪上条くん」つタラバガニメロンパン

上条「あ、タラバガニメロンパン!もらっていいんですか?」

病理「もちろん!先生の昔話を聞いてくれたお礼です」ニコニコ



592 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:12:34 2UGFpIrs

上条「って、何で先生は知ってるんですか…」

病理「病理ちゃんが上条くんの先生だからでーす」ニコッ

上条「…まあいいや。ありがとうございました!」

病理「いえいえ。今日は勝手にお休みしてごめんなさいね?」

上条「いやあ、先生も大事な用事があったみたいですししょうがないですよ!」




病理「……上条くん」

上条「はい?」



593 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:20:52 2UGFpIrs

病理「実はあの話の、あそこからの続きは…」

病理「先生にとって、『最も話す事が難しい話』なんです」


病理「出来れば。君には聞いて欲しかった。話したかった」

病理「…でもごめんなさい。今はやっぱり話せないの」

病理「そのくらい、私には話す事が難しいのよ…」ギュ…

上条「…病理先生」

病理「…でもこれだけは言っておくわね」

病理「…私が今日お休みしたのは、兄へのお墓参りと…」



594 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:21:26 2UGFpIrs



病理「私が兄を殺した罪を再確認するためなの」





595 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:24:50 2UGFpIrs




上条「……」スタスタ

上条(病理先生は車椅子から花を取り出して、墓に供えて。)スタスタ

上条(「すみません、一人にしてください」って言って、黙ってしまった)スタスタ

上条(…病理先生がそんな事をするとは思えない)スタスタ

上条(いや、そうであって欲しいだけなのかもしれないけれど)スタスタ

上条(…病理先生……)



596 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:27:38 2UGFpIrs

上条(…直接手をくだしたとかではないんだろう)

上条(確か前科がある人は教師をやる事は出来ないんじゃなかったか?忘れたけど…)

上条(そうでなくとも。あの病理先生があんなに慕ってたお兄さんを殺したなんてありえない)

上条(信じられねぇよ)



597 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:30:45 2UGFpIrs


査楽「おや、随分遅かったですね?」

ヴェント「2時間もアンタどこほっついてたワケー?」ジト

トール「おいおい上条ちゃん、垣根のやつ『上条が持ってくるから他のもんは食わねえ』って意地張っちまって…」


垣根「」カピカピ


トール「ミイラになっちまったぞ」

上条「わ、悪い…」



598 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:32:49 2UGFpIrs

垣根「うおー!上条!お前ならちゃんと買ってきてくれるって信じてたぜ!」

上条「はいはい…」

ヴェント「しっかし、よく買えたわねそれ。確か一日一個しか売られないレア物でしょ?」

トール「マジで?!」

上条「垣根テメェ…」

垣根「…」メソラシ



599 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:35:20 2UGFpIrs

上条「………」

査楽「? 何かありましたかね?随分神妙な顔をしていますけど」

上条「え?いや?何にも?何にもないけど?」

査楽「……そうですかね?まあ話したくなったら話してくださいね」

上条「バレてんのかよ…」



600 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:53:25 2UGFpIrs

上条「……」

上条「なあ、査楽」

査楽「なんですかね?」

上条「お前、病理先生が人を殺すとか…何かしらの犯罪をすると思うか?」

査楽「まさか!あの人は確かにミサイル撃ったり機関銃をぶっ放したり、人を空に飛ばしたりしますがね……」

上条(オイ)

査楽「それでも、病理先生はそんな事だけはしない人だと保証はできますね」

上条「…そっか。ありがとな」



601 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 05:58:27 2UGFpIrs

査楽「…ひょっとして、病理先生が今日お休みした事と何か関係ありますかね?」

上条「へ?!いや?」ブンブン

査楽「…あなたは嘘を吐くの下手ですから何も言わない方がいいと思いますよ」クルッ

上条「…へいへい」




602 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/20(金) 06:05:52 2UGFpIrs
今回はここまで。

「サフリーさんて誰やねん」という人のために↓


サフリー=オープンデイズ(新訳4巻にて登場)

金髪でバインバインな青いドレス着たモデルさんみたいなお姉さん。

職業、格闘家。とことん『破壊』に拘る人で、『ナチュラルセレクター』に参加していた選手。

『グレムリン』の仕掛けが始まった直後から行動を開始する。

近江手裏、雲川鞠亜と共に『戦乱の剣』を抜いたマリアンと戦ったがそこでリタイアした。

4巻以降は登場は無し。恐らくは生存していると思われる。


……そういえばウートガルザロキのスレもこっちも読んでくれてる人ってどのくらいいるんだろうか。





607 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 00:43:31 4QC15MJU


トール「なあ垣根?そのタラメロパンって美味いのか?」

トール「しょーじき、俺にはこれっぽっちも美味そうには見えねぇんだが」

ヴェント「まあ、名前からしてあんま美味しそうには見えねーわね」

査楽「安定や磐石のものしか買わない私にはそのチャレンジ精神はよくわかりませんね…」

上条「結局のとこどうなんだよ」


垣根「ん?そーだなー…」






608 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 00:58:10 4QC15MJU

垣根「…ところでテメェら、『本当に美味いタラバガニ』ってのを食った事はあるか?」モグ


トール「? そもそもカニ食った事ねえなそういえば」

ヴェント「食べた事はあるケド…『本当に美味いか』って聞かれるとって感じかしらね」

査楽「まあ専門店で昔食べた事はありますがね」

上条「ねーよ上条さんがんな高級食品を口に出来ると思ってんのかコノヤロー」ケッ


垣根「そうか」



609 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:07:42 4QC15MJU

垣根「俺はある」モグモグ


垣根「忘れもしねぇ、5年前の事だ」

垣根「俺は当時から第二位として研究協力だとか奨学金、趣味の商売なんかで…めがっさ金を持っていた」

(((なんか今殺意わいた)))

垣根「たまには美味いモン食いにいくかって思ってよ、ネットやグルメ雑誌、セレブ用のアレコレなんかで探しまくったのさ」


垣根「そこで見つけたのがとある専門店の"カニ"だった…」



610 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:12:55 4QC15MJU

垣根「"言葉に出来ねぇ"…そんな美味さだった」

垣根「たまたまその年その時期に獲れたカニが良品質のものばかりだったってのもあるんだろう」

垣根「饒舌しがたいモノだったぜ。ふわっふわで、豊潤な香りと味、まったりさとコク…」

垣根「最高だった…!」


上条「」ゴクッ

トール「」ダラダラ

ヴェント「」クゥー

査楽「…」



611 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:21:14 4QC15MJU

垣根「…そんでな、このタラメロパンは今話した『"本物"のカニ』を彷彿とさせるカニを使ってやがる」ムシャ

上条「マジか…!」ゴクリ

垣根「しかもメロンパンの部分の方も贅沢だぜ?『メロンの味をしっかり舌に味あわせる』…」

垣根「そんなコンセプトでもあるみてぇな…深く、鼻の奥までしっかり貫通させる味わいだ」

トール「スゲェ…!」ゴクリ

垣根「…その究極の"カニ"と、」

ヴェント「くっ、///」クーキュルル…

垣根「究極かもしれねぇほどの"メロンパン"」

査楽「……」


垣根「その二つが合わさってんだぜ?」




612 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:23:56 4QC15MJU



垣根「ぶっちゃけ口の中でメロンの味とカニの味が殺し合いしててクソ不味い」





613 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:27:13 4QC15MJU

垣根「ナニコレ産廃?お互いがお互いを殺し合って貶し合うってコレお前相当だぞ」ムシャムシャ

垣根「アレだな、いくらケーキとラーメンが美味しいからって混ぜたらダメだよね的な?」モグモグ

垣根「まあそんなワケで、マズ――――





614 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:28:05 4QC15MJU


~暫くお待ちください~




615 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 01:33:57 4QC15MJU

ヴェント「マズいんならマズいって普通に言いな。時間無駄にさせてんじゃねーよ」パンパン

トール「期待させやがって」パンパン

査楽「まあ私はなんとなくわかってましたけどね」パンパン

上条「ったく」




垣根「」チーン!




616 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 02:16:24 4QC15MJU


~放課後~


上条「さてと…」

上条(この世界の事をもっと知って、選べる選択肢を増やしていかないとな)

上条(…とりあえず今日みたいに学校の行ってみた事がないとこに行ってみるか)





617 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 02:23:23 4QC15MJU

上条(こっちは先生の研究棟か)スタスタ

上条(…いや、こんなとこあったか?大学か何かみたいじゃないか)スタスタ

上条(…あ、病理先生や天井先生の部屋もあるんだな)

上条(ふーん…実験室や資料室…ウチってかなり充実してたんだな)


上条(……ん?)



618 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 02:30:09 4QC15MJU



[木原加群]



上条「……き、はら…木原、加群?」




619 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 02:32:41 4QC15MJU

上条(これって……病理先生のお兄さんの、)


上条(個人研究室…加群さんもここの先生だったのか!)

ギイ…

上条「…開いて、る?」

上条「……」


上条(…少し、覗いてみようか)そ…



620 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 04:27:45 4QC15MJU

上条「…しっつれいしまーす…」ギイ…


上条(紙の資料の山、ダンボールの山、機械や実験器具…十字架?)

上条(カーテンの隙間からの光が乱反射してそれらが乱雑に置かれてるのがわかった)

上条「そんで……」チラ


籠<カタカタカタ…




621 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 04:39:19 4QC15MJU

上条(……ケージ?全然人が来てない部屋にまだ小動物か何かでもいるのか?)ソロリ


上条「…?」チラ


ハムスター「……」きゅーん♪


上条(やだ可愛い)




622 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 04:57:17 4QC15MJU

ハムスター「……」ハムハムハムハム

上条(ひまわりの種を口一杯に頬張ってモグモグしてるー!)ヤダーカワイイィィ!


ハムスター「きゅ?」クビカシゲ

上条「愛くるしい?!」




623 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 05:02:01 4QC15MJU


ハムスター「…で、君は誰かな?」モキュモキュモキュモキュ

上条「」




624 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 06:36:45 4QC15MJU


上条「シャベッタァァアアアアァァアアアア?!」

ハムスター「失敬だな、喋る動物なんて珍しくないだろう」モキュモキュモキュモキュ

上条「いや上条さんにはそんな知り合いいませんのことよ?!」

ハムスター「そうか?…私がおかしいのか…?」フーム

上条「えーと…貴方?は一体?」

ハムスター「? 私か?」



625 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 06:38:54 4QC15MJU


ハムスター「…そうだな、"ベルシ"とでも呼んでくれ」


ベルシ「とある教師に忘れ去られた、哀れな実験動物だよ」



626 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 06:42:42 4QC15MJU

ベルシ「君は誰だ?」キャル?

上条「えー…上条当麻ですが」

ベルシ「そうか。いい名前だな」プルルッ

上条「どうも」

ベルシ「ところで上条くん?一つ頼みがあるんだが」モキュモキュ?

上条「とりあえず一々可愛い仕草すんのやめてもらえませんか」



627 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 06:52:43 4QC15MJU


ベルシ「うん、やはり私の見立てに間違いはなかったようだ」

ベルシ「君の胸ポケットは居心地は中々にいいぞ」

上条「さいでっか」スタスタ

ベルシ「いや助かったよ。あのケージは特別製でね、私は自分で出られなかったんだ」ウム

上条「うわーお。よかったな?死ぬ前に出られてー」ハハハ

ベルシ「ああ、君にはとても感謝しているよ上条くん」ハハ



628 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:00:10 4QC15MJU

上条「んで、どこに行けばいいんだ?」スタスタ

ベルシ「それなんだが…」


ベルシ「君、よかったら私を飼わないか?」


上条「ぅえ?!」

ベルシ「…うん?ハムスターは嫌いか?
きゅ?

上条「あ、いやそういうワケでは」スタスタ

ベルシ「まあ待て、心配せずとも私は一般的なハムスターではない」

上条「うん知ってる。会って5分の上条さんも知ってる」スタスタ




629 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:13:47 4QC15MJU

ベルシ「食べ物は一日にひまわりの種2粒か野菜の2~3cm四方を一切れで充分」

ベルシ「通常のハムスターよりもコストパフォーマンスは優れているぞ?」フフン

上条「あ、いやそういう話じゃなくて」フリフリ

ベルシ「待て、いいか?ハムスターの食事量はそのハムスターの体重の10%程度が目安とされている」

上条「はあ」

ベルシ「私のようなジャンガリアン種であれば、3~4gくらいが1日の食事量だ」

上条「いやだから財布の心配じゃねーんだって」

ベルシ「それに普通のハムスターは夜ガタガタ煩いが私は紳士かつ常識があるから静かにしているし…」

上条「常識あるハムスターさんなら流暢にペラペラ喋らないんじゃね?」

ベルシ「朝~昼、23:00まで活動するから君は常に私の愛くるしい姿を見て癒されるだろう」

上条「いや同居人がなんて言うかわかんねーし…」



630 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:20:01 4QC15MJU

ベルシ「ならその人に会わせてくれないか?私の滑車を回す姿を見せられれば落とす自信はあるぞ」

上条「いやちょっと世話が面倒だし」

ベルシ「まあ待て、糞尿やケージなんかも私には特に必要はない」

ベルシ「ある程度部屋を徘徊する自由をくれれば自分で処理するし…」

ベルシ「なんなら調理器具と材料さえあれば特製チャーハンを御馳走しよう」キリッ

上条「怖いよ?そんなハイスペックハムスターさん(雄)に徘徊されるとか怖いよ?」



631 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:22:14 4QC15MJU

ベルシ「ダメか?」

上条「……まあ」スタスタ

ベルシ「そうか、わかった」

上条「ごめんな」スタスタ




ベルシ「いくら欲しいんだ」

上条「うん、お前が全ッ然上条さんの気持ちわかってねーのはわかった」




632 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:26:07 4QC15MJU

ベルシ「む…学生の気持ちはわかりづらいな」

上条「いやわかりづらいって言うかあんたは何にもわかって…って」ピタ


上条「…自宅ついちまったよ」

ベルシ「ここか…なんなら掃除もするが?」

上条「いや『するが?』じゃねー……あーもういいよ!一晩だけだからな!」

ベルシ「感謝する」



633 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:30:20 4QC15MJU

ガチャ…

上条「ただいまー…」

サローニャ「あ!上条ちゃん、おかえりぃ」ニコッ

ベルシ「可愛い子だな。君の彼女か?」ヒソヒソ

上条「ちげーよ」

サローニャ「? なあに?何か言った?」

上条「いや、何でも?」フルフル



634 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:38:25 4QC15MJU

サローニャ「あ、お腹空いてたりする?冷蔵庫にドーナッツちゃんあるけど」

上条「あ、じゃあもらうよ」ニコッ

ベルシ「……」

上条「あー、お前もドーナッツ食えるのか?よかったら」

サローニャ「? 上条ちゃん、誰に話してるの?」

ベルシ「…」モソモソ

サローニャ「! わー!ハムスターちゃんだー!!!」キラキラ

サローニャ「うわー、うわー!可っ愛いぃ~////」ナデナデ

ベルシ「……」ウキュウキュー

サローニャ「ねえねえ!この子どうしたの上条ちゃん!」

上条「え?あー…何かコイツから話かけられて…」



635 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:46:56 4QC15MJU

サローニャ「ぷっ、何それ~」クスクス♪

上条「いや本当なんだって!ペラペラ喋ってたから!」

サローニャ「あはは!へぇ~?そーなんだー?ハムスターちゃん何て言ってるの?」クスクス

上条「待てサローニャこれはメルヘンな話とかじゃなくてな?」

サローニャ「ふふっ!上条ちゃん飼いたくて連れてきちゃったんでしょー」

サローニャ「うんうん、確かに可愛いもんねー」クスクス

上条「いやどっちかって言うと飼いたくはないんだけど成り行きって言うか」

サローニャ「確かウチ、丁度ケージあるし…即席だけどハムスターちゃんのお家ちゃん作ってあげよっか!」

上条「」



636 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:51:45 4QC15MJU

サローニャ「あ、名前はもう決めてるのかにゃーん?サローニャちゃんも決めたいな」

上条「あー、いやコイツ元から名前あるらしくてさ、"ベルシ"って言うんだってよ」

上条「な、ベルシ!ちゃんと自分で自己紹介しろって!」

ベルシ「きゅ?」

サローニャ「ぷっ。あははは…うん、うん。じゃあちょっと残念だけどベルシちゃんだね!」ニコッ

ベルシ「きゅー!」フリフリ

サローニャ「じゃあ私押し入れちゃんからケージちゃん探してくるね?」ヨイショ

: 


637 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:57:08 4QC15MJU

上条「……オイ」

ベルシ「む?なんだ?」

上条「…何でサローニャの前だと喋らねえんだよ」

ベルシ「彼女には『"一般的なハムスター"の方がウケがいい』と判断したまでだよ」

上条「計算高いハムスターだな」

ベルシ「せっかくいいオツムがあるんだ。ならば使わねば損だろう?」ニヤリ



638 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/06/24(火) 07:58:53 4QC15MJU

サローニャ「はいっ!ケージちゃんあったよん」つ

上条「お、よかったなーベルシ。ほらそこで大人しくしてろよー」ペイッ

ベルシ「?!」




642 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:01:21 eId8T.T.

ベルシ「きゅっ」ポテッ

サローニャ「ごはんは野菜の切れ端ちゃんでいいかな」つ

ベルシ「!」カジカジ

サローニャ「きゃーカワイイぃー!!」キャッキャッ

上条「……」


上条「…"ベルシ"、か」



643 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:04:58 eId8T.T.


~深夜~

上条「…」ムク

上条「…」チラ

サローニャ「スーッ…スーッ…」

上条「…」ソロソロ


ベルシ「……」

カチャン

ベルシ「…?」チラ

上条「…」クイックイッ

ベルシ「…」コクン




644 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:10:35 eId8T.T.

~ベランダ~


ベルシ「…それで?私をこんな深夜に連れ出して何の用だ?」きゅ?

上条「ちょっと聞きたい事あってさ」

ベルシ「なんだ?…っと、すまないが私をベランダの桟に乗せてくれないか?」

上条「あーはいはい」ヒョイ

ベルシ「ありがとう。流石に床からでは聞き取りにくくてね」




646 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:26:23 eId8T.T.

ベルシ「では悩める青少年の恋の悩みを聞こうじゃないか」

上条「そんな悩みじゃねーし、ジャンガリアンハムスターに恋の悩み相談しねーよ」

ベルシ「では」


上条「ベルシ。あんたの本当の名前は『木原加群』なんじゃないのか?」

ベルシ「……」




647 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:44:05 eId8T.T.

上条「フロイラインを助ける時…『窓のないビル』を壊す時にトールが教えてくれたんだ」

上条「『木原加群、グレムリンでは"ベルシ"って呼ばれてた奴がバックドアを残していた』って」

上条「…そんで"木原加群の個人研究室"。そこにいた"実験動物"が"ベルシ"を名乗るときた」

上条「偶然にしちゃ出来すぎだ」

ベルシ「…」

上条「何であんたがジャンガリアンハムスターになったのかはわからない」

上条「でもきっと。十年前に病理先生やサフリーさんと何かがあってそうなったんだろ?」

上条「加群さん。病理さんにせめて一目くらい姿を見せて話した方がいいんじゃないのか?」

ベルシ「……」



648 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 03:46:59 eId8T.T.



ベルシ「いや、あの、私はその加群という人間じゃないんだが…」


上条「えっ」




649 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 04:05:48 eId8T.T.

ベルシ「考えてもみろ、そもそも人間の脳味噌をハムスターの中にどうやって入れるんだ?」

上条「え、いやそれはほら…あの、アレだよ機械とか」

ベルシ「機械?学園都市の技術でも脳の視床下部だけは機械化できないんだぞ?」

※"恋査"参照

ベルシ「その部分をどうやってハムスターに入れる?」

上条「……えっと」

ベルシ「そもそも『窓のないビル』が壊れたなんて事件は聞いた事がないし…」

ベルシ「私は病理なんて人は知らないし、」

ベルシ「私がもつ最古の記憶は"11年前"だ」


上条「」



650 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 04:16:01 eId8T.T.


上条「まあ、窓のないビル云々はその、俺の事情っつーか妄想みたいなもんだけど」

上条「えっと…じゃああなた何者なんですかベルシさん」

ベルシ「いや見たらわかるだろう?」


ベルシ「ちょっと変わったハムスターだよ」

上条「ねーよ」



651 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 04:28:27 eId8T.T.

上条「いや待てよ!じゃあなんであんたは会話ができたり言葉を話したり、エネルギー消費が多くなるはずなのに少食だったりするんだよ!」


ベルシ「ナイショだ☆」

上条「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙んもー!?」ガシガシガシガシ!


ベルシ「まあいいじゃないか?私が誰でも」

上条「よくねーよ!こっちはドヤ顔で推理したら大火傷ぶっこいてんだぞ?!」

上条「病理先生も喜ぶと思ったのに…」シュン

ベルシ「…」


ベルシ「…その病理さんは先生なのか」

上条「え?ああ、そうだよ。俺のクラスの担任で、担当教科は『道徳』」

ベルシ「……そうか」

上条「?」



652 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 04:48:28 eId8T.T.

ベルシ「その病理先生は好きか?」

上条「え?ああ、まあ…いい先生だと思うよ」

ベルシ「…そうか」

上条「…?」

ベルシ「用件はこれだけかな?」

上条「ああ、うん」

ベルシ「ではまた明日」ピョイッ

上条「あ、オイ!あぶなっ」

ベルシ「とう」シュルー

ベルシ「たあ!」ピョイッ!

ベルシ「…」てちてち

ベルシ「よいしょ」ガラッ

ベルシ「あ、窓を開けたままにしておくからな?」

上条「桟から飛び降りて窓開けて…何者なんだよ」



653 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 04:51:17 eId8T.T.

〓〓ケージ内〓〓


ベルシ「…」モゾ



ベルシ「…元気そうでよかったよ、病理」





654 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 05:33:30 eId8T.T.

~数日後~

ジリリリリ!

上条「ふぁ、あ~ー…ああ……」

上条「むにゃ」ボヘー…

上条「…サローニャ?」キョロキョロ

上条「ん?紙?」ガサ




655 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 05:36:21 eId8T.T.


『上条ちゃんへ』

『一日だけの短期バイトちゃんに行ってきます』

『たぶん22:00くらいには帰れると思う。』
『ばんごはんちゃんは先に食べていて下さい』

『朝ごはんは冷蔵庫と鍋に。お弁当ちゃんは机に置いてあります』


『けっこーなお金が入るから、今度一緒に美味しいもの食べにいこーね!』


『サローニャちゃんより』




656 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 05:45:19 eId8T.T.

上条「…今日サローニャ居ないのか…」ガシガシ

上条「…」ウトウト

ベルシ「おいそのまま寝るなよ?」ヒョコ

上条「…結局居着いたよな、お前」ウトウト

ベルシ「彼女がいい子でよかったよ」

上条「そーですね」ウトウト

ベルシ「食らえ!ひまわりの種アタッーク!」ブンッブンッ!

ピチンピチンッ!

上条「いたっ?!」



657 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 05:50:13 eId8T.T.

ベルシ「ほら寝るな。顔を洗ってさっさと彼女が作ってくれた食事を食べろ。」ガタッガタガタ

ベルシ「…ふう、ケージから出られるのは幸せだな」

上条「あんまり外に出んなよー」ドタッドタッ

ベルシ「心配はいらないよ。君達への家賃代わりに君の世話をするだけだ」

上条「さいでっか」



658 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 05:52:53 eId8T.T.


上条「ンじゃいってきます」

ベルシ「待て、弁当を忘れるな!」トコトコトコトコ

上条「あ、悪いな」

ベルシ「気をつけてな。しっかり勉強してくるといい」フリフリ

上条「おー」ヒラヒラ



659 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 06:07:34 eId8T.T.

上条「ん?」

ビアージオ「おや、上条さんおはようございます」ニコッ

上条「おはようございます…朝会うなんて珍しいですね」

ビアージオ「はは、いつもはもっと早いですからな」ハッハッハ

上条「へー」

ビアージオ「まあその分遅いのですがな」

上条「なんかあるんですか?」

ビアージオ「ええ。今日は執事修行研修でしてな、まる一日使って執事スキルを徹底的に鍛え直すのですよ」ニヤリ

上条「へー」



660 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 06:10:58 eId8T.T.

垣根「そーなんだよな…だから今日は義弟の晩飯が食えねーんだよ…」

上条「へー垣根んちもなんだ」

垣根「あん?どういう事だ?」


垣根「へー、サローニャは今日バイトか」テクテク

上条「そうなんだよ」テクテク

垣根「じゃあ今日はお互い晩飯ねーんだな」

上条「だなー」ハハ



661 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 06:15:16 eId8T.T.

垣根「じゃあよ、今日俺んちで何か晩飯作って食わねぇか?」

上条「お、いいなそれ!」


〓〓教室〓〓


垣根「――なんだけどよ」

トール「ほー?面白そうだな!俺も行くわ!」

ヴェント「私もいいカナ?」

査楽「私も参加しますね」



662 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 06:46:32 eId8T.T.

トール「そんでよ、何作る?」

ヴェント「んー……鍋とかいいんじゃない?」

査楽「いいですねー」ホフゥ

上条「確かに時期的にはいい頃だな」

垣根「じゃあ鍋にすっか。何鍋にする?」



上条「味噌鍋」(・д・)ノハイ

トール「闇鍋」(・д・)ノハイ

ヴェント「トマト鍋」(・д・)ノハイ

査楽「キムチ鍋」(・д・)ノハイ

垣根「もつ鍋」(・д・)ノハイ




663 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 06:52:47 eId8T.T.

トール「オイオイ…なんだよ、せっかく集まってやるんだから普通じゃ面白くねーじゃんかよー」

ヴェント「黙んなトール。てゆーかアンタは絶対ロクなもん入れないからダメ」

トール「えー」ぷくぅ

査楽「キムチ鍋なら辛さや何やらでお楽しみ要素がありますし美味しいですけどね」

垣根「ホルモンだって美味いぞ」

上条「いやいや味噌こそ最高だろ」




姫神「…私ならコラーゲン鍋だな」ポソリ



664 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:11:52 eId8T.T.

上条「よし、じゃんけんで決めようぜ」

トール「いやここは一丁、肉弾戦で決めようぜ」

ヴェント「そうね賛成」バキャ!

トール「ぐはっ?!」バタッ

ヴェント「さ、じゃんけんするわよー」ブンブン

査楽「容赦ねーですね」



665 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:12:44 eId8T.T.

「「「「じゃん!けん!」」」」


「「「「ポン!」」」」




666 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:23:38 eId8T.T.

上条「っし!っし!」ガッツ!ガッツ!


垣根「上条が勝つ…だと……?」Gokuri…

査楽「天変地異の前触れですかね…?」Gokuri…

ヴェント「もうすぐアイツ死ぬんじゃない…?」Gokuri…

上条「お前らシャーラップ!上条さんだって勝つ時は勝つんですよ!!!」ビシッ



トール「ヤ…ミ…ナベ」



667 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:30:59 eId8T.T.

~放課後~


上条「このままスーパーに具材とか買いに行かないか?」

ヴェント「そーね…一々着替えんのもめんどくさいし」

査楽「ですね」コク

垣根「だな。今日の病理先生の問題もマジで鬼畜だったな…なんだアレ」


トール「くっそ、初めてだぜ 顎を拳で撃ち抜かれんのは」ブツブツ



668 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:32:51 eId8T.T.

上条「ん?」








一方「………」



上条(ついに毎日校門で待つようになったよ一方さん)



669 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:39:36 eId8T.T.

一方「よォ上条。元気そォだな」

上条「おう」

一方「ン?」チラ


垣根「よお、一方通行!」フリフリ

査楽「ですねー」フリフリ

一方「…おォ」フリフリ

上条(寡黙モードになったか)

ヴェント「アハ、アンタまた来たの?もうこの学校に転入してきた方がいいんじゃない?」

一方「……」キラキラ

上条(本気で「それもいいなァ!」って顔してる?!)プッ



670 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:50:54 eId8T.T.

一方「あァ忘れてた…上条、オマエに渡すモンがある」

上条「?」

一方「オマエが携帯無くしたって聞いてから俺もそれとなく毎日探してたンだが」

上条「」

一方「さっきやっと見つけてな」つ携帯

上条「! うぉおおお!?マジで?!ありがとな!一方通行!!」

一方「ハッ、感謝なンざいらねェよ。俺ァ借りを返したかっただけだからな」

上条「いやいやマジで助かったよ!もうすぐ新しい携帯買うとこだったし!」ウォー!

一方「そォかよ」ヘッ


トール「すげー嬉しそうだなー」

ヴェント「ええ、一方通行の方がね」クスクス

査楽「じゃんけんといい携帯といい…彼はそろそろ一生分の幸運を使い果たしてませんかね?」

垣根「さあなぁ」



671 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 07:56:53 eId8T.T.

上条「なあ、お前ら」

「「「「?」」」」

上条「一方通行も呼んでいいか?」

垣根「おう」ニヤ

ヴェント「いいわよ」

査楽「構いませんね」

トール「おー」


上条「一方通行、お前今日暇k 一方「おォ」

上条「えっと…今日垣根んちで鍋やるんだけどさ、よかったら 一方「行く」


上条(めっちゃ食い気味だよどんだけだよ)クックッ



672 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 08:05:31 eId8T.T.



〓〓スーパー〓〓


上条「野菜と味噌と…」ヒョイヒョイ

一方「肉」ヒョイヒョイヒョイヒョイ

垣根「ぶはっ、オイオイ一方通行!お前どんだけ肉入れるんだよ!」ハハハ

トール「ははは!篭の半分が肉だな!」

一方「金は全部自分で出すし、オマエらの分も入ってンだよ」

査楽「豆腐も入れますかね」ヒョイ

ヴェント「卵っ…と」ヒョイ

ヴェント「あ、アンタら〆は何がいーワケ?」



673 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 08:17:23 eId8T.T.

上条「ラーメン」

垣根「ごはん」

トール「うどん」

査楽「味が淡泊な魚ですね」

ヴェント「ふうん。私はなんでもいいんだケド」


一方「…コーヒー」

「「「「ねーよ」」」」




674 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 08:23:40 eId8T.T.


トール「おっも?!オイ、何で俺だけ袋6個持ちなんだよ?!」グギギ

査楽「仕方ないですね。一方通行さんは杖ついてますしね」

一方「能力使用モードなら…」カチッ

垣根「いやいいって!アイツに持たしとけばいいんだよ」

ヴェント「そうよねートールだけ金300円足りなかったしー?」

トール「ぐ、痛いとこつきやがる…」

上条「ははは!」



675 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:16:02 eId8T.T.

〓〓垣根宅〓〓



上条「さて。下準備だけやっとくな?」

垣根「おー頼むわ」

ヴェント「私も手伝うわ。垣根ー!エプロン借りるわよー?」

トール「え?!ヴェントちゃんまさかの●エプロ ヴェント「疾ッッ!」 ン゙゙っふ?!」バタッ

ヴェント「上条!アンタは食器類やんなさい?私が野菜やるから」

上条「うぇーい」カチャンカチャン


査楽「…あなたって本当にトールには容赦ないですね?」

ヴェント「はん、アイツが私の勘に触るのが悪いのよ」


トール「」チーン



676 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:40:37 eId8T.T.


上条「えーと、コンロとガス…」カチャンカチャン

ヴェント「…」チラ

上条「……」カチャン

ヴェント「…」ザク、ザク、ザク…

ヴェント「…」.。oOO(   )ホンワホンワ 



677 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:42:32 eId8T.T.

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ヴェント『痛っ』

上条『どうした?ヴェント』

ヴェント『別に?ちょっと切っちゃっただけ』

上条『オイオイ…ちょっと見せてみろよ』

ヴェント『ん』b

上条『あむ』カプッ

ヴェント『?!/////』

上条『ん』チュパ…

ヴェント『~~っ////』

上条『これでよし!』ニコッ

ヴェント『……ばかっ///』プイッ

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――――――――
―――――― 


678 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:45:08 eId8T.T.

ヴェント「……」.。oOO(   )ホンワホンワ 

ヴェント「……」

ヴェント「ふんっ!」ズパッ!

ヴェント「上条ー」クルッ

上条「? どしたー?」

ヴェント「ちょっと指切っちゃったんだケド」ぶしゃああああ

上条「 」



679 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:50:37 eId8T.T.

垣根「治療、終わったぞ」

ヴェント「……アリガト」

トール「ヴェントちゃんよかったなー?垣根が瘡蓋的な未元物質出してくれたお陰で一命とりとめて」

ヴェント「チッ、そうね」

トール「でもなんでわざと指切っ」

ヴェント「うっさい!」つハンマー バキャ!

トール「なじぇぐはっ?!」バタッ


査楽「…確実に地雷を踏み抜きに行くあたりがスゴいですよね」




680 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 09:54:14 eId8T.T.

一方「おい大丈夫か」背中サスサス

上条「トラウマになりそうだ…」マッサオ


ヴェント「…悪かったわよ」






681 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:19:01 eId8T.T.

査楽「さて、準備も終わりましたし…何しますかね?」

上条「垣根んちって何があったっけ?」

垣根「据え置きゲーム機なら一通り。後は携帯ゲーム機なんかもあるぜ」

トール「かー、金持ちだねぇ?」

一方(まァ?俺も同じくらい持ってるけどな?)ドヤァ

上条(一方通行の考えてる事が大体わかるようになった自分が怖い)

ヴェント「んじゃ皆で出来るゲームでもやろっか」クスクス


上条「……」



682 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:29:54 eId8T.T.

上条(そういえば…)


上条(この世界のヴェントや一方通行の事情ってどうなってるんだろうな)


上条(俺が知ってるヴェントは弟の事があって科学を憎んでたけど…)

上条(こっちのヴェントは特に何も気にせずに科学…機械や何やらの恩恵を享受してる)

上条(そういえば弟について特に聞いた覚えがない。…弟そのものがいない?)

上条(だけどこっちの一方通行は俺が知る一方通行と同じようにチョーカーと電極で運動能力を補助してもらって杖をついてる)

上条(…『実験』は?『妹達』は?)

上条(やたらフレンドリーだけど、この世界にいた前の俺とはどんな関係だったんだ?)




683 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:36:54 eId8T.T.

上条(聞くのは…怖いな)

上条(でも、二人とも"入れ替わってる"人間だ)

上条(いつかは踏み込まなきゃな…)


一方「おい上条、俺じゃ垣根のサ○スに勝てねェ。俺の仇をとってくれねェか?」ヒソヒソ



垣根「オイ、一方通行がずっと最下位じゃねぇか!お前らちょっとは手加減しろよ!」ヒソヒソ!

ヴェント「私のド○キーに手加減系はない」フンス!

トール「俺のリ○クにもだ」

査楽「私のマ○オもですね」 


684 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:44:38 eId8T.T.

上条「よし…!お前らに教えてやる!」

上条「スネ○クこそが最強だとな」カチャカチャ

一方「"親友"…!」



一方「頼む。オマエ達の力を貸してくれ…!」

上条スネ○ク「「任せて」」ニコッ




685 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:51:49 eId8T.T.

上条「WRYYYYYYYYYY――――ッッ!!!」ガッツ!ガッツ!ガッツ!

一方「流石だな…オマエならやってくれるって信じてたぜェ!」ヒソヒソ


垣根「つ、つええ…!」

トール「リアルで戦ってみたいくらいには強かったな」

査楽「まさかの最下位とは…ね」ガクッ

ヴェント「ふん、中々やるじゃない」





686 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:56:39 eId8T.T.

~鍋開始~


上条「…」

ヴェント「…」

査楽「…」

一方「…」

垣根「…」

トール「…」


鍋<グツグツ




687 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:57:47 eId8T.T.

上条「…」

ヴェント「…」

査楽「…」

一方「…」

垣根「…」

トール「…」


鍋<グツグツ…




688 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 10:58:51 eId8T.T.

鍋<グツ…


((((((煮えたッッ!!!))))))




689 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:09:27 eId8T.T.

垣根「オルァアア!!!いい肉ゲーットッッ!!!」つ\\

ヴェント「させるかああっ!!」つ∥ガキンッ!

トール「今の内ッッ!!」つ〓肉

査楽「漁夫の利は少し狡いのではないですかねッッ?!」つ〃ガキンッ!

トール「shit!」

ガキンッ!ガキンッガキンッガキンッ!!!



上条「お前も肉ばっかじゃなくてちゃんと野菜食えよ」モグモグ

一方「へいへィ…」つ\椎茸




690 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:17:14 eId8T.T.



トール「よし、オイお前ら!そろそろ酒飲もうぜ!」つ酒

垣根「お前、本当に酒好きだよな…」モグモグ

ヴェント「ま、いいんじゃない?自己責任でしょ自己責任」モグモグ

査楽「あなた達も飲みますかね?」

上条「…じゃ、ちょっとだけ」

一方「俺はいい。前ので懲りた」モグモグ



※黒子「未成年の飲酒は法律で禁止されていますの!真似しちゃダメですの!」
 黒子「破ったらジャッジメントですの!」



691 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:27:38 eId8T.T.



一方「エッヒャッヒャッヒャッ☆」←結局飲んだ

トール「ッエーイ!」ヘーイ!

垣根「ギャハハハ!!お前らマジ最高だぜ!」ゲラゲラ

査楽「ふ、ふぇええん…」グスッグスッ



ヴェント「…カオスね」クピ

上条「んくっんくっ」ゴクゴク




692 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:32:16 eId8T.T.

~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~


ヴェント「ねぇ上条…」スッ…

上条「んー…?」

ヴェント「ちょっと向こうで飲み直さない?」スス…

上条「ん?ああ…」

~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~

ヴェント「っふ、あ…」

上条「くっ、あ…」


~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~ 


693 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:34:58 eId8T.T.

トール「おいアクセラちゃんが吐いたぞ!」

垣根「ああ?仕方ねーなー」フキフキ

査楽「大丈夫ですかね?」サスサス

一方「うう…気持ち悪…」ウップ





694 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:40:10 eId8T.T.

~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~

ヴェント「…私さ、ずっとアンタとこうなりたかった…」

上条「そっか…」ギュ

~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~


上条「なあ一方通行、お前門限大丈夫なのか?」

一方「今回は外泊届けを出したからな…」ウプ

トール「ほら水」つ凵

一方「悪ィな」





695 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:45:07 eId8T.T.

~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~


ヴェント「…上条」

上条「?」

ヴェント「"  "。」


~~~~~~
~~~~~~~~~~


上条「いいのか?」

垣根「おう。後は俺達でやっとくわ」

トール「前はアクセラちゃんの世話を上条ちゃんに押しつけちまったしな!」ヘラヘラ

一方「悪ィ…」グダッ…

査楽「気にしなくて大丈夫ですからね?私達もそうやって失敗して酒との付き合い方がわかりましたからね」

上条「そっか。じゃ俺達帰るから…」




696 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:46:04 eId8T.T.




上条「――――――っ、」ハッ





697 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:48:41 eId8T.T.

上条「……?」ムク

上条「………」ボヘー……

上条(……あれ?どこだここ…)ボー…



上条(…こんな部屋知らないぞ?)キョロ


上条「………」チラッ





698 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:50:43 eId8T.T.

時計[am.9:00(日)]


上条(……日曜か…)ボヘー

上条「サローニャ、今日って」チラッ



699 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:52:13 eId8T.T.










ヴェント(全裸)「…スーッ…スーッ……」

上条「 」




700 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:53:50 eId8T.T.

上条(全裸)「 」





上条(全裸)「 」







701 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/01(火) 11:55:05 eId8T.T.




上条(全裸)「………マジで?」








705 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 02:14:35 Euca3PcI

ヴェント「ん…」スーッ…スーッ…


上条(落ち着け、落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着けもち着け落ち着けもちつけ落ち着けもちつけ!)

上条(いやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやいやナイナイナイナイナイナイ!!無いって!そーんなベタな~!)

上条(アレはなんやかんやでアレだしアレとかマジでアレだったし、アレがどうとかアレがアレしてハングオ○バーとかねーよ!?)

上条(ないない!総合してなんやかんやでナイ!)

上条(ん?)チラッ


→ベッドの中央らへんに赤黒い染み


上条「」



706 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 02:17:47 Euca3PcI

上条(い……いや!まだグレーだから!まだグレーだから!アレだよ前にヴェントが鼻血出しちゃったとかかもしれないし!)

上条(と、とりあえず服を…)チラッ


ヴェント「スーッ…スーッ…」

上条(……めっちゃスタイルいいよな、ヴェント…)ゴクリ

上条「…」ジー

ヴェント「ZZZ…」



707 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 02:27:04 Euca3PcI

上条(スレンダーで…腰とかこんな細ぇし…ヘソとか●●い)

上条「…」ガン見

ヴェント「ん…んんっ…」モソモソ

ヴェント「…ちょっとぉ?寒いじゃない…」クシクシ

上条「あゴメン」パフッ



708 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 03:06:23 Euca3PcI

ヴェント「…なぁに?私のカラダに見とれてたとか?」クスリ

上条「え?!いや!?そんな事はっ」ワタワタ

ヴェント「…別にあんたならいいケド?」クスクス


ヴェント「ほら…」パサ…

上条「」



709 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 03:09:13 Euca3PcI

ヴェント「…で?アンタは昨日の約束をちゃんと守ってくれるんでしょうね?」クスクス

上条「ぅえっ?!えっと!それなんだけどさ!」

上条「実は俺、昨日飲み始めた頃くらいから全く記憶がないんだ!」

ヴェント「……記憶が、ない?」ムッ




710 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 03:13:23 Euca3PcI

ヴェント「なによ、アンタあんなに激しく私を抱いたクセに覚えてないってワケ?」ムスッ

上条(ギンギンのブラックゾーンに突入したぁあああ!!!?)


ヴェント「…ま、いいわ」ヨイショ

上条「え?」




711 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 03:25:32 Euca3PcI

ヴェント「覚えてないってんなら…」グイッ

上条(ちょっ、押し倒されっ)パタッ

    ・・・
ヴェント「今から。アンタがこの素面の状態でさ、もう何一つ言い訳が出来ないように…」ノシッ…

上条(のしかかられ…)


ヴェント「私がアンタをしっかり抱いてアゲル」ニコッ


上条(やだイケメン)






716 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:14:46 Euca3PcI




\走れ♪どーんなに♪高くても♪とーびこっえるー♪/





717 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:18:54 Euca3PcI

上条「…」モソモソ

ヴェント「…ちょっと、何よ?私とはシたくないワケ?」

上条「悪い。今は」

ヴェント「……あっそ」プイッ

上条「…ごめん」

ヴェント「別に。私、服着るから」ヒラヒラ

上条「…」チラッ


着信:サローニャ


上条(う…)ズキッ

上条(…何か裏切ったみたいで罪悪感が…)


上条「…はい、もしもし」



718 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:21:16 Euca3PcI


ベルシ『すまない、私だよ』

上条「…今ほどお前でよかったって思う事もないだろうな」ハハ…




719 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:29:40 Euca3PcI

上条「で。どうしたんだよ、サローニャの携帯使ってまで」

ベルシ『ああ、そのサローニャ嬢がな、「また上条ちゃんが帰ってこない…」って泣いていたものでね』

ベルシ『ひょっとして、"女の子には話せない"ような事情でもあるのではないかな?と思ったわけだよ』

上条(…大体当たってるのが嫌だな)

ベルシ『ああ、彼女への心配ならば要らない。
    泣いたと言ったが、実際はブー垂れてベッドに行っただけだからな』

上条「…そっか」



720 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:37:37 Euca3PcI

ベルシ『随分元気がないな』

上条「まあ、ちょっと色々あって」

ベルシ『…そうか。なんならそちらまで出向こうか?今どこにいる』

上条「…たぶん、友達んち」

ベルシ『そうか。…もし"帰ってくるのが辛い"なら「友達の家に連泊する」とでもメールしてあげてくれ』

上条「……」

ベルシ『それと。もし君が何か相談したい事があるなら深夜2:00頃に君の寮の前に来なさい』

ベルシ『その頃ならサローニャ嬢もお休みだからな』

上条「…ありがとう」



721 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:39:23 Euca3PcI

上条「うん。じゃあ」ピッ

上条「ふー…」

上条(見透かされてる、か)


ヴェント「ちょっと、アンタも服くらい着たら?」



722 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:45:30 Euca3PcI


〓〓ヴェント宅:リビング〓〓


ヴェント「はい、ココア」つ

上条「さんきゅ」

ヴェント「ふー…」コクコク

上条「…」コク

上条「…なあ、ヴェント。その、昨日の事なんだけど」

ヴェント「何?教えてほしいって?」

上条「…うん」

ヴェント「別にいーケド。その代わり…」

上条「?」



723 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:54:13 Euca3PcI

ヴェント「アンタちゃんと責任とれんのよね?」

上条「うぐ…」

ヴェント「…まあ、別にそんなに説明する事もないわよ」

ヴェント「皆で飲んで、一方通行が吐いて、片付けしてまた飲んで…」

ヴェント「垣根んちに私とアンタ以外が泊まって、私がアンタに『飲み直さないか』って誘ったの」

上条「あー…確かに、なんとなくその辺は覚えてる、ような」



724 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 04:58:30 Euca3PcI

ヴェント「そんでここ…私んちで酒をまた飲んで…」

上条「飲みすぎだろ…」

ヴェント「んで、その…なんか…お互いがそんな気分になって、////」

上条(照れるヴェント可愛い)

ヴェント「まあ、後は朝まで?同衾してたっていうか…/////」

上条「そっか」クピ



725 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:06:52 Euca3PcI

ヴェント「そっかって…アンタねぇ、私を抱いといて感想それだけなワケ?」ジト

上条「だって上条さん覚えてませんし…」メソラシ

ヴェント「…私の裸は見たクセに」ジト

上条「うっ」




726 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:10:55 Euca3PcI

ヴェント「…まあ?義理人情とかで付き合うとかされてもイヤだし?」

上条「え?」


ヴェント「いーわよ、忘れてアゲル」ニコ




上条(…じゃあ、そんな今にも泣きそうな顔で笑わないでくれよ)




727 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:16:44 Euca3PcI

ヴェント「で?どうする?昼食べたら帰るの?」

上条「……あのさ、」

ヴェント「あによ」


上条「暫く、泊めてくれないか?」


ヴェント「……」



上条「……」

ヴェント「…別にいいケド」



728 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:39:53 Euca3PcI

ヴェント「何?サローニャのとこに帰り辛いって事?」

上条「正直それもある。けど、」

上条「お前と暫く一緒に居て、お前の事をもっと知って…好きになれたらなって、思って」

ヴェント「それは…付き合う前提で私の事を知りたいってワケ?」

上条「いや。…あのさ、俺お前の事をそういう目で見た事なかったんだ」

ヴェント「……」

上条「だから、今現時点では義理人情以外の感情でお前とは付き合えないんだ」

ヴェント「…ふうん」

ヴェント「じゃあもしその間に好きになったら…」

上条「俺でよければ、その後も付き合ってほしい」

ヴェント「……」

ヴェント「ようするに。"お試し期間"をしようぜってコト?」ジト

上条「ああ」



729 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:53:50 Euca3PcI

ヴェント「…『忘れてアゲル』って言ってんのよ?」

上条「それは俺がイヤだ。ついでに罪悪感とかじゃないぞ?」

ヴェント「じゃあ、なんなのよ」

上条「…お前を恋愛対象として見始めたから」

ヴェント「……」

上条「きっかけがこんなのだったけど、俺はこれで終わらせたくない」

上条「友達としても、だ」

ヴェント「…あっそ」



730 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 05:56:21 Euca3PcI

ヴェント「じゃあ見てなさい?」スタスタ

上条「……」


ヴェント「私にベタ惚れにさせてやるから」ギュ

上条「…お手柔らかに」ギュ




731 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 06:14:01 Euca3PcI



姫神「バカが…」チッ

姫神「何故その女が真実を話していると思い込む」

姫神「何故嘘をつかれている可能性やその女の勘違いという可能性を考慮しない?」

姫神「…確かにあの状況ではそう考えても仕方ないがな、それにしても…」

姫神「くそ、お前が"そういう道を選ぶ"なら私は真相を伝えずに見守るしかないじゃないか」


姫神「…何故私はこんなにイライラしているんだ?」イライラ




732 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 06:33:43 Euca3PcI



ヴェント「ところでさ、アンタってサローニャとはどんな生活してたワケ?」

上条「へ?」

ヴェント「いや、ほら…家事とか」

上条「あー…全部任せてたなー」

ヴェント「うわあ」

上条「な、なんだよ」

ヴェント「べっつにー?言っとくケド、私は全部はやらないからね?」

上条「へいへい」

ヴェント「一緒にやんの。そしたら負担も少ないし楽しいし…フェアでしょ?」

上条「そうだな」ハハ


上条(ちょっとメンドクセェなと思ったのは内緒だな)



733 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 06:41:36 Euca3PcI

ヴェント「ごはんどうしよっか」

上条「何かないのか?」

ヴェント「んー…冷蔵庫の中も何にもないわねー」ガチャ

上条「おいおい…次の日とかお前どうする気だったんだよ」

ヴェント「う、うっさいわね!今日買いに行く予定だったの!」

上条「そっか。じゃあ一緒に行こうぜ」

ヴェント「っ」

上条「? どうした?」

ヴェント「……別に」プイッ

上条「なんだよ言えよー」ツンツン

ヴェント「ふん、この私に否定形はない」ツーン


上条「…いや普段からお前結構否定形使ってるけどな?」

ヴェント「いいの!私がその主義を思い出した時はそうなんだよ!」プンスコ!=3



734 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 06:47:13 Euca3PcI



~道すがら~


上条「にしてもさ、お前『惚れさせる』って言ってた割りにはあんまり媚びるっていうか…」テクテク

上条「気を使わないよな?」テクテク

ヴェント「ハァ?アンタは媚びへつらって何でも言う事聞いてくれる私が見たいワケ?」テクテク

上条「それは確かにイヤだなあ」テクテク

ヴェント「でしょ?偽った私に惚れられてもサ、私もアンタも後が辛いじゃない」テクテク 


ヴェント「つーか私がめんどい」テクテク

上条「それが本音だろ」クックッ




736 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 07:00:18 Euca3PcI

ヴェント「はい、アンタが篭持って」つ

上条「ん」つ


ヴェント「何がいいカナーっと」キョロキョロ

上条「ヴェントの得意料理とかは?」

ヴェント「私?得意料理ってーか私は何でも作れるケド、」

上条「ケド?」

ヴェント「基本簡単に作れるもんしか作らないわねー」

上条「…ふーん?確かにヴェントの弁当っていつも簡単なのばっかだったな」

ヴェント「まね。独り暮らしなんてそんなもんよ?」クスッ



上条「……」

ヴェント「今アンタがもし『ヴェントの弁当』って下らないギャグについて考えてたなら怒るからね」




737 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 07:18:51 Euca3PcI

ヴェント「ま、これからはアンタがいるみたいだし?私もちょっとは凝ったのを作ろっカナ?」ニヤリ

上条「へー?めちゃくちゃ期待するからな?」ニヤリ

ヴェント「ヘェ?じゃあ見てなさい?毎食満漢全席にしてアゲルからぁー」クスクス

上条「あははは!色んな意味で無理過ぎるだろ!」


ヴェント「ふーん?今日は肉が安いわね…」

ヴェント「じゃあ、とりま今日の晩御飯の満漢全席はハンバーグとサラダパスタでいい?」ニヤッ

上条「おう!」ニヤ



738 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 07:58:37 Euca3PcI


ヴェント「あー重っ。買い物袋がこんな重いとか初めてカモ」

上条「一週間分、それも二人分だからなー」

ヴェント「…ねぇちょっと?アンタだけ袋一つだけとかズルくない?」

上条「へーへー。上条さんもちゃんと二つ持ちますよーっと」ヨイショ

ヴェント「そうそう。助け合いが大事よね…」

ヴェント「…やっぱいい。私が3つ持つ」

上条「?」

ヴェント「片手に3つ持てばアンタと手が繋げるじゃない?」テギュ

上条「いいのか?よかったら俺が片手に二つ持つぞ?」

ヴェント「いーの。アンタだと落としそうだし」ギュ 


739 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:00:31 Euca3PcI

ヴェント「……」ニギニギ

ヴェント「…ふふっ///」ニヘー


上条「嬉しそうだな?」ニヤニヤ

ヴェント「なっ///」ボフッ




740 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:22:23 Euca3PcI


ヴェント「私ハンバーグ作るからアンタサラダパスタの野菜やって」

上条「あいよー」ガサガサ




ヴェント「…」コネコネ

上条「なんだか久しぶりだなー台所に立つの」

ヴェント「ふーん?…ああアンタってサローニャに任せっぱだったんだっけ?」コネコネ

上条「そ。料理作るめんどくささを忘れてたよ」トントン

ヴェント「いい機会じゃない?台所に立たない男とかカッコ悪いし」ペタペタ

上条「そうかぁ?立たない男は結構多い気がするけどなあ…」ジョキジョキ

ヴェント「バカね、台所に立てるアンタを褒めてんのよ」ポト




741 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:36:20 Euca3PcI

上条「……」パラパラ

上条「……」

―――――
――――――――
―――――――――――



742 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:36:47 Euca3PcI

上条『ほら、野菜炒めが出来ましたよーインデックスさん』

インデックス『わーい!』トテトテ


インデックス上条『『いただきます!』』

スフィンクス『なーお』


インデックス『美味し~♪とうま、美味しいんだよ!』ニコニコ

上条『はは、そんな風に美味そうに食ってもらうと作った甲斐があるよ』

インデックス『とうま!おかわり!』つ

上条『はいはい』




743 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:43:10 Euca3PcI

―――――――――
―――――――
―――――


上条「……」ポロ

ヴェント「? どうしたのよ、突然泣いて…」

上条「え…いや、…何でもない」ゴシゴシ

ヴェント「アンタが泣くって時点で何でもないなんてありえないでしょ」

上条「………ちょっと思い出したんだ。…昔の事を」

ヴェント「…話してくれる?」

上条「……わかった、後で話すよ」




744 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 08:58:26 Euca3PcI



上条「ハンバーグ美味いな」モグモグ

ヴェント「ホイルで包んで焼くと美味くなんのよね」モキュモキュ

上条「な。」モッモッ




745 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 09:16:13 Euca3PcI


ヴェント「それじゃ、話して」

上条「…わかった。でもたぶん、信じられないと思う」

ヴェント「ふうん?」

上条「…なあ。お前さ、実はこの世界は作られた世界で本当の世界が前に存在してたって信じられるか?」

ヴェント「魔術の世界じゃよく聞く話だケド」

上条「違う。聖書とか神話、術式の話じゃないんだ」フルフル

上条「…パラレルワールドって言った方がいいかもしれない」

ヴェント「…」

上条「俺は、そこから来たんだ」

上条「それで、お前が知ってる『上条当麻』と入れ替わった―――






746 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 09:22:51 Euca3PcI

ヴェント「ふーん…」

上条「な?信じられないだろ?」

ヴェント「信じるケド」

上条「だろ?だから―――って、え?」

ヴェント「信じるケド」アッサリ

上条「…こんな話を?」

ヴェント「あのさ、アンタは前のアンタを知らないからわかんないだろうケド」

ヴェント「"前のアンタ"を知ってる私としてはすごい納得するのよ」

上条「へ?」

ヴェント「垣根が言ってたみたいに『記憶消されて洗脳された』にしても違和感があるし、」

ヴェント「別人にしては放つオーラや雰囲気は『上条当麻』に似すぎてる」

ヴェント「『実は異世界人です』ってのが一番しっくりくんのよ」



747 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/03(木) 09:31:38 Euca3PcI

上条「いやでも垣根にも話したんだぜ?信じてくれなかったんだけど…」

ヴェント「垣根は頭いいバカだし、そーいうとこ鈍いから」フリフリ

上条「何か他に理由とかあったりするのか?」


ヴェント「女の勘」



上条「……」

ヴェント「……」


ヴェント「何よ」





754 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/08(火) 18:44:49 lC.BBuCY

ヴェント「何かムカつくんだケドその顔」グギギ

上条「いや随分直感的ってーか…フェイスブレイクすんのはやめふぇもらえまふぇんか」フゴフゴ

ヴェント「うっさいわね上手く説明出来ないのよ」パ


上条「さいですか…」

ヴェント「……」キュ

上条「? どうした?離れないのか?」

ヴェント「んー。なんか居心地いいのよアンタの側」スリ

上条「あんまり体擦りつけて密着すんなよ」

ヴェント「へー?どーして?」スリスリ

上条「どうしてって、…上条さんだってたまらなくなる時くらいありますのことよ?」

ヴェント「…ふーん、アンタ私にさわられてたまらなくなってんだ?」ニヤニヤ



755 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/08(火) 18:53:22 lC.BBuCY

上条「あいや、えっと…」

ヴェント「ふーん?そうなんだ?私にくっつかれて上条くんは興奮しちゃってんだ?」ニヤニヤ

上条「やめろよ、あんまりからかうなって」

ヴェント「ダメよ。だって私今ちょっと嬉しいもん」ギュ

上条「何が」

ヴェント「アンタが私の事をちゃんと魅力的な女だって見てくれてる事が」クス

上条「う…///」


757 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/08(火) 21:14:45 lC.BBuCY

ヴェント「うんうんそーよね。やっぱアンタ可愛いわ」クスクス

上条「可愛いってお前…」

ヴェント「いいじゃない?そんなアンタが私は好きよ?」ニコッ


上条「ぐ////」


: 



759 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/08(火) 22:01:01 lC.BBuCY

ヴェント「じゃ、そろそろアンタに絡むのも切り上げて私はシャワー浴びるケド」

上条「あ、そう?じゃあ上条さんも準備しますかねっと」ヨイショ

ヴェント「…は?まさかアンタ私と一緒に入るつもりじゃないでだろうな」

上条「え?」

ヴェント「えっ」

上条「…あ、いや!いやいや!まっさかー!冗談ですの事よ?」アセアセ


上条(っべー!いつもサローニャと入ってたからつい一緒に入ろうとしちまった?!慣れ怖ェー!)



760 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/08(火) 23:25:19 lC.BBuCY

ヴェント「まあ別に一緒に入ってもいいんだケド」

上条「えっ」ドキッ

ヴェント「そーいうのはつきあってからね」ヒラヒラ

ヴェント「あ、それともアンタが先に浴びる?」

上条(くそ、当たり前なのになんかちょっと残念だ!!)

: 



762 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/09(水) 01:01:48 PFnDg8Nw

ヴェント「スーッ…スーッ…」


上条「……」



上条(ベッドは別…ってーか来客用ふとん出された)

上条(正しいっていうか、当たり前なはずなのにサローニャとの同衾に慣れてしまった上条さんは若干眠れません)

上条(俺これ将来大丈夫なの?誰かと一緒じゃなきゃ眠れないってヤバイんじゃないか?)

上条(…まあ暫くすれば眠れるだろ)ゴロ



チッ…チッ…チッ…チッ…

上条(眠れねえ)

上条(ああ、一緒のふとんの中に誰かしらの存在感が欲しい!なにこれ!)


上条(…ヴェントのベッドに潜り込んだらダメかな)



763 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/09(水) 01:21:53 PFnDg8Nw

上条(いやどう考えてもダメだろ!何トチ狂ってんだ上条さんは!!)

上条(いくら好かれててもやっていいラインとかあるだろ!)

上条(俺の脳内病理先生!上条さんにモラルパワーを下さい!)

上条「いいでしょう、病理先生にお任せでーす!(裏声)」

上条「さすが病理先生!」




~隣のビル屋上~


姫神「いやテンパり過ぎだろ落ち着けよ」ビシッ


: 


764 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/09(水) 01:58:54 PFnDg8Nw

上条「…うあ?」パチ

ヴェント「おはよ、上条。ほら早くアンタも着替えなさいよ」

上条「…ヴェントがウチにいて着替えて…?ぐー…」

ヴェント「寝んな!」ぺちこーん!

上条「いやでも5:00まで起きてたから眠いね…む……」

ヴェント「置いてくわよ?後朝飯作ったからはよくえ」





770 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 21:26:04 JL//q71k

~登校中~

上条「あ゙ー…ねむっ…」ファ

ヴェント「ほら、しゃきっとしなさいよ」グニ

上条「…なんかさー、こうやって登校すんのってさー…」ウトウト

ヴェント「なに?」テクテク


上条「青髪ピアスあたりなら、」ウツラウツラ

上条「『なんや幼馴染みとの登校中みたいやん?いやーボク幸せやわー!』」あっはー!

上条「…って言いそうだよな…」ウトウト

ヴェント「いや誰よ…寝ぼけ過ぎでしょアンタ」テクテク



上条「なんだよツレねーな土御門」ウトウト

ヴェント「だから誰よ!私はヴェントだ!」ベシ!



771 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 21:34:25 JL//q71k

ヴェント「あ、そういえばアンタ弁当持ってってなかったでしょ?」テクテク

上条「うわ、マジで?」テクテク

ヴェント「ったく。…はい、今鞄に突っ込んどきなさいよ?」つ弁当

上条「えー…学校じゃなきゃダメか?」テクテク

ヴェント「今。じゃないとトールあたりが『オイ!ヴェントが上条に弁当作ってきたぞ?!』って騒ぐでしょ」ハァ

上条「…そんで査楽あたりが『そんな騒がなくていいですね。こういうのは冷やかされたくないものですね』って言いそうだよな」ハハ

ヴェント「よね」クスクス



772 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 21:37:45 JL//q71k

ヴェント「つーか垣根が『ヴェントの弁当』って、私が小学生の時から言われ続けたネタを言いそうでイヤなのよ」チッ

上条(あ、やっぱそのネタで弄られてたのか)テクテク



773 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 22:38:26 JL//q71k

上条「…」テクテク

ヴェント「…」チラッ

ヴェント「…」チラッ

上条「? どうした?」

ヴェント「え?あー…む、別に?」

上条「そうか?」

上条「…」テクテク

ヴェント「…」テクテク チラッ

上条「…さっきから俺のチラ見してるけど」

ヴェント「だから?何?繋ぎたいワケ?べ、別に私は繋いであげてもいいケドぉ?」

上条「うんだからお前が繋ぎたいんだろ?」



774 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 22:41:56 JL//q71k

上条「ヴェントってさ」

ヴェント「なによ」

上条「普段男前っつーか…カッコイイけど、意外と可愛いとこあるよな」ハハ

ヴェント「…うっさいわね//」プイ


ヴェント「……ほら、繋ぐんでしょ?さっさとしな//」スッ

上条「はいはい」スッ




775 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:00:21 JL//q71k

トール「おい上条ちゃん!お前、朝こねーならこねーってメールしろよな!」プンスコ!=3

上条「」シュバッ

ヴェント「」シュバッ

トール「…あん?」

上条「な、なんだよ別に手とか繋ごうとかしてないぞ?」キョドキョド

ヴェント「バカっ」ヒソ

トール「いや聞いてないし…つーか、ひょっとしてさ、上条ちゃんってあれからヴェントんち泊まった?」

上条「え?んーん?!ソンナワケナイジャナイデスカー!?」キョドキョド

ヴェント「そ、そこまで私は優しくないっ」フンッ

トール「そうか?帰り際とか、けっこーいい雰囲気だったと思うけどなー?」

上条「いやいやいや!上条さんにはそんな甲斐性はないですのことよ?!」ぶんぱぷんぱ!

トール「え?じゃあ昨日どこ泊まったんだよ」



776 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:01:30 JL//q71k

トール「サローニャが『上条ちゃんならお友だちちゃんちにお泊まりでいないよ』っつってたぞ」

上条「いや実は…ってお前、家に行ったのかよ」

トール「そりゃそうだろ。メールも電話も出ねぇし、待ち合わせ場所にもこねぇし…」

上条「マジで?…あ、本当だめっちゃ着信来てる…」つ携帯


トール「そりゃ、『またなんかあったんじゃねーか?』って思うだろ」

上条「ごめん」



777 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:12:39 JL//q71k

「おーい!」ダダダダ!

上条「?」チラッ

垣根「おい上条テメェ!お前、本当なんもねぇなら連絡くらいしろよな?!」ゼェハァ

上条「垣根…そんなに俺の事を心配して、」

垣根「俺がお前んちに安否を聞きに行った時、どんだけサローニャちゃんに笑われたと思ってんだ!」プンスコ!=3

垣根「テメェがどうなろうが知らねぇが、俺は俺が笑われた原因を作ったテメェが許せねぇ」ギリッ

上条「逆恨みだよな?」




778 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:14:34 JL//q71k

査楽「ええ、垣根が120%悪いですからね」スタスタ

上条「! 査楽」

査楽「皆であなたの家に行ったんですがね、垣根が『あの、上条くん居ますか?』の一言をめちゃくちゃきょどりながら言ったんですね」


トール査楽「「『あ、あどぉ?!サローニャちゃん!!そのっ……上条きゅんいますがぁ?!』」」キョドキョドクネクネ

ヴェント上条「「ぶふっッッ」」

トール「サローニャって爆笑する時あんな笑い方するって初めて知ったぜ」ニヤニヤ


垣根「テメェら死ね」グスッ





779 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:22:43 JL//q71k

〓〓校門前〓〓


病理「あら?おはよーです皆さん」キコキコ

上条「おはようございます」ペコリ

トール「はよーっす。…あれ?病理ちゃん遅くないか?」

病理「ええ、うっかり寝過ごして普通に遅刻しました」ニコッ

査楽「ええー…」

病理「嘘です♪」ニコッ

上条「ええっ…ちょっ、じゃあ何故なんですか先生」

病理「上条くんの反応がかわゆいのでついつい」

上条「いやあの」

病理「ちょっーと。お仕事してきたんですよ」ニコ

上条「お仕事?」



780 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:29:48 JL//q71k

病理「ええ、『落第防止(スチューデント・キーパー)』をご存じですか?」

上条「ええっと…」

病理「『落第防止』というのはですね?不登校児や、怪我や何かで休学していた生徒…」

病理「なんらかの理由で学校に来れなくなった子へ、勉強や社会復帰の手助けをしに行く…わかりやすく言うとデリバリー教師の事です」

上条「へー…」

ヴェント「言っとくケド、常識よこれ」

病理「先生はちょっと前にとある生徒ちゃんに勉強を教えに行っていたんです」ニコッ



781 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:37:44 JL//q71k

上条「へー…」

病理「…兄も昔やっていたんですよ」

上条「! へぇ…」

病理「どうやらその子、ライフスタイルが壊れているみたいで…」

病理「深夜~早朝に起きるのに慣れてしまってどうしても皆と同じ時間帯に勉強ができないみたいなんですよ」

病理「なので深夜~朝にかけて、先生教えてきたんです」ニコッ

トール「ひえー…で、今から学校で授業?大変だな病理ちゃん」


病理「ええ。でも、私は『先生』ですから」ニコッ



782 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/21(月) 23:56:04 JL//q71k

病理「さ、そろそろ行かないと。私と違って天井くんは真面目できびちーですからね」キコキコキコキコキコキコ

上条「はーい…って先生早ェ」

トール「でさ、聞きそびれたけど実際ヴェントちゃん鍋パの後は上条ちゃんとどこまでゲッヘッヘしたんd」


    ごっす。


ヴェント「ほら、早く行くわよ」スタスタ

垣根「おう」スタスタ

査楽「人( ̄ω ̄;)」

トール「」死ーん



783 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 00:31:20 aiVqonZg


ステファニー「やほやほ。皆こーんにっちわっ!今日の体育は『格闘銃撃』だよ!」

アックア「私は専門じゃないので専門家を呼んだのである!」くわっ

上条「俺さあ、さすがにちょっとそれはねーんじゃねぇかなって思うなー」

アックア「たわけ!」くわっ

※方言。アホ、愚か者の意




784 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 00:32:36 aiVqonZg

アックア「"何故そんな知識を知っておかなければいけないか"」

アックア「これらは学校で教える全ての学問、技術に言える事である!」

アックア「一般知識を学ぶのは当たり前。だが、その"一般知識"と要求されるレベルが低かったら?」

アックア「特に『体育』」

アックア「体を動かすだけなどアホでもできる。ならば、『体育』では何を学ぶべきか?」

アックア「スポーツ科学?医学?●教育?確かにそれらも必要だろうし、行う!」


アックア「だが、それだけでは明らかに不十分なのである」




785 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 00:36:55 aiVqonZg

アックア「何故現代で軍事系統の知識や技術、実践があるか」

アックア「それは『世の中なんていつ急変するかわからない』からである」

アックア「例えば。憲法改正されてしまい…いつか君達か、君達の子供が戦う事が義務付けられる時が来たら?」

アックア「ひょんな事からローマ正教を敵に回したりクーデターに巻き込まれたり世界大戦を駆け抜けなければならなくなったら?!」

査楽「…それはないと思うんですがね」ヒソヒソ

上条「…えっ?!だ、だよなー!普通ねーよな!!!」ヒソヒソ


アックア「なればこそ。『どんな状況であっても生き残る』専門知識も多少は識っておくべきなのである!」

アックア「だからこういう知識を教えるのである!わかったら各自用意された手持ちガトリング銃を持て!」

ガチャ、ガチャガチャ…

上条「なんだろ、『いやその理屈はおかしい』って言わなきゃダメな気がする」ガチャガチャ

垣根「じゃあ言えよ」ガチャガチャ

上条「言えるわけねーだろ」ガチャ



786 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 00:54:12 aiVqonZg

ステファニー「いっやー、まさか高校生の少年少女達に私の技術を教える事になるとはねー」ケラケラ

ステファニー「えっと、まずだけど絶対人には向けないように」

\ハーイ/

ステファニー「で!今回は銃を使った格闘…所謂『ガン=カタ』を教えるんだけど」

ステファニー「本当は二丁拳銃なのよね」

海原「中二ハートをくすぐりますね」

エツァリ「ええ。…実は自分も機会さえあれば使ってみたかったんですよ」

ステファニー「でも。あえて今回は通常のガン=カタではまず使わないような大型銃器を使いまーす」

ステファニー「二丁拳銃はまた次回ね♪」

ステファニー「一応言っとくけど、基本相手も銃器を使ってくる事を想定して戦わなきゃいけないから防弾機構を自分が持ってない時は避けた方がいいからね」ペラペラ




787 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 01:03:51 aiVqonZg

ステファニー「使用弾はゴム弾だけど当たると死ぬほど痛いから気をつけてねー」

ステファニー「じゃ!今から何チームかに別れて旗取りゲームやるよん♪」

ステファニー「能力や魔術は防弾目的のみ。攻撃には格闘か銃を使う事!」


垣根「未元ウィングガード!」ガキンガキンガキン

駒場「……く、……中々やるな。能力者…!」ダララララ!!

上条「助かった!駒場の体躯であれ振り回されんのはキツい!」ダダダダ!


査楽「ふっ、私の能力名をわすれましたかね?」ヒュン

駒場「なっ…しまっ――――」



査楽「死角移動【キル・ポイント】です。お見知りおきを」


バラタタタタッッ!!!




788 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 01:15:35 aiVqonZg

海原エツァリ「「ふふ…!自分達のコンビネーションに勝てますか?!」」

海原「自分がテレキネシスで盾を」ビュワン!
エツァリ「自分がその盾に空いた穴から銃撃を!」バラタタタ!


エツァリ海原「「無敵…!」」

馬場「なんの!リドヴィアガード!!」

リドヴィア「へ?」グイッ

リドヴィア「のでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでのでので?!」グバババッ

エツァリ「な?!仲間を盾にするなんて!…卑劣な!」バラタタタ

馬場「いや最初から承諾済みだよ?っていうか彼女から言い出してきたし」

リドヴィア「あばばばばばばばばばば!!でもンギモヂッイッ!////」ハァハァハァハァ!

海原「く、ドMの力を舐めていましたか!」

エツァリ「強敵です…ッ!」バラタタタ

ワシリーサ「いくら私でもさすがにヒくわ」



789 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 02:45:45 aiVqonZg

\ぎゃーぎゃーっ/


アックア「うむ、皆いい動きをしているのである」ウム

ステファニー「確かに。何人か即戦力になる子が居ますねー」

アックア「懐かしいな。傭兵時代を思い出すのである」フッ

ステファニー「ですねー」ふふ

アックア「…そういえば。コンゴでやりあった時に一緒にいた、あの狙撃手は元気か?」

ステファニー「ああ、砂皿さんですか?」

アックア「うむ。ヤツの腕前には舌をまいた…」シミジミ

アックア「風の噂ではまだ生きているとの事だが」

ステファニー「…ええ、あなただから言いますけど、今も私の隠れ家にいますよ」

アックア「そうか…またいつか、今度は味方として戦場を共に駆けたいものである」



790 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 02:52:01 aiVqonZg

ステファニー「そうですねーその時は4人で戦場を駆けるのでしょうかね」

アックア「…4人?」

ステファニー「はい。私とあなたと…」

       ・・
ステファニー「緻密と、生まれてくる子供ですね」

アックア「…まさか」

ステファニー「はい。実は名字も変わったんですよ」クスクス



791 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 02:53:14 aiVqonZg


ステファニー「砂皿さんも今や緻密=ゴージャスパレスです」

アックア「名字変わったってそっちであるか」




792 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 02:58:15 aiVqonZg

ステファニー「いやあ大変でしたよ?彼を救いだす時なんて武器持った男60人に囲まれた上に弾切れでしたし」

アックア「どうやって乗りきった」

ステファニー「まあそこは、はい。仲間が助けてくれたんですが…血煙と硝煙、鉄と錆の味がする燃えるような大恋愛でした」キリッ

アックア「狙撃手とは今度酒でも飲み交わしながらその話を聞きたいものであるな」



793 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 03:08:11 aiVqonZg


心理「つ…まさか、伏兵が居たとは……ね」

心理「…やるじゃない」バタッ






姫神「戦場で生き残るコツは。目立たない事だ。」どーん



姫神(仮にも戦争の神の名を冠している私が負けるなんてあり得ないんだよ)どん!





794 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 04:42:08 aiVqonZg


〓〓階段の踊り場〓〓


上条「あーもうめっちゃ汗だくだわ」パタパタ

上条「ん?ここいい風が来るな…」ふー

トール「上条ちゃん?先行ってるぞー」

上条「おー」ヒラヒラ



垣根(風に当たるより早く教室行って着替えた方がいいんじゃねーか?)

査楽(それは人によりけりですね。中には空調では寒すぎるって人もいますしね)

垣根(そういうものか?)




795 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 04:49:46 aiVqonZg

上条「はー…」バサバサ

ヴェント「? アンタ早く着替えないの?」トコトコ

上条「ん?んー。もうちょい風当たりたい」

ヴェント「ふーん…」

ヴェント「じゃあ私も」スッ


上ヴェ「「あちー」」バサバサ


上条「お前はあんまやらない方がいいんじゃないか?腹とか下着とか見えてるぞ」

ヴェント「別にアンタ以外に見せるつもりはないから安心しな」バサバサ

上条「…」




796 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 04:55:07 aiVqonZg


―――――ヴェント『ほら…』パサ…

上条「…」

上条(…何思い出してんだ俺は)

ヴェント「?」




797 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:05:35 aiVqonZg

ヴェント「そーいえばサ」

上条「ん?」

ヴェント「私も"風"なのよね」

上条「?」

ヴェント「イタリア語。"vento"は風 」

上条「ああ、なるほど…」

ヴェント「…アンタ、さっき『風に当たりたい』っつってたわよね?」ニヤ

上条(…ああ、"そういう"意味?)

ヴェント「当ててあげよっか?"風"」ススッ

上条「え」




798 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:06:14 aiVqonZg


ぐい。




799 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:10:29 aiVqonZg

上条「おわっ」

上条(な、なんだ?いきなり両手掴まれて壁に押しつけられたぞ?)

ヴェント「ん…」スリ


上条「っ、」ピク

ヴェント「……」ギュ



上条(カラダも押しつけてきた…だと…?)



800 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:14:35 aiVqonZg

ヴェント「…」もふ

上条(お互い体操服、服は生地薄いし…汗だくだからぬるぬるしてる)

上条(…水に濡れたヴェントの首筋綺麗だな)

ヴェント「…きもちい?」

上条「お、おう」




801 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:20:30 aiVqonZg

上条(誰か来たらヤバイんじゃないか?)

上条(別に俺もヴェントも誰かと付き合ってるわけじゃないし、見られても精々冷やかされるくらいなんだけど…)


上条(あ、ダメだめっちゃ恥ずかしい)


ヴェント「…ごめん。やっぱ暑いわよね」パ

上条「へ?あ、そんな事はないぞ!?」アセアセ

上条(いや正直ちょっと暑かったけど)

ヴェント「…ふんっ!ほら、さっさと着替えないと。次、病理先生よ?」スタスタ

上条「あ…」

上条(…くそ、なんかすげー惜しい事した)



802 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:41:05 aiVqonZg




病理「さてさて。体育でお疲れのとこ申し訳ないですが、病理先生の『道徳』でーすよー?」ニコニコ

病理「今回は『誰かを物凄く嫌う』、『特定の人や特定のジャンルをやたらと罵ってしまう』…」

病理「そんな事をしてしまう心理についてです」ニコニコ

病理「最近そういう事で悩んでそうな人を見掛けましたのでやります」フフフ…


垣根「なあ、最近『道徳』っつーか『心理学』に近くねぇか?」

病理「ええ。心理学の知識を使って授業をしてますからね」ニコッ



803 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:42:53 aiVqonZg

病理「ではではでは。次の話を聞いてみてください」ニコッ




804 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:54:28 aiVqonZg

『あるところにLさんとMくんというカップルがいた。』

『二人はそれぞれ一本の大きな川を挟んだ対岸に済んでおり、それに掛けられた橋を渡って会っていた。』

『しかしある時、台風で橋が壊れてしまって二人は会えなくなった』

『何としてもMくんに会いたいLさんは船を持っているBくんに「自分を船に乗せて対岸まで連れていってほしい」と頼んだ。』

『ところがBくんは「乗せてもいいけど100万円払いな」と言う。』

『当然Lさんは払えず、Bくんはどこかへ去った』



805 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 05:59:18 aiVqonZg

『するとそこへSくんが来た。』

『「困ってるみたいだね?僕は船を持っているし、君を乗せてあげてもいいんだけど」』

『「その代わり君を一晩自由にしたい」』

『Lさんは迷ったがそれを承諾してしまった』

『そしてLさんは川を渡る事ができ、Mくんに会う事ができた』

『Mくんは当然「どうやって渡ったんだい?」と聞く』

『LさんはMくんが大好きであったために嘘をつけず、全てを伝えた』

『それを聞いたMくんは怒り、「そんな女とは思わなかった!別れてくれ!」とLさんの元を去った』

『ここでHくんが現れる。』

『Hくん「全てを見ていました。あなたの助けになりたいです」』


『そのままHくんとLさんは結婚した。』




806 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/22(火) 06:02:02 aiVqonZg

病理「さて、ここで質問です。」



病理「『今の登場人物の中で、あなたが最も嫌いな人は誰ですか?』」



病理「対象となるのはBくん、Sくん、Hくん、Lさん、Mくんの五人です」





812 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 03:36:32 hyUbMjtc

垣根「んー…」

ヴェント「…」

査楽「はて」

上条「んん…」

トール「んっんー…?」



病理「さてさて。ところで垣根くんは誰が嫌いです?」

垣根「また俺かよ?病理先生最近俺をよく当てすぎじゃねぇか?」

病理「当てやすいですからねぇ。一生懸命聞いてくれて、ちゃんと自分の考えを持っているみたいですから」ニコニコ

垣根「うえ、めんどくせっ」チッ




813 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 03:41:31 hyUbMjtc

垣根「Sの野郎だな」

病理「ほう」

垣根「困ったLさんを乗せてやるってのはいい。ただな、彼氏いる女に手ぇ出すなんざ最低だろがよ」

病理「なるほど」コクン

垣根「他のヤツにはある種の正当さがあんだろ?でもSくんにはねぇ」ハンッ

病理「ふむふむ」



814 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 03:45:56 hyUbMjtc

病理「正当さ、というのはいまいちわかりませんが…」

垣根「他のヤツがどう感じようが俺はそう思う」

病理「そうですか。では次はリドヴィアちゃん」

リドヴィア「のでっ?!」ガーン!?

病理「ふふふ、先生は顔を見ればちゃんと考えてる人ってのは大体わかりますからねー」クスクス

病理「リドヴィアちゃんはどう思います?」

リドヴィア「…そうですね、」ウーン



815 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 03:50:20 hyUbMjtc

リドヴィア「Mくんですので」キリッ

病理「ほう」

リドヴィア「LさんがあんなにMくんに会うために努力したのに、一晩の過ちだけで捨てるなんてあんまりですので」

リドヴィア「確かに浮気されたら嫌だとは思います。でも、愛も捨てるなんて酷いですので!」

病理「ふむ」



816 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 03:56:59 hyUbMjtc

病理「では…馬場くんはどうです?」

馬場「僕?そうだな…」ウーン


馬場「Bくんかな」

病理「ほう」


馬場「対価を要求するのは当たり前だよ。でもさ、どう考えても額がおかしすぎるだろ?」

病理「ええ、確かに」ウン

馬場「もしBくんが額を安くしてたらLさんは浮気をしなかっただろうし…」

馬場「なんか金に拘りすぎてて浅ましいね。僕は嫌いだよ」

病理「ほほう」キラン



817 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:03:54 hyUbMjtc

病理「ではヴェントちゃんどーですか?」ニコッ

ヴェント「…そうね、」


ヴェント「Hくんね」

病理「……」


ヴェント「ずーっと見てたって何よそれ。気持ち悪い」

ヴェント「大体、それって自分に美味しいところが回ってくるチャンスを窺ってたって事じゃない」

ヴェント「サイテーね。しかも労せずLさんとまんまと結婚してハッピーエンドとか…」

ヴェント「すっごくムカつくわ」ケッ

病理「…そうですか」



818 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:10:19 hyUbMjtc

病理「では…査楽くん、どうです?」

査楽「そうですね…」ウーン


査楽「Lさんですかね」

病理「へえ?」

査楽「なんというか…周囲を振り回してみっともない真似して」

査楽「ヒロインぶっているというか、なんか…ああいう男をダメにするような女性は嫌いですね」

査楽「それに、どんな理由があっても浮気するなんてダメですね」ウン

病理「…なるほど」



819 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:18:02 hyUbMjtc

病理「さて。それでは解説です!」

病理「この心理テストで何がわかるかと言うと…」



病理「実は、『あなたが最も"羨ましい"と感じているモノ』がわかるんです」




820 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:21:59 hyUbMjtc

トール「羨ましい?嫌いな人を指したのにか?」

病理「ええ、その通りです」コク


病理「心理学ではですね、『投影』という考えがあるんです」

病理「『投影』とは…わかりやすく言うと」

病理「『自分の抑圧した気持ち(影)を他者に移し変える事』です」

ヴェント「…抑圧」

病理「そうですね、例えば…」



821 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:29:21 hyUbMjtc

病理「特に何があった訳でもないのに『お前浮気してんじゃねえの?』としつこく聞くとか」

病理「『浮気するヤツなんてサイテー!死ねばいいのよ!』とかなりの頻度で言うとか」


病理「ある漫画について話してたら、特に関係なかった話のはずのに」

病理「『あー、でもその漫画の○○ってキャラは本当最低だ!人間のクズだよな!』とやたらと持ち出してきて叩くとか」



病理「こういう人達がいたとします」




822 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:42:20 hyUbMjtc

病理「実はこういう人達ほど浮気をしたがってたり、その漫画のキャラと同じような状況になりたいと願っている可能性が高いと判断されるんですよ」


病理「『本当は浮気をしたい!』『本当はこの漫画のキャラと同じ状況になりたい!』…」

病理「でも実現できない。だから心の奥で望んでいるけど押さえつけている」

病理「押さえつけているからこそ他者の浮気なんかを強く攻撃するんです」


病理「そうやって攻撃する事を通して自分の浮気心やキャラへの憧れなんかを押さえつけているいるんですよ」


病理「…もし本当に浮気やら何やらを考えた事がないなら他人のそれにはそこまで反応しませんし…」



病理「本当にこの"抑圧"とは違う理由からくる嫌悪だったり、無関心であるならばそういったものとはあまり関わりを持とうとはしません」




823 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:45:21 hyUbMjtc

病理「ではでは!小難しい理屈と理論はこのへんにして…」

病理「あなたが『本当は何を望んでいるか』を教えちゃいます!」



824 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:50:46 hyUbMjtc

病理「ではまずBくんを選んだ場合について。」

病理「実はBくんとは、Business(仕事)の略」


病理「これを選んだあなた。本当は『自分もお金を追求したい!』という気持ちを持ちつつも上手く実現出来ていません」

病理「そのために馬場くんのように例:『お金に拘るなんて浅ましい』と考え、自分の本心から目をそらして精神安定をはかっているんです」




825 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:54:34 hyUbMjtc

病理「次にSくんを選んだ場合。」

病理「Sくんとは、●●●の略」


病理「Sくんを選んだあなたは本当は『もっと●●い事してー!●●な事してー!』と考えています」

垣根「」


病理「しかし実現が出来ないために例:『●●にだらしねぇヤツだ』と攻撃して●●な気持ちを抑圧しようとしてるんです」




826 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 04:58:24 hyUbMjtc

病理「続いてHくんの場合。」

病理「Hくんとは、Home(家庭)の略。」

病理「Hくんを選んだあなた、本当は安定した家庭や結婚生活を何より強く望んでます」


上条「……」チラッ

ヴェント「……」


病理「しかし、それが上手く作れないため」

病理「例:『んだよコイツ漁夫の利野郎だな!』と攻撃してあったかい家庭を求める気持ちを抑えつけてるわけです」



827 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:01:20 hyUbMjtc

病理「そしてLさんの場合。」

病理「Lさんは、Love(愛)の略です」


病理「あなた自身、何より『純愛や燃えるような恋をしたい!』と願っています」

病理「しかしやはり上手く実現できないので攻撃してしまうわけです」

査楽「ふむ」



828 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:10:53 hyUbMjtc

病理「そして最後にMくん。」

病理「Mくんとは、Moral(道徳)の略」


病理「Mくんを選んだあなたは社会道徳を上手く守れない自分に不安をと苛立ちを感じています」

病理「そのために、例:『こんな風に社会通念に縛られるなんて!』とMくんを否定する事でその不安を抑えつけようとしてるわけです」


病理「…リドヴィアちゃん」

病理「あなたがもし『自分が"普通"ではない、一般に溶け込めていない』…と苦しんでいたら」ポソポソ

病理「先生、話聞きますよ」ポソッ

リドヴィア「! 先生…」



829 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:17:35 hyUbMjtc

病理「他の皆さんはどうでした?繰り返しますが、『嫌い』は『羨ましい』なんです」

病理「ようするに、"嫉妬"なんですよ」ニコッ


病理「よく『好きの反対は嫌いじゃなくて無関心』なんて聞きますが、正にその通り」

病理「本当に嫌いなら避けるもの。しかし何度も繰り返し攻撃したり悪口を言うならば、それはもう『羨ましい』んです」




830 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:25:18 hyUbMjtc

病理「さて、何故こんな話をしたか?なんですが」

病理「不毛な攻撃や悪口を皆さんにはしてほしくないからです」


病理「…例えば、もしあなたをやたら叩いたり攻撃してくる人がいたとしたら」

病理「『あれ?ひょっとしてコイツ、私が羨ましいんじゃね?』とか」


病理「もし自分が誰かを、何かを、頻繁に罵ってしまうのなら」

病理「『…あれ?ひょっとして俺、羨ましがってるんじゃ…?』と」

病理「少し考えてみてほしいんです」




831 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:30:48 hyUbMjtc

病理「悪口を言われて嬉しいなんて人はいません」

リドヴィア「え?」

病理「……あえて言いますが、そういった少数派の人を除いて、です」

病理「周囲だって目の前で争われたら不愉快になります。野次馬根性は別にして、です」

病理「だから、もしあなたがそんな状況になった時。少しこの話を思い出してほしいんですよ」


病理「そうしたら、下らない諍いが少しは減ると思うんです」




832 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:38:13 hyUbMjtc

病理「…一応なんですが、まさに今攻撃してたり罵ってる人に『お前本当は羨ましいんだろ?』とか、この話を振らないで下さいね?」

病理「当然その人普通にキレますよ?」

病理「だから自分の胸に留めておいて下さい」



病理「『本当は嫉妬してたのか』と思う事で自分の気持ちも楽になりますし…」

病理「自分や相手の本心を知れば、色々道も見えてきたりしますしね」ニコッ


病理「…では、今日はここまでです!」ニッコリ



833 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:41:24 hyUbMjtc

海原「先生!」ノ ハイ

病理「あら、なんです?」


海原「先生だったらこのテスト、誰が嫌いなんですか?」

病理「禁則事項です♪」ニッコリ



エツァリ「古ッ」




834 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 05:46:04 hyUbMjtc


駒場「………エツァリは保健室へ連れてった」

海原「すみません駒場さん。ありがとうございます」


ワシリーサ「すごいわよねー睨んだだけで人を倒せるなんて…東洋の神秘?」

心理「バカね、病理先生の"覇気"がすごいだけよ」ヒラヒラ

上条(病理先生何者だよ)




835 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 06:05:02 hyUbMjtc

上条(にしても)


上条(…ヴェント、『家族』が欲しかったのか)チラッ

ヴェント「はー、疲れたー…」ダルーン

査楽「あ、おしぼり使います?顔拭いたりすると少し楽になるんですがね」つ

ヴェント「…ありがと、でも遠慮しとく。化粧取れたら嫌だし」ヒラヒラ

査楽「そうですか」スッ



上条(…やっぱり、俺の世界のヴェントみたいに、『弟』が何か関係してたりするんだろうか)



836 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 06:09:39 hyUbMjtc

上条(それとも、俺を旦那にして家族を作りたい…とか?)

上条「……」

上条「///」

トール「おぅい、上条ちゃん!飯くおーぜー!」

上条「! おー」



837 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 06:50:59 hyUbMjtc

垣根「ん?上条、お前今日弁当なのか」モギュモギュ゙

上条「え?ああ…」

垣根「おいおい…お前、どこに泊まって朝から弁当作ったんだよ」

上条「え?!えー…と…はは?」

垣根「ごまかす、なって」ツンツン

上条「痛い痛い!つつくなよ!」

垣根「んだよ、サローニャの飯が不満だってか?早く帰ってやれよ寂しがってたぞ」

上条「あー…うん。そのうち」

垣根「バカ、今日帰れよ」モグモグ

上条「いやあ、ははは…」

垣根「んだよ喧嘩でもしたか?」モグモグ

上条「えーっと…」



838 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 06:56:32 hyUbMjtc

トール「ふうん?上条ちゃんが俺達に話せない話、か…」ニヤニヤ

垣根「ほうほう?」ニヤニヤ

査楽「おやおや?」ニヤニヤ

上条「」

垣根「まあ?ほら…ちょっとだけ、な?」ズイズイ

トール「ゲロッちまえよ、上条ちゃん。何、誰にも言わねえしここには俺達だけだ」ズイズイ

査楽「やはり昨日何かあったんですね?できたら詳細を聞きたいですね?」ズイズイ

上条「やめい!だーっもう!近づいてくんじゃねーっ!?」



839 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/07/24(木) 07:07:40 hyUbMjtc

トール「いやいやほら、朝無駄に待たされた俺達には理由を聞く権利があると思うんだが?」ニヤニヤ

垣根「俺なんて、恥をかいたんだが?」ニヤニヤ

査楽「いや垣根は自業自得でしょう…まあ私も待たされましたしね?よければ聞かせてくれませんかねー?」ニヤニヤ

上条「くっそ……う、うなー!」ダッ!


垣根「あ!逃げたぞ!追えーっ!」ダッ

トール「ヒャッハー!」ダッ

査楽「待てーい!」ダッ




844 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:10:18 VBOFvCis


上条「はぁ、はぁ…まいたか」

上条「ん?」

ヴェント「……」

上条「…?」

上条「おry」


ヴェント「先生。ひょっとして、私達の事知ったからあの授業をしたんですか」

病理「……」



上条(……ヴェント?)




845 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:13:01 VBOFvCis

上条「…」ササッ


病理「んん、ヴェントちゃんには先生をそんな怖い目で見ないでほしいのですけど…」

ヴェント「茶化さないで」


上条(…なんかめっちゃ険悪?)コソコソ




846 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:21:01 VBOFvCis

ヴェント「先生がどうやって生徒の個人情報事を調べているのかはわかんないわ」

ヴェント「特に興味なかったし、先生がその掴んだネタを使って脅したりバラしたり、利益あげたりするような人じゃないって知ってるし。」

ヴェント「生徒が表立って叫べないエマージェンシーコールを聴くために使ってる事も、今回のもそうだってのも知ってる」


ヴェント「でも。」


ヴェント「今回のだけは超巨大なお世話だっつってんの」

病理「……」




847 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:27:04 VBOFvCis

上条(…たぶん、俺との事……だよな?)

上条(つーかそれくらいしか思いつかないし)


病理「…そんなに上条くんには知られたくないんですか?」

ヴェント「あったりまえでしょ」

病理「…私も直接上条くんに伝えようとは思っていません」

病理「が」

病理「上条くんに隠し続けても…きっとヴェントちゃんは幸せにはなれないと思いますよ?」

ヴェント「カンケーない。私の幸せは私が決めるわ」




848 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:34:06 VBOFvCis

病理「…でも自分が上条くんに何を望んでいるかくらいは、」

ヴェント「もういいでしょ?!」

病理「…」

ヴェント「……ゴメンなさい」フイッ

ヴェント「私はそれでも、アイツと一緒に…」

病理「…」




上条「………」



849 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:45:27 VBOFvCis

ヴェント「…次の授業あるので」クルッ

病理「……」

ヴェント「……」スタスタ

病理「ヴェントちゃん」

ヴェント「あによ」


病理「『焦らないで』。」

ヴェント「……」

病理「先生から一つだけアドバイスです」ニコッ

ヴェント「…どーも」スタスタ




850 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 03:58:19 VBOFvCis

上条(わっとっと)カクレカクレ

ヴェント「…」スタスタ…


上条(ふぃ…)

上条(…ヴェントが何か俺に隠してる?)

上条(たぶん●●●●の事なんだと思うけど…)

上条(今日の授業とそれって関係してるか?)

上条(『嫌い』=『羨ましい』)

上条(いやどう考えても関係ないだろ)


上条(…じゃあ、他に何か…?)



851 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:03:03 VBOFvCis

病理「あのーすみません上条くん?そろそろ出てきてもらってもいいですかー?」

上条(ほぱぁ?!)ドッキンコ


上条「…」チラッ

病理「…」ニコッ




852 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:05:09 VBOFvCis

上条「あの、先生いつから」

病理「上条くんがヴェントちゃんに声かけようとして隠れちゃったとこからですかねぇ」ンー

上条(最初っからかよ!)



853 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:11:45 VBOFvCis

病理「ところで上条くん」

上条「あ、はい」

病理「聞いてのとーりヴェントちゃんは今お悩みちうです」

上条「はあ」

病理「聞き出して解決してあげてください」ニコッ

上条「え、でも…」

病理「……」ニコニコ

上条「…その、ヴェントは"俺に"隠しておきたいんでしょう?それを無理に聞き出すのは、」

病理「ふむふむ。ではこう言い替えましょうか」


病理「彼女に愛を与えてあげてください」

上条「……………愛?」




854 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:23:23 VBOFvCis

病理「はい。"愛"です」ニコッ

病理「"愛欲"ではなく。"同情"でもなくて、"友情"でも"同調"でもありません」


病理「それが彼女に今必要で、彼女が求めているものなんです」ニコッ

上条「愛って言われても…何かもう少しヒントもらえませんか?」

病理「んー…そうですねぇ、」ンート

病理「私は彼女の生い立ちや事情、悩みもある程度は把握しています」

病理「上条くんとの事も」チロリ

上条「ゔ」

病理「でも上条くんには伝えられません」

病理「彼女自身が嫌がってますし、私が教えてしまっては意味がありませんから」 


855 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:31:53 VBOFvCis

病理「というのがヒントです」ニコッ

上条「ええっ?!」ガビーン!

病理「『今話したあたりに全ての核がありますから、まずはそれを知りなさい』って事ですよ」クスクス

上条「ええー…」


病理「ふふ。まずは彼女の鋼の心を溶かしてあげてください」ニコッ




856 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:45:22 VBOFvCis

病理「あ、でも恋人になれだとか結婚しろとかは言ってませんからね?勘違いしないように」

上条「はあ」

病理「まあ上条くんが全部知った上で、上条くんの意思で。ヴェントちゃんとそうなりたいと言うなら先生は止めませんが」

上条「…」


病理「つーかむしろ祝福しますし、上条くんの結婚式では先生がスピーチしたいです!」クワッ!

上条「?!」

病理「上条くん絶対可愛いですよねぇ…」フフ

上条「いやちょっ、先生話がズレて」

病理「あ、なんなら先生と結婚しちゃいます?先生は上条くんならオーケーですよ?///」ウフフ

上条「?!///」


病理「まあ冗談は置いといて」

上条「」ガクッ 


857 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:48:16 VBOFvCis

病理「ファイト!です!」ニコッ

上条「…はい」


病理「あ、それとですね」

上条「?」

病理「家には帰りなさい。理由や悩みを言わなくてもいいですから」

上条「…はい」



858 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 04:57:06 VBOFvCis


天井「では今日はこれで終わる。号令!」


上条(愛…ね)

上条(なんか言葉にするだけで恥ずかしいな…)

上条(全然わかんないし。なんなんだ?)

上条(親愛?親子愛?友愛?兄弟愛?)

上条(友愛は違うんだっけ?いやそれでもわからないけど)





859 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 05:19:55 VBOFvCis

トール「はー…やーっと終わったな!上条ちゃん、帰りに皆でマック行かねぇ?」

上条「え?うーん」

垣根「トール、言っとくがお前は二度とサルサバーガー食うなよ?」

査楽「おや、何かあったんですかね?」

垣根「こいつよ、あまりの辛さに号泣しやがったんだよ」

トール「いやでもアレはそのくらい辛かったしよ!」

ヴェント「私も食べた事あるケド…アレそんな辛くなかったわよ」

トール「んなことねーって!CoC○壱の1辛くらいだぞ?!」

ヴェント「いや確かに結構辛いケド…」

垣根「どう考えても泣く程じゃねえだろボケ」



860 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/09(土) 05:30:11 VBOFvCis

トール「いいや泣くね!アレは泣く程だね!アクセラちゃんあたりなら絶対泣くレベル!」

垣根「…確かにな」

ヴェント「アイツは敏感だからねぇ」

査楽「確かに否定できませんね」


上条(アイツなんだかんだ理解されてんのかよ)プッ



863 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/10(日) 23:39:48 h8gUg1IU

トール「もういいだろ?おら行こうぜ」

垣根「おー」スタスタ

査楽「ですね」スタスタ

ヴェント「そね。上条、行くわよ」

上条「あ、あー…あのさ!」

垣根査楽ヴェントトール「「「「?」」」」

上条「俺今日は止めとくよ」ハハ

トール「えー?んだよ、なんかあんの?」



864 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/10(日) 23:49:11 h8gUg1IU

上条「いや特に何もないんだけどさ、今日は家に帰ろうと思って」ハハ

トール「ふーん?まあそれなら仕方ねーな」

垣根「じゃあ俺らだけでいくか」

査楽「ですね」コクン

上条「悪いな」メンゴ

ヴェント「……」



865 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 00:01:08 tpqoh106

ヴェント「…じゃあ私もやめ」

垣根「っし!じゃあマックまで鞄持ちゲームやりながら行こうぜ!」

トール「お?なんだよ垣根、そんなに皆に奉仕したいのかよ?」

垣根「言ってろ!」

査楽「では勝負ですね!」

\ジャンケンピョン!ジャンケンピョン!/

ヴェント「…はあ」スタスタ

\ヴ「ワタシモマゼナサイ」ジャンケンピョン!/



866 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 00:06:32 tpqoh106

上条(でもやっぱちょっと帰り辛いんだよなぁ…)スタスタ


~校門~

一方「…」チラッチラッ

一方「…」キョロキョロ

一方「……」ムスッ


上条(なんかもう一周回って可愛いよアイツ?!)




867 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 00:44:28 tpqoh106

一方「!」

一方「っ…っ!」フリフリ


上条「なんだろ、すげーあったかい気持ちになる」フリフリ



868 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 01:10:12 tpqoh106

一方「よォ、お疲れ」

上条「おー」

一方「今日はどこに行くンだ」

上条「あー…ごめん、今日はちょっと」

一方「……」

上条(やめてそんな泣きそうな顔しないで罪悪感半端ないから)

一方「そォか」クルッ

一方「…じゃあ、また、明日な…」カツッ……カツッ……カツッ……


上条(ダメージ受け過ぎだろ)ズーン



869 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 02:55:51 tpqoh106

一方「…」カツッカツッ

一方「…」チラッ

上条(めっちゃこっち見とる)

一方「………」カツッカツッ

上条(アレ?なんかその場で足踏みしてね?)

一方「…うっ」バタッ

上条(ざーとらしく倒れよった)

一方「…」チラッ

上条(もういいよ!やめてよ!引き留めてほしいのは痛い程わかったから!)



870 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 03:50:17 tpqoh106

一方「……」

一方「……」プルプル

上条(これ無視できたら人間じゃねぇよ…)

上条「あ、あのさ!一方通行!」

一方「なンだっ?!」キラキラ

上条「あのさ、俺んちで遊ぶならいいぞ?」

一方「じゃあそれで」キリッ



871 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 04:40:13 tpqoh106

~上条宅~


上条「た、ただいまー…」ガチャ

サローニャ「!」

サローニャ「上条ちゃーん!!」バッ

上条「おわっと!」ダキトメっ

サローニャ「ふぇえん!おかえりぃい!!」モフモフモフモフモフモフ

上条「……ただいま。」ナデナデ

サローニャ「うん…っ!うんっ」ギュゥウウ!


サローニャ「ねぇ。私何かダメだったかな」

上条「え?」




872 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 05:08:43 tpqoh106

サローニャ「だって…最近上条ちゃん私に構ってくれないし…」クスン

上条「う」

サローニャ「一緒にごはんちゃんも食べる機会もすくなくなっちゃったし…」

上条「うぐ」

サローニャ「…私、何かしちゃったのかなって」ショボン

上条「ちが、」

サローニャ「言って?何が嫌だったの…?」クスン、クスン…

上条「…違う。違うんだサローニャ」ギュ



873 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 07:24:24 tpqoh106

上条「サローニャに落ち度なんてない!」

上条「ちょっと色々知りたい事があって、その、いろいろあって!」

上条「俺が、…俺に問題があるんだ!」

上条「…だから、その……」

サローニャ「…」

上条「…ごめん」ギュ

サローニャ「ん…」ギュ。

上条「…」

サローニャ「上条ちゃん、一つだけ聞かせて。」

上条「なんだ?」


サローニャ「…私の事、嫌いになったんじゃないよね…っ?」ギュ

上条「当たり前だろ、嫌いになるわけない…!」ギュ 


874 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/11(月) 07:27:12 tpqoh106

サローニャ「よかった…!上条ちゃんに嫌われたら、私…!」

上条「…ごめん、これからはちゃんと帰るようにするよ」






一方(完全に何かのタイミングを間違えちまった…!)プルプルプルプル




878 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 20:32:37 NGTyQgZg

サローニャ「うにゃ?」チラッ

一方「!」ビクッ

サローニャ「や、やだ!お友だちちゃん来てるなら言ってよ上条ちゃん!////」

上条「ああごめんごめん」

サローニャ「もー…こんなとこ見られるの恥ずかしぃじゃん…///」ぷいっ



一方(いや本当マジであン時素直に帰っとけばよかった)プルプル

一方(感動?の再会を邪魔する気はなかったンだ!信じてくれェェ!!)グスッグスッ

一方(もォ帰らせてくれ!悪かった!俺が悪かったァァあ!!)エグッエグッ


上条(って思ってんだろーな…一方通行…表情が露骨過ぎてわかりやすすぎるわ)



879 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 20:50:44 NGTyQgZg

上条(仕方ないな…帰りやすい機会作ってやるか…)


上条「あー、そーいえば一方通行。お前そろそろ門限じゃないか?なんか行くとことかもあるとか…?」

一方「え?いやまだ全然大丈夫だし、特に行かなきゃならねェとこもねェよ?」フルフル


上条「…そぉかあ…」←生暖かい目

一方(し、しまったァァァァァァ!!)ハッ


一方(今の明らかに気ィ使ってくれたンじゃねェか!クソッ、やっちまった!)

上条(あー…じゃあもう普通に遊ぶか。サローニャには悪いけど…)



880 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 21:06:16 NGTyQgZg

サローニャ「…」むすーっ

上条「よし、一方通行何して遊ぶ?」

一方「じゃあパズゲーやろォぜ」つ

上条「おー」


サローニャ「いいもーん。サローニャちゃんにはベルシちゃんがいるもん…」ヨチヨチ。

ベルシ(サローニャ嬢、私の腹を撫でるのが上手くなったな…)

ベルシ(ふむ…なかなかにテクニシャンヌっ!)




881 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 21:18:08 NGTyQgZg

上条「な、こなくそっ!」ピコピコ

一方「く、は!俺はなァ!これだけは負けた事はねェェンだよォォォ!!」ピコピコピコピコ








一方「負け………た……だと…?」ガクッ

上条「お前が最後の最後でボタン押し間違えなきゃなぁ…」


ベルシ(なんかもう…面白いな、彼)



882 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 21:37:50 NGTyQgZg

サローニャ「はいはいちゃん!お菓子とジュースちゃんをお持ちしましたよん♪」

上条「お、ありがとな!」

一方「どォも」


サローニャ「どう?美味しいですかにゃー?」

一方「…すげェ美味いな」モキュモキュモキュ

上条「だなー」モキュモキュ


サローニャ「ちなみに手作りちゃんです!」

一方「マジで?!」

上条「へー…サローニャってクッキーとか作れるんだ」サクサク


サローニャ「まねー」エヘヘ




883 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 22:07:26 NGTyQgZg

一方「じゃあ、そろそろ俺帰るわ」

上条「そっか。じゃあまた」ヒラヒラ

一方「あァ。また明日な」ヒラヒラ

サローニャ「ばいばいちゃーん」ヒラヒラ

ベルシ「キュー」フリフリ

一方「おォ。クッキーありがとな…あと、」

サローニャ「?」

一方「二人の時間邪魔して悪かった。これで、なンか美味いものでも食ってくれ」

サローニャ「え?」チラッ

諭吉さん'S「はっはっは」

サローニャ「えっと…いいんだよ?別に気を使わなくても…私そんな気にしてないし」

一方「いィから」グイ

一方「俺の…気持ちだ」b

サローニャ(五人も諭吉さん渡されてもサローニャちゃん困るんですがそれは)



884 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 22:24:29 NGTyQgZg

一方「じゃあな」


サローニャ「うー…返さなきゃダメだよね、やっぱり…」

サローニャ「こんな大金受け取れないしぃ」

上条「え?何?」

サローニャ「あーうん、なんか一方通行ちゃんがね」

かくかくしかじか。

上条「それは無理に返さなくてもいいんじゃないか?」

サローニャ「?」



885 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/15(金) 22:26:42 NGTyQgZg


上条「いやアイツなら『ゴメン生活費まで渡しちまってたからちょっと返して』とか言って戻ってきそうだからそん時に…」

サローニャ「えー…いやいや、さすがにそんな事はないでしょー」ケラケラ



ドア裏

一方(…さすがだ、上条。俺の事をよくわかってやがる。ドンピシャだ)キリッ

一方(つゥか生活費どころかバス代も出しちまって帰れねェ)キリッ

一方(能力使ってもいいンだが途中でバッテリー切れたら怖いしなァ…)

一方(…歩いて帰るか!)カツッカツッカツッカツッ


旅掛「警備員だ。君こんな時間に何をしてるんだ?」

一方「」



886 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:07:31 O2.rDi.A

ぶぶぶ。ぶぶぶぶぶぶ。

上条「ん?」チラッ


新着メール:1件


上条「…」ピ

―――――――――――――――――――

from:ヴェント

title:荷物。

アンタさ、家に帰るなら連絡くらい入れなさいよ。

後、日用品とかの荷物忘れてってるからね?

もし処分しといてほしいなら処分しとくケド。

―――――――――――――――――――

上条「あー…やべ。忘れてたな…」



887 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:11:26 O2.rDi.A

上条(すっかり忘れてた…)

上条(荷物もだけど、話もちゃんとしなきゃダメだよな…)

上条「サローニャ。俺ちょっと忘れ物取りに行ってくるよ」

サローニャ「…今日は、帰ってくる?」

上条「ああ。でもちょっと話す事もあるから長くなるけど…」メソラシ

サローニャ「……」


サローニャ「…いーよ、帰れなくても」

上条「…え」



888 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:28:37 O2.rDi.A

サローニャ「上条ちゃんが今何か悩んでるのわかるし、それを解決するために動いているのもわかるの。」

サローニャ「きっと上条ちゃんが帰って来なかったのもそのあたりに理由があるんでしょう?」

上条「…ああ」

サローニャ「それじゃあさ、私は待ってるよ」ニコッ

上条「サローニャ…」

サローニャ「でもその代わり!ちゃんとうやむやにせずに解決してきてね?上条ちゃん」

上条「ああ!」

サローニャ「…もし。一人で考えててどうすればいいか、答えがわからなくなったら私でなくてもいいから話してみて」

上条「…ありがとう」

サローニャ「いいの。」フルフル



サローニャ「いってらっしゃい」ニコッ




889 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:36:59 O2.rDi.A


上条(どうしようかな)スタスタ


上条(暫く一緒にって言いだしたの俺だしな…)スタスタ

上条(でも部屋には帰った方がいいとも言われてるし…)


上条(…俺、ずっとブレてるな。)


上条(ヴェントと一緒にいるって、サローニャのとこに帰りづらいからって逃げたくせに)

上条(周りから言われて。サローニャのとこに帰ったら帰ったで『これからはちゃんと帰る』って言って…)


上条(最低だ、俺って)スタスタ



姫神「……」



890 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:43:41 O2.rDi.A

上条(ヴェントに『今から行く』ってメールしとかないとな…)ぽちぽち


上条(はは…一方通行を笑えないな、俺)


上条(どうしたらいいか、どうするべきかがわかんなくなってきた)

上条(なあ病理先生。今の俺にヴェントに愛を与えるなんて余裕ないよ)

上条「なんかもうわかんなくなってきた…」ハァ…


姫神「………」



891 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:48:56 O2.rDi.A

姫神「また悩んでるのか、人間」


上条「!?」バッ

姫神「全く…貴様という奴は本当にしょうがないな」ハフゥ

上条「姫がっ、…オティヌスか」

姫神「そうだ。貴様があまりにも不甲斐ないから出てきてやったんだ、感謝しろ」


上条「えっと…何しに?」

姫神「…」ピキッ



892 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 01:55:05 O2.rDi.A

がしっ。

姫神「貴様の悩みを聞いて解決策を提案したり情報を与えるという親切心を見せてやろうというだけだが?んん?」ムニムニムニムニムニムニムニムニ

上条「あう。ほっふぇたふにふにひゅるなよ!」ムニムニムニムニムニムニムニムニ






姫神「ふむ?貴様の頬肉は意外と柔らかいな…」ムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニ

上条「あうあうあうあう」ムニムニムニムニムニムニムニムニムニムニ




893 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/16(土) 02:02:45 O2.rDi.A

ピシッ。

姫神「ほら、とりあえず時間を止めてやったぞ」

姫神「そこのベンチにでも座れ。話しを聞いてやる」スタスタ

上条(とりあえずで時止めとかってさりげにすごいよな…)スタスタ




姫神「ん」つお茶

上条「さんきゅ」つお茶⊂

姫神「…んで?」

姫神「私は貴様の状態は把握しているが心情までは知らん」

姫神「話せ。貴様は何を悩んでる」

上条「…」




897 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 02:36:15 Hv3ScHIU

上条「…なんかさ、わかんなくなっちゃって」

姫神「…」

上条「俺はヴェントを…その、ちょっとしたきっかけで恋愛対象として見はじめてさ」

上条「でも自分の気持ちなはずなのにイマイチ本心かわからないんだ。だから、見極めようって思って」

上条「とりあえず一緒に暮らして、そばに居てみようって思ったんだ」

姫神「…続けろ」



898 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 02:40:48 Hv3ScHIU

上条「病理先生からも『ヴェントが今悩んでるから助けてあげてくれ』って言われてるし」

上条「元々友達だったってのもあるし、普通に好きだし、…何とかしてあげたいって思ってる」

姫神「…ん。」

上条「でもさ、」

上条「皆から帰れ帰れ言われて…一回ウチに帰って。サローニャとちょっとぶりに会ったら」

上条「"俺"が居ない事でサローニャに寂しい思いさせてた事に気づいてさ…」

上条「サローニャにも笑っててほしい。幸せで、いてほしい」

上条「サローニャも、大事なんだ。…本当に。すごく」

姫神「……」



899 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 03:04:56 Hv3ScHIU

上条「で、わかんなくなってきたんだ」


上条「じゃあ俺はどうやって二人を幸せにすりゃいいんだ?って」

姫神「……」




900 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 03:23:53 Hv3ScHIU

上条「もし今、『どちらかを選べ』って言われても…俺は答えられない」

上条「どちらかのそばにだけ居たら、きっとどちらも幸せじゃないし…」

上条「どちらかに我慢させたり見捨てたりするのは絶対イヤだ」

上条「…むしがいいけど。」

姫神「……」

上条「じゃあ両方と暮らすか?ってのはなんか違うと思うし、二人とも嫌がりそうだし…」

上条「どうすれば二人を幸せにできるかなって…」

姫神「…」ハァ



901 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 04:41:34 Hv3ScHIU

姫神「…何も必ずしも同居しなければならないわけではないだろうが」

上条「でも」

姫神「サローニャ…普段は自分の家で暮らして、ヴェントとは個人的に時間を作って会う…"でえと"でもすればいい」

姫神「逆でも構わないが、」

姫神「…というか、ヴェント宅に泊まろうとしたのはそもそもお前が『帰り辛い』と駄々をこねたからだろうが」

上条「うん…」

姫神「…? 何か引っ掛かる事でもあるのか」

姫神「…ああ、●●●●の事か?」

上条「…」コクン



902 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 05:00:26 Hv3ScHIU

姫神「う……む、」

姫神「んんー……」

姫神「いや、しかし…」

上条「? どうしたんだよ」

姫神「……」

姫神「いやその…だな、」



903 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/08/28(木) 05:04:36 Hv3ScHIU

姫神「あー、その、アレだ。あんまり気にしなくてもいいんじゃないのか?」

上条「そんな!そんなのダメに決まってるだろ!」

姫神「うう、む…」コマリ

上条「なあオティヌス」

姫神「なんだ人間」

上条「お前なんか俺に隠してない?」

姫神「い、いや…」シドロモドロ


姫神「……し、しし…知らんな?」メソラシ

上条( 嘘 下手ッッッッ?!)



907 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 01:53:12 eav6upTE

上条「なんだ?なんだよなんなんですか?オティヌスさんは上条さんに何を隠しているんですかな?」ズイッ

姫神「な、ななな……何も隠してもはんっ」

上条「キャラじゃない噛み方しといてそりゃねぇだろ魔神様よぉ」ツンツン!

姫神「や!やめろ!ほっぺたつんつんするなっ!」ペチッ!

上条「じゃあ話せよ」

姫神「というか顔が近い!貴様私にキスでもするつもりなのか!」

上条「わ、わりぃ」サッ



908 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 01:56:46 eav6upTE

姫神「ええい!悪いがもう時間だ!」ダッ!

上条「はぁ?!何の解決策もくれてねぇじゃん!」

姫神「うるさい!自分で考えろ!」ぷいっ

上条「投げっぱなしジャーマンはよくないと思うんですけど?!」

姫神「…じゃあ最後にひとつだけ質問してやる」

上条「?」



909 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:05:26 eav6upTE


姫神「…ここにコインが一枚ある。」つ○

上条「?」

姫神「もし表が出たらお前はヴェントに謝って自宅に住め」

姫神「そして、もし裏が出たらお前はサローニャに謝ってヴェントとしばらく暮らせ」

上条「おいおい…まさか大事な決断をコイントスなんかで オティヌス「そーれ」キンッ!

上条「早――――――ッッ?!」



910 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:08:54 eav6upTE

姫神「えー…と…裏だな」

上条「」

姫神「さて。裏が出たのだからお前は…」

上条「ま、待てよ!そんなもんで決められてたまるか!」

姫神「そうだな」コク

上条「は?」キョトン

姫神「確かにお前はこんなもので自分の選択を左右される謂われはない」



姫神「…だが、お前は今躊躇したな?」

上条「うっ…」タジ



911 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:12:05 eav6upTE

姫神「お前が決められないから、私は神に問うてみた」

姫神「そして神はお前に答えを提示した」

姫神「―――だがお前はそれを嫌がった」

姫神「では。改めてお前に質問するぞ?」



912 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:12:56 eav6upTE






姫神「お前の"本心"に従った方がいいんじゃないのか?」








913 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:13:34 eav6upTE


――――――――――

―――――――――――――


―――――――――――――――――




914 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:27:29 eav6upTE



ガチャ。


上条「…ただいま」

サローニャ「!」バッ

上条「……」

サローニャ「おかえ……り?」トテトテ。

上条「……」

サローニャ「…上条ちゃん?」

上条「…」テクテク

上条「…」ポスッ

サローニャ(…ベッドに倒れこんじゃった)



915 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:28:54 eav6upTE

サローニャ「…」トテトテ

サローニャ「…」ポスッ。

上条「……」

サローニャ「……」

上条「……」

サローニャ「……」



916 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:31:20 eav6upTE

サローニャ「……」

上条「……言えなかった」

サローニャ「……」

上条「結局。家に帰るって事と、『保留にしてくれ』としか言えなかった」

サローニャ「……」

上条「……俺、最低だ。」

サローニャ「……」



917 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:33:17 eav6upTE

上条「行く途中で…オティヌスに会って…自分の本心に気づかせられたんだ」

上条「…俺、本当はヴェントの事をそういう目で見てなかったんだ」

上条「自分から、言い出したクセに」

サローニャ「……」



918 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:37:13 eav6upTE

上条「はは……結局さ、俺は責任を取ろうとしてただけだったんだ」

上条「ただ自分が無責任な奴になりたくなかったから、自己満足のために、心にもない事を、」

上条「おまけにヴェントにまだ期待させるような事を言って、まだ関係維持をしようとしてる…」



上条「……死にてぇ…」グスッ

サローニャ「……」



919 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 02:47:05 eav6upTE

サローニャ「……」

上条「このまま死ねたらいいのに…」

サローニャ「……」

上条「………」

サローニャ「……」




920 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:02:35 eav6upTE

サローニャ「……」

上条「……」

サローニャ「……」

上条「……」

ベルシ「……」カラカラカラカラカラカラ…



921 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:05:58 eav6upTE

サローニャ「…本当はさ」

上条「……」

サローニャ「私、怒ろうかなって考えてた。」

サローニャ「だってそうでしょ?上条ちゃんは自分が可愛いばっかでちっともヴェントちゃんの事考えてないもん」

サローニャ「それを私に『慰めて』って言わんばかりに話してるもの」

サローニャ「…そーいうのは私、嫌い」

上条「…」



922 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:46:01 eav6upTE

サローニャ「でもさ、同時にちょっと嬉しくなっちゃったの」

サローニャ「だって上条ちゃん、私の方に居たいって思ってくれてた」

サローニャ「私も嫌な女の子。」

サローニャ「でもきっと皆もそうだよ。上条ちゃんがそうやってエゴな考えでいる事は悪い事、…そんな悪い事じゃないよ」

サローニャ「人間だったら当たり前の感情だと思う」

上条「……」

サローニャ「んでさ、上条ちゃんが悩んでた事とか…帰ってこなかった理由とか、色々察しちゃったんだけど」

上条「……」



923 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:47:14 eav6upTE

サローニャ「上条ちゃんがずっと悩んでたのとか、たぶんこういう風だったんだろーなってのとかも想像がつくの」

サローニャ「だから…私には怒れない。」

サローニャ「本当は、上条ちゃんのお尻を叩いてヴェントちゃんへの気持ちを言わせなきゃいけないのかもしれないけど、」

サローニャ「私は…上条ちゃんの『保留』って答えを肯定する」

サローニャ「上条ちゃんだって、気持ちを整理したり覚悟を決める時間がいると思う」

サローニャ「いつかはやらなきゃいけない事で、ヴェントちゃんには悪い事をする。…だけど、」

サローニャ「これからどうなるかわからないとか、心変わりするかもしれないし…」



924 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:48:07 eav6upTE

上条「……」

サローニャ「…ごめん。うまく言えない。」ショボン

サローニャ「でも、その、私は上条ちゃんの味方だから」

上条「…っ」ダキ

サローニャ「わっぷ」



上条「…っ、っ…」グスッグスッ

サローニャ「……」ヨシヨシ




925 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 03:48:45 eav6upTE


上条「…ありがとう、サローニャ」グスッ

サローニャ「…いいの。私は上条ちゃんには幸せでいてほしいから」

上条「…」グス

サローニャ「…私はずっと上条ちゃんの弱さを見せられる場所でいるから」ギュー

上条「……」ギュ…



926 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 04:01:27 eav6upTE




927 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 04:06:53 eav6upTE

サローニャ「いってらっにゃい~♪」フリフリ

上条「ん、じゃあいってくるよ」トントン

ガチャ。


パタン。


ベルシ(問題が解決したわけではないが…彼の心が少し楽になったようでよかったな)

ベルシ(さて…私も滑車を回さねば!)カラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラカラ

サローニャ「ベルシちゃんは今日も元気だねぃ?ほーれごはんちゃんですぞー」つ

ベルシ(ありがたい!)カラカラカラカラカラカラ!




928 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/04(木) 04:10:42 eav6upTE

上条「~♪」スタスタ

垣根「よぉ、今日はご機嫌だな?」ポン!

上条「おう。ちょっと悩んでたのが軽くなったんだ」

垣根「ほー?一体どんな…」


上条「さ、行こうぜー(棒)」ダッ!

垣根「あ、待ちやがれ!」ダッ!



931 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 03:48:19 julP.ZKI




932 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:21:57 julP.ZKI

病理「――心理学には『ストローク』という考えが存在します」

病理「『ストローク』というのは」

病理「例えば、私が君に対して『話しかける』、『褒める』、『叱る』、『触れる』…」

病理「――といった人への物理的、精神的な働きかけの事」 

病理「そしてこの『ストローク』というものには二種類あり、」

病理「『プラスのストローク』と『マイナスのストローク』と呼ばれています」



933 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:23:11 julP.ZKI

病理「『プラスのストローク』とは『褒める』、『笑顔を向ける』『抱きしめる』といった、相手をプラスの気持ちにさせる行動全般。」 

病理「『マイナスのストローク』とは『貶す』、『煽る』、『殴る』なんかの相手を不快にさせる行動全般を言います」 

病理「『ストローク』は『心の栄養』と呼ばれ、ニュアンスとしては食事や水分補給と同じなんです」 

上条「それがないと生きられないって事ですか?」 

病理「そう!飲まず食わずでは我々は生きられません。それと同じで『心の栄養』がなければ生きられないのです」 

病理「故に、人は『ストローク』を得ようとするのです。」 

査楽「ふむ」φ(..)カキカキ。

病理「…しかし。実はその得ようとする『ストローク』はプラスでもマイナスでも、構わないのです」 



934 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:29:24 julP.ZKI

病理「例えて言うならば、そうですね…」

病理「『極限までお腹が空いてたら御馳走(プラスのストローク)でも粗末な食事(マイナスのストローク)でもいいから食べたい』」

病理「と言いましょうか。」


病理「人間にとって『孤独』や『無視される』事ほど辛い事はありません」


病理「だからマイナスのストロークでもいいから『何もない』よりずっとマシだと考えるわけです」



935 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:38:01 julP.ZKI

病理「ほら、小学生の子が好きな子に意地悪をしてしまう…というのがありますよね?」 

病理「あれも本来ならば、

  【『好きになってもらう』という『プラスのストローク』が欲しい。でも得られない。

  だから『イヤがられる』『苦悶の表情』といった『マイナスのストローク』でも構わない】」 

病理「そういうのから来ているわけです」

病理「なので、」

病理「やたら喧嘩を売るようなコミュニケーションをしてくる人は恐らく普段の生活で孤独を感じているから…という可能性があるわけです」

病理「ネットなんかでわざと煽ったりしてるのも、孤独を癒すために対人関係を無理矢理築こうとしてるわけですね」

病理「つまり彼等はマイナスのストロークでもいいから欲しいんです」



936 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:47:48 julP.ZKI

病理「―――そして、これはストーカーも同じなのです」

病理「だから例えば、『気持ち悪い!と言う』『泣く』『怒る』といった『マイナスのストローク』を返すのは逆効果の時もあるわけです」 

病理「相手にそんな反応をされても『自分に気持ちを向けてくれている』と『心の栄養』になってしまうからですね」 

病理「なので、こういった方にはストロークを与えない事…無視するのが一番というわけです」

病理「…まあ『俺の気持ち伝わってない!』とさらにストーカーがエスカレートする事もありますが…」

病理「というわけで…もしストーカーされたら、しそうになったら。この話を思い出してください」

病理「以上、今日は『ストーカーの心理』でした!」ペコ!



937 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:49:48 julP.ZKI



病理「上条くん?だからこういう気持ちのカラクリがあるわけですから…先生のストーカーは…やめて下さいね?」ニ、ニコッ…?

上条「してませんよ?!」ガタッ?!




938 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:52:44 julP.ZKI

ざわ……ざわ…!

上条「ちょっ」

病理「あ、皆さん安心してくださいね?びょーりんジョークですから」ニコッ

垣根「なぁーんだ…せっかく面白そうな上条弄りネタだぜ!と思ったのによ」ガックリ

上条「お前後で泣かすからな」

病理「では今日はここまででーす!」



939 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 04:57:01 julP.ZKI

上条「はー…やっと帰れるな」

ヴェント「そーね…」グッタリ

トール「うぉい、上条ちゃんよ!今日なんだけどよ…」


病理「あ、上条くん!上条くんだけ補習なので今から先生についてきてくださーい♪」ニコッ

上条「オーマイゴッドぉお!」ウガァア!!

垣根「ぶはははは!!」ブハー

トール「だーはっはっは!っざまぁww」ブハー



940 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:05:30 julP.ZKI


キコキコキコキコキコキコ。


病理「うふふ。上条くんに先生の車椅子を押してもらえるとは思ってませんでした」ニコニコ

上条「いやあ、病理先生いつも車椅子移動大変そうですしね」ヨイショヨイショ

病理「あらあら。上条くんは優しいですねー」ニコニコ

病理「先生、上条くんのそういう優しい所は大好きですよ?」クスッ

上条「っ、///」カァ

上条「いや、別に優しくなんか。フツーですよ!フツー!」

病理「あらそーですか?」ニコニコ



941 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:10:15 julP.ZKI

上条「ところで…どこでやるんですか?」

病理「ええとですね……」ウーン


病理「じゃあ、先生の個人研究室にしましょうか!」ニコッ!



上条「…先生、ひょっとして思いつきで補習決めたんすか…?」

病理「えへ☆」ミ☆



942 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:11:58 julP.ZKI


〓〓病理の個人研究室〓〓




943 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:50:08 julP.ZKI

病理「今お茶淹れますねー」

上条「ここが…」キョロキョロ

上条(心理学の本や政治、宗教なんかの専攻書や学術本、論文や道徳の本なんかがギッシリ詰まった本棚が5つ)

上条(簡易ベッドと…お茶やお菓子、食器なんかが入った棚がある)

上条(それとビジネス机にサボテンとパソコンと印刷コピー機…とマグカップ)

上条(部屋の中央には応接用のソファとローテーブル)

上条(研究室って言うか…普通に生活出来そうな私室って感じかな?)



944 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:52:05 julP.ZKI

病理「上条くんはコーヒーと紅茶、どっちがいいですか?」

上条「あっ、じゃあ…コーヒーで」

病理「はいはーい♪」



コポポ…





945 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 05:56:37 julP.ZKI

病理「どうぞ、チョコチップクッキーとコーヒーです」ニコッ

上条「どもです」

病理「いやー先生こうして生徒さんとお茶するのが好きなんですよー」ニコニコ

上条「え?補習なんじゃ…」

病理「補習ですよ?」こくこく。

上条「???」

病理「教科が『道徳』ですからね。補習内容は先生とお話する事なんですよ」ニコッ

上条「は、はぁ…」



946 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 06:02:29 julP.ZKI

上条「でも…俺はなんで補習なんですか?」

病理「先生が単純に上条くんとお茶したかったので」

上条(私情?!)

病理「あとは上条くんの昨日の事とか、これからの事とかちょっとお話聞いてみたかったですし…」



病理「何より、上条くんが1学期サボった分の出席日数の補填とかなんかの『進級に必要な数字』稼ぎのためですね」

上条「」



947 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 06:33:32 julP.ZKI

上条「ちなみに…あとどのくらい必要なんですか…?」

病理「え?まあ、その…そこそこは?」

上条「Oh……」



950 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 21:05:34 julP.ZKI

上条「はぁ…マジか…」

病理「あら、上条くんは先生と話すの嫌ですか?」

上条「あいや、そういうわけじゃ」ブンブン

病理「んー…まあ頻繁に学校終わりに拘束ってのは辛いかもしれませんねぇ?」

病理「じゃあ、たまーに。にしてあげちゃいます」つクッキー

上条「え…あ、ありがとうございます!」

病理「ふふ」ニコッ

上条「あれ、このクッキー暖かいんですね?」モグ

病理「ええ、手作りですから」

上条「へぇ…そうなんですか。道理でスゴく美味しいわけですね」モグモグ


病理「いやほんとは市販のをレンジでチンしただけですけどね」

上条「ゴホッ?!」



951 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 21:12:49 julP.ZKI

上条「せ、先生!」ゲホッゴホッ!

病理「ごめんなさい?上条くんの反応が可愛すぎて、つい♪」コロコロ♪

上条「もー…変なとこ入っちゃったじゃないですかー」ゲホッゲホ

病理「…もういっそほんとに連れて帰っちゃって毎晩抱いて眠りたいです」



952 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 21:44:04 julP.ZKI

病理「…さて、上条くん。昨日の事なんですが」

上条「…はい」

病理「もしよかったら…上条くんの気持ちと、どう決めたかを聞かせてもらえませんか?」

上条「…先生は何らかの手段を持ってて俺達のプライベートはまるわかりなんじゃないですか?」

病理「全部ではありませんよ。それに…」

病理「先生、上条くんが話したくない事は無理に聞きたくありませんし」

病理「事実を知っていても。憶測や推測はできても、上条くんの本当の気持ちは誰にもわかりません。」

病理「それこそ、そんな『人の心を覗く』なんて無粋な超能力でも持っていない限りは」




954 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 21:56:27 julP.ZKI

病理「だから…よかったら。上条くんの気持ちを教えてほしいんですよ」

病理「もし辛い判断をしてたら先生は上条くんを助けてあげたいですし、辛い思いをしてたらその辛さを吐露してほしいですから」ニコッ

上条「先生…」

上条「……」

上条「じゃあ、聞いてもらえますか」





955 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/09(火) 22:55:11 julP.ZKI

病理「…なるほど。」

上条「でも、今は気持ちが少し楽なんですよ」

上条「サローニャが受け止めてくれましたし…」

病理「……そうですか」

上条「?」

病理「いえ、なんでもありません」フルフル

病理「うーむ。上条くんが気持ちを整理した上でそう決めたのなら。」

病理「でも…先生はちょっと困りましたねー」

上条「?」



956 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 01:36:00 70rJXvJI

病理「いえ、こんな事を言っても上条くんが困るだけとは思うんですが」

病理「上条くんが昨日見たようにヴェントちゃんも悩んでるんです」

病理「先生はヴェントちゃんも助けてあげたいんですよ」

上条「…あ」

病理「でも…たぶん、君にしか彼女は救えないのでは?と先生は考えてます」

上条「…」

病理「なので…上条くんに拒否られちゃうとアウトと言いますか…」

病理「ちょーっと解決がむずかしーくなっちゃうんです」はふー。



957 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 01:59:17 70rJXvJI

病理「…心苦しいのですが。」


病理「上条くん。出来れば彼女を救ってから答えを出してあげてもらえませんか?」

上条「それはいいですけど…」

上条「でも、大丈夫なんですかね?救ってから絶望与えるカンジになりそうな気が」

病理「あー…まぁ、またその辺は考えますから」アハハ…

上条「わかりました…」



上条(大丈夫かなぁ…)




958 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 02:07:16 70rJXvJI

病理「ところで。私上条くんにずっと聞きたかった事があるんですが」

上条「? なんですか?」

病理「…上条くん随分明るくなりましたよね?」

上条「え?あ、ああ!まあ!」

上条(また前の暗い『上条当麻』の話か…)ゲンナリ

病理「前は上条くん、話してる時も先生の目を見てくれませんでしたし…」

病理「先生が今日みたいな席を設けて話そうとすると逃げちゃいますし…」

病理「私、すっごく悲しかったんです」ションボリ



959 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 03:30:50 70rJXvJI


病理「ねぇ。どうして急に私と話してくれるようになったの?」

上条「…」


上条「その…信じてもらえないとは思うんですが――――」





960 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 03:33:44 70rJXvJI

病理「……別の世界から来て、入れ替わった…」

上条「はい」


病理「……」

上条「……」


病理「そ、そうだったんですね!なるほどーだからこんなに明るくなったんですね!」ニ、ニコッ…?


上条(あ、これ『可哀想な人を見る目』だ)




961 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 04:14:22 70rJXvJI

上条「えっと…信じてないですよね?」

病理「いえ信じてますよ?」ニコッ

病理「ところで最近異世界モノの小説とか漫画とか読みました?」

上条「いや影響されたとかじゃないですっていうかやっぱ信じてないですよね?」

病理「いえいえ。先生は上条くんの事全部を信じてあげたいですし!」

上条「あ、もういいです」

病理「そんなぁ…つめたいです。いじわるしないでくださいよぉ…」ウルウル

上条「ぶりッ子やめてくださいせんせー」



962 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:03:23 70rJXvJI

病理「うーん…何か証拠はありませんか?」

上条「証拠って言われても…」

病理「物的なモノでもそうでないモノでも構いません」

上条「…物的なモノはないと思います。気がついたらオティヌスの作ったこの世界に来てたし、」

上条「服も持ち物も全部俺がいた世界のとは違っていたし…」

病理「ふむぅ。そーですか…」

病理「では…そうですね…」ウーン




963 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:17:34 70rJXvJI

病理「あ!じゃあクレペリン検査受けてみませんか?」

上条「クレペリン?えーと、なんか足し算してくやつでしたっけ?よくわかんないですけど」

病理「合っていますよ。クレペリン検査はですね、端的に言えば性格診断テストです」

病理「検査用紙に並んでいる数字を1段目の1行目の左端から順番に足し算をしていって、1分経ったら次の段…とやっていくやつですね」

病理「あなたが言う、入れ替わる前。1学期にやった時の『上条当麻』の検査結果データは先生のパソコンに入っていますし…」

病理「もし今やって、全く違うデータが取れたら…」

上条「信じてもらえるってわけですか」

病理「はい。まあ意図的に診断結果を崩せなくはないですが、それは見ればわかりますから」



964 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:19:59 70rJXvJI

病理「どうですか?」

上条「うーん…じゃあやります!」

病理「そうこなくっちゃ!」ニコッ





病理「では、始めます。開始の合図と一緒に―――」




965 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:24:20 70rJXvJI


病理「はい、終わりです!お疲れ様でした!」

上条「あー…つかれた……」グッタリ

病理「ふふ。検査結果は明日まで待って下さいね?」

上条「ふぁい」ゴシゴシ

病理「あら、眠いですか?」クスッ

上条「えっと…まあ」



966 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:28:50 70rJXvJI

病理「そういえば上条くん、今日はずっと学校でしたね」

上条「ええ…早く帰って家で寝たいです。」

病理「んー…よかったらそこのベッド使ってもいいですよ?」

上条「いやいいです!悪いですよ!」ブンブン

病理「あらあら。そんな遠慮しなくてもいいのに」クスクス



病理「じゃあ先生がそこで寝ますから車イスから先生を抱っこしてベッド連れてってください」

上条「あっれー?何故そうなったー?」



967 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:32:46 70rJXvJI

病理「まあまあ!いいじゃないですか。車イス生活は大変なんですよ?」

上条「あーもー…しょうがないな」

病理「やたっ♪」



病理「じゃあ、はいっ!」んぱっ。

上条「はいはい…んじゃ横抱きで移動させますんで…」

病理「あら。」



病理「お姫様抱っこですねー?」ニコッ

上条「はいはい」ヨイショヨイショ



968 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:35:01 70rJXvJI



上条「はい、つきましたよーっと」ヨイショ

病理「はーい♪」ニコニコ




病理「えい♪」グイッ

上条「おわっ?!」グラッ…

トサ。



969 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:38:45 70rJXvJI




上条「…あ…?」

病理「あー…やっぱり上条くんは抱き心地いいですー」ギュッ…!

上条「ンなっ…?////」

上条(仰向けになった先生の上に被さってっ、密着してっ…!?)


病理「んー…///」モフモフ

上条「あばばばばば」



970 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:44:29 70rJXvJI

病理「はー…もうこのまま一緒に寝ちゃいません?」ニコ

上条「ふえ?!///いや、それはちょっと不味いんじゃないでせうか!?」

病理「えー?私はこのまま上条くんと寝ちゃいたいですぅー」クスクス

上条「からかわないでくださいよっ!///」



971 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/10(水) 05:47:03 70rJXvJI


上条(う、わ……病理先生のカラダやーらけー…)

上条(それに車イスだから筋肉ほとんどなくてほっせーし…)

もゆん。

上条(なのに出るとこは出てるしっ!?)

上条(ぐああああ!なんだこの状況?!)

上条(あっれれー?おっかしーぞー?上条さんはただ補習受けに来ただけなのにいつのまにか病理先生に抱かれてベッドで寝てるぞー?!)






976 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:19:22 TfvCbA9w

病理「上条くんはやっぱり私の事好きじゃないです?」クスン

上条「は!?いえ!そんな事は!」

病理「では…『普通』、ですか?」

上条「えっまあ…」

病理「…『普通』が一番イヤです」シュン

上条「いや好きですよ!最近の若い奴なんて大体皆『好き』でも『普通』って言いますからね!」

病理「……ホントですか?」

上条「はい!」


上条「いつも親身になってくれるし…優しいし、生徒思いで仕事に対して情熱のあるいい先生だし!」

上条「び、美人ですし!スタイルいいですし!」

上条「もう最高ですって!」

病理「…………」



977 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:22:01 TfvCbA9w



病理「…っ/////////」カァッ…



上条(…あれ?俺、今焦ってめっちゃ要らん事言わなかった?)



978 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:25:26 TfvCbA9w

病理「じゃあ…///」

トクトクトクトクトクトク。

上条(密着してるからわかるけど…先生めちゃくちゃ心拍数上がって、)



病理「…証拠。見せてくれませんか……?////」ギュ。



上条(やってもうた)




979 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:32:24 TfvCbA9w

上条「しょ、証拠って言われても」

病理「…私にしたいことしてくれたら、それでいいわ?」ニコッ

上条「……」


上条(こういう時。やっぱり女の人が喜ぶのは…キス、とかなんだろうか。)

上条(いや!何考えてんだ俺!そうやって気もないクセにいい顔しようとするからああなったんだろ!)


上条「その、」







980 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:34:27 TfvCbA9w


ガチャ!


姫神「せんせー!今日の授業でわからない事があったので質問しに来ましたー!(棒)」



上条「」

病理「」



981 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:39:00 TfvCbA9w

姫神「あ……すみません!お邪魔しました!(棒)」

病理「あ、ち、違っ、違うの!これはね?!////」ワタワタ

上条「そ、そうだぞ!これはその、襲ってるだとかそういう事じゃなくってだな!?」ワタワタ

姫神「えー?じゃあなんだったんですかぁ?(棒)」キャル☆

病理(くっ、白々しい!絶対知ってたでしょうあなた!)



982 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:43:12 TfvCbA9w

上条「こ!転んで!俺が病理先生がベッドに上がるの手伝ってた時に!」

上条「そんでこの体勢になっちゃっただけなんだ!ねぇ?先生!」

病理「…そう、そうなのよ」

姫神「なぁーんだ!そうだったんですかぁー(棒)」

姫神「上条くん!ちょっと私も君に用事あるから…上条くんの用事終わったら来てくれない?」

上条「お、おう!まあでももう実際終わったようなもんだったから今すぐ行くよ!」

姫神「ホント?わー嬉しー(棒)」



983 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:46:48 TfvCbA9w

上条「じゃ!先生そんな感じで!」シュバッ!
病理「…はぁい。」ムスゥ

上条「お茶とお菓子ご馳走様でした!失礼します!」

姫神「失礼しまーす☆」

病理「はーい」フリフリ




姫神「……」チラッ

病理「?」



984 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:47:57 TfvCbA9w



姫神「フッ」ニタァ

病理「っ」ピキッ。♯




985 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:51:40 TfvCbA9w


バタン。




病理「……」




病理「あぁあああ!!腹が立ちますぅぅううううう!!」むがー!

病理「なんなんですか!なんなんですかアレ!」ムキー!

病理「知ってましたよね?!絶対事情知ってましたよね?!」

病理「んもぉぉおおお!!」モダモダモダモダ



986 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:55:31 TfvCbA9w

病理「ハァ、ハァ、」


病理「………」


病理「……私、先生なのに」


病理「はぁ……道徳の先生のクセに生徒に手を出そうとするなんて…最低だわ」ショボン

病理「うう…反省です」シュン



病理「…兄さんが生きてたらめちゃくちゃ怒られましたね、きっと」ハフゥ




987 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:57:36 TfvCbA9w

上条「…」スタスタ

姫神「…」スタスタ


上条「えっと…その、さ」スタスタ

姫神「……」スタスタ


上条「…あの」

姫神「……」スタスタ

上条「……オティヌス?オティちゃーん?」

姫神「……」スタスタ



988 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 03:59:04 TfvCbA9w

上条「……」スタスタ

姫神「……」スタスタ


上条「…助けてくれて、ありがとう」

姫神「……」スタスタ


上条「……」


姫神「…」ピタッ




989 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:00:35 TfvCbA9w

姫神「……」クルッ

上条「でも聞いてくれ、あれは」


姫神「この、」ググッ…

上条「成り行きっていうか」




990 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:02:48 TfvCbA9w

上条「流されちゃって―――



姫神「クソゴミ野郎がぁあああああァアアアア!!!!」

ばっきゃぁあああああああ!!!!

上条「ほがぁあああああ?!」ズシャァアアア!!!




991 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:05:52 TfvCbA9w

姫神「ああ?!なーにが『成り行き』だ!!何が『流されて』だ!!」

姫神「ぜ――――んぶ!見てたんだからな!!このド腐れアンポンタン人間が!」プンスコ!=3


上条「」ピク、ピク…




992 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:13:29 TfvCbA9w

姫神「彼女の事であんなに悩んでたのをすっかり忘れてデレデレ鼻の下伸ばしやがって!」プンスコ!

姫神「あのぶりっ娘猥褻教師に部屋に誘われた時点で気づかんのか?!ああ!?」ガシッ

姫神「そんなにか?!そんなにBBAが好きかゴルァ!」ガックンガックンガックン

姫神「あぁ?私もお前の好きなBBAだぞー?!口説け!ほら!さっきみたいに!」

上条「いや…その…さーせんっした…」

姫神「私も口説け―――――!!!」ガックンガックンガックンガックン

上条「あがががが」



993 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:24:33 TfvCbA9w



姫神「っとに貴様は!貴様という生ゴミは!」プンスコ!

上条「いや面目ない」

姫神「チッ、大体あの猥褻教師も貴様の同居人もクラスメイトも前から気に食わなかったんだ」

姫神「ぶりぶりぶりぶり…恥ずかしくないのか?貴様もあんなのに誑かされて!」

上条「……」

姫神「なのにあんなのがお前にああまで言わせる?意味がわからん」

上条「…そういえばさ、」

姫神「なんだ?」

上条「やたら叩いたり、嫌ったりするのって"羨ましい"…嫉妬なんだったよな」



994 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:27:55 TfvCbA9w

姫神「………」

上条「………」


姫神「……そんなわけ、」プイ


上条「お前、ああいう性格の女の子に憧れてたんだな」


姫神「……は?」



上条「だってそうだろ?叩いてんのは女の子だし…」

上条「…なんか間違ってたか?」

姫神「……」




995 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:28:31 TfvCbA9w





       ごっすん。





996 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:31:28 TfvCbA9w

姫神「いいか?とにかく、だ」

姫神「またあんな風に誰かを傷つけるかもしれない事をやるんじゃないぞ」

上条「」チーン。



姫神「わかってるのか?」グイッ

上条「ふぃ。」グッタリ



997 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:34:31 TfvCbA9w

姫神「ちっ、……じゃあな」スタスタ


上条「ご、ふぅ……」パタリ。





       :
       :
       :
       :




998 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:44:03 TfvCbA9w

~校門~



一方(……上条、今日は遅ェなァ……)ショボン

一方(もォ帰ったか?)

一方(トール達はもォ帰ったみてェだし…)ウーン

一方(………補習か?)


~裏門~

上条「はぁ……そういえば裏門から帰るの初めてだな」スタスタ

上条「オティヌスについてったらこっちに来ちゃったんだよな…」

上条「まいっか。帰ろ帰ろ」スタスタ




一方「遅ェなァ…」ポツン




1000 : 以下、名無しが深夜にお送りします :2014/09/13(土) 04:52:51 TfvCbA9w






サローニャ「次スレもよろしくちゃん!」フリフリ♪