前回 提督「よろしく頼む」

2: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/10(木) 06:17:10.23 ID:NkrrMigc0

こっから色々紹介 ※前スレまでのネタバレあり注意



~西鎮守府~
新しく設立された鎮守府であり、実戦経験の少ない艦娘達が所属している。
近々大規模な作戦に参加する予定


・提督
西鎮守府の最高責任者、司令官。
真面目で責任感は強いが、融通が利かなかったり、変にプライドが高い部分がある。
物語初めとキャラが違う。「喝!」と言っていたあたりは黒歴史。

・金剛
イギリス艦隊に所属していた戦艦型の艦娘。
深海棲艦の猛攻が激しいヨーロッパから日本へ避難してきた。
提督に一目ぼれの様な形で好意を持っているが、
軍人であり戦時中という状況により踏み出せないでいる。


・長門
戦艦型の艦娘。代々軍の上層部に籍を持つ家系に生まれ、
小さい頃より英才教育を受けていた。
提督も唸らせるパワフルな攻撃力と高い耐久力を持つハイスペックなヤツ。
育ちのせいか少々ヌケている所がある模様。

・不知火
口調が堅く笑顔も硬い駆逐艦型の艦娘。
小さな頃住んでいた漁村が襲われ仲間を失った事が
トラウマとなっている。深海棲艦を憎み、率先して前線にでたがる。


・電
慌てん坊/妹系な駆逐艦型の艦娘。
何らかの事情で親族がいなく、孤児院で育つ。
四人姉妹の末っ子であり、いつか四人で生活する為の資金を貯めている。


・龍驤
エセ関西弁が特徴な軽空母型の艦娘。
東鎮守府のムードメーカーでありお調子者。
食べる事が好きで、好物はアイス。

引用元: 【艦これ】 提督「よろしく頼む」 その2  


3: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/10(木) 06:18:56.83 ID:NkrrMigc0

・愛宕
ナイスバディな重巡洋型の艦娘。
東鎮守府ではお姉さんの様な存在であり、
電や龍驤の様な幼い艦娘をフォローする包容力あふれる人物。
姉の高雄に憧れ艦娘になった。高雄が殉職し心にわだかまりを持ちながら
日々を過ごしていたが演習の際それを払拭し、改めて自分を見つめなおす。






~東鎮守府~
こちらも設立若い鎮守府。
実際は性格などに問題がある艦娘(提督も)を
詰め込む厄介払い用の場所。


・女提督
アホ。
提督と同級生だが3年遅く卒業(留年)
ある秘密を持ってたりする。
そしてアホ。


・赤城
数々の重要拠点を攻め落とした経験がある正規空母型の艦娘。
個の殲滅力は間違いなくトップクラスとも言われ一時は軍部にもてはやされていたが。
独特な艦載機運用方法による資材の浪費と自身の食い意地が問題となり東鎮守府に所属する事となる。


・鳳翔
保護者系軽空母型の艦娘
東鎮守府にはある人物の命により、監視目的で所属している。
非常にできた性格で執務業が得意であったり
母のような包容力を発揮し多くの鎮守府で秘書艦として活躍していた。
キレるとやばい。



・天龍
回避能力に長け白兵戦も行う軽巡洋艦型の艦娘。
前鎮守府で司令官と喧嘩してしまった事から西鎮守府に所属する事になった。
男っぽい言葉遣いやたまに見せるナルシストな一面から、距離を置かれる事が多い。
実は過去の事件のせいで彼女の口調や性格が変わった……?


・青葉
盗撮好きな重巡洋艦型の艦娘。
●●な写真を本人に見せつけその様子を見て楽しむという愚行を
繰り返していたら東鎮守府に異動となった。
観察能力や索敵能力に長け偵察任務を得意とする。
写真に固執するのは青葉の親が影響であるとか……。


・扶桑
なぜか体が弱い戦艦型の艦娘。
前鎮守府であまりにも体調不良による出撃不可が多く
問題となり東鎮守府に所属する事になる。
身体が弱い理由は……。


・大井
●●。


・那珂
自称アイドルの軽巡洋艦型の艦娘。
艦娘でありながらアイドルを目指している。
空気を読めないウザッたらしさを持つが、なぜか憎めない。
アイドルを目指す理由は……。



4: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/10(木) 06:22:29.55 ID:NkrrMigc0

~その他~


・高雄
重巡洋艦型の艦娘であり愛宕の姉。正義感あふれる軍人気質。
ある戦いで殉職している。愛宕に負けずナイスバディ。

・榛名
戦艦型の艦娘。金剛の妹。
礼儀正しい。


・妖精さん
都合の良い能力を発揮してくれる規格外な存在。
言動が不明。ある程度のコミュニケーションは可能。
特定の人間のみ目視できる。
色んな意味で超重要な存在。




~世界観~

・現代とほぼ一緒だが妖精達の関わる分野においてオーバーテクノロジー
・一部の国は深海棲艦の侵攻が進み壊滅している。


艦娘とは

・適性検査を通過した女性のみ成る事ができる人間型兵器の総称。
・通常の人間より何倍も身体能力に優れ、不老である
・解体手術をすれば人間に戻る事が可能
・艦娘を指揮するのは妖精達を目視できる人間のみ



深海棲艦
・数百年前に突如現れた謎の敵
・あまり内陸部に攻め込んでこない

5: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/10(木) 06:27:40.44 ID:NkrrMigc0
あらすじ


西鎮守府へと着任した提督は初日から資源調査任務を受ける。
提督は所属する人間兵器「艦娘」の
金剛、長門、不知火、龍驤、愛宕、電を引き連れ任務へとでる。
不運にも深海棲艦の群れと遭遇し、戦闘になるが難なく倒し帰還する。
長門があまりにも実戦慣れした指揮力と急な着任事情を
不思議に思い提督の過去をさぐるがはぐらかされる。

共に過ごし訓練をしたり、艦娘達一人一人の過去に触れた事で
次第に仲が打ち解けていく提督達。

そして、久しぶりに会った提督の友人「女提督」が指揮する東鎮守府との演習対決が始まる。
最初は劣勢だったものの、艦娘達の頭脳プレーや我が身を犠牲にした攻撃により
赤城と1対1の状況を作る事に成功する。あと少しでという所でなぜか7人目の那珂が演習に紛れ込み
金剛を倒すが、これは反則なので西鎮守府の勝利で終わる。

その後、祝勝祝いで飲み会や金剛の妹「榛名」が来訪したりと
西鎮守府の提督は慌ただしく過ごしている。

35: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:46:46.02 ID:3/6L88ie0


提督「まさか、君が金剛の妹だったとは……」

榛名「私も驚きました。お姉様から色々とお聞きしていたので……」

提督「偶然とはいえ……」

榛名「すごい確率ですね……」

36: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:50:34.56 ID:3/6L88ie0

提督「……とりあえず、改めて自己紹介させてもらおうかな」

提督「俺がこの鎮守府の司令官、提督だ。以後よろしく頼む」

榛名「あ、はい。金剛お姉様の妹、榛名と申します。よろしくお願いします」ペコ

金剛「榛名はしっかり者で自慢の妹デース!」

提督「ふむ。スーパーで色々と話たが……礼儀正しく姉思いで良い子だという印象だよ」

榛名「いえいえ……榛名はまだまだ未熟者です」」


37: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:52:15.27 ID:3/6L88ie0

提督「謙遜しなくていい。二人共この後は何かするのか?」

金剛「榛名と一緒にご飯を作るデス」

提督「ん?振る舞うとかいってた様な気もするが……金剛も料理するのか?」

金剛「Yes!私が料理苦手なので折角だから榛名に教えてもらおうと思っていマース!」

提督「楽しそうでいいじゃないか」

榛名「教える程上手ではないのですが……」

38: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:54:40.16 ID:3/6L88ie0

金剛「あ……提督!よければ一緒にどうデスか?」

提督「いや。仕事があるから俺は……」

金剛「息抜きにちょっとだけデスよー提督は料理好きデショ?」

提督「まぁな」

榛名「折角なんで来ていただけないでしょうか?聞きたい事がありまして……」

提督「……わかったよ。昼飯もまだだし、ついでにいただくかな」

金剛「さすが提督ネー!食堂に先いってるから待ってマスヨー」

提督「うむ。すぐいくよ」


39: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:57:06.11 ID:3/6L88ie0

──
───
─────
───────
─────────


 食堂 調理場


サクッ サクッ サクッ

グツグツ

ジュー



金剛「これでいいデスか?」

榛名「もう少し細かく切っていただいた方が」

金剛「Okデース」

40: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:58:19.93 ID:3/6L88ie0


ガチャ


提督「すまん、遅くなった。どんな感じだ」スッ

金剛「提督ー!待ってたヨーーー!」フリフリ

榛名「お、お姉様!包丁を持って手を振らないでください!」

提督「何を作ってる?」

榛名「今は付け合せのスープに使う食材をお姉様と切っています」

提督「コンソメスープか。玉ねぎとベーコンとキャベツ、基本だな」


41: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 10:59:30.69 ID:3/6L88ie0


金剛「提督ー!見てください!こんなに早く切れますよ!」ザクザク

提督「こらこら……危ないから調子のるんじゃない」

提督「それに物を切る時はこうやって……」スッ

金剛「(……っ!)」


42: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:01:54.58 ID:3/6L88ie0


提督「猫の手を真似して持つと包丁が指先に当たらないぞ」ギュッ

金剛「(……提督の顔が近いデス//)」ドキドキ

金剛「そ、そうデスか。勉強になりマス……//」ドキドキ

榛名「(お姉様……提督さんに手を握られて教えてもらってる……いいなぁ)」ジー


43: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:03:06.68 ID:3/6L88ie0

提督「ん……このキャベツ、上手く切れてないじゃないか」

提督「金剛、ちょっと切ってみろ」

金剛「は、ハイ」ザクザク

提督「おいおい、包丁はなるべく引くようにして切るんだ。後ろ失礼するぞ……」ガバッ

金剛「え……あ……//」ドキドキ

榛名「(提督さんがお姉様を後ろから抱きしめるような形に!)」

提督「こうやってスイスイ切れるだろ」サクッ サクッ 

金剛「(アウ……提督の吐息が耳に当たるデス……//)」ドキドキ

金剛「ハイ、ありがとうござい……マス//」ドキドキ


提督「うむ。基本だから忘れるなよ」

44: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:06:19.28 ID:3/6L88ie0

提督「榛名さんは順調か?」スッ

榛名「はい。大体切り終わりました」

提督「ほう……この野菜」

提督「とても綺麗な切り方だ。これだけでよく料理しているとわかるよ」

榛名「ありがとうございます。良ければスープの味見をしていただけませんか?」

提督「うむ」

榛名「今用意しますね……っとお皿お皿……」キョロキョロ

45: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:07:18.79 ID:3/6L88ie0

提督「ここにあるのでいいよ」スッ

榛名「あ……」

提督「……」ゴクッ

提督「うん、丁度いい味つけじゃないか」ニコッ

榛名「(そ、それは榛名が口をつけたお皿//)」

提督「ん……どうした?」

榛名「いえいえ、なんでもないです//」

提督「ふむ?」



金剛「むう……」ジー



46: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:08:25.93 ID:3/6L88ie0

  ~数分後~



提督「そうだな。もう少し茹でた方が良かったかもしれん」

榛名「ちょっと硬かったですね」メモメモ

提督「トマトも種を取った方が嫌な酸味がなくなる」

榛名「分かりました」メモメモ

提督「これに関して塩は最初にいれた方が良い。後からいれると味がばらける」

榛名「なるほどですね」メモメモ

アトハコウスルトイイ
ワカリマシタ。コレハドウスレバ?
ソレハ……



47: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:09:21.65 ID:3/6L88ie0

金剛「……」ジー

金剛「(すっかり私は蚊帳の外デスね)」

金剛「(料理の知識がないからしょうがないデスね……)」

榛名「(それにしても……)」ジー


48: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:10:53.64 ID:3/6L88ie0


提督「いやぁこれは俺になかったアイデアだ。素晴らしいな」

榛名「そ、そうですか?」テレテレ

提督「うむ。榛名さんならではって感じがするよ」ニコ

榛名「そこまで言われると照れますね//」テレテレ


49: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:12:45.28 ID:3/6L88ie0

金剛「(榛名が普段見せない様な笑顔に……)」

金剛「……」

金剛「(……こうみるとすごくお似合いにみえますね……)」

金剛「(榛名が男性とあんなに楽しそうに喋るのは見たことないデス……)」

金剛「(提督には初めて会った時から大分好印象だったみたいデスし……)」


50: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:14:49.19 ID:3/6L88ie0

提督「さて……ちょっとトイレへ行ってくる。先続けといてくれ」スクッ

榛名「はい、分かりました」

榛名「…………」ニコニコ

榛名「やっぱりステキな方ですね。お姉様が言っていた通りです」

金剛「……」ドンヨリ

榛名「お姉様?元気がないようですが……」

金剛「そ、そんな事ないデスよ」

榛名「もしかして、嫉妬していますか?」

金剛「え?」

51: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:18:06.75 ID:3/6L88ie0

榛名「提督さんと仲良くしていたので……」

金剛「……ち、違いマスよ……」ドンヨリ

榛名「……お姉様は分かりやすいですね」

金剛「う……しょうがないじゃないデスか」

金剛「榛名と提督、すごいお似合いだったデス……」

金剛「趣味も合ってるし……」ウジウジ

金剛「提督は榛名みたいな落ち着いた子が好きみたいデス……」ウジウジ

金剛「いつもより笑顔だった気がしマスし……」イジイジ


榛名「お姉様……」

52: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:24:09.24 ID:3/6L88ie0

榛名「……」

榛名「えいっ」ツネッ

金剛「う……なんじぇホッペおひっぴゃるでデシュか?イヒャイデシュ」ムニーン
(なんでホッペをひっぱるデスか?痛いデス)」

榛名「榛名はお姉様がうらやましいです」

金剛「ひゃい?」

榛名「お姉様と提督さんはすごく仲良いじゃないですか」

金剛「しょんな事は……」ムニーン

榛名「さっきだってお姉様には気軽に体を触れて教えていましたし」

榛名「お姉様に対しては敬語じゃないし、呼び捨てだし……」

榛名「榛名はまだ知り合って少しですからそんな事してくれませんよ」パッ

金剛「でも……」サスサス

榛名「それに」

榛名「提督さんはくる途中のお店でこう言ってましたよ」

53: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:25:45.16 ID:3/6L88ie0


────回想


 スーパー北上店


提督「そういえば、俺の部下に紅茶が大好きな奴がいてさ」

榛名「私の姉と気が合いそうですね」

提督「うん。暇があればティータイムしようって言ってやかましいんだ」

榛名「そうなんですか」クスクス

54: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:28:33.57 ID:3/6L88ie0

提督「でも、すごく助かってるんだ。今の職場にきた当初、俺も色々あってピリピリしててさ」

提督「そんな時あいつが笑顔でティータイムにしようって言ってきて……」

提督「ああ、こんな奴もいるのかって気が楽になったのを覚えてるよ」

榛名「うふふ、可愛らしい方ですね」

提督「そうだな。……結構気を使って俺にどんどん話かけてくれたし」

提督「俺がいない時にはしっかりチームの舵取りをしてくれたり」

提督「本当に良い子なんだよ」

榛名「……その方はもしかしたら貴方の事が好きなのではないですか?」

提督「いやぁそれはないよ。俺は無愛想だしつまらん男だ」

提督「……でもあんな子に好かれたら嬉しいだろうな」





───回想終了

55: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:29:59.48 ID:3/6L88ie0

金剛「提督がそんな事を……」

榛名「はい、提督さんはお姉様の事をすごく信頼されてますよ」

榛名「それなのにお姉様ときたら……」ジー

金剛「あぅぅ……ごめんネ榛名……」

金剛「つまらない事で嫉妬してしまったデス……」

56: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:34:45.12 ID:3/6L88ie0

榛名「ほんとですね」ジー

榛名「私は今日会ったばかりですよ?」ジー

榛名「たしかに良い方だとは思いますがそう簡単に好意を持つ事はありえません」

榛名「毎日会ってるお姉様から変な嫉妬心を向けられても困りますね」ジー

金剛「うぅ……私のライフはゼロデース……」

榛名「それなのにお姉様ときたら……」ジー

金剛「うぅ……」タジタジ


57: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:35:51.03 ID:3/6L88ie0


榛名「……」ジー

榛名「……うふふ」クスクス

榛名「冗談ですよ、お姉様!」ダキッ

金剛「わわっ!急にだきつかないでくだサイ」ギュー

榛名「そんな嫉妬するお姉様も榛名は好きですよ」

金剛「榛名、苦しいデス」ギュー


58: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:37:32.90 ID:3/6L88ie0

榛名「私だって提督さんに負けないくらいお姉様の事信頼してます」

榛名「イギリスにいた時、仲間がやられて消沈してる私達を励ましてくれたり」

榛名「慣れないこちらでの生活を気にして毎日電話をかけてくれたり……」

榛名「そんな優しいお姉様が大好きです」ギュー

金剛「榛名……」

榛名「今日だって金剛お姉様が自分を犠牲にして……無理してないか見にきたんです」

榛名「比叡お姉様と霧島もかなり心配していましたし……」



59: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:42:16.12 ID:3/6L88ie0

榛名「でも安心しました」

榛名「提督さんみたいな方がお姉様の近くにいたので」

榛名「……逆に榛名が羨ましくて嫉妬してますよ」ニコッ

金剛「…………」ギュッ

金剛「……ありがとう」



60: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:43:37.27 ID:3/6L88ie0


榛名「さぁお姉様!花嫁修業の為にしっかり料理の練習もしなきゃダメですね」

金剛「な、ナニをいってるデスか急に」

榛名「提督さんが旦那様になるなら相当お上手にならないと大変ですよ♪」

金剛「もう!からかわないでくだサイ!」


ティータイムバッカリシテタラダメデスヨ
ウ、ウルサイデース


61: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/16(水) 11:46:25.85 ID:3/6L88ie0

ガチャ



提督「ふー今戻った……なんだ二人共、騒がしいな。喧嘩はするなよ」スッ

榛名「……あ、提督さん!続きをしましょう!」ダキッ

金剛「提督ー!私にも料理をもっと教えてくだサーイ!」ダキッ

提督「お、おい!分かったから!二人とも腕に抱き掴んでくれ!(柔らかいものが……)//」



金剛 & 榛名「「嫌でーす♪」」


86: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 15:51:23.80 ID:eJF9El140
──
───
─────
───────
─────────


  西鎮守府 会議室


提督「おはよう」

艦娘達「「おはようございます」」



提督「今日の会議は、敵である深海棲艦」

提督「そして一部海域の出撃許可について話たいと思う」

提督「えーと今週の秘書艦は長門か。この資料を配布してくれ」サッ

長門「うむ。任された」パサッ

87: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 15:54:24.18 ID:eJF9El140

提督「今配られたのは深海棲艦について俺が知ってる事をまとめた物だ」

提督「まずは資料の1枚目を見てほしい」

提督「深海棲艦とは?……とタイトルにあると思う」

提督「深海棲艦は人類を攻撃する平和を脅かす存在」

提督「しかしながら、こいつらの実態はよく分かっていない」

提督「なぜ人類を攻撃するのか」

提督「なぜ人間に似た形をしているのか」

提督「いつからそこにいるのか」

提督「どこから生まれたのか」

88: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 15:56:39.09 ID:eJF9El140

提督「深海棲艦は人類と何百年も戦っている凶悪な敵でありながら」

提督「我々人間にとって謎が多く、そして不可思議な存在といえる」



龍驤「ホントなんなんやろなぁ」

金剛「不気味デスねぇ」

電「元は人間じゃないかみたいな事が書いてある雑誌を読んだ事があるのです」

長門「ああ、あの噂か。一説には私達の様な艦娘が」

長門「突然変異でなった……そういう話だろう?」

電「そんな感じだったのです」

89: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:03:24.92 ID:eJF9El140

提督「その話はよく聞くが、実際の深海棲艦と艦娘の数を相対的に見て」

提督「明らかに深海棲艦の数が多い事」

提督「そして、鶏が先か卵が先かという話もあるように」

提督「それだと艦娘が先に見つかっていなければならない」

提督「しかし実際は深海棲艦が先に発見されている」

提督「なので現段階、その説はないと考えられている」

龍驤「ふーん」

90: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:05:51.36 ID:eJF9El140

不知火「深海棲艦が何であろうが関係ありません。私……いえ、私達がやることは決まっています」

不知火「とにかく多くの深海棲艦を駆逐する事……この世界から1匹残らず……」

提督「……うむ。その通りだ」

提督「深海棲艦は今の所、意思疎通ができず一方的な攻撃をしてくる以上倒さねばならん敵だ」

提督「そしてそれが我々の使命だ。忘れないで欲しい」

91: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:23:27.85 ID:eJF9El140

提督「という訳で次のページを開いてくれ」ペラ

提督「深海棲艦の種類と書いてある」

提督「奴らは艦種の様にその形態や艤装、行動によってタイプ別に分けれらている」

提督「例えば、素早く動きながら砲撃と雷撃を兼ね備える駆逐艦の様な深海棲艦」

提督「他には空母の様に艦載機の様な武器を使い攻撃してくる深海棲艦」

提督「多種多様だ」

長門「そこらへんは何故か私たち艦娘に似てるんだな」

不知火「……そうですね」

提督「…………」

提督「まぁ、お前らもこの前の演習で分かったと思うが」

提督「敵を知るという事は戦いにおいて非常に重要な事だ」

提督「そういうわけで、今日は深海棲艦についてとことん話していくから」

提督「しっかり聞いて今後の戦いに生かして欲しいと思う」


92: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:25:37.96 ID:eJF9El140


 ~~数時間後~~



提督「─────であるからして、空母型の深海棲艦は夜戦を狙って叩くのが理想だ」



ピピピヒッ ピピピヒッ ピピピヒッ



提督「……っと、もうこんな時間か。一旦休憩しよう」

龍驤「待ってたで!」

電「なのです!」

金剛「さぁ!ティータイムデスヨー!」

提督「お前ら休憩になるといつも元気だなぁ」

93: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:27:10.20 ID:eJF9El140


龍驤「金剛の美味しい紅茶とお菓子が楽しみなんや」

提督「龍驤は赤城程食わないにしろ、食い意地だけは同レベルじゃないか」

龍驤「おにぎり空母と一緒にすんなや。ウチはもっと上品に食を楽しむんやで」

提督「試食コーナー漁ってた奴がよく言う……」


94: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:28:21.66 ID:eJF9El140

金剛「ハーーイ!デキまシタよー」カチャカチャ

金剛「今日はレモンとミルクを用意していマスよー。お好きな様に使うといいデース」カチャン

長門「うむ、いい香りだ」クンクン

愛宕「ホントねぇ」

不知火「……美味しいです」ズズズ

電「皆さん!今日はスーパーで特売していたクッキーがあるのです!」デーーン

龍驤「おおお!クッキー!でかしたで電!」

提督「夕食もあるんだ。あんまり食べすぎるなよ……」

龍驤「んむ、中々のサクサク感やな」サクサク

電「なのです」サクサク

長門「ほう……いけるじゃないか」サクサク

金剛「紅茶によく合いマスね」サクサク


95: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:30:08.29 ID:eJF9El140

不知火「……提督は食べないのですか?」

提督「ん?ああ、俺は腹へってないからいいよ」

金剛「提督って、結構小食デスよね」

提督「そんな事はない。一般成人男性と変わりないはず」

提督「むしろお前らが食い過ぎなんだろ」

金剛「ああ!レディーにそんな事いうの失礼デスよ!」プンスカ

提督「思った事を言ったまでだ」ツーン

龍驤「でたで、仏頂面モード」

愛宕「そんな態度じゃ女の子にモテないわよ~」

電「なのです!」

提督「別にモてなくていい」ツーン

龍驤「可愛くないわー」グヌヌ


96: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:32:34.85 ID:eJF9El140

金剛「…………」

金剛「そいえば、提督は女性と付き合った事があるデスか?」

提督「なんだよ急に」

金剛「えへへ、そういう流れかと思ったデス」

提督「答える義務はないな」

金剛「ちょっとくらい……」ションボリ

長門「まったくノリが悪いな提督は……」

龍驤「やめときやめとき。どうせ恋愛の一つや二つもした事ないしょーもない男や」

提督「なんだ龍驤。訓練の量を倍にして欲しいのか」

龍驤「う、嘘や嘘!ちょっといじっただけやん!」

97: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:35:28.17 ID:eJF9El140


提督「ったく……」


提督「……」

提督「あるよ」


金剛「ハイ?」

提督「……昔からずっと好きな奴がいる」

提督「今もこれからもずっと」


金剛「ほんとデスか……?」

提督「……」



愛宕「あらあら、詳しく教えて欲しいわね~」

提督「駄目だ。さぁもう休憩はすんだろう」

提督「始めるから席にもどってくれ」スタッ


98: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:37:13.27 ID:eJF9El140

  ~数分後~


提督「というわけで会議の続きを行う」

提督「深海棲艦の話は一旦おいといて」

提督「皆に告知したい事がある」


提督「この度、軍管理部から連絡があり」

提督「我々西鎮守府も資材調達用の特定海域へ遠征が可能となった」

提督「恐らくこの前の演習で勝利して評価されたのだろう」

99: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:38:00.07 ID:eJF9El140

長門「喜ばしい事だな」

電「すごいのです!」

龍驤「ホンマか!」

提督「うむ」





龍驤「……んでそれはどういう意味や?」

電「何か良い事があるのです?」

提督「……」ガクッ

提督「お前ら意味が分かってないのに驚いたのか……」

龍驤「まぁな!」

電「なのです!」

提督「威張るな威張るな」

100: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:41:55.75 ID:eJF9El140

提督「簡単にいえばその海域は効率よく資材を入手できるんだ」

提督「それにより資材に余力ができれば妖精達に渡して艤装の開発を頼んだり」

提督「売って軍資金にする事もできる」

龍驤&電「「なるほど!(なのです)」」

101: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:44:18.69 ID:eJF9El140

不知火「……簡単に行える任務ですか?」

提督「いや……実際資材調達の遠征任務はそう簡単に上手くはいかない」

提督「場所によって相性が良い悪いなどもあるし」

提督「考えて遂行しないと逆に資材を消費するだけになったりする」

提督「海域にでる以上、深海棲艦との戦闘も考えられるしな」


102: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/17(木) 16:46:43.16 ID:eJF9El140


長門「問題はあるようだが、上手くいけば利は大きいのだろう?」

提督「うむ。だから早めに着手し調整していきたいと思う」

提督「そんな訳で来週あたりに資材調達遠征用のメンバーを編成して」

提督「出撃すると思うから心しといてくれ」


艦娘達「「はーい」」



提督「さぁ残りの時間は引き続き、深海棲艦について話すわけだが─────」



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121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/04/20(日) 09:10:10.02 ID:Sp+lSbzDO
ジャポニカ学習帳で頼む

123: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:39:54.22 ID:v4zysH5i0

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 提督の部屋 執務中
 

提督「……」カリカリ

長門「……」カリカリ

提督「……」ペラッ

長門「……」カリカリ

124: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:40:41.33 ID:v4zysH5i0


提督「……長門、そろそろ休憩していいぞ」

長門「分かった……よし。これも終わったぞ」ペラッ

提督「早いな……どれどれ」パシッ

提督「……ふむ。ほぼ完ぺきだ」

長門「何か飲み物をいれる。コーヒーで良いか?」カチャカチャ

提督「ああ、すまんな。ミルクと砂糖はいらん」

長門「了解した」コポコポ

125: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:42:16.98 ID:v4zysH5i0

提督「いやぁ長門がここまで執務に慣れているとは思わなかったよ」

長門「同じ様な作業を昔から手伝っていたからな。ここ置いとくそ」コト

提督「ありがとう。最近は報告書や礼状の手紙を書く事が多くて、肩が重かったのだが……助かったよ」

長門「それは何よりだ」

提督「お礼と言っては何だが、今から飯でも食いにいかんか。良ければ奢るぞ」

長門「ほう、お誘いとは珍しいな」

提督「ちょうど飯時だ。今日は他の奴らはオフだしたまにはと思ってな」



126: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:46:14.01 ID:v4zysH5i0


  西鎮守府 玄関口


提督「近場の歩いていける所にしよう」

長門「うむ」

提督「何か食いたい物はあるか?」

長門「いきなり聞かれると思いつかんな」

提督「そうか、とりあえず適当にぶらついてみるか」

長門「……ん?あれは……」



電「司令官さん、長門さん!こんにちはなのです」

127: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:47:22.49 ID:v4zysH5i0

提督「おお電……と後ろにいるのはもしかして」


電「はい!お姉ちゃん達なのです」

暁「へぇ、この人が電の司令官なのね」ジロジロ

響「どうも」ジー

雷「ふぅん」ジロジロ

128: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 11:49:54.02 ID:v4zysH5i0

提督「姉妹全員集合か」

電「なのです。四人お休みの日がぴったり重なったので集まったのです」

提督「ふむ。良い事じゃないか」

電「とりあえず、ご紹介させていただくのです」

電「左から姉の暁、響、雷なのです」

暁「妹の電がいつもお世話になってるわね」

響「よろしく」

雷「よろしくお願いするわ」

提督「うむ。西鎮守府の司令官、提督だ。電にはいつも助けてもらっているよ」

129: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:31:21.02 ID:v4zysH5i0

電「えへへ、大した事はしてないのです」

暁「中々いい男じゃない、電」

響「電が気に入るのも分かる気がする」

雷「尽くし甲斐がありそうね」

電「よ、余計な事は言わないで欲しいのです!//」


130: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:32:18.67 ID:v4zysH5i0

提督「ハハ…………これからどっかいくのか?」

電「丁度ご飯を食べに外へ行こうと思ったのです」

提督「そうか。俺達もだよ」

電「それならご一緒しませんか?」

提督「ん、いいのか?せっかく姉妹4人で集まってるのに」

電「もちろんなのです。人数多い方が楽しいのです!」

131: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:33:06.46 ID:v4zysH5i0

提督「分かった。長門、そういう訳だけどいいよな?」

長門「…………可愛い」フルフルフル

提督「長門?」

長門「ああ!そうだな!一緒に食べよう!一緒に!」グワッ

提督「お、おう。そんなでかい声ださんでも聞こえる」キーン

長門「(なんとも愛らしい4人組だ……)」ニヤニヤ

提督「(長門がニヤニヤして気持ち悪い……)」



132: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:36:40.00 ID:v4zysH5i0

提督「────何か食べたい物で希望はあるか?」

電「ハンバーグとかグラタンがいいのです」

響「ロシア料理」

雷「美味しければ何でもいいわ」

暁「一人前のレディーに相応しいものがいいわね」

提督「(レディー?)各々違う感じか」

提督「……それなら色々種類ある近くのファミレスへ行こう」

電「賛成なのです」



133: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:37:55.66 ID:v4zysH5i0

  ファミリーレストラン 


提督「良かったな空いてて」

電「なのです」

提督「まぁ遠慮せず、好きな物を選んでくれ」

電「了解なのです。司令官さんのご好意に甘えるのです」

暁「どれにしようかしら。やっぱり大人のレディーに相応しいものがいいわね」

響「……ボルシチないかな」

雷「そうねぇ。みんなで分けれるものにしようかしら」

長門「ふむ……私はある程度、量多い方がいいな」

電「グラタンかピザかハンバーグか……悩むのです」

134: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:40:03.80 ID:v4zysH5i0

暁「電は相変わらずお子様ね」

響「コーヒーも飲めない暁が何いってるんだか」

暁「そ、そんな事ないわよ。コーヒーはいつもブラックよ!」

響「どうだか」

暁「何よ!響だって子供っぽい所あるじゃない!」

響「私は別に子供でもいい」

雷「暁姉ぇは気にし過ぎよ。年相応でいいじゃない」

電「背伸びしたい気持ちは分かるのです」

ナ、ナニヨ!
ハイハイ
オトナハモットヨユウガナイトダメヨ
オチツイテホシイノデス


提督「……」ジー

提督「なんかこう姉妹らしい仲睦まじさは微笑ましいな」ボソボソ

長門「うむ。見ているこっちが癒される」ボソボソ


135: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:40:45.56 ID:v4zysH5i0

  ~数分後~


提督「みんな決まったか?」

電「ハンバーグなのです」

響「ボルシチ」

雷「ピザでいいわ」

暁「……」ウーン



提督「(あの子はまだ悩んでるな……)」


136: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:41:35.94 ID:v4zysH5i0

長門「(…………)」ジー

長門「(私はきづいている」

長門「(あの暁という長女はお子様ランチのページを凝視していたことに)」

長門「(きっと食べたいけど、恥ずかしくて頼めんのだろうな)」

暁「き、きまったわ」

暁「この一人前のレディーに相応しいカロリー低めのリゾットにするわ」

長門「……!」

137: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:42:21.20 ID:v4zysH5i0

提督「ふむ。分かった。長門はどうする?」

長門「そうだな……」

長門「……お子様ランチ」

提督「へ?」

長門「お子様ランチが良い」

提督「そ、そうか。まぁお前がいいならいいけど」


138: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:44:24.04 ID:v4zysH5i0

~数十分後~


店員「お待たせしました、お子様ランチです」

長門「うむ、私だ」

店員「し、失礼しまーす(この人か!こっちの小さい子達かと思ってた!)」

提督「これで全員の料理揃ったな」

電「美味しそうなハンバーグなのです!

響「これはいいボルシチだ」

雷「ピザ欲しい人は言って頂戴ね。切り分けてあげる!」

暁「な、なかなか洒落たリゾットだわ。お、美味しそうね」

提督「では食べようか」

提督「いただきます」


艦娘達「「いただきます」」

139: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:46:10.77 ID:v4zysH5i0

電「おいひいのれす」パクパク

響「本格的な味だ」ズズズ

雷「はい、提督さん。ピザあげるわ」ヒョイ

提督「ありがとう。雷さんは気が利くね」

雷「えぇ、また欲しかったら言って頂戴!」

暁「(……なんか味付け薄いわ)」モグモグ

暁「(これならお子様ランチの方が良かったかも……)」

暁「(いやいや!そんなのにしたら大人のレディー失格だわ)」

暁「(よく味わえばそれなりに……美味しいような気も……)」

暁「(……でも……量少ないわね…)」ドヨーン



長門「……」ジー

140: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:47:37.77 ID:v4zysH5i0

長門「いやぁ思ったより口に合わんな」

提督「ん?」

長門「このお子様ランチ、味付けが口に合わん」

提督「他のを頼むか?」

長門「いや、それは平気だ。それより……」

暁「?」


長門「暁、良ければ交換しないか?」


141: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:48:43.01 ID:v4zysH5i0

暁「え」

長門「暁にはあまり合わないお子様っぽいもので悪いのだが……」

暁「……そ、そうね」

暁「お子様ランチなんて大人のレディーに相応しくないけど」

暁「仕方ないわね。交換してあげる」スッ

長門「すまないな。助かるよ」スッ

提督「(……)」

提督「(そういう事か)」

暁「えへへ、たまにはお子様味もいいじゃない」モグモグ

長門「そうか、良かった」ニコニコ


142: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:50:36.91 ID:v4zysH5i0

 ファミレス 外 
 
 
電「お腹いっぱいなのです」ゲフー

響「そうだね」

雷「美味しかったわ」ニコニコ

暁「お子様ランチもたまにはいいものね」ホッコリ

長門「リゾットも中々だった」ニコニコ


提督「満足してくれたみたいだな」

提督「さぁ俺達は帰るけど電達はどっかいくのか?」

電「はい!遊びにショッピングモールへいってくるのです」

提督「そうか。気をつけろよ」

電「了解なのです。では行ってくるのです」スッ

143: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:52:48.46 ID:v4zysH5i0

暁「……」

暁「提督さん!」

提督「ん?」

暁「今日は……ごちそう様でした……その……」

提督「ふむ」

暁「電はどんな事にも一生懸命取り組む子です」

暁「ただ少しおっちょこちょいな所があります」

暁「どうか電を……支えてあげてください」

暁「よろしくお願いします」ペコ

響「電を大切にして欲しい」ペコ

雷「姉としてお願いするわ」ペコ

電「……お姉ちゃん……」



144: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 12:54:03.83 ID:v4zysH5i0

提督「……」

提督「うむ。任せろ」ニコッ

提督「いい姉をもったな、電」ナデナデ

電「……なのです」グスッ

暁「なに泣いてるのよ」

響「電は泣き虫」

雷「電は私達がいないとダメだもの」



長門「……」グス


提督「(長門……もらい泣きしてる……)」



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145: ◆vLyL7y0Zk. 2014/04/22(火) 13:32:48.69 ID:v4zysH5i0

提督「それじゃ……またな」フリフリ

電「またなのです~」フリフリ




提督「ふぅ……電に似て可愛い姉妹だったな」

長門「癒された……」ホッコリ

提督「さて、長門。あれじゃ足りんだろう。食い直しにいくぞ」

長門「ん……気づいていたか」

提督「大人のレディーらしい気遣いだったな」ナデナデ

長門「な、なでるんじゃない//]

提督「……しかし。姉妹とか兄弟ってのはいいもんだな」

長門「うむ。羨ましいかぎりだ」



提督「(……あんな純粋な子供達が艦娘となって)」

提督「(戦場にでる……こんな立場でいうのもなんだが)」



提督「悲しいものだ……」


186: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:07:17.09 ID:Y2mmf6uS0
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  西鎮守府海岸 母艦 甲板


提督「おはよう」

艦娘達「「おはようございます」」


提督「えー今日は先週予告していた通り……」

提督「資材調達の遠征任務を遂行したいと思う」

金剛「任務……久しぶりデスね」

愛宕「提督の着任初日以降、任務らしい任務はしてないものね」

龍驤「めんどくさいのは嫌やで」

不知火「不知火は何でもやりますよ、司令」

電「簡単な事を祈るのみなのです」

187: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:07:50.75 ID:Y2mmf6uS0

提督「……まぁ落ち着け」

提督「お前らが思ってる程難しいものではない」

提督「一応基本的な事は説明するが……」

提督「主に資材調達の任務というのは二通りに分かれる」

提督「該当の資材が豊富に存在する海域へいって、自力調達するもの」

提督「もう一つは任務を遂行する事で報酬として資材をもらうもの」


提督「そして今回は前者になる」


188: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:09:08.97 ID:Y2mmf6uS0

金剛「自分達で入手するのデスねぇ」

龍驤「ボーキやら鋼材って海からとれるんやな」

提督「うむ。本来は陸地から産出していたものだが、妖精さん達の技術力により」

提督「海底からサルベージの様な感じで入手できるようになったのだ」



妖精A「すげぇだろー」

妖精B[だろ」

妖精C「ろ」


189: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:10:33.51 ID:Y2mmf6uS0

長門「それで私達はどうしたらいいんだ」

提督「うむ、それなのだが今回の任務は……」

提督「不知火、電、そして愛宕」

提督「お前ら3人に任せたいと思う」

190: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:12:40.56 ID:Y2mmf6uS0

電「なのです!?」

愛宕「あら~私?」

不知火「3人ですか」

龍驤「なんや全員でいかんのかい!」


提督「うむ。深海棲艦と交戦しに行く目的ではないからな」

191: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:15:32.05 ID:Y2mmf6uS0


提督「出来るだけ燃料を節約する為、燃費が良い者を選出した」

長門「まぁ私達の移動には動力部で消費する燃料が必要だからな」

金剛「私と長門さんはわかりマスが、愛宕と龍驤は同じくらいじゃないデスか?」

提督「そこは足の早さで選んだ。もし深海棲艦に遭遇した際」

提督「今回の任務では戦闘を放棄し、確実に逃げる事を前提にしている」

192: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:16:25.11 ID:Y2mmf6uS0

不知火「深海棲艦を見つけて逃げるんですか……」ピク

提督「不知火、気持ちは分かるが今回の任務はあくまで資材の調達だ」

提督「深海棲艦との無駄な戦闘を避けて、効率よく任務に従事して欲しい」ジッ

不知火「……」ジロッ

提督「……」ジッ

不知火「……分かりました」シュン

提督「分かってもらえて何よりだ」ニコ


193: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:17:41.29 ID:Y2mmf6uS0

提督「とりあえず今回は初めてだから俺が付いていく」

提督「なので鎮守府の事は残りの3人に任せたいと思う」

長門「ふむ」

提督「そして金剛にはこの鍵束を渡しておこう」ジャラ

提督「これがあれば鎮守府のどの部屋も開ける事ができる。弾薬庫や資材管理室を利用する時はこれを使え」

金剛「了解デス!」

194: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 16:48:39.96 ID:Y2mmf6uS0

提督「何かあったら無線をとばしてくれ。すぐに戻る」

提督「頼んだぞ3人共」

龍驤「任せときぃや」

長門「安心していってこい」

金剛「OKヨー!」



提督「うむ。さぁ不知火、愛宕、電は対岸にある特殊任務用の母艦へ移動してくれ」

不知火 & 愛宕 & 電「「了解です」」


─────────
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───
──

206: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:27:32.77 ID:vDo9rJ650


長門「よし、それでは私達はいつもの訓練をこなすとするか」

金剛「デスね」

龍驤「二人とも」

長尾「ん?」

金剛「ハイ?」

龍驤「そんな真面目に訓練なんかせずちょっと楽しい事しようで」



207: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:29:27.11 ID:vDo9rJ650


長門「……サボるつもりか」

金剛「メっですよ龍驤。提督がいないからって日頃の訓練を疎かにしたらすぐ腕が鈍りますよ

龍驤「なんやなんや。固い事言うなやぁ」

長門「下らん事考えてないでさっさといくぞ」

金剛「今日は回避運動の訓練デス。しっかりやっていきマショ」

龍驤「提督の事もっと知りたくないんか?」


金剛 & 長門「!」ピク

208: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:30:28.97 ID:vDo9rJ650

龍驤「あの堅物は自分の事全然喋らへんやろ」

龍驤「けれど、ウチとしてはなんかおもろい弱み……」

龍驤「ゴホン」

龍驤「同じ釜の飯を食う仲間としてもっと提督の事知りたいやんか?」



長門「弱みっていったよな、今」

龍驤「そんでウチは考えた」

龍驤「提督の部屋を漁り調べちゃおうという事を!」

金剛 & 長門「「?!」」

209: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:31:38.07 ID:vDo9rJ650

龍驤「いつもなら閉まってる提督の部屋も……」

龍驤「金剛がもらった鍵があれば」ニヤリ

金剛「なんてゲスい顔デスか」

長門「そんな事していいと思っているのか」

金剛「そうデスよ。犯罪じゃないデスか」

龍驤「二人とも知りたくないんか?」ズイ

龍驤「提督の」

龍驤「ひ・み・つ」



長門 & 金剛「「……」」



210: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:32:45.90 ID:vDo9rJ650


~その頃~



 特殊任務用母艦 甲板部
 
 
 

提督「出撃しよう。妖精さん、頼む」

妖精A「チョリース」


不知火「私達は艦に載っていて平気なんですか?」

提督「うむ、しばらくは安全な海域だからな」

提督「一応いつでも出撃できる準備はしておいてくれ」

電「了解なのです!」

211: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:35:09.21 ID:vDo9rJ650


愛宕「それにしても今乗ってる艦……かなり速いわね」

提督「そうだな、この艦は遠征用に改造されたものだから」

提督「艤装を最低限にした代わりに索敵能力と移動速度の向上」

提督「資材調達用の掘り起しシステムや長期間生活する為に必要な機能などの増設をしている特殊な艦だ」

提督「直線的な速さで言えばお前らの倍近く速いぞ」

愛宕「あら~すごいのね。それなら敵と会っても逃げる事が容易なのねぇ」

提督「うむ。戦闘には向いてない為そういう事になる」

212: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:40:20.72 ID:vDo9rJ650

電「司令官さん!目標の場所までどのくらいかかるのですか?」

提督「んー予定だと約2時間かな」

電「結構かかるのですね」

提督「そうだな。まだ時間あるから各自部屋で休むなり好きな事をしていてかまわんぞ」

電「自由でいいのですか?」

提督「まぁ限度はあるがな。呼んだらすぐこれるような状態であれば構わないよ」

愛宕「うふふ、じゃあ不知火ちゃんと電ちゃん。一緒にあたしの部屋にきてちょーだい♪」

愛宕「おしゃべりしながら待ちましょう」

電「はーいなのです」

不知火「……分かりました」




213: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:42:54.43 ID:vDo9rJ650



  西鎮守府 提督の部屋



龍驤「ここやな」

金剛「うぅ……ホントにやるんデスか……」

龍驤「なんや。嫌ならいいんやで」

長門「くそ……気が引けるな……」

龍驤「まぁまぁ、ちょこっと調査するだけや」

龍驤「普段見せない提督の素顔をあばいたろで~!」

龍驤「ってわけでオープゥ~ン♪」

ガチャ


214: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:44:45.89 ID:vDo9rJ650


龍驤「っとここまではいつも見てる部屋やな」

金剛「そ、そうデスね。執務用の机がある部屋デス」

龍驤「ふふ……今回の狙いはこの部屋の先にあるもう一つの部屋……」


龍驤「恐らく提督が寝たり食事したりしている生活用の部屋や!」

長門「そういえば……秘書艦としてここで作業しているが開けている所を全く見た事ないな」

金剛「私が秘書艦だった時もそうでしたね」

龍驤「せや。ここを開け閉めしている所を見たものは誰もおらんのや」

龍驤「だからこそここに提督のプライベート……もとい秘密がある筈なんや!」

金剛「……」ゴクリ

長門「……」

215: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:51:37.36 ID:vDo9rJ650

龍驤「さぁ、このドアもあけるで!」ジャララ

龍驤「開け……」

龍驤「ゴマァァァ!!!」スッ


ガチャ


龍驤「……ん」

金剛「意外に普通デスね……」

長門「そうだな」

龍驤「ベッドが一つに小さいテーブルが一つ、隅に小さい台所と」スタスタ

龍驤「このドアは……トイレか」ガチャ

龍驤「……なんか全体的に見ると殺風景やな」

龍驤「物も全然置いてないし、綺麗にまとまってるというか……」

金剛「シンプルデスねぇ」

長門「うむ。提督らしいといえば提督らしいが……」

金剛「物がないせいか生活感を感じマセンね」

龍驤「こんだけ広いのにほとんどスペースになってるやんか」

216: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:54:06.49 ID:vDo9rJ650


金剛「あ、ベッドの横に写真立てがありマスね」

長門「ふむ……これは」ガシ

金剛「提督と……女性が周りにいマスね……艤装しているという事は」ズイ

長門「私達と同じ艦娘か」グイ

龍驤「ふ、二人ともそんな気合いれんでみなくても」タラー

金剛「前の鎮守府で撮影されたものでショウか」

長門「みたいだな」



217: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:54:47.69 ID:vDo9rJ650

金剛「やっぱりあの中央鎮守府にいたっていうのはホントだったんデスかね」

長門「この写真を見ただけでは分からんが……」

長門「前の鎮守府でも相当信頼されていたようだ」

長門「この写真を見るとそんな感じがする」

金剛「そうデスね。たしかに皆さん提督に寄り添うようにしていますし」

金剛「それにこの方なんてすごいちか……あ」

長門「どうした?」

金剛「提督とこの女性……よくみると手を握いでいマス」

長門「ふむ……たしかに」

金剛「すごく綺麗な人……」

長門「あ、ああ……それにしても提督とべったりだな……」

218: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/01(木) 23:55:59.27 ID:vDo9rJ650

龍驤「(なんやあの二人、写真ばっか見て)」

龍驤「(ウチはもっとこう●●本とかそういう提督をいじれそうなもんを探しに来てるっちゅうのに)」

龍驤「(それどころか物自体が全然ないわ)」

龍驤「(おもんないんなぁ~……ん)」

龍驤「なんやこれ」

龍驤「なになに……西鎮守府日誌?」

龍驤「こ、これはおもろそうや!どうせ悪口でも書いてるんやないか」クククク

龍驤「どれどれ……」

220: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:00:55.43 ID:xJpoqiuT0



○○年×月△日 

鎮守府で雇っていた作業員を解雇した
どうにも予算が人件費に多くとられてるようで、一旦リセットする事にしたのだ
一部の艦娘達からは不満があったが、これも今後の為だ


艦娘の皆とそれなりにコミュニケーションをとれたので簡単に印象を書きたいと思う

金剛は明るく元気だが少し空回りする所がある
長門はプライドが高く、責任感が強い
不知火は無口で感情表現に乏しいが真面目で誠実さを感じる
愛宕はおっとりしていて包容力がある
電はまだ幼く、怖がりだがとても優しい
龍驤はうるさくて食い意地がすごい

他には……







龍驤「あんの仏調面……!」ピキピキ

龍驤「ウチの第一印象だけひどすぎやろ!」

龍驤「くそーなんかハラ立つわ!」ペラペラ



221: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:09:54.68 ID:xJpoqiuT0



○○年×月△日 

今日は休みの日だったので皆とショッピングモールに行った

普段あまり見る事がない皆の私服姿をみる事ができて嬉しい



龍驤「そういえばそんな所へ行ったなぁ」

龍驤「意味が分からんくらいウチらの事褒めてたけどホンマに嬉しかったんやなぁ」ペラッ

222: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:11:29.70 ID:xJpoqiuT0



龍驤をたまたま見つけたので、隠れて覗いていると
試食コーナーでただひたすらに食を堪能していた
なんて姿だ



龍驤「ぶっ!やっぱり見てたんかい!どうりであの時タイミング良かったわけや!///」



223: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:12:21.27 ID:xJpoqiuT0



龍驤が迷子の子供に声を掛けて優しく助けてあげていた
ああやって自分からコミュニケーションを積極的にとれるのは素晴らしい事だ
その後アイスを奢るついでに艦娘になったきっかけを聞いてみた
普段やかましい彼女もしおらしく語る姿を見て
苦労をしてきたのだと改めて思った



龍驤「……フンッ、当たり前やんか」ポリポリ


224: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:13:37.07 ID:xJpoqiuT0



龍驤以外にもこれまでどういう形で艦娘になったか聞いてみた
強い意志を持ちながらも、過去のトラウマから逃れる事ができない彼女達を知り悲しくなった
だからこそ今この笑顔を守る為に俺はどんな事でもしなければならない

もう大切な者を失うのは嫌だ





龍驤「…………」


225: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:14:59.32 ID:xJpoqiuT0




○○年×月△日 


実戦任務の通知がついにきてしまった。内容は南西諸島部にうろつく敵の排除
今の彼女達では難しい内容ではないがもしもの事があったら……
上になんとか別の任務にしてもらえるように頼んだ
その結果、資材調達任務の一つに変更された
こんなに簡単に要望が通るとは……
中央に所属していた時の権力がまだ残っている様に思える




龍驤「なんやて……今日の資材調達任務は提督が頼んで変更されたものやったのか!」

龍驤「あの堅物しょうもないウソつきおって……」パタン

龍驤「……なんかしらけるわ……ホンマに……」

226: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:19:45.89 ID:xJpoqiuT0


龍驤「金剛、長門!戻るで!」

金剛「きゅ、急に大きな声ださないでくだサイ」

長門「もういいのか?」

龍驤「見ての通り大したもんはなかったやろ、もうええわ」

龍驤「(ったく……しょうもないの読んだせいで罪悪感たっぷりや……)」

龍驤「(……あんなもん見てもうたらサボれないやん……)」




長門「一応気づかれんように物の位置をちゃんと戻しておこう」ササッ

金剛「そうデスね」


227: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:21:52.43 ID:xJpoqiuT0



   ~遠征用母艦 機械制御室~
  


提督「こうやってこの機械でポイントを決めて……」ピ ポ パ


提督「これを押すと」ポチ


ウィーーーン



提督「あとは機械が自動的に動いて資材となりそうなものを手に入れてくる」

不知火「ほとんど自動ですね」

電「こんな作業を簡単にできるなんてすごい世の中なのです」

提督「妖精さんの技術だからな。どういう仕組みで動いているか全くわからんよ」

愛宕「終わるまでここで待っていればいいのかしら?」

提督「うむ。限界の積載量に達するか周囲に目標物がないと判断したら音が鳴る。それまで待機だな」

愛宕「なるほどねぇ」

提督「各自、いつでも戦闘できるように準備だけはしとけよ」

提督「敵が来ないという保証はないからな」


不知火&電&愛宕「「はーい」」



230: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:49:11.37 ID:xJpoqiuT0

 ~ 1時間後 ~


ピロリロリン


提督「終わったな」

愛宕「結構早いのね」

提督「うむ。このモニターを見てくれ」

電「なんか黒い土みたいなのがいっぱいなのです」

提督「これらがボーキサイトや鋼材の元だ」

提督「こんだけあるとしばらくは資材の事は考えなくてもいい」

提督「といいたい所だが……実は全部もらえるわけじゃない」

電「もらえないのです?!」

231: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:55:42.65 ID:xJpoqiuT0

提督「この半分以上を管理部に上納しなければならん。そういう任務だからな」

電「残念なのです……」

不知火「結構がめついんですね」

提督「まぁ資材も有限て事だ」

電「世知辛いのです」

提督「安心しろ。上納分を考慮しても今回の量なら十分すぎるよ」

愛宕「あら……て事はしばらく遠征任務はない感じなのかしら」

提督「そうだな」

愛宕「残念ねぇ、自由な時間が多くて楽しかったのに」

電「なのです。訓練より楽でいいのです」

提督「……好きにしていいといった俺が悪いかもしれんが……任務なんだから少しは緊張感をもってくれ」

232: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 00:58:19.69 ID:xJpoqiuT0

不知火「……今日はこれで帰還ですか?」

提督「うむ。戻ってさっさと報告書を書かなければいかん」

提督「俺としては遠征任務は書類作業のが面倒だよ」

不知火「わかりました。帰りも同じように待機していればいいのでしょうか」

提督「そうだな」

提督「と思っていたが……」

提督「気が変わった」

提督「折角だから帰りはお前らも海上にでてくれ」

愛宕「え……」

電「な、なにをするのです?」

提督「帰りはマラソンだ。この艦に遅れない程度でついてこい」

電「この艦に併せて走るなんて無理なのです!」

愛宕「そうよ!急に変な思い付きしないで欲しいわ!」

不知火「燃料の無駄です!司令!」


提督「うるさい!訓練の一環だ、つべこべ言わず外へでろ」





233: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:00:22.70 ID:xJpoqiuT0

  ~西鎮守府 訓練場~


ドカーン


龍驤「よし!目標撃墜やで!」

長門「なんだ龍驤、気合が入ってるな」

金剛「朝はやる気ゼロでしたのにどうしたんでショウか」

龍驤「ふぅーいい汗かいた。ちょっと休憩しようや」

長門「ん……いい時間だし丁度いいか」

金剛「提督達も予定ではそろそろ戻ってくるはずデスからね」



ビーーーーーーーー




234: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:02:34.97 ID:xJpoqiuT0



長門「なんだこの音は……」

龍驤「うるっさい音やなぁ」

金剛「たしか玄関門の呼び音だった気がしマス」

長門「客人がくるような事は聞いていないが……」

金剛「提督が伝え忘れてるだけかもしれません。まぁ休憩がてら見に行きまショウか」




235: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:05:17.27 ID:xJpoqiuT0

 西鎮守府 玄関門
 


金剛「門の外に人がいマスね……女性の方が3人、でショウか」

長門「特に怪しい様子はないし開けて聞いてみるか」スタスタ




???「あ、誰かきたでち」

???「みたいだな」

???「……」


長門「呼び音を鳴らしたのはお前らだな。何か用か?」


???「そうでち!ここにいる提督に会いにきたでち!」

長門「(でち?)ふむ。すまんが提督は今、私用で留守だ」

???「そうですか……」

???「帰って来るまで待つ。何時頃もどる?」


長門「まだ未定だ。待つのは構わんが部外者が面会できるとは限らんぞ」


???「部外者ではない」

???「大いに関係があります」

236: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:10:18.18 ID:xJpoqiuT0



金剛「ムム……」

金剛「長門、よく見たらあの写真に写ってた人達に似てまセンか」

長門「ん……そういえばそうだな。もしかしてお前ら……艦娘か?」


???「そうでち!」サッ

???「うむ」サッ


長門「(艤装を繋げる接続部……間違いなく艦娘だな……)」


長門「そういう事なら中で待つといい。気が付かなくてすまなかった。いま門を開けるよ」ガチャ


???「お気になさらず。こちらがもっと早くいえば良かったですから……」



237: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:12:05.46 ID:xJpoqiuT0

  西鎮守府 応接間


長門「ここで座ってしばし待つといい」

???「すまないな」

金剛「粗茶ですが良ければ飲んでくだサーイ!自慢の紅茶デース!」カチャカチャ

???「わぁーーいい匂いでち!」

???「ありがとうございます」


龍驤「それで……あんたら、どこのどいつやねん」


???「ふむ、自己紹介が遅れたな」スタッ

日向「中央鎮守府第二艦隊所属 戦艦型の日向だ。よろしく」

伊58「同じく潜水艦型の伊58です!よろしくでち!」

加賀「中央鎮守府第一艦隊所属 空母型の加賀です。よろしくお願いします」ペコ

238: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:15:11.63 ID:xJpoqiuT0

長門「中央鎮守府……」

金剛「てことは提督と……」

加賀「はい。私達は提督の元で共に戦っていた艦娘です」

伊58「てーとくには可愛がってもらってたでち」

日向「うむ。良好な関係だった」

金剛「仲良しはいい事デスねぇ!」

龍驤「んでその中央鎮守府の三人は提督へどんな用件で会いにきたんや?」

日向「それは……」

伊58「でち……」

加賀「…………」

長門「どうした?」

日向「まぁ色々あってな。それよりこの紅茶中々美味しいじゃないか」


金剛「あ、はい。ありがとうございます」


龍驤「話をそらすんやないで。目的はいった」



239: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:17:34.89 ID:xJpoqiuT0



ドドドドドドドドド



龍驤「お、提督達が港に帰ってきたで」



加賀「……!」ガタッ

伊58「でち!」ガタタッ

日向「あっちか!」ダッ



龍驤「あ、お前ら!待たんかい!」

長門「勝手にどこへ行く!」

240: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:20:37.66 ID:xJpoqiuT0

  ~西鎮守府海岸 港~



電「……ハァッ……ハァッ」ゼェゼェ

不知火「……う……ぷ」グタァ

愛宕「………も……もう……うごけない」ゼェゼェ


提督「情けない。持久力をもっとつける必要があるなこれは」

不知火「く……好き勝って言って……」

電「ひどい……司令官さ……んなの……です」

愛宕「うふ……ふ……おぼえておき……なさい……よ」


提督「それだけ文句いえるなら大丈夫そうだな」

提督「回復したら各自日報を書いて今日中に提出してくれよ」



241: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:25:05.21 ID:xJpoqiuT0



ダダダダダダダ



伊58「てーーーーーーーとくーーーー!」スタタタタ


提督「こ、この声は……」タラー


伊58「でちーーーー!」バッ


提督「ガフッ」ダキッ


伊58「お久しぶりでち!」スリスリ

提督「ご、ゴーヤ……なんでここに」


日向「君は相変わらずだな」スッ

提督「ひ、日向」


242: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:29:29.42 ID:xJpoqiuT0


日向「おいおい、人を化物を見る様な目で見るんじゃない」

日向「こっちは君が急に何も言わずいなくなってからずっと心配していたのだぞ」

日向「誰に聞いても居場所を知らぬ存ぜぬだったし……」

日向「もう諦めかけてた時に加賀から有力な情報を手に入れたときいて」

日向「調べたらこんな所にいたとは……」

提督「……」

日向「色々言いたい事はあるが……」

日向「まずはこう言わせてくれ」



日向「元気そうで良かった」グスッ

提督「…………迷惑かけたな」ナデナデ

日向「ふふ、頭をなでられるのなんて君以外にされないから久しぶりだ」

提督「そうか」ナデナデ





長門「急に走ってどこへいくと思ったら……」スタスタ

龍驤「そんな久しぶりの再会やったんやな」

金剛「ナデナデ羨ましいデスねぇ」


243: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:30:33.66 ID:xJpoqiuT0


ザッ


加賀「 提 督 」


提督「!」ゾクッ




加賀「お久しぶりですね」

提督「か、加賀」

加賀「無断で急にいなくなってどこにいるかと思えば……」

加賀「別の場所で司令官として勤めていたなんて……」

提督「…………」

加賀「一体どこまで心配させるんですか!!!!」スッ


  バシィイイイン


提督「……っ」ヒリヒリ

金剛「て、提督!」ガバ

長門「貴様!何をする!」ダッ

244: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/02(金) 01:34:23.01 ID:xJpoqiuT0

提督「……二人共、いいんだ」

金剛「え……」

長門「しかし!」

提督「……大丈夫」




加賀「いつも貴方はそうです!」


 バシィイイン


提督「……うっ」ヒリヒリ

加賀「自分勝手で!」


 バシィィン


加賀「人の気持ちなんて知らずに!」


 バシィィン


加賀「何でも自分で背負おうとして!」


 バシィン


加賀「あんな事が起きてもまだ……」


 バシッ


加賀「軍人として……いるなんて……」グスッ


 ペタン
 

加賀「うっ……うっ……何してるんですか……あなたは……」ポロポロ



提督「……すまなかった」ダキッ



加賀「うっ……うっ……」ギュウ



加賀「……ご無事で何よりです……提督……」



295: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:16:16.84 ID:A0LD1BiD0

   西鎮守府 応接間



不知火「そういう訳でしたか」

愛宕「びっくりしたわよ~クタクタになって倒れてたら……」

電「知らない方が提督にビンタしながら泣き始めたのです」

愛宕「昼ドラの撮影かと思ったじゃない」



296: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:17:12.99 ID:A0LD1BiD0

提督「………驚かせてすまんな」

日向「悪いのは君だからな。しっかり反省したまえ」

伊58「そうでち。ゴーヤ達がどれだけ心配したかもっと身に沁みてもらわないと困るでち」

加賀「ゴーヤの言う通りです」ギュー


提督「はは……ところで加賀。その……そろそろ俺の腕から離れてくれないか。さすがにこの体勢は疲れた」

加賀「いやです」プイ

297: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:19:29.43 ID:A0LD1BiD0

金剛「……っ」ピク

金剛「そうデスよ~、加賀さん?提督も嫌がっていマスし離れた方がいいデスよー?」

加賀「……お断りします」

金剛「そ、そうデスか」ヒクヒク


龍驤「(お、おい。金剛の顔が引きつってるぞ。愛宕、上手くフォローしたれ)」ボソボソ

愛宕「(無理よぉ。ただヤキモチ焼いているだけじゃない。それにこのままの方がおもしろうそうよ?)」ボソボソ

龍驤「(えぇ……)」



298: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:20:16.38 ID:A0LD1BiD0

提督「そういえば他の奴らは来てないみたいだな」

加賀「はい。私達以外は任務に出撃しています」

提督「みんな元気か?」

加賀「ええ、勿論です」

日向「一部の奴らは元気すぎて困るくらいだ」

伊58「てーとくが戻ってくれば皆もっと元気なるよ!」

提督「いやぁ……それは無理だ。俺はここの司令官だし」


299: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:22:16.82 ID:A0LD1BiD0


加賀「提督」ズイッ

提督「な、なんだよ。顔近いぞ加賀」

加賀「提督が望むならいつだってこちらに戻る事が可能なんですよ」

提督「……」

加賀「貴方の今までの功績……元中央鎮守府第2艦隊の指揮官」

加賀「それを考えれば貴方がどれだけ軍での信頼が高いか分かる筈」

加賀「上層部も貴方のいう事ならある程度耳を傾けるはずです」

提督「しかし……」

加賀「なにより」

加賀「あのお方もそう望んでいるみたいですよ」

提督「爺さんが?」

300: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:25:01.61 ID:A0LD1BiD0

日向「おい加賀。ほどほどにしろと言ったはずだ」

加賀「す、すいません。少々熱くなりました……」シュン

提督「……」

伊58「でもでも!てーとくが戻ってくればもっと楽しくなるでち!みんな待ってるでち!」

日向「……まぁなんだ。キミ的に今更戻り辛いという気持ちも分からんでもないけど」

日向「私達はいつ君が戻ってきても笑って迎える自信がある」

日向「良い方向で考えてくれないか?」


301: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:28:00.31 ID:A0LD1BiD0

提督「……うむ」

日向「フフ、こうやって煮え切らずしょげている提督を見るのも中々乙なものだ」

提督「勘弁してくれよ日向」

日向「冗談だよ」クスクス

提督「はぁ……俺達はまだやる事があるから一旦外れるよ。お前らはしばらくここでゆっくりしていれくれ」

加賀「いってしまうのですか?」

提督「すぐ戻るからホントに腕を離してくれ」

加賀「仕方ありませんね」スッ

提督「そういうわけで他の奴らは一旦、母艦に集合だ」


302: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:30:37.20 ID:A0LD1BiD0

   
    母艦 甲板部  

  
提督「よし……片付けは終わったようだな」

提督「あとは今日の報告書、、、、」

提督「消費資材量はこれで会ってるか?」ペラッ

長門「ああ、間違いないはずだ」

提督「分かった。これで報告するとしよう」

303: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:31:14.72 ID:A0LD1BiD0

提督「今日はこれで解散だ。私情で色々とごたごたさせてすまなかったな」

提督「各自部屋にもどっ」

金剛「提督」

提督「ん?」

金剛「提督はずっとここにいマスよね?」


304: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:34:09.86 ID:A0LD1BiD0

提督「なんだよ急に」

金剛「だってさっき……」

提督「ああ、あいつらが言ってた事か」

提督「しばらく異動はないだろう。ここに着任してからそんなに時間はたってないしな」

金剛「そうデスか……」

提督「とはいっても人事のやり方に結局委ねられるが……」

提督「戦況が変わったら……どうなるかわからんよ」

提督「俺の場合、無理を言ってこの鎮守府にいるし……」

金剛「……」

提督「そんなに不安な顔をするなよ」

提督「俺自身はお前らと一緒にこの鎮守府でやっていきたい……そう思ってるんだ」


305: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:37:10.83 ID:A0LD1BiD0


金剛「……すごく仲良さそうデシた」

提督「ん?」

金剛「あの3人と……なんか家族みたいに信頼しているように見えマシた!」

提督「付き合い長いからそう見える部分はあるかもな」

提督「あいつらとは中央に居た頃からずっと一緒に前線で戦っていたし」

提督「日向と加賀に関しては士官学校からの友人だ」



306: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:40:11.56 ID:A0LD1BiD0


金剛「それにしてもちょっと距離が近すぎる気がしマス!特にあの加賀って人は!」

提督「な、なんだよ、、、やけに食いついてくるな」

龍驤「(あのアホはヤキモチ焼いてるのにきづかんやろな)」

電「(いい気味なのです)」

愛宕「(フォローはしないわよ~)」

不知火「(遠征帰りの長距離走……恨みは忘れません)」


307: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:42:04.19 ID:A0LD1BiD0


長門「おい、話は終わりか。部屋に戻りたいのだが」

提督「ん?ああ、戻っていいぞ。しっかり休めよ」

長門「言われなくてもそうする」スタスタ



龍驤「(長門がなんか不機嫌そうに見えるんやけど……どしたんやろ)」

愛宕「(さぁ?)」



─────────
───────
─────
───
──

308: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:43:24.53 ID:A0LD1BiD0

──
───
─────
───────
─────────



数時間後



  食堂
  


提督「腹が減ったな。今日は不知火が料理当番か」

不知火「はい。豚肉が特売でしたので生姜焼きにしてみました」

龍驤「いやぁ~うまそうやん!」

加賀「気分が高揚しますね」

日向「ほう……自炊しているとは中々どうして感心するな」

伊58「いい匂いがするでち」


309: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:45:05.20 ID:A0LD1BiD0


金剛「提督」

提督「ん?」

金剛「なんでまだいるんデスか?この人達」

提督「明日も休みらしいからな。今日はうちに泊まって明日帰るそうだ」

日向「すまないね金剛さん。同じ艦娘同士仲良くしようじゃないか」

伊58「そうでち!色々お話聞きたいでち」


加賀「私は提督と一緒にいれればそれでいいです」

310: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/23(金) 16:48:46.16 ID:A0LD1BiD0


金剛「フ、フーン……まぁいいデスけど……」

提督「仲良くしてやってくれ。いずれ同じ任務で共に戦う日がくるかもしれんのだ」

提督「親睦を深めより良いチームワークをだな……」

伊58「ハイハイ、てーとくの長話が始まる前に食べようでち」

龍驤「せやで。ご飯は冷めないうち食べなあかん」

提督「お、おい……」

日向「君のそういう所は相変わらずだな」クスクス

加賀「少しは空気よんでください」



提督「…………」ズーン

327: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:12:30.57 ID:SWwYlgDl0


   食事中



加賀「すみません、おかわりをいただけますか?」スッ

不知火「は、はい」

提督「相変わらずだな、加賀」

不知火「明日の分も考慮して20人分炊いていたご飯がもう残りわずかです……」

龍驤「赤城並みの食事量やな……」


328: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:14:10.24 ID:SWwYlgDl0

加賀「あら、赤城さんをご存知ですか?」

龍驤「ご存知も何もつい先日演習相手だったんやで」

金剛「赤城さん、、、艦娘としての実力もすごかったデスが……」

愛宕「それ以上に食欲旺盛って印象が強烈だったわねぇ~」

加賀「……私を赤城さんと一緒にしないでください。私はしっかり場をわきまえます」

龍驤「(人の鎮守府きてこんだけ食ってよくいうわ……)」

329: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:16:22.79 ID:SWwYlgDl0

提督「まぁお前のその食欲を思い出したおかげで赤城達の攻略を考え付いたからな。ある意味感謝だ」

伊58「加賀ねぇの食欲は深海より深いでち」

加賀「これでも最近は制限してるつもりですが……」シュン



日向「────しかしあの赤城さんとやりあって勝つとはやるじゃないか」

提督「いやぁ……赤城は本気の状態じゃなかったからな。アホがいたからというのもある」

日向「私達と演習してみるか?演習は鎮守府内の連中としかやらないから同じ面子で飽きてきたところだ」

提督「バカ言うな……お前らと演習しても10分ももたんよ」

提督「そもそも中央のやつらが他の鎮守府と演習しないのは実力的に相手にならんからだろ」

330: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:20:15.62 ID:SWwYlgDl0

龍驤「そんな強いんかあんたら」

不知火「中央鎮守府に所属する艦娘は別格の強さを持つと聞いた事はありますが……」

提督「そこにいる加賀は現在の日本では最強空母といわれている。あの赤城をしのぐ実力者だ」

提督「日向は水上偵察機を用いた弾着修正射撃の達人。実戦で距離5000以上からの命中率が70%を超えている」

提督「伊58は数少ない潜水艦型の艦娘。一回の戦いで戦艦級の敵を6体一気に倒した実績がある」

提督「内の鎮守府6人とお前ら3人だけでやりあっても勝てないだろうな今は」

電「すごいのですね」

龍驤「そんな風にはみえへんなぁ」

不知火「一度手合せしてみたいものです」

伊58「えへへ、大した事ないでち」

日向「うむ。それに今の私達があるのは提督の指導のおかげだからな」

加賀「そうですね。提督がいなければ今頃海の藻屑です」

提督「それはほめ過ぎだ。お前らには元々実力があった。それだけだ」



331: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:22:34.62 ID:SWwYlgDl0


  ガチャン!!


皆「「?!」」

提督「ど、どうした長門?急に机をたたくんじゃない」

長門「……」

長門「ごちそうさま。私は部屋にもどる」スクッ

龍驤「なんやお前さっきから悪い感じやっちゃな」

提督「長門、何か言いたい事があるならはっきり言え」

長門「……」ピタッ

提督「……俺の事だろう?」


332: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:23:54.07 ID:SWwYlgDl0


長門「…………」

長門「……お前らは」ギロッ

日向「?」

長門「結局お前らは急に自分たちの鎮守府からいなくなった提督を探していた」

長門「そういう理由でここに来たという事で間違いないな?」


333: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:24:50.03 ID:SWwYlgDl0


日向「うむ。その理解で問題ない」

長門「なるほどな。しかしなぜ急にいなくなったりしたのだ?」

長門「話に聞くかぎり軍を一度辞めたような感じじゃないか」

長門「それでこの西鎮守府に着任したのだろう?提督、一体何があったんだ?」

提督「…………」


334: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:26:21.16 ID:SWwYlgDl0


長門「まただんまりか。そろそろ私達だってある程度の事を知る権利がある筈だ」

長門「それに信頼されている部下に何も言わず勝手にいなくなる等見損なったぞ提督!」

伊58「てーとくの事を悪くいわないで欲しいでち!!!」グワァ

長門「っ!」キーン

伊58「あ……ごめんなさい……」シュン


335: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:27:35.50 ID:SWwYlgDl0

日向「……」

日向「提督とは共に過ごし、共に笑い、共に泣き」

日向「そして共に戦ってきた仲だ」

日向「私達は提督を誰よりも信頼しているし、家族の様に……いやそれ以上に思ってる者さえいる」

日向「そんな提督を悪く言われるのは……ちょっと許せない」

長門「しかし……この男はいつでもお前らに連絡できる環境にあったのだ」

長門「何があったかしらんがそれは可笑しいと思わんのか?」

日向「思わないよ」

長門「!」

日向「無断でいなくなった事には確かに心配したが……」

日向「私達は提督が無事でいる……それが分かっただけで十分だ」


336: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:29:32.25 ID:SWwYlgDl0


提督「いや……長門のいう通りだ」

長門「……!」

提督「急にいなくなったのは全面的に俺が悪い。言われた通りいつでも連絡する事はできた。この事に関してはいくらでも謝罪する」

伊58「いいんでち!提督は悪くない!」

提督「ごーや……俺も少し自分を甘やかしすぎたようだ」ナデナデ

伊58「うぅ……」



337: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:30:42.32 ID:SWwYlgDl0


提督「長門、金剛、愛宕、不知火、龍驤、電」

提督「今までこんな俺についてきてくれてありがとう」

提督「お前らが俺に心を許して過去を話してくれたように」

提督「俺も自分の事を話させてもらう」

加賀「提督、無理しないでください」ギュウッ

提督「大丈夫。いつかは話そうと思ってた事だ」

提督「少し長い話になるけど聞いてくれるか?」

338: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:31:19.17 ID:SWwYlgDl0


金剛「……聞きマス」

不知火「何やら重そうな話ですね」

愛宕「うふふ、ハンカチ必要かしら?」

龍驤「原抱えて笑ったるから、さっさと話しぃや」

電「しっかり聞かせていただくのです」

長門「……ふんっ」


339: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:34:04.84 ID:SWwYlgDl0


提督「……じゃあ、楽な体制で聞いてくれ」

提督「俺がなぜ一度軍を離れ……今の鎮守府にいるのか」

提督「なぜ中央鎮守府の皆に何も言わず去ったのか」

提督「すべては俺の弱さのせい」

提督「俺には……大和という婚約予定の相手がいた」

金剛「……婚約?」ガタッ

提督「ああ、艦娘として共に戦っていた仲間なんだが……」





提督「ある戦いで俺は」


提督「彼女を」





提督「囮にして生き延びたんだ」

340: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:35:37.49 ID:SWwYlgDl0


※地の文いれてきます。読みづらくてごめんです!

341: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:42:12.09 ID:SWwYlgDl0

   提督の過去編 回想



──
───
─────
───────
─────────


    提督幼少期
  


提督(幼少時)「えっと……今日引っ越してきた提督です。よろしく」モジモジ

大和(幼少時)「提督君……覚えたわ。私は大和っていうの、よろしくね」

提督「う、うん」

提督父「良かったな、提督。こんな可愛い子がお隣さんで」

提督「お、お父さん」

大和「可愛いなんて……ありがとうございます」ニコ

提督「(たしかに可愛い)」

大和「ねぇ提督君!良ければあっちで遊びましょう」

提督「……うん!」


それが大和との初めての出会いだった。

父の都合で引っ越した先の隣に住んでいた彼女は、毎日のように俺を誘って遊んでくれた



342: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:49:46.60 ID:SWwYlgDl0


提督(幼少期)「大和ちゃんのお父さんは何してる人なの?」

大和(幼少期)「怪物を倒すための武器を作ってるわ」

提督「軍の人?」

大和「うん」

提督「そっかぁすごいんだね」

大和「当たり前じゃない!自慢のパパなんだから!」ニコ


彼女の親は軍関係者だった事もあり、そっちの方面の知識をひけらかす事がよくあった

よく意味が分からなかったが、彼女が笑顔で楽しそうに話しかけてくるので、適当に相槌を打って聞いていたものだ

343: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:51:41.42 ID:SWwYlgDl0


提督「今日は何して遊ぶ?」

大和「そうねぇ……艦娘ごっこはどう?」

提督「大和ちゃんその遊び好きだね」

大和「かっこいいじゃない!海の上を風の様に走って化け物を倒す!」

大和「憧れるわぁ」

提督「なんか勇ましいね、大和ちゃん」

大和「な、なによ!別にいいじゃない!そんな事いうと……」

大和「41cmm砲よ!ドカーーーン」

提督「わわっ!危ないから手をふりまわさないでよ!」



この頃から彼女は艦娘に興味がでてきたようだった

俺自身はそれをよく理解せず、「化け物を倒してる人達」程度の認識でしかなかった



344: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 14:59:14.56 ID:SWwYlgDl0

 

   ~ 小学校時代 ~



提督「大和、何読んでんだ?」

大和「艦娘の歴史って本よ。彼女達の歴戦の歩みが描かれてるの」

提督「ふーん、おもしろい?」

大和「そうね。人間兵器として戦う彼女達の苦悩や思いにすごく心打たれるわ」

大和「今平和なのは彼女達が戦ってくれているおかげって事がすごく分かる」

提督「そんなもんか」

大和「ええ……私も彼女達みたいになにかできないかしら……」

提督「何かねぇ」

大和「うん……」



小学生になっても彼女は相変わらずだった

艦娘を語る彼女はすごく熱心で、その様子に少し驚いたりもした


345: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:01:54.29 ID:SWwYlgDl0


大和「提督!聞いて!」

提督「なんだよ大和。そんなに大きい声ださなくても聞こえてるよ」

大和「わたし…艦娘の適性検査に受かったの!」

提督「え……」

大和「やったわ!これで艦娘になれるんだもの」

提督「……大和」

大和「ん?お祝いになんか奢ってくれるの?」

提督「艦娘になるなんてまだ考えてたのかよ」

大和「当たり前じゃない!強い艦娘になってこの国を守りたいのよ!」

346: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:04:01.94 ID:SWwYlgDl0

提督「バカバカしい」

大和「え……?」

提督「自分から戦地に向かうなんて死ににいくようなもんだ」

提督「最近は深海棲艦の侵攻もないんだし平和にすごしとけばいいじゃないか」

大和「…そんなこと……」

提督「だから、艦娘になるのはあきらめ」

大和「……提督の」

大和「バカぁああああ!」

パチーン

提督「……っ!なにすんだよ!」ヒリヒリ

大和「……」タッタッタッ



俺はなんでペラペラとあんな事をいってしまったのか


彼女は昔から艦娘に対して憧れを抱いていた事を知っていたのに……





やりきれない思いを誰にぶつける事もなく俺は公園を後にした



347: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:05:24.99 ID:SWwYlgDl0


~ 中学時代 ~



男A「提督ー宿題みせてくれよー」

提督「駄目だ。自分でやれよ」

男A[そこをなんとか!ほら昼飯おごるから!」

提督「……ならいいよ」

男A「さっすが提督!分かるヤツだ」

男A「さぁてさっそく写す……あ」

348: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:08:56.29 ID:SWwYlgDl0



大和「────」テクテク



男A「大和さんだ。いつみても可愛いなぁ……提督もそう思うだろ?」

提督「……」

男A「提督、聞いてんのか!」

提督「ん、ああ。なんだっけ昼飯の話だっけ」


キイテネェジャネェカ
ウルサイナ



大和「(…………)」





ビンタされてからは大和と疎遠になっていた

というか、、、あの時以来一回も話していないのだ

中学にもなると色々変わっていくもので、良くも悪くも人間として成長していく

彼女は明るく誰にでも優しく接する。人望に溢れ文武両道才色兼備と、完璧の2文字を思い浮かばせるような人間に成長していた

かくいう俺は可もなく不可もなく。それなりの成績
それなりの人間性、それなりそれなり……といった感じで彼女と比較されると冴えないものだった。

そんな俺にある日、今後の人生に関わる大きな変化が訪れた。



349: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:10:58.53 ID:SWwYlgDl0


提督「ん……」

提督「何だ今の小さい小人みたいな……」

男A「どうした?」

提督「ああ、今変な生物がいてさ。小人みたいな小さいやつ」

男A「はぁ?頭でもうったんじゃないのか?」

提督「ほら!そこにいるじゃないか!すごい走ってる!」

男A「……はぁ?」

提督「一体なんなんだろうあれ……始めてみた!」

350: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:12:14.79 ID:SWwYlgDl0

男A「お前は何を見ていってるんだよ」

提督「だからそこにいるじゃないか!ほら!」

男A「何にもいねーよ。急に気持ち悪い事いってじゃねーぞ」

提督「え?こんなにはっきりみえるじゃないか」

男A「……もういいよ。先教室もどっからな」

提督「お、おい!」

提督「どういう事だ。もしかして俺にしか見えないのか?」


ある時から童話に出てくるような小人が視界に入る様になった。

それはどう見ても摩訶不思議な存在で、神出鬼没で行動に一貫性ががない

その小人達は俺の生活にひっそりと入り込み、直接的な害はないものの

時間がたつ程に俺の前に現れる頻度が増えていった


351: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:14:06.30 ID:SWwYlgDl0

教師「小人が見える?」

提督「はい。皆は見えないというんですが俺には、はっきり見えるんです」

提督「先生はオカルトとかにすごい詳しいって聞いたんで何かしってるかなと……」

教師「なるほど……」

教師「よし……待ってろ」ピポパ


教師「もしもし、例の能力を持ったらしき子が今……ええ。そうです」

教師「はい……はい。わかりました。お待ちしております」ピ

教師「今詳しい者を呼んだからここで待ってなさい」

提督「…あ、はい」


小人達の存在で精神を削っていた俺は、噂の教師に相談を持ちかけた

彼は知人に電話するとすぐ様ここに呼びつけた

俺はその手早い行動に内心驚きながらも「この人ならなんとかしてくれる」と

身勝手に期待を寄せた


352: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:15:34.21 ID:SWwYlgDl0


体格の良い軍人「こんにちわぁん!あら、可愛い子ねぇん」クネクネ


提督「こ、こんにちは」



教師が知人と言って来たのは、どうみても立派に鍛え抜かれた逞しい身体に

軍服を着こなした軍人だった(少しカマっ気があるようだが)

オカルト教師の知り合いというくらいだから「軍人コスプレをした変わった人?」

等としょうもない連想もしたが、そのあと近くの基地の軍人という説明をされたので

安心……する筈もなく、逆になぜ軍人がという不安が俺を襲った





353: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:17:33.43 ID:SWwYlgDl0

軍人「この中にいる妖精が見えるゥゥん?」

提督「はい」

軍人「数は?」

提督「3人ですね。一人はコサックダンスを踊っています」

提督「もう一人はケツドラム、残りが流しそうめんを食べています」

軍人「あらあら」

軍人「合格だわぁん」ニヤ

軍人がおもむろに大きなケースを運んでくるとそれを俺に見せて質問してきた。

その中にいる珍妙な奴らの様子を素直に答えると、軍人は感心したような顔で笑みを浮かべた。


軍人「君はこの世に数少ない妖精を見る事ができる力を持っているのよぉん」

軍人「今から詳しい事を話すから、今後どうするか決めてほしいわぁ」


軍人はその小人たちが見える現象を特別な能力でどれだけの事が可能で、どれ程希少であるかを
つらつらと語りだした。

その内容を聞き終わると彼らはそそくさと帰り支度をして、後程連絡する旨を

俺に言うと部屋を去って行った。(軍人に今度飯でもいかないかと言われたが全力で断った)


部屋に残された俺は呆然としながら、カバンを持って帰路へと歩いた

354: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:20:19.28 ID:SWwYlgDl0



提督「(…………)」テクテク



提督「……ハァ」




   ────軍人「その力をこの国を守る為に使ってくれないかしら?」───
   



提督「どいういう事だよ……」

提督「話が急すぎて付いていけない」テクテク



軍人が話していた内容を思い返す

妖精を見る事ができる人間は妖精に指示を出す事ができる

妖精に指示を出せるという事は高度な技術を使用できると共に

深海棲艦への対抗策でもある艦娘の制御も行える

そして彼は俺に軍人になり司令官として指揮する事を薦めてきたのだ

そんな事を言われても今の俺にはあまりに唐突すぎて考えが及ばなかった

整理がつかない頭を抱えながら帰宅道をトボトボと歩いていると昔よく遊んだ公園に通りかかった



355: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:30:49.28 ID:SWwYlgDl0



提督「(公園か)」

提督「(昔よく大和と遊んだ場所)」

提督「(……ここで頭冷やしてくか)」




小さい頃好きだった遊具の一つ、ブランコに腰を下ろした

子供の頃に比べると身体のサイズが違うせいで座り心地は良くない

それでもなつかしさが童心を呼び起こしたのかちょっとずつ漕いでみる

356: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:32:48.99 ID:SWwYlgDl0


大和「…………ねぇ」

提督「ん……」

大和「一人でブランコ漕いでたそがれてるなんて、寂しい人みたい」

提督「久しぶりに声をかけてきたと思ったらそれかよ」


考え事をしながらブランコを漕いでいると大和がいつのまにか近くに立っていた

閉口一番に可愛くない言葉を放つ彼女に、俺はあの時の事を思い出した


357: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:33:14.94 ID:SWwYlgDl0



大和「たしかにあの時以来よね」

提督「あぁ、そうだな。3年ぶりくらいか」

大和「……」

提督「……」



提督・大和「「あの……」」



358: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:35:32.56 ID:SWwYlgDl0
閉口 → 開口

字違た

359: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:37:33.55 ID:SWwYlgDl0

提督「な、なんだ?」

大和「そ、そっちこそ何をいおうとしたの?

提督「え、あ……その」

提督「ごめんな……あの時、あんな事いって」


大和「え……うん」

大和「私もごめんなさい。いきなりビンタなんて……」


提督「……気にすんな。そんなに痛くなかったし」

大和「……」ジー

提督「……」ジー


大和「……仲直りの握手」スッ

提督「お、おう」スッ



あの時彼女自身の気持ちを考えずに無神経な言葉をかけてしまった事に対して謝った

彼女はあまり気にしていなかったようで、仲直りする事ができた

それから彼女と昔の様に色んな話をした

艦娘として戦う為に士官学校に入る事、親に猛反対され喧嘩中である事

饒舌に話す彼女を見て昔を思い出す。ああ、こんな子だったなと……

そして、学校ではあんなに遠く感じた彼女がとても近く感じて

なぜかは分からないが心が満たされていく


360: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:40:49.24 ID:SWwYlgDl0


大和「そういえばなんで一人でこんな所にいたのよ」

提督「ああ……実はな」


俺は今日の事を全部話した

他言無用な内容な気もしたが、将来艦娘になる予定である彼女なら大丈夫かなと思ったのだ



大和「……そう」

大和「まさか提督が……」

提督「うん、正直悩んでる。軍の待遇はいいみたいだし、何よりこの力を役立てたいと思ってる」


361: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:42:05.27 ID:SWwYlgDl0


提督「だけど……」

大和「けど?」

提督「正直怖いよ……化け物と戦うなんて……」

大和「……そう」

大和「いいのよ無理しなくて。自分の気持ちに素直にならなきゃ」

大和「今ここで止めても誰も提督の事は笑わないわ」

彼女は真剣に、そして優しく俺に言った


362: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:43:32.92 ID:SWwYlgDl0

提督「うん……」

提督「大和は……怖くないのか?」

大和「……そうね」

彼女は少しうつむきながら、考えるように唸ると急に俺の手を引っ張る

大和「提督、自転車だせる?」

提督「え、なんだよ急に」

大和「いいからいいから!」

彼女は俺を強引に家まで連れて行くと自転車を持ってくるように促す

訳が分からず自転車をひっぱりだすと、さぁ漕げ!といわんばかりに荷台に乗る。

363: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:45:29.62 ID:SWwYlgDl0


提督「二人乗りかよ!」

大和「いいじゃない!ちょっと憧れてたのよねこれ」


仕方なく彼女を載せたまま自転車をこぎ始める


提督「どこいけばいいんだよ?」

大和「海よ!海!早く!」

提督「海?!」

目的地はどうやら海岸のようで、ここからそんなに離れていない

とはいえもう夕方になる時間帯なのに一体何をしにいくというのか


364: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:46:34.58 ID:SWwYlgDl0



大和「うふふ、二人乗りってなんかいいわね♪」ギュー

提督「お、おい!あんま身体ひっつけるなよ!///」

中学生にして凶悪に発育した体を押し付けてくる大和

正直……たまらないものだった




365: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:49:53.13 ID:SWwYlgDl0

~ 数十分後 ~


提督「ハァ……ハァ……やっと……着いた」

大和「ご苦労様!」スッ

提督「で……どうすんだここまできて」

大和「こっちよこっち」タッタッタッ

提督「あ、おい!待てよ!」

彼女は自転車の荷台から降りると、海岸沿いにある小道の方へと走る

小道の先には階段があって小さい山を登れるようになっていた

そして軽快に階段を登る大和を追いかけるが……


提督「……ハァ……すげぇ段数……ハァ……だな」


大和「提督ー、遅いわよー」

提督「お前……俺はここまで…ハァ……自転車こいできて……ハァ……」

大和「もうすぐよ!ほらほら!」



階段を登り終えるとそこは小山の頂上だった


頂上は高い木もなく景観がひらけていて、街も海も見渡せるようになっていた


366: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:51:46.84 ID:SWwYlgDl0


大和「ほら!見て!丁度夕日が沈むところよ!」


提督「……!」


海に夕日が沈む、ただそれだけの景色

だがそれは……何とも言えないものだった

オレンジ色の夕日は海へキラキラと反射して輝きながら自身を映し出し

周囲にある街にはその光が万遍なく降り注ぎノスタルジックな気分にさせる

この小山で見るからこそ可能にしたとても美しい光景



367: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:52:38.71 ID:SWwYlgDl0


大和「……綺麗でしょ」

提督「……ああ……すごく」

大和「私ね、たまに見に来るのよここに」

提督「たまに?」

大和「ええ。ここの景色がすごく好きで……嫌な事あったらすぐここにくるのよ?」

大和「すごくスッキリするんだから」

提督「……分かる気がする」

368: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:55:06.11 ID:SWwYlgDl0


彼女は、ジッと夕日を見つめ力強く言う。

大和「……私、この国を守りたい」

大和「私だって化け物と戦うのは怖いわ」

大和「自分から危険な場所へ行くなんて……って思う事もあるけど」

大和「それでも私は守りたいのよ、自分の力で」

大和「この国をこの街をこの景色を」

大和「そして大切な人達を守る為に……」

大和「だから私は艦娘になるの」




夕日に照らされた彼女の表情は


凛として


けれど儚い様で


美しかった


369: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/26(月) 15:56:45.06 ID:SWwYlgDl0



提督「(……そっか)」


提督「(俺……初めて会った時から……)」



大和「どうしたのよ提督。ボーっとして」






俺も守りたい者ができたよ、大和──────────────────






──────────────────艦娘を指揮する司令官になりたい


383: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:09:51.20 ID:MLm9knj90

──
───
─────
───────
─────────



~ 数年後 ~




大和「似合ってるじゃないその軍服」

提督「ホントであるか?」

大和「うん」

提督「良かったである。吾輩、とても嬉しいである」

大和「……ねぇ」

提督「なんであるか?」

大和「その口調気持ち悪い」

提督「!?」

384: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:11:55.40 ID:MLm9knj90


大和「いくら私が貸した【THE 提督 】の主人公がそういう口調だったからってそれはありえないでしょ」

提督「……やっぱきつい?」

大和「うん」

提督「駄目かぁ。軍人っぽく威厳がある感じの喋り方にしようと色々考えたんだけどな」

大和「(まず格好から入るタイプなのね……)」

大和「まぁいつもの口調をほんの少し年をとった感じにすればいいんじゃない?」

大和「相槌に【うん】じゃなくて【ふむ】とか使ったりして」

提督「なるほどなぁ……よし……ちょっと意識してみよ」

大和「口調なんか変えるよりもっと考えなきゃいけない事あると思うけど……」

提督「うむ。あ、、、いやそんな事はない。どんな事もまずは形からというだろう?」

大和「(なんかむかつくわね……)」

385: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:14:55.98 ID:MLm9knj90


大和「はぁ……まぁいいわ。今日は入学式なんだからビシッとしなきゃダメよ」

提督「母さんみたいな事を言うなよ」

大和「けどホントに提督が士官学校に入学するなんて……」

大和「私としては嬉しいけど」

提督「けどなんだ」

大和「すごい不安……」

提督「……失礼な奴」

大和「変な事しちゃだめよ?ハンカチティッシュもった?友達つくるのよ?」

提督「だから母さんみたいな事いうな!」

大和「だってぇ」

提督「色々大変な場所だって事は聞いてるけどさ……」

提督「一応覚悟はできてる。軍に入るからには生半可な気持ちじゃダメな事は分かってる」

提督「それに……」

大和「それに?」

提督「……お前のコトヲマモレルヨウニ……ナッテ」ゴニョゴニョ

大和「聞こえないわよ。なんていったの?」

提督「っ!き、気にするな!とにかく俺は俺で頑張るんだ!」

提督「人の事ばっか気にしていないで自分のを心配しろ」

大和「分かってるわよ……っとさぁそろそろ時間だしいきましょう」


386: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:20:37.45 ID:MLm9knj90

    艦娘学士官学校  入学式 屋内広場
    

軍人「───であるからして、君達はこの国の未来を守る為責任ある────」


提督「(……資料である程度、聞いてはいたけど)」

提督「(あまり普通の学校と変わらない雰囲気なんだな)」

提督「(周りは女子ばかり)」キョロキョロ

提督「(男子は俺含めこれだけか……)」

提督「(この学校は艦娘関係者しか入れない学校だから)」

提督「(女子は全員艦娘で、男子は俺とおなじ様に妖精を見る力があるって事だよな)」

提督「(…………)」

提督「(……頑張るぞ)」




387: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:22:33.80 ID:MLm9knj90


  教室  提督のクラス


那智「私がこのクラスを受け持つ那智だ。私の事は今後、那智教官と呼べ」

那智「しばらくの間主な指導は私がしていくから覚悟しておけよ」

提督「(正に軍人て感じの人だな。あの人も艦娘なのだろうか)」

那智「紹介は終わりだ。何かあれば言ってくれ」


女提督「はいはーい!質問よ!」

那智「なんだ?」

388: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:25:09.92 ID:MLm9knj90



女提督「那智教官は彼氏いるのー?」

那智「ほう……なぜ今それを聞いた?」

女提督「え?よくあるパターンじゃない?担任の女性教師とかにまずこういう質問するの」

那智「ふむふむ。どうやら貴様は学生気分が抜けていないようだな」

女提督「え?」

那智「校庭を100週してこい」

女提督「どういうこ」

那智「校庭を100週してこい、今すぐにだ!」

女提督「なんでよ!ちょっと質問しただけじゃない!」


389: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:27:43.23 ID:MLm9knj90


那智「ほう、口ごたえするか……」

女提督「口応えも何もおかしいじゃな」


 パァンッ


女提督「い……け、拳銃」タラーン

那智「次はあてるぞ」チャキ

女提督「ほ、本物?」

那智「ああ、私達教官は校内であれば武器の使用許可が下りている」

女提督「あ、当たったらどうするの」

那智「ふむ。事故として処理しよう。暴発して当たってしまったとな」

女提督「そんなバかなこ」


 パァンッ


女提督「わ、私の髪が……」パラッ

那智「次は当てる」チャキ

女提督「はははははは、走ってきますーーー!」

那智「ふんっ……」スッ

390: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:30:49.55 ID:MLm9knj90

那智「いいか貴様ら、私は貴様らと仲良しごっごをするつもりはない」

那智「ただひたすらに一方的な指導をするのみ」

那智「血反吐を吐こうがぶっ倒れようが私がやれといったらやれ、やめろといったらやめろ」

那智「私の命令を最優先に行え」

那智「わかったな?」

生徒「…………」ゴクリ

那智「返事!!「

生徒「はい!!!!」

那智「よろしい」ニヤリ




提督「(……ハハ、間違いなくここは軍の教育機関だ)」

提督「(学生と同じ気分でいたらひどい目にあうぞ……)」




392: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:33:12.26 ID:MLm9knj90


 ~ 数日後 ~


 教室 朝


提督「訓練で毎日の様にトレーニング……身体中が痛い」ズキズキ

提督「腕立て100回×5セット、10kmマラソン、スクワットetc……」

提督「入る前にそれなりに鍛えていたはずだけど全然だめだ」

提督「はぁ……」

提督「とりあえず朝食用のおにぎりでも食べよう」ガサゴソ

提督「今日は作りすぎちゃったなぁ」モグモグ

提督「最近身体を使ってるせいで食べる量が増えたから大目に作ったけど」モグモグ

提督「さすがに食べきれないな」


393: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:35:11.15 ID:MLm9knj90


加賀「……」ジー

提督「(なんだろう。隣の席の加賀さん?だっけかな)」

提督「(すごい視線を感じる)」

提督「……」チラッ

加賀「!」プイッ

提督「(気のせいかな)」スッ

加賀「……」ジーッ

提督「(やっぱり視線を感じる)」

394: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:36:07.78 ID:MLm9knj90

提督「あの」

加賀「!」ビクッ

提督「なんか俺しちゃいました?」

加賀「……何も」プイ

提督「そうですか……」

提督「(なんなんだ)」モグモグ

加賀「……」ジー

提督「(でも見てくるのか)」

提督「(おにぎり食べてる姿がそんなに珍しいのかな)」

提督「(ん……おにぎり?)」

提督「(もしかして……)」

395: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:38:34.77 ID:MLm9knj90

提督「すみません」

加賀「……!」

提督「良ければこのおにぎり、余ってるんで食べますか?」

加賀「……」

提督「あ、いらないならいいんです。変な事いってごめんなさい」

加賀「食べます」

提督「え?」

加賀「あ、余ってるなら」

加賀「食べます」

提督「う、うん。好きなだけとっていいよ」

加賀「……」コクリ

提督「(ぜ、全部とってった)」

加賀「……」モグモグ

提督「お茶もいる?」

加賀「……はい」

396: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:39:45.96 ID:MLm9knj90


提督「(美味しそうに食べるなぁ)」

加賀「これ、貴方が作ったのですか?」

提督「うん。親が料理店やってて、たまぁにお店手伝ったりしてるんだけど」

提督「気づいたら料理好きになっててさ。自分で結構作ったりするんだよね」

加賀「そうですか」

提督「美味しい?」

加賀「ええ、かなり」モグモグ

提督「そっか。良かった」ニコ

加賀「……」

397: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:41:55.56 ID:MLm9knj90


加賀「あの」

提督「はい?」

加賀「あ、ありがとうございます」

提督「どういたしまして。お節介じゃなければまた作ってくるけど」

加賀「ほんとですか!」ガタッ

提督「う、うん。落ち着いてね」

加賀「あ……失礼しました//」スタッ

提督「その様子だと作っても問題ないみたいだね。またこの時間くらいに来てくれれば渡すよ」

加賀「は、はい」


398: ◆vLyL7y0Zk. 2014/05/28(水) 09:44:15.99 ID:MLm9knj90

提督「あ、今更自己紹介するけど……俺、提督っていうんだ。よろしくね」

加賀「提督……君ですか」

提督「気軽に呼び捨てでいいよ」

加賀「……慣れたらそうします」

加賀「私は、正規空母型の加賀です。よろしくお願いします」

提督「(やっぱり艦娘か。そりゃそうだよな)」

加賀「提督君は、妖精を見れるんですね」

提督「うん、一応ね。加賀さんも艦娘だから見えるんでしょ?」

加賀「見えるとは聞いていますが……一度も見た事がありません」

提督「そうなんだ。まぁ見えたら見えたでめんどくさいだけだよ」



キーン コーン カーン コーーン



提督「っともう時間か。今日の訓練は楽だといいね」スッ

加賀「……」コクリ



406: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:19:34.32 ID:0LBlMM6p0


──
────
──────
────────


ガラガラ 

スタスタ


那智「おはよう」

生徒達「「おはようございます」」

那智「さて、、、お前らも大分この学校に慣れてきたと思うのだが」

那智「そろそろ本格的に艦娘に関する授業や訓練を増やしていく、、、というかさっそく今日から始めるんだ」

那智「ただ、その前にクラスを分けなければならなくてな」

那智「艦娘志望の者はA教室。指揮官志望の者はB教室へと移動してもらい」

那智「別々で授業や訓練を受けてもらう事になる」

那智「艦娘志望の者は私が担当するが」

那智「指揮官脂肪の者は別の教官が担当する事になっているから注意するように」

那智「では各自、該当の教室へ移動してくれ」

407: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:26:12.15 ID:0LBlMM6p0

  B教室
 

提督「(てわけでこの教室には、指揮官志望の人間……)」

提督「(つまり俺と同じ妖精達を目視できる能力をもった人達が集まっているのだけど)」

女提督「ったくめんどくさいわね。さっさと帰って寝たいわ」

提督「(なんであの女の子がいるんだろう……艦娘はA教室だろ)」

提督「(声かけるの面倒だけど……しょうがない。一応注意しとくか)」

408: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:28:12.21 ID:0LBlMM6p0

提督「ねぇ、君」

女提督「ん?何よ」

提督「ここは指揮官志望の人間がくる所で」

提督「艦娘は場所が違うよ」

女提督「はぁ!?分かってるわよ!」

提督「え、じゃあなんで……」

女提督「ほんっと何回もおんなじ事言われてめんどくさいんだけど」

女提督「あたしは艦娘じゃなくて指揮官志望なの!女性だからってすぐ艦娘だと決めつけないでほしいわ」

提督「あ、そうだったのか。余計な事いってごめんね」

女提督「まったくよ」ブツブツ

提督「(そんな怒らなくてもなぁ)」

提督「(まぁたしかに男性だけが持つ能力ではないみたいだしおかしくないか)」


409: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:30:49.61 ID:0LBlMM6p0


ガラガラ ピシャ


妖精学教官(以下、妖教官)「こんにちは~、、、っと全員集まってるようだね。では始めるとしようかねん」

妖教官「ウチが妖精達に関しての様々な授業をしちゃう妖精学教官だよ。よろしくね」

妖教官「ウチは君達と同じく妖精を目視する事ができるし、ある程度の命令を与える事が可能だよん」

妖教官「まだまだ君たちには妖精についてわからない事がいっぱいあるだろうけどぉ」

妖教官「ウチのもとで妖精達の事について理解を深めてもらえればと思うよー」

提督「(なんかフランクな人だな)」

410: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:32:36.39 ID:0LBlMM6p0

妖教官「いやぁそれにしても今年は豊作だなぁ。こんなに能力者がいるなんて」

妖教官「去年なんてこの半分もいなかったってのにね」

妖教官「しかもその多くが戦死したから最近人員不足だったんだよねぇ」

妖教官「いやぁ素敵な事だな、ハッハッハッ」

提督「(さらっと怖い事いうなぁ……)」

妖教官「っと余計な事をしゃべってしまったね。すまないすまない」

妖教官「では君たちに改めて【妖精】とはなんなのか……」

妖教官「ガシガシって教えてくからしっかりきいてくれよーん」



──────────────────────────

411: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:33:52.87 ID:0LBlMM6p0


妖教官「─────という感じで妖精達は人間の言葉を理解しある程度のコミュニケーションを取る事が可能だよん」

妖教官「ただ、彼女らはきまぐれかつ変わった行動をするものが多くてね」

妖教官「ウチラの命令をまったく聞かなかったりするから注意が必要だ」

妖教官「そしてもう一つ重要な事があって────っとその前に」


妖教官「妖精さん!姿をみせていいよ」パンパン


スー……


ワー
ミセチャウ
ハズイナァ
カユ……ウマ……


ワイ ワイ

412: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:36:05.87 ID:0LBlMM6p0


提督「(おおっ?!教室中に妖精が現れた!)」

妖教官「ふふ、おどろいただろう?」

妖教官「妖精達には合図するまで姿を隠しているよう命令をしていたんだ」

同級生A「なんでそんな事をしていたんですか?」

妖教官「うんうん。そうだよね。疑問におもうよねー」

妖教官「姿を隠していたのは君達の驚く姿を見たかったのが一つと」

妖教官「妖精は姿を見せる相手を選べるという事を教えたかったんだよ~」


413: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:42:59.73 ID:0LBlMM6p0

同級生B「もしかして艦娘の子達が妖精をあまり見たことがないっていってるのと関係があるのですか?」

妖教官「うんうん、鋭いね。素晴らしい気づきだ」

妖教官「基本的に妖精達はウチラの様な特殊な人間と艦娘には見えるんだけどね」

妖教官「実は多くの場合で妖精達に艦娘には姿を見せない様に指示をあたえているんだよねぇ」

妖教官「それはなぜか……まぁいくつか理由があるけど」

妖教官「一番の理由は妖精達が艦娘と接触して余計な行動する事を抑える為だよんー」

妖教官「基本的に妖精達は能力者以外の命令は聞かないけど」

妖教官「中には艦娘と意気投合して行動をしたりする個体もいるからね」

妖教官「昔それでかなりの被害をだしてしまった事例があって」

妖教官「詳しい内容はいえないけどそれから妖精達の扱いは気を付けるようにしたんだぁ」

提督「(一体何が起きたんだろう……)」

妖教官「最近は少しずつ緩和されて妖精の目視可否はその指揮官の判断に任せるようになったけど」

妖教官「その背景としては艦娘が妖精とコミュニケーションをとった事で戦闘力が向上した報告が多くてね」

妖教官「今は鎮守府レベルであれば、妖精を艦娘に見せる指揮官も多くなってきたみたいだよ」

妖教官「まぁそこらへん舵を取るのも君ら指揮官の裁量だからね。将来に向け意識して欲しいかぎりだよーん」

妖教官「さぁて次は妖精達と艦娘の運用についてなんだけど─────」


414: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:45:45.56 ID:0LBlMM6p0


──
────
──────
───────


~ 数日後 ~


 教室 朝


提督「おはよう加賀」

加賀「おはようございます」

提督「はいこれ、朝食」スッ

加賀「……いつもすみません」ヒョイ

提督「今日はおにぎりだけじゃなくから揚げもつけといたよ」

加賀「それは気分が高揚しますね」ガサガサ

415: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:46:51.03 ID:0LBlMM6p0


提督「最近どう?艦娘としての訓練は」

加賀「かなりキツイです。水上の走り込みばかりで」モグモグ

提督「水上を走る、か。ビデオで見た事あるけどどんな感じなの?」

加賀「そうですね。堅いゼリーの上を歩いているようです」

加賀「かなり不安定なので歩くだけでも最初は苦労します」

提督「へぇ、なんかちょっと面白そうだ」


416: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:48:00.02 ID:0LBlMM6p0


加賀「そうはいってられませんよ。バランスを崩せば簡単に転んでずぶ濡れですから」

提督「そっか。まぁあの那智教官だし楽って事はなさそうだね」

加賀「ええ。提督はどうですか?」モグモグ

提督「んー、トレーニングもキツイし、指揮官として戦術とか覚えなきゃいけない事が多くて体も頭もクタクタだよ」

加賀「そうですか」モグモグ

提督「あとはこいつらの世話も」

加賀「はい?」モグモグ

提督「あ……なんでもないよ」

417: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:49:48.66 ID:0LBlMM6p0


提督「(実は先日の妖教官の授業の後)」

提督「(各自3人の妖精を世話する様に言われた)」


妖精A「zzz」スピー

妖精B「腹がいたい、正露丸ほしい」

妖精C「おしりかじりむしー」


提督「(妖精達は俺の体に載ったり、浮遊するなりで常に一緒にいる)」

提督「(艦娘の子達には相変わらず見えないようなので、特に伝えてはいない)」チラッ

加賀「?」キョトン モグモグ


418: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:50:56.35 ID:0LBlMM6p0

提督「(妖精達としばらく過ごして分かった事)」

提督「(確かに発する言葉や行動に謎は多いけど)」

提督「(こちらの言う事はしっかり聞いてくれるし、色々教えてくれたりもして助かっている)」

提督「(何より驚いたのは彼女達の技術力……)」

提督「(鉄くずからあっという間に拳銃を作り出しのには驚いた)」

提督「(製造したというよりは”生み出した”……まるで魔法の様に)」



────妖教官「妖精さんはウチら人類より遥かに優れた生物、だから妖精さんって敬意をもって言っているんだ」───

419: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/02(月) 10:53:24.75 ID:0LBlMM6p0

提督「(妖精……さんね)」

提督「(彼女達がいなかったら俺達人類はどうなっていたんだろうか……?)」

加賀「……何かお悩みですか?」モグモグ

提督「ん、ああ。なんでもないよ。それより、どう?今日のおにぎり」

加賀「とても美味です。一つ一つ丁寧に作られていますし、おにぎりの具が全部違って飽きません」

提督「そっか、気に入ってもらえたようで良かった」ニコ

加賀「……」ジー

提督「さぁそろそろ準備しなきゃね」


加賀「……はい」


431: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:14:13.45 ID:6erbywQ00


──
────
──────
───────



   学校内 廊下  



提督「(んーとここを右に……いや、こっちはさっき通ったな……)」キョロキョロ

提督「(書庫室は一体どこあるんだ)」ズーン

提督「(ホントこの校舎でかいし同じ様な部屋いっぱいあるしややこしい)」

提督「(にしても……)」



─────────────


那智「提督、貴様は戦術のなんたるかを分かっていない」

那智「書庫室に参考となる本がいくつかあるから読んでこい」

那智「今日は日が沈むまでそれを授業とする」



──────────────



提督「(なぁんて言われたけど……)」


432: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:16:58.50 ID:6erbywQ00


提督「(まだお昼にもなってないのにずっと本読んでろなんて……)」

提督「(読書ってあまり好きじゃないのになぁ)」

提督「(気が重い……ん?)」

提督「(前から大量に本を持ってフラフラ歩いてる子が……)」

提督「(あれ……前見えてるのか?……ってこっちくる!)」


スタスタ

ドォン

バタバタバタ


提督「ってて……」

日向「ううっ……」

提督「だ、大丈夫?」

日向「ああ……うん。平気だ」

433: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:19:27.58 ID:6erbywQ00

日向「それよりすまなかった……こちらの不注意だ」

提督「いえいえ、お気にせず」

提督「……それにしてもすごい量の本だね。どこかに持ってくの?」

日向「うむ、読み終わったのを一気に返そうと思ってね。書庫室に向かう所だよ」

提督「書個室……」

日向「どうした?」

提督「丁度書個室を探してて少し迷ってたんだ。良ければ運ぶの手伝うから場所を教えてもらえない?」

日向「ふむ。それは構わないよ。ぶつかった礼もしたいし」

434: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:20:31.87 ID:6erbywQ00


提督「じゃあ本は半分もつね」サッサッ

日向「すまないな。頼むよ」

提督「ん、【海戦兵法の心得】……か」

日向「興味があるのかい?」

提督「那智教官に戦術関係の本をしっかり読んでこいっていわれてさ……今から書庫室に籠らないといけないんだ」

日向「なるほど。指揮官志望は大変だね……んしょ。書庫はあっちの方だ」スッ

提督「あ、うん。わかった」

435: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:21:54.34 ID:6erbywQ00


────────────────

  書庫

 
提督「書庫なんていうからもっとこう本が山積みなイメージをしてたけど……」

提督「こんな大きい部屋でしっかり管理されてるんだ」

日向「たしかに……図書館、といった方が近いかもしれないね」

提督「この中から探すのは大変そうだなぁ」

日向「こっちに来るといい」

提督「ん?」

日向「戦術の本だろ?大体どこに何があるか把握してるから案内する」

提督「おお!助かるよ!」

436: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:33:46.53 ID:6erbywQ00


 ~ 数分後 ~


提督「すごい量だな……」

日向「まぁ軍に関係する文献を詰め込んだ場所だからな。マニアックな物まで豊富にそろっている」

提督「なるほどね。今日はここにある本を読み漁る事にするよ。ありがとう……えっと」

日向「日向だ。足柄教官のクラスに所属している」

提督「ありがとう日向さん。俺は提督、さっきもいったけど那智教官のクラスだよ」

日向「提督か、覚えておこう。私の事は呼び捨てで構わない」

提督「分かった。日向は本が好きなんだね」

日向「たしかに本は結構読む……運動があまり得意じゃなくてね、昔から本ばかり読んでいた」

提督「そうなんだ」

437: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:36:48.40 ID:6erbywQ00


日向「……っと。そろそろ戻らないと足柄教官に文句を言われてしまう」

日向「最近体重が減らないと言っていて機嫌が悪いんだよ」ハァ

提督「そ、そっか。大変だね」

日向「うむ。それでは失礼するよ」スッ

提督「うん、またね」


スタスタ ガチャ



提督「(どこか達観しているような子だったな。頼りがいがありそうな……)」

提督「(ま、いいや。俺はこの本をガツガツ読まなきゃね)」


────────
───────
─────
───
──

438: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:38:34.89 ID:6erbywQ00


──
────
─────
──────
───────



…て………と………く

て……いと……く……



日向「提督!」

提督「……んー……」ムニャムニャ

日向「起きろ!提督!」

提督「ん……あぁ、あれ日向……?」バッ

日向「本を取りに来るついでに様子を見にきたらこれだ」

提督「え、あ……」

439: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:40:45.81 ID:6erbywQ00

日向「そんな恰好で地べたに寝て……教官にみられたら大目玉だぞ」

提督「はは……本を読み終えたらついね」

日向「気がたるんでいるよ、そんな事では」クドクド

提督「か、勘弁してくれ」

日向「……まったく。さぁそろそろ戻って教官に報告しないと怒られるんじゃないか?」

提督「え、、、今何時?」

日向「19時だよ」

提督「うわ!そりゃまずいな!」ガサガサ

日向「本の片付けは私がしておく。先に行ってくるといい」

提督「ああ、ごめんな日向。今度何かお礼するよ!」

日向「気にするな」

440: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:42:19.67 ID:6erbywQ00


提督「じゃあいってくる!」ダッ

日向「おい!あんまり急いでけがするなよ」

タッタッタッ

日向「……慌ただしいな」

日向「さて、本をかたづけるか……ん」

日向「随分難しい本を読んでいたのだな提督は……」

日向「海流利用戦術、艤装と陣形の調和、空間認識能力による砲撃向上術……」

日向「どれも素人が読むには骨が折れるものばかり……」

日向「しかもあいつ全部読んだといっていたな」

日向「この短時間で読めるはずが……」

日向「まぁ大方パラッと流し読みしただけだろうな」

日向「……さて、とっとと片付けて私も帰らなければ」






441: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:48:15.79 ID:6erbywQ00

  ~数日後~


  教室 朝



那智「おはよう」

生徒「「おはようございます」」

那智「早速だが連絡事項がある」

那智「まだ少し先だが、指揮官志望の者と艦娘の合同訓練が始まる」

那智「内容としては指揮官志望の者1人に対して艦娘が3人つくチーム体制で様々な訓練を行っていくものだ」

那智「その為に指揮官志望の者は艦娘を3人選考した上、合同訓練に挑んでもらいたいのだが……」

那智「急に選べと言われても難しいと思う。なので、艦娘選考会を来週に行う」

那智「選考会では、基本的な訓練の様子を指揮官志望の者に見てもらい」

那智「艦娘の実力を査定して自分のチームへ誘うという流れだ」

那智「他の指揮官と選考が被る場合もあると思うが」

那智「その時は艦娘の意思を尊重するものとする」

那智「指揮官の者には後程、各艦娘の艦種や訓練データを配布するので」

那智「しっかりと分析し、選考に利用してくれ」


那智「以上だ」



442: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:50:00.87 ID:6erbywQ00


提督「(艦娘との合同訓練……)」

提督「(3人を選んでチーム……いずれ指揮官として艦隊を率いる為の訓練て事か)」

提督「(うーん、大和は勿論誘うとして……)」

提督「(あとの二人はどうしようかなぁ)」

提督「(……とりあえず大和に相談してみよう)」



───────────────────────



443: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:50:45.65 ID:6erbywQ00


   校内  廊下
   

大和「どうしたのよ急に呼びだして」

提督「聞いたか?合同訓練の事」

大和「ええ、知ってるわ」

提督「俺と組んで欲しいんだけどいいかな?」

大和「勿論よ」

提督「おお!良かった。断わられなくて」


444: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:52:21.75 ID:6erbywQ00

大和「断るわけないじゃない。むしろ誘われなかったら怒ってたわ」

提督「さ、誘って良かった…………ところでなんだけど」

提督「合同訓練はあと二人選ぶ必要があるんだ」

提督「誰か誘いたい人とかいるか?」

大和「んー……まぁ最近結構仲の良い子とかはいるけど……」

大和「それは提督自身が決めた方がいいんじゃないかしら」

提督「俺が?」

大和「そうよ。選考会があるんでしょう?」

445: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:53:06.51 ID:6erbywQ00

大和「自分の目でみて、自分で考えて、自分で決めなきゃダメよ」

大和「どんな子達を選べば自分と合うかを」

大和「性格から艦種、基本艤装や基礎能力を見て導くものでしょう?」

大和「選ぶ所から指揮官としての実力を確かめられてるのよ」

提督「…………」

大和「間違ってるかしら?」

446: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:54:40.84 ID:6erbywQ00

提督「いや、返す言葉もないよ。その通りだ」

提督「今度の選考会でじっくり見て考えて、自分が納得した人達を選ぶ」

大和「ええ、期待してるわ」

提督「でも大和は絶対俺の所きてくれよ。それだけはもう決めた」

大和「うふふ、分かってるわよ。誰に誘われても断るから安心しなさい」

提督「うん……相談にのってくれてありがとうな」

大和「どういたしまして。さて……私は教室に戻るわね」スッ

提督「ああ、またな」ヒラヒラ



提督「(自分で考え自分で決める……か)」


提督「……しっかりしなきゃな」


447: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 15:57:00.30 ID:6erbywQ00



 ~ 選考会 当日 ~
 

 士官学校 訓練用疑似海域 


那智「よし、これより艦娘用基本訓練兼選考会を始める」

那智「艦娘は通常通り基本訓練を行い、指揮官志望の者は選考への参考となるよう見学に努めろ」

那智「私語雑談は禁止、指揮官志望の者は無暗に訓練場へ近づかない様に!」


生徒達「「了解!!」」




─────────────────────


448: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:00:52.25 ID:6erbywQ00


訓練場監視塔


提督「(すごいな、ここなら全訓練海域見渡せるし、モニターを操作すれば遠い場所もバッチりだ)」

提督「(さっそく大和の様子を見に行きたいけど……)」

提督「(たしか戦艦型は砲撃訓練から始めるとかいってたから……こっちの部屋か)」

提督「(おお……ここからなら良く見えるな、大和も発見したぞ)」


449: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:04:40.51 ID:6erbywQ00

提督「(砲撃訓練は列ごとに並んで順番に砲撃を行い、目標の静止物体に当てる訓練)」」

提督「(戦艦型は砲撃による攻撃力は高いが命中率が低いと聞く)」

提督「(だから今回の訓練での合格ラインは全体の命中率が30%以上ある事、普通は50%らしいけどね)」

提督「(30%と聞くと低いと思われるけど実際はかなり難しい)」

提督「(海上による波のブレ、砲撃の反動、風、艤装のコンディション)」

提督「(すべてが関わってくるから想像以上に難しいんだよな)」

提督「(まぁ俺は艦娘じゃないからよく分からないけど)」


451: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:06:00.20 ID:6erbywQ00


ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドカァァン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン


提督「……っ」キーン

提督「(すごい音だ……連装砲は通常の軍艦より相当小さいけど威力は同じ)」

提督「(そう考えるとこの爆音もしょうがないか)」

提督「(ん……そろそろ、大和の出番みたいだ)」



452: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:16:50.94 ID:6erbywQ00

ドォン ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドカァァン ドカァァン ドォン ドカァァン ドォン


提督「(10発中、4発命中。上々じゃないか。途中から上手く修正したな)」

提督「(まぁ大和の今までの訓練成績を見たけどかなり優秀だったし)」

提督「(特に砲撃に関してはトップクラス、反動をものともしない命中精度だ)」

提督「(昔からそうだけどあいつは何でも上手にこなすなぁ……ほんとに)」

提督「(って感心してる場合じゃない、しっかり他の人も見てかないと)」

提督「(次の人は……え、あれって……)」

提督「(日向じゃないか。あいつも戦艦型だったのか)」

453: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:18:48.97 ID:6erbywQ00

ドォン ドォン ドォン ドォン ドカァァン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン


提督「(10発中1発命中、お世辞にも良いとはいえない)」

提督「(大和と比較するとよく分かるが反動を上手くさばけていない)」

提督「(動いていない状態であれじゃあ実戦になったらどうしようもないな)」

提督「(今までの訓練成績もみるかぎり……えっと……」ペラッペラッ

提督「(……下から数えた方が早い成績だ)」

提督「(運動はあまり得意じゃないといっていたし……しょうがないのかな)」

提督「(いずれにせよ選考内には考えにくい)」


提督「(……次をみにいくか)」


454: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:20:51.23 ID:6erbywQ00


────────────────────────

提督「(えーっと空母型の訓練場はここか)」

提督「(チームを編成するにあたり空母型は必要不可欠)」

提督「(索敵、開幕爆撃、制空権の奪取etc)」

提督「(戦況を一人で替える事ができる力を持つのは空母型だけだ)」

提督「(ここの訓練では制限時間内に空に浮かぶ輪っかの中へ正確に艦載機を飛ばす事と)」

提督「(空で動いている目標部全ての破壊)」

提督「(艦載機は好きなだけ運用できるが、失敗した艦載機の数だけマイナスされるから注意が必要)」

455: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:21:59.83 ID:6erbywQ00


ブゥウウウウン パパパパパ ドカァーン

ブゥウウウウン パパパパハ ドカァーン


提督「(あの小さな艦載機のどこにあれ程の攻撃力があるんだか……)」

提督「(ほんと不思議だよな……艦娘って……)」

提督「(ってそんな事考えてる場合じゃない一人一人チェックしないと……)」

提督「(……しかも次は加賀の出番だし)」


456: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/05(木) 16:23:48.98 ID:6erbywQ00

ブゥウウウウン パパパパパ ドカァーン

ブゥウウウウン パパパパハ

パパパパパ


提督「(……ふむ。可もなく不可もなく。大体平均ってとこか)」

提督「(過去の訓練結果もみた限り大体真ん中より上くらいの成績)」

提督「(特筆すべき点はない……か)」

提督「(只気のせいかなぁ)」

提督「(かなり余力を残している様な……そんな風に見える)」


465: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:46:28.15 ID:sYup9Vum0


──
───
────
─────
──────


選考会 終了


那智「今日の選考会により合同訓練の艦娘が決まった者は」

那智「来週までに私へ申請書を提出してくれ」

那智「言わなくても分かると思うが、艦娘には必ず許可を取って申請書に書くようにな」

那智「尚、申請書をださなかった者は減点対象となるので注意するように」

那智「以上だ」


466: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:47:22.52 ID:sYup9Vum0


提督「(来週までかぁ……)」

提督「(大和との他にもう一人声をかける人は決めたけど、あと一人がなぁ……)」

提督「(いいなと思った艦娘の子達は大分人気のようで……

提督「(もう他の同級生にかなり声をかけられてるみたいだ)」

提督「(どうしたもんかなぁ)」

提督「(……とりあえず明日、二人目を誘ってから考えよう)」


467: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:49:04.13 ID:sYup9Vum0



────────────


 ~ 次の日 ~


提督「おはよう加賀」

加賀「おはようございます」

提督「はい、いつもの。ここおいとくね」ヒョイ

加賀「ありがとうございます」スッ

提督「今日は加賀に好評だった具のおにぎりをたっぷり入れてきたよ」

加賀「それは胸が高鳴りますね」ワクワク

提督「しかもしかも今日は付け合せのおかずも色々だ」

提督「卵焼きにウインナー、漬物もある」スッ

加賀「なんと……」ドキドキ

提督「それだけじゃない。飲み物も少し高級な緑茶を入れてきた。好きなだけ飲んでくれ」スッ

加賀「…………」

468: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:50:41.91 ID:sYup9Vum0


提督「あとな、おかわりもたっぷりもって」

加賀「提督」

提督「な、なに?」

加賀「どうしたんですか?いつもこれ程持ってくる事なんて無いのに」

提督「い、いやぁたまにはいいんじゃいかなと思ってさ、ハハハ」

加賀「…………」ジー

提督「あはは…………」タラタラ

加賀「…………」ジー

469: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:51:38.95 ID:sYup9Vum0

提督「ええっと……」

提督「あ、あのさ、良かったらでいいんだけど……」

提督「俺と合同訓練のチーム、、、組んで欲しいんだ……」

加賀「…………」ジー

提督「い、嫌ならいいんだ!嫌なら!他の人にも誘われてるかもしれないしさ」

提督「まぁそのなんだ。加賀とはそこそこ仲が良い……と思ってるし……」

提督「それに昨日の選考会見てて……すごく気になって……」

提督「駄目……かな?」


加賀「…………」ジッ

提督「…………」ゴクリ





加賀「……いいですよ」

470: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:53:36.04 ID:sYup9Vum0

提督「ほ、ほんとか!?」

加賀「ええ、特に他の方から誘われてはいませんし」

加賀「まぁ……提督にはいつもお世話になっていますから」

加賀「合同訓練、共にがんばりましょうか」

提督「おお!ありがとう加賀!良かったぁー……断られたらどうしようかと……」

加賀「でも」

提督「はい?」

加賀「こういった食べ物で釣るような真似は少し困りますね」

加賀「私がまるで食いしん坊みたいじゃないですか」

提督「ご、ごめん……」

471: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:54:29.67 ID:sYup9Vum0


加賀「私だって一応女性ですからね。そういった体面は気にしますよ」

提督「ほんと申し訳ない……」

加賀「……分かってくれればいいんです」

提督「うん……まぁちょっと作りすぎたみたいだし」

提督「さすがにこの量は食べきれないよね」

提督「誰か知ってる人にわけてくるよ」スッ

472: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/06(金) 16:57:45.45 ID:sYup9Vum0

加賀「待ってください」ガシッ

提督「グエッ」ビーン

加賀「誰も食べないとは言っていないでしょう」

提督「でもこの量……」

加賀「せっかく提督が私の為に作ってきてくれたんです」

加賀「わ・た・し・が」

加賀「しっかり食べきりますのでご安心ください」

提督「お、おう……」

加賀「(フフ……やりました)」ニヤニヤ

提督「(5人分はあるけど……だいじょぶか?)」




~ 数分後 ~




加賀「結構なお手前で」ケプッ

提督「」


481: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:01:57.89 ID:nZl6xp1D0


──
───
────
─────
──────



艦娘A「ごめんなさい、もう他の人に誘われてまして」

提督「そうですか。分かりました。話聞いてくれてありがとう」

提督「(……はぁ、これで6人目)」

提督「(大体成績の良い艦娘の子達は別の指揮官に誘われているみたいだ)」

提督「(予想してたとはいえ中々厳しいもんだなぁ)」

提督「(……仕方ない。妥協って言い方は悪いけどもう少し敷居をさげてみるか)」

482: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:05:52.55 ID:nZl6xp1D0



提督「(もう一回、訓練成績の表を見直して検討しなお……)」スッ

提督「(……あれ?)」

提督「(かばんに入れといたはずだけど……)」ガサゴソ

提督「(あ、もしかして……訓練場監視塔の机に置いてきたまんまなのかも)」

提督「(仕方ない。面倒だけど、、、見に行くか)」


483: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:07:55.84 ID:nZl6xp1D0


──────────────


   訓練場監視塔


提督「たしかここらの机に……」

提督「お……あったあった、良かったぁ。この艦娘の成績表がないと参考になるものがないからね」

提督「さて、さっさと帰って考えを練りなおさなきゃな」


ドォン ドォン ドォン


提督「(砲撃の音?こんな時間なのに……誰か訓練してるのかな」

提督「(こっちの方からか)」スタスタ

提督「(一人……か。砲撃練習してるみたいだ、誰だろう)」

提督「(モニターでもっと近づけて見てみよう)」

提督「ん……あれは……」

484: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:13:26.76 ID:nZl6xp1D0

────────────

訓練海上

日向「くそ……」

日向「なんで上手く当たらないんだ!」

日向「計算は完璧な筈!」

日向「射撃角度も!艤装の整備も!威力の調整だって!」

日向「こんなに練習してるのに……」

日向「他のやつらと何が違う!」

日向「むいていないのかな……私には……」

日向「たしかに私は体を動かす事……運動が苦手だ……」

日向「昔からどんくさくて周りに迷惑をかけて……」

日向「だから……本ばかり読んで家に閉じこもっていた……」

日向「艦娘になったらマシになると思っていたのに……」

日向「これではまた本の虫女などと言われバカにされる……」

日向「…………くそ……」

日向「……まだだ……練習が足りないんだ……」

日向「やってやる……」チャキ


ドォン ドォン ドォン


────────────────


   訓練場監視塔



提督「…………」


485: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:15:05.68 ID:nZl6xp1D0

   ~ 次の日 ~


   教室 朝


加賀「おはようございます」

提督「……ん」フワァ

加賀「どうしたんですか?すごく眠そうですが」

提督「あぁ……ちょっと夜遅くまで色々しててね」

提督「ほぼ寝てないんだよ……」

加賀「夜更かしは関心しませんね」

提督「ハハ、耳に痛いね」

加賀「ところで……」ソワソワ

提督「ん?」

加賀「朝ですよ」ソワソワ

提督「ああ、そうだね」

加賀「朝といえばほら!」ワクワク

提督「あっ!」

加賀「はい!」




提督「ごめん加賀。今日は朝ごはん作り忘れた……」

加賀「はぅっ」ガーン

486: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:18:11.91 ID:nZl6xp1D0


~ 放課後 ~


訓練海域


日向「……」チャキ


ドォン ドォン ドォン ドォン


日向「くっ……」
 
日向「この距離で命中率が30%以下か……」

日向「話にならない……」

日向「やはり……私には……」



  「まだ足りない」



日向「え?」

提督「全然足りない」

日向「君は……なぜここに」

提督「書庫で会った以来だね、日向」

提督「たまたま監視塔に用があってさ」

提督「いい音がすると思って覗いたら」

提督「日向がいたから声をかけたんだけど」

日向「そうか……」

487: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:19:09.73 ID:nZl6xp1D0

日向「で、足りないとは何の事だ」

提督「踏ん張りかな」

日向「踏ん張り?」

提督「うん。砲撃をする時の反動を抑える踏ん張り。もっと言うと反動制御だよ」

提督「日向は上半身ばかりで支えようとしているからいけないんだ」

提督「もっと下半身……ていうか身体全体を使わなきゃ」

提督「試しにしゃがんで打ってみるといい」

日向「ふむ……分かった」

提督「あと、今の射撃角度計算と距離計算の仕方も教えてもらっていい?」

日向「ああ」



488: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:19:59.21 ID:nZl6xp1D0


─────────────────


ドカァン ドカァン ドォン ドカァン


提督「うん。いい感じだ」

提督「あとは砲撃直前の風や気圧に対しての調整をできるようになればもっとよくなるよ」

日向「…………」


提督「装甲艤装ももう少し重めにしよう。そうする事で重心が安定するかも」


提督「ただ、回避運動が難しくなるけどね……って日向?」

489: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:21:34.41 ID:nZl6xp1D0

日向「やった……」

提督「ん?」

日向「やったぞ!提督!あんなに当たったのは初めてだ!」ガバァ

提督「うぁ!急に抱きつくなって//」ムギュ

日向「キミのアドバイスのおかげだ!本当に感謝するぞ!」スリスリ

提督「おい!日向!当たってる!大きいの当たってる!//」ムギュムギュ

日向「……ハッ」バッ

490: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:23:26.42 ID:nZl6xp1D0

提督「お、落ち着け」

日向「コホンッ……すまなかった」

日向「ま、、、まぁあれだ、中々やるなキミは」

提督「何が?」

日向「何がって……的確に色々指導してくれたじゃないか」

提督「いや、大した事は言ってないよ」

提督「本で読んだ事の受け売りだしね」

日向「本?」

491: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:25:21.07 ID:nZl6xp1D0


提督「うん。昨日ちょうど艦娘専用の基本砲撃についての本を読んでいてね」

提督「その中に照準が上手く定まらない原因について色々書いてあったからさ」

日向「(艦娘の基本砲撃……について書かれている本?)」

日向「(私が知る限り書庫に置いてあって参考になるレベルの物は1冊か2冊)」

日向「(どちらも分厚く専門用語だらけの難しい本だった気がするが……)」

日向「(それを一日で読んだのか?)」


492: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:27:04.83 ID:nZl6xp1D0

提督「いやぁおかげであまり寝てないんだけど……」

提督「まぁ、日向の役に立てたみたいだし良かったよ」ニコッ

日向「ああ……」

提督「さて、俺は眠いし先に帰るね」

提督「あんまり頑張りすぎるんじゃないぞ」

日向「うん。ありがとう提督」

提督「じゃあな」ヒラヒラ


493: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:28:16.72 ID:nZl6xp1D0



────────────


 訓練場 受付口
 
 
日向「すみません」

受付員「おお、日向さん。今日はこれで終わりかい?」

日向「はい」

受付員「お疲れ様。毎日訓練なんて偉いねぇ。はい、ここにサインしてね」

受付員「ところであの青年は知り合いかい?」

日向「はい?」

受付員「訓練場で一緒に喋っていた男の子だよ」

日向「ああ、提督の事ですね。同級生です」

受付員「なるほどねぇ。昨日もここに来てたから何かなぁって思ってね」

494: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:29:19.10 ID:nZl6xp1D0

日向「え、昨日も?」

受付員「うん。なんか忘れ物を取りにいくとか行ってね。監視塔の方へいってたけど」

受付員「今日も来てたから気になってね」

日向「…………そうですか」




日向「(提督……昨日もきてたのか)」

日向「(もしかして昨日訓練を見ていて……)」

日向「(それで色々調べてくれたとしたら……)」

日向「(まさか……な)」

495: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:32:09.68 ID:nZl6xp1D0



 ~ 数日後 ~


  教室


艦娘B「ごめんね?もう違う指揮官の子に誘われてるの♪」

提督「あ……そうですか……話聞いてくれてありがとうございます」ガーン

提督「(ハハハ……まずいぞ)」

提督「(いよいよチームに入ってない子が少なくなってきた)」

提督「(残り1日……)」

提督「(このまま決まらずマイナス点なんて事もありえるかも……)」

提督「……はぁ」


496: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:33:15.03 ID:nZl6xp1D0


  「キミ」
  

提督「ん?」

日向「何をそんなに落ち込んでいる」

提督「日向か。まぁ色々あってね……」ドヨーン

日向「そ、そうか」

提督「うん」ドヨーン

497: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:34:25.36 ID:nZl6xp1D0

日向「何か困っている事があるなら何でも言え」

提督「え?」

日向「この前の礼がしたいんだ。まぁ私ができる事なんて大してないかも知れんが」

提督「…………」

提督「じゃ、じゃあ俺と合同訓練用のチームを組んでくれないか?」

日向「わかった」

提督「やっぱりそうだよね。この期間になっても戦艦型の日向が誘われていない筈が……」

提督「え?なんて?」

日向「分かったといったんだ。キミのチームに入るよ」


498: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:36:11.40 ID:nZl6xp1D0

提督「ひ、日向!ほんとか!いいのか!」

日向「くどいぞ、良いといったんだ。私は成績がよくないからな。まだ誰にも声かけられていない」

提督「そっか!よし!これで3人揃ったぞ!ありがとう日向!」スッ

日向「うん。よろしく頼むよ、提督」ガシッ

提督「早速申請書を提出してくる!ホントありがとうな!日向!」ダッ

日向「ああ……って急ぎすぎて転ぶなよ」



日向「(ふふ……提督のやつ、喜び過ぎだろう)」

日向「(他の誘いを断っておいて良かったな……)」

499: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/09(月) 11:38:16.63 ID:nZl6xp1D0


─────────


   教官室


那智「ふむ。大和、加賀、日向」

那智「この3名の登録で間違いないな?」

提督「はい、間違いありません」

那智「分かった。こちらで受理しよう」

提督「ありがとうございます」



提督「(よし!色々あったけど決まって良かった)」

提督「(合同訓練……この3人でいい成績を残してやるぞ!)」

514: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:40:31.59 ID:xPj6qw8B0


──
───
────
─────
──────
───────


   教室


那智「合同訓練申請書の提出期限だが、今をもって締め切る」

那智「今からの変更は特別でない限り不可能とする」

那智「というわけで、今週末から始まる合同訓練に向けて各自しっかりと準備をするようにな」

那智「以上」

515: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:42:06.30 ID:xPj6qw8B0

女提督「……すいませーん、那智教官」

那智「なんだクズ」

女提督「あのぉ……実はまだ申請書を提出してなくてですね」

那智「知っている」

女提督「へ?」

那智「言った筈だ。申請書を提出しなかった者は減点対象だと」

女提督「あ、減点ですか……なるほどー……」アセアセ

那智「減点、という意味はわかっているよな?」

女提督「えっとどうなるんでしょうか?」ゴクリ

那智「明日から毎日補修だこの馬鹿者が!貴様のその生ぬるい精神をたたき上げてやる!」

女提督「ひぃいいいいいい」



生徒達「「(学習しねぇなー……あいつ)」」



516: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:43:18.76 ID:xPj6qw8B0

 ~ 放課後 ~


加賀「空母型の加賀です。よろしくお願いします」

日向「戦艦型の日向だ。よろしく」


大和「ええ、よろしくお願いしますね」ニコ


提督「ふぅ……無事人数があつまって良かった。何はともあれ、みんな仲良くやっていこうね」

517: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:44:24.84 ID:xPj6qw8B0

大和「提督、ちょっとこっちへ」

提督「ん、、どうした?」

大和「いいからきなさい」グイ

提督「うぐ……ひっぱるなよ急に」

大和「説明してもらおうかしら」

提督「何をだよ」

大和「あの二人を選んだ理由」

提督「俺の友人だ」

518: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:46:22.92 ID:xPj6qw8B0

大和「そう」スッ

提督「いひゃひゃ!ほほをひっぱるひゃ!」グイーン
(いたた!頬をひっぱるな!)

大和「提督、言ったわよね?」


────「選考会でじっくり見て考えて、自分が納得した人達を選ぶ(キリッ」


大和「それでなんで結局、自分の知り合いを選んでるのよ!」

提督「……ひょ、ひょうがひゃいだろ!へらぼうにぼあらひょいが激しくてさ」グイーン
(しょうがないだろ!選ぼうにも争いが激しくてさ)


提督「ひゃいつらはひゅぎょくいいひょだしひっとひゃんばってひゅれるとひょもったんひゃ!」
(あいつらはすごくいい奴だしきっとがんばってくれると思ったんだ!)

大和「…………」ジー

提督「うう……」ビヨーン

大和「はぁ……まぁいいわ」スッ

大和「なんとなくこうなる事は分かってたしね」


519: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:47:24.51 ID:xPj6qw8B0


提督「いてて……まぁたしかにちょっと予定とはちがうけどさ……」

提督「俺はこのメンバーで十分な成果をあげる自信があるよ」

大和「根拠は?」

提督「なんとなく」

大和「次はどこつねってやろうかしら」

提督「ま、まて!暴力反対!」


520: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:48:31.95 ID:xPj6qw8B0

加賀「……あの」

大和「はい!どうしたの?」

提督「(助かった)」

加賀「随分仲が良いんですね」

大和「そうね。昔からの知り合いだし」

加賀「なるほど」

日向「ほう、恋仲……という訳ではないのか?」

大和「そんな訳ないじゃない、ただの幼馴染よ」

提督「(ただの……ね)」サスサス


521: ◆vLyL7y0Zk. 2014/06/11(水) 11:49:40.15 ID:xPj6qw8B0

大和「さぁせっかくあつまったんだし、親交会と称してどこかへ行きましょう」

提督「お、いいな。どこがいいかな」

加賀「それならここの近くにデザートが美味しいカフェができたと聞きました」

大和「いいわね~。そこにしましょう。日向は平気かしら?」

日向「ああ、問題ない」

大和「よし♪それでは提督の奢りでデザートを堪能しに行きましょう!」

提督「おう!」



提督「…………え?」



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