ガタンゴトン


神様「♪~」ニコニコ

神使「・・・あの、神様?」

神様「何かな? 神使君や」

神使「どうして今回は付いてくるんですか? いつもは嫌がるのに・・・」

神様「ふふふ。 それは犬ころが嘘をついているからだよ」ニヤッ

神使「・・・・・・」

神様「神使会なら、私を近場まで連れて行こうとする。 でも~今回は違った!」

神使「うっ・・・」

神様「きっと私を連れて行きたくない場所、つまり楽しいところに行く気だ!」ドヤッ

神使「はぁ~・・・」ガックリ

神様「私を騙すならもっと念入りにするべきだったな」ウヒャヒャ


ガタンゴトン

引用元: ・神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 4社目 



792: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:00:37 ID:MwTzfhf.

■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2019年春


テクテク


神使「神様、約束してください」

神様「あ?」

神使「絶対に暴れない、絶対に問題を起こさない、絶対に言うことを聞く」

神様「お前さぁ、私を何だと思ってるわけ?」

神使「例えば、ものすごく可愛くて神様好みの少女さんがいたらどうします?」

神様「まぁペロるね」

神使「しかも・・・ その方が人とは少しだけ違う存在だとしたら?」

神様「そりゃ剥くよ。 そして全身をローアングルから舐め回すように―――」

神使「ダメです。 全て禁止です」

神様「はぁ? それじゃ私の存在意義がないじゃん」

793: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:01:14 ID:MwTzfhf.

神使「今回ばかりは神様がいつも通りに接すると国際問題になります」

神様「私は生物兵器か?」

神使「遠からず」

神様「おい」

神使「神様の身に何があっても責任取れませんので」

神様「それって何、どっかの国の王女様でも来るの?」

神使「そんな話はこちらサイドに話なんか回ってきませんから」

神様「こちらサイドと言うことは・・・」

神使「神宮の、いえ日本の恥だけはさらさないでくださいね」

神様「ん~ よく分からないけど善処します!」ビシッ

794: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:02:06 ID:MwTzfhf.

――― キセキ野教会


神様「あれ? ここって・・・」

神使「キセキ野教会です」

神様「偽シスターのうさーがいるところだよな。 アイツと会うのは何百年ぶりかなぁ~」

神使「去年お会いしてます」

神様「テヘッ」ペロッ


神使「いいですか神様、ここから先では大人しくしてくださいね。 約束ですよ?」

神様「わーてるって。 迷子の子ウサギみたいにかわゆくプルッてるから」

神使「では、入りましょう」

795: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:03:14 ID:MwTzfhf.


ギー


神様「レジース エンド ジェントルメン! 皆大好きかわゆい神ちゃんの登場だ! ドドン!!」

うさー「!?」ビクッ

神使「2秒前の約束も覚えていないんですか・・・」ハァ

うさー「げっ、神ちゃん!」

神様「げっ!って何だよ偽シスター」

うさー「本物のシスターだよ! なんで神ちゃんがここに・・・」

神使「申し訳ありません。 神様を巻くのに失敗しまして」ペコリ

うさー「う~・・・ 終わった・・・」

神様「私を抜かして愉快な仮面舞踏会を開催するそうだな?」

うさー「そんなのしないよ! ここは教会! 修道院!」

796: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:04:00 ID:MwTzfhf.

神様「あれ? うさーだけか? 修道女ちゃんは?」キョロキョロ

うさー「あ~ 今パチカンの方に行ってて」

神様「パチカン!?」

神使「で、では神様。 温泉付のホテル取りましたから私達はそちらに行きましょうか」


ギー


一同「?」クルッ

少女「はじめまして、パチカンから参りましたウリエルと申します」ペコリ

うさー「は、はじめまして。 ず、随分早かったですね」

少女「遅れてはいけないと思いまして。 少し早すぎましたでしょうか、すみません」ペコリ

うさー「全然大丈夫だよ! 長旅で疲れたでしょう。 お部屋に案内するからこっちへ」スタスタ

神様「ぁ・・・ ぁ・・・」ワナワナ

神使「神様?」

神様「ワイのストライクゾーンにはまりマクリマクリスティー!」ピョーン

少女「キャー!!」

797: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:05:07 ID:MwTzfhf.

――― 数分後


神様「本当にすいませんでした。 ついテンションが・・・ 警察だけは勘弁を」ドゲザ

少女「気にしないでください。 熱烈な歓迎ありがとうございます」ニコッ

神使・うさー(良い子だ)


神使「神様、飛びつかないって約束しましたよね?」

神様「だって! こんな天使のようにかわゆい少女に抱きつかないなんて失礼だろ?」

神使「抱きつく方が失礼です」

神様「じゃぁ剥く? スポーンって」

神使「・・・・・・」ジー

神様「冗談だよ、人を剥くのは私の主義に反するから。 剥くのはこっち側のヤツだけ」

少女「あの~・・・」

798: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:05:43 ID:MwTzfhf.

うさー「あっ、ごめんね紹介がまだだったね。 今土下座してるのが―――」

神様「私は、神宮に籍を置くとってもかわゆい巫女の神ちゃん!」

少女「巫女・・・ 聞いたことあります。 私達で言うところの修道女、シスターうさーと同じですね」ニコッ

うさー「まぁ、そんな感じだね。 いろんな意味で」ハハハ

神様「親しみを込めて皆はかわゆい神ちゃんと呼んでるから、そう呼んでもらって構わない」

少女「はい、かわゆい神ちゃん」ニコッ

神様「あんたが初めてや、そう呼んでくれたのは・・・」グスッ

少女「?」

神使・うさー(良い子だ)

799: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:06:20 ID:MwTzfhf.

うさー「そ、そしてこちらは神使さん」

神使「初めまして、神宮所属の神使と申します」ペコリ

少女「神使様!? 日本の神の使いですね! 仕える神は違えど私と同じですね」ニコッ

神様「ん?」

うさー「あ~ 彼女はパチカンの天使でウリエルちゃん」

少女「ウリエルと申します。 不束者ですがよろしくおい願いいたします」ペコリ

神様「天使なの?」

少女「はい。 でも、先日天使学校を卒業したばかりの未熟者でして」

神様「あ~ こっち側なら剥いとく?」

神使「神様?」

神様「うそうそ」

800: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/09(火) 22:06:55 ID:MwTzfhf.

神使「長旅ご苦労様です」

少女「初めての飛行機とても感動しました!」

うさー「さ、ウリエルちゃんお部屋に案内するね」

少女「その前に無事に着くことが出来た感謝を神に」

うさー「そだね、礼拝堂はこっち」スタスタ

少女「はい!」スタスタ


神様「・・・天使ねぇ~」ボソッ

804: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:35:37 ID:7Jf3JPRU

――― 教会内・談話室


神様「交換留学?」

うさー「うん。 ウリエルちゃんは日本へ、修道女ちゃんはパチカンで研修」

神使「ウリエルさんはまだお若いのにしっかりされた方ですね」

うさー「さすが天使! とっても良い子だよね!」

神様「でも何でわざわざウリウリは日本へ?」

神使「また変なあだ名を勝手に付けて・・・」

うさー「ウリエルちゃんは将来日本の担当天使になりたいんだって」

神使「そこでウリエルさんの研修先として白羽の矢が立ったのがこのキセキ野教会なんです」

神様「ん~ でも神宮は関係なくない?」

うさー「この教会は神宮の持ち物でもあるし、勝手にパチカンだけの判断って訳にもいかないみたいで」

神使「パチカンの方から神宮へ協力のお願いもありまして。 神宮としても、その・・・」

神様「めったにないチャンスだから監視したいと」

神使「まぁ、ストレートに言うとそうですね」

805: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:36:48 ID:7Jf3JPRU

神様「なるほどね~ それでお守り役として私が選ばれた訳か」フム

神使「私と、うさーさんにです」

神様「どうして私がハブられるんだよ! そこは私だろ! 私が最優先だろ」

うさー「ウリエルちゃんはパチカンで100年ぶりの天使なんだよ? それだけ大切な存在なんだよ」

神使「100年ぶり?」

うさー「これウリエルちゃんの履歴書」スッ

神使「拝見します」

神様「ぱちかーの あんげー・・・」

神使「パチカン法王庁付属天使学校ですね」

神様「お前ヒンズー語読めるの?」

神使「これはラテン語です」

806: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:37:55 ID:7Jf3JPRU

うさー「天使学校は天使の養成を専門に行う特殊校で、ウリエルちゃんは100年ぶりの卒業生なんだって」

神様「そんなに通うの?」

うさー「違うよ、100年間天使生がいなかったんだよ」

神使「という事は、ウリエルさん一人のための学校という事ですか?」

うさー「うん。 彼女が卒業してまた休校になったみたいだけど」

神様「ふ~ん。 新米天使ねぇ~・・・」

神使「何か気になることでも?」

神様「ねぇ、あれ本当に天使なの?」

神使「どういう意味です?」

神様「う~ん、私にはただの人にしか見えないんだけど」

うさー「あ~ 彼女はまだ正式には天使とは違うんだって」

神様「あ?」

うさー「正式な天使になるには、自ら困難な目標を立ててそれを達成した後に大天使の審査を経ないといけないんだよ」

神様「うわ~ アチラさんが好きそうな仕組みだな」

うさー「ちゃんとした天使になったら輪っかも羽根も出せるらしいよ」

807: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:39:14 ID:7Jf3JPRU

神様「で、どこまで面倒見るの?」

うさー「輪っかでるまで」

神様「何その投げっぱなしジャーマン」

神使「私はその間、平穏に過ごせるように万全を期すようにと言われています」

神様「仕方ないな。 ウリウリは私が手塩にかけて立派なエンターテイナーに育て上げる!」

うさー「う~ それが問題なんだってば~」

神様「まずは人を引きつけるポーズ芸だな」

神使「神様、今回はお願いですから手を出さないで下さい。 何かあったら洒落になりません」

神様「あ? 私がこんなに面白いオモチャを見つけてそう簡単に諦め付くと思ってんの?」

うさー「諦めて!」

神使「ウリエルさんが日本にいる間、大人しくしていたらコーラ1年間フリーパス券をあげます」

神様「!?」ピクッ

神使「しかも前払いです」」

神様「宣誓! 明日より神ちゃんはひたすらニートになることを誓います! ラーメン」

うさー「神ちゃんの中でコーラの存在ってどれだけ大きいの? あと、アーメンね」

808: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:40:12 ID:7Jf3JPRU

神様「それより、ウリボーは?」

神使「ウリエルさんです」

うさー「シャワー。 すぐ来ると思うけど」


ガチャ


少女「遅くなりすみません」ホクホク

神様「うひょ~ やっぱ辛抱たまらん! ウリウリちゃ~ん」ピョーン

少女「うわっ!?」

神使「ちょっと神様! 約束をいきなり破らないで下さい!」

神様「バーカ、明日からって言ったし~」

神使「うぐっ!」

809: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/11(木) 21:41:00 ID:7Jf3JPRU

神様「高速スリスリー」スリスリ

少女「くすぐったいですよ神ちゃんさん」ウフフ

神使・うさー(良い子だ)


神様「ふおっっ~っ!!」スリスリ


うさー「神ちゃんの目が完全にトランス状態なんだけど」

神使「30分もすれば飽きると思いますが・・・」

うさー「う~ 神使君、わたし明日からちょっと不安だよ」

811: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:28:31 ID:tF6njZkQ

――― 翌日


うさー「ふぁ~」テクテク

少女「おはようございます、シスターうさー」ニコッ

うさー「おふぁよ~ 早いね~」

少女「朝食の準備しておきましたから一緒に食べましょう」

うさー「ゴメンね、手伝わなくて」

少女「気にしないで下さい。 神ちゃんさんと神使様は?」

うさー「まだ朝の3時だしね。 寝かせておこうよ」


ガチャ


うさー・少女「?」クルッ

神様「ふぁ~ぁ」ヨロヨロ

少女「神ちゃんさん! こんな早く・・・ もしかして、私達に合わせて・・・」

神様「ん? 私これから寝るところ」

812: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:29:25 ID:tF6njZkQ

天使「えー!? 今まで起きていたんですか!?」

うさー「もー ダメだよ? あんまり夜更かししちゃ」

神様「エンジェル・ワーにはまっちゃってさぁ~」

うさー「エンジェル? 何それ?」

少女「!?(まさか神ちゃんさん、私のために天使の勉強を・・・?)」キラキラ

神様「かわゆい天使たちを手込めにして他の宗教を潰していくスマホゲーム」

うさー「それ“ワー”じゃなくて“ウォー”だね・・・」

少女「う~・・・」ガクッ


うさー「と、取りあえず神ちゃんはお休み~」

神様「おやふみ~」トテトテ


うさー「さ、朝ご飯頂こうよ!」アハハ

少女「はい゛」グスン

813: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:30:27 ID:tF6njZkQ

――― 翌日


うさー「今日は良い天気だね~」

神使「絶好のお掃除日和です」

少女「普段出来ないような細かいところもやってしまいましょう」

うさー「それじゃ、ウリエルちゃんは各お部屋のお掃除をお願い」

少女「はい!」

うさー「これ、お掃除セットね」

神使「あっ、こちらも一緒にお持ち下さい」スッ

少女「このスプレーは何ですか?」

神使「ダニよけ・・・ いえ、聖水です。 人体には無害ですので動かない布団にはそれで対処して頂ければと」

少女「動かない布団?」キョトン

814: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:31:29 ID:tF6njZkQ

――― 神様の部屋


コンコン

 神様「あ~い」

少女「ウリエルです。 お部屋のお掃除をしに来ました」

 神様「どぞ~」

ガチャ


少女「失礼しま・・・ す・・・」

神様「ん? どったの?」

少女「どうしたんですかこの惨状は!?」

神様「え?」

少女「こんなに散らかって」

815: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:33:16 ID:tF6njZkQ

神様「あ~ 私ニート生活中だから」

少女「そ、そうでしたか・・・ で、ではお掃除だけさせてもらいますね」ハハハ

神様「よろ~」モソモソ

少女「・・・・・・。 あの~」

神様「?」

少女「お布団を干したいのですが」

神様「いや~ しばらく干さなくてジメった布団の匂いが好きでさぁ~」クンクン

少女「・・・・・・」ガクッ

神様「後2週間くらいがベストかな? って、どったの?」

少女「」シュッ シュッ

神様「うわ~!! 何これ! 染みるー!!」ピョン

少女「・・・・・・」

神様「目が~ 目が~」タッタッタッ


少女(ダニよけってこういう事ですか?)

816: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:34:06 ID:tF6njZkQ

――― 数日後


神使「おはようございます。 うさーさん、ウリエルさん」

少女「おはようございます神使さん」ニコッ

うさー「おはよう神使君! 神ちゃんの様子はどう?」

神使「ニート生活を満喫しています。 たまにコーラとお菓子を買いに外へ出かけますが」

うさー「よくそんな生活飽きないね・・・」

少女「わ、私は朝の礼拝をしてきますね」ハハハ

うさー「そっか、じゃ私も一緒に――――」


 ウリウリー! ウリウリーー!!


うさー「神ちゃん?」

神使「神様の部屋からですね」

少女「神ちゃんさん!?」タッタッタッ

817: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/14(日) 23:35:45 ID:tF6njZkQ

――― 神様の部屋


バタン


少女「神ちゃんさん! どうされたんですか!?」ハァハァ

神様「うっ・・・ ウリウリが・・・ 私のウリウリが!!」プルプル

少女「わ、私ならここにいますが」

神様「大切に育て上げた私のウリウリが、堕天使にー!」


少女「・・・・・・」


うさー「どしたの?」

神使「何事ですか? 神様」

神様「昨日の夜は“おやすみ神ちおねーちゃん! 明日もキャッキャウフフしようね!”って言ってたのに」グスッ

神使「スマホゲーム?」

 堕天ウリウリ『弱すぎるぞ人間ども! これから本当の地獄を見せてやる』ヒャヒャヒャ

少女「う~・・・」ガクッ

818: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/17(水) 04:27:48 ID:TcVHZDBA

――― 数日後


ガチャ


少女「ふ~ 難所の掃除がやっと終わりました・・・ 後はトイレ掃除だけですね」テクテク

少女「何であんなにバナナの皮が散らかっていたのでしょう・・・」

少女「日本の巫女さんはあんなにだらけていても大丈夫なのでしょうか?」

少女「信仰は違えど神に仕える者としていかがなものかと思いますが・・・」ハッ

少女「いけません。 天使たる私がこんな感情を抱くだなんて」

少女「もしかして、神ちゃんさんは私がこんな感情を抱かないように身をもって―――」


ジョー


少女「?」チラッ

819: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/17(水) 04:29:44 ID:TcVHZDBA

神様「いや~ ●●●●が滝のように出るよ」ウヒャヒャ

少女「・・・・・・」パクパク

神様「ん? いや~ん。 ウリウリに●●シーン見られちゃった~」クネクネ

少女「ど、ドアを閉めて用を足してください!」バタン

 神様「メンゴメンゴ~」

少女「まったく///」


うさー「ウリエルちゃーん」スタスタ

少女「シスターうさー!」ビクッ

うさー「どうしたの? お掃除終わった?」

少女「え? あ、はい。 一通り終わりました」


ガチャ


神様「ふぃ~ 沢山出たよ」

うさー「あ、神ちゃん。 丁度良かった」

820: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/17(水) 04:30:45 ID:TcVHZDBA

神様「あ?」

うさー「暇ならお使い頼んでも良い?」

神様「え~ 面倒くせーな」

うさー「隣のはさまれ神社用の御神酒なんだけど」

神様「そんなの水でも良いだろ。 むしろ水じゃなきゃダメだろ」

うさー「う~ 一応体裁というか・・・ お駄賃あげるから」

神様「はい喜んで。 でも前金で頼むぞ」

うさー「分かったよ」

少女「・・・・・・」プルプル

うさー「どうしたのウリエルちゃん?」

神様「ウリボー顔赤いよ? 風邪でも引いた?」

少女「だ、大丈夫です。 それとウリボーでなくてウリエルです」ニコッ

神様「え~ ウリボーの方が可愛いじゃん」

821: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/17(水) 04:31:47 ID:TcVHZDBA

少女「シスターうさー、私がその御神酒というのを買ってきます」

うさー「え? でも大丈夫?」

少女「これも勉強ですから」

うさー「そうだね。 神ちゃんも付いていってあげてよ」

神様「お駄賃2倍な」

少女「私一人でも大丈夫です! トイレ掃除終わったら行ってきますので!」テクテク

うさー「う、うん。 じゃぁお願い」

神様「んじゃ、私ちょっとゲーセンで遊んでくる」トテトテ

うさー「分かった。 気をつけてね~」


ガチャッ


少女「神ちゃんさん! トイレ使ったら流して下さい!!」

822: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:29:20 ID:BBAW.wKA

――― 商店街


テクテク


少女「まったく、神ちゃんさんときたら自分の信仰する神への献上品を買うのにお駄賃を要求するなんて」

少女「はっ! またこんな感情を・・・ 天使失格ですね」シュン


少女「あっ、お酒屋さん・・・ ここですね」


少女「すいません」

酒屋「いらっしゃい」

少女「御神酒を頂きたいのですが」

酒屋「御神酒ね、え~と・・・ はい」スッ

少女「ありがとうございます。 お幾らでしょうか?」


 神様「ちわ~っす」トテトテ


少女「神ちゃんさん!?」クルッ

823: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:30:43 ID:BBAW.wKA

神様「ん? ウリボーじゃん。 ここで何してんの?」

少女「ウリエルです。 御神酒を買いに来たんです」

神様「あ~」

少女「神ちゃんさんは何をしに?」

神様「私も買い物。 おっちゃん、いつもの5本」

酒屋「はいよ、コーラね」

少女「お酒屋さんでコーラ買うんですか?」

神様「この辺でビンのコーラはここしか売ってないんだよね~」

少女「はぁ」

神様「御神酒ってそれ?」

少女「そうです」

神様「ん~ 15度かぁ~ もう少し低いのある?」

酒屋「ここら辺か、あとは果実酒系かなぁ~」

神様「あっ、その梅酒が良い」

酒屋「でも御神酒でしょ?」

824: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:31:41 ID:BBAW.wKA

神様「はさまれ神社用の献上用の神饌だから」

酒屋「はさまれ?」

神様「来週建立祭らしくて。 あそこに祀ってるの酒が苦手なヤツだから水でも良いと思ったんだけど」

酒屋「そっか~ そう言う理由ならそれ持っていって良いよ」

少女「え?」

酒屋「氏神さまだしな。 金なんか取れないって」

少女「でも、それでは酒屋さんが」

神様「あんがと、お言葉に甘えてもらっていくわ」

少女「ちょ、神ちゃんさん?」

酒屋「神さんによろしくな」

神様「はいよ。 札作るように言っておくから後で届けに来る」

酒屋「ありがたいね」

神様「じゃぁね~」トテトテ

酒屋「ちょっと待った。 そっちのコーラはお代もらうよ」

神様「チッ」

825: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:33:27 ID:BBAW.wKA

テクテク


少女「あの・・・ タダで頂いてしまっても良かったのでしょうか?」

神様「ん~ タダじゃないよ? お札を代わりにあげるし」

少女「でもそれは・・・」

神様「特別に少し多めの神力入れたやつあげるし」

少女「日本の神はそんなに無差別に力を分け与えても大丈夫なんですか?」

神様「だからいっぱいいるんだよ。 一人じゃ無理だし」

少女「・・・・・・」

神様「?」

少女「あの・・・ 御神酒の件、ありがとうございました」ペコリ

神様「あ~ いいって」

826: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:34:17 ID:BBAW.wKA

少女「私、何も考えずただ買うことばかり考えていて」

神様「まぁ、度数高いの買ってアイツをベロベロにさせるって手も面白そうなんだけど」ボソッ

少女「?」

神様「あ~ 気にしないで」

少女「私、神ちゃんさんのことを誤解して・・・ 先ほど水で良いといったのも理由が―――」

神様「まぁ、私もお駄賃と御神酒代が手に入ってウハウハだしね」ウヒヒ

少女「・・・・・・」ジトー

神様「んじゃ私はゲーセン行ってくるから! あとよろぴこー!」タッタッタッ

少女「う~・・・」ガクッ

827: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:35:05 ID:BBAW.wKA

――― キセキ野教会


少女「ただいま戻りました」

うさー「あっ、お帰りウリエルちゃん」

少女「御神酒なんですが、これでも大丈夫でしょうか?」

うさー「梅酒? 美味しそうだね。 これなら私でも大丈夫かな」ボソッ

少女「?」

うさー「あ~ ごめんごめん。 うん、凄く助かる。 ありがとね」ハハハ


少女「・・・・・・」

うさー「どうしたの?」

828: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:35:48 ID:BBAW.wKA

少女「シスターうさー・・・ 私、本当に天使になれるのでしょうか?」

うさー「だ、大丈夫だよ! ウリエルちゃんとっても頑張ってるし!」

少女「天使試験の課題もまだ見つけられませんし、私だんだん自信が・・・」

うさー「急ぐことないって。 大丈夫だから、ね?」

少女「・・・・・・。 そうですね、すいません弱音を吐いてしまって」

うさー「相談があったら何でも言ってね?」

少女「ありがとうございます。 少しお祈りしてきます」テクテク

うさー「う、うん」


うさー「・・・・・・」

829: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:38:00 ID:BBAW.wKA

――― 聖堂


少女「天にまします父なる神よ・・・」


ギイー


少女「?」クルッ

神様「いや~ 景品大量ゲッツ! 私、これで食っていけるんじゃね?」ホクホク

少女「・・・・・・」ジトー

神様「お~ ウリボー、お務め?」

少女「ウリエルです。 凄い量のお荷物ですね」

神様「あっ、コレあげようか。 胴長ヌコのぬいぐるみ」

少女「!?(か、かわいい!!)」キュン

神様「これスペシャル版のレアでさぁ、普通のよりも胴が2倍長いんだよね~」

少女「本当にもらっても良いんですか?」パァー

830: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:38:36 ID:BBAW.wKA

神様「御神酒代があって良かったよ。 あと100円足りなかったら取れなかったし」

少女「うっ・・・」

神様「いらないの?」

少女「先ほどの御神酒代で買われたんですか?」

神様「買ったというか勝った。 一か八かの賭けだったんだけどね~ 我の勝利なり!」

少女「・・・では神に献上した方が良いのでは? 勝負事で得た物というのが引っかかりますが」

神様「何で?」

少女「元は神に献上するための御神酒代ですし」

神様「ん~ じゃ私がもらっとくか」

少女「いえ、神に・・・」

神様「さて、部屋に戻って“エンジェル・ワー”タイムだな」トテトテ

少女「う~・・・」ガクッ

831: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/18(木) 22:39:10 ID:BBAW.wKA


少女「はぁ~・・・ 神ちゃんさんは悪い人ではないのですが、聖職者として・・・」

少女「神よ、私はどうしたら・・・・・・」


少女「!?」ハッ


少女「これだ!」

832: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:53:23 ID:fjPKYnzQ

――― 夜・神使の部屋


トントン


神使「はい」

 うさー「うさーです」

神使「どうぞお入り下さい」


ガチャ


うさー「神使君、ちょっと良いかなぁ~」モジモジ

神使「?」

833: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:55:03 ID:fjPKYnzQ

うさー「実は神ちゃんのことなんだけどね」

神使「大人しそうにしていたようですが、また何か悪さしましたか?」

うさー「いや、そうじゃないんだけど・・・」

神使「神様が台所で発見した隠しチョコの件ですね? さっきチョコを齧っているところを見ました」

うさー「・・・・・・。 無くなってたけど、その件とは違うかな」

神使「では、聖堂に隠していた大量のカップラーメンでしょうか? 神様が狙っているのは何度か見ましたが」

うさー「う~ その件でもないよ。 でも何とかして欲しいな」

神使「では何でしょう?」

うさー「やっぱり神ちゃんにウリエルちゃんの教育係を手伝って欲しいなぁ~って」

神使「え?」

うさー「ほら、神ちゃんって何だかんだいって長い間神や神使を育てたりしてるし・・・」

神使「確かに実績があることは間違いございませんが、どうして急に?」

うさー「私みたいな平凡なシスターじゃ荷が重いって言うか・・・」

834: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:55:59 ID:fjPKYnzQ

神使「うさーさんはシスターである前に立派な日本の神ではないですか」

うさー「う~ 立派じゃないよ。 大した功績もないし、現に神社の神としての役割なんてほとんど果たしてないから」

神使「お隣のはさまれ神社、先日参拝しました。 とても手入れが行き届いていて立派でしたよ?」

うさー「あれは、前に神ちゃんと約束したから・・・」モジモジ

神使「まぁ確かに、ここ数日の神様は完全にニート化して堕落しまくっていますからね」

うさー「引きこもっているだけでもインパクトが強いというか」ハハハ

神使「分かりました。 私から神様に教育係の件をお話しいたします」

うさー「本当!? 私も一緒にお願いするよ!」

神使「いえ、言い方を間違うと調子に乗るので私に任せて下さい」

うさー「そ、そうだね。 張り切りすぎると神ちゃん暴走しちゃうからね」ハハハ

神使「切り札の牡蠣食べ放題券を残しておりますので」

835: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:57:00 ID:fjPKYnzQ


トントン


神使・うさー「?」


ガチャ


少女「失礼します」ペコリ


うさー「ウリエルちゃん、どうしたの?」

少女「シスターうさーと、神使様にお話しがあります」

神使・うさー「話?」

836: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:57:43 ID:fjPKYnzQ

――― 神様の部屋


神様「よっしゃ! ミッションコンプリーツ!」

神様「課金無しでここまでするって、やっぱ私才能あるわ。これで食っていけるんじゃね?」


グー


神様「腹減ったな。 軽くカップラ食べるかな」ヨイショ

神様「確かうさーが隠してるヤツがまだあったよな」トテトテ

837: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:58:36 ID:fjPKYnzQ

――― 談話室


うさー「えー!!」

神使「本気なんですか!? ウリエルさん!」

少女「はい。 天使試験の課題として不足は無いと思います」

うさー「まぁ確かに超ハードだけど・・・」

神使「もう一度考え直した方が」

少女「いえ、もう決めました。 私、ウリエルは―――」


 神様「ねぇ、隠しカップラの場所変えた?」トテトテ


少女「神ちゃんさんを立派な聖職者として迷える人達の役に立つよう導くことを誓います!」

うさー・神使「・・・・・・」

神様「何? 私をどうするって?」キョトン

838: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 01:59:31 ID:fjPKYnzQ

――― 数分後


神様「イ~ヤ~だ~」ジタバタ

少女「ダメです。 神ちゃんさんには、これからたっぷりと聖職者の本分を教えて差し上げます!」

神様「私は巫女! シスターじゃなーい!」ジタバタ

少女「根底は同じようなものです」

神様「違うから! そもそも私は宗教とか興味ないし!!」

少女「巫女さんがそんな事を言ってはいけません。 やはりご自分の立場が分かっていないようですね」

神様「それに何でイスに縛られてるんだよー」ジタバタ

少女「今日のノルマが終わるまでは辛抱して下さい。神もお喜びなると思います」ニコッ

神様「イスに縛って喜ぶとかドSかよ!!」

839: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 02:00:10 ID:fjPKYnzQ

うさー「う~ 神使君どうしよう」

神使「教育係の役割が逆転してしまいましたね・・・」


うさー・神使「・・・・・・」


うさー「まぁ、良いっか!」ニコッ

神使「そうですね」ニコッ


神様「おい、そこの二人! 何意気投合してんだよ! 助けろー!!」ジタバタ

840: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 02:01:18 ID:fjPKYnzQ

――― 翌日


神使「様子はどうです?」

うさー「凄いスパルタだよ」


少女「では、エノク書からとても重要な最後の審判を紐解きます」

神様「自然のエノキって傘がデカいんだよね・・・」フフフ


神使「神様かなり弱ってますね・・・」

うさー「目に生気が無くなってるね」

841: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 02:02:35 ID:fjPKYnzQ

――― 夜


少女「お疲れ様でした。 今日はここまでにしましょう」

神様「メシア・・・ ラッパ・・・」ピクピク

少女「続きは明日の朝食後、朝4時から始めます」ニコッ

神様「あっ、あの光る箱は何だろう~ まって~ もう1回ラッパ聞かせて~」フラフラ


神使「何か見えちゃいけない物が見えているようですね・・・」

うさー「神ちゃんラッパの音聞こえちゃったのかなぁ~?」

842: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/21(日) 02:04:17 ID:fjPKYnzQ

――― 深夜・神様の部屋


神様「はぁ~ この宿題全然わかんねーよ・・・ 何だよ7章13節って・・・」

神様「・・・・・・。 しゃーねーな、本借りてくるか」トテトテ



――― ウリエルの部屋


トントン


神様「入るよ~」ガチャッ

神様「ん? ウリボーいねーじゃん。 トイレか?」キョロキョロ

神様「うわ~ 部屋の中なんもないじゃん。 よくこんな部屋で生活できるな」

神様「・・・・・・。 机の上に置かれた1枚の手紙・・・」ニヤッ

神様「私へのラブレターですね。 分かります」ペラッ

神様「どんな愛のメッセージが―――」

神様「・・・・・・」

844: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:28:54 ID:kOwmecs.

――― 数日後


ガチャ


神様「」トテトテ

神使「あっ、神様おはようご・・・ ざ・・・」

うさー「げっ!」

神様「皆様おはようございます」ニコッ

うさー「どうしたの神ちゃん! その格好!」

神様「何がですか?」

神使「それは、修道女の・・・」

神様「私、シスターかわゆーいカミーとして心を入れ替えまして」オホホ

うさー「う~ 神ちゃんが気持ち悪い!」

神様「シスターうさー? 朝からご冗談が過ぎますよ?」トテトテ

845: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:30:14 ID:kOwmecs.


ゲシッ

うさー「痛い!」

神様「あら、大丈夫ですか!? 足が当たってしましました。 申し訳ありません」

うさー「だ、大丈夫だよ」スリスリ

神使「?」


ガチャ


少女「おはようございます、皆さん」

神様「おはようございます。 天使ウリエル」

少女「まだ正式な天使ではないのでウリエルで良いですよ」ニコッ

神様「はい。 では朝食の準備でもいたしましょう」

少女「私もお手伝いします」

神様「皆様、準備が出来ましたらお呼びいたしますので」ペコリ


バタン

846: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:31:15 ID:kOwmecs.

神使・うさー「・・・・・・」

うさー「う~ 神ちゃん洗脳されちゃったのかなぁ?」

神使「まぁ、良いのではないでしょうか?」

うさー「え~!? 良いの?」

神使「それよりうさーさん、明日ははさまれ神社の建立祭ですよね?」

うさー「あー、うん」

神使「ウリエルさんは?」

うさー「丁度、明日は本教会の方へ出かける用事があるみたい」

神使「そうですか。 では準備は私がしておきますので、明日は主神としてよろしくお願いします」

うさー「緊張するなぁ~」

神使「大丈夫ですよ。 ウサ之神さま」ニコッ

うさー「わかった! がんばる!」

847: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:32:16 ID:kOwmecs.

――― 翌日


少女「それでは留守中よろしくお願いいたします」ペコリ

神様「特に犬こ・・・ 神使さま」ニコッ

神使「はぁ・・・ といいますか、神様も一緒にお出かけになるんですか?」

神様「私がいないと始まりませんので」オホホ

神使「口調が修道女というかお嬢さまキャラになってますが・・・」

少女「それでは、行って参ります。 帰りは遅い時間になると思いますので」


バタン


うさー「ウリエルちゃん行った?」コソッ

神使「はい、神様と一緒に出られました」

うさー「さすがにこの格好は見せられないしね」ハハハ

848: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:33:32 ID:kOwmecs.

神使「随分とご立派なご装束ですね」

うさー「う~ 猫神からお祝いにもらってんだけどゴワゴワして動きづらいよ~」

神使「すぐ慣れますよ」

うさー「じゃ、建立祭の準備しようか」

神使「はい。 あっ、そういえば祓いで使う用具が見当たらなかったのですが」

うさー「あ~ 地下にあるよ。 今取ってくるね」テクテク

神使「私が取ってきますから、うさー様は御支度を」

うさー「大丈夫だって、ってうわー!」ゴロゴロ


ズドン


神使「うさー様!」

849: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:34:30 ID:kOwmecs.

――― 教会前


少女「それでは行きましょうか、シスターカミー」

神様「やべ、飴ちゃん忘れた」

少女「?」

神様「あっ、いえ・・・ 聖書を忘れてしまいまして! すぐ取って参ります」

少女「時間はありますから慌てなくても大丈夫ですよ」ニコッ

神様「すいません」タッタッタッ


ギー


神様「あぶね~ 素が出るところだった・・・」テクテク

 う~ う~

神様「?」

850: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:35:21 ID:kOwmecs.

――― 教会内


神使「大丈夫ですか! うさー様!」

うさー「う~・・・」


神様「おい、どうしたんだよ」スタスタ

神使「あっ、神様」

うさー「地下に行こうとしたら階段から落ちちゃって」

神様「大丈夫か?」

神使「お怪我は? 立てますか?」

うさー「足挫いちゃったみたい」

神使「今日の建立祭、延期にした方が良さそうですね」

神様「・・・・・・」

うさー「う~」

851: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:36:10 ID:kOwmecs.

神様「おい、何か書くもの持ってるか? あと紙」

神使「祭儀で使う筆ペンと奉書紙でしたら」スッ

神様「詩人かよ、まぁ良いや貸せ」

神使「どうされるんです?」

神様「手紙だよ」カキカキ

神使「手紙?」


神様「ちょっと待ってろ、動くなよ! すぐ戻ってくるから!」タッタッタッ

神使「ちょ、神様!?」

852: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/22(月) 23:37:11 ID:kOwmecs.


ギー


少女「シスターカミー、聖書はありましたか?」

神様「すみませんウリエル。 先に試験会場の方へ行って下さい」

少女「!? どうして試験だって事知っているんですか!? 誰にも言っていないのに!」

神様「この手紙をミカエルに」スッ

少女「!? 神ちゃんさんミカエル様を知っているんですか!?」

神様「詳しくは後で」

少女「・・・・・・。 何かあったのですか?」

神様「え~と・・・ 私は神を助けないと」

少女「神!? でしたら私も―――」

神様「行って。 ウリウリが戻ったら神も心配するから」

少女「・・・・・・」

神様「大丈夫。 これはウリエル自身への神からの試練だと思って」

少女「・・・・・・。 分かりました。 では行って参ります」ペコリ

853: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:23:55 ID:eaEPLPf2

――― 本教会・天使試験会場


司祭A「それでは、天使試験の面接を始めます」

少女「よろしくお願いいたします」

司祭B「え~と・・・ ウリエル一人ですか?」

少女「はい」

司祭A「確か、シスターも一緒に来ると聞いていましたが」

少女「申し訳ありません、シスターカミーは用事が出来てしまいまして」

ミカエル「シスターカミ~?」

司祭B「確か、ウリエルの試練で更生させたシスターでしたよね?」

少女「はい」

ミカエル「・・・・・・」

854: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:24:39 ID:eaEPLPf2

司祭A「どうかされましたか? 大天使ミカエル」

ミカエル「いえ、何でもありませ~ん」

司祭B「しかし、そのシスターを面接しないと更生具合が分かりませんね」

少女「シスターカミーはどうしても外せない用事が・・・」

司祭A「大天使ミカエルも忙しい中、時間を割いて来て頂いているのですよ?」

司祭B「あなたの今後がかかった試験でもありますし、連れてくることは出来なかったのですか?」

少女「・・・・・・。 申し訳ありません」

司祭A「仕方ありませんね」

司祭B「残念ですが規定に則り今日の天使試験は中止にします」

少女「えっ・・・」

855: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:25:31 ID:eaEPLPf2

――― 1時間後・大教会廊下


少女「あの、ミカエル様?」トボトボ

ミカエル「ウリエルですか。 まだいたので~すか?」

少女「この手紙をお渡しするようにと」スッ

ミカエル「手紙?」

少女「シスターカミーからです」

ミカエル「・・・・・・。 そうで~すか」

少女「ミカエル様・・・ 私、今回はダメでしたが・・・」

ミカエル「・・・・・・」

少女「いつか絶対天使になって、尊敬するミカエル様と同じこの日本の担当天使になります! 失礼いたします」タッタッタッ


ミカエル「・・・・・・」ペラッ

ミカエル「お~ これは中々面白いで~すね」

856: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:26:26 ID:eaEPLPf2

――― はさまれ神社・本殿


うさー「え~!? 神ちゃんお芝居してたの!?」

神様「気付よ」

うさー「神使君は神ちゃんがお芝居してたこと知ってた?」

神使「えぇ、たまに素が出てましたから」

うさー「う~ 全然気がつかなかったよ~」


神様「これでよし! っと」

うさー「よしって、これじゃ私動けないんだけど・・・」

神様「足挫いてるんだからどちらにしろ動けないだろ」

うさー「そうだけどさぁ~ なにも天井から吊さなくても・・・」

857: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:27:16 ID:eaEPLPf2

神使「足浮いてますよ? もう少し下げた方が良いと思いますが」

神様「ま、微調整は後でやるとして。 ・・・変な衣装で良かったな、これなら気づかれない」

うさー「変な衣装って、猫神に怒られるよ?」

神様「・・・・・・。 とても素敵な装束だ。 私も着たいなぁー で、今日の式次第は?」

神使「こちらです」

神様「ん~ 祓いとか動きのある物は犬ころが代理でやるとして、このピョンピョン式って何?」

うさー「うさぎ舞!」

神様「は?」

うさー「私が考案した“うさぎ”をモチーフにした舞なんだけど、とっても可愛く―――」

神様「変な舞を勝手に作るな」

うさー「う~」

858: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:28:12 ID:eaEPLPf2

神様「仕方ないな、舞は私が代わりにやろう」

うさー「え!? 神ちゃんやってくれるの!?」

神様「なんだよ、文句あるのか?」

うさー「うれしい! 神ちゃんの舞見るの久しぶりだから楽しみ~」

神使「私、その時は下の観客席で拝見いたします」

うさー「私も~」

神様「お前はここに固定だよ。 ぐるぐる周りで優雅に舞ってやるよ」

うさー「う~」

859: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:28:50 ID:eaEPLPf2

――― 帰り道


少女「はぁ・・・」トボトボ

少女(シスターうさーや神使様・・・ そしてシスターカミーに会わす顔がないですね・・・)


♪ピ~ ヒョロ ピ~


少女「? 何の音でしょう・・・ とても幻想的な音色」


♪ピ~ ヒョロ ピ~


少女「あれはお隣の神社さん・・・ あんなに大勢の人が」タッタッタッ

860: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 01:29:31 ID:eaEPLPf2

――― はさまれ神社


ガヤガヤ


少女「フェスティバル・・・ いえ、ミサでしょうか?」キョロキョロ


参拝者「幻想的だったねぇ~」

参拝者「あぁ、あんな綺麗な舞を見たの始めてだよ」


少女「あのすいません」

参拝者「はい?」

少女「何かやっているんですか?」

参拝者「あぁ、奥で巫女さんが舞をやっててね。 凄く綺麗だから見てきたら?」

少女「ありがとうございます。 行ってみます」ペコリ

862: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 20:56:42 ID:eaEPLPf2

――― 本殿前


少女「これは、確か日本古来の踊り」

少女「あれ? あの巫女さんって・・・・・・」


♪~


少女「神ちゃんさん!? シスターうさーも・・・ それに、あの格好・・・」


♪~


少女「・・・・・・。 綺麗・・・」

ミカエル「そうで~すね。 とても美しいで~す」

少女「ミカエル様! どうしてここに!?」クルッ

ミカエル「一度、本物の“巫女舞”というのを見たくて来ま~した」

少女「そ、そうでしたか」

863: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 20:57:35 ID:eaEPLPf2

ミカエル「心が洗われま~すね」

少女「とても神聖な雰囲気なんですね・・・」

ミカエル「当然です。 日本の神が直接やっているのですから。 中々見られませ~んよ?」

少女「日本の神!?」

ミカエル「はい。 彼女は日本の神で~すよ」

少女「ま、またまた~ ミカエル様は相変わらずご冗談がお上手ですね」ニコッ

ミカエル「主に誓って嘘ではありませ~ん」

少女「・・・・・・」

ミカエル「しかも~、最高神さまで~す」

少女「え~!? 最高神!?」

ミカエル「大きな声を出してはいけませ~ん」シー

少女「うっ・・・ すいません///」

864: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 20:58:59 ID:eaEPLPf2

ミカエル「あの方は、とても立派な神さまで~す」

少女「シスターうさーが日本の最高神・・・ それであんな格好を」

ミカエル「違いま~す。 彼女も日本の神ですが、最高神はもう一人の方で~す」

少女「もう一人って・・・ ま、まさか巫女の神ちゃんさん!?」

ミカエル「あのお方は巫女さんなんかではありませ~ん。 日本の神の頂点、最高神様で~す」

少女「・・・・・・」パクパク

ミカエル「ウリエルは、日本の神の頂点である方を聖職者として更生させたそうで~すね」

少女「あ、いや・・・ あの・・・」アワアワ

ミカエル「日本の最高神を指導するとは見上げた根性で~す」

少女「・・・・・・」サー

865: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 20:59:52 ID:eaEPLPf2


パチパチパチパチ


ミカエル「終わったようで~すね」

少女「私の人生の事でしょうか・・・」ガクッ


ミカエル「ウリエル?」

少女「はい゛」

ミカエル「日本の神さま達があなたに用があるようですよ?」

少女「え?」


うさー「」ニコッ

神さま「」ニタァ


少女「うっ・・・」ブルブル

866: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:01:07 ID:eaEPLPf2

――― 本殿


少女「本当に申し訳ございませんでした!」ドゲザ

うさー「何してんのウリエルちゃん! 頭上げてよ!」

少女「お二人が日本の神とは知らず失礼を働いたことをお詫びいたします!」

うさー「私はただのシスターだから。 神って言っても底辺だし」

少女「いいえ、素で浮遊してしまう位の力をお持ちのようで!」

うさー「あ、これは天井から吊られてるだけで・・・」

神様「人だろうが天使だろうが神だろうが関係ないでしょ」

少女「何と慈悲深きお言葉! しかし、私のような者が対等に接するなど許されることではございません」

神様「ウリボーは人から崇められたいと思ってる?」

少女「私はただの見習いですから・・・」

867: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:02:45 ID:eaEPLPf2

神様「正式な天使になったら崇められたい?」

少女「そんな風には・・・ 天使は常に人と寄り添って分け隔てなく皆さんに祝福を届ける存在ですので」

うさー「私達も同じ。 だから普通に接してくれると嬉しいなぁ~」

神様「それに、ウリボーの上司を見て?」

少女「?」クルッ


 ミカエル「これは何で~すか?」

 神使「それは笏と言います」

 ミカエル「どう使うのですか?」

 神使「うちの神様は直接祝詞を書き込んでカンニング用として使っています」

 ミカエル「なるほど~ とても興味深いで~す」


神様「私達を無視して勝手にうちの犬ころとくっちゃべってるあの態度!」

ミカエル「お~ 失礼しました。 ウリエルとおしゃべりは終わりましたか?」

少女「・・・・・・」

神様「ね? 尊敬も敬意も微塵もありませんわ」

868: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:04:03 ID:eaEPLPf2

ミカエル「お~ 失礼しました。 コーヒーでも飲みに行きますか? シニョリーナ」

神様「いかねーよ!」

ミカエル「残念で~す」

神様「ったく。 で、ウリボーは無事天使になれたんでしょ? 輪っか見せてよ~」

少女「・・・・・・」

うさー「まさか・・・」

神様「おい、ミカエルの坊さんよ。 もしかして不合格にしたのか?」

少女「ミカエル様は関係ありません。 私の力不足です・・・ 」

うさー「ウリエルちゃん・・・」

少女「日本の神に失礼を働いたのですから、天使失格・・・ いえ、聖職を名乗る資格もないです・・・」

ミカエル「誰が不合格だと言いま~したか?」

少女「え?」

869: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:05:14 ID:eaEPLPf2

ミカエル「あなたは天使で~す。 それ以外の何者でもありませ~ん」

少女「でも、天使試験は・・・」

ミカエル「あんなのパチカンが勝手に作ったものですから天界はノータッチで~す」

神様「あ?」

うさー「じゃあ何でウリエルちゃんは日本に?」

ミカエル「日本の担当天使になりたいウリエルを現地で研修させるのは当然で~す」

一同「・・・・・・」

ミカエル「天使学校も必要ないんですが、一応パチカンの顔も立ててあげないといけませ~んしね」

少女「私の学校生活の時間が・・・」ガクッ

ミカエル「お~ でも、聖書とか日本語の勉強とかは役に立ったではずで~す」

神様「自分で教えるのが面倒だからパチカンに振っただけだろ」

ミカエル「主のお導きで~す」

870: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:06:05 ID:eaEPLPf2

神様「お前さぁ、天界とパチカンの付き合い考え直した方が良いんじゃね?」

うさー「という事はウリエルちゃんは天使合格って事?」

ミカエル「合格も何もウリエルは生まれたときから天使で~す」

少女「でも、私まだ羽も輪っかも・・・」

ミカエル「出し方を知らないんで~すか?」

少女「はい?」

ミカエル「神の姿を頭の中で思い描き、その力をおわけ下さ~いと念じるだけで~す」

少女「しかし、私まだ一度も主にお会いしたことが・・・」

ミカエル「そうなんで~すか?」

神様「お前・・・」

871: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/24(水) 21:08:38 ID:eaEPLPf2


少女「神の姿を思い描く・・・」


ピカー

少女「主よ、私に天使の力を」

ピカー


ミカエル「!?」

神様「うお! ウリボーが光ってる!」


シュー


少女「あれ、私・・・」

一同「・・・・・・」

少女「どうされたんですか、皆さん?」キョロキョロ

872: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:03:08 ID:DPrz/maA

神使「これは何というか・・・」

うさー「まぁ、羽根と輪っかは出てるから天使と言えば天使だけど・・・」


神使・うさー(なぜ巫女服姿)


神様「うひょー 巫女服きゃわゆい!!」

少女「あれ? なんですかこの格好!?」

ミカエル「ウリエル・・・ あなたは何の神を思い描いたので~すか? 主とお会いしたことないんで~すよね?」

少女「え~と・・・」

神様「やーいやーい、主とやらに合わせないから私に取られてやんの」ウヒャヒャ

神使「これって・・・」

神様「さぁ、ウリボー。 私がママですよ?」チッチッチッ

神使・うさー(悪質な刷り込み)

873: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:03:48 ID:DPrz/maA

ミカエル「日本の神のイメージからでも天使の力が発動するとは思いませ~んでした」

うさー「ミカエルさん、これってどうなっちゃうの?」オロオロ

ミカエル「羽根と輪っかはありますし・・・ 日本担当天使としては良いんじゃないでしょ~か」

うさー「良いの!?」


少女「主よ、私に天使の力を与えてくれたことを感謝します。 アーメン」

神様「ウリウリ~ それは君の主である私の方に向いて言って欲しいなぁ~」クネクネ

874: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:04:49 ID:DPrz/maA

――― 翌日・教会内


少女「ちょっと神ちゃん様、くすぐったいですよ」フフ

神様「ん~ そんなよそよそしい呼び方しないでさぁ~」

神使「神様、ウリエルさんにご迷惑ですから離れて下さい」グイッ

神様「あ~! だって羽根がフサフサで気持ちいいんだも~ん」ジタバタ


うさー「でも、無事に天使になれて良かったね!」

少女「うさー様には大変感謝しております。 色々とご迷惑をおかけしました」ペコリ

うさー「水くさいよ。 今まで通りシスターうさーで良いって」

神様「私も今まで通り神おねーちゃんで良いって」

神使「そんな風に呼ばれたことないじゃないですか・・・」

少女「ふふっ」ニコッ

875: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:05:45 ID:DPrz/maA

神様「あ~ 本当きゃわゆいなぁ~」ウットリ

神使「神様、鼻の下伸びすぎです」

神様「お前も女になって天使にジョブチェンしろ」

神使「何ですかそれ・・・」

神様「だって、あの羽根! あの輪っか! そして巫女装束!! 完璧すぎて鼻血でるわ」クハッ

ミカエル「そんなに天使が好きでしたら、私も羽根と輪っか出しましょ~うか?」

神様「うっせーよ。 加齢臭天使はお呼びじゃない」

うさー「ゴメンね、ミカエルさん」ハハハ

ミカエル「全然~ 1ミリも気にしてませ~ん」

神様「なんか、一々言い方がムカつくんですけど?」

876: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:07:06 ID:DPrz/maA

うさー「で、ミカエルさん達はこれからどうするの?」

ミカエル「私は一度パチカンに戻りま~す」

神使「ウリエルさんが無事天使になれた報告ですね?」

ミカエル「違いま~す。 これをパチカンに届けに行きま~す」スッ

うさー「それは?」

神使「棒書のようですが?」

神様「おい、それ・・・」

ミカエル「は~い。 日本の最高神様から頂いたお手紙で~す」

神使「手紙って・・・ 先日神様が書いていたやつですか?」

ミカエル「『ウリエルを悲しませることしたら全力で潰す』というお言葉が書かれていま~す」

少女「神ちゃんさま・・・ まさか私のために・・・」

神様「あ~ いや何というか・・・ っていうか、その手紙をどうするつもりだよ!」

ミカエル「パチカンの法皇に渡しま~す」

神様「おまっ、誤解招くようなことするなよ!」

877: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:08:26 ID:DPrz/maA

ミカエル「これは、日本の神からパチカンへの正式な手紙で~すから」

神様「天使試験をどうにかしろって内容だろうが! パチカン宛じゃねーよ」

神使「経緯を知らない方が読んだらただの脅しですね・・・」

うさー「神ちゃん、パチカンに喧嘩売っちゃダメだよ・・・」

神様「売ってないから」

うさー「ミカエルさん、私を含め他の日本の神は無関係だからね」

神使「当然、神宮と神使一同も無関係です」

ミカエル「お~ そうなのですか?」

神使「この場で破棄という事でお願い出来ないでしょうか?」

ミカエル「実はウリエルの試験を担当した司祭達にこの手紙を見せまして~」

一同「・・・・・・」

878: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:09:45 ID:DPrz/maA

ミカエル「司祭達は血相を変えてパチカンと連絡を取り合っていま~したね」

神様「それって・・・ おおごと?」

ミカエル「来週、神宮とパチカンで対策会議を開くそうで~す」

神様「お前、何面倒くさいことしてくれてんだよ!!」

少女「神ちゃん様・・・ 私の事をそこまで心配してくれていたのですね・・・」ウルウル

神様「そ、そりゃ私のウリウリだからね。 全力の親心よ」キラッ

少女「神ちゃん様・・・」


ミカエル「ウリエル」

少女「はい」

ミカエル「あなたはしばらくここにいてもう少し日本の勉強を続けなさ~い」

少女「良いのですか!?」

879: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:10:41 ID:DPrz/maA

ミカエル「あなたは今日から正式に日本の担当天使で~す」

少女「ミカエル様・・・」

ミカエル「ですから~ もっと深く日本のことを知る必要がありま~す」

少女「はい!」


神様「お前・・・ この状況でウリボーを置いていく気かよ・・・」

ミカエル「ウリエルに手を出すと日本の最高神様に潰されてしまいま~す。 怖いで~す」

神様「お~け~ んじゃお望み通り潰してやるよ! かかって来いや! パチカン共!!」フンスッ


バン


一同「?」クルッ

880: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:11:26 ID:DPrz/maA

長官「神ちゃん! 今度は何をやったんだ!」

神様「あっ・・・ 長官君・・・」

長官「パチカンに喧嘩を売ったそうだな」

神様「いや・・・ そんなつもりは」オロオロ

長官「“かかって来いやパチカン共”と言ったのを聞いたぞ?」

神様「その前の下りは聞いていなかったのでしょうか・・・?」

長官「神宮に戻るぞ」ガシッ

神様「え? ちょ・・・ まって」ズルズル

長官「猫神君と狐神君も呼んである。今回は徹底的にお説教だ!」

神様「え!? 待って! イヤだ~!!」ジタバタ

881: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:12:06 ID:DPrz/maA

神使「神様、ご武運を」

長官「君もだ! 神使君!」

神使「そうですよね。 失礼しました」トボトボ


神様「助けてウリウリー! 潰される~!」


ピシャッ


うさー・少女「・・・・・・」

ミカエル「いや~ 最後まで楽しませてくれま~すね」

うさー「神ちゃん大丈夫かなぁ~?」


ミカエル「それではうさー様、ウリエルのことよろしくお願いいたしま~す」フカブカ

うさー「う、うん・・・」

882: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:12:46 ID:DPrz/maA

ミカエル「ウリエル?」

少女「はい」

ミカエル「その姿に恥じないよう、この国のために頑張りなさ~い」

少女「はい!」

ミカエル「では、失礼しま~す」


シュン


うさー「うわ! ミカエルさんが消えた!?」


少女「私、神ちゃん様の優しさに救われました」

うさー「そだね。 私も神ちゃんに救われた身だから、分かるよ」

少女「私も神ちゃん様のように・・・」

うさー「でも、あんまり影響受けないでね?」

少女「そうですね」ニコッ

883: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:13:47 ID:DPrz/maA


ガチャ


修道女「只今戻りました」

うさー「あっ、シスターちゃん! お帰り!」

修道女「今、表で神ちゃんさまを見たんですが・・・」

うさー「あ~ うん」

修道女「泣きわめいて車に押し込められていたのですが、大丈夫でしょうか?」

うさー「大丈夫だよ」

修道女「そ、そうですか。 あら? 天使さんですか?」

少女「はい! 日本担当天使のウリエルと申します! 日本の皆さんに祝福を届けるために赴任しました!」

修道女「そうでございましたか。 はじめまして、天使ウリエル」

884: ◆8YCWQhLlF2 2019/04/25(木) 02:14:44 ID:DPrz/maA

少女「・・・・・・」

修道女・うさー「?」


少女「どうぞ私のことは親しみを込めて“巫女天使ウリボー”とお呼び下さい!」ニコッ





神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2019年春
おわり