43: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/03(日) 23:50:12.29 ID:ekdvlQ/Yo





    「Prologue -Begins night/Begins knight-」






引用元: ・【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 【仮面ライダー】 



怜-Toki-(5) (ビッグガンガンコミックス)
小林 立 めきめき
スクウェア・エニックス (2019-05-25)
売り上げランキング: 10,312
45: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/03(日) 23:57:43.05 ID:jtL9/WO+o

 これは――既に終わってしまった物語。

 二度と訪れない昔日。明けない夜。覚めない悪夢。繰り返される彼の時。


 パチパチ、何かが弾ける音が聞こえた。
 ぼやけた視界。涙を浮かべた咲。

 ――どうして、泣いているんだ。

 問いかけたつもりだったが、裏腹、声が出ない。
 咲が離れていく。歯を食いしばって、目に怒りを湛えて。
 駄目だ。そう思った。何故だかは分からない。だが、止めなければならない。
 それなのに体が動かない。右手を持ち上げたつもりなのに、そこにあるのは、黒く変わった何かだ。
 痛みはない。ただ、寒いのだ。黒い何かから、ボロボロと破片が零れ落ちる。
 辺りは一面、火の海。正確に捉えられるのは咲の姿だけ。
 距離感が掴めない。自分は、片目しか使えていないようだ。


 ――咲、駄目だ。

 言葉にならない。掠れた音がひゅうひゅうと鳴って、それっきり。
 それなのに咲は、振り向いた。
 駄目なんだ。咲、それは駄目だ。
 何とか伝わってくれと、口を動かす。ぱくぱくと、酸素を求めて喘ぐ事にしかならなかった。
 咲が笑った。

 ――ごめんね、京ちゃん。

 そして咲は消えた。
 須賀京太郎を残して、火の海に。
 その背中に伸ばした手は届かない。虚しく空を切って、それで、京太郎の意識は落ちた。

 暗転――。



46: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:10:39.51 ID:prC0dl1Bo

 ――――。

 ――――。

 ――。

 ……。



「……また、この夢か」


 ゆっくりと頭を起こす。
 気が付いたら放課後であった。それも生徒がすべて下校しているような。

 見た覚えがない光景。自分ではあるが、自分のものでない感覚。
 体を確認してみる。
 勿論、片手が炭化などはしていない。両目とも健在だ。
 やはりこれは、ただの脈絡のない夢である。
 何よりも――言うなれば。

 あの事件以来、須賀京太郎は、宮永咲と出会ってはいない。
 このように、去っていく咲の姿の確認すら、していないのだ。
 だから言える。これはまぎれもなく、脈絡のない夢であると。


 あの事件――。

 日本全土を震撼させた、正に絶望的な事件だ。
 正式な名称は何であったか覚えてはいないが――確か『未確認生命体による連続多発テロ事件』だったか。
 まあ、そんなようなものだ。
 そして名称を知らなくても、その名前で概要はつかめる。

 要するに、未確認の生命体が日本全土で大規模なテロリズム的被害を生み出したという、そんな事件。
 武装集団ではないのは、彼らがなんらか特殊な“形態”に姿を変えた事から由来する。
 これまで地球の歴史に、人類の知識には存在しなかった脅威。
 故に、未確認生命体とそれを称する。
 警察や自衛隊の尽力によってそれら生命体は駆逐され、事件は終焉を迎えた――とされている。

 大きな傷跡を残しはしたものの。
 人類は――以前と変わらずとは言えないが――平穏を取り戻したのだ。


 そして――そんな事件があって。
 須賀京太郎の生活は一変した。

 まず第一に。
 そんな事件があって、とある学園が作り出された。
 複数の企業やファウンデーションが出資しあった私立高校。
 それが――出資企業の内の一つから取って――“スマートブレイン学園”。

 未確認生命体による被害を受けた学校などから、生徒を集めているマンモス校だ。
 希望者全員に入寮。さらに家族を連れてくる事も可能であるらしい。

 企業倫理だのコンプライアンスだのという言葉があるが、何とも豪勢な事だと思う。

 須賀京太郎も今は、この学園の生徒だ。

49: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:18:51.00 ID:prC0dl1Bo

 そして第二に――これが一番の変化。一番の問題。

 京太郎がかつて通っていた、清澄高校は解体されこの学園に再編された。
 だが、京太郎が属していた部活のメンバーは、ただの一人もこの場に居ない。


 元気印が取り柄であった片岡優希も。

 そのグラマラスなボディから視線を集めていた原村和も。

 入部当初は広島弁に驚かされたものの、実に面倒見が良かった先輩の染谷まこも。

 常に悪戯的な笑みを浮べながら、部員の観察とフォローを怠らない竹井久も。

 それになにより――。


 かつての中学の同級生。その時知ったとはいえ、幼馴染であった宮永咲も。宮永咲が。

 その、誰一人としてこの学園には存在していないのだ。


 未確認生命体に殺害されてしまったか。
 それとも混乱の中疎開や何かをして、そのまま連絡が取れないか。(こちらならいいと思う)
 また、何か事情があるのかは定かではないが……。

 誰一人として、京太郎のかつての仲間はこの場にはいなかった。


「……どこ行っちまったんだよ、みんな」


 呟いても返答なぞない。
 ただ、夕暮れのぼやけた教室の陰影に混じって、消えた。

 しばし佇むが、その夕暮れも闇夜へと塗りつぶされていく。
 下校時間も一杯だ。これ以上残っても、仕方がない。

 須賀京太郎は鞄を掴み、教室を後にする。

 そしてその帰り道――あるものを見つけた。

 それは――

50: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:21:45.66 ID:prC0dl1Bo


1:追われる、赤い右腕
2:追われる、猫を思わせる怪人
3:追われる、水生生物を合成したような怪人と象のような怪人
4:追われる、昆虫のような緑の怪人



↓3

62: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:34:43.71 ID:prC0dl1Bo
>>53:2(まさかのヒロインカザリ)


「くっ……」


 飛び出した、影。
 ドレッドヘアーと言おうか何と言うか。
 チューブがごとき鬣をたぎらせた、猫を思わせる怪人。


「俺のメダルを返してもらうぞ、カザリィ!」

「いい加減、観念したらどう?」

「俺、メズール助ける!」

「僕は……僕はどこ……?」


 電撃を迸らせる甲虫じみた緑目の怪人。
 水を奔らせる妖艶な声の水棲生物ごとき怪人。
 鈍重そのものな口調ながら、寒気を覚えるほどの力強さを持つ灰色の怪人。
 おぼつかない口調ながら、この場では最も力を持つだろうと思わせる怪人。

 それが、その怪人を追っていた。


「お前は危険だからな……アンクがこうなっている今、始末させてもらう!」

「恨むんなら、これまでの自分を恨みなさい」

「メズールの言うとおりだ!」

「僕は……それ、僕のコアだ……!」


 こちらなど視界に入っていないという様子で。
 倒れた猫の怪人――カザリと言うらしいに――じりじりと、近寄ってくる怪人の群れ。

 普通なら、夢と思うかも知れないが。
 これはまぎれもなく現実だ。未確認と言う存在を知っている自分には、分かる。

 理由は分からないが、未確認同士の仲間割れ――なんだろうか。


「あーあ、これまでかな……」


 そして、立ち上がりながらぼそりと呟く猫の怪人。

 怪人同士の内輪もめなら、それでいい。この場を立ち去るべきだろう。

 だけれども――。


 だけれども、そのカザリの言葉には。彼の背には。
 どことない哀愁と、無念さが混じっていた。

 京太郎は――

66: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:45:21.79 ID:prC0dl1Bo

「――おい、待てよ」


 気が付いたら、その怪人を庇うように前に立っていた。
 自分でも正気ではないと、そう思う。
 未確認生命体。日本を荒らしまわった悪の化身。暴力の顕在。
 殺し合おうが、そうじゃなかろうが構わないじゃないか。


「え……?」


 背後でその、猫の怪人が声を上げる。
 戸惑っているようである。
 が、すぐさまに背後から刺殺されかねない。怪人――人とは分かり合えぬ者ならば。
 そう、正気ではないのだ。
 なんの力も持たない人間が、この場に割り入るのは。


「何だ、お前……!」

「あら。ボーヤ、下がっていてくれる?」

「お前、誰?」

「僕のコア……」


 彼らがもし人間のような顔をしてるのなら。
 きっと目を見開いていただろう。そんな声色だ。
 怪人からすらも、正常ではないと見なされている。我ながらそう思う。

 それこそ、あの水棲怪人に言われるように。
 今すぐこの場を離れれば、それで済むだろう。どうせ内輪揉めなのだから。
 それから追撃されるにしたって。力の続く限り足を動かして、逃げ回ってやればいい。

 だから、離れるべきだ――理性の警告。

 力なんてない。特別な何かなんてない。
 力あるヒーローだとしても、ここで助けになど入らないだろう。


「……君、何のつもり? 正気?」


 挙句、庇ったはずの怪人も口を尖らせた。
 邪魔だからいなくなれとか。闖入者に対して不快感を覚えているのかもしれない。
 若干、やはりこちらも戸惑った声色である。
 須賀京太郎のような存在に――庇い立てされるいわれなどない。迷惑である。
 そうとでも言いたげだ。

 だからきっと、須賀京太郎は邪魔であって。
 可能なら、本来なら、普通なら、ここから離れるのが正しいのだろう。
 だけど――


「うるさい。俺が相手をする……お前、さっさと逃げろよ」

67: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 00:57:21.81 ID:prC0dl1Bo

 もうそんな普通は壊されてしまった――――だから須賀京太郎は普通じゃない。

 京太郎は力ある者ではない――――だから力がない者の痛みが分かる。

 京太郎はヒーローじゃない――――ヒーローじゃないからこそこの怪人を助けられる。


 追われていた怪人の姿が。
 皆から排除されるあの姿が。
 寂しそうにつぶやいたあの姿が。

 “誰か”と重なって見えたのだ。


 それは。

 未確認に襲われる片岡優希であり、原村和であり、染谷まこであり、竹井久であり、宮永咲であり――。

 そして、自分だった。


 ――この怪人は俺なんだ。

 ――これは追われて、奪われて、居場所を亡くした俺なんだ。


 だからなのかはわからないが。
 放っておけない。見捨ててはおけない。そう思った。



「あーあ、仕方ないなぁ……」


 できればこの手段は避けたかった、と。
 そう呟きながら、怪人が京太郎の腰に何かを宛がった。
 それは石でできた長方形の――いや、石ではなくなった。そしてそれは、ベルトである。


「お前、何を……!」

「黙っててよ。しょうがないから、君で我慢してあげるよ。君がオーズになる事を、オーズをこの世に生み出す事をね」

「オーズ……?」

「死にたくないでしょ? だから、ここは一蓮托生って奴だよ」


 そして、怪人――カザリが。
 赤、黄、緑の三枚の硬貨を手渡した。
 鷹を模った赤いメダル。虎の意匠の黄色いメダル。飛蝗を思わせる緑のメダル。
 そして、それをベルトに挿入しろと指示を出す。


「カザリィ!」

「正気なの!? オーズの封印を解く気?」

「オーズ……!」

「僕のコア……」

69: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 01:07:59.80 ID:prC0dl1Bo
>>68 隠しステータス


「だって、ここで君たちに殺されるより――マシじゃないの?」


 そんな4体の怪人へと嘲笑を向けて、それから飛び退くカザリ。
 ベルト――ドライバーを傾け、スキャナーをスライドさせろと指示を出して。


「てめえ!!」

「厄介なことになったわね……」

「メズール、困る? 俺、オーズ、倒す!」

「僕のコア……返してよ」


 なんだかよくわからないが。
 このドライバーと、オーズとやらは彼らにとっても脅威の対象らしい。
 理由は分からない――だが、手段ができた。
 守るという目的を。それを為すだけの力が、手段が手に入った。

 静かな高揚と共にスキャナーを手に取り、ふと思い出して、言った。


「……おい、カザリ」

「なに? 早くしないとさ……」

「――俺に、任せろ」


 それだけだ、と。

 再び顔を正面に向けて、スキャナーを斜めに振り下ろす。
 そして、叫んだ。


「変、身ッ……!」


 ――タカ! ――トラ! ――バッタ!

 ――タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!!

70: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 01:16:56.92 ID:prC0dl1Bo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:19
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、トラメダルはゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る

※現在の所持メダル: タカ トラ カマキリ バッタ  (ライオン・チーターは使用できず)


                          VS


【ウヴァ】
技能:50
HP:50
スタミナ:50
気力:60/60
ATK:45
DEF:45

・グリード:コアメダルの枚数によって技能値及びHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
・グリード:セルメダルの枚数によってHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
・スキル ???

77: 1 ◆UAny7z8RrpxO 2013/02/04(月) 01:39:06.74 ID:KS8OIn9ao

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:43/43                   VS    スタミナ:50/50
気力:64/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45


>現在【中距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     19 + コンマ + ?  VS  50 + GMコンマ +?

80: 1 ◆UAny7z8RrpxO 2013/02/04(月) 01:43:24.77 ID:KS8OIn9ao
時間が時間だし、直後(>>78)採用にしましょうかね

87: 1 ◆UAny7z8RrpxO 2013/02/04(月) 01:45:25.86 ID:KS8OIn9ao
お、思った以上に人がいた件

まあ、内容は変わらないし……うん

89: 1 ◆UAny7z8RrpxO 2013/02/04(月) 01:48:59.53 ID:KS8OIn9ao
>#温存方針虫頭
>ウヴァ 温存方針

オーズ:19 + 18 +20 =57
ウヴァ:50 +74       =124
ダメージ:距離を詰めた為発生せず

>京太郎がスタミナを1消費! 気力を20消費!
>ウヴァがスタミナを4消費!

>現在のレンジは【近距離】
>方針は【防御方針】です


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:42/43                   VS    スタミナ:46/50
気力:44/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45

91: 1 ◆UAny7z8RrpxO 2013/02/04(月) 01:53:37.47 ID:KS8OIn9ao


ウヴァ「ふん……だったらそいつを倒してコアメダルを取り返せばいいだけだ!」

メズール「ウヴァ!」


 様子を窺い、仲間の怪人の制止も聞かず。
 単身、ウヴァと呼ばれた緑色の甲虫を思わせる人型が、駆け寄ってきた。

 早い。

 集中して距離の維持を考えていた。
 何とか、カザリが逃げられるだけの時間を稼ごうと。
 直接的にやり合うのは、素人の自分では難しいと。

 それなのに――あっという間に距離を詰められた。

 もうすぐ、ウヴァの射程距離になってしまう。


カザリ「……オーズ」

カザリ「ウヴァはグリード――僕たちの中でも直情的」

カザリ「言うならば虫頭だからね……とにかく、近寄ったら攻めてくると思うよ」

カザリ「どうする? メダルを交換するかい?」


 そして、背後のカザリから声がかかる。


※交換可能なメダルはカマキリのみ

92: 1 ◆6BCUtsPJZVAP 2013/02/04(月) 01:55:16.07 ID:KS8OIn9ao

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:42/43                   VS    スタミナ:46/50
気力:44/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45


>現在【近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     19 + コンマ + ?  VS  50 + GMコンマ +?

96: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:00:48.18 ID:KS8OIn9ao
>>95の判定

>#攻撃方針虫頭
>ウヴァは攻撃方針です

オーズ:19+96=117
ウヴァ:50+7=57
ダメージ:距離を詰める為に無効

>京太郎はスタミナを9/2×2×2=18消費! 気力を20回復!
>ウヴァはスタミナを2消費


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:44/50
気力:64/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45

>現在【至近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です

102: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:07:15.68 ID:gX4ikz5Ro

京太郎「カザリ、ありがとな」

カザリ「……」

京太郎「だけど、必要ない」

京太郎「俺に任せろ――そう言っただろ?」


 こうして戦った事は愚か、喧嘩や、武道の経験もない。
 これは、まぎれもない命のやり取りだ。
 負ければ死ぬ。勝っても、下手をすれば重傷を負うかも知れない。
 弱い須賀京太郎は、そうなる可能性が高い。

 だからって――だとしても、ここで負ける理由はない。逃げる理由はない。


 ――勝ってみせる。


 その意気で、 迫りくるウヴァの攻撃を、トラの手甲で捌き切る。
 戦闘経験が足りない為、爪を上手くいかせるとは思えないが……こうして戦う分には問題ない。
 そのまま何条もの攻撃を弾いて、拳の距離まで接近する。


ウヴァ「ちょろちょろしやがって!」


 この虫けらが、と言いたそうな声。
 ウヴァこそが、まさに――見るからに――虫けらなんだけどな。



カザリ「……あーあ」

カザリ「僕のメダルが取られると困る、ってつもりで言ったんだけどな」

103: 1 ◆/kYVKNuUMhb5 2013/02/04(月) 02:08:48.59 ID:gX4ikz5Ro
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:44/50
気力:64/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45

>現在【至近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     19 + コンマ + ?  VS  50 + GMコンマ +?

108: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:15:26.27 ID:gX4ikz5Ro
>>106の判定
>#ウヴァさんイライラ攻撃方針
>ウヴァ 攻撃方針

オーズ:19+46+50=115
ウヴァ:50+59=109
ダメージ:(5+1)+6/5+40-45=3  防御方針と攻撃方針で相殺

>ウヴァに3のダメージ!
>オーズのスタミナが4消費! 気力が50消費!
>ウヴァのスタミナが5消費!


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:47/50
スタミナ:19/43                   VS    スタミナ:39/50
気力:14/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45

>現在【至近距離】です
>戦闘方針は【防御方針】です

113: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:26:49.99 ID:IKNICVwNo

京太郎「うおおおお――――ッ!!!」


 叫ぶ。雄たけびを上げる。
 喉から声を絞り出しつつ、頭はどこまでも沈着冷静に。
 ひたすらに集中。視界を広く持ちながら、視点を一点に集中する。

 よくわからないが。
 今の須賀京太郎の瞳には――メダルが見える。
 先ほどカザリから渡されたものと同じメダルだ。
 それが5枚、ウヴァの胸に眠っている。

 そこを付ければ。
 もしかしたら、この化け物の如き相手にも勝利できるのではないだろうか。
 狙うしかない。そこを狙う以外に、この場を切り抜ける手段は――。


ウヴァ「うお……ッ!」


 迫りくるウヴァの爪を躱し、トラクローで一閃。
 一撃は決められた。だが、狙い通りの場所ではない。
 メダルが弾けて地面を転がる。だがそれは銀色のメダルで、狙ったそれではない。

 そのまま、もう一撃。
 繰り出そうとするも、腕が重い。集中が切れ始めている。

 何とか、一矢報いた。
 だが今ので、どこかこちらを見下していたウヴァも、考えを改めたらしい。
 両手に漲る力が変わる。

 その四肢に、殺気が充満する。


ウヴァ「調子に乗るなよ……!」


 これは、まずい……。
 今の一撃がおそらく、須賀京太郎に出来る最大の一撃だった。
 最大限集中した末の攻撃。

 それも、こちらを半ばなめきっていたグリードが相手。
 本気を出されたなら、どうなるか判らない。
 いや、負けるだろう。このまま戦いが続いたら、確実に――。
 だけどそれでも……。


京太郎「だから、どうしたんだ?」

京太郎「……来いよ。相手をしてやる」


 負けるとは限らないし、死ぬとも限らない。
 何よりも。たとえ死ぬとしても。
 あんな日常の中、訳も分からず殺されるよりはマシだ。
 一矢すら報えず、藁のように死ぬなんて御免だ。

 そのまま死ぬにしても、変身が解除されるにしても。
 腕がもがれたのなら足で、脚をもがれたのなら歯で、歯を砕かれたのなら眼光で。
 絶対にこいつらを倒してやる。
 一撃。死ぬ最後の瞬間まで、積み重ねてやる。どこまでも。


ウヴァ「面白ェ……!」


 そこへ――

114: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:30:21.30 ID:IKNICVwNo

1:緑と黒、半分ずつ二色のライダーが表れた
2:赤いフルフェイスメット、青い単眼のライダーが表れた
3:桃を思わせる複眼のライダーが表れた
4:黒子というか忍者の如き金色のお面の怪人を連れた、マントを纏ったライダーが表れた


     ↓3

128: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 02:46:47.14 ID:IKNICVwNo
>>117の選択:3

「おいおい、面白ぇ事やってんじゃねーかよ」


 突然、その場に割り行った一つの声。
 しゃがれ気味だが、その声には喜悦と気力が満ちている。
 ウヴァを含めた、グリードの動きが停止した。
 視線の先には――


京太郎「……新手の、怪人?」

電王「誰が怪人だ! 誰が!」


 ――桃を思わせる複眼のライダーがいた。

 未確認生命体や、グリードの如き印象は受けない。
 どちらかと言えば……後者のガラスに映った、自分=オーズの姿にどことなく似ている。

 どちらにしてもこれは、第三勢力だ。
 誰もがその、唐突な乱入者に対して注意を払う。
 その出方次第で、この場の混乱はより過酷なものへと変化するのだから。


メズール「……何?」

ガメル「あれ、オーズ? ……オーズは、あっちにいるし」

アンク「……赤い」

ウヴァ「なんだ、お前は!」


 そんなウヴァの言葉を聞いて、嬉しそうに手を叩くそのライダー。
 よくぞ聞いてくれました。そうとでも言いたげである。


電王「……俺か? 俺は通りすがりの仮面ライダーだ」


 そして。
 答えになっているような。なっていないような。
 そんな言葉を――仮面ライダーという単語は初耳だ――を口にしてから。
 そのライダーはやおら、その右手を自分自身へと指示し――

137: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 03:00:47.14 ID:IKNICVwNo

ウラタロス『参上って言うか、惨状だよね』

キンタロス『この空気……泣けるで』

リュウタロス『やーい、だだ滑りー!』

電王「うるせぇ! こういうのは最初が肝心なんだよ! 最初が!」


 虚空に向かって怒鳴り散らす、仮面ライダーとやら。
 場の空気は冷え切っていた。
 言動こそアレではあるが、相当出来る。
 そして、言動がアレである為、その出方が読めない。

 みな、静かにその様子を窺っているのだ。


カザリ「……でもこれ、チャンスかもね」

カザリ「アイツがウヴァたちの相手をしてくれれば、僕たちは逃げられる」

カザリ「どっちにしても、時間稼ぎくらいにはなるよ」


 静かに――ネコ科の動物を思わせるしなやかさで、足音もなく近寄るカザリ。
 そして、耳打ちをしてくる。

 あの、良くわからないライダー登場の混乱に乗じようと。
 そうすれば、そのまま逃げ切れると……。

 確かにそれは確実だろう。

 だが、そうなったら残されたあのライダーとやらはどうなるのか。
 味方であるかは不明。だが、敵とも知れない。
 ひょっとしたらこの場に、あんな奇抜な言動で割り行ったのは、こちらを助ける為かもしれない。
 それを見捨てて、行けるのか?



1:カザリの提案に従って、そのライダーに任せて逃げる
2:カザリの提案に従わないで、協力できないか探ってみる
3:まだ様子をみる

↓3

142: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 03:19:43.59 ID:/jA5aaHBo
>>140の選択:2

京太郎「――いや、駄目だ」

京太郎「俺たちを助けに入ってきたのかもしれないだろ? それを置いていけない」

カザリ「……」

カザリ「それで違って、僕たちが攻撃されたらどうするの? 僕の事、助けてくれるんじゃなかったっけ?」

京太郎「……確かにお前は一蓮托生って言ったけど」

京太郎「その後、俺は『任せろ』って言っただろ?」

京太郎「最悪、お前だけでも逃げる時間は作る……だから安心しろよ。な?」

京太郎「それに……」

京太郎「お前を追ってたグリードの方が数が多いから、こっちが狙われるとは限らない」

京太郎「それに、ここで味方だったら――協力して、さっき見たメダルを取れるかもしれない。そう思わないか?」

カザリ「……。……まあ、君がいいならそれでいいけどさ」


 方針は決まった。
 現状ではどちらにしても4対1だ。
 それが、4対1対1になるのか。4対2になるのかは知らないが。

 今のまま、ジリ貧であるよりはマシであるはずだ。
 何とか、コンタクトを取る。それによって対応を決める。
 味方なら、逃げ出したら後悔が残る。
 敵だとしても、まだ混乱に乗じる事は出来る。

 だから今は、逃げない方がいい。
 誰かを見捨てて、手の届かないところに置いてしまう。
 そのまま見る事も出来ずに――その後の人生を生きていくなんてのは、ごめんだ。

 だから敵だとしても味方だとしても、京太郎のやる事は大差がなかった。
 どちらにしても。
 相手がなんだって、結局のところ変わってはいないのだ。
 だから――その闖入者・仮面ライダーの正体なんて、どうだっていいとも言えた。


小蒔(そ、それよりもっ! 今は目の前の相手に集中しましょう!)

キンタロス『それもそうやな』

ウラタロス『小蒔ちゃんの言うとおりだよ、セ・ン・パ・イ』

リュウタロス『やーい、怒られてるー!』

電王「うるせえ! おまえらが邪魔してきたんだろ! お前らが!」

小蒔(も、モモさん!)

電王「だー! 分かった! 分かったから!」

電王「オイ、お前……」


 それなのにそいつはこちらを剣先で呼び止めると。
 そのライダーは、


電王「細かい話はあとだ。とりあえずこいつらどうにかするぜ」


 当然のように。
 須賀京太郎の事を、同じ目的の――仲間だと見做して、そう言った。

143: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 03:27:23.94 ID:/jA5aaHBo
>チュートリアル戦闘その2
>複数のライダーがいる場合の行動

>基本的に、味方ライダーについて、同じ戦場で戦う場合はプレイヤーキャラとなります
>その際、そのライダーのコンマや判定についても、プレイヤーが指定します

  >↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
  >↓4、神代小蒔のコンマ&行動をお書きください

     19 + コンマ + ?  &  技能 +コンマ +?  VS  50 + GMコンマ +?

>こんな形になりますね

>この際、書き込みの状況によってはオーズを狙ったつもりで電王
>電王を狙ったつもりでオーズに判定が行ってしまう事もありえます

>それなので、【オーズ:防御重視 集中20】  【電王:攻撃重視 爆発 ロッドフォーム】
>のように、一つのレスにまとめてお書きください
>この場合だと、下3のオーズの行動と下4の電王の行動を採用します

>味方が1人勝っていたら、そちらからの攻撃のみで敵にだけダメージ
>味方が2人勝っていたら、二人から敵へとダメージ
>敵だけが勝っていた場合、どちらか(主にコンマの低い方)、または両方(範囲攻撃の場合)へのダメージとなります

>敵が複数の場合の判定は、次回


>とりあえず、ウヴァさんにダメージを与えてみましょう

146: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 03:31:04.58 ID:/jA5aaHBo

【電王】 神代小蒔
技能:5
HP:31
スタミナ:31
気力:85
ATK:20
DEF:20

(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
 《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
 《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
 《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
 《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
※フルチャージの際の気力消費は戦闘判定への使用とは別計算

150: 1 ◆cyVP7lIglv5f 2013/02/04(月) 03:37:11.43 ID:/jA5aaHBo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:44/50
気力:64/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45
レンジ:至近距離                         レンジ:近距離

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:41/31
気力:115/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離


>現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
>須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です

>現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
>神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
>↓4、神代小蒔のコンマ&行動をお書きください


     19 + ↓3コンマ + ?

           &                VS  50 + GMコンマ +?

     45 + ↓4コンマ +10
 

158: 1 ◆cyVP7lIglv5f 2013/02/04(月) 03:50:17.81 ID:/jA5aaHBo
 

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:0/45                            HP:47/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:36/50
気力:54/64                           気力:30/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45
レンジ:至近距離                         レンジ:近距離

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:35/31
気力:105/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離


>現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
>須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です

>現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
>神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です

164: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 04:01:45.76 ID:/jA5aaHBo

電王「いくぜ、いくぜ、いくぜ――――ッ!」


 剣を片手に、ウヴァへと突撃する仮面ライダー。
 その気力は漲り、まさに戦闘というものを感じさせる。
 だが――


ウヴァ(図に乗るなよ……!)


 ――それは、ウヴァとて同じだった。

 カザリに自分のメダルを奪われた鬱憤。
 だが追いすがり、追い詰めて、ようやく奪えると思ったところで邪魔が入る。
 おまけにその矮小な――グリードである自分と比べて――人間は、愚かしくもちっぽけな身一つで自分たちに反抗する。
 カザリを仕留める邪魔をされた事。
 低次の存在のくせに、生意気にも自分たちにかみつく目をしてカザリを庇い立てる。
 愚かしいを通り越して、不快だった。

 これに怒りを覚えないわけがない。

 加えて、忌々しい、自分たちを封印したオーズの力をカザリが解き放ったのだ。
 そして、ただの人間である男に、あろうことか一太刀浴びせられた上に挑発された。
 だが、だ。
 その力が尽きる事は明白。
 見下していた自分を改め、やはりオーズはオーズという気持ちで戦闘に臨もうと思った。
 圧倒的な戦力差で、それこそ虫けらのように踏みにじってやろうと思っていた。人間がそうするように。

 そんなところで、また闖入者だ。
 これに苛立ちを覚えない理由はあるだろうか? ――答えは否だ。

 よって、直情的なウヴァは、この場の誰よりも怒りを秘めていて、真剣だった。

 言うなれば、気迫の差だろうか。


ウヴァ(五体を引き裂いて、地面にぶちまけてやる)


 そうとまで――圧倒的な憤怒を胸に灯していたのだ。

 近寄った瞬間。攻撃を繰り出すその瞬間に。
 この鉤爪で、仮面ライダーとやらの心臓をえぐり出してやる。
 そう、静かに闘志を秘めていた。

168: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 04:08:24.75 ID:/jA5aaHBo

 そして、向かってきた電王が射程距離に入る。
 力はどちらが上だろうか。
 言うまでもない。こちらだ。

 技術、そんなものは関係ない。
 あとはその懐に、一撃を叩き込んでやるだけだ。


電王「うおっ!?」


 そして――その機は訪れた。
 メズールの水撃、アンク――ロストアンク――の火球。
 それによって、電王が体勢を崩した。


ウヴァ(余計な事を……!)


 自分一人でもやれる。そう思っていたのだ。
 援軍と言うよりは、横から余計なものをはさんだに過ぎない。
 だが――まあ、いい。
 これで、後は攻撃を繰り出すだけ。

 そして、爪を放った――


京太郎「――危ないッ!」


 ――が、その攻撃は件のライダーに当たる事はなく。

 その間に割り行った、オーズへと直撃した。
 地面を転がり、変身が解除されるオーズ。
 息はあるようだが、そのダメージが故に、立ち上がれはしないだろう。


カザリ「ちょっと……!?」


 カザリが焦った声を上げるのがいい気味だが。
 それよりも、またしても邪魔をされてという怒りが勝る。 

170: 1 ◆FS6Y.9b6DoCR 2013/02/04(月) 04:12:17.68 ID:/jA5aaHBo
>ウヴァにダメージを与えてください


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:0/45                            HP:47/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:36/50
気力:54/64                           気力:30/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45
レンジ:至近距離                         レンジ:近距離

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:35/31
気力:105/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離


>現在京太郎は戦闘不能です

>現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
>神代小蒔の戦闘方針は【攻撃方針】です

>↓3、神代小蒔のコンマ&行動をお書きください


     45 + ↓3コンマ +10      VS  50 + GMコンマ +?

203: 1 ◆tPyWZaylIfsZ 2013/02/04(月) 18:39:30.20 ID:gqoydlmHo
>>142より
>ウヴァにダメージを与えろ


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:50
HP:45/45                            HP:50/50
スタミナ:24/43                   VS    スタミナ:44/50
気力:64/64                           気力:60/60
ATK:40                              ATK:45
DEF:40                              DEF:45
レンジ:至近距離                         レンジ:近距離

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:41/31
気力:115/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離


>現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
>須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です
>【防御方針】では気力の消費量に対して補正が半減します

>現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
>神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください
>↓4、神代小蒔のコンマ&行動をお書きください


     19 + ↓3コンマ + ?

           &                VS  50 + GMコンマ +15

     45 + ↓4コンマ +10

212: 1 ◆tPyWZaylIfsZ 2013/02/04(月) 18:59:08.68 ID:gqoydlmHo

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎            【ウヴァ】
技能:19                              技能:45
HP:45/45                            HP:8/37 (45)
スタミナ:19/43                   VS    スタミナ:33/37 (45)
気力:24/64                           気力:30/60
ATK:40                              ATK:35
DEF:40                              DEF:35
レンジ:至近距離                         レンジ:近距離

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/31
スタミナ:35/31
気力:1/85
ATK:40
DEF:40
レンジ:近距離


>現在京太郎とウヴァは【至近距離】です
>須賀京太郎の戦闘方針は【防御方針】です
>【防御方針】では気力の消費量に対して補正が半減します

>現在、小蒔とウヴァは【近距離】です
>神代小蒔の戦闘方針は【通常方針】です

213: 1 ◆tPyWZaylIfsZ 2013/02/04(月) 19:00:22.59 ID:gqoydlmHo

電王「いくぜ、いくぜ、いくぜ――――ッ!」


 剣を片手に、ウヴァへと突撃する仮面ライダー。
 その気力は漲り、まさに戦闘というものを感じさせる。
 だが――


ウヴァ(図に乗るなよ……!)


 ――それは、ウヴァとて同じだった。

 カザリに自分のメダルを奪われた鬱憤。
 だが追いすがり、追い詰めて、ようやく奪えると思ったところで邪魔が入る。
 おまけにその矮小な――グリードである自分と比べて――人間は、愚かしくもちっぽけな身一つで自分たちに反抗する。
 カザリを仕留める邪魔をされた事。
 低次の存在のくせに、生意気にも自分たちにかみつく目をしてカザリを庇い立てる。
 愚かしいを通り越して、不快だった。

 これに怒りを覚えないわけがない。

 加えて、忌々しい、自分たちを封印したオーズの力をカザリが解き放ったのだ。
 そして、ただの人間である男に、あろうことか一太刀浴びせられた上に挑発された。
 だが、だ。
 その力が尽きる事は明白。
 見下していた自分を改め、やはりオーズはオーズという気持ちで戦闘に臨もうと思った。
 圧倒的な戦力差で、それこそ虫けらのように踏みにじってやろうと思っていた。人間がそうするように。

 そんなところで、また闖入者だ。
 これに苛立ちを覚えない理由はあるだろうか? ――答えは否だ。

 よって、直情的なウヴァは、この場の誰よりも怒りを秘めていて、真剣だった。

 言うなれば、気迫の差だろうか。


ウヴァ(五体を引き裂いて、地面にぶちまけてやる)


 そうとまで――圧倒的な憤怒を胸に灯していたのだ。

 近寄った瞬間。攻撃を繰り出すその瞬間に。
 この鉤爪で、仮面ライダーとやらの心臓をえぐり出してやる。
 そう、静かに闘志を秘めていた。

216: 1 ◆tPyWZaylIfsZ 2013/02/04(月) 19:06:07.40 ID:gqoydlmHo

 そして、向かってきた電王が射程距離に入る。
 力はどちらが上だろうか。
 言うまでもない。こちらだ。

 技術、そんなものは関係ない。
 あとはその懐に、一撃を叩き込んでやるだけだ。


電王「うおっ!?」


 そして――その機は訪れた。
 メズールの水撃、アンク――ロストアンク――の火球。
 それによって、電王が体勢を崩した。


ウヴァ(余計な事を……!)


 自分一人でもやれる。そう思っていたのだ。
 援軍と言うよりは、横から余計なものをはさんだに過ぎない。
 だが――まあ、いい。
 これで、後は攻撃を繰り出すだけ。

 そして、爪を放った――


京太郎「うぉぉ!」


 ――放とうとしたその瞬間。
 怒りに燃えていたがゆえに視野狭窄に陥ったウヴァには、オーズの動きが見えなかった。
 あの程度ならば、捨て置いても問題ない。
 それよりは乱入したこのライダーとやらを叩く。不快な存在を、確実に叩き潰す。

 そんな風に考えていたがゆえに、彼は見失っていたのだ。オーズという存在を。
 そして、それがいかに致命的であるかを――怒りは忘却させていた。
 故に、その過ちは彼の身に振りかかる。


ウヴァ「ぐぉぉぉぉ……お、俺のコアを……!」


 精密に。
 鷹の目で対象を捉えて、研ぎ澄まされた爪で狙い撃つ。
 ウヴァに対してさしてのダメージは与えられなかったものの。
 それ以上に、十分なまでの戦果を挙げた。


カザリ「へぇ……やるねえ」


 カザリが純粋に、オーズを褒める感嘆の声を上げた。
 だがそれは今、ウヴァにとっては挑発じみた文句でしかない。
 怒りに任せ、カザリに向き合おうとしたところで――


電王「余所見してんじゃねーぞ!」


 その体を、ライダーが切り刻む。
 身体からセルメダルを散らばらせながら、ウヴァは追い込まれていった。

218: 1 ◆tPyWZaylIfsZ 2013/02/04(月) 19:12:19.00 ID:gqoydlmHo

京太郎「言っただろ……俺が相手をしてやるって」


 ライダーの剣戟に刻まれ、もんどりを打って倒れたウヴァを見下ろす。
 一矢。それどころではない一撃を加えてやった。
 立ち上がろうとするウヴァは、全身からセルメダルを零している。


カザリ「やっぱり、流石オーズだね……ウヴァのコアを奪うなんて」


 そんな京太郎の肩を叩くカザリ。
 京太郎自身に対して、多少なりとも認めるところがあるのか、声色は先ほどより和らかだ。
 どこか上機嫌である。そう思える。


カザリ「だけど……今のは、ちょっとマズイかもね」

カザリ「メズールやガメルたちも、これで本気になるはずだ」

カザリ「見えるかい?」


 カザリに促されるまま、メズール、ガメル、アンク――赤い鳥だ――の体内を覗き見る。
 そこには――


京太郎(メズールはコアが8枚……)

京太郎(ガメルはコアが7枚……)

京太郎(アンクは……赤いコアが5枚、黄色いコアが2枚……?)


カザリ「分かったよね、オーズ」

カザリ「ウヴァでこれなんだ……メズールたちの相手をすると、どうなるかって」

220: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 19:24:14.75 ID:gqoydlmHo

カザリ「だから――ここまでって事かな」

カザリ「君は十分に働いてくれた。これで、僕のコアも――アンクとウヴァのを合わせれば6枚」

カザリ「ありがとう。君がお人好しで助かったよ」


 何を、と問いかけようとする。
 だが、その瞬間に――


電王「おい、なにごちゃごちゃ喋ってんだよ!」


 ――と、例のライダーが割り込んできた。

 ウヴァを切り払い、それから警戒は怠らないまま。
 こちらを見る、モモを思わせる仮面のライダー。


カザリ「……」

カザリ「……いや、このままだと不味いかもって事さ」

電王「ああん?」


 それからきわめて簡潔に、カザリは事実だけを伝えた。
 今相手にしたウヴァのコアは5枚。対する残りのグリードのコアは7枚以上。
 グリードの力はそのコアの数で決まる。故に、これからはもっと強敵と戦う事になると。
 ウヴァをああされた事で、彼らも本気で当たってくるだろうと。


電王「……チッ」

電王「……おい、小蒔。どうする?」


 そう、虚空に問いかける小蒔。
 グリード勢はその間も、こちらへの警戒を怠っていない。
 攻めるべきか、引くべきか考えているのだろう。あのメズールというリーダー核は、どうにも慎重なようだ。
 そして――


電王「チッ……覚えてろよ!」

ウラタロス『先輩、それ悪役の台詞……!』


 グリードたちを指さし、そう怒鳴りつけるライダー。

 何を――と思った。
 彼の口調は正しく、ここから逃走する――つまり逃走手段があると言っているのだ。
 この、囲まれた状況で。

 

221: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 19:30:41.87 ID:jZJT2yG8o

 そして当惑するこちらを更に惑わせるように。
 虚空を割いて、巨大な列車が表れた。


                                                  ,.--、
                                               ___,j:::::::::|_
                                      r――' ̄ ̄ ̄ ̄,,..-――――=─‐、
                                 ,,..-―''/:::/゙''フ: ̄,.r''~ ̄         _,,..=- ゙̄\ュ_
                              /~´   /::r-ト-]:::/~´           /´      //―'\
                              /     /:::::l_/:/            /        //  |ヽ
                            /     /::::::::::/            /        //  l' ゙、
                          /      /::::::::/            /         //  / ,_ ゙、
                         /      /::::::/           /          / /  /  l ゙l, ゙、
                        /_____j:::::/________,/          _,/ /  ./  ~`ヾ L_
                        l ̄ ̄ ̄ ̄~l::::::l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ゙、         /´ /   ./     | ̄|
                      _,,..--|  フl~ll~l_| l:::::l l  フ   フ l__l  ゙、    _,,..-'''~,.-''~´   ./      } .|
                _,,..-―'''~_,.--‐゙、. |__.|_||_| | ヽ:::ヽヽ ヽ__ .ヽ_  ヽ >―''~_,- ̄     /        L__|
              / ̄ ∠二二___j______〉=:〉-―――――‐''' ̄_,-―'         /     r、___j
          _/ナー―-三三三三三三三二二二二二―――――''''´ ̄ ̄  /        /      /:::::::::/7:/
        _/~                              ::::::::    /::      /       /|:::::::::ヌ_/~7
     /´/ ̄ ̄7_______    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~\  :::::::::_,.-'''´   _,.-''~´       r''´:::/::::/゙゙ミ、/
  _./ ̄__    ―――――――――-''´____     ヽ―;'' ̄_,,--―'' ̄          |::::ノ:/\゙゙ミ./
  || ̄ ̄||/_               f――――| ノ______::,.-' ̄               ト/\\ \/
  ー―‐'-ヽ ̄`―――――――ー===-||_____,j_|ヽ:::::::::::    |                 _,.l ヘ\ \フ
    ゙\ ..:::::::                         ::::::::::::::::  l           _,,.-―' ̄二\\\
      \ :::::::                          ::::::::::::::: l       _,,.-' ̄三 /二 ̄\ヽ\ ̄
        >、_                           :::::::::::::::ヽ_,.-'' ̄ _,/三: / ̄ ̄\\ \ ̄
 _,r―'' ̄三三三゙`ー―‐    _______,,--――――――'''~´    /三三/二 ̄\  \ヽ__\
三三三三三三三三,-''´ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´             /三三::/_  ゙\  \  \



 そのまま訳も分からずに、須賀京太郎とカザリは、列車にさらわれた。


カザリ(……)

カザリ(まあ、しばらくは様子見って事でいいかな)

カザリ(思った以上に、役に立ってくれそうだしね)


【仮面ライダー電王と出会いました!】
【戦闘により京太郎の経験値が1上昇! 小蒔の経験値が2上昇!】

【カザリの好感度が上昇!】
【無傷での勝利によりカザリの好感度が上昇!】
【コアメダルを奪った事により、カザリの好感度が上昇!】


>現在のオーズのメダルは……
>タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、クワガタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1

238: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 20:35:56.83 ID:kJez9mvIo



      「オーズとメダルと特異点」



239: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 20:47:32.30 ID:MSwVe8neo

 ウヴァ――グリードたちとの戦闘の後、京太郎たちは列車の中に居た。
 時を駆けるという、デンライナーに。


春「……」

京太郎「いえ……」


 食べるか、と差し出された黒糖の袋を手で断る。
 それどころではない状況であるのが一つ。

 デンライナーの車内には、実に奇妙な光景が広がっている。
 まずはどう見ても怪物が5人。
 カザリ、赤鬼(モモタロス)、青亀(ウラタロス)、金熊(キンタロス)、紫竜(リュウタロス)。

 それから、チャーハンを食べているステッキの壮年の男性。
 この電車のオーナーらしい。
 テレビで見た事があるような顔だが、他人の空似だろう。

 それから美人が6人。
 タイトな衣装に身を包んだ給仕役の少女――ナオミ。
 そして、巫女服の5人組。
 そのスタイルの良さには思わず手放しで喜びたいものがあるが、いかんせん状況がつかめない。

 警戒するように京太郎の傍に近寄るカザリを見習って、顔を引き締める。
 味方ではある。おそらく。
 だけどもあまりにも異様な光景過ぎる。ここは間違った日本観を持ったアメコミの、ハロウィンの世界だろうか。


小蒔「えーっと、その初めまして」

京太郎「あ、どうも。初めまして」


 深々と下げられた頭に、こちらも同じぐらいの角度で返す。
 なんだろうか。ちょっと毒気が抜かれた。

 さて――


1:目の前の女性に先ほどのものは何だったか、このデンライナーとは何かを訊いてみる
2:カザリに先ほどのグリードたちの事や、メダル、事情を訊いてみる
3:その他(行動や台詞などを)

↓3

245: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 20:58:26.34 ID:MSwVe8neo
>>242の選択:2

京太郎「なあ、カザリ」

カザリ「……なんだい、オーズ」

京太郎「さっきのグリードってのは何なんだ。それに、あのメダルとか……お前の事とか」

京太郎「教えてくれないか?」


 ひとまず目の前の人物たちに会釈をしたのち。
 カザリに向き合って、問いかける。

 オーズと呼ばれた力。
 カザリやウヴァや、メズールやガメルといった存在。
 そして、カザリが何故追われていたのか。

 聞きたいことは、山ほどあった。
 この電車のこともさることながら、それ以上である。


カザリ「……」


 ここで話すのか――と。
 当たりを見回し、逡巡するカザリ。
 確かにこの――よくわからない――人の中、事情を話せというのは軽率だったか。
 ひょっとしたら喋りにくい内容なのかもしれないが……。


カザリ「……ま、いいよ。簡単に説明するけど」

カザリ「僕たちグリードは、800年前にある王の命令によって生み出されたんだ」

カザリ「その王がオーズ。君がさっき使った、ベルトを作った人間さ」

カザリ「僕たちは――メダルをコアにして活動をしている」

カザリ「言うなれば……」


 当たりを軽く見回して。
 先ほど勧められた――京太郎もカザリも拒否した――モモタロスたちの飲むコーヒーを指さす。


カザリ「あのカップがコアメダル。中身がセルメダルってところかな?」

カザリ「コアメダルが足りなければ、それじゃあ僕たちはただの水。形を保てない」

カザリ「でも、セルメダルが足りなければ……コーヒーという飲み物でもなくなる」

カザリ「コアメダルが芯や骨。セルメダルが肉ってことになるのかな?」

カザリ「だから、コアメダルを奪われると僕たちの存在はあやふやになる」

カザリ「でも、セルメダルが足りなければ、結局のところまともな形を保てない」

カザリ「……ま、ちょっと違うかもしれないけど。そんなものだと思ってくれていいよ」

247: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 21:10:14.44 ID:MSwVe8neo

カザリ「……で、僕たちのコアは本来なら、9枚。それぞれ3種類が3つ」

カザリ「そんな僕たちのコアを奪い取って……」

カザリ「その力を引き出して、それで戦うのがオーズの力だよ」


 『奪い取って』のあたりを強調された。
 どうやらやはりグリードたちの口ぶりから、オーズにいい思い出はないらしい。


カザリ「それで……まあ、僕たちは800年前に作られたって言ったね?」

カザリ「どうして今ここにいるのかって話だけど……」

カザリ「僕たちは封印されたんだよ。先代のオーズに」

カザリ「それから、今になって封印が解放された。ま、大方誰かが僕たちの封印の器を開きでもしたんじゃないの?」

カザリ「それで、まあ――きっとその人間がコアを奪ったのか――僕たちはコアが少なかった」

カザリ「それからは、争いさ。さっき君が見たようにね」

京太郎「……」

京太郎「お前のコアは、アンクって奴に奪われてよな」

カザリ「だから僕も向こうのを奪い返してやったけどね。流石に4対1だと勝負にならなかった」


 残念だよ、と。
 手のひらを上に向けると、腕を組みなおすカザリ。
 そのまま話は終わったとでも言うように、壁に背中を預ける。

 そこで、声が入った。


ウラタロス「ちょっといい?」


 青い亀の怪人――ウラタロス――からだった。
 なんというか、その一人称も相俟って、どことなくカザリに似ている。
 そんな印象を抱かせる怪人だ。

 カザリが、やれやれと身を起こす。
 人間なら眉でも寄せているだろう。


ウラタロス「それで、君たちグリードは何が目的なの」

カザリ「……」

カザリ「完全体になる――自分のメダルを集めることだけど。それがどうかした?」

250: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 21:23:14.49 ID:MSwVe8neo

カザリ「僕たちは生み出されたとき、元々は完全体だった」

カザリ「それから、コアを奪われる度に力が抜けていくんだ」

カザリ「人間でいうなら、手足に重りでもつけられているようなものってところかな」

カザリ「だから、僕たちは完全体に戻りたい。生み出されたその頃の自分にね」


 つまり、カザリの目的は。
 失ってしまった自分の肉体の一部を取り戻したい。そういう事なのだろう。
 気持ちは判らなくもない。
 あの時に――戻りたいという気持ちは。


カザリ「ああ、それと……これも大事なことだけどさ」

カザリ「僕たちグリードにとってセルメダルは身体を構成するものっていったよね?」

カザリ「僕たちは、これを手に入れる為に……あることをやる。できるって言った方がいいかな」

カザリ「こんな風に」


 そしてカザリが巫女服の女性の一人に手をかざすと。
 そこに、自動販売機の硬貨投入口のようなものが生み出された。

 そしてウヴァから拾ったセルメダルを手で弄んだ。


カザリ「そしてここにメダルを入れる事で、僕たちはヤミー――怪人を生み出す事が出来る」

カザリ「生み出したヤミーは、その親の欲望を叶える事でセルメダルを増やす」

カザリ「それから、そのセルメダルを僕たちに還元するんだ」

カザリ「多分……ウヴァあたりは、これからヤミーを作るんじゃないかな」

カザリ「大分、君たちとの戦いでセルを削られたからね。必死じゃないの」

カザリ「他にも……僕を含めて、皆セルメダルが足りてない」

カザリ「きっとメズール立ちが慎重だったのも、それが理由だろうね」

252: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 21:27:29.25 ID:MSwVe8neo
>情報が更新されました

【カザリ】
コア:3枚(ライオン×1、トラ×1、チーター×1)
状態:《セルメダル不足状態》
能力:40
HP:30/30(35)
スタミナ:30/30(35)
気力:60/60
ATK:25(30)
DEF:25(30)

(レンジ:至近距離~中距離)
・グリード:コアメダルの枚数によって技能値及びHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
      コアメダル1枚時、技能・HP・スタミナの基礎値を25、ATK・DEF基礎値を20として、以後コアメダル1枚につき+5
      これらの補正に関して、他者のコアメダルを使用した場合、+3
・グリード:セルメダルの枚数によってHP・スタミナ・ATK・DEFが変動
      戦闘中受けたダメージの分セルメダルを落とす。ダメージの5分の1、HPとスタミナの上限値を低下させる。(5ダメージ毎にカウント)
 《セルメダル不足状態》:上記の効能により、基礎HP値からその10分の1以上のHP・スタミナの上限値が減衰する事で発動
                ATK・DEF-5
 《セルメダル十分状態》:HP・スタミナ・ATK・DEFを基礎値として運用する
 《セルメダル多分状態》:HP・スタミナの基礎値から5以上HP・スタミナの上限値が増加する事で発動
                ATK・DEF・戦闘判定+5。以降、基礎値の上昇1に対してATK・DEF・戦闘判定+1ずつ上昇させる
・猫科の王:技能+5。戦闘・奇襲・追撃・撤退判定+5。温存判定時の与ダメージ量を変化させない。
        コアメダルが一定数に達する事で、レンジを遠距離に変更し、自分の戦闘判定勝利時に全体に攻撃を与える
・完全体:???


>グリードについては、ウヴァ・メズール・ガメル・アンクと共通です

258: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 21:40:26.46 ID:bR+OYPcuo

ウラタロス「……そういうところは、イマジンに似てるね」


 イマジン――という単語の意味は分からないが。
 まあ、これからあと……彼らの事情も説明されるだろう。


カザリ「……ま、イマジンってのは知らないけど。僕たちグリードとヤミーの話はこれでほとんどだよ」

カザリ「グリードはヤミーを生み出して、人の欲望を叶える事でセルメダルを集める」

カザリ「セルメダルやコアメダルを失うと、グリードは形を保っていられない」

カザリ「こんなところ」


 それから。
 カザリは壁を離れて、京太郎に正対する。
 顔と顔をほとんど突き合わせた状態。そんな距離まで近づいてきたのだ。
 それから、囁くように言った。



カザリ「ところで君に聞きたいんだけどさ」

カザリ「オーズ」

カザリ「僕を守ってくれたのはありがとう。君のおかげで助かったよ」

カザリ「ま、あのときは一蓮托生って話だったし……今はそんなピンチを抜けたよね」

カザリ「これから、どうするつもり?」


1:完全体になるまで協力する
2:条件付きで協力する
3:まだ質問が残っている(可能なら質問の内容も)
4:まだあちら(電王たち)の話を聞いてないのでそれから結論
5:その他(内容も)

↓3

265: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 21:53:41.84 ID:/wW7WRLTo
>>261の選択:4

京太郎「……まだ、向こうの話を聞いてない」

京太郎「だから、それからだ」

カザリ「……そう。判ったよ」


 それじゃあと、壁に寄りかかるカザリ。
 相変わらず周囲と微妙に距離を取っている。何かあれば逃げ出せるように、だろうか。
 それでもこちらとの距離は心なしか近い。そんな気がする。


小蒔「それじゃあ、私たちからなんですけど……」

ウラタロス「ま、ここは僕が説明した方がいいんじゃないの?」

ウラタロス「小蒔ちゃんたちは、こっちに来てからってことで」


 そう言って、片腕を胸の前で組んで。
 こちらに向かい合うウラタロス。
 さっきから思っているが、どうにも彼――おそらく――はこの列車の中でも、説明役。あるいは交渉役なのかもしれない。


ウラタロス「僕たちは……どこから説明したらいいかな」

ウラタロス「時の運航を守るために戦ってる、とでも言っておくよ」

京太郎「……時の運航?」

ウラタロス「うーん、難しい話なんだけど」

ウラタロス「正しい時間の流れというのが存在していて、そんな時間の流れになるように保とうとしているって言うかな」

ウラタロス「僕たちの敵のイマジンは……時間の流れを乱すことで、歴史を改変しようとしている」

ウラタロス「そんなイマジンを倒すのが僕たちと――それと、電王って訳さ」


 そう言って、先ほどの巫女服の女性を手のひらで示すウラタロス。
 電王というのは、あの仮面ライダーというのの正式な名前なのだろう。
 どこか生真面目そうな印象を受ける彼女は、大仰に「はい」と頷いた。

 それにしても、歴史を改変だなんてスケールの大きな話だ。
 未確認生命体やグリードというのも大概ではあるが。
 こちらの話もまた、随分と現実離れしている。

 カザリも少し、呆然としているようだ。


ウラタロス「イマジンは……その人の願いを叶える事で、過去への扉を開く」

ウラタロス「願いを叶えるって言っても随分と杜撰だけどね。星をずっと見たいって言ったら木に縛り付けられたり」

ウラタロス「それで――その扉から過去に向かっていって、過去を壊して、現在を改変しようとするんだ」

京太郎「……何が目的で?」

ウラタロス「それは僕たちにも正確には分からない」

ウラタロス「ただ、イマジンってのは『選ばれなかった時間の住人』なんだ」

ウラタロス「だから改変を起こして、時間を自分たちのいた未来につなげようとしている――ってとこ」

267: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 22:08:23.18 ID:/wW7WRLTo

京太郎「……改変されたら、今はどうなる?」

ウラタロス「変わってしまうよ。場合によっては、消えるだろうね」

ウラタロス「そして、誰もその改変に気付かない。親しいものが消えてしまっても、過去で殺されてしまっても」

ウラタロス「それが『本来の時間の流れ』だと思って、生活する事になるんだ」

京太郎「……」

カザリ「……」

ウラタロス「まあ、大丈夫だよ」

ウラタロス「特異点――電王への変身者の資格を持つ者がいれば、時は本来の流れに戻されるから」

ウラタロス「この場合は、小蒔ちゃんかな」

ウラタロス「特異点は、あらゆる時間の改変の影響を受けない」

ウラタロス「それから、特異点がいるならば、その記憶を元に時間は正常なものへと修復されるんだ」


 つまりは――。

 電王。
 彼女――小蒔がいなければこの時間はいつ改変されてもおかしくなく。
 そして、どうなったとしても戻らない。
 そういうことだろう。


ウラタロス「それで、なんで僕たちがここに居るかなんだけど――」

ウラタロス「元々、僕たちはここじゃない世界の人間だ。別の時間軸のね」

ウラタロス「それで――イマジンを追ってきて、この世界に来てて」

キンタロス「それで、閉じ込められたっちゅーとこやな」

モモタロス「ったく、天丼の奴とは逸れちまうしよぉ……」

ウラタロス「おねーちゃんに拾って貰えなかったら危なかったよねー」


 ウラタロスの説明に、他の3人が飛び込んだ。
 いつまでも続く説明に、我慢の限界だったのだろう。
 それから互いに口を挟むなとか。邪魔だとか。自分にも喋らせろとか。
 喧々囂々と、騒ぎ立てていた。


 つまりまとめるとこうだ。

 ・ウラタロスたちは別の世界の人間(イマジン)
 ・とある切っ掛けで世界を渡ったイマジンを追ってこちらの世界に来た
 ・倒して帰ろうと思ったら、何故だかこちらから帰れなくなっていた
 ・そして、この世界もイマジンに狙われている
 ・たまたま見つけた特異点である神代小蒔に協力を頼んで(正確には事情を聞いた彼女が申し出て)電王として戦っている
 ・仲間であるイマジン1体と逸れてしまったらしい

270: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 22:22:08.62 ID:b4a3T7D9o


 ひとまずの説明は終わって、一旦、ブレイクタイムとなった。
 モモタロスたちは毒々しい色のコーヒーを飲んでいる。
 神代小蒔とその周辺の巫女服の女性――こちらの世界の人々らしい――も口にしていないあたり、
 あれを飲もうとしなかった京太郎とカザリは正解だったらしい。
 流石に、まずいものを飲むのは御免だ。

 そう告げると、カザリは押し黙って背中を壁に預ける。
 どうかしたのだろうか。
 
 イマジンと巫女服の和気藹々とした空気を眺めながら、カザリと共に壁に寄りかかる。

 一際グラマラスな女性はリュウタロスに慕われていて――姉と言うより母と子供を思わせる風格だ――。
 先ほどの黒糖の女性は、キンタロスと黒糖を貪っている。食べるたびに「泣けるで」と呟くキンタロスと頷く女性は何ともシュールだ。
 ウラタロスは色黒の女性――というより体格的に少女――と、眼鏡の女性と言葉を交わしている。
 モモタロスは、神代小蒔と何やら話し合っていた。

 カザリが、ポツリと呟いた。


カザリ「……イマジンか。厄介だね」

京太郎「ああ、確かにな」

カザリ「……でも、考えようによってはこれはチャンスかもしれない」

カザリ「イマジンとグリード――ヤミーのやり方っていうのは似てる」

カザリ「お互いかち合って、争い合う事もあり得るし」

カザリ「イマジンが先に欲望を満たしちゃったのなら、ヤミーを作る余地がなくなる」

カザリ「そうなったら――ウヴァはともかく、メズールあたりなら警戒し始めるだろうし」

カザリ「こっちを狙いに来るって事も、あまりなくなるだろうね。ヤミーとイマジンで争うかもしれないけどさ」

京太郎「……」

カザリ「それで……オーズ。君に聞きたいんだけど」

カザリ「君はこれから、どうしたい? 一応聞いておくよ」

271: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 22:25:21.31 ID:b4a3T7D9o

1:電王との協調もするが、あくまでカザリが完全体になるまでを主眼に協力する
2:電王との共闘も考え、また、メダルの為に人を傷つけないなどを条件にカザリに協力する
3:まだカザリに質問が残っている(可能なら質問の内容も)
4:その他(内容も)

↓3

279: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 22:43:10.41 ID:F9v6zP+Lo

京太郎「……」


 思い出されるのは――あの夢。
 理由は分からない。そんな覚えもない。
 だけど、咲が離れて行ってしまう夢。どこかに戦いに。悲しみと怒りを背負って、離れて行ってしまう夢。

 あれは――ただの夢だ。そんなのは現実じゃない。

 だけれども。もしかしたらあの夢は本当であるかもしれない。
 京太郎が忘れてしまっているか――或いは、それこそ過去が改変されたか何かで。
 ただの夢として思い出されるだけの存在になっている。
 勿論、特異点以外が――京太郎は特異点ではなかった――記憶する事もないはずなので、そんな夢など見るはずもないが。


 そして思った。イマジンの所業を。
 忘れられるというのは。人が生きた歴史すべてがなくなるという事だ。
 それは、死ぬことよりもなお一層酷い。
 死んだならば死んでしまったと、辛い別れになったと記憶に残るだろう。思い出が残されるだろう。
 だが、消えてしまうのなら。
 それは初めからいないのと同じだ。失うよりも、更に辛辣な奪われ方。
 許しておける理由がない。


 そして、あのウラタロスというイマジンの口ぶり。
 イマジンが願いをかなえるのは、ヤミーと殆ど同じ。
 ヤミーだって、セルメダルの為にだけ人の欲望を叶えるのだ。
 つまりは――先ほどの例に挙げられたイマジンの行為のように――ヤミーのそれも、人を傷つけるものである可能性が高い。

 人の欲望の中には、他者を蹴落としても構わないというものは純然と存在する。
 故に、ヤミーという異形の力を持ったのなら、そんなことは容易く起こり得るだろう。

 その犠牲者が――。

 ある日の片岡優希かも知れない。原村和かもしれない。染谷まこかもしれない。竹井久かもしれない。

 傷つけられた人間。
 その痛みは波紋する。人が失われるという喪失は、ブラックホールが如く周囲の人間の心をも飲み込んでいく。
 まさに、ここにいる須賀京太郎のように。

 だから――。


京太郎「お前に協力する。お前のメダル集めにも」

カザリ「へー……!」

京太郎「でも、イマジンも放ってはおけない。そんな存在は、倒さなきゃいけない」

京太郎「俺には力が必要なんだ。誰かを守るための力が。戦うための力が」

京太郎(そう……)

京太郎(これ以上、俺のような存在を生み出さない為の力が……)

京太郎「だから、俺はお前のメダルを集める。代わりにお前は俺の戦いに協力してくれ」

カザリ「ギブアンドテイクってこと?」

京太郎「……そう思ってくれてもいい」


京太郎「ただ、出来れば純粋にお前を手伝ってやりたいとも思ってるのは本当だ」

カザリ「……」

京太郎「ただし、メダルの為に人を傷つけるな。メダルを人命より優先するな」

京太郎「この条件は飲んでもらうけどな」

カザリ「……」

カザリ「『力を貸す』『人を傷つけない』……僕のメリットに対して、君の方の条件の方が多くない?」

280: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 22:50:43.25 ID:F9v6zP+Lo

京太郎「……それは」

カザリ「……」

カザリ「ま、借りが一つあるってことで……いいよ。君に付き合ってあげる」

カザリ「僕にとっても、イマジンってのは邪魔だしね」

カザリ「君が人を守る為に戦うっていうんなら、傷つけないっていうのもその内に入るだろうからね」

京太郎「カザリ……!」

カザリ「ま、そういうことで――よろしくね、オーズ」


 こちらへ向き合うカザリに、手を差し出す。
 怪訝そうに肩を揺らすカザリに、改めて告げる。


京太郎「俺の名前は――須賀、京太郎だ」

京太郎「よろしくな……カザリ」

カザリ「ああ。よろしく」


カザリ(……)

カザリ(……イマジンってのは、どうにも厄介だね)

カザリ(現状、僕だけじゃ対処できそうにない。ありえないだろうけど、ウヴァたちがいてもそれは変わらない)

カザリ(ってなると、ここは電王と一緒に居た方がいい)

カザリ(それに……)

カザリ(僕のコアは奪われたものを含めて5つ。4つが行方不明)

カザリ(これの場所が分かるまでは……慎重に行動するべきだ)

カザリ(それまでは――役に立ってもらうよ、オーズ)



【カザリが仲間になりました!】
【ステータスについては>>252を参照】
【ただし、カザリは基本的に戦闘には参加せず、また、1枚までしか自分のメダルを貸しません】

284: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:02:18.84 ID:F9v6zP+Lo

 この後、神代小蒔――電王である彼女。
 石戸霞――リュウタロスの母親のようなオーラを放つ女性。
 滝見春――キンタロスと黒糖を貪っていた女性。
 狩宿巴――ウラタロスと喋っていた眼鏡の女性。
 薄墨初美――ウラタロスと海の話題で盛り上がっていた色黒の少女。●女?

 と、連絡先を交換した。

 彼女たちは戦闘要員ではなく、電王にも変身できない。
 それでも神代小蒔のサポートの為、またウラタロス曰く彼女たちの身の安全の為にデンライナーに乗車している。
 あのむっつりとしたオーナー曰くグレーらしいが、緊急事態の為、可だそうだ。

 夜も更けた(デンライナーに時間の経過は関係ないが)。明日、学校もある。
 細かい情報交換などについては後日に回す事にして、一旦は今日、別れる事にした。


カザリ「……ところで、僕を家に連れてって大丈夫なの?」

京太郎「……ああ」

京太郎「俺は寮じゃないし、一人暮らしだからな」

カザリ「……そう。ならいいんだけど」

京太郎「お前こそ、何か好き嫌いとかあるのか? 猫だから玉ねぎだとか、烏賊は駄目とかさ」

カザリ「……いや」

カザリ「僕はグリードだからね。食事なんて、必要ないよ」

京太郎「そっか」

京太郎「じゃあ、気が向いたら言ってくれよ。何か作るから」

カザリ「……気が向いたら、ね」

京太郎「……」

カザリ「……」



【2話】 「オーズとメダルと特異点」 終了

297: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:26:01.50 ID:F9v6zP+Lo
・ステータス
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:20
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化


※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能

298: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:29:18.41 ID:F9v6zP+Lo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ま、よろしくね……オーズ」(→さしあたっての協力関係)

②神代小蒔 (←一応の協力関係)
「よろしくお願いしますっ!」(→協力関係)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)

300: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:35:34.30 ID:F9v6zP+Lo
さて、それじゃあ日常パートに行きましょうかね


基本的に日常パートは以下の通り

・朝
 誰かと登校したりもできますが、今のところその好感度の人間は存在しません
 あえて指名可能なのはカザリ。学校をサボるか否かの選択も出来ます
 条件を満たしているとイベントが発生します

・昼
 コンマ判定です。一定コンマで、まだ出会った事のない人間に出会えます。
 そうでなければ、これまでの交友関係から指名して会話を行います
 時々イベントが発生します。

・放課後
 コンマ判定でイベントが発生します。まだ出会った事のない人間に出会えます
 また、特定人物に連絡を取る事も可能ですし、特訓なども可能です
 条件を満たしていると、イベントが発生します


もうちょっと色を付けた方が楽しいかなーと思ったら順次改変するので、そのときはよろしくお願いします
それじゃあ、日常パート行きましょうかね

302: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:37:48.55 ID:F9v6zP+Lo




  「生徒と欲望と???」





303: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:48:06.47 ID:pfuDnUCbo
【朝】

 衝撃の一日が明けて。
 いつものように朝食を作って、昼食を作って。
 それから、身支度を整えるとカザリが顔を出した。


カザリ「何をやってるのさ」

京太郎「学校に行こうと思ってな」


 カザリは何と言うか、金髪で、今風の青年の姿になっていた。
 流石にグリードのまま、マンションに連れて行くのは難しかった為だ。

 顔を合わせるなり、渡した毛布を突っ返して来た。
 夜までパソコンをやると言っていたので、寒くなるかと思って渡したが、不要だったらしい。
 そこらへん、やはりグリードは強靭なのだろうか。


カザリ「学校……ああ、なるほどね」

カザリ「僕たちが目覚めたのもあの学校の近くだったし、悪くはないかもね」

京太郎「どういう事だ……?」

カザリ「昨日、ちょっと調べたよ」

カザリ「君たち人間の学生――つまり思春期の人間ってのは、色々な夢とか進路とかで悩んでいるんだろう?」

カザリ「だったら、ヤミーのえさについても丁度いいかもね」

京太郎「そんなもんか?」

カザリ「まあね。メズールたちは警戒するかもしれないけど……イマジンは別じゃないの? 君の存在を知らないんだし」


 なるほど、言われてみれば確かにそうかもしれない。
 欲望か……。
 人数の多い学校ではあるし、なんだか施設も多い。
 関係者の住居なども含めれば、ちょっとした――ある種の学園都市だろう。

 多いという事はつまり、まぎれやすいという事だ。
 グリードがそこに付け込む事も、イマジンがそれを利用する事も考えられる。


京太郎「じゃあ、これを渡しとくぜ」

カザリ「なにこれ……?」

京太郎「……携帯、電話と」

京太郎「あと、学校の制服。お前も紛れといた方がいいんじゃないか? いざってときの為に」

カザリ「ふーん」

京太郎「携帯は……俺の番号が入ってるはずだから。短縮で押してくれればいい」

カザリ「分かったよ。できればスマートフォンとか、そういうのがいいんだけどね」


 そう言って、カザリは焦げ跡の残る携帯電話をポケットにしまった。

306: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:53:26.21 ID:pfuDnUCbo
【昼】

鳴海「おっ、じゃあ今日はここまでな」

京太郎「……やっぱ、体育は疲れるなぁ」


 流石に筋骨隆々の加藤先生の授業では疲れる。
 この辺り、なんか鍛えなおした方がいいのだろうか。
 昨日、それを痛感した。

 戦うに当たっては、やはり何かの技術が必要だろう。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

313: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/04(月) 23:56:21.24 ID:pfuDnUCbo
>>307の判定:17

・カザリ
・神代小蒔
・石戸霞
・滝見春
・狩宿巴
・薄墨初美



誰と出会う?


↓3

320: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:03:01.61 ID:zJ7h9ptDo
>>316の選択:カザリ

 屋上に出てみる。
 基本的に校舎の屋上は、解放されている。


京太郎「おっ、ここにいたのか」

カザリ「……オーズか。どうしたの?」

京太郎「オーズじゃなくて、京太郎だっての」


 柵に飛び乗っているカザリの足元まで近寄る。
 自殺防止用の柵とその先のフェンスの二段重ねの屋上。
 それは窮屈さを感じさせるが、それでもやはり風が気持ちいい。


京太郎「それで、どうだ?」

カザリ「……ん? ああ、なかなか欲望に満ちてるし、ヤミーの親になりそうなのに困りそうにないね」

京太郎「……いや、それもそうだけどさ」

京太郎「人間の生活とか、学生の生活ってどうなんだ?」

カザリ「……」

カザリ「800年前に比べて随分進歩したと思うけど、やっぱり人間は人間だね」


 そう呟いて、柵から飛び降りてきた。
 足音を立てないあたり、今は人間の姿をしていても、やはり猫科の生物なのだと思わせる。
 伸びを一つして、京太郎に背を向けた。


京太郎「それって、どういう」

カザリ「つまり……昔も今も欲望だらけ、ってところさ。進歩なくね」

京太郎「そんなもんか」

カザリ「そんなもんだよ」

321: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:05:01.57 ID:zJ7h9ptDo

 さて……


1:800年前の事を聞いてみる
2:今の時代でやりたいことを聞いてみる
3:何か必要なものはないか聞いてみる
4:その他(会話や行動なども一緒に)

 ↓3

325: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:17:29.76 ID:GG72SNW1o
>>324の選択:1

京太郎「そういえばさ……」

カザリ「何?」

京太郎「800年前、お前はどんな事やってたんだ?」


 軽い気持ちで問いかけたのに。
 カザリから返ってきた笑みは、何とも複雑なものだった。
 怒り、寂しさ、悔しさ、悲しさ――そんなものが綯い交ぜになった表情。

 だが、一瞬でそれは消えてしまう。
 見間違いだったのだろうか。


カザリ「そうだね……ま、他のグリードと同じことをやってたね」

京太郎「っていうと……」

カザリ「人間にセルメダルを入れて、ヤミーを作ってたよ」

カザリ「で、そのメダルを“王”に献上してた。確か……七:三の割合だったかな?」

京太郎「人間の命令で……?」

カザリ「ん……どこもそんなものじゃないの? それが支配だよね?」

カザリ「支配するものは奪う。それは現代も変わらないだろう?」

カザリ「王ってのは、まさに欲望の頂点だ」

カザリ「それに……欲望っていうのは何かを欲したり、叶えたかったりっていう気持ち」

カザリ「何かを欲するって事は、一方で何かを奪うって事。欲しい気持ちが強いものが奪い、弱いものが奪われる」

カザリ「だから、欲望の頂点は――それだけ欲する事を願うヤツってのは、多くを奪えるんだって」

京太郎「……!」

カザリ「待ってよ。僕が言った訳じゃない。王がそう言ってたんだって。“欲望は素晴らしい!”ってね」

京太郎「……」

カザリ「……ま、そんな意味じゃ。あの時より、今はマシかな」

カザリ「不自由だけど、一応は、自由だしさ」


 そう言って背を向けて風を楽しもうとするカザリの背中は。
 恐ろしいグリードとは思えないほどに、ちっぽけだった。


【カザリから800年前の事を聞きました】

326: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:23:23.62 ID:GG72SNW1o
【放課後】

直衛「……それじゃあ、今日はこれまで」


 新城先生の歴史の授業は、色々な諧謔が混ざっていてそれなりに飽きさせない授業だ。
 それだというのに、内容はあまり頭に入ってこなかった。

 カザリやウヴァたちを作りだし、オーズの力を手に入れた王。
 欲望を肯定し、そして強大な支配を布いた王。

 彼の願いは今でこそ問題であるが、当時としては正当なものなのだろう。
 そして、多かれ少なかれ、現代でも似たようなことは起きている。
 受け入れがたいが、批難するほどでもない。多くの人はそう感じるだろう。
 だけれども――だ。

 やはり、なにか引っかかるのは事実だ。
 もっとも、考えたところでどうにもならないかもしれないが。



1:普通に帰宅する   (コンマ判定へ)
2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓3

330: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:27:54.25 ID:GG72SNW1o
>>329の選択:1


↓3 判定。一緒に名前もお書きください。出会う場合そのキャラクターと出会います

1~20:何事もない
21~80:誰かに出会う
81~99:イベント発生

ゾロ目:特殊イベント

344: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:35:55.29 ID:GG72SNW1o
>>333の選択:カザリ

京太郎「……なあ」

カザリ「どうしたの?」


 いつも通りの帰り道。
 誰かと出会う事もない。誰かと帰る事もない。

 それが今までと違うのは、こうして一緒に歩く奴がいるという事だろうか。


京太郎「そう言えば今朝、スマートフォンが欲しいとか言ってたよな」

カザリ「欲しいって言った覚えはないけどね……それがどうかしたの?」

京太郎「折角だし、買いに行くか」

京太郎「そんな携帯電話だと、不便だろ?」

カザリ「……ま、焦げてるしね。まだ使ってなかったから何とも言えないけど」


 通話。メールの閲覧。携帯用ウェブサイトの閲覧。
 それぐらいしかできない携帯電話だ。何しろ、古いのだから。

 カザリは現代に来たばかりだ。
 それなら色々と情報収集する道具が必要だろう。
 インターネットに繋げる方が、おそらくは捗るはずだ。


京太郎「だからさ、スマホ買いに行こうぜ」

カザリ「……」

カザリ「君がそれでいいっていうなら、いいけどさ」



【カザリとスマートフォンを購入しました】
【イベントの発生率が上昇します】

345: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:38:00.50 ID:GG72SNW1o
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ふーん……。何でも実況チャンネル? ツイッ○ー? フェイス○ック?」(→さしあたっての協力関係)

②神代小蒔 (←一応の協力関係)
「連絡、来ませんね」(→協力関係)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)

359: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:47:40.18 ID:GG72SNW1o
【朝】

 気合を入れては見たものの。
 昨日の今日では、やはりまだグリードも活動していないようだ。
 それとも水面下で何か動き出しているのか。
 或いは、けん制し合っているのか……。


カザリ「オーズ、今日も学校の行くのかい?」

京太郎「お前はどうする?」

カザリ「僕は僕で、ちょっと色々調べる事があるからね」

カザリ「まあ、何かあったら連絡してよ」

京太郎「おう、分かった」


 カザリと別れて、学校に向かう。
 昨日はスマートフォンを買ったからか、終始何かを弄り回す音が聞こえていた。
 ちなみのこのスマートフォンも、スマートブレイン製だ。

 改めて思うが……うちの学校は凄まじい。

 鴻上ファウンデーション。スマートブレインなど、そうそうたる企業が出資者として名を連ねており。
 校舎から外れた学園の敷地内には、人類基盤史研究所とかよくわからない施設や。
 或いは、博物館――ミュージアム――といったものまである。

 未確認の襲撃によって破壊された都市区画の整理事業として行われたため、そこまで敷地があったのだろう。



360: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:51:51.22 ID:GG72SNW1o
【昼】

アドルフ「……今日はここまで」


 オーラルコミュニケーションと言うか。
 なんだが要するに外国人の発音に触れてみましょうという類の英語の授業。
 担当のラインハルト先生は何とも無愛想というか味気ない人だ。
 その分真面目で、生徒の為になるように教えているというのは確かである。

 そのあたり、真面目な人間には受けがいい。
 どう言う訳かあまり英語などが好きでなさそうな類の生徒にも人気だ。

 ただ、京太郎としてはこの手の授業は苦手である。
 否応なく、誰かと組まなければならないのだから。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

362: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 00:53:53.23 ID:GG72SNW1o
>>361の判定:61

よって、誰かと出会う。



誰と出会った?


 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、小走やえ、プロ勢等)

↓3

371: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:02:38.11 ID:GG72SNW1o
>>365の選択:小走やえ

 考え事をしながら歩いていたら。曲がり角で、人と衝突してしまった。
 咄嗟に受け止めに入ろうとするも、手が空を切った。
 この辺り、オーズの時とは違ってままならない。


やえ「ちょっと、どこ見て――」

やえ「いや、すまない。不注意だった」


 こちらの学年章を確認した途端に。
 ハッと声を潜ませ、それから頭を下げる先輩。
 どうやら、三年生らしい。

 進学か就職か。
 それで大変な時期に、この学園への転入を強いられた。
 勿論断った人間もいるだろうが、そうでない人間の方が多いだろう。

 一般受験数は少なく、代わりに、学校や学生の指定が多かった。
 これだけの規模の高校なのだ。その進学や就職に対する選択肢としてはあまりに強すぎるカード。
 だから、断る人間の方が少ない。
 京太郎とて、半ばそうであった。


京太郎「いえ、こちらこそ……って、え」

やえ「あ……」


 彼女が手に持っていた焼きそばパンは。
 無残に潰れ果てていた。
 これは……ああ、困ったな。


京太郎「すみません……弁償します」


 それから、必要ないと突っぱねようとする彼女に頭を下げ続けて。
 何とか、学食で手打ちという事になった。
 購買は込むのだ。

373: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:03:59.90 ID:GG72SNW1o
直後判定
1~70:特に異常はない
71~99:あれは……なんかの入れ墨か?

385: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:16:46.19 ID:btc6Yihro
>>374の判定:94

 この先輩の名前は。
 小走やえ。そういうらしい。
 なんというか、実に年上然としている先輩である。


京太郎「……麻雀部、なんですか」

やえ「ああ。昔の学校でもやっていてね。それから、こっちでも」

やえ「須賀君は、やらないのか?」


 麻雀。
 やはり、なんだかんだあったとは言っても、人気競技なのだ。
 それはこの学園でも同じだろう。


京太郎「……いえ、俺は弱いんで」

やえ「そうか、残念だな」

京太郎「残念?」

やえ「焼きそばパンの恨みを、麻雀で晴らしてやろうかと思った」

京太郎「止めてくださいよ、本当弱いんですから」


 ハハハと笑う小走先輩。
 それから、食べながら色々な事を話し続けた。

 この学園には、様々な学校の麻雀部が集められているらしい。
 そして皆、基本的に元の高校での麻雀部と同じコミュニティを形成する。
 そうでないものは、総合的な麻雀部に。

 そして問題がここから。

 いくらマンモス校と言っても、この地区の出場枠は1つ。
 それ故に、レギュラーメンバーとして大会に出られるのはただの5人。

 このレギュラーの座を争って。
 各高校であった麻雀部のコミュニティを集めたメンバーとした集団たちと、
 元の学校のメンバーを揃えられず、この学校での――いわばあぶれもの――を集めたスマートブレイン学園麻雀部。

 その中で、学内の大会を行って出場する5人を決定するらしい。


京太郎(……色々、大変なんだな)


 説明する小走先輩は自信を持っているようだったが、その顔には、どこか苦労の色が絶えなかった。
 そして、なんだか不釣り合いな……。
 四角形の入れ墨のようなものが袖口から覗いているのが、やけに気になった。


【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【小走やえに生体コネクタを発見しましたが、京太郎は生体コネクタについての知識がありません】
 

388: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:23:16.43 ID:btc6Yihro
【放課後】

清麿「よし、それじゃあ今日はここまでだ。ちゃんと復習しろよ」


 数学の高嶺先生は何と言うか、凄い。
 教えるのも分かりやすく、かといって生真面目かと言えばそうでもない。
 どんな質問――例えば範囲外のものどころか他教科のものでも――をしても応えてくれる為、
 生徒からはアンサートーカーと呼ばれている。


 さて……と。
 今日は、カザリは別行動だったな。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~75:誰かに出会う 76~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓3


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

396: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:27:53.20 ID:btc6Yihro
えー、ちなみに紛らわしくてすまないけど
基本的に、名前欄の前は下の名前なんよ

だから照井竜なら竜「○○○」って書き方になる

だからその……うん、すまないけど。地の分を読んでくれたらわかると思うけど
>>306は鳴海壮吉じゃなくて、加藤鳴海先生なんだ……紛らわしくてゴメンネ

398: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:34:46.54 ID:btc6Yihro
>>391の選択:灼

 たとえば人が困っているときに。
 手を差し伸べられる人間はどれだけいるだろうかという話になるが。
 この話を聞くたびに、須賀京太郎は思う。

 そんなの、場合によるじゃないかと。

 困っているのにも程度がある。
 それはたとえばジュースが飲みたいんだけどボタンに手が届かないのか。
 それとも、トイレで紙がないのかとか。
 或いは、それとも不治の病で内臓に疾患があるのだとか。

 それぐらい、大から小まで色々と程度と言うものがある。


 そして、その助ける側にだって事情がある。

 たとえば何もやる事がないのだとか。
 或いは、どうしてもやらなきゃならないのだとか。
 もう死にそうなのだとか。

 そんなのは、場合によりけりだ。
 だから、一概には言えないんじゃないか――そう思う。


 そして、この場合の須賀京太郎は。
 まあ、助ける側であった。


灼「ありがと……」

京太郎「いえいえ、これぐらいは構いませんって」


 教師から提出したノートの再配布を頼まれたのか。
 職員室の前で、ノートの束を地面に置いて、さてどうしたものかと考え込んでいる女性がいて。
 自分に緊急の用事がない場合。
 まあ、助けるのが普通であろう。


399: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:36:36.91 ID:btc6Yihro
直後判定
1~70:特に異常はない
71~99:その様子が……

413: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:45:31.32 ID:jSMph0PKo
>>400の判定:71

 元々口数が少ない。そういう人間はいるだろう。
 昔はそうではなかったが、最近の京太郎はどちらかと言えばそちらに寄っている。
 必要があるなら話しかけるし、場の空気を壊さない為に盛り上げに行くことや付き合う事もある。

 だけれども逆にいうなら、必要がないなら他人には話しかけない。
 特に意味もなく、人の輪に入るのを好んでいないのだ。
 人が嫌いと言う訳ではないが……。


京太郎(……だから、分かるんだよな)


 故に。
 そうやって、他人の目から映る自分の姿を常に探って、位置を調整してる京太郎は。
 他人からの興味や関心を見抜くのは、自然と得意となっていた。

 だから分かる。
 この、隣に居る女性は――京太郎と同じような類の人間であると。

 必要がなければ会話はしない。それとも、そんな必要がある場面には立ち寄らない。
 京太郎は幸せな出来事を避けに行くが。
 彼女は、あらゆる出来事を拒絶しにかかっている。そんな感じである。


京太郎(……ま、あんなことがあったんだ)

京太郎(それにこの学園、元々そういう人間が集められているところもあるし……な)


 だから。
 京太郎も無理に話しかけようとはせず。
 最低限の単語だけで、彼女のクラス――2年生だった――までノートを届けた。

 こちらの目にそう映っているという事は。
 向こうにこちらは、どう見られているのだろうか。

 まあ、そんな事考えてもしょうがないが……。

416: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:51:17.16 ID:jSMph0PKo
【夜】

カザリ「やあ、お帰り」

京太郎「おう」

カザリ「何か異常はあったかい?」

京太郎「んー、どうだろうな」

京太郎「まあ、二人の女性と偶然知り合ったってところだけど」

カザリ「へえ」

カザリ「でも、嬉しそうにみえないけど」

京太郎「いやな……」

京太郎「なんつーか、そういうことに興味はなくもないんだけどさ」

京太郎「それどころじゃないって言うか……」

カザリ「言うか?」


京太郎(……)

京太郎「……いや、なんでもない」

京太郎「なんていうか、ちょっとスタイルが好みじゃなかったってだけだよ」

京太郎「ちょっとこう、色々小さかったんだ」

カザリ「ふーん」

カザリ「君の欲望でヤミーを作ったら、痴漢魔になるかもね」

京太郎「おい……! やめろよ、マジで!」

カザリ「まさか。やらないよ、そんなこと」

カザリ「君とは協力関係にあるんだしね」

京太郎「頼むぜ。勘弁してくれよ」

417: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 01:53:10.81 ID:jSMph0PKo
直後、カザリさん情報収集判定

1~40:収穫? ないよ
41~70:そう言えば、聞いた話によると……
71~99:そう言えば、聞いた話によるとさ……

ゾロ目:???

420: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:03:15.17 ID:jSMph0PKo
>>418の判定:90 (カザリさんマジ優秀!)

カザリ「そう言えば、聞いた話によると……」


 と、唐突にカザリが切り出してきた。
 今日一日、色々情報を聞きこんだり、ネットで調べまわったりしたらしい。


カザリ「この街には……『仮面ライダー』って都市伝説があるらしい」

京太郎「『仮面ライダー』……? それって、この間の電王の事じゃないのか?」

カザリ「いや、それがどうにも違うみたいなんだよね」

カザリ「どちらかと言うなら、電王はそれに倣って名乗りを上げたって考える方が自然だ」

カザリ「仮面ライダーの目撃情報は、こんな感じだ」


 ・バイクに乗っている
 ・仮面をつけている
 ・その姿は左右がバラバラの二色だったり、赤単色だったり、はたまた髑髏の仮面であったりする
 ・そして、化け物と戦っている


京太郎「……なるほど」

京太郎「あの電王、髑髏でもなきゃ二色でもない。単色でもないよな」

京太郎「電王にも、オーズにも一致しない」

カザリ「そうなんだよね。ただの噂なのかもしれない……って、僕もそう思ってた」

京太郎「って事は、まだ何かあるのか?」

カザリ「ああ……もう一つ、気になる噂を聞いたんだ」

カザリ「ドーパントって言う噂を」


 カザリの言うところでは――。
 とある闇の秘密結社が、人間を怪物に変えるものを販売しているそうだ。
 それを体に打ち込む事で、思いのままの怪物に変化する。
 薬を使ったドーピングに擬えて、それを“ドーパント”と呼び合わらすらしい。


京太郎「……この、ドーパントが?」

カザリ「ああ、その噂の仮面ライダーってのと戦っているのはこっちじゃないのかなって」

カザリ「僕たちグリードが甦った時期と、怪物の噂の時期が一致しない。仮面ライダーの時期も」

カザリ「かといってイマジンかって言うと、そうじゃない」

カザリ「詳しくは知らないけど、人間を怪物に変える類じゃないんでしょ? イマジンってのは」

カザリ「だから、これは別口なんじゃないかって」

京太郎「……なるほどな」

426: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:11:05.00 ID:jSMph0PKo

京太郎「……でも、これ、ただの噂なんじゃないか?」

京太郎「未確認生命体だなんてことがあったんだから、怪物ぐらいは誰が考えてもおかしくない」

カザリ「でも、それなら仮面ライダーってのは?」

カザリ「僕が色々調べた結果だと――君たち人間の好む都市伝説というのは、基本的に解決法が書かれていない」

カザリ「或いは、その対抗策なんかもね」

カザリ「だって、誰かに教訓や恐怖を味わわせる。そのための作り話なんだからさ」


 と呟いて、カザリは端末を弄る。
 洒落にならない怖い――こいつ、こんなの読んでるのか……。


カザリ「だから、わざわざこういう噂があるってのは考えにくいんだよね」

京太郎「……実際は怪物の被害がない。だから、誰かがこじつけたって線は?」

カザリ「君は、首なしライダーに殺された人がいないからって、首なしライダー狩りの話なんて作る?」

カザリ「作っても、間違いなくそんなのは受けないと思うけど」

京太郎「……でも、未確認っていうのがいたからな」

京太郎「そういう意味だと、怪物を倒す話が望まれてるって空気はあるかもしれない」

カザリ「ああ、それは確かにそうだね」


京太郎「ああ――」

カザリ「だけど――」


京太郎「俺たちは、オーズや電王って存在を知っている」

カザリ「だからこの、ドーパントや仮面ライダーも嘘だとは思いにくい」

京太郎「ありがとうな。そっちの可能性、探ってみるわ」

カザリ「僕ももうちょっと調べてみるよ」


カザリ(イマジンに加えて……こんなのまでいたら、ますます困る)

カザリ(これじゃあ、“欲望”の奪い合いだ)

カザリ(ある意味、都合がいいけどさ)

428: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:15:36.22 ID:jSMph0PKo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ドーパントねぇ……」(→さしあたっての協力関係)

②神代小蒔 (←一応の協力関係)
「連絡……いやきっと、向こうにも事情が……」(→協力関係)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・小走やえ  (←なんだか大変そうだなぁ)
 ・鷺森灼   (←なにがしかの事情がありそうだ)

【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【小走やえに生体コネクタを発見しましたが、京太郎は生体コネクタについての知識がありません】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.2】

429: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:19:30.47 ID:jSMph0PKo
カザリさんとかいう強力メインヒロイン
おかしい……他のライダーと全く交流がされない……


基本的に人物は『事件に会う事情』というのが設定されています
まあ、選択されたらその人物がらみでイベントが発生します

それ以外は『事件への会いやすさ』というもののみ設定
何もなければそれまでですが、何かあったら高確率でドーパントかヤミーかイマジンがらみになります
まあ、襲われる側は基本的に……放課後でイベントが発生した場合ですね

さて
>>1は平気ですが、どうします? あと1日分、続きをやります?

436: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:29:16.15 ID:jSMph0PKo
【朝】

カザリ「じゃあ、今日も僕はドーパントについて探ってみるよ」

京太郎「無理すんなよ」

京太郎「そのドーパントか、イマジンか、グリードかヤミーにぶつかったらワンコールしろ」

京太郎「直ぐにそっちに行く」

カザリ「ワンコールじゃ、僕の場所は分からないでしょ?」

京太郎「そう思ってな。ちゃんと、GPS機能を内蔵してある奴にしたんだ」

カザリ「GPS?」

京太郎「ああ。要するに、お前の携帯の場所が分かるって事」

京太郎「だから、連絡したらすぐにそっちに行く」

カザリ「学校はどうするの?」

京太郎「サボる。腹痛でもなんでも理由なんかいい。腕とか指とか、切ってもいいしな」

カザリ「ふーん……」

カザリ「ま、僕に無理なんて言葉は無縁だけどね」

京太郎「はは、まあ確かにそうだよな」

京太郎「でも、『好奇心猫を殺す』って言葉もあるし……」

カザリ「その言葉は好きなじゃないな」

カザリ「それにその言葉、正しくは『慎重さは猫の利点を殺す』って言葉の変形なんだよ」

カザリ「『Curiosity killed the cat』は、正しくは『Care will kill a cat』だったんだ」

京太郎「マジかよ……」

カザリ「ちょっと調べたら、すぐに出たよ」

カザリ「ま、どっちにしてもその言葉は嫌いだね」

カザリ「僕は猫なんかとは別さ――グリードなんだから」

カザリ「ま、それじゃあね」

京太郎「ああ」

437: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:33:07.36 ID:jSMph0PKo
【昼】

承太郎「……」


 無口な空条先生が、教科書をパタンと閉じる。
 彼の担当は生物や化学など。もとはと言えば、大学で海洋学の研究をしていたらしい。
 それがどうしてこんな場所に居るのかは分からない。
 が、高身長と整った顔。女子からの人気は、それなりに高い。

 ただ、なんというか沈黙が怖い。
 一対一では話したくはない。静かにこちらの内面を見透かしそうで。




直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

443: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:45:15.98 ID:jSMph0PKo
>>438の判定:83

 あれは……小走先輩だろうか。

 何故、後者の裏に。

 それに、酷い汗だ。額に大粒の汗を浮かべて。
 そして、何かを我慢するように、肩で息をしている。


京太郎「先輩、どうしたんですか!」

やえ「……ッ」

やえ「あ、ああ……君か」


 顔は青ざめていて。
 そして手は震えている。唇まで、紫色になっている。
 これは尋常ではないと――京太郎の感が告げていた。


やえ「ちょっとした、立ちくらみだから……」

京太郎「いえ、送りますよ! 保健室まで」


 慣れない環境への変化に。
 麻雀部同士での対抗戦。
 更に、そこに受験や就職。

 そんなものが相俟ったのならば、体の一つぐらい壊してはおかしくない。
 彼女はしきりに大丈夫だと口にするものの、どう見ても大丈夫そうには思えない。


やえ「少し、我慢すれば……このまま休めば、大丈夫だから」

京太郎「だったら、保健室で休んでも一緒ですよ」

京太郎「歩けないんなら、肩を貸すか、おぶっていきます」

京太郎「だから……」

やえ「……ッ」

444: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:47:21.20 ID:jSMph0PKo
直後、小走やえ判定

1~20:「離してくれっ!」
21~50:「ぅ……」
51~99:「分かった……」

ゾロ目:「邪魔、するな……!」

448: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:53:59.94 ID:jSMph0PKo
>>445の判定:7

やえ「……ッ」

やえ「離して、くれ……っ!」


 そして彼女に、差し出した手を強く振り払われた。
 手が、ジーンと痺れる。
 病人のような彼女に、どうしてこんな力が出せるのか。

 そのままの勢いで、須賀京太郎はバランスを崩し、背中を壁に打ち付けた。


やえ「……ぁ」

やえ「これは、違っ……!」

やえ「ごめん、なさい……」


 そして。
 頭部を揺らされたダメージに京太郎が立ち上がるよりも先に。
 彼女はふらついたまま、その場を逃げ出してしまった。

 余計なおせっかいを、似合わない事をしてしまった。
 それで結果的に彼女を傷つけてしまっては、世話がない。

 だけど……


京太郎(なんだ、あれ……)

京太郎(《QUEENBEE》……?)


 彼女のポケットから覗いた、
 十センチほどの、USBメモリのようなものが妙に頭に焼きついて離れなかった。



【小走やえがガイアメモリを所持していることを知りましたが、須賀京太郎にガイアメモリに関する知識はありません】

449: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 02:59:49.12 ID:jSMph0PKo
【放課後】

巌「……という訳で、ここの構文は――っと」

巌「それじゃあ、今日はここまで」


 英会話はアドルフ・ラインハルト先生。
 一方の英語は、高槻巌先生が受け持っている。
 何とも帽子が似合う壮年の男性で、かつてはサラリーマンとして様々な国を移動していたらしい。
 それが故か、時々職員室でアドルフ先生とドイツ語を交わし合っていたりする。
 何とも静かながら、凄味を感じさせる教師の一人だ。
 サイレント・ウルフというあだ名が、何ともそれっぽい。


 さて……と。
 今日は、カザリは別行動だったな。
 それにしても……あの、小走先輩の様子。
 何とも、気になるものだ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓3


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

457: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:07:45.08 ID:jSMph0PKo
>>452の判定:61

カザリ「やあ」

京太郎「……カザリか」

カザリ「どうしたの? 顔色が悪いけど」

京太郎「……」

京太郎「そういえば、朝のあれ」

京太郎「『Care will kill a cat』って、『病は気から』って意味らしいぜ」

京太郎「さっきの授業で、そうならった」

カザリ「ふーん」

カザリ「あーあ、もう少し騙してられると思ったんだけど」

京太郎「おかげで赤っ恥かいたよ、この野郎」


 上の空だったためか。
 高槻先生にその部分を当てられて、カザリから伝え聞いたのをそのまま言った。
 そうすると直訳だねと先生に苦笑された、という訳だ。
 その後の雑学――『好奇心猫を殺す』の部分で、一応は褒められたのでトントンだが。

 それでもなんだが、ちょっと恨めしい。


カザリ「それでさ――」

458: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:09:17.59 ID:jSMph0PKo
直後、カザリさん情報収集判定

1~30:収穫? なかったよ
31~70:そう言えば、ドーパントの件なんだけど
71~99:ガイアメモリっていうらしいね

ゾロ目:???

463: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:21:14.65 ID:jSMph0PKo
>>459の判定:60

カザリ「そういえば、ドーパントの件なんだけどさ」

京太郎「何かわかったのか?」

カザリ「やっぱりあれ、かなり本当みたいだね」

カザリ「どうやって入手してるのかは知らないけど、本当にそんなドーピング作用のあるものがあるらしい」

カザリ「そして……そのドーパント」

カザリ「身体のどこかに、四角い入れ墨……みたいな痣ができるらしいよ」

カザリ「注射の跡なのかは知らないけどね」

カザリ「ただ、麻薬みたいなもので――中毒性があるそうだけど」

京太郎「……」

カザリ「……?」

カザリ「オーズ、どうかした?」


京太郎(ドーパントと呼ばれる怪物に変身する――)


 いや、まさかと考える。
 彼女は疲れている様子ではあったが。
 同時に、鷹揚に、京太郎へと笑いかけていた。
 そんな彼女が、人を襲い、仮面ライダーという相手に倒される怪物とは思えない。


京太郎(四角い入れ墨――)


 だが、しかしと思う。
 彼女の袖口に、まさにカザリが言っているような入れ墨のようなものがあったのは確かだ。
 まさか、ただの偶然だろう。
 そう思う心はある。
 だけれども、あまりにも一致しすぎている。
 そして、まだ知人ともいえない短い付き合い。ただ一食を共にしただけだけれども。
 彼女がタトゥーを入れるとか、そんな風な人間には思えない。


京太郎(麻薬のように中毒性がある――)


 だけれども、それでもと思い出される。
 先ほどの、昼休みの彼女の様子。
 あれは――あの時は風邪か貧血か何かかと思った。
 だが、考えるなら――あれは一種の麻薬中毒。その禁断症状に耐える人間に似てはいないだろうか。
 故に、体格の違う京太郎をも弾き飛ばした。
 それだけのパワーがあるのだ。病気にかかっている人間が、タイミングがあったとしてもそんな力を出せるとは思えない。

 ということは、つまり――。

464: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:23:18.18 ID:jSMph0PKo

京太郎(……)


1:このまま、小走先輩を探す
2:小蒔たちにも一報を入れる。
3:だが、まだこれだけじゃ断定できないんじゃ……。

↓3

469: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:35:13.18 ID:jSMph0PKo

京太郎「……カザリ」

カザリ「どうしたのさ、急に黙っちゃって」

京太郎「俺、そのドーパントってのに……心当たりがあるかもしれない」


 感嘆の声を上げるカザリを置いて、目を閉じる。
 『まさか』と思う気持ちが未だに強い。
 だが、そんな『まさか』を否定して、『まさか』に縋って、『まさか』に希って――。

 その果てに、何か取り返しのつかない事が起きてしまったらどうなるのか。

 『まさか』が『まさか』のまま終わればいい。
 あれは杞憂だったと、そう割り切れればそれでいい。
 一番よくないのは――『まさか』と己の瞼を落として、現実から目を背ける事だ。


京太郎(最悪を避ける――それが必要だ)

京太郎(違ったら、ごめんなさい。お騒がせしましたって頭を下げたらいい)

京太郎(一番駄目なのは――このまま、目を閉じて何も聞かない事だ)

京太郎(何も見ないフリを決め込んで……)

京太郎(そのまま――自分の手の届かないところで、何かが始まって終わってしまう事は避けなくちゃならない)


 果たして、小走先輩は本当にドーパントなのか。
 ドーパントだとしたら、どう戦うべきなのか。
 ドーパントを倒せるのか。
 人間のままなら、そのまま殺してはしまわないか。

 考えれば、いくらでも問題なんて思い浮かぶ。
 だけれども、このまま考えていても始まらない。

 考えながら、最低限の手は打つ。それが一番いい。


京太郎「カザリ!」

カザリ「さっきから一人で考え込んで……なにかな?」

京太郎「とりあえず、神代さんに連絡を取るぞ」

京太郎「彼女の方にも、伝えておく。ドーパントって奴がいる事を」

カザリ「それはいいけどさ……」

カザリ「で、実際に心当たりがドーパントだったとして……どうするの、その後」


京太郎「……決まってるだろ」

京太郎「止めるんだよ――――ドーパントを」


470: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 03:38:55.93 ID:jSMph0PKo





        「生徒と欲望とドーパント」



                              A-Part 終了


←To be continued...

485: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 17:43:13.83 ID:Ke+oMLY7o
あんまりにも一部コンボ以外が気の毒なので、以下のスキルを追加します


★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能


スキルによる戦闘補正ってのは、たとえばガタキリバなら+25ってところやね
気力に寄るのは入らないので、『戦闘判定+○○』がなければ、ATK+秒数の合計+コンマの合計値のダメージになるね

【王を統べる力】ってのは、メダルを使用してフォームを変える事で色んなことに対応できるってのだから
基本タトバコンボのままだと得られないで。使う時は、単純に宣言するか、それともフォーム名や変えるメダルを言ってくれたらいいよ

ただし、次の戦闘ではまだ使用できんので、そこはよろしく
負けそうになったら、カザリさんが説明してくれるだろうけど

486: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 17:47:49.72 ID:Ke+oMLY7o
18:00頃からBパート開始しますんで、よろしくー

492: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 18:13:17.28 ID:Ke+oMLY7o
【放課後】

京太郎「――もしもし、俺です! 須賀京太郎です!」


 2コール目で電話は繋がった。
 一秒たりとも時間が惜しい。そのまま、電話口の向こうの神代小蒔に呼びかける。


小蒔『――。あ、はいっ! 神代です!』

モモタロス『テメー、この金髪! 遅かったじゃねーか!!』


 神代小蒔が返事をしたと思ったその瞬間。
 直後に電話に割り込んできたのか、それとも彼女に憑依したのか――モモタロスが怒鳴り散らした。
 耳元で金属が弾けたような衝撃を受け、思わず顔を反らしてしまう。


モモタロス『おい! お前のせいでな、どれだけ小蒔の奴が心配してたか――』

小蒔『――ちょっ、ちょっと……モモさん!』

モモタロス『いいかぁ? よく聞けよ!』

モモタロス『小蒔はなぁ、お前がグリードとかイマジンにやられたんじゃないかって毎日心ぱ――』

小蒔『――モモさん! そこまでで! 私は、私は気にしてませんから!』

モモタロス『いつも7杯は喰う飯を5杯しか喰わねえし、いくら止めてもやめないお菓子だってなぁ――』

小蒔『――あ、あの、そういうのはそのあたりで……! キンさん! ウラさん!』

モモタロス『おい、コラ! なんとか言え――痛ェ! てめえ、この熊公! なにしやがんだ!』

ウラタロス『あー……悪いけど、ちょっと待ってて』


 電波の向こうは騒がしい。
 こちらとしては、何かあったら連絡すればいい。
 必要がないなら、そのままでいいかと思っていたが――どうにも向こうの認識は違ったらしい。

494: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 18:28:02.09 ID:Ke+oMLY7o

小蒔『……すみません、お騒がせして』

カザリ「本当だよね。こっちは急いでるのにさ」


  ぼそりと呟くカザリを手で制して、口元に手を当てて謝罪する。
  考えが及ばずに心配をかけたのは事実だ。モモタロスの言葉は正しい。


京太郎「いえ……元はと言えばこっちが悪いんですから」

小蒔『いえ、それでもこちらこそ……すみません』


 このままだと謝り合いになりそうなので、早急に話を打ち切って要点だけかいつまんで話す。

 ・イマジンやヤミー、グリードとも違うドーパントという存在がいる事
 ・ドーパントはなにがしかの薬物でのドーピングによって、人間を怪物に変える事
 ・麻薬的な中毒性が存在し、使用者には四角い入れ墨のような印が身体のどこかにある事
 ・そして、須賀京太郎はそのドーパントと思われる人間を知っている事
 ・候補者――小走やえの身体的特徴と彼女の近況


小蒔『三年生なら……霞ちゃんたちに心当たりがあるかもしれません』

京太郎「助かります」


 同級生の石戸霞、薄墨初美、狩宿巴。
 彼女たちなら、須賀京太郎よりは事情を知っている――かもしれない。
 とは言っても学園生は誰も今年になって集められたので、短い付き合いである事には変わりないだろうが。


小蒔『それで、これから……どうするのでしょうか』

京太郎「止めます。それが、人を襲う怪物である限り。俺は戦う」

京太郎「神代先輩は……」

小蒔『――もちろん、私も手伝います!』


 即答だった。
 事情を聞いただけで、モモタロスたちイマジンに協力して時の運航を守ろうとする。
 それぐらいの決意がある。決断ができる人間なのだと、改めてそう思った。


小蒔『それで、どうしますか?』

京太郎「それは――」

495: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 18:30:35.66 ID:Ke+oMLY7o

1:京太郎たちは先行。そのまま小蒔たちと手分けして探す (探索判定が2つになります)
2:小蒔たちの到着を待ってから、一緒に探す   (探索判定は1つ。ただし戦闘になった場合2人)
3:その他

↓3

501: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 18:46:10.09 ID:Ke+oMLY7o
>>498の選択:1

京太郎「俺たちは先に行きます。だから、手分けして探しましょう」

小蒔『分かりました!』

京太郎「見つけたら連絡を。探した場所についても連絡を……それじゃあ、お願いします!」


 そう言って、電話を切る。
 あとは探す。彼女が何かをしてしまう前に、ドーパントが人を襲う前に止めなければならない。


カザリ「……で、そうは言ってもさ。当てはあるの?」

京太郎「いや……必ずそこに居るとは、言えないけど」


 可能性があるとしたらそれは絞られる。
 まずは、三年生の教室。まだ放課後のこの時間。残っている可能性はあるだろう。
 もしもあの様子を慮った誰かが部活に出るなと言って、学校に残っているならここだ。

 次に、校舎の裏。
 あの時、彼女を見かけた場所だ。人目につかないようにするなら、ここか、それとも屋上だ。

 それから、麻雀部。
 だがこれは――数が多い。
 彼女は晩成高校から、ただ一人こちらに入学したと……あのとき言っていた。
 だから、結果的に仲間と逸れてしまったようなものだと。

 彼女が麻雀部にいるなら、それはスマートブレイン学園総合麻雀部を指す。
 平常通りに部活に出ようとしているなら、ここだろう。

 それから――これは最悪の想像。
 彼女が、もし、ドーパントの力を悪用しようとしているなら。
 あのときは「大丈夫」だと言ったが、もしも「大丈夫」ではなかった場合狙われるのは……。
 彼女が大会に出場するために、以前のコミュニティを形成している麻雀部だ。

 これには――。

 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺という派閥がある。


 それぞれ、部室は別だ。この学園の色々な場所に点在している。
 何とも豪勢な優遇ぶりだ。麻雀が人気競技である以上それも然りだが。

 さて、問題は。
 その数。正直な話、彼女がどこを狙うかは分からない。
 奈良から来ている――という同郷である事を気にするなら阿知賀であるし。
 前年度の優勝校である白糸台も怪しい。
 他は、京太郎の知識が乏しいため、知りようがないが。


 さて――彼女は、どこにいるんだ……?

503: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 18:51:29.72 ID:Ke+oMLY7o

1:三年生の教室
2:校舎裏
3:スマートブレイン学園麻雀部
4:龍門渕
5:鶴賀
6:風越
7:姫松
8:宮守
9:阿知賀
10:白糸台
11:千里山
12:新道寺


↓3 京太郎の探索場所

↓5 小蒔の探索場所


※探索場所には可能性度というのがあります
※ただしそれはマスクドデータ。皆さんが考えるあり得そうな場所をお選びください
※また、可能性度如何にかかわらず、コンマ判定により「発見」となります
※そのレスで、コンマを判定します。判定基準は以下の通り

1~40:発見できず
41~70:更に判定など (見つからず・情報ゲット・発見などがある判定へ)
71~99:発見

ゾロ目:特殊イベント



510: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:10:01.90 ID:id18PD9Go
>>506の選択:2 判定:91  >>508の選択:8 判定:57により


やえ「ぁ……ぁあ」


 思い起こされるのは、晩成高校での仲間たち。
 他県に比べてそれほどまでとは言えないまでも、被害をこうむった奈良県。
 そんな中、やえの元にだけ手紙が届いた。

 『スマートブレイン学園へとご招待します』……と。

 噂は聞いていた。ニュースにもなっていた。
 超巨大財閥や企業が出資し合って、未確認生命体の被害にあった地域の学生を集めて学園を作ると。
 一流の教師陣。最高の環境。
 卒業すれば、それは成功を約束されたも同然だと――そんな言葉をワイドショーで耳にしたのを覚えている。

 まあ、自分には関係ない話であるし。
 周りにだって、幸いながら然したる被害はなかった。
 精々が、インターハイで競う相手が一校増える。その程度の認識であったのだ。

 それが、まさか自分の元に届くなんて。
 思ってもみなかった。

 初めは訝しんだ。
 確かに自信はあった。勉強だって頑張ったし、麻雀は言わずもがな。
 奈良で個人戦でも行ったのであれば、頂点に立てる――そう自負している。

 だが、何故自分なのだろうか。部活の仲間は? 自分は大して被害を受けてもないのに?


 断ろうと思った。
 だけども、二つの要因が――やえをこの学校へと進学させることを決めた。

 一つは家庭の問題だ。
 未確認生命体の襲撃に際して、社会は不安から不況に陥っていた。
 確かに被害の復興などでの需要を見込めるが、それはまだ関係ない話だ。やえにも関係ない。
 そんな不況のおりを受けて、家計状況が悪化した。

 そして――スマートブレイン学園は。
 やえの修学費は愚か、家族の職や生活費用についても支援を行うと言った。
 故に、やえは頼まれた。
 このままでは家庭が続かないかもしれない――どうかこの話に従ってくれやしないか、と。


 二つ目。

 そう、家族が頼むのも分かっていた。十分に理解できた。それができないほど子供でもない。
 だけれども――。

 折角苦労をして、自らの路を勝ち取った。その場所を捨てなければいけない事への不満。
 そこで得た仲間を置いて。自分一人だけ、そんな場所に行っていいのかという遠慮。
 それらがやえの舌を鈍らせた。二つ返事とは行かなかった。

 それを後押ししてくれたのが、晩成の仲間だ。
 そんなチャンスは、捨てるべきではないと。
 敵味方に別れて闘う事になるけど――自分たちのことは気にしないでいいと。
 それより、次に会う時にはお互いを驚かせるぐらいに強くなろう――と。

 そう、背中を押してくれた。

511: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:21:39.63 ID:8qPGgIAno

 それからこの学園に来て――やえの自信は打ち砕かれた。完膚なきまでとは言わないが。

 あまりにも次元が違う打ち手がいる。
 常軌を逸した現象が起きる。条理を捻じ曲げた結果が起こる。
 ただの努力では及べない天性の才能と言うものがある。
 そして、あまりにも狭き門がある。
 そんな猛獣の巣窟に差し伸べられた五本の――五本だけの蜘蛛糸。まるで蠱毒だ。

 そう思うと、この学園の全てが。麻雀を諦めさせようとしている風に感じられた。
 集められた教師陣。将来の進学先。いずれする就職先。
 そのどれもが、やえを麻雀から引きはがそうとしている風に感じられてならない。
 他にも目を向けろ、と。
 お前は麻雀ばかりを見過ぎている、と。


やえ(何を馬鹿な事を――)


 その時はそう思った。
 たとえ強靭なる打ち手が存在しても。たとえ苛烈なる試練が存在しても。
 たとえ甘美なる脇道が存在しても。
 やえは――諦めたくなかった。自らが選んだ路を、友と交わした約束を。
 だから、歩み続ける事を決めた。それがいかに過酷で困難な道だとしても。


 初めはただ、解放されたかった。
 何からも解き放たれて、空でも飛びたい。そう願っただけだ。

 家族からも――麻雀からも。
 頭を悩ませる何かから、一時目を背けられればいい。そうしたらまた先に進めるから。
 ガイアメモリを利用して変身したやえは、ただ毎晩、空を飛ぶ事だけを行っていた。

 だけど――それがいつからか。
 内なる苛立ちを体現したような声を上げた。四六時中、耳元でささやき続けるのだ。


 《家族が憎くはないか?》――自分をあの場所から引きはがした家族が。

 《ライバルが疎ましくはないか?》――そいつらさえいなければ自分が大会に出場できる。

 《何もかもが恨めしくないか?》――何故、自分ばかりこんな状況に置かれているんだろう。


 だからほら、怒ろうじゃないか。

 そのまま支配しよう。力に任せて、すべてを蹂躙しよう。

 何もかもを、自分に従わせようじゃないか。それだけの力があるのだから――。


 だから、あとは求めればいい。

 そうすれば、力は与えられる。

 思うがままに、暴力を震えるのだ。全ての厭わしいものを破壊できるのだ。

 だから――そうだ、ほら。

 使ってしまおう。何もかもを壊してしまおう。お前は自由なんだ。

512: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:31:19.29 ID:8qPGgIAno

やえ(うるさい、うるさい、うるさい――)


 頭を振って、耳元の《囁き(ウィスパー)》を振り払おうと試みる。
 違う。これは違う。
 自分はそんな事を考えてはいない。自分は何も壊したくない。
 ただ、前に進む努力をしたいだけだ。誰かを踏みにじったり、蹴落としたりはしたくない。
 麻雀なら。正当なる実力での果し合いならそれを肯定できる。
 勝負であると、勝ちと負けが存在するのだと――だから結果も正当なるものであると納得できる。

 これは――違う。
 暴力に従って、相手を戦う前に踏み砕くなどと言うのは、勝負ではない。
 だから、断じて否定する。

 否定、する――。

 否定――――。

 否定――したい、のに。


やえ「あ……ぁ」


 手が自然とガイアメモリに伸びる。
 フラッシュバック。全能感と多幸感が、記憶から伝わってくる。

 人の身で為し得ない事をできる、その自由。
 人を超えた力を手に入れられる、その快楽。
 一度知ってしまったら――あまりにも手放し難い誘惑。

 もう、飲み込まれかけている。いや、完全に飲み込まれているのかもしれない。


「――、――!」


 そこにダレカが。ナニカがこの場に訪れる足音が聞こえて。その声が耳に入って。
 その時同時に、やえは地球の囁きに耳を傾けた。


 ――《QUEEN BEE》!



513: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:33:32.87 ID:8qPGgIAno
直後、小走やえ適合度(汚染度)判定


>校舎裏に存在したため、判定値-20
>ただし、汚染値が50を下回る事はない

516: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:41:58.11 ID:8qPGgIAno
>>514の判定:72
よって、小走やえの適合値(汚染値)は52



【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:25
HP:42/42
スタミナ:42/42
気力:40/40
ATK:40
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・【女王蜂の記憶】:飛行を得る
・【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する


518: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:51:20.24 ID:8qPGgIAno

京太郎「小走先輩――!」

カザリ「直ぐに発見するなんて、さすがだね」


 校舎裏に、走り寄って。
 そこに蹲る彼女を発見した。

 もしやと最悪の想像がよぎったが――。

 彼女の強さならば。
 出会って間もないが、あの時、苦労はあると言いながら笑った彼女の強さを信じるのなら。
 彼女はこうして、人知れずに苦しみと戦っているに違いない。

 そう思っての選択だったが、どうやら、その通りだったらしい。
 すぐさま、説得に入ろうとするものの――。


やえ「ははは……あははははは」


 彼女は壊れた笑みを浮べて。
 それから、あのUSBメモリを叩いた。

 ――《QUEEN BEE》!

 メモリが、あの腕の――四角い紋章へと飲み込まれていく。
 これが、ドーパントの正体。
 人を変貌させる薬物の、人を破壊する怪物の――真実。


カザリ「へえ、それがドーパントなんだ。面白いね」

カザリ「で、どうするの?」


 声を躍らせるカザリに視線をやらずに、小走やえと正対する。
 このまま、説得が通じるならそれでいい。
 だけど、正気を失ってしまっていると。そう感じる

 それに――。


京太郎「止めるさ、俺が」


 あんな笑いを浮かべながら。
 彼女は本心で、泣いている気がした。

 こうなってしまった自分を見ないでくれと嘆き――。
 そして同時に、こんな自分を止めてくれと叫んだ――。


京太郎「――だから、メダルを渡してくれ」

カザリ「……はいはい」


京太郎「――変、身!」


 ――タカ! ――トラ! ――バッタ!

 ――タ・ト・バ! タトバ! タ・ト・バ!!

519: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:53:34.82 ID:8qPGgIAno
                        /: . : ィ!
                  , 、.≠フイ: :': : : :,.._j
              ,.ヘ_ /,、j》/:,..--、='´: :=、]
              {ヽ:\V レ: /: : : : ヽ='´二7
              |:,..'::`丶:::{: : : : : : : : }-':::::∧
              、!: : : : }: :\:: : : : : r' {::::-':::::!
              、:: : :ノ!:i!:': ゝー、≦、`ヽ:::::::::l
                、:/!j: :i!:: : :',::::`ヽヽ、/:::::::::i
               、|!:::}!: i!: : :j}、:/::ゝ':::::::::::7
                、!、::l: :__: ::!、、イ:::::::::::::::::V
                i \ゝ'´::`丶、::::/::::::|リ
                  ヽ:::}: l:::レ':::::::::::::::`ヽ.      ,..ィ≦ ̄``丶、
                 ,..≦ニニニニニニ≧X:::::: ̄ ̄ ̄アイ:::::::::::::::::::::::::::::::\
               ,x'/シク 〃ミヽ/`rァ、 \:::::::::/r'、、, 、::::::::::::::::::::::::::::::::::',
              /_彡'、小リr、≠:::ユ_/:::::、 ヽ::::| |\、  `丶、::::::::::::::::::::::::l
            ,ィク‐---フ7ー‐‐'、ゝ ヽイ! ー--ソ  ニ' !::::::\ゝ 、    丶、:::::::::i!
       ,.. ─==///L[_フ /r彳::ミ/7_/ュ》'  ゝニセ! |ニ i!:::::::l::::::::`::≧、丶、 ヽ,、!
      /::::::::::::///:// 》、ゝ-シミ |}〔::!、{::、、 丶、=シ7 !-':::、:::::、:::::::::::::::::::丶、ノ、/,'
    ,'::::::::::/´/l ヒ彡'、ゝ} 〕'/ゝ='::::7/::/// ==/ク  i::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::i! 、/
    |::::::, ' //::| ト/, ノ《::、ゝ='^ゝリ'へ_,、 r=、 // ./:::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::ゝ 、
    ∨/ //:::::i ニ/ 、_》イゝ─=='::::::::::,へ、ゝ'/、 /::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::ヽ }!
     、  //|:::::::i 、、///::::::::》、|i|《l:::::r'/ ̄::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::、',
      、/::::l:::::::::、 、/  ̄ヽ::||/个〕!:::|| r'::/  /、::::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::、',       _
       \::,:::::::::::、/\/:-、、、l!、w//ニ//  /::::::::::`丶、:::::::::::::::::7  、::::::::::::::::::::::\    , ' /´'7_
        ,::::::::::::::::、.、 `ー‐=='、==彡'  /::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::,'   ヽ::::::::::::::≠ニ`i! / / //
       ,::::::::::::::::::::、:::!≧=───<i' l l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\、,'     、:::::/::::::::::/|  ////´
        ,:::::::::::::::::::::、:::|:::::::::::|l |:::::::::::::| 、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::/ノ      〉/≠===/,j! {///
       ,':::::::::::::::::::::::::ゝ::::://:::::::::::::: ̄ヽシ` !:::::::::::::::::::::::::}i'_r、_    }//二ニ/イ! i|//
       i{:::、::::::::::::::::::/ {/ヽ、j::=、r===、__:::::}f'__j-、_:::::::::::j7´ `ヽ幵=、 《//:::::/ i|  、j
   _  |ゝ==--:::::::::}!/≠==、7/、7¨{=7へ===l、─‐|==='{{ l´ ノ ノ-==ァ' 《≠´  、 /  /》
   ヽ \/:::::=-:/ニ/::{j::::,イ{:::::j::}、イ==、ミ、ヽ_:ゝ[ユ7≪=i!  |_ゝ==彡'ノノ   ヽ     i!  // 》
    i! /t====,三7:::::l-=ゝ___ノ={: : :/:}ァ';/;;;;/}=}=ヒニj!====]_/_/´¨     、  __j! {/ /
    i!/ニニニニ}三i!::::::j|≫=--..≧==彡'八___ノ_/_:/ ̄:::::::::::::::::::::',        |≠ r─-、 }'
    /,、≠===i!三i!:::| |:レj====ゝ_=_ 、 、≪ ̄l〈  ',:::::::::::::::::::::::',       {_彡'<ミヽ丿!
.   / , ゝ── 、三、::! |::7=i! |::::::::::::::::::::::::::、、:::::::、、/ j!::::::::::::::::::::::j!    ,=、'-─-、/\}レノ
.  ,.'  ,      、三、|=Ⅳ:::i!、|::::::::::::::::::::::::::::ゝ'::::::::、∧!i:::::::::::::::::::::|    / /ノ::: ̄7ヽヽ |´
  ヽ ,       /ー=、-,:::::i!、i!::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::、∧i!::::::::::::::::::::i    lゝ=':/::::ノ:::::ヽ、j!
   //__   /   ̄ |:::::i!、|:::::::::::::、::::::::::::::::::::::::::::::v /》:::::::::::::::::::l    し/l─v≠〉:::::レ'
.  //    \/     i::::,' ,','::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ /:::::::::::::::::::::::i!   ¨ 、ニ}、/丶'
 ゝj!/ ̄ ̄\ ノ     i!:《 \::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、 丶、::::::::::::::::::::::::i!     `ー'=彡'

520: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:57:40.29 ID:8qPGgIAno
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:20
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化


※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能



              V  S



【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:37(25)
HP:42/42
スタミナ:42/42
気力:40/40
ATK:40
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・【女王蜂の記憶】:飛行を得る
・【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する

521: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 19:59:47.91 ID:8qPGgIAno
直後、レンジ判定

1~3:至近距離
4~6、0:近距離
7~9:中距離

※近くで会話していたため、遠距離・超遠距離は適用せず

524: 1 ◆JMwDi./kgnUr 2013/02/05(火) 20:06:24.31 ID:8qPGgIAno
>勝利条件:クインビー・ドーパントのHPゼロまたはスタミナゼロ
>敵に援軍は来ません
>二手に分かれていたため、京太郎も基本的に援軍を見込めません


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎          【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:42/42
スタミナ:43/43                VS     スタミナ:42/42
気力:64/64                         気力:40/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【中距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     20 + コンマ -5  VS  37 + GMコンマ


528: ◆JMwDi./kgnUr 2013/02/05(火) 20:15:50.43 ID:8qPGgIAno
>#通常方針のみ小走
>小走やえ、通常方針

オーズ:20+50+10-5=75
クインビー:37+31=68
ダメージ:(1+9)+7/5+40-35=17

>クインビー・ドーパントに17のダメージ!

>オーズはスタミナを5消費! 気力を15消費!
>クインビー・ドーパントはスタミナを3消費!



【オーズ ガタトラバ】  須賀京太郎           【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:25/42
スタミナ:38/43                VS     スタミナ:39/42
気力:49/64                         気力:40/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【中距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

530: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 20:24:07.06 ID:mc2ti8O2o

カザリ「オーズ、これを使いなよ!」


 戦闘が始まるや否や。
 蜂を人型に直したようなクインビー・ドーパントが、羽ばたきを始めた。
 幾重ものストライプが入った禍々しい金色のボディが、不快な羽音と共に浮き上がる。

 その姿を確認した瞬間、カザリがメダルを投げた。
 クワガタメダル。ウヴァから奪い取った、昆虫コアの頭部。


京太郎「おう!」


 ――クワガタ! ――トラ! ――バッタ!


 オースキャナーに連動して、コアメダルが叫びを上げる。
 それからすぐさま、全方位の知覚が可能となったクワガタヘッドから――首を動かさず、電撃を発現。
 迸る緑の線が、クインビー・ドーパントの体を攻め立てる。


クインビー「……痛ぅ!」

京太郎「……」


 あれは生身が変形している。おそらくはそうだ。
 グリードが相手であるなら、コアメダルを掴みだせばいいが……相手が人間だと、そうもいかない。
 すみませんと、心の中で謝罪する。口に出す暇などない。

 止められる――この力があるなら、それは可能だ。

 しかしはたして、倒してしまう事は――可能なのか?
 そうなった場合、彼女の命はどうなるのだろうか。

532: 1 ◆rQuK41WXh24K 2013/02/05(火) 20:25:40.64 ID:mc2ti8O2o
【オーズ ガタトラバ】  須賀京太郎           【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:25/42
スタミナ:38/43                VS     スタミナ:39/42
気力:49/64                         気力:40/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【中距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     20 + コンマ +10 -5  VS  37 + GMコンマ

536: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 20:43:04.08 ID:mc2ti8O2o
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=vTyleN65pAI



>#やっぱり通常方針のみ
>小走やえ、通常方針

オーズ:20+96+10-5=121
クインビー:37+64=101
ダメージ:(5+5)+20/5+40-35=19

>クインビー・ドーパントに19のダメージ!

>オーズはスタミナを9消費!
>クインビー・ドーパントはスタミナを6消費!




【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎        【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:6/42
スタミナ:29/43                VS     スタミナ:33/42
気力:49/64                         気力:40/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【近距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

538: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 20:57:46.85 ID:Yu6RLG+mo

京太郎「うおおおおおおおおォォォォォ――――!」


 クワガタの力で更なる電撃を。
 麻痺し出したクインビー・ドーパントが、ふらついたその瞬間。


京太郎「カザリ!」

カザリ「ああ、分かったよ」


 カザリが何かを察して、こちらへとメダルを放る。
 交換を終えると、カザリへとトラメダルを返却。

 ――クワガタ! ――カマキリ! ――チーター!


 もう一度電撃を。
 そして、体勢を崩したクインビー・ドーパント目掛けて――チーターの俊足で、跳ぶ。

 そのまま、空中で。
 一撃/二撃/三撃――蹴り/切り/蹴る。

 クインビー・ドーパントの体を、無理やり地面へと。
 蹴りの反動で、こちらは地上へと着地する。


クインビー「うぅ……ぁぁ……」

クインビー「痛い……痛い……」

クインビー「どうして、私が……なんで……」


 体中から煙を上げて、立ち上がるクインビー・ドーパント。
 呻きをあげる、クインビー・ドーパント=小走やえ。

 切りつけた感覚も、蹴りつけた感触も。
 そこにメダルが散らないというものが入るだけで、まるで生身のそれを相手にしているようだ。

 そして呻きを上げる彼女。
 分かっていても、気分はよくない。

 ひょっとしたらこのまま、殺してしまうのではないか。
 そう思えて、ならない。なにしろ、ドーパントについての知識がまるでない。
 それが人の変わったものであると。人を襲う怪物でしかないと。
 それぐらいしか、知り得ないのだ。


カザリ「オーズ、何やってるのさ!」

カザリ「来るよ! 本気の攻撃だ!」


 立ち上がったクインビードーパントが。
 その翅をはばたかせて、毒針をこちらにめがけて突進してくる――――。

539: 1 ◆l/kmNVlDvYb2 2013/02/05(火) 20:59:48.04 ID:Yu6RLG+mo

【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎        【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:6/42
スタミナ:29/43                VS     スタミナ:33/42
気力:49/64                         気力:40/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【近距離】です
>戦闘方針は【通常方針】です

>↓3、須賀京太郎のコンマ&行動をお書きください


     20 + コンマ +10 -5  VS  37 + GMコンマ +39

545: 1 ◆l/kmNVlDvYb2 2013/02/05(火) 21:07:12.13 ID:Yu6RLG+mo
クリティカル VS ファンブル とか……


距離はどこまで取ります?
高速だから、自由自在ですよ
この場合、遠距離と超遠距離は戦闘からの撤退にあたりますけど……

548: 1 ◆l/kmNVlDvYb2 2013/02/05(火) 21:09:28.91 ID:Yu6RLG+mo
了解、中距離やね

549: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 21:13:15.76 ID:Yu6RLG+mo
>#攻撃方針集中39やえ
>攻撃方針、集中39

>小走やえのファンブル!
>須賀京太郎のクリティカル!

クインビー:37+39+0=76 ただしファンブルにより強制敗北
須賀京太郎:20+100+10-5=125
ダメージ:距離を取る為、なし

>須賀京太郎はスタミナを9消費! 気力を20回復!
>小走やえはスタミナを0消費! 気力を39消費!



【オーズ ガタキリーター】  須賀京太郎        【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:20                            技能:37(25)
HP:45/45                          HP:6/42
スタミナ:20/43                VS     スタミナ:33/42
気力:64/64                         気力:1/40
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:35



>現在【中距離】です
>戦闘方針は【温存方針】です

553: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 21:19:59.38 ID:8lK7Raqyo

京太郎「……ッ!」


 咄嗟。
 チーターレッグの俊足で、クインビー・ドーパントから距離を取る。
 いくら飛行できると言っても、音速で地を駆けるチーターの速度には及ばない。
 それに……


京太郎(俺が躱すよりも先に、止まった……?)


 クインビー・ドーパントは。
 針が飛び出したその腕を、自らの右腕で押さえつけていた。
 そのまま、隙だらけの棒立ち。

 ひょっとしたら――と思った。
 このままならば、説得が通じるのではないだろうか。
 彼女の意識は覚醒に向かっていて。
 それ故に、京太郎への刃を緩めたのだと。


やえ「……い、……て」


 だけども――そんな希望なんてのは。
 ただの儚い、願望でしかなかった。


やえ「お願い……私を……止めて……」

やえ「お願いだから……殺して……」


 カタカタと、彼女の腕が声を上げる。
 それは押さえられない殺意の声と、自分を制しようとする理性の声。

 その狭間で。引きあった綱の上で。
 小走やえは、言葉を紡いでいた。

 これ以上はもたないから。
 だから止めてほしいと。
 何かをやる前に自分を殺してほしいと。

 須賀京太郎に、そう魂願していた。
 それは、魂の慟哭だった。血と命を伴った、願いであった。 

560: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:01:52.10 ID:OQQufweho

 ここで――彼女を止めなければ。
 理性の歯止めが利かなくなった彼女は人を襲うだろう。
 誰も止めるものがいなければきっと、大きな被害が出る。
 その中には――死者も生まれるはずだ。あの未確認のときのように。

 そしてそれを行ってしまった彼女の心は。
 確実に破壊されるだろう。己を攻めきってか、それともあのメモリに浸食されてかは知らないが。
 どちらにしても、小走やえの心は死ぬ。


 だが、ここで彼女を止めると言うのは。
 痛みを感じている彼女に止めを刺すという事に他ならない。
 つまりは、小走やえの命を奪うのだ。大勢の人間を助けるために。須賀京太郎の命を長らえさせるために。

 はたして――どちらを選ぶべきなのだろうか。

 彼女の言葉に従い、須賀京太郎の殺意を以って、彼女を止めるのか。
 それとも、彼女の言葉に従わず、須賀京太郎の願望を以って、彼女を止めないのか。

 須賀京太郎は、どちらを選ぶべきなのだろうか。


カザリ「ああ言ってるけど、どうするの?」

カザリ「……君ができないって言うなら、僕がやるけど」


 と、カザリはグリード体へと姿を変え、その爪を光に翳した。
 鈍く光るそれが、今まさに命を奪わんとしている、そんな場である事を否応なく認識させる。

 はたして――。


やえ「ごめん、なさい……!」

やえ「おねがい……ころして……」

カザリ「どうするのさ、オーズ」


 須賀京太郎は――。


1:「……分かった」
2:「俺には……できない」
3:「…………」


↓3

564: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:15:03.52 ID:OQQufweho
>>563の選択:3

京太郎「…………」


 最早、殺すしかないのか。
 この手で、命を奪う。自分が彼女の異変に、もっと早い段階で気付いておけなかった為に。
 それが故に、小走やえの命を奪う事となる。

 いくら謝っても足りないだろう。
 もっと京太郎が気を付けていれば。気付いてさえいられれば。気を払っていたなら。
 小走やえはこうして苦しむ事も。
 また、その命を散らす事もなかったはずだ。


 ――俺が……。

 ――俺のせいで……。

 ――俺がもう一歩踏み込めていたなら……もっとちゃんと考えられていたのなら……。

 ――そうすれば……。

 ――あの時みたいに、人を殺す事なんてなくて済んだのに……。

 ――また俺は、人を殺してしまった。

 ――俺のせいで、人が……死ぬんだ……。



カザリ「やるんなら、ドライバーをもう一度スキャンするといいよ」

カザリ「コアメダルの力を、更に開放できるからね」


 カザリの言う事は、実に端的だった。
 オーズの全力で、クインビー・ドーパント=小走やえを殺害しろ。
 それだけの事だ。

 それは果たして、慈悲なのだろうか。
 これ以上苦しみがないように、確実に葬れと言う。

 震える手を、オースキャナーに伸ばす。
 そして――

565: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:17:32.67 ID:OQQufweho

直後判定
1~50:隙をついて飛び去るクイーンビー・ドーパント
59~99:イベント発生

ただしゾロ目にて、マスカレイド・ドーパント群襲来

569: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:22:21.08 ID:OQQufweho
>>566の判定:89

よって、仮面ライダー襲来

1:緑と黒、半分ずつ二色のライダーが現れた
2:赤いフルフェイスメット、青い単眼のライダーが現れた
3:黒子というか忍者の如き金色のお面の怪人を連れた、マントを纏ったライダーが現れた
4:電王に似ている、大剣を担いだライダーが現れた
5:銀と緑を基調とした、ロボット的なライダーが現れた

↓3

581: アクセル=メモリブレイクできないってジンクス揶揄ってるのかと思った ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:40:36.70 ID:OQQufweho
>>572の選択:2

「……ん、なんや? ドーパントが三体おるやん」


 唐突に、そんな声が場の空気に割り行った。
 視線を向けたその先に居たのは――赤いフルフェイスメット、青い単眼のライダー。

 あれは、カザリから聞いた情報にもあった――


京太郎「仮面、ライダー……?」

セーラ「ん?」

セーラ「ああ……まあ、そら俺も有名人やからしょうがないか」


 そう呟いて、片手剣を構える仮面ライダー。
 会話はこれで終わりとでも言いたげだ。


 ……いや、待て。

 もし、あの言葉が本当なら……。
 こいつ、まさか……。


セーラ「それじゃあ、っと」


 ――《ENGINE》!

 ――《MAXIMUM DRIVE》!


 灰色のメモリを叩くと、その剣を中折れさせて、挿入した。
 何が何だか良くわからないが。
 おそらくこれは、何か危険な技である――その筈だ。
 エンジンと叫んだあのメモリと、剣の周囲に堆積するエネルギー。


カザリ「……これ、拙いんじゃないの?」

584: アクセル=メモリブレイクできないってジンクス揶揄ってるのかと思った ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:44:59.44 ID:OQQufweho
直後、コンマ判定

1~30:咄嗟に全員の盾になる
31~60:咄嗟にスキャニングチャージを発動させる
61~99:クイーンビー・ドーパントが……

ゾロ目:意外! それは電王!

591: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:55:46.71 ID:OQQufweho
>>585の判定:5

京太郎「――――ッ!」

京太郎「危ない!」


 思った時には、体が動いていた。
 そうとしか、言いようがない。

 説得をする暇――なし。
 二人を抱えて逃げる余裕――なし。
 スキャニングチャージをする時間――なし。

 ならば――もう。
 この体を盾にするほか、ないじゃないか。


 チーターの速度を生かして。
 そのまま、放たれる剣戟の前に立ちふさがる。
 攻撃は3発。


 1発目――両腕が軋んだ。カマキリソードに罅が入る。

 2発目――腕が弾けた。胸部が軋んだ。カマキリソードが零れ始める。

 3発目――身体が焼ける音を聞いた。感覚が失われる。カマキリソードが消えた。


 どうやら最後の最期で、変身が解除されたらしい。
 意識が失われていく。
 カザリが吼えるのを聞いた。仮面ライダーは叫んでいた。

 そして――小走先輩は、泣いていた。


 手を伸ばそうとする。
 だけど宙に浮いた彼女は、そのまま遠ざかって行った――。


【オーズがスキャニングチャージを習得しました】
【以後の戦闘で利用できます】
【オーズの戦闘技能が1上昇しました】
【小走やえがクイーンビー・ドーパントである事を知りました】
【カザリの好感度が上昇しました!】

592: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 22:58:08.56 ID:OQQufweho





        「生徒と欲望とドーパント」



                              B-Part 終了


←To be continued...

597: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 23:05:43.28 ID:OQQufweho
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎 
技能:21 
HP:45/45 
スタミナ:43/43 
気力:64/64 
ATK:40 
DEF:40

・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能



【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「何をしてるのかなぁ……!」(→一応の協力関係・使える人間)

②神代小蒔 (←一応の協力関係・ちょっと申し訳ない)
「この音は……?」(→協力関係)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←???)
「あれ……メモリブレイクせんの……?」(→ドーパント?)

⑤小走やえ (←俺が……止めないと)
「私のせいで……。私が……私のせいで……」(→罪悪感)

⑥その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)
 ・鷺森灼   (←なにがしかの事情がありそうだ)

【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【小走やえがドーパントである事を聞きました】

610: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 23:31:11.61 ID:OQQufweho




        「電話とメモリと???」




612: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 23:38:09.28 ID:OQQufweho

 いつも思い出すのは、あの日の夢だ。

 咲が去ってしまうなんて、身に覚えのない夢ではない。
 俺が殺してしまった。俺のせいで命を失ってしまった人たちの夢。

 どうしてああしてしまったんだろう。
 あの時あれをやれてさえいれば。

 そんな“もしも”の話をしたって――今は変わらない。
 それこそ、イマジンにでも頼らない限りは。


 あの人たちは、体を焼かれて死んだ。
 俺が殺したのだ。もう二度と出会えない。

 もっと俺が強ければ。俺に考えが回れば。俺が大人だったのなら。
 あの人たちは、死なずに済んだ。その筈だ。


 俺は罪を背負っている。消せない罪を。


 だから――俺は、死にたいのかもしれない。


 小走先輩を殺そうとしたときに。あのライダーから攻撃を受けて。
 カザリと先輩を庇って、俺は少し安心した。

 これで死ねるかもしれないと――楽になれるかもしれないと。
 そう思ったのもまた、確かだった。

613: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 23:49:30.27 ID:dHBgtWxoo

京太郎「ここは……?」

明「おっ……目、覚めた?」


 頭をゆっくりと起こすと。
 そこには、四つの人影があった。

 一人は――スマートブレイン学園の保険医、伊達明。
 筋骨隆々の雄々しい男。世界を股にかける医者だったらしいが、どういう訳か今は学校の保険医だ。
 そのフランクさと逞しさ、外見のいかつさとは裏腹な博識ぶりに一部の女子生徒や男子生徒から人気があるらしい。

 胸がズキリと痛む。
 あたりを見回して、そして伊達の言葉を鑑みて認識した。
 どうやらあのライダーの攻撃を受けて、京太郎は気絶してしまったらしく。
 それから、学校の保健室に運ばれたのだろう。

 保健室と言っても、ちょっとした病院並みの治療ができると聞く。
 勿論、あまりにひどい場合は即座に学園の敷地にある病院へと搬送されるらしいが。
 どうやらこの分では、それほどの怪我でもなかったらしい。


小蒔「あの、気分とか……大丈夫でしょうか?」


 二人目。
 京太郎の様子を問いかけてくる神代小蒔。
 目に涙を浮かべているところを見ると、どうやらかなりの心配をさせてしまったらしい。
 それもそうだろう。
 ドーパントと戦うって言って、それっきりだ。
 また、殺されているとでも思ってもおかしくはない。


カザリ「やあ。息はできるみたいだね」


 三人目。
 壁に背中を預けたまま、飄々とこちらの顔を窺うカザリ。
 先ほど激昂したような声を上げているのを聞いた気がしたが――気絶する前だったし、果たして真実であるかどうか。

 それから――


セーラ「……」


 学ランの美少年……?
 見知らぬ人間だ。

615: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/05(火) 23:59:39.12 ID:dHBgtWxoo

京太郎「誰……っすかね?」

セーラ「え、えーと……俺は……」


 声から考えるのなら女だけど。
 これはどうなんだろうか。変声期が来ていないだけとも考えられる。
 それに、どんな事情があってこの場にいるのか。
 ひょっとしたら――目撃者、なのだろうか。

 カザリに目線で窺う。そうすると、首で外を指された。
 どうやらこの場で喋るわけにはいかない。そんな事を言いたいらしい。


カザリ「それじゃあ、彼も目が覚めたみたいだし……僕たちは行くけどいいかな?」

明「おう。お大事にな」


 そう言って手をひらひらとさせると、彼はおでんに向き合った。
 何故保健室におでんが。そして、その机に並べられた原稿用紙はなんなのだろうか。
 聞きたいことは色々あるが、今はそれよりこちらの方が重要だ。
 会釈をして、保健室を後にする事にした。

 ところで……それなりの大けがであったはずなのだが。
 何故、こうも平然としているのだろうか。
 戦場での傷のそれにくらべたら、軽いだろうが……日常で負う瑕ではない。
 普通の病院に駆け込んだら、警察へと即座に通報されるはずだ。


明「……あ、そうだ」

明「コンロが爆発したんだって? ま、これから古い缶ボンベには気をつけな」


 振り向いてそう呼びかけると、再び鍋に向き合う伊達明。

 ……。

 ……まあいいや。そっとしておこう。

616: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:12:56.02 ID:Op8HFsH0o

 土下座。
 それは命への執着の究極形態。


セーラ「ホンマ――すんませんしたぁああああ!!!」


 とりあえず話せる場所に移動という事で、屋上にやってくるなりこの状況だ。
 カザリから話をまとめるにはこうだ。

 彼女――断じて彼ではない――が先ほどの仮面ライダー。名前はアクセル。
 彼女の持つガジェットによって、校内での戦闘を感知。
 現場に向かうと、ドーパントと思わしき人間が複数いたので、先手必勝という事でデカいのをブッ放した。

 そしてドーパント=小走やえに逃げられて、
 その場でカザリと一触即発の空気となったところを、
 戦闘音を聞いて駆け付けた神代小蒔に止められて、今に至るらしい。

 京太郎が目覚めるまで、三十分ほど。
 その間三者は、実に座り心地の悪い空気の中、京太郎のベッドの周りを囲んでいたらしい。


カザリ「まったく……謝って済まされる問題じゃないよね」

カザリ「君たち人間の言葉にも、謝って済むなら警察はいらないってのがあるよね?」

セーラ「ホンマ、なんといってええんやら……」

セーラ「何でもするんで、許してくれ! すまん!」


 どうやら珍しく。
 カザリが感情を露わにしている。
 それほどまでに心配をしてくれているのは、何とも嬉しいものがある。
 少し、カザリと分かり合えた気がする。


カザリ「なんでも……ねぇ」

カザリ「じゃあ、手に入れたセルメダルとコアメダルは全部僕に渡してもらおうかな」


 ……気のせいだった。
 どうやら、その言葉を引き出すためだったらしい。
 なんというか、流石だ。大体知ってた。

619: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:24:36.11 ID:kaHGvmL5o

 まあ、それはともかくとして。
 セルメダルとコアメダルについて、特に説明なく伝えられるという事は――つまり。
 こちらの事情も説明しているという事だ。

 なら、話が早い。
 聞きたいことがいくつかある。

 彼女――仮面ライダーはどんな経緯でドーパントと戦っているのか。
 そして、ドーパントとはなんなのか。
 それから――これが一番大事だ。


京太郎(いきなり……俺たちを殺そうとしたんだ)

京太郎(そこを、その真意を聞かなきゃ……共闘なんてできるわけがない)


 不利だからと言って、初手で殺しに来たこと。
 それが一番、引っかかる。

 結果的に無事だったから、京太郎自身にやられた事については別にいい。
 だが、一歩間違っていたなら。
 あの場で、カザリもやえも死んでいた。

 躊躇いなく人を殺せる人間なのか確かめなければ。
 とてもじゃないが、共闘なんて出来やしない。どんな事情があったとしても。


京太郎(いや――違う)

京太郎(ひょっとしたら、彼女が行った通り……ドーパントはもう殺すしか方法がないのかもしれない)

京太郎(だったら……正しいのは彼女だ)

京太郎(俺ができなかった事。俺がやろうとしていた事。俺があのままならやっていた事)

京太郎(それを彼女が行ったからといって……俺がそれを責めるのは、筋違いかもしれない)

京太郎(……)

623: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:40:12.33 ID:kaHGvmL5o

京太郎「――メモリブレイク?」

セーラ「そやから、別に殺そうとしたワケじゃないんや」

セーラ「いや、こんな事になってしもーたんは俺も反省しとるけど……」

京太郎「いや、別にいいっすよ。俺も、こうして無事っすから」


 彼女から聞くところによるならば、以下だ。

 ・ドーパントは人間がガイアメモリを生体コネクタに突き刺す事で発現。
 ・ガイアメモリとは地球の記憶を内包したメモリ。利用する事で、その記憶にあった能力を手に入れる。
 ・ガイアメモリには副作用――精神を侵す毒素があり、使用者は多くの場合汚染によって自らを制御出来なくなる。
 ・ガイアメモリはセールスマンの手によって売買される。そして、生体コネクタ手術も彼らによって行われる
 ・ドーパントとなった人間には強い衝撃を与える事で、ガイアメモリが分離する
 ・これをメモリブレイクと呼ぶが、メモリブレイクに際し人体には様々な影響がある
 ・軽度の栄養失調などが主だが、酷い場合、一時的な昏睡に陥る事もある


セーラ「ゆーても、俺もそんなに倒してるわけじゃないんやけどなー」

京太郎「……いや、これだけ情報をもらえるだけありがたいですよ、江口先輩」


 何もなかった先ほどまでとは――大きく状況が変わっている。

 メモリブレイク。つまり、殺さずして彼女を止める事が可能になった。その事が一番大きい。
 勿論依然として、油断は許されない。
 だけれども、道が開けたのだ。
 彼女を殺さずに――彼女を救う道が。


京太郎(良かった……まだ、助けられる。その方法があるんだ)

京太郎(俺にも、まだ何かできるんだ……)


 江口セーラが言っていた、ガジェットと言うのも興味深い。
 ビートルフォンと呼ばれるそれは、半自立的に飛びまわり、ドーパントを見つけたときに知られせてくれるのだとか。
 人のいけないような場所を通れる。そして隠密性がある。

 勿論人間と違って、聞き込みができないと言うのもあるが……これは大きな戦力であろう。

626: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:47:42.36 ID:kaHGvmL5o

京太郎(……となったら、やる事は一つだ)

京太郎(小走先輩を見つけ出す。そして、そのガイアメモリを――砕く)

京太郎「江口先輩」

セーラ「なんや?」

京太郎「俺に――協力してください」

京太郎「俺は彼女を、助けなきゃいけない」

京太郎「今だって、こうしている間にも……ガイアメモリによって苦しめられている」

京太郎「そんな彼女を、助けたいんです。だから……力を貸してください」

セーラ「ん?」

セーラ「ああ……んー」

セーラ「一つ、条件があるんだけどええか」

京太郎「条件?」


1:「氷の能力を使うイマジンやドーパント、ヤミーに心当たり……あるか?」
2:「セーラって呼んでくれや。京太郎って呼ぶから」
3:「これで、さっきのチャラにしてくれる……?」

↓3

632: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:51:13.89 ID:kaHGvmL5o
ハッピーバースデー! 新しいヒロインの誕生だ!


1を選んでたら千里山とかセーラの家族とか大変な事になってたのにね
原作には出てこない弟の形見の学ランを着てるとかそんな設定がついてたのにね

634: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 00:54:36.10 ID:kaHGvmL5o
……ま、選ばなかったからってその設定がなくなるとは一言もいってないけどさ。うん


>>621
ぬいぐるみプレゼントした途端に帰り道に殺されるとか考えたけどすーみんかわいい

636: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:02:57.89 ID:kaHGvmL5o
>>629の選択:2

セーラ「その……な」

京太郎「はい。なんでしょうか、江口先輩」


 それこそ。
 カザリを殺せとか。小走先輩を救う事を諦めろとか。
 そんな事でもなければ、大体の条件は頷ける。


セーラ「その……なー。江口先輩っての」

セーラ「俺、どうにもそういう堅苦しいの苦手やから……」

セーラ「セーラって呼んでくれや。俺も、京太郎って呼ぶから」

セーラ「これからは同じライダーっちゅーか、仲間として戦うんやし……そっちの方が気持ちもええからなァ」


 そう、一応は身構えてみたものの。
 彼女の口から飛び出してきたのは、条件ともいえないような条件で。
 思わず、顔を綻ばせてしまった。


京太郎「そんな事なら、お安い御用っすよ」

京太郎「よろしくお願いします、セーラ先輩」

セーラ「んー。まだ堅苦しいけど……合格」

セーラ「それじゃあ、よろしくな――京太郎」


 それから、握手を交わした。
 どんな人間かと思ってはいたけど。
 思った通り――いや、それ以上に。
 彼女はヒーロー然としていて、気持ちのいい人だった。


セーラ(……仲間、か)

セーラ(まぁ、言えん事も……あるけど)

セーラ(そこは、許してくれや)


【江口セーラと連絡先を交換しました!】
【ドーパントとガイアメモリ、仮面ライダー(W系統)の情報を得ました!】

642: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:08:30.08 ID:kaHGvmL5o

 さて――それではこれからの話だ。
 小走やえ。彼女を見つけ出さなければならない。

 だが、手掛かりが少ないというのがある。
 思えば京太郎は、彼女について何も知らない。


 ドーパントになってしまった彼女が、何を思って、どんな行動をしているのか。
 出来れば直ぐに探しに行きたいところだが……それで空振りに終わってしまっても仕方がないし。
 彼女について、何かしらの情報を集めるのもまた、正着と言えよう。

 さて……。


1:手分けをして小走やえを探す
2:手分けをして街で小走やえの情報を集める
3:小蒔とセーラに、3年生の中で小走やえについての情報を集めて貰う(今日は解散)
4:担任にでも聞きに行って、彼女の家などをあたる

↓3

646: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:16:40.41 ID:kaHGvmL5o
>>645

京太郎「あの分だと……おそらく、傷は深い」

京太郎「体力も消耗しているだろうし……きっと、そう遠くにはいけてないはずです」

セーラ「誰かを襲ってるって言うのは?」

京太郎「……」

京太郎「多分、ありえません。俺は……あの人とほんの少ししか会話してないけど」

京太郎「それでもあの人は……ああなっても、俺への攻撃を止めるぐらいに」

京太郎「誰かを傷つけるぐらいなら、自分の命を経とうとするぐらいに……」

京太郎「それぐらい、人を思いやっている人です」

セーラ「りょーかい」

小蒔「逆に言うなら……」

小蒔「このまま、命を絶ってしまう事も……ありえるのでしょうか?」

京太郎「……ッ」

京太郎「……あり得なくは、ないでしょう」

京太郎「だから……そう、だから――」

京太郎「なんとしても、彼女をすぐに見つけなきゃいけない。なんとしてでも!」


 そう。
 これ以上。誰かが死ぬ事を。不幸に巻き込まれる事を。
 京太郎と関わってしまったばっかりに、誰かが死ぬ事を――見たくはなかった。


カザリ(これで赤いライダーってのは分かったけど)

カザリ(他のは、どうなのかな)

カザリ(ま、お手並み拝見ってところだよ……オーズ)

648: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:19:37.89 ID:kaHGvmL5o


↓1 須賀京太郎による捜索判定
↓2 神代小蒔による捜索判定
↓3 江口セーラによる捜索判定
↓4 ビートルフォンによる捜索判定
↓5 カザリによるネット情報での捜索判定


※いずれかゾロ目にて、小走やえ発見

658: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:24:13.35 ID:kaHGvmL5o
ハッピーバースデー! 新しい小走やえの誕生だ!




直後、小走やえ汚染度判定。現在の汚染度52。現在値以下にはならない
・自制 -20
・時間経過 +5
・罪悪感  +5

675: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:41:43.12 ID:kaHGvmL5o
>>649-653の判定:発見できず

京太郎「そっちは、どうですか?」

小蒔「いえ……残念ながら」

セーラ「こっちも、空振りや……すまん」

カザリ「ネットにも、目撃情報はないね」

京太郎「クソッ……!」


 握りしめた拳を、壁へと叩きつける。
 拳の皮が破けるが、構わない。
 どうしても――見つからない。

 やはり、闇雲に探すだけではだめなのだろうか。
 こうしている間にも、彼女の命は――刻一刻と蝕まれているというのに。
 それ以上に、彼女自身で命を絶ってしまうかも知れないのに。

 あえて――言うのであれば。
 実に皮肉ながら、ガイアメモリの中毒性。それが、彼女の命綱だ。

 彼女がガイアメモリに侵されていれば。その暴力を甘受したいと願っていれば。
 それだけ彼女は、死から遠くなる。自ら死を願う事は、しないはずである。
 何とも――実に皮肉的だ。
 小走やえは彼女の未来を代償に、現在を食いつないでいるのだから。

 そしてそれは、誰かの現在と未来を食いつぶす事も意味する。

 もしも、だ。
 彼女がガイアメモリの力を楽しんでしまったのなら。
 そうなった場合、誰かの命が脅かされる。被害を受ける彼らの――“今”が奪われる。

 どちらも避けなければならない。

 だが――どうやって?


 なんの手がかりもなしに、小走やえの居場所を探す。
 彼女が命を絶つ前に、汚染され切る前に、誰かを襲う前に。
 彼女を、見つけ出さなければならないのだ。


京太郎(クソ……ッ!)

京太郎(このままじゃ……最悪の展開になっちまう)

京太郎(だけど、俺たちだけじゃ……!)

681: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 01:53:27.11 ID:kaHGvmL5o

 そこで……何かが羽ばたく音に気付いた。
 そして、エンジン音。こちらを照りつけるバイクの光。

 その所為で、運転手の顔は窺えない。


京太郎「なんだ……?」


 もしや、セーラの言っていたミュージアムの新手だろうか。
 カザリが身を寄せた。
 小蒔が身を固くする。
 セーラが身構える。

 何があるのか、そう思ったところで……唐突にその声は響いた。


???『ハッピーバースデー、オーズ! 新しいライダーの誕生だ!』


 がなり立てる低音。やけに張りがあって、そして力強い声。
 自信に満ちていると言おうか。
 いや、何かもっと別の……強力なものに後押しされている。そんな印象を受ける。


京太郎「……なんなんだよ」

セーラ「誰や……?」

小蒔「……」


 敵なのか味方なのか、あまりに判別がつきにくい。
 敵ならば――こちらに気付かれないうちに、そのまま突撃してくるだろうし。
 味方ならば、こうもなんというか……芝居がかった行為をしないはずだ。こんな状況で。


???『私が何者か、そんな事はいい!』

???『それよりも!』

???『オーズ、君は大変な欲望に駆られている!』

???『実に素晴らしい!』

685: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:11:04.45 ID:kaHGvmL5o

京太郎「欲望……?」

カザリ「……」


 言っている意味が分からない。
 イカレているのだろうか、この状況で。
 そう考えると、腹が立ってくる。こちらは今、そんな場合ではないというのに……。


???『そんな君の欲望に、私からバースデイプレゼントだ!』

???『受け取りたまえ!』


 それから、唐突にライトが消された。
 それまでの眩しさに瞳孔を開いていた筋肉が混乱。
 却って、あたりが闇に包まれた。そんな錯覚を覚える。

 そのまま、バイクに跨っていたライダー――男か女か不明である・仮面ライダーではない――が。
 おそらく、こちらに歩み寄ってきたのだろう。
 何か、箱のようなものを差し出した。


京太郎(……重い?)


 そして京太郎にその箱を押し付けて。
 件の、フルフェイスメットのライダーは、自動販売機へと歩き出した。
 唐突な事態に、制止や呼びかけを忘れた。
 それを意にも介さず、そのライダーは次々に自動販売機に硬貨を投入していく。

 その度に吐き出される缶。
 やはり状況が読めない。
 謎の声の主と、訳の分からない箱。それに加えて、どれだけ喉が渇いているのか、缶ジュースを大量購入するライダー。
 理解の範疇を逸していた。

 そして止めを言うならば――。
 そのライダーが自動販売機を軽くたたいた瞬間、自動販売機が、バイクに変形した事だ。


京太郎(夢でも見てるのか……? 俺は……)


 声が出ないのは、セーラも小蒔も同じらしい。
 カザリに関しては分からないが、押し黙ったままだ。


???『そのプレゼントは、どれもセルメダルで動く! 君の役に立ってくれるだろう!』

???『それでは君の誕生を! 君の健闘を! 祝福するよ、オーズ!』

???『また会おう!』


 そのまま、状況に取り残された京太郎たちを残して。
 ライダーは、バイクにまたがって去っていこうとする。
 が、その去り際……。


???『ちなみに、この学園は私有地だ!』

???『免許を持っていない君たちがバイクを乗り回したとしても、何の罪にもならない!』


 テレビの前の良い子に警告をするアナウンスのように。
 そんな耳に残る大声を残して、謎のライダーと、謎の声は去って行った。

686: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:16:33.65 ID:kaHGvmL5o

京太郎「……」

カザリ「……」

セーラ「……」

小蒔「……なんだったんでしょうか、今のは」


 小蒔の一言は、この場の人間すべての気持ちを代弁していた。

 だけれども、そう言われても……何とも言いようがない。
 京太郎にも状況がつかめない。セーラにも分からない。小蒔は言わずもがな。カザリについては黙殺中。


 だが、敢えて言うとするならば。
 件の声の主は――セルメダルを知っている。
 つまり、こちら側。

 いや、もっと言うならば……。
 グリードを封印から解き放った人間。或いは、それに類するものだろうか。

 何の目的があるのか。
 どんな意図があるのか。
 何故、こちらの事情を知っているのか。
 彼の言う欲望とは、いったい如何なる意味なのか。
 彼の持つ情報は、どのような経緯で集められたのか。

 疑問は尽きない。


 だが――まあ、それにしても。


京太郎(なんだっていい……)

京太郎(この状況をどうにかしてくれるなら、なんでもいい)


 京太郎に言えるのは、それだけであった。

687: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:21:02.01 ID:kaHGvmL5o

【須賀京太郎はメダジャリバーを手に入れました!】
【須賀京太郎はオーズバッシュが使用可能となりました!】

>須賀京太郎のステータスを更新します


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:21
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離~近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★オーズバッシュ:使用時の戦闘判定-15。判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで固定HPダメージ20。DEFを無視する
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能

688: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:23:53.38 ID:kaHGvmL5o
>江口セーラのステータスを更新します

【アクセル】 江口セーラ
技能:45
HP:55/55
スタミナ:55/55
気力:70/70
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離)
・エンジンブレード:戦闘・撤退判定+5、相手へのダメージ+3。所持時、レンジを~中距離に変更
☆変形:追撃・撤退判定+20。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。変形時、この効果を仲間に与える事も可能
☆マキシマムドライブ:使用宣言時の戦闘判定-10。使用判定勝利にて、敵にATK分の固定HPダメージ。DEFによる減衰不可能

689: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:27:13.23 ID:kaHGvmL5o
>神代小蒔のステータスを更新

【電王】 神代小蒔
技能:7
HP:31
スタミナ:31
気力:85
ATK:20
DEF:20

(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
 《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
 《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
 《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
 《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能
※フルチャージの際の気力消費は戦闘判定への使用とは別計算

690: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:29:28.92 ID:kaHGvmL5o
>小走やえのステータスを更新

【クインビー・ドーパント】 小走やえ
適合度:52
汚染値:88
技能:74(25)
HP:42/42
スタミナ:42/42
気力:40/40
ATK:40
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・【女王蜂の記憶】:飛行を得る
・【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる (+38)
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する (+11)

691: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 02:32:16.34 ID:kaHGvmL5o




        「電話とメモリとプレゼント」



                              A-Part 終了


←To be continued...

706: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 03:31:06.41 ID:kaHGvmL5o
【コンマと気力を除いた判定値】
・オーズ(タトバ):21-5=16
・オーズ(タトバ以外):21+10-5=26
・オーズ(ガタキリバ):21+25-5=41
・アクセル:45+5-5=45
・電王S:47+10-5=52
・電王R:47+5-5=47
・電王A:47-5=42
・電王G:47+10-5=52
・クインビー:74

【最低ライン】
・オーズ(タトバ):最低 【59】 以上を出さなければならない
・オーズ(タトバ以外):最低 【49】 以上を出さなければならない
・オーズ(ガタキリバ):最低 【34】 以上を出さなければならない
・アクセル:最低 【30】 以上を出さなければならない
・電王S:最低 【23】 以上を出さなければならない
・電王R:最低 【27】 以上を出さなければならない
・電王A:最低 【33】 以上を出さなければならない
・電王G:最低 【23】 以上を出さなければならない

クインビーのコンマが 【41】 を超えた時点でオーズ(タトバ)はクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【51】 を超えた時点でオーズ(タトバ以外)はクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【66】 を超えた時点でオーズ(ガタキリバ)はクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【70】 を超えた時点でアクセルはクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【77】 を超えた時点で電王Sはクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【72】 を超えた時点で電王Rはクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【67】 を超えた時点で電王Aはクリティカル以外敗北
クインビーのコンマが 【77】 を超えた時点で電王Gはクリティカル以外敗北

※ただし上記には気力による上昇を含まない


【ダメージ値】
・オーズ(タトバ):最低5ダメージ
・オーズ(タトバ以外):最低5ダメージ
・オーズ(ガタキリバ):最低10ダメージ
・アクセル:最低8ダメージ
・電王S:最低5ダメージ
・電王R:秒数とコンマ差に依存
・電王A:最低10ダメージ
・電王G:最低10ダメージ

・クインビー:秒数とコンマ差に依存(ガタキリバ・電王アックスに大しては、-5状態からスタート)


707: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 04:17:16.53 ID:kaHGvmL5o
【確定敗北】
・クインビーが全員に勝利する=77以上を出す=23%

※ただし、気力による上昇を含まない


【各人確定敗北確率(超概算)】
(必要コンマを出せない確率)×(クインビーがファンブル以外を出す確率)で計算
・オーズ(タトバ):59%×96%=56.4%
・オーズ(タトバ以外):49%×96%=47.0%
・オーズ(ガタキリバ):34%×96%=32.6%
・アクセル:30%×96%=28.8%
・電王S:23%×96%=22.8%
・電王R:26%×96%=25.9%
・電王A:33%×96%=31.7%
・電王G:23%×96%=22.8%



計算式間違ってるかもしれないけど、多分こんなとこかな?
なんだ、行けるやん

710: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 04:25:11.11 ID:kaHGvmL5o
とりあえず、別にタトバがスタートフォームでない為に初手ガタキリバに変身した状態で戦闘可
(ただし開始時にスタミナは10消費)

・遠距離などのレンジ概念による攻撃
・3人のうちの誰か一人でも判定が勝てば、相手の判定勝利とならない
・作戦ミスでの事故を防ぐ

ここらへんがあれば、もうちょっと勝率も変動するだろうね
希望を持ってほしい……希望は絶望には負けないんだ!


ただし、それとは別に適合値と汚染値のデータ処理(ステータス変動値について)はちゃんと対処します
流石に、こんな辛い戦いを何度もする事になったら、意味がないからね
一番いいのは【技能値に与える影響度合の減衰】【コンマ判定での異常上昇を防ぐ】
後者については、GMが具合を調節するってのがいいかな。丁度いい難易度に


それじゃあすまんね。作戦立てて(どんな感じで対処するのか)、頑張ってください
流石にこんなことは繰り返さない。本当にスマンね

712: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 04:49:20.16 ID:kaHGvmL5o
あータンマ。ちょっと待って。明日の開始までにアンケート
ぶっちゃけ聞くけど、どっちがいい?



1:【このままリンチ】
  弾丸が2発入っているロシアンルーレット(ただし弾丸の材質は不明)を恐れながら、最善の作戦方針で切り抜けるハードモード
  クイーンビー・ドーパントへの修正はなし。ただし戦闘以後ドーパントに関するデータについては修正
  この際、小走やえの特異性・何故彼女がそれを持っているかなどは整合性は付ける
  仲間の戦闘技能が上がってしまうとまさに京太郎が置いてきぼりの為、仲間の技能は(イベントを除いて)上がらない

2:【ここはヒロイックに1対1だろJK】
  リンチだとゲーム難度が下がり過ぎてしまうため(本当にただの作業レベル)、1対1のノーマルモード
  具合としては最初に小走先輩と戦ったのに+ぐらい。中々の緊張感のモード。流石にダメージがヤバイと仲間も登場するが
  クイーンビー・ドーパントへの修正あり。具体的には以下
  仲間の戦闘技能が上がってしまうとまさに京太郎が置いてきぼりの為、仲間の技能は(イベントを除いて)上がらない

【クインビー・ドーパント】 小走やえ
適合値:52
汚染値:88
技能:44(25)
HP:46/46
スタミナ:46/46
気力:40/40
ATK:40
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・【女王蜂の記憶】:飛行を得る
・【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分/5を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる (+8)
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する (+11)  

726: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 21:03:17.38 ID:XyZvhvh5o




        「電話とメモリとプレゼント」



                              B-Part 開始

727: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 21:09:03.46 ID:XyZvhvh5o

 バイクに乗るのは初めての経験だ。勿論、まだ原動機付き二輪車にも乗った事がない。
 車体の重さに振り回されそうになるのを堪えて、更にスロットルを捻る。
 ここまで一度として信号に捕まっていないのは、なんとも幸運だろう。

 タカを模したカン――カンドロイドというらしい――に導かれながら、京太郎は考える。
 あの日の事を。



 始まりは、些細な口喧嘩だった。
 言った、言わないとか。やった、やらないとか
 須賀京太郎は、いつもの如き片岡優希のからかいや冷やかしを受けて。
 彼女を怒鳴りつけてしまった。
 元々、そういうところがあるのは知っていた。
 ただその日は、たまたま虫の居所が悪かっただけ。

 だけど――それが、彼女にかけた最後の言葉となった。


 始まりは、ただ面倒なだけだった。
 軽く怠いとか眠気があったとか、そんな理由。
 須賀京太郎は、宮永咲に話しかけられても、適当に相槌を打って返していた。
 そんなの普段からあまり変わらないし、そんな日だってあるだろう。
 元々、真剣に相手をしていたとはいい難い。
 その日は輪をかけて、彼女に対しておざなりに接した。

 しかし――それが、彼女と喋る最後の機会になった。


 始まりは、ちょっとした親孝行のつもりだった。
 いつも、馬鹿をやっているから。たまには夫婦で羽でも伸ばしてもらおうと。
 部活の傍らにバイト代をためて、ディナーをプレゼントした。
 でもそこには純粋な感謝の気持ちがあった訳じゃない。
 ちょっと、自分も満喫したいと。親から一時でもいいから離れたいと。
 家の中で一人、気ままな時間が欲しい。そう思ってもいた。

 そして――それが、彼らと交わした最後の会話となった。



 京太郎の元にやってきたのは。
 片岡優希の行方不明。その知らせ。
 仲直りする事も出来ず。また笑いあう事も出来ず。軽口をたたき合う事も出来ない。
 もう二度と、彼女に出会う事は出来ないのだ。


 京太郎の元にやってきたのは。
 宮永咲の失踪。その報告。
 彼女の薀蓄を聞く事も出来ず、彼女の不平を聞く事も出来ず、彼女の世話を焼く事も出来ない。
 あれっきり、宮永咲と過ごす事は不可能となったのだ。


 京太郎の元にやってきたのは。
 焼け焦げた携帯電話。それだけ。
 遺体は炭化していて、既にほとんどが失われてしまっている。
 かろうじて、携帯電話だけが破壊を免れたので遺品として届けられた。
 そんな、話だった。


728: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 21:24:47.99 ID:XyZvhvh5o

 時間はもう二度と戻らない。零れ落ちる砂のように。
 後から後から、後悔だけが降り積もる。それは決して返す事のできない砂時計。
 できる事と言ったら、零れ落ちる砂を少しでも堰き止める事だけ。

 何故あの時、彼女にああも冷たく接したのだろうか。
 何故あの時、彼女の冗談を笑い飛ばせなかったのだろうか。
 何故あの時、明日も変わらず訪れると思ったのだろうか。
 もっと優しくはできなかったのか。もっと彼女と会話はできなかったのか。もっと、もっと、もっと――。

 何故あの時、彼女を邪険に扱ってしまったのだろうか。
 何故あの時、ちゃんと彼女の話を聞いてやれなかったのだろうか。
 何故あの時、こうして日々を過ごせていけるのだろうななどと思ってしまったのだろうか。
 どうして普段から彼女を軽く見ていたのか。どうして彼女の事を小ばかにしていたのか。どうして、どうして、どうして――。

 何故あの時、両親にそんなものをプレゼントしたのだろうか。
 何故あの時、出掛けに思えば笑えない冗談を言ってしまったのだろうか。
 何故あの時、ほんの少しでもウザったいなと思ってしまったのだろうか。
 もう、話す事はできない。もう、あの料理を食べる事はできない。もう、もう、もう――。


 周囲は同情をしてくれた。
 家族を失って、友人を亡くして、自分一人だけ残られて――なんて可哀想な人間なんだろうと。
 その目を向けられるたびに。言葉を投げかけられるたびに。そう噂をされるたびに。
 京太郎は、内なる絶叫を上げる。血涙を流す。懺悔を行う。

 違う――あれは。俺のせいなんだ。
 俺があんな事を言ってしまったから! 俺がそんな事をしてしまったから! 俺がこんな風に思わなければ!
 そうすれば、彼らは死ぬ事もなかった! 彼らの命を奪ったのは俺だ! 俺が、俺が殺したのだ!


 この学園に通うまで。
 死んでしまった彼らの分も、止まっている訳にはいかないと。
 申し訳なさ差から動き出すまで、京太郎は泣き続けた。

 動き出したのは、ただなんとなく。
 いつまでも、その場に留まっていて腐っていくだけだと、彼らに面目が立たない。
 そう思ったから歩き出しただけで。それほどまでの強い欲求や目的は存在しない。

 勿論、絶望に浸りきって。
 自分は幸せになれないとか。自分に関わると誰もが不幸になるとか。自分に生きる価値はないだとか。
 そんな風に、何もかもを諦められるほどの強さ/弱さはなかった。


 誰かと話したいとも思ってはいるし、人の輪に入りたいとも思う。
 誰かが嘆けば悲しくなるし、誰かが怒ればその気持ちを共にした。
 自分自身楽しいと思う事もある。当然悲しい事もある。興味が引かれるものもある。
 そういう意味では、至って普通の人間だ。

 だけども――根底には恐怖が根強く残っていた。


 そうして近寄って、声をかけて、間に立って。
 それでまた失ったらどうしよう。傷つけてしまったらどうしよう。守れなかったらどうしよう。
 思うと、身が竦んだ。
 だから、結局はそんな日常の光景を遠巻きに眺める事しかできない。
 その中に入りたいとは思っても、入れないのだ。どうしても恐れが自分の心を覆い尽くす。

 だから自然と、人間関係は以前より希薄になっていった。

729: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 21:33:06.97 ID:EyAYObqbo

 須賀京太郎は、小走やえを助けたい。

 彼女の為。それもある。
 周囲の為。それもある。
 だけど一番大事なのは、自分の為である。


京太郎(俺は――怖いんだ)

京太郎(何もかもが堪らなく怖い)

京太郎(俺に関わったために不幸になる誰かを見るのも)

京太郎(俺が目を背けたせいで誰かを救えないのも)

京太郎(俺の力が足りないせいで人を助けられないのも)

京太郎(俺の及ばなさで、人を傷つけてしまうのも)

京太郎(何もかもが、怖くてしょうがないんだ)

京太郎(俺は――怖い)


 だから――今は。

 そんな恐怖を二度と味わいたくない為に。
 自分と同じ悲哀と後悔を誰かに負わせたくがない故に。
 これ以上の苦痛と慟哭を重ねないように。


京太郎(だから、あなたを――守る)

京太郎(他でもない、俺の為に。俺に出来る範囲の事で)


 最大限、やる事はやったと。すべき事は全てしたと。出来る限りを尽くしたと。

 そう、自分自身が思えるように。
 須賀京太郎はやりたい事をやろうとしているのだ。

 

730: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 21:52:35.34 ID:4R3ZyHNEo

京太郎「ここか……」


 カンドロイドが羽ばたいて、空中で上下する。
 この廃ビル。ここに彼女がいるらしい。
 あまり広くない。仮に戦闘になったのなら、あまり距離を取る事は難しいだろう。


セーラ「よっしゃ、腕がなるな」

小蒔「……頑張ります!」


 気合を入れる二人に、改めて向き合う。
 大きく息を吸って――ひとつ。


京太郎「――すみません、ここは俺に任せて貰えませんか?」


 当然ながら二人はいい顔をしない。
 怪訝な表情でこちらを窺ってくる。
 片方は純粋に疑問に思って。もう片方は若干心配そうに。


京太郎「思うんですけど――まず、彼女は生きている。それは確実だと思います」

京太郎「でも、きっと苦しんでいる……不安がってもいるでしょうし、精神状態も良くないでしょう」

小蒔「あ、だからあんまり人数がいると困る……ということでしょうか?」

京太郎「はい。それが最後に引き金になりかねない」

京太郎「ただでさえ、興奮してるでしょうから……あまり人数を集めて威圧的になってしまうのも、考え物ですよね」

京太郎「それに、全員が一緒にまとめてあそこに行くと……さっきみたいに、飛んで逃げられるかもしれない」

セーラ「あー、あれかぁ……」

セーラ「……俺ら飛べんし。そうなったら追いつけんか」

京太郎「ま、そういう事です」


京太郎「だから、ここは俺が行って……なるべく彼女を興奮させないで」

京太郎「それで二人には、バックアップとフォローをお願いしてもいいですか?」

セーラ「俺は別に構わへんよ」

小蒔「私も。だけど……一人で大丈夫ですか?」

京太郎「はい、任せてください」

京太郎「その代わり、ヤバくなったらフォローお願いします。俺、弱いんで」

小蒔「はい、分かりました」

セーラ「りょーかい。任しとき」


731: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 22:04:25.59 ID:8jLMScC+o

カザリ「ま、指示は僕に任せておいてよ」

カザリ「全員の戦力を把握してるのも、僕だからさ」


 そう言って、手のひらでバッタ・カンドロイドを弄ぶカザリ。
 何時の間に、皆からそんな情報を得ていたのだろうか。相変わらず、卒の無い奴だ。
 把握した戦力に合わせての作戦立てや割り振りは、一緒に行くカザリが。
 神代小蒔と江口セーラはいつでも動けるように待機しておく遊撃手。

 そして、直接顔を合わせるのは――京太郎の役目となった。


カザリ「……あ、そう言えば言い忘れてたけどさ」

カザリ「オーズには、別にあの3枚で変身するのが必要条件って訳じゃないんだよね」

カザリ「だから、別ので変身したいならそう言ってよ」

京太郎「今更だな、おい」

カザリ「喋る機会がなかったし、聞かれなかったからね」


 そう言って、肩をすくめるカザリ。
 まあ、なんというか……今までの分に関しては、それで何とかなっていたからよしとしよう。
 それに、これからの戦略の幅が広がったというのも良い事だ。


カザリ「あとはもう一つ」

カザリ「同じ色のメダルを3枚揃える事で、オーズはコンボを発動させられる」

カザリ「体力の消耗とかが激しいんだけどさ……その分、強力だよ」

カザリ「これも選択肢に入れておいていいんじゃない?」

京太郎「……ああ」

京太郎「と言うか、お前の情報ホント今更過ぎるだろ」

カザリ「別に必要でもなかったからね」

カザリ「君より、僕の方がメダルに詳しいんだし……僕が判断した方が早かったでしょ?」

カザリ「それとも、考えながら戦える?」

京太郎「あー……確かに、そんな余裕はないよな」

カザリ「でしょ?」

京太郎「……あー」

京太郎「まあ、確かにそうだけどさ……なんつーかさ」

京太郎「それでも、ちゃんと聞かせておいてくれないか?」

京太郎「俺だって、訳が分からずに使うのは嫌だし、何かで必要になるかもしれないだろ?」

カザリ「そうだね。ま、考えておくよ」

732: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 22:23:03.18 ID:8jLMScC+o

 オーズドライバーを腰に装着。
 何かあれば、即座に変身できるように。

 そして――二人にああは言ったものの。
 実際のところ京太郎は、小走やえを説得できるとはあまり考えていなかった。
 彼女が生きているというのはつまり逆説的に、彼女はガイアメモリに支配かかっているという事。
 最早、言葉で止まる余地はないだろう。

 頭では理解している。それでも、まだ諦めきれない。
 彼女の強さなら。ドーパントになってなお、人を傷つける事を厭った彼女の強さならば或いは。
 そう、信じたい気持ちがあるのも事実だ。

 カンドロイドに導かれて、駐車場のスロープを上る。

 やはり、怖い。
 心臓は高鳴り、背中に嫌な汗が滲む。足が竦みそうになる。
 その場にへたり込みたい気持ちもあるし、歩みを止めたくもなる。

 だけども――ここで怖がったのなら。
 ここで引いたのなら、いよいよ取り返しがつかなくなる。
 須賀京太郎は、完全に終わる。自分自身を許せなくなる。
 だから、歩み続ける。

 そして、果たして――。


やえ「……あ」


 スロープを上りきってその先に、小走やえの姿を発見した。
 近付いてくる足音に、彼女もこちらに気付いたらしい。
 人間のまま。酷く憔悴こそしているものの、自殺しようとか、暴れまわろうという気配は感じられない。

 よかった――無事だった。

 そして、彼女はやはり強かった。
 人間を捨てずに、自棄になる事もなく、こんな場所で一人でいる。
 そう思って、声をかけようとした――その時だった。


やえ「あれ……あんた、死んだんじゃなかったの?」

京太郎「大丈夫です。俺は生きてます」


 言ったものの、返答は来ない。
 彼女はただ、不思議そうに首をかしげるだけだ。


京太郎「小走先輩……?」

やえ「おかしいな……なんで死んだ奴がここにいるんだろう」

京太郎「……ッ! やえさん!」


 だけど、彼女は全く――無事ではなかった。
 落ち着いてはいるものの、それは津波の前兆と一緒だ。船を破壊する氷山と同じだ。
 ただ静かなだけで、その背後には、その下には――もっと凍りつくほどの暴力がある。

733: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 22:29:48.52 ID:q0L82RzAo

やえ「だって……。私のせいで……私を庇って死んだんだ」

やえ「私が殺したんだ……だから、こんな場所に居るはずがない……」

やえ「ふふふ、あははははははは」


 虚ろな視線で、かわいた笑みを浮べる小走やえ。
 その表情に覇気はなく。生気の一つも感じさせない。
 これでは逆に、そう呟く彼女こそが幽世から迷い出た幽鬼であろう。


カザリ「……無理だね、もうあれは壊れているよ」

カザリ「メモリを壊さない限り、どうにもならないでしょ」


 カザリが冷静に、そう告げた。
 やはり説得など不可能であると。こうして京太郎がここまで来た意味はないと。

 自分がまたしても人を傷つけてしまった。
 あれほど、恐れていたのに。

 その事が京太郎の胸に暗闇を齎す。
 ――が、そんなものに囚われている場合ではない。

 泣く事も、悔やむ事も、怯える事も、立ち止まる事も後でできる。
 今すべきことは一つ。たった一つだ。
 あの時できなかったことを、今改めてここでやる。それだけである。



やえ「駄目じゃないか、死んだ奴が出てきちゃ……!」

やえ「死んでなきゃ――――ッ!」


 ――《QUEEN BEE》!

738: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 22:41:25.10 ID:PkuQNyF1o

 あのガイアウィスパーが再び。
 小走やえの手首に納まったメモリが、彼女の姿を変貌させる。


カザリ「あれ、壊れてるからさ」

カザリ「力を残しながら戦おうとか、防ごうとか……そんなことは考えそうにないね」

カザリ「冷静さとかそういうのもないんじゃないの。見るからにさ」

カザリ「ま、近付いたときに全力で殺されないように精々気を付けてね」


 そんなカザリからの、嫌味のようなアドバイスを受けながら。
 受けとったメダルを、オーズドライバーに挿入する。


京太郎「あの時できなかったことを――今度はちゃんとやります」

京太郎「あなたを止める……あなたの覚悟を、あの時の思いを無駄にはしない」

京太郎「……変、身ッ!」



>こちらからの発見であったため、戦闘距離を自由に設定してください。
>ただし密閉空間である為、【超遠距離】の選択は不可能です

>また同様に、十分な高さが存在しない為、【飛行】によるマイナス補正も存在しません

>距離と一緒に、スタートフォームを決めてください
1:タトバコンボ
2:【王を統べる力】  (※使用するメダルも)
3:ガタキリバコンボ (戦闘開始時にスタミナ-10)


↓3

742: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 22:49:27.83 ID:PkuQNyF1o
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:21
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能


                               VS


【クインビー・ドーパント】 小走やえ
適合値:52
汚染値:88
技能:44(25)
HP:46/46
スタミナ:46/46
気力:40/40
ATK:40
DEF:35

(レンジ:至近距離~近距離)
・【女王蜂の記憶】:飛行を得る
・【毒針】:相手にダメージを与えた場合発動。毎ターン、相手は【こちらが与えたダメージの10分の1】+【相手のスタミナ消費値と同等】のダメージを受ける。
・【汚染値】:汚染値が50を超えている場合、その差分/5を技能にプラスする。超えていない場合、技能は通常のものを用いる (+8)
・【適合値】:適合値/5を技能に追加する (+11)  

743: 1 ◆bc7Z4RyPRw0m 2013/02/06(水) 22:53:59.43 ID:PkuQNyF1o


【オーズ ガタキリバコンボ】  須賀京太郎             【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:21                                  技能:44(25)
HP:45/45                                HP:46/46
スタミナ:33/43                       VS    スタミナ:46/46
気力:64/64                               気力:40/40
ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                  DEF:35



>現在の距離は【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です


   21 + コンマ +25      VS   44 + GMコンマ


>↓3 須賀京太郎のコマンド、方針などについてお書きください

747: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 23:03:24.52 ID:PkuQNyF1o
>#通常方針キチーネやえ
オーズ:21+25+33+10=89
クインビー:44+43=87
ダメージ:(0+6)+2/5+45-35=17ダメージ

>クインビー・ドーパントに17ダメージ!

>須賀京太郎はスタミナを8消費した! 気力を10消費した!
>小走やえはスタミナを4消費した!


【オーズ ガタキリバコンボ】  須賀京太郎             【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:21                                  技能:44(25)
HP:45/45                                HP:29/46
スタミナ:25/43                       VS    スタミナ:42/46
気力:54/64                               気力:40/40
ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                  DEF:35



>現在の距離は【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です


750: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 23:08:37.40 ID:PkuQNyF1o

 ――クワガタ! カマキリ! バッタ!

 ――ガータガタキリバ! ガタキリバッ!


京太郎「うおおおおおおお!!!」


 凄まじい力が、体を駆け巡る。
 これがコンボ。オーズの持つ、秘められた力。
 王を統べ、すべてを支配する――まさに王の中の王の力。


やえ「ははは、あはははははははははは!」


 笑いながら駆け寄ってこようとするクインビードーパント目掛けて、電撃を放って牽制。
 こちらを倒す事しか考えていない。
 そんな動きである。
 射程に納まったのなら更に牙を剥いて、攻め立ててくるはずだ。


やえ「ううぁ……痛い、いたい……」

やえ「ははは、でも――楽しい! あんたを消してやるぅ!!」


京太郎(小走、先輩……!)

751: 1 ◆sgE8PvI1DUIX 2013/02/06(水) 23:10:22.59 ID:PkuQNyF1o

【オーズ ガタキリバコンボ】  須賀京太郎             【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:21                                  技能:44(25)
HP:45/45                                HP:29/46
スタミナ:25/43                       VS    スタミナ:42/46
気力:54/64                               気力:40/40
ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                  DEF:35



>現在の距離は【中距離】です
>現在の方針は【通常方針】です

   21 + コンマ +25      VS   44 + GMコンマ +15


>↓3 須賀京太郎のコマンド、方針などについてお書きください

755: 1 ◆sgE8PvI1DUIX 2013/02/06(水) 23:18:02.48 ID:PkuQNyF1o
BGM:http://www.youtube.com/watch?v=B0vsYp1wtic





          ゝ、-‐===、ゝ ´ ̄ 〉‐-、
          /  \`-‐::ヽ   >´ / ',
           /    /////∧ ´  > ´  ノ
.          /    //////-‐= ´    >´             _ゝ /
      __,.ゝ-=='/////__ _> ´            // 三/   i、
 、==二三≧、-‐/////≧-‐'                  /:::/  三'   ∧
//:::`::´:::> ´` <////'                 ゝ´ ゝ`: .、`ヽゝ、 ∧∧
/:::/::/´ゝ ´     〉"                 〈彡〈: : : : : : :)、/_ ミ/ /
:::/::/ /  _....... /                   /::/`, ̄ ̄i'' /i: : :.、/
-‐´_/-‐二 -‐' /    _             ,'::::ゝ-‐'、   / ',: : : i
 /:/´    _  /  ゝ/´/////> 、     __   i:::::::::::::::::ゝ-、/   〉_ノ
´::/_ゝ‐=二_/ / ////////////ヽヽゝ ´<`>-≡=‐-、:::::::::::::`-‐´i /
ゝ-‐='  ̄  / // -‐‐===二二_ノ/ 二-‐'/ //´::::>-、-゛‐- 、::::::::::i/
  _   -‐ /./-‐==≡二三∨ヽ/:::i  ==-i:i  !┴‐` 〈 \__ >、´
三二-‐ ´ //////////////∧'::::::i> -‐==  ̄ ̄ゝ´   ゞi  i´∨`ヽ
     _ ///ヽ////////////::::::::〉、   \⌒\`i::::ゝ、`> _、ヽ、 ノノ i三、
-‐ 二ゞ ////////////////:::::::::/、::\  \:i i i=//-'_ /〉〉:::::\ '  ノミ,∧
-‐ ´  ////////////////> ´//:\ ゝ、  ゝ、-、、==' /:/ ̄二ヽ´、ヽヽ i i=‐-- 、
   <////////////////////:::::::ゝゞ-‐-、.-、  `> <二/---、 \ヽノ ∧:::::::::::ヽヽ
´―――――      ̄,'/////::::::〈___ヽ、::___::><`> _    ` ̄ ̄ ̄´∨ ///\:::::::::ヽヽ
                  i/////:::::_:ゝ-、ヽ'   `ヽ\-、  三二==‐--‐= ´///////ヽ::::::::∨,
                  i/:/:'::/´-〈\:::::\     〉三\ヽ:::/ / /二三 ̄i´//////////ヽ:::::|i
          ^ヽ/>、-‐/   /、:\::::\-‐'、>==/´、::ヽヽヽ::::::::::::::i///////////∧//
       /    >'/ /-‐‐‐/:::::\:\::::\||    ヽ \\∧::::::::::i/////////∧///
      /    / '  〈 ̄ ̄i´`ヽ::::::\:\::::\    i |:i i \>、!:::::::::i//////////∧´
     /\  /==-‐  ̄:/`‐- ::::`:::、:\:\::::\-‐´、ゝ=‐、、:::{`ヽ::|///////////∧
.    /\  /::::::::::::::::::::::/ //:::::ゝ、:::ゝ、\:\::::\彡    ヽ:\ 〉∨//////////∧
   /\ ./::::::::::::::::::::::/ //::::::::::::::::::\:::ゝ:\:\::::\、     i|三ヽ ∨//////////∧
   i>::´:::::::::::::::::::::/ //::::::::::::::::::::::::::::::ゝ=::::::\:\::::\=‐-´\ヽi  ∨//////////∧
  ノ:::::::::::::::::::::::::::/ //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`:‐-\:\::::\`‐-、ヽ:〉  ∨///////////ヽ

756: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 23:23:26.20 ID:PkuQNyF1o
>1#通常・若干本気チーネ集中15
>通常・集中15

オーズ:21+52+25+50-10=147
クインビー:44+59+12=115

>オーズのスキャニングチャージが発動!

>45+25+(3+2)+(5+2)=82のダメージ!
>クインビー・ドーパントはDEFで減衰!
>クインビー・ドーパントに47のHPダメージ!


>須賀京太郎はスタミナを10消費! 気力を50消費!
>小走やえは気力を5消費! 気力を15消費!



【オーズ ガタキリバコンボ】  須賀京太郎             【クインビー・ドーパント】 小走やえ
技能:21                                  技能:44(25)
HP:45/45                                HP:0/46
スタミナ:15/43                       VS    スタミナ:37/46
気力:4/64                                気力:25/40
ATK:45                                   ATK:40
DEF:45                                  DEF:35
  

759: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 23:41:59.09 ID:PkuQNyF1o

 ――クインビー・ドーパントというのは。

 元々は、指揮官的な役割を期待して開発されたガイアメモリである。
 そのドーパントの能力は大別して三種。

 一つ目は飛行能力。
 蜂の能力を再現した、空からの襲撃。

 二つ目が毒針。
 スズメバチの如く、尽きぬ毒液で対象が息果てるまで毒を打ち込む。

 三つ目が支配。
 クインビー・ドーパントは、その量産型であるビー・ドーパントを自在に支配する。
 対象へと接近させて、自爆させるのだ。
 マスカレイドの代わりにこのドーパントが大量生産されたのなら、いかに仮面ライダーと雖も苦戦を強いられるだろう。

 飛行。毒。支配。数の暴力。
 そんな、女王蜂に許された能力――地球の記憶を引き出して使用するガイアメモリである。


 自然界で数の暴力を再現する昆虫は三種。

 ――まずは蟻。
 群れを成して地を進むそれには、いかなる生物も抗えない。
 グンタイアリという蟻がいる。その蟻は、自分よりも体格の大きい生物をも集団で取り囲み、捕食する。
 地元の人間は愚か、野生生物もグンタイアリには恐れをなす。
 それほどの昆虫である。

 次にあげるのは蜂。
 最早言うまでもないだろう。
 時速数十キロ近くに及ぶ飛行速度、一日に百キロ以上を飛行する体力。そして、生物の免疫抗体を逆手に取った猛毒。
 単騎での戦闘力は言わずもがな。集団となった彼らは、無比の強靭さを誇る。

 そしてもう一種。
 数での暴力が語り継がれる昆虫が、存在する。
 

760: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/06(水) 23:47:01.46 ID:PkuQNyF1o

京太郎「ハァッ!」


 近寄ろうとするクインビーに電撃を。
 が、痛みに構わず、そのまま突っ切ってくるクインビー・ドーパント。
 その毒針が、オーズのボディに打ちこまれようとしたその時に。


京太郎「こっちだぜ!」


 その背後に現れたもう一体のガタキリバが、クインビードーパントを切り刻む。
 そのまま一閃/一閃/一閃/一閃――――行動をとらせないために、ひたすらに打ちこまれる斬撃。

 その数は増えた。
 確かに、京太郎の攻撃速度が上昇しているというのもある。
 速やかに終わらせるために、精神を集中し、攻撃を行っている為だ。

 だが――それだけではない。


京太郎『こっちも!』

京太郎『ハァッ!』

京太郎『なんとぉぉぉお!』

京太郎『やらせない!』


 単純に――そう、実に単純に。
 須賀京太郎が増えているのだ。その数が。
 既に10。クインビー・ドーパントの周囲を取り囲み、その体を攻め立てる。

 残像ではない。一体一体すべてが実体を持った須賀京太郎自身だ。

 これがガタキリバコンボの神髄。
 昆虫による、数の暴力の再現。

 それは全てを覆いつくし蹂躙する、飛蝗の群れに等しい。


764: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:00:27.92 ID:GXJ7AD1Qo

 飛蝗とは古来から、明確なる天災の一種であった。
 多量に発生した群れの密度はなんと、直径三十センチの中に数万匹。
 それが数百メートルの形を持った暴風として、草木や飼料・住居に襲い掛かるのなら。

 中国大陸では、かの有名な三国志に蝗害が記されている。
 聖書における終末を表すアポリオンは、獅子の鬣に蝗の牙をもつ。
 そして世界最古の神話、シュメール神話に置けるパズズという熱砂と風の神は――


京太郎「うおおおおおお――――ッ!!!」


 この、蝗害の具現ではないかと語られてる。

 つまり、ガタキリバコンボを成立させるバッタメダルの元となった昆虫にはそれほどまでの曰くが存在しているのだ。
 天災の一角を担う昆虫。
 さらにもう一つ、まさしく天災である雷を制御できるガタキリバコンボは。

 戦士などと言うに能わず。
 兵器なんて存在も通り越し――まさしく、地球上に於ける天災のそれと同じであった。



 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!

 ――《SCANNING CHARGE》!


 複数のオーズがベルトをスキャンする。
 どれも須賀京太郎。複数にして同一の存在。
 故に彼の思う事は、ただ一つ。


京太郎「あなたの痛みも、苦しみも……俺が止めてみせる!」


 小走やえを止める。
 彼女の悪夢を終わらせる。絶望を蹴り砕く。
 ただ、それだけだ。

766: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:08:01.55 ID:GXJ7AD1Qo

 数々の蹴撃が、クインビー・ドーパントの体に打ちこまれる。
 一片の欠片も残さない。
 微塵の不安も許さない。
 完膚なきまでに、ガイアメモリへとダメージを与える。

 そして爆発が覚めるその頃に。
 立っているのはただ一人の須賀京太郎と。

 砕かれたガイアメモリ、その横で目を閉じる小走やえ。

 衰弱こそあるものの、彼女の鼓動はある。
 それを、全方位を見渡すクワガタで振り返らずに確認すると同時に――須賀京太郎は、膝から崩れた。


カザリ「言ったでしょ、コンボは危険だって」

京太郎「疲れるとは聞いたけど、危険ってのは……初耳だ、ぜ……」

カザリ「そう? じゃあ、これから覚えておいたらいいんじゃないの?」


 片息を付きながら、須賀京太郎は安堵の呼気を漏らす。

 守れた。
 助けられた。
 止められた。

 今度こそは、小走やえの嘆きを止める事が出来たのだ。


京太郎「ハハ……」

京太郎「……やった、ぜ」


 ――尚。

 この、熱砂と風の神であるパズズは。

 その力が故に、悪霊を退ける護符としても利用される。



【WIN】 

767: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:10:40.74 ID:GXJ7AD1Qo




        「電話とメモリとプレゼント」



                              B-Part 終了


←To be continued...

777: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:26:25.18 ID:GXJ7AD1Qo




        「秘密と噂と???」



                              A-Part 開始

778: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:34:58.64 ID:GXJ7AD1Qo

カザリ「……で、結局無駄骨か」


 その後。
 小走やえを助け起こした京太郎たちは、彼女からガイアメモリの情報を聞き出そうと思っていた。
 だが、それは叶わなかった。

 思った以上にメモリに汚染されてしまっていた――京太郎が死んだと思い込んだ事による――彼女は、
 メモリブレイクに際し、軽度の記憶障害となってしまっていた。
 幸いそれは重度のものではなく、仮面ライダー、ガイアメモリ、そして須賀京太郎に関する記憶だ。

 それでよかったと思う。
 自分が自分でなくなる恐怖。麻薬的な暴力の衝動。
 人を殺してしまうかもしれないと言う葛藤。殺してしまったという自責。

 そんな悪夢が消えるなら、それでいいだろう。
 むしろそれは、悪い効果ではないと思う。

 結局のところ、彼女の問題は解決していない。
 ガイアメモリに手を出すほど悩んでしまった彼女の問題は。
 しかしそれは彼女自身の人生。彼女が悩む、彼女だけに与えられた試練だ。
 だから、その必要がないのなら京太郎は手を貸さない。

 乗り越える、そのためにある壁。
 乗り越えようとすること、それ自体が重要なものだから。

 それに……彼女なら、乗り越えられるだろうとも信じている。


京太郎「……無駄じゃないぜ、カザリ」

京太郎「こうして……一人、助けられたんだしな」

カザリ「……はいはい」

カザリ「僕としては、もう少しメダルとか……そういう特になる事をして欲しいんだけどね」

 

780: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:41:11.07 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎「メダルっていえば、あの時のアレはなんだったんだろうな」


 結局は使用しなかったものの、受け渡されたあの剣。
 それとカンドロイド。ライドベンダーとかいうバイク。
 カンドロイドは、小走やえの捜索に実に貢献した。ライドベンダーもそうである。

 しかし、渡すだけ渡されて、それっきり。
 それが何とも不気味である。


カザリ「……さあね」

カザリ「まあ、用があるんだったらまた来るんじゃないの」

京太郎「そうか」

京太郎「まあ、『また会おう』って言ってたしな」

カザリ(……)


カザリ「それより、学校に行かなくていいの?」

カザリ「このままだと遅刻すると思うんだけど」

京太郎「げっ、マジかよ!?」

京太郎「お前はどうするんだ?」

カザリ「僕?」

カザリ「また、色々情報を調べてみるよ」

京太郎「そうか。ま、気を付けてな」

カザリ「そっちこそ」

カザリ「この間みたいに、誰かを庇って死ぬとかはやめてよね」

カザリ「それじゃ、メダルが集まらないからさ」

781: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:45:30.83 ID:GXJ7AD1Qo
【昼】

アレクサンド「それじゃあ、今日はここまでです」

アレクサンド「今日の内容を、しっかり復習するように」


 倫理のアンデルセン先生はにこやかで理知的な先生だ。
 その眼鏡も相俟って、実に落ち着いて穏やかな人間性を醸し出している。
 が、その顎のあたりにある傷はなんなんだろう。やけに凄味を感じさせる。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

784: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 00:57:00.67 ID:GXJ7AD1Qo
>>782の判定:90

菫「淡、どういう事なんだ! 麻雀部を辞めるって!」


 また、いつものように屋上にでも向かおうか。
 そう考えていたとき、廊下から怒鳴り声が聞こえてきた。
 何かと思って顔を出すと、中々のおもち――ビューティフォー――なストレートの先輩(3年生)と、
 金髪の1年生が言い合っているのが見えた。


淡「そのままの意味ですよ」

淡「辞めたくなっちゃったんだから、仕方ないじゃないですか」

菫「仕方ないって……お前」

菫「あれほど、麻雀を楽しんでたのに……どうしたんだ?」

淡「……」

淡「……だって」

淡「とにかく、ごめんなさい。私は麻雀部を辞めるんで」

淡「そういう事でお願いします、菫先輩」

菫「~~~~~~~~~~~ッッ」

菫「……分かった。お前にも、家庭の事情とか、そういうことがあるかもしれないのは」

菫「だが、よければ……たまにでいいから顔を出してくれないか?」

菫「お前が来てから、照の奴もどこか楽しそうだったんだ」

菫「私も、お前と打ちたい。一緒に打てたらな……と思っている」

淡「……」

淡「気が、向いたらね」

菫「……それでいい。待ってる、からな」


 どうやら、退部の問題だったらしい。
 京太郎は部活に入っていないので良くわからないが、そういうのは大変なんだろう。
 そのあたりを避けている自分にはわからない事だ。

 それから、その金髪の女子生徒が京太郎の方に歩み寄ってくる。
 そして、京太郎の前で立ち止まる。


京太郎「……俺に何か?」

淡「邪魔。道塞いでる」

淡「どいてよ、邪魔だから」

京太郎「あ、ああ……」


 どうやら用なんてのはなかったらしい。
 それでも廊下なんだから避ければ十分通れるのに……。

 まあ、気が立ってたんだろう。

789: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:05:38.41 ID:GXJ7AD1Qo
>>786 スマンね。普通に1上昇して22やで

【放課後】

慧音「……と言う訳で、この時後鳥羽上皇が」

慧音「こら! 寝るな!」


 日本史(新城先生は世界史だ)の上白沢先生は何と言うか生真面目だ。あとおもち。
 だけどなんというか――恐ろしい。

 まず一点。
 授業がクッソ眠くなる。それはもう眠くなる。カッチリキッチリしすぎて眠くなる。
 二点目。
 寝ると怒る。頭突きが飛んでくる。凄い痛い。ハリケーン・ミキサーか。

 あの眠さからの頭突き攻撃である。最早頭突きをするために眠くさせてるとしか思えない。
 死のコンボだ。ガタキリバコンボ顔負けである。



京太郎(あー、ねみぃ……)



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓3


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

796: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:12:26.21 ID:GXJ7AD1Qo
>>792の選択:1、カザリ

カザリ「やあ」

京太郎「……おう、カザリか」

カザリ「随分と眠そうだけど、どうかした?」

京太郎「あー、授業がなんつーかなー……うん」

カザリ「ふーん」

カザリ「その、眠たくなるってのも分からないね」

京太郎「そうなのか?」

カザリ「退屈っていうのはあるけどね、僕たちには睡眠も必要ないんだ」

カザリ「だから、眠気とか……そういうのはないよ」

京太郎「そうか」


 それも、なんかつまらないな。
 そんな風に思える。


京太郎「それで、調べてたのは……何かわかったか?」

カザリ「……ああ」



797: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:13:53.58 ID:GXJ7AD1Qo
直後、カザリさん情報収集判定

1~30:収穫? なかったよ
31~70:そう言えば、噂なんだけどね……
71~99:二色のライダーってのについて調べてたんだけどさ

ゾロ目:カザリさん、会長に接触

802: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:23:16.58 ID:GXJ7AD1Qo
>>798の判定:31

カザリ「そういえば、噂なんだけどさ」

京太郎「噂?」

カザリ「あの、ドーパント関連で何かないかなって思ってたら……あったよ」

京太郎「聞かせてくれ」

カザリ「って言っても、そこまで凄い事じゃないんだけど」

カザリ「舞姫って本、知ってる?」

京太郎「あー」

京太郎「何か授業で習ったような習わないような……」

カザリ「……はぁ」

カザリ「ま、その……森鴎外って人間が書いた『舞姫』」

カザリ「その本に、依頼ができるらしいんだ」

京太郎「依頼?」


 そう聞くと、何か殺し屋でも雇いでもするような印象を受ける。
 それとも、怪盗とか。探偵とか。
 そっち関係の言葉である気がするのだ。


カザリ「ま、当たらずとも遠からずってところかな」

カザリ「行方不明の人間とか、悩みがどうとか……そんな事から」

カザリ「『怪物』に関わる事に関して、依頼ができるらしいんだ」

京太郎「『怪物』?」

京太郎「……っていうとこの場合やっぱり、ドーパントか」

カザリ「だろうね」

カザリ「とにかく、この『舞姫』の貸し出しカードに名前を書くのか」

カザリ「それとも中に依頼を願う手紙を挟んでおくのかは知らないけど……」

カザリ「そうすると、そんな関係の悩みを解決してもらえる……らしいよ」

805: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:26:47.52 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎「……なるほどな」

京太郎「場所とか、分かるか? この学校? 公民図書館?」

カザリ「さあ……そこまではね」

カザリ「詳しく聞けば分かるかもしれないけど、要するに――そんな馬鹿な噂にでも、真剣に食いつく」

カザリ「そんな人間を相手にするんじゃないの? ある意味選別だね」

京太郎「なるほどな……」

カザリ「ま、ただの噂かも知れないけど」

京太郎「いや、何か関係あると思うぜ」

京太郎「ドーパントとか仮面ライダーもそんな都市伝説だったんだしさ」

京太郎「サンキューな」

カザリ「……どういたしまして」



【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫とドーパントの噂を聞きました Level.1】

806: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:32:31.45 ID:GXJ7AD1Qo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「それじゃあ、もうちょっと調べてみるかな」(→一応の協力関係・使える人間)

②神代小蒔 (←協力関係・ちょっと申し訳ない)
「戦闘の時しか会えないんでしょうか……」(→協力関係)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格)
「~♪」(→協力関係)

⑤その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)

⑥連絡先を知らない
 ・鷺森灼   (←なにがしかの事情がありそうだ)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・大星淡   (←なんか大変そうだったよな)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫とドーパントの噂を聞きました Level.1】

807: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:33:54.25 ID:GXJ7AD1Qo
このまま続きやるー?

818: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:41:37.35 ID:GXJ7AD1Qo
【朝】

京太郎「しかし……グリードの方に動きはないよな」

カザリ「君がいきなりコアメダルを奪ったからじゃないの?」

カザリ「あんな事されたら、そりゃ警戒もするよね。僕が同じ立場なら猶更」

京太郎「そういうもんか?」

カザリ「まあね。ウヴァあたりは焦ってそうだけど」

カザリ「それに……」

京太郎「ドーパントとイマジンか」

カザリ「ああ」

カザリ「両方とも目的が見えないのに、狙うところが一緒だからさ」

カザリ「全員、人の欲望に関わってる……つまりそのままだと食い合いになるんだ」

京太郎「……確かにな」

カザリ「そうなったら、ただでさえ現代の知識がないんだ。猶更慎重になる」

京太郎「つまり、しばらくはそこまで目立った動きはないけど――」

カザリ「――逆に動くときはかなり厄介って事だよ」

京太郎「そうか」


京太郎「で、今日は?」

カザリ「まだ情報を集めに行くよ」

カザリ「髑髏か、それとも二色の仮面ライダーに繋がる……かもしれないしね」

カザリ「どっちの情報も、持っていて損はない」

京太郎「確かにな」

京太郎「江口先輩……いや、セーラ先輩はあんな人だったけど」

京太郎「他がどうか、分からないとな」

カザリ「そういう事」

820: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:46:03.27 ID:GXJ7AD1Qo
【昼】

切嗣「……これをモンロー効果と言って」

切嗣「これを利用して爆発の焦点を絞る事でその威力を上げたのが……」

切嗣「……おっと、今日はここまで」


 物理の衛宮先生は、なんというか草臥れているような印象を受ける人だ。
 それでも身のこなしとか、色々な知識は凄い。海外を転々としていたらしい。
 この学校、国際的な人が多くないか?



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

826: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:53:00.80 ID:GXJ7AD1Qo
>>821の判定:96

良子「……テディ、だからそれは」

良子「ノーウェイ、ノーウェイ」


 屋上に続く階段のところで、話し声が聞こえた。
 誰か、電話でもしているのだろうか。
 基本的に緊急の時以外の通話は禁止されている。まあ、殆どの先生はそこまで強く取り締まろうとしないが。
 それにしてもテディ……外人……?


良子「……おっと、人が来ました」

良子「失礼」

京太郎「あ、はい」


 人ごみをかき分けるように手をかざして、スッと京太郎の横をすり抜ける。
 なかなかのものをお持ちだ。善き哉。


 誰だろうか。
 制服でないという事はつまり、教師であるが。
 教師にも見えないし――尤もあまり詳しくはないが――職員か、それとも部活関係者か。
 この学校は色々な部活に外部からコーチを呼んでいるし。

 もしかしたら、その関係であるかもしれない。

 ……でも、あの携帯電話通話状態になってなかったよな?


 ひょっとしたらそういう病気の人なのかもしれない。
 そっとしておこう。

830: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 01:56:42.25 ID:GXJ7AD1Qo
【放課後】

ミッドバレイ「次の時間は楽器のテストをする」

ミッドバレイ「各自、練習して来るように」


 音楽のホーンフリーク先生は、昔はオーケストラだか何かしらないが、有名なバンドに居たらしい。
 なんでも、その音楽を聞いた人が気絶するくらいに感動的なんだとか。
 そんな人が、どうしてこの学校にいるのだろう。謎だ。
 それにしても……ホーンフリークって凄い名前だな、コレ。



1:普通に帰宅する
 (そのレスでコンマ判定へ)
 1~15:何事もない 16~74:誰かに出会う 75~99:イベント発生 ゾロ目:特殊イベント
 ※出会う人間も一緒にお書きください

2:誰かに連絡を取る (特訓・相談など)

↓3


>>1ならば 「1:カザリ」
>>>2ならば 「2:神代小蒔」のようにお書きください
>>>2については、連絡先を交換した相手のみとなります

839: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:03:06.12 ID:GXJ7AD1Qo
>>833の選択:2

 そう言えば。
 あれっきり、神代さんにも会ってなかったな。

 色々と世話になっていて申し訳ないと思うし。
 それにあの、モモタロスに怒鳴られそうだし。


小蒔『――はい、もしもし。神代です』

京太郎「ドーモ、神代=センパイ。須賀です」

小蒔『なんで片言なんでしょうか』

京太郎「いや、ノリです」


さて……と。
それで、どうしようか。




1:(特訓に)付き合ってください
2:(相談に)付き合ってください  ※何か内容も。なければこちらで選択肢を

↓3


844: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:12:54.43 ID:GXJ7AD1Qo
>>842の選択:1

小蒔『それで今日は、一体……』

京太郎「実はですね……その、何と言いますか」

京太郎「ずっと、言おうと思ってたんだけど……なかなか言い出せなくて」


 非常に言いにくい事である。
 事であるが、言わなければならないだろう。勇気を出して。


京太郎「付き合って下さい」

小蒔『……そうですか』

小蒔『私も、思ってたんです』

小蒔『須賀さんも、特訓しようと思ってたんですよね?』

京太郎「ええ、お恥ずかしながら……」


 須賀京太郎は弱い。
 須賀京太郎、神代小蒔、江口セーラと3人を並べたとき。
 おそらく自分が、その中でも最も弱いだろう。

 素の身体能力ならば、小蒔には勝つ自信がある。
 だけどもイマジンが憑依した彼女を相手にしては、それこそコンボでも使用しなければ勝ち目はない。

 そして流石は麻雀部に所属していただけあって。
 その集中力や冷静さ、勝負勘などは彼女が勝る。


小蒔『それじゃあ、どうしましょうか?』

京太郎「ええと――」



1:模擬戦闘     (通常バトル形式の戦闘。ただし戦闘で状態以上の条件>>3を満たしてしまうと怪我をする場合)
2:特訓や基礎訓練 (コンマで判定)

↓3

850: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:23:27.87 ID:GXJ7AD1Qo
>>847の選択:2

京太郎「出来れば一緒にトレーニングできたらな、と」

小蒔『分かりました。それじゃあそちらに向かいますね』

京太郎「お願いします。校門のところに居るんで」


 そう言って、電話を切る。

 さて、それから気付いたんだが……恥ずかしいな。
 確かに戦闘に関して女性に教えを乞うというのもそうであるが……。
 なんというか、「付き合ってください」だけじゃあ……誤解されないか?

 よくそれだけでこちらの気持ちを読み取ってくれたもんだ。エスパーか。


1:技能を磨く
2:打たれ強さを強化する
3:スタミナを付ける
4:精神を鍛える


 1~20:失敗
 21~50:経験+1 (経験+4で1上昇)
 51~70:経験+2
 71~99:経験+3

 ゾロ目:技能・HP・スタミナ・気力(選んだもの) +2
 

↓3 &そのコンマで判定

855: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:32:11.99 ID:GXJ7AD1Qo
>>853の選択:3 判定:50 (経験+1)

小蒔「それじゃあ……ランニングでもしましょうか」


 そう言って出てきた彼女は、ジャージ姿だった。
 なるほど、これも新鮮でいいな。


小蒔「私も、体力がないのを気にしてて……」

京太郎「そうなんですか? 電王の時、そうは見えないけど」

小蒔「あれは、モモさんたちのおかげなんです」

小蒔「それでも……結局は、その憑代である私の身体能力が低いと十分な力が出せないみたいで」

京太郎「なるほどなぁ」

小蒔「だから、頑張りましょうね!」

京太郎「ええ、お互いに……これからの為にも。負けない為にも」

小蒔「はいっ!」



 ……さて、結論から言おうか。


 おい、知ってるか?

  首ってのは、ばんそうこうを張ってないで走ると擦れて痛い、らしいぜ。

 俺には胸はない。

 でもな、それをガン見する事は出来る!


 いやあ。
 あれを、見るなって方が無理だって……。
 だってほら、凄いんだぜ? あれ。


【スタミナの経験+1された】
【神代小蒔の好感度がちょっぴり上がった】

857: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:39:59.05 ID:GXJ7AD1Qo
【夜】

カザリ「どうしたの? やけに嬉しそうだけど」

京太郎「いや……そのな。ちょっといい事があったんだ」

カザリ「ふーん」

カザリ「ま、何だっていいけどさ。無駄に体力を使って、肝心な時に役に立たないとかはやめてよね」

京太郎「言い方が酷いな……」

カザリ「事実だからさ」

京太郎「でも、鍛えておいてもいいだろ? オーズになっても、戦うのは俺ってことに変わりないんだし」

カザリ「ま、それもそうだけどね」

カザリ「前みたいに、他のグリードに囲まれたら本当にどうしようもないからね」

京太郎「その時の為に、せめて真っ当にコンボを使えるぐらいの体力付けとかないとな」

カザリ「それもそうだね」

カザリ(……ま、コンボの怖さはそれだけじゃないんだけど)


京太郎「……で、どうだったんだ?」

カザリ「ああ、僕の方?」

カザリ「えーっと――」

859: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:41:42.13 ID:GXJ7AD1Qo
直後、カザリさん情報収集判定

1~30:収穫? なかったよ
31~70:あの、舞姫の続きなんだけど……
71~99:二色のライダーと骸骨について調べてたんだけどさ

ゾロ目:カザリさん、会長に接触

866: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 02:52:03.67 ID:GXJ7AD1Qo
>>860の判定:86

カザリ「ああ、あの舞姫の続き。それを調べてたら面白い事が分かったんだ」

京太郎「面白い事?」

カザリ「順を追って説明するよ」

カザリ「あの、舞姫の噂。あの依頼をすると……どうやらね」

カザリ「二色の仮面ライダーに出会えるらしい」

京太郎「なんだって、それは本当か!?」

カザリ「ま、そういう書き込みがあったって事さ」

カザリ「書き込みには大きく2パターンがある」

カザリ「『そんな噂本当か』って程度の軽い気持ちで行ってみたもの」

カザリ「本当にそんな噂位にしか、縋るものがなかったもの」

カザリ「出会ったのは――言うまでもないよね?」

京太郎「ああ、勿論後者だよな?」


カザリ「そう。そんな都市伝説に頼るしかない人間は、すべからく二色の仮面ライダーに出会っている」

カザリ「細かい事情がどうかは書いてなかったけど、解決して貰えたってね」

カザリ「勿論、中には語りがあるだろうけど」

京太郎「なるほどな……」

京太郎「でもそうなると、凄いよな」

京太郎「どこの人間かは分からないけどさ、一々相談者の事情も調べてるって事だろ?」

京太郎「名前とか、連絡先とか……書くのか? その紙にさ」

カザリ「いや、書かないみたい」

カザリ「当然、別のところに悪用されかねないからね」

カザリ「ただ、ある程度詳しくはその内容を書かなきゃいけないらしいけど」

京太郎「なるほど」

京太郎(ってなると、怪しいのはその本を置いてある場所のスタッフだよな)

京太郎(それなら、本に挟まった依頼を見つける事をしやすいし)

カザリ「で、次」

カザリ「この条件――場所の指定がない」

京太郎「……どういう事だ?」

カザリ「どこでもいいんだよ。どこでもいいか、その舞姫に依頼を挟む。それだけで、オッケーなのさ」

868: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:01:26.08 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎「嘘だろ……!?」

京太郎「そんなの、どれだけ手間がかかるか分かったもんじゃないぜ」

カザリ「不思議だよね」

カザリ「だからこその都市伝説なんだろうけど」

カザリ「……あ、勿論。この学園都市の中限定で、流石に自宅の本棚とかは無理みたい」

京太郎「そっちまで探してたら、手に負えないもんな」

京太郎「……それにしても」

京太郎(異常なまでの調査能力だぜ、それ)

カザリ「よっぽどの組織ぐるみ。そうとしか思えないけどね」

京太郎「それにしても、ヤバイだろ」

カザリ「ま……これが調べて分かった事の一つ目」


カザリ「この話には続きがある」

京太郎「続き?」

カザリ「実は――昔その二色のライダーが目撃されていたときには、そんな都市伝説なんてないんだ」

京太郎「どういう事だ?」

カザリ「詳細は不明。だけれども、ドーパントと戦ってたって事さ」

京太郎「……順番が逆じゃないのか?」

京太郎「それなら、組織力が拡大したって理由が付く」

京太郎(それまで依頼でしか動かなかった奴が、大きな調査能力を持ったから依頼が不要になった)

京太郎(そう考えられる。逆なら)

京太郎(ま、もう一個……)

京太郎(それまで場当たり的にしか戦ってなかったのが、大きな調査能力を持った――そんな線もあり得るか)

京太郎(それなら、この順番で正しい)


カザリ「いいや、この順番で正しいんだよ」

京太郎「あー、だったら」

京太郎「以前は、ドーパントを倒すのに取りこぼしがあったってのは?」

カザリ「さあ? 詳しい数なんてどれくらいかは分からない」

カザリ「だけど、昔も今も変わってないだろうね。そのあたりは」

京太郎「……おいおい、本当かよ」

869: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:08:56.38 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎「いや――ああ、もう一個センがあるか」

京太郎「実は昔も今も依頼型。ただし、昔はそれが知られてなかった。その噂が流されてなかった」

京太郎「だから、開きがある。昔は依頼方法があまり広まってなかったんだ」

カザリ「あー」

カザリ「確かに、それもありえるだろうね」

カザリ「……というか、常識的に考えるならそれが正しいのかな」

京太郎「……ハハ」

京太郎「それでも、十分非常識だよな」

カザリ「本当にね」


カザリ「それから――最後の噂」

京太郎「まだあるのか」

カザリ「誰かさんが中々ヤミーやグリードと戦わないから、時間だけは余ってるんだよ」

京太郎「俺に言うなよ」

京太郎「……ま、何か起きなくていいじゃないかよ。それで」

カザリ「僕は良くないけどね。メダルが溜まらないしさ」

カザリ「約束、忘れてないよね?」

京太郎「ああ」

京太郎「それでも、誰かが傷付く事が起きない方がいいってのは本心だよ」

京太郎「お前との約束も、大事だと思ってるけどさ」

カザリ「ふーん」

カザリ「ま、忘れてないならそれでいいんだけど」


カザリ「髑髏の仮面ライダー」

カザリ「こいつは、目撃されてない」

京太郎「……?」

京太郎「いや、噂になってるだろ。ってことは、目撃されてるんじゃないのか?」

カザリ「ああ、ごめん」

カザリ「最近になっては、目撃されてないらしいんだ」

カザリ「昔は居たけど――最近、彼に出番がない」

カザリ「その入れ替わりに、あのアクセルの目撃情報が増えてるんだけど」

870: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:21:36.70 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎(……)

京太郎「つまり、他のライダーが出てきて出番が減ったのか?」

京太郎「わざわざ出る必要もなく、他の二人が倒しちまうとかさ」

カザリ「おめでたい発想だね」

カザリ「……だけども、君自身思ってはいるだろう?」

カザリ「流石に、そう思わないほど馬鹿じゃないって信じてはいるんだけど」

京太郎「……」

京太郎「……ああ」

京太郎「もう一つの可能性を上げるとしたら、それは……」

カザリ「既にドーパントにやられている、って事だね」

京太郎「……だよな」

カザリ「ま、怪我で済んでるとか。単純に隠れてるだけかもしれないけど……」

カザリ「とにかく、ここ最近は人前に出られない状態って事さ」

京太郎「……」


カザリ「ま、もう一つ敢えて言うとすれば」

カザリ「あの、アクセルに倒されちゃった……とかね」

京太郎「……。セーラ先輩が、そんな事をする人に見えるか?」

カザリ「さあ? 表面的には、どうとでも取り繕えるでしょ」

カザリ「それが人間って奴じゃないの?」

京太郎「それは……そうだろうが。でも……」

カザリ「僕たちの事をいきなり攻撃してきたのも、実は殺そうとしてだったりして」

カザリ「……で、見慣れない相手だから警戒して、今は情報収集として君と一緒に居るとか」

京太郎「……おい、カザリ」

京太郎「やめとけよ、そういう言い方するのは……!」

カザリ「……はいはい」

カザリ「でも、疑うって事は別に悪い事じゃないと思うけど」

カザリ「疑っておいて、対策をしておいた方がいいってところはあるでしょ」

カザリ「それともまさか、『信じて裏切られる方がいい』とかそんな事を言うタイプだっけ」

京太郎「それは……違うけどな」

872: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:30:12.56 ID:GXJ7AD1Qo

京太郎(裏切られて、俺だけに被害が来るならそれでいい)

京太郎(だけどそいつは、絶対に同じことをやる。他の誰かにも)

京太郎(……俺はいいさ)

京太郎(いや……やっぱり嬉しいもんじゃないけど、騙された自分が悪いって諦めはつく)

京太郎(だけど、他の誰かが同じ目に遭うのは許せない)

京太郎(俺がそれに目を瞑るって事は、他の誰かを同じ目に遭わせるって事につながる)

京太郎(だったら、信じて裏切られるなんて御免だ。たしかにカザリの言う事には一理ある)

京太郎(あるのは確かだけど……それにしても)

京太郎(セーラ先輩が、仮面ライダーを――ドーパントと戦う人間を、排除する……?)

京太郎(そんな事、あり得るわけがないだろ……!)

京太郎(俺は、あの人を信じたい……仲間と言ってくれた、あの人を)

京太郎(……)

京太郎(もしそうなったなら、俺が止めなくちゃいけない。誰かにその手が行く前に)

京太郎(……だけど、考えにくいよな。それにあんまりいい気分がするものでもないし)

京太郎(まあ、お互いまだそれほど仲がいいって訳じゃないんだ)

京太郎(もっと、他のライダーの皆と……話をしてみないとな)


カザリ(……ま)

カザリ(少なくとも、このスカルってのは……障害にはならないみたいだね)

カザリ(一応、もう少し調べてみるけど)



【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】

874: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:33:59.59 ID:GXJ7AD1Qo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:22
HP:45/45
スタミナ:43/43
気力:64/64
ATK:40
DEF:40
・スタミナ消費半減。レンジ:至近距離
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
           ゴリラメダル所持によりレンジを超遠距離に、クジャクメダルにより遠距離に、クワガタ・シャチ・ウナギメダル所持によりレンジを中距離に変更
           カマキリメダルによりレンジを近距離に変更、タカ・トラメダルはコンマゾロ目での戦闘判定勝利にてメダルを奪取
           チーターメダル所持によって、高速を得る
★コンボチェンジ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定勝利にて次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

《ガタキリバコンボ》
 ATK:45 DEF:45
・毎ターンの消費スタミナ+5。レンジ:至近~中距離
・昆虫の王:戦闘判定+25。相手撤退判定-10。敵の数的優位による補正を無効化
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+25+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、クワガタ×1、カマキリ×1、バッタ×1、ライオン×1、トラ×1、チーター×1
※ただし、猫科系メダルは同時に1枚までしか使用不可能
※タトバ以外からでもスタートできます

875: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:34:29.64 ID:GXJ7AD1Qo
【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←協力関係)
「ま、考えておいて損はないよね」(→一応の協力関係・使える人間)

②神代小蒔 (←協力関係・一緒に戦う仲間)
「き、筋肉痛が……こんなに早いなんて……」(→協力関係・一緒に鍛えましょう)

③ウヴァ (←敵)
「オーズゥゥゥ……!」(→許さない・怒り)

④江口セーラ (←協力関係・気持ちがいい性格)
「~♪」(→協力関係)

⑤その他
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (←●女?)
 ・モモタロス (←うるさそうだな……)
 ・ウラタロス (←話が上手そうだな……)
 ・キンタロス (←『泣けるで』……?)
 ・リュウタロス (←子供みたいだな)

⑥連絡先を知らない
 ・鷺森灼   (←なにがしかの事情がありそうだ)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・大星淡   (←なんか大変そうだったよな)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパントに関する情報を得ました】
【大星淡と弘世菫の口論(?)を聞きました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【スタミナの経験+1】

876: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 03:40:36.94 ID:GXJ7AD1Qo
ということでスマンな。今日はここまでやでー



小蒔:おもち、おもち、貞淑系、巫女、共闘関係
セーラ:俺っ子、明るい、頼りになる、実は照れ屋、共闘関係、誤爆
カザリ:猫耳、寂しがり屋、疑り深い、クーデレ、情報収集得意、戦闘中のパートナー、いないと戦えない


圧倒的ッ……! カザリの圧倒的ヒロイン力ッッ……!


おかしいな……もっとほかのライダーに頼ってもええんやで?
まあ、戦闘は楽になっちゃうから難易度上がっちゃうけどなー(相対的には同じ)


それじゃあ、こんな時間まで感謝
また明日の18:00~19:00頃から開始できたらするでー
おやすみー


体育:加藤鳴海先生
数学:高嶺清麿先生
英語:高槻巌先生
英会話:アドルフ・ラインハルト先生
物理:衛宮切嗣先生
生物:空条承太郎先生
世界史:新城直衛先生
日本史:上白沢慧音先生
倫理:アレクサンド・アンデルセン先生
音楽:ミッドバレイ・ホーンフリーク先生

894: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 19:41:43.07 ID:Ne8b70QMo
ライダースレだけあって皆硬派だね

おかしい……こんなことは許されない……
もっと女の子を可愛く書かなきゃいけないな……

勿論、戦闘での相棒ポジ、目的の為に協力するポジ、一般人の知り合いポジとかそういうポジションが被らないのはオッケー
被ってても、このルートだとライダー同士の争いが少ないから普通に身を引いてくれるよ
複数から好意を寄せられるハーレムはゾナハ病の前触れやな


で、まあ多分皆が気にしてる事をいくつか

まず、カザリは現状だと裏切りません
だって裏切っても『他に協力者なし』『戦力なし(自分含め)』『周りに対して不利過ぎる』からね
これらがクリアーされない限りは、カザリ裏切りフラグは立ちませんので安心してね

で、その次
あんまり固定メンバーばっかりとあってると話が動きません
現状スタートしたばっかりだから色々まだどうにかなるけど、中盤で詰まります。終盤なら逆に大丈夫だけど
咲原作の人物設定から、グリード・イマジン・ヤミー等に狙われやすい人間を決めているので
そこらへん引き当てれば、まあ話は動くでー


それじゃあ始めるでー

896: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 19:56:54.50 ID:Ne8b70QMo
【朝】

京太郎「……」

京太郎(裏切られる……か)

京太郎(そういうのも、やっぱり怖いな)


 自分自身が臆病者だという自覚はある。
 失うのが怖い。手放すのが怖い。守れないのが怖い。別れるのが怖い。先立たれるのが怖い。
 だから、人間関係が怖い。

 それでもこうして人と関わろうと思っているのは。
 今、自分にオーズの力があるからだ。
 ただの須賀京太郎ならば、誰と関わる事なくとも、問題は無かった。
 必要があれば。求められれば手を貸す。それ以上の事は要らなかった。
 だが、今は違う。
 この力を持ちながら誰とも関わらないというのは、その誰かを見捨てているという事を意味する。

 ――できる力を持ちながら、それを行わない。

 勿論、それを行わない他人がいたとしても咎める気はない。
 それはその人間なりのポリシーがあっての事だし、その人にはその人の人生や考えがある。
 だから、そんなもんか……と思う。
 勿論、その行為に大して、好き嫌いというものは存在するが。
 ただ、須賀京太郎にとって、自分自身がそれを行うと言うのは、許されざる事だった。

 もう二度と、あの怖さを味わいたくはない。
 だから、須賀京太郎は人と関わろうと思った。思い始めた。

 失うのが怖い。
 手放すのが怖い。
 守れないのが怖い。
 別れるのが怖い。
 先立たれるのが怖い。

 そして――。
 自分が目を閉じてしまったせいで、それが起きてしまう事。
 自分が気付かなかったばかりに、それが起きてしまう事。
 自分が関わらなかったがために、それが起きてしまう事。
 誰かに自分と同じ怖さを味わわせてしまう事。

 それが今、何よりも怖かった。

 だから、手を伸ばす事に決めた。
 故に、歩き続ける事を誓った。
 その為、戦う事を選んだ。

 オーズとなって。カザリと出会って。
 一番変わったのは、そこだろうか。


カザリ「どうしたの? 遅刻するよ」

京太郎「……ああ、今いく」

897: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:09:34.92 ID:Ne8b70QMo

カザリ「……」

京太郎「……どうした?」

カザリ「いや……」


 歯切れが悪そうに逡巡して、結局口を閉ざすカザリ。
 何か、と思ったら――カザリが前を顎で示した。
 前方。見慣れない少女がいる。


カザリ「君に用じゃないの?」

京太郎「……見覚えないけどなぁ」


 赤みがかった腰ほどまでの茶髪。頭の左右で一房ずつ止めている。
 それから、勝気そうな瞳。
 街で見かければ、視線を向ける人間も多そうだ。実際今、通行人の中にも振り向きかえる者がいる。
 そんな少女は、京太郎の姿を認めると、こちらに向けて歩を進めてきた。

 さて、誰だろうか。
 心当たりと言うのはない。恨まれる覚えも、そのほかも。
 そして、およそ数メートルの位置まで来ると立ち止まり、言った。


憧「……須賀京太郎さん?」

京太郎「そうだけど、なんで俺の名前を……」

憧「会長が呼んでるみたいだから、一緒に来てもらえますか?」


 疑問形ながらそれは実際のところ、断定と同じ意味を持っていた。

 会長――生徒会長か?
 だけれども、生徒会に呼び出しされる謂われは無いと思うが……。


カザリ「……この間の、あれじゃないの?」

カザリ「メダルのときのさ」

京太郎「……ああ、そうかもな」


 で、どうするの。
 少女はそうとでも言いたげな視線を送る。
 京太郎と同じスマートブレイン学園生。学年称から察するに、一年生だろう。同級生だ。

 授業があるからという言い訳は存在しない。
 彼女自身からも、自分がサボる事になっているのだからという、言葉にならない不満の声が聞こえてくる。

 しばし考える素振りをしてから、同行を決めた。

898: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:24:59.39 ID:Ne8b70QMo

会長「ようこそ、須賀京太郎くん!」


 鴻上ファウンデーションという、一大企業。
 訪れるとそこに居たのは、この間の声の主。
 何が嬉しいのか、ケーキなど作っている。そんな大柄の、スーツの男だ。
 隣の少女――名前は知らない――は「うへぇ……」と顔を背ける。
 ひょっとして、あのケーキを食べさせられているのだろうか。


京太郎「この間はどうも。助かりました」


 あのカンドロイドとやらがなければ。
 小走やえはもっと最悪の事態になっていただろう。
 そういう意味でこの目の前の男は、小走やえの恩人であり、須賀京太郎の恩人である。
 頭を下げると、鷹揚に笑い返した。


会長「役に立ったようで何より! 素晴らしい!」

京太郎(……一々テンションたけーな、この人)

京太郎「それで、俺に何の用なんですか……今日は」

会長「君にオーズ、グリード、セルメダル……そして契約の話がある」

京太郎「契約……?」

会長「まず、順を追って話そうじゃないか!」


 それから、しばし説明が入った。

 ・オーズとは、この国ではないどこかの国の王が錬金術師に作らせた力
 ・グリードもオーズもともに、欲望というものを力にしている
 ・文献に残されていたオーズの力を研究するために取り寄せたところ、グリードが復活
 ・セルメダルを元に様々な武装を研究しているので、これからもオーズの力になれるという事

 そんなところだ。


京太郎「……どうして、オーズの力を研究しようと?」

会長「未確認生命体が、また現れないとは限らないからね。そのための備えだ!」

京太郎(……なるほど。本当ならその通りだし、筋も通るか)

京太郎「それで、契約と言うのは?」

会長「まず、わが社が開発したカンドロイド、ライドベンダー、そして必要ならバックアップを君に提供しよう!」


 それがこちらのメリット。
 それは純粋にありがたい。あの力があれば、もっと効率よく人を助けられる。
 ただ、契約と言うのは双方にメリットがあるものだ。たとえば自分とカザリのように。


会長「その代わり――獲得したセルメダルをわが社に収めて貰う! 比率は七:三。私が七で、君が三だ!」

901: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:34:21.22 ID:Ne8b70QMo

京太郎「――なッ!?」


 七対三。それはあまりに暴力的な割合だ。
 たとえばセルメダルを五十枚獲得したとしても、実際のところ手に入れられるのは十五枚。
 そしてこの口ぶりでは――カンドロイドやライドベンダー。
 それらを稼働させるためのセルメダルは、こっち持ちだろう。

 それじゃあ結局、倒してもセルメダルは手に入らない。


カザリ「……七:三って」

カザリ「せめて、六:四ぐらいにならない?」

会長「駄目だ! 私が七、君たちは三。これは変わらない」

会長「どうしてもと言うのならば、私に何かメリットを提示してほしい」

カザリ「……」

カザリ「……どこかの誰かと一緒か」


 そう、本当に屈辱だと呟くカザリ。
 七対三。その言葉には覚えがある。

 以前、カザリが話していた――“王”とのセルメダルの割合。

 それとそのまま、一緒である。
 当然カザリは、良い気分はしないだろう。あの口ぶりではそうだ。


 確かに、ここで強力を断るという選択肢は――ありえない。
 あの時だって、この鴻上ファウンデーションの力がなければ、小走やえを助けられなかった。
 仮に、もっと早く協力できていたなら、ああなる前に止められたはずだ。

 メダルを人命よりも優先しない。

 それは須賀京太郎のルールだ。
 当然ながら変わらない。ここで彼の手を取らないという事は、まだ見ぬ誰かを見捨てる事に等しい。
 それは怖い。嫌だ。許されない。
 セルメダルを人命よりも優先するのと、同じ行為である。
 故に、拒絶は不可能だが――。


京太郎(……それにしても、七:三か)

会長「さあ、君の答えを聞こう!」

京太郎「……」

902: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:35:59.92 ID:Ne8b70QMo

1:「分かった……その話、受けます」
2:「……考えさせてください」
3:「七:三? 一:九の間違いじゃないのか? 俺が九、あんたが一だ」


↓5

909: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:39:41.51 ID:Ne8b70QMo
【悲報】 カザリ裏切りフラグ成立

誰も選ばなかった3を選んでたらカザリが大幅にデレてたのにね。仕方ないね

915: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 20:45:30.18 ID:Ne8b70QMo

 ・カザリが七:三にいい思い出がない事を知っている
 ・ただでさえメダルが手に入ってないで嫌味を言われているのにこれ
 ・なんだ、結局君僕の事どうでもいいんじゃん
 ・しかも二つ返事で受けた

そら成立するよね。ヒロイン蔑ろにしてるんだもんね

938: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 21:01:21.27 ID:Ne8b70QMo

判定
1~20:カザリの好感度大幅減
21~50:カザリの好感度変化なし
51~70:カザリの好感度アップ
71~99:カザリの好感度大幅アップ

ゾロ目:まさかの憧ちゃんが……! 憧ちゃんマジ天使!


↓3

945: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 21:22:06.02 ID:8zTkuZN6o
>>907の選択:1 >>941の判定:57

京太郎「分かりました……その話、受けます」

カザリ「ちょっと……何考えてるのさ……!」

カザリ「それじゃあ、メダルが集まらない! ただでさえ、メダルに困ってるんだよ!」

カザリ「僕との約束はどうしたのさ!」

京太郎「……約束、確かにあったけど」

京太郎「でも、俺は言ったよな……『人の命より、メダルを優先するな』って」

カザリ「オーズ……!」

京太郎「お前が譲れないように、俺もその線は譲れない」

京太郎「ここでこの人の手を跳ねのけると、人を助けられなくなる」

京太郎「だから……俺はこの提案を、受ける」

カザリ「……ふーん」

カザリ「あっ、そう? じゃあ、好きにしたら?」

カザリ「僕はもう何も言わないよ。君が戦うんだしね」

カザリ「……君の勝手にしたらいい」

京太郎「……ああ、そうするよ」


 そう言って、ふいと後ろを向くカザリ。
 気分を損ねたのだろう。当然だ。
 カザリは、「七:三」という数字にいい思い出がない。
 その話を聞いておきながら、須賀京太郎は相手の提案を受けたのだ。
 これはカザリにとって、自分をないがしろにされたのと同然である。

 おそらく思うに、半ばこちらを信頼し始めていたからこそ、彼はここまで激怒した。当然の帰結だろう。
 或いはこれは自惚れかも知れないが……。
 どちらにしても、カザリの心を強く踏みにじったのは変わらない。


会長「ふむ、それでいいのかな?」

京太郎「……ええ。それでも俺は、人を助けたい」

会長「なるほど、それもまた欲望だ! 歓迎しようじゃないか!」

京太郎「ええ、俺が倒したヤミーのセルメダルを『七:三』で渡す。それでいいですね」

会長「違うな、須賀京太郎君」

会長「ヤミーだけでなく、グリードもだ」

会長「倒しただけじゃない。手に入れた分だ」

会長「そうじゃないと、そこの彼が意図的に倒さずに逃がし続ける事もありえるからね」

京太郎「それは困ります」

京太郎「戦闘中に必要になるかも知れない。そうなったときに、使った分については全体数から引いてください」

京太郎「カザリがどうあっても、戦うのは俺です。俺がわざと逃がすなんてことはあり得ない」

京太郎「『別の何かに使った場合それにはカウントしない』『倒したときのセルメダル』」

京太郎「ここは守ってください。あなたが俺の欲望を評価したのなら、その欲望を信じてください」

京太郎「俺は人を助ける為に戦う。だから、ヤミーをわざと見逃したりなんてしない」

京太郎「だからこんな割合でも、あなたの提案に乗ったんだ……」

会長「……いいだろう! 君の欲望を信じよう!」

会長「私からはカンドロイドやライドベンダーの技術やバックアップの提供。ただしカンドロイドなどに使うセルメダルは君たちが持つ!」

会長「倒したヤミーとグリードのセルメダルを七:三で収める。戦闘中に君が別に使った分に関してカウントしない!」

947: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 21:40:01.52 ID:8zTkuZN6o

会長「契約は成立だ! 素晴らしい!」

京太郎「……一応、契約書を書いてもいいですか?」

京太郎「こっちの足元を見られて、割合を跳ねあげる提案をされたり」

京太郎「勝手に、条件を追加されても困ります」

京太郎「まあ、口約束と変わらないですけど……破られたら、俺は金輪際頷きません」

会長「いいだろう! 用意しようじゃないか!」

京太郎「いや、俺が書きます。あとで小さく『ここに書いてあった』なんて言われても困るから」

京太郎「カザリ、それならいいだろ?」

カザリ「……勝手にしろ、って言ったよね」

カザリ「僕は知らないよ。好きにしたら?」


 そんな冷たい言葉を受けながら、契約書をしたためる。
 当然ながら、それは鴻上光生も確認して、先ほど同意したものだ。


  『甲、須賀京太郎。乙、鴻上光生。以下に契約を取り交わす。

   一:甲が倒したグリードとヤミーから入手したセルメダルを、七:三の割合で乙に収める
   二:この際、甲が戦闘中に何らかの形で使用した分に当たっては、入手したセルメダルに数えない
   三:ただし倒せなかった場合のメダル消費に関しては、二を適用しない
   四:甲はグリードとヤミーを恣意的に逃走させたり、見逃したりはしない
   五:乙はこれと引き換えに、セルメダルを使用した技術の提供、戦力の提供を行う
   六:ただし、セルメダルを使用した技術を甲が使用するに際して、必要分のメダルは甲が持つものとする
   七:戦闘以前にカンドロイド・ライドベンダーに使用した分に関しては、二を適用しない
   八:両者の合意なく、この契約を破棄・改竄はできない

                                              以下、署名                』


京太郎「これでいいですか?」

会長「ああ、いいだろう! 君の欲望を歓迎しよう! 素晴らしい!」


 そして互いの名前を書き、捺印を押し。
 先ほどの少女――会長曰く、新子憧に送られて、その場を後にする。
 会長室を出て、鴻上ファウンデーションから去る間、カザリは無言だった。

951: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 21:50:10.46 ID:8zTkuZN6o

京太郎「……カザリ」

カザリ「……何?」

京太郎「悪いな、あんな事になって……」

カザリ「僕は好きにしたらいいって言ったはずだよ」


 そう言いながらも、こちらを見ようとはせず。
 明らかに不機嫌である。気が立っているから話しかけるな。
 そうとでも言わんばかりの背中を見せる。


京太郎「……本当に悪いな。お前が七:三に関していい思い出がないって知ってるのに」

京太郎「それでも俺は、あんな割合にしちまった」

カザリ「……別に。僕には関係ないね」

京太郎「本当に悪かったと思ってる。だけど、俺が謝るのはそこだけだ」

カザリ「……どういう事?」

京太郎「あとは、あの契約をした事に対して後悔なんてない。お前に対する負い目もない」

カザリ「……ふーん」

カザリ「ま、僕には関係ないからいいんだけどさ」

カザリ「どうせ君は、それでも人助けがしたいんだろう?」

カザリ「……分かってたさ。そんな事は、最初から」

京太郎「……ああ。そこに関しては譲れない」

京太郎「だけども、それ以外はお前の協力が必要なんだよ」


カザリ「変身できないからね」

京太郎「それもある。だけど、それだけじゃない」

京太郎「まず一つ。あれは、俺が倒したヤミーとグリードに関しての話だ。そう書いた」

京太郎「だから、お前とか他のライダーが倒したのはそれに含まない」

京太郎「お前、セーラ先輩に言ってただろ? セルメダルとコアメダルを手に居れたら寄越せって」

京太郎「だから、あれは入らない。あくまで俺が倒した分についての話だ」

京太郎「それに、『何らかの形で使用した』って書いた。戦闘中に使ったって」

京太郎「お前の身体を治すのに使ったら、それは使用したって言えないか?」

カザリ「……ただの屁理屈じゃないの」

京太郎「屁理屈だよ。ただ、契約書にはそう書いてある。それ以上は書いてない」

京太郎「ハッキリ言って、俺はあの手の足元を見る奴が嫌いだ。だから容赦はしない」

955: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 22:04:14.31 ID:8zTkuZN6o

カザリ「あれ、君ってそんなタイプだっけ?」

京太郎「俺は誰かの為に戦うヒーローなんかじゃない」

京太郎「人の為に生きる勇者でもないし、誰かを救い出そうとする統治者でもない」

京太郎「あくまで、ただ弱い人間だ。たまたまオーズの力を手に入れた人間だ」

京太郎「俺は、俺が後悔しない為に戦ってる。俺が怖いと思う事を取り除きたくて戦ってる」


 あの時できなかったことを、今やる。
 やらなきゃいけない力を手に入れた。だからやる。
 それだけであって、別に誰かの都合とか、何かの事情の為に戦っている訳じゃない。

 自分を含めて、自分の手に届く範囲内のものを守りたいと思っている。
 それは自分の心であるし、また、カザリとの約束もそうだ。


京太郎「前にお前、言ってたよな。信じて裏切られた方を選ぶタイプだったか……って」

京太郎「だから、ここで言っておく」

京太郎「俺は臆病だし、弱い。だからそういうのは……やっぱり考えちまう。嫌だと思ってるけど」

京太郎「それでも、相手によっては容赦しない。そう決めた」

京太郎「……まあ、あの人は多分そんなの見抜いてただろうな」

カザリ「それでも、契約したって事?」

京太郎「だからきっと、まだ何か切り札を持ってるんだ」

京太郎「あの契約書をここで交わしても、後で変えられるって感じの何かを」

京太郎「そうなったらあの人は多分、それを出す」

京太郎「……或いは本当に、俺の欲望を歓迎して、分かってて契約したってのもあるかもしれないけどさ」

カザリ「それって……」

京太郎「……多分、お前のコアメダルだ」

京太郎「あの人が原因でグリードが世に出たなら、あの人が持っていてもおかしくない」

京太郎「別に契約自体はどうでもよかった……正直、そんな条件がなくても俺は飲みたいと思ってた」

京太郎「ただ、一方的にやられるのが気に食わなかったんだ。なにかこっちも手札が欲しかった」

カザリ「……」

京太郎「安心しろよ。お前との約束、ちゃんと覚えてるから」

カザリ「……はいはい」


【鴻上会長とセルメダルに関しての契約を取り決めました! しかし実際のところさほど意味はありません!】
【カザリの好感度が上昇しました!】

957: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 22:14:39.01 ID:8zTkuZN6o
……という訳で契約(実質意味無し)や
まあ、コンマがそうなったからね! でもこれからはちゃんと地の文を読んでね!
なるべく、初っ端の選択肢で戦犯とかギスギスムードは嫌だからね! 希望は絶望には負けないんだよ!


1~20:カザリの好感度大幅減        →そのまま契約。カザリブチ切れ
21~50:カザリの好感度変化なし      →そのまま契約。ただしコアメダルが手に入る
51~70:カザリの好感度アップ        →「ああ、僕は手を出さない……僕はね」
71~99:カザリの好感度大幅アップ     →「ああ、僕は手を出さない……僕はね」&コアメダル

ゾロ目:まさかの憧ちゃんが……! 憧ちゃんマジ天使! →契約は保留になる



ちな当初の考えな


1:「分かった……その話、受けます」
  ・カザリが七:三にいい思い出がない事を知っている
  ・ただでさえメダルが手に入ってないで嫌味を言われているのにこれ
  ・なんだ、結局君僕の事どうでもいいんじゃん
  ・しかも二つ返事で受けた
  ・会長が協力者になるかもしれない
  ・しかもグリードを解放したって事は行方不明のコアメダルを持ってる……?
  ・カンドロイドが使えれば、情報面はクリアー
  ・オーズのヤツ、僕との約束を放り投げやがった

【カザリの好感度大幅減】【裏切りフラグ成立】
【京太郎が身内に厳しく助けなきゃならない他人に甘いタイプになる】


2:「……考えさせてください」
  ・保留
  ・後々、六:四ぐらいでの契約が待ってる
  ・カザリの好感度に変化はなし。裏切りフラグ保留

【京太郎のタイプは保留】


3:「七:三? 一:九の間違いじゃないのか? 俺が九、あんたが一だ」
  ・解き放ったテメーが悪いんだろコラと言い出す
  ・未確認で世の中刺激されてんのにそんなことしていいんかコラとか言い出す
  ・最初から吹っかける狙いで主張して、コアメダルを2枚引き出させる
  ・コアメダルをせしめて、五:五で契約成立
  ・カザリさんはメダルを2枚まで貸し出してくれるように出れる
【京太郎とかいう魔王ゼロ】

960: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 22:30:33.69 ID:8zTkuZN6o
【昼】

ワイリー「それじゃあ、ここの文法は……」


 英文法のコヨーテ先生は、大柄の黒人だ。
 バージニア大学に進んで建築学を学び、それからデルタフォースに行って、何の因果かここに居る。
 語学担当なんだけど、数学も出来ると思うんだが……本人曰く「あまり得意じゃない」とか。
 彼の言う得意ってのはどのレベルなのか気になる。
 改めて思うけど、どうしてこの学校に居るんだろう。
 『ワイリヤバイ超ヤバイ』『10点が爆破されて60点が50点になった』とか、そんな風に恐れられる先生だ。



直後、コンマ判定
1~50:見知った人間と会話
51~80:誰かと出会う
81~99:何かイベントの……

ゾロ目:遭遇イベント

966: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 22:32:41.61 ID:8zTkuZN6o
>>961の判定:51

よって、誰かと出会う。



誰と出会った?


 龍門渕・鶴賀・風越・姫松・宮守・永水・阿知賀・白糸台・千里山・新道寺・その他(荒川憩、佐々野いちご、プロ勢等)

↓3

983: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/07(木) 22:43:53.75 ID:8zTkuZN6o
>>969の選択:鷺森灼

京太郎「……あ」

灼「あ……」


 いつものように屋上に上がると、以前見た人がいた。
 名前は聞いていない――確か二年生の人だったか。
 人付き合いを拒絶するその姿に、どこか似ているものがあるなと思った。

 まあ、お互いに欠ける言葉なんてない。
 ただ無言で腰を下ろし、弁当をあける。
 向こうも、他に人が来たからか……その場を立ち去ろうか逡巡の後、パンを取り出した。

 さて……まあ。
 なんというか、話す言葉がない。
 彼女から『話しかけるなオーラ』が出ているし、
 そもそも須賀京太郎とて、必要もない限り人に話しかけるタイプではない。今、必要があるとも思えない。

 黙々と。
 ただお互いに無言で、飯を頬張る。

 しっかり弁当を用意しているこちらと違って、コンビニのパンで済ませている彼女は食べ終わるのが早い。
 そのまま、こちらの前を横切って、立ち去ろうとしたその時だった。

 突風が吹いた。
 彼女のポケットから何かが零れ落ち、風にさらわれる。

 一瞬見えたが――あれは、ネクタイか?


灼「待っ……」


 しかし無情にも。
 風はそれを浚って、どこかに吹き飛ばしてしまった。
 屋上のフェンスを越えて、消えていくネクタイ。


京太郎「……探すの、手伝いましょうか?」


 わざわざ問いかけたのは。
 彼女がそれを是とする人間か、非とする人間かによる。
 あまり人の内面に立ち入ることを、須賀京太郎はしたくはない。
 勿論、大事なものなら――聞くまでもなく助けた方がいいのだろうけど。

 ヤミーやドーパントに襲われている人間に比べて、それは分かりにくい。
 ながらく人との付き合いを拒絶していたのも相俟って、そのあたりの機微が掴み難かった。


灼「いらな……」


 そして、ぷいと顔を背けると。
 彼女は、屋上から立ち去った。


【鷺森灼のネクタイ紛失の場面に立ち会いました!】



次回 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 2クール目【仮面ライダー】