前回 【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 6クール目【仮面ライダー】

26: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/25(月) 23:28:34.19 ID:l4NLke1Qo

京太郎(――15年の中で、はっきりと憶えている日が、1日だけある)

京太郎(5月の中旬だ。美しい記憶だった)


大体今の精神状態や

引用元: ・【咲安価】 京太郎「……変、身ッ!」 7クール目【仮面ライダー】 



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49: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/25(月) 23:46:40.37 ID:l4NLke1Qo

                                            ,.ー-‐.、
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                               l  、 ヽ   、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ  j  ノ
              ._______| |ヽ ヽ_ヽ.∨ /__.ゝ ー’ノ___゙、`'   / ___
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }   ./  ̄ ̄ ̄
                                  / ./.               ヽノ
                                     ̄
OPテーマ:「英雄」 http://www.youtube.com/watch?v=WxYgQYk3L0Y


58: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/25(月) 23:53:50.21 ID:l4NLke1Qo





         第11話「仲間とあの日と???」


                            A-Part 開始



59: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:03:02.29 ID:JkBYyS2So

哩「そいで、何があった」


 変身を解いたその場には、白水哩がただ一人。
 声の様子や彼女の言葉から察するに――どうやらもう一人の、鶴田姫子もいるのかと思ったが。
 まあ、何かしらの秘密があるのだろう。


京太郎「カザリとアンク――ああ、俺の協力者だったグリードです――に」

京太郎「裏切、られました」

淡「……きょーたろー」

哩「……大体わかった」

哩「単なる、内輪もめやなくて……本質的な裏切りばされた」

哩「そいでよかと?」

京太郎「……さあ」

京太郎「向こうは、そのつもり……なのかも」

淡「……」

淡「きょーたろー!」

淡「きょーたろーが気にする事じゃない! 裏切ったあっちが悪いんだって!」

淡「もう、グリードなんて信用できないってわかったでしょ?」

淡「だから、ね? 倒そう?」

淡「きょーたろーがどうするにしても、私は一緒に戦ってあげるからさ……ね?」

京太郎「……」

哩「……須賀」

哩「お前はどうすっとよ」

哩「お前の言葉で、お前ば信用するかどうか決める」

哩「そいけん、お前の事ば信用できんと思ったなら――」

哩「今回ので、貸し借りばなしぞ」

京太郎「……俺は」

60: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:04:50.10 ID:JkBYyS2So
1:「約束通り――アイツらを殴って連れ戻す」
2:「アイツらが誰かを傷付けるんなら……コアメダルを砕く」
3:「アイツらはコアメダルを取り返しに来るから……その時、もう一度真意を確かめる」
4:「俺には……まだ、解らないんです。どうしたらいいのか」


↓4

68: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:17:02.40 ID:JkBYyS2So
>>64の選択:1

京太郎「約束通り――アイツらを殴って連れ戻す」

京太郎「それが、俺のすべき事です。やりたい事です」

京太郎「何か理由があるのかもしれない。アイツらなりの考えがあるのかもしれない」

京太郎「だけども……裏切った分、まずはキッチリとブン殴る」

京太郎「それから――今回みたいな事を起こさなくする」

京太郎「俺にできるのは、それだけです」

淡「……きょーたろー」

哩「飼い殺すか? そいか、また裏切りばされてもよか……と?」

京太郎「飼い殺しも、裏切られるのも御免だ」

京太郎「……アイツらとちゃんと話したい。こんな形じゃなくて、キッチリ」

京太郎「それで……どこまで話し合っても、どうしても譲れないんなら……」

京太郎「アイツらが、人を襲わずにいられないなら……」

京太郎「その時は、俺も覚悟を決めます」

京太郎「だけどもまだ、絶対に不可能って決まった訳じゃない」

京太郎「俺にも、メダルを奪われても戦う力が残っている……アイツらにも脅威となる力が」

京太郎「まだ、マイナスじゃないんだ……取り戻せる余地はある」

京太郎「そう、信じたいです」

京太郎「信じて……アイツらと折り合いをつけられるようにしたい」

京太郎「最後の手段は……使わないで、済ませたい」


淡「……」

淡「今回は助かったからいいけど、きょーたろーはどうするの?」

淡「今度、殺されちゃったら……死んじゃったら」

淡「それでも、きょーたろーはあいつらを許すの?」

淡「きょーたろー、誰かが傷付くようなら……人を襲うようならって言うけどさ」

淡「自分の事、どうしてそれに入れてないの?」

淡「きょーたろーが死んだら、悲しむ人も……いるのに。困る人も、いるのに……」

京太郎「……」

京太郎「分かってる。分かってるけどな」

京太郎「それでもアイツらと約束したんだ。そんな約束を違えたら――俺は、俺じゃなくなる。俺は死んじまう」

69: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:21:26.92 ID:JkBYyS2So

1~20:「……これが、俺のやりたい事なんだ。悪いな」
21~40:「だから、付き合えなんて言わない。無理なら、俺の事を見切ってくれよ」
41~70:「なぁ……死ぬ事より、辛い事ってあるんだよ」
71~99:「……きょーたろーのバカ」

ゾロ目:「ずっとさ……俺は怯えて暮らしてきたんだ」


↓3

75: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:33:10.72 ID:JkBYyS2So
>>72の判定:64

京太郎「なぁ……死ぬ事より、辛い事ってあるんだよ」

淡「……?」

京太郎「毎日、一人でさ……部屋の中で、ずっと居てな」

京太郎「『どうしてあのときああ出来なかったんだろう』『どうしてあんな事をしてしまったんだろう』」

京太郎「『俺が違ってれば別の結果になったんじゃないか』」

京太郎「『俺のせいで何もかもが崩れてしまった』って」

京太郎「ずーっと、ずーっと悩み続ける事だ」

京太郎「何かしようとしてもな、足に絡まるんだよ……前に進めないくらいに」

京太郎「生きている限り、永遠に耳元で囁き続けるんだ……いつまでも耳に残ってるんだ」

京太郎「後悔が――過去が、俺を捕まえて離さないんだよ」

京太郎「ゆっくりと這い寄ってさ、『忘れないぞ』って……『忘れるな』って」

京太郎「俺の事を、見逃そうとしないんだ」

京太郎「何度か――何度も思った。死にたいって、苦しいって、もうやめてくれって」

京太郎「結局、死なないでこうしているけど……決して俺はそれから逃れられない」

京太郎「あの時の自分の行動が……俺の過去が、俺の事を責め続けるんだ」


 何故、両親を殺したのか。
 何故、片岡優希にあんな言葉をかけたのか。
 何故、宮永咲をああ扱ったのか。

 常に――変わらずに。
 後悔という名の轍が、京太郎の胸に残り続ける。

 どれだけ幸せになろうとしても。
 影のように、いつまでも京太郎の事を見張っている。


京太郎「死ぬのもさ……辛くて苦しいと思う。なった事がねーからわかんねぇけど」

京太郎「でもさぁ……いつまでも、どこまでも」

京太郎「過去に縛られ続けるのも――相当、怖いんだよ」

淡「……きょー、たろー」

京太郎「だからな、俺は決めたんだ」

京太郎「あの日の事は戻さないけど……戻らないけど」

京太郎「前に進むために――足に纏わりつくそれを飲み込むためにも」

京太郎「過去を変えようとするんじゃなくて――今を自分で変えて、これ以上の後悔を重ねずに、過去に決着をつけようって」

76: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:44:00.06 ID:9+cWmdrso

京太郎「これ以上、そんなものを背負ったら……俺は潰れる」

京太郎「生きていても、死んだも同然になる。二度と歩けなくなる」

京太郎「それは――さ」

京太郎「アイツらとの約束を破る事も同じなんだ」

京太郎「俺に何とかできる手段がある。俺にはまだやれる事がある」

京太郎「なのに――ここで諦めてしまったのなら」

京太郎「俺はもっと惨めになる。俺の事を誇れなくなる」

京太郎「それだけは嫌だ……最期の最期まで、後悔し続ける人生なんて」

京太郎「だから……まだ、方法があるのなら。手段があるのなら」

京太郎「道があるんなら――俺はそれを諦めたくないんだよ」

京太郎「まだ、時間切れには早すぎる……舞台は終わっちゃいないんだ」

京太郎「だから……俺はやりたい事をやる。するべき事をしたい」

京太郎「あんな怖い思いは、したくないんだ」


 いつまでも過去に囚われる気は――一応はない。
 何とか前に進まねばならないと、そんな意志は確かにある。

 ここでカザリとアンクとの約束を守らずに、彼らを見放してしまったらどうなるか。
 その時は、京太郎が死ぬ。
 京太郎の心をも、蜘蛛の糸をも手放す事になる。

 だから――その約束を破れない。


淡「……」

淡「……その為なら、死んでもいいの?」

京太郎「……自殺願望はないぜ」

京太郎「ただ――さあ」

京太郎「やらなかったらどうにもならずにそこで終わって」

京太郎「やったらどうにかなるかもしれなくて」

京太郎「どっちにしても、失敗したら死ぬんなら――さ」

京太郎「それって、やった方が得だよな」

京太郎「少なくとも、俺はそう思う。そう考えてる」

京太郎「どっちにしても結果が同じなら、ちょっとでも可能性がある方に賭けようってさ」

淡「……」

80: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 00:50:30.03 ID:9+cWmdrso

1~20:「……どうして、人の悪い事まで自分の所為にするの?」
21~40:「前に進むためなんだよね? 死にたいからそうしてるんじゃないんだよね?」
41~70:「……きょーたろーって、自分勝手だよね」
71~99:「……なら、死なせない。きょーたろーの心も体も、死なせない」

奇数ゾロ目:「だったら――そんな手段がなきゃ京太郎は死なないんだね」
偶数ゾロ目:「ホント――きょーたろーは馬鹿だなぁ……うん、馬鹿だ」

↓3

100: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:03:29.13 ID:Am4KYes0o
>>83の判定:9

淡「……どうして、人の悪い事まで自分の所為にするの?」

淡「きょーたろーに原因の一つがあってもさ、きょーたろーが全部悪い訳じゃないじゃん!」

淡「きょーたろーは怒ってもいいんだよ? 悲しんでもいいんだよ?」

淡「『どうして自分だけがこんな目に遭うの』って、そう思ってもいいんだよ?」

淡「きょーたろーが何をしたか知らないけどさ……」

淡「その人たちが死んだのって、全部きょーたろーが悪い訳じゃないでしょ?」

淡「あのグリードたちだって、いくら約束してても……裏切ったのがそもそもいけないんじゃん!」

淡「なのに……どうしてそんなに、『何もかも自分の責任だ』って顔をするの?」

淡「きょーたろー、変だよ……」

京太郎「……」


淡「今のきょーたろー、全部自分で抱え込んで、何もかもを自分のせいにして」

淡「自分自身が悪いんだって……自分を責めようとしてる風にしか、見えない」

淡「おかしいよ……きょーたろー、変だよ……」

淡「『なんで自分が』って思わないの……? 『いくらなんでも許せない』って思えないの……?」

淡「きょーたろー、何でもかんでも……背負い込みすぎだよ……」

淡「優しすぎるよ……きょーたろー、悪くないのに……」

淡「変だよ……絶対に、変だよ……」

淡「きょーたろーは神様でもなきゃ、キリストでもないんだよ?」

淡「きょーたろーに、悪い事の責任なんてないんだよ……?」

淡「約束をしてても裏切ったアイツらが悪いって、どうして思えないの……?」

淡「向こうが約束を先に破ったんだって、なんで考えられないの……?」

淡「それで自分が傷付かなきゃならないのは、おかしいって……」

淡「痛いのは嫌だって……なんで、そう考えられないの」


 淡の言葉は、途中から。
 ただの啜り泣きに変わっていた。

 こちらを睨み付ける目が真っ赤になり、ボロボロと涙が零れる。
 何度も拭いながら、それでも京太郎から視線を外さない。


淡「それじゃあきょーたろー……いつまでたっても、何にも変わらないじゃん」

淡「オーズの力があってもなくても、全部自分の所為にして……人の痛みまで抱え込んで」

淡「おかしいよ……そんなの、変だよ……」

淡「きょーたろーは……絶対に救われないじゃん……」

101: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:09:23.23 ID:Am4KYes0o
1:「……そんな事は、ない」
2:「……それが俺なんだ。悪いけどさ」
3:「……もう、俺に関わらなくていい」
4:「……いや、違う。俺は前に進むためにやってる」
5:「救われるってさ、なんだろうなァ……」
6:「それで、なんでお前が泣いてるんだ?」


↓4

109: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:19:24.31 ID:Am4KYes0o
>>105の選択:4

京太郎「……いや、違う。俺は前に進むためにやってる」

淡「それが変なんだよ!」

淡「ねえ、前に進むのってそんなに難しい事なの?」

淡「きょーたろーが傷付いて、血を流して、苦しんで……」

淡「そこまでしなきゃ、前には進めないの?」

淡「前に進むために死にそうになってたら、本末転倒じゃん!」

淡「満足して、それで命が残りわずかになってたらどうするの……?」

淡「それって結局、死ぬためにやってるのと……なんにも変わりないじゃん」

淡「どうして……どうして、そこまで過去を背負っちゃったの……?」

淡「それだけの事をしなきゃ前に進めないって……なんでそこまで重さを感じちゃってるの……?」

淡「きょーたろー……絶対変だよ」

京太郎「……」


淡「そうだったら、昔に何かあった人は……殆ど幸せになれないで……」

淡「そこで……終わっちゃうじゃん……」

淡「きょーたろー、真面目過ぎる……優しすぎる……」

淡「もっと、適当に生きてもいいんだよ……?」

淡「きょーたろーだって、人間でしょ」

淡「楽しい事もあれば、悲しい事もある」

淡「嬉しければ笑うし、辛ければ痛いって思える」

淡「そんな風に……普通の人間なのに、どうして……そんなに血を流さなきゃいけないの……?」

淡「ねえ……きょーたろー……?」

京太郎「……お前の言葉は分かった」

京太郎「でも――多分、俺とお前は本質的に考え方が違う」

京太郎「俺はな、決着を付けないままでいるのに耐えられない」

京太郎「何かをなあなあで終わらせるのが、嫌だ」

京太郎「そこまでなっちまったんなら――相応の対価が必要だと思ってる」

京太郎「痛いし、辛いし、苦しいし、怖い」

京太郎「でもな――それでもそこまでしなきゃ、俺はこの敗北感を……恐怖を拭えないんだ」

京太郎「多分、お前は強いから……そういう気持ち、味わった事ないんだろうな」

119: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:32:04.49 ID:Am4KYes0o

淡「……ッ」

京太郎「……悪い、今の言い方はよくなかった」

京太郎「だけど……言っとく」

京太郎「お前は縛られないで、あるがままに受け止められるタイプで」

京太郎「俺は何かに縛られて、一つ一つどうにかしてかないと気が済まないタイプなんだ」

京太郎「……だから、悪いけど」

京太郎「俺は……そんな風には考えられないんだ」

京太郎「……泣かせちまって悪かった」

京太郎「しばらく、会わない方がいい」

京太郎「俺も、落ち着きたい……多分まだ混乱が抜けてない」

京太郎「何かあったら連絡してくれ。俺も自分でどうにかできないなら、お前に頼る」

京太郎「それ以外は――悪いが、変な事を言って後悔しちまうからさ」

淡「……ばかぁ」

淡「きょーたろーの、ばかぁ……!」

京太郎「……悪いな」

京太郎「どうにも俺は、そんな人間なんだ」


 鼻を啜る淡に背を向けて、白水哩に向かい合う。
 腕を組んで立つ彼女は、こちらに同情的な目線を向けた。


哩「話は、済んだか?」

京太郎「ええ……この話題は多分、平行線だ」

哩「……」

哩「私はお前の気持ちば理解できる」

哩「何かに決着を付けないと――先に進めん、その気持ちが」

京太郎「……」

京太郎「それで――俺の答えは、どうでしたか?」


 元はと言えば。
 彼女から、言われたのだ。須賀京太郎は今後どうするかを。
 尤もだと思う。
 方針と言うのは、先に言っておかないと後々大変な事になるから。


哩「信用するかは分からん……が、同じ性質の人間になら話ばしてもいい」

127: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:45:50.77 ID:8Rp8jDhyo

哩「なんでお前たちに何かあったのかが分かったかと言えば」

哩「私たちは、《地球の本棚》ばもっとる」

哩「そいけん、誰が何しょっとーと分かる」

京太郎「……《地球の本棚》?」

哩「……着いてこい。そこで説明ばする」


 そう言って、バイクにまたがる白水哩。
 後ろに乗れ――と。そう言いたげだ。

 淡を見る。
 床にへたり込んで、拳で目尻を擦っている。

 彼女を泣かせてしまった事に――胸に痛みが走るが。
 それでもこれは、譲れない事だった。
 須賀京太郎が須賀京太郎である人格の、柱となる部分。

 決して死ぬつもりはない。
 彼女の言うように、無意味に痛みを背負うつもりはない。
 何もかもを、自分の所為だなんて思っていない。


 ただ――何事にも相応の対価がいると思っている。

 オーズという大きな力には、相応の責任と義務が。
 過去に付けられた傷については、正当なる決着が。

 あくまでも自分の領分を護っている、そのつもりだ。
 彼女に語った言葉に――嘘偽りは存在しない。

 多分、その領分の感じ方が大星淡と須賀京太郎では異なるのだ。

 ある程度話し合う事で、妥当な点を探したり、京太郎自身も範囲を変えられるようにはなるだろう。
 だけども今は難しい。
 グリードによる襲撃に、アンクとカザリの裏切り。
 落ち着いて、淡と言葉を交わせる環境ではない。

 いずれ。落ち着けたのなら。
 その時はもう一度話してみる事にして、今は離してみるしかなかった。

 小蒔の言葉を聞いたのは、それが正しいと思ったから。
 セーラの言葉が胸に響いたのは、それが綺麗だと思ったから。

 今の混乱した頭では、淡の言葉は――判別できない。


京太郎(……悪いな)

京太郎(でもさ、自分の芯になるところまで……変えちまったら)

京太郎(それも多分、須賀京太郎じゃなくなるんだ)

京太郎(そんで今、俺には……芯が)

京太郎(何を自分の一番譲れないものにするか、ちゃんと分析する余裕がないんだ)

128: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 01:50:37.18 ID:8Rp8jDhyo
白水哩判定。どこまで話すのかなー

1~20:《地球の本棚》とWの変身システム
21~40:&ミュージアムの目的
41~70:&あの日(ビギンズ・ナイト)について
71~99:&自分たちが変身できる理由と経緯

ゾロ目:感動の対面


↓3

138: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 02:03:57.10 ID:OeBEzJUwo
>>131の判定:69

哩「……まず、《地球の本棚》はこの星の全ての出来事ば乗せた本棚ぞ」

哩「そこで検索ばすれば、一分を除いて大抵の事が分かる」

哩「その本棚で――お前らの居場所ば知って、何が起きとるかしっとーと」

京太郎「……えっと」

京太郎「リアルタイムマジ巨大グーグル先生、みたいな?」

哩「……」


 バイクを走らせながら。
 白水哩は常に何かを気にしていた。
 おそらくは――ミュージアムの監視。須賀京太郎はマークされているのだから、当然だろう。
 それ以上に、警戒している風ではあるが。


哩「そいで……」

哩「Wの変身は……ソウルサイドとボディサイドに別れる」

哩「属性ば表すソウルサイド……サイクロン・ヒート・メタル」

哩「肉体を作るボディサイド……ジョーカー・メタル・トリガー」

哩「ソウルサイドの人間と、ボディサイドの人間ば合わせる――そいがWの変身システムぞ」

京太郎「……ああ、だから」

京太郎「鶴田先輩があの場にいるって、そう言ったんっすね」

哩「ああ」

哩「そして――このソウルサイドは、《地球の本棚》ばもっとる人間ば使う」

京太郎「……じゃあ、鶴田先輩が」

哩「――ばってん」

哩「姫子は、本棚ばもっとらん」

京太郎「えっ……?」


 ソウルサイドを、《地球の本棚》を持っている――やや持っているというのが理解できないが――人間が担当するのであれば。
 翻ってそれは、ソウルサイドの鶴田姫子が《地球の本棚》を持っている事にならないだろうか。
 そうでなくては、不自然だ。

 そんな京太郎の疑問に答えるように、哩が言葉を続けた。
 どこか罪を思い出すような。
 そんな悲しみと痛みを伴った口調で。


哩「私たちは――本当のWでは、なか」

140: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 02:15:51.66 ID:OeBEzJUwo

哩「前に言った……私と姫子はミュージアムで研究ばされとっと」

哩「その正体が……」

京太郎「魂と肉体の分離と融合――でしたっけ?」


 京太郎の言葉を、無言で肯定する白水哩。
 本当のWではないと言われても――まだ、疑問が増えたに過ぎない。
 ただ、彼女の言葉の続きを待つしかない。


哩「そんな研究のおかげで、私と姫子はWに近い適性ば持っとった」

哩「そいけん――本当のWに代わって」

哩「私たちば助けてくれたWに代わって」

哩「ミュージアムのテラー・ドーパントに敗れた彼女らの代わりとして」

哩「私たちは……戦いばしとる」


 つまり、彼女の言い分をまとめるとこうだ。
 白水哩と鶴田姫子は、ミュージアムに囚われて研究をされていた。
 そこを救ったのが本来の仮面ライダーW。
 そのWもテラー・ドーパントなるものとの戦いに敗れた。
 その意思を引き継ぐ形として、彼女たちがWの代わりとして戦っているのだ。


哩「……ガイアメモリは、本来《地球の本棚》ば持つデータ人間が精製ばしよっと」

哩「ただ、そのデータ人間はミュージアムの手を離れた」

哩「そいけん、私と姫子が代わりとして選ばれた」

哩「無理やりに魂ば引きはがし、データ人間ば作るために」

哩「……融合は、逃げ出せんもんを作ろうとしていたけん」

哩「その能力ば誰かに与えて、データ人間を頭に宿して決して逃げられんようにするためぞ」

哩「データ人間に瑕ば与えたら、何が起こるか判らん」

哩「故に――共振ばする入れ物の方の腱ば切って、拘束して」

哩「閉じ込めて――使い続けるつもりやったらしい」


 思わず、絶句した。
 ガイアメモリを作るために――一体、一体どこまでの残虐を繰り返そうというのか。
 そのメモリにしたって、真っ当なものじゃない。

 武器を作るために、そのために。
 彼女たちの人生を踏みにじり、永続的な隷従を迫ろうとしていた――という。
 そんなふざけた事を、行おうとしていたのだ。ミュージアムは。


哩「……やけん、ミュージアムは私の敵であり、Wの敵ぞ」

145: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 02:28:40.80 ID:LlV1R1QXo

京太郎「……たった今、俺の敵にもなりましたよ」

京太郎「いや――前からそうだった。だけども」

京太郎「そんな事を聞いたら――もう潰すしか他ないって、分かりますよ」


 彼女たちのあの日の怒りの正体は、これだった。

 自分たちの体を弄ばれ、魂まで魔の手が及び。
 更に加えてその未来をも奪われようとしていて。
 助けに来た恩人が――敵に敗れたというのならば。

 あれほどまでに苛烈な怒りを持って、当然だ。
 京太郎が同じ立場であるのならば。
 明確な殺意を以って、ミュージアムの連中を皆殺しにする。
 それほどの所業だ。


哩「……そうか」

哩「見込んだ通りの男で、よか」

京太郎「……ま、買い被りかもしれないっすけどね」

京太郎「猶更、協力させてくださいよ。そんな連中に黙っちゃいられない」

哩「……こっちは端からそのつもりぞ」

哩「お前は……強か。ある程度、信用ばできる」

哩「やけん、こっちもこれだけ話した」

哩「ここまで乗って――飛び降りるようなら、首ば折る」


 そう言って、小さく彼女は嗤った。
 ガイアメモリを売りさばいている時点で京太郎の敵としては十分だった。
 セーラの敵でもある。故に、戦うと決めていた。

 そこに――これだ。

 もう、ミュージアムは叩き潰す相手でしかない。
 そう、決意を新たにする。


哩「そいで……まだ、《地球の本棚》はミュージアムの手にはもどっとらん」

哩「奴らの目的は、私たちば倒して《地球の本棚》の居場所ば聞き出す事」

哩「私の目的は、ミュージアムば潰して花田たちを取り戻す事よ」

京太郎「……白水先輩」

京太郎「そこは、俺たちじゃなっすかね」

京太郎「正直俺も――まあ、他人に手ェ回してる余裕があるのかって状況なんで、出来る範囲の事しかできませんけど」

京太郎「こんな話聞いたら、猶更頼ってくださいよ。俺で出来る事なら、協力しますから」

152: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 02:38:13.52 ID:cWVQdYjqo

哩「……噛んだ?」

京太郎「……噛みまみた」

京太郎「やだ……もう超恥ずかしい……」

京太郎「決め台詞言おうとするとすぐこれだよ、俺ェ……」


 なっすかねって。

 何度目だろうか。
 こう、決めきれないというか。

 ハードボイルド小説の主人公やハリウッド映画のならこうはならないでテイク2かなんかに移るんだろうが。
 どうにも現実は非情である。
 やだ、穴があったら入りたい。


哩「……おかしか」

京太郎「……はい、おかしいっす。馬鹿っす」

哩「そいでも、普段はとぼけとる風にしか見えんが……やるときはやる男」

哩「そう考えても――よかと?」


 薄く微笑みながら、こちらを窺ってくる白水哩を見て。
 本当の意味でも協力関係になれたのだろうか、と。
 そう――少しだけおもった。


哩「……とにかく、そこで障害になっとるんは」

哩「ミュージアムのライダー『ナスカ』」

哩「ミュージアムの首領、テラー・ドーパント」

哩「そいと、処刑人ぞ」

京太郎「なるほど――まあ、敵は多いって訳っすね」

京太郎「でもまあ、大丈夫じゃないっすか?」

京太郎「白水先輩と鶴田先輩でダブルライダー」

京太郎「そこに俺を加えたら、トリプルライダー」

京太郎「そんで俺の仲間を入れたら、もっともっとライダー揃いなんですから」

哩「……あんまり、事情ば話とーない」

京太郎「いや、信用できる人たちだから大丈夫っすよ」

哩「……身内に裏切られよるのに?」

京太郎「あ、はい。そうです……はい」

156: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 02:46:15.95 ID:cWVQdYjqo

京太郎「……ところで先輩も間違えましたよね?」

哩「……」


 だらだらと汗を流して、目線を反らす白水哩。
 だが、はっきりと聞いている。覚えている。

 コッチヲ見ロォォォオォ……。

 そんなオーラを出しながら顔を覗き込むが、ひたすらに背けられる。


哩「……知らん」

京太郎「ルナとメタル間違えましたよね?」

哩「む」

哩「……知らん」

京太郎「間違えてましたよね?」

哩「知らん」

京太郎「いやでも……」

哩「知らんったら知らん」

京太郎「ちょっと……」

哩「知らんもんは知らん」

哩「憶えてなか」

哩「間違いば気にする男は信用できん」

哩「そいけん、知らん」

哩「知らん」




【白水哩&鶴田姫子→須賀京太郎の好感度が上昇した!】
【須賀京太郎→白水哩&鶴田姫子の好感度が上昇した!】
【ミュージアムの目的と二人のビギンズナイトについて知りました!】
【須賀京太郎は、ゼロライナーを下車しました!】


193: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:15:56.52 ID:PvqxUWmXo






       TRAILER「過去と現在といずれの未来」





194: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:17:21.21 ID:PvqxUWmXo






   ┌────────────────┐
   │ これは――「呪い」を解く物語。   ..│
   └────────────────┘




195: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:18:53.83 ID:PvqxUWmXo


 ――始まりには彼らの善意と。

 ――見知らぬ誰かの悪意があった。



 ――悪意が歪めた、善意は傷に。

 ――傷は重なり、穢れと化す。



 ――記憶は穢れて、罪と変わり。

 ――罪は積もって、呪いに至る。



 ――呪いに負ければ、地獄に決まり。

 ――地獄の機械は、嘆きを奏でる。



 ――嘆きはやがて、叫びを上げて。

 ――叫びはいずれ、運命を紡ぐ。



 ――故にこの物語に英雄はおらず。


 ――そこにはただ、「呪い」がある。


196: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:19:48.93 ID:PvqxUWmXo


 ――「呪い」を負った者。


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、! ゙̄、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ:.:.:: : : : :ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ    \ : :!丶.:: : : : : : : : :Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `  「俺が……! 俺のせいで、父さんと母さんが……!」
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ         ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >





 ――「呪い」を解いた者。

      ':. :. : :.:: :l: l:.」: : : l__l:. :.: : : : : : : : L!: : :l!l_ i: : l!! : : : : :j : : : : l!: : : : : :!
    i:. .:. :. ::. :.i:.l! i: : :.:i .!: : : : : :l : l : l i: : :.j:!. ¨l: :.L.!: : : : :i! : :l!:: l::i: : : : : l
.     ,: : : l: : : :l!:|. ヽ:.|!l  ': : : : : :l! :j: リ..l: :./.l!  .i:./ l: : : : :i:i:: :i:i: i: :i: : l:::::l
     ',: : :i: : : :l::l ,,ィ笊示ミ、、.: :.:.:|!ノイ .ィ=示.=zv、   ! : : ..ム;l.:.i::i/ :::i: :l::!.:.l
     ゝ:.:i: : : :l: l{{ う:::::::::l  ` '    う:::::::::::::lヽ .ノ. イ  ilノ::::::::::::!::!:l.l:.!
       ト:._: :i :l. !:.:.:.: リ        i:.:.:.:.:: : リ 〉 (    .i::::::::::::::::!l::l .|l
       |: : :ヽ!::l    ̄             ` ―‐''   丿  ,.':::::::::::::::::j!;'  !
.         |: : : ::::::i """     '      、、、、、      イ::::::::::::::::::::/
.       l: : : : ::::'.                  /´::::::::::::::::::::::::::: /
.         ',: : : :::::::>        v‐‐ッ       ..<::::::::::::::::::::::::::::::::/   「弱いからって、強くなるのを諦めるのって――勿体ないですよ?」


197: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:20:52.24 ID:PvqxUWmXo

 ――「呪い」を継いだ者。


: : : : : : : : : : : : : : : : : :  |: : : : : : : / }: :/ |: : : : : : : :}i: : : : :  ゚。: : :ト :_:_:
`  …‐- :_:_: : : : : : : : : ト .,_ : :  ̄ `ヽ/: /   : : : : : : : :ハ: : : : :  |: : :゚。
      /: : : : : : : : :..|―/―: : : :/ /: :\  |: : : : : : //  !: |: _,. : : :.|: : : : ゚。
      /:: : : : : : : : : : -|: /: : : : /__/ィ′ \ | : : : : : : : : : //,.斗|'"´: : : : : :j |: : : : : ∧
.   /.: -‐…|: : : : :/ |/ |: : :. イ¨んィi:≧=ュ、  !ハ: : : : : : ://´  j八: : : : : :ハ:!--== 、:
  ´ ̄     ∨: : :{    |: :./ { |:.:{lilノ:.:::::/∧ j′|: : : : :/斗:f斤「㍉}: : : : /: ||: : : : : : : {
           ∨{:∧     } /   乂: : ::jソ    │: :/ んィilノ:::/ /.|: : : /:..:.リ: 、: : : : : :,
           ∨:ハ    ″     `¨¨´     |/  {: : : :ソ  /:.:|: : /: :ハ:.i| \: : : : :
            〉: :\__                    `¨¨´  /:..:.:|/: : :| Ⅵ   \: : :
              /ニリ : / ヽ    :.:.:':':':.:        、     /⌒:, : : : : :.l リ    \
           /ニニr}/   \                :.:':':':. /\ ∨: : : :.′
          ィニニニ∧      、    `ー--  .,,__        /.|  ヽ ∨: : /
     /二ニニニニ∧       \             >=} } } ∧ 乂/      「俺はなぁ……あの日から、不死身なんや」
.   /ニニニニニニ=∧       丶         <二二//    ∧
.  /二二二ニニニニニ∧       / > -- <二二二二//     \
/ニニニニニニニニニニ∧         / }ニニニニニニ//        |
 <二二ニニニニニニニニ∧__    /   |二二二ニニ//   /     |
ニ>  <ニニニニニニニニ∧   `   /|ニニニニ/イ  /      \




 ――「呪い」を受けた者。

                                         /..........................................\
                                        .'...../_........./.........ハ....................丶
   /:::/────;:/   :.:.:..::.::.::.:.::.::.:.:.:..::∨:.:.:.:.::.:∧         /...../\\/.....,.../ | |........lト、...、..:,
   .':::/ ̄ ̄ ̄ ̄::/   :.:.:/ ::.::.::.:.::.:.:.:.:..:l|.:.:.:..::.::.::.::.   .     ///........../...../|./  И.......リ...∨==
  .:.:.:′.:.:.::../ .::.:..′    V:..:..::.::.:〔、:.:.:.:::}|.:.:.:..::.::.::.:.::        /.-/........./|..../,/'_`ヽ |....../ __:,.. ∧、
  ::.:.:.:.:.:..::.,イ .:.:.::!      i::.i.:..::.::.ハ :::.::.八.:.:.:.::.::.:.::.:i       //..../ ......./...|./''竹不、. |/ ´__ レ'...∧\
  ::.:.| :.:.:::〔 |_:!:|     |:.:i::-‐/─}:..}/:|.:.:\.:.:.:..::.::|     .'./l..../......../=〔  乂:ソ     ア刃`l...........,\\
  |:.::|{ .:.:..{人 八{     }八:/  〕ノ'|:.|.:.:.:..:丶:.:.::.:|     (′ ../.......,イ     ´        Vソ '..............:, 、.:.
  |..:八:..:.:{.:.:: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :|:i|:.:.:..::.::.ハ::.:.:|     \ .'......./人 __          ' ` ,:....、...........:, )′
  |.:.:.:..:\〃: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :l:リ.:.:.:..::.::.::.!::.:|       :{.....................八:..      -    .:......ハ.....、 ..l
  |.:.:.:..::.〔″.: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :〕γ ヽ::..::i::.::!        \{\八ト、..l.〕:::.....      .イ...../ .|...ハ..}
  |.:.:.:..::小                     }::..::|:.:.;             /ノ    >- <l.../}/ ..}/  }'   「……はい、お供するとです」
  |.:.:.:..::.:|      '                ノ.:.:.:..:              /  `\   ト、  }'′
  |.:.:.:..::.:|                   __/i..:.::.:./         -=≦ \     ,ヘ人∧
  |.:.:.:..::.:| 圦     - -        /〔 .:.:i|:::.::/       /´⌒ヽ    \  /、   >,〉 ` 、
  |i .:.:..::.| 八:`:..              イ\.:...::.:リ:.:/ ___
  |i .:.:..::.|__\:.:>            ├─\_/'´  /〉
  |i .:.:..::.||//// 〕ニ{´ 〕_斤     y∧// }_.]   //      「私たちで、ミュージアムば潰す」
.  八.:.:..::.|∨// /:.:.ト:/|/     /  \/::::ト //{
  ′ \:.:| V_/'.:.::.Ⅴ_ゝ   _/      `ト:|   ̄
.     Ν_   -‐= ´ /    へ        ノ   =‐- _



198: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:22:11.10 ID:PvqxUWmXo

 ――「呪い」を嫌った者。


             .      ,  ´            ` 、
                /                 \
                //: ..::              ....:.:ヽ
               //:.:.:.:/.:.            ..:.:.:.:.:.∧
            //  :.:.:´:.:.:.:.:....:.:.:   ...  .......:.:.:.:.:.:.:.:、: ',
        .1}   } .:./  .: ::::/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト;.:.:.:.:',:.:.:.:.:.:. ', .',
.         7ミニ彡 .:/:.:.:// /  ://}.:.:/ ,' .ヽ:.:. .',.:. 、.:.: |..:.∧
    __  { ,'.|   /}/:.:.://:/:.:.:.:.:..´/. ./ ./ /   V...ノ:.:.:.',.:.:|.:.:|:∧
.  /7}  ヽ{| ./.ノ.:.:.:./:/.:.:.:.:.:./  メ;..':.:/.     .V.;.:.:.:.:.}:::|.:.:|:.トヘ
.    {人_ .ヽ_ミx´,:.:.:./:/:.:.:.:ーx_  //ァ/    ./イ:.:.:.:.:.|.:.|.:.:|:.:ヽ.ヽ
.   ゝ   ̄...:.:.:., |:.:./:.:':.:.:./  _≧≦_.´    ._x≠キ":.:.:.|.:.|.:.:|:.:.:.:》 〉
   __`''ーt―r ' ./.:.,:.{:.l.:.:イ ',.〈丁≧ァ`    k´r‐=≠、.:.:.:.!.:.:.:.:!;/,_'_
r''´,-=、::`''ー==≧:.:.:.{{::';|:/ ゝ_,  r';_; }.    ./ 5、_/;}lノ:.:.:.|.:.:.:.:|.// ,Xァ   「そんな記憶は――私が壊す」
.` .≧=-`''-、_.:.:.:.:.:.:.:r<ヘ:.|.  ヘ ``'''.        ヾソ-'./.:.:./|.:.:.:.:|/ /  `、
         ̄´ /´.ヘ V   :ヘ      ,      /:.:.:/:/:.:ノノ /:::   .∧
        ト ./   ヘ ,ヘ   ::::> _  __ __   ,/イノ::::レ'/ /:::l:::    ∧
        |:`,'    :ヘ ヘ   ::::::::::::>.、 _, =r<:.,'.:.:.:.://// :/:::      ` ー、
          八_}    .:::.ヘ ヘ  ::::::::∧‐-   ./:/.:.:.:.:/::.//イ .l.::: .:::::::::::     }
        ,イ   .. ::::::::.ヘ .ヘ   ::::::∧`''ー.〈_:ゝ、:.:∧//:/:  |::::::::::::;:': .::::::  /




 ――「呪い」を避ける者。


               / : : : : : : : / : : : : : : : : : : : : : : : : : \
             /: : : : : : : : : :′: : : : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ
               _厶-ァ=: : : : : : : : : 〃: : : : : : : : : } : : : : : : : : : :.
         ,. : ´ ; : :´: : : ト、: : :、i: : :″: : : : : : : : : : : : : :| : :i: : : :ハ
        /: : /′ i: : : :|: :ヽ : l: :├- : :_/: : : : : :′: : :| : :|: : : : :|
        . : : : :/  i: : :l : : : |、: : : |: : |: ://:`ヽ /.′:/:斗ャ|: : : : :|
     /: : : : ′ j: : :l : : : |: :、: : |: : 抖-ァ=ミk'^ / : /l/}ィ j: : /: ;′
     .′.: : :i   : : :l: : : : |r‐=ミ!: : | /(__ y个厶イ.ァ㍉ //: :/ }/
      : : : : : i    i: : :|: : : : l|  |: :| 弋ーク     /、y イ: }/:.、
    . : : : : :|    i: : :|: : : :八   :|: :| 、、      ゝ'7 (|: :|_}ヽ: ヽ
     i: : : : : |   ,: : : | : : : /|^トu: : :|         ` .′(|: :|_} ヘ: : .   「……はい、はい。はい、残業代と危険手当お願いしまーす♪」
     |: : : : : |   .′: :i| : : : /|: | : l: : :|、   r__ッ   ,′ (|: :| }  ' : ',
     |: : : : :! /: : : :八: : : :/,_ゥへ: : |'^ .      イ_,, ´|: ; ,'   i : i
     |: : : : : : / :/: : : _; \ : : \/ ヘ |  {`爪 : \ト- 匕|/く    | : |
     |: :{ : : : ∨ /〃⌒トミk: : : \ハ|\  `'<ヘ: : :ヽ  / ∧  | : |
.    八 : :{:、: : :∨:{{     `\: : : ヽ /\  Vヘ: : : 〉、 ≠ ヽ ; : ;
      \: {\ : : 、       ヽ : : ハ  ∧ V \:{_彡'    ∨ /
        /\\\ :\         ': : : }`ヽ、ヘ }/ /^ヽ       V
     /: : :∧: \\ :\  \  }ハノ   \}/ /   }      }

199: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:24:04.96 ID:PvqxUWmXo

 ――「呪い」に敗れた者。


   /:::::::::::::::::|````´   |::::::::::::::::::::::::\:::::::|
   |:::::::::::::::::::|       !、:::::::::::::::::::::::::::|;;;;;;:|
 /::::::::::::::::::::,!        \:::::::::::::::::::::;;:::::i\
. |:::::::::::::::::::/       _, -‐二二、:::::;::::::〉:_/:::::|_
 〉::::::::::::::〈 ̄二二、  彡/l::::::::::、`i::ノ1::/く ::\::_」 \
/:::/:::::/|:::ノ/ |:::::::::i丶 .   O::::::::::}イ レ   }::/ \‐-、\.
|:/ |:::::|/:::::::、 2:::::d      ゝ,,,,゜/ '    /:// ̄ ̄\/ ̄/ ̄/
  ,>:>;:::::゙、 "ー'       ,,,    __//.,.-‐' ̄`ーイ _/|_/
  /:/ /:::::::゙、 ''    '    .    /:::::::|  _, -‐'"! √
  レ  |:::::i:::::゙、    _, -‐'フ    イ::/|:::|     ィ. 〉
    "\ハ::::::\   `ー‐ '  /  ト-、__|    /!ノ
      ノ |/フヽN二ニー-- '    λ r/    !/
        _, -/..:..::/〉       |/〈    ノ、   「ほいじゃあ……あんたに背負わせた分、先輩の意地を見せたるけぇ」



 ――「呪い」に埋れた者。


                        ,ハ
                    ,ヘ.__i;!j_  ,:、
                   / ,'  ',r'},:'`ヾ ':,、
                  ,:'ハ.,:、  ,:'i!';  ,'、ノ!
                  !:';::':,_j':,_!::l!:{_,ヘ_ノj!::|
                  |ミヾ、:':,_::i!_/:::,ソ;':シi
    ,.-、               }、`ヽ.,゙'´::V:::゙'´,ン':,イ    「ただのナスカで……仮面ライダーなんかじゃない」
   _く.:.:.:ヽ,.;ァ_,、           ヾ}゙ヽ、゙ーv-‐',.ノ,::iソ
r':γ',.-'\.:.,.}'ソ.,.ヘヽ ,.-ァr‐:、   }:》'〉、,ニ=ニ_,:':《::{
,ソ'゙´/了,:':',{_:r'_,.:':ンヾー'-‐'-{、,r-ヾ,j!、,へ、/i::::〉'=ュ ___,.-‐、
,.ゞ'゙,ンぐ`ヽト, ̄二ニ='--:_-‐-'、丶,.c: : `'ー‐'´,.-ァ'´ ̄{ ,.ン';'ヽ:i
〈,.{_,.=ミ}`゙'ヾヽ_: : : : : : : : :.`゙'ー<`ヽ:,.-‐==‐-、{,_   ゙ト、:ヾミ:.':,
./i!´  ㍉ン'\iコ、_」ヾr‐-、'ー-.,_;.:\;_r'´    `ヽ:.`:,:':, ゙ヽ.:.:.{:',
{__j、  ,ン'´ ̄` ̄   \: :\‐-{ヾ;.:.:ヽ、/㍉_,ノ:〉;'  }:、  \.:.i
   `゙'-.,______,ゞ、,ノ\:.:.\辷廴i:.:,j!   .:/.:.:〉' i! 〉、__';}
           `ヽ,}.:.:r-丶.: .\ ゙'ー'---‐;'.:.:.:./ ,.:r'|! i!'  {
             i゙ァ:!___,\.:.丶. _____j!.:.:.:.;ヾ;' _,'-'==-;!
             |j.:r====-、丶.: \===‐ュ.:.:.ヾ;/  ㍉,`';
             i'.:.:.:./ ̄ヾ:ニ:\.: 丶.:.:.:.:.:.:.:/-、   r-'.:.'i
             `'i-'r、   _   ;'丶.:.:\.:_,:':r‐-ゝ、 ,>:/
              !ヾ'.:':,  i::!  ;'.:,_.:':\.:.丶〈::::',:::,::ヽ.{_,ン'
              r'‐、,:'ュ-‐'「゙'.,(:・,)、'´丶.:.:.:ヾ:::',::',:',:Y
             ;'I!゚i!' ,:'´⌒':, i!l]I!j! i! _,.:-\.:.:ヾ'ー、iソ
             Li!:l!_ ':,、_,.ノ,.'--‐'´    丶、.`弋、
             /  /`'ー-‐'  ':, _______ ';゙<._,.:ン
            ;'ー-、; i!     i! ':, ';.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧':,

201: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:25:55.71 ID:PvqxUWmXo

 ――「呪い」が生んだ者。


                       ハ`丶、 _,ィ==、 ___
                       Vハ: : __/フ´¨¨´c、ヽ
                      /j::::∨/:。::゚。:: ゚。:゚。: ::L ̄:::ア
                      /´}}||::::l:: :、゚:。゚。:゚。::゚。゚。゚。: ::|: /
                   ヘヽィ´jjリ:: :|: : : 、:゚: 。: ゚。゚。::゚,r'ハ∧ ,==、
                  /ヘj/{{ l: : : |: -ミ、}: c o: : :/: :: :}/ 三ミ、、ヽ
                /ヽヘ::::/|:: : :Z{ー-、l:: ::,':: ::ムニ、_ノ|\ }ハハハ
               ,.' ::/|ゝ/{llll}`、_/ `丶'|: :,': /=ノフ::}:::\|\__|ヽヽ
              ,:'ミ /ヨレ'ミ/´ラハ {l ,ヘ }レ、,'::/イ/}:,、||\::{_/:::ヽ:::ヽヽ
           ,、_,、_ {-、/ヨ/ミ/〃イ {、 、、::レ、_/_ / レ´//<_j::}:: :: :丶='テ
        ,,、,ヘ´ ,、  ,'__ハ__|==l::::/Vハ、  ー─r、_V--'レ'{:/,ィ´¨]_リ: : : : }fー}j   「僕たちグリードは、決して満たされない」
      r、イv': : :', ´: ::|-/c:∨Eリ:::|\∨|ゝ、<__V___r‐f}リ:しU´¨厂ヘ: : :/:⊃|
     /rゥ  rゥ:::〉c :|/: : :::||Ell:Vj  くヽ、二ニニフイ ノtリ:::::::::ノ!: : ::∨: |  }
  ___ ∧: : c: : : :〈: : cレ:: :/::V| |: :{¨丶  。',______/ /_::::≠/||: : : : ::|Oi {、
  \ /: : :',: : : : : :c\: : : /: : : | |: : :',  `、___} ∠ ゚ノ´ _ _ /: :/イ: : : : :ハ いリl
   |: : :: : ',: : c: : : : >ノc: ::c:V:c: : :\ c } {c / /: : : : : //|: : :、: :ハCいj
  /∨/7: :\∠/´|} |: : : :c: : :c:: c : ::Y`ー'ゝ‐ァ7: : c: : : cイ:〃/: : :\ハ い
  ̄ ∠_/:: : :/´》 《| |: : :c: : c: : c: : : :},ィ´¨`ヽ./: cイ c: : c :c: /|: /: : : \c い



                                                    ,
                                                       / !   ,.x―-   .,___
                                                   /i/ j ,.≪:/::::::::::::x≦⌒⌒ア
                                                  ; i  /::::::::;:::::::::;:::::::::::::;。≪/―‐ァ
                                                   j l  !:::::::::!::::::/::::x≦―‐ ”:.: : /‐- 、
                                                  ハ ヽ l!¨!:::::::::/:::/:::::::::::::ィ:::--:": ://
                                                   i :.  i!:/⌒ヾ::/::::rテ":::::/::ィ: :/:.:/ァ
                                                ハ ヽヘ ,  .....l/7r≪z≦::::::r≦7:.: :/
                                                     %  ,i   ....l//............` ≪!//:.:/:.ア
                                                  ハ ヽヘ!   ...j/.................x=≦: :/ァ〈
                                                 ヤヽ 圦  ...'............_,.イ//::j/ //7/-‐ァ
  「俺はな……お前らみたいな馬鹿が大嫌いなんだよ」                   \ハi`ム  ......,ィ/////:/ィ/r' ァ   ≧=、
                                                 r’ ヾ:::::i \...///x=≦´i!:.:ィ//    x≦
                                              ≦     圦、,、  , - 、rヘリ´//  __ ィ三≧ 、
                                              そ     ∨i`Vヽ/-v'´i/ r ” z=≦三三三三≫ 、
                                               /`ヽ、   `ヽ 、__/ ィ  r≦三三三三三三三≧-。.
                                            ,.≪ニ三三≧-。.  ≫--=≦_,. ィ三三三三三三三三三三三≧
                                          ≦三三三三三三三 γ⌒ヽ≦三三三三三三三三三r―==   ”
                                            ∠三三三三三三≫'’ 乂 ノ  `≧=―-===≦ ̄¨


203: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:26:40.47 ID:PvqxUWmXo


 ――「呪い」を与える者。


          /: :,イ:f^リ≧ミ丶: : : : /: :|: |: : ≦彡ミ、
         ,:: {: :|: ゝ': : :,=、: : : : ,:'ゝ、レ’: : :: ,ヘソ: ヘ
         .: : L: : : >': : ノ: : ノ: : : : Y: : : : :ゝ ヽ: : : .
         !:: : :: : /: く: : : : : : : :.=、 | r=、: :: ::、::::≧、ハ
        ,: : : : :/: : : : : へ: : : :(rへ j:ノフ: : :へゝ::ヘ::::い
        ノ: :: : :/、ー<彡へ::\: : :: :`ーイ::/: ノ\: ::〉::::}!
       (: : : :/: :ーニ {: :{:::::>__≧、: : :/ <ミ::| ノ|: : :ヘリ
        }: ∧: :|i!i!ハ\!Y    ヽ'     .Y}レクゝ'!: /
        ∨: :Y:!i!i!、: ゝ____,、        .ヘ_彡'リi!| {7               「ハロー、モンスター」
    __ノ≧--V: :|:: ゝミ丶: : :: : ゝ-.......,ヘ......彡': : :// : y! 
_r<      >: ::{: : : :`ヾ、ヽ!: : : : ゝ-=|=-≠: :イ彡'   )_,、===≧ミ、__......
   ><      ヘ!、: :f: :`ヽ、:ゝ=r-...: : :;: : /| ゝイ7/`)/  /   /   `¨丶 `ヽ
> ミ、   丶、.、  しへ: : : : :f`ゝ' ,ィ==Vミ、  `¨ ///´ヘ./      / ̄ ̄ ̄ノ   (\
      X  \丶、ヘ: : :い: : ∨ //´r==、 ゝ)  ノ!: : :∧'   /≠\/    //    7イス
丶、 ノ   ノ   \ \: j: :、: :弋__ X__r-、_ノヽ_/: : : /===ヘ' ,===、 \ /≠、=--/ /
   丶、 '     へ: :: :\: : 、: : :f: : :/\: : |: : :/::::::::::::::::::レ_  \__ X   >’   /ヘ、
\    丶、     ',:::::::::::丶、: }: イ /\ 丶:/:::::::::::::::::/´   ヽ  ノ> ’     /L_≠
  X       ─≠',::::::::::::::::\./>< 丶∨::::::::::::/   > ’      ,  '   / \、__
_  \__    ',    ',::::::::::::::::::::\:::::::::::::,=、::::::::::/  >’       ,  '     |     二ニニ>




 ――「呪い」と離れる者。

                           ___
                        ...:":::::::::::::::::::::`::...、
                     ´::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                ./::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ
                //'::::/::::::::::::/:::::::::::::::::::::: ハ:::::::::ハ::::/!、
                {l /::::/::::斗::十:::::::::::::::::、/::::::!:::::::::::!/::イ::\
               /l::::::{::::::! | ',l::::::::::::::/:イト::::::}::::::::::l〃/!、:::::ヽ
              / 从 从:::::|.斧ミ,:::::// |:!',:::| !::::::::::!/// ヽ::::ヽ
             〃   ./ヽ\| 弋り∨  "笊卞ミj::::::::/彡/     \ハ
             /    ,'::::::::::/! ,,,     .弋_ソ/:::::::/ Y       ',:!
                 l:::::::::/八   '    ''' /::::::://        l!
                 |/|::/   ヽ  `    〃::::メ、::\       }
                   / _二"> --< _ムイ┐ ヽ:::ハ
                    /-}    ハ  ̄    -┤   ヽ!
                    {:::|__>'":]   へ   !
                 _ ノ y::/::イ /   ヽ   |        「テディ、カウントダウンを……」
                / ./  /  /     ハ  |
            .  ///   /   |      l l
             / / /:/   /       !      j /
             ,, ! !::|  '      |      / ./
             l | |:::;,   |      /     ./ /
             l |、 !::∧ .!    / /   / /

205: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:30:16.75 ID:PvqxUWmXo






┌──────────────────────────┐
│  ――ここには神はなく、奇跡はあらず、英雄はいない。   │
└──────────────────────────┘






206: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:33:28.16 ID:PvqxUWmXo



              ,. -‐- 、_
            }ニ>‐ 、::::::::ヽ`ヽ、 /}
           /:l  \ \::::::::::', ヘ::v ll
             /::::l\  \__\::::::}ヽl:::l ll
          l:::::::lー‐ ヽ r‐‐ 、ヽv{И /ヽ
          l::::::::`ヽ__V     \\ /  }
             l::::::::::::::::::l       ',l l  /
            l::::::::::::::::::ヽ、    /l l_/
           ヽ::::::::::::___,ィニ-ィ`´ レ{   「怖いけどよ……逃げたその先の方が、もっと怖いんだ」
           }\::::{∠/ ̄/  /´
            ハ::::\ ̄__∧_/
        __/  ̄ ̄\二>` ̄ハ_______
  _____,<::::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ l::::::l:::::::`ヽ:::::::`ヽ
/::::::::::::::::`ヽ::\::::::::::::::::::::::::::::::< 二二 > 、l::::::::::::::',
::::::::::::::::::::::::::::::ヽ::ヽ::::::::::::::::::/ /彡ゝ゚〈_ノミ>::::::__::::::l
:::::::::::::::::::::::::::::::::::}:::l::::::::::::::/  />彡_> ハミ/:∧:l \l
::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ハ::::::::::/  /{>、_>,ハ/ イ }V\_/
::::::::::::::::::::::::::://:::l l:::::/  /::::}‐‐f /=}::{=V⌒Vニィ
::::::::::::::::::::://::::}::::l lニl  l_/ /ヽ<ニ Yニ/ />彡/
V二二二./:::::::/::::::l lニl   l=]  } } ] l lハ { {l I\/
ー ― 一':::::::::::/::\/:::ヽl   lニニィ 〈 〈ニ llニ///ミ∧
  /::::::::::::::::::/::::::::::::: ̄:::V V彡 >' ヽ= ='::\/::::lハハ
 l::::::::::::::::: /::::::::::::::::::::::::::V V_/ヽ::::} 〉 〈/ ̄,':::::::V l               ┌────────────────────┐
 l:::::::::::::::∧::::::::::::::::::::::::::::V \二 }::レ < >r/:::::::::: l l               │ ――いるのは、「呪い」に抗う人間だけ。     │
_/:::::::::::::/  }‐‐― ::::::::::::::::::\  >==イ }::::::::::::::::l l               └────────────────────┘



209: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:37:44.20 ID:PvqxUWmXo


「俺は……俺の、本当の欲望は……!」


「あなたが忘れたって――――私は、大好きだよっ」


「ハッ……呪われた運命なんて、この俺が壊したるわ」


「辛いときは……それでもにっこり笑うんですよ?」




「あーあ、どうして僕がこんな事……」


「ノーウェイ、ノーウェイ……事故です、事故。事故だから――とりあえずはブッ飛ばしてから訊くとしましょうか」


「先輩ライダーとして、意地をみせたるよ」


「……ったく、貸し一つだからね? あとで何か奢りなさいよ」



「ああ、やっと――――誰かを守れたんだ」


「返して貰うぞ、私たちの人生ば……仲間ば!」


「俺はな……お前らになりたかったんだ」


「地獄の、その先まで相乗りしとーとです」




「あなたは、もう一つの虚無……。さぁ、滅びを――地獄を楽しみましょう?」



「やめろ……! よせと言っている……!」


211: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:40:24.37 ID:PvqxUWmXo


 善意を胸に、悪意を殺し。

 傷を身体に、穢れを払い。

 罪を背中に、呪いを破り。

 地獄に頭に、嘆きを嗤い。

 叫びを耳に、運命を喰らう。



 そんな――ちっぽけな人間たちの。

 ちっぽけな「呪い」に関するだけの、御伽噺。



213: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:44:28.64 ID:PvqxUWmXo


: : : : :/ : : : : : :| : : : :|.. : :. ゙、: . ゙、゙、. \
: : : : : |. : : : : :i |: : : :i:|. : : : ∧: :、.i. .i: : . ` 、
.: : : : : !: : : : : | |、: : :| | : : i | !: :|:| : |:、: : : : : : >
: : : : : :| : : |: i 「! ヽート!、: : リ  !: |ハ: ト : | ̄ ̄
.: : :,..-、|: : :i: :|: !゙、 _、!二゙、-| イ: リ ! |ヽ:|
: : / へ.゙、 :丶ヾヽ<´{::::i` ヽ! 1!|:/| :!ノ゙、リ
: :ヽ    \ : :!丶   ̄     Vイ:ハ |\:i
.: : 丶    \゙、        `> リ  `   「いいぜ……だったら見せてやるよ」
ヽ: : :`┬ 、  ヾ          /
  i: ;ィノ          ,....-ィ /
,,:‐レリ    _       ̄ /
゛=!_    \ `ー-、_  _/
::::::゛== 、 \   / ̄ヽ、
::::::::::::::::::::::゛===-、    >




                 ┌──────────────┐
                 │ 「――――変……身ッ!!」  .│
                 └──────────────┘




                        /: . : ィ!
                  , 、.≠フイ: :': : : :,.._j
              ,.ヘ_ /,、j》/:,..--、='´: :=、]
              {ヽ:\V レ: /: : : : ヽ='´二7
              |:,..'::`丶:::{: : : : : : : : }-':::::∧
              、!: : : : }: :\:: : : : : r' {::::-':::::!
              、:: : :ノ!:i!:': ゝー、≦、`ヽ:::::::::l           「俺の強さを……人間の強さを……!」
                、:/!j: :i!:: : :',::::`ヽヽ、/:::::::::i
               、|!:::}!: i!: : :j}、:/::ゝ':::::::::::7
                、!、::l: :__: ::!、、イ:::::::::::::::::V
                i \ゝ'´::`丶、::::/::::::|リ
                  ヽ:::}: l:::レ':::::::::::::::`ヽ.      ,..ィ≦ ̄``丶、
                 ,..≦ニニニニニニ≧X:::::: ̄ ̄ ̄アイ:::::::::::::::::::::::::::::::\
               ,x'/シク 〃ミヽ/`rァ、 \:::::::::/r'、、, 、::::::::::::::::::::::::::::::::::',
              /_彡'、小リr、≠:::ユ_/:::::、 ヽ::::| |\、  `丶、::::::::::::::::::::::::l
            ,ィク‐---フ7ー‐‐'、ゝ ヽイ! ー--ソ  ニ' !::::::\ゝ 、    丶、:::::::::i!
       ,.. ─==///L[_フ /r彳::ミ/7_/ュ》'  ゝニセ! |ニ i!:::::::l::::::::`::≧、丶、 ヽ,、!
      /::::::::::::///:// 》、ゝ-シミ |}〔::!、{::、、 丶、=シ7 !-':::、:::::、:::::::::::::::::::丶、ノ、/,'
    ,'::::::::::/´/l ヒ彡'、ゝ} 〕'/ゝ='::::7/::/// ==/ク  i::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::i! 、/
    |::::::, ' //::| ト/, ノ《::、ゝ='^ゝリ'へ_,、 r=、 // ./:::::::::::::::::::、::::::::::::::::::::::::ゝ 、
    ∨/ //:::::i ニ/ 、_》イゝ─=='::::::::::,へ、ゝ'/、 /::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::ヽ }!
     、  //|:::::::i 、、///::::::::》、|i|《l:::::r'/ ̄::/  /:::::::::::::::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::、',
      、/::::l:::::::::、 、/  ̄ヽ::||/个〕!:::|| r'::/  /、::::::::::::::::::::::::::::::∧:::::::::::::::::::::::::、',       _
       \::,:::::::::::、/\/:-、、、l!、w//ニ//  /::::::::::`丶、:::::::::::::::::7  、::::::::::::::::::::::\    , ' /´'7_
        ,::::::::::::::::、.、 `ー‐=='、==彡'  /::::::::::::::::::::::::::::\::::::::::,'   ヽ::::::::::::::≠ニ`i! / / //
       ,::::::::::::::::::::、:::!≧=───<i' l l:::::::::::::::::::::::::::::::::::::\、,'     、:::::/::::::::::/|  ////´
        ,:::::::::::::::::::::、:::|:::::::::::|l |:::::::::::::| 、 \:::::::::::::::::::::::::::::::::/ノ      〉/≠===/,j! {///
       ,':::::::::::::::::::::::::ゝ::::://:::::::::::::: ̄ヽシ` !:::::::::::::::::::::::::}i'_r、_    }//二ニ/イ! i|//
       i{:::、::::::::::::::::::/ {/ヽ、j::=、r===、__:::::}f'__j-、_:::::::::::j7´ `ヽ幵=、 《//:::::/ i|  、j
       i{:::、::::::::::::::::::/ {/ヽ、j::=、r===、__:::::}f'__j-、_:::::::::::j7´ `ヽ幵=、 《//:::::/ i|  、j

214: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:45:07.22 ID:PvqxUWmXo
                                            ,.ー-‐.、
                                          ヽ、   ヽ  __
                                          /,..-ニ‐- '"_,..)
                                          ' ´/  , _ 、´
      .:_______.: . . . . . . . . . . . . . : '          ,. ''" ,. -‐/ _  ̄\
    .:/ / r─‐'‐ァ r─‐'ニニニニ7:.,ィ─ァ‐===‐‐二/   , ',. -一' ./..'/     .}
   .:/ /'  = フ'¨,r ュ,rフ/二二フ/  7´' ∠/ ∠¨_ / ,. '′  ,..,.  ,/    ./
   7 / /ク r'/ / 三/ /´//ー‐/ /-'´//─‐,≠/ /    {  \ヽ      i'
  /─'ー‐‐^ー―――^ー―´   '==='  'ー‐´       ー'´        `´\ ヽヽ   !
 /K A M E N  R I D E R _   _ .           ,.'⌒   `,. l   !  ー"ヽ  ヽ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄l l  //.          ! ゝ-‐'´ /l  .!  `ー-、   }
                         | |//         __. \  /  }  .}    ヽ/
                               l  、 ヽ   、-、 ,.-, ,' r‐、ヽ `ヽヽ  j  ノ
              ._______| |ヽ ヽ_ヽ.∨ /__.ゝ ー’ノ___゙、`'   / ___
               ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉 ./ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ }   ./  ̄ ̄ ̄
                                  / ./.               ヽノ
                                     ̄


215: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 17:47:21.26 ID:PvqxUWmXo








 ――この物語に奇跡なんてない。



241: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 18:50:15.82 ID:AUQXnijOo
【昼】

 あれから、「知らん」と言い張る白水哩に連れられて。
 須賀京太郎は、地下道の中に居た。


京太郎「……映画かなんかみたいだな、これ」

哩「再開発んときに、取り残された場所ぞ」

哩「街の地下に眠っとるから、身ば隠すんには丁度よか」

京太郎「……なるほど」


 道が狭いのならば、尾行の探知は容易で。
 張り巡らされているがゆえに、色々な場所が出入り口となり。
 それ故、相手を攪乱できるのだと彼女は言う。

 勿論地下道には僅かな灯りすらなく、ネズミなどの小動物が這い回っており。
 正直なところ暗闇の齎す、得体のしれないものへの不安で男である京太郎ですら足が鈍るが……。
 何かカメラのようなものを片手にした白水哩は、京太郎に構わず進んでいく。


京太郎「……これから、その先代のWのところに案内してもらえるんですか?」

哩「……」

哩「それは、なか。そこまでお前ば信用しておらんけん」

哩「そいでん、行き場所がなかと聞いたけん……住処ば紹介してやる」

京太郎「……ありがとうございます」


 ああ、傷口が塞がっていてよかったなぁと。
 あまり衛生的によくない場所を歩きながら、思う。


カザリ『全く、そんなので死んだらどうするのさ』

アンク『お前が死んだらメダルが集まらないって事も考えろ』

京太郎「……!」

哩「……どうしょっと?」

京太郎「……いえ、なんでもないです」


 背後から声をかけられた気がしたが。
 そんなものは、京太郎の頭が――記憶が生み出した、都合のいい幻聴に過ぎなかった。

 二人は、もういない。
 京太郎と袂を分かったのだから。


京太郎(……やけに、さ)

京太郎(背中がすーすーすると思ったら、そういう事か)

242: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:00:04.21 ID:g1NQ4Hl0o

 鉄のクリップでできた肉体に。
 磁石を付けられて――引きはがされた。
 そんな錯覚すら、覚える。


京太郎(……だい、じょうぶだ)

京太郎(俺にはまだ力がある……終わっちゃいないんだ)

京太郎(だから、何とかできるんだ……何とかしなきゃいけないんだ)


 しかしそれにしても、沈黙が続く。
 足音と何かが蠢く音以外は聞こえず、ただ歩き続けるのみ。

 元々――というかアレ以来――京太郎も多弁な方ではなくなっていたため、この沈黙は心地よい。
 その筈なのに……。
 やけに、落ち着かなかった。


京太郎「……先輩」

京太郎「ここって、携帯の電波とかどうなってるんすか?」

哩「……通じる、筈やと思っとーけど」

京太郎「――もしかしたら!」


 アプリを弄って、GPSの情報を探る。
 カザリとアンクの携帯には、いつでも駆けつけられるようにGPSを搭載していた。
 もしもあいつらがそれを忘れているのならば。
 京太郎から、居場所の探知が可能か――と思ったが。


京太郎「……反応、なしか」


 現実は非情であった。
 否、そこまで都合がよくはなかった。

 電波が発せない場所か、発せない措置がしてあるらしい。
 こんなのは、あのグリード二人には通じないようだ。

 抜け目がない二人だ。
 敵に回した事が、なんとも空恐ろしくなる。


京太郎「……そりゃ、そうだよな」

京太郎「逆の立場でも、俺もおんなじ事するもんな」

哩「……」


243: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:02:58.34 ID:g1NQ4Hl0o

1~20:「……」
21~40:「……割り切れ」
41~70:「お前が今すべき事ば、考えろ」
71~99:「……ふとんがふっとんだ」

ゾロ目:「……泣け。辛いなら、泣いてよか」


↓4

252: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:11:31.84 ID:g1NQ4Hl0o
>>247の判定:81

哩「……ふとんがふっとんだ」

京太郎「……へっ」

京太郎「どこに、布団が……?」


 とはいっても、彼女はこの暗闇でも視覚が可能。
 そう呟いた以上、何事か起きたのであろう。
 オーズドライバーを取り出し、腰に装着する。


京太郎「……敵は、どっちですか」

哩「……敵?」

京太郎「敵ですよ……吹っ飛んだんでしょう?」

哩「……えっ」

京太郎「えっ……」

哩「……ん?」

京太郎「……ん?」


 吹っ飛んだと呟いた割には。
 ダブルドライバーを持たずに、こちらの顔を見る彼女。
 なんというか。
 緊張感とか逼迫性なんていうのは皆無だ。

 ああ、これは……。
 もしかして……。


京太郎「……俺の事、笑わせようとしてくれました?」

哩「……」

京太郎「ちょっと暗くなってるから、気分転換とか……そんな感じで」

哩「……」

京太郎「……それで、布団が吹っ飛んだ――と?」

哩「……」

哩「知らん」

哩「知らん。私は、何も知らん」

哩「何も言ってなか。空耳ば聞いただけぞ」

哩「私は何も言っとらん」

哩「知らん。知らんったら知らん」

260: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:23:12.01 ID:g1NQ4Hl0o

哩「知らんけん、知らん」


 そう言って、ぷいと顔を背けてしまう白水哩。

 ああ――この人。
 不器用っぽそうだけど、こっちの事を考えてくれるのだろう。

 だから、まあ、慣れないギャグなんかを言ってみて。
 それが見事に滑ったから、こうして白を切っているのだ。


 そう思うと――なんだかくすぐったいような気がして。
 自然と、笑いが零れた。


京太郎「ぷっ、ははは」

京太郎「ん~~~~~」

京太郎「そのギャグ……なかなかイケてますね。面白かった。マジに大爆笑ですよ」

京太郎「お笑い芸人になれますよ、白水先輩」

哩「……ん、そうか」


 興味なさそうに腕を組みながら。
 ちょっと嬉しそうに、頷いている。

 ああ、あの時は――なんだこのライダーなんて思ったけど。

 話してみて、それから分かる事ってのも多いらしい。
 淡にしてもそうだった。
 その時の印象とか対応で、すべてを判断するってのは――やっぱり勿体ないんだろう。


京太郎「……白水先輩」

京太郎「ありがとうございます……おかげでちょっと、気持ちがほぐれました」

哩「私は何も……知らん」

哩「気に入ったんなら、もっと考えとく」

京太郎「そうっすね……どうです、こんなギャグ」

京太郎「『哩だけに参るわー』……とか」

哩「……」

哩「……寒か」

京太郎「えっ!?」



【白水哩&鶴田姫子の好感度が上がりました!】

263: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:41:37.33 ID:ee6gFfHgo

哩「……ここぞ」


 そして連れられた部屋には、ただ毛布と電球が置いてあった。
 缶詰が積み重ねられており……これを食べろ、という事なのだろう。

 白水哩と鶴田姫子は、別の場所に居住しているらしい。


哩「地図は渡せんけん、聞いて覚えろ」

哩「いいか?」

京太郎「……俺、そこまで記憶力よくないんですけど」

哩「大丈夫、私もよう迷いよるけん」

京太郎「大丈夫な要素ねーよ! むしろ不安しかないっすよ!」

哩「……む」

哩「今のボケは、よかよ」

京太郎「お笑い芸人ネタまだ引っ張るの!? しかも俺がボケ!?」


 どうやら、褒められたのが大層嬉しかったらしい。

 彼女の中では、須賀京太郎がボケとして定着しているようだ。
 どう考えても逆である(ギャグだけに)。

 というかもう一人の相方さんもツッコミなので、コンビというよりお笑いトリオとなるんだろうか。


哩「……冗談は置いとく」

哩「大体聞いて、なんとなく道ば覚えろ」

哩「なれるまでは、ガジェットば貸してやるけん……安心すっとよ」

哩「ただ、注意は二つ」

哩「出るときも入るときも、なるべく私に連絡ばしろ」

哩「そいで、忙しくなかていうなら……お前ば案内したるよ」

哩「ただし、外でん私に話かけん事。同じ入口からは入らん事」

哩「お前には、ミュージアムからの監視がついとる」

哩「悪かと思うが、私たちは捕まるわけにはいかん」

哩「そんときは、お前ば見捨てさせて貰う」

哩「恨みたいなら、恨んでもよか」

哩「これは……絶対に譲れんけん」

京太郎「……いや、恨みませんよ。先輩の状況なら――俺だってそー思う。誰だってそー思う」

264: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:50:49.33 ID:SFls1qOYo

京太郎「それに――なんつーんすか?」

京太郎「そこで見放されても、見捨てられたなんて思いませんよ」

京太郎「ミュージアムの追っ手をブッ倒して、監視してる奴とっちめて、メモリをコナゴナに砕いて」

京太郎「それで――改めて先輩に連絡すればいいんですよね?」

京太郎「だから、先輩の方こそ悔やまないで下さいよ」

京太郎「俺はそれを覚悟してるし、納得もしてる」

京太郎「それでも負ける気なんてない――って。生き残るって」

京太郎「それだけの、事っすから」


 まあ、実際のところ。
 仮に逆の立場であり――何とかできる力があるのなら。
 自分は、助けに入ってしまうタイプだと思うが。

 それでも――彼女たちのように――背後に、絶対に渡してはならないものがあるのなら。
 その時は恐らく、彼女たちと同じ事を行うはずだ。
 なってみなければ、何とも言いようがないが……。


哩「……ん」

哩「お前んこと、根性なして言ったが」

哩「お前は根性がある。そん事は――多分、お前の魅力ぞ」

京太郎「そうっすか?」

京太郎「ありがとうございます」

哩「……」

哩「事実けん、褒められる筋合いはなか」

哩「そいよか――始めるぞ」

京太郎「うっす」


 それから、彼女から大まかな構造を聞く。
 どの出口が、どこへ向かっているのか。
 どこに繋がっているのか。どんなところへ行くのか。ここがどこなのか。

 彼女も完全に把握はしておらず、こちらも完璧に覚える事は出来なかったけど。

 それでも一応、地下を通って歩き回る手段は得られた。


【京太郎が地下道について暗記しました!】

265: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:58:57.88 ID:SFls1qOYo
【放課後】

 さて――それじゃあ、何をしようか。

 今の状態なら、外を歩き回る事も出来なくはない。
 幸い、白水先輩も手が空いている事だし、道案内や出入口などからの帰投時の監視もできる。
 電話も通じるようであるし……どうしようか。


 鴻上会長のところに、アンクとカザリの裏切り。
 それと――セルメダルの件について話しておくのも、やっておいた方がいいかもしれないし。

 また例によって場所を変えた(具体的な場所の説明は避ける)と、伝えてもいい。

 街を歩いて、ヤミーやイマジン、ドーパントやそれの断片について探してもいい。


 さて――と。



267: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 19:59:25.08 ID:SFls1qOYo

1:白水哩と話す
2:鴻上ファウンデーションに向かう
3:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧)
4:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
5:自宅に帰る
6:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)



↓4&判定  ※現在の事件ポイント:+6


判定
1~20:ライダー襲撃
21~40:動き出す魔の手
41~70:ライダー周りは平穏
71~99:平穏です

ゾロ目:特殊イベント

274: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 20:04:14.23 ID:SFls1qOYo
>>271の判定:10  ※事件ポイント+9

よって、ライダー襲撃発生。


1~20:大星淡がヤミーと戦闘
21~40:新子憧、仮面ライダーバースがグリードにより襲撃を受ける
41~70:江口セーラとナスカが戦闘
71~99:神代小蒔とイマジンの戦闘

奇数ゾロ目:どれか二つが発生
偶数ゾロ目:須賀京太郎、ドーパントと出会う

↓3

297: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 21:52:48.66 ID:jcCPdoTvo
【放課後】

京太郎「――はい、もしもし、どうしました?」

小蒔『京太郎さんですか? イマジンが……!』

京太郎「――ッ、分かりました!」


 細かい場所を聞いて、白水哩にそこへの案内を頼む。
 一刻の猶予もない。
 彼女の背中に並ぶ形で、バイク――マシン・ハードボイルダーに跨る。
 地下坑道を――暗闇の通路を、バイクで爆走する。


哩「……須賀」

京太郎「なんでしょうか?」

哩「負けんな。それだけぞ」 

京太郎「了――解ッスよ!」


298: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 21:56:10.47 ID:jcCPdoTvo

1~20:咲キャラと契約して、モブキャラを襲う
21~40:咲キャラと契約して、咲キャラを襲う
41~70:モブキャラと契約して、モブキャラを襲う
71~99:モブキャラと契約して、咲キャラを襲う

ゾロ目:特殊イマジン

299: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 21:56:36.90 ID:jcCPdoTvo
↓3 や

305: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 21:59:44.38 ID:jcCPdoTvo
誰得

モブキャラ同士とか
モブ同士なら……凄まじいのを出していいよね


モブ(契約者)の人格
1に近いほど極悪、9に近いほど善良。0は特殊
↓3


モブ(被害者)の人格
1に近いほど極悪、9に近いほど善良。0は特殊
↓5

316: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:16:41.34 ID:jcCPdoTvo

 神代小蒔は――仮面ライダー電王は混乱していた。
 イマジンを倒さなければならない。それは決まっている。
 人を護る事にも不満はない――だが。


「てめええええ、内芝ァァァァァ!!! ブッ殺してやるゥゥゥゥゥゥウウ!!!」

「おう、素手でこいやコラァ! 山口ィ!!」


 イマジンと戦いつつも。
 その後ろで、契約者と……襲われていた人間が、今にも殴り合いというか殺し合いに発展しそうだ。
 一体、どんな経緯があったのか知らないが。
 それはちょっと、困る。


小蒔「あ、あの……そういうのはちょっと別の場所で……」

山口「うるせえんだよ、オイ! てめーこそ俺の邪魔するんじゃねーよ!!」

内芝「おい、ねーちゃん……そいつこっちに寄越すんじゃねーぞ! ちゃんと戦えよ!」


 スズメバチを思わせるイマジンと切り結ぶ、電王。
 その後ろで――喧騒を飛ばす二人の少年。

 年のほどは京太郎と同じか、やや上ほど。

 あれは――地毛ではなく、染めているもの。
 緑色と赤色の毛を揺らして、怒鳴り合っていた。

 地下通路から出た京太郎は、溜め息を漏らした。
 あれではおそらく、小蒔には戦いづらいだろう。
 後ろでも戦いが始まるかもしれない。ただの人間同士の。
 かといって説得だけで止まるとは思えず、イマジンから気を払う訳にもいかない。


 それに対しての案はいくつか。

 その①:さっさと攻撃してイマジンを撃破してこの場を立ち去る。
 その②:とりあえずあの二人を黙らせる。
 その③:小蒔と協力しつつイマジンをこの場から遠ざける。

 問題があるとしたら、その①だと後々あの二人の問題にまで首を突っ込まなければならない事。
 その②、まさかオーズの力で黙らせるのは拙いって事。その間は小蒔が一人になる事。
 その③、置き去りにされた二人は多分殴り合いを始める事。


 さて――。

317: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:17:31.82 ID:jcCPdoTvo

1:奇襲でイマジンを攻撃する
2:二人を黙らせる
3:協力してイマジンを遠ざける

↓4

322: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:19:35.62 ID:jcCPdoTvo





君たちどうしてそう地雷を踏みたがるの?

340: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:32:16.23 ID:jcCPdoTvo
>>321の選択:3

京太郎「……あっちはほっといてもいいか」

京太郎「なんかあっても、自業自得だろ」


 正直なところ、だ。
 勝手にやりたいなら、勝手にすればいい。

 怪人に襲われているなら助ける。
 イマジンが契約を曲解しているとか、ヤミーで欲望が暴走しているとか、片方がドーパントとして正常な判断能力を失っているならともかく。
 そうじゃないなら、勝手にやってればいいだろって気分だ。
 そう思うだけのものが、あったのだろう。

 流石にそれでもどちらかが死んだら、見過ごしたとして嫌な気分が残るが。
 それよりも、その二人に構って小蒔が怪我をする方が困る。

 勿論、一応警察に通報をしておくが。
 それ以上は京太郎の知り得るところではない。結局のところは、あとは自分たち次第だ。
 京太郎が彼らについて負う責任は、それだけだ。


京太郎「――変身」

344: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:39:05.90 ID:jcCPdoTvo

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:45
HP:50/50
スタミナ:49/49
気力:72/72
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
・メダガブリュー:『至近距離~近距離』にて、与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする。ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する。セルメダルを3枚消費
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
★グランド・オブ・レイジ:使用宣言時、戦闘判定-10。
               宣言時の判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計+コンマ(大)』の固定HPダメージ
               ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)が、コアメダルを砕く。DEFにて減衰可能。セルメダルを1~4枚消費
               セルメダルの消費枚数分、戦闘判定からマイナスの代わりにダメージ増加(最大+3)。全てのフォームで使用可能

《プトティラコンボ》
 ATK:55 DEF:55
・レンジ:至近~遠距離
・恐竜の王:戦闘判定+15。飛行を得る
・欲望の破壊者:コンマゾロ目時、またはダメージゾロ目時に相手のコアメダルを破壊する
・メダガブリュー:与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする
★ストレインドゥーム:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて90の固定HPダメージを相手に与える。DEFによる減衰が可能
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+15+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、コンドル×1、クワガタ×1、バッタ×1、トラ×1、チーター×1、サイ×1、ゾウ×1、シャチ×1、タコ×1
              プテラノドン×2、トリケラトプス×2、ティラノザウルス×1、パンダ×1、カンガルー×1
※タトバ以外からでもスタートできます


                   &


【電王】 神代小蒔
技能:5
HP:31/31
スタミナ:31/31
気力:85/85
ATK:20
DEF:20

(レンジ:至近)
・イマジンズ:以下のフォームにおける場合、小蒔の戦闘技能+40。HP・スタミナ+10
 《ソードフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+20・DEF+20。戦闘・追撃判定+10。初期のみ気力+30
 《ロッドフォーム》=(レンジ:~中距離)。ATK+15・DEF+20。戦闘判定+5、撤退・追撃・奇襲判定+15。相手の気力を毎ターン-10
 《アックスフォーム》=(レンジ:~近距離)。ATK+25・DEF+25。初期のみ気力+20
 《ガンフォーム》=(レンジ:~遠距離)。ATK+25・DEF+20。戦闘・奇襲判定+10。追撃・撤退判定-10。ダメージを受ける度に気力-10
★フルチャージ:戦闘判定-10。『自分ATK-相手DEF』+『気力消費分/4』の固定HPダメージ。DEFによる減衰可能



                     VS



【ワスプイマジン】
技能:30
HP:46/46
スタミナ:46/46
気力:40/40
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~中距離)
・イマジン:契約が完了して過去に飛ぶまで、戦闘終了と同時に契約者の「記憶」を頼りにHPを回復させる
・爆破針:相手へ与えるダメージに、コンマの大を上乗せする

349: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:48:09.58 ID:jcCPdoTvo
1に近いほど極悪、9に近いほど善良。0は特殊

だから、3は『極悪と普通の中間の加害者』と2は『極めて極悪に近い被害者』
そら、極悪ならとんでもないこと起こるわさ

ちなみに、まあいっとらんかったけど……前のモブが大体4レベル(ドーパントは中毒で3くらい)や
一般人って繰り返し言ってたからね。それぐらいだよね



①後々姫様からのお説教で拗れそうになる(狙われるかも)
②京太郎、漆黒の殺意で黙らせるか平然とボコボコにする
③楽しようとしたら対価が必要だよね

366: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 22:58:38.24 ID:jcCPdoTvo
>ヒーロー道とはかくも死狂いなり


【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎                 【ワスプイマジン】
技能:45                                   技能:30
HP:50/50                                 HP:46/46
スタミナ:49/49                    VS        スタミナ:46/46
気力:72/72                                気力:40/40
ATK:40                                   ATK:40
DEF:40                                   DEF:40

   &

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:41/41
気力:115/85
ATK:40
DEF:40



>須賀京太郎のスタートフォーム及び距離(至近距離~近距離)を選択してください


↓3

373: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 23:06:12.12 ID:hNp7/vpWo


 ――タカ! ――トラ! ――バッタ!

 ――タットッバッ! タ・ト・バ! タ! ト! バ!


京太郎「さて、と……」


 メダジャリバーを抜き放つ。
 イマジンとの戦闘は、久しぶりだ。

 小蒔は何とか距離を取ろうとして、それも上手くいかないようだ。
 メダジャリバーと共に、ワスプイマジンへと飛びかかり、蹴り飛ばす。


京太郎「……お待たせしました」

小蒔「京太郎さん……!」

京太郎「とりあえず、あの二人から引きはがしましょう」

京太郎「このままだと巻き込まれるかもしれない」

小蒔「ですが……」


 いつ暴力沙汰に発展するかも分からない。
 そう言いたげな視線――仮面越しだが――を向ける小蒔。

 京太郎は、やれやれと息を吐いた。
 そして、イマジンが立ち上がるまでの間に小蒔に耳打ちする。


京太郎「……警察、呼びましたから」

京太郎「止めてくれますよ、警察が」

小蒔「でも……」

京太郎「大丈夫ですって。一応、俺からも言っておきますんで」

京太郎「小蒔さんは、イマジンの相手をお願いできますか」

小蒔「はいっ!」


 電王が、イマジンへと向かう。
 首を鳴らして――京太郎はその場に残る二人に向き直った。


京太郎「……ああ、そこの人たち」

内芝「なんだてめえ!」

山口「あ、新手か……?」

京太郎「俺はどうでもいいだろ? それよりも――さ」

京太郎「ここで殺し合いするようなら――殺すぞ?」

381: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 23:15:40.73 ID:hNp7/vpWo

 確かに、だ。
 京太郎には何とかできるだけの力がある。
 その力には、相応の責任があると――そう思っている。

 故に、だ。
 人の手に余るものなら。法や警察では対処できないものがいるなら。
 それは――己がやらねばならない事であると思っている。

 イマジンしかり、ドーパントしかり、ヤミーしかり、グリードしかり。

 だから以前、ヤミーと共に人を襲っている者は止めた。
 ドーパントと化して、女性を襲う者も止めた。

 いかなる事情があったとしても。
 これは京太郎の独善でしかないが――人に余るものを見過ごすのは、己の責任となるので止める。
 そう考えている。


 だが……それ以上については知らない。
 それは国家の仕事だろうし、法が決める事だろうし、警察の領分だ。
 京太郎はそこに、下手に介入はしないと決めている。

 そこまで背負う義理はないし――限(キリ)がないし。
 また、最終的にどうしたいかなんてのは個人の領域だと思っている。

 京太郎が戦うと決めたように。
 誰かしらにもそういう意思があるのなら――やりたいと思うのなら、やっても良いのではないか。
 責任をとれるのなら、己で覚悟が決まっているのなら、そこから先は自由だ。
 そう思っている。


 故に――だ。
 警察が来ても人を殺そうと。
 そう思うだけの何かがあるのならば、あとは勝手にすればいい。

 ただ、京太郎なりに出来る事はする。
 一応は止めるし、それが他にも及ぶようなら潰す。

 故の、警告。
 それでもやりたいのならば、やればいい。


内芝「ひっ……」

山口「ぁ……」

京太郎「とにかく、伝えたぜ?」

京太郎「後で分かったら――残ってる方を追い詰めて、それで殺す」

京太郎「俺は逃がさない。俺は許さない。俺は絶対に妥協しない」

京太郎「どこまでもどこまでも追い詰めて、それでこの爪で――全身を引き裂く」

京太郎「だからおかしな事考えるんじゃねーぞ。いいな?」


 京太郎の殺気に怯え竦む二人を残して。
 オーズ・タトバコンボは、戦場へと突撃する。

385: 1 ◆0.Qbx.1vGpX2 2013/02/26(火) 23:24:56.66 ID:hNp7/vpWo
【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎                 【ワスプイマジン】
技能:45                                   技能:30
HP:50/50                                 HP:46/46
スタミナ:49/49                    VS        スタミナ:46/46
気力:72/72                                気力:40/40
ATK:40                                   ATK:40
DEF:40                                   DEF:40

   &

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:41/41
気力:115/85
ATK:40
DEF:40



>須賀京太郎は【通常方針】、神代小蒔は【通常方針】です
>オーズとイマジンの距離は【至近距離】、電王とイマジンの距離は【近距離】です


 オーズ:45+下3コンマ+?           VS   ワスプイマジン:35+GMコンマ
 電王:45+下2コンマ+10+?


>↓3 須賀京太郎及び神代小蒔の戦闘方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします


※オーズ:  電王: の形で
※小蒔のコンマは下2にて判定
※京太郎のコンマは下3にて判定
※ワスプイマジンは双方に判定勝利できない限り、攻撃できません(京太郎たちの数的有利)

392: 1 ◆0.Qbx.1vGpX2 2013/02/26(火) 23:38:13.21 ID:hNp7/vpWo


>#ワスプ通常方針ブンブン
>通常方針

オーズ:45+69=114 
電王:45+6+10=61
ワスプイマジン:35+66=101

ダメージ:(5+9)+13/5+40-40+2(ジャリバー)=19


>攻撃方針にて2倍! ワスプイマジンに37のダメージ!
>メダガブリューの効果にて追撃! +9のダメージ!
>ワスプイマジンに46のダメージ!

>オーズはスタミナを6消費!
>電王はスタミナを1消費!
>ワスプイマジンはスタミナを6消費!




【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎                 【ワスプイマジン】
技能:45                                   技能:30
HP:50/50                                 HP:0/46
スタミナ:43/49                    VS        スタミナ:40/46
気力:72/72                                気力:40/40
ATK:40                                   ATK:40
DEF:40                                   DEF:40

   &

【電王 ソードフォーム】 神代小蒔
技能:45
HP:41/41
スタミナ:40/41
気力:115/85
ATK:40
DEF:40



>オーズは戦闘に勝利しました!

400: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 23:45:44.98 ID:j11BYZxYo

京太郎「――ッ」


 オーズの瞳が紫色に染まる。
 同時に地面へと拳を叩きつけ――そこから、メダガブリューを引き抜いた。

 使うのはこれで二度目。確りした意識を以って使うのは最初。
 どうにも、使おうとすると――己の中の恐竜のコアが呼応するようで気になるが。
 それでも今これは、京太郎の力だ。

 京太郎が望み、受け入れた紫色のメダル。
 奴が仮に、こう言ったとしよう。

 ――力が欲しいか、と。

 それには、二つ返事で答える。
 京太郎には力が必要なのだ。自分自身の誓いを護るための力が。誰かを護るための力が。
 そして今、それはこの手にある。


京太郎「どんな契約か知らねーけどよォォ……」

京太郎「そんなモン……俺が、破り捨ててやるぜ」

京太郎「テメーの、その体ごと――な」


 そして、バッタの脚力で跳ぶ。
 ジャリバーで首を跳ねると同時に、ガブリューを振り下ろす。
 重力に腕力が加わった恐竜の戦斧は、哀れなイマジンの頭部が完全に肉体から離れるよりも先に――。

 押し込み/押し潰し/引き裂き/引き千切り――食い破る。

 十字の形に。
 ワスプイマジンの肉体はひしゃげ、分断された。

 振りぬいた勢いそのままに背を向ければ。
 残ったイマジンの肉体が――爆散した。


京太郎「……っと、これにて一件落着か」

京太郎「大丈夫ですか、小蒔さん……怪我とかないですか?」

小蒔「え、ええ……私は平気ですけど」

小蒔「……京太郎さん、強くなりましたね」

モモタロス『やるじゃねーか、オイ金髪ゥ!』

401: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/26(火) 23:56:59.93 ID:LzIGCI4oo

京太郎「ま、お互い怪我がなくて何よりっすよ」

小蒔「そうですね……」

小蒔「それより……あの二人は、大丈夫でしょうか」

京太郎「あー」


京太郎(あれだけ言っとけば、多分やってないと思うけど)

京太郎(それでも、後々小蒔さんとことかに来たら厄介だしなぁ)

京太郎(まだ時間も経ってないから、多分警察も来てないだろうしなぁ)

京太郎(どうなってるか知らないけど……まあ、とりあえず)


京太郎「俺が見てくるんで、小蒔さんは戻っていいですよ」

小蒔「どうしてですか?」

京太郎「そこは……ほら」

京太郎「俺ってミュージアムにマークされてるじゃないっすか」

京太郎「だから、あんまり俺と一緒にいると不味いと思うんですよね」

小蒔「でも……」

京太郎「心配は嬉しいですし、小蒔さんとも一緒に居たいと思いますけど」

京太郎「でも、俺は小蒔さんや――その周りの人たちが傷付く方が、嫌なんですよ」

京太郎「モモタロスたちがいてくれるけど、小蒔さんは女の子じゃないですか」

京太郎「だから……ね?」

小蒔「……ぁぅ」

小蒔「分かりました! それじゃあ、京太郎くんに任せますね」

小蒔「ただ……京太郎くんの事を、私も同じだけ心配してます」

小蒔「だからっ! くれぐれも、喧嘩とかはしないでくださいね!」

小蒔「いいですね? 分かりましたでしょうか?」

京太郎「了解っす。もう、怒られたくはないですから、大丈夫ですって!」


 そう言って、神代小蒔と別れて二人の元に戻る。
 あれだけ脅しておけば、生半可な気持ちではやらないはずだ。
 だが……どうなるか判らない。

 ただの小心者ならいいが、小心者はそれはそれで恐ろしいのだ。
 追い詰めすぎると――後先を考えずに、牙を剥く。
 窮鼠猫を噛むという言葉があるが、まさにそれ。
 下手をしたら――変身前のこちらを付け狙ってくるかもわからないし、二人で煽り合いの口論の末に暴力沙汰に発展しているかもしれない。

402: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:00:35.42 ID:HqUEUgHto

判定
1~20:片方重傷
21~40:生身の京太郎に襲い掛かる
40~71:日本の警察は優秀です
71~99:京太郎への恐怖でカタカタ

奇数ゾロ目:その場には、いなかった
偶数ゾロ目:やったね京ちゃん、舎弟ができたよ!


↓3

419: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:15:22.40 ID:806ubDMWo
>>405の判定:93

 適当な方便――勿論本心ではある――を弄して、小蒔を遠ざけた。
 その理由はいくつかある。

 まず、一番困るのはこれ。
 あの二人がそれでも止まらずに、喧嘩や殺し合いに発展していた場合。
 京太郎は気にしないが、小蒔はおそらく気に病む。

 そして――自分が言っておく、と。
 そう言った以上、それで止まっていないのは京太郎の責任となるだろう。その場に於いて。
 それは嫌だ。京太郎の為に、小蒔が――傷付いてしまうのは。

 次に、困るとしたら。
 変身前の小蒔の顔が割れてしまう事だろう。
 モモタロスたちがいる為に、生身でも問題はないとしても。

 それでも彼女が付け狙われるというのには良い気はしないし、
 下手をすれば、モモタロスの加減が聞かなかったりイマジンとの戦闘に巻き込まれたり――。
 ともかく、彼女に何かしらの負い目や咎を作らせたくなかった。

 自分ならば、まあ狙われても今更失うものなどないし。
 それに、紫色のコアもある。生身でも十分戦える。
 する気はないが、あまりにこちらを狙うのであれば――暴力を以って排除するのも可能だ。
 それが、正当なる応報となる。

 とにかく、小蒔が共にいくのは嬉しくない。
 故に、彼女をその場に近付ける訳にはいかなかった。


京太郎「……っと」

京太郎「あんたら、まだ居たのか」

内芝「……ひっ」

山口「こ、殺さないでください……!」


 冷めた目で二人を睨むと。
 殺気か、それとも声の調子か――先ほどの仮面の男と京太郎が、同一人物だと気付いたらしい。
 小刻みに震えて、及び腰になる。

 ああ、よかった。

 こいつらがこうなっても――京太郎の心になんの痛みもないし。
 また、狙われる心配がなくなったのだから。


京太郎「ああ、もう行っていいですよ?」

京太郎「ただし――ここであった事を誰かに話したり、俺に近付いたりしたら」

京太郎「そん時は、分かるよなぁ……?」

内芝「は、はいっ!」

山口「金輪際、やりません! 許して下さい! お願いします!」

京太郎「オッケー。それじゃあ、さっさと消えてくれ」

424: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:28:23.86 ID:806ubDMWo

 あの時。
 グリードを殺害すると決めたときに、京太郎は則を超えたと思った。

 それまでの自分ならば、こんな言葉を使う事にも抵抗はあっただろう。
 精々、その後の事は知らずに、立ち入らないと決めて終わりだった。

 だが今――その殺人の経験を元に。

 京太郎は、己の中にある選択肢を見つけた。
 あるラインを。
 それが殺意や害意、暴力だ。


 暴力を起こさない為に、より大きな暴力や害意、言葉を以って脅す。

 優しい言葉で止まらない相手には、相応の手段を以って。
 甘さで何もできないのならば、厳しさを以って。

 最善と思える行動をするために、己の内で許容できる手段を全て使う。
 その時に、最もふさわしい方法を用いるのだ。

 言ってきくのならば、素直にやめてくれと言っただろう。
 或いは人道を解いてもいいし、それがどんな意味の行為であるのか改めて言い聞かせてもいい。
 だけれども――だ。
 小蒔が戦うその後ろで、諍いを続けていたこの二人。

 それは、生半可な説得では応じないと思った。
 ただの綺麗事なんかじゃ、まるで届かないのだ。
 それなら――殺意を、害意を、不利益を語るほかないのだ。


 誰かの命を護るため――それを奪う発言をする。

 何とも矛盾的であるが、使えるならそれを使う。それが結果となるのなら。
 自嘲などしない。
 冷静に、京太郎は己の暴力について分析した。


京太郎(さて……と)

京太郎(どうするかな……鴻上会長のところに行こうか)

京太郎(それとも、誰かに連絡だけとって白水先輩んとこ戻ろうかな)

429: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:33:32.45 ID:806ubDMWo
1:白水哩の元に戻る
2:鴻上ファウンデーションに向かう
3:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧)
4:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
5:自宅に帰る
6:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)



↓4&判定  ※現在の事件ポイント:+9



判定
1~20:ライダー襲撃
21~40:動き出す魔の手
41~70:ライダー周りは平穏
71~99:平穏です

ゾロ目:特殊イベント

※ただし、すべての事件ポイント上昇は(時間経過がそれほどでもない為)減衰中

441: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:38:09.71 ID:806ubDMWo
>>433の選択:2 判定:01 ※事件ポイント:+10

よって、ライダー襲撃発生。


1~20:大星淡がヤミーと戦闘
21~40:新子憧、仮面ライダーバースがグリードにより襲撃を受ける
41~70:江口セーラとナスカが戦闘
71~99:松実宥、イマジンと契約する(イマジン VS 新子憧)

奇数ゾロ目:どれか二つが発生
偶数ゾロ目:須賀京太郎、ドーパントと出会う

↓3

463: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 00:48:55.66 ID:806ubDMWo
>>444の選択:76

 さて、鴻上ファウンデーションへと向かおうか。
 そう思った、矢先だった。

 電話が鳴り響く。
 着信――発信元は、新子憧だ。
 これから向かおうとしていたのに、なんともタイミングがいいものだ。

 そんな風に電話を耳に当てたときに。
 そこから聞こえてきたのは、新子憧の涙声だった。


憧『お願い……助けて……!』

憧『宥姉が、変な化け物のに浚われて……それで、建物が燃えてて……!』

憧『私、戦った事なくて……それで』

京太郎「――場所、どこだ」


 今日は何かの厄日だろうか。

 朝にはグリードたちと戦い。それからカザリたちに裏切られて。
 夕方には先ほどのようにイマジンとの戦い。
 そこに来て、またこれだ。

 そうは思うが――まあ、自分がこうして暇をしていてよかったとも思えた。
 また、こうして忙しいのは悪くはない。
 その間、悩み事からは少しでも離れられるのだから。


京太郎「場所は分かった。任せろ、すぐに行く」

京太郎「――それと、だ」

京太郎「今その場所には、あんたしかいねー」

京太郎「なんかあったとしても、どうにかできるのはあんただけだ」

京太郎「俺も急ぐけど――戦える力、あるんだろ? 俺のバックアップなんだろ? その人の知り合いなんだろ?」

京太郎「じゃあさ、戦えるよな」


 こうしたらメダルの枚数などには構っていられない。
 ライドベンダーを使って、その場に向かう事は決まっている。

 相手がヤミーならありがたいが、ドーパントやイマジンだって事もあり得る。

 いつだって京太郎が誰かを助けられるとは限らない。
 そして彼女には、その力がある。戦いに身を投じるだけの理由がある。
 だったら――彼女もまた、戦えるはずだ。


憧『――ッ』

憧『当然、戦うわよ……宥姉を残して、逃げらんないから』

473: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:02:57.75 ID:YGE1BDu7o

憧『でも、一人だとまだ不安。宥姉を助けられるか判らない』

憧『自分で色々やったけど、あたし……こんなの初めてだから……』

京太郎「……ま、そうだよな」


 彼女が恐れているのは戦いもそうだが。
 それ以上に、護れるか――という事だ。
 己の親しいものを、己だけのてで護れるのか。護りきれるのか。
 実戦を経験しておらず、戦闘に対する自信がないのならそれも当然。

 尤も、京太郎とてそうだ。

 戦いに慣れても恐怖はあるし。
 だからこそ、もっと自分が強くなりたいと思っている。

 彼女の恐怖は、京太郎の恐怖と同じだ。


京太郎「……一人で駄目なら、仲間がいるだろ」

憧『……仲間?』

京太郎「俺もまだまだだし、やっぱり怖がりだけど――臆病者の分さ、そいつとは長い付き合いなんだ」

京太郎「〝恐怖(そいつ)〟相手なら、慣れたもんだぜ」

京太郎「お前の恐怖には俺も戦う。お前の敵には俺も戦う。一人分にも二人で立ち向かう」

京太郎「だから、安心しといてくれって。二人でやれば多分まあ、どうにかなる」

京太郎「でも……それでも、新子さんにかかってるんだ。判るよな?」


 まさか、だが。
 自分よりも後に戦う事になる人間と、自分より――あのときの自分以上の不安を抱えている人間と出会うとは思わなかった。

 京太郎も未だ、戦いは怖いが。
 それ以上にここでは、先輩面して――そっちの恐怖を止める方が先だ。
 声が震えてなんかいたら、新子憧の戦いにも支障が出る。

 故に、最大限の勇気で、最大限に尊大で傲慢に振舞う。
 自分がいるから、安心して戦っていい――と。

 ヒーローじゃなくても、この場に限って――その真似事ぐらいはしてみせる。


憧『今この場にはあたししかいなくて……ヒーローは後から登場するって事よね』

憧『分かった。絶対、宥姉に手は出させない。宥姉を護る』

憧『ただ――任せてもいい? あたしの分の、怖さもさ』

京太郎「……俺は、ヒーローって柄じゃねえけど」

京太郎「丁度、空きができたし……二人分なら背負ってやる」

京太郎「だから――任せとけよ、ヒロイン」

477: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:15:25.79 ID:YGE1BDu7o

憧『……それ、かっこいいと思って言ってる?』

京太郎「……だめですかね」

憧『ハッキリ言ってダサい。寒い。宥姉じゃなくても寒い』

憧『……でも、なんか肩の力抜けた』


 決めきれないというか、何だろう。

 昔麻雀部に居た頃からこうだっただろうか。
 どうにもまあ、何か調子に乗るとこう――失敗するし。
 最近だって、やたらと噛むし。
 ひょっとしたらさっきの脅しだって、自分で思ったほど効果がなかったりするのかな……と思えてくる。

 まあそれでも、落ち着いてくれるのなら幸いだ。


憧『それじゃあ……早く来てよね』

京太郎「――ああ、任しとけ。ヒロイン」

憧『それはもういいから……』

京太郎「……だよな、分かった」

京太郎「でもさ、まぁ……ピザの宅配より早く着くぜ」

憧『三十分とか遅すぎ。五万円ぐらい遅刻代貰うわよ?』

京太郎「……あー大丈夫だ、それより早いって」


 電話の向こうで、深呼吸の声。
 そして、何かカプセルが割れる音が聞こえた。

 どうやらいよいよ、新子憧も気合を入れて。
 これから戦闘に臨もうとしているらしい。


京太郎「それじゃあ、頑張れな」

憧『言われなくても――それぐらいはね!』


 それから打ち切られた電話を仕舞って。

 京太郎も、ライドベンダーへと急ごう……としたが。
 ひょっとしたら、バイクを使うよりも走った方が早いのではないかと思いついた。

 その分体力は消耗するにしても、だ。


 さて――。

479: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:17:13.72 ID:YGE1BDu7o
1:ライドベンダーを使用する  (1枚消費:残りセルメダル5枚)
2:チーターレッグで走り抜ける (スタミナをコンマ値の大きい方消費。0なら10)

↓4

490: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:32:07.96 ID:YGE1BDu7o

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎
技能:46
HP:50/50
スタミナ:49/49
気力:72/72
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~近距離)
・タトバコンボ:タトバコンボ時、スタミナ消費半減。
・欲望の王:戦闘ダメージゾロ目にて、グリードよりコアメダルを奪取
・メダジャリバー:レンジを近距離に変更。DEFが40以下の相手に対する与ダメージ+2
・メダガブリュー:『至近距離~近距離』にて、与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする。ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)
★オーズバッシュ:使用時の判定成功にて、レンジを『~超遠距離』に変更したうえで敵すべてに固定HPダメージ20。DEFを無視する。セルメダルを3枚消費
★王を統べる力:戦闘時【王を統べる力】を選択にて戦闘・撤退・追撃・奇襲判定+10。コンボ以外でのメダルを使用
           また、持つメダルによって、レンジも変更される。(至近~遠距離)
★コンボチェンジ:使用宣言時、次ターンより発動。
           メダルが揃っているとき、以下のコンボを使用可能。コンボチェンジの度にスタミナを固有値10消費
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。
                判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能
★グランド・オブ・レイジ:使用宣言時、戦闘判定-10。
               宣言時の判定成功にて、『ATK+オーズのスキルによる戦闘補正+秒数の合計+コンマの合計+コンマ(大)』の固定HPダメージ
               ゾロ目の場合は両方を加える(33なら6。00なら20)が、コアメダルを砕く。DEFにて減衰可能。セルメダルを1~4枚消費
               セルメダルの消費枚数分、戦闘判定からマイナスの代わりにダメージ増加(最大+3)。全てのフォームで使用可能

《プトティラコンボ》
 ATK:55 DEF:55
・レンジ:至近~遠距離
・恐竜の王:戦闘判定+15。飛行を得る
・欲望の破壊者:コンマゾロ目時、またはダメージゾロ目時に相手のコアメダルを破壊する
・メダガブリュー:与える全てのダメージに秒数のどちらか大きい方を上乗せする
★ストレインドゥーム:使用時の戦闘判定-10。判定成功にて90の固定HPダメージを相手に与える。DEFによる減衰が可能
★スキャニングチャージ:使用宣言時、戦闘判定-10。判定成功にて、『ATK+15+秒数の合計+コンマの合計』の固定HPダメージ。DEFにて減衰可能

※現在の所持メダル タカ×1、コンドル×1、クワガタ×1、バッタ×1、トラ×1、チーター×1、サイ×1、ゾウ×1、シャチ×1、タコ×1
              プテラノドン×2、トリケラトプス×2、ティラノザウルス×1、パンダ×1、カンガルー×1
※タトバ以外からでもスタートできます

            &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:53/53
気力:90/90
ATK:40
DEF:40

(レンジ:至近距離~遠距離)
☆クレーンアーム:戦闘判定+5。己の与えるダメージの秒数合計が8以下の場合、それを8として扱う。
☆ドリルアーム:与ダメージ+3。対ヤミー、対グリードの場合更に+2
☆キャタピラレッグ:戦闘判定+5。【距離を詰める】【距離をあける】で一度に2つのレンジを移動。1レンジまでなら距離を詰めながら攻撃可能
☆ブレストキャノン:【チャージ】が選択可能となる。【チャージ中】は攻撃が不可能。
            判定値も固定値:70で計算し、相手が戦闘判定に敗北していたとしても、判定値差を0としてダメージ処理に移行する。
            【発射】選択の戦闘判定-10。勝利後、【チャージ】を選択したターン数×20の固定HPダメージ。DEFでの減衰不可能
☆ショベルアーム:ATK+5。与ダメージ+2
☆カッターウィング:戦闘判定+5。飛行を得る
☆CLAW'Sサソリ:所持セルメダル枚数が1000枚である事が条件。戦闘判定+25。戦闘での与ダメージを2倍する
※ただしバースは例外的に、1ターンに☆二つまでの選択が可能となる


             VS


【スノーマンイマジン】
技能:35
HP:47/47
スタミナ:45/45
気力:60/60
ATK:40
DEF:45

(レンジ:至近距離~中距離)
・イマジン:契約が完了して過去に飛ぶまで、戦闘終了と同時に契約者の「記憶」を頼りにHPを回復させる
・滑空:飛行を持つ。持たない相手に対し、2レンジまでの距離を詰めながら攻撃する事が可能。連続使用は不可能
・冷凍ブレス:判定に勝利した次のターンの攻撃のダメージ+10

499: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:47:10.36 ID:6dzvWMx/o
>>483の選択:1

【放課後】

宥「あ……あ……」

スノーマンイマジン「ではこれにて、暖かくするという契約は完了です」


 松実宥は震えていた。
 それは、その怪物が見るからに寒々しいため――雪だるまだ――ではない。

 突如として怪物が自分の目の前に現れ。
 そして、『契約』を求めてきた。よくわからない契約を。
 それに――寒いと言ってしまった事で相手は契約が完了したと呟き。

 そうして、宥を廃ビルに押し込めると――そのビルに、火を放った。

 寒いというのを温かくするととり、そこから温めるならば火であると考えたのだろう。
 スプリンクラーも効かない、廃ビル。
 そこに松実宥は、怪物と二人っきりだ。


 そんな状況で彼女は寒さに震えながらも。新子憧の事を考えた。
 自分がこの怪物に迫られた時に、一緒に登下校をしていた憧は、彼女を庇おうとした。
 (ちなみに妹は再び呼び出しを受けていた。セクハラである)

 それでも押し切られて、そうしてここに至る。


 かつてないほどの恐怖が、宥を包んだ。
 未知の怪物。助けは来ない。自分を庇った憧の安否は。
 さまざまな言葉が、頭の中で渦巻く。

 助けを求めようとして――それでも宥は、口を開くのを止めた。

 涙に瞳を濡らしながらも。
 それでも絶対――絶対にこんな怪物を、恐れてなるものかと誓った。


 あの日助けてくれた妹のように。
 いつか手を差し伸べた少年のように。
 先ほど立ち向かった新子憧のように。

 自分も、恐怖に屈してはなるものか――と。
 彼女は渾身の力を込めて、己の心を奮い立たせる。

 それに対し、怪物は怪訝そうな顔をして。
 苛立たしげに、鼻を鳴らす。


スノーイマジン「なんだ、その目は……」


 絶対零度の視線。
 恐怖に体が凍りつきそうになるが……それでも、勇気を振り絞って。
 そんなときに――助けが、来た。


憧「雪ダルマがいるなら……季節外れのサンタクロースが居たっていいわよね」

501: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 01:52:55.12 ID:6dzvWMx/o

                    ,イ            ト、
                      ,//|!   .......----....    !∧
                  ////V´        .>、. //∧
                  〈////∧         V/// |
                  ∨///∧          V//l!
                    V///∧ー-----------}.//V
                   ト、V/// へ: : : : : : : : : ///V
                   ∨ヘ//////ゝ===v=彡'////|
                   ∨へ/////////|!///////,'    それで――こいつがプレゼント
                    V//ゝ、//////|!////イ レ,
                     ∨へ///ニユ¨Τ¨ユヘ//
                     ゝ、//∧、=ニ.十ニシレ '
                   ,ィ==ト、、ヘ  、=ニ.十イ/ク¨\ r= 、
                   / 丶丶、//ゝ‐ニニニ彡' / ,'¨ |  ト、r‐-...., へ
          ,...    . <///丶、//7-ヘ∨///|ヘ〈 /   ゝ '  | |////|  \
        /  ゝ≠¨Y//////////>-、∧ゝ//イ    -------L!]////|   ト、
       /    |   c∨///>   <¨¨レ>  ,7/7   ,.........、   ヽ|// ∧   |ハ
     ,イ´|     |   |V´,  ' r──===|  〃〃  /´   `ヽ   Y///.|   |--}
    ,ヘ___j     .!   !| |!  r──ニニニニl_ |!__|!  .,' _.............}!  .|///∧≠=--<ヽ
    ::::::::/     j   j:| |i r─r==ゝ─‐f |_ニニ===_ゝ─‐-、::::ノ,_,ヘ‐t-|¨¨¨]__[___j  |!
    〉_ノ     .,'ー‐‐‐‐i! !i |´    r=====ヘく ̄>──<¨¨    〉 ニ==ァ ̄c_|= |!:}!
    l       ///////| |  ゝ-≦≡fEiiiiiiiiiiiiヨ| |__/      ∨____/ ̄ ̄_──rt__l i!::|!
    V/   ////////∧ゝ | | j\≡ー====f¨¨ {_......-----}──‐rt ̄ ^¨¨¨¨ r\∧j|
     ∨彡イ、/////////∧、jヘ〕〔  || ー='ユ--─、:::::::::::::::::::::ノノ¨¨¨¨¨¨,','¨,','¨,','二L==ヨr'
     /////》////////////\>=、ゝ==≦>>‐ゝ 、::::::::::彡'Vー────≠| |_j_f|二ヨ
     ,'///////////∧/////─ァーイ´ }| ゚ ||二二)__)ミjL¨_j_j_jヘ<フ¨!¨|_]¨¨__| |____凵二j-、
    /´    ̄ヽ_/__∨//  〃|: : : : :l: : :!!___j )/////||/∧/  V/-ゝ  | | `i 八__ノ、
  , '  /´¨¨ヽ ,リ     ̄\ j|: :!: : : : 。: : リ: : : : :ノ¨//////.!!// |   ∨=、|  .| |  ! (: : ノ、
  /   /   !:::::::::::ヽ──==≠ | |: : : : : : : : : }: ̄: :ノ////////||// |   |//|j、 .! !  リ==7: : ノ
 《─〈 {  |::::::::::::::|_......--==7/\: ゝ──へ=彡'/////////!!/ ∧   \∧___j彡(: :シ

505: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:03:18.56 ID:Kfy3Uakeo


スノーマンイマジン「ああ? なんだお前――ぶへぇぇえ!?」


 その声と共に。
 撃ち出される――――弾丸/弾丸/弾丸/弾丸/弾丸。


憧「だから、サンタクロースって言ったでしょ?」

憧「プレゼントは鉛玉だけどね」


 声は――宥には分かる――新子憧であるが。
 姿は、まるで違う。
 メタリックな銀と緑を基調とした、パワードスーツのようなものだ。

 両手で腰だめにした銃から撃ち出された円盤状のエネルギーが、宥から怪物を遠ざけた。

 そのまま何度も何度も、追撃として射出された弾丸が、宥との距離を開かせる。
 突然の光景に頭が追いつかないが。
 どうやら憧は無事で、自分も助かったらしい。


憧「ごめん、宥姉……遅くなった」

宥「う、ううん……憧ちゃん、助けに来てくれたんだ……」

憧「そりゃ、あたしが宥姉をほっとくわけないでしょ」

憧「宥姉、無事? 怪我はない?」

宥「あ、憧ちゃんこそ、大丈夫……?」

憧「平気だって! しずじゃないけど、あたしも鍛えてますから!」


 そう、宥を背後に庇って。
 新子憧――仮面ライダーバースは、スノーマンイマジンへと向き合った。

 宥を守る。

 それだけは確かだが、どうしたらいいのか。
 ビルは火の手に満ちている。だから、すぐに連れ出した方がいい。
 しかしそれでも、目の前の怪物が邪魔をしてくる可能性は非常に高い。

 ならば、黙らせるか。
 だけどそれに時間を取られたら――今度は宥の命が危うくなるかもしれない。
 一体、どちらを優先した方がいいのか。

 そこまで悩み、考えて……。


憧「あっ」


 飛びかかってこようとするイマジン目掛けて、とりあえず弾丸を叩き込んでいた。
 壁を砕いてそのまま外に落とされるイマジン。
 さらには――彼には不幸な事に、落ちた先で跳ね飛ばされたらしい。バイクのブレーキ音と衝突音が聞こえた。

506: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:05:17.27 ID:Kfy3Uakeo
京太郎とスノーマンイマジンの戦闘距離判定

1~2:至近距離
3~4:近距離
5~6:中距離
7~8:遠距離
9~0:超遠距離

↓3

512: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:10:59.44 ID:Kfy3Uakeo
>>509の判定:5

【オーズ タトバコンボ】  須賀京太郎           【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:50/50                           HP:47/47
スタミナ:49/49                VS      スタミナ:45/45
気力:72/72                          気力:60/60
ATK:40                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:53/53
気力:90/90
ATK:40
DEF:40


>須賀京太郎は【通常方針】、新子憧は【通常方針】です
>オーズとイマジンの距離は【中距離】、バースとイマジンの距離は【遠距離】です


>須賀京太郎のスタートフォームを選択してください


↓3

517: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:19:51.68 ID:Kfy3Uakeo

京太郎「……うわぁ、すっげー嫌な感触」


 建物の壁を割って、何かが飛び出してきた。
 咄嗟にブレーキをかけたが、思い切り跳ね飛ばしてしまっていた。
 まあ、おかげで止まれたので良しとしても。

 おそらくはきっと――見覚えがない姿だから。

 あれは多分、バースではないはずだ。
 それならちゃんと避けるから。むしろ、見覚えがないと思った瞬間アクセルを全開にしていた。

 それで別のライダーなら困り者だが。
 まあ、いいとしよう。


京太郎「……さてと」

京太郎「それじゃあ、遅れた分はちゃんとやらねーとな」

京太郎「――変、身」


 ――シャチ! パンダ! カンガルー!


 ドライバーにメダルを挿入して、そしてオーズに切り替える。
 新子憧は間に合っているだろうか。
 それでも、火災を放ってはおけないので水流を出せるシャチを選択したが……。


憧「宥姉、掴まってて!」


 そんな声と共に、壁を蹴りぬいてくるバース。
 京太郎の頭に、破片が激突した。


京太郎「……なんで味方からダメージ喰らってんだ、俺」

憧「あー、サンタクロースからのプレゼントって事で」


 嫌なサンタも居たものだと。
 そうも思ったが、とりあえず拳を構えて敵と向かい治る。

 新子憧は、横抱きにした松実宥を下ろして、京太郎の背後に陣取る。
 京太郎が前衛。バースが後衛の形だ。


憧「それじゃあ、サンタのお供を頼むわね」

京太郎「……トナカイメダルなんてねーから」


520: 1 ◆Jx.aItHupzy3 2013/02/27(水) 02:26:56.78 ID:Kfy3Uakeo

【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:50/50                           HP:47/47
スタミナ:49/49                VS      スタミナ:45/45
気力:72/72                          気力:60/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:53/53
気力:90/90
ATK:40
DEF:40


>須賀京太郎は【通常方針】、新子憧は【通常方針】です
>オーズとイマジンの距離は【中距離】、バースとイマジンの距離は【遠距離】です


 オーズ:46+下3コンマ+10-5+?           VS   スノーマンイマジン:35+GMコンマ
 バース:40+下2コンマ-5+?


>↓3 須賀京太郎及び新子憧の戦闘方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします

※オーズ:  バース: の形で
※憧のコンマは下2にて判定
※京太郎のコンマは下3にて判定
※スノーマンイマジンは双方に判定勝利できない限り、攻撃できません(京太郎たちの数的有利)

 

528: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:44:03.03 ID:jz1nZD1vo
 
>>522の判定:9 >>523の判定:4(ファンブル)
>#通常集中20暖かくない
>通常 集中20


オーズ:46+0(4)+10-5=51
バース:40+9+50+5=104
スノーマンイマジン:35+78+20=133

>スノーマンイマジンの距離を詰めながらの攻撃! 京太郎が対象!

ダメージ:(5+6)+82/5+40-40=28!

>オーズに28のダメージ!


>オーズはスタミナを1消費!
>バースはスタミナを2消費! 気力を50消費!
>スノーマンイマジンはスタミナを7消費! 気力を20消費!

>次ターン、スノーマンイマジンからのダメージが+10!



【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:22/50                           HP:47/47
スタミナ:48/49                VS      スタミナ:38/45
気力:72/72                          気力:40/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:51/53
気力:40/90
ATK:45
DEF:40
☆ショベルアーム ☆カッターウィング


>須賀京太郎は【通常方針】、新子憧は【攻撃方針】です
>オーズとイマジンの距離は【至近距離】、バースとイマジンの距離は【近距離】です

531: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 02:48:36.50 ID:jz1nZD1vo

憧「時間稼ぎ、お願い!」


 そう呟くと、メダルをベルトに入れる新子憧。
 《カッターウィング》、《ショベルアーム》という音声がその場に響く。

 その間京太郎は、シャチの水流で相手を牽制するが――。


京太郎「……ッ、あぶねえ」


 スノーマンイマジンが飛びあがり滑空しながら、ブレスを吐いた。
 猛烈な冷気が一瞬にして水流を凍らせ、そのままオーズ、バース、宥へと襲い掛かる。

 このままでは――。

 咄嗟に京太郎は二人の前に立ち、そのブレスを一身に受け止める。
 翳した腕がグローブ越しに凍りつき、カンガルーの足もが冷え切った。
 これが――冷気。

 およそマイナス百度を優に超えるほどの寒気に、京太郎の体が悲鳴を上げた。


憧「ちょ――須賀、京太郎!?」

京太郎「気にすんな……っつーの」


 何とか笑ったつもりであるが。
 ガチガチと、体が芯から震えあがるだけ。

 そんな京太郎に対し、スノーマンイマジンがステッキを掲げて、振りかぶってくる――。

532: 1 ◆0UsSSk8bk/OW 2013/02/27(水) 02:50:04.81 ID:jz1nZD1vo

【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:22/50                           HP:47/47
スタミナ:48/49                VS      スタミナ:38/45
気力:72/72                          気力:40/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:51/53
気力:40/90
ATK:45
DEF:40
☆ショベルアーム ☆カッターウィング


>須賀京太郎は【通常方針】、新子憧は【攻撃方針】です
>オーズとイマジンの距離は【至近距離】、バースとイマジンの距離は【近距離】です


 オーズ:46+下3コンマ+10-5+?           VS   スノーマンイマジン:35+GMコンマ
 バース:40+下2コンマ-5+?


>↓3 須賀京太郎及び新子憧の戦闘方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします

※オーズ:  バース: の形で
※憧のコンマは下2にて判定
※京太郎のコンマは下3にて判定
※スノーマンイマジンは双方に判定勝利できない限り、攻撃できません(京太郎たちの数的有利)

539: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:01:27.46 ID:jz1nZD1vo
>>534の判定:61 >>535の判定:85
>#通常集中20寒い
>通常方針 集中20

オーズ:46+85+10-5+30=166  
バース:40+61+5=106
スノーマンイマジン:35+81+20=136

ダメージ:(2+6)+30/5+42-45=11

>攻撃方針にて2倍! 22のダメージ! メダガブリューにて+6!
>スノーマンイマジンに28のダメージ!

>京太郎はスタミナを16消費! 気力を30消費!
>憧はスタミナを12消費!
>スノーマンイマジンはスタミナを8消費! 気力を20消費!



【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:22/50                           HP:19/47
スタミナ:32/49                VS      スタミナ:30/45
気力:42/72                          気力:20/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:39/53
気力:40/90
ATK:45
DEF:40
☆ショベルアーム ☆カッターウィング


>須賀京太郎は【通常方針】、新子憧は【攻撃方針】です
>オーズとイマジンの距離は【至近距離】、バースとイマジンの距離は【近距離】です


542: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:13:54.36 ID:q65VVgOmo

 あまりの寒さに体の自由が利かなくなっていた。
 故に、咄嗟だった。
 咄嗟に、脚の力を抜いた。頭上を通り抜けるステッキ。

 そのまま地面に片膝を付くオーズ。


憧「す、ぁ、京太郎!? ちょっと……!」


 殴りかかろうとする憧が、息を飲んだ。
 京太郎のダメージが予想以上に大きい、と。
 そしてもちろん、スノーマンイマジンはその隙を見逃さない。

 膝を付いたオーズ目掛けて、ステッキを振り上げ――。


京太郎「――あいよ」


 地面から引き抜かれた刃に、胴体を切り上げられた。
 オーズが触れていたその箇所が、冷えて固まっている。
 だがそれは――違う。

 先ほど、スノーマンイマジンが浴びせた冷気ではない。
 これは、別の力だ。


京太郎「雪だるまより――氷河期の方がよっぽど寒いよなァ」


 そう言って、斧を片手に立ち上がるオーズ。
 氷河期と言う言葉に、松実宥が震えたのはともかくとして。
 新子憧は、仮面越しに息を漏らした。

 京太郎が行った事は単純である。
 メダガブリュー――紫の力、冷気を解き放つ事で己のその手を無理やり寒さに順応させる。

 そして、あとは待った。

 手が出来ても、他は危うかったのだ。
 故にその力を振り絞る為に、土中に挿入したまま。
 メダガブリューを――居合抜きのように振り放つ。

 通常の腕力で攻撃を繰り出すよりも、溜めてからの方が威力はます。これは単純な理屈だ。
 人間は、本来持つパワーに対してある種のリミットを加えている。
 このリミットは、ストレスに応じて段階的に解除されていく。

 たとえばよく聞く遠心力と言うのも――あれは本来、パワーの無駄でしかない。
 だけれども、なにゆえ普通に殴るよりも威力が増すか。

 いくらかパワーを無駄にするとしても、それでも、リミットがかかったまま殴るよりも強いのだ。
 そして、鍛えられてさえいるならば。その遠心力によるブレを防げるのならば。
 通常に繰り出すそれよりも、威力が上がるのは道理である。

 ……勿論、他の要因として、使用できる筋肉の部位の違いがある事も忘れてはならないが。


 兎に角――だ。京太郎は今、一撃を叩き込んだ。

543: 1 ◆eyYmClRBkdVW 2013/02/27(水) 03:16:05.22 ID:q65VVgOmo

【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:22/50                           HP:19/47
スタミナ:32/49                VS      スタミナ:30/45
気力:42/72                          気力:20/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:39/53
気力:40/90
ATK:45
DEF:40
☆ショベルアーム ☆カッターウィング


>須賀京太郎は【攻撃方針】、新子憧は【攻撃方針】です
>オーズとイマジンの距離は【至近距離】、バースとイマジンの距離は【近距離】です


 オーズ:46+下3コンマ+10-5+?           VS   スノーマンイマジン:35+GMコンマ
 バース:40+下2コンマ+5+?


>↓3 須賀京太郎及び新子憧の戦闘方針・行動コマンド・精神コマンドをお願いします

※オーズ:  バース: の形で
※憧のコンマは下2にて判定
※京太郎のコンマは下3にて判定
※スノーマンイマジンは双方に判定勝利できない限り、攻撃できません(京太郎たちの数的有利)

550: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:27:25.67 ID:6QFX4RU7o
>>545の判定:33 >>546の判定:83
>#通常集中20あったかーくない
>通常 集中20

オーズ:46+82+10-5+10-10=133  
バース:40+33+5=78
スノーマンイマジン:35+22+20=77
ダメージ:(5+8)+1/5+45-45+2=16


>スノーマンイマジンに16のダメージ!

>更に判定勝利にてスキャニングチャージ発動!

>42+10+(5+9)+(8+3)=77のダメージ!
>DEFにて減衰! スノーマンイマジンに32のダメージ!

>京太郎はスタミナを8消費! 気力を10消費!
>憧はスタミナを3消費!
>スノーマンイマジンはスタミナを2消費! 気力を20消費!



【オーズ シャパンガル】 須賀京太郎          【スノーマンイマジン】
技能:46                             技能:35
HP:22/50                           HP:0/47
スタミナ:24/49                VS      スタミナ:28/45
気力:32/72                          気力:0/60
ATK:42                            ATK:40
DEF:40                            DEF:45

  &

【バース】 新子憧
技能:40
HP:49/49
スタミナ:36/53
気力:40/90
ATK:45
DEF:40
☆ショベルアーム ☆カッターウィング


>戦闘に勝利した!

552: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:40:23.11 ID:6QFX4RU7o

京太郎「さて――それじゃあ、店じまいと行こうか」

憧「いくらなんでも雪ダルマは時期外れだから。……宥姉も寒そうだし」


 拳をごきりと鳴らすオーズと、ショベルアームを構えるバース。
 二人とも――ビルについた炎よりもなお色濃く。凍りついた体よりもなお熱く。
 その心中は、燃えたぎっていた。

 まずは、バースが距離を詰める。
 そのまま一撃、巨大なショベルを模した腕部でスノーマンイマジンを殴り飛ばす。


憧「……それじゃあ、死ぬほどの寒さを味わって貰うから」

憧「――で」

憧「よろしく、トナカイさん」


 ――《SCANNING CHARGE》!


 ベルトの叫び声に合わせて、オーラングをくぐるオーズが飛びかかった。


京太郎「……パンダだけどな」

京太郎「まあ、死んどけよ――お前」


 まずは一撃、カンガルーの尻尾でイマジンの顎を跳ね――。
 次に二撃目、パンダクローを構えて、その体に追撃。腹部を串刺し――。
 更に一発。そのまま突き刺した爪で内部を抉り――。
 トドメの攻撃、地面にめがけて投げつけて――。


憧「――これが、サンタさんからの冥途の土産」


 待ち構えていたバースのカッターウィングが、その胴体を両断する。
 そのまま、爆発。
 極寒の雪ダルマも、最後は爆炎に飲まれて散った。


憧「ま、冬にでも出直してくれば?」

憧「そーしたら、もっといいプレゼントあげるわよ?」

京太郎「……そんときは、また俺も戦うのかよ」

553: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:44:53.52 ID:6QFX4RU7o
……で、初戦闘はどうたったんですかね、新子さん


1~20:「なんで盾になってるのよ……それに驚かせすぎ!」
21~40:「その、あの……ありがと」
41~70:「……トナカイじゃ面倒だし、京太郎って呼んでもいい?」
71~99:「怖かったぁ~~~……ホント、初めてが、あんたでよかった」

ゾロ目:正直ちょっと濡れた


↓3

565: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 03:57:46.96 ID:6QFX4RU7o
>>556の判定:56(1違いやしむっつり分をサービスや)

京太郎「ふう……初めてにしちゃ、上手くできたな」

京太郎「お前も、よかったぜ」

京太郎「相性……いいのかもな」

憧「……にゅぅぅ!?」


憧(は、ははははは初めて!? か、かかか身体の相性!?)

憧(こ、こいつなんて台詞言ってんのよ!?)

憧(へ、変態! 野獣! ●●男!)


京太郎「お互いの戦力把握してないで、よくできたよな……マジで」

京太郎「まあ、それを言ったら小蒔さんもそーなんだけどさ」

京太郎「ほんっと、良く戦えたよな。ぶっつけ本番で」

京太郎「……あの、新子さん? 聞いてます?」

憧「な、なにょ!?」

京太郎「……え、マジでどっから出てんだよ。その声」

憧「う、い、いや……なんでもないから」

京太郎「いやなんでもないじゃなくて……マジ気になるんだけど、それ」

憧「い、いいから」


 また心なしか。
 どうにも避けられているというか、怯えられている気がする。
 なんなんだろう、これは。

 ひょっとしたら京太郎云々じゃなくて、男が苦手なのかもしれない。
 或いは目の前で見たオーズの力(というかスキャニングチャージでの残虐な必殺技)に怯えているのかもしれないが。


宥「……ぁ」


 ……と。

 変身を解除したその瞬間、京太郎の顔をマジマジと見る女性が。
 宥姉――松実、宥だ。


京太郎「……ども」

京太郎「悪い、後任せていいか?」

憧「……なんで?」

568: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 04:06:46.21 ID:6QFX4RU7o

京太郎「いや……なんつーかさ」

京太郎「分かるだろ?」


 憧に耳を近づけて、松実宥に目線を送る。

 あまり――と言おうか。
 はっきり言って、戦いが終わった後に一般人と関わりたくない。
 鴻上光生にアフターフォローを頼んではみたが、未だに若干気がかりな鷺森灼の例もある。

 ライダー以外が、こちらの世界に関わる事は。
 或いは京太郎と関わる事で、なし崩し的にか、それとも望んでか――こちらに首を突っ込んでしまう事は。
 望ましくないのだ。
 特に、ミュージアムという得体のしれない敵がいる以上は猶更。


憧「あー」

憧「ヒーローは、名前も告げずに立ち去るって事?」

憧「気障ね。さっきの台詞から分かってたけどさ」

京太郎「……いや、違くて」

京太郎「新子さんもさ、秘密にしてたんだろ? バースの事」

京太郎「だったら……巻き込みたくないって気持ち、あるんじゃないのか」

憧「……あ、うん」

憧「まあ、こうなっちゃったら……ある程度説明したいなって思うけど」

京太郎「……そっか」

京太郎「まあ、危険の話もできるしな……それはそれでいい事もあるか」

憧「うん、あたしはそうする」

京太郎「俺はそうしない。……まあ、って事で済ませてくれ」


 そう言って、後ろ手を掲げてバイクに跨る。
 やっぱり京太郎は――そういう意味で普通の人間に近しいものがいない事。
 いざと言う時、どうなるか判らない事で尻込みしてしまう。

 ただ、こうなったのなら近しいものには打ち明けたい――という。
 新子憧の気持ちもわからないでもない。


憧「……あ、待って」

京太郎「まだなんかあった?」

憧「……あ、あのさ」

憧「こう……今じゃなくてもさ、また今度とか……その、バックアップなんだし一緒に戦う事もあるわよね?」

京太郎「……別に、無理にとは言わねーし。嫌なら、出て来なくてもいいぜ」

569: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 04:17:59.44 ID:AG5G4Lwmo

憧「あー、それでなんだけどさ」

京太郎「……ああ」

憧「……トナカイじゃ面倒だし、京太郎って呼んでもいい?」

京太郎「は?」

憧「戦うときの事よ。それじゃあ、あたしは次からもサンタじゃなきゃ駄目でしょ」


 バースのサンタカラーを思い浮かべてみる。
 ああ、オーズと揃うと目がチカチカしそうだ。非常に絵面が悪い。
 そんなんだと、目立ってしょうがないだろ。

 ただでさえ今、ネットで密かに「信号機怪人」とか言われてるのに。


京太郎「……あー」

京太郎「俺は別にいいよ。新子さんの好きに呼んでくれよ」

憧「――憧」

憧「あたしの事は、憧でいいから」

憧「ほら、片方だけ名前呼びとか変じゃない?」

憧「どうせさ、これから長い付き合いになりそうなんだし……こう、今の内から慣れとこうかなって」

京太郎「……いや」

京太郎「今の内から慣れとこうって……」

京太郎「そもそも俺たち出会って、付き合いだしてから長くないか?」

憧(で、出会!? つ、付き、付き……付き合わわわわぁぁぁ……!?)

憧(……ぁぅ)


 大体。
 初対面だったのが、約半月以上前である。一か月近く経つかも知れない。
 今の内という言葉はちょっと変だ。

 まあ、一か月も碌に過ぎないうちに名前呼びになるのもどうか――と思ったが。
 よく考えたら、咲にしても優希にしても和にしても、そんなもんだったと思い至る。
 そういう意味では、自然だろうか。


京太郎「……分かった」

京太郎「それじゃあ――よろしく頼むぜ、憧」

憧「ええ、こちらこそ――京太郎」


 とりあえず、これで晴れて一応の協力関係になったのだろうか。
 企業の契約による、バックアップという関係ではなくて。

570: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 04:21:03.85 ID:AG5G4Lwmo





【須賀京太郎の戦闘技能が1上昇! 現在47!】
【新子憧→須賀京太郎の好感度がぐーんと上昇!】
【須賀京太郎→新子憧の好感度がぐーんと上昇!】
【須賀京太郎は、新子憧から20枚のセルメダルを譲り受けた!】


571: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 04:27:04.61 ID:AG5G4Lwmo
という事で今日はここまで

他の人間のときには戦闘後にこんな判定はなかったって?
そりゃあ憧ちゃんが(戦うのが)初めてで、しかも二人の共同作業(協力プレイ)だったからね


書いてから思ったんだけど
こっちはモノローグでも相性がいいって書いたつもりで、何故か体の相性がいいって憧ちゃんが考えてた
な、なにを言って(ry


京太郎→トラウマ持ち(ゲロ)、お調子者、魔王、漆黒の殺意
小蒔→おもち。聖人。おもちトランポリン。お姉ちゃん
セーラ→ギャップかわいい。かっこいい。何故かT・Sさんに付け狙われる
淡→ツンアホ。バカ。不幸。泣いてる。シイタケ嫌い
憧→奥手を通り越したドむっつり 。女気
???→クウキ

どうしてこうなったんだろうね

それじゃあおやすみー

578: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 04:37:45.91 ID:AG5G4Lwmo
925 自分:1 ◆B6xkwd67zxGJ[saga] 投稿日:2013/02/11(月) 21:02:42.33 ID:I6nIchVao [1/2]
>>922 いや、別に下がらんよ。弾道は上がるけど

【夜】

カザリ「どうしたの? 随分と嬉しそうだけど」

京太郎「いやな、強くなろうとする事って素晴らしいな」

カザリ「……あ、そう」


 テレビからは相も暗いニュース。
 学生同士が揉み合いの末、ホームから転落したらしい。
 京太郎と年が近いとなると、何とも妙な気分になる。

 カザリの呆れ声を聞きながら、体を伸ばす。
 まだ痛むけど、まあ、休んでもいられないしな。


カザリ「なんだっていいけど」

カザリ「そろそろ、僕のコアメダルの事も忘れないでくれないかな」

京太郎「ああ、大丈夫だって」




ちなみにカマキリヤミー戦が終わったここやね
ちゃんと、死んでるでー

> テレビからは相も暗いニュース。
> 学生同士が揉み合いの末、ホームから転落したらしい。
> 京太郎と年が近いとなると、何とも妙な気分になる。

623: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 20:51:53.32 ID:Tnt4eaIAo
【夜】

京太郎「新子さん……いや、憧からセルメダルもらえてよかった」

京太郎「後でヤミーとか倒したら返してもらうっつってたけど、分割でもいいって言ってたしな」

京太郎「なんにしても、ありがたいもんだ」


 さて、これからどうしようか。

 白水先輩を待たしてて、彼女の翌日に支障がでる――という事を考えるのならば、今日は戻った方がよさそうだ。
 ただ、一応やらなければならない事もある。

 とりあえず、『Wの協力で地下坑道に住んでいる』ってのは伏せて、全員に場所を移したとは伝えた。
 淡に関しては……留守電だったので、吹き込んでおいた。

 鴻上会長のところに顔を出すべきか。
 それとも、折角地上に出たのだし――先ほどのようにイマジンの動きが活発化しているので、
 街を見回る……というのもまあ、ありと言えばありだろう。

 さて、と――。



624: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 20:52:58.88 ID:Tnt4eaIAo
1:今日はもう白水哩の元に戻る
2:鴻上ファウンデーションに向かう
3:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧)
4:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
5:自宅に帰る
6:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)

↓4

631: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 20:57:28.46 ID:Tnt4eaIAo
>>628の選択:2

判定
1~20:ライダー襲撃
21~40:動き出す魔の手
41~70:ライダー周りは平穏
71~99:平穏です

ゾロ目:特殊イベント

↓3 ※現在の事件ポイント:+10


※ライダー襲撃の場合、高確率でファウンデーション襲撃

637: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 21:07:40.89 ID:Tnt4eaIAo
>>634の判定:42 ※事件ポイント+11

京太郎「さて……と」


 またここか。
 何とも気が重いが――まあ、ある意味は楽だ。

 相手は油断ならない相手。
 そう思って事に当たればいいだけに、一々悩まないで済む。
 とりあえず、余計に奪われない。

 そんなつもりで――行けばいいだろう。


会長「やあ、須賀京太郎くん!」

京太郎「どーも、鴻上さん」

会長「まあ、掛けたまえ!」

京太郎「……失礼します」


 さて、交渉をしよう――と思ったが。
 よく考えると今は、カザリとアンクがいない。

 つまりは、彼らを連れ戻すまで――セルメダルは戦闘に必要な分以外は、京太郎にとって不要なのである。
 そういう意味で。
 あいつらを連れ戻すその間までは、比率については限定的に別の契約をしてしまってもいいのかもしれない。


会長「さて――と」

会長「まず、カンドロイドの開発がいくつか終わった」

京太郎「……メダルが十分でないのに?」

会長「須賀君、そういう態度はやめて腹を割って話そうじゃないか」

会長「君の元から、カザリくんとアンクくんがいなくなったのは知っている」

会長「君が、ほぼすべてのグリードを倒してしまったという事もね」

京太郎「……見張ってたん、ですか」

京太郎「まあ、今更っすよね。そんなの」

会長「ここで――彼らにコアメダルを奪われて、完全体にする事は望ましくない」

会長「だから君に、メダルを渡してしまってもいいと……私はそう考えている」

京太郎「……条件は?」

会長「それはおいおい話すとしよう」

会長「その前に――色々と説明しなければならない」

会長「開発した、カンドロイドの事も含めてね」

640: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 21:40:59.26 ID:QEEPjxnFo


【タカ・カンドロイド】
 ヤミーやイマジンの契約者・ドーパントの監視や追尾を行う
 ほとんどフレーバー程度の存在だが、探索時にはセルメダルを消費する事で判定を有利にできる


【バッタ・カンドロイド】
 偵察等の諜報活動や通信等の支援活動を行うカンドロイド
 ほとんどフレーバー程度の存在だが、探索時にはセルメダルを消費する事で判定を有利にできる


【タコ・カンドロイド】
 戦闘開始時または使用宣言の次のターンから発動。
 発動ターン含めた2ターンの間、『このカンドロイドの数』×『+1』の補正をオーズに与える。これが『+15』を超える事はない。
 使用数が30を超えた場合、相手の飛行による効果を打消し、また、被ダメージを『-5』する。

 戦闘中に使用する場合、使用宣言時のターンに『このカンドロイドの数』×『-1』の補正をオーズに与える。
 ただし複数のライダーと組んで戦闘している、または協力者がいる場合、このマイナス補正を受ける事はない。


【トラ・カンドロイド】
 メダルを投入する事で巨大化し、ライドベンダーと合一してトライドベンダーと化す。
 トライドベンダーの操作は同族性のラトラーターコンボのみが可能となる。

・トライドベンダー:飛行。オーズの射程距離を『~中距離』に変更。
            ライオディアスの使用が不可能となる代わりに、スタミナの余分消費(+5)を解消
            距離の移動が3レンジに変化し、また、2レンジまでなら攻撃しながら距離を詰める/距離を取る事が可能となる


【電気ウナギ・カンドロイド】
 戦闘開始時または使用宣言の次のターンから発動。
 発動ターン含めた2ターンの間、、『このカンドロイドの数』×『-1』の補正を相手1体に与える。これが『-15』を超える事はない。

 戦闘中に使用する場合、使用宣言時のターンに『このカンドロイドの数』×『-1』の補正をオーズに与える。
 ただし複数のライダーと組んで戦闘している、または協力者がいる場合、このマイナス補正を受ける事はない。


【クジャク・カンドロイド】
 戦闘開始時または使用宣言の次のターンから発動。
 発動ターン含めた2ターンの間、戦闘判定勝利時にはダメージ計算にて最終的に『このカンドロイドの数』×『+1』のダメージを与え、
 戦闘判定敗北時にはダメージ計算にて最終的に『このカンドロイドの数』×『-1』のダメージ減衰を行う。これが『±10』を超える事はない。

 戦闘中に使用する場合、使用宣言時のターンに『このカンドロイドの数』×『-1』の補正をオーズに与える。
 ただし複数のライダーと組んで戦闘している、または協力者がいる場合、このマイナス補正を受ける事はない。


【ゴリラ・カンドロイド】
 ヤミーの探知や、メダルの投入などを行うカンドロイド。
 戦闘開始時または使用宣言の次のターンから発動。
 必殺技を除く、セルメダルを使用する技術に関してのマイナス補正を、『このカンドロイドの数』×『+3』分打ち消す
 具体的に言うと【カンドロイド】関連

 戦闘中に使用する場合、使用宣言時のターンに『このカンドロイドの数』×『-1』の補正をオーズに与える。
 ただし複数のライダーと組んで戦闘している、または協力者がいる場合、このマイナス補正を受ける事はない。

642: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 21:57:15.62 ID:KrqlE2rvo

京太郎「……なるほど、どれも強力ですね」

京太郎「今までは調査とか、そういう面でしか使えなかったけど……これなら戦闘にも役に立つ」

会長「そうだろう!」

会長「カンドロイドの誕生祝いだ!」

会長「いくつか用意したので、持って行って欲しい!」


 会長が差し出した袋に詰められている。
 タカ、バッタ、タコ、トラ、電気ウナギ、クジャク、ゴリラ……それぞれ5体ずつ。
 戦闘中に一々メダルを投入しないで済むのなら、これはありがたい。
 それに今、セルメダルの数が足りなかったところだし……。


京太郎「……ここまでしてもらって、恐縮っす」

会長「なに、私も君の欲望を評価しているからね」

会長「これからもオーズと協力していきたいという、そういう気持ちだよ!」


 それをそのままに受け取っていいのかは分からないが。
 まあ、とりあえず――本心ではあるだろう。
 オーズの力がなければ、グリードに対抗できないのだから。


会長「さて……それでは本題に入ろうか」

会長「まず君は、グリードという存在がどういうものか知っているかね?」

京太郎「……ええ」

京太郎「あなたからも伺いましたし、カザリやアンクからも……」

会長「それならばよかった!」

会長「しかしそれでは疑問が残る……」

会長「君は完全体がどういうものか、グリードがどういうものか知っていて」

会長「それで、グリードに協力しているという意味かな?」

京太郎「……どういう意味です?」

京太郎「グリードは錬金術で作られた生命体で」

京太郎「満たされない欲望を抱えていて……それで、コアが減ると猶更そうなる」

京太郎「完全体になればマシになるけど、それでも人間に比べて感覚が鈍くて永遠に満たされない」

京太郎「そういう、ものじゃないんですか?」

会長「ああ、だが二つ間違いがある!」

会長「まず彼らは生命体ではない。欲望はあっても、死という概念がないからね」

会長「そして、完全体になった……その先の事だ」

京太郎「……その先?」

643: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:07:59.47 ID:1Ni5KwjTo

会長「彼らは永遠に満たされない――それが故に!」

会長「完全復活を果たした彼らは、人を喰らい! そしてついには世界そのものを喰らい尽くす!」

京太郎「――――」


 何もかもがなくなった砂漠の星に。
 佇む、グリードの姿。
 メダルを揃えて、星を喰らい尽くしてもなお――彼らの欲望は永遠に満たされない。

 そんな光景が頭に浮かんで、思わず息を飲んだ。


会長「欲望は素晴らしい! 欲望は世界を救うだろう!」

会長「だが、満たされない欲望の為に――世界そのものが喰らわれてしまうのは話は別だ!」

会長「だから、私は疑問に感じていた」

会長「――須賀京太郎くん」

会長「君は、世界が滅ぶと知っていながらも、グリードと行動を共にしているのか」

会長「彼らの完全復活に協力しようとしていたのか」

会長「それとも! 単にそういう口約束なだけだったのか」

会長「そんな真実など知らないかったのか」

会長「一体、どれなのだろうか――とね」

京太郎「……俺は」

会長「まあ、それはいい」

会長「私は君に残ったメダルを渡していい――と思っているが」

会長「君はこれから、どうする気なのかね?」

会長「カザリ君、アンク君が戻ってきたとして……」

会長「世界が滅ぶと知りながら、それでも彼らに協力して――完全体になるべくメダルを集めるつもりなのかな」

京太郎「……」

会長「君の欲望を聞かせてほしい」

会長「それによって、私は君を見極める事にするよ」



644: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:11:49.44 ID:1Ni5KwjTo
1:「……世界を喰らうなんて、信じられない」
2:「錬金術で作られたのなら、同じ方法で……なんとかできませんか?」
3:「アイツらが喰らわないでいい方法を探します。それで駄目なら……俺が決着をつける」
4:「……人間なんか、喰っちまえばいい」
5:「まだ、戻って来るかも判らないんだ……それよりも、戦力が足りない」
6:「アイツらには悪いけど、最後のメダルは返さない。その間になんとか方法を探して……」


↓4

652: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:26:15.97 ID:aKuSavz5o
>>648の選択:3

京太郎「……アイツらが喰らわないでいい方法を探します」


 錬金術から生み出されたのなら同じ錬金術や。
 或いはガイアメモリ、イマジンの何か能力。
 それ以外にも――今で駄目なら未来で何かできるもの(小蒔の協力が得られるとは思えないが)や。
 或いはまだ、京太郎の知らない何か秘密があるかもしれない。

 まだ――何もかもが不可能であると言われてはいない。

 絶対に無理だと決まった訳じゃない。
 それならば、諦めてここで折れる余地なんてない。
 できる事があるなら、最後の最後まで足掻いてやる。
 こんな中途半端で、あいつらが救われないで終わるなんての――願い下げだ。

 無理じゃないのに諦めるなんて怠慢は、許されない。
 己自身を許せない。


京太郎「それで駄目なら……俺が決着をつける」


 そして本当にどうにもならないのならば。

 この手で――コアメダルを、砕く。

 何とかしたいと思うのは須賀京太郎のエゴだ。我儘だ。自分勝手だ。
 自由を選ぶのならば、その責任は己が取らなければならない。

 あいつらと約束したのがこの己ならば。
 ならばその最後は、須賀京太郎が決める。須賀京太郎に義務があり――京太郎にその権利がある。


会長「……なるほど」

会長「君はもう、覚悟を決めている……という事かな」

京太郎「……ええ」

京太郎「どんな結果だって……俺が納得できる事にする」

京太郎「何もかもが駄目ならば、この手で決着をつける」

京太郎「その覚悟が、俺にはあります……いざとなったらカザリたちの命を奪う覚悟が」

会長「なるほど! 素晴らしい!」

会長「新たなる君の誕生だ! 受け取りたまえ!」


 そう答えると予期していたのか、受け渡されるプレゼント。
 小箱を開くと、中にはコアメダルが3枚入っていた。

 ゴリラ・コア。クジャク・コア。ウナギ・コア。

 行方知れずになっていた最後のコアメダルを――この、須賀京太郎が得たのだ。
 チャリと手の中でなるメダルは、その重さ以上に重い。
 だが――もう覚悟は決まっていた。それを背負うだけの、覚悟が。

660: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:36:18.25 ID:iKNpyP2Xo

会長「それと、ライドベンダーで使用していたようだね」

会長「これも受け取るといい」


 それから1枚。セルメダルを受け取った。
 ああ、そう言えば――戦闘以外で使う分は、向こう持ちだったっけ。

 色々警戒していたし、やはり完全に気を許せはしないが。

 向こうもこちらと協力する気があるというのは、十分に分かった。
 だったら、こっちもできる事をやるだけだ。


京太郎「……ありがとうございます」

京太郎「それじゃあ、俺は失礼します」

会長「君の欲望が満たされる事を祈っているよ!」


 メダルをポケットにしまって、会長室を後にする。

 これで――もう。
 グリードに関しての全ては、京太郎と彼らの中にのみ存在する。
 ここから先は、誰の思惑でもなく……自分たちが決める事だ。

 そんな責任と緊張に、拒否感はない。

 自分がやりたくて、やろうと思っていて、やらねばならない事だ。
 それに、余計な怯えなど抱くものか。


 奪わないで済むならそれが一番だし。
 奪ってしまうなんてのには、その後耐えられるかもわからない。

 だが、できる。刃を振り下ろす事は。
 それだけの意志は、生まれたのだから――躊躇っても、止める事はない。

 ただし。
 安易に振るつもりもない。
 最後の最後まで足掻いて、絶対にカザリとアンクを殺さないで済む方法を見つけてやる――。



662: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:38:34.53 ID:iKNpyP2Xo

1~20:「ハロー、モンスター」
21~99:特になしで帰宅


奇数ゾロ目:グリードさんたち大集合
偶数ゾロ目:おや、アンコちゃん……?


↓3

674: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:47:06.50 ID:iKNpyP2Xo
【夜】

 白水先輩と合流して、地下壕に戻る。
 アンクのコンボと、メズールのコンボ、ガメルのコンボが使用可能になった訳だ。
 これで戦いにも……役立てられるだろう。

 それにしても、長い一日だった。


 朝、グリードから襲撃を受けて、淡と一緒にそれを切り抜けた。
 そのとき、メズールとガメルを殺した。
 それから、カザリとアンクに裏切られた。

 そこに白水哩が駆けつけてくれたから、最悪の事態は免れて。
 手元には、いくつかのコアメダルが残った。

 彼女に案内された後に、小蒔と一緒にイマジンと戦い。
 それが済んだ後には、今度は憧と共にイマジンを倒した。


 実に――なんというか戦い尽くしのハードな一日だった訳だ



京太郎「……一人なんて、久しぶりだな」

京太郎「寝るか」


 毛布を体に巻いて。
 須賀京太郎は、眠りについた。

 この日の夢は、いつかの幻影。見た事がない記憶。
 宮永咲が、京太郎を置いて戦いに行ってしまう夢だった。

677: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 22:57:25.54 ID:iKNpyP2Xo
※現在の所持メダル タカ×1、クジャク×1、コンドル×1、クワガタ×1、バッタ×1、トラ×1、チーター×1
              サイ×1、ゴリラ×1、ゾウ×1、シャチ×1、ウナギ×1、タコ×1、
              プテラノドン×2、トリケラトプス×2、ティラノザウルス×1、パンダ×1、カンガルー×1


【須賀京太郎の交友関係】
①カザリ (←裏切られた・裏切ったら殴って連れ戻すからな・どうにもならないなら殺す)
「そう怯えなくてもいいでしょ?」 (→造反・オーズとして要警戒・何様のつもりなのかな……人間なのに、さ……)

②神代小蒔 (←一緒に戦う仲間・心の恩人で姉のような人・凄いボリュームだったな……)
「あ、はい……分かりました」 (→異性として意識・肩を並べたい・もうちょっと余裕を持ちましょうね)

③ウヴァ (←敵・必要とあらば殺す)
「あ、アンク……か、カザリ……! 俺に……な、何の用だ……!」 (→許さない・怒り)

④江口セーラ (←仲間・恩人であり師匠・ありがとうございます……)
「引っ越し好きやなぁ……」 (→親愛・庇護対象・お前の事俺が褒めてやるわ)

⑤大星淡  (←命の恩人の心地よいバカ・無自覚の好意・お前が傷付くのには耐えられないんだよ!)
「きょーたろーのバカ……おかしいのはそっちだよ……」 (→愛情・京太郎が生きててくれればそれで……)

⑥新子憧 (←協力関係・ま、俺に任せとけって)
「……正直ちょっと漏らしそうになったわ」  (→協力関係・いい奴なのかな……?)

⑦白水哩&鶴田姫子 (←協力関係・面白い人だなぁ・同情)
「……遅か」
「……どこをほっつき歩いてたとですかね?」 (→協力関係・それなりに信用してる・同情)

⑧アンク (←裏切られた・裏切ったら殴って連れ戻すからな・どうにもならないなら殺す)
「……本当にこいつ、使えるのか?」 (→造反・紫のコアに警戒・……)

⑨その他/ライダー関係者
 ・石戸霞  (←なんかお母さんっぽい)
 ・滝見春  (←黒糖の人)
 ・狩宿巴  (←眼鏡の人)
 ・薄墨初美 (← 女?)
 ・モモタロス (←明るいなぁ)
 ・ウラタロス (←そこらへん、詳しく……)
 ・キンタロス (←悪いな、修行できなくて)
 ・リュウタロス (←なんか、弟みたいだな)
 ・鴻上光生  (←協力関係)
 ・伊達明  (←何で校医の人が……?)
 ・デネブ  (←なんて言うか、おかんっぽいよな)
 ・末原恭子  (←よし、間に合った!)

⑩連絡先を知らない/ライダー関係者でない
 ・鷺森灼   (←あまり、近づかないようにしてくれ)
 ・小走やえ  (←あれでいいんだ)
 ・戒能良子  (←通じてない電話に、話しかけるなんて……)
 ・佐々野いちご  (←杞憂ならそれで……いいよな)
 ・宮永照  (←俺に……近寄らないでくれ……!)
 ・松実宥  (←無事でよかった!)


【カザリから800年前の話を聞きました】
【カザリとスマートフォンを購入しました】
【この学園での麻雀部の事情についての情報を得ました】
【カザリから、仮面ライダーとドーパントの噂について聞きました Level.3】
【神代小蒔から、電王とデンライナーとイマジンに関する情報を得ました】
【江口セーラから、ガイアメモリとドーパント、ミュージアムと処刑人に関する情報を得ました】
【カザリから、舞姫と仮面ライダーとドーパントの噂を聞きました Level.3】
【戒能良子の一人芝居(?)を聞きました】
【鴻上会長とセルメダルに関して取り決めた契約を変更しました!】
【神代小蒔は須賀京太郎を異性として意識し始めました!】
【末原恭子は京太郎に好意を向けています!】
【神代小蒔との戦いで、必殺技が使用可能です!】
【京太郎は、仮面ライダーナスカと出会いました!】
【白水哩・鶴田姫子と情報を交換しました!】
【江口セーラが京太郎の歪みに気付きました!】
【大星淡は、ゼロノスカードを4枚消費しました!】
【須賀京太郎がグリードの真実について知りました!】
【カザリとアンクが離反しました!】
【京太郎が地下道について暗記しました!】
【いざとなればコアメダルを砕く覚悟を決めました!】
【須賀京太郎の欲望値:28】
【技能の経験+3】
【セルメダル――合計、25枚】

681: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:03:54.73 ID:iKNpyP2Xo



     第11話「仲間とあの日と覚悟の決意」



                            A-Part 終了


←To be countinued...



725: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:26:59.86 ID:iKNpyP2Xo
①――×3
②――×0
③――×1
④――×1
⑤――×3
⑥――×1
⑦――×0
⑧――×3
⑨――×1


おい、ただの中二病としてしか出てない戒能さんが泣いてるぞ

731: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:38:22.51 ID:iKNpyP2Xo




     第11話「仲間とあの日と覚悟の決意」



                            B-Part 開始



738: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:44:58.90 ID:iKNpyP2Xo
【朝】

京太郎「……また、あの夢か」

京太郎(でも――いいさ)

京太郎(今度こそは、俺にも手段があるんだ)

京太郎(絶対に繰り返さない……! そんな夢の通りの未来なんて、砕く……!)


 ゆっくりと身を起こして、あたりを見る。
 見知らぬ天井だ――と、ここは白水哩に匿われた場所だったっけ。

 飯と言うのが缶詰だけだというのが、どうにも侘しい。
 ああ、料理がしたくなってくる。


京太郎「さてと……」

京太郎「学校行かないとなると、暇なんだよなぁ……」


 一応メダルを手に入れたし、何をしようか。


739: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:45:53.19 ID:iKNpyP2Xo

1:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧・白水哩&鶴田姫子)
2:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
3:自宅に帰る
4:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)


↓4

748: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:53:18.92 ID:iKNpyP2Xo
>>743の選択:小蒔

京太郎「昨日はあんまり離せなかったし……小蒔さんに連絡とってみるか」


 電話を持ったまま部屋をうろつく。
 電波は通じているが、状態があまり良くないのがやや悩みどころだ。

 あの日、花田煌――クレイドール・ドーパントに出会ってから。
 まだ1週間前後だが、随分日常から離れてしまったような気がする。


京太郎「もしもし、小蒔さんですか?」

小蒔『ふぁぁぁ……ひゃい、じんだいです……』

京太郎「あー」

京太郎「小蒔さん?」

小蒔『御用の方は……私がぴーと言っている間にご用件を……』

京太郎「……留守電?」

小蒔『るすでんじゃないですよー』


 ああ、朝だから。
 寝起きなのだろうか、この人。

 しばらく無言で待つ。

 電話に出たのならば、放っておけば覚醒するだろう。
 まあ、昨日はイマジンと戦ったから、疲れているのかもしれない。


小蒔『し、失礼しました……』

小蒔『あの……昨日、実は大変だったみたいで……その』

小蒔『お疲れ様です……京太郎くん』

京太郎「俺は平気ですって。ありがとうございます」

小蒔『それで、今日は――』

749: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/27(水) 23:55:30.88 ID:iKNpyP2Xo
1:「実は、バースってライダーと知り合ったんですけど」
2:「カザリとアンクは……俺が連れ戻しますから」
3:「……慰めてくれませんか?」
4:「ああ、あの二人……あれに懲りてくれたみたいですよ」


↓4

754: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:03:15.98 ID:+E6wtujZo
>>753の選択:4

京太郎「ああ、昨日伝え忘れましたけど……」

京太郎「あの二人……あれに懲りてくれたみたいですよ」

小蒔『本当ですか!?』

小蒔『すごいですね……どうやったんですか?』

京太郎「あー」

京太郎「そこはこう、命の大切さを分かってもらいました」

京太郎「本気で話したら、向こうも分かってくれて……」

京太郎「何とか通じたみたいで、良かったです」


 嘘は言ってない。

 そりゃあ、まあな。
 人殺したらオーズの力で追い詰めて殺すって言われたら懲りるよな。
 こっちにはそんな事をする気なんて皆無だけど。

 わざわざそんな奴ら殺して、なんで殺人罪なんて負わなきゃならないんだ。
 勘弁してくれ。

 ま、それぐらいの覚悟がなかったって訳だし、良かった。
 つまりはまあ、まだ説得に応じる余地があったって事だし。
 そういう意味だと、相手も取り返しが付く人間でよかった。


小蒔『――』



755: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:07:41.50 ID:+E6wtujZo

判定
1~20:『もしよかったら、今度そのあたりを聞かせていただけませんか?』
21~40:『あの……私、役に立ててますか……?』
41~70:『京太郎くん、凄いですね。私も頑張らないと』
71~99:『放課後、時間はありますか?』

ゾロ目:『京太郎くんは、凄いですね……。私は……』


↓4

770: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:16:23.32 ID:+E6wtujZo
>>759の判定:3

小蒔『もしよかったら、今度そのあたりを聞かせていただけませんか?』

京太郎「……え」

小蒔『私が話しても、なかなか聞いてくれなかったのに……』

小蒔『正直、どうしようかなって悩んでたんですよ……このままだと危ないなーって』

小蒔『だから、京太郎くんが来てくれて嬉しかったです』

小蒔『今度そんな事があっても何とかできるように、教えて貰えますか?』


 ……あー。
 どうしようか。


 これでちょっと教えてみたとしよう。
 そうすると、こうなる。

 小蒔『人の話を聞けない耳など――いらんなぁ』

 小蒔『理解できない脳など――いらんなぁ』

 小蒔『ちゃんと聞いてくれませんか? 早くしないと固形物が食べられなくなりますよ?』

 小蒔『右手、使い物にならなくなる前に頷いてくださいね』

 それも、あの笑顔で行うのだ。
 これは恐ろしいだろう。きっと何かの災害である。
 そもそも、そうなるとは考えにくいし……。


京太郎「……あー」

京太郎「そのですね、小蒔さんが言ってたじゃないですか!」

小蒔『何をでしょうか……?』

京太郎「人には向き不向きがある、的な事を!」

京太郎「だから……手を取っていこうとか、助け合おうとか」

京太郎「そういう感じで、向き不向きがあるんですよ」

京太郎「小蒔さんはこう……慈愛のオーラがあるというか、頼りになるというか、優しいと言うか」

京太郎「そういうのがあるから、相手もきっと甘えちゃってたんですって」

京太郎「それにほら、女性ですから」

京太郎「そこはこう……相手も舐めてかかってたんじゃないかなって」

小蒔『そうですか……』

京太郎「大丈夫ですって、なんでも一人でできるようにしないでくださいよ!」

京太郎「ライダーは助け合いなんだから、そういう時こそ俺を呼んでください――って」

773: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:26:51.07 ID:+E6wtujZo

 やっぱり、悪人とは雖も優しいのでそのあたりを気にしそうなのだ。

 だから――そういう時は。
 良心の呵責がない自分が、それらを行うべきだろう。

 そこらへん、向き不向きだと本当にそう思う。


京太郎「小蒔さんが色々強くなろうとしているってのは……凄く素敵だと思います」

京太郎「でも、そうなったらきっと……今度は俺の出番とかなくなっちゃうんですよ」

京太郎「だから、こう――出来ないところとかあってもいいんじゃないかなーって」

京太郎「ほら、そうしたらもっと助け合いで色々戦えるわけじゃないですか」

京太郎「ね?」

小蒔『……』


 本心もある。
 また、そんな事をしていた――というのを知られたくないのもある。
 これは、見せたくない一面なのだ。

 それ故にどうにも多弁になってしまった。


小蒔『はい、そうですね』

小蒔『そうなったら……なるべく、京太郎くんを呼ぶことにします』

京太郎「はいっ! もう、どんどん頼んでくださいよ!」

京太郎「そういう時、力になっちゃいますから」

小蒔『……ふふっ』


 笑ってくれたようで何より。
 とりあえず、誤魔化せたらしい。


小蒔『それじゃあ、そろそろ支度をしないといけないので――失礼しますね』

京太郎「あっ、はい」

京太郎「……そうだ」

小蒔『なんでしょうか?』

京太郎「今日も一日、頑張ってくださいね」

京太郎「いってらっしゃい、小蒔さん」

小蒔『――――』

小蒔『――ええ。行ってきます、京太郎くん♪』

774: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:28:51.97 ID:+E6wtujZo
>>740 できるよー。学校サボりってことになるけどなー




【神代小蒔の好感度が少し上昇しました!】



775: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:32:29.09 ID:+E6wtujZo
【昼】

京太郎「……ふう、危なかった」


 知られても、許してくれそうではあるが。
 まあ、それにしたって、あまり褒められたものではないし――知られたくもない。

 一応本心からの言葉だったので、彼女に対して嘘はない。

 誤魔化してしまったなと思うけど……。
 まあ、しかたないだろう。それも向き不向きだ。そう思う事にしよう。


 さて――と。

 それから身の回りのものを片づけていたり。
 軽くトレーニングしたり、傷の具合を見ていたり。

 そうしているうちに、昼ごろになったのだが。
 どうしようか……。

776: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:33:02.97 ID:+E6wtujZo
1:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧・白水哩&鶴田姫子)
2:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
3:自宅に帰る
4:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)


↓4



783: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:39:22.86 ID:+E6wtujZo
>>780の選択:1

京太郎「……あー」

京太郎「セーラさんにも、電話しとこうかな。今なら時間ありそうだし」


 軽く話しただけで、やはりこちらとも会えてはいないのだ。
 昨日は随分と色々あったし……まあ。
 昼休みなら、丁度いい機会だろう。


京太郎「さてと……なにを話そうかな」




784: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:41:49.53 ID:+E6wtujZo


判定
1~20:事件ポイント+3
21~40:事件ポイント+2
41~70:事件ポイント+1
71~99:事件ポイント+0

奇数ゾロ目:特殊イベント
偶数ゾロ目:事件ポイント-2


※現在の事件ポイントは+11 です


↓4

798: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 00:58:56.10 ID:+E6wtujZo
>>788の判定:69 ※現在の事件ポイントは+12

京太郎「もしもし、セーラ先輩ですか?」

セーラ『おー、なんや。京太郎かー』

セーラ『どうしたー? また引越ししたらしいけど』


 引っ越しと言われれば、まあ確かに引っ越しだろうか。
 この一週間で実に――病院・デンライナー・ゼロライナー・地下道と、
 商社マンもビックリなレベルで転居を繰り返しているのだ。

 今頃自宅はどうなっているのか気になるが……。


セーラ『なんや大変な感じになっとるって、昨日ゆうてたなぁ……』

セーラ『あのカザリっちゅーのに逃げられたとか』

京太郎「ええ……まあ、そうなんすよね」

京太郎「それでも手元にメダルあるから戦えますし」

京太郎「アイツらと約束した通り、ブン殴って連れ戻しますって」

セーラ『ふぅん』

セーラ『それで、今日は何の用なんや?』



799: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:00:45.98 ID:+E6wtujZo

1:「いや、実はまたライダーに会いまして……」
2:「……先輩は、どうしてミュージアムと戦ってるんですか?」
3:「放課後、時間を作って貰ってもいいですか?」
4:「そっちは、何かありませんか……?」


↓4

805: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:11:18.35 ID:+E6wtujZo
>>803の選択:2

京太郎「そういえば、ずっと聞きそびれてたんですけど……」

セーラ『なになに?』


 思えば彼女と出会って、一緒に戦って。

 鍛えて貰ったり、相談に乗って貰ったり。
 ウヴァを追い払って貰ったり、メダルを貰ったり。
 事件に協力して貰ったり、勇気を貰ったり――。

 と、実に色々あった。


 江口セーラはかけがえのない仲間。

 男っぽい格好をしていて実に漢気溢れる人けど、
 やっぱり乙女でそこが何ともギャップがあって、
 それでもやっぱり、気持ちがいい性格の頼りになる先輩だ。

 それ故に、ここまで話をしていなかった。
 いずれタイミングがあるならば、向こうから打ち明けてくれると思って。

 だけれども中々、そんな日が来ない。
 別に話したくない事であったり、大した事じゃないと向こうが思っているならそれでいい。
 いつまでも待つし、聞かないで済ませた。


 だけれども――今。
 自分は、自分たちはミュージアムと戦っている。
 何かしらの情報が欲しい。

 加えて、Wから受けた説明を――彼女たちの事を鑑みるに。
 同じくガイアメモリを使って、ドライバーを用いて戦う江口セーラ。

 彼女にも何かしらの事情があるのではないのか。
 その事が気になって――心配になったのだ。 

 話したくないと言うのならばそれは仕方ないし、尊重するが。
 もしも、こちらに遠慮していて、切り出していないと言うのならば。
 そうではないと、言う必要があった。


京太郎「……先輩は、どうしてミュージアムと戦ってるんですか?」

セーラ『――』


806: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:16:43.88 ID:+E6wtujZo

判定
1~20:『……悪いな』
21~40:『……あー、放課後時間作ってくれへん?』
41~70:『俺が……不死身になった日の事か』
71~99:『ん、ええで……』


奇数ゾロ目:『……敵討ち、っちゅーのになるのかな』
偶数ゾロ目:全部説明&感動の対面だよ!


↓4

816: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:21:56.64 ID:+E6wtujZo
下3やったら感動の対面だったね(ニッコリ

京太郎は置いて行かれた人間ですのだ!


823: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:30:22.69 ID:+E6wtujZo
>>810の判定:69

セーラ『俺が……不死身になった日の事か』

京太郎「……」

京太郎「……無理に、とは言いませんけど」

セーラ『ええってええって。そろそろ話す時期かなーとも思ってたし』

セーラ『ま、あんまおもろい話でもないし……』

セーラ『そこまで凄まじいドラマがあるっちゅー訳でもないねんけど』

セーラ『それでもよかったら、聞いてくれるか?』

京太郎「……俺から、聞かせてくださいって言ったんですよ」

セーラ『あ、そうやったな』

セーラ『んー』

セーラ『あれは……未確認の襲撃のゴタゴタが済んで、こっちに越してくる事になったときやったかな』


 そうして普段と変わりない口調で、彼女は喋りだした。
 気負いや遠慮のない、そんな言葉だ。


セーラ『俺なぁ、あのドーパントっちゅうのに襲われてたんや』

京太郎「……大丈夫だったんですか?」

セーラ『駄目なら、こんな場所におらんやろ』

セーラ『それでな、まあ……いよいよ危ないなーっちゅうときに』

セーラ『仮面ライダーに、助けられたんや』

京太郎「……仮面ライダー」

セーラ『……あァ』

セーラ『仮面ライダー、スカルに』

セーラ『会った事はないやろうけど、髑髏のライダーの噂に聞き覚えないか?』


 ……確か。

 前に、噂は聞いていた。
 カザリがそう言っていたのだ。最近は姿を見せないが、髑髏のライダーがいると。

 それが仮面ライダースカル。
 江口セーラの、恩人。


セーラ『……で、俺も仮面ライダーになったんや』


828: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:38:14.41 ID:J8zcVDwTo

京太郎「……えっ」

京太郎「いやいやいや、随分過程がブッ飛んでますけど」


 三段跳びってレベルじゃない。

 起・結――みたいな。

 序論を言ったらすぐ結論で終わったって感じだ。
 逆に拍子抜けするぐらいに。


セーラ『んー』

セーラ『って言われてもなー、そんなドラマがあった訳じゃないし』

セーラ『まあ、そのスカルに助けてもらった。ここまではええか?』

京太郎「はい」

セーラ『それでなぁ……そのスカルが言っとったんやけど』

セーラ『ちょっと、まあ……ライダー続けられなくなってまうみたいやったんや』

セーラ『俺も、噂くらいは聞いとったし』

セーラ『助けられたのも縁だから、なんか手伝える事ないかなーって』

京太郎「……じゃあ、自分から?」

セーラ『そうや』

セーラ『別に何を背負った訳でも、負わせられた訳でもない』

セーラ『大したドラマも、何にもない』

セーラ『それでも――なぁ』

セーラ『自分が生まれ育ったワケやなくても、この街は俺の街やろ?』

セーラ『で、そこで暴れてるドーパントっちゅーのがいて』

セーラ『そんで、目の前にライダーがいる』

セーラ『で、俺はまぁ……運動とかに自信があったし』

セーラ『そいつが続けられんって言うなら、俺がやるしかないやろ』

セーラ『ま、そこで断られたら……こうしてライダーやってなかったろうけどなぁ』

セーラ『それで色々――テスト?――みたんされて、ちょーっと身体とか鍛えたり格闘技齧ってたりしたら』

セーラ『まずはエンジンブレード渡されて』

セーラ『そんで、アクセルドライバーとメモリを渡されたんや』


831: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 01:48:40.54 ID:J8zcVDwTo

セーラ『で、そんとき……「あんまり他人を巻き込みたくない」的な事を言ってたから、こう言ってやったんや』

セーラ『俺は――江口セーラは、不死身だ』

セーラ『……ってな』

セーラ『まあ、それだけじゃ納得して無かったみたいやけど』

セーラ『多分あっちも切羽詰まってたんやろし』

セーラ『エンジンブレード生身で振り回せるぐらいやから、大丈夫だと思ってくれたんやないのか』

セーラ『そんで――まあ、晴れて不死身の江口セーラ』

セーラ『仮面ライダーアクセルの誕生って事やな』


 経緯としては、小蒔と似たようなものだろうか。
 自ら望んで、自らの選択で仮面ライダーになった。

 やらなきゃならなかった――という訳でも、なさそうである。

 何故ならば、同時期にはWというライダーがいたのであるし。
 電王と違って、自分が戦わなければ時を破壊されるという目に見えた脅威はない。

 スカルを継がずとも、アクセルにならずとも。
 江口セーラはそのままで、十分に生きていけた。
 それなのに彼女は、仮面ライダーになったのだ。


セーラ『……という訳で、まあこれだけの話や』

セーラ『別に大したドラマとか、ないやろ?』

京太郎「……いや、流石はセーラさんだなって感じでした」

セーラ『へ……え、そう?』

セーラ『なんか照れるわ、阿呆』

京太郎「……」

京太郎「……ところで、どうしてアクセルなんですか?」

京太郎「そのままスカルじゃ駄目だったんでしょうか?」

セーラ『んー』

セーラ『多分、俺へのテストだったエンジンブレードと……その相性ってのが一つ』

セーラ『それと、なんつーか』

セーラ『ライダーとして戦えなくなってはいるけど、それはそれでやる事がある』

セーラ『……そんな感じやったな』


833: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:01:59.82 ID:pdZJTji6o

 なるほど……。

 この人も、仮面ライダーである事を継いだ側だったのか。
 ただ、Wとは違って――恩人がどうこうなった訳ではなさそうだが。

 しかし、そう思うと。
 Wとスカルにも何か関係性があるのではないかと思えてくるし。

 また、思う。
 Wとスカルは――どこからその戦う力を手に入れたのだ、という事を。


 Wの一人は《地球の本棚》。
 つまりはミュージアム側に居た事は確定している。
 それと、もう一人。
 さらに、スカルについては――考えても分からないが。

 敢えて考えるとするならば。
 始まりはスカルと《地球の本棚》からだろうか。

 データ人間、《地球の本棚》がどれほどの能力かはまるで想像がつかないが。
 それでもおそらくは……あのドーパントを持つ結社、ミュージアムから単身脱出できるとは考え難い。
 となると、誰か協力者がいたはずである。
 まったくの憶測にしか過ぎないが。

 それがボディサイドのWなのか、それともスカルなのか、別の人間なのかはわからない。
 が、スカルもしくは《地球の本棚》。
 ここが、物語のスタートと考えてよさそうだ。

 白水哩と鶴田姫子の話を聞くには、そうである。
 また、彼女たちの物語は――そこから始まったのであるし。


京太郎「……先輩は、不気味に思いませんか?」

京太郎「自分の知らないところで何かが起きていて、自分がそれに巻き込まれてて」

京太郎「そこらへん、どうなっているのか分からないって」

セーラ「んー?」

セーラ「いや、別に気にしてへんよ」

セーラ「途中からでも、舞台に上がれただけマシやと思わないか?」

セーラ「黙ってやられないで、何とかする手段があるんやから」

セーラ「やろうと思えば、自分で色々止められるんやから」

京太郎「……そんな、もんすかね」

セーラ「京太郎もそうやないのか?」

セーラ「グリードの復活も、もとはと言えば全然違うところで起きたんやし」

セーラ「別に京太郎が何かしたって訳じゃ、ないやろ」


834: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:10:14.46 ID:kOyvI7Edo

京太郎「……」

京太郎「……そう言われたら、そうなんですけど」

京太郎「でも、オーズになった理由は……また別だし」


 あれは自分の選択の結果とも言える。
 自分がカザリを庇わずに、あそこで逃げていたのなら。
 オーズにならずに、仮面ライダーオーズ――須賀京太郎の物語は始まらなかった。

 だから、少し違うのではないかと思える。

 もっとも、選択の余地がなかった仮面ライダーW――白水哩と鶴田姫子に比べれば。
 自分は幸福な方である、と思うが。


セーラ「……別にそんなんどっちでもええやん」

セーラ「京太郎は、自分の届かないところって気にしないタイプやなかったんか?」

京太郎「あー」

京太郎「いや、確かにそうなんですけど……」

京太郎「でも俺も、巻き込まれてるわけじゃないですか」

京太郎「ってなると、完全に無関係って訳じゃないし……」

京太郎「そのあたりが、ちょっとこう……引っかかるっていうか」

京太郎「なんていうか、怖いんですよね……少し」

京太郎「自分の知らない間に、何かが起きていて」

京太郎「それが巡り巡って自分の方にまで、来るっていうのが」

セーラ「気持ちは分かるけど、面倒くさいなァ……京太郎」

セーラ「巻き込まれたゆーても、自分で首を突っ込んできてるワケやし」

セーラ「分かりやすく、出てきたモンをブチのめせばええやんか」

京太郎「……シンプルっすね」

セーラ「シンプルが一番や」

セーラ「別に、考えてもどうにもならん事を一々悩む必要なんてないんや」

セーラ「最近はだいぶマシになってきたけど、京太郎はなんつーか考え過ぎなとこが多い」

セーラ「もっと、肩の力を抜いてみたらええんやないの?」

京太郎「……そうっすね」

京太郎「考えてみます」


835: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:13:14.01 ID:kOyvI7Edo




【江口セーラの好感度がやや上昇しました!】
【江口セーラからアクセルのビギンズナイトを聞きました!】


836: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:19:21.46 ID:kOyvI7Edo
【放課後】

京太郎「……セーラさんはそんな理由で戦ってたのか」

京太郎「あの人らしいっちゃ、らしいけどな」


京太郎(……仮面ライダースカル、か)

京太郎(白水先輩たちは、なんか知ってるんだろうか)

京太郎(ま、知っててもまだ話してくれるとは限らないけどな)


 確かに。
 セーラの言うとおり、過ぎてしまった事。既に起こってしまった事だ。

 それよりもこれからどうするのかを考えた方がいいだろう。
 カザリとアンクの問題もあるのだから。

 勿論、それがミュージアムの目的に関わるのなら。
 或いは、ミュージアム攻略であったり、グリードの問題について解決策となるのならば。
 突き止めるべきである事としては、優先順位が上がる。


 さて――。



837: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:19:49.56 ID:kOyvI7Edo

1:誰かに連絡を取る(神代小蒔・江口セーラ・新子憧・白水哩&鶴田姫子)
2:この間の戦闘場所に向かってみる(公園)
3:自宅に帰る
4:街をうろつく (出会う人間についてもお書きください。書かなくても可)


↓4

843: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:23:27.74 ID:kOyvI7Edo
>>841の選択:2


判定
1~20:事件ポイント+3
21~40:事件ポイント+2
41~70:事件ポイント+1
71~99:事件ポイント+0

奇数ゾロ目:特殊イベント
偶数ゾロ目:事件ポイント-2


※現在の事件ポイントは+12 です


↓4

850: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:34:41.68 ID:EobhSDOKo
>>847の判定:79 ※事件ポイント:+12

京太郎「……っと」


 地下での移動は、だいぶ慣れた。
 セルメダルが十分になったのならば、いずれは白水哩の手を煩わせなくてもいい。
 自分だけで、移動も尾行の警戒も可能だ。

 さて、なぜあの公園に顔を出そうとしているのか。
 証拠を集める為――ではない。

 既に一週間近くが経過しており、何かあっても処分されているだろう。

 ここに来たのならば、誰かに会えるのではないかと思ったのがある。
 アンクと出会った場所であるのだし。


 それともう一つ。
 ミュージアム、だ。

 奴らはこちらを監視していたのだ。
 だが、デンライナーやゼロライナーでの生活。
 或いは、地下道に入っている事でこちらを見失っている。


 ならば――。

 こうして地上を歩いているのならば。
 それも以前戦った場所ならば。

 奴らも、顔を出すのではないか――と。
 そう思えた。


京太郎「ふう」


 ベンチに腰かけて、時計を見上げる。
 そろそろ授業も終わり、生徒が下校や部活に向かう頃だろう。

 黄昏刻。あるいは逢魔ヶ刻。

 何かその手のものに出会うのには、絶好の時間だ。
 オーズドライバーを装着して、待つ。



851: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:38:40.82 ID:EobhSDOKo

事件ポイントによって、ドーパントの範囲&種類が変動します


判定
1~20:《NAZCA》
21~40:《VIOLENCE》
41~70:《MASQUERADE》
71~99:「きょーたろー……?」

奇数ゾロ目:グリード勢ぞろい
偶数ゾロ目:あんこちゃんあんあん


↓4

869: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:51:45.59 ID:EobhSDOKo
>>855の判定:98

淡「きょーたろー……?」


 声がしたそちらを睨む。
 敵か――と思った。だが、違った。

 そこに居たのは、大星淡だった。
 昨日別れたばかりで、頭を冷やすまで会うつもりはなかった少女だ。


京太郎(……最悪だ。最悪の気分だ)


 ある意味で、最も出会いたくない人物であった。

 辺りを見る。
 監視者がいるのならば、ここを見られるのは不味い。
 大星淡やその近親者や縁者にまで被害が及ぶ可能性があるのだから。

 ……が、分からない。

 カンドロイドか。
 或いは自分自身が変身でもしない限りは、それが分かる筈がないだろう。
 そこまで京太郎は勘が良い方ではないのだ。


 さて、どうしたものか。

 今ならば白を切って、赤の他人としてこの場を去る事も出来る。
 もっとも、それでミュージアムが見逃すとは限らないが。
 あくまで、見張られていた場合は……である。

 あとはまあ、鴻上光生から貰ったカンドロイドを使って、辺りを警戒する。
 それから大星淡への対応を決めると言うもの。

 他には、適当な公衆トイレからゼロライナーへ逃げ込むか。

 それとも、いっそ変身してしまって、タカの視力を使うか。
 もっとも、こちらは何でもなかった場合、余計な目撃証言を作りかねないが。


 さて――。
 どうしようか。


872: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 02:56:07.11 ID:EobhSDOKo
1:淡を無視して場所を移す
2:カンドロイド(タカ・カン2つ。バッタ・カン2つ)を使用して辺りを警戒する
3:淡をトイレに連れ込む
4:変身する

↓4



1~20:監視&襲撃
21~40:監視&威力偵察
41~70:監視されてますよ
71~99:監視なし

↓5 & カンドロイド等を使わないのなら判定。使った場合は別に判定

885: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:02:18.35 ID:EobhSDOKo
>>876の選択:2

京太郎「……頼むぜ、タカちゃん」


 ぺきりとタカカンドロイドとバッタカンドロイドを展開する。
 ピィーと、可愛い鳴き声を上げてすぐさまベンチを飛び立っていった。

 淡はどうだろうかと、一瞬目線を送る。

 どうやら、こちらがカンドロイド――その前のカンを取り出した段階で察したらしい。
 何事もなかったかのように、水飲み場に向かい。
 耳のあたりの金髪を掻き上げて、水を飲んでいる。


 まあ、そうすれば無関係には……思われなくはないだろうか。
 どうだろう。


京太郎(……巻き込むのは御免だ)

京太郎(俺一人なら、いくらでも相手をしてやるし――叩き潰してやれるけどな)



886: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:05:46.40 ID:EobhSDOKo

1~20:監視&威力偵察(《MASQUERADE》)
21~40:監視されてました
41~70:監視なし
71~99:監視している奴を逆に発見


奇数ゾロ目:監視&威力偵察(《VIOLENCE》)
偶数ゾロ目:監視してる奴の指を折っている白水哩


↓4

895: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:07:39.06 ID:EobhSDOKo
……アワイ=サン


そんなに京太郎と話したかったのか? そんなに京太郎が戦いに行くのが嫌だったのか?
お前の血は何色だよぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおお

896: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:11:04.86 ID:EobhSDOKo
>>890の判定:58

京太郎「……監視、なしか」


 自分自身を囮に使った作戦は不発だった。
 その事は残念であるが。

 大星淡を巻き込まずに済んだので……そういう意味では良かっただろう。
 一応、話す時間はあるようだ。


 ベンチから立ち上がる。

 しかし、それにしても――だ。
 一体、淡と何を話したらいいのだろうか。
 どうにも気まずい気がしてならない。

 いや、勝手にこちらが一方的にそう思っているだけかもしれないが。

 それにしても、昨日の今日である。
 時間にしておおよそ、三十六時間と少しぶりだろうか。

 確かに頭が冷える時間とも言えるし。
 そうでないともいえるが――さて。


 どうしようか――。



899: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:12:46.82 ID:EobhSDOKo

1:とりあえずジュースでも買ってやるか
2:お、クレープ売ってるじゃん
3:「……どうしてここに居る」
4:ここではやはり落ち着かない。ゼロライナーに行こう (トイレに連れ込み)
5:ベンチに腰かけて話すのでいいか

↓4

908: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:25:42.58 ID:EobhSDOKo
>>903の選択:4

 ……監視者がいないとなっても。

 それでもその範囲外からの攻撃もあり得なくはないし、ここに留まるのは望ましくない。
 たとえばあのナスカの速度であるならば。
 ラトラーターのように、遥か範囲外からの襲撃――というのも起こり得る。

 今が安全ならば。
 その、今のうちに淡を連れて行った方がいいだろう。


 蛇口から出る水で喉を潤わす大星淡。
 それが、こちらに向けた視線と――京太郎の目線がかち合う。

 今しかないだろう。

 そう決めて、ベンチから立ち上がり速やかに淡の元に行く。
 ここを立ち去る。
 何か話すとしても、ゼロライナーが望ましい。


淡「あ、きょ……きょーたろー」

京太郎「淡。場所を変えるぞ。ここじゃできない」

淡「え、あ――ま、待ってよっ」


 そのまま、淡の手を掴んで公衆トイレに向かう。
 あそこならドアがある。
 デンライナーと同じ仕組みなら、ゾロ目の時刻で乗り込めるし。
 淡の自由ならば、それに構わず入れる。

 なんにしても、ドアが必要だ。


909: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:30:29.43 ID:EobhSDOKo

菫(……ぁ、ああ)

菫(なんというか……凄いものを見てしまった)

菫(ぶ、部活に出られない理由は……そうだったのか)

菫(う、うん……ど、どうする……なにをするつもりなんだろう)

菫(い……いかんぞ、それはいかん)

菫(高校生で……それも、公園のトイレでなんて……)

菫(いや……でも、こういうところで間に入って注意するというのも……)

菫(でもな……)

菫(いや……)

菫(……淡に、恋人か)

菫(どうしたらいいんだろうか……止めるべきなのか……?)

菫(『流石に公園のトイレは――』――とでも言うのか?)

菫(……どうしよう)


健夜(はぁ……若いっていいな)

健夜(なんて――――思う訳ないでしょうが)

健夜(死ねばいいのに。リア充高校生なんて死んじゃっていいんだよ!)

健夜(こっちはアラフォーなのに、見せつけてくれちゃって……)

健夜(……って、アラサーだよ!)

健夜(……)

健夜(はは……アラサーと、若い子は違うんだよね……ハハハ)

健夜(はぁ……誰か今、私を笑った……?)

健夜(……恋人欲しい)


尭深(――――ッ)

尭深(な、なん……で……!?)

尭深(おかしい……京セラがジャスティスの筈じゃ……)

尭深(……)

尭深(……ああ、淡ちゃんって男の娘だったんだ)

尭深(京セラ略奪愛か……アリだ。アリです)


916: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:35:28.79 ID:EobhSDOKo
……で、アワイ=サン
どうなんですかね


判定
1~20:「ああ、ゼロライナー? 分かった」
21~40:「……ぁぅ」
41~70:「ぁぅ……ま、まだ、早いよきょーたろー」
71~99:「その、ば、場所……変えよう? ね?」

ゾロ目:あわあわもじもじ期待するあわあわ

↓4

930: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 03:48:28.10 ID:EobhSDOKo
>>920の判定:75

淡「その、ば、場所……変えよう? ね?」

京太郎「だから、あそこじゃまだ無理だと思ったからさ、場所変えようとしてるだろ」

淡「ええっ? ま、まだって……」

淡「あ、あそこでもできると思ってたの……?」

京太郎「そりゃあ……今は無理だけどな」

京太郎「あとでなら、いくらでもできるだろ」

淡「あ、あとで……。い、いくらでも……」


 今は監視がいる為、気軽に話せなくなっている。
 ミュージアムをどうにかしたのならば、公園で話す事などいくらでも可能だ。
 京太郎はそう考えている。

 京太郎の発想=ミュージアムが邪魔。
 淡の想像=時間帯的に今は無理。


淡「そ、その……どれぐらいするつもりなの?」

京太郎「どれぐらいって……どうだろうな」

京太郎「色々あるしな……流石にちょっとじゃすまないだろうな」

淡「い、いっぱい……するの?」

京太郎「さあ、お前次第だな」

淡「……ぁぅぁぅぅぅぅぅ」


 淡の脳内=色々な事をたっぷりやる。
 京太郎の回答=積もる話が色々ある。


京太郎「……どうしたんだ?」

淡「あ、あの……さ」

淡「きょ、きょーたろーのやりたい事は分かったから、ね」

淡「だからさ、あの……場所を……さ」

京太郎「?」

京太郎「ここじゃ、駄目なのか? できないのか?」

淡「……ぅぅう」


 淡=公衆トイレはやめよう。
 京太郎=公衆トイレのドアでは呼び出せないのか。

935: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 04:01:36.10 ID:EobhSDOKo

淡「あ、あの……すぐにじゃなきゃ、ダメ?」

京太郎「……そりゃ、早くしてほしい」

京太郎「こうしているときにも、どうなるか判らないんだからさ」

淡(そ、そこまでなの……!?)

淡(あぅぅ……)

淡(ど、どうしよう……でもこんな場所だと)


 スカートの裾を握って、内股気味になる。
 心なしか周囲の湿度が増した気がする。
 やけにしっとりと、汗に濡れて蒸れた気分だ。

 まさか、須賀京太郎がここまで積極的に言ってくるなんて思わなかった。

 別れてから三十六時間――正確に言うなら三十五時間と三十四分である。
 それで、こうまでなるとは。
 と言うか、彼に何があったのだろうか。誰だこれとさえも思える。

 だけれども、だ。
 『男子三日会わざれば刮目して見よ』とか、そんな言葉だってある。
 『会えない時間が愛を育てる』というのも聞く。
 『男は狼なのよ、気を付けなさい』――というのは少し違うか。でも同じだ。

 だからまあ、ひょっとしてだ。
 ひょっとして、京太郎もそうなったのかもしれない。


淡(う、嬉しいけど……でも、い、いきなりだし……)

淡(こんな場所、だし……その)

淡(……ぁぅ)

淡「きょ、きょーたろーは……そのつもりだったの……?」

淡「じゅ、準備とか……してた……?」

京太郎「いや、いきなりだったからな……」

京太郎「準備とか、全然してなかったぜ」

淡(……ええっ!?)

淡(お、お財布とかに入れてるって……聞いたけど)


 京太郎=心の準備。


淡「あ、あの……さ」

京太郎「無理だったか?」

淡「む、無理じゃないよ! 今日は大丈夫だから!」

淡「でも、ね……その……あの」

淡「いきなり、こんな場所っていうのは……さぁ」

京太郎「つっても……他に場所ねーしさ」

京太郎「どっか建物とか、そっち行くか?」


淡(さ、流石に建物のトイレとか、映画館とかそういう意味じゃないよね!?)

淡(どうしよう……きょーたろーって、そういう趣味なのかな……?)

941: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 04:15:39.81 ID:EobhSDOKo

京太郎「……できれば、早くしたいんだけどな」

京太郎「お前が、無理だって言うなら……場所を変えなきゃな」

淡「……そ、それは私も早くしたいと思ってるけど」

淡「流石にここだとちょっと……後でなら、別にいいけど」

淡「ごめんね、きょーたろー」

京太郎(後でならいい……? 時間によって場所が違うのか?)

京太郎(今日は大丈夫って言ってたけど……どういう事だ……?)


 若干原理が理解しがたい。
 デンライナーと違って、ゼロライナーは場所も選ぶのだろうか。
 そのあたり、しっかりと説明を聞いてはいないので何とも分からない。

 とにかく、何か判らないが……駄目みたいだ。雰囲気的にいうなら。
 それならば、仕方なかった。


京太郎「いや、お前が謝る事じゃないだろ」

京太郎「お前が無理っていうなら、そうするしかないに決まってるじゃねーか」

京太郎「それ以外に選択肢はないって」

淡「……う、うん」

淡(そこまで、私の意見を考えてくれるんだ)

淡(随分強引だったけど……よかった。うん)


 大星淡は、彼が自分の意志を尊重してくれる事に若干の嬉しさを感じた。
 そりゃあ、いきなりかと戸惑ったが。
 嫌がる淡を見て改めてくれるのなら、それでよかった。


京太郎「それで、どこでならいいんだ?」

京太郎「その辺の店屋とかでいいのか?」

淡「ふぇっ!?」

淡「さ、流石にそこは……ホテルでさ。ね?」

京太郎「……そんなもんなのか?」

淡「そうだって! 普通は、そうだってば!」

京太郎「……って言われてもな」

京太郎「小蒔さんのときは、違ったし……」


 小蒔さんのとき=デンライナー。


946: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 04:30:44.43 ID:EobhSDOKo

淡「えっ……」

淡「――――」

淡「……きょーたろー」

淡「そのときも、ここで……?」

京太郎「いや、ここじゃなかったな」

京太郎「最初は外だった。次はありゃ……病院か?」

京太郎「で、適当な建物の非常口だったし」

淡「……」

京太郎「お前のゼロライナーは、あんな事できないのか?」

京太郎「どうにも、さっきから聞いてるとちょっと仕組みが違うみたいだし」

京太郎「そこらへん、ゼロライナーだとどうなってるんだ?」

淡「……ゼロ、ライナー?」

京太郎「ああ、お前の電車」

京太郎「ここのドアでゼロライナーに行けるかと思ったんだけど、駄目なんだろ?」

京太郎「あっちは時間がゾロ目だったんだけど、ゼロライナーは違うのか?」

京太郎「適当な建物でも駄目みたいだし、そこらへんどんな仕組みなんだよ」

淡「……」


淡「ん?」

京太郎「ん?」

淡「なんでゼロライナー?」

京太郎「えっ」

淡「えっ」

京太郎「いや、さっきからしてるのはその話じゃなかったのか?」

京太郎「ここだとミュージアムの監視もあるしさ」

京太郎「何か色々話すにしても、ゼロライナーに行ったほうがいいと思ったんだけど……」

淡「……あー」

淡「あー、うん。うん、ゼロライナーだっけ」

淡「あはは、ゼロライナーだったよね、うん」

京太郎「……?」

949: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 04:38:22.10 ID:EobhSDOKo

淡「うん、出来るよ。私の自由だから」

京太郎「それじゃあ……なんでさっきは」

淡「あー、うー」

淡「あのね? ほら、トイレに人が入ってるじゃん」

淡「だから、ちょっとそこでドアを開くのはなーって」

京太郎「ああ、なるほど……それでか」

京太郎「うっかり見られたら、大変だもんな」


 淡の云われたとおり、個室を見てみる。
 確かに誰かが入っていた。

 女子トイレの方は流石に覗けないが……まあ。
 淡が拒否するなら、多分誰かいるのだろう。

 なるほど、気が付かなかった。
 だから渋っていたのか。

 早くこの場を離れた方がいいと思っていたがゆえに、分からなかった。


 思えば。
 どこか適当な店屋に入っても、目撃される可能性があるし――。
 ああ、確かに妥当だ。

 開いたその瞬間、周囲の時間は止まると聞いているが。
 それでも、周りから見たら京太郎が突然消失したのと同じ事である。
 余計な噂などを立てられたら、また後で困った事になる可能性がある。

 そのあたりには、気が回らなかった。


京太郎「あ、多目的トイレなら開いてるぜ」

京太郎「ここでいいか?」

淡「あー、うー……うん」

淡「見られてないよね?」

京太郎「見張られては、ないな」

京太郎「それじゃあ、行こうか」

淡「……う、うん」


健夜(多目的トイレの多目的ってそういう意味じゃないから! それ多目的に入らないから!)

健夜(クソックソッ! 舐めやがって! イラつくぜェェェエ~~~~~ッ!)

健夜(……くすん)

健夜(恋人欲しい。彼氏欲しい。アラサーで未経験なんてやだ……)

987: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 23:40:18.21 ID:t5Pqm+8Uo

ウヴァ「お、オーズ……それにゼロノスめ……!」


 メズールがセルメダルを充足させる案を出していた。
 ウヴァもそれも同意していたし、ガメルなど言うまでもない。
 自分たちの戦力を十分にしてから、オーズに襲撃をかける――その予定であった。

 それなのに。

 ロストアンク――アイツのせいだ。
 あいつがこちらの言葉を聞かずに先走ってオーズの元へ向かおうとしたからこそ、
 ウヴァたちもそれに追従せずにはいられなくなった。

 赤色コアが5枚、黄色コアが2枚。
 そんなロストアンクが破れて――オーズにメダルを奪われてしまったら、計画に支障が出る。
 カザリはより完全体に近付くであろう事など言うまでもない。
 オーズの手元のメダルも増えてしまうし、自分たちの中でも有数の戦力であるロストアンクが消えるのも痛手だ。


 故に――だ。

 メズールがその慎重さ故に、ロストアンクを先行させる事を躊躇い。
 計画を前倒しでオーズに襲撃をかけると決めたからこそ、こうなっていた。

 セルメダル不足状態でも、1体で行くよりもグリード4体がかりなら勝算もある。
 メズールはそう言い、ウヴァもしぶしぶながら同意した。

 拒否した場合、もたらされるセルメダルが減ってしまう事もあり得るからだ。


 それが――まさか、こうなるなんて。

 あの場にもう一人ライダーが居たのは予想外であったが、まあ、どうにかなるだろうと思っていた。
 警戒すべきはロストアンクを払ったオーズの力であるが……。
 それも4体ならば、どうにかなると思っていた。

 だが、思った以上にオーズは凄まじかった。

 かつての王を彷彿とさせるほど。
 ウヴァが初めて出会った時の、あの弱弱しいライダーなど――どこにもいなかったのだ。


 勝てない、そう思ったときのウヴァの判断は迅速だった。
 元々、先走ったロストアンクが悪い。
 第一アイツは碌に話も通じないし、記憶が無いとは言ってもあの裏切り者のアンクである。

 そんなのに付き合ってメダルを奪われるなんてのは、ゴメンだ。

 自分のミスは自分で負え。
 そんな気持ちでウヴァは、ロストアンクを置いて速やかに戦略的撤退を図ったのだ。

 途中、オーズと対峙した時は――。
 まあ、おそらく勝てるだろうが、万が一というのもある……自分も弱っているし――――から肝が冷えたが。
 それでも自分はこうしてここに居るのだ。

988: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/02/28(木) 23:52:35.62 ID:t5Pqm+8Uo

 自分の判断が間違っているとは思わなかった。
 無理に対峙するから、あのような目に遭うのだ。

 そうした奴はどうなったか――見ろ、メダルの塊になってしまったではないか。

 対する自分はどうだろう。
 無理に倒せないと思ったなら退いた、その判断が功を奏したのだ。
 セルメダルこそ奪われたものの、コアは健在である。


ウヴァ(その中でお前たちを連れてきたんだ……感謝するんだな)


 自分の手の中にある、灰色と青色のコアを眺める。
 自分の判断が正しかったからこそ、これを持ってこれたのだ。
 これで復活させてやったのならば、感謝してもしたりないはずである。

 しかしそれにしても、セルメダルが足りない。

 まずは自分の分を収集して、然る後に、メズールとガメルを復活される。
 そうして、オーズの隙を窺って、メダルを奪いに行く。
 いかにオーズと雖も、変身前は生身である。そこを付けば、上手くいくはずだ。

 余計な動きをするロストアンクは不要である。
 そんな奴がいるから、計算が乱れるのだ。
 よしんば帰ってきたとしても、メダルが奪われているだろう。それなら、ウヴァの方がおそらくは優位だ。

 残っているのならば、今度は囮に使ってやればいい。
 そして戦いが十分に進んでオーズが消耗するか、オーズが変身を解いたところに襲い掛かればいいのだ。
 完璧な計画である。


ウヴァ「……問題はカザリだな」


 しかしそのためには、カザリが邪魔だ。
 臆病なカザリはその分、辺りへの警戒を絶やさない。
 奴を引きはがさなければ、オーズを直接狙うなど夢のまた夢だ。

 さて、どうしたものか――と考えてみる。
 そんなときに……。


カザリ「――僕がどうしたのさ、ウヴァ」


 近くの窓から、カザリが顔を覗かせていた。

 これにはウヴァはたまげた。
 逃げ切ったと思っていたのだ。少なくともオーズに追跡する余裕なんてないはずだ。

 それとも、あのアンクは……その程度の時間を稼ぐこともできずに敗北したと言うのか。
 ――勝手に先走っておきながら、揚句役に立たないとは。
 その感情に任せて、ウヴァは毒づいた。


「アンクの奴め……!」

「――俺がどうかしたか、ウヴァ」

989: 1 ◆B6xkwd67zxGJ 2013/03/01(金) 00:03:34.99 ID:94zmlnSoo

ウヴァ「あ、アンク……!? お前、記憶は……!」

アンク「さぁ……何の事だ?」


 記憶が戻ったというのか。
 この不遜な喋り方は、間違いなくウヴァのよく知るアンクのものだ。

 いや――それよりも。

 この状況が何を意味するのか。
 考えられるのは一つだ。
 今までアンクは自分たちを騙しており、ああして突撃を繰り替えしたのも演技。
 アンクはまたしてもグリードを裏切り、オーズとカザリについた。
 そしてウヴァたちをオーズの元に呼び出して、一網打尽にしたのだ。


ウヴァ「この、卑怯者め……!」


 思わずそんな言葉が出た。
 焦げ上がるような怒りを感じこそすれこの状況。
 非常にまずいのだ。

 どうする――?

 カザリとアンクはオーズ側のグリードだ。
 という事は即ち、この状況、オーズもどこかに潜んでいるはずだ。
 そうしてウヴァが油断したところを狙ってくるつもりなのだろう。


ウヴァ(汚い真似を……!)


 ギリ、と拳を鳴らす。
 だが、どうするべきだろうか。

 前方にカザリ、後方にアンク。
 そしてどこかにオーズが潜んでいるのだ。

 流石に、この状況は不味い。
 切り抜けるのにも、相当な労を要するだろう。
 ひょっとすればメズールたちのように破れるかもしれない。いや、その可能性が高い。

 ……と。
 二人の様子を窺うウヴァに対して、以外にもカザリから声がかかった。


カザリ「ああ、オーズならここにはいないよ?」

カザリ「それよりもさ――ウヴァ、僕たちと組まない?」

ウヴァ「……どういう事だ、カザリ」

ウヴァ(そうやって、俺の事を油断させるつもりなのか?)

ウヴァ(だが……そうはいかないぞ、カザリ)


 決して相手の提案を信じまい。
 そう思いつつウヴァは、カザリの言葉の続きを促す事にした。

                                          ――了