春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」 中編

686: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:18:19.49 ID:zjzzDikAO
伊織「まぁ、そのうちの1人はアンタと同級生のメイドだけど」 

春香「問題大ありですよいおりん!?」 

伊織「あら?知ってるんでしょ?アンタと千早の事」 

春香「いや、知ってるかもだけど!あんな…ちょっと人にはお見せし難い跡を同級生に見られた上に片付けを任せるとか、私はアイドルとして、女の子としてどうなのって話になるでしょ!?」 

響「人にはお見せし難い跡を作ったお前達が悪いだろ」 

春香「…ごもっとも」 

千早「…持って帰らせてもらって、クリーニングして返すとか」 

伊織「そんなお見せし難い跡があるシーツと一緒に帰るのはイヤ」 

はるちは「ですよねー…」 

伊織「諦めなさい」 

春香「せめて…あの子が洗濯しないことを祈ろう…」 


【あまみけファイル その26】 
後日、春香さんのスマホに 

「春香…彼女とラブラブなのは微笑ましいし、旅先でテンション上がっちゃったんだろうけど、染み抜きする身にもなれ。何が悲しくて友人の愛欲に塗れたシーツやらマットレスの染み抜きせなならんのよ」 

というメールが届き、 

「うにゃぁあああ!」 

と悶え回る羽目になるのを、春香さんはまだ知らない。 
指示した犯人は、勿論いおりん。

引用元: ・春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」 




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687: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:18:47.68 ID:zjzzDikAO
~全員、帰り支度終了。リビング~

伊織「そう、もう少しで到着するのね。分かったわ」ピッ

律子「どうだって?」

伊織「管理人とメイド達がもうすぐで着くわ。そしたら、鍵を渡してお終い」

律子「そう、分かったわ。皆、忘れ物が無いか、改めて確認して」

響「律子、焼きそば持ったか?」

律子「…伊織、後で送ってもらう事とか出来ないかしら?荷物の中に入れて帰ると、ダメになっちゃいそうだし…」

伊織「膝に乗せて運転したら?」

律子「イヤよ!」

千早「頭にくくりつけていけばいいじゃない」

律子「アンタにやらせるわよ?」

千早「私が買った訳じゃ無いわ」

律子「くぬぬ…」

伊織「ったく…管理人に言っておくわよ。食べるなり捨てるなりしてくれって」

律子「ありがとう…助かるわ…」

(ピンポーン)

やよい「はーい」

春香「管理人さん達、着いたのかな?」

千早「かもね」

伊織「じゃあ、私達は帰りましょうか。何時までもここにいたら、掃除の邪魔になるし」

響「だな。お礼言って帰ろう」

管理人「皆様、お待たせしました」

伊織「じゃあ、これ鍵。倉庫にあったバーベキューセットを使ったけど、掃除してあるわ」

688: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:20:58.63 ID:zjzzDikAO
管理人「わざわざ掃除して頂いて…そのままでも良かったんですよ?」

伊織「そんな訳にはいかないわ。いくらここが水瀬の別荘だからって、後片付け位はするのが当たり前でしょ?水瀬財閥の長女がちゃんとしてないなんて、恥ずかしいじゃない」

管理人「お嬢様…ご立派になられましたな…やはり、アイドル活動を通じて自立なされようとした日々は、無駄ではなかった…高槻様を始めとして、良い御友人の方々にも恵まれて…」グスッ

伊織「な、何も泣かなくてもいいじゃない」

千早「(家事は基本的に春香と高槻さんと我那覇さんがやっていたというのは…)」

響「(言ったら琉球スマッシュを叩き込む)」

千早「(…ちーちゃん、お口チャック☆)」

響「(お前、後で絶対殴る)」

千早「(何故!?)」

律子「何ボソボソ言ってんのよ?」

千早「私のアイドルとしての可愛らしさを出したら、殺意を向けられたわ」

律子「はぁ?」

響「殺意は向けてないだろ!?」

千早「響ちゃんこわーい☆」

響「琉球スマッシュの餌食にしてやる」

律子「響、拳を素振りするのはやめなさい。アイドルなんだから」

響「…はーい」

律子「あと千早」

千早「何かしら?」

689: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:21:24.78 ID:zjzzDikAO
律子「さっきのぶりっ子だけど」

千早「アイドルらしさを出してみたんだけd」

律子「正直ウザイ。イラッとくる」

千早「…そう」

春香「私は可愛かったと思うよ」

千早「やっぱり春香が一番私を分かってくれるわ」

伊織「アンタら、いつまでコントしてんのよ」

やよい「あの、荷物運ぶのを手伝っていただいて、ありがとうございます♪」ガルーン

メイドA「(可愛い)」

メイドB「(天使)」

メイドC「(妹にしたい)」

律子「いけないいけない…わざわざありがとうございました。さて、それじゃあ帰るわよ」

アイドル達「はーい」

律子「別荘をお貸し頂いてありがとうございました。とても快適な休暇が過ごせました」

管理人「いえいえ、全ては伊織お嬢様の計らいにございます」

伊織「でも、管理をしっかりやってくれてたから、とても快適だったわ。ありがとう」

管理人「身に余るお言葉です」

律子「では、失礼致します。ありがとうございました」

アイドル達「ありがとうございました」



~律子の運転する、帰りの車内~

律子「さて…カーナビを響の家にセットして、と…」

響「ん?自分が一番最初に送ってもらっていいのか?」

690: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:23:44.30 ID:zjzzDikAO
律子「正直、皆そこまで大差無いけど、明日の仕事が速い響を一番最初に送ろうかなと」

響「そか、ありがと」

春香「私と千早ちゃんは事務所に寄りますからいいですよー」

やよい「事務所?何か用事があるんですか?」

千早「お土産を渡しておこうかと思って」

やよい「なるほどー」

伊織「じゃあ、悪いけど響の次にやよい、それから私で」

律子「はい了解。私も事務所寄るから、春香達も来なさい」

はるちは「はーい」



~高速道路上~

伊織「家に帰ったら、まずはSDカードの中身をコピーしないと」

響「何それ?」

伊織「川で遊んでた時の映像と、千早ボムの映像入り」

千早「千早ボムで決定してしまったのね…」

律子「私がコピーしとく?または小鳥さんに渡すとか」

伊織「…律子がまずコピーして。小鳥に渡すと、自分用に余分にコピーして、何か恐ろしいものを作りそうだから…」

律子「…否定出来ないわね」

響「というか、ピヨ子は絶対にやるぞ」

春香「欲望に正直だから…小鳥さんは」

やよい「そ、そんな変な映像、入ってたかなー?」

千早「変じゃないものを変なものにするのよ、音無小鳥という人は」

やよい「はぅ…」

691: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:24:11.81 ID:zjzzDikAO
春香「まぁ…未だに事務員さんとして1人で頑張ってくださってるし…あまり強くは言えないんだよね」

律子「そうなのよね…仕事サボってサイト巡りしてるんだけど、キチンとやり出すと凄いのよ」


【あまみけファイル その27】
歴戦のトレーダーも困惑するレベルで、急激に動く音無小鳥の株


千早「そういえば、来るときから思っていたのだけれど…律子がこんな大きい車を運転するなんて…意外だったわ」


【あまみけファイル その28】
紺のハイエース。やたら頑丈で広い、工事現場の作業員御用達のワンボックス(理由は広いし頑丈だし長距離移動も可。複数で移動したり、沢山荷物を積めるので大人気とか)


律子「送り迎えもあるし、広いと一気に行ける。しかも頑丈…という、社長とプロデューサー殿の意見よ」

伊織「これ、事務所の車なの!?」

やよい「し、知りませんでしたー…」

律子「貸し出し許可取ったのよ。移動は楽な方がいいでしょ?」

伊織「あれ?じゃあ、アンタがいつも乗ってるのは…」

律子「送り迎え用に小鳥さんが乗ってる」

響「ピヨ子、運転上手いんだよな」

律子「…ゲームで練習したって事実がなければ良かったんだけどね…」

692: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:24:41.07 ID:zjzzDikAO
響「…亀の甲羅ぶん投げ出さない事を祈るぞ」

律子「春香?」

春香「はい?」

律子「あぁ良かった…黙ってたから、また千早とイチャコラし始めたのかと思ったわ」

春香「し始める訳ないじゃないですか!?」

伊織「そうさせない為に、アンタと千早を真ん中にしたんだけどね」

千早「そんな理由だったの!?」


【あまみけファイル その29】
※現在の席順
運転席:律子(唯一の免許持ち)
助手席:響&律子のハンドバッグ(財布など)
2列目:はるちは
最後部:やよいおり


春香「大体、バックミラーで見たら分かるじゃないですか!」

響「死角に入られたら困る」

伊織「その為の私達よ。イチャコラし始めたら、捨てていくわ」

千早「高速道路の上で!?」

春香「即死しちゃうよ!?」

響「上手くかわしながら生きろ」

春香「無理に決まってるでしょ!?」

千早「馬鹿なの!?」

やよい「」ウトウト

伊織「この騒ぎで寝れるなんて…凄いわ」

千早「美希に近いわね…眠くなると、騒ぎに関係なく寝てしまうとか」

伊織「アレは睡眠に全神経を注いでるだけでしょ?やよいはそういうんじゃなくて、車に揺られてる感じが眠気を誘うからよ」

693: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:25:14.67 ID:zjzzDikAO
春香「美希…雪歩と2人っきりか…」

千早「危険ね」

響「何で?」

春香「寂しがり屋レベルが高い美希と、母性愛レベルが高い雪歩…」

伊織「滅茶苦茶甘やかしてそうね」



~あまみけ~

美希「~♪」

雪歩「ん…よし、左耳は終わったよ」

美希「んふ~♪すっきりなの♪」

雪歩「じゃあ、次は右耳やってあげるね」膝ポンポン

美希「はーいなの♪」ポフン


【あまみけファイル その30】
膝枕&耳かきのコンボという、予想を超える甘やかしっぷり



~車内~

律子「…そろそろサービスエリアに寄りましょうか」

響「だなー、律子も疲れたろ?」

律子「私は大丈夫よ。過労で倒れる人が続出した時期を乗り越えてるからね」

響「そかそか…お、後1キロ先にあるみたいだな、サービスエリア」

律子「それじゃ、そこに入りましょう…限界みたいだし」チラッ

千早「」プルプルプル

春香「」プルプルプル

伊織「」プルプルプル

やよい「み、皆さん!後ちょっとですから!」

響「何でお前らは考えもせずに水分取るんさー!?しかも緑茶とか!」


【あまみけファイル その31】
春香さん、千早さん、伊織さんのアイドル3名、ダム決壊の危機

694: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:25:48.49 ID:zjzzDikAO
春香「だ、だってぇ…車内のクーラーで喉やられる訳にいかないし…」ハルハルハル

伊織「り、緑茶しかなかったんだもん!途中の自販機に!」イオイオイオ

千早「ふっぐ…ぐ…ひぎぅ…」チハチハチハ


【あまみけファイル その32】
あまりの危機に擬音がおかしいアイドル3人(ちーちゃんはもう喋るのすらヤバい)


響「お前らのお漏らしなんか見たくないぞ!そんなん喜ぶのは、一部の上級者達だけだ!」

律子「つーか、社用の車なのよ!?今後も使うんだから、死ぬ気で耐えなさい!」

春香「わ、わかっへまひゅう…」ハルハルハル

伊織「ぜ、ぜったいにたへてやるんらから…」イオイオイオ

千早「ワタシハカンペキ…ワタシハオモラシシナイ…ワタシハオシッコシタクナイ…ワタシダケガタエラレルポーズ…メチャメチャ…キリョクデッショーイ…」チハチハチハ

やよい「千早さんが自己暗示的な呪文を唱え出しましたー!?」ガビーン

響「うわぁぁぁ!?ち、千早!頑張れ!もうすぐだから!律子!飛ばせ!緊急事態だぁぁあ!」

律子「だぁぁぁあ!いま法廷速度ギリギリよ!これ以上は無理!」

伊織「だいじょうぶ、わたしがゆるすからとばしなさい」イオイオイオ

やよい「い、伊織ちゃーん!?滅茶苦茶棒読みだし、ハイライトさんがお出掛けしちゃってるよー!?」

695: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:26:19.79 ID:zjzzDikAO
春香「ちはやちゃんのならのめるよ」ハルハルハル

千早「わたしもはるかのならのめるわ」チハチハチハ

響「目を覚ませ馬鹿たれ共ー!」

やよい「い、飲尿健康法は朝一番のじゃないとダメみたいですよ!?」

響「何の話さー!やよいも落ち着けー!」

伊織「わたしはやよいのならのめるけど、やよいはのんでくれる?」イオイオイオ

やよい「えと…無理かなーって」

伊織「おぅふ…さようですか…」イオイオイオ

響「おわぁぁぁ!?伊織ぃぃぃ!?やよいは何でトドメ刺すような事言うんさー!?」

やよい「だ、だって無理ですよぉぉぉ!」

律子「だぁぁぁぁあ!もうすぐ着くから耐えて!耐えなさい!漏らしたら顔写真付けて売るわよ!?」

春香「しょ、しょれでかいほうしゃれりゅにゃりゃ…」ハルハルハル

響「アカーン!もう春香がアカーン!」



~サービスエリアに到着しました~

律子「着いたわy」

(ガララララーッ!)

はるちはいお「」シャカシャカシャカシャカシャカシャカ!←無表情で、内股で、股を抑えながら小走り(しかも超スピード)

律子「」

やよい「」

響「アイツら…トイレに向かって一目散に走るあの姿は、アイドルとしてどうなんだ?」

律子「はぁ…怒る気も失せたわ…」

696: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:26:46.79 ID:zjzzDikAO
~数分後~

はるちはいお「」←トイレから出てきた

千早「あぁ…世界はなんて美しいのかしら…」キラキラキラ←良い笑顔

伊織「春香、千早…私達…勝ったわ…」キラキラキラ←良い笑顔

春香「幸せって…こんな身近な所にあるんだね…知らなかったなぁ…」キラキラキラ←良い笑顔

響「お前ら最低だな、マジで最低だな」

やよい「でも、間に合って良かったです…」

律子「ったく…水分は控えなさい!今で半分位だけど、次は間に合うとは限らないのよ!?」

はるちはいお「この度は大変ご迷惑をお掛けいたしました…」

律子「ったく…一応、響とやよいもトイレに行っておきなさい」

ひびやよ「はーい」

律子「じゃ、行ってくるわ。サービスエリアの中を見るなら、誰か1人だけ残って頂戴」

伊織「私が残るわ…ちょっと体力使い過ぎたから…」

千早「私はのど飴を探してくるわ」

春香「私もちょっと見て回りたいかな?伊織、留守番宜しくね」

伊織「行ってらっしゃい。ついでに、緑茶とコーヒー以外の水分よろしく…あるなら100%のオレンジジュースで」

春香「あーい」

響「本当に大丈夫か?また水分取ったら…」

伊織「…水分取らない訳にいかないでしょ?」

697: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:27:12.91 ID:zjzzDikAO
律子「まぁいいわよ、次のサービスエリアにも寄るから…だけど、気を付けなさいね?」

伊織「流石にもうやらかさないわよ」

響「フラグに聞こえなくもない」

伊織「…私にだってプライドがあんのよ」

律子「そのプライド、信じるわよ?」



~再び車内~

響「千早、のど飴はあったか?」

千早「ええ」

春香「お土産もあったけど、もう買っちゃったからなぁ」

やよい「あまり買い過ぎても、持って帰るのに困りますよね」

春香「そうそう、郵送だと余分にお金かかっちゃうし」

律子「…」チラッ

千早「…?」

律子「…」チラッ

千早「…どうしたの?律子。さっきからミラーを気にして…後ろに何か見えるの?」

律子「…後ろの車、多分この車にアイドルが乗ってるのに気付いてるわね…」

やよい「えっ!?」

律子「さっきバックミラーでも確認したけど…助手席のヤツ、カメラ構えてるわね」

伊織「なっ…こっちはオフだってのに…!」

春香「オフかどうかは向こうは知らないんじゃない?」

千早「だけど…記者に盗撮されてるみたいで、あまり気分は良くないわね…」

律子「振り切るか…」

伊織「どうやって?」

律子「……」グンッ

698: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:27:39.32 ID:zjzzDikAO
アイドル達「は?」

(ギュオオオッ!)

響「り、律子!?いま何キロ出て…」

律子「喋ると舌噛むわよ?」

やよい「わぁぁあ!?はや、速いですよぉぉぉ!?」

春香「ふぉぉお!?」

千早「ちょ、りつ、律子!?落ち着いて!」

律子「……」

(ギュオオオン!)

響「ひぃぃい!?速い!速過ぎるぅぅぅ!」

千早「ちょっと律子!本当に落ち着きなさい!」
律子「舌噛むって言ってんでしょうが!」

響「さ、サービスエリア!」

律子「…よし」

(ぐいん)

千早「ほっ…これで一安心…」

(ぐるーっ)

千早「えっ?」

やよい「あ、あれ?」

伊織「ちょっと律子?止まらないの?」

律子「ええ」

春香「あれ?さっきは止まるって…」

律子「よし、撒いたわね…行くわよ」

響「はぁ?」

律子「広い上に混雑してて、さらに似たような車が何台か…向こうとは距離も離していたし、完全に此方を見失ってくれたわ。だから、今の内に行くのよ」

春香「な、なるほど」

伊織「流石というか何というか…」

律子「あのね、私はアイドル事務所のプロデューサーよ?これくらい、当然よ」

やよい「プロデューサーって、凄いんですねー…」

699: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:28:06.52 ID:zjzzDikAO
【あまみけファイル その33】
765プロのプロデューサーは、ひと味違う



~サービスエリア~

律子「とーちゃく」

響「ふぃー…」

春香「はふー…着きましたね」

伊織「流石にお腹が空いたわね」

やよい「あぅー…」

千早「ここで何か食べていく?」

律子「そうね。もうそろそろ高速から降りるし、ここで食べて行きましょうか」

響「じゃ、降りてなんか探しに行くかー」



~SA内~

律子「情報番組とかで見てはいたけど…凄く充実してるのねー」

春香「温泉がある所もあるみたいですよ」

千早「宿泊施設とかもあるみたいね」

伊織「一般の旅行客とかにもいいけど、やっぱり長距離ドライバーの人達向けなのかしら?」

春香「どうかなー?前に旅番組に出させて貰った時に見たけど、おっきなトラックだと、運転席の後ろに寝れるスペースがあったよ?」

伊織「へー…」

やよい「じゃあ、疲れたらトラックの中で寝れるんですねー!」

律子「寧ろ、一年の殆どをトラックで過ごす人もいるわね」

響「た、大変なんだな…そういう人達がいてくれて、自分達は便利な生活が出来れる…うん、分かっていたけど、キチンと感謝しないとな」

700: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:28:35.22 ID:zjzzDikAO
律子「そうね。じゃあ、感謝をしながら遅めのお昼ご飯にしましょう」

アイドル達「はーい」



~夜~

律子「…はい、到着」

春香「すいません、わざわざ家まで送っていただいて」

律子「いいのよ、私も帰るんだし」

千早「…明日から、またいつもの日々が始まるのね」

律子「そうね。歌い、踊り、沢山の人を魅力し、楽しませる仕事が」

千早「日常を嫌ってはいないわ。歌は今も私の大切な物だもの」

春香「皆を楽しく、皆で楽しく…明日もそうなるように頑張ろう!」

律子「ふふ、春香は変わらないわね」

春香「変わりませんよ、私も皆も。本質的にも、強い絆も」

千早「ええ…何時までも変わらない」

律子「ふふ、良い宣言が聞けたし、私もそろそろ帰るわ」

春香「はい!おやすみなさい!」

千早「おやすみなさい、また明日」

律子「ええ、また明日…遅刻しちゃダメよ?」

(ばたん…ぶおおおおお…)

春香「さてと…システムさん、ただいま帰りました!」

千早「私も一緒です」

システム「お帰りなさい、春香さん、千早さん。玄関を開けます」

<あっ、春香ちゃんと千早ちゃんが帰ってきたみたいだよ!

<わあ!今行くの!

701: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/14(土) 10:29:15.22 ID:zjzzDikAO
千早「美希ったら…」

春香「これは熱烈歓迎の予感だね!」

千早「ふふ、そうね」



~その頃、事務所~

P「律子達も帰ってきたし、明日から元通りですね」

小鳥「そうですね。久しぶりに訪れた残業地獄から、やっと解放されますね」

P「はは、確かに」

あずさ「やっぱり人を増やしましょう?」

P「うーん…社長のティン!がないとなぁ」

あずさ「むむ~…」プゥー←ちょっと不満そう

P「(ぷく~っとほっぺ膨らませて…)」

小鳥「(何この子可愛いお持ち帰りしたい)」

P「(お持ち帰りしたら関節が本来曲がらない方に曲げますよ?)」

小鳥「(こいつ…直接脳内に…!というか怖い!辞めてくださいよ!)」

あずさ「?…あ、コーヒー飲みますか?」

P「ん、ありがとう」

小鳥「ありがとうございます♪」


<あら~?


P「ん?何かあったのか?」

あずさ「あの、ちょっと、ミルクを出そうと冷蔵庫開けたら…」

小鳥「自分で出せそうなのn」

P「おいこら、曲げんぞ駄鳥」

小鳥「ヴァイオレンスそして酷い!」

あずさ「あ、あの…」

P「あ、ごめんごめん…で?」

あずさ「あの…何故か…焼きそばが入ってたの…」


【あまみけファイル その34】
名プロデューサー律子さんの(置き)土産

713: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:18:50.69 ID:jt0kCf2AO
~あまみけ~

春香「~♪」

(ゴウンゴウン…)

春香「我が家の洗濯機は何時も頑張ってくれるなぁ」


【あまみけファイル その1】
お洗濯中


春香「ん~…平和だ~…さてと、洗濯機くんが頑張ってくれてる間に、春香さんはおトイレの掃除でもしちゃおうかな」

システム『来客です』

春香「おりょ?」

システム『登録データから照合…人物データは無し、服装は一致、宅急便のようです』

春香「宅急便?分かりました、今インターホンに出ます」

システム『了解しました』

春香「宅急便…誰のかな?」



~受け取り完了~

春香「ふむむ、美希が何か注文したみたいだけど…聞いてみるかな」

春香「『宅急便が届いたから、美希の部屋に置いておくよ』…と」

春香「送信っ!」

(ピピピ、ピピピ)

春香「あ、洗濯機終わった」



~1時間くらいして~

(ヴー、ヴー)

春香「んん?メール…美希からだ」

美希(メール)『荷物、開けてみて!いつも家事してくれてる春香にプレゼントなの!』

春香「美希…」ホロッ

春香「『ありがとう!じゃあ、遠慮なく開けちゃうね』…っと」

(ビリビリビリ)

春香「ん~?箱に何にも書いてない」

714: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:19:17.43 ID:jt0kCf2AO
春香「開けてみよ」

(かぱっ)

春香「」

ルンバ(リボン付き)「コニチワ」

春香「」

(ヴー、ヴー)

春香「」ピッ

美希『もしもし春香、開けてみた?』

春香「うん」

美希『可愛いでしょー?』

春香「えっ?あの、これ何?」

美希『春香の家事のお手伝いをしてくれる、ルンバちゃんなの!』

春香「ルンバ…って、自動で動く掃除機だよね?確か」

美希『そうなの!賢い子なの!』

春香「私がCMで見たのと、形が違うよ?」

美希『えっ?まん丸じゃない?』

春香「いや、ピザみたいな形はそのまんまなんだけど…」

美希『じゃあ間違いないのー』

春香「リボン付いてるし、赤いんだけど」

美希『それはハルンバだからなの!』

春香「ハルンバ?」

ハルンバ「ヨロシク」

春香「…美希」

美希『なぁに?』

春香「名前の響きだけで面白いと思ってやったでしょ?」

美希『…春香が夏休み中に、家で雪歩とテレビ見てたらルンバのCMがやってたの』

春香「ふむふむ」

美希『で、それ見た時の会話で、「何々『はルンバ』で~…」って雪歩が言った瞬間、ミキは閃いちゃったの』

春香「ああ…『は(わ)ルンバ』→『はルンバ』…」

715: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:20:12.18 ID:jt0kCf2AO
美希『『ハルンバ』なの!』

春香「ばんざーい!」

美希『ばんざーいなの!』

春香「美希、帰ってきたら話があります」

美希『…ごめんなさいなの…』

春香「これ、高かったでしょ?」

美希『ミキ、実家を離れてお小遣い制度が無くなったんだけど…貯金通帳見た時にビックリする位貯まってたの』

春香「まあ…一時期は765プロトップの仕事量だったり、カリスマモデル、オリコン常連のフェアリーの美希が、お小遣い5万だったでしょ?…そりゃ、貯まるよね」

美希『えへへ…ミキ、頑張ったの!』エッヘン

春香「(きっと、電話の向こうじゃドヤ顔してるんだろうなぁ…)」

美希『でね?沢山お金はあったから、つい「何買おっかな~?」なんて考えたんだけど…』

春香「…美希の通帳は私が保管しないとダメかも…」

美希『だ、大丈夫なの!無駄遣いなんて、実際はしないの!』

春香「ん、冗談。美希は無駄遣いしちゃう子じゃないし」

美希『あはは…(この前、またゲームセンターで諭吉さんとサヨナラした衝撃の事実は黙っておくの…)』

春香「それで…通帳を見たのとルンバ購入は、何の関係が?」

美希『んと…あのね、ミキ、今のお家がすっごく好きなの』

716: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:20:38.75 ID:jt0kCf2AO
春香「そか…何か嬉しいな」ニヘラ

美希『春香と、千早さんと、雪歩と…それとミキ。4人で暮らしてるのが、本当に楽しくて幸せなの。最初は千早さんのお部屋に通ってただけだけど…今は、一緒』

美希『ミキのお家は、ミキに一人暮らしはさせてくれなくて…あ、パパやママやお姉ちゃんは嫌いじゃないけど…でも、ちょっと違う生活がしてみたかったの』

美希『友達といつまでもお喋りしたり、遊んだり、一緒にご飯食べたり、お風呂入ったり、寝たり…そんな生活がしてみたかったの』

美希『千早さんのお部屋にいつも居座ってて…毎日楽しくて…で、ある日突然、春香がお家を買ったって聞いたの』

春香「あー…確かに、ちゃんと言ってなかったかも…」

美希『なの…あ、ここで止めて欲しいの!春香、ちょっと一回切るね』

春香「ん、いいよ」

(ぴっ)

春香「タクシーでも乗ってたのかな?止めてって…帰ってきたとか?」

システム『美希さんがお帰りになりました』

春香「やっぱり。分かりました」

<たっだいまなのー

春香「お帰りー」

(たったったった)

美希「春香、ハルンバちゃんは?」

春香「ここにいるよー。まだ箱開けただけで、動かしてないから」

717: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:21:06.44 ID:jt0kCf2AO
美希「どれどれ…おー!可愛いの♪」

春香「あはは…で、さっきの話の続き…の前に、シャワー浴びてきちゃえば?まだ暑いし、汗かいただろうから」

美希「うん、分かったの!」

春香「麦茶の用意しとくね」

美希「キンキンに冷やしたヤツを頼むのっ!」

春香「あはは、りょーかい♪」



~ミキミキ、お風呂上がり~

美希「」ゴクゴク

美希「」プハー!

美希「美味しいの!」テーレッテレー

春香「美希、あんまり一気に飲むと、体に良くないよ?」

美希「うぐ…はーいなの」

春香「でー?さっきの電話の続きは?」

美希「えと…どこまで話したっけ?」

春香「私がこの家を買った、まで」

美希「思い出したの。それでね、ミキ思ったの…「羨ましいなぁ、春香と千早さんは本当に一緒に住むんだー」って」

春香「あの部屋でも良かったんだけどね…このお家を見つけた瞬間、何だか止まらなくなっちゃって…」

美希「んふふ♪春香は普段は節約家さんなのに、衝動買いする時は規模がハンパじゃないの♪」

春香「あはは…貯金の使い道もなかったっていうのもあったけど、確かにとんでもない衝動買いだね」

美希「事務所の皆もボーゼンとしてたよねー」

718: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:21:32.34 ID:jt0kCf2AO
春香「うん。他の事務所の子達も唖然としてた。愛ちゃんは、「さ、流石、春香さんはスケールがおっきくて凄いですー!」って言ってた」

美希「普通はそうなの。家を衝動買いって、大富豪か春香位なの」

春香「あぅ…」

美希「また話がどっかに行ってきまーす、だったの…えっとね、お家を買った春香が羨ましかったの。そしたらね、春香、言ってくれたよね?」

美希「美希の部屋もあるよ、今までみたいに泊まりに来なくても、一緒に住んじゃえば楽だよね!って」

美希「あの時、すっごく嬉しかったの!春香は、ミキの事もちゃんと考えててくれたって!」

春香「あはは」テレテレ

美希「しかも、わざわざ家に来てくれて、パパやママに話してくれて…キチンと家賃を貰う、自立を促す、安全性は水瀬財閥と萩原組が保証しているって…」

春香「ちょ~っと出しゃばり過ぎちゃったかもね…たはは」

美希「そんな事無いの!実際、ミキだけじゃ説得出来なかったの!…いま、ミキは毎日がとっても楽しいの!プロデューサー…ハニーにフラれた時も側にいてくれたし、ミキ、春香にとっても感謝してるの♪」

春香「そんな、感謝なんて…」

美希「だから…ハルンバちゃんはお礼なの!」

719: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:22:15.32 ID:jt0kCf2AO
春香「お礼?」

美希「いつもいつも、家事をしてくれてありがとう、ミキと一緒に住んでくれて、ミキの友達でいてくれてありがとうなの!そのお礼なの!」

春香「美希…」ホロリ

美希「本当はミキが家事をすればいいんだけど…ミキ、家事は苦手なの…だから、春香の家事のお手伝いになるかなって思ったの!」

春香「ありがとう…凄く嬉しい!」ムギュ

美希「ふふふ~、さぁ春香!ハルンバちゃんを早速起動するの!」

春香「うん!…えと、スイッチはこれかな?」

(ぴっ)

ハルンバ「…」シーン

はるみき「…あれ?」

美希「な、何で動かないの…」

春香「な、何か変な所触っちゃったかな…えと、説明書、説明書…」

美希「充電切れ…は、ランプついてるから電池切れじゃないみたいだし…まさか、不良品!?だとしたら許せないの!ミキの春香への感謝の気持ちなのに不良品とか…激おことかのレベルを通り過ぎてるの!」

春香「ふむ~…ゴミを感知して自動で進む…はずなのに…取り敢えず、ホームベースをコンセントに繋いでみよう…」

美希「これ?」

春香「多分それ」

美希「繋いでくるの」

春香「うん…何でキミは動かないのかな?電池が無いのかな?」

720: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:22:47.96 ID:jt0kCf2AO
美希「繋いだの」

ハルンバ「」ピクッ

春香「お?」

ハルンバ「オウチダー」

(カシャン)

はるみき「」

ハルンバ「アフゥ…」

美希「…お家に帰っちゃったの…」

春香「で、電池が少なかったのかな?」

美希「…そういえば…春香」

春香「ん?」

美希「今日は、もうお掃除した?」

春香「うん、掃除機したし、ワイパーで全部拭いた………あ」

美希「それなの…ハルンバちゃんは、電源入ってもゴミが見当たらないからお家でお昼寝なの。お腹空いた訳じゃなくて、お仕事が無かったの」

春香「…デビューした直後の私みたいだね…デビューはしたけど仕事無くて、レッスン無いと普通に学校行って帰ってきて…」

美希「や、やめるの!例えが悲し過ぎるの!そういうのは、徹子の部屋的なトーク番組で過去の苦労話を振られた時だけにするの!」

春香「徹子の部屋…去年呼ばれたなぁ」

美希「凄いの!あの番組に出れるなんて…」

春香「徹子さん、良い人だったよ。多少、人の話を聞いてくれなかったりするけど」

美希「危ないからやめるの!そんな評価をしたらダメなの!芸能人生命に関わってくるの!徹子の地下室に幽閉されて、延々無茶振りされ続けるの!」

721: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:23:42.13 ID:jt0kCf2AO
春香「あ、うん、気を付け…地下室!?いやいやいや、無いから!そんなの無いから!」

美希「でも、プロデューサーが言ってたの…失礼な事をしたり言ったりすると、徹子さんの自宅に拉致されて、地下室に入れられて、椅子に縛り付けられて、永遠に「るーるるーるるるるーるるーされ続ける」って」

春香「テーマソング!?何よ「るーるるー」され続けるって!何されるの!?」

美希「永遠に続く『徹子の部屋』なの…1日の決まった時間に強制的に2人っきりでトーク&無茶振り…精神が壊れるか、餓死するか…出るにはどちらかなの…」

春香「ひぃ…」ブルッ

春香「って、そんな訳あるかー!」

美希「無いの?」

春香「ありません!そんな目に遭った人も、徹子さんの御自宅にそんな禍々しい地下室も!」

美希「なーんだ、良かったの」

春香「プロデューサーさんには、後日お説教が必要ね」

美希「そういえば…もうお部屋は全部掃除したの?」

春香「えと…あ、二階がまだかも。洗濯物を干したらやろうと思ってたし…」

美希「」ニマ

美希「ハルンバちゃん!ゴーゴー!なのー♪」

ハルンバ「オシゴト?」

美希「~♪」テクテク

春香「美希が一番楽しんでる…ふふ」

722: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:24:12.54 ID:jt0kCf2AO
~二階~

ハルンバ「オトメヨータイシヲイダーケー♪」スィー

美希「おぉお…」キラキラ

春香「凄いなぁ、本当に自動で掃除してる」

美希「可愛いの!リボンをピコピコ揺らしながら動いてるの!」

ハルンバ「トレードマークデスヨ!トレードマーク!」スィー

春香「ふふ、本当だ♪可愛いね」

美希「」ピコーン

美希「閃いたの!」

春香「ん?何を?」

美希「ルンバちゃんの外側を着せ替え出来るようにしたら、絶対売れるの!」

春香「携帯とかみたいに、カバーを交換出来るように?」

美希「なの!取り付け式でもいいの!さらにオプションとか付ければ、オリジナルのルンバが出来上がるの!オリジナルンバなの!」

春香「ルンバの普及台数にもよるけど…ありかも」

美希「こうしたらいられないの!プロデューサー達に話をしに、事務所に行くの!」

春香「およ?お夕飯までには帰ってきてね」

美希「…」

春香「…?」

美希「…」ジーッ

春香「…洗濯物を干し終わるまで待ってて」

美希「はーいなの♪」



~事務所~

(がちゃ)

美希「こんにちわーなのー」

春香「おはようございまーす」

小鳥「あら、美希ちゃんに春香ちゃん、いらっしゃい…って、あれ?」

723: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:24:38.82 ID:jt0kCf2AO
はるみき「?」

小鳥「美希ちゃんは今日はお仕事終わったし、春香ちゃんはお休みよね?」

春香「はい」

美希「なの」

小鳥「どうしたの?あと、そのトートから見える赤いのは…」

美希「んと…」ガサゴソ

美希「ハルンバちゃんなの!」テッテレー

ハルンバ「コニチワ」

小鳥「」

春香「家事が大変だから、って、美希がプレゼントしてくれたんです」

小鳥「か、可愛い!春香ちゃんのカラーの赤で、しかもリボンまでついてる!」

ハルンバ「エヘヘ」

美希「デコちゃんの所にお願いして、改造してもらったの!」

小鳥「ほぁあ…羨ましいわー…そういえば、もう動かしたの?」

美希「うん!ちょっとだけだけど」

春香「実は、我が家は掃除が殆ど終わった後だったので…」

小鳥「そうなんだ…あの…」

美希「うーん、小鳥の言いたい事は分かるけど、ここって、床は普通に靴履いたまま歩くから、小石とかも吸い込んじゃうかもなの…」

小鳥「あー…確かにそうね。箒で掃いたりはしてるけど…」

春香「おっきいゴミは吸わないだろうし、多分大丈夫だよ」

美希「そうなの?」

春香「うん。それに、入り口のマットでおっきいゴミは取れてるはずだから」

724: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:25:06.15 ID:jt0kCf2AO
美希「」ムー

美希「ハルンバちゃん、無理しない程度に頑張ってね?」コトッ

ハルンバ「オシゴト?」

美希「では…ハルンバちゃん、ゴーゴーなのー♪」ポチッとな

ハルンバ「」キュピーン

ハルンバ「オシゴトダー」スィー

小鳥「おー!動き出した!」

ハルンバ「~♪」ピコピコスィー

小鳥「り、リボンがピコピコしてる…か、可愛い…」

美希「でしょー?」

春香「あれ、編み目がワザと粗く出来てて、ハルンバちゃんが移動した時におこる埃とかを吸着してるらしいですよ…完璧には無理みたいですけど」

小鳥「そうなの?凄いわねぇ…」

春香「説明書とは別に付いてた、水瀬開発マニュアルなるものに書いてありました」

小鳥「水瀬開発マニュアル…ああ、あの『ロボットなら何でも作りたい』っていう、伊織ちゃんのお兄さんの夢に乗っかった所ね…」


【あまみけファイル その2】
※水瀬未来技術総合研究所とは?

ルンバを改造した、水瀬財閥の現トップである水瀬伊織の兄が、ロボット技術の進歩の為に作った研究所。
しかし、今ではロボット大好きで、ロボットアニメも大好きだった天才技術者がわんさか集まり、技術革新を起こしまくるトンデモ研究所にまで発展してしまった。

725: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:25:33.81 ID:jt0kCf2AO
春香「そこです。今では、ロボット以外の研究もしてるみたいですよ」

小鳥「そうなの?」

春香「うちの『システムさん』とかも、あそこが開発してくれましたし、やよい家や我が家の防災技術関係もあそこですから」

小鳥「…凄いわね、水瀬財閥…」

春香「斜め上にも凄いですけどね…」


【あまみけファイル その3】
※水瀬未来技術総合研究所の開発してきた物

・あまみけの完全セキュリティーシステムの『システムさん』&防災技術(萩原組協力)
・高槻家の防犯、防災技術(萩原組協力)
・あまみけ、高槻家、水瀬家別荘を繋ぐ地下通路の外壁&移動用カート(試験走行協力は菊地真一氏とそのチーム)
・ルンバをカスタマイズした『ハルンバ』(その為、メーカー修理は出来ない)

※研究中のもの
・核エネルギーに代わるエネルギー
・放射線完全除去装置
・砂漠の緑化に関する全ての事(保水技術や、少量の水で早く育つ植物)
・各種災害への対策(台風、洪水、噴火、地震、落雷など)
・陸水空に対応した未来車両
・医療技術、新薬開発
・大災害などの時の対応(巨大地下シェルター)
・ドラ○もん
・ガンダム
・限りなく人肌に近い外装の完全自立型アンドロイド(男型、女型)

726: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:25:59.40 ID:jt0kCf2AO
美希「ハルンバちゃん、頑張ってるの♪」

ハルンバ「クチクシテヤル!コノヘヤノゴミヲ、ヒトツノコラズ!」スィースィー

美希「んふふ♪可愛いの♪」

ハルンバ「オソウジデスヨ!オソウジ!」スィースィー

小鳥「春香ちゃん」

春香「はい」

小鳥「ものっそい笑顔で、ハルンバちゃんを追い掛けてる美希ちゃんが可愛いんだけど」

春香「ええ、ヤバいですね」

小鳥「お持ち帰りしたくなるわね」

春香「ダメです」

小鳥「ですよねー…さて、仕事しよ…」

春香「私、お茶入れますねー」

小鳥「ありがとう」

(がちゃ)

真「ただいま帰りましたー!」

小鳥「お帰りなさい」

春香「お帰りー」

美希「あ、真クン!お帰りなさいなの!」

ハルンバ「コニチワ」スィー

真「」

美希「真クン?開けっ放しはダメなの」

真「な…」

美希「な?」

真「何それ可愛い!」キラキラキラ

美希「ハルンバちゃんなの!」

ハルンバ「ドモー」スィー

真「ふぁあ…リボンが付いてるしピコピコしてるし…ほぁあ…可愛いなぁ…」

ハルンバ「エヘヘ」スィー

美希「ハルンバちゃん大人気なの♪」

小鳥「可愛い物大好きな真ちゃんだから、余計にね」

真「あぁ…可愛いなぁ…この子」

ハルンバ「サンクス」スィー

727: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:26:27.55 ID:jt0kCf2AO
真「この子、どうしたの?」

春香「美希がね、いつも家事してる私に「ありがとう」って、買ってくれたの。はい、お茶」

真「ありがとう!そっか、美希が…」

真「」ナデナデ

美希「ふにゃ?」

真「感謝の気持ちを素直に言える…美希は偉いね」ナデナデ

美希「にへへ…」

小鳥「…まこみき…」

春香「小鳥さん…」

小鳥「ごめんなさい」

(がちゃ)

貴音「おはようございます」

ハルンバ「オハヨー」スィー

貴音「何奴!?」ビクッ

美希「ハルンバちゃんなの!」

貴音「あ、美希…おはようございます」

美希「おはようなのー!」

真「おはよ、貴音」

春香「貴音さん、おはようございます」

小鳥「おはよう、貴音ちゃん」

貴音「皆も、おはようございます」

ハルンバ「~♪」スィー

貴音「して、この面妖な機械は何ですか?」

美希「だから、ハルンバちゃんなの」

貴音「はるんば…?」

真「ルンバっていう機械、知らない?」

貴音「はて…?」

春香「地面に落ちてるゴミを自動で感知して、掃除してくれる掃除機ですよ」

貴音「自動で…?この、巨大なお好み焼きのような機械がですか?」

春香「はい、そうなんですよー」

728: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:27:01.92 ID:jt0kCf2AO
貴音「何と…るんばとは、とても便利な機械なのですね」

ハルンバ「~♪」ピコピコスィー

貴音「り、りぼんが…これはまた、何とも愛らしい…」

真「だよね!可愛いよねー」

美希「でも、これは世界に1つだけなの!」

貴音「何と…限定品というものなのですか」

美希「ミキが市販のルンバをデコちゃんの所に頼んで改造してもらった、世界で1つのルンバ…『ハルンバ』なの!」

貴音「はるんば…!」

ハルンバ「ドモドモ」スィー

春香「美希がプレゼントしてくれたんです」

貴音「それはそれは…良い物を頂きましたね、春香」

春香「はい♪」

美希「あ、そういえば思い出したの…小鳥、プロデューサーはどこ行ったの?」

小鳥「あずささんと真美ちゃんと雪歩ちゃんのドラマの撮影に付いてったわ。今日は下手したら向こうに泊まりの可能性もあるわ」

美希「そか…そういえば、雪歩は今日から泊まりに行くって…千早さんもPVの撮影で海外だし…ちょっと残念」

春香「千早ちゃんと雪歩は、帰ってきたらびっくりさせる為に内緒にしとこ?」

美希「春香は悪い子なの…でも、分かったの」ニンマリ

春香「じゃあ、さっきの話は…律子さんにしてみよっか?」

729: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:27:54.45 ID:jt0kCf2AO
真「さっきの話?」

貴音「何か律子に重要な話ですか?」

美希「ん~、重要っていうか、提案?」

春香「だねー」

小鳥「どんな話?」

美希「えっとね、ルンバの外装を着せ替え出来たら、きっと楽しいかなーって思ったの」

真「着せ替え…」

貴音「はるんばみたいにですか?」

小鳥「着せ替えさせる気でしょ!?ハルンバみたいに!」●●ドウジンミタイニ!

春香「小鳥さん?」

小鳥「春香ちゃん、謝るからその汚物を見るような目で見ないで…私はそこまで上級者にはなりきれてないの…」

真「小鳥さんの事は放置するとして…確かに、それいいね!自分だけのオリジナルルンバが作れたら、愛着湧くよ!」

貴音「そうですね…はるんばのりぼんのような小物類も付けられれば…更に特色が生まれます」

小鳥「問題は…ルンバの普及率と値段、着せ替え用外装のコストと値段ねー」

春香「そうですね…」

美希「む~…」

貴音「そもそも、るんばを持っている人がいなければ、おぷしょんの普及も見込めない…」

真「うーん…765プロでも、持ってるのは春香位だろうし」

春香「塗装にしちゃうと戻せないしね」

小鳥「うーん…カッティングシートとか?」

730: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:28:20.76 ID:jt0kCf2AO
美希「?」

小鳥「最近、電車の外側に広告が付いてるのがあるでしょ?」

春香「あ、見たことあるかも…最近、殆ど電車移動じゃなくなっちゃいましたけど」

真「ボクも見たことあるよ」

小鳥「あれってね、塗ってる訳じゃなくて、シールを貼ってるのよ」

貴音「しぃる、ですか…?」

小鳥「シールといってもビニールで、粘着力は尋常じゃない位に強く、一度貼ったら剥がすのは相当大変なんだけどね。粘着力が強過ぎて、剥がすのにプリント面が伸びちゃうから、貼るのは一発勝負らしいけどね」

美希「ほぇー…そんなのあるんだ」

小鳥「ビルの窓ガラスに貼られてる広告とか、最近だと…確か、駅構内のキヨスクのシャッターとか壁の一部なんかにも、タバコの広告が貼られてるわね」

美希「ミキ、真美と渋谷に遊びに行った時に見たの。シャッター閉まってなかったけど、作業してるのは見たよ」

小鳥「あとは…多分、真ちゃんのお父さんの車にも貼られてるんじゃないかしら?広告みたいなのが」

真「あー!貼られてますね!」

小鳥「あれもそうだし、たまにニュースで見る痛車もカッティングシートのはずよ。一度貼れば、水に強いし…熱にはちょっと弱いけどね」

731: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:28:47.99 ID:jt0kCf2AO
春香「へー…そんな凄いのがあるんですか」

小鳥「屋外で看板以外に広告を出す手段としては有効ね」

貴音「ところで、何故小鳥嬢はそこまで詳しいのですか?」

小鳥「以前、765プロ年末合同カウントダウンライブをしたでしょ?その時、街中を皆の姿や765プロのロゴ、ライブの日程が入ったトラックが走ってたのを知らない?」

春香「私、見たかも」

真「ボクも」

貴音「私も見かけましたね」

美希「うん、ミキも…確か、響と貴音も一緒にいた時だよね?」

貴音「ええ、私が見たのもその時です」

小鳥「あれの発注したの、私なのよ。その時に色々教えて貰ったのよ」

アイドル達「おぉ…なるほどー」

小鳥「と、ここまで長く話したけど…剥がしにくいカッティングシートじゃダメね…貼るのもミス出来ないし」

美希「むー…」

春香「でも…良いアイディアではあったんですけどね、オリジナルルンバに出来る!って」

真「さっき小鳥さんが言った、普及率の問題があるからね…値段が安ければ欲しいけどね。外出中にボクの部屋を掃除して欲しいから」

春香「確か…うん、時間の予約も出来るみたいだよ?設定した時間になると自動で動き出しすみたいだよ」

732: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:29:32.25 ID:jt0kCf2AO
美希「ハルンバちゃんも出来るの?」

春香「出来るみたいだよ。水瀬開発マニュアルによると、本来の機能は殆どいじってないらしいから」

美希「そうなんだ…ハルンバちゃん、やっぱり賢いの!」

真「殆ど…?」

春香「吸引力のアップと、掃除終了時と電池切れ時の音が違うみたい。あとは外装とリボン」

貴音「ふむ…電子音では無いのでしょうか」

ハルンバ「終わりましたー!」

全員「」

美希「は、は、ハルンバちゃんが喋ったの!」

貴音「は、春香の声でしたね…」

春香「い、いつ録音したのかな…」

小鳥「ど、どういう事なの…」

真「水瀬開発マニュアルには載ってないの?」

春香「えっと………あ、あった。「終了時と電池切れ時の音声は、天海春香さんにそっくりな声を出せる声優さんにお願いしました」だって…あの人かな…」


【あまみけファイル その4】
中の人が別に存在する世界観のSSです
ハルンバのCV:中村先生は、春香さんとも知り合いです(出てきませんが)


貴音「ところで春香、この…はるんばは、掃除を終えたようですが、このままで良いですか?」

春香「あ、えと…後ろからケースを抜き、ゴミを捨てる…後ろ?」

733: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:30:16.98 ID:jt0kCf2AO
真「ここかな?」パコッ

ハルンバ「イヤン」

真「これだね」

春香「ふむ…結構溜まってますなぁ」

小鳥「じ、事務所の掃除はちゃんとしてるのよ?私とプロデューサーさんと律子さんで交代で」

貴音「小鳥嬢も律子嬢もあの方も忙しい身…きちんと清掃するのは不可能というもの…」

小鳥「う~…」

美希「何でうちの事務所は人を増やさないの?ブラックなの?それとも皆の稼ぎが悪いの?」

小鳥「稼ぎが悪いのは有り得ないわ。うちの社長と春香ちゃんが長者番付に載ったし」

真「春香…マジ?」

春香「あぅ…だって、舞さんが「この子は私と張り合える子よ?なのに、私とこの子のギャラが違い過ぎるのは有り得ないわよー、アハハー」って、とある生放送のバラエティでブチ撒けちゃって…」

美希「ああ…ミキもいたの、それ…」

春香「で、舞さんばりにギャラ上がりそうになっちゃったから、慌てて止めたんだけど…「Sランクアイドルにしてはギャラが低過ぎるし、元に戻したらオーガが怖い」って言われて…」

貴音「間違いなく、理由の殆どは後者でしょうね…」

春香「だから、仕方なく…舞さんが文句言わない位までは下げて貰ったの…年もまだ若いからって…」

734: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:30:58.74 ID:jt0kCf2AO
真「自分からギャラ下げる交渉するアイドル…珍しいんじゃない?」

春香「だって!一回のテレビ出演に300万とか言い出しちゃったから!そんな事したら、予算少ない番組には呼ばれなくなっちゃうもん!生っすかだって厳しくなっちゃうよ!?」

小鳥「さ、さんびゃくっ!?」

貴音「な、何と…」

真「そりゃまた…ぶっ飛んでるね…」

美希「詳しい額は初めて聞いたの…流石にドン引きなの…」

春香「だから…頑張って下げてもらったんだよぅ…」

美希「因みに、幾らになったの?」

春香「い、言わないよ!番組によって違うし!交渉するもん!」

貴音「なるほど…」

真「でもさぁ…」

春香「何?」

真「未だに、普通にオーディション受けに行くの、やめなよ…デビューしたばっかの子達が絶望感マックスの表情になるの、見てられないから」

春香「だって…チャレンジしてみたかったんだもん…もうしてないもん…プロデューサーさんに怒られたし…」

貴音「お、怒られたのですか…?」

春香「はい…「お前は馬鹿か!?他の事務所のアイドル潰しに行ったとしか思われんわ!」って…」

真「ボクも最初はそう思った位だしね…」

美希「ミキもなの…」

735: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:31:27.48 ID:jt0kCf2AO
春香「違うよぅ…」

小鳥「ま、まぁまぁ…で、ハルンバちゃんはどうしたらいいの?」

春香「えと…ホームベースっていう充電器をコンセントに繋いでおくと、自動でそこに戻っていきます」

貴音「何と…自力で充電もするのですか…」

美希「ちゃーんと持ってきたの!」

真「へえ、それがホームベースなんだ」

美希「うん!これをコンセントに繋ぐと…コンセント…コンセント…」

小鳥「ここ、開いてるわよ」

美希「本当だ!小鳥、ありがとうなの!」

小鳥「いえいえ」

美希「コンセントにえいっ!」プスッ

美希「さ、ハルンバちゃん、お家なの!」

ハルンバ「オウチダー」スィー

ハルンバ「」カチャン

ハルンバ「アフゥ…」

真「おぉお!」

貴音「何と賢い…」

小鳥「可愛いわね~」

美希「事務所の掃除を一生懸命してくれたから、ご飯食べてるの!」

ハルンバ「デンキウマウマ」

春香「充電終わるまでいいですか?」

小鳥「勿論、事務所を掃除してくれた訳だし」

美希「じゃあ、終わるまでミキもお昼寝するの…」コテン

春香「えっ?」

美希「…」スヤスヤ

真「はやっ!?もう!?」

貴音「相変わらず…眠りに入る早さが普通ではありませんね…」

736: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:32:14.13 ID:jt0kCf2AO
~少し経ちました~

美希「」ピクッ

美希「ジェノサイダァァァッ!?」ガバッ

「」ビクッ!?

美希「…はれれ?」キョロキョロ

美希「…ここ、事務所?」

春香「う、うん…」

亜美「うお→…チョ→ビックリしたYO…」ドキドキ

小鳥「び、ビックリしてキーボード打ち間違えちゃったわよ…」

美希「春香!」

春香「ひょわぁ!?な、何々!?どうしたの!?」

美希「」ガバッ

春香「」

美希「良かった…田中さんやブルース・ウィリスと一緒に、トド型の宇宙船で冥王星に行ってなくて…」ムギュー

春香「どういう夢見たのよ!?」

亜美「ブルース・ウィリスはダイ・ハードのおっちゃんだってのは分かるけど…田中さんって誰さ?」

美希「うちの隣に住んでるオジサン」

亜美「全く知らね→YO!」

美希「課長さんなんだって」

亜美「だから知らないってば!課長さんとか、ど→でもいいから!」

春香「で、何でその3人が宇宙に!?」

美希「トド型の宇宙船でね」

亜美「何で宇宙に無関係なトド!?微妙に複雑そうだし!」

美希「こう、空気抵抗とかがあれらしいよ」

小鳥「宇宙に空気は無いわよ!?飛ばすならロケット型のがいいだろうし!」

737: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:32:50.09 ID:jt0kCf2AO
春香「大体、私と田中さんとブルース・ウィリスで何するのよ!冥王星なんて遠い場所まで行って!」

美希「宇宙おにぎりで世界的な奇病を防ぐ為に、冥王星にあるいちごババロアの木を揺すりに行くの」

亜美「宇宙おにぎり!?」

春香「奇病を防ぐ!?薬効があると!?」

小鳥「冥王星に木!?しかも、いちごババロアの木!?」

亜美「完全にミキミキがお腹空いてるだけじゃんか!」

春香「しかも揺するの!?いちごババロアなのに、宇宙おにぎりが出来るの!?いや、宇宙が付いてるとはいえ、おにぎりがまんま木に成るのはおかしいでしょ!?」

美希「たまに成るの」

亜美「ランダム!?」

小鳥「冥王星くんだりまで行って、ランダムなの!?」

美希「基本的にいちごババロアが成るの」

亜美「だから、それはミキミキがお腹ぺこりんなだけだYO!」

春香「冥王星くんだりまで、ただ木を揺すりにいけと!?しかもランダムになる宇宙おにぎりを求めて!?」

美希「途中で敵と戦うの」

小鳥「敵!?」

美希「うん、ショッカーなの」

亜美「いぃぃ!?」

春香「普通の会社の課長の田中さんに無理させないで!この前、長いローンに悩んでたから!」

738: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:33:35.58 ID:jt0kCf2AO
美希「でも、ブルース・ウィリスは途中で死んじゃうの…田中さんに全てのコスモを託して」

亜美「聖闘士!?ブルース・ウィリスは聖闘士だったの!?」

美希「アルミ聖闘士なの」

小鳥「何その微妙に弱そうな聖闘士は!?大体、コスモは託せるものなの!?」

美希「さぁ?」

亜美「投げた!?ブン投げよった!?」

美希「田中さんは託されてたから、多分出来るんじゃないかな?」

春香「夢の話でしょ!?というか、その間私は何してるのよ!?」

美希「いたよ?近くで見てた」

春香「私、見てただけ!?」

亜美「それじゃ、はるるんはただの役立たずだYO!」

春香「美希の夢の中でだよね!?リアル役立たずじゃないよね!?」

美希「春香は、宇宙おにぎりを割るの」

小鳥「それだけ!?割るのは誰でも出来るんじゃないの!?」

亜美「てか、なんでおにぎり割っちゃうのさ!?奇病治すのに必要なんじゃないの!?」

美希「知らないの」

春香「まさかの全投げ!?」

美希「だって、夢の話なの。こーとーむけいなのは仕方ないの」

亜美「それを言われたら、今まで一生懸命ツッコミ入れた亜美達の時間も労力も無駄になっちゃうじゃんかー」

739: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:34:02.34 ID:jt0kCf2AO
美希「そんなの知らないの…あれ?真クンと貴音は?自転車乗ってラーメン食べに行ったの?」

春香「2人の特徴を無理矢理合わせなくていいからね?」

亜美「マコちんもお姫ちんも、亜美が帰ってきた時にはいなかったよ」

小鳥「貴音ちゃんは入れ替わりでレッスンに行ったわ。真ちゃんは普通に帰宅よ」

美希「自転車で?」

春香「自転車で」

美希「あの、やたら早いヤツ?」

亜美「うん、黒塗りホデ→のアレ」

美希「そかー…あ!そういえばハルンバちゃんは!?」

小鳥「あそこ」

ハルンバ「オナカイッパイ」←inホームベース

美希「いたの♪」

春香「充電も終わったみたいだよ」

美希「ん~…ミキもお昼寝して充電出来たの」

亜美「ホント、ミキミキは良く寝るよね」

美希「寝る子は育つのー」

亜美「ぐぬぬ、そのおっきな●●●●の事か→っ!」モミ

美希「やぁ!や、やめて!」

亜美「な、何といふ柔らかさ…ミキミキ、恐ろしい子…!」モミモミモミモミ

美希「●●●●揉みながら言わないで欲しいのー!」

春香「小鳥さん」

小鳥「…何?」

春香「カメラ、ストップして下さい」

小鳥「そ、そない殺生な…春香はん…見逃してーなぁ…」

740: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:34:29.87 ID:jt0kCf2AO
春香「…何で関西弁なんですか…止めないと破壊しますよ?」

小鳥「ピヨォ…」

美希「うー…」

亜美「んっふっふー♪ミキミキの●●●●、堪能させて貰ったYO」

美希「変態!ド変態!変態淑女!」

亜美「ミキミキ、それ、いおりんの台詞だからね?」

美希「ふんだ!」プイッ

小鳥「くっは!可愛いわ~!美希ちゃん可愛いわ~!たぎるわ~!」

春香「小鳥さん、無意識にカメラを出す癖、止めた方が良いですよ?」

小鳥「はっ!?わ、私、いつの間に…」

亜美「ミキミキ→、怒らないでよ→…ごめんね?亜美、はしゃぎ過ぎちゃったね…久しぶりにミキミキと沢山話せたからさ→…」

美希「」チラッ

亜美「」ショボン

美希「」ムー…

美希「はぁ…ミキ、ああいうのキライだから、もうしないでね?」

亜美「うん!」ニパ

小鳥「美しい友情ね」

春香「小鳥さんが鼻血を出してさえなければ、もっと良かったんですけどね…」

小鳥「それは無理な相談よ」キュムキュム←鼻に綿を詰めた

春香「無理かー…残念です」

亜美「残念だね→…」

美希「残念なの」

小鳥「残念って連呼しないでくれない!?流石に心に突き刺さる!立ち直るのに時間かかるよ!?」

741: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:35:19.43 ID:jt0kCf2AO
亜美「そしたら、律っちゃんがまた吠えるよ」

小鳥「それは避けたい…ピヨォ…」

美希「怒ると危険だからね、律子は」

亜美「ヴァい!オレットだからね」

春香「ヴァイオレンスね?何で私まで巻き込んだ上に間違えるかな」

律子「そして、私はヴァイオレンスじゃないけどね?」ガシッ

美希「律子さん、お疲れ様なの。今コーヒー淹れてくるの」

亜美「お帰りなさい、亜美がマッサージしてあげようか?」

みきあみ「だから、アイアンクローは止めて欲しい(の)」

春香「律子さん、だからヴァイオレンス担当って言われるんですよ」

律子「愛の鞭よ」

美希「律子からの愛は痛いの」

律子「律子さん」キリキリ

美希「ジワジワ締め上げないで欲しいの!いた、痛いの!」

亜美「食い込む愛か→…重いなぁ」

律子「誰が重いって」キリキリ

亜美「いたたた!」

春香「片手ずつ、時間差で力を入れるタイミングもスピードも変えるとか…」

小鳥「器用ですね、律子さんってば」

亜美「そんなのいいから助けてYO!」

美希「こ、これも律子、さんからの愛だと思えば…耐えられないの。ミキ、小鳥みたいにそういう業界の人じゃないから、拷問にしかならないの」

742: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:35:56.60 ID:jt0kCf2AO
小鳥「ピヨッ!?私だって違うわよ!?」

美希「えっ?」

亜美「えっ?」

春香「えっ?」

律子「えっ?」

小鳥「えっ!?」

律子「というお約束な流れはさておき、春香と美希は何しに来たの?春香は休みだし、美希は仕事終わったでしょ?」

美希「この子なの!」

ハルンバ「コニチワ」

律子「ルンバ?…にしては、リボンといい色といい…春香みたいね」

春香「名前はハルンバって言うんですよ」

律子「ハルンバ…ダジャレか!」


【あまみけファイル その5】
漸くされた正しいツッコミ、流石は出来る女、秋月律子である


春香「あー、気付きましたかー」

律子「そりゃ気付くでしょ」

美希「でも、誰もツッコミしなかったの」

律子「見た目の可愛らしさで忘れちゃったんじゃない?」

亜美「亜美は敢えて言わなかったよ…それを律っちゃんってば、あんな勢い良く…」

律子「な、何よ!普通はツッコむでしょ!?気になる方が普通よ!何で「うわー、何ツッコんでんスか、空気読みましょうよ…」みたいな雰囲気なのよ!おかしいでしょ!?」

小鳥「えと」

律子「仕事しろ」

小鳥「ピヨッ!?まだ何にも言ってないし、仕事してますよ!?」

743: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:36:24.35 ID:jt0kCf2AO
律子「ならいいですけど…」

小鳥「『同僚からの信頼が少な過ぎワロタwwwwwwwww』…と」

律子「スレ立てんな、過去を省みろ」

小鳥「一気にレスが付いてますが、『省みろ』で埋まりそうです」

律子「…だから言ったのに…」

春香「美希、そろそろ帰ろう?ハルンバちゃんの充電は終わったし」

美希「ん~…分かったの。春香、今日の晩御飯はなぁに?」

春香「まだ決めてないなぁ…」

美希「じゃあ、ちょうど3時過ぎた位だから、どっかでケーキでも食べながら決めよ?」

春香「うん、そだね」

亜美「正直、はるるんのお菓子に勝てるお店を知りたい」

春香「沢山あるでしょ…向こうはプロだし、器具も揃ってるんだから」

亜美「器具も良い材料もあるプロより上になれるはるるんがすげ→と思うよ、亜美は」

春香「美味しいって言ってもらえるのは嬉しいけど、プロの方々より上とは思わないよ」

美希「春香は謙遜し過ぎだと思うの」

亜美「アイドル界でもベスト3入りしてる位の料理上手なのに…」

美希「響が4位で悔しがってたの」

春香「一位は舞さんだったね」

亜美「主婦はズルいと思う」

美希「二位がやよいだっけ?確か」

744: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:36:54.83 ID:jt0kCf2AO
亜美「主婦に追い付きそうな勢いのやよいっちが凄すぎる」

美希「次いで春香」

春香「やよいは料理上手だし、舞さんには勝てないよ」

亜美「次にひびきんだっけ?あと、ゆきぴょんとまこちー」

律子「そのメンバーの揃うトップ10に、天ヶ瀬冬馬と涼がいるのは違和感が…」

美希「涼ちゃんなら仕方ないの」

亜美「あまとうはアレだよ、もこみちポジション狙いでしょ」

小鳥「高い位置からファサー」

律子「オリーブに追いオリーブに〆オリーブ」

美希「ご家庭に鯛はないの!」ビターンAA略

亜美「ご家庭に何か横文字のハーブもないYO!」ビターンAA略

小鳥「視聴者からのハガキは」

亜美「読んで」

美希「なるほどって納得してからの」

律子「完全無視」

春香「確かに、「もう作りたいものを最初から作りなよ!悪戯に視聴者の手紙を読んで期待持たせたらダメだよ!」とか思うけど…」

律子「流石にそこまでは…」

亜美「はるるん…もこみち嫌い?」

小鳥「生放送で言ったらダメよ?」

春香「何なんですか!?乗っかったらソレですか!?差し伸べた手を掴もうとしたら手を引いて、ニヤニヤしながら蹴落とすような事しないで下さいよ!」

745: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:37:20.31 ID:jt0kCf2AO
美希「春香のツッコミが的確過ぎるの」

春香「全く!こんな時だけは事前打ち合わせもなく完璧に連携して!芸人さんですか!?」

亜美「アイドルだYO!」

律子「プロデューサーよ」

小鳥「事m 美希「変態なの」酷い!」

春香「ああ、お笑いアイドルとお笑いプロデューサーと変態さんですかそうですか、納得」

亜美「おぉい!?違うってばよ!?アイドル!亜美はキュートでせくちーなアイドル!」

律子「アイドルのプロデューサーよ!」

小鳥「アイドル事務所の事m 美希「変態なの」だからぁぁあ!」

春香「そーですか」

亜美「興味無し!?」

律子「この…仕返ししてきたわね!?」

美希「変態なの」

小鳥「まだ何にも言ってないんだけど!?」

(がちゃ)

響「だだいまー」

春香「お帰りなさい、響ちゃん」

律子「お帰り」

亜美「お帰りーひびきーん」

美希「お帰りなさいなのー」

小鳥「お帰りなさい、響ちゃん」

響「ず、随分沢山に迎えられたな…事務所の外に聞こえる位のギスギスした会話してたのに」

律子「聞こえてたの!?不覚…」

亜美「週刊誌のおっちゃん達に聞かれたらマズいYO!」

美希「もみ消すの!」

746: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:39:24.75 ID:jt0kCf2AO
春香「どうやって?」

美希「こう、響の所のワニ子とヘビ香をけしかけてね」

響「自分の家族達に何させる気だー!」

律子「脅迫じゃないの!」

美希「手っ取り早いかな?って思ったの」

小鳥「アイドル事務所としても手っ取り早く終わっちゃうわよ!」

春香「…もみ消さなきゃいけないような会話をしていた私達が、アイドルとしてどうなの?って話だし、この事務所ってビルの三階だよ?いくら声が大きくても、そこまで大声じゃなかったし、大丈夫だよ」

響「まあな。自分も、事務所の入り口に立った時に会話が聞こえて、「ああ、普通のアイドル事務所はこんなにギスギスした会話芸を持った、下手な芸人よりよっぽど面白い集団じゃないんだろうなぁ」って思った位だし、大丈夫だろ」

亜美「それを先に言ってよ→!」

響「えー…」

美希「もういいの。週刊誌のオジサン達にすっぱ抜かれてないなら、何の問題も無いの」

律子「ギスギスした会話をする事自体が問題なのよ…」

響「ところで春香、これなんだ?」

ハルンバ「コニチワ」

春香「ハルンバだよ」

響「ハルンバ?…ただのルンバとは違うのは分かるけど…」

美希「ミキがね、春香にあげたの」

747: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:39:56.02 ID:jt0kCf2AO
響「ほーん…あ、春香+ルンバか…道理で全体的に赤かったり、リボンが付いてんだな」

美希「…気付かなかったのは、響が初めてなの…」

響「…まるで、自分が馬鹿みたいな言い方しないでよ」

美希「ごめんなさいなの」

響「このリボン、何か意味あるのか?」

亜美「可愛いからじゃないかな?分かんないけどね」

春香「そか、亜美も動いてる所は見てないんだっけ」

亜美「うん、最初に見た時からこのまんま」

ハルンバ「アフゥ」

春香「まあ、今なら亜美や響ちゃんが外から帰ってきたし、多少は埃とかが床に落ちてるか…よし、ハルンバちゃん、スイッチオン!」ピッ

ハルンバ「オシゴトダー」スィー

ひびあみ「おぉ!」

ハルンバ「ホトンドゴミナイヨー?」スィーピコピコスィー

亜美「り、リボンがピコピコしてる!」

響「んふっ!か、可愛い!ピコピコしてるの、可愛いぞ!」

春香「と、まあ…こんな感じで床を掃除してくれます」ポチッ

ハルンバ「オツカレッシター」スィー

ハルンバ「」カシャッ

ハルンバ「…アフゥ」

響「おー、ちゃんと充電器まで戻った」

美希「ハルンバちゃんは賢いの」

亜美「ちゃんとお家に帰れる点は、あずさ姉ちゃんより賢いかも」

春香「ノーコメント」

748: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:40:24.31 ID:jt0kCf2AO
律子「最近はちゃんと帰ってるわよ?」

亜美「兄(C)いるからじゃん」

律子「返す言葉も無いわね」

響「うちにもルンバ欲しいけど…」

小鳥「家族達に攻撃されて壊れる未来しか見えないわ」

響「だぞ…」

律子「私、買おうかな…掃除する時間があんまりないし」

小鳥「うーん…だんだん私も欲しくなってきたわ…」

亜美「家はどーかな…お母さんがやる時間無さそうだし…」

響「真美とお金出し合って買ったらどうだ?」

亜美「ふむむ…いいかもな→…真美にメールしてみよ→」ポチポチ

美希「親孝行なの!きっと、亜美真美のママも喜ぶの!」

亜美「かな→?まぁ、このデキる双子の双海姉妹にかかれば、親孝行なんてお茶請けバンザーイだYO!」

律子「お茶の子さいさい、ね」

響「…自分も実家に送るかなー」

春香「響ちゃんも親孝行だね!」

響「ウチはほら、民宿だろ?部屋1つ分をルンバに任せておけば、同時に2部屋掃除出来るからなー」

春香「なるほど…それいいね!ウチもそれやろう!」

美希「リビングがキッチンと繋がってる分広いから、そっちをハルンバちゃんに任せて、春香は別の所をやればいいの。春香がやる方が早いと思うし」

749: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:41:09.21 ID:jt0kCf2AO
律子「美希は手伝わないのね」

美希「う…」

響「美希は家事やらないからなぁ」

美希「お、お掃除位するもん!」

亜美「でも、はるるんが全部の部屋を掃除するんでしょ?」

春香「美希と雪歩の部屋は殆どしないよ?」

律子「あら?そうなの?」

春香「はい。だって、一応は家賃を貰ってますし、美希や雪歩にもプライベート空間に勝手に入られたらイヤでしょうから」

亜美「ちょっとお母さーん!勝手に私の部屋入らないでって言ったでしょーっ!」

響「ああ、それだな」

春香「誰がお母さんかー!」

律子「春香」

響「春母さん」

亜美「はるるん」

小鳥「春香ちゃん+母さん=春母ちゃん」

春香「うにゃー!何なんですかもー!」

美希「」ポンポン

春香「?」

美希「…ママ!」ニパァ

春香「…」ペチーン

美希「痛いの!」

亜美「ちょっと奥さん、今の見ました?」ヒソヒソ

響「見ましたわー…お子さんの頭をペッチィィン叩いてましたわー」ヒッソォォ

律子「暴力よ、DVってヤツかしらー」ヒッソーン

小鳥「(…春香ちゃんの空気が…変わった…!)」

美希「(小鳥、避難させてなの)」ムギュ

小鳥「(あっ、美希ちゃんそんな、そんな大胆な…)」

750: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:42:04.01 ID:jt0kCf2AO
春香「」スッ…

小鳥「(お玉!?どっから出したの!?)」

春香「」カァァァン!!!

ひびあみりつ「ッ!?」ビクーン

春香「これは、どこぞの刈り上げ三白眼チビの持論ですが…」

小鳥「(へ、へーちょ!?)」

美希「(春香、最近単行本とブルーレイを全部揃えたの)」

小鳥「(ああ…言ってくれたら貸したのに…)」

美希「(我が家の大画面で見る各シーンは…キツいしグロかったの…雪歩は恐怖とグロで毎回涙目だし…)」

小鳥「(初回からハードだしね…)」

春香「躾(しつけ)に一番効くのは痛みらしいです…」コン…コン…コン…

美希「(お玉で机コンコンが始まったの…)」

春香「ので」コンコンコンコン

小鳥「(ピヨッ!?は、早くなってきた!?)」

春香「」コォォォン!!!

ひびあみりつ「」ビクッ

りつみき「」ビクッ

春香「いきます」ヒュッ

りつみき「消えたっ!?」

響「ぎゃっ!」カコン!

律子「きゃあ!」カコン!

亜美「いたっ!」カコン!

春香「」シュッ

美希「響達の後ろなのっ!」

春香「っと、わ、ひゃわぁあああ!?」ドンガラガッシャーン

小鳥「え、え~…」

美希「さ、最後でカッコ悪いの…」

小鳥「頭抑えてうずくまる3人と、コケてる春香ちゃん…何このカオス…」

751: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:42:34.22 ID:jt0kCf2AO
~取り敢えず小鳥さんがお茶を煎れてくれました~

全員「」ズズー

全員「ふはぁ…」ホッコリ

亜美「さてと、亜美はそろそろ帰って宿題やらないとなー」

響「自分も家族のご飯作らないと」

律子「気を付けて帰りなさいよー」

あみひび「はーい」

春香「私達もそろそろ帰ろうか?」

美希「分かったの。ハルンバちゃん、そろそろ帰るのー」

ハルンバ「イドウデスカ」

律子「アンタらも、気をつけて帰りなさいよー?」

はるみき「はーい」

(ぱたん)

小鳥「ルンバ、か…」

律子「ああいうの、幾ら位するんですかね?」

小鳥「ちょっと調べてみましょうか………ふむふむ、ピンキリですけど…これ位ですねぇ」

律子「…うーん、衝動買いするにはちょっと悩んじゃうお値段ですね」

小鳥「買えなくは無いけど…って感じですね」

律子「ノートのローンがまだあるし…うーん」

小鳥「律子さん…稼いでるのにローン組んだんですか?」

律子「車のもありますから…車のローン組んですぐにノートが壊れまして…」

小鳥「あ~…重なるんですよね、そういう時」

律子「ふぅむ…私は少し待ちます」

小鳥「うーん…私はどうしよう…むむむ…悩むなぁ…」

752: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:44:25.37 ID:jt0kCf2AO
~帰りのタクシー内~

春香「美希、今日は何食べたい?」

美希「ん~…おにぎりパーティの開催を要求するの!」

春香「おにぎりパーティって…あっ!良いこと考えた!」

美希「何々?」

春香「ご飯と海苔と具を用意して、自分で好きなおにぎりを作って食べよう」

美希「おぉ~!セルフおにぎり!面白そうなの!」

春香「ただ、2人っきりだと量が限られてくるし…誰か呼んでみる?」

美希「うーん、真クンとか?」

春香「貴音さんとか亜美真美辺りも呼ぶ?」

美希「響は…家族の世話があるだろうし…」

春香「律子さんや小鳥さんは残業してたら悪いしなぁ…」

美希「うーん…」

春香「やよいとかすみ…は、難しいかな」

美希「もう夕食の準備してそうだよ?」

春香「むぅ…よし!真と貴音さんにしよう!」

美希「なら、ミキが貴音にメールしてみるの」

春香「じゃ、私は真にメールしてみるね」

美希「了解なの」

美希「ついでに亜美と真美にも聞いてみるの」

春香「うん、人数は多い方が良いよね!うちに入りきるかって問題はあるけど…あ、お米沢山炊かないと」

美希「貴音がお米を持ってくるって。貰ったのが食べきれないからって」

753: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:44:53.40 ID:jt0kCf2AO
春香「じゃ、それはうちの米櫃が切れたら使わせて貰おう。うちもまだあるし」

美希「なの…炊飯器、足りる?」

春香「うーん…足りるかな?」

美希「何なら、ミキのを使うの」

春香「ああ…美希のグッズで販売したアレ?」

美希「なの!家に3つあるから、1つ使って、またしまっておけばいいの!」

春香「しかし、アイドルグッズで炊飯器…誰がGOサイン出したの…」

美希「ミキなの!ご飯が炊けると、「美味しく炊けたのー!」って、ボイス入りなの」

春香「ああ、ファンの人は喜ぶね…」

美希「他にも、保温状態からお釜が外されないで一定時間経つと、
「ご飯が残ってたらダメになっちゃうの!」
とか、現在の時刻から6時間以上後に炊けるようにタイマーがセットされたら
「お米と一緒にちょっとおやすみなさいなの…あふぅ」
とか、ボイス盛りだくさんなの!」

春香「何その可愛い炊飯器、今使ってる炊飯器がダメになったら、それ使おう」

美希「もう…春香ったら…可愛いなんて、ミキ照れちゃうの」イヤン

春香「私には千早ちゃんがいるから!そんな可愛い姿見せても浮気しないよ!?」

美希「されても困るの。襲ってきたら、千早さんにチクるの」

754: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:46:08.88 ID:jt0kCf2AO
春香「それは困るなぁ…千早ちゃん、無表情で涙流しながら、瞬きもしないでこっちをジーッと見てくるだろうし」

美希「何それ怖いの」

春香「千早ちゃんって、怒ったり詰め寄ってこないんだよ、性格的に」

美希「ああ、何か分かるの」

春香「ただただ、ジッと耐えちゃうの。溜め込んで、自分が悪いからと決め込んで…相手からのアクションを待つの。自分からは動き方が分からないし、詰め寄り方も分からないから」

美希「不器用さんなの、千早さんは」

春香「そう、人一倍寂しがり屋さんなのに甘え方も極端だから、内心はこれが合ってるのかが不安で、依存しちゃう」

美希「流石春香なの」

春香「んふふ~♪千早ちゃんの一番の理解者だからねー♪」



~その頃、海外にPV撮影で行ってる千早&千早専門スタッフ~

千早「オォウ…ハルカァ…」

スタッフA「あかーん!千早ちゃんの春香ちゃん成分が不足し過ぎとるー!」

スタッフB「千早ちゃん!ほら、春香ちゃんの写真よ!」

千早「ハルカァ…」ギュッ

スタッフC「可愛過ぎるんですが…じゃない!まだ足りないか!」

スタッフD「これ!千早ちゃん!春香ちゃんから託された動画!」

千早「ハルカ…カラ?」

755: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:46:43.07 ID:jt0kCf2AO
スタッフD「千早ちゃんだけが聞いてって!はい、プレイヤーとヘッドホン!」

千早「」スチャッ…ピッ

春香(DVD)『千早ちゃん、海外ロケは大変だし寂しいだろうけど…皆に迷惑かけちゃダメだよ?』

千早「」グスッ

春香(DVD)「千早ちゃんがちゃんと撮影出来て帰ってきたら、たっくさん千早ちゃんをナデナデしたり抱き締めたりしちゃうよ!何でもしてあげちゃう!」

千早「ナンデモ…」

春香(DVD)「だから…お仕事頑張って!私は何時でも…このお家で待ってるからね♪」

春香(DVD)「」チュッ

春香(DVD)「えへへ…ちょっと恥ずかしいな…じゃあ、頑張ってね!千早ちゃん!大好きだよっ(はぁと)」

千早「…」ブッ!

スタッフA「あの…千早ちゃん?」

千早「」パタン

千早「ご迷惑をお掛けしました…もう大丈夫です!」シャキィィン!

スタッフB「おぉ…如月千早、完全復活よ…」

スタッフC「千早ちゃん…撮影に入る前に」

千早「何か?」

スタッフD「鼻血、止まってから撮影しよう」

千早「…すみません、愛が溢れてしまって」


【あまみけファイル その6】
孤高(笑)の歌姫、如月千早…今日も彼女は通常運転で、世界中に歌を届け続けている!

756: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:47:10.20 ID:jt0kCf2AO
~あまみけ前~

春香「か、買い過ぎた…かも…」

美希「お、重いの…」

真「あ、おかえり」

春香「あれ?真?」

真「どこで買い物してるか分からなかったから、家の前で待ってたよ。はい、荷物持ってあげるから貸して」

春香「ありがとう!」

美希「流石真クンなの!心遣いがかっこいいの!」

真「美希の分は持たない」

美希「酷いの!」ガーン

春香「たはは…さて、じゃあ鍵開けてきちゃうね」

真「うん、荷物は任せて!」

美希「重いの~…」

春香「ほら、開いたよー。私はタクシーの運転手さんにお金払っちゃうから」

みきまこ「はーい」



~キッチン~

美希「春香ー、持ってきたよー」

春香「ん、ありがとう、美希」

真「炊飯器2個も使うかな?」

春香「おにぎりだけだから、意外に食べちゃうかもだよ?」

美希「それに、貴音が来るの」

真「ああ、納得した」

春香「具はこの位で切れば食べやすいよ」

真「ふむふむ…」

美希「真クンも包丁使うの美味いんだねー」

真「へへっ♪女子力高いからね~♪」

春香「マグロの解体とか出来そうだよね」

美希「なの」

真「何?」

はるみき「ゴメンナサイ」

757: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:48:03.14 ID:jt0kCf2AO
システム『お客様です。四条貴音さんと、男性が1人いらっしゃいました』

美希「男性?」

春香「貴音さんの所の執事さんじゃない?お米を持ってきてくれるって言ってたし」

真「なるほど。貴音1人じゃ持てなかったんだね」

春香「上がってもらって下さい」

システム『了解、ドアを開きます』

美希「ミキ、お出迎えしてくるの」

春香「お願いー」

真「持ちきれないって、どれくらいかな?」

春香「10キロとか」

真「ああ…うん(それ位は楽に持ったまま歩けるなんて言ったら、また女の子から離れてしまう気がする)」

<えぇ~っ!?

春香「ん?美希?」

真「どうしたんだろう?」

(がちゃ)

美希「どうぞなの…」

貴音「お邪魔致します…あぁ、春香、本日はお招き頂き、ありがとうございます」

春香「ようこそいらっしゃいました♪そんな畏まらないで下さい」

真「やぁ貴音、さっきぶり」

貴音「ええ、先程ぶりですね、真」

貴音「そうそう…お招き頂いたお礼をお持ちしました…お米なのですが、どちらにおけば宜しいですか?」

春香「あー、それなら後で私が運びますよ」

美希「絶っっ対に無理なの!運んでもらうべきなの!」

758: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:48:50.96 ID:jt0kCf2AO
春香「え~?じゃあ、すみません、キッチンまで運んでいただけますか?量が分からないし」

貴音「分かりました。じいや、お願いします」

じいや「承知しました。失礼致します」ヌッ

春香「」

真「」

美希「ああ、やっぱり春香も真クンもフリーズしたの…」

じいや「失礼致します…ふむ、キッチンでは場所をとってしまいますね…別の場所が宜しいかと思いますが」

貴音「そうですね…」

春香「俵!?なんで米俵なんですか!?しかも2つも!」

真「ボク、米俵って初めて見たかも…」

美希「流石に真クンでも無理でしょ?」

真「無理だね…」

じいや「はっはっは、細腕の女性、しかもアイドルの皆様には、米俵を持ち運ぶのは難しいでしょうな」

美希「片手に1つずつ持って平然としてる人は、人類として怪しいと思うの」

貴音「じいやは力持ちですから」

春香「そ、そういう問題なのでしょうか…」

じいや「はっはっは、米俵は1つが大体60キロ程度ですからな」

春香「60…!?」

真「ボクらより重いじゃないか…」

美希「それを片手で軽々と…」

貴音「じいや、如何致しましょうか…」

じいや「そうですね…暫しお待ち頂けますか」

759: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:49:32.87 ID:jt0kCf2AO
貴音「何か考えが?」

じいや「天海様、リビングの、この辺りに置かせていただけますか?」

春香「ふぇっ?ああ、大丈夫ですよ」

じいや「ここなら、キッチンにも近く、さほど邪魔にはならないかと」

春香「確かに…」

じいや「すぐに使われますか?」

春香「えと…米櫃にどの位あったかな…」

真「さっき残ってた分も入れたけど、半分位かな?」

春香「半分かぁ…」

じいや「あまり沢山米櫃に詰めると、詰まったり多めに出てしまったりする場合もあるようですから、2/3程度が宜しいかと」

春香「そうなんですよねぇ…じゃあ、これが無くなったら使います」

じいや「分かりました。因みに、米俵から米を取り出す方法はご存知ですかな?」

春香「流石に知りませんね…」

貴音「私も知りませんでしたから、仕方ないでしょう」

真「何かこう、小刀的なのでブスッとさして…ザバーッて…」

美希「出した後はどうするの?」

真「…どうしよう」

じいや「いやいや、考え方は間違いではありません。ですが、やはりこぼれてしまいますので、上を少し切り開き…少しずつ掬っていくやり方がよろしいかと」

春香「ふむふむ…蛇口みたいのがあればなぁ」

760: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:50:12.54 ID:jt0kCf2AO
美希「春香、ワイン樽じゃないんだから…」

真「それに、液体じゃなくて米粒だから、詰まっちゃうよ」

春香「だよねー、あはは…切り開いたら、何か被せておけばいいか」

貴音「我が家では、米俵の藁の隙間から米粒が零れるのを防ぐため、大きめのからぁぼっくすに移しました」

真「カラーボックスって…服とか入れるのだよね?」

貴音「米を入れてはいけないという注意書きはありませんでしたので」

美希「隙間とかに入っちゃいそうなの…」

じいや「そうですね、そこは少し面倒ですな」

春香「お米屋さんから紙袋を買ってくるとか」

美希「ミキ、知り合いのお米屋さんに行ってくるの」

春香「うん、お願いねー」

じいや「では私は、米俵が崩れないように開いてから、失礼致します。お嬢様、決して粗相の無きよう」

貴音「だ、大丈夫です!」

真「ああ…デコピンのトラウマがまだ…」

春香「米俵を片手で軽々持ち運べる人のデコピンだもんね…そりゃ痛いよ…」

真「…オデコ、痛くなってきた…」


【あまみけファイル その7】
結局、じいやさんは米俵から紙袋(40キロ×3)に移し代えまでしてくれ、空になった米俵(藁の塊)を持って帰りました。

761: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 11:50:47.25 ID:jt0kCf2AO
~おにぎりパーティー、開幕~

美希「ふぁあ…幸せなの…」ニギニギ

貴音「真、おにぎりとは奥が深く、そして日本人の魂を揺さぶります」ニギニギ

真「んな大袈裟な…」ニギニギ

春香「でもさ、自分で作って食べるって、美味しいよね」ニギニギ

みきたかまこ「」ウンウン

美希「具も沢山あるし…ミキ、春香と一緒に住んで良かったの」

春香「えへへ…ありがとう」

美希「どう致しましてなの!」

貴音「春香…貴方は真、素晴らしい方です」

春香「そ、そんな…照れちゃいますよぅ」

真「765プロの中心は、やっぱり春香なんだなって思うよ。周りの皆を見てくれてるし、春香がいればボクらも頑張れるからね」

春香「えへへ…そんな事ないよぅ」マッカ

美希「春香が真っ赤なの!可愛いの!」

春香「えっ!?あの、あう…」

貴音「ふふ…」

真「あははは!」


【あまみけファイル その7】
春香さんの周りは、何時も笑顔が耐えない
凍り付いた歌姫の心を溶かし、バラバラになりかけた皆を笑顔にして繋ぎ合わせる
それこそが、天海春香というアイドルの凄い所である


ハルンバ「…(あー、明日は、零れたお米粒を吸わないとなぁ…)」アフゥ

765: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 14:22:41.42 ID:jt0kCf2AO
~空港~

伊織「さて、時間ね…新堂、行ってくるわ」

新堂「行ってらっしゃいませ…ところでお嬢様、よろしかったのですか?」

伊織「何がよ」

新堂「765プロの皆様に正しい出発の日をお伝えしなくても」

伊織「…アイツらに教えたら、絶対に見送りにくるわ」

新堂「そうでしょうなぁ…皆様、お優しい方ばかりですから」

伊織「それこそ、仕事やレッスンを休もうとする奴もいるでしょうね」

新堂「…」

伊織「私は、一度アイドルを休業する。今この瞬間も努力してるアイツらの時間を、休業する私の為に割いて欲しくないのよ」

新堂「…作用でございますか」

伊織「そうよ………そりゃ、少しは寂しいけど…皆に会ったら…意志が揺らいじゃうかもしれない。行きたくなくなっちゃうかもしれないじゃない…」

新堂「ふむ、では私は余計な事をしてしまいましたかな…」

伊織「は?」

「伊織ちゃん!」

伊織「…は?」

(たたたたた!)

伊織「へ?」

やよい「伊織ちゃぁぁん!」ガバッ

伊織「や、やよい!?えっ、あ、アンタ仕事は!?」

やよい「今日はお休みだよ!」

伊織「れ、レッスンとか…」

やよい「それもお休みだよ!」ギューッ

766: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 14:23:08.19 ID:jt0kCf2AO
伊織「やよい…貴方、どうして今日だって…」

やよい「新堂さんが教えてくれたの!伊織ちゃんは絶対に1人で行っちゃうからって!寂しいのを我慢して、1人で行っちゃうからって!」

伊織「し、新堂!アンタ…」

新堂「おや、お嬢様。私、どうやら飛行機の時間を間違えておりました…まだ2時間もございました」

伊織「はぁあ!?」

新堂「はっはっは…歳を取ったせいか、老眼が出てきてしまいましたかな?」

伊織「アンタ、視力は両目とも裸眼で2.0でしょーが!その眼鏡は、執事っぽいからってかけてる伊達眼鏡でしょ!?知ってんだからね!」

新堂「おぉ、流石は伊織お嬢様ですな…さて、私は飛行機の時間まで席を外してきます。少々、連絡する所がありますので…」

伊織「あ、ちょっと待ちなさい!」

やよい「伊織ちゃん…伊織ちゃん…」ギューッ

伊織「…ああもう!せっかくの私の決意が…」

やよい「伊織ちゃん…怒ってる?」

伊織「…怒ってる!」

やよい「あぅ…」

伊織「…やよい、来てくれてありがとう!嬉しいわ!」ギューッ

やよい「っ!伊織ちゃん!」

伊織「にひひ♪あっちにカフェがあるわ、一緒に行きましょ?」

やよい「うん!」

767: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 14:23:42.79 ID:jt0kCf2AO
~空港の外~

新堂「お疲れ様です。流石ですね」

P「ははっ…伊達に今をときめく765プロのプロデューサーしてないスよ」

新堂「恐れ入りました…ああ、先程購入致しました。どうぞ」

P「何で俺が好きな缶コーヒーの銘柄知ってんスか」

新堂「伊達に水瀬家の執事はしておりません」

P「たはは…参りました、頂きます」

新堂「…高槻様のスケジュール調整、ありがとうございました」

P「いえいえ、久しぶりに律子を表舞台に放り出せましたし、春香ネットワークのおかげで別事務所の新人アイドルの子に仕事を回せて業界の活性化も出来ましたし、其方の事務所とのパイプも出来ました」

新堂「やり手ですなぁ…流石はプロデューサー殿、水瀬グループ期待の新人と言われただけはございますね」

P「昔の話っス」

新堂「まさか新卒1年目で、水瀬グループ本社に辞表を出して、高木殿の所に行かれるとは思いもしなかったと、旦那様も嘆いておられました」

P「あちゃー…」

新堂「坊ちゃまも、「ライバルが出来たと思ったらすぐにいなくなってた…どういう事だ」と」

P「アイツのライバルになんかなれませんて…アイツは、100年に1人の天才ですからね」

768: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 14:24:17.58 ID:jt0kCf2AO
新堂「そうでしょうか?」

P「そーっスよ」

新堂「…お嬢様に高槻様を会わせて頂き、誠にありがとうございました。お嬢様に代わって、お礼を申し上げます」

P「いえいえ、伊織はうちでお預かりしていたアイドルです。こういうケアをするのは当然ですよ。それに、やよいの為でもあります」

P「やよいと伊織は親友です。生まれも育ちも家庭環境も…殆どが真逆な同い年の2人が惹かれて、アイドル活動をしていく中で本当の友情をしり、お互いが大切な存在になった…」

P「そんな2人の為に、俺ら大人が何かしてやりたいじゃないスか」

新堂「…そうですな。強気で素直になれないお嬢様が、あんなに素直になれた上に、唯一無二とも言える親友を見つけた…本当に、感謝してもしきれません」

P「俺らは何もしてませんよ。あの子ら自身が頑張ったんスよ」

新堂「ふむ…」

P「あ、新堂さん、昼飯は食いました?」

新堂「いえ」

P「良かったらどうスか?近くに美味い魚料理の店があるんスよ」

新堂「いいですな。是非ご一緒させていただきます」

P「アイツらはアイツらで、任せておきましょう」

新堂「そうですな…お嬢様も、もう立派な大人ですから」

769: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/23(月) 14:24:45.71 ID:jt0kCf2AO
~スタジオ~

律子「お疲れ様でした~」

スタッフ「お疲れ様でした~」

真美「流石は律っちゃん、ラジオとはいえ、軽快なト→クだったね!」

春香「本当、ラジオパーソナリティなら、現役でいけますよ!」

律子「あら?それはテレビには出せないって事かしら?」

春香「スタッフさーん、来週の歌番組、埋まらないって部分を律子さんが出てくれるみたいですよー!」

律子「やめて!謝るから!」

真美「フリッフリな衣装が良いってさ→」

律子「やめ、やめてぇぇぇ!」



~空港のカフェ~

やよい「伊織ちゃん…私、絶対遊びに行くからね?」

伊織「うーん…遊びに来ても、私はいないかもよ?」

やよい「えっ?」

伊織「やよいがいないなんて、つまらない生活を長く続けるないもの。すぐに戻ってくるわ」

やよい「そ、そっか~…えへへ…」

伊織「(天使だわ)」

やよい「じゃあじゃあ!伊織ちゃんがいつ帰ってきても良いように、美味しいご飯を作れるように練習しておくね!」

伊織「あら?今でもやよいの料理は美味しいのに…これは、もっと早く帰ってこないと、お腹が耐えられないわ」

やよい「…えへへ♪」

伊織「…にひひ♪」

777: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:56:02.66 ID:BvLbicSAO
~みうらけ~

P「あずさ…」ドキドキ

あずさ「Pさん…」ドキドキ

近付く唇…今夜、ついに2人はキs

(がっしゃーん!)

Pあず「!?」

小鳥「不器用でも…プロデューサーとアイドルでもさぁ…」

美希(ギター)「」ジャジャーン

Pあず「」

小鳥「お互いを思って、守って、尊敬して、求めて…」

P「あの…」

小鳥「…そういうのさぁ…何て言うか、知ってるかい…」

あずさ「あ、あの…小鳥さん…ここ、私の部屋で、窓ガラs」

春香(ドラム)「」ジャーン!!!

P「シンバルうるっせ!?夜中だぞ!春香、何考えt」

小鳥「世界はそれを!愛と呼ぶんだぜぇぇぇぇええええ!(絶叫)」

Pあず「」

小鳥「ワンツーさんしー!」

(BGM:世界はそれを愛と呼ぶんだぜ(サンボマスター))

小鳥「オゥイェイイェイイェイイェイアアア!!!」

P「うるせぇって言ってんだろうが帰れ馬鹿野郎共がぁぁぁああ!」ペチィィンペチィィンペチィィン!

小鳥「…イェアー」

美希(ギター)「…」ベーン…

春香(ドラム)「…」コン…コン…

P「帰れ!」

美希「世界はそr」

P「うるせぇって言ってんだろうが!あとお前が歌うのかよ!」

春香(ドラム)「」ダカダカドコドコジャーン!

P「無駄にうめぇけどうるっせぇ!」

778: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:56:40.28 ID:BvLbicSAO
春香(ドラム)「」ドヤァ

P「うぜぇしうっせぇ!早く帰れ!」

小鳥「」トボトボ

美希「」トボトボ

春香「」トボトボ

あずさ「な、なんだったのかしら…」

P「さぁ…春香め、ドラム置いていきやがったな…」

あずさ「…あの…」

P「ああ…何か良く分からん邪魔が入ったけど…今度こそ…」ソッ…

あずさ「Pさん…」ンー

P「あずs」

(ドバキャァアア!)

P「天井!?」

千早「…」

Pあず「」

千早「」コホン

千早「カモン!」

真「」バサァ!

P「ベッドの中から!?いつ入った!?」

雪歩「」バキャァ!

あずさ「きゃああ!?わざわざ天井に別の穴空けて!?」

千早「ワンツースリフォッ!」

真「」ダカダカドコドコ

P「春香の置いてったドラムセットを再利用!?」

雪歩「」カンコンカコカコココン

あずさ「雪歩ちゃん!?スコップはギターみたいに音は出ないわ!?あ、まさかそれで天井掘ってきたの!?」

千早「オゥイェイイェイイェイイェアアア!!!」

P「小鳥さんより声量ある分うるっせぇえ!」ペチィィンペチィィンペチィィン!

千早「オゥ…」

真「」

雪歩「」カココン…

P「うるせえから帰れ!今何時だと思ってんだ!あと、屋根に穴空けてんじゃねえ!」

779: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:57:06.18 ID:BvLbicSAO
千早「」トボトボ

真「」トボトボ

雪歩「」トボトボ

響「」バターンガゴッ!

P「多分突入早ぇよ!連携取れてねぇ!先頭の千早が思いっきり顔面にドア食らってんじゃねぇかよ!」

千早「~っ!~っ!」ジタバタゴロゴロ

響「はいさい!」

P「何事も無かったように進めんな!」

響「」ゲシッ

千早「」ゴロゴロゴロ

あずさ「ひ、響ちゃん!千早ちゃんを蹴っちゃダメよ~!」

ゆきまこ「」ガシッ

ゆきまこ「」エッサホイサ

P「何事も無かったように千早担いで運んでいきやがった!」

響「ヘイ!」

亜美「」スチャッ

真美「」スチャッ

貴音「頼もぉ~っ!」ガシャーン

P「何で貴音は残った窓ガラス割ってくんだよ!亜美真美みたいに穴から落ちてこいよ!いや、落ちてきても困るけども!」

響「なんやかんやで」

響「世界はそれおぉぉ!愛と呼ぶんだぞぉおおおおお!」

P「アレンジしやがった!」

貴音「なんくるありませぬ!」

あずさ「貴音ちゃんまで!?」

亜美(カスタネット)「」カコンカコンカコン

真美(カスタネット)「」カコンカコンカコン

P「お前らエラく地味な事してんな!ドラム出来なかったのか!?」

貴音「はっ!」ベンベンベンベン

P「三味線だと!?」

780: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:57:32.59 ID:BvLbicSAO
響「」ベンベンベンベン

あずさ「響ちゃんも!?」

P「新しいパターンか!?」

響「三線だぞ」ベンベンベンベン

あずさ「さんしん?」

貴音「日本の弦楽器で琉球の時代より伝わる、沖縄の楽器にございます。蛇革が特徴ですね」

あずさ「な、なるほど…貴音ちゃんは物知りなのね~」

貴音「うぃきぺでぃあ…とは、便利でございますね」

あずさ「あ~…」

響「僕が生まーれたぁー…」

P「島人ぬ宝!?サンボマスターどこいった!?」

あずさ「あ、あの、そういう問題では…」

P「あ、そうだった」

あみまみ「ひっこぬかーれてー」

P「ちょっと似てるけど!ピクミンの曲はちょっと似てるけども!俺達はそういうの言っちゃダメ!言っちゃダメな業界でお仕事してるから!」

貴音「はーどっこいしょー」ベンベン

P「変な合いの手入れんな!ソーラン節だろ、それは!」

P「あーもう帰れ帰れぇぇえ!」ペシンペシンペシンペシン!

響「」スゴスゴ

亜美「(苦笑)」フー

真美「(苦笑)」ヤレヤレ

P「帰れ!パァン!の人か、お前らは!」

貴音「私を倒しても…第二、第三のらぁめんが…」

P「お前らぁめんだったのかよ!?人を捨てたのか!?」

781: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:58:05.62 ID:BvLbicSAO
貴音「くくく…」パチン

穴<(シュルルル)

あずさ「て、天井の穴からロープが!?」

(がしっ)

貴音「みーつめるきゃっつあぁい♪」ズルズル

P「キャッツアイ!?しかも自ら歌って!?」

穴<ふぬむすー!

あずさ「春香ちゃんの声!?春香ちゃんが上で1人で引っ張ってるの!?」

P「春香!?無理すんなよ!」

<765プロー!ふぁいとー!おー!

P「掛け声1人だけじゃねぇか!誰か手伝ってやれよ!」

あずさ「春香ちゃん!あ、あまり無理しないでー!」

<うぎぎぎ…

貴音「…止まっていますよ?」

<あ、ごめんなさい…もう無理です…

貴音「えっ?」

(しゅるるどすん!)

貴音「~っ!」

あずさ「た、貴音ちゃん!?」

P「尻から思いっきり落ちたぞ!?地味に1m位の高さから痛烈に落ちたぞ!?」

貴音「…っ!」ドタバタ

P「走って帰っていったぞ!?」

あずさ「は、恥ずかしかったんでしょうか…」

P「残るは…」

あずさ「やよいちゃんと伊織ちゃん…それに、律子さんかしら…」

P「…あの2人や他のアイドルを止めない上に、律子本人まで出て来たら…」

あずさ「で、出て来たら…?」

(ガタガタッ)

P「…」

782: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/24(火) 21:59:53.31 ID:BvLbicSAO
P「再デビューだ!しかも、あの初ライブのキャラ+まこまこりんを乗せたキャラでだ!」

<イヤァァァ!だ、だから反対したじゃない!

<…ボクのキャラがそんなにイヤかい?

<あわわ…律子さんも真さんも落ち着いて下さぁぁぁい!

P「…上が大パニックだな」

あずさ「…で、ですねぇ…」

<み、皆落ち着きなさい!落ち着かないなら…喰らいなさい!オデコフラッシュ!

P「…」

あずさ「…」

<………

<な、な、何よ!アンタの言う通りにしたら、やっぱりいたたまれない空気になったじゃない!

<ぷ…くくく…

<笑ってんじゃないわよ馬鹿ー!(ペチィィン!)

<痛い!

P「…千早、か」

あずさ「…あの」

P「…お前らぁぁぁ!全員明日は超スパルタトレーニングフルコースだぁぁ!」

(ガタガタッ!)

あずさ「あはは…はぁ…」



Pとあずささん…2人が初めて同棲した日、765プロのアイドル達は盛大に祝ったという…



春香「こんな事してませんよ!大体、いつ同棲始めたかも知りませんし!」

P「小鳥さん…また同人誌ですか…」

律子「…はぁ、あずささんとプロデューサー殿の事はデリケートな話なんだからやめて下さいって言ってるでしょ!?」

小鳥「ピヨォ…ごめんなさいピヨォ…」

790: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:44:51.37 ID:6O5gF2sAO
~あまみけ~

春香「…」

千早「…」

雪歩「…」

美希「…」

ハルンバ「」スィープルルンスィー

春香「…誰がやりましたか?」

3人「…」

ハルンバ「」スィープルルンスィー

春香「…」

3人「…」

春香「…誰が」

3人「…」

春香「誰がハルンバちゃんにプリンをのっけたの!?」

ハルンバ「チョットオモイ」スィープルルンスィー

3人「…」

春香「ご丁寧にラップ敷いて!生クリーム盛って!さくらんぼまで乗せて!」プンスカ

ハルンバ「」スィープルルンスィー

春香「…美希!」

美希「」ビクッ

春香「あれ、多分美希が自分用に買ったヤツだよね?」

美希「はいなの…」

春香「何故に乗せたの!?」

美希「可愛いかなって…」

春香「可愛いけど!プリンが崩れたら大変な事になるでしょ!?」

美希「ら、ラップに小麦粉を撒いて、その上に乗せたから滑らないって聞いたの!」

春香「誰に!?」

美希「…そ、それは言えないの!仲間を売る訳にはいかないn」

春香「」カッコォォォォン!←お玉で机叩いた

美希「雪歩なの」

雪歩「み、美希ちゃん!?」

春香「ゆぅきぃほぉぉ?」

雪歩「ひぃ!?あの、その…」

春香「生クリームも…雪歩だよね?」

791: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:45:18.12 ID:6O5gF2sAO
雪歩「あの…」

春香「美希にあんな丁寧に生クリームを乗せる技術は無い」

美希「酷いの…」

春香「千早ちゃんは、そもそも何を使えば生クリームをああやって絞り出せるか知らない」

千早「それくらい…」

春香「じゃあ、どうやって?」

千早「…こう…機械で…」

春香「はいざんねーん!」

千早「くっ…」

春香「で、雪歩?」

雪歩「あ、あの、あのね?美希ちゃんがブログに載せたいって言うから、プリン乗せる時に、小麦粉を…」

春香「じゃあ生クリームは?」

雪歩「あの…冷蔵庫に、春香ちゃんが、昨日使って余ったのを入れてたのを思い出して…あの…可愛いかなぁって…」

春香「それで乗せちゃった?」

雪歩「乗せ…ちゃった…」

春香「…」

雪歩「…えへっ♪」

春香「何で可愛さ求めちゃうの!?」

雪歩「ひぃぃ!?」

春香「可愛さを!求める前に!まずは!止めなきゃ!ダーメーでーしょー!?」バンバンバンバン

雪歩「はぅう…」

春香「ふぅー…」

千早「…」

春香「はいそこ!ホッとしない!」

千早「」ビクッ

春香「で?さくらんぼは千早ちゃんだね?」

千早「あの…あそこまでいったら…完璧にしようと思って」

792: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:45:46.10 ID:6O5gF2sAO
春香「意味が分からない!」バン!

千早「」ビクッ

春香「完璧って何!?掃除機であるハルンバちゃんにプリンが乗ってる時点で異質でしょ!?しかも生クリームまで乗ってたら、もう意味分からないでしょ!?なのにさくらんぼ!?何で!?何を持って完璧なのか、私には方向性が全く分からない!」

千早「…見た目?」

春香「知るかー!」ペチーン!

千早「痛い!」

春香「大体!わざわざさくらんぼを買いに行くって、何してんの!?訳分かんない完璧を求める為に、1つ使うのに1箱買ってきて!」

千早「さ、佐藤錦というらしいわ」

春香「」ペチーン!

千早「痛い!」

春香「高級品!佐藤錦はさくらんぼのブランド品!道理で化粧箱入りだと思った!」

千早「そ、そうだったの…6000円もしたから、良い物だとは思ったけれd」

春香「6000円!?1箱!?」

千早「え、ええ」

雪歩「す、凄い…」

美希「流石のミキもドン引きなの…」

春香「」ワナワナワナ

千早「その…お店の人が「美味しいですよー」って…」

春香「そんな美味しくて高いもので遊ぶなーっ!」ペチーンペチーンペチーン!

千早「痛い!」

雪歩「ひぃ!」

美希「痛いの!」

春香「」ゼーハー

793: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:46:14.85 ID:6O5gF2sAO
ハルンバ「タイヘンデスネ」スィープルルンスィー

春香「…で?」

3人「?」

春香「動かしたのは、誰?」

美希「ミキがそーっと床に下ろして」

雪歩「私が電源を入れて」

千早「私がクリーンのボタン(掃除開始のボタン)を押したわ」

春香「何で無駄な時に無駄な位完璧に無駄な連携するの!」

雪歩「だって」

美希「ミキ達」

千早「仲間だもんg」

春香「やかましい!」

3人「」

春香「おかげで、怖くて見てなきゃいけないでしょ!?止まった勢いで崩れるかもしれない!下手に人力で止めたら確実に崩れる!ホームベースに着いてから崩れたら、ホームベースごとショートしちゃうかもしれない!壊れたらメーカー修理出来ないんだよ!?また伊織んところの研究所に連絡しなきゃいけないの!分かってる!?」

春香「向こうは守秘義務があるから正式な場所は教えてられない上に、水瀬財閥の敷地内にあるから、こっちからは行けないの!忙しいのに、わざわざ最寄り駅まで取りに来てくれるんだよ!?研究が忙し過ぎて、丸2日寝てないような研究員さんが、フラフラになりながら!目の下に濃ゆーい隈作った、しかも女の人が!そんなボロボロなのにわざわざ来てくれるんだよ!?」

794: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:46:45.36 ID:6O5gF2sAO
春香「そんな人が、プリンと生クリームにまみれたハルンバちゃん見たらどう思う!?絶対聞くよね!?何があったのかを!?」

春香「何て答えるの!?そんなフラフラな女の人に、わざわざ気を使って引き取りに来てくれた人に!?」

春香「プリンと!」

春香「生クリームと!」

春香「1箱6000円の佐藤錦を!」

春香「悪戯に意味の分からない可愛さと完璧さを求める為に!」

春香「乗せたら崩れて壊れちゃいました☆」テヘペロ☆

春香「アホかぁぁぁぁ!!!」机バァァン!

3人「」ビックーン!

春香「ひっぱたかれても文句言えないよ!?下手したら直して貰えないよ!?ひっぱたかれて、唾吐かれて、「ふざけんな」って捨て台詞吐かれても、こっちは文句言えないよ!?泣き寝入りだよ!?」

春香「むしろ、土下座だよ!」

春香「往来の真ん中で!」

春香「アイドルが!」

春香「ひっぱたかれて、唾吐かれて、捨て台詞吐かれて!」

春香「更に土下座ですよ!?DO・GE・ZA☆」

春香「何だそりゃ!何ですかそりゃ!」バンバンバンバン!

千早「で、でも春香…もしかしたら、「この悪戯っ子さんめ☆」って許してくr」

春香「許してくれるかぁぁぁぁぁ!」

795: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/25(水) 21:47:11.61 ID:6O5gF2sAO
千早「」ビクッ!

春香「」ゼーハーゼーハー

春香「兎に角!3人はハルンバちゃんが止まり次第、上からラップごとプリンをどかす事!」

3人「はい…」

春香「それと…3人とも一週間おやつ抜き!」

3人「」ガーン!

春香「作る予定だったお菓子は、高槻家か事務所に行きます!」

雪歩「は、はるかちゃぁぁん…」メソメソ

春香「泣いてもダメッ!」

千早「は、春香!それだけは!どうかそれだけはッ!」

春香「ダメッ!食べ物で遊んだ罰です!」

美希「は、はるかはん…そない殺生な…」

春香「嘘臭い関西弁になってもダメ!っていうか、反省してないでしょ!?」

美希「おぉ…おぉう…この世には、神はんも仏はんもおらへんのや…世の中、鬼ばかりや…」

春香「キャラ崩壊してもダメ!自己責任でしょうが!」



結局、ハルンバに乗ったプリンは埃が沢山付いてる可能性があるので廃棄、さくらんぼだけは洗って春香さんが食べました。
3日後、死んだ目で麦チョコを一粒ずつ食べながら、「高級なお菓子も麦チョコも、春香(ちゃん)の作ったお菓子に比べたら同じ味…」と呟いている美希と千早と雪歩を発見した春香さんは、一週間の禁止をその場で解いてあげました。

818: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:47:18.23 ID:o6SYtI5AO
~リビング~

美希「」スヤスヤ

春香「」スヤスヤ

雪歩「」スヤスヤ

千早「ただいま~…あら?皆して…」クスッ

千早「皆、疲れているのね…それに、大分涼しくなったし、お昼寝には丁度良いのかも…」

千早「ふふ…起こさないようにしましょう」

美希「うぅん…」

千早「…美希?」

美希「…おにぎりは…おにぎりは爆発なの…」

千早「美希?」

美希「んぅ…」

千早「寝言…?おにぎりは爆発…どういう夢なのかしら…」

雪歩「ん…」

千早「萩原さん?」

雪歩「うわぁ…ここがブラジルかぁ…」

千早「海外旅行の夢かしら?」

雪歩「やっと繋がったよぉ…」

千早「掘り進んだの!?」

雪歩「んん…」

千早「っと…いけないわ、大声出したら起きてしまうわ…にしても、地球の裏側まで掘り進むなんて…マグマとかはどうしたのかしら?」

千早「…そういう問題では無いわね」

春香「んにゅ~…」

千早「春香?寝顔も可愛いわね、ちゅーしたくなるわ…」

春香「ここは私に任せて…皆は早く…」

千早「春香…貴方、夢でまで率先して皆を…」

春香「早く…うどんを食べて…」

千早「えっ!?う、うどん!?」

春香「んん~…」

819: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:47:57.78 ID:o6SYtI5AO
千早「っと…あまりの事に、また大声を出してしまったわ…それにしても、うどん…何なのかしら…数量限定のうどんを食べる為に、春香は何かを抑えて皆を先に行かせた…?」

千早「何を抑えるのかしら?…他に食べたい人とか?それなら譲るのが普通よね?私達は仕事柄、特に…」

千早「ああ、いけない…タオルケットでも持ってこよう…何かかけないでいて、風邪を引いたら可哀想だわ…」



~15分後、またリビング~

千早「タオルケットを探すのに手間取ってしまったわ…」

春香「」スヤスヤ←ソファにもたれかかって寝てる

雪歩「」スヤスヤ←リビングの床に直に寝てる

美希「」スヤスヤ←膝を曲げてソファの背もたれに足をひっかけて、頭を下にして寝てる

千早「どうしてそうなったの!?」ガビーン

千早「…っと、いけないいけない…まずはタオルケットをかけてあげましょう」

千早「…美希にはどうやってかけてあげればいいのかしら…?」

美希「んにゃ…」ズル

千早「」

美希「ん~」ズルズルズル

千早「」

美希「んふ~…」

千早「…床まで滑り降りてきたわ…どうなってるのかしら…」

美希「」スヤスヤ←足はソファーに乗せたまま、上半身は床まで滑ってきた

820: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:48:43.74 ID:o6SYtI5AO
千早「…それにしても…皆の寝顔をこうやってちゃんと見たのは初めてかもしれないわね…」

春香「」スヤスヤ

千早「もうね、何なのこの天使。可愛過ぎるのよ」

雪歩「んん…」スヤスヤ

千早「萩原さん…タオルケット抱き締めて丸まってる…小動物みたいね…」

美希「」スヤスヤ←ソファの上で寝てる

千早「えっ!?いつの間に!?」

美希「にゅふふ…」

千早「…な、何か楽しそうな夢を見てるみたいね…」

美希「いちごババロアに…」スヤスヤ

千早「ふふ…美希ったら、本当にいちごババロア好きなのね」

美希「住むの…」

千早「住む!?」

美希「うー…」

千早「っと…いけない、また大きな声を出してしまったわ…」

雪歩「んん…すごいですぅ…」

千早「?萩原さんは何の夢を…」

雪歩「ここが…地底の国…」

千早「やっぱりそういう関係の夢なのね」

雪歩「モグラさんの…王様ですかぁ…」

千早「ふふ、萩原さんは夢も可愛いわね」

雪歩「あ…主食はミミズ…ですよねー…」

千早「…現実に戻ってしまったのね、夢の中だけど」

雪歩「ミミズ…ババロア…?」

千早「混ざった!?美希の夢と混ざった!?ミミズババロアって!グロい!」

821: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:49:25.80 ID:o6SYtI5AO
雪歩「んにゅぅ…」

千早「…いけないいけない、また大きな声を出してしまったわ…」

春香「…んむむ…」

千早「春香?」

春香「…えへへ…アスパラで剣道は出来ませんよぅ…」

千早「!?」

春香「あ…サトウキビならいけますね…」

千早「いけないわよ!?食べ物だもの!」

春香「おっ…プロデューサーさん…やる気でしゅね~…?」

千早「サトウキビ剣道かしら…」

春香「なら私は…チェーンソーで…勝負れすよー…!」

千早「勝負にならないわ!惨劇しか待ち構えてないじゃない!」

春香「………はまち」

千早「何故!?」

美希「……お待ち」

千早「美希が乗っかった!?」

雪歩「…はまちをお待ち…はうまっちぃ?」

千早「んぐふっ!?くふ…くっ…くふふふ!」

春香「$30000」

千早「高い!?」

美希「…日本円にして…」

雪歩「りんご…三個分…」

千早「日本円にしてないわ!?それはキ○ィちゃんの体重よ!?」

春香「…うっ…」

千早「春香!?ど、どうしたn」

春香「…ッペスカトーレ!」

千早「!?」

美希「アミーゴハラショー!」

千早「!!?」

雪歩「満願全席椅子取りゲーム!」

822: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:50:11.80 ID:o6SYtI5AO
千早「!!!?」

春香「負けたら罰ゲーム!罰ゲーム!」

千早「!!!!?」

美希「罰ゲームはデストロイ!デストロイ!」

千早「!!!!!?」

雪歩「……めかぶ」

千早「」ガクッ

美希「……ロンリー、めかぶ」

千早「!?」

春香「セクシャルバイオレットめかぶ」

千早「!?」

雪歩「部屋と」

美希「Yシャツと」

春香「めかぶと」

雪歩「私」

千早「1つ多い!?」

3人「」スヤスヤ

千早「…何で熟睡してるのにこんなに連携が取れるのかしら…意味は全く分からないけれど…」

千早「…そうだわ…新譜の確認をしないと…」



~リビング→二階の寝室にある鞄から新譜を持ってくる→再びリビングに~

千早「」

春香「」スヤスヤ←いつの間にか床で寝ている

雪歩「」スヤスヤ←何故か春香にしがみついて寝ている

美希「」スヤスヤ←いつの間にか雪歩の分のタオルケットまでかけてソファーで寝ている

千早「どうして!?どうしてこうなったの!?たった10分位目を離した隙に、何が起きたの!?これだけ移動したり態勢変わってるのに、何でまだ寝てるのよ!?」

千早「わ、訳が分からなくなってきたわ…何がどうなっているの…」

823: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:50:37.42 ID:o6SYtI5AO
雪歩「…あんまん…」ムニムニ

春香「んっ…」

千早「おいミスドリラー何してんだ」

千早「…そんな美味しそうなあんまんがあったら買い占めるわ!羨ましい!」

雪歩「…んん~」スリスリムニムニ

春香「あ…んん…やぁ…」

千早「」ブパッ

千早「…」キュッ←鼻栓

千早「萩原さん、そういうのは真か四条さんか美希にしなさい。それは犬よ」ボソボソ

雪歩「あぅう…イヌ…怖いですぅ…」モゾモゾ←春香から離れた

千早「…私、●●られ属性は無いわね。されたら確実に報復をするだろうから」

雪歩「う…」ブルッ

千早「…萩原さん、寒かったのね…確かに、春香は暖かいし柔らかいし良い匂いするし可愛いわ。だけど私の嫁&夫よ」

千早「」チラッ

美希「う~…あちゅいのぉ…」

千早「じゃあ何で萩原さんからタオルケット奪い取ったのよ…どうやって奪い取ったのか知らないけど…」グイッ

美希「」グッ←しっかり掴んでる

千早「…」バサッ←二枚ともしっかりかけ直した

美希「…あっちゅいのぉぉ…」

千早「…はぁ、もう一枚あったかしら、タオルケット…」

千早「………」

千早「帰ってきたら、またおかしな寝相になってないと良いのだけれど…ツッコミは疲れるわ」

824: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:51:33.15 ID:o6SYtI5AO
~20分後~

千早「結局、私のタオルケットしかなかったわ…」

(がちゃっ)

千早「」

雪歩「」スヤスヤ←美希にしがみついて、●●●●に顔を埋めてる

春香「」スヤスヤ←美希にカニバサミ(池乃めだか師匠の必殺技)の状態

美希「」スヤスヤ←何故か上半身素っ裸(下はパンツのみ)

千早「どうなってんのよ!」バサーッ!←タオルケットを床に投げつけた

千早「何なの!?寝相が異次元レベルよ!普段は皆殆ど動かないくらい寝相が良いのに、何で唐突に自由にも程があるレベルで動き回ってるのよ!?世界が悪いの!?私が悪いの!?」

千早「いや、寝相が悪いんですけれど」

千早「んふっ…くっくっく…」←自爆

千早「…美希の胸…裸で見たら余計に大きさを思い知らされるわね…しかも形も綺麗だし、色も白くて、頂点はピンクだし…」

千早「」ゴクリ

千早「はっ!ダメ、ダメよ如月千早!あなたには天海春香という、世界で1番大切な人がいるじゃない!」ブンブン

千早「…今はほぼ素っ裸の同居人にカニバサミされている…何で春香はカニバサミされてるのかしら…?」

千早「飛騨の山中に籠もってた美希の、持病で苦しんでる演技に騙されたのかしら…お互い寝てるはずなのに…」

825: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:52:06.05 ID:o6SYtI5AO
雪歩「…やわい」モニモニ

千早「そりゃ、柔らかいでしょうけど…」

美希「やぁん…千早さんは●●●なの…」イヤイヤ

千早「私!?」

雪歩「千早ちゃんは…●●●ですぅ…」モミンモミン

千早「その手を止めてから言って!美希の●●●●を揉みながら幸せそうな顔してる萩原さんには言われたくないわ!」

春香「んふふ…千早ちゃんはねぇ…●●ティカルだからぁ…」

千早「●●ティカル!?クリティカルみたいになってる!?…わ、私のイメージって…どうなってるのかしら…おかしいわ、かつては『孤高の歌姫』なんて言われてたのに…」

千早「正直、「なんでもいいんですけど」って言ってたけど…実は「ちょっと格好いいかも…」って内心思ってたのよね…今は『孤高』はいらないけれど」

雪歩「●●●●…」

千早「…ええ、そうね。いま貴方が嬉しそうに揉んでるのは●●●●ね、美希の」

雪歩「いっ●●…」

千早「2つだけよ。美希の美巨 は2つだけ。複数付いてたら、それは動物かクリーチャーよ。一部のマニアには受けるかもしれないけれど…」

雪歩「夢いっ●●…えへへ…」

千早「男 的には夢が詰まっているのかもね。実際に詰まってるのは母性愛よ、多分」

826: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:52:56.02 ID:o6SYtI5AO
美希「●●●●、やぁなの…」

千早「…萩原さんが揉んでない方の●●●●がぷるぷるしてる…本当におっきいわね。横になってても型くずれしてないし…凄いわね」

春香「美希…」

千早「春香?」

春香「美希ぷるぷる…美希プルーン…」

千早「」ブフッ

千早「ふっ…くくく…くふふ…」

千早「な、何を言っているの…この、カニバサミされている人は…くくく…」

美希「」クチュン!

美希「んにゃ…?さむい…」ムクリ

千早「あら、起きたかしら?」

美希「あ、千早さん…おはよーございますなの…」

千早「まずは、まだ片 を甘掴みしてる萩原さんの手を払いのけて、春香をカニバサミから解放したら、服を着なさい」

美希「…ふぇ?」

美希「」キョロキョロ

美希「…あの、千早さん…」

千早「何かしら?」

美希「何事なの?この状況…」

千早「私が聞きたいわよ…少し目を離したら、貴方はソファーの上から床に移動して、ほぼ全裸になっていて、かけていたタオルケットと萩原さんから剥ぎ取ったタオルケットを放り投げて、春香をカニバサミして、萩原さんが貴方の●●●●に顔を埋めて御満悦だったのよ」

美希「…なんなのなの…マジなんなのなの…」

827: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:54:33.28 ID:o6SYtI5AO
美希「うぅ…兎に角服着よう…」モミ

美希「」チラッ

雪歩の手「毎度」モミモミ

美希「」ガシッ

美希「」ペイッ

雪歩の手「」ビタン!

美希「よいしょ…」

春香「」ゴロン

美希「もう何が何やら…なの…」

千早「ソファーの裏に落ちてたわよ、貴方のTシャツ…貴方、ブラはしないで寝たのね」

美希「千早さんありがとうなの…ブラして寝ると、苦しいの…」イソイソ

千早「普段は寝相の良い貴方達が…何がどうしてこうなったのかしら」

美希「全く意味不明なの…ミキもこんなにムチャクチャに動いたのは初めてなの」

雪歩「んん…」

千早「あら?萩原さんも起きるかしら…」

雪歩「●●●●…どっか行っちゃった…」

美希「どっか行ったのは、●●●●じゃなくてミキなの。何で雪歩はここまで●●●●に固執してるの?」

千早「私に聞かないでよ。萩原さんが●●●●に執着してるのなんか初めて見たわ…あ、萩原さんの顔が悲しそう」

美希「●●●●無くなったからかな?」

千早「多分ね…萩原さんの 癖を初めて知ったわ…母性愛に溢れてるタイプだと思ったけど、本人も求めるタイプだったのね…さっきは春香の●●●●揉んでたし」

美希「春香のも!?良く怒らなかったね、千早さん」

千早「寝てたから」

828: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:55:01.47 ID:o6SYtI5AO
美希「起きてたら?」

千早「ちーちゃん激おこプンプン丸、ね」

美希「何言ってるの」

千早「最近覚えたから、つい」

雪歩「うぅ…ん」

千早「あ、萩原さん起きたわね」

雪歩「…あれ…?」キョロキョロ

美希「さっきまで揉んでた●●●●は夢なの。実際には、一緒に寝てたミキの●●●●を揉みしだいてたの」

雪歩「ふぇ…?」

千早「まだ完全には覚醒してないみたいね」

雪歩「…」サーッ

美希「覚醒したみたいなの」

千早「そして、何の夢を見てたのかも、現実に何をしてたのかも理解したみたいね」

雪歩「うぁ…み、美希ちゃん…ごめ、ごめんね…」グスッ

美希「…寝てたなら仕方ないの。フカコーリョクってヤツなの」

雪歩「うぅ…こ、こんな、お友達の●●●●を寝ぼけて揉むようなダメダメな私は…」

千早「萩原さん、庭でお願いね」

萩原「穴掘って…」スチャッ←四次元ゆきポケットからスコップ召喚

雪歩「」テクテクガラッテクテク←リビングの窓から庭に

<埋まってますぅぅぅぅぅ!!!

(ズドドドドド!)

美希「雪歩ー、春香に怒られるから、後で埋め直しておくのー」

千早「良かったわね、庭に萩原さんが穴を掘るスペースを作っておいて」

829: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/09/30(月) 10:56:00.51 ID:o6SYtI5AO
美希「まったくなの」

<ふぇぇぇぇん!(ズドドドド!)

千早「止めるより掘らせてあげた方が、彼女のストレス発散になるから良いのよね」

美希「運動不足解消にもなるの…普段レッスンしてたら、運動不足にはまずならないけど」

春香「んにゅう…」

千早「…まだ寝てるのね、春香は」

美希「きっと疲れてるの。たまにお昼位までぐっすり寝ちゃうのと同じよーなもんなの」

千早「なるほどね…でも、床は寝るには固いんじゃないかしら」

美希「カーペットの上だけどね…多分固いの」

千早「美希、春香が起きないように運ぶのを手伝ってくれるかしら?」

美希「合点なの…雪歩はどうするの?」

千早「春香を運んだら、いつもみたいに縄梯子を下ろしてあげましょう。多分、自力で上がれない位掘るから」

美希「そだね。それじゃ、春香を運ぶの」

千早「春香が起きそうな感じがしたら教えてね?」

美希「うん…今は抱き上げても平気なの」

千早「分かったわ」グッ

美希「千早さん、相変わらず軽々と春香を抱き上げちゃうんだね…凄いの」

千早「そう?春香は軽いから、大した事無いわよ?」

美希「それでも凄いの。じゃあ、早く寝室に運んじゃうの」

千早「起こさないようにね」

837: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:27:25.06 ID:ekaJhtaAO
~あまみけ地下室~

千早「~♪~♪」

千早「…よし、今日も調子良いわ」


【あまみけファイル その1】
防音処理がされている地下室は、基本的に千早さんのトレーニングルームとなっています


千早「それにしても…皆、随分CD出したわね…CDラックがまた埋まったわ…私が言えた事ではないけど」


【あまみけファイル その2】
地下室には専用のオーディオセットがあり、カラオケだけでなく音楽を聞いて楽しめる場所にもなっている
CDラックには千早セレクションの他に、765プロのアイドルが出したCDが全て揃っており、美希の部屋ことアイドル博物館とは違った、765プロのCD博物館と化している


千早「…あずささんは、竜宮小町のアルバムがラストなのね…女優を始めてからは、歌はやってないみたいだし…萩原さんも最近歌は出してないわね…舞台のサントラに、歌った曲が入っている位だし」

千早「そういえば…」ペラペラ

千早「ああ、ジェミニ(亜美真美ユニット)の初シングルの発売日が今日だわ…」


【あまみけファイル その3】
地下室には、765プロ所属アイドルのCD発売日が記載されたカレンダーがかけられている(千早さんの私物)

838: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:27:57.48 ID:ekaJhtaAO
千早「買いに行かないと…私の仕事だものね」


【あまみけファイル その4】
家事をさせてもらえない如月千早さんのあまみけでの仕事は、765プロ所属アイドルのCDを買いに行く事


千早「カレンダーは…そういえば、そろそろ来年度のカレンダーの撮影が始まる頃ね。また765プロ全員参加のカレンダーを作るのかしら?まだそういった話が来ないけれど…あずささんはどうするのかしら?もし参加しないなら…水着枠が減ってしまうわね…」

千早「…あずささんに次ぐ水着枠…四条さんか美希…いえ、やっぱり8月は我那覇さんかしら…まぁ、誕生月のアイドルがやるのが普通だけれど…」ウーム

千早「となると、4月は春香ね…桜の花びらが舞い散る中で、笑顔の春香の写真のカレンダーなんて…」

千早「勿体なくて使えないわね。4月分だけ切り取ってラミネ加工してしまいそうだわ」


【あまみけファイル その5】
歌姫、通常運行


(ピピピピピ…)

千早「あら?内線…」ガチャ

春香『千早ちゃん、お昼ご飯だよー』

千早「すぐ行くわ」

春香『はーい』ガチャ

千早「…CDはご飯を食べ終えてから考えましょう」

千早「電源の切り忘れは…無し、と…」

839: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:28:29.17 ID:ekaJhtaAO
千早「付けっぱなしは春香に怒られてしまうからね…」


【あまみけファイル その6】
春香さんは無駄遣いに非常に厳しい
趣味はショッピングの春香さんだが、最近は密かに「安くて良い物を買うショッピング」になりつつある
完全に主婦思考の天海春香さん(現在、日高舞さん以外の唯一のSランクアイドル)



~リビング~

千早「お待たせ」

春香「いえいえ」

雪歩「今日も美味しそう♪」

美希「間違いないの、春香の作るご飯にハズレは無いの」

春香「ふふ、ありがと♪じゃあ、皆揃ったし…せーの」

四人「いただきまーす♪」


【あまみけファイル その7】
久しぶりの4人揃っての昼食


千早「そうそう、私はこの後ちょっと出掛けるわね」

春香「おりょ?」

雪歩「千早ちゃん、今日はレッスンとかあったっけ?」

千早「いえ、レッスンじゃないわ」

美希「千早さんがレッスンと仕事以外で外に出るなんて…」

千早「割と出てるわよ?引きこもってるみたいに言わないで」

美希「そういえばそうだったの。割とアクティブだったの」

春香「夕飯までには帰ってくる?」

千早「勿論、そのつもりよ。ちょっとCDを買いに行くだけだから」

840: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:29:01.23 ID:ekaJhtaAO
雪歩「CD?」

千早「今日なのよ、ジェミニのデビュー曲の発売日」

美希「おー、ついに亜美真美が…」

雪歩「双子ユニットが動き出したんだね」

春香「テレビとかラジオでは発表されてたけど、ついにCD発売かー」

千早「ユニット始動から露出、デビュー曲発表と、割と早かったわね」

雪歩「もう個別に亜美ちゃんと真美ちゃんで売れてたからじゃないかな?露出に関しては、充分に認知されてただろうし…」

春香「だね。元々はウチのトップの竜宮小町の元メンバーに美希に次ぐティーンズモデルのカリスマ…認知度は充分な上に、男の子からの人気だけじゃなく、女の子からの人気も高い」

美希「亜美も真美も、色んな事を器用にこなせるの。元々苦手が殆ど無かった2人だけど、お互いが気心知れた仲だし、普通のユニットよりも連携取れそうなの」

千早「歌唱力に関しても亜美は相当のものがあるし、真美だって経験値の差なだけなのよね」


【あまみけファイル その8】
あまみけの面々による、新アイドルユニット評論会会場(リビング)


春香「フェアリーのリーダーさん、新たなライバルユニットをどう見ます?」

美希「んー…まだ分かんないけど、侮れないの」

841: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:29:28.89 ID:ekaJhtaAO
雪歩「ジェミニは2人だけど、双子っていうのは強みだよね」

美希「なの。兎に角、息ぴったりだから、ダンスとかが本当に綺麗に決まるの」

千早「歌も綺麗にハモるわよね」

春香「強力なライバル誕生ですなぁ…」

千早「私達もユニット組む?」

春香「私と千早ちゃんと雪歩とか」

雪歩「ふぇえ!?わ、私!?む、無理だよぅ!私じゃ2人に付いていけないよぅ!」

美希「春香と千早さんが組む時点で反則なの」

春香「一度、そういう話は上がったけどね」

雪歩「えっ!?」

春香「私と千早ちゃんともう1人…まだ竜宮解散が決まる前の話だけどねー」

千早「初耳だわ…因みに候補は?」

春香「一番は真だったかな?と言っても…殆ど横ばいで、結局決まらなかったんだけどね」

美希「恐ろしい計画が、水面下で動いてたの…765プロは野心家が集まり過ぎなの」

春香「野心家って…他にも色々案は出たんだよ?真と真美と雪歩とか、千早ちゃんと高槻姉妹とか、私と雪歩とやよいとか…」

千早「そんなに案が出てたなんて…」

雪歩「何でそんなにユニットを作ろうとしたのかな?」

春香「うーん…表向きは「期間限定ユニットによる話題作り」だったよ」

842: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:30:11.60 ID:ekaJhtaAO
千早「表向き?」

春香「そ。本当の理由は「各方面に突出したアイドル達でユニットを組んで、オールラウンダーにしよう」だよ」

雪歩「それってまさか…千早ちゃんにモデルやらせたり、私に海外でライブやらせたり、真美ちゃんに舞台やらせたり…って事?」

春香「やらせるというか、やれるようにしたい…って考えだったみたいだね」

千早「私、演技もモデルも無理よ…?殆どしたことないし」

雪歩「わ、私もモデルさんとかは無理だし、千早ちゃんみたいに海外のチャートにランクインするような歌は…難しいよぅ…」

美希「モデルって、そんなに難しいかなー?」

春香「美希は何でもソツなくこなせちゃうでしょ?」

美希「あはっ☆」

雪歩「でも、頓挫したんだよね?」

春香「うん。あの変態P仮面が「良く考えたら千早にグラビアとか、ファッションショーで強気な顔してあるく雪歩は想像出来んな」って笑ってたから、フルスイングでひっぱたいた結果、土下座と共に取り下げられました」

千早「春香、よくやったわ」

雪歩「春香ちゃん、ありがとう」

美希「本当、あの仕事出来る変態さんには困ったもんなの」

春香「仕事が出来まくるから余計に、ね」

843: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:30:37.08 ID:ekaJhtaAO
【あまみけファイル その9】
音無小鳥に次いで、歴戦のトレーダー達が困惑するレベルで上下する、765プロのプロデューサーの株
底は「心から死ねば良いと思う」から、上限は「私、プロデューサーについて来て本当に良かったです!」まで


雪歩「でも…海外っていうなら、ブロードウェイで一度やってみたいなぁ…あ、はい春香ちゃん、お茶のおかわり」

春香「ありがと♪」

美希「ブロードウェイって…ミュージカルとか?」

雪歩「何でも、かな?本当に少ししか出ない役でもいいし、何なら台詞が無くてもいいの」

千早「でも、それじゃ…」

雪歩「うん…それが第1歩。まずは最初の目標はブロードウェイの舞台に触れて…次は台詞ありの役…いつかは…日本でやった舞台を、向こうでやりたい…かな?」

美希「雪歩…かっこいいの!」ガバッ

雪歩「はわわ!?み、美希ちゃん!?」

春香「雪歩…私はその夢、応援してるよ」

雪歩「春香ちゃん…」

千早「私も。何か力になれる事があれば、必ず力になるわ」

雪歩「千早ちゃん…」

美希「ミキもだよ!ミキも応援するの!」

雪歩「美希ちゃんも…皆、ありがとう♪」

はるちはみき「どう致しまして♪」

844: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:31:05.91 ID:ekaJhtaAO
~お昼ご飯終了~

千早「さて…それじゃ、そろそろ行こうかしら…?」

春香「CD、売り切れてそうだけど大丈夫かなぁ」

千早「売り切れてたら、予約してくるわ」

美希「事務所で貰えると思うんだけどなー」

千早「自分で買ってくる事に意味があるのよ」

雪歩「わ、分かるような…分からないような…うーん?」

春香「千早ちゃんの中でのポリシーみたいなものだから…あ、私も夕飯の材料買ってこようかな?冷蔵庫がちょっと寂しかったし」

千早「なら、一緒に行く?」

春香「そだね、一緒に行こう」

美希「なら、ミキも一緒に行こうかな?」

雪歩「あ、じゃあ私も…」

千早「…結局、皆一緒に行くのね」クスクス

春香「ふふ、そだね」

美希「皆一緒がいいの!」

雪歩「うん、一緒が…あ、でも…」

美希「?」

雪歩「ほら、美希ちゃん…春香ちゃんと千早ちゃん、デートなんじゃないかな…?」ヒソヒソ

美希「…そいつぁ盲点だったの…大家さん達のデートなら、邪魔する訳には行かないの」ヒソヒソ

春香「違うから!」

千早「そういうつもりじゃなかったから、気にしないでいいわよ?」

美希「なら着いてくのー」

雪歩「わ、私も着いてく…」

845: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:32:11.21 ID:ekaJhtaAO
千早「ええ、一緒に行きましょう」

春香「そうと決まれば…準備しにいこうか」

皆「おー!」



~あまみけの玄関前~

システム『扉を施錠します』

春香「お願いします」

(ズガシャン!)

雪歩「…」

美希「雪歩、何で耳塞いでるの?」

雪歩「ま、まだ、この鍵がかかる時のおっきな音に慣れなくて…」

春香「(可愛い)」

千早「(小動物みたいで可愛い)」

美希「(可愛いの)」

雪歩「はぅう…」

春香「美希と雪歩は行きたい所はあるの?」

雪歩「んと、特に無いかなぁ?」

美希「んー…ミキも無いの!皆とお出かけするのが目的なの!」

春香「そっか♪じゃあ…千早ちゃんの買い物からしちゃおう」

美希「りょーかいなの!」

雪歩「私、CDショップに行くのって久しぶりかも」

千早「じゃ、行きましょうか」



~街中~

美希「~♪」

雪歩「ミキちゃん、楽しそう」

千早「皆で出掛けるのが久しぶりだから」

春香「そういえば…結構久しぶりかもね」

雪歩「夏は、相変わらず皆忙しかったから…」

春香「特にフェアリーは海とかプールとかグラビアが…」

千早「あずささんがアイドル辞めた分、そういう仕事がね…」

846: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:33:04.25 ID:ekaJhtaAO
雪歩「スタイル良いからねぇ、フェアリーは3人とも」

千早「それに、美希や我那覇さんは、夏ってイメージが強いから」

春香「…響ちゃんは暑さに弱いけどね」

美希「ん?3人で何の話なの?ミキも混ぜてー!」

千早「皆で出掛けるのが久しぶりって話から」

雪歩「夏は忙しかったから…って話になって」

春香「フェアリーは特に忙しかったって話」

美希「あー、確かにそうかも。フェアリーの夏は毎年大忙しなの。今年は特に、あずさの事もあって、普段よりもグラビアは多かったかな?」

千早「おかしいわね、何故私には歌番組関係しか話が来なかったのかしら?」

春香「千早ちゃん、どんな答えを期待してるかは分からないけど、そっちの仕事に回れる程、千早ちゃんに余裕なかったでしょ?」

雪歩「7月から8月の間に、自分のライブにサマフェス出演、765プロ定例ライブ、他の事務所の子のライブにゲスト出演…」

美希「新曲とアルバムの収録に発売イベント、歌番組出演」

春香「10月のツアーに向けての準備に、打ち合わせに、会場視察まで…」

千早「…私、良く夏休み取れたわね…」

春香「びっくりだよね…」

雪歩「本当、奇跡的だよね…」

847: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:33:57.46 ID:ekaJhtaAO
美希「雪歩だって…舞台にドラマに…」

春香「歌の収録もしたよね?舞台のサントラ用のだけど」

雪歩「うん、半年ぶり位だったから、収録はすっごく緊張しちゃったけど…」

春香「そかー…雪歩はさ、これからも演技の仕事メインなんだよね?」

雪歩「んー…演技だけをやりたい訳じゃないけど、多分そうなるかなぁ…私、バラエティ番組は生っすか以外はちょっと苦手だし…」

千早「生っすかは、765プロの皆がいるから大丈夫なのよね。私もそうだから分かるわ」

美希「ミキは、うーん…何となくだけどヤなの!って仕事はあるの。どのジャンル…って言うんじゃなくて…」

春香「美希の中でのラインがあるんだね」

美希「うん。あと、嘘を付かないといけない…みたいな空気は、ヤ!」

雪歩「この前のバラエティ番組みたいな?」

美希「うん」

千早「何か言われたの?」

春香「私も一緒にいたんだけど、色んな芸人さん達のネタを見て、点数を付けて、毎週1位を決める番組なんだけどね…美希がやたら点数が厳しく付けてたの」

千早「へぇ…」

春香「何かね、一組…結構大きな事務所の男の子アイドルがコンビで漫才をしに来たのね」

千早「あらイヤな予感」

848: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:34:24.57 ID:ekaJhtaAO
春香「千早ちゃん、大正解」

千早「やっぱり…どうせ、事務所のごり押しでいい点入れろって言ってきたんでしょ?」

春香「番組のディレクターがね…審査員の皆もげんなりしてたんだけど…いざ収録して得点を…って時に、美希は1点を付けたの」

千早「ふふ、流石はミキね」

美希「いぇい!」ブイッ

千早「因みに、何点満点?」

春香「10点満点」

千早「1点は入れてあげたのね」

春香「相変わらず、千早ちゃんは気に入らないものには辛辣だね」

千早「まだ私達がデビューしたころ、何回某アイドル事務所に仕事を潰されたと思っているの…今でこそ不干渉の間柄ではあるけど、何なら徹底的に攻撃をしかけても」

春香「ストップ!何で千早ちゃんはたまに狂暴性を剥き出しにするの!?」

雪歩「ストレス溜まってるんじゃないかな…」

千早「どうかしら…あ、美希。何でそんな点数になったの?」

美希「うん、あのね…まず、ネタが在り来たりな上に、全体的につまんないの。何か、仲良しの男の子同士の間なら面白いとは思うけど、1つ1つの掛け合いが甘いし、ツッコミが壊滅的に下手だったの。あれじゃあ、一生懸命皆を笑わせたいっていう芸人さん達に失礼なの」

849: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:36:03.30 ID:ekaJhtaAO
千早「え、あ、そ、そうね…」

美希「アイドルだから許されるだろ?的なカンジもキライだったし、ただはしゃいでるだけだったの。目立たなかったけど、小さな事務所から一組だけ出てた芸人さんの方が、ネタも凄く作り込まれてたし、単純だけど深読みしても面白くて、見てる全ての人が笑える、面白い漫才だったの」

雪歩「み、美希ちゃん…」

美希「何だかオタクっぽい人達を馬鹿にしたようなネタだったのもイヤなの。生理的に…とか、昔のミキだったら思ってたかもしれないけど、皆を見て一生懸命お仕事をするようになって、そういう人達が初めからミキ達を応援してくれててるのが分かってからは、ミキはそういう人達に凄く「ありがとう」って気持ちでいっ●●なの」

春香「美希…良い子に育って…」

美希「だから、貴方達は事務所のごり押し枠なんだよ、決して面白くはないの、って、全部言ってやったの」

千早「全部!?」

美希「丸々カットされたけど」

春香「あー、されてたね…」

美希「あったま来たから、ブログでブチ撒けてやろうとしたの。ミキの評価のあとのゴタゴタも含めて全部」

千早「ゴタゴタ?」

春香「あー、大した事じゃ…ちょっと揉めただけだよ」

850: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:37:01.76 ID:ekaJhtaAO
美希「大した事なの!そいつらが「なんだと!?」って詰め寄ってきて、止めようとした春香が突き飛ばされたの!だから怒りシントーのミキが思いっ切り平手打ちしようとしたら止められて…あー!思い出しただけでも悔しいのー!」

春香「あー…」

雪歩「こ、この流れは…」

千早「」コォォォォ…

雪歩「ひぃん!?や、やっぱりぃ!」

春香「ち、千早ちゃん!人殺しみたいな目つきになってるから!あと、アイドルがこめかみとかに血管浮き出させちゃダメだよ!」

千早「美希…」

美希「は、はいなの」

千早「その事務所…教えて…?」

美希「えっ…」

千早「水瀬さんに良い事教わったから…吹き矢ってね…肺活量が高いと威力も上がるのよ…」

春香「ダメダメ!何言ってんの!下手したら、相手が怪我じゃ済まないから!」

千早「ふふ、春香ったら何を言ってるの?貴方を突き飛ばしたのよ?その人達は、今まで生きていられた事を、私や春香や美希に感謝して欲しい位よ?」

雪歩「千早ちゃん!落ち着いて!」

春香「その人達とは事務所間で話がついたから!向こうがお詫びに来て、話はついたの!」

千早「…そう」

美希「ま、ミキは結局ブログでブチ撒けたけど」

851: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:37:38.85 ID:ekaJhtaAO
春香「ちょっと!?」

美希「すぐにプロデューサー権限で消されちゃったの」

雪歩「そ、そう…」

千早「因みに、そのディレクターはどうなったの?」

春香「…個人的にその事務所から結構な額のお金を貰ったらしくてね…審査委員長の大御所の芸人さんにバレて、番組存続かディレクターさんのクビが飛ぶかって話になって…ディレクターさんは遠くの地方局の倉庫担当に回されたみたい」

雪歩「事務所からお金…バレたら大変な騒ぎになるもんね…」

千早「ざまあないわね、いい気味よ。ソイツは一生倉庫の備品リストを作っては、手動のシュレッダーにかける毎日を過ごせばいいのよ、監視カメラの下でね」

雪歩「千早ちゃん…たまにドSになるよね…」

美希「監視カメラの下でって辺りが、相当エグいの…」

春香「千早ちゃんは昔から他人にも自分にも厳しいよ?」

ゆきみき「え~…」

春香「何でそんな反応なの…」

雪歩「春香ちゃんには甘いから、千早ちゃん」

美希「うん、春香には激甘なの」

春香「むぅ…」

千早「否定しないわ」

雪歩「しないんだ」

美希「それでこそ、千早さんなの」

千早「」ドヤァ

美希「あ、別に誉めてはいないの」

852: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:38:16.42 ID:ekaJhtaAO
千早「…」

春香「たはは…あれ?千早ちゃん、CDショップってこの辺じゃなかったっけ?」

千早「ん?ああ、あそこよ」

美希「本当だ…って、あれって…」

雪歩「亜美ちゃんと真美ちゃんだね…」

春香「記念イベント…ここでやってたんだ」

千早「…どうしよう…行く?」

美希「」ニヤッ

春香「」ニヤッ

雪歩「…行くみたいだよ?」

千早「そうね…」ニヤッ


【あまみけファイル その10】
自分達の事務所所属の、年下のアイドル達の新ユニットのイベントで悪巧みする、アイドル4人組(うち3人は成人)



~CDショップ前~

亜美「皆~!ついに双海姉妹ユニット、『ジェミニ』が始動だよ→!」

<わー!わー!

真美「これから、アイドル界を『ジェミニ』がセッケンしてくから、宜しくね→!」

<わー!わー!ジェミニー!素敵なのー!

真美「…ん?」

亜美「なの?」

ジェミニ「」チラッ

美希「」ニッコリ

亜美「何でいんだYO…」

真美「…亜美、あれ」

亜美「?」チラッ

春香「」ニッコリ

雪歩「」ニッコリ

亜美「」

真美「あの高ランクアイドルどもめ…暇か!」

司会「どうかしました?」

ジェミニ「ううん!何でもない!」

853: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:38:57.92 ID:ekaJhtaAO
司会「それでは、早速新曲を披露していただきましょう!」

<わー!

ジェミニ「よぉし!ミュ→ジックスタ→ト!」

(ジェミニ、ライブ中)

千早「はぁ…はぁ…か、買ってきたわ…握手券貰えるって言われたけど…正体バラして「他の人に回して下さい」っ言った後に作戦を話したら、券無しで握手会に並んでいいって言われて、せめてCDは4人分買ってきた…普段から買い物して常連客になってて良かったわ」

春香「流石千早ちゃん!ありがとう!」

美希「握手…明日にでも事務所で普通に会うのに、わざわざ握手するの?」クスクス

雪歩「せっかくだから、ね?」クスクス

美希「意味分かんないの!あははは!」

春香「本当にね…あははは!」

千早「握手する時は、「前からファンでした!」って、大きな声でいいましょう」

美希「双子が「うわぁ」って顔するのが、目に浮かぶの!」

4人「」ニヤニヤ


【あまみけファイル その11】
もう一度言いますが、この4人は同じ事務所の年上のアイドル達です
しかも、内3人は成人している上、1人はSランクアイドルです



~なんやかんやで、握手会スタート~

亜美「ありがと→!」

真美「これからも応援してね→!」

854: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:39:27.63 ID:ekaJhtaAO
ファン「頑張って下さい!」

亜美「お→!滅茶苦茶頑張っちゃうよ→!」

ファン「いつも雑誌見てます!」

真美「んっふっふ→、姉(C)も良いセンスだぜ→!」

亜美「…真美」ヒソヒソ

真美「ん?」

亜美「列の…ちょい後ろ…」

真美「ん~?」

春香「」ニッコリ

千早「」ニッコリ

美希「」ニッコリ

雪歩「」ニッコリ

真美「…マジか」

亜美「良かった、錯覚じゃないんだね…」

ジェミニ「どうしよう…」



~一方、しょうもない4人組~

春香「もうすぐだね」ワクワク

千早「私、絶対に全力で叫ぶわ…」ワクワク

雪歩「私は…えと、どうしよう?」

美希「雪歩は「真美!真美じゃない!私よ!忘れたの!?」って、生き別れの姉を演出した後、頃合いを見計らって「…違う!私の真美はこんなお洒落番長じゃない!私の知ってる真美は、竜宮小町で亜美が忙しくて、でも自分はそんなに仕事が無くて、差を付けられたみたいな悲しさと、亜美に会えない寂しさでグスングスン泣いちゃう子だった!」って」

雪歩「長いなぁ…覚えたけど…タイミングが難しいね…」ワクワク

春香「美希はどうするの?」

美希「無表情&無感情で、「頑張って下さい」って棒読みするの」

855: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:40:18.53 ID:ekaJhtaAO
春香「それ、酷くない?私は…超強く握ってみる?」

千早「フルパワーでいくと泣いちゃうかもしれないから、気を付けてね?」

春香「分かった!」

美希「または、親戚のおばちゃんっぽくするとか」

春香「あら亜美ちゃんに真美ちゃん!おっきくなったわねー!覚えてる?おばちゃんね、貴方達のおしめを変えてあげたりもしたのよー!それがこんなに大きくなって…おばちゃん感動したわ!お小遣いあげる!」

春香「で、500円玉を二枚」

春香「ほら!これでプリキュアのお菓子でも買っておいで!」

春香「…とかね。どう?完璧だった?」

千早「」←撃沈寸前

雪歩「あははは!ひぃ、お腹痛いよぅ…」

美希「か、完璧なの!パーフェクトなの!ダメ、お腹痛いの!春香は天才なの!」

春香「よーし!頑張るぞー!」

千早「が、頑張る方向が迷子になってるわ!こ、これ以上は…はぁ、はぁ、腹筋にクるわね…」



~着々と近付いてくる4人の悪魔、しかし双海姉妹は逃げられない!~

亜美「こいつぁ…ヤクいぜ…」ボソボソ

真美「と、兎に角、一般のファンの兄(C)や姉(C)の為にも、がんばろう…」ボソボソ

(ポンポン)

ジェミニ「ん?机の下に誰か…」

856: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:40:54.63 ID:ekaJhtaAO
~そして、遂に訪れた悪魔達との接触…!~

春香「次だね!」

雪歩「うん…!」

ファン「あ、ありがとうございました!」

真美「こちらこそ→♪またライブとかで会いに来てね→」

ファン「か、感激…もう手は洗わない…!」

亜美「手は洗わないと!うがいもしてね!?風邪引いちゃうよ!」

ジェミニ「…さて…」

春香「」ニッコリ

雪歩「」ニッコリ

千早「」ニッコリ

美希「」ニッコリ

律子「」ニュッ←亜美と真美の間に、机の下から現れた

4人「」ピシッ

律子「どうも♪ジェミニのプロデューサーを担当する秋月律子です♪うふふ、知ってるわね♪」

4人「」ガタガタブルブル

律子「春香!」

春香「ひゃい!?」

律子「千早!」

千早「はいっ!?」

律子「雪歩!」

雪歩「ひぃ!?」

律子「美希!」

美希「はいなの!?」

(ざわざわ…)

<お、おい!はるるんいるぞ!?

<千早ちゃんに雪歩ちゃんに…美希ちゃんまでいるぞ!?何事だ!?

律子「さて、4人とも…」

4人「はい…」

律子「話があるわ♪ちょっと来なさい♪」ニッコリ

4人「oh…」

亜美「はるるん達、南無…」

真美「古来より、悪の栄えた試し無し…ですな…」ウンウン

857: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:41:22.18 ID:ekaJhtaAO
~1時間後~

4人「」トボトボ…

雪歩「怒られちゃったね…」

千早「ええ…」

美希「せっかく面白い事やろうとしたのに…残念なの…」

春香「まさか律子さんがいたなんて…」

雪歩「色々タイミングとか考えたのに…」

千早「お蔵入りね…」

美希「実に遺憾でありますなの…」

春香「痛恨の極みでありますです…」


【あまみけファイル その12】
反省しない4人組


春香「さ、気を取り直して、お夕飯の材料を買いに行こう!…今日は何がいい?」

千早「春香が作るなら何でもいいわ」

雪歩「うーん…」

美希「あ、カレー食べたいかも」

春香「ふむ」

雪歩「カレー…いいかも、私もカレーがいい」

千早「決まりね。ただ、あまり辛くしないで貰えたら嬉しいわ」

春香「カレー…スパイスって売ってるかな?」

雪歩「…ルーからで良いよ?」

春香「えっ?あ、そう?煮込み含めて5、6時間はやるつもりだったんだけど…」

千早「言い出すと思ったわ…春香、そうすれば美味しいだろうけど、食べる時には夜中になってる可能性があるわよ?」

美希「今…夕方の5:30くらいなの。6時間したら、確実に11:30過ぎになっちゃうの」

858: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:43:24.39 ID:ekaJhtaAO
春香「…時間見てなかった…」

千早「スパイスから作るカレーは、また春香の時間がある時にお願い」

春香「ん、分かった」



~スーパー到着~

雪歩「あれ?」

春香「ん?」

雪歩「前、ここのスーパーって、何だかこう…うおー!って感じの名前じゃなかった?」

春香「(何だこの1つ年上可愛い)」

千早「(わざわざ手を斜め上に突き上げてポーズして…可愛いわ)」

美希「(何か顔がキリッとしたの、可愛いの、なんなのなの)」

雪歩「あ、あれ?違ったっけ?」

春香「あ、ごめんごめん!そだよ、そんな感じだった」

雪歩「だよね?何か…うおー!って感じだったよね…えへへ」

千早「(音無さんだったら鼻血噴出確定ね)」

美希「(小鳥だったら間違いなく出血多量で搬送されてるの)」

春香「何かね、一個一個の文字に蛍光灯みたいのを入れてたら、コストがかかって仕方ないからっていうのと、店長さんが変わって、店名も変えたんだって」

雪歩「へー…」

春香「だから、内装も変わったし、特売品もラインナップが少し変わったんだよ」

千早「前の店長さんとは違う色を出したかったのね」

美希「特売品がある事は良い事なの。あの子達には特に」

859: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:43:52.14 ID:ekaJhtaAO
千早「あの子達?」

美希「あそこ」

はるちはゆき「?」チラッ

やよい「」ムフー

かすみ「」ムフー

はるちはゆき「」

美希「今や、ミキの実家よりお金ありそうなのに、やよいの特売にかける魂(スピリット)は変わってないの」

春香「流石はやりくりの先生だわ」

雪歩「そういえば、春香ちゃんはやよいちゃんにやりくりの仕方の基本を教わったんだよね?」

春香「うん、特売の狙い方とか、安い食材の探し方とか、色々」

千早「…まだ10代なのに…凄いわね、高槻さん…」

春香「やよいは初めて会った14歳の頃から、下手な主婦よりやりくり上手だよ」

雪歩「そ、それは確かに…お家の事情もあったし、覚えざるを得なかった部分はあるけどね」

美希「今や、UFOキャッチャーのイメージキャラクターになる位散財してる真クンに、見習って欲しいもんなの」

春香「美希は真の事言えないでしょ?またグッズに散財してたって、真から聞いたよ?」

美希「うぐ…真クン、お喋りさんなの…」

雪歩「み、美希ちゃんはほら、アイドル博物館を充実させる為にやってくれてるから…」

千早「それはそれで…アイドル博物館がアイドルに頼るのはどうなのかしら…?」

860: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:44:22.64 ID:ekaJhtaAO
美希「最近、『星井美希の集めてきたグッズコーナー』を作って良いか、本気で相談されたの」

雪歩「す、凄いね…」

春香「スタッフさんも沢山いるんだし、ハルンバちゃんも買ったんだから、あまり散財しちゃダメよ?」

美希「はーい♪」

千早「忘れてたけど、カレーの材料は………いつの間にかカートに野菜が入ってる…!?」

春香「ちゃーんと考えながら移動してたし、カートに入れてたよ?私と雪歩で」

雪歩「うん…えと、基本的なのばっかりだけど…」

美希「ジャガイモに玉ねぎに人参…定番なの」

春香「後は、ここから野菜カレーにするか、お肉を入れるか…」

雪歩「………」

千早「…萩原さん、そんな縋るような目をしないで」

美希「別に、お肉はイヤだなんて言わないの」

雪歩「」パァァ…

春香「じゃ、肉抜きの野菜カレーで」

雪歩「」ガーン

春香「冗談だから!そんな絶望的な顔しないで!?ね?」

雪歩「あぅう…春香ちゃんのいじわるぅ…」←上目遣い

春香「くっ…!危うくちゅーしそうになる位可愛かった…」

千早「浮気は許せないけど、同意するわ」

美希「ミキも危なかったの…」

雪歩「え、えぇっ!?そんな…あぅう…」マッカ

861: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:45:03.99 ID:ekaJhtaAO
~精肉コーナー~

雪歩「………」

春香「…雪歩が真剣な目で肉を鑑定してる…」

美希「多分あれなの、雪歩にはお肉の声が聞こえてるの」

千早「…痛いよー、とか?」

美希「そんなのだったら、今頃雪歩は失神してると思うの」

春香「だね…」

雪歩「………」

千早「今度は、両手にパックを乗せてる…重さは書いてあるんじゃ…」

美希「多分、もっと細かいレベルなの。小間切れ肉1切れ1切れの重さと、赤身と脂肪の割合とか…多分そんな感じ」

春香「肉マスター雪歩、恐るべし」

千早「…肉マスターって…アイドルっぽくないわね…」

美希「ミキ、カレーのルーを探してくるの」

春香「お願いね」

美希「種類は何でもいいの?」

春香「うーん…じゃあ、二段○カレーで」

美希「了解なのー」

千早「肉マスターはどうしようかしら?まだ暫くかかりそうだけど…」

春香「うーん…私、ここにいるから、千早ちゃんは牛乳お願い」

千早「牛乳?」

春香「水で作るよりまろやかになるし、辛さも減るの。千早ちゃん、喉を気にしてたし」

千早「春香…私の為にありがとう…家に帰ったらちゅーしてあげるわ」

春香「んふふ、それは楽しみ♪」

862: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:45:42.90 ID:ekaJhtaAO
~美希、千早帰還(精肉コーナーに)~

千早「まさか、まだ選んでなんて…」

美希「肉マスター…いい加減にして欲しいの」

春香「取り敢えず、2つに絞ったみたいだよ」

雪歩「………」

千早「見つめてるわね、両手に1つずつ持った牛コマのパックを」

美希「違いが全く分からないの」

春香「…雪歩」

雪歩「何?春香ちゃん。私いま…どちらが良いかを選んでて…」

春香「両方買えば?」

雪歩「えっ?」

美希「その発想はなかった、って顔なの」

千早「普通より肉の割合が上がるだけだし、別に良いのにね」

雪歩「でも…」

春香「雪歩にはお肉多めにしてあげるから」

雪歩「」パァァ…

美希「肉マスター、歓喜の笑みなの」

千早「キラキラした目で見てるわね」

春香「ほら、カゴに入れて」

雪歩「うんっ!」

千早「良かったわね、萩原さん」

雪歩「」コクコク

美希「すっごく嬉しそうなの」

雪歩「うん♪」ニコッ

春香「ライブ終わりとか舞台終わりの挨拶の時とはまた違った感じにキラキラしてるね、雪歩」

美希「ミキの思うキラキラしてるのとは違うカンジなの…」

千早「あれは、大好物を食べられる子のキラキラだからね…」

863: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:46:08.07 ID:ekaJhtaAO
春香「そうだ…買い忘れてた物があった…サラダ用の野菜買わないと」

千早「刻んだ大根とハムのサラダ?私、あれシンプルで好きよ」

美希「ミキ、あれ初めて見た時は「何か寂しい見た目」とか思ったけど、食べ始めたら何でかハマってたの」

雪歩「お醤油が良い感じに合うんだよねー」

春香「今日は違うよー。スライスオニオンとレンジでチンしたキャベツとちりめんじゃこのサラダです!」

3人「おー!」

春香「たまたまちりめんじゃこが安くて買ったんだ、昨日。で、バターで軽く炒って、サラダに乗せようかなって」

美希「余ったらおにぎりの具に…」

春香「余るかなぁ…うーん、考えてみるよ」

美希「余ったらで良いのー」

春香「ん、分かった」



~帰り道~

美希「カレー久しぶりなの」

雪歩「ロケ弁とかで、たまにカレーが出たりしない?」

美希「んー…あんまり覚えてないの。春香お手製おにぎり食べたりしてるし」

千早「私も、春香の作ってくれたお弁当を食べてるわね」

美希「基本的に、お弁当はADさんとか貴音行きなの」

雪歩「言われてみれば、私も殆ど自分でお弁当作っていくから、最近はあまり食べてないかも、ロケ弁…」

864: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:46:55.76 ID:ekaJhtaAO
春香「…」フム

千早「春香?」

春香「「作ってもらう」美希&千早ちゃんと「自分で作る」雪歩…女子力向上勉強会は、やはり必要だね」

みきちは「」

雪歩「あ、あの…ほら、人には得手不得手が…ね?」

千早「萩原さん…フォローになってないわ…」

美希「寧ろ、トドメを刺しに来たの」

雪歩「はぅぅ…そんなつもりじゃ…」

春香「ま、お弁当作りはやめないけどねー」

千早「なら、何故私達の女子力の低さを指摘したの…」

美希「達…巻き込まれたの」

千早「寧ろ、私と美希はどっこいどっこいよ」

美希「くっ…なの…」

雪歩「それにしても千早ちゃん、荷物…重くない?」

千早「大丈夫よ」

春香「千早ちゃん、格好いい!」

美希「男前なの!」

千早「真の気持ちが僅かだけど分かった気がするわ」

雪歩「じ、じゃあ千早ちゃんもフリフリの服で「ちっはちっはr」

千早「絶っっっ対にやらない!」

雪歩「はぅあ!」

美希「可愛いと思うけどなー」

千早「やらないわよ、恥ずかしいもの」

春香「ツインテにして、ワンピース着て、両手でハートマークを…」

千早「春香、お願いだから私の消したい記憶を掘り起こさないで…」

865: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:47:21.90 ID:ekaJhtaAO
~キッチン~

春香「雪歩、お肉は任せた!」

雪歩「うん、任せて」



~リビング~



(トントントントン…)

千早「美希」

美希「ん?」

千早「私ね、この…夕方位の時間に、料理をしている音と匂いが好きだわ」

美希「千早さん?」

千早「美希も知ってるでしょう?私の…家族の事」

美希「…うん」

千早「だからね…私には、この…夕飯を作る音が、とても幸せな音に聞こえる」

千早「この音は、家族が…家族である証の気がするの…私は…家族から優がいなくなって、私の家族は家族としてはいられなくなって…家族という他人になって…本当に他人になってしまった」

千早「お母さんとは籍は同じだし、今では蟠りも消えた…はず。向こうは分からないけれど」

千早「父は…もう殆ど会ってもいないし、正直、顔も声も殆ど記憶に残ってないわ…だから、何の感想も湧かない…」

千早「でも…今の『家族』は違う」

千早「失いたくないし、皆がいる事は私の幸せで、『孤高の歌姫』なんて呼び名は、もう不必要だし、似合わないわ」

千早「…優が生きてる頃に、お母さんは台所でカレーを作ってて、父は仕事から帰ってきててお風呂に入ってて…」

870: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/10/12(土) 13:53:51.09 ID:ekaJhtaAO
 
千早「私は、優と2人でお母さんの作るカレーの音を聞いて、匂いを嗅いで…ワクワクしてた」

美希「千早さん…」

千早「…それを思い出したの、急に」

千早「大丈夫よ…今は辛くないわ。寧ろ、幸せ。こんな素敵な家族がいるんだもの」

美希「…」

千早「ごめんなさい…暗い話をしてしまって…急に誰かに聞いてもらいたくなってしまったの」

美希「…」ギュッ

千早「…ふふ、急にどうしたの?私なら大丈夫だから」ナデナデ

美希「ミキがこうしたかったの」

千早「…なら仕方ないわね…」ナデナデ



~キッチン~

雪歩「」グスグス

春香「雪歩…大丈夫?ほら、涙拭いて?」※

雪歩「はぅう…えぅ…ぐすっ…らいじょうぶれしゅ…」※

春香「そか」ニコッ

雪歩「春香ちゃん…」

春香「んー?」

雪歩「私…千早ちゃんの家族の一員に、なれてるかな?」

春香「うーん」

雪歩「やっぱり、なれてないかな…?」

春香「それはさ、千早ちゃんが決める事だよ」

雪歩「そ、そうだね…うん、そうだよね…」

春香「でもさ」

雪歩「えっ?」

春香「千早ちゃんは、今の、って言った訳だし…この家に暮らしてる、皆を『家族』だと思ってるから、きっと幸せを感じてくれてるんじゃない?」ウインク


※印のついた、雪歩と春香の部分を修正し忘れていましたので、修正致します…

867: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:48:49.92 ID:ekaJhtaAO
雪歩「…そっか」

春香「そーだよー」

雪歩「うん!…よぉし、美味しく作るぞー!」

春香「じゃ、雪歩は煮込んでる鍋を宜しく!」

雪歩「ふぇっ?」

春香「私は千早ちゃんと美希に混ざってきまーす!」

雪歩「えっ!?あ、あう…春香ちゃん、ずるいー!」



~カレータイム~

4人「いただきます」

(ぱくっ)

4人「」ホワーン

美希「美味ひ…」

千早「本当…流石春香と萩原さんね…」

雪歩「えへへ♪春香ちゃんがいたから美味しく出来たんだよぅ…」

春香「ううん、これは雪歩の愛情も籠もってるからだよ!もちろん、私の皆への愛情もたっぷりだけどね♪」

千早「それで美味しくない訳が無いわね」

美希「食べるのが止まらないの!」パクパク

雪歩「美味しい物を食べると、幸せな気持ちになるよねぇ…」

春香「だね…」

(ヴヴヴヴヴ…)

春香「おりょ?メールだ…」

千早「誰から?」

春香「プロデューサーさんから…」



from:プロデューサーさん

被告人:天海春香
    如月千早
    星井美希
    萩原雪歩

上記4名、明日765プロに出廷を命じる



春香「」

千早「」

美希「」

雪歩「」

868: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/12(土) 13:49:40.89 ID:ekaJhtaAO
【あまみけファイル その13】
幸せな食事風景は、一瞬にしてお通夜ムードに


春香「…あのパイナップルか双子め…密告したな…」

千早「お説教したのに…更にまだ何かしようというのね…」

美希「許せないの…これは、テッテーコーセンも辞さないの!」

雪歩「あ、これ…何時に行けばいいのかな?」

美希「それなの!」

雪歩「えっ?」

千早「そうか…何時かは明記されてないわ…つまり…」

美希「あれー?ミキ達がせっかく来たのに、プロデューサーがいないのー、事務所が開いてないのー、困ったのー…まあ、仕方ないのー(棒)」

千早「と、まあこういう事よ」

雪歩「な、なるほd」

(ヴヴヴヴヴ…)

春香「…」ピッ



from:プロデューサーさん

追記:明日は朝から夜まで、俺は泊まりだからな?



春香「…諦めよう」

千早「…くっ」

美希「希望は断たれた…なの」

雪歩「うぅ…明日が怖いよぅ…」



翌日、4人はジェミニのイベントを滅茶苦茶にしかねなかった、という事から
『絶叫!日本の最恐マシンツアー! ~アイドルが皆に変わって日本全国の遊園地の最恐を体験してきます!~』
に強制的に出演が決定してしまいました

884: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:01:42.66 ID:J5NLfeNAO
~ワンボックスカーの車内~

春香「…」

千早「…」

美希「…」

雪歩「…」

女性スタッフ「本当、すみません…こんな事になってしまって…」

春香「あ、いえ…」

雪歩「だ、大丈夫ですぅ…」


【あまみけファイル その1】
『絶叫!日本の最恐マシンツアー! ~アイドルが皆に変わって日本全国の遊園地の最恐を体験してきます!~』の収録初日にして、本日のホテルが取れていない事が発覚、まさかの車内泊を強いられる765プロのアイドル4人


美希「おねーさんのせいじゃないの。もっと上の方で、ふんぞり返ってるヒゲでハゲでデブで「○○ちゃ~ん」とか呼んでくるオッサンが悪いの、間違いないの」

雪歩「そ、そんな分かりやすいイメージの業界人のおじさんって…今時、いるのかな?」

春香「それ以前に、ヒゲでハゲでデブって…そんな辛辣な…」

女性スタッフ「えと…そこまで濃いキャラじゃないですよ?ここのプロデューサーは…」

千早「兎に角…もう寝ましょう…寝れるかは分からないけれど」

春香「だね…」

雪歩「明日は…何時に出発でしたっけ?」

女性スタッフ「えっと…5時半には移動開始します…」

千早「…今、23時ね」

885: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:02:09.68 ID:J5NLfeNAO
美希「…6時間29分30秒は寝れるの…という訳で寝るの。おやすみなさいなn」

美希「」スヤスヤ

春香「相変わらず早いなぁ…寝入るの」

女性スタッフ「えっ?あの、えっ!?」

千早「美希は、寝ると決めたら秒単位なので」

雪歩「…普通は有り得ないけどね…」

春香「兎に角…私達も寝よう」

女性スタッフ「では、私は運転席で寝ていますので…何かあればカーテンを開けて下さい」

千早「分かりました」

「おやすみなさーい」



~深夜2時半~

春香「」ムクッ

春香「」キョロキョロ

春香「」チラッ

春香「…何で私は千早ちゃんと雪歩に両サイドから抱きつかれてるんだろう…しかも、何で片方ずつ●●●●掴まれてんのかな…」

春香「」ブルッ

春香「どうしよ…トイレ、行きたいかも…」

春香「あ、あの~…」

女性スタッフ「どうしましt」シャッ

女性スタッフ「…」

女性スタッフ「」シャッ

春香「無言で閉めないで下さい!私も困ってるんですよぅ!」

(シャッ)

女性スタッフ「…てっきり、その…混ざれと言われるかと」

春香「そこまで飢えてません!」

女性スタッフ「(えっ?そういう問題?)ご、ごめんなさい…で、どうしました?」

886: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:02:40.49 ID:J5NLfeNAO
春香「あの、トイレに行きたいんですけど…」モジモジ

女性スタッフ「(可愛い)えーと…あ、近くにセブンイ○ブンありますから、そこに移動しましょうか」

春香「ありがとうございます」

女性スタッフ「それまでに、その…」

春香「はい、動けるようにしておきます」



~到着~

春香「行ってきます」

女性スタッフ「私も買い物がありますので、一緒に行きます」

春香「はーい」



店員「ッシャーセー」

春香「あの、おトイレ借りてもいいですか?」

店員「ミギテンオクンナリャース」

春香「」ペコリ

女性スタッフ「…一応最低限のメイクグッズとかはあるけど…あ、メイク落としと…ボディシートと…位しかないか…」



春香「…はふぅ」

女性スタッフ「お帰りなさい。明日の朝ご飯はこれで大丈夫ですか?」

春香「あっ、メイク落としまでわざわざありがとうございます…えと…美希はおにぎりなら納得しますし、千早ちゃんは元々少食だし、雪歩もそんなに食べないし…はい、大丈夫です」

女性スタッフ「じゃあ、お会計済ませちゃいますけど…春香ちゃんは欲しいものとか無いですか?」

春香「あの、お金は」

女性スタッフ「経費って、便利な言葉よね」

887: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:03:20.74 ID:J5NLfeNAO
春香「ああ…でも、大丈夫なんですか?」

女性スタッフ「今や業界トップクラスの765プロのアイドルの皆さんに不自由を強いてるんです。うちの番組プロデューサーもそれ位は何とかしないと…ファンの皆様に焼き土下座動画でもアップしないといけなくなります」

春香「や、焼き…あはは…」

女性スタッフ「あ、領収書下さーい」

店員「ウィス」

女性スタッフ「名前は「テレビ○○」で」

店員「ウィス」



店員「アリャッシター」

春香「はふ…夜中は大分涼しくなりましたね」

女性スタッフ「ですね…皆さんはもう成人ですから、深夜の撮影とかも始まりました?」

春香「あまり無いですけどね。レッスンとかもあるし…夜更かしすると声が出ない時があるって、千早ちゃんは嫌がってますね」

女性スタッフ「なるほどー…じゃあ、さっきの所まで戻りますね」ガチャ

春香「はぁい」ガーッ

春香「…あっ」

女性スタッフ「ん?」

雪歩「」ムニムニ

千早「」ムニムニ

美希「…春香…助けてなの…」

春香「」

女性スタッフ「」

美希「何なのなの…この人達…もう、本当に何なのなの…」

春香「美希」

美希「?」

春香「思いっきり抓って良し、許可します」

888: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:04:04.20 ID:J5NLfeNAO
美希「分かったの」

(ツネッ×2)

雪歩「ひにゃぁああああ!?」

千早「いたぁぁああっ!?」

美希「自業自得なのっ!」プンスカ

ちはゆき「……?」

春香「はいはい、もう時間無いけど、寝れる人は寝てねー」

女性スタッフ「移動中でも寝れたら寝てても大丈夫ですよ。ギリギリまで起こさないようにしますから」

春香「はーい」

美希「ミキ、この 欲に忠実な年上と寝るのが怖いの」

ちはゆき「えっ」

春香「はいはい、美希はこっちおいでー」

美希「春香ー♪」

雪歩「えっ?えっ?」

千早「これはあれ?俗に言う●●られ?いくら美希でも、私は許さないわよ?」

春香「いいから寝なさい!」

ちはゆき「はい…」

女性スタッフ「(お母さんだ…)」



~2日目、収録中~

春香「ふぉお…このジェットコースターはなかなかにハードそうだね」

美希「ちょっと寝不足気味なミキ達には、結構ダメージありそうなの」

雪歩「うぅ…こ、これ、乗らないとダメですかぁ…?」

千早「…リバースだけは避けないと…私達はアイドルだから」

春香「その発言がもうアイドルとしてどうなのかと思うよ…?」

千早「私、本音で生きると決めたの」

889: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:05:03.07 ID:J5NLfeNAO
雪歩「あ、あんまり本音過ぎても…」

美希「本音で語れない…生きにくい世の中、なの…」

春香「何のこっちゃ…あ、カンペ」

千早「早く乗れって…スタッフは本音過ぎるでしょう…」

雪歩「兎に角…頑張ろう…」

春香「デビュー当時を思い出すなぁ…」


【あまみけファイル その2】
当時はFランク、デビューして間もなく、バラエティーで体を張る仕事もしてました



~搭乗中~

春香「ひょわぁぁぁああああ!」←普通に怖くて絶叫中

千早「いぃやぁぁああああ!」←やたら良く響く悲鳴&泣いてる

美希「ぐるんぐるんしてるのぉぉぉおお!」←何だかんだ楽しそう

雪歩「」チーン←気絶


【あまみけファイル その3】
四者四様の反応をお楽しみ頂いております



~乗車終了~

春香「えーっと…只今乗車が終了しました」

千早「」エグエグ←春香に抱き付いてる

美希「怖かったけど楽しかったの!」

春香「あー、美希は楽しかったみたいで何より…千早ちゃん、ほら…泣かないで」ナデナデ

千早「う゛ぅ゛…私、もう無゛理゛ぃ…」

美希「千早さんがえらいこっちゃなの」

春香「今いない雪歩は、現在もっとえらいこっちゃな状況です…」

890: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:05:31.30 ID:J5NLfeNAO
美希「あ、カンペ…」

美希「えと、『萩原さんは現在も医務室でダウンしています』だって」

千早「過酷だわ…まだこんなロケが2日も…過酷過ぎるわ…」

美希「千早さん、喉を潰さないようにね?」

千早「む、難しいけど頑張るわ…」

春香「私達も気を付けないとね…」

美希「なの…あ、雪歩が戻ってきたの」

春香「雪歩、大丈夫?…じゃないね」

雪歩「えぅう…まだ揺れてるみたいぃ…」フラフラ

春香「あちゃー…と、取り敢えず、2カ所目の絶叫マシン、終了です」


<はいオッケーでーす


春香「ふは~…千早ちゃん、雪歩、大丈夫?」

千早「わ、私は何とか平気よ…それより」

雪歩「あぅー…」フラフラ

美希「寝不足もあるから、雪歩がヤバいの」

春香「取り敢えず、今日はもう収録無いし…早めにホテル行って休ませよう…」

千早「取ってあるの?ホテルの部屋」

春香「えっ?」

美希「いや、流石に今日は…」

<大丈夫です。ただ、移動が少しかかります

千早「構いません…早く移動しましょう…」

<お土産とかいいんですか?

春香「うちのプロデューサーさんには罵声という土産をぶつけるので大丈夫です」

<あぁ、そうですか…

891: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:05:57.87 ID:J5NLfeNAO
~移動先のホテル~

春香「新幹線で移動するなら、そりゃホテル取るよね」

千早「車内泊する車が無いからね」

雪歩「うぅ…何か、変な疲れが…」

美希「」スヤァ…

春香「取り敢えず、寝ようか…」

千早「まさか2人部屋に簡易ベッド2つを入れた4人部屋にするとは思わなかったけどね」


【あまみけファイル その4】
車内泊(ここをキャンプ地とする)

ホテルで2人部屋を無理矢理4人部屋に

移動番組的な宿泊をこなすアイドル4人組


春香「雪歩、早くベッドで寝て」

雪歩「でも…春香ちゃんと千早ちゃんは…」

春香「私達なら大丈夫だから、ね?」

千早「そうよ。萩原さんは具合が悪かったのだから」

3人「」チラッ

美希「」スヤァ…


【あまみけファイル その5】
いの1番にベッドで寝に入った星井さん


雪歩「あの…ごめん、ベッド、使うね?」

春香「あ、うん」

千早「気にしないで」グニッ

美希「」フガッ

雪歩「あの、千早ちゃん?美希ちゃんの鼻をつまむのは止めてあげて」

千早「…」パッ

春香「私達も寝よう?明日も早いみたいだし」

美希「」スヤァ…

千早「…」グニッ

美希「」フガッ

春香「やめなってば…」

892: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:06:24.19 ID:J5NLfeNAO
~3日目~

春香「はい!私達は○○○という遊園地に来てまーす!」

千早「3日目にして3カ所…日本って、遊園地が少ないのかしら」

雪歩「うーん…利用客の量に対しての維持費とか人件費を考えると、やっぱり経営とかは大変なのかも…」

美希「何でそんな話をいまするの…」

春香「たはは…絶叫スポットで考えたら、遊園地以外にもあるだろうけどね」

美希「心霊スポットなら、貴音や響と行くといいの」

千早「えっ?何故?」

雪歩「四条さんって、幽霊とか苦手だったんじゃ…」

美希「だからなの。常に引っ付かれてる上に、僅かな物音にも「何奴っ!?」って騒ぐし、響も「じ、自分は完璧だから怖くないさー!こ、こわ、怖くないさー…ないっさー!」って大声出すし、怖いとか感じてる暇が無いの」

春香「可愛いなぁ…」

美希「散々騒いで、涙目になって、ゴールするとさめざめと泣き出して、ミキは必ず我那覇家に拉致されて、響や、響の家族や、貴音と一緒に寝る事になるの」

千早「たまに突然我那覇さん宅に泊まりになるのは、そういう理由があったのね…」

美希「で、眠いのに響の家族と一緒に2人が寝るまで付き合わされて、夜中には必ず起こされるの」

893: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:06:51.34 ID:J5NLfeNAO
雪歩「そ、それは…美希ちゃんには辛いね…」

美希「その度に、響の家族まで起こされたりするの…」

春香「な、何て傍迷惑な…」

美希「だから、夏の心霊番組系はフェアリーはNGなの。やたら海やらプールで水着で仕事したりしてるのは、その為なの」

千早「でも、そんな発言したらオファーが余計に来てしまうんじゃないかしら…?」

美希「絶対に引き受けないから無駄なの」

雪歩「去年の生っすかの「納涼心霊スペシャル」は大丈夫だったの?」

美希「…ミキよりも真クンが…」

春香「事務所に泊まりになったからね…貴音さんに響ちゃん、あずささんに伊織に亜美真美までもが怖がったから…真も怖がってたのに頼られて…」

千早「真はあの性格だからね…頼られたら頑張っちゃうから…」

雪歩「そういえば、私も泊まりの要請が来たけど、私は舞台稽古があったから断っちゃったんだっけ…」

千早「春香は、以前1人暮らししていた私の部屋に泊まったわね…がっしりしがみつかれて寝たわ、確か」

春香「うぅ…だって、私はあの頃は長い時間かけて帰らないといけなかったし、帰り道は真っ暗な場所もあって、怖かったんだもん…」

千早「それなら仕方ないわね」

894: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:08:17.56 ID:J5NLfeNAO
美希「今年は真クンと雪歩とかすみが行ったんだよね?心霊スポット」

雪歩「うん…かすみちゃん、泣き出しちゃったけどね」

春香「「お姉ちゃーん…」って泣き出しちゃった瞬間、某アイドル専門ネット掲示板群(あいどる☆ちゃんねる)のかすみスレが大変だったらしいよ」

美希「『可愛い!』とか『いまお兄ちゃんが助けにいくぞ!』で埋まったらしいの」

千早「変態という名の義兄候補の紳士達が暴走しかけたのね」

雪歩「その横で真ちゃんも涙目で「大丈夫、大丈夫」って、自分に言い聞かせてたなぁ…」

春香「真も得意では無いからね…」

美希「千早さんは怖がらないよね?」

千早「ええ。見える体質ではないし、見えても害が無ければ気にしないわ」

雪歩「害がありそうだったら?」

千早「まずは優に会わせろ、と。それから私の仲間には手を出さないと約束『させて』からなら、害を与えてくるのを検討するわ」

春香「させて…って辺りが千早ちゃんだね」

美希「相変わらず、敵対心を持つ相手に容赦が全く無いの…」

雪歩「あは…あはは」

千早「」フフン

春香「あ、そろそろ乗らないといけないみたいだよ…」

千早「…トークで誤魔化せないものね」

895: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:08:43.16 ID:J5NLfeNAO
雪歩「た、高い…高いし、落ちる速さが速いですぅ…」

美希「これは結構楽しそうかも」

春香「うーん…楽しい…かなぁ?」

雪歩「き、気絶しないようにしないと…」

千早「私も…」



~搭乗中~

雪歩「た、たか、たかたかたかたか…」

千早「ひぃ…高い…」

春香「下見たらダメだよー…私みたいに後悔するよー…」

美希「たっかーい!凄い高いのー!」

雪歩「あの、私、いま、春香ちゃんに言われて、つい、下見ちゃって、あまりの高さn」

(ガコッゴォォォオ!)

雪歩「にゃぁああああああ……はぅん」カクーン

千早「ひぃぃやぁああああああ!」←相変わらず響く悲鳴

春香「ゆ、雪歩!?雪歩ー!?」

雪歩「」チーン←気絶

美希「ひゃっほー!」



~無事、地上に到着~

千早「」ゼェ…ゼェ…

美希「楽しかったのー!」ピョンピョン

春香「雪歩?大丈夫?雪歩ー?」

雪歩「」チーン

春香「ダメかー…スタッフさん、医務室お願いします」

<はーい

千早「」グスッ

春香「あー…千早ちゃんもダメだったかー…」ナデナデ

千早「はるかぁ…」グスグス

春香「美希、任せた」

美希「えー…分かったの…こほん、上から下に落下、なの」

896: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:09:19.76 ID:J5NLfeNAO
美希「ただそれだけなの。でも、それだけが単純に怖かったの」

美希「うーんと…高い所から落とされるって、単純に怖いと思ったの」

美希「間違いなく死んじゃう!って高さから、自分の意志とは無関係に落とされる…機械だし安全性も保証されてるけど…でも、やっぱり怖さを感じるの」

美希「落ちてる間は無重力みたいになるし、自分じゃどうにも出来ないし…でも、ここはかなり高い上に一番上は凄く良い景色だったの!」

美希「そこはオススメかな?雪歩とか千早さんはそんな余裕なかったみたいだけど…あはっ☆」

美希「と、ゆーワケで…3カ所目、制覇なのー♪」ピース

春香「相変わらず…やれば出来る子だね、美希は」

美希「んふふー♪」


<はいオッケーでーす


春香「美希、ありがとうね、助かった」

美希「任せるの。千早さん、静かだけど喋れない位泣いちゃってたから、まとめコメントは無理だって分かってたの」

春香「毎回、終わる度に医務室に雪歩が送られる姿を映すのも、そろそろ危険かもね」

美希「ミキ、今更手遅れだって、思うな」

春香「まぁ、放送時にどう編集してるのかは分からないけど…間違いなくネットは荒れるね」

美希「なの」

897: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:09:49.59 ID:J5NLfeNAO
春香「…ま、その辺りは私達じゃどうにもならないし…ホテルに戻ってから移動しますか…」

美希「また移動…本当、移動ばっかりなの」

千早「日本全国から調べたらしいから」

美希「あ、千早さん…平気?」

千早「平気ではないけれど、立ち直れつつあるわ…番組のシメ、任せてごめんなさいね」

美希「大丈夫なの、気にしないで?」

千早「そう?分かったわ」

春香「あとは雪歩が復活したら完璧だね」



~移動中の新幹線内~

春香「…はふぅ」

千早「この後、空港で国内線に乗るのよね?」

美希「なの」

雪歩「うぅ…最後くらいはキチンとしないと」

春香「うーん…無理したらダメだよ?次が一番怖いらしいし、雪歩も…千早ちゃんも、乗れなさそうなら下でスタッフさん達と待っててもらっても大丈夫だよ?」

雪歩「はぅ…」

千早「…そ、それも視野に入れておくわ…」

美希「春香は大丈夫なの?春香も怖がってたのに…」

春香「ふふーん、春香さんはまだランクが低い頃にはバラエティー番組で身体を張ってた事もあるのですよ!だから、本当にヤバいラインの時はキチンと対策が取れているのです!」ドヤッ

雪歩「た、対策?えと、何に対して?」

898: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:10:20.26 ID:J5NLfeNAO
春香「今までの春香さんのリアクション、初日はまだ楽しそうに乗ってたよね?」

雪歩「うん…」

春香「次のやつは、少しビビり気味」

美希「なの…」

春香「そしてさっきの…大分ビビってたよね」

千早「そういえば…」

春香「なので!ラストのやつが本当にヤバいのだったら、目をギュッと閉じて俯いて、兎に角耐えてるだけでいいのですよ!」

春香「そういうリアクションを見せれば、お茶の間は「あ、今まで大丈夫なはるるんが、まるで貝のようになって耐えている!アレは相当ヤバいんだな」というのが伝わり、番組的にも相当に怖い乗り物だというのが伝わるし、お茶の間は興味を持ってくれるし、春香さんは特にリアクションをしなくても良いという…素晴らしい成果が得られるのです!」ドーン!

3人「おぉー!」パチパチパチ

千早「流石は春香ね…すごいわ」

春香「えへへ」

雪歩「春香ちゃんは色んな視点から見れるんだね…頭良いなぁ」

春香「えへへへ…そんなに褒められたら、何か照れちゃうよぉ」

美希「流石は春香なの!バラエティー慣れしてるし、バラエティー番組を知り尽くしてるの!」

春香「え、と…褒められてる…の?」

美希「勿論なの!」

899: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:10:47.79 ID:J5NLfeNAO
春香「そか…にへへ」

千早「(天使ね…間違いないわ)」

雪歩「(可愛いですぅ…)」

美希「(ほっぺぷにぷにしてやりたくなる位可愛いの)」



~国内線の中~

千早「移動がハードだわ…」

雪歩「だねぇ…」

美希「」スヤスヤ

春香「美希のアイマスク、どこで見つけたんだろう…」

千早「アイマスク?…ッ!?」ブフッ

雪歩「ひゃあ!?ち、千早ちゃん、どうしたの!?」

千早「んふっ…くふふ…み、美希、美希を見て…」

雪歩「美希ちゃん?美希ちゃんが…ッ!?」ブッ

千早「な、何で…何でゴルゴ13みたいな目と眉毛なのよ…」プルプル

雪歩「ば、バラエティー番組で使われてるのみたいですぅ…」プルプル

春香「ホシイ13」

ちはゆき「!?」

春香「」コホン

春香「H(ホシイのH)だ…話を聞こうなの…」

千早「くふ…ふ…」

雪歩「な、何で微妙に声真似するの…ふふふ」

春香「いいの…報酬は、いちごババロアとおにぎりで支払ってもらう…なの」

千早「んぐっ!?」

雪歩「い、いま…とってつけたみたいに「なの」って…あははは!」

春香「そうなの…スイス銀行の口座に頼んだの…」

千早「ちょ!?スイス銀行に食べ物を!?」

900: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:11:18.28 ID:J5NLfeNAO
雪歩「い、痛んじゃいますぅ!」

千早「そ、それ以前に、スイス銀行のあの厳重なセキュリティーを超えて、自分の金庫を開けたら…大量のいちごババロアとおにぎりが…」

雪歩「や、やめ…想像しちゃった…お腹痛い…苦しひ…」

春香「引き出し開けたらいちごババロアが超プルプルしてるんですよ、凄く甘い匂いで」

ちはゆき「っ!?」

春香「しかも、やたら綺麗に並べてあるの」

千早「す、スイス銀行の職員さんが、丁寧に並べたのかしら…?」

雪歩「お、おにぎりは!?おにぎりはどうなってるの!?」

春香「ちゃんと仕切られてるよ?バラン…あの、お弁当とかに入ってる、緑ので」

ちはゆき「っ!!?」

千早「えっ!?それ、まさかスイス銀行の職員さんがわざわざ!?」

雪歩「ば、バラン位じゃ、おにぎりゾーンへのいちごババロアの浸食を食い止められないよぅ!?」

春香「そこはほら、スイス銀行の職員さんもプロだし」

千早「何の!?銀行員よね!?オ○ジン弁当とかホット○ットの人じゃないわよね!?」

春香「バランを…倍返しだ!」クワッ

雪歩「そ、それは違う人だよ!?スイス銀行じゃなくて、日本の銀行に勤めてる銀行員さんだよぉ!?」

901: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:11:44.60 ID:J5NLfeNAO
春香「美希の後ろに立つな!なの!」

ちはゆき「っ!?」

春香「そして、べしゃーん!」

千早「べしゃーん!?何!?何したの!?」

春香「スイス銀行の個人金庫の中で悪くなってたいちごババロア」

雪歩「や、やっぱり悪くなっちゃってたんだね…いちごババロア」

春香「愛用の銃は一発ずつも撃てるし、連射も出来るの」

ちはゆき「銃…」

春香「米を」

ちはゆき「米を!?」

春香「今回の依頼は、あの人が所持しているダイヤモンドよ…あのダイヤモンドのせいで…あの人は狂ってしまったの…そして、私や…家族までもが…」

千早「ダイヤモンドを…米粒で…!?」

春香「報酬は払う…だから、だからあのダイヤモンドを撃ち砕いて!」

雪歩「報酬貰っても…無理だよ…物理的に」

春香「あの人の部屋で、唯一ダイヤモンドが狙えるポイントの部屋も確保した…お願い!」

千早「遠距離狙撃!?無謀にも程が…」

春香「」コホン

春香「いいだろう…」

雪歩「受けた!?ホシイ13が…受けちゃった!?」

春香「専用の弾丸(米粒)を作ってくれ…」

千早「意味がもう分からない…」

春香「今年の収穫は終わっちまったんだけんどもなぁ…」

902: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:12:11.90 ID:J5NLfeNAO
雪歩「農家!?えっ、何か加工とかではなく、稲から!?」

千早「複数年レベルになるわよ!?」

春香「分かった…お嬢ちゃんの頼みだ…倉庫に残ってるササニシキさ、いじくってみっぺ」

雪歩「やっぱり加工でしたぁ!」

千早「米の銘柄で違いはあるのかしら…」

春香「ほれお嬢ちゃん、精米終わったべ」

雪歩「えぇっ!?」

千早「それ、普通にお米を農家に貰いにいっただけじゃない!」

春香「これで…これなら…いけるの…!」

雪歩「何が!?」

千早「そこから何をしてもダイヤモンドは無理よ!?」

春香「そして、決行当日…」

ちはゆき「…」ゴクリ

春香「…このいちごババロアの揺れ具合と向き…風向きは良いな」

雪歩「いちごババロアで!?」

千早「風見鳥とか雑草千切るとか、そういうのじゃないの!?」

春香「…スッと狙って♪グッと引いて(引き金を)、パンッと撃って…ミッション、コンプリートだ…」

千早「はぁーんキャンセル!?」

雪歩「何できゅんパイヤ歌いながら!?」

千早「というか、米で遠くから狙撃して、部屋の窓もダイヤモンドも撃ち抜いたの!?」

雪歩「どうなってるの…そんな頑丈なお米、食べられないよ…」

903: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:12:40.23 ID:J5NLfeNAO
春香「…10%の才能と、20%の(主に農家さんの)努力、30%のお米へのこだわりと…あとの90%は…んと、ミキだから、かな」

千早「何を言ってるの…ホシイ13は…最後は適当だし」

雪歩「結局は美希ちゃん…じゃなかった、ホシイ13が天才だからっていう…」

千早「100%を突破してるし…」

美希「」ムクリ

3人「あっ」

美希「…オコメ13でもいいと思うな…」

美希「」コテン

美希「」スヤスヤ

3人「」



~ホテル~

美希「意味不明な夢を飛行機の中で見たの。やたら太い眉毛と険しい目つきのミキが、お米を撃ち出す銃でダイヤモンドとかを撃ち抜くの」

千早「ああ…うん」

雪歩「そ、そう…」

春香「」フイッ

美希「夢だから滅茶苦茶だけど…何でお米でダイヤモンドを…春香?何で目を逸らすの?」

春香「あはは…気にしないで」

美希「…?」


【あまみけファイル その6】
2人部屋の4人使用には何の疑問も持たなくなったアイドル達


千早「明日でラストね…どんな乗り物かしら」

雪歩「せめて、意識を保ってたいな…」

美希「雪歩は明日の乗る前のコメントで、それ使えばいいと思うの」

雪歩「喋る余裕があれば…」

904: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:13:17.28 ID:J5NLfeNAO
春香「まあ、乗らないって選択肢もありだからね?今までは乗ってたのに、今回は止めましたってなれば迫力と恐怖感も伝わるし。何より、千早ちゃんは喉が心配だし、雪歩は心停止が心配」

美希「流石に心停止は無いと思うの…」

千早「でも、気絶するという事は…限界を超えた恐怖を感じてブレーカーが落ちてるようなものだし、あまり良いとは言えないわ」

雪歩「あぅ…」

春香「怖いものは怖い!だから、無理しないでね?」

雪歩「春香ちゃん…うん!」

千早「帰ったら、あの変態とパイナポーは一言言ってやらないといけないわね」

美希「沢山言ってやってもいいと思うな」

千早「じゃあ、罵詈雑言の嵐を浴びせてやりましょう」


【あまみけファイル その7】
自分達がジェミニのイベントで悪戯をしようとしたのを、すっかり忘れてる如月さんと星井さん
そして、そんな2人の中で理不尽に急落するプロデューサー2人の株



~最終日~

春香「はい!という訳で4カ所目です!」

千早「スタッフの方が言うには、ここが最恐だろうという話ね」

美希「ミキは何だかんだで楽しんでたけど、最後はどうなのかなー?」

雪歩「うぅ…さ、最後くらいは…うぅ…」

905: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:13:47.22 ID:J5NLfeNAO
【あまみけファイル その8】
コメントを頑張れなかった萩原さん


春香「あはは…じゃあ、その乗り場に行ってみよう!」

美希「今回ばかりは、リタイアもアリにしてもらいたいの」

<アリにします

千早「助かったわ…私、この前のが多分限界だったし…」

雪歩「私はもう限界突破してますぅ…」

春香「…2人とも、リタイアすべきかも」

ちはゆき「えっ?」

美希「…えっ?あれなの?まさかあれなの?本気なの?」

春香「あれ、みたい」

(ゴガァァアアアア!)

<キャー!

<ウギャァアア!

ちはゆき「」

美希「宙ぶらりんなの!しかもぐるんぐるんしてるし速いの!」

春香「あ、あれは流石に春香さんもギリギリかなー…」

雪歩「はい、私、無理、死んじゃう」

千早「はい、私も、無理、号泣じゃすまない」

春香「じゃあ、私と美希だけで行こうか」

美希「そだね。本当はミキもリタイアしたいけど、春香1人を行かせる訳には行かないの」

春香「美希…!」ガバッ

美希「春香…!」ガバッ

千早「あの…2人とも、カンペが」

雪歩「感動的でしたが、そろそろ列に並んで下さい、だって…」

はるみき「…あい」

千早「…大丈夫かしら?」

906: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:15:41.33 ID:J5NLfeNAO
~下で待つちはゆき~

千早「…春香と美希、会話してないわね」

雪歩「だ、だ、大丈夫かな…」

千早「お喋り大好きで明るい2人が無言…相当限界に来てるわね」

雪歩「うぅ…春香ちゃん、美希ちゃん…」

千早「私達に出来る事は…無事を祈るだけ」

つ[代わってあげるとか?]←カンペ

千早「あなた方が代わってくれるんですか?」

<ごめんなさい、マジ無理です


雪歩「春香ちゃん、美希ちゃん…頑張って…私…役に立たなくてごめんね…」

千早「萩原さん…」



~一方、はるみき~

春香「」サッ

『多分、今頃下にいる2人は、私達が会話すらしてない状況に心配してるね』←スマホの画面

美希「」サッ

『うまーく見えないように文章作るのは大変なのー』

カメラマン「…いや、そういう演技したら、千早ちゃんと雪歩ちゃんが本当に心配するから…いま、下映したけど…2人とも涙目だったよ?」

春香「えっ…そ、それはマズい…」

美希「エラいこっちゃなの!メールしてあげるの!」



~ちはゆき~

(ヴヴヴヴヴ)

千早「ん?」

雪歩「あ、千早ちゃんのスマホみたいだよ?」

千早「」サッ

千早「春香からだわ」

雪歩「えっ?」

907: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:16:14.41 ID:J5NLfeNAO
from:春香

ごめんね、周りに普通のお客さんもいたから静かにしてただけだよ!
さっきカメラマンさんが下を映したら、千早ちゃんも雪歩も泣きそうだったって言われて…心配かけてごめんね?


千早「…良かった」

雪歩「はぅう…」

千早「兎に角、限界まで追い詰められてるって訳ではなさそうね」

雪歩「うん…良かったぁ」



~はるみき~

係員「では順番に前から座って下さい」

春香「狙い済ましたかのように先頭ですよ」

美希「おぉう…なの」

カメラマン「お客さんが譲ってくれまして」

春香「あぁ、そうですか…」

美希「…そして、このCCD付きヘルメット…流石に4回目ともなると、装着も慣れたもんなの…」

係員「あ、お財布とか携帯とか…ポケットに入ってるものや、ネックレスなどの貴金属は外して係員に預けて下さい。飛んでいっちゃう可能性があります」

春香「えと…スマホと…指輪と…」

美希「ネックレスに…お財布に…あれ?飴が出て来たの」

春香「それ、今朝ホテルでもらった飴じゃない?」

美希「そうかも…あっ、そうだ!係員さん、サンダルは大丈夫かな?」

係員「もし落としてしまったら、係員が探してきます」

908: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:17:10.55 ID:J5NLfeNAO
春香「その間は…」

係員「スリッパをお貸し致します」

美希「りょーかいなの!」

係員「もし落としたりしたくなければ、お脱ぎになられた方が宜しいかもしれません。落ちた際に破損してしまうかもしれませんし」

春香「なるほど…あ、何人か脱いでる…」

美希「ミキ達も脱ごう?これ、千早さんや雪歩とお揃いだから、壊れたらヤなの」

春香「だね…じゃあ、脱いで…んしょ」

係員「此方に並べておきますので」

美希「…」

春香「美希?」

美希「何か、あんな風にきっちり置かれてると…まるで自殺した人の残した靴みたいなn」

係員「それでは発車しまーす!」

(がこん…)

春香「ちょ、美希!そんな不吉な事言わないでよぉ!」

美希「ごめんなさいなの!つい思っちゃったから…」

(ガゴッ!)

春香「止まった…?」

美希「つまり、ここがスタート地点って事」

(ゴォォオオッ!)

美希「なぁぁのぉぉぉおおおおお!」

春香「うにゃぁあああああああ!」



~ちはゆき~

雪歩「あ、あれ!春香ちゃん達…先頭にいるよ!?」

千早「な、何でまた先頭なんかに…」

<なぁぁのぉぉぉおおおおお!

<うにゃぁあああああああ!

909: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:17:38.20 ID:J5NLfeNAO
ちはゆき「」ブフッ

雪歩「い、今のは間違いなく美希ちゃんだったね…」プルプル

千早「な、何かを言いかけたのかしらね…」プルプル

雪歩「春香ちゃんも…「にゃあ~」って言ってたね」プルプル

千早「か、可愛かったわ…」プルプル



~搭乗中のはるみき~

春香「…っ!…っ!」←グッと堪えてるけど、ちょっと泣いてる

美希「きゃぁぁああああああ!」←流石に怖いらしい



~下にいるちはゆき~

千早「…あ、2人が乗ったジェットコースターが戻ってきた」

雪歩「何か、春香ちゃんの悲鳴が聞こえないけど…」

千早「まさか…気絶しちゃったのかしら!?」

雪歩「は、春香ちゃん…大丈夫かな…」

千早「あ、降りてきた…って、春香!?」

雪歩「あっ、千早ちゃん待ってぇ~!」



千早「春香!?」

春香「…」

千早「春香…?」

春香「」グスッ

ちはゆき「!?」

春香「こ゛わ゛か゛っ゛た゛よ゛~…」

美希「春香…途中からずっと我慢してたの」

千早「春香…」ギュッ

春香「ふえぇぇん…千早ちゃぁぁん…」ポロポロ

美希「あ、春香のものはミキが持ってきたの」

雪歩「美希ちゃんは大丈夫だったの?」

美希「」フルフル

910: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:18:05.93 ID:J5NLfeNAO
雪歩「えっ?」

美希「あ、足がカクカク震えてるの…そろそろ限界なの…」フラッ

雪歩「み、美希ちゃん!?」ガバッ

美希「へぅ…み、ミキも…怖かったの…」ジワッ

雪歩「そか…よしよし、頑張ったね…春香ちゃんが泣いてたから、我慢して此処まで連れて来てくれたんだね…」ナデナデ

美希「ゆきほぉ~…うぇぇええん…」グスグス

千早「春香も美希も、良く頑張ったわね…」

雪歩「こほん…えと、これで番組が選んだ全ての絶叫マシンに乗りました。最後は春香ちゃんや美希ちゃんも泣いちゃう位、凄い絶叫マシンでした」

雪歩「これで、私達の体験レポを終了します」

千早「あ、えと、お疲れ様でした」


<はい、オッケーでーす!


雪歩「は、早く2人を休ませてあげよ?」

千早「そ、そうね…」


【あまみけファイル その9】
春香と美希の為にも、即座に収録を切り上げる
頼りなさそうで頼れる、年上の雪歩さん



~ベンチ~

女性スタッフ「はい、飲み物買ってきました」

千早「ありがとうございます…春香、美希、大丈夫?」

春香「何とか…」

美希「ミキも大丈夫…結構ブルーだけど…」

千早「はい、飲み物」

はるみき「ありがとう…」

911: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:18:32.91 ID:J5NLfeNAO
女性スタッフ「とりあえず、春香ちゃんと美希ちゃんが落ち着いたら、最後の感想みたいのを皆さんに1人ずつ言ってもらってお終いです」

春香「わ、私…もう大丈夫です…」

美希「ミキも…」

雪歩「ダメだよ、まだ2人とも唇が震えてるし、顔色悪いもん…ファンの皆も心配しちゃうから、ね?」

女性スタッフ「時間なら大丈夫です。今、カメラさん達が番組用の撮影に回ってますから」

千早「そうですか…私達は行かなくて良かったんですか?」

女性スタッフ「後でナレーションを入れますから大丈夫です」

千早「そうですか…」

春香「はふっ…暖かいココア…落ち着く…」

美希「なの…」

ディレクター「ただいまー…皆、大丈夫?」

千早「私と萩原さんは大丈夫ですけど…」

雪歩「あ、あの…も、もう少し待っていただけると…」

ディレクター「あー、うん、まだ大丈夫だから、ゆっくり休んでて…○○、頼んだ」

女性スタッフ「はい」

美希「ミキは震えは止まったの」

雪歩「うん、顔色も良くなってきたかな」

千早「春香は…まだ少し休ませてもらいましょう」

春香「うぅ…皆、ごめんねぇ…大丈夫だと思ったんだけどなぁ…」

千早「」ナデナデ

912: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:19:47.76 ID:J5NLfeNAO
~収録を全て終えて、国内線の中~

春香「」ウトウト

美希「」スヤスヤ

千早「春香、眠いなら寝ちゃいなさい」

春香「ん…ねるぅ…」

千早「ふふ…はい、毛布」

春香「ありがと…」

雪歩「千早ちゃん」

千早「ん?」

雪歩「お疲れ様」

千早「ええ、萩原さんもお疲れ様」

雪歩「今日の晩御飯はお弁当にしようよ…春香ちゃんと美希ちゃんは寝かせてあげたいし」

千早「そうね。直帰して、事務所には電話で報告しておくわ」

雪歩「うん」

千早「明日、事務所に行けばいいわよね」

雪歩「だね。私も一緒に行くよ」

千早「このチケットをプロデューサーに渡さないとね」

雪歩「そうだね」


【あまみけファイル その10】
千早さんの持つチケットは、本日行った凶悪な絶叫マシンのある遊園地のチケット


雪歩「あ、そろそろ空港に着くね」

千早「そうね…2人を起こしましょう」

雪歩「美希ちゃん美希ちゃん、そろそろ着くよ、起きて」ユサユサ

美希「ん…みゅう」

千早「何か可愛い鳴き声が聞こえたわ」

雪歩「あはは」

千早「春香、空港に着くわ」

春香「…んん?」ムクリ

千早「おはよう」

春香「ん~…っはぁ…おはよ」

913: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:20:19.48 ID:J5NLfeNAO
千早「良く寝れた?」

春香「うん、夢も見なかったし、結構深く寝てたみたい」

千早「そう、それは良かったわ」

雪歩「美希ちゃーん?そろそろ着くよー」

美希「うー…着いたらこのまま運んで欲しいの…」

雪歩「そんな事出来ないよぅ」

春香「美希ー、置いてくよー?」

美希「ん~…」ムクリ

美希「それはヤなのー…」ウトウト

千早「ほら、コーヒー飲んで」

美希「うにゅー…」ゴクゴク

美希「っ!?」

美希「に、苦いの!」

千早「あ…ごめんなさい。私のだからブラックだったわ…」

美希「へぅ~…目は覚めたの…」

雪歩「美希ちゃん、お口直しにココアどうぞ」

美希「」ゴク

美希「美味しいの」テッテレー

美希「雪歩、ありがとうなの♪」

雪歩「どう致しまして♪」



春香「おっ…そろそろ着陸だって」

千早「この瞬間はいつも慣れないわ…」グッ

雪歩「わ、私も…」グッ

美希「…」グッ

春香「何で美希まで足に力入れてんの…」

美希「何となく…」

春香「つられちゃったのね…」


【あまみけファイル その11】
その後、トラブルなんかもなく無事に着陸、春香さん達は事務所に連絡だけ入れ、そのまま直帰しました。

914: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:21:08.66 ID:J5NLfeNAO
~翌日~

4人「おはようございまーす」

P「おう、おはよう」

千早「プロデューサー、律子」

Pりつ「?」

千早「はい、お土産」

Pりつ「チケット?」

美希「ミキ達が最後に乗ったジェットコースターのある遊園地のチケットなの」

春香「感想宜しくお願いします♪」

P「オフの日じゃないと行けないし、その日に飛行機がなー」

雪歩「」スッ

P「」

雪歩「プロデューサーとあずささんの分の飛行機のチケット、ちゃんとオフの日の分ですぅ♪」ニコッ

P「…マジだ」

千早「律子の分もあるわよ?同じ日にね」

律子「ぷ、プロデューサーが2人同時に休んでしまったら…」

小鳥「あら?律子さん、また有給余ってますね。行ってらっしゃい」

律子「ちょ!?」

P「いや、だからプロデューサー2人がいないとだな…」

社長「はっはっは!話は聞かせて貰ったよ、君ぃ!なぁに、私に任せなさい!」

春香「流石社長!」

美希「頼りになるのー!」

千早「その日は出来るだけ自分達で行動しますが、未成年の子達を宜しくお願いします」

雪歩「社長は頼りになりますぅ♪」

社長「わっはっはっは!任せておきたまえ!はっはっはっはー!」

915: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/17(木) 22:21:37.47 ID:J5NLfeNAO
春香「という訳で」

Pりつ「」

千早「最恐のジェットコースターのある遊園地を」

Pりつ「」

美希「たーっぷり楽しんできてね♪」

Pりつ「」

雪歩「感想、お待ちしてますぅ♪」

P「あの…あずさは関係ないよな?乗らなくてもいいよな?」

春香「勿論♪ただ、あずささんも一緒に行かないと…」

千早「律子と2人っきりの旅行なんて、意外と嫉妬深いあずささんが何ていうかしら?」

美希「あずさは怒らせたら怖いのー」

雪歩「律子さんは知ってますよね?あずささんが怒ると怖いの」

律子「是非あずささんも一緒に行きましょう!大丈夫、下で待ってて貰えばいいんです!」

P「そ、そうだな…って!行くのは確定かよ!?俺無理だよ!?ジェットコースター駄目だよ!?多分口から内臓出ちゃうよ!?」

律子「出ませんよ!」

春香「(別に、ジェットコースターに乗れなんて一言も言ってないのにねー)」ヒソヒソ

美希「(千早さんと雪歩の迫力に、思考回路が追い付いてないの)」ヒソヒソ

小鳥「(飛行機とかのチケット払い戻ししようって方法が思い付かない位だから…)」ヒソヒソ

雪歩「(あ、小鳥さん…ご協力感謝しますぅ)」ヒソヒソ

小鳥「(いえいえ♪)」ヒソヒソ

928: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:49:00.02 ID:8eZv0ixAO
~あまみけの朝ご飯~

春香「千早ちゃん」

千早「何?」

春香「朝ご飯中だけど、ちょっとお話があるの。いいかな?」

千早「いいけど…何かしら?」

春香「取り敢えず…ここに、アイドルが1人います」

雪歩「います」ハイ

千早「いますね」

春香「呼んであげて」

千早「萩原さん」

雪歩「…」プクゥ

千早「」

春香「で、こっちにもアイドルがいます」

美希「いるの」ハイ

千早「いますね」

春香「呼んであげて」

千早「美希」

美希「はいなの」

春香「…おかしい」

千早「えっ」

雪歩「議長!納得出来ません!」ハイ!ハイ!

春香「どうぞ」

千早「あ、春香は議長なのね」

美希「大家さんだし、必然的にそうなるの」

千早「そうなの…理由が良く分からないけど」

雪歩「私だけ…私だけ苗字です!距離を感じます!心の壁を感じます!ATフィールド的なアレを感じますぅ!」

千早「今日の萩原さんは元気ね、やたらと」

美希「それだけ納得出来ないんじゃないかな」

春香「ふむふむ。では萩原さん、どうして欲しいのですか?」

雪歩「その前に…被告人に質問をさせて下さぁい!」フンス

千早「被告人…あ、私なのね?」

929: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:49:27.01 ID:8eZv0ixAO
春香「どぞ」

雪歩「今から写真を見せますので、1人1人お答え下さい」

千早「ええ…あっ、朝ご飯食べながらでいいかしら?私、まだ食べてる途中だから」

春香「認めます」

千早「ありがとう…じゃあ、どうぞ」

雪歩「では…まずこのアイドルですぅ」サッ

千早「…真」

雪歩「はい」サッ

千早「亜美」

雪歩「」サッ

千早「真美」

雪歩「」サッ

千早「萩原さん」

雪歩「」サッ

千早「律子」

雪歩「」サッ

千早「あずささん」

雪歩「」サッ

千早「高槻さん…やよいの方ね」

雪歩「」サッ

千早「四条さん」

雪歩「」サッ

千早「水瀬さん」

雪歩「」サッ

千早「萩原さん…何で二回出したの」

雪歩「…分かりましたか!?議長!」

春香「雪歩、近い。ちゅーしたいの?」

雪歩「はぅあ!?…じゃなくて!今出した中で苗字&さん付けは、961プロから移籍してきた貴音さんと響ちゃん、伊織ちゃん、やよいちゃん…ですが、やよいちゃんは最近かすみちゃんが来たので下の名前で呼んでますので、却下ですぅ」

雪歩「つまり!被告人は!人を!選んで!呼び方を!変ーえーてーいーるー!のですぅ!」フンス

春香「だから近いってヴぁ」

930: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:49:55.00 ID:8eZv0ixAO
千早「ねえ、どうして萩原さんはああなっちゃったの?」

美希「ミキの持ちネタ取らないで欲しいの…兎に角、雪歩は自分がまだ千早さんに受け入れられていないんじゃないかと思ってるみたいなの」

千早「…うーん」

千早「議長」

春香「はい」

千早「少し、言わせてもらうわね」

春香「どうぞー」

千早「萩原さん」

雪歩「は、はい」

千早「私、貴方なら抱けるわ」

雪歩「」ブッ

春香「」ガタッ

美希「…千早さんはどうしてそうなっちゃったの…」

千早「逆も可よ。つまり、私はそれくらい貴方を受け入れているわ」

雪歩「ふぇ!?え、えぇっ!?」

春香「」プルプルカタカタ

美希「春香…例え話なんだから、お玉はしまうの」

千早「呼び方は…今後はそうね…」

千早「」ンート…エート…

3人「」ドキドキ


千早「ユッキーポにしようk」

春香「却下」

雪歩「さ、流石にそれは…」

美希「千早さん…ネーミングセンス皆無なの」

千早「」ガーン

千早「そんな…ハギー、掘りぽ、ギワちゃん、スコップ子、という候補を蹴落とした、最高のあだ名だと思ったのに!」

美希「候補達が激弱なの!酷いにも程があるの!」

千早「えぇっ!?」

931: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:50:51.90 ID:8eZv0ixAO
春香「千早ちゃん…そういえばネーミングセンスが壊滅的だったね…」

千早「」ガーン

美希「千早さん、あの腹筋マシンの名前、なんだっけ?」

千早「チハヤズフッキンキャンプV3」

雪歩「千早ちゃんがはるんがーに新しく名前を付けるなら?」

千早「赤チャリ」

春香「千早ちゃん、響ちゃんにあだ名付けてみて?」

千早「ナハナハ」

美希「ミキにあだ名」

千早「ミッk」

美希「待つの」

雪歩「あの…貴音さんにあだ名を…」

千早「タカさん」

春香「私にあだ名を」

千早「嫁」

美希「やよいに」

千早「ガルーンガちゃん」

雪歩「小鳥さんに」

千早「鳥バード」

春香「壊滅的だよ!」バン!

千早「えぇっ!?」

美希「千早さんが驚いた事に驚いたの」

雪歩「ゴンザレスが無くて良かった…」

千早「ゴンザレスはぷち達にだもの…他にもナプンチャチャイとか厳左右衛門とか…」

美希「何?それは嫌がらせ?」

千早「どうして!?」ガーン

春香「流石に私も庇い切れないよ?」

千早「庇ってもらわないといけないレベルなの!?」

雪歩「千早ちゃん」

千早「?」

雪歩「どうして?」

千早「えっ、何が!?」

932: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:51:18.97 ID:8eZv0ixAO
美希「もうアレなの…逆に考えるんだなの…寧ろ、苗字+さん付けはまともな方だったんだ、と…」

はるゆき「」ゴクリ

千早「貴方達、結構包み隠さず叩き込んでくるわね、私の心に」

雪歩「あの…せめて、名前で呼んでみて?」

千早「それくらいならいつでも…」

千早「雪歩さん」

雪歩「さん!?」

千早「いや、年上だし…」

春香「律子さんはどうなるの!?」

千早「あれは本人指定だから」

美希「真クンは!?」

千早「そういえば何故かしら…菊地さん…真さん…ダメね、違和感しかないわ」

春香「…真には悪いけど、私も違和感感じる」

千早「因みに、あだ名を付けるならマーくん」

雪歩「今年、奇跡的な記録作った野球選手みたいなあだ名になってるよ!?」

春香「女の子なのに、ナチュラルに君付けもどうなの」

美希「…」

春香「ああ、うん…それと、千早ちゃんはあだ名付けたらダメ。付けられた相手の心を破壊するから」

千早「精神攻撃扱いしないでくれるかしら」

美希「ミキは精神攻撃だと思うな」

千早「」ガーン

雪歩「と、兎に角!皆みたいに呼んで欲しいんですぅ!」ムキー

千早「わ、分かったわ…じゃあ…ゆ、雪…歩?」

933: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:51:48.19 ID:8eZv0ixAO
雪歩「何でぎこちないの!?何で疑問系!?」

千早「だ、だってまだ慣れないんだもの!突然名前で呼べって言われても、ちょっと、その…照れるし…」

雪歩「」プクー

千早「」モヂモヂ

美希「ああ、これはあれなの、小鳥なら鼻血噴射するの」

春香「するね。机の上のPCと机そのものを貫通する勢いで」

美希「小鳥の鼻血はダイヤを切り裂くの」

春香「必殺技かってレベルね」

雪歩「千早ちゃん!」

千早「は、はい!?」

雪歩「照れないで!」

千早「無茶な!」

雪歩「雪歩、って呼ぶだけだから!さん付けしないで、ただ『萩原さん』から『雪歩』に変わるだけだから!3文字も減ってお得だよ!」

千早「何が得なの!?損得の話では無いでしょう!?」

雪歩「私は名前で呼ばれて得、千早ちゃんは文字数減った分、呼びやすくて得!ほら、お得ですぅ!」

千早「そ、そういうものかしら…」

雪歩「やったね千早ちゃん!親密度が増えるよ!」

千早「止めなさい!何故か分からないけど、今の発言は止めなさい!それに、親密度って何なの…」

雪歩「小鳥さんが事務所でやってたゲームにあるんだって…仲良くなった目安だ、って、小鳥さん言ってたよ?」

934: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:52:37.74 ID:8eZv0ixAO
春香「多分、雪歩の精神衛生上良くないゲームだね」

美希「間違いないの。いかがわしいゲームに違いないの。雪歩の精神衛生上良くないの」

千早「はぎ…雪歩」

雪歩「っ!」パァァ…

千早「さっき駄鳥(だちょう)…もとい、小鳥さんがやってたゲームの事は忘れた方が良いわ」

雪歩「ふぇ?そう?」

千早「ええ…春香と美希も言ってたけど、多分いかがわしい展開になるものよ。以前、小鳥さんがニヤニヤしながらやってたのを見掛けたわ」

雪歩「そうなのかな?…確か、『とき○きメモリアル4』…だったかなぁ?」

雪歩「小鳥さん(※呼称をこのSSでは小鳥さんに統一していたのを忘れていました)や、876の絵理ちゃんに良く似た声のキャラクターが出てる、恋愛シュミレーションゲーム?らしいですぅ」

春香「…それは触れていいのかな?」

美希「ミキの直感が言っているの。いかがわしくは無いけど、色々と難しい問題が出て来るから、多分深く掘り下げない方が良いの」

雪歩「と、ところで千早ちゃん…さっき…」

千早「…まだ慣れないし、違和感があるけど…呼び慣れるように頑張るわ、はぎわ…雪歩」

雪歩「…うん!ゆっくりでいいからね?」ニッコリ



春香「これで一件落着…かな?」

美希「うん、一件落着だと思うな」

936: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:56:09.67 ID:8eZv0ixAO
~たるき亭~

律子「えーと…皆様こんばんは。765プロでプロデューサーをしております、秋月律子です」

P「皆様こんばんは、同じく、765プロのプロデューサーです」

小鳥「えと、765プロの事務員をしております、音無小鳥です」

律子「またやるんですね…これ」

P「ああ…あまりに久しぶり過ぎて、どんな感じだったか覚えてない」

小鳥「舞ちゃんがしっちゃかめっちゃかにしていったのは覚えてます」

律子「ああ…で、ゲストです」

舞「皆様こんばんはー♪この前、街中歩いてたら「お姉さん、大学生ですか?今暇ですか?」って声かけられて、大学生の男の子2人にナンパされた一児の母、日高舞です☆」

小鳥「よし、ちょっと抓る」

舞「何でよ!?」

P「小鳥さん、ゲストですから」

小鳥「くそぅ…私だって、私だって!この前、街で声掛けられたもん…まあ!?幸せになるって壺を勧められたんだけどね!」

P「(アカン)」

律子「小鳥さん…そんな、番組タイトルもまだなのに、周りのテンションがガタ落ちになる話をしなくても…」

舞「よし、私が慰めてあげよう。さぁ来い!」バッチコーイ

[765ぷろ いん 居酒屋 (題字:四条貴音)]

937: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:57:03.77 ID:8eZv0ixAO
小鳥「いーもんいーもん!私には妄想といふ、癒やしの力があるから!いーだもん!」

P「癒やし…なんスか?それ」

律子「癒やしというより、いやらしい…ナンチャッテ…あは、あはは、今のは冗談でs」

舞「今!今の!律っちゃんが駄洒落言ったわよ!皆!永久保存版にしなさい!ビデオだったら爪折りなさい!」

律子「今時VHSの家庭の方が少ないですよ!?じゃなくて!保存しないでいいですから!」

P「今度、CGプロの後輩に頼んで、高垣さん呼ぶか。あずさとも共演した事あるし」

律子「呼ばなくてよろしい!」

小鳥「先程の、秋月律子さんの放った抱腹絶倒、腹筋爆砕、今頃お茶の間は呼吸困難に陥っているであろう渾身の駄洒落を、番組HPで着ボイス、動画で限定配信致します」

律子「いやぁぁああ!やめ、やめて!やめてぇぇぇ!」

P「更に、先程のお茶の間大喝采の駄洒落を言い放った瞬間の顔を、待ち受け画像&待ち受けフラッシュとしても配信致します」

律子「やだぁあああ!止めて下さい!お願いします!土下座しますから許して下さい!」

舞「…相変わらず765プロは気を抜くと弄り倒されるわね…」

P「ああ、社訓です」

律子「違います!」

938: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:57:30.18 ID:8eZv0ixAO
小鳥「はーい、じゃあゲスト2人目~」

P「えっ?」

律子「聞いてませんよ?」

舞「私もよ?」

小鳥「どぞー」

尾崎「あ、どうも…元フリーランス、現876プロでプロデューサーしております、尾崎玲子と申します」

P「えぇっ!?尾崎さん!?」

律子「あ、えと、いつもお世話になっております!」

尾崎「こちらこそ、うちの絵理がお世話になっております」

舞「玲子ちゃん!」

小鳥「そう!玲子ちゃん!」

尾崎「…舞さん、それに音無さん…何で私を呼ばれたんですか?」

舞「はいストーップ」

小鳥「そーゆー堅苦しい表向きな関係いらないから、この番組」

尾崎「そうなの?」

まいぴよ「そうなの」

尾崎「でも…」

舞「私が大丈夫って言ってるのよー?…業界の連中に、文句なんか言わせないわよ」ゴゴゴゴゴ

Pりつ「(あ、相変わらずオーガモード怖い)」

尾崎「それもそうか」

小鳥「そゆこと」

P「(何で小鳥さんはあのオーガモードを怖がらない!?)」

律子「(…あれ?『マダオ(まるでダメな尾崎さん)』として知られる尾崎さんが、オーガモードに全く怯えてない!?何で!?)」

尾崎「…今、失礼な事考えた?」

939: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:58:16.70 ID:8eZv0ixAO
律子「いや、まさか」

小鳥「まー分からなくもないわね」

尾崎「何でよ!?」

小鳥「だって…割とヘタレな玲子ちゃんが、舞ちゃんにビビってないんだもんね」

尾崎「誰がヘタレか!?誰が!?」

舞「玲子ちゃん」

小鳥「マダオな玲子ちゃん」

尾崎「誰 が マ ダ オ だ ?」グニー

小鳥「いひゃいいひゃい!ほっへいひゃい!」

舞「まーまー、そこに座って!駆け付け一杯、なんてね!」

尾崎「本当にお酒飲んで番組してんのね…ってちょい待ち、そのコップにストレートでぶっ込んでんのは何?」

舞「ワイルドターキーだけど?」

尾崎「馬鹿じゃないの!?どうりでやたら琥珀色で良い香りすると思ったら!ウィスキーをビール飲むようなコップにストレートで入れるな!いや、近付けるなー!」

舞「大丈夫、死なないから」

尾崎「アナタはね!?アナタくらいなもんよ!?色が似てるからって、ウィスキーと麦茶を同じ感覚で飲めるのは!」

小鳥「だよねー、舞ちゃんはほら、枠だから」

舞「枠ぅ?」

尾崎「ザルの網目すら無いって意味よ」

舞「おぉなるほど!」

まいぴよおざ「あっはっはっは!」

律子「」

P「なんスかこのカオスは」

940: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:58:44.23 ID:8eZv0ixAO
P「あかん、律子が思考を放棄してフリーズしとる」

律子「」

P「小鳥さん」

小鳥「はい?」

P「色々と説明を要求します」

小鳥「…すっかり忘れてました…えっと、実は玲子ちゃん…尾崎玲子さんは、私や舞ちゃんとほぼ同時期デビューの知り合いです」

P「はぁあ!?」

舞「ま、玲子ちゃんはちょっと色々あって、すぐ引退しちゃったけどねー」

尾崎「ネットでありもしない事を書かれてね…引退に追い込まれたの」

律子「し、知らなかった…」

尾崎「Fランクで引退したからね…」ズゥーン…

舞「あー!また落ち込んで!」

小鳥「相変わらずトラウマなのね…」

尾崎「だぁってぇ…」

P「しかし、そんな事があったなんて…だから、あの…サイネリアちゃん?と仲が悪いんですね?」

尾崎「最近は少し歩み寄れたけどね…」

律子「今ならそんな事は無いんですけどね…ありもしない噂なんか、すぐ消えて…引退に追い込まれるなんて無いのに」

尾崎「それは、あなた達が業界を変えてきたおかげでしょ?あと、絵理から聞いたけど…アイドル専門の掲示板サイトが、凄い力を持ってるって聞いたけど…」

舞「あー…『あいどる☆ちゃんねる』かしら?」

941: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 00:59:40.46 ID:8eZv0ixAO
P「尾崎さん尾崎さん…」

尾崎「?」

P「その掲示板の管理人、その人」

小鳥「いぇい」ブイ

尾崎「」

小鳥「あ、因みに…あの事件の真相だけど」

尾崎「あの事件?」

舞「貴方の根も葉もない噂を立てられた事件」

尾崎「あぁ…」ズゥーン…

小鳥「あれね、犯人見つけたから」

尾崎「…は?」

舞「お仕置きも完了済みよ」

尾崎「へ?」

P「ね、ネットの掲示板の匿名での書き込みですよね?どうやって特定を…?」

舞「いやー、楽しかったわよ?小鳥ちゃんと私が全力出しちゃった♪」

律子「ぜ、全力?」

P「嫌な予感がするわー…」

尾崎「ちょ、ちょっと!?貴方達、何やらかしたのよ!?」

小鳥「まあまあ…事の始まりは、玲子ちゃんが引退しちゃったすぐ後くらいまで遡るんだけど」

舞「涙と鼻水でぐちゃぐちゃになった玲子ちゃんと、その相方さんと4人で私の家でお別れ会開いた日の後ね」

尾崎「忘れてよ…」

小鳥「いやー…当時から今も純粋で曲がった事が大嫌いな私、音無小鳥は怒っちゃいまして」

P「(今も純粋…と言ったか?)」

律子「(純粋って何だろう)」

小鳥「ちょっと本気で調べ始めたのですよ、あの時の事を」

942: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:00:31.78 ID:8eZv0ixAO
舞「で、私もその当時から曲がった事が大嫌いだし?実力で仕掛けてこないで、裏で汚い小細工してる輩は…塵も残らず消し飛ばしてやるのが流儀だったから、私も色々と動いたし、動かしたのよー」

尾崎「動かした…?」

舞「あ、これピー入れてね?」

つ[我々もまだ業界にいたいので、必ず入れます]←カンペ

舞「よし、えっとねー…当時の[ピー]の編成局長の[ピー]さんとか、[ピー]の制作部長の[ピー]さん、[ピー]の責任者の[ピー]さん達もか、あとは確か…」

尾崎「」

P「…これ、マジでヤバいだろ」

律子「い、今では引退なされた方も含め、とんでもない名前のオンパレード…私、まだ業界にいたいのですが…」

つ[われわれもですぜんりょくでけしておきます]←カンペ

P「あ、あまりの恐怖に、きったない平仮名の殴り書きに…」

律子「プロデューサー、見て下さい…文字が波打って…きっと、ブルブル震えながら、それでも必死に書いたんですよ…あのカンペ…」

P「…え?あ、はい…ディレクターさんが恐怖のあまり、トイレに吐きに行ったらしい」

律子「もうやだこの番組、寿命が縮む…」

舞「と、まあ…当時のお友達皆に動いてもらったかなー?あははー♪」

943: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:01:16.72 ID:8eZv0ixAO
尾崎「あははー♪じゃないわよ!?当時、業界で力持ってる人達ばっかりじゃない!?」

小鳥「舞ちゃんは覇王だからねー。当時はサビ抜きのお寿司しか食べられなくて、私達に奢るとか調子に乗って、高いお寿司屋さんに行ってワサビ入りのお寿司でグスグス泣いてたくせにねー」

舞「」

P「何それ萌える」

律子「か、可愛い…」

尾崎「ああ、「わ、ワサビがちょっと多かったのよ」とか、訳分かんない事言った挙げ句、速攻で玉子頼んだ後、顔真っ赤にしながら、蚊の鳴くような声で「さ、サビ抜きにして下さい…」って頼んだ時のね」

舞「」

小鳥「そーそー。当時は私達も見た事無いような、涙目で上目遣いで、やたらか弱い感じでね」

尾崎「そんなシーンがあったらドラマの脚本まで変えさせた日高舞が、ね」

小鳥「あのご主人、超レアな日高舞を見れたのよねー」

尾崎「あの後、私もフリーランスのプロデューサーで稼ぐようになってからあの店行ったの」

小鳥「へー!いいなぁ…私も行こうかな」

尾崎「もうあのご主人、見事に日高舞の大ファンになってたわよ。あれだけ質素ながら完璧な店の内装だったのに、日高舞のポスターが数枚、ラミネ加工して貼られてたのよ」

944: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:01:43.62 ID:8eZv0ixAO
舞「…その話はもう勘弁して…」

P「あ、あの日高舞が弱ってる…」

律子「まあ…当時は絶対に見せないような、うちの春香ばりにあざとい事したのをバラされた訳ですからね…」

尾崎「あー、まさに天海さんみたいだったわよ、あの舞ちゃんは」

小鳥「リボン付けてたら、髪の長い春香ちゃんだったわねー」

舞「私だけじゃなく春香ちゃんまで巻き込まないの!」



~あまみけ~

美希「Sランクになるには、無意識レベルであざとくないとなれない…難しいの」

雪歩「計算じゃないあざとさ…天性の、って事かな…」

千早「となると…これは生まれついての才能という事に」

春香「…みんな、明日からおやつ抜きだからね!」プクー

3人「ごめんなさい」



~たるき亭~

舞「まあ…兎に角、私はそんな感じで動いてたのよ」

尾崎「小鳥ちゃんは?その頃何してたの?」

小鳥「その掲示板に主犯がまだ書き込みしててね?で、何となく思い付いて…『[ピー]ってアイドルも●営業したらしいぞ』ってデマを流してみたのよ」

尾崎「ちょっと!そんな事したら私みたいに…沢山叩かれて…うぅ…」

小鳥「だから玲子ちゃんには言えなかったのよ…ただね…」

945: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:02:35.59 ID:8eZv0ixAO
尾崎「ただ?」

小鳥「私はちょっとした確信と閃きの元でやってみたのよ。そしたら…まぁ見事に釣られてくれたわ、主犯らしきヤツらがね」

尾崎「えっ?」

小鳥「当時、ネットの掲示板を使って噂を流し、ライバルを潰そうなんて方法は殆ど使われてなかったわ。まだ、テレビというメディアが今より遥かに力を持っていたからね」

小鳥「だからある意味で…パイオニアだったのかもね、悪しき手法の」

P「その言い方、まるで…」

小鳥「ええ、結論から言えば…当時、あるマネージャーが立ち上げたばかりの事務所が犯人でした」

尾崎「」

小鳥「主犯はそのマネージャーと一緒に、今までいた事務所を切り捨てるように離脱したアイドルよ」

律子「あぁ…」

小鳥「その子、以前からマネージャーと組んで裏工作しまくりだったのよ。私はその噂を思い出してね、釣り針垂らしてみたのよ」

P「随分とデカい針ですねー…おおざっぱですし」

小鳥「そんな餌に釣られクマー!でしたね、まさに」

おざまい「?」

律子「気にしないで下さい、ネットのネタの1つです」

小鳥「すぐにレスが付いた中で、あからさまにおかしなのがあったんです…で、あれ?っと思いまして」

946: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:04:37.34 ID:8eZv0ixAO
律子「おかしなの?」

小鳥「異常な長文の上、日本語がめちゃくちゃで全体的に支離滅裂でしたし、無駄に攻撃的な上、玲子ちゃん達の関係者だろ!?みたいな断定までしてきましたから」

律子「何それ酷い」

P「そりゃ確定レベルっスね…流石に」

小鳥「で、これは「簡単な餌で更に釣れる」と判断しまして…『証拠写真だっ!』って、トラップを設置しまして」

舞「トラップ?」

尾崎「何それ?」

小鳥「ある程度まで匿名を特定出来るのよ。で、見事にその主犯らしきヤツはトラップを踏み、利用サーバー会社にアクセスしている場所と、当時そいつらが立ち上げたばかりの事務所の入ったビルの住所が一致」

舞「で、私が知り合いを通じて探偵さんに頼んだ結果…」

小鳥「そのビルに当時ネット用の光ケーブルは引かれていたけれど、それを利用していたのは…利用している階に唯一入っていた店舗…悪い噂の絶えないアイドルが所属する、同じく悪い噂の絶えないマネージャーが立ち上げた事務所だった訳です」

尾崎「嘘でしょ…」

舞「マジなのよ」

小鳥「マジなのよね」

P「何この人達、マジ怖い」

律子「もうやだこのレジェンド達、絶対敵に回したくない」

947: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:06:05.40 ID:8eZv0ixAO
尾崎「…で?どうなったの?」

まいぴよ「さあ?」

尾崎「さあ?って…」

小鳥「私は、この事実を舞ちゃんに教えて、本人にも伝えた。それで、「バレるんだから、もうやらない方がいいよ」って伝えたわ」

尾崎「そしたら?」

小鳥「「黙れこのヲタク女!」って罵倒されておしまい」

尾崎「…そう、何かごめんなさい…」

小鳥「いいのいいの。私は意外と耐久性高いのよ?その程度じゃ何とも無いって」

尾崎「で?舞ちゃんはどうしたの」

舞「ん?ぶん殴った」

尾崎「」

小鳥「本当にやったのね…」

舞「そりゃね…業界の関係者に話そうとも思ったけど、その前に小鳥ちゃんが馬鹿にされたの見ちゃったからねー」

小鳥「やっぱりいたのね、あの時…まあ、だからこそあのおっかない子に言えたんだけど…我ながら情けない…」

舞「あははは!小鳥ちゃんは臆病なのに正義感強いからなぁ」

尾崎「あ、貴方…ぶん殴った、って…」

舞「うん、小鳥ちゃんを馬鹿にして逃げてった後にね」

舞「取り敢えずソイツとそのマネージャー…もう事務所社長とか名乗ってたソイツが一緒にいる時に呼び止めて…「私は小鳥ちゃん以上に真相知ってる」って言ったのよ」

948: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:06:44.39 ID:8eZv0ixAO
舞「そしたらね…「どうせ他のヤツらもやってる」だの「引退したヤツらが弱いんだ」だの…まー謝りもせずに言う訳」

小鳥「あー、舞ちゃんにそれはダメだー」

舞「気が付いたら、その社長の顔面を思いっきり殴ってた」

尾崎「その子に行かなかった辺り、貴方も理性は残ってたのかしら」

舞「だって、ソイツ殴って代役頼まれたらイヤじゃん」

尾崎「ああ…」

小鳥「舞ちゃんは舞ちゃんなのよ、玲子ちゃん…」

尾崎「うん、よく分かった…」

舞「あによー?」

おざぴよ「別にー」

舞「むぅ…ま、あまりにアッタマ来てたから、騒ぎを聞いて止めに来たうちのマネージャーやら、私に良くしてくれてた局のプロデューサーやらにぜーんぶぶちまけたのよ」

舞「そしたら、そのアホ女の●営業に乗ってた連中がちょっと力がある連中だったらしいんだけど…スキャンダル揉み消しに躍起になってる間に足元掬われて、ゴロゴロ転がり落ちてって」

舞「元々、●営業に乗ってた連中は嫌われ者が多くてねー…ソイツらにすり寄ってた犯人の社長とアイドルも、当然手のひら返したように干されていって」

舞「どーなったかは知らない。ソイツらの残りの人生に興味のカケラも無いし」

949: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:07:33.79 ID:8eZv0ixAO
舞「ただ…」

舞「私が大好きで、友達の小鳥ちゃんが心から好きで、玲子ちゃんが夢見てなった『アイドル』って仕事を汚して、馬鹿にしたヤツらを、私は許さない」

舞「戻ってきても構わないけれど、全力でお相手するわ。って手紙だけ送りつけて、後はどうなったのかは知らないわ」

P「…ドラマみたいっスね…」

律子「流石は日高舞さん…レジェンドだわ…」

舞「あっはっはっは!真面目に語り過ぎちゃったわね!さあ、飲むわよ!」

律子「いや、語る番組で良いんですよ!?お酒飲むのがメインじゃないですから!…いや!待って!私そんなに強くないんですから!それ何注いでるんですか!?」

P「舞さん、当たり前のように2本目のワイルドターキーを取り出さないで下さい…たるき亭のご主人に悪いですから」

<うちのだから気にしないで下さい

P「何で居酒屋にワイルドターキーあるんスか!?」

<うちの旦那が自分で飲むのにね

P「商品じゃ無いじゃないスか!?」

律子「ぉふ~…これ、おいしー♪」

P「アカーン!?クールビューティーが売りの、うちの秋月さんがぶっ壊れるー!?」

小鳥「あーあ…舞ちゃんは昔から変わらないわ…ね?玲子ちゃん」

950: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:08:08.81 ID:8eZv0ixAO
尾崎「…そうね」グスッ

小鳥「また泣くー…本当、私並みにメンタル弱いんだからー」

尾崎「あ、貴方ほどじゃないわよ!引退直後で落ち込んでる私の所に、「ど、ドラマのお仕事が来ちゃった!どうしよう!?」って半泣きで電話してきて、何かと思ったらセリフもない「他校の女生徒E」て!どうしようもあるかー!」

小鳥「し、し、仕方ないじゃない!ドラマなんて初めてだったんだし!出来る訳無いわよ!」

尾崎「それならあそこでお酒の瓶片手に一児の母に相談しなさいよ!」

小鳥「あれに相談したら「んなもん、なるようになるわよー!」みたいな適当な会話で終わるでしょ!?感性のみで生きてる野生動物みたいなもんなんだから!」

舞「誰が野生動物だー!飲めこのー!」

小鳥「ぴよー!?何でピッチャー持ってきt…んぐー!?」ジタバタ

尾崎「アホだわ…」

舞「玲子ちゃんも飲めー!」

尾崎「ちょ!?待っ、やだ、私もそんなに強くはないんだk…んぐぐー!?」ジタバタ

舞「うはははは!」

律子「んふふー!たのしーなー!」

P「…これ、放送出来るんスか?」

つ[しないと、日高さんが怒りますし]

つ[あと、そろそろお時間です]

P「…了解っス…」

951: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/22(火) 01:08:50.37 ID:8eZv0ixAO
P「」クルッ

律子「~♪」←なんか楽しげに揺れながらガンガン飲んでる

舞「あはははは!」←普通に焼き鳥食いながらビール飲んでる(ジョッキで)

尾崎「」チーン←ダウン

小鳥「ふはははは!お刺身美味しー!」←壊れた(食べてるのは枝豆)

P「…ダメだ、あの連中にシメは任せられない…と、兎に角…こんなんなっちゃってごめんなさい…アイドルの皆さん、将来はこうはならないで下さい…貴方の担当プロデューサーの胃が荒れまくって入院しますから」

P「お酒は楽しく、周りに迷惑かけず、二十歳になってから」

P「それでは…また次回…あるのかな?」

P「もし怒られなかったら…また次回~」

小鳥「シラフがいるぞー!」

律子「のませりょー♪たくしゃんのませりょー♪」

P「ひぃい!?」

舞「れーっつ、すぴりたす!」

P「馬鹿か!?死ぬわ!?ちょ、やめ、アホかー!」

舞「おわー!?」ポロッ

尾崎「」ビシャッ

尾崎「…!?」

尾崎「ふぉああああ!?何か鼻に入っ、いったあああああ!?」ゴロゴロ

P「うわぁあああ!?水!水で洗浄!」

小鳥「既にここは戦場だ…なんちてー!あはははは!」

P「アホウ鳥はもう黙って寝てろー!」

960: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:55:58.98 ID:A/yNjV7AO
~あまみけ~

響「…」

やよい「…」

真「…」

真美「…」

響「…状況を整理しよう」

3人「」コクリ

響「自分は、美希に呼ばれて来たら、美希が緊急で仕事が入ったから美希の部屋で留守番してた、OK?」

3人「OK」

やよい「私は、今日のお夕飯のお裾分けに来たら、春香さんにお留守番を頼まれました。千早さんが慌てて仕事に行ったら、忘れ物をしちゃったって。それで、キッチンにいました」

3人「OK」

真「ボクは、雪歩が舞台の稽古中に足を捻っちゃって、たまたまいたボクが病院に連れて行ったんだけど…一応検査とかしようって話になって…で、雪歩の荷物を持ってきたら雪歩からメールが来たんだ」

真「救急指定病院なんだけど、何でも近くで大きな事故があって、医者が足りない状況だからまだ診察すら出来てない。治療自体は看護士さんがしてくれたけど…って内容」

真「取り敢えず、汗が酷いからシャワーを借りてた…OK?」

3人「OK」

真美「真美は昨日ミキミキと一緒の仕事で、泊まらせて貰ってた。で、お布団片付けて、ベランダに干したら…そしたらあったかくてさ→…ついお昼寝しちゃって…今に至る、OK?」

3人「OK」

961: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:56:25.98 ID:A/yNjV7AO
真「つまり…全員が留守番を頼まれた、と」

響「だな…家主達がいないのに、客だけ4人いる状況か…」

真美「意味分かんね→ですな」

やよい「あぅー…あまり長居するのは悪いですよね?」

響「本当ならなー」

真「だけど、他人の家に誰が最後まで残るか…となると…」

真美「ちょっち気が引けちゃうよね→」

やよい「あの、皆さんはこれから予定は?忙しい方から帰った方が…」

響「自分は家族が定期検診、それと、数匹が動物園に出張中。家に珍しく誰もいないし、仕事は休み」

真「ボクはこの後ランニングに行こうと思ってた位、やる事無いよ」

真美「真美は休みだし、ゲームは家に置いてきちゃったしな→」

やよい「私も、この煮物をお裾分けに来ただけで…お家はお母さんいますし、特には…」

4人「………」

真美「つまり、誰も帰る為に付ける理由が無い、と」

真「寧ろ、全員暇という…ね」

響「765プロは大丈夫なのか?こんなに皆が休んでて」

やよい「け、経営不振になっちゃってたり…」

真美「無いと思うよ…それだけは」

真「…だね。この家の住人達だけで、1ヶ月幾らのお金が動いてるのやら…」

響「主にはるちは、な」

962: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:56:51.32 ID:A/yNjV7AO
やよい「春香さんはSランクですし、千早さんはCDの売上が…」

真美「そんだけじゃないよ?はるるんはCDだって写真集だって馬鹿売れするし、今も印税凄いらしいし。千早姉ちゃんも印税が凄まじいし。ソロライブのDVDとかもあるからね…」

響「あと、カラオケのヤツな」

やよい「カラオケ?」

真「やよいは、預金通帳は見る?」

やよい「はい」

真「たまに、楽曲利用料金っていうので、かなりの額が入金されたりしてない?」

やよい「あっ!はい!突然結構な額のお金が入ってて、ATMの前で気を失いかけました…」

真「それ。カラオケなんかで歌われる度に、幾らかがボクらに入るんだけど…」

響「765プロのセンターにして、唯一のSランクアイドルの歌に、765プロ最高の歌姫…カラオケでどれくらい歌われると思う?」

やよい「」

真美「はるるんの通帳さ、前見たけど…二十歳の貯金額じゃないよ、あれ…」

響「あー…あれなぁ…自分も前ビックリしたさー…自分のでも「うぇえ!?」とか思ったのに、それ以上だったぞ」

やよい「やっぱり、Sランクって凄いんですねー…」

真「ほら、Sランクのギャラは日高舞って前例があるからね…」

963: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:57:17.79 ID:A/yNjV7AO
真美「はるるん、わざわざ自分でギャラ交渉する時があるらしいよ?」

響「マジか」

真美「下げる方の」

響「マジか…あいつマジか…凄いな」

真「うん、凄いね…番組によっては、1番組が春香がCM出てる会社の提供で埋まる事があるらしいけど…そんな時は大変らしいね」

響「春香、今いくつやってんだっけ?CM」

真美「えーと…11社…かな?他の人と一緒のを入れたら」

響「マジか」

真「個人だと…6社くらいだね」

響「マジか…あいつマジか…凄いな」

真美「ひびきん、いま発言がなんかデジャヴ」

真「それくらい凄いって事だよ、春香は」

やよい「春香さん、凄いなー…」

響「やよいだって結構CMやってなかった?確か…丸○屋さんの簡単に作れるご飯のおかずのシリーズは、もう二年位やよいがメインでしょ」

真美「化粧品とかシャンプーとかだと、ミキミキまたはフェアリーと取り合いになるからな→」

真「リ○DのCM依頼が来た事がなければ、それでいいじゃないか…」

真美「えっ…?」

やよい「そ、それって…あの、『ふぁいとー!』『いっぱーつ!』の、アレですよね?」

響「…来たのか?依頼が…」

真「来たよ…」

964: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:57:49.87 ID:A/yNjV7AO
響「マジか」

真「しかも、ボクともう1人は元アスリートの男の人って設定で」

響「マジか…お前マジか…凄いな…」

真美「何?ひびきんはそれお気に入り?」

響「いや…つい出ちゃうんさー…皆、凄いからさー…」

真「即お断りしたけどね…あ、そういえばスポーツジムのイメージキャラクターだけは、もうずっとやってるけど…」

真美「ああ…真美、見たことあるかも」

響「真、前に化粧品のCMしたけど…あれ良かったのにな」

やよい「はい!すっごく綺麗でした!」

真美「事務所の皆が呆然となるレベルのせくちーだいなまいつだったからねー」

真「あれ、メイクは真美と美希がやってくれたんだっけ?」

響「マジか」

真美「衣装もだよー」

響「マジか…お前らマジか…凄いな…」

真「バリエーション少ないんだから、無理に使わなくても…」

響「いや…何か癖になってきた」

真「マジか」

響「新しい持ちネタにするかな…」

真「マジか…持ちネタマジか…凄い…か?」

真美「いやいやいや!別に凄くはないっしょ→!?」

響「自分、マジ完璧だからな!凄いぞ!」

真美「何で混ぜちゃったの!?ワケ分かんなくなってるよ!?」

965: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:58:21.85 ID:A/yNjV7AO
やよい「ま、マジですか!?」

真美「やよいっちは唐突にぶっ込まない!」

やよい「だ、だって…私、こういうの良く分からないから…」

真美「なら何故突撃するのさ」

やよい「な、何となく…」

真美「またフワッとした理由で…」

(ピンポーン)

4人「!?」

システム『お客様がいらっしゃいました』

真「只でさえこの家の住人がいないのに…さらにお客様が来ちゃったね…」

響「システムさん、今いる中でお客さんに対応していいのって、誰?」

システム『現在、最も此方に長く滞在されている真美さんです』

真美「真美が!?」

システム『お客様の識別完了。高槻かすみさんです』

やよい「えっ?かすみ?」

真美「なら大丈夫だね。システムさん、上がってもらっちゃって!」

システム『了解しました。なお、現在は一時的に権利をお持ちの真美さんの許可で玄関を開きます。日時と真美さんの名前、来客者のデータは保存し、後で春香さんに再確認していただきます』

真美「おぉう…分かりました→…」

真「防犯の為なんだろうね…しっかりしてるなぁ…」

<お邪魔しまーす

真美「お、いらっしゃーい」

響「自分達が迎えていいのか?」

966: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:58:48.69 ID:A/yNjV7AO
かすみ「こんばんはー!」

真「こんばんはー」

響「はいさーい」

真美「やっほ」

やよい「かすみ、靴はちゃんと揃えてきた?」

かすみ「」

やよい「かすみ?」

かすみ「あ、うん…揃えてきたよ…じゃなくて!」

4人「?」

かすみ「あの…ここは、春香さんのお家ですよね?」

真「そうだよ?」

響「自分も欲しくなるよなー…この家より小さくていいから、一軒家」

真美「ひびきんの家族の為?」

響「そうだなー」

やよい「私は今のお家がいいです。慣れているっていうのもあるけど」

かすみ「確か…春香さんと千早さんと雪歩さんと美希さんが一緒に住んでたんじゃ…」

真「うん」

真美「かすみっち、お邪魔したこと無かったっけ?」

かすみ「ううん…何度もあります」

やよい「前に晩御飯もご一緒したもんね」

かすみ「うん…で、あの…その4人はどちらに?」

真「ま、普通は疑問に思うよね」

響「人数だけ同じで総入れ替えだもんなー」

真美「何かのドッキリなのかと思っちゃうよね→」

やよい「あはは、本当そうだね」

かすみ「ど、ドッキリなんですか?」

真美「あー、違う違う…えっとね、色々あって留守番中」

967: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 19:59:17.98 ID:A/yNjV7AO
かすみ「こんばんはー!」

真「こんばんはー」

響「はいさーい」

真美「やっほ」

やよい「かすみ、靴はちゃんと揃えてきた?」

かすみ「」

やよい「かすみ?」

かすみ「あ、うん…揃えてきたよ…じゃなくて!」

4人「?」

かすみ「あの…ここは、春香さんのお家ですよね?」

真「そうだよ?」

響「自分も欲しくなるよなー…この家より小さくていいから、一軒家」

真美「ひびきんの家族の為?」

響「そうだなー」

やよい「私は今のお家がいいです。慣れているっていうのもあるけど」

かすみ「確か…春香さんと千早さんと雪歩さんと美希さんが一緒に住んでたんじゃ…」

真「うん」

真美「かすみっち、お邪魔したこと無かったっけ?」

かすみ「ううん…何度もあります」

やよい「前に晩御飯もご一緒したもんね」

かすみ「うん…で、あの…その4人はどちらに?」

真「ま、普通は疑問に思うよね」

響「人数だけ同じで総入れ替えだもんなー」

真美「何かのドッキリなのかと思っちゃうよね→」

やよい「あはは、本当そうだね」

かすみ「ど、ドッキリなんですか?」

真美「あー、違う違う…えっとね、色々あって留守番中」

968: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:00:13.08 ID:A/yNjV7AO
かすみ「留守番…?皆さんですか?」

真「そうなんだよね…皆、バラバラのタイミングで別々の部屋にいて、リビングで鉢合わせてビックリ、っていうね」

やよい「ですねー、私がキッチンにお鍋置いてたら、突然リビングに真さんが現れて…」

真「お互いに悲鳴あげたら、それに焦って二階の違う部屋から出て来た真美と響が悲鳴あげて」

響「自分と真美、真とやよいが二階の廊下で鉢合わせて、もう一度全員で悲鳴をあげるという」

真美「コントそのものだったね→」

やよい「あんなに連続でビックリしたの、久しぶりですー」

かすみ「あはは…」

真「で?かすみはどうしたの?」

かすみ「あ、そうだ…お姉ちゃん!」

やよい「えっ!?私!?」

かすみ「煮物を届けに行ったまま帰ってこないし連絡もないから、お母さん心配してるよ!」

やよい「あ…携帯電話は電池切れてて充電してた…」

響「最近、伊織とメールしまくってるもんな」

やよい「あぅ…」

真美「やよいっちがここまでメールにハマるとは思いもしなかった…」

真「今では、デコメとかボクらより使いこなしてるもんね」

やよい「えへへ…で、でも、それ以外の機能は良く分かりませんけど」

969: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:00:39.33 ID:A/yNjV7AO
響「大丈夫、自分もスマホの機能の半分も分かんないから」

真「ボクも…」

真美「んっふっふー♪かすみっちはスマホ使いこなしてるもんね?」

かすみ「えと、使いこなせてる…かなぁ?」

真美「大丈夫大丈夫、何せ真美直伝だから!」

真「真美直伝…?」

響「危険な香りしかしないぞ…」

真美「おぉい!?」

やよい「かすみ、何かイタズラに使えそうな事してない?」

かすみ「ん?えと…ドン・キ○ーテとか東急ハ○ズはブックマークしとけって言われてしたけど…」

響「確定じゃないか」

真「真美?」

真美「うあうあー!言っちゃダメだよかすみっち~!」

かすみ「えっ!?あ、ご、ごめんなさい!」

やよい「そのお店のイタズラグッズは買ったらダメだよ?律子さんにお仕置きされちゃうから」

かすみ「う…気を付ける…」

真「あ、家に連絡しないで大丈夫?」

かすみ「あっ!そうだった…お姉ちゃん、帰ろう」

やよい「そうだね…お母さんに心配かけちゃったし…あぅー…」

真「何なら、ボクらの名前を出しても良いよ」

響「そーそー、自分達が引き留めちゃったって事にすればいいさー」

真美「まこちんもひびきんも、悪い奴だぜぃ」

970: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:01:12.85 ID:A/yNjV7AO
響「真美が甘えまくってたって事にしよう」

真「やよいが帰ろうとしたら泣き出して困った、と」

真美「ちょ!止めて!違うでしょ!?ジジームボーだよ!?」

響「事実無根、な?」

真「お爺ちゃん、どんな無茶しようとしたのさ…」

やよい「無茶…入れ歯なのにすっごい堅いおせんべいを食べようとしてるとか」

響「あー、そら無茶だな…」

真「ギリギリおせんべいに歯が刺さっても割れなくて、仕方ないからおせんべいを取ったら、入れ歯ごとスポーンて…」

真美「あはははは!」

響「じーちゃんビックリして何か言うけど、フガフガしてるだけ」

かすみ「あははは!お腹、お腹痛い!」

やよい「あはは!ダメ、もう勘弁して下さいー!」

真「で、兎に角せんべいから入れ歯を外そうと、目一杯力を入れたら」

響「力入れすぎて、入れ歯は取れたけどせんべいがスポーン!」

真「たまたま洗濯物を取り込んで、戻ってきたおばあちゃんにぺしーん!」

響「爺さん良い歳してなに馬鹿な事しとるんじゃ!ってじーちゃんの頭をぺしーん!」

真美「あははは!じーちゃん災難過ぎる!」

かすみ「はひー…はひー…お腹痛ぁい…」

やよい「はぅう…くふふ!」

971: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:01:40.27 ID:A/yNjV7AO
~ひとしきり笑った後で~

かすみ「あ、電話するの忘れた!」

やよい「あっ!」

真「ボクに貸して」

かすみ「あ、はい」

真「……あ、もしもし。ボク、同じ事務所でアイドルをしてます、菊地真といいます…はい、いえ、此方こそお世話になっております」

真「はい、やよいちゃんもかすみちゃんもいます。実は、今春香…天海さんのお宅でボクや他のアイドルが留守番してまして…はい、お昼食べてないって言ったら、やよいちゃんが作ってくれたんです」

真「はい、そうなんです…ボクらが引き留めてしまって…」


響「やよい、かすみ、今の内に玄関に行っちゃってて」

やよい「あ、はい」

かすみ「ありがとうございます」


真「はい、ええ…そうですね、連絡させれば良かったです。いえいえ!ボクらが悪いんです…はい、いま帰る支度してます…はい、あの…あまり怒らないであげてください…」

真「はい、では失礼します」ピッ

真「ふぅ…緊張した」

真美「まこちん、やるなぁ」

響「格好いいぞ!」

真「あはは…一応、一番年上だからね…やよい達は?」

響「玄関にいる」

真「じゃ、スマホ返してくるよ」

真美「真美達もお見送り行くよ」

972: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:02:09.31 ID:A/yNjV7AO
~高槻姉妹、帰宅~

真美「真美もあのタイミングで帰れば良かったな→」

響「逃がさん」

真「逃がさん、て…でも、真美もやよいと歳変わらないんだし、早めに帰った方が良いよ」

真美「うん、ぶっちゃけ…我が家からコールが来ておりましてな」

響「帰り道、分かるか?」

真美「タクシー使うよ。ちょっと荷物もあるし、今から歩いたら真っ暗になっちゃうし」

響「あー、最近暗くなるのが一気に早くなったからな」

真「そう簡単には襲われたりしないだろうけど、ボクらの仕事を考えたら、自分で回避出来る危険は回避すべきだね」

響「真は大丈夫だろ」

真「ボクは女の子なんだけど?」

響「相手がすっごく強いとかじゃなければ」

真「ああ…うん」

真美「まこちん、否定しないの?」

真「否定出来ないんだよね…」

真美「ていうか、まこちんなら突然「ヒャッハー!」言いながら道を塞ぐモヒカンが現れても、指先1つでダウンでしょ?」

真「今は世紀末じゃないし、世界は核の炎にも包まれてないし、ボクには7つの傷はないよ」

響「一子相伝するのはドライビングテクニックだしな、真ん家の場合」

真「されても披露する場所が無いけどね」

973: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:02:39.08 ID:A/yNjV7AO
真美「送り迎えとか」

真「ボクはまだアイドルでいたいんだけど…運転手さんにはなる気はないよ?何より、うちの父さんのテクニックは、公道で披露したら逮捕だよ?」

響「現役アイドルで免許を取ってもいいんじゃないか?別に運転手になる必要はないし」

真美「免許かー…ウチの事務所、足りないのは休みだけだよね」

真「取りに行く為の予算も、取るだけの運動能力もあるからね」

響「運動はセンスとか言われてるけどな」

真「取り敢えず、貴音は無いね」

真美「お姫ちんの運動か…死ぬね」

響「専用の運転手さんに運転してもらう方が似合ってるな、伊織もだけど」

真「リアルお嬢様だからね、貴音も伊織も」

真美「真美や亜美、ゆきぴょん、ミキミキも、一応お嬢様なんだけど」

響「そういやそうだな…亜美真美はデカい病院の医院長の娘だし、雪歩は建設業界トップクラスの萩原組の1人娘、美希の家は両親が公務員だっけ?」

真美「実際、意識した事無いけどね」

真「だけど…正直な話、伊織や貴音はもう規模がね…」

真美「だね→、世界に羽ばたく水瀬グループに、関西ほぼ全域に力が及ぶ四条家だからね→」

真「ちょっと想像つかないレベルだね」

974: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:03:12.66 ID:A/yNjV7AO
響「(調べた事無いけど、我那覇って琉球王家に近しい名前って聞いた事あるな…ま、どーでも良いか)」

真美「あ、本当に早く帰らないとヤバいかも…亜美からメール来てる」

真「なんて?」

真美「えと…『ママ、激おこ』…うわあ…マジでヤバい」

真「急いで帰らないと…ああ!またボクが真美のお家に電話しとくから!荷物まとめて、玄関行ってて!」

響「自分、タクシー会社に連絡しといてやるぞー」

真美「すまねぇ…お二方、恩を着せますぜ」

真「相手に恩を着せてどーする…」

響「ツッコミにくいボケをすんな」

真美「はーい、じゃあ…まこちんお願い」

真「はいはい」



~真美、帰宅~

真「さて、2人だけになった訳だが」

響「しかも、ダンス得意という共通点のな」

真「まあ、それはさておき…運転の話だけど」

響「自分は免許欲しいなぁ」

真「何で?」

響「車があれば、家族が何かあった時に病院連れていきやすいし、何かあった時に行動しやすいかなー…と」

真「響なら運転免許は楽に取れそうだね」

響「学科が壁だな…」

真「ああ、それはボクもだよ…」

響「取り敢えず、フェアリーは自分と美希は免許大丈夫だな」

975: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:03:38.08 ID:A/yNjV7AO
真「美希は天才だからなぁ…あっさり取りそうだよね」

響「そういえば、あずささんが教習所通い始めたらしいぞ」

真「…あずささんが…カーナビ開発者の戦いが始まるね」

響「『あの三浦あずさでも迷わず目的地に!』なんてなれば、そのカーナビの信頼度は100%だぞ」

真「まずは、カーナビの無い仮免での路上に出てからが勝負かな」

響「それ以前に、教習所に辿り着けてるのかが気になるな」

真「あー…」

響「な?」

真「…そういえばさ…まだ本決まりじゃないんだけとさ」

響「ん?」

真「春香、レギュラー番組増えるって」

響「むしろ、今までレギュラー番組がラジオと生っすか位なもんだったのに驚く。だから、別に今更レギュラー番組増えても驚かないぞ」

真「ドラマだって」

響「へ?雪歩とかあずささんとか貴音じゃなくて、春香が?」

真「しかも、特撮」

響「はぁあ!?と、特撮ぅ!?」

真「…仮面ライダーだって」

響「マジか!!!!!!??」

真「女性で初めての主人公の仮面ライダー」

響「マジか!?あ、あいつマジか!?凄すぎるな!!!!!」

真「響、仮面ライダー好きなの?」

響「いや…あんまり知らない」

976: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:04:07.47 ID:A/yNjV7AO
真「何だ…」

響「でも、自分だって名前は聞いた事あるし、実家では小さい頃ににぃにと見てたぞ!あれだろ!何かこう、ベルトに何かして、『変身』ってやるんだよな!?」

真「それそれ。まだ企画段階らしいけど、名前まで決まってるんだってさ。プロデューサーがやたらハイテンションで語ってた」

響「あー、プロデューサーも男の子だから。男の子は仮面ライダーが大好きさー」

真「だね。小学校の頃、周りの男の子が仮面ライダーの話してたもん」

響「しかし、仮面ライダーかー、凄いなー」

真「超有名特撮シリーズの、しかも初の女性主人公らしいからね」

響「春香凄いわ…本当凄いわ…」

真「因みに、ボクらもゲスト出演あるかも、らしいよ?」

響「おぉー!決まったら、にぃにに自慢してやろう…」

真「ただ…1つ壁があるんだ」

響「…壁?」

真「春香が原付免許を取らないといけないらしい…」

響「ああ…なるほど…厳しいな」

真「どんがらするイメージしか湧かないからね…」

響「あーあ…自分も初めての特撮出演だと思ったのになぁ…」

真「あはは…期待させてごめんね」

響「何か、叫んだ後でガッカリしたら、お腹空いちゃったぞ…」

977: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:04:33.55 ID:A/yNjV7AO
真「そういえば、ボクも…」

ひびまこ「」チラッ

響「確認だ。あそこに、高槻家の煮物がある…OK?」

真「OK」

響「ここは春香の家で、あれは春香達にお裾分けされた物…OK?」

真「OK」

響「だが、自分達は留守番を任され、放置されている…これもOK?」

真「OK」

響「じゃあ、一度それは置いといて…だ。子供だって、留守番してたらお小遣いやお土産という『報酬』が出るケースがある…OK?」

真「OK」

響「自分達は成人してるし、仕事もしてる…何かしらの『仕事』に対して、『報酬』を貰うのは当然である…OK?」

真「OK」

響「世の中には…『先行投資』というものがあるんだ…OK?」

真「OK」

響「『先行投資』は『先行報酬』でもある…つまり」

真「ボクらは、いま報酬を貰っても問題は」

響「無い!」

真「無いよ!」

響「間違いない!」

真「よし、なら実行だ!レッツトライ!」

響「立ち止まるな!突き進め!」

(どたどたどた)



~キッチン~

ひびまこ「…」コクリ

(ぱかっ)

(ほわぁ~ん…)

ひびまこ「…」ゴクリ…

真「こ、これは予想以上に…アレだね」

響「ああ…アレさー…」

978: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:05:07.57 ID:A/yNjV7AO
ひびまこ「美味しそう…」ゴクリ…

真「…」ヒョイパク

響「あっ!抜け駆けしたな!?」

真「ふぁ…」トローン

響「くっ…顔がもう「美味い」を物語って…えぇい!」ヒョイパク

響「ほぁ…」トローン

真「何だコレ…本当、何だコレ…」トローン

響「マジか…この煮物、マジか…美味しいさー…」トローン



~2時間経過~

鍋<…中に…何もありませんよ?

真「や、やってしまった…」

響「ああ、やってしまったな…」

真「まさか、気が付いたら茶碗を出してご飯を盛っているとは」

響「びっくりしたな」

真「食べ終えて、食器洗い始めてから我に帰るとはね」

響「しかも、ちゃんと来客用に分けてあった茶碗を選んでた辺り、無意識でも変な所では気を使ってたんだな」

真「しかし…煮汁をご飯にかけて2杯目はやりすぎたね」

響「本当にな…アイドルとして、女としてどうなんだと」

真「でも、美味しかったし、止まらなかったんだよね」

響「だな。本当、全く意識なく食い尽くしてたなー」

真「いやー、びっくりだなー」

響「本当、びっくりさー」



春香「言いたい事は、済んだ?」ゴゴゴゴゴ…

美希「」プンスカ

ひびまこ「…ごめんなさい」ドゲザ

979: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:05:41.46 ID:A/yNjV7AO
美希「酷い話なの!緊急のお仕事をこなして、留守番頼んでた響を待たせたら悪いと思ってタクシー飛ばして帰ってきてみたら、その留守番頼んでたユニットのメンバーと年上のアイドルが、自分達にってお裾分けされた絶品料理を、炊飯器のご飯と一緒に食らい尽くしてやがったの!」ムキー

響「炊飯器の中身は食らい尽くしてないぞ!」

美希「そーゆー問題じゃないの!無くなってないだけで、殆ど残ってないの!」

響「おぅ…」

真「こ、これは先行報酬というか」

春香「人ん家にお裾分けされた物を家主達に無断で食べ尽くした時点で、留守番は成功してないでしょ!?成功してないのに報酬を得るな!」

真「だから先行…」

春香「それは払う側が決める事でしょ!?」

真「確かに」

春香「全く…やよいからメール貰ったから急いで帰ってみれば…あるのは高槻家の煮物じゃなくて、綺麗に洗われてある高槻家の鍋&来客用の茶碗が2つ、残り少ない炊飯器の中身と、研ぎ終えたお米に…うなだれる馬鹿2人でしたよ!」

ひびまこ「馬鹿!?」

美希「馬鹿なの!人ん家にお裾分けされた煮物をおかずに、炊飯器のご飯を殆ど食い尽くした挙げ句、新しく炊き直して誤魔化そうとして…」

980: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:06:24.13 ID:A/yNjV7AO
美希「」スーッ…

美希「」グググ…

美希「ばーか!!!」

響「ず、随分溜めてから罵倒してきたな…」

真「ここまで全力で罵倒されたのは久しぶりだよ…」

春香「ったく…雪歩の事もあるから、真にはお礼しないと…とか思ってたのに」

真「」ショボン

美希「響」

響「?」

美希「」ハァー…

響「無言で溜め息つくな!流石に泣くぞ!?」

美希「そこのナハナハが泣こうが喚こうが、はいさい!しようが、ゴーヤを使った宇宙開発プロジェクトを立ち上げようが、それに頓挫して莫大な借金とゴーヤを抱えて、ハム蔵にゴーヤでブン殴られて出て行かれようが、煮物は帰ってこないの!」ムキー!

響「ゴーヤにどこまで期待してるんだ、自分は!しかも頓挫前提!?大体、こんなんやらかした後に、元気よく「はいさい!」出来るか!」

春香「兎に角!2人とも、暫く反省してなさい!」

ひびまこ「…ぁい」


響「…里芋、美味しかったな」

真「さやいんげんも美味しかったよ」

響「あー、あれ美味しかった」

真「他のは柔らかいのに、さやいんげんは食感がコリコリしてた」


春香「2人共…」

ひびまこ「本当にごめんなさい」ドゲザ

981: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:09:29.88 ID:A/yNjV7AO
1つ目終わり
>>966-967と連投してました…残り少ないといふのに…


2つ目は…某動画サイトで見た、情熱大陸のはるるん編に大変感動して作った…はずなのに、どうしてこうなった?そんな短編です

982: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:10:11.08 ID:A/yNjV7AO
…天海春香というアイドルがいる。

数年前にデビューした彼女は、最初は皆と同じFランクで、割とどこにでもいそうな、普通の可愛らしい女の子だった。

彼女は、デビューする前から歌う事が好きで、かつて見たアイドルに憧れていた。

絶対音感を持ちながら、それを表現する方法が上手くなく、最初はアイドルとして歌が上手いとはちょっと言えない…と、評価する人もいた。

悔しかった。
せっかくの歌をキチンと伝えられず…ただただ、悔しかった。

だから彼女は、一生懸命練習した。
表には出さなかったけど、歌の上手い親友や事務所の仲間にちょっぴり嫉妬したりしながら、彼女は成長する。


「アナタのクラスや職場にいそうな女の子」


そんな、素朴で親しみやすいイメージに加えて、素直で、明るくて、優しくて…少しあざとくも見える位に可愛らしい、「女の子」というイメージそのものの彼女に、良い歌と良いダンス、そして、今では業界トップクラスとも言われる豪腕プロデューサーが付き…彼女はアイドルランクの階段を駆け上ってきた。

でも、順調ではなかった。

色んな事件があった。
時には同じ事務所の仲間と衝突したり、親友が絶望に叩き落とされたりもした。

983: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:10:39.29 ID:A/yNjV7AO
彼女はその都度、皆を支えた。
彼女の大親友、同じ事務所の「歌姫」とまで呼ばれる如月千早は言う。

「今の私があるのは彼女がいたからで、彼女がいなければ『アイドルの如月千早』は絶対にいなかったと思います」
「私にとって春香は、何よりも大切で、必要で…そんな存在です」

そんな彼女自身にも、幾つもの困難が立ちふさがった。
でも、今度は彼女を仲間達が支えた。
手を取って、一緒に並んで歩いてくれた。


幾多の困難を超えて…彼女はみるみるうちに力をつけ、成長し…そして、目指していた場所に辿り着く。

トップアイドル。

アイドル戦国時代とまで言われる大激戦の時代を駆け抜け、彼女はそこに辿り着いた。

アイドルランク、『S』。

かつて、伝説のアイドルとまで言われた日高舞と同じ、伝説のランク。
Fから始まるアイドルランクのピラミッドの頂点に、彼女は立った。
アイドルに関するタイトルをほぼ総ナメし、彼女は今や同じアイドルからも憧れの存在になっていた。
※歌唱力では同事務所の如月千早に、ダンスでは同事務所の我那覇響、菊地真、演技力では同事務所の萩原雪歩、現在は女優の三浦あずさには及ばないが、総合力で彼女達を上回っている

984: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:11:07.61 ID:A/yNjV7AO
そんな彼女の所属する765プロは、今でも都内某所にある古い雑居ビルの三階にある。

彼女の信頼する仲間達…彼女と共に切磋琢磨するアイドル達のいる765プロを、ちょっと覗いてみよう。


(がちゃっ)


P「…」←イケメンに映る角度を模索中

千早「うふ、うふふ…」←春香の新曲をヘッドホンで聞きながら、春香の写真集に夢中

雪歩「…」←給湯室で秒単位でお茶の出具合を監視中

美希「」スヤァ…←ソファーで昼寝中(涎たれてる&ヘソ出てる)

真「…」←少女漫画をニヤニヤしながら熟読中

やよい「えへへ…」←海外に留学中の伊織とメール中(本日、既に50通目を突破(現在は昼))

亜美真美「ヲ…ヲォオ…」←悪戯がバレて、律っちゃんにアイアンクローされてる

律子「ア・ン・タ・達はぁぁぁああ!」←双海姉妹をアイアンクロー中

小鳥「あずささん!?そこから動かないで下さいね!?まだGPSで居場所見つけてませんからね!?あ、見つかっ…動かないで下さいってば!…可愛い犬がいたぁ!?いいから動かない!どんとむーぶ!」←また迷子中のあずささんを追跡中

響「ハム蔵ー!ハム蔵ー!どこ行ったー!?」←またハム蔵の餌を食ってストライキされた

985: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:11:34.00 ID:A/yNjV7AO
貴音「雪歩…まだですか?そろそろお湯を…」←ペヤングの特盛を開けて待ってる

雪歩「ちょっと話しかけないで下さぁい!あと34秒ですから!…って、さっきも食べてませんでしたっけ?」←お茶監視人継続中

貴音「はて?」←既にスーパーカップ(1.5倍サイズ)×2を食べたあと(なのにペヤング特盛を準備して待機中)



春香「はいストォォォップ!ちょっとカメラ止めて下さぁぁぁぁぁぁい!!!」

全員「」キョトン

カメラマン「…やっぱり止めてって。どうするー?」

ディレクター「この状況は予想外だったが…だが継続だ」

春香「皆、何やってんですかぁぁぁ!」

貴音「し、しかし…いつも通りの姿を、と…」

春香「限度!限度があるでしょ!?それと貴音さん!カップラーメンは1回の食事で1個までって、私ややよいが何回言ったら分かるんですか!?栄養面で良くないって、何度も言ったじゃないですか!」

貴音「」ショボン

雪歩「あ、あの、春香ちゃん…落ち着いて…」

春香「雪歩も!普段はそんなに怒らないくせに、何なのそのキャラ付けは!お茶っ葉わざわざ買ってきてー!」

雪歩「あ、これ実はティーバッグ」

春香「キャラ!普段のキャラは!?」

986: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:12:01.55 ID:A/yNjV7AO
雪歩「『雪歩茶 ティーバッグ』発売中ですぅ♪」

春香「宣伝すんなぁぁ!その為にわざわざ用意したりいつもと違うキャラ付けしない!」

雪歩「」ショボン

春香「もー!全くもー!…律子さん!」

律子「なによ?」

春香「それ!その手で掴んでるアイドル2人!ユニット組んで売り出し始めたばっかのアイドルにアイアンクローしない!」

律子「」パッ

律子「お仕置きしないといけない事態が起きたのよ」

春香「収録してるのに!?アイドル事務所のイメージをかなぐり捨ててまで、そこまでヴァイオレンスなお仕置きをする必要がある悪戯って、何されたんですか!?」

律子「アンタのこの番組の台本の中身が、すっごい昔のファ○通にすり替えられてた」

春香「亜美ぃぃ!真美ぃぃ!」

亜美「ひぃ!?は、はるるんまでお怒りだ!」

真美「亜美隊員!こいつぁマズい!」

律子「しかも全員分の台本」

春香「双海ぃぃぃ!」

真美「なんで名字で呼んだのさ!?」

亜美「ひとまとめにしよったな!?」

カメラマン「あ、本当だ…懐かしい…スパロボα外伝が載ってr」

春香「スタッフさんは気付いて下さいよ!」

AD「俺のだけ普通だ…何故に…」

987: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:12:27.26 ID:A/yNjV7AO
春香「普通ので悲しまない!」

美希「」スヤァ…

春香「」スパーン

美希「いたいの!?」

ディレクター「な、何もスリッパで叩かなくても…」

春香「真!少女漫画読むのはいいけど、自分を主人公に置き換えてニヤニヤしない!」

真「えっ!?いや、いいじゃないか!」

春香「ニヤニヤがダメ!あとイメージ!それと…自転車用の装備を早く外して!」

真「あっ」←ヘルメット、グローブ、ニーパッド装備中

真「い、いや…漫画買いに行ってたら収録の時間に間に合わなそうで…慌てて普段みたいに漫画を読もうと思ったら…忘れてた…」

春香「どういうおっちょこちょいか、意味が分からない!」

響「ハム蔵ー?」ピラッ

春香「きゃぁああ!」スパーン

響「あいたー!?何するんだ!?」

春香「それはこっちの台詞!何でスカートめくるの!?」

響「いや、ハム蔵がな?」

春香「いるかー!」スパーン

響「あいたー!?」

春香「いたら気付くよ!もぞもぞ動くだろうし、すぐ返すよ!」

響「…ピンk」

春香「」スパーン

響「」チーン

千早「ほう…?」キラーン

春香「」コッ

千早「へぶっ!?えほっ!えほっ!…す、スリッパで突かないでよ!しかも喉を!」

988: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:13:25.42 ID:A/yNjV7AO
春香「千早ちゃんはさっきから何をしてるの!?私がいる所で、私の写真集をニヤニヤしながら見て!しかもそれ、結構前に出した、水着も際どいのを!何なの!?セクハラしてくるおじさんみたいな事しない!」

千早「お、おじ!?」ガビーン

美希「」スヤァ…

春香「起きろ!」スパーン

美希「いたいの!?」

やよい「あっ」ピー!

春香「やよい!電池切れるまでメールしない!今は収録中!」

やよい「で、でもでも!普段みたいにしててって言われて…あ、すいません、先に充電していいですか?」

春香「あぁあもう!」サッピポポポポポポポポポ

やよい「あ、あの、春香さん?」

春香「伊織にメールしといた!今収録中だから後にしろって!」

やよい「あ、でも伊織ちゃんも今授業中って」

春香「あのデコリンは何してんだぁぁ!何しに行ったのよぉぉぉぉ!」

貴音「…さて、そろそろ良いですかね…」

春香「さっき言ったでしょ!?何でペヤング作ったんですか!?」

貴音「つい」

春香「つい!?ついって言いましたか!?」

小鳥「プロデューサーさん!あずささん待ってますよ!?」

P「ちょっと待って下さいね…うん、この角度なら、こう…クールな感じに」

989: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:13:52.50 ID:A/yNjV7AO
春香「シッ!」ベチーン!

P「ぐぁあ!?は、春香!急にローキックすんな!しかも膝の内側とか、馬鹿か!」ガクガクガク

小鳥「ぷ、プロデューサーさんが生まれたての小鹿みたいに…」

響「ハム蔵ー?」クイッ、フー

春香「ひにゃぁぁあ!?」

響「いないかー」

春香「いないよ!私の服の中にはいないよ!背中側にいたら膨らみで分かるでしょ!?しかも、何で首筋に息吹きかけたの!?わざとだよね!?狙ってやったよね!?」

響「背中側なら膨らみでってお前…千早が傷付くぞ?」

春香「」スパーン!

響「へぶっ!」

千早「我那覇さん、屋上に来て?話をしながらぶん殴るわ」

響「ま、待て!冗談だから引きずらないで!ごめ、ごめん!」ズルズルズル

(がちゃっ…ばたん)

<ゴメンナサァァイ…

春香「…」

P「よし、角度は決まった…」

春香「早く行けぇえええ!」

P「い、行ってきまーす!」ドダダダダ

亜美「あ、そうだ!ジェミニのデビューシングル、宜しくね!」

真美「好評発売中だよ→!」

春香「」スパーンスパーン

ジェミニ「あいたー!?」

春香「急に宣伝をしない!そういう番組じゃないの!」

美希「全く…皆が自由過ぎるの」

春香「」スパーン

990: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:14:19.74 ID:A/yNjV7AO
美希「なんで!?」

春香「起きろ!」

美希「起きてたの!」

律子「ふぅ…」

春香「」スパーン

律子「あいたっ!?」

春香「何スパイダーソリティア始めてるんですか!」

律子「あ、いや、つい…手持ち無沙汰で」

春香「番組!収録!」

律子「あっ」

春香「マジボケ!?」

小鳥「」ソーッ…

春香「そこ!そーっとPCから離れようとしない!小鳥さんもやってましたね!?」

小鳥「わ、私はフリーセルでs」

春香「」スパーン

小鳥「ぴよぉ!?」

春香「そういう問題じゃないです!」

真「ふぅ…まさかヘルメットまで外し忘れてたなんてね」

春香「何でゴスロリ衣装に着替えてるの!?」スパーン

真「いや、普段みたいな格好で」

春香「貴方は普段ジャージでしょ!?」

真「ジャージばっかじゃないよ!?」

千早「…ハム蔵ー?」ピラッ

春香「にゃぁぁああ!?」スパーン

千早「いたい!」

春香「何で響ちゃんと同じ事したの!?スカートの中にはいないって言ったでしょ!?」

千早「いや、ピンクが気になっt」

春香「」スパーン

千早「」チーン

貴音「真、美味でした…」

春香「だから食うなぁぁぁ!」スパーン

貴音「あぁっ!」

991: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:14:46.35 ID:A/yNjV7AO
春香「ぜぇ…ぜぇ…」

雪歩「は、春香ちゃん…はい、お茶」

春香「あ、ありがとう雪歩…」

雪歩「『雪歩茶 ティーバッグ』で作ったんだよ!」

春香「」ブフッ

雪歩「ひぃ!?」

春香「げっほげっほ!げほ…なんでまた宣伝をぶち込んでくるの!?」

美希「春香!隙を見せたらやられるの!ここは戦場なの!」

春香「事務所だー!」

(がちゃっ)

伊織「やよい!大丈夫!?」

全員「」

伊織「…何よ?」

やよい「伊織ちゃん!?あの、学校は…」

伊織「ああ、昨日から休みを取ってね」

春香「」スパーン

伊織「いたい!な、何すんのよ!」

春香「わざわざこの為に学校休んでまで仕込みをしない!わざわざ、慌てて来たっぽくキャリーバックまで持って!」

伊織「な、何でバレたのかしら…あ、そうだ、お土産よ」

春香「えっ?」

伊織「はい」

つ[銘菓 ひよこ]

春香「これは東京銘菓!お土産どころか、山手線の大きな駅のコンビニで買えるから!」



…信頼する仲間達に囲まれ、天海春香は走り続ける
頂点に立った先にある、誰も見たことがないものに向かって、彼女は走るのをまだ止めない

それが…アイドル、天海春香だから…

992: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:15:15.88 ID:A/yNjV7AO
~事務所~

TV『制作:ブーブーエス』←EDテーマが流れている

全員「」


【あまみけファイル その1】
真面目なドキュメント番組での765プロ総出の悪ふざけ(春香さんは知らされずにツッコミさせられた)が、まさかのほぼノーカットで放送されるという事態に


春香「」ズゥーン…

小鳥「ああっ!春香ちゃんが隅っこで壁に向かって三角座りしちゃってる!?」

律子「ああ~…な、何て事なの…」

P「お、お前だってスパイダーソリティアしてたじゃないか!しかも素で!」

律子「私は反対したのにこんなコントを企画した人には言われたくありません!」

小鳥「2人とも、まずは春香ちゃんを何とかしないと!」

P「貴方の演出も問題大アリですよ!皆がリミッター外しちゃってたじゃないですか!」

「…君達ぃ」

Pりつぴよ「!?」

社長「ちょっと私の部屋に来てくれるかな?」

Pりつぴよ「」

社長「…アイドル諸君には、この後で話があるから全員残っていたまえ…いいね?」

アイドル「は、はいっ!」ビクーン

春香「あは…あはは…真面目なドキュメント番組だったはずなのに…あはは…」ホロリ

あずさ「は、春香ちゃん?元気だして…ね?」

993: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:15:42.91 ID:A/yNjV7AO
かすみ「春香さん、あの…お茶入れましたから…これ飲んで、落ち着いて下さい…」

春香「ありがと…」

あずさ「春香ちゃん…皆、春香ちゃんが嫌いな訳じゃないわ…」

かすみ「そ、それに、春香さんのファンはこんな事じゃ春香さんを嫌いになりませんよ!」

あずさ「また機会は幾らでもあるわ~。春香ちゃんはトップアイドルだもの、皆がああいうドキュメント番組をしたがるわよ~」

かすみ「元気出して下さい!私、春香さんのお日様みたいな笑顔が大好きです…だから、にっこり笑って欲しいです」

春香「あずささん…かすみ…」

やよい「あ、あの」

かすみ「お姉ちゃんは社長に怒られるまで黙ってて!」

やよい「あぅ…かすみが怖い…」

あずさ「もしもし伊織ちゃ~ん?…近いうちに、あの番組見た社長が直々に『伊織ちゃんのお父様』をお連れして、ご挨拶に伺うそうよ~…うふふ♪…ちゃんと謝るのよ?」


【あまみけファイル その2】
結局、収録時間に間に合わなかったあずささんと、学校だったかすみだけが春香さんを慰める役になれました
プロデューサー2人と事務員さんはしこたま怒られ、その後はアイドル達もお説教されてしまいましたとさ

995: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:18:38.21 ID:A/yNjV7AO
新番組『仮面ライダー紅(スカーレット)』

~OP~

春香「ふは~…今日は何時もより立ち止まってくれる人が少なかったなぁ…」ガックリ

売れないアイドル、天海春香は、今日も唯一の営業を終えて事務所に1人原付に乗って帰っていた。

何時までも芽が出ない、明るい未来が見えてこない自分に失望しながら、彼女は何時もの公園に立ち寄る。

そこは、彼女が落ち込んだ時に必ず行く公園で、所々ひび割れたコンクリートが剥き出しの、小さなステージのようなものがあった。

昔は何かのイベントで使われていたのだろうか…今では、ひび割れから雑草が生え、至る所が苔むした…整備すらロクにされていないそこが、落ち込んだ彼女が元気を取り戻す場所だった。

春香「~♪」

ここで彼女は、誰の目も気にせず全力で歌う。

全力で歌って、踊って、未来の観客に向かって笑顔を見せる。

「~♪」

今日もまた、彼女は1人で疑い、踊り…そして、自分の未来を信じる力を得る。

春香「よぉし!元気でた!明日からもっと頑張って、いつか皆みたいにテレビに出たり、おっきなライブ開場をいっ●●にするぞ!それで、皆で楽しく、皆を楽しく!沢山の人を笑顔にしちゃうんだから!」

996: >>1  ◆LQMDiyAqTU 2013/10/24(木) 20:19:06.87 ID:A/yNjV7AO
天海春香の所属する事務所には、他に何人かアイドルが所属している。

年上、同い年、年下…どのアイドルも、春香より売れている。

春香「あー…余計な事は考えない!」

皆、春香に優しい。
皆、春香を仲間と思っている。

売れているとかいないとかではなく、春香の太陽のような笑顔と優しさに本当に癒やされ、皆が春香を思い、春香に売れて欲しいと思っているし、売れないのは世界がおかしいとまで思ってくれている。

春香「…事務所に戻らないと。報告して、それから帰ろう…」

多少綺麗な場所を選んで腰掛けていたステージから降りると、春香はスカートについた砂埃を払ってから、事務所に向かって歩き出そうとした。

(キラッ)

春香「…ん?」

夕焼けの光を浴びて、無機質なステージ袖の辺りに、何かが輝くのが見えた。

どうせゴミか何かだろう…そう思ったが、何かが気になる。

一度降りたステージ脇の階段からステージに上がると、そのまま袖に向かって歩き出す。

普段、春香はステージ脇の階段から上がり、思いっきり歌って踊ると、そのまま帰る。
正面からは影になっていて見えにくいステージ袖は見たことがない。

今日初めて、そこに近付く。