1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/05/17(土) 21:15:44.26 ID:7t1kuenl0
注意
・ほむらの性別が変わっています。しゃべり方も変わっています。
・タツヤの年齢が大きく上がっています。
・メインキャラの年齢も少し上がっています。
・苗字だけのキャラ・名前だけのキャラにフルネームがついてます。
・他のアニメキャラやオリジナルキャラが登場しています。
・登場人物紹介でキャストを大きく入れ替えました。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1400328934

引用元: ・まどか「怪異の物語」 



2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:16:53.11 ID:7t1kuenl0
怪異とは世界そのものなのだから。生き物と違って世界とつながっている。
怪異と魔法が交差するとき、鹿目まどかの物語が始まる。
これは女子高生の鹿目まどかと、怪異と魔法にまつわる事件に関わった少年少女たちの物語である。

第0話 魔法少女になれなかった私はしぶしぶ進学を決意しました

マミ「後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね」

まどか「マミさん頑張って」

マミ「惜しかったわね」

マミ「ティロ・フィナーレ!!」

私は魔法少女になるために頑張って戦闘の訓練をしていた、のだが・・・


杏子「これで終わりだ!」

ドーン

杏子「やった!ワルプルギスの夜を倒したぞ!」

3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:18:03.94 ID:7t1kuenl0

西暦紀元前2011年の開始以来、数々の魔法少女や伝説を輩出し、
長きに渡る人類と魔女との戦いにおいて多大なる実績をあげて参りました我が国の魔法少女制度ですが、
魔女結界の実質的崩壊という現状を踏まえた協議の結果、当初の役割を終えたものとして、
本日を持って廃止が決定致しました。

これまで魔法少女制度をご支援頂きました国民の皆様におかれましては、我が国の厳しい財政状況も併せまして、
何卒ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

なお来月初めに予定しておりました第40XX回魔法少女選抜選考会も中止になりますので、
併せてご了承の程を宜しくお願い申し上げます。

まどか「嘘でしょ?」

マミ「本当よ。魔女やられちゃったらしいわよ。」

まどか「信じられない。私たちどうなるの一体?」

マミ「笑うしかないわね」

まどか「わああ」

というわけで魔法少女になれなかった私は、しぶしぶ勉学に勤しむのであった。

第0話 終わり

4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:19:55.58 ID:7t1kuenl0
第0.5話 魔法少女ほむら☆キャット

中学校を卒業し、高校入学前の春休み、入学する高校の近くを散歩していた。
風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校の近く。

そこで1人の女の子と出会った。
いや、そのときはまだ女の子だと思ってたのだけれど。

魔術師A「お嬢ちゃん。ちょっと俺と遊ばない?」

ほむら「わ、私に絡まないほうがいいですよ。」

ほむら「こう見えても私、魔法少女ですから。」

魔術師B「あぁ? 魔法少女だと?」

魔術師A「何言ってんだ。強がっちゃって。」

魔術師B「俺たちは君みたいに、男たちが守ってくれるわけじゃないんだよ。」

ほむら「あぁ!」

ほむら「や、やめてー。」

ほむら「あ、エイミー・・・」

ほむら「エイミー!」

5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:20:34.79 ID:7t1kuenl0
魔術師A「なんだお前は」

魔術師B「お前も酷い目に遭いたいの?」

魔術師A「おりゃー」

ドン!

まどかが殴られて倒れこむ

まどか「このくらい大したことないね」

まどか「お返しだー」

ドン ドン

魔術師が倒れこむ

魔術師A「何しやがるー」

ドン ドン

魔術師B「な、何だこいつ!」

魔術師A「逃げろー!」

6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:26:28.89 ID:7t1kuenl0
まどか「大丈夫?」

ほむら「はい。」

ほむら「エイミー・・・」

ほむら「私を一人にしないでよ・・・」

ほむら「エイミー・・・」

まどか「その猫は何?」

ほむら「使い魔のエイミーです。私の大事な友達の・・・」

まどか「あなたは魔法少女なの?」

ほむら「はい。まだ魔法少女候補生ですけど。」

まどか「ごめんね。あなたの友達助けられなかった。」

ほむら「いいえ、私がバカだったんでし。一人で魔術師を倒せるなんて思い上がってたから。」

少女は瞳に涙を浮かべながら顔をあげる。

ほむら「助けてくれてありがとうございました。」

7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:27:50.41 ID:7t1kuenl0
ほむら「う・・・」(グス)

まどか「泣かないで。エイミーの心が残っていればまだ蘇生できる。」

ほむら「本当ですか?」

まどか「私の知ってる魔法少女の先輩なら蘇生できる。」

ほむら「なんで、そこまでしてくれるんですか?」

まどか「誰も悲しんでほしくないから」

まどか「私は鹿目まどか。あなたは?」

ほむら「暁美ほむら。」

まどか「私も魔法少女を目指してたんだけど、魔女がみんな倒されちゃって、魔法少女制が廃止されちゃって、魔法少女になれなくなっちゃったの。」

8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:30:00.12 ID:7t1kuenl0
ほむら「あなたは高校生なんですか?」

まどか「4月から高校に入学するんだけど、今はまだ中学生ってことになるのかな。」

ほむら「そうですか。」

ほむら「私は4月からこの高校に入学するの」

まどか「そうなの?私と一緒の高校だ。」

まどか「友達になれるといいね。」

ほむら「そうね。」

まどか「ほむらちゃん。」

ほむら「なんですか?」

まどか「魔法少女って報酬ばかりが目当ての奴が多いんだよね。マミさんはいい人だけど。」

まどか「私も誰かからはそう見られてるみたいで。」

ほむら「鹿目さんはいい人です。私を助けてくれたから!」

まどか「そう行ってくれると嬉しいな。ありがとう。」

9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:32:20.82 ID:7t1kuenl0
マミホーム

まどか「お邪魔します。」

マミ「いらっしゃい、鹿目さん。今お茶とケーキの準備をするわね。」

マミ「その子は誰? 鹿目さんの友達かしら。」

まどか「いや、近くで知り合っただけなんで。」

マミ「初めまして、巴マミです。」

ほむら「初めまして、暁美ほむらです。」

マミ「独り暮らしだから遠慮しないで。ろくにおもてなしの準備もないんだけど」

ほむら「巴さん。すっごく美味しいです」

マミ「ありがとう。」

まどか「実はほむらちゃんの使い魔が悪い魔術師に襲われて死んでしまったんです。」

まどか「マミさんなら蘇生できると言ってたんで。」

マミ「そうね。できるけど、蘇生するには蘇生アイテムがないとね。」

マミ「魔法少女の結界に行くことになるんだけど、大丈夫?」

まどか「大丈夫です。」

10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:33:51.28 ID:7t1kuenl0
ほむら「巴さん、そのアイテムはなんですか。」

マミ「ミラージュ・スフィアっていうのよ」

ほむら「うわぁ、綺麗」

ボタンを押すと、光が現れ、それは球体を描く。

マミ「ここが市街区、ここが思い出の丘、でこの道を通るんだけど......」

まどか「じゃあほむらちゃん、行こう」

ほむら「はい」

11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:35:19.64 ID:7t1kuenl0
そこは一面花に囲まれた街だ。

ほむら「うわぁ、夢の国見たい」

まどか「ここはフラワーガーデンと呼ばれていてフロア全体に花が咲いてるんだ」

まどか「どうしたの?顔赤いよ」

ほむら「いえ、なんでもありません」

まどか「それじゃあ、行くよ」

ほむら「はい」

ほむら「これは?」

まどか「もし、予想外のことが起きて私が離脱してって言ったら必ず元の世界に飛ぶんだ」

まどか「じゃあ、行こう。この道をまっすぐ行けば思い出の丘だよ」

12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:37:01.93 ID:7t1kuenl0
ほむら「きゃあぁぁ!!」

ほむらが花の使い魔に足を取られている。

まどか「落ち着いて、ほむらちゃん、そいつすごく弱いよ」

ほむら「鹿目さん!!助けて!!見ないで!!助けて!!見ないで!!」

まどか「それは無理」

まどか「この、いい加減にしなさい!」

ほむらは裾を押さえていた左手で一本のツルを掴み、右の銃で切り裂く、続けてもう一本、そして本体にソードスキルを放ち、倒す。

ほむら「見ました?」

まどか「見てない」

13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 21:37:43.21 ID:7t1kuenl0
まどか「私、魔法少女を目指してばかりで、家族に何もしてあげられなかったなって思って。」

5歳下の弟の話をする。

まどか「弟は私のことが大好きだったんだよ。だから弟は魔法少女に熱中してる私の分まで頑張って。」

まどか「でも弟にばかりいろいろ押し付けちゃって、あの子はできる弟なのにダメな姉だなって。」

まどか「弟は他にもいろいろやりたいことあっただろうに、私を恨んでるだろうなって思う。」

まどか「今となっては魔法少女制が廃止されて魔法少女になれなくなって、後悔するしかないのかな、って。」

ほむら「弟さん、鹿目さんを恨んでなんかいないと思います。」

ほむら「きっとお姉ちゃんが好きだから頑張れるんだと思います。」

まどか「あなたには慰められてばかりだね。」

まどか「そうかな。そうだといいな。そうだといいな」

16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:29:06.98 ID:7t1kuenl0
まどか「これが蘇生の花だよ」

その花を手に取る。

まどか「手にとってご覧」

ほむら「これでエイミーが生き返るんですね」

ほむら「ああ よかった」

まどか「でも、この世界は強い使い魔やモンスターが多いから街に戻ってから生き返らせよう。エイミーだってきっとその方がいいだろ」

17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:30:38.28 ID:7t1kuenl0
マミホーム

ほむら「今日は楽しかったです。ありがとうございました。」

ほむら「巴さんもありがとうございました。」

マミ「よかったですね。」

まどか「ほむらちゃん、次は学校で会おう。それでまた友達になろうね。」

ほむら「はい。」

まどか「さぁ、エイミーを呼び戻してあげよう」

ほむら「はい!!」

18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:31:31.88 ID:7t1kuenl0
ほむら「エイミー、いっぱいいっぱいお話してあげるからね。」

ほむら「今日1日の冒険のこと」

ほむら「私の新しい友達の話を」

第0.5話 終わり

19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:32:38.08 ID:7t1kuenl0
第1話 怪異少年ほむら☆キャット

ほむらと出会った翌日

自動販売機

まどか「2000円しかない・・・」

仕方なく2000円を投入

しかしボタンを押しても出てこない。

まどか「あれ?故障?」

返金もできなくなっていた。

まどか「勘弁してよ。私のお金返して。」

?「買うの?買わないの?」

?「買わないならどいて」

?「こちとら一刻も早く水分補給しないとやってられないんだから。」

誰?

20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:35:22.21 ID:7t1kuenl0
まどか「その自販機、どうもお金を飲むっぽいよ。」

?「知ってるよ。」

?「裏技があるんだよ。お金入れなくてもジュースが出てくる裏技が。」

というと自販機を勢いよく蹴った

?「この自販機古いからジュース固定してるバネ緩んでるんだよ。」

?「何が出てくるか選べないのが難点だけど」

まどか「いつもやってるの?」

?「うん。」

まどか「こんなことしてるから、自販機が壊れちゃったんじゃないの?」

?「何怒ってるんだよ。別に君に実害あるわけじゃないし。」

?「一体いくら飲み込まれたの?」

まどか「・・・2000円」

21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 22:36:21.24 ID:7t1kuenl0
?「2000円?ひょっとして2000円札?まだ絶滅してなかったんだ。そりゃ自販機だってバグるよ。」(ハハハ)

?「じゃあ取り返してあげる」

まどか「どうやって?」

?「こうやって」

その少年は自販機に魔法をかける。

?「あれ、いっぱい出てきちゃった。」

?「2000円札出てこなかったけど間違いなく2000円以上出てきたから、これでOK?」

?「ちょっとなんで逃げるんだよ。」

22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 23:23:39.49 ID:7t1kuenl0
?「何逃げてんだよ。人がせっかく飲まれた金額分取り返してしてやったのに。」

まどか「これ受け取ったら私も共犯者になっちゃう。」

まどか「それよりあなた誰なの?やけに馴れ馴れしいけど。」

?「そうだな。この状態の僕には会ったことないか。」

ほむら「僕は昨日会った暁美ほむらだよ。」

まどか「ほむら・・ちゃん? 男の子になっちゃったの?」

まどか「昨日は女の子だったじゃん。」

ほむら「元々男だよ。でもあるときから毎日性別が変わっちゃうんだ。」

まどか「・・・」

ほむら「信じてくれないと思うけど、本当だ。」

ほむら「怪異の一種みたいなんだけどね。」

23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 23:24:33.97 ID:7t1kuenl0
まどか「マミさんなら怪異にも詳しいんだけど、またマミさんに相談しようか。」

ほむら「マミさんに会ったらこの怪異現象が治るのか?」

まどか「わかんないけど、可能性はある。」

ほむら「2日連続で巴さんにお世話になるのか」


ピンポン

まどか「あの、マミさんいますか?」

マミ「あ、その声は鹿目さんね。」

まどか「お邪魔します。」

マミ「あら、今日は男の子をつれてきてるのね。」

マミ「友達? もしかして彼氏?」

まどか「昨日きた暁美ほむらくんです。」

24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 23:25:39.01 ID:7t1kuenl0
マミ「え?昨日は女の子だったじゃない」

ほむら「事情はこれから話します」

まどか「怪異に関する相談があって、マミさんのところにきました。」

マミ「怪異の相談?」


マミホーム

ほむら「実は僕は、1日おきに性別が変わるようになっちゃったんです。」

マミ「へえ。性別が変わる。」

マミ「怪異現象、ふたなりの一種かしらね。」

ほむら「ふたなり、ですか。」

マミ「猫の怪異にそんなのがあったわね。」

マミ「残念ながら私には助けられそうもないわ。」

マミ「でも性別が変わる間隔を伸ばすことはできるかもしれないわ」

25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/17(土) 23:29:38.85 ID:7t1kuenl0
マミ「これが暁美さんにとりついてる怪異ね」

まどか「倒すんですか?」

マミ「倒すんじゃないの。お願いするのよ。」

マミ「暁美さんから怪異が逃げていくように。」

マミ「ティロ・フィナーレ!」

まどか「そのセリフだとまるで倒したみたいですね」

・・・
マミ「これで1週間おきくらいにはなったと思うけど」

ほむら「ありがとうございました」

マミ「鹿目さん、あなたは将来何になりたい?」

まどか「うーん、魔法少女になれなくなっちゃったし、何になろうか迷ってます。」

マミ「私はまだ諦めてないわよ。魔法少女。」

まどか「なんでですか?」

マミ「魔女は倒されちゃったけど、また新たな敵が現れるかもしれないし、いずれまた魔法少女は必要になる。そう信じてるわ。」

マミ「今日みたいに怪異を相手にすることだってあるし。」

まどか「そうですね。じゃあ私もまだ魔法少女になれるのかもしれないのかな。」

27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:08:44.27 ID:OwNF2uiQ0
ほむら「鹿目さん」

まどか「まどかでいいよ。」

ほむら「まどか」

ほむら「僕は今スーパーオリンピック・オンラインというゲームをやってるんだけど。」

まどか「それ私もやってる。」

ほむら「あれ楽しいよね」

まどか「よかったら今度はゲーム内で会おう」

ほむら「うん」


ほむら「あの、僕、まどかのことが・・・」

まどか「私、ほむらちゃんが女の子だったらよかったって思うんだ。」

ほむら「え?」

まどか「ほむらくんが女の子だったらいい友達になれたと思う。」

ほむら「そう、なんだ・・・」

ほむら「僕のことは、男の子して見てくれないのかな?」

まどか「そうだね。ほむらくんは男の子のときも女の子みたいだし。」

ほむら(そうか。僕は男として見てくれてないんだ。)

28: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:15:33.95 ID:OwNF2uiQ0
杏子「よう。」

まどか「あ、杏子ちゃん。」

まどか「この子、最強の魔女ワルプルギスの夜を倒した魔法少女、佐倉杏子ちゃん。」

まどか「この子は暁美ほむらくん。」

ほむら「初めまして。」

杏子「初めまして。」

まどか「杏子ちゃんの活躍で魔女が全滅しちゃって、そのおかげで魔法少女制が廃止されて私は魔法少女になれなかったんだけど。」

杏子「でも第二第三の敵が現れるかもしれないし、まだ終わってねえよ。魔法少女は。」

29: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:17:00.11 ID:OwNF2uiQ0
スーパーオリンピック・オンライン ゲーム内

まどか「ここではオリンピックで行われる全ての競技が体験できる。」

まどか「まあサッカーとか団体競技は一定以上の人数がいないとできないんだけど」

まどか「杏子ちゃんに、さやかちゃんもいるんだ。」

さやか「こいつらみんな魔法少女の関係者? 私だけ無関係じゃん。」

ゲーム内の武道館

まどか「というわけで柔道をやることになりました」

マミ「今日は暁美さんは女の子なんだ」

まどか「階級が発表されてる」

まどか「私は48kg級みたいだね」

ほむら♀「私も48kg級」

杏子「あたしも48kg級みたい」

さやか「あたしは52kg級」

まどか「マミさんは?」

マミ「63kg級」

マミ「これおかしいんじゃないの?」

さやか「アテネオリンピックと北京オリンピックで金メダルが出た階級ですし、縁起がいいじゃないですか。」

32: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:21:01.60 ID:OwNF2uiQ0
女子48kg級決勝

鹿目まどかvs暁美ほむら

まどか「決勝で対戦しちゃったね。」

ほむら「正々堂々やりましょう」

ドン!

組み合いが始まった。

開始1分30秒でほむらが一本背負投をかけてまどかが仰向けになる

「一本!」

「暁美ほむら一本勝ち。」

まどか「うわー、ほむらちゃん強いな。」

杏子「全部一本勝ちだもんな。あたしもほむらにやられたわ。」

ほむら金メダル、まどか銀メダル。

33: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:23:15.10 ID:OwNF2uiQ0
まどか「52kg級のさやかちゃんはどうだったの?」

さやか「銀メダルだった。あとちょっとで金メダルだったんだけどな。」

まどか「マミさんはどうだったんですか?」

マミ「1回戦敗退。」

マミ「63kg級って私にあった階級じゃないわよ」

さやか「じゃあ減量しましょうね」

ほむら「私は男の状態のときの、男子の競技でもそれなりに強い。」

まどか「え?男子って確か一番軽い階級でも60kg級だよね?」

34: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 00:25:00.10 ID:OwNF2uiQ0
ほむら「男のときの方が多少体重が重いけど、それでも50kgくらい。」

さやか「へえー、10kgも重い相手に勝ってるんだ。」

まどか「このスーパーオリンピックオンラインの柔道競技には無差別級もあるんだけど、ほむらちゃん今度は無差別級に出てみる。」

ほむら「さすがに通用しないよ。」

まどか「ほむらちゃんなら100kgくらいの相手にも勝てそうだけどな。」


ここでスーパーオリンピック・オンラインの丁度1週間前に発売されたラブプラス・オンラインの話もしよう。
かつて大ヒットしたラブプラスの進化版、オンラインゲーム内で3人の女の子と恋愛体験ができる恋愛シミュレーションゲームだ。
しかし男性にしか需要がなかったのか、リアルで彼女がいる男性にはやりにくかったのか、
バカ売れしたスーパーオリンピック・オンラインとは対照的にまさかの大爆死となってしまった。

ほむら「ラブプラス・オンラインって買った人いるのかな?」

まどか「まさかあんなに売れないとはね。前のラブプラスは売れてたんでしょ?」

マミ「あれリアルに恋愛するのは怖いと思ってる人が多いんじゃないかしら?」

・・・
詢子「まどか!、朝だぞ、起きろ!今日は入学式だろ」

タツヤ「お姉ちゃん、朝~、起きて~!」

詢子「おっきろ~!」

第1話 終わり

36: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:07:55.70 ID:OwNF2uiQ0
第-1話 恋物語 まどかラブストーリー

和子「今日はみなさんに大事なお話があります。心して聞くように」

和子「目玉焼きとは、固焼きですか?それとも半熟ですか?」

和子「はい、諏訪君」

諏訪「えっ、えっと…どっどっちでもいいんじゃないかと」

和子「その通り!どっちでもよろしい!」

和子「たかが卵の焼き加減なんかで、女の魅力が決まると思ったら大間違いです!」

和子「女子のみなさんは、くれぐれも半熟じゃなきゃ食べられないとか抜かす男とは交際しないように!」

さやか「ダメだったか…」

まどか「ダメだったんだね」

和子「そして、男子のみなさんは、絶対に卵の焼き加減にケチをつけるような大人にならないこと!」


37: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:09:40.32 ID:OwNF2uiQ0
鹿目まどか、中学2年生。

それまで男の子には何の興味もなかった。

小学校1年生のときから近くに上条恭介君という子がいたけど、上条君はさやかちゃんと仲がよかったし、私の恋愛対象ではなかった。

私の憧れの男の人はパパだった。

幼い頃はパパのお嫁さんになるなんて言っていた。

まどか「ママ」

詢子「なんだい?」

まどか「私、今好き、っていうか気になる子がいるんだよね。」

詢子「何?まどかも恋をしたのか。」

まどか「恋かどうかはわかんないの。」

まどか「相手に対して抱く感情はどの時点までが普通で、どの時点からが好きになるのかな?」

詢子「これって恋かな~って、まどかは乙女だな。ははは。」

38: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:10:48.14 ID:OwNF2uiQ0
詢子「どんな子が好きなんだ?」

まどか「クラスメートで、サッカー部のエース。」

まどか「まあ対象を仮にS君としよう。」

詢子「S君? なんだか具体的だね。」

まどか「4月に同じクラスになってから、どうも私はS君のことばかり考えてるみたいなの。」

まどか「頭の中のことだけじゃない。授業中とか、ふと黒板から視線を泳がせれば、S君の席を見てしまっている。」

まどか「学校の中のことだけじゃない。登下校中も何となくS君を探しちゃったりしてるの。」

まどか「S君は部活があるから会えるわけないのに。」

まどか「買い物に行っても、狭い街だから偶然会えたりしないかなとか思っちゃったりするんだよね。」

詢子「ずいぶん赤裸々に語るね。」

詢子「まどか、それって恋でしょ。」

39: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:12:12.24 ID:OwNF2uiQ0
まどか「それがわかんないんだよ。だって私、人を好きになったことなかったから。」

詢子「ないの?」

まどか「ないよ。」

まどか「ママはどうしてパパを好きになったの?」

詢子「それはなんとなくだよ。」

まどか「なんとなく?」

詢子「まあこじつけることはできるよ。かっこいいとか、やさしいとか、背が高いとか、お金持ちとか。」

まどか「えー。じゃあいつ、どの時点でパパのことを好きだと判断したの?」

詢子「それもなんとなくだよ。」

詢子「あいまい。適当。」

まどか「なんかいまいち頼りないな。」

40: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:19:12.61 ID:OwNF2uiQ0
・・・
中学2年生のときだった。私は恋をした。

名前は「諏訪京太郎」。サッカー部のエースだった
スポーツ万能で、成績もトップクラスで、まさにパーフェクトな男の子を私は好きになってしまった。

その子は2年生で初めて同じクラスになった。2学期になって席が隣になったこともあった。

一緒にいるうちに好きになっていったけど、ほとんど一目惚れだったのかもしれない。

当然ながら諏訪君は女子から人気があった。私なんかが好きなわけがないと思ってた。

私は、今まで人を好きになったことがなかったので、呆れたことにこれが恋なのか最初はわかんなかった。

41: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:20:09.67 ID:OwNF2uiQ0
・・・
まどか「パパ」

知久「なんだい、まどか」

まどか「恋の相談なんだけど。」

まどか「私、今好きな子がいるんだよね。」

知久「そうか。昔はまどかもパパのお嫁さんになる、なんて言ってたけど、まどかにも好きな男の子ができたか。」

まどか「パパはどうしてママを好きになったの?」

知久「パパは仕事を頑張ってるママが好きなんだ。」

まどか「ママって不思議なくらい仕事が好きだよね」

知久「う~ん…。ママは、仕事が好きなんじゃなくて、がんばるのが好きなのさ」

まどか「え?」

知久「嫌なことも辛いこともいっぱいあるだろうけど、それを乗り越えた時の満足感が、ママにとっては最高の宝物なのさ」

42: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:24:29.98 ID:OwNF2uiQ0
知久「そりゃあ、会社勤めが夢だったわけじゃないだろうけどさ」

知久「それでもママは自分の理想の生き方を通してる。そんな風にして叶える夢もあるんだよ」

まどか「生き方そのものを夢にするの?」

知久「どう思うかは人それぞれだろうけど、僕はね、ママのそういうところが大好きだ。尊敬できるし、自慢できる。素晴らしい人だってね」

まどか「うん」

43: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:30:05.87 ID:OwNF2uiQ0
・・・
まどか「タツヤ」

弟のタツヤ、5つ下の小学校3年生。

まどか「タツヤは好きな女の子とかいる?」

タツヤ「いるよ。」

まどか「え?誰?」

タツヤ「お姉ちゃん」

まどか「なんだ。」

まどか「クラスメートとかで、好きな子いないの?」

タツヤ「いない。」

まどか「そうだよね。まだタツヤの年齢じゃ。」

46: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:50:18.32 ID:OwNF2uiQ0
・・・
2月11日、バレンタインの3日前だった。

まどか「告白しよう。」

バレンタインデーにチョコを渡して告白する。古臭いやりかたかもしれないけど。
告白するならこの日しかないと思った。

まどか「マミさん。チョコ作り方教えて下さい。」

マミ「チョコ?そういえばもうすぐバレンタインデーだったわね。」

マミ「あげる人いるの?」

まどか「はい」


まどか「さやかちゃんはチョコ渡す人いる?」

さやか「特にいないよ。」

まどか「え? 上条君がいるじゃん。」

さやか「いや、別に好きでもなんでもないし。」

さやか「まあまどかが誰かにチョコ渡すなら、あたしもチョコ作ろうかな。」

さやか「義理だけど。」

47: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:51:58.35 ID:OwNF2uiQ0
マミホーム

まどか「お邪魔します。」

マミ「いらっしゃい、鹿目さん。」

マミ「あら、今日は美樹さんも一緒なのね。」

さやか「お久しぶりです。マミさん。」


マミ「チョコの形が完成したら、冷蔵庫に入れて1時間ほど待つのよ。」

さやか「チョコ作りって初めてやってみたけど結構難しいんだね。」

さやか「まあ今回はまどかの恋を応援するためだから」

マミ「そういえば鹿目さんは誰に渡すの?」

まどか「クラスメートです」

まどか「さやかちゃんは上条君だよね」

さやか「義理だけどね」

48: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 01:52:45.76 ID:OwNF2uiQ0
2月14日

昨晩はどきどきしてあまり眠れなかった。

今日は一番お気に入りの下着を着けてきた。自分にとっての勝負下着かもしれない。

私は今日傷つくかもしれない。

だって初恋だもの。

フラれるのか怖いよ。

詢子「まどか、今日はこっちをつけて行けよ」

それは赤いリボンだった

詢子「今日はまどかにとって勝負の日だからな」

まどか「え~。派手過ぎない?」

詢子「それぐらいでいいのさ。女は外見でナメられたら終わりだよ」

詢子「ん、いいじゃん」

詢子「完璧だ。今日のまどかは最高に可愛い。」

詢子「これならまどかの初恋の相手もメロメロだ」

50: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:22:45.43 ID:OwNF2uiQ0
まどか「さやかちゃん、おはよう」

さやか「お?可愛いリボン」

まどか「そ…そうかな?派手過ぎない?」

さやか「勝負の日だからってリボンからイメチェンですかな?」

まどか「ちがうよぅ、これはママが」

さやか「さては、ママからモテる秘訣を教わったな?」

さやか「可愛いやつめ!でも男子にモテようなんて許さんぞー!まどかは私の嫁になるのだー!」

さやか「でも今日は許す!行ってこい!」

さやか「これは義理なんだからね! って渡しちゃだめだぞ。」

まどか「うん、ありがとう。さやかちゃん。」

私は魔法少女の卵だけど、恋に関しては魔法でもどうにもならない。
私の恋は実るのか。それとも儚く散るか。

51: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:24:51.11 ID:OwNF2uiQ0
まどか「諏訪君、あとで屋上に来て」

諏訪「わかった。」

まどか(諏訪君、あまり話したこともない人。)

ドキドキする。心臓が最高潮に達した。

諏訪「お待たせ」

諏訪「鹿目、なんの用だ。」

まどか「・・・」

まどか「諏訪君、これ、私の本命チョコ。」

諏訪「本命チョコ?」

まどか「私、あなたのことが好きです! 付き合って下さい!」

諏訪「・・・」
長い沈黙

諏訪「ごめん、俺、お前のことそれほど好きじゃない。」

まどか(そんな・・・)

52: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:26:02.19 ID:OwNF2uiQ0
・・・
とても辛く、悲しかった。
今まで生きてきた中で一番悲しかった。

さやか「まどか、チョコ渡した?」

まどか「さやかちゃん、私、フラれちゃった。」

まどか「チョコは受け取ってくれたからよかったけど。」

さやか「そうか。まどかをフったなんてあいつもったいないことしたな。」

まどか「さやかちゃんはどうだったの?」

さやか「ちゃんと渡せたよ。」

まどか「それはよかったね。」

まどか「さやかちゃん」(グス)

まどか「うわーん」

家に帰ってからも部屋で1人で泣いていた。
こんなに泣いたのは生まれて初めてだった。

53: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:27:40.80 ID:OwNF2uiQ0
知久「まどか」

知久「まどかの好きなもの作ってやったから」

知久「お腹すいたらリビングにきな」

食欲もなかった。

そんなとき

タツヤ「そっとしておいてあげたほうがいいのかもしれないけど、僕は女の子が泣いてるのを見ると放っておけないんだ。」

タツヤ「お姉ちゃん、今日は僕がそばにいてあげるよ。」

タツヤ「お姉ちゃんはいつかきっと幸せになれると思うよ。」

タツヤ「泣かないで、お姉ちゃん。」

まどか「タツヤ優しいね」

タツヤ「僕の大好きな人が悲しんでいると僕も悲しいから。」

私は弟に慰められた。

54: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:29:00.49 ID:OwNF2uiQ0
それでも数日間落ち込んでいた。

マミ「鹿目さん、フラれちゃったみたいね。」

マミ「元気出して。」

「はい。ありがとうございます。マミさん。」

マミ「まあ初恋は儚いものね。」


まどか「パパ、私、もう人を好きになることないかもしれない。」

知久「今は、失恋した直後はそう思うかもしれないね。でもいつかまた新しい恋に巡りあえるよ。」


こうして中学2年生の、鹿目まどかの初恋は失恋した。

でもいつかあいつを後悔させてやるんだと。

あとで振り返ってみれば、諏訪京太郎のことなんか好きでもなんでもなかったと思えると思う。

諏訪君のことを好きだなんて、もう一生言うことはないんだから。

私はいつか、諏訪君以外の誰かを好きになるだろう。

諏訪君以外の誰かと恋に堕ちる日がきっとくる。

55: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 02:30:25.43 ID:OwNF2uiQ0
エピローグ

まどか「私、もう人を好きになることないことないかもしれない。」

さやか「やっぱりそう思う?」

まどか「BLっていいなって思って」

まどか「今は自分が付き合うより男の子同士の恋愛を見てる方が好きなんだ。」

さやか「え、まどかそういう人になっちゃったの?」

まどか「結構前からそうだったんだけど」

まどか「私みたいなのを腐女子っていうみたいだけど。」

まどか「失恋から立ち直れたのもBL漫画を見てなんだよね。」

さやか「なんだよ。」

実はあのあと諏訪君が強力な魔術師であることを知った。

私の初恋の相手は魔術師だったのだ。

第-1話 終わり

59: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:15:41.01 ID:OwNF2uiQ0
第2話 怪異少年ゆうき☆トータス

入学式の日

さやか「まーどか。高校でもまた一緒のクラスだね。」

まどか「そうだね。」

恭介「さやか、鹿目さん、久しぶり。」

まどか「あ、上条君。」

さやか「また一緒のクラスみたいだよ。」

60: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:16:14.38 ID:OwNF2uiQ0
・・・
卓「2050年までに日本サッカー界が掲げる目標はなんですか?」

卓「はい鹿目さん!」

まどか「え? 知らないです。」

卓「そうか。知らないのか。君はサッカーファンじゃないのかな。」

まどか「いや、サッカーも嫌いじゃないですけど。」

卓「じゃあ暁美君!どうだ。」

ほむら「え? 知りません。」

卓「じゃあ上条君!」

恭介「・・・知りません」

卓「知ってる人、手をあげろ。」

卓「いないのか。」

卓「じゃあ教えてやろう。」

61: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:17:23.90 ID:OwNF2uiQ0
卓「2050年までに、日本のサッカーを愛する仲間、サッカーファミリーを1000万人にします。」

卓「2050年までに、FIFAワールドカップを日本で開催し、日本代表はその大会で優勝します。」

さやか「確かオリンピックが日本で開催されますよね。ワールドカップもやるんですか?」

卓「そうだ。前回は韓国との共同開催だったから、今度こそ日本で単独開催するのだ。」

ほむら「日本って女子はワールドカップで優勝しましたけど、男子が優勝できる日が来るんですか?」

卓「やればできる。必ず出来る。絶対できる。」

まどか「どちらかといえばオリンピックの金メダルの方が近そうですよね。ロンドンオリンピックでベスト4まで行ったし。」

卓「そうだな。」

卓「というわけで初めまして。1年1組の担任、越谷卓です。」

さやか「自己紹介が後回しかよ。」

卓「出身は岡山県津山市の田舎町。」

卓「小学校と中学校はあわせて全校生徒5人くらいしかいなくて、しかも周りはみんな女子で男子は自分1人しかいませんでした。」

卓「いつも女子同士で行動してるので僕だけ孤立してましたね。」

まどか「へー何それ。」

卓「一方高校は男子校に行ってました。」

卓「というわけで僕は女だらけの学校も男だらけの学校も経験してるというある意味すごい人なのです。」

さやか「自慢かよー」

卓「ちなみに出身高校は灘高校で出身大学は東京大学です。」

恭介「すげー。」

62: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:19:09.14 ID:OwNF2uiQ0
実は学校に気になる人がいる。
たまに廊下の隅で座って泣いてる少年だ。その子には友達もいないみたい。
私は泣いてる子を見ると放っておけない。

ちょっと声をかけてみた

まどか「どうしたの?なんで泣いてるの?」

まどか「私でよかったら相談に乗るよ」

まどか「困ってること、悲しいことがあるなら私が力になってあげるよ。」

中沢「ほっといてよ。君に乗ってもらう相談はない。」

まどか「私、泣いてる子を見ると放っておけないんだ。」

中沢「うるさい。ほっといてくれ。」

中沢「毎日美味いもん食って、幸せ家族に囲まれて、そんな何不自由ない暮らしをしてる奴に俺の気持ちがわかるか。」

仕方なく立ち去る。するとその少年はまた1人で泣き出し始めた。

63: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:21:56.75 ID:OwNF2uiQ0
入学から数週間後

タツヤ「お姉ちゃん。朝、朝~。起きてぇ。お姉ちゃん起きて。」

詢子「ほら、早く起きないと遅刻だぞ。」

まどか「え?」

まどか「あ!」

まどか「おはようパパ、ママ。」


まどか「仁美ちゃんにまたラブレターが届いたよ。今月になってもう2通め。」

詢子「ふん。直にコクるだけの根性もねぇ男はダメだ」

まどか「うわー遅刻だ!」

食パンをくわえながら走って登校するまどか。

まどか「あ!」

64: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:22:56.57 ID:OwNF2uiQ0
ドスン

曲がり角でクラスメートの男子生徒とぶつかった。

まどか「ごめんなさい」

中沢「大丈夫ですか?」

まどか「う、うん」

まどかがその少年の下敷きになった。

そのとき感じたのは・・・

まどか(重い・・・)

なんなんだあの重さは。100kg以上はある。まるでお相撲さんのよう。
あの体格からは想像できない体重だった。

これがクラスメート、中沢祐樹との出会いだった。

まどか「急がないと!」

なんとかギリギリセーフで間に合った。


卓「にゃんぱすー。では出席を取るのん。」

卓「やべー。誰かのしゃべり方がうつってしまった。」

さやか「誰だよー」

65: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:24:58.25 ID:OwNF2uiQ0
まどか「でね。ラブレターでなく直に告白できるようでなきゃダメだって」

さやか「相変わらずまどかのママはカッコいいなあ。美人だしバリキャリだし」

仁美「そんな風にキッパリ割り切れたらいいんだけど・・・はぁ」

さやか「うやましい悩みだねえ」

まどか「いいなぁ。私も一通ぐらいもらってみたいなぁ・・・。ラブレター」

・・・
まどか「そういうわけで、ワルプルギスの夜が倒されたことで魔女がみんな倒されちゃって、魔法少女制が廃止になって、私は魔法少女になれなかったんだよね。」

仁美「それは残念でしたね。」

まどか「不運だよ。」

さやか「でも魔法少女って大変じゃない? 命懸けなんでしょ?」

さやか「死ぬかもしれなかったんだから、逆に幸運なのかもしれないよ、まどかは。」

昼休み、小学校からの友達の美樹さやかちゃんと、
中学校は別だったけど小学校以来4年ぶりに同じクラスになった志筑仁美ちゃんとお弁当を食べていた。

66: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:26:02.56 ID:OwNF2uiQ0
まどか「ねえ、うちのクラスに中沢君っているよね?」

仁美「中沢? 中沢祐樹さんがどうかしましたか?」

まどか「なんか気になって。」

まどか「あの子いつも1人でいるよね。誰かと仲良くしてるってわけでもないし。」

まどか「なんか暗いし」

さやか「珍しいね。まどかが男子に興味もつなんて。まどかも思春期か。」

まどか「そんなんじゃないけど」

さやか「中2のバレンタイン以来かな? あのときはフラれちゃったもんな。」

まどか「そんなこともあったね。」

仁美「私、中沢さんと同じ中学でしたわ。」

まどか「そうなんだ。どんな子なの?」

仁美ちゃんは見滝原第二中学の出身だ。

67: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:28:59.67 ID:OwNF2uiQ0
仁美「中学1年のときに転校してきて、孤児院から通ってるみたいです。」

まどか「え?孤児院にいるの?」

仁美「はい。両親がいないみたいで。」

さやか「両親がいないってかわいそうだね。」

仁美「中学のときもいつも1人でいましたね。友達も全然いないみたいです。」

仁美「1人で泣いてるのを見たことあります。」

まどか「最近も1人で泣いてるよね。私それ見て声をかけたことあるんだけど、ほっといてって言われて。」

仁美「私もよくわからないんです。中学で同じクラスになったの1回だけでしたし。」

仁美「でも優等生なほうだと思います。成績もいいですし。」

仁美「休みが少ないのも優秀なんでしょうけど。」

68: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:34:02.87 ID:OwNF2uiQ0
放課後

まどか「今日はマミさんの家に行くことになってるんだよね。」

さやか「へえ、マミさんのところに。」

仁美「マミさんって誰ですか?」

まどか「巴マミ。1つ上の先輩で、魔法少女仲間なの。」

さやか「今は魔法少女じゃないんでしょ?」

まどか「力は少し残ってるんだよ。」

さやか「マミさんによろしくねー」

教室のドアの前

中沢「なあ、ちょっと顔貸してくれるか?」

まどか「え?」

69: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:36:33.85 ID:OwNF2uiQ0
中沢「今朝は悪かったな。ぶつかっちゃって。」

まどか「こちらこそごめんなさい」

中沢「バナナの皮に滑って転んじまった。」

中沢「うっかりしてたよ。あんなところにバナナの皮が落ちてたなんて気づかなかった。」

まどか「バナナの皮が落ちてたんだ。」

中沢「鹿目さん、知ってるんだろ?俺の秘密」

まどか「え? なんのこと?」

中沢「俺は異常に体重が重いってことだよ。」

まどか「うん・・・、そうみたいだね・・・。」

中沢「中1くらいのころだったかな。一匹の亀に出会って、こんな状態にされたのは。」

中沢「俺は君に、秘密を黙っててもらうには何をすればいいんだ?」

中沢「土下座でもすればいいのか?」

まどか「そんなことしなくったって、誰にも言わないよ。」

中沢「口が裂けても言わないか?」

まどか「うん」

中沢「そう。ありがとう。」

中沢「じゃあ君と話すのはこれで最後」

中沢「明日からは今までどおり無視してくれ。」

70: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:38:31.69 ID:OwNF2uiQ0
まどか「待って」

中沢「なんでついてきてるんだよ。」

私は、中沢君の力になってあげたかった。

まどか「私、中沢くんの助けになれないかと思って。」

中沢「ふざけんなよ。君に何ができるって言うんだ。」

中沢「ほっといてくれよ。」

まどか「私、魔法少女の先輩がいるの。」

まどか「その人、こういう怪異現象に詳しいから。」

71: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:40:16.45 ID:OwNF2uiQ0
まどか「巴マミ、1つ上の2年生で、魔法少女の先輩。」

まどか「実は私、魔法少女を目指してたの。」

まどか「だけどワルプルギスの夜が倒されたことで魔女がみんな倒されちゃって、魔法少女制が廃止されて魔法少女になれなくなっちゃったの。」

中沢「魔法少女制が廃止されたってのは聞いたことある。」

まどか「マミさんは私の尊敬する先輩だから、失礼のないようにね。」

中沢「わかってる。」


マミホーム

まどか「こんにちは、マミさん。」

マミ「鹿目さん、いらっしゃい。今お茶とケーキの準備をするわね。」

マミ「あら鹿目さん、また男の子を連れてきたのね。」

まどか「人をそんな安いキャラ設定にしないで下さい。」

72: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:43:30.54 ID:OwNF2uiQ0
マミ「初めまして。巴マミです。」

中沢「初めまして。中沢祐樹です。」

ほむら「こんにちは、まどか。」

まどか「ほむらくんも来てたんだ。」

中沢「暁美さんもいるんだ。」

まどか「ほむらくんがときどき性別が変わるのは知ってると思うけど、マミさんの助けで1日おきだったのを1週間おきに伸ばせたんだよね。」

中沢「そんなことがあったんだ。」

ほむら「だからマミのこと信頼していいよ。僕の証言もあるから。」

まどか「中沢君、ケーキの味はどう?」

中沢「こんな美味しいもの食べられたのは久しぶりです。」

マミ「そう。ありがとう」

73: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:44:44.13 ID:OwNF2uiQ0
まどか「マミさん、中沢君は・・・」

中沢「いいよ。自分で説明する。」

中沢「中1のころからなんですけど、体重が異常に重たくなったんです。」

それから中沢は事情を話した。

マミ「亀の怪異、重い亀ね。」

マミ「地域によっては重い亀ではなく想い神だと言ってるところもある。」

マミ「今回は暁美さんのときと違って悪意をもって取り付いたんじゃない。」

マミ「だからこれから神様にお願いするの。」

まどか「お願いしたら中沢くんの体重を元に戻してくれるんですか?」

マミ「おそらくね。今回は私じゃなくて鹿目さんにやってもらおうと思うわ。」

74: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:56:04.82 ID:OwNF2uiQ0
それから別の部屋で

まどか「台本通りにやるように言われた。」

まどか「まず中沢君が私に質問して。」

中沢「わかった。」

中沢「君の名前は」

まどか「鹿目まどか。」

中沢「通ってる学校とクラスは」

まどか「風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校、1年1組。」

中沢「血液型は」

まどか「A型」

中沢「一番好きな小説は」

まどか「ライトノベルだけど、BL学園。」

中沢「好きな音楽は」

まどか「うたプリのマジLOVE1000%」

75: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:56:58.81 ID:OwNF2uiQ0
中沢「中学校を卒業するときどう思った」

まどか「友達とのお別れが辛くて泣いちゃった。」

中沢「初恋の人はどんな子だった?」

まどか「サッカー部にいた同級生のかっこいい人だった。」

まどか「バレンタインの日に手作りチョコを作って告白したけどフラれちゃった。」

中沢「今までの人生で一番辛かった思い出は?」

まどか「いろいろあったけど、やっぱり中2のバレンタインの日の失恋かな。」

まどか「あの日はずっと泣いてたけど、みんながなぐさめてくれたな。弟が泣いてる私に真っ先に声をかけてくれて、その夜ずっとそばにいてくれたんだ。」

まどか「卒業式のときの友達とのお別れも辛かったけど。」

76: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:57:44.53 ID:OwNF2uiQ0
まどか「次は私が中沢君に質問するよ。」

まどか「あなたの名前は」

中沢「中沢祐樹」

まどか「通ってる学校とクラスは」

中沢「風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校、1年1組。」

まどか「血液型は」

中沢「A型」

まどか「一番好きな小説は」

中沢「ソードアート・オフライン」

まどか「好きな音楽は」

中沢「音楽はあまりたしなみません」

77: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 16:58:39.87 ID:OwNF2uiQ0
まどか「中学校を卒業するときどう思った」

中沢「単純に高校に移るだけだと思いました。」

まどか「初恋の人はどんな子だった?」

中沢「今まで好きになった人はいません。」

まどか「今までの人生で一番辛かった思い出は?」

中沢「・・・」

まどか「どうしたの? 一番辛かった思い出、記憶について聞いてるんだけど。」

中沢「お父さんが浮気して、浮気相手と駆け落ちして家を出て行ったこと。」

まどか「そう」

中沢「いやそれだけじゃなくて」

中沢「お母さんが死んだこと」

中沢「お姉ちゃんが死んだこと」

中沢「そして孤児院に預けられて、一人ぼっちになったこと。」

まどか「中沢君・・・」

78: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:12:27.77 ID:OwNF2uiQ0
・・・
中沢祐樹の回想

小さい頃、俺の名前は斎藤祐樹だった。

人生最初の不幸は4歳のとき。
父が浮気をした。相手の女は既に妊娠していた。

祐樹「お父さん、行かないで・・・。」

父「お父さんも男なんだよ。」

父は浮気相手と駆け落ちした。
お母さんに慰謝料と養育費を払って離婚、家を出て行った。

このとき名字が斎藤から中沢に変わった。
それからは母と4つ年上の姉と3人暮らし。

いろいろなことがあった。小学校4年生の春。
俺と同い年の女の子が白血病になったとき、母がドナーになった。
母は20歳のとき骨髄バンクに登録していた。

「ありがとうございました。あなたは娘の命の恩人です。」

母はその子の両親から感謝されてとても嬉しそうだった。

79: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:14:42.49 ID:OwNF2uiQ0
人生2度目の不幸は11歳、小学校5年生の終わりだった。

その日俺はクラスメートの一条楽と喧嘩をした。
生まれて初めての殴り合いの喧嘩だった。止めてくれた友達に「なんで止めるんだ」と八つ当たりするほどだった。

結局喧嘩は決着がつかず引き分けにおわり、授業が始まるころには先生にばれなくてよかったな、と思ってた。
しかしそのあと校内アナウンスで俺だけ職員室に呼ばれた。
喧嘩のことが先生にばれて怒られるんだと思い最悪だなと思ったのと、なぜ俺だけなんだ、一条はなんで呼び出されないんだと不満に思いながら職員室に行った。
職員室で待ってたのは深刻な顔をしたお姉ちゃんだった。

何がなんだかわからなかった。

祐樹(たかが喧嘩したことくらいで家族を呼び出されるのか?呼び出されるにしてもなんでお母さんじゃないんだ?)

そんなことをと考えていると

先生「お母さんが倒れたんだって。今日は早退してお母さんのところに行ってあげなさい。」

ますます訳がわからなかった。喧嘩の言い訳しか考えてなかったのに。

姉「早く荷物取ってきて。詳しくは移動しながら話すから。」

80: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:22:25.49 ID:OwNF2uiQ0
病院

母「ごめんね心配かけて。全然大丈夫だから。学校早退して大丈夫だった?終わってからで良かったのに。 」

その後病名が発覚した。ガンだった。
発見が遅かったらしく、この状態になると助かる可能性は100人に1人だと言われた。

祐樹「どうしてお母さんがこんな目に。」

祐樹「白血病の女の子を助けたのに、なんでお母さんがガンにならなきゃいけないの?」

母「あの女の子生きてるかな。」

母「私、生きてるとき何もできなかったけど、あの女の子を救えたことがただ1つの自慢なんだ。」

母「だからあの子が生きててくれたら、少しでも私がこの世に生きた意味を残せる。」

春休みは、毎日のように病院に行った。

81: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:23:28.73 ID:OwNF2uiQ0
そして

姉「お母さん、大丈夫?」

祐樹「早く退院してまた楽しく暮らそう」

ピコーン ピコーン ピコーン ピーーーー

祐樹「お母さーーーん」

医師「ご臨終です。18時54分です。」

姉「嘘でしょ? お母さん、嘘って言って。」

お母さんは死んだ。

母の葬儀の後

親戚「2人を引き取ることはできない。」

親戚「2人とも孤児院に預けようと思うんだが。」

姉「私、祐樹と離れたくありません。祐樹は私が育てます。」

姉「バイトでもなんでもして。大学まで行かせます。」

姉「だって私と祐樹は、2人きりの家族だから、一緒にいなきゃダメなんです。」(グス)

祐樹「お姉ちゃん・・・」

82: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:25:36.67 ID:OwNF2uiQ0
それからは姉と2人暮らし。

そして人生3度目の不幸は、俺が12歳で中学1年生、姉が高校2年生のときだった。

姉が修学旅行で海外に行ったとき。

姉「修学旅行に行ってる間、1人で大丈夫?」

祐樹「大丈夫だよ。俺ももう中学生なんだから。」

姉が修学旅行に行った日、クラスメートが家に遊びに来ていた。

一条楽(友人)「どうしてるかな、中沢のお姉ちゃん」

祐樹「今頃みんなで盛り上がってるんじゃない」

祐樹「行けてよかったね。」

修学旅行が終わり、帰ってくるとき事故は起きた。

夕方、テレビを見ていたとき。

83: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:29:25.74 ID:OwNF2uiQ0
それからは姉と2人暮らし。

そして人生3度目の不幸は、俺が12歳で中学1年生、姉が高校2年生のときだった。

姉が修学旅行で海外に行ったとき。

姉「修学旅行に行ってる間、1人で大丈夫?」

祐樹「大丈夫だよ。俺ももう中学生なんだから。」

姉が修学旅行に行った日、クラスメートが家に遊びに来ていた。

一条楽(友人)「どうしてるかな、中沢のお姉ちゃん」

祐樹「今頃みんなで盛り上がってるんじゃない」

祐樹「行けてよかったね。」

修学旅行が終わり、帰ってくるとき事故は起きた。

夕方、テレビを見ていたとき。

84: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:30:19.38 ID:OwNF2uiQ0
テレビの画面上
ニュース速報

XXで飛行機墜落事故。日本人80人が乗車しているとのこと。

祐樹「え?飛行機事故?」

祐樹「ここってお姉ちゃんが行ってたとこ」

祐樹「ま、まさか・・・」

画面

ニュース速報
XXで飛行機墜落事故。修学旅行の○×高校の生徒が死亡。

『番組の途中ですが、ここで飛行機墜落事故のニュースです。』

『日本時間17時ごろ、XXで飛行機が墜落し、乗っていた日本人80人が死亡しました。』

『その中には修学旅行に行っていた○×高校の生徒も含まれるとのころです。』

祐樹「え?」

祐樹「嘘だろ・・・」

祐樹「お姉ちゃーん」

85: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:31:26.30 ID:OwNF2uiQ0
数日後、姉の遺体が帰ってきた。

祐樹「お姉ちゃん・・・。」(グス)

「可哀想。まだ12歳なのにひとりぼっちなんて。」

引き取り手はなく、祐樹は孤児院に預けられることになった。
学校も転校した。このとき見滝原第二中学へ。

孤児院でも新しい学校でも友達はできず一人ぼっち。
1人で泣いてることが多かった。

祐樹「お母さん、お姉ちゃん・・・」(グス)

祐樹「早く僕をそっちに連れてって・・・」(グスグス)

・・・
まどか「大変だったんだね。辛かったんだね。中沢君。」(グス)

話を聞いて思わず涙を流すまどか。

87: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:54:03.25 ID:OwNF2uiQ0
中沢「は! あ、あ、あ・・・・」

マミ「何か見えるの?」

中沢「見えます。あのときと同じ、大きな亀が、見える」

マミ「私に全くは見えないけど。鹿目さんは?」

まどか「私にも見えない。」

中沢「でも俺にははっきり見えます。」

マミ「だったら、言うべきことがあるんじゃないの?」

中沢「はい。」

中沢「ごめんなさい。それからありがとうございました。」

中沢「でももういいんです。」

中沢「自分には無理でした。3人分生きるなんて。」

88: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:55:55.98 ID:OwNF2uiQ0
・・・
中沢祐樹の回想

かつて母も中学生のとき両親をなくし、親戚に育てられた。
その後結婚して子供もできて、ようやく幸せになったと思ったら夫に逃げられ、若くしてガンで死んだ母。

父に捨てられ、母もなくし、弟のために必死に頑張ってきながら飛行機事故で死んだ姉。
最後まで幸せになれないまま死んだ2人。

そのとき中沢祐樹は1匹の亀に出会った。
この世に未練を残しながら命を落とした2人。
自分は2人の分まで生きていくと誓った。3人分生きていくと誓った。
体重が3人分、3倍になったのだ。
・・・
まどか「そりゃ3人分も生きたら疲れちゃうよ。」

中沢「本当はもう生きてたって仕方ない。早くお母さんとお姉ちゃんのところに行きたい。」

まどか「そんなこと言っちゃダメだよ。」

まどか「まだまだ人生楽しいことあるよ。」

89: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:57:27.55 ID:OwNF2uiQ0
中沢「15年生きてきていろんなことを経験して、もう十分だよ。」

中沢「う・・・う・・・」

また泣き出す中沢

まどか「私にもあなたの気持ちがわかる。」

まどか「わかったつもりになってるだけかもしれないけど。」

まどか「私、中沢君と友達になってあげる。」

まどか「中沢君に幸せになってもらいたいもん。」

まどか「だからもう泣かないで。」

中沢「鹿目さん、ありがとう。」

中沢「うん、泣きやむ」

90: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 17:58:35.34 ID:OwNF2uiQ0
中沢「今日はもう時間だからこれで失礼します。」

中沢「あの子、生きてるかな?お母さんがドナーになって助けた白血病の女の子。」

中沢「あの子が生きててくれたら、お母さんがこの世に生きた意味を残せる」

まどか「どうだろうね。」

私は中沢くんのお母さんの話を聞いて、心当たりがあることがあった。

中沢「お母さんみたいに、俺も誰かのために生きて、誰かの身代わりになって死にたい。」


その日の夜

まどか「パパ、私が小学校4年生のときの話をしてほしいんだけど。」

まどか「ちょっと気になることがあって。」

知久「わかった。」

91: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:01:11.47 ID:OwNF2uiQ0
・・・
鹿目まどかの回想

小学校4年生のとき 私は白血病になった。

パパやママもドナーになれず、なかなか見つからなかったとき、1人の女性と適合した。

その人の骨髄移植によって私は一命を取り止めた

知久「ありがとうございました。あなたは娘の命の恩人です。」

・・・
まどか「私のドナーになった人の名前って知ってる?」

知久「確か中沢さんって言ったような」

まどか「そう。教えてくれてありがとう。」

知久(一体なんだったんだ?)

92: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:03:03.46 ID:OwNF2uiQ0
・・・
翌日 学校の屋上

まどか「ねえ、中沢くんって血液型ってA型だよね?」

中沢「うん。昨日言った。」

まどか「中沢くんのお母さんは何型なの?」

中沢「A型。うちの一家はみんなA型だ。お母さんも、お姉ちゃんも、俺たちを捨てて別の女のところに行っちゃったお父さんも。」

まどか「やっぱり」

まどか「私もA型なんだよね。」

まどか「実は私、小学校4年生の春、白血病になったんだよね」

中沢「何?小学校4年生って確かお母さんがドナーになったとき。」

まどか「中沢さんって女性がドナーになった。」

中沢「まさか・・・」

まどか「私が中沢くんのお母さんに命を救ってもらった女の子なの。」

中沢「そうか。君だったんだ。」

93: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:04:40.96 ID:OwNF2uiQ0
まどか「その人はもういないけど、代わりに中沢くんに言うね。」

まどか「ありがとう。私に命をくれて。」

中沢「俺の方こそ、生きててくれてありがとう。」

中沢「君が生きててくれたから、お母さんの人生は決して無駄じゃなかったってわかった。」

中沢「体が軽くなったみたい。」

母が助けた女の子が生きてたことがわかって、母の未練がなくなった。
その瞬間、中沢祐樹の未練もなくなったことで元の体重に戻った。
怪異は解決したのだ。

94: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:05:51.22 ID:OwNF2uiQ0
中沢「俺、もう泣かないよ。だって大切な友達が1人できたから。」

まどか「私のことだよね?」

中沢「そう、君のことだよ。」

中沢「今まで酷いこといったのは謝ります。ごめんなさい。」

中沢「それから・・・」

中沢「ありがとう鹿目さん。俺は君にとても感謝しているよ。」

中沢「これからも仲良くしてくれたら、俺とても嬉しいな。」

まどか「私も、仲良くしてくれたら嬉しい。」

96: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:07:08.66 ID:OwNF2uiQ0
・・・
詢子「まどか、朝だぞ、起きろ!」

タツヤ「お姉ちゃん~、朝~、いい加減に起きなきゃダメだよ。」

まどか「さっき寝たばっかりなのに。」

詢子「さてはまた夜更かししてやがったな」

タツヤ「朝ごはん食べてないのお姉ちゃんだけだよ。」

詢子「おっきろ~!」

・・・
中沢「おはよう。鹿目さん。」

まどか「おはよう。中沢君。」

97: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:08:44.05 ID:OwNF2uiQ0
仁美「あの、まどかさん。中沢さん、最近一体どうしちゃったんですか?」

仁美「中学時代から見てますけど、あんな楽しそうな中沢さん見たことがありませんよ。」

さやか「人が変わったみたいだよね。」

まどか「さて、何があったんだろうね。」

さやか「まどかとだけ話すようになったから聞いてるんだよ」

まどか「そうかな?」

さやか「絶対あいつと何かあったな。」

まどか「実は中沢君の相談に乗って上げたんだよね。」

さやか「それだけ?」

第2話 終わり

98: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:48:45.24 ID:OwNF2uiQ0
第2.5話 バイオリン!
きょうすけミュージック

まどか「私の今日の下着の色は何色でしょう?、はい中沢君」

中沢「そんなのわかるか」

まどか「答えは黄色でした。あと上下同じ色ね。」

まどか「ちなみに中沢君とぶつかって中沢君に出会った日は一番お気に入りのピンクのブラだったんだよね。」

まどか「中2のバレンタインの日に失恋したときもこのブラだったんだよね。」

まどか「そういえばあれ以来私ブラのサイズ変わってないんだな。」

中沢「そう」

まどか「じゃあ私がブラをつけ始めたのはいつ頃からでしょうか?」

中沢「わからん」

99: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:50:41.83 ID:OwNF2uiQ0
まどか「私の場合は小学校6年生、卒業する直前くらいだったかな。」

まどか「でも実際は中学に入ってからだったんだよね。」

まどか「ブラデビューの時期って一番多いのは小学校5年生からみたいだよ。」

まどか「さやかちゃんがブラ着け始めたのも小学校5年生くらいだったかな。」

まどか「マミさんはもっと早く小学校4年生になる前からみたい。」

中沢「そこまで女子のプライバシーを言われてもコメントに困る」

まどか「まあ胸の成長期はブラを着けてないと胸が服にこすれて痛かったんだけど、今は特に必要ないんだよね。」

まどか「私は胸が揺れることないし、支える胸もないし。」

まどか「だから普段家にいるときは  ブラだったりする。」

中沢「え?」

100: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:51:38.23 ID:OwNF2uiQ0
まどか「だって窮屈だし。」

中沢「そういう話よく男子の前でできるな」

まどか「私は変態ですから」

まどか「男の子ってこういう話好きなんでしょ?」

中沢「まあ嫌いではない」

まどか「やっぱり中沢君も思春期の男の子なんだね。」

中沢「そう思うんならそう思っていいよ。」

101: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:53:14.02 ID:OwNF2uiQ0
中沢「鹿目さんの名前、俺の姉と同じ名前なんだよな。」

まどか「そうなの?」

中沢「うん。お姉ちゃんの名前、中沢まどかっていうんだ。両親が離婚する前は斎藤まどかただったんだよな。」

中沢「それに母の血をもらってるってことは、鹿目さんには母と姉の面影があるのかな、って思って。」

中沢「バカだな俺」

まどか「中沢君が私に亡くなった2人の面影を感じるなら感じていいよ。」

中沢「鹿目さんと話してると嫌なことも忘れられる。姉が死んでからこんな生きてて楽しいと思えることなかったよ。」

102: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:54:09.82 ID:OwNF2uiQ0
私は軽音楽部に入部した。

軽音楽部には私と、仁美ちゃん、上条君、ほむら君など多数。
そして今日中沢君も入った。

仁美「この部に入れば放課後にティータイムが楽しめると思ったのですが」

まどか「それは部員が5人しかいないからでしょ。この学校の軽音部は部員が多いからそんなのんびりしていられないよ。」

ほむら♂「軽音部って文化系のクラブじゃ吹奏楽部あたりとならんで人気あるクラブでしょう。あのアニメが異常なんですよ。」

恭介「この軽音部はサバイバル。例のアニメで言えばジャズ研みたいなものだ。」

中沢「俺はあまり部活に出れなくて悪いな」

まどか「仕方ないよ。中沢君には色々事情があるんだし。」

仁美「上条さんはギターじゃなくてバイオリンなんですね。」

恭介「そうだよ。」

103: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:55:40.39 ID:OwNF2uiQ0
まどか「バイオリンのバンドって珍しいけど。」

恭介「たまにはいいんじゃないか。」

まどか「仁美ちゃんはピアノを習ってたんだよね」

仁美「はい、幼稚園のころから10年以上ピアノをやってます。」

まどか「中沢君はギターができるんだっけ」

中沢「母と姉がギターをやっていたからな。」

恭介「それだと僕とは別のバンドになりそうだね。」

まどか「私はボーカル志望だからどこでもいいんだけど」

まどか「これを機会にギターも習っておきたいな」

104: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:57:08.63 ID:OwNF2uiQ0
恭介「じゃあ鹿目さんと志筑さんとさやかと女の子のときの暁美さん、それと女子2人くらいでガールズバンドを組んでみるのはどうだろう?」

まどか「なんでさやかちゃん? さやかちゃんは軽音部じゃないでしょ。」

恭介「ゲストってことでいいじゃん。」

恭介「鹿目さんとさやかは小学校からの友達で仲がいいから、いいバンドが組めると思うけどな。」

恭介「名づけて魔法少女バンドなんて」

まどか「さやかちゃんは魔法少女でもないから」

105: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 18:59:21.58 ID:OwNF2uiQ0
ある日の朝

ジャーンプ

恭介「よ、鹿目さん。奇遇だな!」

まどか「こんな仕組まれた奇遇がありえるか!」

恭介「うんうん」

まどか「さっきからどうしたの?」

恭介「こんな仕組まれた奇遇がありえるか、か」

恭介「思いつきそうで思いつきそうにない、見事に状況に即した一言だったな、と。」

恭介「當意即妙とはこのことだ。」

恭介「うん、そうなのだ。実は僕は鹿目さんを追いかけてきたのだ。」

まどか「だろうね。知ってたよ。」

恭介「そうか!知っていたか!」

恭介「さすがは鹿目さんだ! 僕のような若輩がやることは全てお見通しなのだな。」

恭介「気兼ねが悪くて面映い限りではあるが、しかし素直に感服するばかりだぞ。」

106: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 19:01:48.87 ID:OwNF2uiQ0
まどか「ねえ上条君、今日は何の用なの?」

恭介「鹿目さんは魔法少女なんだよな?」

まどか「そうだともいえるし、そうでないともいえる。私は魔法少女になれなかったんだよ。」

恭介「魔法少女に関する知識はあるんだよね?」

まどか「うん。魔法少女の先輩がいるしね。」

恭介「今日時間あるかい?2人で話がしたい。」

まどか「放課後でいいじゃん。同じ部活なんだし。」

恭介「そうか。じゃあ放課後な。」

107: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 19:02:42.80 ID:OwNF2uiQ0
仁美「今の方、上条さんですよね?」

まどか「そうだね。」

仁美「突然2人きりで話がしたいだなんて」

仁美「もしかして上条さん、まどかさんのことが好きなんじゃないですか?」

まどか「え? そんなわけないよ。」

まどか「仁美ちゃんじゃないんだから、ある日突然モテモテになったりするわけないよ。」

仁美「私の乙女の感では、今日上条さん、まどかさんに告白するでしょう。」

仁美「どうしますか?」

まどか「私はそういう、なんでもかんでも恋愛感情で説明しちゃう風潮っていうのはあんまり好きじゃないんだよね。」

まどかまどか(男の子同士なら好きだけど)

まどか「上条君は昔からさやかちゃんと仲がいいんだし、ありえないよ。」

108: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 19:03:39.45 ID:OwNF2uiQ0
まどか「で話って何?」

恭介「実は僕も魔法少女なんだ。」

まどか「そうだったの?」

恭介「いや、僕は男だから正しくは魔法少年か。」

まどか「そうだね。」

恭介「君も魔法少女になろうと思ってたってことは、キュゥベえのことは知ってるんだよね?」

まどか「え?」

恭介「君はどんな願い事で魔法少女になろうと思ったんだ?」

まどか「願い事って? それにキュゥベえって何?」

恭介「キュゥベえを知らない? 魔法少女はみんなキュゥベえと契約して魔法少女になるはずだよ。」

109: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 19:04:44.19 ID:OwNF2uiQ0
まどか「え? 違うよ。」

まどか「魔法少女の養成所、魔法学園に行って、魔法少女選抜試験に合格して魔法少女として認められるんだよ。」

恭介「魔法学園? 選抜試験? そんなのがあるのか?」

恭介「僕のときはなかったけど」

まどか「そろそろ部活行かなくちゃ」

恭介「そうだね。」


恭介「じゃあ行くよ」

仁美「1・2・3・4」

こうして練習がスタートした。

第2.5話 終わり

111: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 20:23:29.31 ID:OwNF2uiQ0
主人公・メインヒロイン

鹿目まどか CV:米澤円
見滝原小学校→見滝原中学校・魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
魔法少女候補生。魔法学園で常にトップクラスの成績だったが、佐倉杏子によって魔女が倒されて魔法少女制度が廃止されて魔法少女になれなかった。
現在は風見野健康福祉大学見滝原育英高校の生徒や親族にまつわる怪異の事件を解決している。
初恋は中学2年生のとき。小学校4年生のときに白血病になったが祐樹の母がドナーとなって骨髄移植をし一命を取り止めた。
実は腐女子で変態という面を持っている。泣き虫で感動モノに弱い。

中沢祐樹 CV:松岡禎丞
見滝原第二中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
亀に行き会った少年。まどかのクラスメイト。
4歳のときに父が浮気をして浮気相手と駆け落ちし、小学校5年生のときに母をガンでなくす。
その後4つ上の姉と2人暮らしをしていたが中学校1年生のときに姉も飛行機事故で死亡し、僅か12歳で独り身となり児童養護施設に預けられた。
それから一人ぼっちで泣いていたが、まどかと出会って生きる希望を取り戻した。

暁美ほむら CV:男 水島大宙 女 川澄綾子
魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
猫に魅せられた少年。魔法少年候補生。
生まれたときの性別は男性だが、猫の怪異にかかって1日おきに性別が変わるようになった。その後まどかとマミによって1週間おきくらいに間隔が伸びた。

112: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/18(日) 20:24:59.10 ID:OwNF2uiQ0
メインキャラ
上条恭介 CV:間島淳司
見滝原小学校→見滝原中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
バイオリンの名人。軽音楽部の部員。まどかの小学校からの同級生。

巴マミ CV:戸松遥
見滝原中学校・魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
魔法少女。怪異マニア。まどかたちに怪異への対処法をアドバイスする。

美樹さやか CV:竹達彩奈
見滝原小学校→見滝原中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
まどかの小学校からの同級生。女子サッカー部の部員。

まどかの親族
鹿目 知久 CV:安元洋貴
まどかの父。専業主夫。知識が豊富。
優しく穏やかな性格で、詢子を心から尊敬して陰から支えていくことに誇りを持っている。

鹿目 詢子 CV:後藤邑子
まどかの母。キャリアウーマン。
夫の知久によれば仕事が好きなのではなく、頑張ることが好きなのだとされる。

鹿目 タツヤ CV:豊崎愛生
まどかの5つ下の弟で愛称は「たっくん」。小学校5年生。
失恋したときのまどかを慰めた。

その他
佐倉 杏子 CV:生天目仁美
最強の魔女「ワルプルギスの夜」を倒した魔法少女。魔法学園を飛び級で卒業しそのまま最強の魔法少女になった。彼女の活躍によって魔女結界が崩壊し、魔法少女制度が廃止された。

志筑 仁美 CV:下屋則子
見滝原小学校→見滝原第二中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
まどかのクラスメート。軽音楽部の部員。まどか・さやかとよく話をしている。
祐樹とは中学校の同級生。

諏訪 京太郎 CV:福山潤
まどかの初恋の相手。見滝原中サッカー部のエース。
中学2年のバレンタインの日にまどかに告白されたが「それほど好きではない」と言って断った。
タツヤ編のメインキャラ。

越谷 卓 CV:杉田智和
旭丘分校→灘高校→東京大学
健大育英高校1年1組の担任。
小・中学校時代はクラスメートは女子ばかりで、高校は男子校。
女だらけの学校も男だらけの学校も経験してるというのが自慢。

116: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:52:36.93 ID:+5cQu+cD0
第3話 怪異少年ユーノ☆フェレット

とある日曜日

私は1人で公園にいた。散歩に出て、たまたまこの公園に行き着いてしまった。
しかし日曜日の公園に私しかいないなんて、まるで世界に私1人しかいないみたい。
というのはいくら大げさだとしても、まるでこの公園の所有権が私にあるみたいだった。

そこに小学生くらいの男の子がいた。でもすぐに走っていってしまった。
また1人か。

そのとき

「よう!鹿目さん。」

「中沢くん?」

「こんなところで会うなんて奇遇だね。」

「何してたの?」

「ちょっと散歩。中沢くんは?」

「俺も散歩。」

117: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:53:12.22 ID:+5cQu+cD0
「鹿目さん、ちょっと隣に座っていい?」

「君と話がしたい。」

「あ、いいよ。」

「ベンチを1人で独占していることに、若干の心苦しさを感じていたところだから。」

「そう。それなら遠慮なく。」

「この間のこと、改めてお礼を言わせてもらおうと思って。」

「巴さんにもお礼言わないとね。」

「お礼だなんて別にいいよ。私は何もしてないし、中沢くんが1人で助かっただけだから。」

「私に関して恩を感じるとか、そういうのはやめにしとこうよ。」

「私も中沢君に恩を感じてはいるけど。」

「これから仲良くやって行きにくくなるでしょ。」

「仲良く、ね。」

118: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:54:10.84 ID:+5cQu+cD0
「俺は鹿目さんのこと親しく思っていいのかい?」

「そりゃもちろん」

「でも俺はあまり友達を作る人間ではないからな。」

「ついこの間まで。もっと言うと鹿目さんに出会うまでは。」

「つまりね、鹿目さんがなんと言おうと、俺は君にお返しがしたいという思うんだ。」

「それが終わって初めて俺たちは・・・。」

「対等な友達同士になれると思うの。」

「そういうわけで鹿目さん、何か俺にしてほしいことはないかい?」

「本当になんでもいいぞ。1つだけなんでも願いを叶えてあげる。」

「金銀財宝でも不老不死でも満漢全席でも」

まどか(いや、最後のはちょっと・・・、というより)

まどか「あなたは神をも越える力を持ってるというの?」

119: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:54:57.74 ID:+5cQu+cD0
ちょっと書き直します

121: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:56:20.56 ID:+5cQu+cD0
第3話 怪異少年ユーノ☆フェレット

とある日曜日

私は1人で公園にいた。散歩に出て、たまたまこの公園に行き着いてしまった。
しかし日曜日の公園に私しかいないなんて、まるで世界に私1人しかいないみたい。
というのはいくら大げさだとしても、まるでこの公園の所有権が私にあるみたいだった。

そこに小学生くらいの男の子がいた。でもすぐに走っていってしまった。
また1人か。

そのとき

中沢「よう!鹿目さん。」

まどか「中沢くん?」

中沢「こんなところで会うなんて奇遇だね。」

中沢「何してたの?」

まどか「ちょっと散歩。中沢くんは?」

中沢「俺も散歩。」

122: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:56:58.31 ID:+5cQu+cD0
まどか「鹿目さん、ちょっと隣に座っていい?」

中沢「君と話がしたい。」

まどか「あ、いいよ。」

まどか「ベンチを1人で独占していることに、若干の心苦しさを感じていたところだから。」

中沢「そう。それなら遠慮なく。」

中沢「この間のこと、改めてお礼を言わせてもらおうと思って。」

中沢「巴さんにもお礼言わないとね。」

まどか「お礼だなんて別にいいよ。私は何もしてないし、中沢くんが1人で助かっただけだから。」

まどか「私に関して恩を感じるとか、そういうのはやめにしとこうよ。」

まどか「私も中沢君に恩を感じてはいるけど。」

まどか「これから仲良くやって行きにくくなるでしょ。」

中沢「仲良く、ね。」

123: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 21:57:27.28 ID:+5cQu+cD0
中沢「俺は鹿目さんのこと親しく思っていいのかい?」

まどか「そりゃもちろん」

中沢「でも俺はあまり友達を作る人間ではないからな。」

中沢「ついこの間まで。もっと言うと鹿目さんに出会うまでは。」

中沢「つまりね、鹿目さんがなんと言おうと、俺は君にお返しがしたいという思うんだ。」

中沢「それが終わって初めて俺たちは・・・。」

中沢「対等な友達同士になれると思うの。」

中沢「そういうわけで鹿目さん、何か俺にしてほしいことはないかい?」

中沢「本当になんでもいいぞ。1つだけなんでも願いを叶えてあげる。」

中沢「金銀財宝でも不老不死でも満漢全席でも」

まどか(いや、最後のはちょっと・・・、というより)

まどか「あなたは神をも越える力を持ってるというの?」

124: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:01:31.28 ID:+5cQu+cD0
中沢「当たり前だ」

まどか(肯定した!)

まどか「孤児院の中沢くんには無理でしょ。」

中沢「でもまあ確かに俺としてはもっと個人的なお願いのほうが助かるのは事実だな。」

中沢「単純になんか困ってることとかない?」

まどか「困ってることね。」

まどか「実は昨日、弟と喧嘩したんだ」

中沢「そうか。それはいまいち力になってやれそうもないな。」

まどか「あんなこと言っといてそれか」

まどか「じゃあ今日1日私といろいろ見て回ってよ。」

中沢「え? そんなことなら。」

まどか「近くのクレープ屋さんいかない?」

中沢「行く。クレープ食べたい。」

125: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:02:32.86 ID:+5cQu+cD0
クレープ屋
まどか「ここのクレープ美味しいでしょ」

中沢「そうだね。」

まどか「これじゃまるでデートみたいだね。」

中沢「もうデートってことでいいんじゃないかな。」

中沢「デートして下さいって言ったようなもんじゃん。」

まどか「私たち恋人同士みたい・・・」


まどか「ん?」

目に入ったのはさっき公園にいた男の子

まどか(あの子さっきもいたよね。もしかして迷子)

まどか「ちょっとここで待ってて」

中沢「いいけど、どこかに行くの?」

まどか「小学生に話しかけてくる。」

中沢「小学生が好きなのか? ロリコンかショタコンなの?」

まどか「そんなんじゃないよ!」

まどか「あの子迷子みたいだから」

126: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:04:12.33 ID:+5cQu+cD0
まどか「ねえどうしたの?道にでも迷ったの?」

「話しかけないで下さい。あなたのことが嫌いです。」

まどか(初対面でいきなりそれ?)

まどか「ねえ君迷子なんでしょ?どこに行きたいの?そのメモ貸してよ。」

「・・・」

まどか「私、鹿目まどかっていうの」

「まどかさんですか。」

まどか「君はなんて名前なの?」

ユーノ「僕はユーノ・スクライアです。お父さんとお母さんがくれた大切な名前です。」

まどか「そうだね。私の名前もパパとママがくれた大切な名前だよ。」

まどか「ユーノ君ってもしかして外人かハーフ?」

ユーノ「まあ外国人っていえば外国人ですね。どこの国から来たかは言えないですけど。」

ユーノ「日本名だと田中翔って言います。」

まどか「そうなんだ。」

ユーノ「とにかく話しかけないで下さい。僕はお前のことが嫌いだ。」

127: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:06:03.46 ID:+5cQu+cD0
まどか「なんで? 私は君に危害を加えたりしないよ。」

まどか「この街に住んでる人間で、私くらい人畜無害な人間なんていないよ。」

ユーノ「わかりました。警戒のレベルを下げましょう。」

ユーノ「では鬼畜さん」

まどか「鬼畜さん! 誰のことよそれは!」

ユーノ「怒鳴られました。」

まどか「怒鳴ったのは悪かったけど、でも鬼畜さんは酷いって。誰でも怒鳴るって。」

ユーノ「ではなんとお呼びしましょう?」

まどか「そりゃ普通に呼べばいいよ。」

ユーノ「ならばまどかさんで」

まどか「普通でいいな。普通最高。」

ユーノ「僕はまどかさんのことが嫌いです。」

ユーノ「迅速にどっか行っちゃって下さい。」

128: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:07:23.96 ID:+5cQu+cD0
まどか「いや、君迷子なんでしょ?」

ユーノ「この程度の事態、僕は全く平気です。」

まどか「強がらないで。」

ユーノ「強がってません。」

中沢「どうかしたか?」

まどか「この子道に迷ってるっぽいんだよ。」

まどか「なんか力になれるかなって思って。」

中沢「そう。なるほど。」

中沢「事情はわかった。」

まどか「さっきメモをお姉ちゃんに見せてよ。」

129: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:08:02.17 ID:+5cQu+cD0
まどか「うーん、ここ隣町の風見野だね。」

中沢「そこなら俺が昔住んでた近くだ。」

まどか「そうなの?じゃあ中沢くんはこの住所とかわかる?」

中沢「わかると思う」

まどか「それは助かる」

中沢「細かいところまではさすがに無理だけれど、その辺はたどり着けばフィーリングでわかるでしょ。」

中沢「じゃあ行こう」

まどか「ユーノ君行くよ」

ユーノ「どこへですか?」

まどか「だからこのメモの住所。あのお兄ちゃんがわかるから案内してくれるって。」

まどか「よかったね。」

ユーノ「はー、案内ですか。」

まどか「あんた迷子なんでしょ?」

ユーノ「迷子です。僕、フェレットの迷子です。」

まどか「フェレット?」

中沢「ユーノ君っていうのか。俺は中沢祐樹。」

ユーノ「話しかけないで下さい。あなたのことが嫌いです。」

中沢「なんだよ。生意気だな。」

130: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:11:05.31 ID:+5cQu+cD0
まどか「ユーノ君、こうみえても私は魔法少女を目指してたんだよ。」

まどか「最強の魔女ワルプルギスの夜が倒されちゃって、魔法少女制が廃止されて魔法少女になれなかったんだけど。」

ユーノ「そうなんですか。」

中沢「この次の停留所から風見野市だよ。」

『次は・・・』

中沢「違う!。ここは左に曲がるはずなのに。」

まどか「乗るバスを間違えたってこと?」

中沢「そんなはずはない。確かに風見野駅行きに乗っただろ。」

まどか「次のバスで引き換えしましょ。今度こそ間違えないように。」

中沢「これで間違いないよな。」

131: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:12:54.76 ID:+5cQu+cD0
・・・
まどか「ねえユーノ君」

ユーノ「なんでしょうまどかさん」

まどか「この住所の場所には一体何があるの?」

ユーノ「ふーんだ。話しません。黙秘権を行使します。」

まどか「教えないと連れてってやらないよ。」

ユーノ「別に頼んでません。1人で行けます。」

まどか「でも迷子でしょ?」

ユーノ「だったらなんですか?」

まどか「いやユーノ君、向学のために教えてあげるけど、そういうときは誰かを頼ればいいんだよ。」

ユーノ「自分に自身がもてないまどかさんあたりはそうすればいいです。気の済むまで他人を頼ってください。」

ユーノ「でも僕はそんなことする必要がないんです。僕にとってはこの程度日常自販機なんですから。」

まどか「わかりましたよお坊ちゃま。お願いです。この住所の場所に一体何があるのかどうかわたくしめに教えてくださいませ。」

ユーノ「言葉に誠意がこもってません。」

まどか(たっくんならこの手で確実に落ちるけど、ユーノ君はバカな子供をあしらう様には行かないというわけか。)

まどか「お坊ちゃん。飴玉をあげよう。」

ユーノ「わーい、なんでも話します。」

バカな子供だった。

ユーノ「その住所は高町さんという方が住んでいます。」

まどか「で? どういう知り合いなの?」

ユーノ「親戚です。」

まどか「親戚ね」


中沢「今度こそ次の停留所から風見野市だ」
『次は・・・』

中沢「え?」

中沢「どうなってるんだよ! おい!こら!」

132: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:15:17.77 ID:+5cQu+cD0
中沢「こんなのってありか」

まどか「今度は歩いて行ってみよう」

まどか「途中で通り過ぎた三叉路を左。それで風見野につくはずだよね。」

ユーノ「ところでかもめまどかさん」

まどか「私の名前を鳥みたいに呼ばないでよ。私の名前は鹿目まどかだよ。」

ユーノ「失礼、噛みました。」

まどか「違う。わざとだ。」

ユーノ「かみまみた。」

まどか「わざとじゃない?」

ユーノ「仕方がありません。誰だって言い間違いをすることくらいはあります。」

ユーノ「それともまどかさんは生まれてから一度も噛んだことがないというのですか?」

まどか「ないとは言わないけど、少なくとも人の名前を噛んだりはしないよ。」

ユーノ「では、バスガス爆発と3回言ってみて下さい」

まどか「それ人の名前じゃないじゃん」

ユーノ「いえ人の名前です。知り合いに3人ほどいます。」

まどか「バスガス爆発 バスガス爆発 バスガス爆発」

ユーノ「夢を食べる動物は?」

まどか「バク?」

ユーノ「残念!夢を食べる動物それは。」

ユーノ「人間です」

まどか「うまいこと言ってんじゃないよ。」

133: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:16:12.30 ID:+5cQu+cD0
中沢「なああの三叉路までこんなに距離あったっけ。」

まどか「もうとっくについてなきゃおかしいよ」

中沢「う・・・?」

まどか「あなたも私も、あんな大きな三叉路を気付かずに素通りするほどバカじゃないはずだよね。」

中沢「こいつは幻覚か何かか?」

まどか「何をしているの?」

中沢「GPSのナビゲーションシステムを使ってみようと思って」

中沢「え?」

まどか「どうしたの?」

中沢「急に圏外になってしまったぞ」

中沢「なんでだろう?」

ユーノ「多分無理だと思います。」

まどか「え?」

ユーノ「何度言ってもたどり着けないんですから。」

ユーノ「僕はいつまでもたどり着けないんです。お母さんのところにはたどりつけません。」

ユーノ「僕はフェレットの迷子ですから。」

134: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:18:43.99 ID:+5cQu+cD0
電話

マミ『マヨイタチね。フェレットはイタチ科。人を迷わせる怪異で数え切れないくらいにいっぱいいるけど、そのタイプでフェレットというならマヨイタチで間違いないでしょ。』

どうしてもたどり着けないので、私たちはマミさんの家に相談に行くことにした。

まどか「ねえユーノ君」

まどか「そういえばさっきお母さんって言ってたけど、高町ってのは親戚の家じゃなかったの?」

ユーノ「母親だって親戚のうちでしょ。」

まどか「そりゃそうだけど。」

ユーノ「それにお母さんといっても残念なことにもうお母さんじゃありませんから。」

ユーノ「高町ってのは母親の旧姓です。」

ユーノ「母の誕生日の日に母の家に行こうと思って、道に迷ってしまって」

まどか「そのときフェレットに会ったってわけか」

ユーノ「会ったというかよくわかりませんが。」

ユーノ「それと僕のことはできれば翔君とお呼び下さい。」

まどか「そう」

135: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:19:20.81 ID:+5cQu+cD0
まどか「こんにちは、マミさん。」

マミ「いらっしゃい鹿目さん。お茶とケーキの準備はできてるから。」

マミ「あら鹿目さん、今日はまた別の男の子を連れてきたのね。それに中沢さんと2人も。」

まどか「またその台詞ですか。」

まどか「この子はユーノ・スクライア君。日本名は田中翔君。」

マミ「初めまして、巴マミです。」

ユーノ「は、初めまして。」

中沢「巴さん、この間はありがとうございました。」

中沢「お礼を言っといてなんですけどまたお世話になることになりました。」

マミ「それにしてもよくもこんな短期間にいろいろな怪異と男の子に出会えるものね。鹿目さんは。」

まどか「怪異に行き会ったのは私じゃないですよ。」

マミ「そうなの?」

まどか「フェレットに行き会ったのはこのユーノ・スクライアって名前の子供ですよ。」

マミ「ユーノ・スクライアって外人かハーフなの?」

まどか「外国人みたいです。」

136: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:20:53.22 ID:+5cQu+cD0
マミ「今回のマヨイタチ対策は風見野市に詳しい中沢さんに伝えておこうと思うの。」

まどか「対策ってそれだけ? 中沢君のときみたいなことはやらないんですか?」

マミ「必要ないわよ。フェレットは亀ほど厄介じゃない。神様じゃないからね。どちらかというとお化けね。」

マミ「幽霊というべきか」

まどか「幽霊・・・ですか?」

マミ「鹿目さんとユーノ君には別室で待っててもらえないかしら。」

マミ「まあ鹿目さんにはいてもらっててもいいんだけど、その子1人だと心配だと思うし。」

まどか「わかりました。」

137: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:22:07.07 ID:+5cQu+cD0
ユーノ「ところでゆりかもめまどかさん」

まどか「私の名前をお台場の乗り物みたいに呼ばないでよ。私の名前は鹿目まどかだよ。」

ユーノ「失礼、噛みました。」

まどか「違う。わざとだ。」

ユーノ「かみまみた。」

まどか「わざとじゃない?」

ユーノ「仕方がありません。誰だって言い間違いをすることぐらいはあります。」

ユーノ「それとも、まどかさんは生まれてから一度も噛んだことがないというのですか?」

まどか「ないとは言わないけど、少なくとも人の名前を噛んだりはしないよ。」

ユーノ「では」

ユーノ「生ムミ生モメ生ママモと3回言って下さい。」

まどか「あんたが言えてないじゃん。」

ユーノ「生モメだなんていやらしいです」

まどか「言ったのはあんただからな。」

ユーノ「生ママモだなんていやらしいです」

まどか(そのいやらしさは私にはわからないが)

138: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:24:25.09 ID:+5cQu+cD0
中沢「お待たせ。」

中沢「あのな、マヨイタチから開放される方法はとても簡単なのだそうだ。」

中沢「鹿目さん、フェレットについていくから迷うのであって、フェレットから離れれば迷いはない、だって。」

まどか「ついていくから迷う?」

中沢「フェレットの場合、対象となっている人間のほうから怪異のほうによっているらしいんだ。」

中沢「だから鹿目さんがカタツムリから離れればそれでいいというわけ」

まどか「いや私じゃないでしょ。翔君がだよ。」

まどか「でもそれなら、おかしいよ。翔君は別に自分からカタツムリについていってるわけないよ。」

中沢「わかってるの鹿目さん。その子、そこにはいないんだよ。」

中沢「そこにはいないし、どこにもいない。」

中沢「ユーノ・スクライア君っていうんだっけ。」

中沢「その子、もう死んでるんだよ。」

中沢「だからその子は怪異に取り付かれてるんじゃなくて、怪異そのものなんだ。」

139: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:25:21.64 ID:+5cQu+cD0
・・・
ユーノ・スクライア 田中翔の回想

20年以上前、あるところで1組の夫婦がその関係に終焉を迎えました。
1人息子は父親が引き取ることになりました。
時が過ぎ、男の子は自分の母親の顔が思い出せなくなっていたのです。
母親の写真を見ても、本当にそれが自分の母親なのかどうかわからなくなっていました。
だから男の子は母親に会いに行くことにしました。
母親の誕生日の日に
けれど男の子はたどりつけませんでした。母親の家にはたどりつけませんでした。
なんででしょう? どうしてでしょう? 信号は確かに青色だったのに。

1997年11月16日のことでした。
・・・・

ユーノ「その男の子というのが僕です」

まどか「以来、ずっと迷ってるっていうの?」

140: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:26:26.02 ID:+5cQu+cD0
中沢「目的地にたどりつけなかったものが、他者の帰り道を阻害する。」

中沢「それがマヨイタチだそうだ。」

中沢「巴さんがこう言っていたよ。」

中沢「マヨイタチび会うための条件というのは、家に帰りたくないと望んでいること、なんだって。」

中沢「まあ魔法少女にも見えるみたいだけど。」

中沢「俺は孤児院が家だけど、いつも一人ぼっちだから帰りたくないと思ってたのはあったな。」

まどか「そういえば私もタツヤと喧嘩して家にいずらくなって、帰りたくないと思っていたかも。」

中沢「マヨイタチへの対処はとても簡単なんだ。最初に言ったように、ついていかずに離れればいい。」

中沢「それだけのこと。」

中沢「そんな悪質な怪異じゃないし、そこまで強力な怪異ではない。まず大きな害はない。」

中沢「そう言ってた。」

141: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:27:29.37 ID:+5cQu+cD0
まどか「それで?」

まどか「私が聞きたかったのはこの子を、翔君をお母さんのところに一体どうやったら連れていってあげられるかってことだよ。」

まどか「この子は私に対して、初対面でいきなりとんでもないことを言ったんだよ。」

まどか「話しかけないで下さい。あなたのことが嫌いです、って。」

まどか「わかる? ついてほしくないからって会う人間全員にそんあ台詞を言わなくちゃいけない子の気持ちがあなたにわかるの?」

まどか「私には全くわからないよ。でも道に迷ってるときに、一人でいるときに、そういうことを言わなくちゃいけない気持ちを、私もあなたも違うかたちで経験してきているはずでしょ?」

まどか「たとえここにいなくても、どこにもいなくても、この子を無事に母親のところに送り届けるのが私の役目だ。」

中沢「そういうと思ったよ。ようやく実感できた。」

142: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:28:22.66 ID:+5cQu+cD0
中沢「鹿目さんに俺の抱えていた問題がバレちゃったとき、鹿目さんはその日のうちに俺に声をかけてくれたよね?」

中沢「鹿目さんはひょっとして俺だから助けてくれたのかな?」

中沢「でもそうじゃなかった。」

中沢「単純に鹿目さんは誰でも助けるだけなんだよ。」

まどか「助けるって大げさだよ」

中沢「でも怪異に行き会ってから、もっと言うと姉が死んでから3年近く、俺の抱えている問題に気付いた人はたくさいんいたけど、鹿目さんみたいなのは初めてだったから。」

中沢「俺が1人で泣いてるのを見て優しく声をかけてくれたのも鹿目さんだけだったし。」

まどか「そりゃ、そうだけど。」

中沢「巴さんからの最後の伝言だ。今回に限り使える裏ワザが1つあるって。」

まどか「裏ワザ?」

中沢「行くぞ」

143: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:29:37.15 ID:+5cQu+cD0
・・・
中沢「あいつから離れればいい。それだけ・・・」

マミ「そう。」

中沢「あいつを母親のところに連れて行く方法はないんですか?」

マミ「多分鹿目さんならあの子をお母さんのところに送っていきたいって言うと思うの。」

マミ「だから今回に限り使えるだろう裏ワザを1つ伝授しておくわ。」

マミ「これはユーノ君に聞かれちゃまずいから、だからユーノ君は別室に待機してもらったの。」

・・・
マヨイタチの、怪異としての属性が幽霊であるのなら、そこには情報的記憶が蓄積しない。
情報的記憶とは、つまり知識だ。
私のような土地勘のない人でも迷わせることができる。
だが知らないことは知らないのだ。いや、知っていても対応は出来ない。
例えば区画整理。新しく作られた道ばかりを選択したルートを使えば、マヨイタチでは対応できない。
バス停から徒歩で15分くらいの距離を1時間以上もかけて、私たちは目的地にたどりついた。

144: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:30:33.77 ID:+5cQu+cD0
中沢「ついたぞ」

まどか「え?」

でも、そこには何もない空き地だった。

まどか「中沢君、ここで間違いないの?」

中沢「ええ、間違いない。」

まどか「こんなことってあるの・・・」

まどか「せっかくたどりついたのに・・・」

ユーノ「う」

ユーノ「う・・・・」(グス)

涙を流している

ユーノ「ユーノ・スクライア、ただいま、帰りました・・・」

145: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:32:58.01 ID:+5cQu+cD0
中沢「お疲れ様でした。鹿目さん。」

まどか「いい話だな・・・」(グス)

まどか「感動した・・・」

中沢「鹿目さん、こういう話弱いね」

まどか「うん・・・」(グス)」

まどか「今回頑張ったのは中沢君だよね」

中沢「そうかもな」

146: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:34:06.00 ID:+5cQu+cD0
まどか「ねえ中沢君、これからは私のこと名前で呼んでよ。」

まどか「まどかって。」

中沢「名前で?」

まどか「うん。だから私も中沢君のこと祐樹君って呼んでいい。」

中沢「・・・鹿目さんがいいなら」

中沢「ま、まどか・・・」

まどか「祐樹君!」

147: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:35:03.46 ID:+5cQu+cD0
・・・
詢子「まどか、朝だぞ!起きろ!」

タツヤ「お姉ちゃん、朝~。起きて~。お姉ちゃん」

詢子「おっきろ~!」

・・・
まどか「うわー遅刻だー!」

ユーノ「おはようございます、鹿目まどかさん。」

まどか「あれ? 何してるの?」

まどか「成仏したんじゃなかったの?」

148: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/19(月) 22:36:44.98 ID:+5cQu+cD0
ユーノ「なんといいますか。」

ユーノ「僕、無事に自爆霊から浮翌遊霊へと出世いたしました。二階級特進というわけです。」

ユーノ「あの、しばらくはこの辺りをうろうろしていると思いますから、みかけたら話しかけて下さいね。」

まどか「そう。それはよかったね。」

まどか(成仏したんじゃないんだ。)

まどか(私の涙返してよ!)

第3話 終わり

150: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:53:05.29 ID:rGBAH5ZL0
第4話 シューきゅーぶ 新世紀蹴球娘
さやかなでしこ
マスミサムライ

さやか「まどかは魔法少女の卵だよね?」

まどか「魔法少女の卵っていうか、魔法少女を目指してたのが魔女がみんな倒されちゃったから魔法少女になれなかった女の子だけど。」

さやか「校長がサッカー部を廃部にするっていうんだよ。」

まどか「サッカー部が廃部?」

さやか「うん、男子サッカー部、女子サッカー部両方とも。」

さやかちゃんは女子サッカー部の入部希望者だ

まどか「そんなの魔法で解決できる問題じゃないと思うけど。」

さやか「え~、頼むよ。校長を説得させるだけでいいんだよ。」

まどか「一体なんで廃部なの?」

まどか「部員不足とか?」

151: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:53:45.70 ID:rGBAH5ZL0
さやか「いや、部員はいっぱいいるよ。他の運動部並に。」

まどか「じゃあなんで廃部なの?」

さやか「校長がサッカー嫌いなんだよ。」

まどか「何それ自分勝手じゃん。」

まどか「どっちにしてもこんなこと私に相談されても困るよ。」

さやか「奇跡か魔法でもあれば」

まどか「これに関しては奇跡も魔法もないんだよ。」

さやか「暁美って子と中沢って子は助けたじゃん。」

まどか「それは怪異だよ。サッカー部の問題は怪異じゃないじゃん。」

さやか「怪異より簡単な問題だと思うけど」

152: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:55:47.16 ID:rGBAH5ZL0
冬木「君が魔法少女の鹿目まどかさんばいか。」

まどか「誰?」

さやか「男子サッカー部の冬木真澄君。」

さやか「校長がサッカー部を廃部にするって言うんだばい。部員は揃ってるっていうのに。」

冬木「是非魔法で我がサッカー部を救ってくればい。」

まどか「だから魔法でどうにかできる問題じゃないんだって。」

まどか「それに私もう魔法少女じゃないし」

さやか「こういうのは生徒会に相談したらどう?」

さやか「生徒会も頼りないんだよね。」

まどか「そうなの?」

まどか「同じ魔法少女ならマミさんに相談してみようよ。あの人の方が頼りになるし。」


マミ「サッカー部が廃部、ですか。」

さやか「なんとか校長を説得して廃部にさせないでほしいんですけど。」

マミ「とりあえず校長に話を聞いてみましょうか。」

153: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:56:56.59 ID:rGBAH5ZL0
校長室

まどか「失礼します」

風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校の校長、北和也がそこにいた。

マミ「サッカー部のことについて質問があるのですが」

校長「君はサッカー部の部員か?」

まどか「いえ、違いますけど。」

校長「じゃあ関係ないだろ。」

さやか「あの、私はサッカー部員です。」

まどか「一体なんでサッカー部が廃部なんですか? 部員不足でもないのに。」

校長「俺がサッカーが嫌いだからだ。」

まどか「なんでサッカーが嫌いなんですか?」

校長「俺の息子がサッカーが嫌いだからだ。」

154: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:57:24.58 ID:rGBAH5ZL0
まどか「息子が、ですか?」

校長「そうだ。息子がサッカーが嫌いなら俺もサッカーが嫌いだ。」

マミ「親バカなんですね。」

まどか「息子さんはなんでサッカーが嫌いなんですか?」

校長「聞きたいか?」

まどか「聞きたいです。なんで校長先生の息子さんはサッカーが嫌いなんですか?」

校長「息子が1993年10月28日生まれだからだ。」

まどか「1993年10月28日、ですか? それがサッカーが嫌いなのと何が関係あるのですか?」

校長「1993年10月28日が何の日か知らないのか?」

さやか「今聞きました。校長先生の息子さんが生まれた日ですよね。」

校長「そうじゃなくて、1993年10月28日に何が起こったか、何かピンとこないのか。」

155: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:58:03.20 ID:rGBAH5ZL0
まどか「わかりませんよ。私にとっては生まれる前ですし。」

まどか「マミさんわかりますか?」

マミ「わかりません」

まどか「さやかちゃんわかる?」

さやか「なんか聞いたことある気がするけど忘れた。」

校長「そうか、君たちは知らないのか。知らないならいい。」

校長「帰れ」

まどか「その日に何があったんですか? 教えて下さい。」

さやか「サッカー部を廃部にしないで下さい」

マミ「そんなんじゃ納得できません。」

156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:58:59.78 ID:rGBAH5ZL0
マミ「校長先生の息子さん、なんでサッカーが嫌いなんでしょう。」

まどか「10月28日って何か特別な日でしたっけ?」

マミ「祝日でもないですしね。」

マミ「強いていえばハロウィンが近いですけど、ハロウィンは10月31日ですし。」

まどか「ちなみに私の誕生日は10月3日です。」

さやか「1993年といえばJリーグが開幕した年だけど、Jリーグが開幕したのは5月15日だし。」

157: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 20:59:52.16 ID:rGBAH5ZL0
まどか「あ、冬木君、だっけ?」

まどか「校長先生になんでサッカーが嫌いなのか聞いたけど教えてくれなかった。」

冬木「僕は校長がなぜサッカーが嫌いなのか知ってるばい。」

まどか「え?知ってるの?」

冬木「校長の息子、北あきらも今年からこの学校の先生に就任したばい。」

まどか「そうなんだ。」

冬木「その北あきら先生がサッカーが嫌いだから校長もサッカーが嫌いなんだばい。」

まどか「それは校長先生から聞いた。」

冬木「北あきら先生が生まれたのが1993年10月28日なんだばい。」

まどか「それも聞いた。」

まどか「1993年10月28日って何の日か知ってる?」

158: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:00:28.60 ID:rGBAH5ZL0
冬木「鹿目さんは知らないばいか?」

まどか「知らない。」

冬木「1993年10月28日は、ドーハの悲劇の日だばい。」

まどか「ドーハの悲劇? なんか聞いたことあるような・・・」

冬木「ドーハの悲劇とは、1994年ワールドカップアメリカ大会のアジア最終予選の最終戦、日本対イラク戦のことばい。」

冬木「日本代表は最終戦の1つ前の試合で韓国に1-0で勝利して首位に立ち、最終戦のイラク戦に勝てば悲願のワールドカップ初出場が決まるところまできたばい。」

冬木「迎えた最終戦、2-1で日本がリードして後半ロスタイムに入り、ワールドカップ初出場まであと少し。」

冬木「しかし後半ロスタイム、イラクにヘディングゴールを決められてしまい、2-2の引き分けになってしまったばい。」

冬木「最終戦に勝利したサウジアラビアと韓国に抜かれて3位に転落し、日本代表はあと一歩のところでワールドカップ初出場を逃してしまったのだばい。」

まどか「へえ、そんなことがあったんだ。」

まどか「そういえばパパから聞いたことあったな。」

冬木「あの同点ゴールを決められた瞬間は日本代表選手はピッチに倒れこみ、テレビを見てた人はみんな我が目を疑い、試合後は日本中が悔し涙を流したらしいばい。」

冬木「そしてその試合が行われたのが1993年10月28日だばい。」

159: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:03:17.48 ID:rGBAH5ZL0
まどか「でもその日に生まれたことがなんでサッカー嫌いになるの?」

冬木「色々なところで過去の名勝負としてドーハの悲劇のことを振り返られる。そのたびに1993年10月28日という日付もでてくる。」

冬木「だから1993年10月28日といえばドーハの悲劇の日というのは当時をリアルタイムで見てた人はみんな知ってるし、見てなかった人でもサッカーに詳しい人なら知ってるんだばい。」

冬木「北あきら先生は子供のころからドーハの悲劇の日生まれという理由でいじめられてきたばい。」

冬木「北先生はサッカーではなく野球をやってたそうだが、それでも試合に負けたりミスしたりすると周りからドーハの悲劇の日生まれのせいだと言われ続けてきた。」

冬木「そして自己紹介で生年月日を言えばいつもドーハの悲劇の話になってしまう。」

冬木「ときにはドーハの悲劇生まれだとバカにされることもある。」

冬木「北あきら先生の人生はドーハの悲劇と、ドーハの悲劇の日生まれという理由で苦しいものだったんだばい。」

冬木「これが北あきら先生がサッカーが嫌いになった理由ばい」

まどか「つまり校長先生の息子さんは、ドーハの悲劇の日生まれという理由でいじめられて、それが原因でサッカーを憎むようになったということか。」

まどか「ドーハの悲劇を憎むならまだしも、サッカーを憎むなんて。」

160: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:04:09.94 ID:rGBAH5ZL0
冬木「日本は4年後についにワールドカップ初出場を果たし、その後5大会連続でワールドカップ出場を決め、ドーハの悲劇なんて今となっては過去の苦い思い出の1つに過ぎないわけだ。」

冬木「しかし日本代表がここまで強くなってサッカー人気が高まったからこそドーハの悲劇が色んな人に知られ、北あきら先生がドーハの悲劇の日生まれだといじめられる原因になったのは皮肉だろう。」

まどか「でも校長先生がサッカー嫌いになった理由知ってるなら私に頼らないで何とかできるんじゃないの?」

冬木「そうかもしれないばい。魔法に頼るべきじゃないね。」

161: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:05:35.37 ID:rGBAH5ZL0
祐樹「まどか」

まどか「あ、祐樹君」

祐樹「サッカー部が廃部になる理由って校長先生がサッカー嫌いだからだよな?」

まどか「そうみたい」

祐樹「校長先生の息子が1993年10月28日、ドーハの悲劇生まれだかららしいぞ。」

まどか「冬木君から聞いた」

祐樹「俺も冬木から聞いたんだ」

祐樹「でも一歩間違っていれば、あの同点ゴールを決められていなければ日本がワールドカップ初出場を決めた栄光の日となっていたわけで、そしたら校長先生の息子は栄光の日生まれとなって逆にサッカーが好きになっていただろうね。」

祐樹「たらればを言ってはいけないだろうけど。」

まどか「そうだね。」

祐樹「ちなみにその4年後、日本は悲願のワールドカップ初出場を決めるわけだが、その試合をなんと言うか知ってるか?」

まどか「知らない。 なんとかの歓喜だっけ?」

祐樹「ジョホールバルの歓喜だ。日付は1997年11月16日。」

祐樹「この日に生まれた人もいるだろうからその人はまさに栄光の日生まれだろうな。」

まどか「そういえばユーノ君が事故で死んだのが丁度その1997年11月16日って言ってたな。」

祐樹「そんないい日に事故に遭ってしまったのか。不幸だな。」

まどか「ちなみに魔法少女が魔女との戦いに敗れて死ぬことを「円環の悲劇」って言うんだよ。」

まどか「由来は知らないけど魔法少女の間での俗称。」

祐樹「そんな言葉があるのか」

162: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:06:16.31 ID:rGBAH5ZL0
恭介「僕としてはこのままサッカー部が廃部になってくれたらいいなーと思う。」

まどか「え?それはダメだよ。」

恭介「さやかを軽音部に入れたい」

恭介「僕とバンドを組みたいっていうのもあるけど、鹿目さんと暁美さんとの魔法少女バンドも見てみたいな。」

まどか「さやかちゃんは昔からサッカー少女だったんだし、夢を奪っちゃ可哀想だよ。」


マミ「私思うんだけど、ドーハの悲劇も一種の怪異じゃないかしら?」

まどか「なんでドーハの悲劇が怪異なんですか。」

マミ「ワールドカップ出場目前のロスタイムにゴールを決められて出場を逃すなんて、呪われてるとしかいいようがない。呪いは怪異を生む。」

まどか「なんでもかんでも怪異にしないで下さい。怪異マニアをマミさん。」

まどか「これだからマミさんは中二病って言われるんですよ。」

163: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:08:37.13 ID:rGBAH5ZL0
・・・
北あきらの回想

j教師「名前は?」

あきら「北あきらです。」

教師「生年月日は?」

あきら「1993年10月28日です。」

教師「1993年10月28日 あーあの ドーハの悲劇の日ね?」

クラスメートA「あのときの日本代表可哀想だったな。」

クラスメートB「うわー、すげー不吉な男がいるー」


クラスメートA「おーい、ドーハの悲劇生まれー!」

クラスメートB「あのとき日本代表の帰国したときみたいに水かけてやるー」

クラスメートC「あるいは北朝鮮みたいに炭鉱送りがいいか」

164: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:09:03.32 ID:rGBAH5ZL0
野球部

野球部員A「お前のエラーのせいで負けた」

野球部員B「そうか、お前ドーハの悲劇生まれだったな。」

野球部員A「ドーハの悲劇生まれの奴がいるから負けたんだ」

野球部員C「お前なんか消えちゃえ」

野球部員B「退部しろ」

あきら「待ってよ。ドーハの悲劇はサッカーだろ。野球とは関係ねえ!」


あきら「何がドーハの悲劇だ。結局あれからずっと日本はワールドカップに出場し続けてるじゃねえか。」

あきら「そのおかげでここまで日本でサッカーが人気スポーツになったんだ。」

あきら「日本のサッカー人気がここまで高くならなければ俺がドーハの悲劇生まれだってバカにされずに済んだのに。」

あきら「全部サッカーのせいだ。」

あきら「この世からサッカーを、一匹残らず駆逐してやる!」

あきら「全てのサッカーを生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全てのサッカーを、この手で!」

165: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:10:22.34 ID:rGBAH5ZL0
観客「日本!」 「日本!」 「日本!」

実況「なでしこ勝った!世界一!」

「つくづく女は強いですな。男はだらしないけどねえ」

「日本では女性のほうが男性より優秀だ。その証明が1つ加わった。」

あきら「何が男はだらしないだ! 何が女性の方が優秀だ。サッカーだけで何がわかる!」

あきら「これだからサッカーは!」

167: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:28:10.60 ID:rGBAH5ZL0
・・・
まどか「さやかちゃん、校長を説得に行っていい?」

さやか「まどか、行ってくれるの?」

まどか「さやかちゃんも来てよ。私1人じゃなんの権限もないんだから。」

私は再び、校長室へ。

まどか「校長先生」

さやか「校長先生」

校長「なんだ。」

まどか「校長先生と、校長先生がなんでサッカーが嫌いなのか、冬木君から聞きました。」

校長「そうか。」

まどか「1993年10月28日、つまりドーハの悲劇の日に生まれたことをいじめられてたんですね。」

校長「そうだ。だがそれだけじゃないぞ。」

まどか「それだけじゃないんですか?」

168: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:28:42.28 ID:rGBAH5ZL0
校長「あきらが高3の年(2011年)、女子サッカー日本代表なでしこジャパンがワールドカップで優勝した。」

校長「そしたら著名人が揃いも揃って日本の男は情けないだの、女性のほうが優秀だの言い出した。」

校長「あのときの俺たち男の肩身の狭さは女には分かるまい。」

校長「そしてその年の高校野球や他の男子スポーツはなでしこブームのせいで全然盛り上がらなかった。」

校長「あれであきらはますますサッカー嫌いになった。俺もだ。」

まどか「だからってサッカー部を廃部にすることないんじゃないですか?」

校長「お前に何がわかるっていうんだ。」

校長「日本のサッカー人気がここまで高くならなかったら、ドーハの悲劇生まれくらいでいじめられたりしなかったんだ。」

校長「この世からサッカーを、一匹残らず駆逐してやる!」

校長「全てのサッカーを生まれる前に消し去りたい。全ての宇宙、過去と未来の全てのサッカーを、この手で!」

さやか「何言ってんのかさっぱりわかりません」

まどか「サッカー部の人が可哀想じゃないですか。あの人たちはサッカーが好きなんですよ。」

まどか「1回くらいチャンスをあげたらどうですか? 廃部にしない条件とか?」

校長「廃部にしない条件?」

まどか「条件をクリアできなかったら、今度こそ廃部にしていいですから。」

まどか「さやかちゃん、いいよね?」

さやか「う、うん。」

169: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:29:39.78 ID:rGBAH5ZL0
校長「わかった。じゃあ大学生チームと試合をして勝ったらサッカー部の存続を許そう。。」

校長「本当はJリーグのプロチームって言いたいところだが、それはあまりに厳しすぎるだろという以前に試合を組んでくれないだろうからな。」

まどか「ありがとうございます。」

校長「あと面倒くさいからうちは男子サッカー部と女子サッカー部男女混合チームな。」

校長「相手はもちろん全員男子だ。」

・・・
さやか「まどか、ありがとう。」

まどか「まだお礼を言うのは早いよ。」

まどか「試合に勝ってからだよ。」

170: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:30:11.36 ID:rGBAH5ZL0
そうして組まれた京王大学との試合

風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校男女合同サッカー部先発

徳島真司
岡山慎司
大阪勇也
青森敏弘
本田圭太
中村雅史
南拓実
川澄あや
岩淵梓
川口永嗣

・・・
序盤から京王大学ペースで健大育英高校サッカー部は劣勢
しかしなんとか健闘している。

前半25分、カウンターから京王大学が先制。
そのまま1-0京王大学が1点で前半折り返す。

川澄「このまま負けたら廃部よ」

徳島「絶対に逆転するぞ!」

171: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:30:58.57 ID:rGBAH5ZL0
後半15分、健大育英高校がスローインから南のパスを徳島がシュート。
健大育英高校が同点に追いついた。

しかし後半25分、健大育英高校がフリーキックのチャンス。
本田のフリーキックが直接ゴールに突き刺さった。
2-1、健大育英高校が逆転した。

このまま終われば試合に勝てる。
しかし後半ロスタイムだった。京王大学のショートコーナーからのヘディングシュートがゴールネットを揺らした。
2-2、勝利目前で同点に追いつかれてしまった。
まるでドーハの悲劇・・・。

そのまま後半は終わり、90分では決着がつかず延長戦へ。
今回は同点ならPK戦まで行って決着をつける。

健大育英2-2慶応大学
前半0-1
後半2-1

徳島「追いつかれちゃったけど、また勝ち越せばいいんだ。」

川澄「絶対勝つよ!」

172: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:31:38.71 ID:rGBAH5ZL0
・・・
延長戦、健大育英高校が選手交代。
南に代わって投入されたのは、冬木真澄だった。

冬木「まさか1年の俺に出番があるとは」

1年生で既にエース級の期待をされている冬木だ。

延長前半5分、京王大学のロングシュートはオフサイドラインを出ている選手にパスされゴール。

徳島「今のはオフサイドだろ!」

しかし抗議は認められない。
今回は校長の圧力で判定は極端な京王大学寄りで、中盤は京王大学のラフプレーにファールをとってもらえる苦しんだ。
試合が進むにつれてその傾向はますます強くなっていった。

3-2、延長戦で京王大学が勝ち越した。

173: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:32:14.82 ID:rGBAH5ZL0
このまま終われば試合に負け、サッカー部は廃部になる。
誰もが健大育英の負けと思った延長後半ロスタイム、
健大育英のコーナーキック。本田のパスを冬木がシュート。そしてゴールネットを揺らした。
交代出場の冬木が見事に期待に応えた。

3-3 今度は健大育英が土壇場で同点に追いついた。

健大育英3-3京王大学
前半0-1
後半2-1
延長前半0-1
延長後半1-0

試合はPK戦へ

174: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:32:45.30 ID:rGBAH5ZL0
京王大学が先攻。京王大学の1人目は成功。
健大育英の1人目。なんと大きく外してしまった。

京王大学は2人目も成功。
健大育英の2人目。またしても外してしまった。

京王大学は3人目も成功。これで3-0。
これを失敗すると負けが決まってしまう健大育英の3人目。
プレッシャーがかかる中落ち着いて決めた。

決めれば京王大学の勝利となる京王大学の4人目。
GK川口がコースを読みセーブ。止めた。
失敗できない健大育英の4人目。キーパーの逆をついて決めた。

決めれば京王大学の勝利となる京王大学の5人目。
またもGK川口がコースを読みセーブ。止めた。
失敗すれば負け、成功すれば同点に追いつける健大育英の5人目。見事に決めた。

京王大学○○○×× 3
健大育英××○○○ 3

175: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:33:12.11 ID:rGBAH5ZL0
3人では決着がつかずサドンデスへ。
6人目、7人目、8人目は両チームとも成功。

京王大学○○○××○○○ 6
健大育英××○○○○○○ 6

京王大学は9人目も決めた。
健大育英の9人目は冬木。

冬木「右に蹴るか。左に蹴るか。」

1.右に蹴る
2.左に蹴る

176: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:33:40.23 ID:rGBAH5ZL0
5人では決着がつかずサドンデスへ。
6人目、7人目、8人目は両チームとも成功。

京王大学○○○××○○○ 6
健大育英××○○○○○○ 6

京王大学は9人目も決めた。
健大育英の9人目は冬木。

冬木「右に蹴るか。左に蹴るか。」

1.右に蹴る
2.左に蹴る

177: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:35:28.52 ID:rGBAH5ZL0
1.右に蹴る
冬木は右に蹴った。
キーパーの逆をついて決めた。

京王大学の10人目はGK川口が好セーブで止めた。
健大育英の10人目が成功し、激闘に決着がついた。
健大育英の勝利。

京王大学○○○××○○○○× 7
健大育英××○○○○○○○○ 8

健大育英3-3京王大学
前半0-1
後半2-1
延長前半0-1
延長後半1-0
PK 8-7

178: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:38:26.98 ID:rGBAH5ZL0
これで風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校サッカー部の廃部は免れた。

さやか「まどか、本当にありがとう。」

冬木「鹿目さんのおかげです。本当にありがとうございましたばい。」

まどか「私は何もしてないよ。」

まどか「冬木君の活躍のおかげだよ。」

さやか「でもまどかが校長先生に直談判してチャンスをもらったんだし。まどかがいなければあの試合もなかったんだから」

さやか「困ってる人を見ると放っておけない、誰にも悲しんでほしくないっていつもまどかが言ってるもんね。」

マミ「結局今回の怪異も鹿目さんが解決しちゃったわね」

まどか「だから怪異じゃないですから。」

179: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:40:09.97 ID:rGBAH5ZL0
・・・
詢子「まどか、朝だぞ!起きろ!」

タツヤ「いい加減に起きないとダメだよ」

詢子「パパ、今日はシーツを洗濯するって」

タツヤ「お姉ちゃんが起きれば洗濯始められるのにって言ってるよ。」

まどか「ん・・・・」

詢子「おっきろ~!」

Happy End

180: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:41:05.06 ID:rGBAH5ZL0
2.左に蹴る
冬木は左に蹴った。キーパー正面だった。
キーパーに止められ、激闘に決着がついた。
京王大学の勝利。

京王大学○○○××○○○○ 7
健大育英××○○○○○○× 6

健大育英3-3京王大学
前半0-1
後半2-1
延長前半0-1
延長後半1-0
PK 6-7

その場に泣き崩れる冬木。

これで風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校サッカー部の廃部が決定した。

181: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/20(火) 21:41:32.08 ID:rGBAH5ZL0
まどか「残念だったね、さやかちゃん。」

さやか「せっかくまどかが校長に直談判してチャンスもらったのに、本当にごめん。」

まどか「別に私に謝ることないよ。」

まどか「そういえば冬木君はどうしたの?」

さやか「転校した。」

さやか「私も転校しようかな。でもまどかと離れ離れになるの嫌だな。」

恭介「なあさやかー」

まどか(あー上条君、さやかちゃんを軽音部に勧誘しに来たな。)

恭介「軽音部に入らないか?」

さやか「興味ない」

Bad End

184: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:27:32.10 ID:p8rv8rgH0
第5話 怪異少女まどか☆ラッキー

昼休み、祐樹君と一緒にお弁当を食べている

祐樹「こうやって一緒に弁当を食べる相手って今までいなかったから、こういう友達がいるのはいいなって思って。」

まどか「そうだよね。」

祐樹「中学のときはトイレで弁当を食べる奴もいたみたいだけど、俺はそういうことはしなかったな。」

祐樹「別に1人でいることが恥ずかしいってわけでもなかったし。」

祐樹「それにしてもまどか、何か浮かない顔をしてるよ。」

まどか「そう?私そんな浮かない顔してた?」

祐樹「まるで映像化不可能としていた物語が何かの間違いでうっかりアニメ化された上に、円盤が8万枚も売れちゃったみたいな、そんな気まずさを感じさせるお顔をしているよ。」

まどか「そんな具体的な顔してないよ。」

祐樹「シャフトの某物語のことだけどね。」

まどか「『何かの間違いでうっかり』ではないよ。」

185: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:28:23.41 ID:p8rv8rgH0
祐樹「そういえばシャフトの某魔法少女アニメはオリジナルアニメだけど、もし原作があったら同じように映像化不可能って言われたんじゃないかしら?」

まどか「まあ、そう言われてみればそういう気がする。」

祐樹「ちなみにこのSSは映像化不可能じゃないから」

まどか「映像化する気なの!」

祐樹「まあ映像化不可能な作品ってのは全く人気がない作品のことだろうね。」

祐樹「こういう楽しい掛け合いを誰かとするのも初めてだな。」

まどか「本当寂しい人生だったんだね。」

186: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:28:51.09 ID:p8rv8rgH0
祐樹「まどか、君いなくなったりしないよな?」

まどか「何?」

祐樹「いやほら、俺のお父さんはどっかいっちゃって、お母さんもおねえちゃんもいなくなっちゃったし、あんな風にお前もいつかいなくなっちゃうんじゃないかって。」

まどか「そりゃ永遠の命なんてないもん。私もいつかは死ぬんだよ。」

まどか「でも私は祐樹君のお母さんに命を救われたから、それに感謝して命を大切にしないといけない。」

まどか「だから神様がいいというまで、私はいなくなったりしないよ。」

祐樹「じゃあまどか、もしもまた俺がどうしようもなく困っていたら、そのときは助けてくれる?」

まどか「助けるよ。当たり前でしょ。他の人にあなたを助ける暇なんて与えない。」

まどか「まあマミさんにも助けてもらうけどね。」

祐樹「相談してもいいと。」

まどか「ていうか私に相談しなかったら怒るからね。」

祐樹「まどからしい言葉だね」

まどか「まあいつか私がいなくなるとしても、そのときはきちんと祐樹君にはご挨拶させていただきますよ。」

祐樹「そうか。じゃ是非、そうしてくれ。」

まどか「怒られるのは怖いからね」

187: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:29:44.67 ID:p8rv8rgH0
ほむら「まどか」

まどか「何、ほむら君?」

ほむら「君は自分の人生が、尊いと思う?家族や友達を、大切にしてる?」

まどか「大切だよ。家族も、友達のみんなも。大好きで、とっても大事な人達だよ」

ほむら「本当に?」

まどか「本当だよ。嘘なわけないよ」

ほむら「そう。それが本当なら魔法少女になんてなるべきじゃなかったんだよ。」

ほむら「魔女が倒されて魔法少女制が廃止されたのは幸運だと思いなさい。」

まどか「えー?やっぱり魔法少女になりたかったな、って思うよ。」

ほむら「でもまどかは幸運だよ。」

ほむら「別の世界の不運なまどかは魔法少女になって死んでた、あるいは世界からいなくなってまどかがいた記憶もなくなってた予感があるもん。」

まどか「いや、いくらなんでも記憶まではなくならないよ。」

188: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:30:24.23 ID:p8rv8rgH0
ほむら「この世界のまどかは幸運」

ほむら「例えるなら、運動会でビリになりそうだったのが、ゴール直前で前の人が全員転んで1等になっちゃった、くらいに幸運だよ。」

まどか「そんな運動会で全員転ぶとかありえないし、あったとしても気まずすぎて素直に喜べないんじゃないの?」

ほむら「昔オリンピックでそういうことがあったそうだよ。」

まどか「オリンピックで?」

ほむら「なんの競技だったか忘れたけど」

まどか「ないよ。運動会でもないのにましてやオリンピックでって。」

まどか「そんなことがあったら世界中の笑いものだよ。」

まどか「それどころか八百長疑惑が出るよ。」

ほむら「陸上じゃなかったような・・・。」

まどか「陸上じゃないの?」

ほむら「というより、夏じゃなくて冬のオリンピックだったような。」

まどか「冬?」

まどか「冬にそんな競技あったかな?」

189: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:32:28.26 ID:p8rv8rgH0
まどか「ねえパパ」

知久「なんだ?」

まどか「ほむら君から聞いたんだけど、ビリになりそうだったのが、ゴール直前で前の人が全員転んで1位になっちゃった、ってことがオリンピックであったって聞いたんだけど本当?」

知久「あー、あれのことか。あったぞそんなこと。」

まどか「本当にあったの? 何の競技?」

知久「ショートトラックというスケート競技なんだけど」

知久「あれは2002年のソルトレイクシティオリンピックの男子ショートトラック1000m決勝で、オーストラリアのスティーブン・ブラッドバリー選手が開始早々出遅れてダントツビリだったのに、ゴール直前で優勝争いをしていた上位選手が全員転んで、唯一上位陣から離れてたブラッドバリー選手だけが転ばずにゴール、金メダルを取っちゃったってことがあったんだよ。」

知久「ニコニコ動画にそのときの動画があるよ。」

http://www.nicovideo.jp/watch/sm291203

http://www.nicovideo.jp/watch/sm7808

190: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:32:57.05 ID:p8rv8rgH0
まどか「うわー、なんか頑張ってきた選手が可哀想。」

まどか「金メダルの選手は本当ラッキーだね。一生分の運を使っちゃったんじゃないの?」

知久「ちなみにこの金メダルは南半球初の冬季オリンピック金メダルだったんだ。」

まどか「そうなんだ。パパはなんでも知ってるね。」

知久「なんでもは知らないよ。知ってることだけ。」

191: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:33:24.04 ID:p8rv8rgH0
タツヤ「そうだお姉ちゃん、いいこと教えてあげるよ。」

まどか「いいこと?」

タツヤ「僕の口癖のプラチナむかつくのことなんだけど、あれ元々はプチむかつくからの変化だから、プラチナって言葉から連想されるほど強くむかついてるわけじゃないの。」

まどか「あんたの口癖がプラチナむかつくだってことが初耳だけどね。」

タツヤ「何で知らないんだよプラチナむかつく!」

まどか「明らかに激怒してるじゃん」

タツヤ「あと昔サッカーにプラチナ世代ってのがあったみたいだよ。」

まどか「へえ」

タツヤ「どの世代だったか忘れたけど。」

まどか「忘れたのかよ」

192: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:47:07.61 ID:p8rv8rgH0
まどか「ねえほむら君」

まどか「昨日言ってたビリになりそうだったのが、ゴール直前で前の人が全員転んで1位になっちゃった、っていうの。」

まどか「あれ2002年のソルトレイクシティオリンピックのショートトラックのことだったんだね。」

まどか「パパから聞いた。」

ほむら「そう。そこまでは僕も覚えてなかったよ。」

まどか「っていうか私が魔法少女になれなくて命拾いしたのが、こんなたまたまの金メダルと同じくらい幸運なの?」

ほむら「まあまあその選手も金メダルであることには変わりないけどね」

まどか「ところで私が幸運なのだとしたら、不運なのは祐樹君だよね。」

ほむら「祐樹君っていうのは中沢のことか?まどかは名前で読んでるんだな。」

まどか「そう。祐樹君は幼いころにお父さんが浮気して家を出て行っちゃって、小学生のころお母さんがガンで亡くなっちゃって、中学生のころおねえちゃんも事故で亡くしてひとりぼっち。」

まどか「中学生で家族をなくすなんて、ものすごい不幸だよ。」

ほむら「世の中には中沢くんより不運な人もいるんだよ。」

193: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:47:36.60 ID:p8rv8rgH0
ほむら「例えばドーハの悲劇とか」

まどか「ああ、1993年の日本代表のことでしょ。でもロスタイムにゴールを決められることはよくあることだし、不運というより単なる実力不足だったような気がするな。」

ほむら「あと14歳にしてオリンピックで金メダルを取って、今まで生きてきた中で一番幸せですと言った競泳選手とか。」

まどか「知ってる。岩崎恭子さんのことでしょ。なんで岩崎選手が不運なの?」

ほむら「そこからの競泳人生は成績が伸び悩み不幸だったんだよ。」

まどか「1度金メダル取れただけでも幸運だと思うけど。それも14歳で。」

ほむら「それから100歳で流行語大賞を取った双子のお婆さんとか。」

まどか「えーっときんさんぎんさんだっけ?」

まどか「なんできんさんぎんさんが不運なの?」

ほむら「100歳で注目集めるなんて、どう考えても遅すぎでしょ。」

まどか「100歳まで生きられたなけでも幸運だと思うけど。」

ほむら「それから宇宙に行った毛利衛さんとか。」

まどか「なんで毛利さんが不運なの?」

ほむら「結局月には行けなかったからね。」

194: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 20:48:04.96 ID:p8rv8rgH0
まどか「宇宙に行けただけで幸運だと思うけど。宇宙飛行士になれない人、なれても宇宙に行けない人だっているんだから。」

まどか「岩崎さんも、きんさんぎんさんも、毛利さんもどう考えたって幸運でしょ。」

まどか「少なくとも私たちより。」

ほむら「あれ? この3人に共通する年が不運なんだっけ?」

ほむら「忘れちゃった。」

まどか「忘れちゃったのかい。」

195: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:12:41.68 ID:p8rv8rgH0
まどか「ねえパパ」

まどか「クラスに祐樹君っていうすごく不幸な子がいるんだよね。」

まどか「中学生で両親も兄弟もなくして、孤児院に預けられた子だったよね。ひとりぼっちで可哀想だからまどかが友達になってあげたっていう。」

まどか「そしたらほむら君がもっと不運な人がいるとか言ってたんだよ。」

まどか「ドーハの悲劇と、14歳で金メダルを取った岩崎恭子さんと、100歳で流行語大賞を取ったきんさんぎんさんと、宇宙に行った毛利衛さんが不運だとか。」

まどか「なんで不運なのかわからないけど。」

知久「それはその人の出来事があった年に生まれた人が不運なのの間違いではないかな」

知久「ドーハの悲劇だけは違うけど」

まどか「これらの出来事があった年に生まれた人?」

まどか「ドーハの悲劇は1993年だけど、競泳の岩崎選手が金メダルを取った年と、きんさんぎんさんが流行語大賞を取った年と、毛利さんが宇宙に行った年は何年だっけ?」

知久「ドーハの悲劇以外は平成4年、1992年だ」

197: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:43:52.56 ID:p8rv8rgH0
まどか「1992年か。じゃあ1992年生まれの人が不運ってこと?」

知久「そうだよ。」

まどか「なんで不運なの?」

知久「こちらのサイトに詳しく書いてあるが」

1992年生まれは不運すぎる?【恋占ニュース】
http://cocoloni.jp/love/koiura/15215/
平成4年生まれが迎えた成人式までの道程がひどいと話題に
http://matome.naver.jp/odai/2135809572878743501
1992年生まれ(ゆとり教育世代)の悲劇とは?
http://news-trend.jp/799.html
月曜から夜更かし
http://veohdownload.blog37.fc2.com/blog-entry-16709.html

198: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:45:00.74 ID:p8rv8rgH0
知久「まず1992年生まれの人は生まれたと同時にバブルが崩壊した。」

まどか「バブルか。もう20年以上前だね。」

知久「それから物心がついた5歳のころ、1997年に消費税が3%から5%になった。」

まどか「消費税か。今は10%だっけ。」

知久「それから小学校に入学したころにゆとり教育が始まり、ゆとり世代のレッテルを貼られることになってしまった。」

まどか「私たちも小学校のころはゆとり教育だったみたいだけどね。」

知久「それから2008年4月、高校の入学式の日に爆弾低気圧が直撃し大雨になる。」

まどか「ああ、入学式の日に雨が降ったら写真が取れないよね。新しい制服もびしょびしょになっちゃうし。」

知久「さらに2009年、高校の修学旅行の時期に新型インフルエンザが大流行し修学旅行が中止になる。」

まどか「確かに新型インフルエンザってあったね。修学旅行が中止か。それは残念だったね。」

知久「さらに2011年3月、高校卒業時期に東日本大震災が発生し、卒業式が延期になったり、大学の入学式も中止になったりする。」

まどか「あの巨大津波がきたり原発事故が起こったり某魔法少女アニメの最終回が延期になったりしたあの大地震ね。」

まどか「それが高校卒業時期にきたんだ。それは不運だね。」

知久「そしてしまいには2013年1月14日、成人式の日に全国で大雪か大雨。晴れの日は大変な日になってしまった。」

199: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:47:03.34 ID:p8rv8rgH0
まどか「2013年の1月中旬って確かに雪が降ってたね。」

まどか「成人式の日に雪か。振袖だと歩きにくくなっちゃうね。」

知久「でもそれまでの苦難を乗り越えてきた1992年生まれの人の間では『ホワイト成人式』なんていう前向きな言葉も誕生したのだった。」

知久「以上が1992年生まれの悲劇と言われるものだ。」

まどか「円環の悲劇にドーハの悲劇に1992年生まれの悲劇か」

まどか「あるいは黒子のバスケのキセキの世代をもじって、悲劇の世代とか。」

まどか「今の話を聞いてるとこれだけ楽しいイベントが台無しにされたら確かに不運だね。」

知久「それだけではなく、1992年生まれはスポーツでも厳しい状況だ。」

知久「1992年生まれの選手が中心だった2009年のU-17ワールドカップは、予選リーグ3戦全敗。」

知久「3戦全敗か。そのころの日本代表のレベルならもう少しやれてもよかったような気がするね。」

知久「2010年、高校3年生のときの高校野球はプロのスカウトから不作の年と言われ、マスコミからは1・2年生ばかりが活躍した大会だと言われた。」

知久「その年評価が高かった2年生は聖光学院の歳内選手や東海大相模の渡辺選手、九州学院の山下翼、1年生は報徳学園の田村伊知郎選手や九州学院の萩原英之選手などで、特に歳内選手はベスト8止まりでしたが春夏連覇した興南高校の島袋選手よりスカウトの評価が高い選手だった。」

知久「僕もその年の高校野球を見てたけど、確かに優勝投手の島袋投手より歳内投手の方がいい投手に見えたな。」

知久「とにかくその年のナンバー1投手は3年生を抑えて2年生の歳内投手だったってことで、それだけ3年生は不作だったってことだ。」

200: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:48:08.56 ID:p8rv8rgH0
知久「ちなみにこれが当時の記事と2ちゃんに立てられたスレッドだ。」

【高校野球】夏の甲子園、好投光った2年生投手の逸材たち
http://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/2010/08/20/article53/
大味なイメージを残した今夏の甲子園
今大会は下級生の活躍も目立った。
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/sports/baseball/hs/2012/columndtl/201008230001-spnavi
【総括】田尻 賢誉【レベルの低い大会】|
http://unkar.org/r/hsb/1282736421
1992年生まれがこの先プロで生き残るには
http://unkar.org/r/hsb/1284640818
92回選手権は低レベル大会が確定
http://unkar.org/r/hsb/1282198820
1992年組は史上最弱世代が確定
http://unkar.org/r/mlb/1283842453
ゆとり世代・スター不在・アスリート不作の最悪世代
http://unkar.org/r/nendai/1282727457/
【真性ゆとり世代】ゆとり世代の底辺1992年度生まれ
http://unkar.org/r/nendai/1283868795/
下級生ばかりが目立った大会
http://unkar.org/r/hsb/1296372938/
ゆとりに生まれてしまったオレらが語り合うスレ(年代別板)
http://unkar.org/r/nendai/1283868795/

まどか「うわー、酷い言われっぷりだね。なんかこの年の3年生が可哀想。」

知久「高校野球好きが集うyahoo掲示板の各都道府県別知名度調査トピでも1992年生まれは酷評され、1・2年生の活躍がすごかったと言われていたそうだ。」

知久「そしてその年のドラフトでは高校生の1位指名はゼロ、外れ1位が3人いただけだった。」

まどか「高校生のドラフト1位がゼロの年なんかあったんだ。それは不作と言われても仕方ないかもね。」

201: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:48:41.12 ID:p8rv8rgH0
知久「このSSが書かれた時点ではプロ野球で活躍してる1992年生まれの選手は巨人の宮国椋丞選手くらい、今でも不作と言われ続けているからスカウトの評価は正しかったとしか言いようがない。」

知久「2010年は軟式野球でも2年生の活躍が目立ち、決勝でサヨナラヒットを打ったのが2年生の佐藤佑亮選手だった。」

知久「高校サッカーでも2年生の活躍が目立ち、インターハイの得点王は市立船橋の2年生の高校サッカーでも2年生の活躍が目立ち、インターハイの得点王は市立船橋の2年生の和泉竜司選手だった。」

まどか「2010年はまるで高校2年生イヤーだったんだね。」

知久「野球やサッカー以外でも1992年生まれのスポーツ選手は不作で、このSSが書かれた時点ではオリンピックの個人競技のメダリストは1人もいない。」

知久「団体競技なら卓球の石川佳純選手の銀メダルがあるが、学年ではなく、年区分だと、1992年生まれは個人競技はおろか団体競技のメダリストもいないことになる。」

まどか「そこまで不作なんだ。」

知久「さらに1992年生まれは学力も最低クラスで現役東大合格率は過去最低、数学オリンピックでは高校3年生のとき僅か2つしかメダルを取れなかった。」

知久「そして1992年生まれは芸能界にも有名な人があまりいない。」

知久「CMに出てる剛力彩芽と家政婦のミタで主演ではないが視聴率40%を記録した忽那汐里と2013年AKB総選挙1位の指原莉乃と2013年のYoutube年間再生回数1位のきゃりーぱみゅぱみゅがこの年代の自慢かな。」

知久「さらに声優も不作。1992年生まれの有名声優は皆無といっていい。1つ上の1991年生まれは早見沙織・寿美菜子・上坂すみれ・悠木碧、1つ下の1993年生まれは大坪由佳、石原夏織、佐倉綾音、2つ下・3つ下の1994年生まれも日高翌里菜、3つ下の1995年生まれも小倉唯がいるが1992年生まれは完全に取り残されている。」

202: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 21:55:31.50 ID:p8rv8rgH0
知久「以上が悲劇の世代、1992年生まれの記録だ。」

ちなみに最近のスレ
92年生まれ足引っ張んなよ
http://www.logsoku.com/r/livejupiter/1384090269/
92年生まれとか言う谷間世代
http://unkar.org/r/livejupiter/1350100259
【悲報】1992年生まれが谷間
http://unkar.org/r/livejupiter/1375361675
なぜ1992年生まれは何をやらせてもダメなのか?
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/nendai/1399380478/
http://www.logsoku.com/r/news4vip/1399200240/
http://www.logsoku.com/r/livejupiter/1400146054/
なぜ1992年生まれは何をやらせてもダメなのか?
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12129162852
92年度生まれのプロ野球選手って不作とか谷間とか言われたけど
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13119379853
【AKB48】峯岸みなみ(20)、個性豊かな92年生まれを「スルメ世代」と命名
http://unkar.org/r/mnewsplus/1359534450
年代別声優覇権 1992年度生まれが不作
http://ai.2ch.net/test/read.cgi/voice/1400059021/l50
【新黄金世代】92年生まれの選手を見守る
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/football/1348720322/l50

203: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 22:03:47.82 ID:p8rv8rgH0
知久「そして2014年、1992年生まれの不運の歴史に新たな1ページが加わろうとしている。」

知久「それは大学4年生時のプロ野球ドラフトは、高校生が大豊作ということだ。」

知久「思えば2010年の高校3年生のときに高校生のドラフト1位指名がなかったのは当時の大学4年生がハンカチ世代、田中世代と言われる大豊作の世代だったことも原因の1つなのだが、その4年後、1992年生まれが大学4年生となって迎える2014年のドラフトは今度は高校3年生が近年最大の豊作の年となった。」

知久「その筆頭は済美高校の安楽智大投手、それに続くのが前橋育英の高橋光成投手、浦和学院の小島和哉投手に、明徳義塾の岸潤一郎投手、野手は横浜高校の高濱祐仁選手に履正社の吉田有輝選手など、1996年生まれはあのハンカチ世代をも上回る黄金世代になりそうな逸材揃いだ。」

知久「これに1992年生まれの大学4年生は早稲田大学の有原航平投手や甲子園春夏連覇投手である中央大学の島袋洋奨投手で対抗するが、やはり高校生に比べると見劣りすると言わざる得ない状態。」

知久「2014年のドラフトは大豊作の高校生や社会人が1位指名を独占することが予想され、大学生は下手すると2010年の高校生の再来で外れ以外の1位指名ゼロも考えられる状態だ。」

知久「高校生のときは大豊作のハンカチ世代と同じ年のドラフトになり、大学生のときは大豊作の安楽世代と同じ年のドラフトになるという、2つの豊作世代とぶつかった1992年生まれは不運としか言いようがない。」

まどか「そうなんだ。」

まどか「もう悲劇というレベルじゃないね。」

204: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 22:04:43.00 ID:p8rv8rgH0
知久「実は1992年生まれの悲劇は人間だけじゃない」

まどか「人間だけじゃない?魔女とか?」

知久「鉄道車両だ。東急田園都市線の2000系電車。」

知久「3本しかないのとGTO素子のVVVFインバーター制御ということで誘導障害が懸念されてか、東武乗り入れ非対応車となっている。」

知久「そのため日中や休日の運用につくことが少なく、車庫で寝てることが多い。」

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14106211789

知久「ちなみにさきほど1992年生まれはまだオリンピックメダリストがいないと言ったが、実はソチオリンピックが終わった時点では平成生まれでオリンピック金メダリストを出した世代は1994年生まれしかないんだ。」

知久「このSSが書かれた時点で、1989年生まれから1993年生まれまでは、日本人のオリンピック金メダリストは個人競技・団体競技を通じて出ていない。」

まどか「フィギュアスケートの羽生結弦選手だっけ」

知久「そう。ちなみに1994年生まれはフィギュアスケートの羽生結弦選手の他、野球の藤浪晋太郎選手と大谷翔平選手、サッカーの南野拓実選手と石毛秀樹選手、競泳の萩野公介選手と瀬戸大也選手など、スポーツ選手が大豊作の世代だ。」

まどか「すごいね。1992年生まれとは対照的だね。」

205: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 22:13:23.00 ID:p8rv8rgH0
まどか「そういえばタツヤがどこの世代かは忘れたけどサッカーにプラチナ世代っていうのがあるって言ってた。」

まどか「プラチナ世代ってどの世代なの?」

知久「プラチナ世代とは元々は1992年生まれのサッカー選手につけられた名前だ。」

まどか「え?1992年生まれってU-17ワールドカップで3戦全敗した世代でしょ?」

知久「2005年の第1回世界幼少年サッカー大会で優勝したU-13日本代表がこの1992年生まれなんだ」

知久「その実績が評価されプラチナ世代と呼ばれるようになった」

まどか「優勝? 男子サッカーが世界大会で?」

知久「うん。ブラジルやフランスなど強豪国を破って世界一になった。」
http://www.plus-blog.sportsnavi.com/brz2014fm/article/11

まどか「女子サッカーがワールドカップで優勝したのは有名だけど、男子も世界一になったことあったんだ。」

206: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 22:14:07.43 ID:p8rv8rgH0
知久「これがプラチナ世代に関する記事」

【スポーツ深層】高校サッカーを“プラチナ世代”が席巻 ... - Naverまとめ
http://matome.naver.jp/odai/2129404657427968701/2129404664727972603
高校サッカーを1992年生まれ中心の「プラチナ世代」が席巻 「黄金世代」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1264272957/

知久「ちなみに野球では1988年生まれの選手をプラチナ世代ということもあるそうだ。前の名前は『ハンカチ世代』だったんだけどね。」

まどか「そうなんだ。」

まどか「パパはなんでも知ってるんだね。」

知久「なんでもは知らないよ。知ってることだけ。」

208: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/21(水) 22:33:22.09 ID:p8rv8rgH0
まどか「ほむら君」

まどか「昨日言ってた祐樹君より不運な人って、あれ1992年生まれの人だったんだね。パパから聞いた。」

ほむら「そう。そこまでは僕も覚えてなかったよ。」

まどか「なんで不運なのかはこのSSを読めばわかるから。」

まどか「でもやっぱり祐樹君のほうが不幸だと思うけどね」

マミ「私は1992年生まれの悲劇も一種の怪異だと思うの」

まどか「だからなんでも怪異にしないで下さい。怪異マニアのマミさん。」

マミ「ちなみに80年代生まれでオリンピック個人競技の金メダリストがいないのは1983年生まれと1989年生まれだけなんだけど、この2つの世代も呪われてるのかしら?」

まどか「どうでしょうね。」

マミ「1983年生まれはソチオリンピックでスノーボードパラレル大回転の竹内智香選手がこの世代初の金メダルに挑んだけど、決勝で大コケして金メダルを逃してしまったのよ。」

まどか「あれは不運でしたね。」

マミ「ちなみに60年代・70年代・80年代生まれは全学年から最低でもオリンピック銅メダリストは輩出しているのだけれど、90年代生まれはどうなるかしらね。」

ほむら「1992年生まれだけが銅メダリストすら出せないかもしれないな。」

第5話 終わり

214: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:29:44.50 ID:yycC1i7r0
第6話 魔法少年きょうすけ☆ラビット

まどか「祐樹君って今まで好きになった人いないの?」

中沢「いない。強いてあげれば、飛行機事故で死んだお姉ちゃんかな。」

まどか「なんか私の弟みたいだね。」

まどか「私も中二のときにある人に恋するまでは、パパのお嫁さんになるなんて言ってたっけ。」

まどか「バレンタインの日に手作りチョコを作って告白したんだけど、フラれちゃって。」

まどか「あれから、人を好きになることがないっていうか、人を好きになるのが怖いんだよね。」

まどか「また誰かを好きになったら、フラれて自分が傷つくのが嫌なのかな。」

まどか「だから今は自分が恋愛するより、他の人の恋愛を眺めてる方が好きなんだよね。」

まどか「特に男の子同士の恋愛が」

中沢「それって腐女子ってことか」

まどか「そうなんだよね」

215: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:30:12.90 ID:yycC1i7r0
間があいたが、上条君との魔法少年に関する会話。
・・・
恭介「実は僕も魔法少女なんだ。」

まどか「そうだったの?」

恭介「いや、僕は男だから正しくは魔法少年か。」

まどか「そうだね。」

恭介「君も魔法少女になろうと思ってたってことは、キュゥベえのことは知ってるんだよね?」

まどか「え?」

恭介「君はどんな願い事で魔法少女になろうと思ったんだ?」

まどか「願い事って? それにキュゥベえって何?」

恭介「キュゥベえを知らない? 魔法少女はみんなキュゥベえと契約して魔法少女になるはずだよ。」

まどか「え? 違うよ。」

216: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:30:40.97 ID:yycC1i7r0
まどか「魔法少女の養成所、魔法学園に行って、魔法少女選抜試験に合格して魔法少女として認められるんだよ。」

恭介「魔法学園? 選抜試験? そんなのがあるのか?」

恭介「僕のときはなかったけど」

217: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:31:28.55 ID:yycC1i7r0
ある日の朝

上条君がジャンプしてくる

恭介「よ、鹿目さん。奇遇だな!」

まどか「こんな仕組まれた奇遇がありえるか!」

恭介「うんうん」

まどか「さっきからどうしたの?」

恭介「こんな仕組まれた奇遇がありえるか、か」

恭介「思いつきそうで思いつきそうにない、見事に状況に即した一言だったな、と。」

恭介「當意即妙とはこのことだ。」

まどか「前にもこんなやりとりしたよね」

恭介「うん、そうなのだ。実は僕は鹿目さんを追いかけてきたのだ。」

まどか「だろうね。知ってたよ。」

恭介「そうか!知っていたか!」

恭介「さすがは鹿目さんだ! 僕のような若輩がやることは全てお見通しなのだな。」

恭介「気兼ねが悪くて面映い限りではあるが、しかし素直に感服するばかりだぞ。」

218: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:32:02.18 ID:yycC1i7r0
まどか「ねえ上条君、今日は何の用なの?」

恭介「今朝の新聞のスポーツ面読んだかい?」

恭介「今年のプロ野球について 鹿目さんの意見を聞きたいんだ」

まどか(野球ネタ?)

恭介「ああ、Jリーグの方が鹿目さん好みだったかな?」

まどか「今朝は新聞読んでないよ」

まどか(いつも読まないけど。)

恭介「そうだったか。」

恭介「ところで 今日は何か変わったことはなかったか?」

まどか「別に 普通だけど」

恭介「前に魔法少女に関する話をしたよね?」

まどか「ああ、あなたと私で、魔法少女に対する知識がいろりろ食い違っていたね」

恭介「そこで、魔法少女の先輩とも話がしたいんだが、紹介してくれないかな。」

まどか「マミさん? いいけど。」

219: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:32:57.67 ID:yycC1i7r0
まどか「ねえ、私のことはまどかって呼んでよ。」

恭介「名前で?」

まどか「うん、小学校から一緒なんだからそろそろ名前で呼んでほしいなって。」

まどか「だから私も上条君のこと、恭介君って呼んでいい?」

恭介「好きに呼んでいいよ。」

220: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:33:59.44 ID:yycC1i7r0
ユーノ「こんにちは、かもめまりかさん。」

まどか「鹿目まどかだ。」

ユーノ「失礼。噛みました。」

まどか「違う。わざとだ。」

ユーノ「かみまみた。」

ユーノ「ところであの方はどなたなのでか?」

まどか「上条恭介君。私のクラスメートで、同じ部活の人でもある。」

まどか「よくわかんないんだけど、最近露骨に私につきまとってくるんだよね。」

まどか「正直何がしたいんだかさっぱり。」

ユーノ「もしかしてあの方、まどかさんのことが好きなんじゃないですか?」

まどか「仁美ちゃんもそんなこと言ってたけど・・・。」

221: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:34:27.66 ID:yycC1i7r0
まどか「そんなわけないでしょ。乙女ゲームの主人公じゃないんだから、ある日突然モテモテになったりするわけないよ。」

ユーノ「僕の男の感が間違いないと告げています。」

ユーノ「近いうちにあの方、まどかさんに告白するでしょう。」

ユーノ「どうします? どうします?」

まどか「私はそういう、なんでもかんでも恋愛感情で説明しちゃう風潮っていうのはあんまり好きじゃないんだよね。」

まどか(男の子同士なら好きだけど)

まどか「上条君は昔からさやかちゃんと仲がいいんだし、ありえないよ。」

222: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:34:55.85 ID:yycC1i7r0
・・・
上条君と2人で話している。

恭介「鹿目さん、僕はどうすればいいんだろう?」

まどか「何?」

恭介「さやかは、僕にとって大切な人だった。」

恭介「小さい頃から一緒にいて、かわいくて、かっこよくて、憧れの存在だった。」

恭介「さやかは僕のことをどう思ってくれてるんだろうと思ってた。」

恭介「僕のことを、男として好きでいてほしかった。」

恭介「でもさやかは僕のことをただの幼馴染としか思ってなかった。幼馴染とも思ってなかったのかもしれない。」

恭介「さやかといつも一緒にいたのは鹿目さんだった。」

恭介「さやかは鹿目さんとはいつも楽しそうに話している。」

223: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:35:24.47 ID:yycC1i7r0
恭介「鹿目さんには僕に見せたことがないような幸せそうな笑顔で。」

恭介「僕はいつしか鹿目さんに嫉妬していたのかもしれない。」

恭介「鹿目さんにはできて、なんで僕にはできないのか。」

恭介「僕が男だからダメなのか。僕が女だったらよかったのか。」

恭介「女友達はいいけれど、男友達はいらないのかと・・・」

恭介「鹿目さんに嫉妬して、そしてそんな自分に呆れ果てて、自分が嫌いになった。」

まどか「恭介君・・・」

恭介「ごめん、鹿目さんは別に悪くないよ。」

225: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:36:09.81 ID:yycC1i7r0
恭介「巴マミっていうのか。」

まどか「私の1つ上の先輩」

恭介「ところで巴さんとはどういう関係なんだ?」

まどか「え?」

恭介「魔法少女の先輩と後輩だけど、それ以上の愛があったりするんじゃないか?」

まどか「愛って?」

恭介「まどかは巴さんのことが好きなんじゃないか?」

恭介「この場合まどかが攻め、タチか」

まどか「何言ってるのかよくわかんないよ。」

まどか「マミさんは尊敬する先輩だから、好きとか、別にそんなこと思ったりは。」

 
227: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:37:49.53 ID:yycC1i7r0
恭介「さやかのことはどう思ってる?」

まどか「小学校からの友達で、上条君の幼馴染でしょ。」

恭介「まどかは、さやかのこと好きかい?」

まどか「まあ、さやかちゃんのことは・・・、好きだけど。」

恭介「それは女の子としてかい?」

まどか「友達として。」

恭介「まどかが攻めか。」

恭介「でも一番いいのはまどかと女の子の暁美さんのまどほむだな。」

まどか「だから何言ってるのかよくわかんないよ。」

228: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:39:24.34 ID:yycC1i7r0
恭介「そうか。まどかは百合の素養がないのか? 意外だな」

まどか「クラスメートの男子と百合の話とかしたくないよ。」

恭介「百合とは女の子同士の恋愛のことだよ」

まどか「意味は知ってるよ。そこで勘違いはしていない。」

まどか(そういえば恭介君って百合漫画とかよく読んでたっけ)

まどか(私だって似たようなもの、BLが好きだけど)

恭介「勘違いはしていないのか。ならまどかは一体何に怒っているのだろう?」

恭介「そうか、ひょっとしてまどかは受け、ネコなのか。」

まどか「うるさい。この話はもう終わりだよ。」

恭介「まどか、男子と百合の話を楽しめないようでは、社会に出てからやっていけないと思うぞ。」

恭介「流行に乗っていけないよ。」

まどか「そんなこと男子に言われたくないよ」

229: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:40:02.35 ID:yycC1i7r0
恭介「鹿目さんが主人公で、さやかと、巴さんと、女の子のときの暁美さんと、あともう1人、ワルプルギスの夜を倒したっていう伝説のヒーロー佐倉杏子さんで、すごい面白い魔法少女アニメが作れそうだね。」

恭介「そのとき僕もチョイ役くらいで出してくれたらな。」

まどか「どうでもいい。」

恭介「それではまどかが今日はブラを着けているかどうかという話をしようか」

まどか「ちゃんと着けてるよ。」

まどか「家にいるときは着けてないことが多いけど」

恭介「家では  ブラなのか?」

まどか「まあ私、胸小さいし。ブラは必要ないのかもしれないけど、ママが  ブラはよくないって言うから。」

まどか「というより女の子にブラを着けているかどうかなんて聞くのはセクハラだよ。」

まどか「私は別に気にしないけどね」

恭介「それもそうだな。」

まどか「無駄口叩いてないで行こうよ。」

恭介「そうだな。」

230: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:40:51.21 ID:yycC1i7r0
まどか「こんにちは、マミさん。」

マミ「鹿目さん、いらっしゃい。今お茶とケーキの準備を・・・」

マミ「あら鹿目さん、今日はまた別の男の子を連れているのね。」

マミ「あなたは会うたびに違う男の子を連れてきているわね。」

まどか「同じ台詞を何度も言わないで下さい。」

マミ「全くなんで鹿目さんばっかり。」

マミ(私の方が●●●●大きいのに・・・)

まどか「マミさん。心の声も全部聞こえてますよ。」

恭介「初めまして。上条恭介です。」

まどか「上条君は私のクラスメートで同じ部活の友達、それと小学校のときから同じ学校なんです。」

まどか「あとさやかちゃんの幼馴染です。」

マミ「初めまして。巴マミです。」

231: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:41:22.41 ID:yycC1i7r0
まどか「実は上条君も魔法少女、というより魔法少年なんです。」

まどか「でも魔法少女になった経緯が私の知ってるものと違うんです。」

マミ「え? 何それ? 是非聞かせて。」


恭介「さやかも巴さんの家に来たことあるのか。」

まどか「うん。このケーキ美味しいでしょ?」

恭介「そうだね。」

232: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:42:10.29 ID:yycC1i7r0
恭介「本題に入るけど、巴さんはどんな願い事をして魔法少女になったんですか?」

マミ「願い事? 願い事なんてしてないけど・・・」

恭介「願い事をしてない? じゃあキュゥベえって知ってますか?」

マミ「知らないわね。 もしかしたら聞いたことあったかもしれないけど。」

恭介「巴さんも知らないんですか。」

恭介「キュゥベえっていうのは猫かウサギみたいな生き物で・・・」

恭介「キュゥベえは僕の恩人なんだ。」

恭介「再びヴァイオリンの演奏ができるようになったのはキュゥベえのおかげなんだ。」

恭介「鹿目さん、僕が交通事故にあったのは知ってるよね?」

まどか「うん」

恭介「そのとき手と足を痛めた。足はリハビリで治ったけど、手の指は治らなかったんだ。」

まどか「治らなかったの? さやかちゃんは治ったって言ってたけど。」

恭介「さやかにはそう言っておいたが、本当は治らなかったんだ。」

恭介「現代の医学では無理だと、もうヴァイオリンは諦めろと医師に言われたんだ。」

恭介「僕はすごく落ち込んで、もう生きる望みを失っていた。」

恭介「僕からヴァイオリンを取ったら何が残るんだろうと思った。」

恭介「いつもお見舞いに来てくれていたさやかにも会わせる顔がなかったね。」

234: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:43:07.27 ID:yycC1i7r0
恭介「そんなときキュゥベえが現れて、こう言ったんだ。」

恭介「僕と契約して、魔法少年になってよ、って。」

恭介「キュゥベえは、なんでも一つだけ願いを叶えてくれると言ったんだ。」

恭介「僕はすぐに願い事を決めたよ。」

恭介「手を治してくれ。もう一度ヴァイオリンの演奏がしたい、と。」

恭介「その瞬間、僕はキュゥベえと契約して魔法少年になったんだ。」

まどか「そうなんだ。上条君も大変だったんだね。」

235: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:43:44.55 ID:yycC1i7r0
マミ「そういえば上条さん、円環の悲劇って知ってるかしら?」

恭介「円環の悲劇、ですか?知りません。ドーハの悲劇の仲間ですか?」

マミ「知らないの? 魔法少女が魔女との戦いで命を落とすことの俗称なんだけど。」

マミ「魔法少女なら知らない人はいないはずよ。

マミ「じゃあ2000円札って見たことある?」

恭介「見たことないです。ていうか2000円札なんてあるんですか?」

マミ「魔法少女なら必ず使ったことがあるはずだけど・・・」

まどか「ちなみにここはほむらキャットの伏線回収です。」

マミ「やっぱりあなたは私たちと同じような魔法少女、魔法少年ではなく、別の系統の魔法少年のようね。」

マミ「もしかしたらこれも怪異の一種なのかも。あるいは都市伝説の・・・。」

マミ「ちょっと魔法大辞典で調べてみるわ」

236: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:44:58.67 ID:yycC1i7r0
数分後

マミ「やっぱこれね。間違いない。」

マミ「上条君、それはおそらく契約サイドの魔法少年よ。」

恭介「はい?」

まどか「契約サイド?」

マミ「魔法少年・魔法少女には選抜サイドと契約サイドがあるの。」

マミ「私たちのような選抜選考会で選ばれた魔法少女や魔法少年は選抜サイド。」

マミ「そして上条さんのような神と契約した魔法少女や魔法少年は契約サイドというの。」

マミ「契約サイドの魔法少女はウサギの怪異、インキュベーターとの契約によって生まれる魔法少女なのよ。」

まどか「インキュベーター、ですか。」

まどか「これも怪異なんですか、マミさん。」

マミ「キュゥベえってのはおそらく神よ。」

マミ「そりゃなんでも叶えてくれるわよ。魂と引き換えなんだもの。」

恭介「え?」

まどか「魂と引き換え?」

マミ「魂と引き換えに1つの願いを叶えてやる。」

マミ「当たり前のことよ。神なら。」

237: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:46:47.24 ID:yycC1i7r0
・・・
上条恭介の回想

恭介「手は治らないんですか?」

医師「残念ながら現代の医学では指の回復の見込みはない」

医師「演奏は諦めなさい」

恭介「そんな・・・」

恭介「僕はヴァイオリンができなくなったら、何をすればいいんだ・・・」


恭介「ヴァイオリンが弾けないなら、もう死んだっていいよ。」

QB「その言葉は本当かい?上条恭介」

恭介「誰?」

QB「戦いの定めを受け入れてまで、叶えたい望みがあるなら、僕が力になってあげられるよ。」

QB「だから上条恭介。僕と契約して、魔法少年になってよ。」

238: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:47:18.77 ID:yycC1i7r0
恭介「え?魔法少年?」

QB「僕はなんでも一つだけ願いを叶えてあげるよ。」

QB「それと引き換えに魔女と戦う使命を課される」

恭介「その魔法少年とはどんなものなのか詳しく教えてくれないか?」

恭介「見てから決めたい。」

239: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:47:51.88 ID:yycC1i7r0
その後

恭介「君と契約すればどんな願いも叶えられるんだね?」

QB「そうとも。教えてごらん。君はどんな祈りで、ソウルジェムを輝かせるのかい?」

恭介「僕の手を治してくれ。僕はもう一度ヴァイオリンの演奏がしたい。」

恭介「うわっ・・・」

QB「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した。さあ、解き放ってごらん。その新しい力を!」


さやか「手が治ったって本当?」

恭介「本当だ。是非さやかに僕のヴァイオリンを聞かせたい。」

そうしてヴァイオリンの音色を奏でた。

恭介「僕の願いは叶った。後悔なんてあるわけない。」

240: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:48:32.65 ID:yycC1i7r0
QB「これが君の祈りがもたらしたソウルジェム。契約によって生み出す宝石だ。」

QB「普段は指輪にでもしておけばいい。」

魔女との戦い後

QB「お疲れ様」

恭介「魔女がこれを落としていったけど」

QB「それはグリーフシード。魔女の卵だ。」

恭介「ま、魔女の卵?」

QB「大丈夫、その状態では安全だよ。むしろ役に立つ貴重なものだ。」

恭介「え?どういうこと?」

QB「君のソウルジェム、魔女との戦いで少し濁っただろ?」

QB「でもグリーフシードをソウルジェムにかざせば」

恭介「あ、キレイになった」

QB「これで消耗した君の魔翌力も元通りさ。」

241: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:49:21.69 ID:yycC1i7r0
・・・
マミ「私も聞いたことあったのよ。魔法少女には契約サイドというものがあるってのを。」

マミ「誰かは契約サイドなんて都市伝説だって言ってたけど、やっぱり実在したのね。」

マミ「怪異や魔法があるなら都市伝説だって実在するって、」

マミ「私も少しは知ってるわ。契約サイドの魔法少女について。」

まどか「どうなんですか?」

マミ「契約サイドの魔法少女、魔法少年はソウルジェムに魂を抜き取られるということよ。」

恭介「それってどういうことですか?」

マミ「魂の本体はソウルジェムで、元の身体は外付けのハードウェアみたいなものになるってこと」

マミ「つまりゾンビみたいなものね。」

恭介「僕は、ゾンビにされた・・・。」

まどか「マミさん、ちょっと残酷すぎませんか?本人の前で。」

マミ「事実を言ったまでよ。」

242: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:49:56.28 ID:yycC1i7r0
マミ「だからあまり契約サイドの魔法少女になることはお勧めできないのよね。」

マミ「主に選抜サイドの魔法少女になれなかった人が契約サイドになることが多いって聞くわ。」

まどか「つまり契約サイドは選抜サイドの滑り止めってことですか。」

マミ「契約サイドの魔法少女に関しては、それ以上のことは私もよく知らないの。」

マミ「魔法少女に詳しい佐倉さんなら知ってるかもしれないけど。」

まどか「杏子ちゃんですか? じゃあ杏子ちゃんに聞けばいいんですね。」

マミ「最近どこにいるのかわからないのよね。連絡もつかないし。」

マミ「私も契約サイドの魔法少女について調べてみるわ。」

243: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:50:30.64 ID:yycC1i7r0
・・・
恭介「キュゥべえ、巴さんって先輩から僕の魂はソウルジェムに抜かれたって聞いたぞ。」

恭介「本当なのか?」

QB「本当だよ。」

恭介「僕を騙してたのか!」

QB「僕は魔法少年になってくれって、きちんとお願いしたはずだよ?」

QB「実際の姿がどういうものか、説明を省略したけれど」

恭介「何で教えてくれなかったんだよ」

QB「聞かれなかったからさ。知らなければ知らないままで、何の不都合もないからね」

QB「そもそも君たち人間は、魂の存在なんて、最初から自覚できてないんだろう?」

QB「そこは神経細胞の集まりでしかないし、そこは、循環器系の中枢があるだけだ」

244: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:50:56.91 ID:yycC1i7r0
QB「そのくせ、生命が維持できなくなると、人間は精神まで消滅してしまう」

QB「そうならないよう、僕は君たちの魂を実体化し、手に取ってきちんと守れる形にしてあげた」

QB「少しでも安全に、魔女と戦えるようにね」

恭介「大きなお世話だよ!そんな余計な事!」

QB「君は戦いという物を甘く考え過ぎだよ」

QB「例えば、お腹に槍が刺さった場合、肉体の痛覚がどれだけの刺激を受けるかって言うとね」

QBソウルェムを触る

恭介「ぐっ…」

QB「これが本来の痛みだよ。ただの一発でも、動けやしないだろう?」

QB「君が魔女との戦いで最後まで立っていられたのは、強過ぎる苦痛がセーブされていたからさ」

245: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:52:15.49 ID:yycC1i7r0
QB「君の意識が肉体と直結していないからこそ可能なことだ」

QB「おかげで君は、あの戦闘を生き延びることができた」

QB「慣れてくれば、完全に痛みを遮断することもできるよ」

QB「もっとも、それはそれで動きが鈍るから、あまりオススメはしないけど」

恭介「何でよ。どうして僕をこんな目に」

QB「戦いの運命を受け入れてまで、君には叶えたい望みがあったんだろう?」

QB「それは間違いなく実現したじゃないか」

246: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:53:19.51 ID:yycC1i7r0
・・・
さやか「恭介、今日学校休みか。」

さやか「まどか、どうしたんだ?」

まどか「いや、なんでもないよ。」

まどか(恭介君がああなっちゃったの、私の責任でもあるんだよね。)

さやか「そういえば恭介、最近ヴァイオリンが上手にひけなくなったって嘆いてたな。」

まどか「え? そうなの?」

247: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:54:02.41 ID:yycC1i7r0
・・・
恭介「確かに僕はヴァイオリンが弾けないならもう死んでもいいと思った。」

恭介「だけどこんなのってないよ。」

恭介「魔女が倒せなくなってきた。」

恭介「グリーフシードが集められない。」

恭介「ソウルジェムがどんどん濁っていく・・・」

恭介「ソウルジェムが濁るとどうなるんだろう?」

恭介「そのせいか最近ヴァイオリンがうまくひけなくなったし。」

248: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:55:24.46 ID:yycC1i7r0
さやか「恭介に電話してみよう」

プルルル

さやか「もしもし、あたし、さやかだよ。」

さやか「恭介、大丈夫?」

恭介「体、だるい。」

さやか「最近元気ないなーと思ってたらいきなり学校休んじゃうし」

さやか「明日は学校きなよ」

恭介「わかった」

249: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:56:10.82 ID:yycC1i7r0
・・・
恭介(憎い。一番憎いのは鹿目まどかだ。)

恭介(いつもさやかのそばにいるのはあいつだ。)

恭介(本当は僕がさやかと一緒にいたいのに)

恭介(しかも最近は怪異とか魔法とかで男にモテモテで調子に乗ってる。)

恭介(そして次に憎いのは佐倉杏子だ。)

恭介(あいつが一番の獲物、ワルプルギスの夜を倒しちゃったから刈るものがなくなっちまった。)

恭介(おかげでグリーフシードが集められない。)

恭介(いつも僕の獲物を横取りするのはあいつだ)

恭介(そしてさやかだ。なんで僕に振り向いてくれないんだ。)

恭介(なんで僕のことを選んでくれないんだ。)

恭介(そしてなにより、自分自身が憎い。)

250: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:57:44.80 ID:yycC1i7r0
・・・
杏子「マミ、元気だったか。」

マミ「あ、佐倉さん、丁度よかったわ。こっちから連絡しようと思ってたの。」

杏子「なんだ、どうしたんだ?」

マミ「佐倉さん、契約サイドの魔法少女について知ってる?」

杏子「契約サイド? ああ知ってるぞ。」

マミ「鹿目さんの友達に契約サイドの魔法少女、いや魔法少年がいたのよ。」

杏子「なんだって!?」

マミ「契約サイドの魔法少女について、詳しく教えてもらえないかしら。」

杏子「マミ、それはすごく大変なことになるかもしれないぞ。」

マミ「大変なこと?」

251: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:58:14.67 ID:yycC1i7r0
・・・
電話

まどか「もしもし」

マミ「鹿目さん、大変よ」

まどか「マミさん。どうしたんですか?そんなに慌てて」

マミ「契約サイドの魔法少女について佐倉さんから聞いたら、とんでもないことを知ってしまったわ。」

マミ「詳しくは佐倉さんに説明してもらうから私の家に来て」

252: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 20:59:22.69 ID:yycC1i7r0
・・・
マミさんの家に向かう途中

公園

まどか「あれ?恭介君? こんなところでどうしたの?」

恭介「結局僕は、一体何が大切で何を守ろうとしてたのか、もう何もかも、わけ分かんなくなっちゃった」

恭介「自分の幸せを祈った分、他の誰かを呪わずにはいられない。僕たち魔法少年って、そう言う仕組みだったんだね」

恭介「僕って、ほんとバカ」(ポロリ)

まどか「恭介君どうしたの?」

まどか「わー!」(まどか、突き飛ばされる)

まどか「何これ?怪異?」

まどか「いやこれは怪異というより、魔女?」

まどか「一体なんで?」

第7話に続く

253: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:05:15.87 ID:yycC1i7r0
第7話 魔法少年きょうすけ☆マギカ

マミホーム

マミ「鹿目さん、来てくれたわね。」

まどか「マミさん、さっき公園で恭介君が大変なことに」

マミ「大変なことってまさか?」

まどか「上条君の近くで怪異が、いや怪異というか魔女みたいなんですが、出たんです。」

杏子「遅かったか・・・」

マミ「暁美さんも呼んでおいたわ。人数は多いほうがいいから。」

マミ「鹿目さん、佐倉さんの話を落ち着いて聞いてね。」

杏子「あんたが今見た魔女は、上条恭介のソウルジェムが変化した姿だ。」

杏子「彼のソウルジェムは、グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したんだ。」

まどか「どういうこと?」

254: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:05:58.48 ID:yycC1i7r0
第7話 魔法少年きょうすけ☆マギカ

マミホーム

マミ「鹿目さん、来てくれたわね。」

まどか「マミさん、さっき公園で恭介君が大変なことに」

マミ「大変なことってまさか?」

まどか「恭介君の近くで怪異が、いや怪異というか魔女みたいなんですが、出たんです。」

杏子「遅かったか・・・」

マミ「暁美さんも呼んでおいたわ。人数は多いほうがいいから。」

マミ「鹿目さん、佐倉さんの話を落ち着いて聞いてね。」

杏子「あんたが今見た魔女は、上条恭介のソウルジェムが変化した姿だ。」

杏子「彼のソウルジェムは、グリーフシードに変化した後、魔女を生んで消滅したんだ。」

まどか「どういうこと?」

255: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:06:49.92 ID:yycC1i7r0
杏子「契約サイドの魔法少女、魔法少年のソウルジェムは、濁りきって黒く染まる時、グリーフシードになり、魔女として生まれ変わる。」

杏子「それが、契約サイドの魔法少女、魔法少年になった者の、逃れられない運命」

まどか「そんな・・・。恭介君、魔女になっちゃったってこと?」

杏子「グリーフシードは私たち選抜サイドの魔法少女は魔翌力回復アイテムとして使ってたよな?」

まどか「うん」

杏子「選抜サイドの魔法少女はソウルジェムが濁っても魔翌力が弱くなるだけで別に呪いを生むことはないのだが」

杏子「契約サイドの魔法少女はソウルジェムが濁りきると呪いを生んで魔女になる。」

杏子「契約サイドの魔法少女はソウルジェムが濁りきるのを防ぐためにグリーフシードを使っていたらしい。」

杏子「だがいつかは濁りきって魔女になる。それは逃れられない運命だ。」

まどか「じゃあ一体どうすれば・・・」

256: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:08:21.08 ID:yycC1i7r0
マミ「鹿目さん、上条君の願いって本当に手を治してほしいってことだけかしら?」

マミ「他になにか言ってなかった?」

まどか「えーっと、そういえば上条くんはさやかちゃんが好きで、でもさやかちゃんはいつも私といるから、私に嫉妬してるって。」

マミ「わかったわ。呪いの原因は鹿目さんね。」

まどか「そうなんですか?」

マミ「今回の状況を解決する方法はとりあえず2つあるわ」

257: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:08:58.27 ID:yycC1i7r0
マミ「1つは、鹿目さんが魔女化した上条君に殺されること。」

まどか「え?」

マミ「もう1つは私たちで魔女化した上条君を倒すことよ。」

まどか「倒すって、倒したらそのあと上条君は元の人間に戻れるんですか?」

杏子「そんな都合のいいことあるわけねえだろ。」

杏子「魔女を倒したら、上条恭介は死亡する。」

まどか「そんな・・・。私、人を[ピーーー]ことなんてできないよ。」

杏子「人間1人殺そうとしてるんだぜ。そのくらい当然の代償じゃないねえか。」

まどか「ちょっと待って下さいマミさん、杏子ちゃん。」

まどか「私を殺そうとしてるって、それは上条君が望んだことじゃないよ。」

まどか「恭介君はただ、さやかちゃんのそばにいたいだけ・・・。」

マミ「そばにいたいだけ?鹿目さんは本当に優しいわね」

マミ「本当にそばにいたいだけだなんて、そんな甘ったるい言葉をそのまま信じたの?」

まどか「違うって言うんですか?」

258: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:09:37.35 ID:yycC1i7r0
マミ「さっきも鹿目さんがそばにきたことで魔女化したんでしょ?」

マミ「鹿目さんを呪うことで魔女化したのよ。」

杏子「あたしは魔女になった契約サイドの魔法少女を何人か見たことがある。」

杏子「そのたびに誰かを呪ってきたんだ。」

杏子「あたしさっき上条恭介のソウルジェムをこっそりチェックしてきた。」

杏子「穢れの原因はまどかで間違いない。」

259: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:12:06.55 ID:yycC1i7r0
私は魔法少女に変身して、魔女となった恭介君と戦うことになった。

マミ「もちろん私と佐倉さんも手伝うけど、なるべく鹿目さんが前線で戦うようにしなきゃいけないわね。」

杏子「今回はそんな勝率の高い勝負でもないからな」

まどか「契約か。それでインキュベーターが大人しく、宇宙だかに帰ってくれればいいんだけどね。」

杏子「インキュベーターは宇宙の未来のために感情エネルギーを収集してるらしい。それを収集し切るまで帰らないだろう。」

杏子「願いが果たせなくても、契約は無効にはならない。そもそも最初のである手を治してほしいという願いは叶っちゃったからな。」

マミ「1つだけ質問してもいい?」

まどか「何ですか?」

260: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:13:30.34 ID:yycC1i7r0
マミ「どうして自分を殺そうとしてる相手まで、鹿目さんは助けようとするの?」

マミ「上条君は無意識とはいえ、鹿目さんのことを憎むべき恋敵ととらえているのよ。」

まどか「恭介君は私の大切な友達だもん。私の友達で、さやかちゃんの大切な友達だし。」

まどか「生きてれば誰かを憎むことくらいはあるよ。」

まどか「殺されるのはそりゃ御免だけど、恭介君がさやかちゃんを好きなのが私を憎む理由だっていうなら、別に許せるよ。」

マミ「そう。それが鹿目さんの気持ちなら別にいいわ。」

マミ「じゃあ魔女の結界に入るわよ。」

まどか「世話かけますね」

261: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:16:38.60 ID:yycC1i7r0
魔女の結界

まどか「こんばんは。恭介君。」

杏子「いいな、打ち合わせ通りに」

まどか「う…うん」

恭介の魔女はまどかに襲い掛かる。

まどか「うわー。」

まどか「恭介君ごめん」

ドン

マミ「鹿目さん大丈夫?」

まどか「大丈夫。このくらい。」

262: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:17:24.26 ID:yycC1i7r0
ドン

まどか「恭介君。やめて。こんなこと、恭介君だって嫌だったはずだよね。」

杏子「聞き分けがねぇにも、程があるぜ、上条!」

恭介「いいんだ。鹿目さん、僕を殺してくれ。」

杏子「魔女が喋った!」

まどか「恭介君?」

恭介「僕は鹿目さんを殺そうとしているんだ。それくらい当然の代償だよ。」

マミ「私の魔法なら痛みを感じることなく殺せるわよ」

マミ「私ならあなたを[ピーーー]ことくらい朝飯前よ」

まどか「やめて!マミさん!」

恭介「もういい。さやかのことはあきらめるから。」

まどか「うわー!」

263: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:18:50.80 ID:yycC1i7r0
まどか「いいよ恭介君。私を殺して。」

マミ「鹿目さん、何バカなこと言ってるのよ!」

まどか「私が原因で恭介君がこんなになっちゃったんなら、私死んでもいい。」

マミ「鹿目さん、そんなに思いつめることじゃないわよ。あなたが責任を感じることなんてちっともないわよ。これは全部、インキュベーターという怪異が元凶で」

杏子「インキュベーターは願いを叶えたけだよ。」

まどか「構わない。恭介君。私、あなたのためなら[ピーーー]るから。」

マミ「何言ってるのよ!」

恭介「いいんだ。僕はさやかのことは諦めるんだ、」

264: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:19:38.66 ID:yycC1i7r0
マミ「上条君の魔翌力だけじゃなく、上条君自身が鹿目さんを攻撃しようとしているわ。」

マミ「無意識に、上条君は拒否しているのよ。」

マミ「2つ目の願い、鹿目さんを殺さないことを。」

まどか「恭介君は、さやかちゃんを諦める気はない。」

恭介「憎い!憎い!憎い!」

恭介「憎い!憎い!憎い!憎い!憎い!」

まどか「うぎゃー!」

265: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:21:29.61 ID:yycC1i7r0
ほむら「どうしたの? まどか」

中沢「ずいぶんとはしゃいでいるな。まどか。」

ほむら「僕抜きで楽しそうだな。まどか。」

まどか「祐樹君、ほむら君! 魔女の結界に入ったら危ないよ!」

中沢「まどか、どうせお前のことだから死ぬ気で戦ってたんだろ?」

中沢「それどころか、自分が[ピーーー]ば全部解決するとか思ってたんじゃないか?」

中沢「冗談じゃねえよ。」

中沢「まどかが死んだら俺はまた一人ぼっちになっちゃうじゃねえか。」

中沢「お前は俺にまた寂しい思いをさせるつもりか!」

まどか(祐樹君、お見通しだったの?)

266: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:22:09.34 ID:yycC1i7r0
中沢「まどか、俺に嘘ついたのか? いなくなったりしないって言ったじゃないか。」

まどか「ごめんなさい。」

中沢「わかればいいよ。」

中沢「上条、一人ぼっちは寂しいもんな。」

中沢「お前も俺たちの仲間になろうよ。」

まどか「マミさん、なんとか恭介君を救う方法はないんですか?」

マミ「それがわかれば苦労しないわよ」

ほむら「契約を無効にする方法を知ってる人がいるよ。」

まどか「え?契約を無効に?」

ほむら「うん、契約を無効にする方法を知ってる人がいる。」

まどか「誰?」

267: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:23:12.78 ID:yycC1i7r0
ほむら「越谷卓。健大育英高校1年1組の担任。彼はなんでも知っている。」

ほむら「魔法少女のことなら何でも。」

まどか「じゃあ今すぐ聞こうよ。」

まどか「越谷先生、確か今週はお休みしてたよね。」

まどか「ほむら君、越谷先生の連絡先知ってる?」

ほむら「知らない。でも彼の友人である一条蛍の電話番号なら知ってる。」

ほむら「彼女なら越谷卓の連絡先を知ってると思う。」

まどか「じゃあまず一条蛍さんにアプローチを取ればいいんだね。」

ほむら「すぐに連絡する。」

268: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:26:58.75 ID:yycC1i7r0
まどか「ほむら君、携帯電話のアンテナはどう?」

ほむら「細い。圏外じゃないだけマシか。」

まどか「一条蛍さんからの返事は来てる?」

ほむら「来ない。」

ほむら「やはり直接電話したほうがいいのかも。」

ほむら「どっかの民家に行って電話借りようかな?電波は弱くても、固定電話がないわけではないだろうし。」

まどか「もしも一条蛍さんに連絡ついたら、そのまま越谷先生に連絡できるかな?」

269: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:27:29.79 ID:yycC1i7r0
トントン

まどか「すいません。旅のものです。電話を貸してもらえませんか?」

まどか「すいません。旅のものです。」

卓「はいはーい。」

卓「お待たせー。」

卓「つーか、お待たせっつーか、待っていたのは僕のほうだけどね。」

卓「にゃんぱすー。越谷卓、なんでも知ってるお兄さんだのん。」

卓「蛍ちゃんなら今バンドの指導で忙しいんだ。だからほむら君のメールを無視した。」

卓「何があってもほむら君だけで対処できると思ってたんだろうね。」

卓「でも僕は知っていた。この件が君たちだけで対処できる問題ではないことを。」

卓「だからこうして助けにきた。ヒーロー気取りでね。」

270: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:28:00.51 ID:yycC1i7r0
まどか(なんか説明されればされるほど謎が増えていく感じだ。)

卓「なんだいまどかちゃん。僕の説明になにか足りないところがあったかな?」

まどか(まどかちゃんってやけに馴れ馴れしいな。いつもなら鹿目って呼ぶのに。)

まどか「説明というなら、どうして私たちがここにいるのがわかったんですか?」

卓「僕はなんでも知ってるんだよ。お見通しの千里眼って奴だ。」

まどか「越谷先生は契約サイドの魔法少女について知ってるんですか?」

卓「知ってるよ。魔女化しない方法、契約を無効にする方法も。」

卓「できればあまり知りたくもない情報なんだが、残念ながらそんなことでさえ知ってるのがこの僕なんだな。」

卓「困ったものです。」

271: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:28:39.24 ID:yycC1i7r0
卓「しかし僕は一方的に頼られる関係というものを好まない。バランスが悪いからね。」

卓「だから僕にもまどかちゃんを頼らせてほしい。」

卓「とりあえず僕からまどかちゃんに有益な情報をもたらす前に、3つお願いしたいことがある。」

卓「人は助け合うことで生きているのさ。生きていけるのさ。」

まどか「わかりました。3つですね。約束します。」

卓「おや、内容も聞かずに受け入れてしまっていいのかい?」

まどか「どんな頼みごとだろうと聞くしかない状況ですから。」

まどか「 的な行為だろうと。」

卓「君にとってそれくらい大切な存在なのかね?恭介君は」

まどか「はい。そりゃ友達ですから。」

卓「別に●●●なことなんか要求しないよ。」

272: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:30:23.67 ID:yycC1i7r0
卓「よし、じゃあちゃっちゃと話そう。」

卓「まず1つ目、紹介してほしい人がいる。」

まどか「誰のことです?」

卓「鹿目タツヤ。君の弟だ。」

まどか「紹介しろと言われればしますけど、その前にタツヤの許可を取ることになりますよ。もしもあいつに断られたら。」

卓「それでいい。タツヤ君が嫌だというなら別の手段を考える。」

卓「さて、それでは2つ目の願いだが、今やっている旭丘分校のバンドの指導を手伝ってもらえないかな。」

まどか「わかりました。」

卓「3つ目は、タツヤ君にもバンドに参加してもらいたいということだ。それももちろんタツヤ君の意思次第だ。彼がいやだというなら、そこはすぐに引き下がる。」

卓「もっともまどかちゃん、君の手伝いだけは絶対に必要なんだけどね。」

まどか「わかりました。そういうことなら。」

まどか「これでこちらもまどかちゃんを助けることができる。卓お兄さんは安心したよ。よかった君の力になれて。」

273: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:31:50.99 ID:yycC1i7r0
卓「これでこちらもまどかちゃんを助けることができる。卓お兄さんは安心したよ。よかった君の力になれて。」

274: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:32:58.77 ID:yycC1i7r0
卓「契約サイドの魔法少女の契約を無効にするには、魔法少女の結界にある円環の丘というところに行って蘇生アイテムを取ってくればいいのだ。」

まどか「円環の丘、ですか。」

卓「前に君とほむらちゃんで思い出の丘に行っただろ。そこの近くだ。」

まどか「わかりました。そのアイテムを使えば恭介君は元に戻るんですね。」

卓「だがその場合、もちろん願いも無効になる・当然のことだ。」

まどか「ということは・・・」

卓「彼の手は動かなくなるってことだ。手だけじゃないかもしれないね。」

卓「最悪契約する前より酷くなるかもしれない。」


まどか「円環の丘にはあのときと同じく私とほむら君で行きます。」

ほむら「じゃあ行きましょう」

275: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:33:59.52 ID:yycC1i7r0
まどか「はい、これ」

まどか「もし、予想外のことが起きて私が離脱してって言ったら必ず元の世界に飛ぶんだ」

まどか「でも今回は急がないと、恭介君の命がかかってるから。」

ほむら「そうだね」

・・・
まどか「ここが円環の丘ね」

ほむら「これで恭介君を元の人間に戻せる、はずだけど。」

276: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:34:27.39 ID:yycC1i7r0

まどか「さあ急ぎましょ」

277: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:35:39.02 ID:yycC1i7r0
まどか「蘇生アイテム取ってきました。」

卓「それをあの魔女に向かって打つんだ。」

まどか「わかりました。」

まどか「恭介君、行くよ。」

私は蘇生アイテムを魔女化した恭介君に投げた。

ドカーン

マミ「倒した、の?」

グリーフシードの代わりに元の恭介君が落ちてきた。

卓「契約する前と同様に手は動かなくなる。」

卓「手だけでなく、足も動かなくなるだろう。」

まどか「恭介君、可哀想・・・」

杏子「仕方ないよ。生きて帰れただけマシ。」

杏子「あたしの友達が、前に契約サイドの魔法少女になって同じように魔女になって死んだんだ。」

杏子「同じようにインキュベーターと契約し、絶望して魔女になった魔法少女をあたしは何人も見てきた。」

杏子「それを見て、あたしは選抜サイドでよかったなと思いながら、こいつらをなんとかして救えなかったのかと思ってきたんだ。」

杏子「越谷さんがいれば、今回の上条みたいに救えたのかな。」

278: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:36:59.77 ID:yycC1i7r0
マミ「目覚めたかしら?」

まどか「恭介君、落ち着いて聞いてね。恭介君は・・・」

卓「いや、今回のことは僕が話す。」

卓「恭介君、契約サイドの魔法少年はソウルジェムが濁り切ると魔女に生まれ変わるんだ。」

恭介「そうだったんだ。」

卓「君も魔女になっていたんだよ。」

恭介「それは知ってる。そのときの記憶あるから。」

卓「魔女になった君を元の人間に戻すために、まどかちゃんとほむら君が円環の丘まで行って蘇生アイテムを取りにいってくれたんだよ。」

恭介「そうだったんだ。」

卓「2人は君の命を救ってくれたんだ。感謝しておきなさい。」

卓「だが魔法少年から人間に戻ったってことは契約も無効になったんだ。」

卓「君はもう、バイオリンは弾けないんだ。」

卓「さらにアイテムの副作用で、足も動かなくなるかもしれない。」

恭介「そう、なんですか・・・。」

卓「命が助かっただけでもいいだろ?」

恭介「はい・・・」

279: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:41:16.51 ID:yycC1i7r0
まどか「恭介君、大丈夫?」

恭介「大丈夫だよ。」

まどか「これがあなたの望んだことじゃないなら、謝ります。ごめんなさい。」

恭介「いいんだよ。まどか、僕を助けてくれてありがとう。」

恭介「あんな風になるくらいなら、演奏ができなくても生きてることが一番だって気付いたから。」

恭介「でも、僕はこれからどんな顔してさやかに会えばいいのかな・・・」

恭介「こんな僕のことなんか、さやかも嫌いだろう。」

まどか「恭介君・・・」

中沢「上条、バイオリンはあきらめても、まだ恋はあきらめちゃダメだと思うぞ。」

恭介「恋、か・・・」

中沢「今まで人を好きになったことがない、強いてあげれば好きだったのは今は亡き姉だったっていう、俺が言うのもなんだけどな。」


280: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:43:26.68 ID:yycC1i7r0
まどか「ねえさやかちゃん」

まどか「恭介君のことなんだけど」

さやか「なんだまどか、恭介のこと名前で呼ぶようになったのか?」

さやか「最近のまどかは色んな男子と仲がいいよな」

まどか「さやかちゃん、恭介君は実は手は治ってなかったんだよ。」

さやか「何冗談言ってるんだよ?恭介は手が治ったからバイオリンも弾けるようになったんでしょ?」

まどか「それについてはこれから話すね」

まどか「実は恭介君は契約サイドの魔法少年だったの。」

さやか「恭介が魔法少年だって? 嘘だろ。恭介は魔法学園に行ってないじゃん。しかも契約サイドってなんだ?」

まどか「恭介君は、医師の先生にもう手は治らないって言われちゃって、インキュベーターっていう兎の神様にお願いして手を治してもらったの。」

まどか「そのとき恭介君はインキュベーターと契約して魔法少年になったんだって。」

まどか「それが契約サイドの魔法少女や魔法少年。私みたいな魔法学園に通って選考試験を受けて魔法少女は選抜サイドって言って、恭介君とは違うの。」

さやか「なんかよくわからないな」

281: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:43:52.18 ID:yycC1i7r0
まどか「そうだよね。さやかちゃんにはわかりずらいよね。」

まどか「それで恭介君は魔女になっちゃって、私とほむら君で助けたんだ。」

まどか「そのとき契約は無効になって、恭介君は普通の人間に戻ったとともに手が動かなくなっちゃったの。」

まどか「手だけでなく足も・・・。」

さやか「それじゃあ恭介はもうバイオリンは弾けないってこと?」

まどか「うん。」

まどか「さやかちゃん、恭介君を励ましてあげてくれないかな。」

まどか「さやかちゃんは恭介君のことどう思ってるの?」

さやか「恭介のこと?」

まどか「さやかちゃんは、恭介君とは幼馴染だったよね?」

さやか「あーまあ、その。腐れ縁って言うか何て言うか」

まどか「本当にそれだけ?」

さやか「それだけって?」

282: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:44:46.31 ID:yycC1i7r0
まどか「恭介君のこと、好きじゃないの?」

さやか「え。いや、幼馴染なんだからいまさら好きとかないよ。」

まどか「恭介君はさやかちゃんのこと大切に思ってるみたいだよ」

さやか「え? 恭介があたしのこと?」

まどか(これは言わないほうがよかったかな。)

まどか「さやかちゃんは恭介君のこと好きじゃないの?」

さやか「いや、好きか嫌いかで言えば・・・、好きだ。」

まどか「それは友達として? それとも異性として?」

さやか「友達としても、異性としても。」

まどか「その言葉は本当?」

さやか「・・・本当だ。」

283: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:45:50.39 ID:yycC1i7r0
まどか「本当なら、恭介君に伝えなよ。」

さやか「何? あたしが恭介に告白するって?」

さやか「幼馴染に告白するってなんかおかしいし」

まどか「おかしくないよ。」

まどか「告白するとかがダメなら、恭介君を励ましてあげて。」

さやか「わかった。」

284: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:46:22.03 ID:yycC1i7r0
恭介「軽音部はやめようと思う。」

恭介「今日限りで退部だ」

恭介「さすがに指が動かないんじゃ何もできないからな」

中沢「指が動かなくっていいよ。上条がいてくれたほうが楽しいし。」

中沢「上条にだってできることはあるはずだ」

中沢「運動部じゃないんだから軽い気持ちで参加しようぜ」

285: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:47:40.37 ID:yycC1i7r0
中沢「お前、美樹のこと好きなんだよな?」

恭介「大好きだよ」

中沢「だったら美樹に本当の気持ちを伝えるんだ。」

恭介「何?僕がさやかに告白するって?」

恭介「幼馴染に告白するってなんかおかしいし」

中沢「おかしくないよ。」

恭介「それにどうせさやかは僕のことなんか嫌いなんだ」

中沢「なんでそうやって否定するんだ。」

中沢「美樹はお前の幼馴染なんだろ。だったらきっとお前の気持ちは届く。」

中沢「美樹に気持ちを伝えよう」

恭介「ありがとう。中沢君。僕、頑張るよ。」

286: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:48:27.29 ID:yycC1i7r0
下駄箱

さやか「休み時間に屋上に来て・・・、誰だろう?」

恭介「休み時間に屋上に来て・・・、誰だろう?」


屋上

まどか「2人ともきたよ」(小声)

中沢「さてどう出る」(小声)

まどか「ほむら君も来たんだ」(小声)

ほむら「うん」(小声)

マミ「私も見に来たわよ」(小声)

287: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:50:10.70 ID:yycC1i7r0
恭介「さやかじゃないか」

さやか「恭介か。下駄箱に屋上に来てってメモがあったから来たんだけど、あのメモ恭介が書いたの?」

恭介「僕はそんなメモ書いてないよ。ていうか僕の下駄箱にも屋上に来てってメモがあったけど、あれ書いたのさやかじゃないの?」

さやか「書いてないよ。」

恭介「一体誰だろう?」


中沢「上条の下駄箱にメモ入れたのは俺。美樹の下駄箱にメモ入れたのはまどかだ。」(小声)


恭介(そんなことどうでもいいや。今こそ僕の思いを伝える。)

恭介「僕、実はさやかに嘘をついてた。」

恭介「本当は手は治らなかったんだ」

さやか「まどかから聞いた」

恭介「ある生き物にお願いして手を治してもらったんだけど、その契約も無効になっちゃって今は手は動かない。」

恭介「僕はもうバイオリンの演奏はできないんだ。」

恭介「足はなんか動くけど、もう歩くのも辛い。」

288: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:50:41.68 ID:yycC1i7r0
さやか「そうなんだ。」

恭介「小さいころからずっと一緒にいたけど、今までさやかに伝えられなかったことがあるんだ。」

恭介「僕はさやかのことが好きだ。」

さやか「きょ、恭介・・・」

恭介「結婚を前提に付き合ってくれ、とまでは言いたいところだけど」

恭介「僕はもう家事も洗濯もできない。それどころか1人じゃ何もできない。」

恭介「迷惑ばかりかけてる、こんなお荷物と、誰が結婚してくれるかな。」

恭介「神様って酷いよね。僕の幸せ、全部奪っていったんだ。」

さやか「そんなことないよ。」

恭介「じゃあ誰が結婚してくれるって言うんだよ。」

289: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:51:52.14 ID:yycC1i7r0
さやか「あたしが結婚してやるよ。」

さやか「これがあたしの本気だ」

恭介「僕でいいのか?もうバイオリンは弾けないよ。それどころか歩けないよ。何もできないよ。」

さやか「歩けなくても、何もできなくてもいいよ。」

さやか「あたしは恭介のことが好きだ。」

さやか「小さいころからずっと一緒で幼馴染だから、今まで本当の気持ちに気付けなかった。」

さやか「というより本当のことを言うのが恥ずかしかった。」

さやか「でもわかったんだ。あたしは恭介のことが大好きなんだって。」

さやか「恭介がどんな姿になろうと、あたしがもらってやる。」

恭介「ありがとう。さやか・・・」

さやか「恭介・・・」

抱き合った2人

290: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:52:40.73 ID:yycC1i7r0
まどか「よかったね。恭介君」(グス)

中沢「まどかは本当にこういう話に弱いな」

まどか「うん」(グスグス)

マミ「あの2人がなんか羨ましいわ」

ほむら「不愉快だ」

291: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:54:56.33 ID:yycC1i7r0
恭介「僕を助けてくれたまどか、巴さん、暁美さん、ここにはいないけど佐倉さん、本当にありがとう。」

さやか「それからまどかと中沢君。私たちがお互い気持ちを伝えられたのは2人のおかげだよ。」

恭介「2人は僕たちの恋のキューピッドだね。」

中沢「そんな、キューピッドなんて・・・。」

まどか「照れるよ・・・。」


・・・
詢子「まどか、朝だぞ起きろ!」

タツヤ「お姉ちゃん、朝~、いい加減に起きないとダメだよ。」

詢子「おっきろ~!」

292: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:55:58.58 ID:yycC1i7r0
まどか「というわけで、さやかちゃんと恭介君はめでたく結ばれたってこと」

知久「そのあとどうなったんだ?」

まどか「それから2人の関係がどこまで行ってるかはわからないよ。」

知久「まどかはどうしたんだ。バンドの手伝い。」

まどか「ああ。約束通り越谷先生の学校、旭丘分校のバンドの指導を手伝ったよ。タツヤと一緒に。」

まどか「そっちは大して事件じゃなかったな。」

知久「そうか。今日はいい話を聞かせてもらったよ。」

293: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/26(月) 21:56:35.62 ID:yycC1i7r0
まどか「おはよう、さやかちゃん、恭介君。」

さやか「おはよう。まどか」

まどか「相変わらずラブラブだね。」

恭介「そう思う?」

さやか「ところでまどかの方はどうなってんの?」

まどか「え?私?」

さやか「中沢君との関係だよ。」

まどか「いや、祐樹君はただの友達だし。」

さやか「えー、付き合ってるんじゃないの?」

まどか「そんなんじゃないから。」

恭介「それとも暁美君と付き合ってるのかな?」

まどか「どっちとも付き合ってないから。」

第7話 終わり


次回 まどか「怪異の物語」 後編