まどか「怪異の物語」 前編

299: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:04:28.32 ID:vZ9Gpwpk0
第8話 魔法少女まどか☆ドリーム

まどか「あ、タツヤ」

タツヤ「最近この辺りに悪い魔術師が出るんだって」

タツヤ「だから僕が退治しようと思って。」

まどか「タツヤは魔法少年でもない普通の男の子なんだから、あまりそういう奴に立ち向かうのはやめたほうがいいよ。」

タツヤ「大丈夫だよ。正義の味方、タツヤスターズだから。」

まどか「正義の味方ごっこじゃん。しかも1人なのにズって。」

タツヤ「ごっこじゃないよ。正義の味方で、正義そのものだよ。」

まどか(どうもお姉ちゃんの真似したくなっちゃったのかな。)

引用元: ・まどか「怪異の物語」 



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300: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:04:55.46 ID:vZ9Gpwpk0
ユーノ「これは中沢さんじゃないですか。こんにちは。」

中沢「あ、ユーノ。こんにちは。」

ユーノ「今日はどちらへお出かけですか?」

中沢「まどかの家に。」

ユーノ「え?年頃の女の子の家に? どんな用で?」

中沢「まどかに勉強を教えることになってるんだよ。」

ユーノ「まどかさんは中沢さんの恋人さんなんですね。それで彼女の家に遊びに。」

中沢「いや、まだそこまでいってないから。」

ユーノ「だってすごく仲よさそうでしたよ。」

ユーノ「しかもまどか、ってもう下の名前で呼んでるじゃないですか。」

中沢「そりゃ、友達だし・・・」

中沢「まどかが名前で呼べって言ったから。」

301: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:05:34.18 ID:vZ9Gpwpk0
中沢「お邪魔します。」

知久「いらっしゃい。」

中沢「初めまして。中沢祐樹です。」

知久「初めまして、まどかの父です。いつもまどかがお世話になってます。」

知久「悪いね、中沢君。まどかの勉強見てもらって。」

中沢「大丈夫ですよ。あまり時間取れないですけど。」

タツヤ「お姉ちゃんのお友達ですか?」

中沢「君が鹿目さんの弟さん?」

タツヤ「はい。鹿目タツヤです。」

中沢「何年生?」

タツヤ「小5です。」

中沢「いい子だな。」

302: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:06:09.33 ID:vZ9Gpwpk0
中沢「それにしても勉強を教えるって難しいな。」

まどか「勉強を教えるのって初めてなの?祐樹君くらい成績がいい子ならそれくらい普通だと思うけど。」

中沢「俺はずっと友達がいなかったんだよ。」

まどか「あ、そうだったね。」

中沢「まあ小学生のころは中のいい子はいなくてもクラスに普通に馴染んでたんだけど、一人ぼっちになっちゃったのは中学1年生で転校してからかな。」

まどか「中学1年生って確かお姉ちゃんが亡くなったときだっけ?」

中沢「そう。あれから3年近くひとりぼっちになっちゃったからな。」

中沢「そういえばまどかは中学のときは誰に勉強を教わってたんだ?」

まどか「マミさんかな。」

中沢「でも巴さん学年違うだろ?」

まどか「そうなんだよね。だからだいたい教えてもらうことはなかった。」

303: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:06:35.21 ID:vZ9Gpwpk0
中沢「そういえば最近この辺りに魔術師が出ていて色んな人に暴力を振るってらしいぞ。」

まどか「そういえばそんな噂聞くね。」

中沢「1人は高校生くらいで、もう1人はおっさんだって。」

中沢「まどかも元魔法少女候補生だったとはいえ、女の子なんだから気をつけろよ。」

304: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:07:03.52 ID:vZ9Gpwpk0
別の日

プルルル

ほむら「暁美ほむらだ。暁美ほむら、主な特技は時間停止魔法だ。」

まどか「あなた、超能力者だったの?」

ほむら「お、その声と突っ込みはまどかだな。」

まどか「そうだけど、ほむら君、あなた今家だよね?」

ほむら「うん、そうだ。あー、ちょっと待って、まどか。すぐに裸になるから。」

まどか「なんで?」

ほむら「うん?何を言ってるのまどか?電話でとは言え、まどかと言葉を交わすんだよ。ならば裸になるのが礼儀というものだ。」

まどか「こっちが然るべき常識をわきまえていないような言い方をしないで。そして事あるごとに機会をみつけて脱ごうとしないで。」

ほむら「甘いな、どうやらまどかは僕のスピードを軽く見ているようだ。既に僕は全裸だよ。」

まどか「全裸だよって!」

まどか「いよいよあなたの変態度合いは私の手に終えなくなってきているみたいだね、ほむらくん」

305: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:07:52.45 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「おいおいここは僕の家だ僕の部屋だよ。僕がたとえどんな格好でいようと、それは僕の自由のはずだ。」

まどか「あ、確かに。悪かった。家の外でまっぱになったわけでもないのに、責めてごめん。」

ほむら「いや、わかってもらえればいいよ。いくら開放感ある格好が好きな僕でも、外でまっぱになる事など、たまにしかない。」

まどか「たまにはあるの?」

ほむら「そりゃ、まあ銭湯とかで。」

まどか「なんだ。」

ほむら「あと中学で」

まどか「もう騙されないよ。水泳の着替えとか、修学旅行の風呂でとか言うんでしょ。」

ほむら「惜しい!修学旅行というところまでは正解だ。」

ほむら「僕のグループが企画した全裸体験というがあってだな。」

まどか「逮捕されろ!」

ほむら「ハハハ、まどか、何言ってんの。冗談に決まってるだろ。」

ほむら「こんな戯言を信じるなんて、もしやまどかの方が僕より変態なのではないか?」

まどか「な、なんだって!」

306: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:08:26.52 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「あー!」

まどか「どうしたのほむら君?」

ほむら「うっかりカーテンを閉め忘れていた・・・。通行人がものすごく驚いた目で通り過ぎていった・・・」

まどか「ほむら君今日女の子の体なんでしょ?それはかなりまずいんじゃないかな。」

ほむら「あーあー、僕はもうおしまいだ。これから僕はどんな顔して街を歩けばよいのだ。」

まどか「大丈夫だよ。男の子になったら同一人物だと思われないだろうし。」

まどか「ねえほむら君、ショック受けてるとこ悪いけど・・・」

まどか「前ほむら君の家で遊ぶ約束してたよね? 今日あたりどうかな?」

ほむら「うん、いいよ。むしろ今日じゃないとダメなくらい。」

まどか「私が来るまでにはちゃんと服着てよ。」

ほむら「わかった。」

307: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:09:15.46 ID:vZ9Gpwpk0
ユーノ「しかめまどかさん」

まどか「たしかに鹿に目って書くけど、そのまま訓読みで読まないでよ。私の名前は鹿目(かなめ)まどかだ。」

ユーノ「失礼噛みました。」

まどか「違う。わざとだ。」

ユーノ「かみまみた。」

ユーノ「しかしそれはそれとしてまどかさん、今日はどちらへお出かけですか?」

まどか「お出かけっていうか」

ユーノ「まどかハーレムの新メンバー探しですか?」

まどか「そんな悪趣味なグループ組織しちゃいないよ。」

ユーノ「あんまりメンバーを増やしすぎると物語が展開しずらいですから気をつけて下さいね。」

まどか「今日はほむら君の家に遊びに行くの。」

まどか「ほむら君は性別が変わっちゃう怪異にかかってる子なんだけど。」

ユーノ「本当まどかさんは色んな男の子と仲がいいですね。」

308: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:10:06.79 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「私にとってほむらちゃんは女の子みたいな存在だけど。」

まどか「今日は女の子みたいだし。」

まどか「今日はほむらちゃんと遊ぶ約束してるんだ。」

まどか「ねえユーノ君、あなたが死んで確か20年経つんだよね?」

ユーノ「はい」

まどか「じゃあもし生きてたら何歳になるの?」

ユーノ「死んだのが10歳のころでしたから、30歳ですね。」

まどか「私より大分年上だね。」

ユーノ「もし生きてたら僕はホストをしてるような気がします。」

まどか「なんでホストなの?」

ユーノ「だってかっこいいじゃないですか。ホスト、田中翔って。」

まどか「別にかっこよくないけど。」

まどか「そろそろ行かなくちゃ。またね。」

309: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:10:37.43 ID:vZ9Gpwpk0
ほむホーム

まどか「じゃあ何をしようか。」

まどか「ここにトランプがあるね。」

ほむら「まどか、王様ゲームしよう。」

まどか「ほむら君、王様ゲームってどんな遊びか知ってる? トランプのキングは何も関係ないんだよ。」

ほむら「知ってるよ。王様の命令は絶対なんでしょ。」

まどか「まあ私もやったことがないから詳しくは知らないけれど、多分2人でやるような遊びじゃないよ。」

ほむら「え?そうなの?」

まどか「王様ゲームはやめにしよう。」

ほむら「そういえば麻雀の台もあるんだよね。」

ほむら「麻雀やろうか?」

まどか「ほむらちゃん、麻雀って4人でやるゲームだよ。」

ほむら「え? そうなの?」

310: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:11:06.91 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「それに私麻雀のルール全然知らないし。」

ほむら「アニメでやってたじゃない」

まどか「アニメ見ただけじゃわかんないよ。」

まどか「トランプがあるんだし、ババ抜きとかどうかな?」

ほむら「まどかがいいなら、それで。」

まどか「まあトランプも2人じゃあまり盛り上がらないけどね。」

311: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:11:40.95 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「ほむら君、最近なんか変わったことない?」

ほむら「特になにもないよ。」

まどか「そう。」

ほむら「でも最近この近くに悪い魔術師がいるらしいね。」

まどか「ほむら君もその話題?」

ほむら「色々な人が被害にあってるとか。」

ほむら「もしかしていよいよ魔法少女の出番かな?」

まどか「魔術師って言っても魔女と違って普通の人間だから倒すわけにはいかないよ。」

ほむら「多分今、たっくんが何かやってる。」

まどか「タツヤが・・・。」

まどか(心配だな。あいつ本当に魔術師やっつけるつもりなの?)

ほむら「春休みに魔術師に襲われた僕を助けてくれたときのまどかは格好よかったよ。」

ほむら「あのときからもう、僕はまどかのことを好きになっていたのかもしれないな。」

まどか「こんなときに告白?」

312: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:13:04.63 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「それにしてもまどか、何か浮かない顔をしてるよ。」

まどか「そう?私そんな浮かない顔してた?」

ほむら「まるで主人公を成仏させて終了にするはずだった映画を、続編を作るために無理矢理成仏させなかったのに、続編が作られないことが決定した、そんな不満そうなお顔をしているよ。」

まどか「そんな具体的な顔してないよ。」

ほむら「シャフトの某魔法少女アニメの映画のことね」

ほむら「戦犯は新房ね」

まどか「いやあれ一番悪いのはほむ・・・いや何でもない」

ほむら「それよりまどか、僕はとても楽しみにしているの。」

ほむら「オープニングとエンディングでまどかがどんな歌を歌うのか」

まどか「私が歌うの?」

ほむら「金太の大冒険みたいな曲がいいよね」

まどか「下ネタはダメでしょ!」

313: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:14:32.79 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「ババ抜きも飽きたから、次は神経衰弱をしよう。」

ほむら「まどか、今度は罰ゲームを決めよう。」

まどか「罰ゲーム?」

ほむら「負けた方は服を脱ぐってのはどうだ?」

まどか「それはまずいよ!私たち年頃の異性だし。」

ほむら「だって僕のことは男として見てないんだろ? それに今は僕、っていうか私も女だし。」

まどか「そうだけどほむらくんの前で脱ぐの恥ずかしいよ。でもほむらくんが見たいって言うなら・・・」

ほむら「僕は恥ずかしくないけど。」

ほむら「まどか、いいこと教えてあげる。」

ほむら「なんでも頭に「進撃」とつけるとどんな弱いものでも強くなる。」

まどか「そんなバカな? 日本語はそんな単純な構造にはなってないよ。」

ほむら「じゃあやってみる?」

まどか「やってみて」

314: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:15:01.07 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「もしもまどかを納得させるとができなかったらこの場で裸になってやる」

ほむら「その代わりまどかを納得させるとができたら、君がこの場で裸になれ。」

ほむら「僕がいいというまで、まどかの全裸を衆目に晒してもらうよ!」

まどか「いいよ!その勝負受けて立つよ。」

ほむら「さあなんでも言って。」

315: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:15:26.91 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「じゃあ最初に」

ほむら「進撃の横浜!」

まどか「横浜ってプロ野球の?それとも高校野球の?高校野球なら強いけど、別に進撃ってつけたところで強くなってないよ。」

ほむら「おかしいな?」

ほむら「進撃の広島」

まどか「広島は広島だよ。強くも弱くもなってない。」

ほむら「え?なんでだろう?」

ほむら「進撃のPL」

まどか「PLってPL法のことかPL学園のことか。どっちもそんなに強くなってない。」

ほむら「あれ?そんなはずは。」

316: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:15:58.21 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「進撃のBL」

まどか「それは私好みだね。そんな本があったら是非読んでみたい。でも強くはないよ。」

ほむら「進撃の巨 」

まどか「で?巨 に進撃ってつけても全然強くなってないよ。」

ほむら「え?じゃあ」

ほむら「進撃の貧 」

まどか「ちょっと!それ私のこと言ってんの?別に強くなってないから」

ほむら「進撃のペッタンコ!」

まどか「ちょっと!それ気にしてるのに!ていうか女の子のときのほむらちゃんだってペッタンコじゃん。」

ほむら「進撃のまな板」

まどか「あなた私を怒らせたいみたいだね。全然強くなってないしいい加減にしなさいよ。」

ほむら「進撃の理」

まどか「わけがわからないよ。何進撃の理って?ほむら君の造語?」

まどか「ふざけるのはこのくらいで終わり。」

317: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:16:24.57 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「さあほむら君、私を納得させることができなかったから裸になってもらうよ。」

ほむら「いいだろう。進撃の全裸だ!」

まどか「いやー、男の子の裸だったらちょっと萌えるけど、今の女の子のほむらちゃんじゃね。」

まどか「もう服着ていいよ。」

まどか「ていうか服着て下さい。」

ほむら「いや、この開放感が好きだなって。」

まどか「結局脱ぎたいだけじゃん!」

318: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:17:47.60 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「まどか、怪異というのはいわば舞台裏なんだよ。」

まどか「舞台裏?」

ほむら「普通舞台の上だけ見てればいいの。それが現実というもの。知らなきゃ、知らないほうがいいことなんだよ。」

ほむら「むしろ怪異を知ることで、知らないは増えただけのことなんだよ。」

まどか「そうか」

ほむら「だからまどかはもしもご家族が不幸にも舞台裏に足を突っ込んでしまったとき、そのときにはそっと導いてあげればいいんだよ。」

ほむら「それまでは何もしないのが正解だよ。」

まどか「そうか。」

ほむら「まどか、君いなくなったりしないよね?」

まどか「何?祐樹君もそんなこと言ってたけど」

319: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:19:11.84 ID:vZ9Gpwpk0
ほむら「僕、とても怖い夢を見たんだ。」

ほむら「君がもう二度と会えないほど遠いところに行っちゃって、なのに世界中の誰もかもがそのことを忘れちゃって、僕だけがまどかのことを覚えているたった1人の人間として取り残されて・・・」(グス)

ほむら「寂しいのに、悲しいのに、その気持ちを誰にもわかってもらえない・・・」

まどか「それはとっても嫌な夢だね」

まどか「でも大丈夫だよ。私だけが誰にも会えなくなるほど遠くに一人で行っちゃうなんて、そんなことありっこないよ。」

ほむら「どうして? なんでそう言い切れるの?」

まどか「だって私だよ。ほむら君でさえ泣いちゃうような辛いこと、私が我慢できるわけないじゃない。」

ほむら「君にとってもそれは我慢できないほど辛いこと?」

まどか「そうだよ。ほむら君、クラスのみんな、パパやママやタツヤ、誰とだってお別れなんてしたくない。」

320: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:20:18.52 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「もし他にどうしようもないときだったとしても、そんな勇気私にはないよ。」

ほむら「じゃあまどか、もしもまた僕がどうしようもなく困っていたら、そのときは助けてくれる?」

まどか「助けるよ。当たり前でしょ。他の人にあなたを助ける暇なんて与えない。」

まどか「まあマミさんにも助けてもらうけどね。」

ほむら「相談してもいいと。」

まどか「ていうか私に相談しなかったら怒るからね。」

ほむら「まどからしい言葉だね」

まどか「まあいつか私がいなくなるとしても、そのときはきちんとほむら君にはご挨拶させていただきますよ。」

ほむら「そうか。じゃ是非、そうして」

まどか「怒られるのは怖いからね」

まどか「私、そろそろ帰る」

ほむら「じゃあまたね!」

まどか「またね!」

321: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:21:44.87 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「もし他にどうしようもないときだったとしても、そんな勇気私にはないよ。」

ほむら「じゃあまどか、もしもまた僕がどうしようもなく困っていたら、そのときは助けてくれる?」

まどか「助けるよ。当たり前でしょ。他の人にあなたを助ける暇なんて与えない。」

まどか「まあマミさんにも助けてもらうけどね。」

ほむら「相談してもいいと。」

まどか「ていうか私に相談しなかったら怒るからね。」

ほむら「まどからしい言葉だね」

まどか「まあいつか私がいなくなるとしても、そのときはきちんとほむら君にはご挨拶させていただきますよ。」

ほむら「そうか。じゃ是非、そうして」

まどか「怒られるのは怖いからね」

まどか「私、そろそろ帰る」

ほむら「じゃあまたね!」

まどか「またね!」

322: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:22:10.49 ID:vZ9Gpwpk0
・・・
斎藤「お前はこの家の子供か?」

まどか「いいえ、違いますけれど。」

斎藤「すまない、名乗り忘れた。」

斎藤「見ず知らずの人間に対するその警戒は清く正しい。大切にするがいい。」

斎藤「俺は斎藤翔という。」

まどか「斎藤さん?」

斎藤「そう。斎場の斎に藤色の藤、羊に羽の翔だ。ホストをやっている。」

まどか「私は鹿目まどかです。動物の鹿に体の目、ひらがなでまどかです。高校生です。」

斎藤「別に字と職種まで説明する必要なかったけどな。」

まどか「その、もしも暁美さんの家に用があるのでしたら」

斎藤「お前は最近の若者にしては礼儀正しいな。それに気遣いのできる女だ。」

斎藤「面白い。だが俺に対してはそこまでの気遣いは無用だ。」

323: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:23:59.71 ID:vZ9Gpwpk0
斎藤「この家にも特に用があったというわけでもない。」

斎藤「ただし、魔法少年がここで暮らしていると聞いてしまったのでな、何をするわけでもないが少し様子を見てみようと思っただけだ。」

斎藤「しかし無駄足だったな。ほとんどオーラを感じない。佐倉杏子の10分の1も行ってないな。」

斎藤「これならば放置しておいていいだろう。いや放置しておくしかあるまい。戦う気にはなれん。」

斎藤「今回の件から俺が得るべき教訓は真実などたとえ思い通りであったところで場合によっては下らないということだ。」

まどか(直感だけど、この男の人、もしかして魔術師?)

まどか(不吉というレベルではない。)

324: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:24:36.70 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「あ、祐樹君。」

中沢「まどかか。どこ行ってたんだ?」

まどか「ほむら君の家に。祐樹君は?」

中沢「用事があって学校に行ってた」

まどか「そういえばほむら君の家の前で変な男の人に会った」

中沢「暁美の家の前でどんな奴に会ったんだ?」

まどか「変な人というか不吉な人なんだけど、まるで魔術師みたい。」

まどか「ホストをやってるって言ってたな。」

中沢「ホスト?魔術師?」

まどか「名前は・・、斎藤翔って言ってたかな」

中沢「な、なんだって!!!」

中沢、まどかの手をとって走り出す。

325: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:25:03.44 ID:vZ9Gpwpk0
まどか「祐樹君痛いよ」

中沢「あ、ごめん」

まどか「その反応はこの名前の人に何か心辺りあるみたいだね。」

中沢「・・・」

まどか「斎藤翔って男の人、あなたの知り合いなの?」

中沢「俺が4歳までの名前が、斎藤祐樹って名前だったのは言ったよな。」

まどか「斎藤・・・っていうことはもしかして祐樹君と何か関係あるの?」

中沢「斎藤翔、俺とお母さんとお姉ちゃんを捨てた、俺の実の父親だ。」

まどか「祐樹君のパパ、お父さん・・・」

中沢「ホストって言っていたなら間違いない。あれほどホストが似合う男を俺は他に知らない。」

中沢「そう、まどかが何も知らないように。」

まどか(私が何も知らないって失礼しちゃうわ)

中沢「まあ魔術師かどうかはわからないけど。」

中沢「まさかこの街にいたとはね。意外というか不可解というか実際思いもしなかったよ。」

326: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/05/30(金) 22:25:30.66 ID:vZ9Gpwpk0
中沢「俺はまどかにあの男と関わってほしくないんだ。」

中沢「俺はもう二度と大事なものを手放さない。なくしたくない。だから」

中沢「だからまどかは俺が守る」

まどか「斎藤翔って人はそんなに問題があるの?どうして私に会わせたくないと思うの?」

中沢「そうだね。正義の味方のまどかには刺激が強すぎる相手だ」

まどか(正義の味方ってタツヤじゃあるまいし)

まどか「私、魔法少女だよ。なれなかったけど。」

まどか「たとえ相手が不吉なホストでも魔術師でも大丈夫だよ。」

中沢「そうか。」

解放してもらって家に帰った。

第9話に続く

334: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 01:31:45.50 ID:DXeEDxzw0
タツヤ・諏訪京太郎の声優変更

登場人物紹介
魔法少女まどか☆マギカとキャストを大きく入れ替えています(一部キャラは同じ。)

主人公・メインヒロイン

鹿目 まどか CV:米澤円
見滝原小学校→見滝原中学校・魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
魔法少女候補生。魔法学園で常にトップクラスの成績だったが、佐倉杏子によって魔女が倒されて魔法少女制度が廃止されて魔法少女になれなかった。
現在は風見野健康福祉大学見滝原育英高校の生徒と見滝原市にまつわる怪異の事件を解決している。
初恋は中学2年生のとき。小学校4年生のときに白血病になったがある女性がドナーとなって骨髄移植をし一命を取り止めた。
本作のツッコミ役。実は泣き虫で感動モノに弱い。

中沢 祐樹 CV:松岡禎丞
見滝原第二中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
亀に行き会った少年。まどかのクラスメイト。
4歳のときに父が浮気をして浮気相手と駆け落ちし、小学校6年生のときに母をガンでなくす。
その後4つ上の姉と2人暮らしをしていたが中学校1年生のときに姉も飛行機事故で死亡し、僅か12歳で独り身となり児童養護施設に預けられた。
それから一人ぼっちで泣いていたが、まどかと出会って生きる希望を取り戻した。

暁美 ほむら CV:男 水島大宙 女 川澄綾子
魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
猫に魅せられた少年。魔法少年候補生。
生まれたときの性別は男性だが、猫の怪異にかかって1日おきに性別が変わるようになった。その後まどかとマミによって1週間おきくらいに間隔が伸びた。
実は真性の変態という一面を持っている。

メインキャラ
上条 恭介 CV:間島淳司
見滝原小学校→見滝原中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
兎に願った少年。ヴァイオリニスト。まどかの小学校からの同級生でさやかの幼馴染。
中学生のとき交通事故に遭い指が動かなくなる。インキュベーター
医師からは「現代の医学では指の回復の見込みはない」と宣告され絶望していたところにインキュベーターが現れ、手を治すという願いで契約する。
契約サイドの魔法少年となったが、さやかへの恋心とまどかへの嫉妬で魔女化する。
円環の丘の蘇生アイテムで元の人間に戻ったが、それによって指が動かなくなっただけでなく足も動かしずらくなる。
その後さやかに告白して結ばれた。

鹿目 タツヤ CV:瀬戸麻沙美
見滝原小学校
悪夢を見た少年。まどかの5つ下の弟で愛称は「たっくん」。小学校5年生。
運動神経がよく姉よりできる弟。失恋したときのまどかを慰めた。
魔法少女のまどかに対抗して「タツヤスターズ」という正義の味方ごっこをしている。

巴 マミ CV:戸松遥
見滝原中学校・魔法学園→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
魔法少女候補生。怪異マニア。まどかたちに怪異への対処法をアドバイスする。

美樹 さやか CV:竹達彩奈
見滝原小学校→見滝原中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
まどかの小学校からの同級生。女子サッカー部

ユーノ・スクライア(日本名 田中 翔) CV:水橋かおり
イタチに迷った少年。10歳の小学校4年生。
10歳のときに交通事故で命を落とし、幽霊になった。
まどかの名前を毎回のように間違えてしまう。

335: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 01:32:43.85 ID:DXeEDxzw0
その他
佐倉 杏子 CV:生天目仁美
最強の魔女「ワルプルギスの夜」を倒した魔法少女。彼女の活躍によって魔女結界が崩壊し、魔法少女制度が廃止された。

志筑 仁美 CV:下屋則子
見滝原第二中学校→風見野健康福祉大学見滝原育英高校
まどかのクラスメート。まどか・さやかとよく話をしている。
祐樹とは中学校からの同級生。

諏訪 京太郎 CV:中村悠一
まどかの初恋の相手。見滝原中学サッカー部の元エース。
中学2年のバレンタインの日にまどかに告白されたが「それほど好きではない」と言って断った。
魔術師になって色々な人に魔法や怪異をかけている。

斎藤 翔 CV:飛田展男
祐樹の実の父親。
祐樹が4歳のときに浮気をして浮気相手と駆け落ちした。
魔術師になって色々な人に魔法や怪異をかけている。
越谷 卓 CV:福山潤
旭丘分校→灘高校→東京大学
健大育英高校1年1組の担任。
きょうすけ☆マギカでは契約サイドの魔法少女の契約を無効にする方法をまどか達に教えて恭介を救った。

336: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 01:33:13.33 ID:DXeEDxzw0
まどかの親族
鹿目 知久 CV:安元洋貴
まどかの父。専業主夫。知識が豊富。
優しく穏やかな性格で、詢子を心から尊敬して陰から支えていくことに誇りを持っている。

鹿目 詢子 CV:後藤邑子
まどかの母。キャリアウーマン。
夫の知久によれば仕事が好きなのではなく、頑張ることが好きなのだとされる。

祐樹の親族
中沢優子 CV:川澄綾子
祐樹の母。祐樹が小学校4年生のとき、白血病になった当時小学校4年生でまどかの骨髄移植のドナーとなりまどかの命を救った。
祐樹が小学校5年生の終わりにガンが見つかり、彼が6年生になった直後に亡くなった。死ぬ間際に白血病の少女を救ったことが自分の唯一の自慢で、自分が救った少女が生きていたら少しでも自分が生きた意味を残せると言い残した。

中沢まどか CV:下屋則子
祐樹の4つ上の姉。母の死後祐樹と2人で暮らしていた。
自身が高校2年生、祐樹が中学1年生のとき修学旅行で乗っていた飛行機が墜落事故を起こして死亡した。

337: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 01:33:53.03 ID:DXeEDxzw0
斎藤 翔 CV:飛田展男
祐樹の実の父親。
祐樹が4歳のときに浮気をして浮気相手と駆け落ちした。
魔術師になって色々な人に魔法や怪異をかけている。

越谷 卓 CV:福山潤
旭丘分校→灘高校→東京大学
健大育英高校1年1組の担任。
きょうすけ☆マギカでは契約サイドの魔法少女の契約を無効にする方法をまどか達に教えて恭介を救った。

338: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:07:17.88 ID:DXeEDxzw0
第9話 都市伝説少年ゆうき☆テイク

鹿目タツヤ 私の5つ下の弟で、小学校5年生。
子供のころから運動が得意で、いつも姉よりできる弟だった。
お姉ちゃんが大好きで、私の魔法少女としての活躍を応援してくれていた。
最近姉の私に対抗して、1人で「タツヤスターズ」という正義の味方ごっこをしてるらしい。
タツヤは

タツヤ「ごっこじゃないよ。正義の味方だよ。お姉ちゃん。」

と言っている。
しかし私は声を大にして言う。
鹿目タツヤ、「タツヤスターズ」の活動はやはり、正義の味方ごっこでしかないと。
「タツヤスターズ」はどうしようもなく、偽物なのだ。

339: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:07:51.28 ID:DXeEDxzw0
・・・
学校

ほむら「これは先輩の友達が実際に遭遇したっていう話です。」

ほむら「ある蒸し暑い夏の夜、その人が人気のない公園を通りかかったときのこと。」

ほむら「一人たたずんでいた男の人に駅までの道を聞かれたんです。」

ほむら「その人が快く道順を説明していると、どこか虚ろなその男の人が、ふわーっと手をあげて・・・」

まどか「うんうん・・・」

ほむら「突然がばーっと・・・」

まどか「がばっと?」

「・・・」

ほむら「ブラウスとズボンを脱いだんです。」

まどか「うん?」

まどか「って、全然全く怖くないじゃん!」

340: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:08:23.22 ID:DXeEDxzw0
中沢「せっかく雰囲気を作っても、そんな話じゃね」

ほむら「えー、実際遭遇したら怖くないかな?」

ほむら「見滝原都市伝説、いきなり脱ぎだす脱ぎ男!」

まどか「怖くない!」

まどか「というより、それってただの変質者じゃないの?l

恭介「じゃあこんな話はどうかな?」

341: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:08:52.34 ID:DXeEDxzw0
恭介「見滝原神社の鳥居の間でジャンプすると、異世界に行ける。」

まどか「異世界ってなんなの?」

ほむら「夕方5時55分55秒に県境・市境をまたいではいけない。円環の悲劇に導かれる。」

まどか「魔法少女でもないのに円環の悲劇に導かれるわけないじゃん。」

恭介「使うだけで超能力者になれる道具、エスパーマミる!」

中沢「はー。そんなくだらない情報を集めるのはやめろよ。」

まどか「ほむら君や恭介君もマミさんみたいになっちゃったの?」

まどか「大体都市伝説なんて非科学的な話、ここは天下の見滝原だよ。」

ほむら「もうロマンがないね。」

342: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:09:51.36 ID:DXeEDxzw0
恭介「それに本当に起きた出来事が形を変えて噂になってることもあるんだから」

恭介「風見野健康福祉大学見滝原育英高校には、死んだ人たちが入部するクラブ、死んでたまるか部がある、とか見滝原ならではって感じじゃない。」

まどか「死んでたまるか部?」

中沢「そんなふざけた部活あるわけないよな、ねえ、まどか」

まどか「マミさんが魔法少女には契約サイド、選抜サイドの他に、死んだ人たちがなる死んでたまるかサイドってのがあるって言ってた。」

中沢「マジ?」

まどか「ただの都市伝説だよ。マミさんもそんなのにハマってるみたいで。」

ほむら「でも契約サイドは実在したんでしょ?上条君が現にそうだったし。なら死んでたまるかサイドも・・・」

まどか「実在したとしても、私が何するってわけでもないし。」

343: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:10:51.01 ID:DXeEDxzw0
・・・
まどかが斎藤翔と出会った翌日、俺中沢は上条の家に向かっていた。

さやか「あ、中沢君じゃない。今日はどこに行くの?」

中沢「上条の家に」

さやか「へー恭介の家に?何の用?」

中沢「ちょっと、恋の相談を。」

さやか「へー、中沢君って好きな人いるんだ。もしかしてまどかでしょ?」

中沢「べ、別に誰だっていいだろ。」

さやか「まどかしかいないよな。あたしはまどかのことならよく知ってるから相談にのってやってもいいよ。」

さやか「まどかと中沢君のおかげであたしと恭介は恋人になれたし、今度はあたしが2人のキューピッドになってやってもいいんだよ。」

中沢「いいんだ。男同士で話したほうがいいし。」

さやか「ボーイズトークってことですか」

中沢「って変な言い方すんな」

344: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:11:21.07 ID:DXeEDxzw0
上条の家

中沢「今日は恋の相談があって来たんだ。」

恭介「恋の相談? 好きな人がいるのか?」

中沢「好きな人っていうか、俺の恩人っていうか、母の生きた証っていう感じなんだけど。」

恭介「誰だ? まあ大体想像つくけどな。」

中沢「まどかのことだ。」

恭介「やっぱりな。母の生きた証ってなんだ?」

中沢「俺が小4のとき、当時小学4年生の女の子が白血病にかかって、お母さんが骨髄移植のドナーになってその子を助けたんだ。」

中沢「母は死ぬ間際、その子が生きててくれたら生きた意味を残せるって言ってたんだ、」

中沢「その女の子がまどかだったんだ。」

恭介「そういえばまどかは小4のとき白血病になったんだよな。」

345: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:14:24.04 ID:DXeEDxzw0
恭介「でもなんでまどかのことを僕に相談するんだ。」

中沢「上条はまどかと小学校のころから一緒なんだろ」

恭介「それはそうだけど、だったらさやかの方がまどかには詳しいよ。」

中沢「こういう相談は男同士じゃなきゃダメなんだよ。」

恭介「そうなのか。僕は何をアドバイスすればいいのかな。」

恭介「まあ僕とさやかは中沢君とまどかのおかげでこうやって恋人になることができたし、今度は僕たちが2人のキューピッドになってやればいいのかな。」

中沢「そこまでは思ってないけど。」

恭介「思い切って告白しちゃえばいいんだ。」

中沢「告白って。まだ別に好きってわけじゃ・・・」

恭介「好きだから僕に相談したんじゃないのか?」

中沢「いや、それはそうだけど。」

恭介「そういえば中学のころ、すげーむかつく男がいたな。」

恭介「サッカー部のエースだったんだけど。」

恭介「バレンタインデーの日にチョコをもらって告白された話を僕にしてきた」

恭介「あのときも鹿目さん絡みだったな」

僕は諏訪京太郎の話をした。

346: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:14:57.01 ID:DXeEDxzw0
・・・
上条恭介の回想

諏訪「恋の相談があるんだ。」

恭介「なんだ?」

諏訪「俺学校中の女子に好かれてるみたいだけど、誰かと付き合う気はないからどうにかしたいんだが、どうすればいいかな?」

恭介「わからん。僕にどんな答えを求めてるんだ。」

諏訪「本題なんだが、こないだのバレンタインデー、俺の下駄箱とか鞄の中にチョコがいっぱい入ってたな。」

諏訪「直にコクるだけの根性もねぇ女はダメだな、って思った。」

諏訪「まあ何人か手渡しでチョコをくれた女もいたけど、ほとんど「受け取って下さい」って言うだけで行っちゃうんだよな。」

諏訪「しかもみんな買ったようなチョコだ。」

諏訪「これだと本当に俺のことが好きなのかわからなくなってくる。」

恭介(本気でお前と付き合いたい女の子なんていないんじゃね?お前みたいなむかつく男とはね。)

347: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:15:31.76 ID:DXeEDxzw0
諏訪「でも1人だけ俺にチョコを渡してマジ告白してきたクラスメートの女子がいてな。」

諏訪「その女子の名前は鹿目まどかっていうんだっけ。」

恭介「『私、あなたのことが好きです! 付き合って下さい!』って言われちゃったよ。」

諏訪「もちろん俺は断った。」

諏訪「そしたらあの子泣いちゃってさ。ちょっと悪かったかなって思っちゃった。」

諏訪「あとそのチョコが豪華な手作りチョコだったよ。これは本気だなって思った。」

諏訪「そしてそのチョコがすごく美味かったわけだよ。」

諏訪「これは惜しいことしたかな、って思ったけど結局鹿目まどかと付き合う気はないんだよな。」

諏訪「でもあいつがまた俺にアタックしてきたらどうしようって思って、鹿目まどかと小学校からの同級生だっていうお前に相談してるんだけど。」

恭介「相談? これのどこが相談だ。」

恭介「お前は鹿目さんに手作りチョコをもらって告白されてフったことを自慢したいだけだろ?」

諏訪「図星か・・・」

恭介「認めるのかよ!」

348: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:16:08.67 ID:DXeEDxzw0
恭介「っていうかなんで鹿目さんじゃダメなんだ?」

恭介「すごくいい子じゃん。かわいいし、優しいし。」

恭介「諏訪にはもったいないくらいのいい子だよ。」

恭介(そうだ。僕はさやかのことが大好きだけど、さやかがいなかったら僕が付き合いたいくらいだよ。)

諏訪「だってあいつ●●●●小さいじゃん。ペッタンコじゃん。ペチャ  じゃん。」

恭介「それを言うか!」

諏訪「それに可愛くないし、魔法少女らしいけど力弱いし、俺の好みじゃない。」

諏訪「まあ最大の理由は・・・」

諏訪「俺はホ なのだ」

恭介「・・・」

恭介「・・・は?」

349: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:16:56.73 ID:DXeEDxzw0
諏訪「いや、これじゃちょっと表現が露骨だったか。言い直そう。」

諏訪「俺は薔薇なのだ。」

諏訪「俺はBLなのだ。」

恭介「どれも同じだ!」

恭介「なんだ、お前そういう 癖だったのか。 もしかして僕のこと・・・」

諏訪「いや、お前は恋愛対象外だ。お前みたいなバイオリンしか取り得がない男はな。」

恭介「まあそうだろうな。」

恭介「こんな自慢話をしたら嫌われるのは間違いないしな。」

350: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:17:42.78 ID:DXeEDxzw0
・・・
恭介(あれ以来恋の相談で鹿目さん絡みだと条件反射でいらってするんだよな。)

恭介(鹿目さんもあんな無神経な男を彼氏にしなくてよかったと思うな。)

恭介「とはいえ僕からアドバイスできることはあまりないよ。」

恭介「中沢は普通にまどかに好きって伝えればいいんだ。」

中沢「わかった。」

351: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:19:28.27 ID:DXeEDxzw0
・・・
上条の家からの帰り

諏訪「お嬢さん、大森山田バイオリン教室はどこにあるか知ってるかい?」

杏子「大森山田バイオリン教室ですか、知らないな。」

中沢「君、こないだ会った魔法少女の佐倉だよな?」

中沢「そういえば小学校のとき同級生だったことがあったな」

杏子「あー、まどかのクラスメートの中沢だっけ?確かに小学校のとき同級生だったな。」

杏子「お前今暇?」

中沢「上条の家に行ってきたところで、時間ならあるな。」

杏子「じゃあ大森山田バイオリン教室探すの手伝ってくれない?」

中沢「は?」

諏訪「大森山田バイオリン教室という塾を探してるんだけど、どこかにあるか知ってるかい?」

352: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:21:24.81 ID:DXeEDxzw0
中沢「え?ちょっと、なんで俺が」

杏子「あたし、行かなきゃならないとこがあってさ。」

杏子「お前暇なんだからいいでしょ?」

中沢「よくないっつーの。大体俺とお前は大した縁があるわけじゃないのに、なんでそう馴れ慣れしいんだ。」

京太郎が上着とズボンを脱ぎ始める

諏訪「それにしても暑いな」

中沢「え?」

杏子「うわ・・・」

中沢「な、何をしているんですか?」

諏訪「炎天下の中、ずいぶん歩いたからね。汗びっしょりだ。」

353: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:22:03.25 ID:DXeEDxzw0
中沢「なんだよこの人」

杏子「あたしもさっき知り合ったばっかりだぜ」

杏子「とにかく、服を着て下さい!」

通行人「あ、あの人襲われてるの? あの女が脱がしたの?」

杏子「ち、違う・・・」

杏子、服を中沢に渡す

杏子「誤解だー!」(逃げ出す)

中沢「ちょっと待てよ」

諏訪「君、シャツとズボンを持っていかれるのは困るんだが」

通行人「あの人、何脱いでるの?」

中沢「とにかく、服着て下さい!見られてます!見られてますから、ほら早く!」

354: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:23:00.55 ID:DXeEDxzw0
中沢「なんなんだこの人。人前で突然服脱ぎだして。」

中沢「あ!」

・・・
ほむら「えー、実際遭遇したら怖くないかな?」

ほむら「見滝原都市伝説、いきなり脱ぎだす脱ぎ男!」
・・・
中沢「って、まさかね。」

諏訪「俺は諏訪京太郎という。言遍と取に言遍と方、京都の京、一姫二太郎の太郎だ。」

中沢「俺は中沢祐樹です。真ん中の中に、さんずいに尺の沢、示す偏に右の祐に樹木の樹です。」

諏訪「そうか。」

諏訪「ということで、大森山田バイオリン教室ってどこにあるか知ってるかい?」

中沢「えーっと、ちょっと待ってください。」

中沢「俺の友達にバイオリンを習ってた男子がいるんで、そいつに聞いてみます。」

355: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:23:41.08 ID:DXeEDxzw0
プルルル

恭介「もしもし、上条です。」

中沢「俺、中沢だ。」

中沢「なあ、大森山田バイオリン教室って知ってるか?」

恭介「大森山田バイオリン教室?知らないな。」

恭介「なんでいきなり大森山田バイオリン教室なんか探してるんだ?」

中沢「実は変な人に会って、道案内をしてるんだけど。」

恭介「変って?」

中沢「突然服を脱ぎだしたんだ。」

恭介「突然服を脱ぎだした?」

356: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:24:18.00 ID:DXeEDxzw0
恭介「えー、それってきっと脱ぎ男だよ!」

恭介「写真撮ってあとで見せてよ!」

中沢「あのな、面白がって都市伝説につなげるなよ。」

中沢「それより、大森山田バイオリン教室のことなんだけど。」

恭介「大森山田バイオリン教室ね。鹿目さんのお父さんなら知ってるんじゃないかな。まどかのパパはなんでも知ってる人だから。」

中沢「わかった。電話してみる。ありがとうね。」

中沢(じゃあ電話だ!まどかちゃんに電話だ!やった!)

357: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:24:45.63 ID:DXeEDxzw0
プルルル

まどか「もしもし、鹿目まどかです。」

中沢「俺、中沢祐樹だ。」

まどか「あ、祐樹君。」、

中沢「まどか、大森山田バイオリン教室ってバイオリン塾、まどかのお父さんが知ってるって聞いたんだけど。」

まどか「大森山田バイオリン教室かー、パパに聞いてみるね。」


まどか「パパ、大森山田バイオリン教室って知ってる?」

知久「大森山田バイオリン教室か。うん知ってるよ」

まどか「パパはなんでも知ってるね」

知久「なんでもは知らないよ。知ってることだけ。」

知久「まどかが前に行ったっていう、風見野市のなでしこ荘の3階に入ってるバイオリン教室だ。」

知久「知り合いにそこのバイオリン教室に行ったことがある人がいてね。」

まどか「そうなんだ。確かあそこ祐樹君が昔住んでたマンションだね。ありがとう。」

358: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:25:22.93 ID:DXeEDxzw0
まどか「パパから聞いた。ていうか、大森山田バイオリン教室なら祐樹君なら知ってるはずじゃないかな。」

まどか「だって、風見野市にある昔祐樹君とそのママとお姉ちゃんが住んでたってなでしこ荘ってマンション、そこの3階に入っていたバイオリン教室がそうなんだって。」

まどか「私も一度行ったことがあるとこ。」

中沢「大森山田バイオリン教室か。そんな強そうな名前のバイオリン教室だったんだ、あそこ。」

中沢「ありがとう。」

まどか「別にこんなの、お礼を言われるほどのことじゃないよ。」

まどか「でもなんで祐樹君が大森山田バイオリン教室を探してるの?」

中沢「実はさっき変な人に会って道を聞かれたんだ。」

まどか「変な人って?」

中沢「突然服を脱ぎだしたんだ。」

まどか「突然服を脱ぎだした?」

まどか「もしかしてほむら君が言ってた脱ぎ男?」

359: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:25:52.34 ID:DXeEDxzw0
中沢「そんなわけないだろ。ちょっと変わってるけど不通の人間だよ。」

諏訪「変わってるというのは、俺のことかな?」

中沢「うわー!」

まどか「どうしたの?」

中沢「なんでもないよ。それじゃまどか、またな。」

まどか「祐樹君、またね。」

360: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:26:21.73 ID:DXeEDxzw0
中沢「そんなわけないだろ。ちょっと変わってるけど普通の人間だよ。」

諏訪「変わってるというのは、俺のことかな?」

中沢「うわー!」

まどか「どうしたの?」

中沢「なんでもないよ。それじゃまどか、またな。」

まどか「祐樹君、またね。」

361: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:27:02.80 ID:DXeEDxzw0
諏訪「わかったんかい?お坊ちゃん」

中沢「はい、大森山田バイオリン教室は隣町の風見野市にあるみたいです。」

中沢「なでしこ荘の3階」

諏訪「ほうなるほどな。そっちだったのか。」

中沢「何の用があるんですか?」

諏訪「知り合いがそこに通っていてね」

中沢「そうですか。」

諏訪「はい、付き合ってもらうお礼だ。」

中沢「いただきます」

ジュースをもらう

362: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:28:34.77 ID:DXeEDxzw0
諏訪「何年生?」

中沢「高1です。」

諏訪「あ、俺と同じだ。」

諏訪「サッカーをやっているんでいつもはポカリスエットかアクエリアスなんだけど、たまにはこんなジュースもいいな。」

中沢「サッカーをやってるんですか?」

諏訪「ああ、中学のときはサッカー部のエースだったよ。」

諏訪「今は怪我でサッカーできないけど」

少女「わーい」

通りかかった少女にジュースをかけられる

少女「ごめんなさい」

諏訪「ああ、気にすることはない」

諏訪「すぐに洗えば大丈夫だ」

諏訪「え?」

中沢「だから脱ぐなって!」

諏訪「は?」

363: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:29:16.75 ID:DXeEDxzw0
コインロッカー

諏訪のズボンを洗濯するのを手伝った。

諏訪「面倒かけて申し訳ないね」

中沢「乗りかかった船ですよ」

諏訪「そうそう、あの少女にもお礼を言っておいてくれ」

中沢「少女?」

中沢(佐倉杏子のことか?)

諏訪「知り合いなのだろ?」

諏訪「途方にくれていた俺に声をかけてくれたのだよ。」

諏訪「へー、あいつが」

諏訪「でも自分から声をかけて人に押し付けるなんて無責任ですよ。」

中沢「知り合いって言ったら知り合いですけど、小学校のときの同級生で。」

中沢「今は友人の友人って言ったほうがいいですね。」

364: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:30:07.17 ID:DXeEDxzw0
諏訪「その友人とは誰だ?」

中沢「あいつの友人は、実は」

中沢「クラスメートの女子で、俺の恩人なんですよ。」

中沢「俺、中学生のころに両親も兄弟も亡くして、孤児院に預けられたんです。」

中沢「学校も転校して、新しい学校では友達もできなくて、一人ぼっちで毎日泣きながら過ごしてたんです。」

中沢「俺が一人で泣いてるときに彼女が声をかけてくれて」

中沢「いろいろ相談に乗ってくれたんです。」

中沢「『私にもあなたの気持ちがわかる。私が友達になってあげるからもう泣かないで:』って言ってくれて。」

中沢「彼女と出会ってから楽しい学園生活を取り戻せたんですよね。」

諏訪「君は彼女のことが好きなのか?」

中沢「まあかわいいし、優しいし、嫌いじゃないですけど、変態で腐女子だし。」

諏訪「君はあれなのかな、好きな相手には冷たくしてしまうという、あの、ツ・・・ツ・・・ツンダラ?、いやツンデレか」

中沢「そんなんじゃないから!」

365: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:30:38.63 ID:DXeEDxzw0
諏訪「俺は好きな人はいないんだが、中2のバレンタインデーでクラスメートの女子にチョコをもらって告白されたんだよ。」

諏訪「『私、あなたのことが好きです! 付き合って下さい!』って言われちゃったよ。」

諏訪「俺は断った。」

諏訪「そしたらあの子泣いちゃってさ。ちょっと悪かったかなって思っちゃった。」

諏訪「そのチョコが豪華な手作りチョコだったよ。これは本気だなって思った。」

諏訪「そしてそのチョコがすごく美味かったわけだよ。」

諏訪「これは惜しいことしたかな、って思ったけど付き合う気にはなれなかったな。」

諏訪「そいつ●●●●小さいし、ペッタンコだし、かわいくないし。」

中沢(自慢かよ。そういえばさっき上条もバレンタインにチョコもらって告白されたことを自慢したうざい男がいたって言ってたな。)

中沢「俺だったら女子にチョコもらって告白されたら他に好きな子でもいない限りOKしちゃいますけどね。」

中沢(俺が誰かに告白されることなんて永遠にないだろうな。)

366: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:31:13.73 ID:DXeEDxzw0
・・・
一方そのころ、私まどかは買い物にでかけていた。

その道中、タツヤが逆立ちして歩いてきた。

タツヤ「お姉ちゃんか。敵かと思った。」

まどか「あなたには敵がいるの?全く、こんな人目につく場所であんな格好して、はしたないにもほどがあるよ。、」

まどか「あんた何してるの?こんなところで」

タツヤ「奉仕活動だよ。いわばボランティアだ。」

まどか「何がボランティアだ。この言葉がかっこいいとでも思ってるの?」

まどか「あんた今何やってるの?危ないことしてるんでしょ?」

タツヤ「だから奉仕活動だって。お姉ちゃんは僕を誰だと思ってるの?」

まどか「私の弟だよ。」

367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:31:42.38 ID:DXeEDxzw0
タツヤ「見滝原の平和を守る、正義の味方、タツヤスターズのリーダー鹿目タツヤだ。」

まどか「うわ、かっこいい」

タツヤ「そう?」

タツヤ「クールな豪腕、エプロン王子鹿目タツヤ」

まどか「いや、その性格だと少なくともクールではないよ。」

タツヤ「そりゃ僕は萌える男だし」

まどか「萌えるの意味知ってるの?」

まどか「しかしそのかっこいい台詞だけは認めてあげてもいい。」

タツヤ「そうかそうか。じゃあこれからはこれを僕の持ちネタとして使っていこうかな。」

まどか「せっかくだからなんかかっこいいことを言ってみてよ。」

368: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:32:29.29 ID:DXeEDxzw0
タツヤ「ここを通りたければ僕を倒してからにしろ!」

まどか(予想以上にかっこいい)

タツヤ「逆パターン。ここは任せて先に行け!」

タツヤ「とにかくさ、今僕は、いろいろやらなきゃいけないことがあって忙しいんだよ。」

タツヤ「お姉ちゃん、話なら夜にでも、家でパパやママと一緒にするからさ。それで勘弁してくれない?」

(着メロ:ナイショの話)

タツヤ「はい、もしもし」

タツヤ「うん、わかった。」

まどか(誰と話してるの?)

タツヤ「お姉ちゃん、大丈夫、これで本当にもうすぐ終わりそう。」

まどか「へー」

タツヤ「夜にお姉ちゃんに披露する話は、どうやら僕の武勇伝になりそうだぜ。」

タツヤ「ハハハハ」

まどか「はいはい、楽しみに待ってるよ。」

タツヤ「ではさらばだ!」

369: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:35:54.02 ID:DXeEDxzw0
・・・
なでしこ荘

中沢「ここが大森山田バイオリン教室です」

諏訪「いろいろとありがとう。それじゃあ。」

中沢「まったく。なんで俺がこんなに疲れなきゃなんないんだよ。」

中沢「すべてはあいつのせいだ。今度会ったら絶対・・・」

杏子「あーーー!」

杏子、転んで卵割る。

370: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:36:20.69 ID:DXeEDxzw0
杏子「全滅だ。重要なたんぱく源が・・・。せっかく、せっかく2時間も並んだのに・・・」

杏子「不幸だー!」

杏子「あ」

中沢「あ」

目が合う

中沢「さっきはよくも俺を置いて逃げたな!人に厄介ごと押し付けておいて自分はお買い物か!」

杏子「貧乏学生にとって特売品を手に入れられるかどうかは死活問題なんだ!」

杏子「見滝原のお坊ちゃまにはわかるまい!」

中沢「いや、俺は孤児院育ちなんだけど。」

中沢「こっちだって大変だったんだから。汚れたズボン脱ぎだすわ、しょうがないから洗ってやるわ。」

杏子「ちょっとお金貸してくれないかな。」

中沢「俺も金持ってねえよ。」

371: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:36:52.16 ID:DXeEDxzw0
風見野からの帰り、まどかを見かける。

中沢「よう、カルメンまどかちゃん。」

まどか「私の名前をフランスの小説かオペラみたいに呼ばないでよ。私の名前は鹿目まどかだ。」

まどか「ってこれはユーノ君のお家芸でしょ。」

中沢「失礼、噛みました。」

まどか「違う、わざとだ。」

中沢「神マミさん。」

まどか「わざとじゃない?」

中沢「神まどか」

まどか「やっぱりわざとだね。」

372: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:37:21.21 ID:DXeEDxzw0
中沢「まどか、どこか行く途中なのか?」

まどか「買い物を終えて家に帰る途中」

まどか「祐樹君はどこ行ってたの?」

中沢「風見野。」

まどか「ああ、大森バイオリン教室に道案内してたんだっけ。」

中沢「佐倉杏子っていう魔法少女に会った」

まどか「杏子ちゃんに会ったの?」

中沢「うん、そいつに道案内押し付けられた。」

中沢「変な男だったよ。突然服を脱ぎだすわ、汚れたズボンを洗ってやるわ、挙句の果てに自慢話をされるわ。」

まどか「自慢話?」

373: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:38:12.32 ID:DXeEDxzw0
中沢「中2のバレンタインのときにクラスメートの女の子に手作りチョコをもらって告白されたんだって。」

中沢「胸が小さいからフったんだって。そしたら泣いちゃったとか。」

中沢「そのチョコがすごく美味かったって。」

まどか「そういえば私もフラれて泣いちゃったんだっけ。その人にフラれた相手の女の子も辛かっただろうな。」

中沢「その人俺と同い年でサッカーやってたんだって。」

まどか(サッカー?しかも同い年で中2のときのバレンタインに告白された、私が好きだったあいつと一緒だ。)

中沢「名前は・・・諏訪京太郎って言ってたな」

まどか「な、なんだって!!!」

まどか、中沢の手をとって走り出す。

中沢「まどか、痛いよ。」

まどか「あ、ごめん。」

374: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:38:40.51 ID:DXeEDxzw0
中沢「その反応はこの名前の人に何か心辺りあるみたいだな。」

中沢「昨日と逆だな。」

まどか「・・・」

中沢「諏訪京太郎って男、お前の知り合いなのか?」

まどか「そうだね。私の知り合い。中学のときの私のクラスメート。」

まどか「嫌いだね。大嫌いだよあんな男。」

まどか「できれば聞かないでほしいけど。」

中沢「どういう奴なんだ?」

中沢「誰にでも優しいまどかが、そこまで毛嫌いする相手なんて珍しい。よっぽどの奴なんだろうな。」

まどか「諏訪は魔術師だよ。」

中沢「ん?」

375: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:39:26.07 ID:DXeEDxzw0
まどか「私は中学のとき5人の魔術師に出会っている。諏訪はそのうちの1人、最初の1人だよ。」

まどか「中学3年生のとき問題起こしてたんだよね。街を暴れたり。」

まどか「魔術師としては一流だからね。」

まどか「私は祐樹君にあの男と関わってほしくない。」

まどか「私はもう二度と大事なものを手放さない。なくしたくない。だから」

まどか「だから祐樹君は私が守る」

中沢「諏訪って奴はそんなに問題があるのか?どうして俺に会わせたくないと思うんだ?」

まどか「魔法少女でも魔法少年でもない祐樹君には危険な相手だよ。」

中沢「魔法少年じゃないけど、俺は数々の試練を乗り越えてきた男だからな。」

中沢「魔術師にやられるほど弱くない。」

376: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:40:18.09 ID:DXeEDxzw0
(着信音:ルミナス)

まどか「あ、メールだ。」

from:タツヤ
助けて

まどか「助けて、だって、何があったんだろう?」

中沢(それにしてもサッカー部、同い年、中2、バレンタイン、共通点が多すぎる。)

中沢「なあまどか、ひょっとしてだけど、まどかが中2のバレンタインに手作りチョコを贈って告白した相手って、もしかして諏訪なんじゃ・・・」

まどか「そうだよ。諏訪は、私の初恋の人。」

まどか「でもあんな男もう好きでもなんでもないから。むしろ大嫌いだよ。」

まどか「パパが呼んでるから私帰る。」

まどか「あなたが私を守りたいと言ってくれたように、私にも守りたい人がいるから。」

まどか「祐樹君にしても、タツヤにしても。」

377: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 02:41:00.61 ID:DXeEDxzw0
着信音:コネクト

まどか「電話だ」

まどか「もしもし」

ほむら「まどか、早く帰ってきなさいよ。たっくんが大変だよ。」

まどか「え?タツヤが?」

まどか「わかった。すぐ帰るよ。」

まどか「帰る。祐樹君も帰っていいよ。」

中沢「あのまどか、ちなみに今の電話の相手って誰だったの?」

まどか「ほむら君」

第10話に続く

382: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:35:47.43 ID:DXeEDxzw0
第10話 怪異少年タツヤ☆ドリーム 前編

タツヤ「僕は正しい」

まどか「とりあえず何があったのか話してよ」

まどか「あんたの武勇伝を、私は聞かせてもらえるはずじゃなかったの?楽しみに待ってたんだから」

タツヤ「ほむらさんに協力してもらって、いろいろあった。」

タツヤ「それ以上は話せない。」

まどか「ほむら君に迷惑かけたの!」

ほむら「まどかって弟さんをそんな風に怒鳴って威嚇する人だったの?意外だね。」

ほむら「まどか、たっくんに協力したのは僕の意思なんだから、たっくんを責めるのは筋違いだよ。。

まどか「わかった。怒らない。約束する。だから早く説明して。何があって、どうなったの?」

タツヤ「さーて、どうなったのかな?」

383: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:37:15.83 ID:DXeEDxzw0
まどか「じゃあもういいよ。ほむら君に聞く!ほむら君、私の部屋までいい?」

ほむら「いいよ、行こう。大丈夫だよ、たっくん。君は正しいことをしたんだから、まどかも僕の話を聞けばわかってくれるよ。」

ほむら「ちゃんと話すから心配しないで。」

タツヤ「ほむらさん」

ほむら「僕はこのお姉ちゃん、信頼してるからね。」

まどか「ねえタツヤ。」

まどか「なんだよお姉ちゃん。」

まどか「確かにあんたはいつも正しい。それは否定しない。だけど、正しいだけだ。あんたはいつも強くない。強くないから負けるんだよ。」

まどか「正義の第一条件は正しいことじゃない。強いことだよ。」

まどか「だから正義は必ず勝つんだ。いい加減それをわかってよ。」

まどか「それがわからないうちは、あんたがやっていることはただの正義の味方ごっこで、ごっこ遊びだよ。」

384: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:38:20.82 ID:DXeEDxzw0
まどかの部屋

ほむら「なんか新鮮」

ほむら「弟に対する心配の仕方って、僕とか、中沢とか、上条とか、美樹とか、ユーノくんとかに対してするのと全然違うなって思って。」

ほむら「どう言えばいいのかな?より必死な感じがする。」

ほむら「さっき厳しいこと言ってたよね。正しいだけで強くないって。それ自分に言ってるようにも見えたけど。」

ほむら「あと僕に言ってるようにも見えた。」

まどか「そうだね。私はマミさんみたいに強くない。」

まどか「ほむら君、あなたはたっくんとの付き合いが1ヶ月そこそこだろうからわからないかもしれないけど、僕はたっくんとは11年間一緒に暮らしてるんだよ。」

ほむら「ウフフ」

まどか「何?ほむら君」

385: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:40:07.69 ID:DXeEDxzw0
ほむら「いや、ごめん。まどかって、弟さんのことたっくんって呼んでるんだね。」

まどか(あ、うっかり・・・)

ほむら「気にしなくていいよ。ほら僕もたっくんって呼んでるし。」

まどか「違うよ。今は、ほむら君の言い方をマネただけで、いつもはタツヤって呼び捨てで。」

まどか「まあそんなことより、本題に入ろうよほむら君。ことは一刻一秒を争うかもしれないし。」

ほむら「そうだね。」

まどか「タツヤがやってたこと、少しは知ってるんだよ。最近この街で暴れてる魔術師を探してるって。」

まどか「ほむら君も言ってたからね。」

まどか「たっくん・・・タツヤは小学生の間では有名人で、いろいろ噂になってるとか。」

ほむら「たっくんでいいよ。」

386: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:40:39.35 ID:DXeEDxzw0
まどか「ところでどれくらいあの子と行動をともにしてた。」

ほむら「行動をともにしてたってほどじゃないよ。たまに臨時で手伝ってたってくらいで。」

ほむら「いつごろからって質問に答えるとすれば、この1週間くらいかな。」

まどか「へー。」

まどか「あなたが手伝ったんでしょ。多分犯人を突き止めたんでしょ。」

まどか(あのときタツヤの携帯を鳴らしたのは、他ならぬ、暁美ほむらだったんだ。)

ほむら「僕のせいみたいに言われても困るな。」

まどか「マミさんはあなたのそういうところを警戒してたよ。有能そうで、絶対に答えを見つけちゃうところ。」

ほむら「そうだね。でも手を抜くわけにはいかないし。」

まどか「私やタツヤが自分の弱さを受け止めなければならないように、ほむら君は自分の強さを受け止めなければならない。」

387: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:41:37.31 ID:DXeEDxzw0
まどか「で、タツヤが突き止めた魔術師に直談判して、何かされたってこと?」

ほむら「そういうこと。僕は別行動を取っていて現場にはあとから呼ばれたから、その犯人に直接は会ってないんだけどね。」

ほむら「せめてたっくんが会いに行く前に合流できてれば、力になれたとは思うんだけど。」

まどか「タツヤは、犯人はどんな人だったって言ってたの?」

ほむら「確か2人いて、1人は斎藤翔っていう名前の40代か50代くらいの人で、もう1人は諏訪京太郎っていう名前の男子高校生らしいよ。」

まどか「え?」

ほむら「心当たりあるの?」

まどか「斎藤翔は昨日私が会って、諏訪京太郎は今日祐樹君が会ったって。」

まどか「あと諏訪京太郎は私の中学校のときの同級生でもあるんだけど。」

ほむら「そうだったんだ。」

389: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:45:06.10 ID:DXeEDxzw0
・・・
鹿目タツヤの今日の回想

斎藤「ようこそお坊ちゃん。俺は斎藤翔。斎場の斎に藤色の藤、羊に羽の翔だ。ホストをやっている。」

諏訪「俺は諏訪京太郎。言遍と取に言遍と方、京都の京、一姫二太郎の太郎だ。高校1年生だ。」

斎藤「お前の名前を聞こうか。」

タツヤ「僕は鹿目タツヤだ。動物の鹿に体の目、カタカナでタツヤだ。見滝原小学校5年生だ。」

斎藤「いい名だな。親に感謝しておけ。」

斎藤「お前は何しに来た。魔術をかけてほしいのか、魔術を解いてほしいのか、前者なら1万、後者なら2万だ。」

タツヤ「どちらでもねえ。お前を殴りに来た!」

諏訪「殴りに来た。つまり、俺たちをウソのメールで呼び出し罠にハメたというわけか。」

諏訪「なるほど、見事な手際だ。」

390: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:46:04.02 ID:DXeEDxzw0
斎藤「もっともお前の手柄とは思えないな。」

斎藤「お前のような短絡的な人間が、俺の地点までたどり着けるとは思えない。」

斎藤「そうはいないはずなんだ。こうして俺たちと対面できるところまで到着するなどやや常軌を逸している。」

タツヤ「お前のやってることはすげー迷惑なんだ。いちいち説明しなくてもわかるよな。」

諏訪「何が迷惑だ。俺はお前たちの望んだものを売り渡してるだけだぞ。その後は自己責任だ。」

タツヤ「自己責任?何が自己責任だ!ふざけんな!」

タツヤ「人間関係を引っ掻き回すようなことばかりしやがって。何のつもりだ?」

諏訪「金と魔法のためだ。世の中というのは金と魔法がすべてだからな。」

斎藤「お前はどうやらくだらん正義感でここに来たようだが惜しいことしたな。その行為、依頼人から10万は取れる。」

斎藤「今回の件からお前が得るべき教訓はただ働きは割に合わない、だ。」

タツヤ「依頼人なんているか!僕は誰かに頼まれてこんなことをしているわけじゃない。」

391: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:47:01.19 ID:DXeEDxzw0
斎藤「じゃあ誰かに頼まれておくべきだったな。」

タツヤ「頼まれたとしても金なんかいらない。」

諏訪「どうした?震えてるぞ、鹿目。」

タツヤ「震えてなんかいない。」

斎藤「これは自慢話じゃないが、俺の前妻は6年ほど前に白血病の女子小学生のドナーになって命を助けたそうだ。」

斎藤「彼女の両親から感謝されたそうだがそれなら金を取ればよかったのにな。」

斎藤「1人の命を救ったんだ。1億、いや100億は取れたはずだぞ。」

斎藤「前妻はそいつからなんの恩返しもされないまま今度は自分がガンになって死んだ。元も子もないな。」

斎藤「そいつ、今生きてたら中学生か高校生くらいかな。いつかそいつに会ったら金を取ってやろうと思う。」

392: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:47:59.45 ID:DXeEDxzw0
諏訪「これも自慢話じゃないが、俺は中2のバレンタインデーのとき同級生の女子が俺に手作りチョコを贈って告白してきたんだ。」

諏訪「『私、あなたのことが好きです! 付き合って下さい!』って言われちゃったよ。」

諏訪「俺は断ったな。そしたらそいつ泣いちゃった。」

諏訪「そのチョコが豪華な手作りチョコだったよ。これは本気だなって思った。」

諏訪「そしてそのチョコがすごく美味かったわけだよ。」

諏訪「これは惜しいことしたかな、って思ったけど付き合う気にはなれなかったな。」

諏訪「そいつ●●●●小さいし、ペッタンコだし、かわいくないし。」

諏訪「まあなんといっても、俺は魔法少年にしか興味ないからな。」

諏訪「まあ雑談はこのくらいにして。」

斎藤「鹿目、お前は俺の目的を聞いたな。今度はお前の番だ。お前の目的はなんなのだ?」

タツヤ「だからお前たちを殴りに来た。というより倒しに来たんだ。」

393: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:48:47.34 ID:DXeEDxzw0
諏訪「殴るだけか?」

タツヤ「蹴りもいれる」

諏訪「暴力か」

タツヤ「武力だ。それで僕はお前がやってることをやめさせる。」

タツヤ「子供相手に乱暴な魔法使いやがって。何考えてんだ。それでも大人か。」

斎藤「これでも大人だ。」

諏訪「お前は魔法少年か。」

タツヤ「魔法少年ではないけど、正義の味方だ。」

諏訪「鹿目よ。俺たちがやってることをやめさせたければ、殴るのも蹴るのもとりあえずは無駄だ。それより魔法の力を得るのが手っ取り早い。」

斎藤「お前は善行を積むことで心を満たし、俺は悪行を積むことで心を満たす。そこにどれほどの違いがある?」

タツヤ「違いって」

394: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:53:40.59 ID:DXeEDxzw0
斎藤「そう。違いなどない。お前はお前の行為によって誰かを幸せにするかもしれない。」

斎藤「しかしそれは俺が稼いだ金を浪費して資本主義経済を潤すのとなんら変わりはないのだ。」

タツヤ「いいから結論を出せ。僕に殴られたいのか、それとも蹴られたいのか。」

諏訪「殴られたくはない。蹴られたくもないな。痛いのは嫌いだ。」

諏訪「だから、お前にはナイトメアをプレゼントしよう。」

こうして斎藤と諏訪はタツヤに魔法かけた。タツヤは夢の怪異に侵された。

タツヤはその場に倒れこみもがいた。

タツヤ「う・・・・ハアハア」

395: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:54:41.05 ID:DXeEDxzw0
斎藤「俺が許しを請うとでも思ったのか?だとすれば愚かだ。俺たちを改心させたければ金と魔法を積め。」

斎藤「今回の件からお前が得るべき教訓は、人を見たら魔術師と思えということだ。」

斎藤「人を疑うというのを少しは覚えるのだな。」

タツヤ「な、何をした・・・。僕に何をした・・・」

諏訪「怪異だよ。もちろん有料だ。金はもらう。」

諏訪「2000円か。まあいいだろう。バス代として小銭くらいは残しておいてや・・・。」

諏訪「なんだSUICAがあるのか。ならば小銭も不要だな。」

斎藤「少しすれば毒が定着し動けるようにはなる。携帯を使って助けを呼ぶことを薦めるよ。」

斎藤「俺たちはその間にとんずらすることにしよう。」

斎藤「もちろん仕事は続けさせてもらう。だが直接顧客というのもこれからは避けたほうがよさそうだな。」

諏訪「あと俺の中学時代の知り合い鹿目という名字の厄介な奴がいたな。こいつも鹿目。鹿目という名字はブラックリストに登録しておいたほうがいいな。」

諏訪「いい教訓になった。ではさらばだ。」

斎藤「さらばだ。」

396: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:57:12.77 ID:DXeEDxzw0
・・・
斎藤「言い訳とかさせちゃダメっしょ。稼いできた分は全額きっちり貢がせないと。子供って馬鹿だからさ。ちょっと金持たせとくとすぐ、くっだらねぇことに使っちまうからねぇ」

諏訪「いや~ほんと小学生は人間扱いしちゃダメっすねぇ。犬かなんかだと思って躾けないとね。アイツもそれで喜んでる訳だし、顔殴るぞって言えば、まず大抵は黙りますもんね」

斎藤「けっ、ちょっと油断するとすぐ付け上がって助けてとか言いだすからさぁ甘やかすの禁物よ 。ったくテメーみてーな子供が10年後も同じ額稼げるかってーの。身の程わきまえろってーんだ。なぁ?」

諏訪「捨てる時もさぁホントウザいっすよね。その辺翔さん巧いから羨ましいっすよ。俺も見習わないと。」

397: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:58:08.03 ID:DXeEDxzw0
・・・
もう日が暮れていた

まどか「じゃあタツヤは今怪異に侵されてるってこと?」

ほむら「そういうことだね」

・・・
タツヤ「お姉ちゃん、なんでいつも僕に相手してくれないんだ・・・」

タツヤ「お姉ちゃんのバカ!」
・・・
まどか「あ、タツヤの部屋から何か不穏な空気が・・・」

まどか「タツヤ!」

まどか「タツヤ、起きて!大変」

タツヤ「あ、お姉ちゃん」

まどか「ほむら君、この怪異って何?」

ほむら「確かナイトメアっていう怪異をかけられたって言ってた、僕も詳しいことはわからない」

ほむら「巴さんの力を借りないとわからないね」

まどか「タツヤ大丈夫?」

タツヤ「体だるい。熱っぽい。」

まどか「熱もあるんだ。」

398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 20:59:15.32 ID:DXeEDxzw0
タツヤ「不覚だよなこういうの。お姉ちゃんに言われなくても正しさより強さが大切なことくらいわかる。」

タツヤ「でも急に強くはなれないじゃん。だからって強くなるまでは目の前で起きてる不正を見逃す、なんてことはできないし。」

タツヤ「僕に流れる正義の血が、悪を許さないんだよ。」

まどか「私から見たらあんたは暴れたいだけだよ。」

タツヤ「そりゃお姉ちゃんから見ればごっこ遊びなんだろうけどさ。」

タツヤ「斎藤翔と諏訪京太郎、そいつがどうして子供に魔法をかけたりしてるのか、お姉ちゃんももうほむらさんから聞いたんだろ?」

タツヤ「金と魔法のためだってさ。」

タツヤ「悪意を煽って、不安を煽って、そこに付け込んで金を取るんだ。」

タツヤ「恥ずかしくないのかって責めたら、諏訪は僕に言ったぞ。悪びれることなく言ったぞ。子供が相手だから魔法をかけやすいって。」

タツヤ「あいつが原因だと知らず、諏訪と斎藤に助けをもとめて、要求された金を払うために万引きして捕まった子だっている。」

タツヤ「お姉ちゃんならそんなの許せるのか。そんな子を前にして、自分はまだ強くないから何もするなって、そんな台詞を言えるのかよ」

399: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:00:25.66 ID:DXeEDxzw0
タツヤ「お姉ちゃん、僕はマジなんだよ。これに懲りたりなんかしねえ。僕は結果的に負けたけど、精神的には負けてねえ。次は絶対勝つ。」

タツヤ「勝つまでやる。勝てなくてもやる。大事なのは結果じゃない。」

まどか「試合に負けて勝負に勝つって奴?スポーツ少年の言うこととは思えないね。」

タツヤ「試合に負けて勝負に負けても自分に負けなければ負けじゃねえ。それが僕のスポーツなんだよ。」

まどか「だけどあんたがそういう姿勢でいる限り、迷惑するのは周りなんだよ。そんなことだからあんたはいつまで経っても大人になれないんだよ。」

タツヤ「僕まだ小学生だし。」

まどか「とりあえずマミさんの力を借りないとね。マミさんの家に行こう。」

・・・
まどか「マミさん、夜遅くにすいません。また怪異のことで相談したいんですが。」

マミ「いいわよ。」

400: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:00:56.66 ID:DXeEDxzw0
マミホーム

マミ「鹿目さん、暁美さんいらっしゃい。」

マミ「鹿目さんは会うたびにいろいろな男の子を連れてきてるのね。しかもこの子小学生?」

まどか「この子は私の弟です。」

タツヤ「初めまして。鹿目タツヤです。小学校5年生です。」

マミ「鹿目さんの弟さんだったの。初めまして。巴マミです。」

まどか「タツヤは今日2人の魔術師に怪異をかけられたそうです。」

マミ「夢の怪異、ナイトメアね。この怪異は遠くの場所からも感知できるの。」

マミ「この近くでナイトメアの反応があったから、既に佐倉さんを呼んでおいたわ。」

マミ「まさか鹿目さんの弟さんだったとはね。」

マミ「弟さんはとりあえずケーキでも食べてゆっくりして。」

タツヤ「いただきます」

401: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:03:09.26 ID:DXeEDxzw0
マミ「ナイトメアは強力な怪異だけど、私と佐倉さんは過去にナイトメアの退治をしたことがあるから大丈夫よ。」

さやか「あ、まどかに暁美君」

まどか「さやかちゃん。マミさんの家に来てたんだ。」

さやか「ちょっとマミさんに用事があってね。」

マミ「そうだ。今回のナイトメア退治は美樹さんにも同行してもらおうかしら。」

さやか「え?私魔法少女じゃないけど?」

マミ「魔法少女じゃなくても手伝うことあるから。」


杏子「こんばんは。佐倉杏子だぜ。」

マミ「佐倉さんも来たところで、はじめるわよ。」

マミ「行くわよ。みんな。」

まどか・ほむら・杏子・さやか「はい。」

402: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:06:43.18 ID:DXeEDxzw0
ナイトメアとの戦闘が始まる。

まどか・マミ「ティロデュエット」

まどか「さあ、ほむら君」

ほむら「はい。」

杏子「魔術師に襲われたんだっけ。あんたの弟も大変だね。」

まどか「今回の件に関してはタツヤの自業自得だけど、まあ正しいことをしたんだからあとは私たちが正しい方向に導いてあげよう。」

まどか「動きが止まった。」

マミ「お見事。さあみんな仕上げよ。」

マミ「美樹さんも行くわよ」

さやか「はい」

403: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:07:38.73 ID:DXeEDxzw0
まどか・マミ・ほむら・杏子・さやか「ケーキ。ケーキ。まーるいケーキ。まーるいケーキはだあれ。」

まどか「さやかちゃん」

さやか「ちーがーう。あたしはラズベリー。まーるいケーキは赤い。ケーキは杏子。」

杏子「ちーがーう。あたしはりんご。まーるいケーキは黄色が好き。ケーキはマミ。」

マミ「ちーがーう。私はチーズ。まーるいケーキは転がる。ケーキは暁美さん。」

ほむら「ちーがーう。僕はかぼちゃ。まーるいケーキは甘いです。ケーキはまどか。」

まどか「ちーがーう。私はメロン。メロンが割れたら甘い夢。」

まどか・マミ・ほむら・杏子・さやか「今夜のお夢は苦い夢。お皿の上には猫の夢。丸々太って召し上がれ。」

ナイトメアの退治が終わった

404: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/03(火) 21:08:32.96 ID:DXeEDxzw0
ほむら「台本通りにやったけど、これでいいんですか?」

マミ「そうよ。」

まどか「ずいぶん変な戦い方でしたね。」

こうしてタツヤの怪異の問題は解決した。・・・のだが。

事件はまだ終わらなかった。

第11話に続く

405: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:47:20.95 ID:5/ttlQSa0
第11話 怪異少年タツヤ☆ドリーム 後編

翌日、私は祐樹君のいる孤児院の前に向かっていた。

祐樹君に会うために。

その途中ユーノ君と出会って

ユーノ「こんにちは、カメルーンまどかさん。」

まどか「私の名前をアフリカのワールドカップ常連国みたいに呼ばないでよ。私の名前は鹿目まどかだ。」

ユーノ「失礼、噛みました。」

まどか「違う、わざとだ。」

ユーノ「かみマミさん。」

まどか「わざとじゃない。っていうかそれ昨日祐樹君が言ったわ。」

ユーノ「中沢さんに僕のお家芸取られちゃったんですか。」

まどか「そもそもこのお家芸は八九寺さんのだけどね。」

406: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:48:35.68 ID:5/ttlQSa0
ユーノ「ところでまどかさん、今日は十分深刻な顔してますが、どうしたんですか?」

まどか「弟のタツヤが魔術師にナイトメアって怪異をかけられちゃってね、私と魔法少女で退治したんだけど、まだ熱があって。」

ユーノ「そうなんですか。それは大変でしたね。」

まどか「弟はバカでさ」

ユーノ「まどかさんよりもですか」

まどか「私がバカって前提で話さないでよ。」

まどか(いや、本当は私の方がバカなんだろうけど。)

まどか「やってることは正しいし、それについては尊重したいと思うけど、やりかたがわかってないんだよ。そんな風に見える。」

ユーノ「それはまどかさんも同じではないですか。それで救われてる人がいるように、タツヤさんによって救われてる人もいるんですよ。」

まどか「だけど子供っていうか、自分のやりたいようにやろうとするんだよね。」

407: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:49:08.35 ID:5/ttlQSa0
まどか「ねえユーノ君、人はいつ大人になるんだろう?」

ユーノ「どうでしょう。成人が二十歳といっても、そんなの国によって違いますしね。」

ユーノ「年を取れば誰でも大人になれるんじゃないでしょうか。」

まどか「まあ小学校5年生の男の子に大人になれって言ってもそれは無理なのかな。」

まどか「実年齢はまだ子供なんだし。」

まどか「ちなみにユーノ君は子供なの?大人なの?」

ユーノ「体は子供、頭脳は大人です。」

まどか「名探偵かよ!」

408: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:51:26.41 ID:5/ttlQSa0
まどか「ねえブイノ君」

ユーノ「アルファベットが1つずれてます。」

まどか「失礼。噛みました。ダブルノ君。」

ユーノ「僕の名前を呼ぶごとに、アルファベットが1つずつ進んでいくシステムなのですか?」

まどか「エックスノ君、私はそろそろ用があるので。」

ユーノ「そうですか。ではまどかさん、お元気で。」

まどか「またね。」

409: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:52:26.60 ID:5/ttlQSa0
孤児院の前

まどか「昨日、私の弟のタツヤが斎藤翔と諏訪京太郎の被害に遭ったの。」

まどか「あの2人にナイトメアっていう怪異を無理矢理押し付けられて、悪夢と高熱にうなされたの。その上お金も取られたって。小銭も含めて全部。」

まどか「私とマミさんとほむら君と杏子ちゃんの魔法少女4人と、そこに偶然いたさやかちゃんとでナイトメアは退治したんだけど、まだ熱はあるみたい。」

中沢「そうなんだ。それは大変だったな。お大事に。」

まどか「ねえ祐樹君、斎藤翔の居場所知ってる?」

中沢「知らないけど、連絡先なら知ってる。お母さんが養育費の支払いをうけるために離婚してからも何度か会ってたからな。」

まどか「私は諏訪京太郎の連絡先知ってるはずなんだけど、もう中学のときの連絡網なんてどこにあるかわからないし。」

中沢「なんで2人の居場所を探してるんだ?まさかまどか、あいつらに会いに行く気なのか?」

まどか「うん。私は魔法少女なんだから、放っておけないよ。弟が被害にあったんだから。」

中沢「弟が絡んでるから引き下がるわけにはいかないってことか。」

まどか「それだけじゃない。あなたも絡んでるんだよ。あなたのお母さんも。」

410: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:52:55.34 ID:5/ttlQSa0
まどか「私の友達と、私の命の恩人を見捨てた男に、私は復讐しに行きたい。」

中沢「気持ちはありがたいけど、そんなこと別に俺は望んでないよ。」

中沢「俺はもうお父さんを恨んでなんかいないって言ったら嘘になるけど。」

まどか「タツヤが被害に遭った子供のために頑張って戦いに行って、やられたんだよ。今度は姉の私が戦いに行く番だと思う。」

中沢「タツヤ君も正義の味方なんだな。」

まどか「いや、正義の味方ではないけど。」

中沢「見滝原小学校の正義の味方タツヤスターズ。俺も噂に聞いたことがある。」

まどか「知ってたんだ。」

まどか「私の初恋の相手の魔術師とも、ちゃんと決着をつけなければならないと思ってる。」

まどか「フラれた恨みってわけではないけど。」

411: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:53:29.41 ID:5/ttlQSa0
中沢「お前がそこまで言うなら俺も行くぞ。」

中沢「俺のためにまどかが1人で斎藤と諏訪と対決しようなんて、そんなの俺が許さない。」

中沢「行くなら一緒に行こう。」

まどか「わかった。一緒に行こう。」

まどか「あなたは私を守って。私はあなたを守ってあげるから。」

中沢「超絶かっこいい。できればそんなセリフは男の俺に言わせてほしかったな。」

中沢「お前が男で俺が女だったら絶対惚れてる。」

中沢「あの日言った、お互いに今までの人生で一番辛かった思い出の相手だからな。」

中沢「俺は今回斎藤翔との対決で、自分の過去と決別するんだ。」

まどか「私は諏訪京太郎との対決で、自分の過去と決別するよ。」

まどか「今までの人生で一番辛かった思い出と決別するんだ。」

412: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:54:14.23 ID:5/ttlQSa0
中沢「奇跡的にお父さんの連絡先が残ってた。」

中沢「お姉ちゃんが死んだとき、お父さんに引き取ってもらったら、って言われたけど、一度捨てられた父親に引き取られるのは俺のプライドが許さなかったな。」

中沢「何より今は父にも家族がいて、子供もいる。俺が入ったらその子が嫌な思いをするかもしれないと思ったからな。」

まどか「自分を捨てた父と自分の父を取られた相手の子供のこと考えるって、祐樹君優しいんだね。」

そして祐樹君は斎藤翔に電話する。

中沢「数年ぶりに電話したけど、昔と全然変わってないな。あの親父。」

中沢「今日の午後6時に会う約束をした。そのとき諏訪京太郎も連れてくるようにと。」

まどか「じゃあ私はいったん家に帰るね。」

中沢「6時に備えてゆっくりしろ。」

413: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:54:47.26 ID:5/ttlQSa0
着信音:コネクト

まどか「あ、電話だ。パパからみたい。」

まどか「もしもし」

知久「大変だ、タツヤがいなくなった。」

知久「僕が寝てるうちにどっか行ったみたい。まだ熱があるのに。」

知久「靴もないんだ。」

まどか「どこに行ったか、心当たりはないの?」

知久「ないよ。昨日言ってた、斎藤翔と諏訪京太郎って人のところだとだと思うけど、そもそもその人の居場所がわからないし。」

まどか「ということはタツヤは斎藤と諏訪の居場所を知ってるの?」

知久「知らないと思うけど。一度逃がしてるんだし。」

知久「今から探してくる。」

まどか「わかった。私も探すよ。」

414: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:55:13.86 ID:5/ttlQSa0
まどか「あ、ほむら君。」

まどか「タツヤがいなくなったの。」

ほむら「たっくんが?」

まどか「ほむら君はタツヤがどこに行ったかわかる?多分斎藤翔と諏訪京太郎のところだと思うけど」

ほむら「わからないよ。たっくんがその2人の居場所を知ってるとは思えないし。」

ほむら「見かけたら連絡する。」

まどか(とりあえず、バス停にいるかもしれない。)

415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:55:53.31 ID:5/ttlQSa0
バス停

まどか「いた!」

まどか「ここにいるって思ったよ。思った通りだ。」

まどか「タツヤ、どこに行こうとしてるの?」

まどか「どうせ斎藤翔と諏訪京太郎のところに行くんだろうけど。」

タツヤ「止めるなよ。ちゃんと言っただろ。僕がどれだけ悔しい思いをしたか。」

まどか「無茶しないで。あんたは病人なんだよ。今は大人しく休むときでしょ。」

タツヤ「話し合いじゃ話にならない。どうせお姉ちゃんは僕の話なんか聞いてくれないんでしょ。」

まどか「あとで聞いてあげるよ。」

タツヤ「仕方ないね。ここは久々に姉弟喧嘩といこうか。」

まどか「殴り合いの喧嘩をする気はないよ。」

416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:56:26.99 ID:5/ttlQSa0
タツヤ「何を言ってんだ!」

そうしてタツヤは私に殴りかかってきた。
何度も。私も反撃する。

タツヤ「正義は必ず勝つんだろ。勝ったほうが正しいんだよな。お姉ちゃんに勝ったら僕は行ってもいいんだよな。」

タツヤ「正義は強い事だって、偉そうに言ったじゃないか。」

タツヤ「だから僕は負けないように・・・」

まどか「その通りだよ。あんたは正しい、でも強くない。」

タツヤ「強いだろ。少なくともお姉ちゃんよりは。」

まどか「力が強くても意味がない。本物の強さとは意思の強さだ。」

まどか「本当に斎藤と諏訪のことを許せないと思ってるの?私にはそうは見えないね。」

417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:57:44.86 ID:5/ttlQSa0
まどか「正義ってのはね、徹頭徹尾自分だけの望みを叶えるためのもんなんだよ。」

まどか「他人のために動いたところで、ロクなことにはならないの。」

まどか「あんたは斎藤翔と諏訪京太郎の被害に遭った子供のために戦ってるだけ。それの一体どこにあんたの意思があるの。」

まどか「あんたはいつだって他人のために、誰かのために動いてる。そこにあんたの意思はない。」

タツヤ「違う。僕は自分の意思で動いてる。みんなのことは理由にすぎない。」

まどか「理由を他人に求める奴が正義であってたまるものか。」

まどか「あんたは正義でもなければ、正義の味方でもない。正義の味方ごっこで、ごっこ遊びで戯れる子供だ。偽物だ。」

まどか「あんたたちが戦ってるのは、いつも悪人ではなく、悪役だ。」

タツヤ「違う。何も知らないくせに勝手なことを言うな。」

418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:58:21.53 ID:5/ttlQSa0
まどか「私の友達に上条恭介って人がいるんだけどね。」

まどか「彼は契約サイドっていう私とは別の種類の魔法少年だったんだよ。」

まどか「彼は交通事故に遭って、指が動かなくなってバイオリンの演奏ができなくなった。」

まどか「でももう一度ヴァイオリンの演奏がしたくて、インキュベーターっていう神様の怪異と契約して魔法少年になったんだ。」

まどか「マミさんや杏子ちゃんは契約サイドの魔法少年とか魔法少女にはなるべきじゃないって言ってた。」

まどか「でも私は自分の願いために魔法少年になる覚悟をもった恭介君を尊重したい。」

まどか「私だって同じだよ。私は自分のために魔法少女になりたいと思った。」

まどか「もし自分のためではなく、誰かのために魔法少女やら魔法少年になろうとする者がいたら、そんなの私が許さない。いの一番にぶっ潰してやるさ。」

まどか「あんたは誰かのために魔法少年になろうとしてるようなもんだ。」

まどか「自己犠牲ばっかり。自分のために戦う気がないのなら、正義なんて言葉を口にしないで。」

タツヤ「他人のために戦って何が悪い。自己犠牲の何が悪い。弱くて何が悪い。それでお姉ちゃんに何か迷惑をかけたか。」

419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:58:57.70 ID:5/ttlQSa0
まどか「別に悪いとは一言も言ってない。自分の弱さと向き合う覚悟があるなら、たとえ偽物でもそれは本物と同じだよ。」

まどか「私はあなたが大好きだよ。あなたは私の誇り。私の大切な弟だよ。」

まどか「悔しいって言ったね。でも私のほうがもっと悔しいよ。」

まどか「私の大切な弟をいじめた男を、私は絶対に許さない。」

まどか「いくら私の初恋の人だろうと、いくら私の友達の実の父親だろうと、絶対に許さない。」

まどか「あとは私に任せて。」

まどか「私はこれから、斎藤翔と諏訪京太郎と戦うの。」

まどか「勘違いしないでよね。別にあんたのために戦うわけじゃないんだから。」

まどか「私はあいつらを倒したいんだ。」

タツヤ「だったら僕にも戦わせてよ。お姉ちゃんに守られるなんて、情けないよ。」

タツヤ「男が女の子に守られるなんて、情けなくてできないよ。」

420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 21:59:58.72 ID:5/ttlQSa0
まどか「あんたは私の弟でしょ。姉なら弟を守るもんだよ。」

まどか「でもそこまで言うなら、タツヤも来てもいいよ。」

まどか「でもタツヤには戦わせない。」

まどか「私の姉としての、魔法少女としての勇士を見ておいてね。」

まどか「今回はお姉ちゃんのかっこいいところを見せてあげる。惚れないように気をつけるんだね。近親  になっちゃうよ。」

タツヤ「もう惚れてるよ。僕はお姉ちゃんが大好き。」

その後パパにタツヤが見つかったことを連絡した。

421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:00:30.99 ID:5/ttlQSa0
まどか「ほむら君、タツヤ見つかったよ。」

ほむら「そう。それはよかったね。」

まどか「ねえほむら君、人はいつ大人になるんだろう?」

ほむら「それは難しい質問だね」

ほむら「ある女の子がブラジャーを着け始めたら大人になった気分になったって言ってたけど、それもあるのかもね。」

ほむら「まどかは胸は全然大人になってないみたいだけど、ブラは着けてるのかな?」

まどか「な・・・」

まどか「今は着けてない」

ほむら「休みの日は着けてないんだっけ」

ほむら「胸が窮屈だとか言ってたね」

まどか「ママが  ブラはよくないって言ってるから外出するときは着けたほうがいいんだろうけど」

まどか「私、このあと斎藤翔と諏訪京太郎と対決するんだ」

ほむら「そう。弟の敵討ちってとこ?」

まどか「それもあるけど、単純に私があいつらを許せないだけだよ。」

422: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:01:10.12 ID:5/ttlQSa0
夕方、とある公園

諏訪「久しぶりだな、鹿目。たいして久しぶりでもないか。相変わらず胸は成長してないし。」

諏訪「隣にいるお前はこないだ道案内してくれた男だな。お前が翔さんを呼んだのか。」

斎藤「久しぶりだな、祐樹。大きくなったものだ。」

斎藤「隣にいるお前は暁美の家の前であった女じゃないか。」

斎藤「もしかして鹿目タツヤの姉か?弟の意趣返しに来たのか。今時珍しい立派な姉だな。」

斎藤「というよりお前が京太郎君に中2のバレンタインの日に手作りチョコを贈って告白してフラれたっていう少女か。」

諏訪「そうか。お前が翔さんの実の息子か。今は一人ぼっちで孤児院にいるんだっけr?可哀想に。」

まどか「諏訪、あんたになんか二度と会いたくなかったね。というより、あんなことになるくらいなら一度として会いたくなかったよ。」

まどか「だけど今は会えてこういうべきだね。会いたかったよ、諏訪君。そして斎藤さん。」

まどか「よくも私の弟に酷いことをしたわね。あんたたちは絶対に許さないんだから。」

423: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:02:26.44 ID:5/ttlQSa0
諏訪「俺は会いたくなかった。何の魅力もないお前になど決して会いたくなかった。」

諏訪「前に会ったときのほうがもっと可愛かったぞ。大して変わらないけどな。」

中沢「自分の元妻と実の娘が亡くなったっていうのに葬式にも来なかった上にみじんも悲しい思いをしてないんだな。」

中沢「俺がどんだけ辛い思いをしたかもわかってないんだな」

斎藤「そりゃ俺には新しい妻と子供がいたからな」

斎藤「今はいろいろあって単身赴任中だけど」

中沢(単身赴任じゃなくて別居だろうな)

中沢「かつて父さんに捨てられ、その後母さんと姉ちゃんも死んで、独りぼっちになって辛い思いをしたけど。」

中沢「俺は今日お前を倒して自分の辛い過去と決別するんだ。」

斎藤「そうか」

まどか「私は諏訪に恋をして、バレンタインデーに告白してフラれて、その日の夜はずっと泣いて辛い思いをしたけど。」

まどか「私も今日あんたを倒して自分の辛い過去と決別するの。」

諏訪「そうか」

424: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:04:05.10 ID:5/ttlQSa0
まどか「魔法少女の私が相手になったからにはただではすまないよ」

中沢「覚悟!」

そうしてまどかは諏訪に襲い掛かる
中沢は斎藤にこぶしを振り上げる

ドスン

まどかは諏訪の魔術によってやられる。
中沢は斎藤に殴られて倒れこむ。

2人はもう一度襲い掛かるがまたあっさりと跳ね返される。

斎藤「お前、全然強くなってないな。」

諏訪「お前は俺に弟をいじめられているのに全然大したことないな。もっと恨みに満ちた攻撃をしないのか?」

まどか「いや、これからだー」

まどか「うわ!」

またしても跳ね返される

425: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:04:35.59 ID:5/ttlQSa0
諏訪「お前は俺に何の攻撃もできないのか?」

斎藤「俺を殴ることなんてできないんだろうな」

タツヤ「お姉ちゃん、何やってるんだろう?こんな奴お姉ちゃんなら倒せない相手でもないのに。中沢さんも変。」

426: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:08:20.03 ID:5/ttlQSa0
まどか「そうだよ。私はあんたを攻撃することなんでできないよ。」

まどか「だって私、今でも諏訪君のこと好きだもん・・・。」

まどか「フラれたって、諏訪君のこと忘れることはできない。初恋だったんだもん。」

そう言ってまどかは泣き出し始める。

タツヤ「お姉ちゃん・・・」

タツヤ(そうか。この人がお姉ちゃんの初恋の人。)

バレンタインデーの日、あんなに泣いたお姉ちゃんを僕は初めて見た。
泣いてる女の子を放っておけない僕は、優しくお姉ちゃんの隣に寄り添った夜。
今のお姉ちゃんはそのときと同じくらい悲しそうだ。

中沢「俺も父さんを殴ることなんてできない。一度捨てられたとはいえ、母さんと姉ちゃんを捨てて俺が一人ぼっちになる原因を作った奴だとはいえ、実の父親を殴ることなんてできない。」

中沢「そして今は俺と血のつながった唯一の身内だし。」

斎藤「そうか。お前ら俺達を攻撃できないのか。」

427: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:09:25.43 ID:5/ttlQSa0
斎藤「じゃあこっちからお前らを・・・、と思ったが」

斎藤「喧嘩はやめだ。話し合いで解決しよう。」

まどか「そう。だったらもう子供に魔術をかけるのはやめなさいよ。」

諏訪「わかった。もう子供を襲うのはやめよう。これ以上の魔術を広めることはもうしない。」

諏訪「あの元気のいいお坊ちゃん、弟のことなら心配することはない鹿目。あれは瞬間催眠といってな、3日もすれば治る。」

斎藤「それから祐樹、お前とお母さんとお姉ちゃんを捨てて家を出て行ったことは正式に謝罪しよう。これからは養育費を払ってやってもいい。」

斎藤「悪かったな。実にすまない。悔いるばかりだ。」

まどか「タツヤの怪異はもう私と魔法少女で治したよ。」

中沢「ずいぶんと潔いんだな。そんな言葉を信じられると思う?俺には父さんが反省してるようには見えない。」

中沢「別に反省してもらわなくたっていいよ。今更反省してくれたって、もう俺の家族は戻ってこない。お母さんやお姉ちゃんは帰ってこない。」

中沢「養育費だって払わなくっていいよ。」

斎藤「そうか。それは助かった。お前に金を払うために新たな魔術を働かなければならないところだった。」

428: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:10:21.68 ID:5/ttlQSa0
斎藤「だがお前に金を払うなら、代わりに協力してもらいたいことがある。」

斎藤「お母さんがドナーになって命を救ったっていう白血病の少女。」

斎藤「彼女の両親から感謝されたそうだが、ならばその少女、あるいはその少女の家族から100億は取れるはずだ。」

斎藤「その少女はお前と同級生らしいな。」

斎藤「お前もその少女を探してくれないか。俺はそいつに会って絶対金を取る。」

中沢「その女の子なら知ってるよ。俺の友達だ。」

斎藤「何?知っているのか?誰だ?」

中沢「今父さんの目の前にいる子だ。」

中沢「この人だよ。お母さんが命を救った女の子は、鹿目まどかのことだ。」

429: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:11:14.93 ID:5/ttlQSa0
斎藤「何?お前だったのか!だったら・・・」

まどか「私の命を救ってくれたのは祐樹君のお母さんであって、あんたではない。」

まどか「あんたに払うお金なんてない!」

諏訪「そういえば鹿目タツヤの怪異はお前が既に解決したって言ったっけ。金ももらわずよくそんなリスキーなマネをする。」

まどか「弟を助けるのにお金なんていらないよ。私は色んな人を助けてきたけど、報酬がほしいと思ったことなんてない。」

430: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:12:14.56 ID:5/ttlQSa0
中沢「俺は姉ちゃんが死んで一人ぼっちになって、3年近くの間毎日寂しくて泣きながら過ごしてたけど、今の俺はもう寂しくないぞ。」

中沢「俺にはまどかがいるからな。」

まどか「私も、祐樹君がいるから、もうあんたにフラれたことなんか悲しくもない。」

斎藤「そうか。お前たちはそういう関係だったのか。」

まどか「勘違いしてる?別にあんたたちが思ってるような関係じゃないよ。」

斎藤「そうか。よくわかんないな。」

諏訪「俺は今寂しいよ。怪我でサッカーができなくなって、他に何やればいいのかわからないんだよ。」

まどか「だからこんなことやってるって言うの?」

諏訪「そうだよ。」

まどか「それはいけないことだよ。私の友達であんたも知ってる上条君、実は交通事故に遭ってヴァイオリンが弾けなくなったんだよ。」

431: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:13:15.50 ID:5/ttlQSa0
諏訪「そうだったのか?あいつ手も治ってたじゃないか。」

まどか「上条君は契約サイドっていう私とは別の種類の魔法少年で、インキュベーターっていう神様と契約して手を治してもらったんだって。」

まどか「だけど魔女になっちゃったことで私達で契約を無効にしたの。」

まどか「それで上条君はヴァイオリンが弾けなくなったんだけど、今はヴァイオリンの指導とかやって、新しい目標を見つけて努力してるよ。」

まどか「諏訪君もこんなことやってないで、新しいことを見つけようよ。」

諏訪「まあ俺の場合は怪我もまた治るからな。そしたらまたサッカーはできる。」

432: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:13:49.24 ID:5/ttlQSa0
斎藤「祐樹、鹿目、俺はこれ以上の魔術は広めない、それでいいんだよな??」

斎藤「俺もあまり金にならないことはしたくないからな。」

中沢「そうしてくれ」

斎藤「今回の件からお前たちが得るべき教訓は、人生に劇的なことを期待してはならないということだ。」

諏訪「心配するな、鹿目。お前がかつて俺に惚れていたことなど別に浮気には値しない。せいぜいそこの男と幸せに過ごせ。」

斎藤「お前もそこの女と幸せに過ごせ。」

斎藤「ではさらばだ。」

諏訪「さらばだ」

433: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:20:07.88 ID:5/ttlQSa0
中沢「なあ、まどか」

中沢「もし他の誰かが俺を助けていてくれていたなら、俺はそいつと友達になって、そいつに惚れていたかもしれない。」

中沢「俺を助けてくれたのがまどかで、本当によかった。」

まどか「そう。でもあなたが1人で助かっただけだよ。」

中沢「そうか。」

中沢「お前、今でもあいつのことが好きなんだな。俺には大嫌いだって言ってたのに。」

まどか「私の強がりだった。諏訪を嫌いになることはできない。初恋の人を忘れることはできない。」

まどか「初恋はやっぱり叶わないんだね。」

まどか「でもこれからは祐樹君を好きになれるようにするよ。」

434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:20:45.94 ID:5/ttlQSa0
まどか「タツヤ、ごめんね。情けないお姉ちゃんで。」

まどか「タツヤを襲った魔術師だっていうのに、相手が初恋の人だからって何もできなかった。」

まどか「お姉ちゃんも強くないね。タツヤのこと言えないよ。」

タツヤ「かっこよかったよ。お姉ちゃんも、中沢さんも。」

タツヤ「僕はお姉ちゃんの、鹿目まどかの弟で本当によかったよ。」

まどか「そう。ありがとう、タツヤ。」

435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/04(水) 22:21:22.60 ID:5/ttlQSa0
翌日

タツヤ「僕もお姉ちゃんに負けないように頑張るぞ!」

まどか「正義の味方ごっこもほどほどにしなよ。」

タツヤ「正義の味方ごっこじゃなくて、正義の味方、いや正義そのものだよ、お姉ちゃん。」

タツヤ「今日も行ってくるよ!」

まどか「じゃあ私もタツヤに負けないように頑張らないと」

こうして私と鹿目タツヤは、今日も出撃していくのだった。

第11話 終わり

453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:05:05.11 ID:sUJlkGCK0
第12話 魔法少年タツヤ☆マジカル

夏休み、さやかちゃんと偶然会ったときのこと

さやか「それにしても大変だよね。まどかは。」

さやか「いろんな人のいろんな面倒を見なくちゃいけなくて。」

まどか「いろんな人?」

さやか「暁美君とか、中沢君とか、恭介とか、こないだのたっくんとか、あと田中翔君って幽霊もだっけ?」

さやか「男の子ばっかし」

まどか「そ、そうだね」

さやか「全部怪異絡みだったんだね。」

まどか「高校入学前の春休みに、ほむら君に出会ったところから始まったのかな。4月に祐樹君に出会ってからのほうがもっと劇的だったけど。」

まどか「怪異自体はずっと当たり前のようにそこにあるものであって、ある日突然現れたわけじゃないけどね。」

さやか「ここのところまどかが男子にモテモテなのは、魔法少女の力なのかな?」

まどか「別にモテモテでもないよ。」

まどか「だいたいほむら君は私にとっては女の子みたいなものだし、恭介君はさやかちゃんと付き合ってるし、タツヤは弟だし、翔君・ユーノ君は幽霊で彼も別に恋愛対象として見てくれてるわけじゃなさそうだし。」

さやか「中沢君は?」

まどか「祐樹君は・・・」

まどか「私の命の恩人なの。正確にいえば祐樹君のお母さんがだけど。」

さやか「まどかの白血病になったとき祐樹君のお母さんがドナーになったんだよね。」

まどか「うん。だから私はずっと祐樹君のお母さんに感謝して生きていきたいと思ってる。」

まどか「祐樹君のお母さんはもういないから今は祐樹君に恩返ししたいと思ってるんだけど。」

さやか「で?まどかは中沢君のことを命の恩人としか思ってないの?好きとか、付き合いたいとか思わないの?」

まどか「もう好きを越えちゃってるのかもしれないね。一生恩返ししていきたい大切な存在。」

454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:05:53.29 ID:sUJlkGCK0
夏休み、祐樹君に会ったときのこと。
久々に会ったし、ちょっと過激なスキンシップでもしてみるか。
私は祐樹君に抱きついた。

まどか「祐樹君、会いたかったよー!」

まどか「最近会えなくて寂しかったよー!」

まどか「さあもっと触らせてよ、もっと抱きつかせてよ、もっと舐めさせてよー。」

中沢「誰だー!」

まどか「私だよ私、まどかだよ。」

中沢「ってまどかじゃないか!抱きついてきたらびっくりするじゃないか。美樹みたいなセクハラ女になっちゃったのか?」

まどか「スキンシップだよ。」

まどか「今日はどこに行ってるの?」

中沢「ただの散歩」

まどか「そう。私も散歩かな。」

中沢「弟さん、タツヤ君の症状はもう治ったんだよな?」

まどか「うん。だいぶ前に熱も下がった。」

455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:06:36.59 ID:sUJlkGCK0
まどか「最近何も変わったことない?」

中沢「ないよ。」

まどか「そう。でも何かあったら相談に来てね。とはいえ、本当に困ったときは私よりマミさんのところに行ったほうが手っ取り早いんだけどね。」

中沢「そうでもないだろ。少なくとも俺の問題はまどかが解決したんだし。」

まどか「そうだけど、マミさんに教えてもらってやっただけだしね。」

まどか「いつまでもマミさんに頼ってばかりいるわけにはいかないんだよね。」

まどか「妹の憂ちゃんにばかりに頼ってると、平沢唯ちゃんみたいになっちゃう。」

中沢「そうだね。実際巴さんのケーキ、本当に憂ちゃんの料理みたいだったもんね。」

中沢「まどかのキャラは田井中聡君みたいだよね。」

まどか「どうして1期13話と2期16話、18話、ブルーレイ特典の番外編27話と劇場版にちょっとしか出てこないようなマイナーなキャラに例えるの?」

まどか「あずにゃんとか澪ちゃんとかで例えてよ。」

まどか「ってツッコミがこんなに長くなっちゃった。」

中沢「欲しいところに欲しい突っ込みを入れてくるよね。まどかは。」

中沢「聡は2期3話にも声だけ出てるな。」

中沢「ちなみに劇場版ではついにOPにも登場したよな。友人とともに電車の前で。」

まどか「そうだったね。」

456: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:07:30.63 ID:sUJlkGCK0
・・・
私、さやかが偶然スーパーでまどかのパパとママに出会ったときのこと。

さやか「まどかのパパさんとママさん、こんにちは。」

知久「これは美樹さん、こんにちは。」

詢子「最近のまどかはどう?」

さやか「そうですね。中沢君といいところまで行ってるみたいですよ。」

知久「そうか。ついにまどかにも恋人ができたのか。」

さやか「まだ恋人ではないみたいですけど。」

詢子「私は以前まどかの恋愛相談に乗ったことがあるんだよね。」

詢子「確か中学2年生のとき。好きってどういうことなのか?とかそういうことを聞かれたよ。」

知久「そういえばそんなこともあったな。僕にはどうしてママを好きになったのって聞かれた。」

さやか「へー。それはつまり中沢君のことでパパとママに相談したってことなのかな?」

知久「中沢君って中学のときもまどかと同じ学校だったのかい?」

さやか「いえ、違う学校でした。」

知久「じゃあ中沢君ではなく違う人だよ。もうだいぶ前のことだからまどかがどんなことを言ってたのか忘れちゃったけど。」

詢子「私は覚えてるぞ。確か中学2年生のバレンタイン、まどかが初恋の男の子に手作りチョコを贈って告白してフラれちゃったときのことだ。」

詢子「あの日の夜はまどかが泣いちゃって慰めるのが大変だったな。」

知久「あー、あのときか。」

さやか「まどかの初恋の男の子ね。確か私も一緒にチョコを作って恭介に渡したんだけど、まどかの渡した相手って誰だったんだろう?」

457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:08:14.72 ID:sUJlkGCK0
・・・
別の日

タツヤ「お姉ちゃん、お姉さま!」

まどか「どうしたの?そんなに改まって。しかもお姉さまなんて」

タツヤ「お姉ちゃん、今日の僕の服かっこいい?」

まどか「え?」

まどか(確かに。今日はまるで誰かとデートに行くかのような気合いの入った服装だ。)

まどか「うん、かっこいいしかわいい。」

タツヤ「えへっ」

タツヤ、まどかに抱きつく。

まどか「タ、タツヤ!?」

タツヤ「ありがとう。お姉ちゃんが褒めてくれて嬉しいな。とても嬉しいな♪」

まどか「どうしたの?もしかして好きな人ができたの?」

まどか「それで今日彼女とデートにでも行くの!?」

まどか「えー、あんたまだ小学校5年生なのに彼女いるのかー。」

まどか「私は小5のころまだ恋すらしてなかったのに。」

タツヤ「いや、別に彼女はいないよ。」

タツヤ「強いてあげればお姉ちゃんが彼女になってくれたら嬉しいな、って思うけど。」

タツヤ「僕、これからはお姉ちゃんを誰よりも愛する姉御ラブの弟というキャラでいくんだ。」

まどか「それけいおんの平沢憂ちゃんとキャラ被ってる。」

458: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:08:48.75 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「お姉ちゃんって魔法少女だから当然女の子とは仲いいよね。」

タツヤ「黄色髪のお姉さんのことはどう思ってるの?好きなの?」

まどか「マミさんのこと?マミさんは尊敬する先輩だから、好きとか、別にそんなことは思ってないよ。」

タツヤ「この場合お姉ちゃんが攻めだね」

タツヤ「じゃあ青髪のお姉さん、さやかさんのことはどう思ってるの?好きなの?」

まどか「さやかちゃんは大好きだけど、それは友達として好きってことで、それ以上のことはないよ。」

タツヤ「でも一番いいのはお姉ちゃんと女の子のほむらさんのまどほむだね。」

まどか「さっきから何言ってるの?」

タツヤ「あれ?お姉ちゃんには百合の素養がないのかな?意外だね」

まどか「今度は恭介君とキャラ被ってるよ」

タツヤ「恭介・・・」

459: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:10:10.44 ID:sUJlkGCK0
まどか「ああ、恭介君は私の同級生で。」

タツヤ「そう、上条恭介」

まどか「あれ?まだ私フルネームは言ってないけど・・・」

まどか(まあこないだちょっと言っちゃったけど)

タツヤ「僕、今日はお姉ちゃんにお願いがあって来たんだ」

まどか「お…おねがい?」

タツヤ「お姉さま、どうか僕に、上条先生を紹介して下さい」

タツヤ「僕は上条先生にヴァイオリンを教わりたいんです。」

まどか「え?あんたがヴァイオリン?意外だな。」

まどか「タツヤがヴァイオリンを習いたいなんてね。」

まどか「でも恭介君は事故にあって指が動かなくなって、今はヴァイオリンを弾けないんだよ。」

まどか「恭介君はこれからはヴァイオリンの先生になるって言ってるけど、やっぱ自分が弾けない人に教わるのはあまりお勧めできないな。」

まどか「ヴァイオリンを習いたいなら恭介君じゃなくて、他の先生にしなよ。」

タツヤ「いや、上条さんがいいんだ。」

まどか「え?なんで恭介君がいいの?」

タツヤ「昔は天才ヴァイオリニストだったって聞いたから。上条さんに教えてもらえば僕も優秀なヴァイオリニストになれる。」

まどか「だからもっといい先生いると思うけどな。」

460: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:10:54.79 ID:sUJlkGCK0
まどか「そこまで言うならいいけど、ただ私は一方的に頼まれるのは嫌いなんだよね。」

タツヤ「え?いつもは一方的に頼まれて人助けしてるじゃん。」

まどか「あれは頼まれてやってるわけじゃないよ。私が助けたいからだよ。」

タツヤ「じゃあ僕の●●あげるよ。」

まどか「いや、弟の●●なんていらないよ。それに私の●●をタツヤにあげるのも嫌だし。」

タツヤ「僕のこと好きじゃないの?」

まどか「大好きだけどそれとこれとは別だよ。」

まどか「それに12歳以下の小学生と●●●したら法に触れるというか。」

タツヤ「お姉ちゃんは13歳以上だし、男が相手なら少なくとも強 罪にはならないよね。」

まどか「確かにそうだけど他の罪になるから、」

まどか「タツヤが私にそこまでお願いするなら、私と勝負しようよ。」

タツヤ「勝負?」

まどか「私の出すクイズに答えられたら恭介君に会わせてあげる」

タツヤ「いいよ。どんな問題だ?」

461: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:11:30.72 ID:sUJlkGCK0
まどか「あれれ?クリスマスプレゼントを2こもらった人がいるよ。なんでかな?」

タツヤ「クリスマスが誕生日だから。とか言うんでしょ?」

まどか「正解・・・」

元ネタ
http://contents.kids.yahoo.co.jp/quiz/backnum/q.html?d=20031218

タツヤ「お姉ちゃんの考えてること幼いね」

まどか「もう1問」

まどか「くじらより大きくて、めだかより小さい生き物はなんでしょう?」

タツヤ「いるか。そんなのいるか!、だから」

まどか「正解」

タツヤ「やったー!これで上条さんを紹介してもらえるね。」

タツヤ「お姉ちゃんのクイズ簡単すぎるよ。」

タツヤ「お姉ちゃんが可哀想だから今度は僕からクイズ出してあげるよ。」

462: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:12:12.14 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「広い日本には、足でタクシーを止める人も結構たくさんいる。○か×か。理由も答えなさい。」

まどか「×。足をあげてタクシーを止める人なんているわけない。足あげにくいじゃん。」

タツヤ「残念。正解は○。タクシーの運転手さんは足でペダルを踏んでタクシーを止めます。」

まどか「あー、運転手さんか。」

元ネタ
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%9E%E3%B8%E3%AB%E3%AB%E9%A0%AD%E8%B3%E3%91%E3%AF%E3%BC!!%E3%AE%E3%AF%E3%A4%E3%BA%E3%BB%E3%B2%E3%BC%E3%A0

タツヤ「じゃあ次の問題。」

タツヤ「放送局に10年間勤めてる人でも、画面に自分が映ってるところを一度も見たことがない人もいる。○か×。理由も答えなさい。」

まどか「ニュースは生放送だから自分は見れない。だから○って言わせようとしてるでしょ。簡単には引っかからないよ。」

まどか「答えは×。いくら生放送とはいえ収録中に目の前に画面あるし、録画して見ることだってできるし。みんな記念として初めて出たニュースは録画してるんじゃないかな。」

タツヤ「残念。正解は○。なぜなら、放送局といってもテレビだけではありません。」

タツヤ「ラジオの放送局の人は一度も画面には映ったことありません。」

まどか「あー、そうか。」

タツヤ「じゃあ次の問題。」

・・・
穂乃果「この中で一番かわいいのはことりちゃんではない」

ことり「この中で一番かわいいのは海未ちゃんではない」

海未「この中で一番かわいいのは私です」
・・・

タツヤ「さて、1人だけ真実を言ってる。それは誰か?理由も答えなさい。」

タツヤ「ちなみに誰か一番かわいいかではなく、誰が真実を言ってるかだからね。」

まどか「海未ちゃん」

タツヤ「なぜ?」

まどか「1人だけ自分がかわいいと言ってるから。」

463: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:13:03.54 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「残念。正解はことり。なぜなら」

タツヤ「穂乃果が真実を言ってるとしたら、海未も真実を言っている。海未が真実を言ってるとしたら、穂乃果も真実を言っている。」

タツヤ「だから1人だけ真実を言っているなら正解なのはことりだけだ。」

まどか「なるほど。って消去法かよ。」

元ネタ:ttp://ttkworld.blog60.fc2.com/blog-date-20070425.html

タツヤ「もう1問。」

・・・
Aグループ:2,3,4,5,6,7,8,9,10,14,20,24

Bグループ:1,11,12,13,15,16,17,18,19,21,22,23,25,26,27,28,29
・・・

タツヤ「では、30と31はAとBどっちのグループに入るでしょう?理由も答えなさい。」

まどか「30はAグループで31はBグループ」

タツヤ「なぜ?」

まどか「なんとなく」

タツヤ「なんとなくじゃダメだよ。」

まどか「ごめんなさい。わかりません。」

タツヤ「答えはどちらもBグループ。なぜなら」

・・・
Aグループ:2日(ふつか)、3日(みっか)、4日(よっか)、5日(いつか)、6日(むいか)・・・

Bグループ:1日(ついたち)、11日(じゅういちにち)、12日(じゅうににち)、13日(じゅうさんにち)・・・
・・・

タツヤ「『日』をつけると「か」で終わるのがAグループ、『ち』で終わるのがBグループ。」

タツヤ「ということは30日(さんじゅうにち)、31日(さんじゅういちにち)なのでBグループでした。」

まどか「なるほど

464: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:14:03.58 ID:sUJlkGCK0
まどか「なるほど」

タツヤ「では簡単な問題を1問。簡単なので5秒で答えなさい。」

タツヤ「自動販売機、自動改札機、両替機、お金を入れないのは?」

まどか「えーっと・・・」

タツヤ「時間切れ! 正解は自動改札機。」

まどか「そうだね。」

タツヤ「ではこの問題も5秒で答えなさい。」

タツヤ「東京タワー、富士山、東京スカイツリー、エベレスト」

タツヤ「日本で一番高い建物は?」

まどか「富士山!」

タツヤ「ブッブー、残念!」

まどか「え?日本だからエベレストではないよね?」

タツヤ「建物だから、東京スカイツリー。」

まどか「そ、そうだね。」

元ネタ:http://www.youtube.com/watch?v=Jwy2SDExxKg



タツヤ「ではこの問題も5秒で答えなさい。」

タツヤ「北海道、青森、沖縄。日本で一番北にある県は?」

まどか「北海道!」

タツヤ「ブッブー、残念。北海道は県じゃありません。日本で一番北にある県は青森県です。」

465: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:14:43.31 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「お姉ちゃんはこんなクイズにも答えられないんだね。」

タツヤ「お姉ちゃんってほんとバカ」

まどか「反論できない・・・」

まどか「じゃあ私からもう1問。この問題は5秒で答えなさい。」

まどか「日本で一番人口が多い県は?」

タツヤ「神奈川!」

まどか「正解・・・」

タツヤ「東京って答えると思った?僕の問題と同じネタじゃん。」

タツヤ「お姉ちゃんは人を引っ掛けるのも下手だね。」

結局クイズ対決はタツヤの圧勝で終わり、私はタツヤを恭介君に会わせることにした。

466: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:15:10.45 ID:sUJlkGCK0
まどか「でもなんでそこまで恭介君にこだわるのかな。」

まどか「もしかしてバイオリンなんて二の次で、恭介君に惚れちゃったんじゃないの?」

タツヤ「う!」

まどか「顔が赤くなった!図星なんだね。」

タツヤ「上条さんって、かっこいいなーと思って。」

まどか「男の子同士だからダメとは言わないよ。私そういう漫画好きだし。」

まどか「禁断の愛の形もいいんじゃないかな。」

まどか(恭介君とタツヤのカップリング。悪くないね)

まどか「まあ恭介君には彼女いるんだけどね。さやかちゃんなんだけど。」

タツヤ「そうだったのか。まあ仕方ないよね・・・。」

まどか「そう落ち込まないで。恭介君とは友達でもいいじゃん。」

タツヤ「そうだね・・・。

467: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:15:45.35 ID:sUJlkGCK0
私は恭介君に電話することに

恭介「まどか、それは困るな。」

まどか「え?なんで」

恭介「確かに僕はまどかの弟さんには会ってみたいと言ったことはあるけど、それはあくまで冗談として言ったわけであって、決して本気だったわけではないのだ。」

まどか「別にタツヤに会わせることくらいそんなに深刻なことではないよ。」

恭介「だって、まどかの心遣いは本当に嬉しいと思うけど、でも、だからって・・・」

恭介「弟さんの●●なんてもらえないよ!」

まどか「なんであなたにタツヤの●●をあげなきゃいけないのよ。ていうか小学生の●●もらったら法に触れるでしょ。」

恭介「まあ相手が男なら強 罪にはならないからな。せいぜい強制わいせつだ。」

まどか「強制わいせつでもダメだよ。」

恭介「お気持ちだけ頂戴しておく」

まどか「気持ちもやらない。弟に関してあんたにやるものは何もない。」

というわけで紆余曲折あった末、今日の午後タツヤを連れて行く約束を私は無事に取り付けたのだった。

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:16:24.74 ID:sUJlkGCK0
まどか「そういえばタツヤ、こないだ怪我したときの傷、もう治ったんだ。」

タツヤ「そうみたいだね。」

まどか「2週間くらい治らないと思ってたのに、不思議だね。」

タツヤ「ねえお姉ちゃん、じゃんけん必勝法って知ってる?」

タツヤ「この必勝法を知ってるのと知らないのとではその後のじゃんけん人生ががらりと変わっちまうだろうね。」

タツヤ「この必勝法を知っていれば、AKB48のじゃんけん大会でセンター間違いなしだよ。」

タツヤ「そしてもしじゃんけんがオリンピック種目になったら金メダル取れるよ。」

まどか「じゃんけんがオリンピック種目になることはないし、じゃんけんが種目になったらメダル取る国が他の競技じゃ考えられないくらい入れ替わりそうだね。」

タツヤ「chakuwikiの『もしあの競技がオリンピックの正式種目に選ばれたら/ゲーム』にもそう書いてあるね。」

タツヤ「とにかく必勝法、本当は僕だけの秘密なんだけど、お姉ちゃんのおかげで上条さんに会えるから特別に教えてやろうと思うんだ。」

タツヤ「パパやママにだって教えてないんだよ」

まどか「わかった。聞いてあげる。優しいまどかお姉ちゃんがたっくんの話を聞いてあげる。」

タツヤ「ようし、お姉ちゃんがそこまで頼むなら教えてやる。実践してみようか。」

タツヤ「でもただじゃんけんするだけじゃお姉ちゃんのモチベーションが上がらないか。何か賭けた方がいいな。」

まどか「いいよそんなの。面倒くさいから。」

タツヤ「いや、何か賭けておけないとあとでお姉ちゃんがわざと負けてあげたんだとか、そんな負け惜しみを言い張る可能性があるだろ・」

まどか「じゃんけんでわざと負けるって、必勝法と同じくらいの難易度だと思うけど。」

タツヤ「よし、こうしようお姉ちゃん。体育会系罰ゲームだ。」

タツヤ「じゃんけんで負けた方がじゃんけんで勝った方をここからおぶっていく。」

まどか「おぶる?」

タツヤ「おんぶだよ。目的地までおんぶだ。」

469: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:16:58.13 ID:sUJlkGCK0
まどか「それっておんぶされてる方が恥ずかしいんじゃないの?」

まどか「5年生にもなってお姉ちゃんにおんぶされたいの?」

タツヤ「僕は別に恥ずかしくないよ」

まどか(まあいいか。タツヤをおんぶするくらい安いものだ。)

まどか「よしわかった。その条件でいいよ。」

タツヤ「やけにあっさり飲むな。」

まどか「何も企んでないよ。お姉ちゃんを信頼して。あなたのお姉ちゃんは約束は決して破らない女でしょ?」

タツヤ「そうだったな。お姉ちゃんは僕の誇りだ。」

まどか「でも必勝法ってもしかして、最初はグーって出すところを最初はパーって出すんじゃないでしょうね?」

タツヤ「それはやらないよ。ていうか最初はグーもやらない。」

まどか「そうなんだ。」

まどか「じゃあ行くよ。じゃんけん・・・」

タツヤ「あー待った待った。既にそこから勝負は始まってるんだよ。」

タツヤ「その掛け声は自分でかけること。これがまず必勝法の第一段階だ。」

まどか「第一段階って、たかがじゃんけんでずいぶん大仰だね。第何段階まであるの?」

タツヤ「第二段階まで!」

まどか「しょぼ・・・」

まどか「掛け声を自分で出すことで、場を制するってこと?」

まどか「わかった。じゃああんたが掛け声かけて。」

タツヤ「おお、行くぜー。」

470: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:18:04.82 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「じゃんけん・・・」

私は適当にパーを出した。すると

タツヤ「ポイと出すバカがいる。」

タツヤは右手を後ろに隠した。

タツヤ「ハハハ」

タツヤ「ポイと出すバカがいる、この場合出した人の負けで出さなかった人の勝ち。」

タツヤ「つまり、グーだろうがチョキだろうがパーだろうが、出してしまったお姉ちゃんの負けってこと。」

タツヤ「さあお姉ちゃん、僕をおぶってもらおうか。」

まどか「バッカモーン!」

私はフジテレビで日曜夕方6時30分からやってる某アニメのおじいさんみたいな声を出した。

まどか「卑怯すぎるでしょ。どこの誰がそんなんで負けを認めるの?」

まどか「卑怯というより幼稚だよ。あんた5年生にもなってそんな幼稚な手を使ってるの?」

タツヤ「1年生のとき友達がよく使ってた方法だったのに」

まどか「1年生のころかよ!」

まどか(そういえばさやかちゃんと恭介君が小学校3年生くらいまで同じやり方をやってたな。世代を超えて受け継がれるやり方なのか?)

まどか(ちなみに「"ポイと出すバカがいる"」で検索したら7件しか出てこなかった。あまり広まってる手じゃないみたい・)

まどか「タツヤってほんとバカ」

まどか「さっきのあんたの言葉そっくりそのままお返しするよ。」

まどか「たっくん、あんたの反則負けだよ。おんぶじゃ済まない。罰として、私を肩車しなさい。」

タツヤ「仕方ねえな。」

471: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:18:37.55 ID:sUJlkGCK0
タツヤ「よしお姉ちゃん、僕の肩に乗れ。」

まどか「あ、やっぱやめとこうかたっくん。最近私運動してくなくて太ったし。」

タツヤ「平気だよ。100キロまでは僕にとっては重さじゃないし。」

まどか「あんたは月の住人か!」

タツヤ「じゃあお姉ちゃん、肩車だ。肩車ー肩車ー♪」

まどか(なんで肩車する方が乗り乗りなの?このドM弟が!。やっぱりこれって私に対する罰ゲームでしかないでしょ。)

私はしゃがんでるタツヤの肩に乗った

タツヤ「じゃあ立つぞ」

まどか(うわうわうわうわ、怖い怖い怖い怖い!この高すぎる視点超怖い!)

まどか(下ろして下ろして今すぐ下ろせ!すいません下ろして下さいタツヤさん!いやタツヤ様!)

タツヤ「お姉ちゃん、あんま揺れるとバランス崩れるからじっとしててくれない。」

まどか「こんなキリンみたいな姿勢でバランス取れないよ」

タツヤ「しょうがないな。ちょっと神経使うと思うけど、お姉ちゃん、重心を前方に傾けて、僕の首から頭にかけて上半身を乗っけろ。」

タツヤ「胸を頭につける形で」

タツヤ「それでブラブラさせてる足を脇の下に通せよ。遊園地のバーみたいに固定するから。」

まどか「こう?」

タツヤ「ガッシャーン!」

タツヤ「よし、これで大丈夫だ。」

タツヤ「お姉ちゃんの平らな胸なら当たっても痛くないや」

まどか「平らって!」

タツヤ「じゃあ行こうか」

タツヤ「にっしっし」

472: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:19:16.67 ID:sUJlkGCK0
それから恭介君の家に向かって少し進んだところだった。

ある女の人に出会う

?「そこの魔法少女のお嬢さん、」

まどか「ん?」

宮間「ちょっと聞きたいことがあるんだけど、構わないかしら?」

宮間「なんていうか、明豊義塾というところを探してるんだけど、それどこにあるか知ってるかしら?」

まどか「えーっと」

宮間「なんや魔法少女のお嬢さん」

宮間「困ってる人を見たら親切にしなさいって、子供のころに教えてもらってないの?」

まどか(なんで私が魔法少女ってわかったの?)

宮間「私は宮間さやというんだ」

まどか「私は鹿目まどかといいます」

タツヤ「僕は鹿目タツヤといいます」

宮間「魔法少女のお嬢ちゃんにナイトメアのお坊ちゃん、おもろいな。」

まどか(ナイトメアって言った?)

宮間「まあその辺は終わってるみたいだし、別に構わないけど。」

宮間「で、どうなの?質問繰り返させてもらうけど、明豊義塾って知ってる?」

まどか「ちょっと待ってください。日本中にある学習塾の位置の把握してる父に聞いてみます。」

473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:22:22.95 ID:sUJlkGCK0
電話

プルルル

知久「もしもし、鹿目です。」

まどか「パパ、私、まどかだよ。」

知久「ああ、まどかか。」

まどか「ねえ、明豊義塾ってどこにあるか知ってる?」

知久「明豊義塾? 知ってるよ。もう潰れちゃったけどな。」

知久「巴さんのマンションの3階にあった学習塾が明豊義塾だ。まどかも知ってるだろ?」

まどか「明豊義塾ね。そんな強そうな名前だったんだ、あそこ。」

知久「潰れた学習塾に何の用なんだ?」

まどか「わからない。通りかかった人に聞かれただけだから。」

まどか「じゃあパパ、ありがとう。」

宮間「わかったの?魔法少女のお嬢さん」

まどか「はい」

そして私は宮間さんに明豊義塾の場所を説明した

宮間「ほうなるほどな。そっちだったのか。」

まどか「でも宮間さん、もうその塾、潰れちゃってるんですけど、何をしに行くんですか?。」

宮間「何をしに行くいうわけでもないんだけど、まずは拠点作りかな。」

宮間「じゃあありがとう魔法少女のお嬢さん」

宮間「あ、そうだ。ひょっとしたら、このお坊ちゃんと同じくらいの男の子に同じように道聞かれるかもしれないけど、そのときは同じように親切にしてやって。」

474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:22:52.06 ID:sUJlkGCK0
まどか「どうしたの?タツヤ?」

タツヤ「いや、すごい強そうな人だなと思って、構えちゃってた。」

まどか「強そう?そうか、そうは見えなかったけど。」

まどか「どこにでもいる綺麗なお姉さんって感じだったけど?」

タツヤ「あの人、相当鍛えてるよ。拳の形、完璧に人を殴るための仕様になってたし。」

まどか「そうなの?」

タツヤ「うん、僕の師匠でようやく互角ってところかな。ありゃ、少なくとも僕じゃ勝てない。」

まどか「おやおやたっくん、ずいぶん弱気じゃない。」

タツヤ「戦力差くらいちゃんとわかるさ。相手が悪じゃなければな。」

まどか「なるほど。」

タツヤ「っていってもあの人が悪じゃないとは、まだ決まったわけじゃないけどさ。」

475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:23:29.46 ID:sUJlkGCK0
私は上条家で双方を紹介した。

まどか「こちら、風見野健康福祉大学付属見滝原育英高校1年生の上条恭介君、変態だから気をつけて。」

まどか「こちら、見滝原小学校5年生の鹿目タツヤ君。バカだから気をつけて。」

恭介・タツヤ「変態でバカのお前が言うな!」

まどか「息ぴったりだね・・・」

第13話に続く

476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:28:55.99 ID:NFZhBPRN0
番組の途中ですが、お詫びと訂正のお知らせです。

まどか「怪異の物語」シーズン2:12話「ゴッドまどか大勝利!希望の未来へレディーゴー!!」のあらすじ内にて

獄中で朽ち果てた中沢様の氏名を和也と誤表記していました。ごめんなさい。

なお続報によればユーノ、タツヤ、ほむらと名乗る男性、祐樹、斎藤が投獄中朽ち果てた模様です。

記者会見内にて偉大なるバルグリーフ氏は「当然の報いだ」と述べていました。

罪状について詳細は

まどか「怪異の物語」シーズン1 18話「創設☆ミニエンジェル社」をご視聴くださいませ。
では引き続き 

(再)まどか「怪異の物語」シーズン1:12話「魔法少年タツヤ☆マジカル 」をお楽しみください。

477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 19:52:37.57 ID:NFZhBPRN0
第13話「第3勢力!?進撃の完璧魔獣!」

ここまでのあらすじ

獄中で灰になった諏訪だったが、なんとすべてはトリックだったのさ!

なんと自らを諏訪キングと名乗り、弟子の諏訪マン、ホーカーマン、マンモスメン、加速男、ザ・オメガモンで

完璧魔獣軍を結成し、ホワイトランに復讐をはたしに進撃しようとしていた!

魔法少女同盟達が応戦しようとすると、なんとマンモスメンが諏訪キングと諏訪マンを粉砕!

なんと完璧魔獣軍は失態をした諏訪キング、諏訪マンを許しはしなかった!

力、技、プライド共にまどか達を凌駕する完璧魔獣軍を倒せるだろうか!?

478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 20:07:58.38 ID:NFZhBPRN0
「「マギカ・ドッキング!!」」

まどかとほむらの合体技が決まり、魔獣閻魔とまどか☆スーフェニを倒した!

フェニ「そ、そうか、これが、お互いの想いから生まれる火事場の相互依存な、なのか…」

ほむら「死なないで!スーフェニ!!」

フェニ「ゆ、ゆるすのか…私は上条や宮間を…」

まどか「許すことなんか何もないよ…」

フェニ「もっと早くあなた達と出会えていたら…」

479: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/08(日) 20:27:06.95 ID:NFZhBPRN0
フェニ「私はもうだめだ…しかし…私の金銀のソウルジェムを使えば!」

イリヤ「あれ…私は一体…」凉子「…なんとかなったみたいね」初瀬「俺…何してたんだ?」ロキール「やったー自由だー」

さやか「ありがとう…スー」杏子「さようなら…フェニ」

ほむら「私たちはこの日を忘れない、決して」まどか「そうだね。ほむらちゃん!」

愛情は成長の遅い花である。それが花を咲くまでは度重なるの苦難の打撃を受けて堪えねばならぬ。

なぎさ「ベンキじゃなくてオメガの話が読みたかった…」

481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:22:12.92 ID:Lu1bWgoU0
第13話 怪異少年タツヤ☆デビル

恭介「まあ作者はヴァイオリンにあまり詳しくないということで、ヴァイオリンに関してはこちらのSSを参考にして下さい。」
http://blog.livedoor.jp/ikaros73-sss/archives/53381446.html

タツヤ「丸投げですか。」

タツヤ「そういえば上条さん、彼女いるってお姉ちゃんから聞いたんですが。」

恭介「いるよ。僕の幼馴染でもある美樹さやかなんだけど。」

タツヤ「さやかさんか。」

タツヤ「お姉ちゃんの彼氏は中沢さんだよね。」

恭介「まだ彼氏ではないんじゃないか。それっぽいけど。」

恭介「僕とさやかがこうして恋人同士になることができたのはまどかと中沢君のおかげだから、今度は僕とさやかで2人をくっつけようかと思ってるんだけどな。」

タツヤ「タツヤスターズは正義活動だけでなく、恋愛相談も受け付けてるよ。」

恭介「そうなんだ」

タツヤ「うん。だからお姉ちゃんの恋愛相談に乗ってあげてもいいんだよね。」

482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:22:50.77 ID:Lu1bWgoU0
タツヤ「そういえばお姉ちゃん、前パパとママに恋の相談をしてきたことがあるみたいだよ。」

タツヤ「僕が小学校3年生、お姉ちゃんが中学2年生の、1月ごろだったかな。」

タツヤ「僕にも好きな女の子いる?って聞かれた。」

恭介「それはつまり中沢君のことでお父さんとお母さんやタツヤ君に相談したってことなのかな?」

タツヤ「中沢さんって中学のときもお姉ちゃんと同じ学校だったの?」

恭介「いや、違う学校だった。」

タツヤ「じゃあ中沢さんではなく違う人だよ。確かバレンタインのあたりで・・・」

タツヤ「そうだ思い出した。お姉ちゃんがバレンタインの日に初恋の男の子に手作りチョコを贈って告白したんだけど、フラれちゃったんだよね。」

タツヤ「それでその日の夜お姉ちゃん泣いちゃって、僕が慰めてあげたんだ。」

タツヤ「あのときなんて言ったかは僕覚えてるよ。」

・・・
タツヤ「お姉ちゃん、今日は僕がそばにいてあげるよ。」

タツヤ「お姉ちゃんはいつかきっと幸せになれると思うよ。」

タツヤ「泣かないで、お姉ちゃん。」
・・・
恭介「って、すげーかっこいいな。できる弟だ。」

タツヤ「いやー、僕は女の子が泣いてるのを見ると放っておけないんだ。それがお姉ちゃんであっても。」

タツヤ「そのときのお姉ちゃんをフったのは、多分僕がこないだ会った、諏訪京太郎って人のことだと思う。」

タツヤ「僕が退治に行って怪異をかけられちゃって、お姉ちゃんと中沢さんで戦いに行った魔術師の2人のうちの1人。」

タツヤ「その人が自分からお姉ちゃんに告白されてフったって言ってたし。」

恭介「そうだ。僕にもまどかに告白されたことを自慢しにきた男だ。」

タツヤ「僕はなんか腹立ったね。なんでお姉ちゃんをフるんだろうって。」

タツヤ「姉じゃなかったら僕が付き合いたいくらいだよ。」

483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:24:12.84 ID:Lu1bWgoU0
タツヤを上条家に送り届けた後家路につく途中

ユーノ「こんにちは、鹿目まどかさん。」

まどか「あら、今日は噛まないんだね。」

ユーノ「勘違いしないで下さいよ。別にネタ切れってわけじゃないんですから。」

まどか(どう考えてもネタ切れでしょ)

ユーノ「それはそうと要まどかさん。」

まどか「ついにただの誤字になっちゃったか。」

ユーノ「失礼噛みました。」

まどか「違う。わざとだ。」

ユーノ「かみまみた。」

まどか「わざとじゃない?」

まどか「そろそろネタ切れなら別に無理して噛まなくていいんだよ。ウフフ」

ユーノ「うるさい!」

484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:25:46.18 ID:Lu1bWgoU0
結弦「ねえ魔法少女のお姉ちゃん」

結弦「知ってるんだったら教えてよ。俺の知りたい道のこと。とユヅルは道を聞きます。」

まどか「え?」

結弦「明豊義塾って名前の、今はもう潰れちゃってる学習塾があるらしいんだけど、魔法少女のお姉ちゃん、それがどこにあるのか知らないかな? とユヅルは道をたずねます。」

結弦「俺の名前は斎藤結弦。とユヅルは自己紹介します。」

まどか(最後のユヅルはなんちゃらは余計でしょ。)

まどか「私は鹿目まどかだよ。」

結弦「よろしく、魔法少女のお姉ちゃん。とユヅルは挨拶します。」

まどか「まあよろしく。明豊義塾なら・・・」

私はさっき宮間さんに言ったように明豊義塾の場所を説明した。

結弦「ふーん、そうかありがとう。助かったよ魔法少女のお姉ちゃん、それとフェレットのお坊ちゃん。とユヅルはお礼を言います。」

そうして結弦は去っていった。

まどか「ねえあいつ今、あなたのことフェレットのお坊ちゃんって言ったよね?」

ユーノ「ああ、そうですね。」

まどか「あれ?なんかおかしくない?なんでわかるの?」

まどか「しかも苗字が斎藤って、こないだの斎藤翔、祐樹君の実のお父さんと関係あるの?」

まどか「そういえば宮間さん、宮間さや、彼女もまた私を魔法少女と呼ぶだけでなく、タツヤのこともナイトメアって言ってたような。」

ユーノ「しかしまどかさん、僕の見るところ、あの子なかなかできますよ。僕の師匠で、ようやく互角くらいでしょう。」

まどか「あなたに師匠いるの?」

485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:26:43.44 ID:Lu1bWgoU0
タツヤが恭介君の家に行った翌日

電話

まどか「もしもし、鹿目まどかです。」

ほむら「まどか、大変だよ。」

まどか「ほむら君、どうしたの?」

ほむら「な、なんと・・・」

まどか「なんと何?」

ほむら「ミスタードーナツが全品100円セールだよ。」

まどか「なんだ。そんなことか。てっきりまた怪異絡みの話と思った。」

ほむら「なんだとはなんだ!せっかく教えてあげたのに。」

まどか「わかった。教えてくれてありがとう。後で行ってみるよ。」

ほむら「今から僕と行こうよ。早く行かないと売り切れちゃうよ。」

まどか「わかった。今から行くよ。」

486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:27:20.77 ID:Lu1bWgoU0
ということでほむら君とミスタードーナツに向かうことに。
ミスタードーナツの近くで

まどか「あ、祐樹君。」

中沢「まどかか。また会ったな。」

まどか「祐樹君もミスタードーナツに?」

中沢「うん、ちょっと行ってみようかと」

まどか「奇遇だね。」

487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:28:08.54 ID:Lu1bWgoU0
ミスタードーナツ

ほむら「ブロッキーシュー。なんじゃこれありえなくない?」

ほむら「ボンデリングとフレンチグローラをあろうことか合体させてしまうなんて、ものすごく最強ではないか。」

ほむら「ゴールドファッション。これは見ただけでおいしいことがわかってしまう。」

ほむら「豆腐ドーナツというのもネーミングだけでそそられてしまうな。」

ほむら「ていうかここに宝石のごとくずらっと並べられたマフィン系、なぜ今までこられのマフィン系の存在を僕に隠していたのだ。」

ほむら「憎いやつらめ。全くもって許しがたい。」

ほむら「まあ言うまでもないことだが、ゴールデンチョコレートをはじめとする数々の選ばれ市ドーナツたちがこうも展示されてるこうも大量に展示されておるというところから既に圧巻だ。半端ないね。」

ほむら「これ全部食べてもよいか?」

まどか「よいわけないでしょ!」

ほむら「って冗談だよ。」

ほむら「とりあえず5個くらいでいいよ。」

まどか「5個も多すぎだと思うけど」

488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:28:49.57 ID:Lu1bWgoU0
まどか「ほむら君はドーナツが大好きなんだよ。」

中沢「そうなんだ。俺のお母さんを思い出すな。あとお姉ちゃんも。」

中沢「だから俺もなんだかんだでドーナツが好きなんだよね。」

まどか「まあ私もドーナツ好きだよ。」

まどか「そういえば昨日、恭介君の家に行く途中と帰る途中、2人の人に道を聞かれたんだよね。」

まどか「えーっと1人は宮間さやっていうお姉さんで、もう1人は斎藤結弦っていう小学生くらいの男の子。」

まどか「まあお姉さんっていうかおばさんなのかもしれないけど」

まどか「聞いたことある?」

中沢「知らないね。」

まどか「宮間さやは知らないと思うけど、もう1人は斎藤ってことは祐樹君のお父さんと何か関係あるんじゃないかって。」

中沢「斎藤って苗字は別に珍しくないし、案外関係ないんじゃない。」

中沢「あ、あいつがいる!」

まどか「どうしたの?」

まどかが振り返るとそこには・・・

489: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:29:38.87 ID:Lu1bWgoU0
諏訪「たまにはドーナツもうまいな」

諏訪京太郎がいた。

まどか「諏訪君、あれだけ大見得を切って勝ち逃げみたいな感じで去っていっておいて、なんでこんなところでドーナツ食べてるの?」

諏訪「そりゃ俺はこの近くに住んでるからな。このドーナツ屋にはよく来てる。」

諏訪「鹿目と、中沢と、もう1人は誰だ?」

ほむら「暁美ほむら。魔法少年だよ。」

諏訪「その体格で魔法少年か。弱そうだな。」

ほむら「ほっといてよ。」

諏訪「中沢、最近この彼女とはどうだ?お前もこんな奴が彼女で大変だな。」

中沢「だから彼女じゃないって。それにまどかはいい子だよ。なんでお前はフっちゃったのかと思うよ。」

まどか「宮間さやと斎藤結弦って人、知ってる?」

諏訪「知りたいか?教えてやる。金を払え。」

まどか「わかったよ。」

まどか「いくら払えばいいの?その2人の情報を教えてもらうには。」

というと諏訪は財布を奪った。

490: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:30:50.66 ID:Lu1bWgoU0
諏訪「鹿目。お前と中沢、若い男女の前途を祝する意味で2000円くらいで許してやる。」

まどか「教えてよ。宮間さやと斎藤結弦のこと。」

諏訪「宮間は旧姓だ。彼女の本名は斎藤さやっていうんだ。」

まどか「斎藤さや・・・。じゃあもしかして・・・」

諏訪「斎藤翔の妻だ。」

諏訪「中沢、お前にとっては父親を奪われた憎き女だろうな。」

中沢「・・・」

まどか「祐樹君、知らなかったの?」

中沢「知らないよ。会ったこともない。お母さんですら会ったことがあるのかどうかわかんない。」

まどか「じゃあ斎藤結弦はもしかして?」

諏訪「斎藤翔とさやの息子、長男だ。ちなみに下に妹がいる。」

まどか「じゃあ祐樹君の義理の弟ってこと?」

諏訪「そういうことになるな。義理というより異母、腹違いだな。」

諏訪「ちょうど前の妻と離婚したときに既にお腹の中にいた子のようだ。」

中沢「そうだ。お母さんは浮気相手に既に子供ができていたから泣く泣く離婚に承諾したんだ。」

491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:31:49.31 ID:Lu1bWgoU0
・・・
中沢母「お願い。私を捨てないで。」

斎藤翔「子供ができたんだよ。」

中沢母「そう、なんだ。じゃあ仕方ないわね・・・」
・・・

諏訪「斎藤さやさんは怪異の専門家だよ。それで元魔法少女だ。」

諏訪「もっとも俺が本物であるなら彼女は偽物だ。」

諏訪「俺と翔さんが魔術師であるなら斎藤さやさんは陰陽師だ。」

まどか「陰陽師?」

諏訪「一方斎藤結弦君は呪文の唱えるだけの無能力者だけどな。」

まどか「知り合いなの?」

諏訪「知り合いってほどでもない。まあ翔さんの妻と息子だからね。名前くらいは知ってる。」

諏訪「斎藤さやと斎藤結弦、あくなき現代の陰陽師。」

諏訪「なあ鹿目よ、専門家とはいえ連中の専門は非常に狭い。」

諏訪「あの親子の専門は、神と悪魔の怪異なんだぜ。」

492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:33:39.72 ID:Lu1bWgoU0
まどか「神と悪魔の怪異を専門にする陰陽師か。標的は私とマミさんなのかもしれないな。」

まどか「私とマミさんは魔法少女の中で神って呼ばれてたこともあったから。」

中沢「そうだったの?まど神か。」

中沢「でもそうとは限らないよ。俺や上条も神の怪異に関わったからな。」

まどか「そうだね。怪異はほとんど神が関わってるからね。」

中沢「君が知らないだけで、この街に体内に怪異を宿した人が他にもいるかもしれないよ。」

まどか「確かに。私の周囲だけに限って観察してみても、怪異を体内に宿しながら生きている人はいるんだよね。」

例えば体に猫を宿した暁美ほむらがそうだし、精神にフェレットを宿したユーノ・スクライア、田中翔がそうだ。
ならば他にも体内に怪異を宿した、私の知らない人間がいても不自然じゃない。

宮間さんと結弦君、あのマンションの学習塾を根城にするあたりがマミさんを狙ってるって感じか。
早め早めに対処しといたほうがいいかもね。

祐樹君は今日は私に勉強を教えることになりうちにきた。

493: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:35:45.76 ID:Lu1bWgoU0
鹿目家

ピンポン ピンポン ピンポン

誰かがうちのインターホンを鳴らしてる。

宮間「お前」

そこのいたのは宮間さやと斎藤結弦だった。

まどか「どうも。」

宮間「まずはお礼を言っておかないとね。お前の言うとおりに進んだら、明豊義塾にはちゃんとつけたわ。」

宮間「その上、本当に結弦にも教えてくれたそうだね。」

まどか「その、すいません。はっきりさせておきたいことがあるんですけど。」

まどか「あなたたちは私とマミさんを退治するためにこの街に来たんですよね?」

まどか「魔法少女界の神として、私たちを殺しに来たんですよね?」

まどか「2人続けて道を聞いてきたのも、偶然なんかじゃなくて、あれは様子見みたいなものだった。」

宮間「魔法少女のお嬢さん。そんなの知らないよ。お前勘違いしてるみたいだな。」

宮間「ワルプルギスの夜や他全ての魔女が倒されて魔法少女制は廃止になったことになってる。」

宮間「魔法少女に対して戦いを挑むほど、私達の業界は閑古鳥は鳴いてないよ。」

この会話をしてる最中も結弦君はインターホンを押し続けている。

まどか「じゃあ私が目当てとして来たのではないなら、なんであなたたちはここに来たんですか?」

宮間「それはな・・・」

494: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:36:56.97 ID:Lu1bWgoU0
タツヤ「あーもううるさい!うるさいうるさいうるさい!」

タツヤ「一体いつまでインターホン鳴らしてるんだよ!居留守を使ってるのがわかんないの?」

結弦「アルティメットサヤ。とユヅルは呪文を唱えます。」

結弦君が何か呪文のようなものを唱えると宮間さんがタツヤに向かってビームを発射した。

タツヤ「うわ!」

タツヤは倒れこんで気を失った。

まどか「あーあ!なんてことを!」

宮間「落ち着け魔法少女のお嬢さん。」

宮間「そう怒るなや。こういうとき翔ならこう言うのかな。」

宮間「元気いいな。なんかいいことあったの?」

まどか「ふざけないで!あんたたち、私の弟に、タツヤに何をする! 許さない!」

宮間「ん?そうだったのか。あいつお前の弟だったな。」

宮間「あ、そうか。そういえばお前も鹿目だったな。ただの同姓かと思ってたけど。」

宮間「そうか。だとするとお前にとってはショッキングな映像だっただろうな。すまんすまん。」

まどか「謝ってすまないよ」

宮間「見てみろ」

495: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:38:17.49 ID:Lu1bWgoU0
まどか「き、傷がない?」

結弦「魔法少女のお姉ちゃん、あなたはよくよく怪異に縁があるみたいだね。」

結弦「あなたの弟は悪魔の怪異に犯されている。」

結弦「あれははなっからあなたの弟ではなく、人間であって人間でない。」

結弦「あそこのあれは世にも珍しい悪魔の鳥、邪悪なるアルティメットだよ。とユヅルは説明します。」

中沢「やめろ。これ以上の狼藉は許さないぞ。お前たちも、ここでこれ以上の騒ぎを起こすことを望んではいないだろ。」

宮間「私は別に構わないけど?ときと場合を考慮するほど私はお利口さんじゃないからな。」

宮間「ていうか許さないとか言って、今のお前に何ができるの?魔法少女。元魔法少女!」

宮間「能力の弱いお前なんぞ、私にとってはまるで脅威じゃないよ。」

中沢「そういえば自己紹介が遅れたな。初めまして。俺は中沢祐樹。旧姓斎藤祐樹という。」

宮間「そうか。」

中沢「なあ、斎藤って聞いて何かピンとこないか?お前の苗字も斎藤なんだろ?」

宮間「どこで私の本名知ったんだ?」

中沢「さっき諏訪京太郎って人に教えてもらったんだよ。」

496: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:39:24.43 ID:Lu1bWgoU0
宮間「そうか。じゃあお前も翔と何か関係あるのか?もしかして翔の隠し子か?」

中沢「斎藤翔とその前妻の中沢優子の息子だよ。」

宮間「ああ、翔が私と結婚する前に奥さんだった人の子か。」

宮間「つまりお前は私に父親を取られたことで恨んでいるのか?」

中沢「いまさら恨んでなんかないよ。第一初対面なんだし。」

結弦「ってことはあなたは俺のお兄ちゃんってことだね。とユヅルは驚きます。」

中沢「そういうことになる。」

中沢「俺は何も、お前らの邪魔をしようというわけではない。ただいったん引けと言ってるんだ。」

中沢「その程度の頼みなら、聞いてくれてもいいんじゃないか?」

中沢「お前たちにとっては、時間は重要な問題ではないだろ?」

宮間「まあいいわ。お言葉のとおりいったん引くわ。引かせてもらいましょう。」

宮間「時と場合に無頓着言うても、さすがの私も、まさか姉の前で弟を回収する気はないからな。」

宮間「と言っても、本当の弟じゃないんだけど。」

まどか(本当の弟じゃない?偽物の弟?)

497: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 01:41:04.24 ID:Lu1bWgoU0
宮間「魔法少女のお嬢ちゃんにも、精神の整理と、偽物の弟とのお別れの時間は必要だろ。」

宮間「神の魔法少女に敬意を表して、その時間を与えてやるわ。」

宮間「心の準備でも体の支度でもなんでもしとけ。」

宮間「明日、また来るわ。そして私たちと戦いだ。」

宮間「もし私たちが勝ったら鹿目タツヤをこっちに渡してもらう。」

宮間「逃げても無駄だぞ。言っとくけど私たちは翔ほど甘くはない。」

宮間「狙った獲物は逃さないのだ。」

宮間「ではまた明日な。」

まどか「なんでタツヤを狙うの? タツヤは、あなたたちから狙われる理由なんか・・・」

宮間「あるよ。あれは怪異だ。悪魔だ。悪魔の子孫が、人間の家族に混じって、人間のふりして、人間を騙して生きてるんだ。」

宮間「そういうのを私たちは悪っていうんだ。」

宮間「私たち正義の味方としては、見過ごせないよ。」

宮間「そんな詐欺は許さんよ。」

第14話に続く

504: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:20:44.89 ID:JwBKmWrA0
第14話 怪異少年タツヤ☆アルティメット

マミさんに電話して、説明してもらった。

マミ「魔女ならぬ魔鳥、ホトトギスの怪異ね。」

マミ「鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス、のホトトギスよ。」

マミ「ホトトギスには托卵という性質があるの。多種の鳥の巣から親鳥が離れたときを見計らって巣にある卵を押し出して落とし、そして代わりに自分の卵を産んでおき、多種の親鳥にその卵を温めさせ、孵させるそうよ。」

マミ「怪異としてのホトトギス、魔鳥の習性もそれを引き継いでいるの。」

マミ「つまり托卵よ。魔鳥は人間に托卵する。」

マミ「アルティメット、悪魔の鳥として子を孕んだ母親の胎内に転生する。」

マミ「今回魔鳥がついたのは鹿目さんの弟さん、タツヤ君ではなく、鹿目さんのお母さんということになるわね。」

マミ「鹿目さんのお母さんが12年前に胎内に怪異を宿したということよ。」

そして1年後に生まれたのが鹿目タツヤということになる。
生まれ変わったのだ。魔鳥が。

マミ「魔鳥は世界の法則を捻じ曲げることもある怪異よ。しかしほとんどは怪異としては無害な部類よ。人に害を為すということはない。」

マミ「ただ、偽物ということだけよ。そして不死身というだけよ。」

マミ「どのような怪我をしても回復し、どんな病気もすぐ治癒し、寿命まで生ききる。」

マミ「そして死に、また転生する。そうやって現代まで行き続けてきたということよ。」

まどか「マミさんは気付いてたんですか?」

マミ「こないだタツヤ君が私の家に来たときに何となく感じたわね。」

506: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:21:48.81 ID:JwBKmWrA0
まどか「悪魔の鳥、アルティメットか。突然すぎてついていけないな。」

まどか「私はもしあの陰陽師に負けたら、タツヤはあいつらに奪われる。」

まどか「私、タツヤのお姉ちゃんじゃなくなっちゃうんだ。」


まどか「チュ」

私がタツヤに口づけすると、タツヤは目を覚ました。

タツヤ「あー!何するんだよ!」

タツヤ「なんで僕のファーストキスがお姉ちゃんになっちゃうんだよ!」

まどか「あんた、私のこと好きなんじゃないの?」

タツヤ「そりゃそうだけど、ファーストキスは本当の恋人に捧げたかったのに。」

まどか「あんたとキスしてもドキドキもしないし、嬉しくもない。やっぱりあんたは私の弟だよ。」

まどか「知ってる、たっくん?私はあんたのお姉ちゃんじゃなかったころがあるんだよ。」

タツヤ「どういうこと?」

まどか「生まれてから最初の5年間、私は一人っ子だった。」

まどか「5年待って、ようやく私はあんたのお姉ちゃんになったんだ。」

タツヤ「そうだね。」

まどか「だけどたっくん、鹿目タツヤは生まれたときからずっと私の弟だったんだよ。」

まどか「私の弟だった。そうじゃなかったときはひと時もない。」

507: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:22:30.02 ID:JwBKmWrA0
まどか「私とのチューなんて数えなくていいんだよ。姉弟なんてそんなもんだよ。」

まどか「そんなこと言い出したら、私はたっくんと一体何回結婚の約束したと思ってるの。私もパパと結婚の約束してたけど。」

まどか「重婚ってことになっちゃうな。」

タツヤ「バカみたい。そんな昔のこと持ち出して、何かを誤魔化せるとでも思ってるの? プラチナむかつく。」

まどか「私の中学2年生のときのバレンタイン、私がフラれちゃって泣いてたとき、たっくんが慰めてくれたね。」

まどか「私、本当に嬉しかったよ。失恋の傷が少しは癒されたな。」

まどか「たっくんみたいな優しい子が弟で本当によかった。」

まどか「タツヤのお姉ちゃんで本当によかった。だから・・・」

まどか「離れ離れになっても私のこと忘れないでね。」

タツヤ「何?急に別れの言葉?僕たち離れ離れになっちゃうの?」

まどか「そりゃいつかはそうなるだろうな、って思って。」

まどか「でもあんたは永遠に私の弟だよ。」

まどか(私、何言ってるんだろう?お別れの言葉なんか言っちゃって。)

まどか(まだ負けるって決まったわけじゃないのに・・・。)

508: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:24:39.65 ID:JwBKmWrA0
まどか「ちょっと出かけてくるから。」

私は祐樹君、ほむら君とともに、あの陰陽師たちのところに行くことにした。
できればマミさんにも同行してほしかったけど、今マミさんは旅行中でさらに魔法がスランプ状態だということで代わりにほむら君が行くことになった。

ほむら「今回の戦いは、魔女との戦いと同じくらい大切なんだよね。」

まどか「もし負けたら、タツヤをあの宮間さやに渡さなければいけなくなる。」

まどか「私は、タツヤとお別れしなくちゃいけなくなる。」

中沢「そんなことさせるか。」

中沢「家族と別れる辛さは俺が一番よく知ってる。俺は人生でそれを3回も味わってきた。」

中沢「まどかにその辛さを味あわせてたまるか。」

ほむら「絶対に僕がまどかとたっくんを離れ離れにしないから。」

まどか「ありがとう。頼もしいよ。」

509: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:26:23.28 ID:JwBKmWrA0
明豊義塾

宮間「そっちから乗り込んでくるとはいい度胸だな。」

宮間「死なぬなら 殺してしまえ ホトトギス」

中沢「タツヤ君は、俺たちが守る。」

宮間「そっちは昼間のときともう1人増えてるみたいだが」

ほむら「暁美ほむらです。魔法少年です。」

宮間「そうか。魔法少年か。」

宮間「それでどうするんだ?私らのバトルは基本的にウェルカムだ。」

宮間「お前らが3人ということは、私たちも翔に加わってもらって3人で戦うことにする。」

宮間「幸いどっちも男子2人女子1人だし、男子2人は能力者と無能力者のコンビだし、」

宮間「ここは宮間さや対鹿目まどか、斎藤翔対暁美ほむら、斎藤結弦対中沢祐樹というマッチメイクで、対戦カードはいいかな?」

まどか「・・・」

宮間「ん?不満か?なんなら宮間さや対中沢祐樹、斎藤翔対鹿目まどか、斎藤結弦対暁美ほむらという組み合わせでもいいんだよ。」

宮間「祐樹君には父親を奪われた私への恨みもあるだろうし、まどかちゃんはもう一度翔と戦ってみたいかもしれないしね。」

宮間「全部で6通りあるがなんでもいいぞ。」

まどか「いや、最初の方でいいよ。タツヤをぶっ飛ばしたのはあなただし、私は魔法少女のあなたと戦いたい。」

中沢「俺も最初の対戦カードに賛成だ。異母の弟と戦ってみたい。」

ほむら「僕も最初のでいい。」

宮間「そうか。」

510: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:27:08.04 ID:JwBKmWrA0
中沢「よし、じゃあ結弦、俺たちは隣の部屋だ。俺たちのバトルに相応しい部屋がある。そこで思う存分戦おうではないか。」

中沢「お前に兄の意地というものを見せ付けてやる。」

結弦「いいよ。わかった。そこまで言ったところで、あなたは俺より下だ。」

結弦「そこまで兄の意地を見せ付けたいというなら、せっかくだから付き合ってやるよ。お兄ちゃん。とユヅルは対戦を受け入れます。」

中沢「このガキが。兄は常に弟の先を行くものだ。」

結弦「じゃあちょっと兄弟喧嘩に行ってくるよ。お母さん。とユヅルは立ち去ります。」

斎藤翔「じゃあ俺達も行こうか。暁美。」

ほむら「はい。」

511: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:28:43.95 ID:JwBKmWrA0
宮間「そういえば今は亡き翔の前の奥さんが、前に白血病の女子小学生の骨髄移植のドナーになって命を救ったことがあるらしいな。」

宮間「その子がいわゆるお前なんだってな。」

まどか「そうです。祐樹君のお母さんには今でも命の恩人だと思って感謝してます。」

宮間「私はそんな無駄なことはしないけどな。自分に何の見返りもない無駄なことは、正義の味方であってもする気にはなれん。」

まどか「無駄なことじゃありません。祐樹君のお母さんは自分が命を救った女の子が生きててくれたら自分が生きた意味を残せると言ってました。」

まどか「私が生きてたから、家族をなくした祐樹君も生きる希望を取り戻せた。」

まどか「自分の生きた証を残せる。決して無駄なことではありません。」

宮間「何が生きた証だ。結局自分が死んだら何の意味もないだろ。」


まどか「宮間さん、失礼なことお聞きしますが、斎藤翔さんとはどこで知り合ったんですか?」

宮間「そんなことお前には関係ないだろ。私にそんなことを話す義務はない。」

まどか「そうですか。ならば翔さんには妻も子供もいると知ってて付き合ったんですか?」

宮間「そうだ。不倫であることは知ってた。でも翔は私を選んでくれると思ってた。」

宮間「念には念を押して子供ができて翔が離れられないようにしてやろうと思ったな。」

まどか「祐樹君の幸せな家庭を壊しておいて、申し訳ないという気持ちもないようですね。」

宮間「ないね。翔は慰謝料を払ったはずだ。それで十分だろう。」

まどか「そして今度は私の家庭を壊そうとしてるんですね。」

宮間「何言ってる。あんな偽物の弟がいるほうが家庭が壊れるだろうが!」

宮間「私は魔法少女の先輩だ。もう少女といえる年齢じゃないけどな。お前に先輩の意地を見せてやる。」

512: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:31:40.73 ID:JwBKmWrA0
まどか「宮間さん。私は弟の味方です。」

宮間「その弟は偽物だ。本物の弟じゃない。本物だと思ってた弟が偽物だと知っても、お前はこれまでと同じように弟を愛せるのか?」

まどか「愛せるよ。むしろこれまで以上に愛してあげるよ。義理の弟なんて、萌えるだろうが!」

そう言って私は宮間に襲い掛かる。しかし宮間の魔法に跳ね返される。

宮間「お前の気持ちはわかった。それはそれで尊重しなきゃいけないな。」

宮間「だけどどうなんだろうな。お前はそれでいいとしても、他の家族はどうなるんだろうな?」

宮間「お前は魔法少女だ。だから怪異で悪魔、偽物の弟をケアすることもできるかもしれない。」

宮間「だけど魔法や怪異となんの関係もない他の家族はどうなるんだ。」

宮間「例えばお前のお父さんは、自分の息子が怪異だと知って、お前と同じことが言えるのか!」

宮間「お前のお母さんは、自分が腹痛めて産んだ子供が悪魔だと知って、お前と同じことが言えるのか!」

まどか「うわー!」

いくら限界まで魔法少女の能力を高めたところで、この魔法少女の先輩の陰陽師に勝てるわけがなかった。
次々と来る宮間の魔翌力に苦しめられる。

宮間「そして誰より本人はどうだ?偽物の弟本人は、自分が悪魔だと知っても、それまで通りに暮らせるのか!」

宮間「今は自覚がないからいいだろ。でもそれを知ったとき、本人は傷つくんじゃないか?」

宮間「悪魔の怪異が環境に適応できるわけないよな。それはお前が一番わかってるだろ!」

宮間「それとも人ならぬ正義の味方でも目指すのか?タツヤスターズだったっけ?」

宮間「悪夢の化物は世界の法則をも捻じ曲げる力があるんだ。」

宮間「どれほど傲慢でどれほど残酷になるか、それもお前が一番よくわかってるよな!」

まどか「うわー!」

また宮間に殴られる。

宮間「そうなる前に始末をするのが私らの仕事だ。」

宮間「私らならタツヤ君を安全な状態で保護してやる。タツヤ君が人や世界に害を与えないように育ててやる。」

まどか「私はタツヤと離れたくない。」

宮間「お前がどんな価値観持とうと、正義感持とうと勝手だけど、すんなりそう他人に押し付けるな!」

513: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:33:40.41 ID:JwBKmWrA0
・・・
一方その頃

中沢「どうだ。これが格闘技というものだ。」

中沢「所詮弟は兄には勝てないんだよ。」

結弦「まだまだこれからだ!とユヅルは反撃を誓います。」

中沢「家族を失って一人ぼっちになって、ずっと泣いてた俺に優しい声をかけてくれて、手を差し伸べてくれたのはまどかだ。」

中沢「今の俺があるのはまどかのおかげ。」

中沢「家族を失い辛さは俺が一番よく知ってる。」

中沢「まどかに俺と同じ思いをさせるわけにはいかねえ!」

中沢「タツヤ君はお前らには絶対に渡さねえ!」

ドーン

結弦「お母さんの仕事を、あなたみたいな泣き虫男に邪魔させるわけにはいかねえ! とユヅルは酒煮ながら攻撃します。」

中沢「大したことねえな。」

中沢「お前は知らないだろうけど、俺には上にお姉ちゃんがいたんだぜ、」

中沢「お前の姉でもある。」

結弦「そうなんだ。」

中沢「もう死んじゃったけど、生きてたらお前にも会わせてやりたかったぜ。」

結弦「お姉ちゃんも亡くしちゃって、本当つまらない人生だったね。」

中沢「俺の人生はつまらなくなんかない。確かに最初はそう思ってたけど、まどかと出会ってから毎日が楽しいんだ。」

中沢「お前にも分けてやりたいくらいだぜ。」

514: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:34:51.41 ID:JwBKmWrA0
・・・
斎藤翔「やっぱりお前は所詮レベルの低い魔法少年だな。」

ほむら「う・・・。」

斎藤翔「お前みたいなのが魔法少年を名乗ってたら、魔法少年の名が廃るんだよ!」

ほむら「僕だって魔法少年だー!」

・・・
ドーン

まどか「うわー!」

宮間「まだ終わりじゃないぜ。」

宮間「翔や結弦のことも気になるしな。ちょっと見に行こうか」

斎藤翔「勝ったぜ。さや。」

ほむら「う・・・」

宮間「そうか。翔は勝ったか。」

中沢「なんだ勝てないのか?まどか。」

まどか「う・・・」

宮間「なんだ巨大な口を叩いておいたわりにはえらく苦戦してるようじゃないか、結弦。」

結弦「これから大逆転するところだったんだよ。余計な世話を焼かないでくれるかな、お母さん。とユヅルは強がります。」

宮間「まあ既にお父さんとお母さんが見せ場を見せたからな。」

515: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:38:55.07 ID:JwBKmWrA0
宮間「ということでお前ら、結弦が負けたとしてももう勝負はついておる。」

宮間「2勝1敗で私らの勝ちということだな。約束通り鹿目タツヤを渡してもらおうか。」

中沢「ハハハ。アハハハハハハ。」

中沢「いや、何を言ってる。2勝1敗だと?可笑しなことを言うんじゃない。」

中沢「まどかはまだお前ごときには負けてないぞ。そうだろ、まどか。」

まどか「そうだよ。私はまだ負けてない。私はまだあなたに屈してなんかいない。」

まどか「あなたの魔法にも、あなたの言葉にも。」

まどか「私は全く納得なんてしていない!」

宮間「言ってるだろ。お前がどんな価値観持とうと、どんな正義感持とうと勝手だけど、そんな理想を他人に押し付けるな。」

まどか「他人じゃないよ。他人じゃありません。家族です。」

まどか「家族には私は理想を押し付けますよ。」

まどか「家族なんだから嘘もつきます。迷惑もかけます。面倒もかけます。借りを作ることもあるでしょう。恩を返せないこともあるでしょう。でもそれでいいと思ってます。」

まどか「宮間さん、偽物であることが悪と言うなら、その悪は私が背負います。偽ることが悪いことなら、私は悪い奴でいいんです。私は最低の人間でいい。」

まどか「あいつがお姉ちゃん、って呼んでくれるなら私はすべてそれでいい。」

まどか「私はあいつがたとえ悪魔であっても、怪異であっても、偽物であっても、タツヤのことが大好きです。」

まどか「タツヤのことが大切です。」

まどか「父と母もきっと同じことを言ってくれるはずです。タツヤは私たちの大切な家族の1人です。」

516: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:40:35.08 ID:JwBKmWrA0
中沢「そうなんだよ。まどかとタツヤ君は誰よりも熱い絆で結ばれているんだよ。タツヤ君とそのお父さんとお母さんもだ。お前はそれを引き裂こうとするのか!」

中沢「お父さんとお母さんを引き裂いておいて、今度はまどかとタツヤ君を引き裂こうとするのか!」

中沢「お姉ちゃんと俺から大切な父親を奪っておいて、今度はまどかから大切な弟を、まどかのお父さんとお母さんから大切な息子を奪おうとするのか!」

中沢「そんなの許さんぞ。」

宮間「性悪説か。性善説についてはもう習ったかな。」

宮間「性善説が理想論であるなら性悪説は現実論だ。」

宮間「これは昔翔がよく言っていたことなんだけどな、本物とそれと全く同じ区別のつかないような偽物、どっちのほうが価値があると思う?」

まどか「本物と偽物?」

宮間「これに対する私の答えは、当然本物の方が価値がある。だった。」

宮間「京太郎君は同価値だと言っていたけどな。」

宮間「けど翔は、偽物の方が圧倒的に価値があるって言ってたわ。」

宮間「そこに本物になろうとする意思があるだけ、偽物の方が本物より本物だ、と。」

宮間「翔はどうしようもない小悪党の癖に、言うことだけはかっこいいんだ。」

宮間「強いていうなら、それが今回の件から私らが得るべき教訓ってことか。」

517: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:43:16.15 ID:JwBKmWrA0
宮間「帰るで。私らの負けだ。」

まどか「宮間さん?」

宮間「白けたわ。お前の弟への思いに負けたよ。ここまで偽物の弟のことを大切に思っているなら、お前から弟をとってしまうのは残酷だろうからな。」

宮間「お前の弟は私らの正義の例外ということにしておいてやる。」

宮間「魔法少女のお前が、せいぜい導いてやれ。」

宮間「それと祐樹君、お前から父親を取ったことも謝罪しておくよ。すまなかった。」

斎藤翔「暁美、お前俺とのバトル本気じゃなかっただろ?」

斎藤翔「殺気を感じなかったぞ。手を抜いていたわけじゃないだろうけど、正直あれはあれで気が抜けたわ。」

ほむら「もしも僕から殺気を感じなかったのだとしたら、あなたが僕を男扱いしてくれたからですよ。」

ほむら「言ったでしょ?お互い男子2人女子1人だって。今まで僕のことを男の子だと言ったのは両親と巴さんだけなんです。」

ほむら「だから僕のほうこそあれで気が抜けていた。変な気分にさせられて、白けてしまっていた。」

宮間「巴さんとキャラが被ってしまったか。どんなキャラか知らないけど。」

宮間「じゃあ最後に祐樹君のお姉ちゃんが言えなかった台詞で締めくくろうか。」

宮間「さようなら。」

まどか「私たち、勝ったんだ。タツヤを渡さなくて済んだんだ。」

中沢「そうだよ。」

まどか・中沢・ほむら「やったー!」

518: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/10(火) 23:45:43.59 ID:JwBKmWrA0
タツヤ「お帰り。どこ行ってたの?」

まどか「実はあんたのために怪物みたいな魔法少女と、怪物みたいな小学生と、怪物みたいな魔術師と戦ってきたんだよ。」

タツヤ「へー、それはお疲れ様、ありがとう。」

タツヤ「あんま無理しないでね。」

まどか「無理させてよ。好きでやってるんだから。」

タツヤ「お姉ちゃんは僕のことが大好きなんだね。」

まどか「うん。私はタツヤのことが大好き。」(グス)

タツヤ「何?お姉ちゃん泣いてる?」

タツヤ「どうしたの?なんか悲しいことでもあったの?」

まどか「ううん、嬉しいの。これからもタツヤと一緒に暮らせることが嬉しいの。」

まどか「タツヤ、これからもずっと一緒だよ。」

タツヤ「一体どうしたの?さっきは別れの言葉を言ったかと思ったら、今度はこれからも一緒だとか、一体何があったのかな?」

タツヤ「そうだ。お姉ちゃん、彼氏とはうまく行ってる?」

まどか「私彼氏なんていないよ。」

タツヤ「中沢さんって彼氏じゃないの?」

まどか「まだ彼氏ってではないよ。」

タツヤ「じゃあ僕が彼氏になってあげえようか?」

まどか「それは無理だと思う。私たち、姉弟なんだし。」

タツヤ「姉弟じゃダメなの?プラチナむかつく。」

こうして、私とタツヤの絆は、これからも続くのだった。

第14話 終わり

524: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/11(水) 22:00:32.33 ID:C8+hMpH90
では予告通り16話はじまります
15話までのあらすじ

ナイトメア(宮間)と悪魔タツヤとを倒したキリカとおりこ

その数日後、2人の結婚式が行われていたが、完璧魔獣の出現の一報を聞き、

まどか達とともにこれを打倒し、うち倒すものの。なんと魔獣閻魔が知性のQBと結託し、

世界を食らう怪異”アルドゥイン”を復活させた!

アルドゥインの圧倒的な力の前に魔法少女達はなすすべがなかった!

そして、まどかはアカトシュと融合しデビルホムラを倒したゴッド化するも

アルドゥインに勝つこができない!しかし、それはただの時間稼ぎだった!

その間にほむらは狂乱の王シュオゴラスを秩序を司るジャガラグに戻した!

ジャガラグの力で魔法も怪異も消えていく、アルドゥインも例外ではなかった…そして…

525: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/11(水) 22:51:34.14 ID:C8+hMpH90
京子「だからさー5千円しか持ってないだってばー!おっ!そこのお前!このバスのるか?
このカネクズせる?偽金じゃねーぜ。このバスお釣りがでねーから、ってバスいっちまったじゃねーか!」

キリコ「今さ…私達の車、ガス欠なんだ…そ、そのガソリン代とか払ってくれるんなら乗せてもいいけど…」

おりか「怪しいものじゃないわ。あなたご両親はどうしたの?私達もこれからお父様のところにお会いしに行くところなの

    どうなるか解らないけど、お父様が許してくれれば結婚するかも…私たち…

    風邪をひいてしまうわ。乗りなさい。あなた名前は?」

「ゆま…です。…私の名前はゆまです。」


シュホムラ「いやはやww一期一会とはいうけどww世界というのはジョークが好き。いやジョークそのものねww」

ゴッドなどか「そうだね…ほむらちゃん」

二人の神が定命の者達を見守っている…永遠に…

こうして世界は救われた!そして魔法は決して消えることはない!魔法少女よ永遠なれ!!

まどか「怪異の物語」 完

528: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:23:04.77 ID:Qtk3Fj6K0
怪異少年きょういちろう☆フィッシュ

季節は秋

今日、私はさやかちゃんと恭介君と山に来ていた。

そのとき、私は中学時代の同級生の男の子と再会した。
それは中学のとき一度も同じクラスになっていない子だった。
だから最初彼に再会したとき、彼が誰なのかすぐにはわからなかった。
もし私がもっと早く彼に気づいていれば、この物語はあんな結末にはならなかったのかもしれない。
だけどそんな後悔は彼に対しても、自分に対しても、怪異に対しても、きっと何の意味もないのだろう。

恭介「こんな山道で人とすれ違うとは意外だね。それにずいぶんとかっこいい子だった。」

まどか「いいから登るよ。」

まどか「それと足気をつけてね。恭介君は怪我の後遺症が残るんだし。あとこの山、やたら蛇が出るそうだから。」

恭介「うん」

さやか「ねえまどか、そういえば聞いてなかったけど、この山で一体何をするの?」

まどか「仕事。マミさんからの。」

まどか「この上に今はもう使われていない神社があるそうなんだけど、そこの本殿にお札を一枚貼ってきてって。」

529: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:24:24.46 ID:Qtk3Fj6K0
恭介「そんなの巴さんが自分でやればいいんじゃないか?」

まどか「マミさんも忙しいからね。仕事だよ。」

まどか「私はマミさんから助けられてるからね。恭介君だってそうなんだよ。」

まどか「あの人はああ見えても怪異の専門家だからね。ただで力を貸してくれるほど甘くはないよ。」

恭介「ああ。それで。」

まどか「それにしても2人ラブラブだね。なんか私が邪魔みたい。」

さやか「じゃあまどかも中沢君を連れてくればよかったじゃん。」

まどか「そうなんだけど、今日は祐樹君に用事があったみたいだし。」

さやか「まあまどかならいいよ。それに恭介はまどかハーレムのメンバーの1人でもあるもんね。」

まどか「いや、そんな悪趣味なグループないって。」

530: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:24:50.93 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「恭介君、指が動かなくて生活には困ってない?」

恭介「いつも誰かの助けを借りないといけないね。一度は治ってたから両親や病院に本当のことを話すのが大変だった。魔法なんていっても信じてくれないし。」

恭介「医師が言うに、医学が進歩すれば指を治せるかもしれないって。」

まどか「それはよかったね。そしたらまたヴァイオリン弾けるんだ。」

恭介「あまり期待しないほうがいいだろうな。魔法とはいえ一度治っちゃったからそんなこと言えるのかもしれないし。」

まどか「足のほうはどう?こんな山道を登って辛くない。」

恭介「大丈夫だ。むしろいいリハビリになる。」

まどか「本当はさやかちゃんだけを誘ったのに、さやかちゃんが恭介君も呼びたいって言うから・・・。」

さやか「まあ確かにいいリハビリになるだろ。」

531: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:25:16.86 ID:Qtk3Fj6K0
山の頂上に登ったとき

さやか「恭介、どうしたの?」

恭介「ちょっと疲れた」

さやか「疲れた?じゃあその辺で休む?」

恭介「うん。」

さやか「私も恭介とここで休む。」

まどか「じゃあ私、その間にこのお札貼ってくるね。」

恭介「悪いね。仕事のほうはまどかに任せることにする。」

まどか(あの子誰だっけ?こないだの諏訪君?いやちょっと違うような。)

まどか「これが本殿かな?」

私はお札を貼った。

まどか「これでよしっと

532: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:26:00.45 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「ねえさやかちゃん、恭介君、どこ?」

まどか「おーいさやかちゃん、恭介君」

まどか「あ、いた。さやかちゃん。」

さやか「うわー。」

さやか「なんだまどかか。」

まどか「なんだとはなんだ」

恭介「いやごめん。つい気が動転してて。」

まどか「2人とも顔色悪いよ?そんなに気分悪いなら、本殿の縁側とか、軽く掃除すれば横になれそうだよ。」

さやか「いや、まどか、そうじゃなくて・・・」

恭介「あの木を見てくれ・・・」

まどか「木?」

まどか「あ、あ・・・」

そこにあったのは五等分にされた鰻の死体だった。

そのとき思い出した

まどか(そうだ。さっきの子は諏訪京太郎の双子の弟の、諏訪京一郎。)

その鰻はさやかちゃん、恭介君と穴を掘って埋めてあげた。

しかしさらにその周辺は魚の死体だらけだった。まさに地獄絵図。

あまりに不気味だったので急いで山を降りた。

さやか「一体なんであんなところに魚の死体があったんだろう?食べ残し?ではないよね。」

まどか「そういえばここの神社は魚神の信仰をしてたって聞いた。」

恭介「魚神信仰をしてた場所で魚殺し?何かの儀式なのか?」

533: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:26:44.35 ID:Qtk3Fj6K0
本屋

まどか「あ、あの子は京一郎君。」


電話

まどか「もしもし、恭介君、ちょっと手伝ってほしいことがあるんだけど。」




恭介「昨日のグロいあれを見てから、もうこの山には暫く来たくないと思ってたのに、なんでまた来なくちゃいけないんだよ。。

まどか「ごめんね。」

恭介「で、何の用なんだ?」

まどか「昨日この山を登る途中にすれ違った男の子、覚えてる?」

恭介「うん」

まどか「あの子中学のときの同級生だと思ったんだけどさ、さっき本屋でみかけてはっきりしたよ。諏訪京太郎君の双子の弟の、諏訪京一郎君。」

恭介「僕も思い出したよ。で、そいつ今日もここの神社に来てるのか?」

まどか「そうなの。で、私あまりあの子と話したことないんだよね。あの子も私のこと覚えてないだろうし。」

まどか「恭介君なら確か同じクラスになったことあったよね?」

恭介「うん、中学1年生のとき。」

534: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:27:14.44 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「だから私よりあなたの方が京一郎君のこと知ってるかな、と思って。それに男の子には強いよね?」

恭介「君の言いたいことはわかった。確かに僕は男には強いぞ。」

まどか「だろうね。あなたを呼んで正解だった。」

恭介「まどかがそう言う以上、手伝うつもりではあるが、この件には当然昨日のあれが関係あるんだよね?」

まどか「うん」

恭介「じゃあ、そういうことなんだな。」

京一郎は鰻を殺そうとしていた

まどか「京一郎君!」

恭介「・・・」

まどか「やめて!京一郎君!」

京一郎「鹿目さん・・・」

535: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:27:42.99 ID:Qtk3Fj6K0
京一郎君を私の家に案内した

京一郎「お邪魔します。」

恭介「ここがまどかの部屋か。さやか以外の女の子の部屋に入るのは初めてだ。」

恭介「まどかは百合同人誌とか持ってないのか?」

まどか「ないよ。」

恭介「まあBLでもいいよ。」

まどか「なんであなたに見せなきゃいけないの。」

恭介「まあそれより本題に入るか。」

京一郎「鹿目さん、上条さん、ちょっと後ろを向いててください。」

まどか「わかった」

京一郎「もういいです。こっちを向いてください。」

まどか「これはなんだろう?」

まどか「これはうろこの跡?」

全身に魚に巻き付かれたような跡があった

京一郎「僕、こんな体嫌だ・・・」

京一郎「嫌だよ、助けてよ、まどかちゃん。」

まどか「お兄ちゃんの京太郎君はこのこと知ってるの?」

京一郎「京太郎君でも対処できないって言われて・・・」

536: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:28:26.90 ID:Qtk3Fj6K0
私はまたマミさんの家に助けを求めることにした

マミ「こんにちは。鹿目さん。」

まどか「マミさん、またお世話になってすいません。」

私はマミさんに京一郎君のことを説明した。

マミ「魚切縄。それなら魚切縄で間違いないでしょう。まどかちゃん。」

マミ「鰻の怪異ね。」

まどか「まどかちゃん!」

まどか「いきなり名前で、いつもは苗字で読んでるのに。」

マミ「2人きりのときくらいいいでしょ?」

まどか「まあ、マミさんの呼びたいようにすればいいけど。」

まどか「魚切縄ってどんな怪異なの?」

マミ「人の悪意によって使わされた怪異よ。悪意とは限らないけど、魚切縄を使わされたとなればこれは悪意としか思えない。」

まどか「私もそれは京一郎君から聞いた。かけた相手はクラスメートで、魔術師だって。」

マミ「そうだろうね。魚切縄は素人には扱えるような怪異じゃないわ。」

マミ「クラスメートはなぜ諏訪君に呪いをかけようとしたの?」

まどか「色恋沙汰だって。京一郎君が好きな女の子が京一郎君に告白して、フったって。その女の子に逆恨みされてかけられたらしい。」

まどか「呪いをかけられたと知った京一郎君は、魚の呪い全集を読んで呪いを解く方法を調べ、解呪の儀式を行っていたらしいよ。」

まどか「鰻を殺せば鰻の呪いが解けるなんて、うそ臭い話だけどね。実際鰻を殺して、前より状況は悪化してるし。」

マミ「いや、鰻のぶつ切りは魚切縄の撃退法として間違ってないわ。」

まどか「だったら何で?」

マミ「手順が間違っていたのよ。」

マミ「呪いを解くのは、呪いをかけるより難しいのよ。生半可な知識でやったら、状況が悪化するのは当然よ。」

537: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:28:55.90 ID:Qtk3Fj6K0
京一郎「おかえり、鹿目さん。」

恭介「どうだった?」

まどか「呪いを解く方法わかったよ。これで京一郎君にかけられた呪いを解くことができるそうだよ。」

京一郎「本当?」

まどか「その鱗の跡も消せるんだよ。ただ、あの神社で儀式をしなければならないって。今晩にも儀式をしたいんだけど、今晩遅くなっても大丈夫?」

京一郎「お母さんには友達の家に泊まるって伝えておく」

まどか「儀式にはまだ必要な物があるみたいだから、私はそれを集めてくる。京一郎君はその間に連絡を済ませておいて。」

まどか「あと荷物が多くなるかもしれないから恭介君にも一緒にきてほしいんだけど。」

恭介「わかった。」

まどか「あ、でも恭介君指が動かないんだっけ。」

恭介「軽いものなら大丈夫だ。」

538: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:29:21.77 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「京一郎君はかなり危ないらしい。今夜にでも手を打たなければ命に関わる。」

恭介「そうなのか?」

まどか「魚切縄は見えない巨大な鰻の姿をしていて、今も京一郎君の体を締め付けている。鱗の跡はその証拠だって。」

まどか「マミさんが言うには、鱗の跡が顔まできたらおしまいだって。」

恭介「そんなに締め付けられて、痛くないのか?京一郎君は」

まどか「痛いはずだって。マミさんは言ってた。多分我慢してるんだろうって。」

恭介「しかしそのクラスメート、京一郎君にフラれたからって、何も。」

まどか「呪い自体は大したことない。素人の魔術師の術だから本来は発動しないはずだって。。」

恭介「だったらなんで?」

まどか「呪いを解く手順が間違っていたらしい。それと運も悪かったって。」

・・・
マミ「諏訪君が鰻をぶつ切りにしたあの神社、あそこは本来なんでもないはずの場所だったんだけど、この街にワルプルギスの夜が来たじゃない。その影響であの神社によくないもの集まり始めていたのよ。」

マミ「ワルプルギスの夜は佐倉さんが倒したけど、そのよくないものは残った。」
・・・

まどか「恭介君とさやかちゃんの気分が悪くなったのも、そのせいだ。」

恭介「じゃあ・・・」

まどか「あの神社で鰻殺しをしたから、魚切縄は発動した。」

まどか「あそこでさえなければ、何も問題はなかった。」

恭介「京一郎君は自分から傷を深くしたようなものなのか。」

恭介「じゃあまどか、そんなよくない神社で呪いを解く儀式をするのは危なくないのか?」

まどか「いや、ちゃんと手順を踏みさえすれば、あの場所は魚切縄の存在を際立たせるから、むしろ都合がいいんだよ。」

539: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:29:49.40 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「あの京一郎君」

京一郎「何鹿目さん。」

まどか「本当はその鱗の跡痛いんだってね。大丈夫なの?」

京一郎「締め付けられるようで痛いけど、我慢できないほどじゃない。」

まどか「我慢しなくていいんだよ。痛いときは痛いでいいんだよ。」


まどか「京一郎君、その女の子からの告白、なんでフったの?」

京一郎「それは・・・他に好きな人がいたから。」

540: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:30:16.85 ID:Qtk3Fj6K0
神社の上

まどか「恭介君、気分は大丈夫?」

恭介「思ったより平気。あらかじめ覚悟を決めてきたからね。」

まどか「じゃあ準備を始めよう。」


まどか「シートの真ん中に座って。そのお守りを力いっぱい握って、目を閉じて、呼吸を整えて祈ればいいんだって。」

京一郎「わかった頑張る。」

京一郎「鹿目さん、ちゃんと見ててね。」

まどか「まかせて。」

そうして儀式は始まった。

541: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:30:46.48 ID:Qtk3Fj6K0
恭介「また巴さんに借りを作っちゃったな。こんな強力なものなら、代償をかなり要求されたんじゃないか?」

まどか「いや、あれに関しては借りはないんだ。」

まどか「ここがよくないものの吹き溜まりになってるって話はしたよね?」

恭介「うん」

まどか「あれ、ワルプルギスの夜より強い魔女が孵化するかもしれない、危険なものだったんだよ。」

まどか「この神社にお札を貼ったことで、私たちはそれを未然に防ぐことができたんだよ。」

恭介「そんな大事だったのか」

まどか「うん。あのお守りはその、お釣りだって。」

恭介「解呪の儀式はかなり時間がかかるものなんだな。」

まどか「うん。気長に待つしかないでしょ。」

恭介「京一郎君、もう疲れ始めてる。あの魚切縄、一気に剥がすことはできないのか?」

まどか「マミさんがいうには、私なら魚切縄に触れて、引き剥がすことができるらしいけど。」

まどか「それはやめておいたほうがいいって。そんなことをしたら間違いなく魚切縄は私に襲い掛かるだろうって。」

まどか「それに、それを回避しても、今度は呪いをかけたそのクラスメートのところに返ってしまうらしい。」

恭介「人を呪わば穴二つということか。」

542: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:31:47.51 ID:Qtk3Fj6K0
タイトルは

第15話 怪異少年きょういちろう☆フィッシュ

です

543: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:32:17.17 ID:Qtk3Fj6K0
恭介「まどか!」

まどか「え?何があったの?」

恭介「わからない。」

京一郎「う・・・」

京一郎「うわー・・・」

恭介「失敗したのか?」

まどか「いや、そんなはずは・・・。」

まどか「そうか。勘違いしてたんだ。」

まどか「恭介君、魚切縄が私たちにも見えていれば、こんなのすぐわかることだったのに。」

恭介「どういうことだ?」

まどか「魚切縄は一匹じゃなかったんだ。二匹いたんだよ。」

まどか「恭介君、離れてて。」

まどか「私が自分で剥がすしかない。」

まどか「見えなくても触れるはずなんだ。」

544: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:32:46.54 ID:Qtk3Fj6K0
そうして私は京一郎君の体に巻きつけられてる魚切縄を剥がした。

魚切縄自体は見えないけど、移動した痕跡ははっきり残る。
土の埃や草の動きを見れば。

恭介「まどか、ごめん。」

恭介「まどか、大人しくして。興奮すれば、毒が回るぞ。」

恭介「鰻は臆病なんだ。大人しくやりすごせば、どこかに行ってしまう。」

まどか「でもそれじゃ京一郎君にフラれたっていうあの女の子のところに魚が・・・」

恭介「まどか、助けるべき相手を間違えないでくれ。」

まどか「ごめん。辛い役目をやらせて、ごめん。」

魚は帰る。使わしたもののところに、呪いを持ち帰るために。

魔法少女もどきの私が、怪異そのものに対応できるわけがない。
恭介君の判断は正しかった。ただ諦めきれなかっただけ。

京一郎「まどかちゃん、助けてくれてありがとう。」

やめて。私はあなたからありがとうなんて言ってもらう資格はない。
私はあなたを呪った人まで助けようとしてたんだから。

545: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:33:20.62 ID:Qtk3Fj6K0
この日は夜遅かったので、私と恭介君と京一郎君はマミさんの家に泊まった。

マミホーム

恭介「でもさ、まどかは家近いんだし帰れるんじゃないか?」

まどか「女の子を1人で男の子と寝かせるわけにはいかないよ。」

恭介「おい、そこまで僕のこと信用してないのか?」

まどか「信用してないってわけじゃないけど、一応京一郎君のことも心配だし。」

恭介「じゃあ僕は京一郎君と寝るから。おやすみ。」

まどか「おやすみ。」

546: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:33:54.25 ID:Qtk3Fj6K0
まどか「ほむら君、祐樹君、ユーノ君、恭介君、タツヤ、そして今日の京一郎君、高校生になって色んな怪異に遭遇してきたけど、私って怪異に縁があるんですかね。」

まどか「いや、恭介君のは怪異じゃなくて魔法か。」

マミ「あなたが人を助けたいと思うからじゃないかしら。ねえ、まどかちゃん。」

まどか「また名前で・・・」

まどか「マミさんに下の名前で呼ばれるとなんか照れるな。」

マミ「女の子同士で何照れてるのよ。あなたはいろんな男の子に下の名前で呼ばれるくらい仲がいいじゃない。」

まどか「それはそうですけど。」

まどか「私、魔法少女制が廃止されて魔女を倒す夢がなくなったことで落ち込んでいたけど、怪異っていう別の目標ができたみたいで、喜んでいいのかどうかわからないです。」

マミ「確かに怪異はあまりいいことじゃないから喜んじゃいけないのかもしれないわね。」

マミ「怪異ってのは意図的に関わっていいものじゃないのよ。だけどまどかちゃんはほっといていいものまでどうにかしようとする傾向があるわよ。」

マミ「優しすぎるのよね、まどかちゃんは。」

まどか「でも知ってしまったら、どうしようもないでしょ?見てみぬふりはできないよ。」

マミ「いじわるを言っちゃったかしらね。」

マミ「人を呪わば穴二つ。」

マミ「まどかちゃん、この言葉をよく覚えて、この言葉の意味もよく考えておいてね。」

マミ「私は高校を卒業したらこの街を出ていくかもしれないわ。」

マミ「そうなったとき、私はもうまどかちゃんの相談にのってあげることはできないのよ。」

まどか「いなくなっちゃうんですか。それは寂しくなりますね。」

マミ「まあ安心して。ここまで深い仲になったんだから、ある日突然挨拶もなしに姿を消したりはしないわ。」

マミ「私も大人だからね。その辺はわきまえてるわ。」

まどか「私も祐樹君やほむら君にはそう言ってます。いつかいなくなるときは、必ず挨拶するって。もちろんマミさんにも。」

まどか「おやすみなさい、マミさん。」

マミ「おやすみ」

547: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:34:22.01 ID:Qtk3Fj6K0
・・・
京一郎「上条君って事故に遭ったけど手も足も回復したんじゃなかったのか?」

恭介「それはいろいろ理由があって、手は治らなかったんだよ。」

京一郎「そうか。」

京一郎「上条君、君は鹿目さんのことが好きなのか?」

恭介「好きか嫌いかで言ったら好きだ。友達以上恋人未満の関係かな。」

恭介「でも僕には彼女がいるからね。」

京一郎「彼女いるの?」

恭介「うん。君も知ってると思うけど、美樹さやかのことさ。」

京一郎「美樹さん、あまり覚えてないな。中学のとき1度も同じクラスにならなかったし。」

恭介「そうだったな。さやかとまどかは3年間同じクラスだった。」

京一郎「そういえば美樹さんに片思いしてるって言ってなかったか?」

恭介「そうだったんだよな。ずっと片思いだった。中学2年のときのバレンタインデーにさやかからチョコをもらったときは嬉しかったけど、はっきりと義理だって言われたしな。」

恭介「あのときは確かまどかが君のお兄ちゃんに恋をして手作りチョコを贈って告白したいって言ったから、そのついででさやかもチョコを作ったらしい。」

恭介「ただの幼馴染って関係のまま高校生になって、ずっとこのままなのかなって思ってたけど・・・。」

恭介「まどかと僕の友達の中沢君に背中をおされて、さやかに告白しようって決めたね。」

恭介「でも告白したあとつい本音が出ちゃった。もうこんな手で、何もできない僕と誰も結婚してるわけがないだろうって。」

恭介「そしたらさやかは、あたしが結婚してやるって、言ってくれた。」

恭介「初めてさやかが僕のことを好きって言ってくれた瞬間だった。」

京一郎「それはよかったね。」

京一郎「でも彼女がいるんだったら、別の女の子と一緒にいたらあまりいい気しないんじゃないか?」

恭介「それは、さやかもまどかとだったら別にいいって言ってる。まどかには他に仲のいい男の子がいるから僕を●●ったりはしないだろうって、信用してるんだよ。」

京一郎「鹿目さんって彼氏いるの?」

恭介「まだ彼氏はいないんじゃないかな。それっぽい子が1人いるけど。」

恭介「さっき言った中沢君だ。」

恭介「彼は両親も兄弟もなくして孤児院に預けられ、ずっと一人ぼっちだった。」

恭介「よく一人で泣いてたんだっけな。それをまどかが慰めてやって仲良くなったらしい。」

恭介「まどかは前からよく言ってるんだが、泣いてる人を見たら放っておけないらしい。」

京一郎「優しいんだね」

恭介「君もまどかが優しいから助けてくれたんだぞ。」

京一郎「そろそろ眠くなってきた。おやすみ、上条君。」

恭介「おやすみ。」

548: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 03:34:48.19 ID:Qtk3Fj6K0
・・・
翌朝

京一郎「おはよう」

まどか「おはよう、鹿目さん。」

京一郎「なあ、鹿目さんに言いたいことがあるんだ。」

まどか「何?」

京一郎「僕、鹿目さんのことが好きだ。」

まどか「・・・え?」

京一郎「だから僕と付き合ってほしい。」

京一郎「ダメかな?」

まどか「突然すぎてちょっと答えられない」

まどか「・・・ちょっと考えさせえて」

第16話に続く

557: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:50:50.20 ID:AIfn7Ozx0
第16話(最終話) 悲劇少年ゆうき☆ウィズドロール

11月上旬

卓「転校生を紹介する。」

さやか「へえ、転校生か。」

卓「それでは諏訪、いらっしゃい。」

京一郎「諏訪京一郎です。よろしくお願いします。」

まどか「京一郎君!」

中沢「何?まどか、知り合いなの?」

まどか「中学のときの同級生で、こないだこの子の怪異を解決したの。」

さやか「そういえば中学にいたな。一度も同じクラスにならなかったけど。」

558: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:51:20.77 ID:AIfn7Ozx0
まどか「まさか転校してくるなんて思わなかったよ。」

京一郎「突然で悪かったな。びっくりさせようと思って。」

まどか「ところでこないだの答えなんだけど・・・」

京一郎「ああ、どうなんだ?」

まどか「私、京一郎君とだったら付き合ってもいいかな・・・。」

まどか「ううん、私、京一郎君のことが好き。是非私と付き合って。」

京一郎「そうか。よかった。断られたらどうしようかと思って。」

京一郎「でも中沢って人と付き合ってたんじゃないのか?」

まどか「別に付き合ってないよ。ただの友達だから。」

京一郎「僕でいいのか?どうして僕を選んでくれたの。」

まどか「笑わないって約束するなら言う。」

京一郎「笑わないよ。」

まどか「あなたが私の初恋の人に似てるから。」

京一郎「ハハハハ、それ京太郎君のことだろ?そりゃ似てるよ、双子なんだから。」

まどか「う・・・・」

京一郎「笑ってごめん」

559: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:52:19.13 ID:AIfn7Ozx0
京一郎「君が中沢君か」

中沢「ああ、俺が中沢祐樹だ。」

京一郎「僕、まどかちゃんと付き合うことにしたんだ。」

中沢「え?」

中沢「まどか、どういうことなんだ?」

「京一郎君のこと好きになっちゃったんだ。」

「でも祐樹君ともずっと友達だよ」

中沢「そうか・・・」

京一郎「ということでよろしくな。」

京一郎「どうだまどかちゃん。いっそあの邪魔な男を二人で殺して埋めてしまおうか」

まどか「それはダメだよ!」

560: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:52:55.67 ID:AIfn7Ozx0
京一郎「君が中沢君か」

中沢「ああ、俺が中沢祐樹だ。」

京一郎「僕、まどかちゃんと付き合うことにしたんだ。」

中沢「え?」

中沢「まどか、どういうことなんだ?」

まどか「京一郎君のこと好きになっちゃったんだ。」

まどか「でも祐樹君ともずっと友達だよ」

中沢「そうか・・・」

京一郎「ということでよろしくな。」

京一郎「どうだまどかちゃん。いっそあの邪魔な男を二人で殺して埋めてしまおうか」

まどか「それはダメだよ!」

561: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:54:02.08 ID:AIfn7Ozx0
京一郎「中沢、お前まどかのこと好きなのか?」

中沢「好きだ。」

京一郎「中沢、まどかはあんなこと言ってたけど、正直僕はもうお前にまどかに関わってほしくない。」

京一郎「今後一切まどかに近づくな。話しかけるな。」

中沢「そんな・・・」

京一郎「少しでもまどかにちょっかい出したら[ピーーー]ぞ」

まどか「祐樹君、ごめん。もう私に話しかけないで。」

中沢「え?まどかまで・・・」

それからというもの、俺は諏訪京一郎から酷いいじめを受けた。
しかも、俺が大好きだったまどかも俺をいじめるのを手伝った。
それと暁美ほむらも俺をいじめる側に回った。

562: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:54:57.08 ID:AIfn7Ozx0
ある日学校に来ると、机に「史上最強バカ●●● 中沢[ピーーー]」と書かれていた。
そして椅子の上に大量の画鋲が貼り付けられていた。ボンドのようなものでとめられていたらしく剥がせなかった。

卓「始めるぞ」

卓「早く座れ!早く座る!」

卓「はい。・・・中沢、何やってるんだ?早く座れ。」

中沢「あの・・・」

京一郎「さっさと座れよ。みんな待ってんだろ。」

まどか「学年ワーストバカは座り方も知らないの?」

ほむら「学年じゃなくて学校、いや県内、いや日本、いや世界、いや宇宙一頭が悪い中沢君。」

卓「おーい、早く座りなさい。」

仕方なく画鋲がお尻に刺さらないようにして座ろうとしたら

中沢「痛い!」

俺の前の席のまどかに机を押されて椅子にお尻がつき、お尻に大量の画鋲が刺さった。
お尻が血だらけになった。

靴の中に画鋲を入れられたこともあった。
下駄箱に「バカ」「[ピーーー]」の張り紙をつけられ、靴を泥だらけにされたこともあった。

563: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:57:47.45 ID:AIfn7Ozx0
そしてある日は

京一郎「いって!」

京一郎に無理矢理ぶつかられた。

まどか「携帯落ちたよ!」

京一郎「あー、壊れた!」

京一郎「どうしてくれるんだ?」

中沢「え?」

京一郎「え、じゃねえよ。携帯が壊れたって言ってるんだよ。」

中沢「でもぶつかってきたの・・・」

京一郎「は?俺のせいだって言うのかよ?」

京一郎「どうしてくれるんだよ。これ限定モデルだぞ。」

京一郎「チッ、しょうがねえな。3万でいいよ。」

中沢「え?」

京一郎「明日までに3万持ってこい。」

京一郎「無理ならお前の親に払ってもらうから」

まどか「いやこの子は親も兄弟もいないよ。」

京一郎「あ、そうだったか。」

京一郎「絶対持ってこいよ!」

京一郎「行こうぜ」

まどか「じゃあね」

564: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:58:30.42 ID:AIfn7Ozx0
靴の中に画鋲を入れられたこともあった。
下駄箱に「バカ」「しね」の張り紙をつけられ、靴を泥だらけにされたこともあった。

565: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 22:59:39.11 ID:AIfn7Ozx0
まどか「本当に限定モデルなの?」

京一郎「そんなわけねえだろ。ていうかこれ本当は壊れてないし。」

まどか「酷いね。」

京一郎「あいつから金を取るくらい安いって。」


中沢「友達の携帯を壊しちゃったんだ。弁償しなきゃいけないから、3万円貸して下さい。」

中沢「働いたら返します。」

家政婦「承知しました。」

孤児院に勤めてる家政婦に友達の携帯を壊したことを正直に話して3万円貸してもらった。翌日京一郎にちゃんと払った。

566: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:00:19.13 ID:AIfn7Ozx0
ある日の休み時間には京一郎とまどかとほむらに鞄を回し投げされて、鞄を窓の外に捨てられた。

またある日の昼食の時間には、京一郎に弁当に泥を入れられた。まどかもそれを手伝った。

京一郎「調味料でーす」

まどか「それ食べなさいよ」

掃除のとき、まどかにトイレの水をかけらてた。

まどか「ハハハハハ」

またある日は砂を投げられた。

京一郎「おりゃー」

あんなに優しかったまどかが、あんなに俺の味方になり、俺の味方をしてくれていたまどかが俺の敵になった。

そして俺はまた一人ぼっちになった。
またまどかと出会う前みたいに毎日一人で泣く日が続いた。

こんなこともあった

京一郎「中沢、今日もよろしく。」

中沢「え?何を?」

京一郎「テストに決まってるだろ。小テスト。」

京一郎「またばっちりに教えてくれよ。」

中沢「でもバレたら・・・。今回はやめといたほうが・・・」

京一郎「大丈夫だって。うちの担任とろいしよ。」

俺にカンニングの手伝いをさせようとしていた。

京一郎「お前の大好きなまどかちゃんが困ってるんだぜ。」

中沢「まどかは関係ないだろ。」

京一郎「教えなきゃまたお前を酷い目に合わせるぞ。」

中沢「・・・わかった。」

卓「じゃあテスト始めるから、机のものをしまって。」

567: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:01:40.09 ID:AIfn7Ozx0
それでも俺はまどかが好きだった。
俺の気持ちを伝えたい。

中沢「まどか、話があるんだ。」

「私には話しかけないでって言ったよね。」

中沢「これだけは伝えておきたいんだ。」

「何よ、中沢君。」

中沢って・・・。もう俺のこと名前で呼んでくれないんだ。

中沢「俺、まどかのことが好きだ。」

まどか「バカなこと言わないで。私には彼氏がいるんだよ?」

中沢「わかってる。」

まどか「ごめん。あなたの気持ちには答えられない。」

まどか「私は京一郎君のことが好きだから」

まどか「あんたのことなんか大嫌い」

まどか「わかったらもう私に話しかけないで。」

まどか「あと私のこと馴れ馴れしく下の名前で呼ぶのもやめて。」

ということで俺は見事にフラれた。
当然だよね。まどかはもう俺のことなんか好きでもなんでもないんだ。

俺がまどかに告白したことが京一郎に知られたら当然京一郎は激怒した。

568: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:02:11.91 ID:AIfn7Ozx0
まどか「京一郎君から」

そこのメモに書いてあったのは

「終わったら体育倉庫に来い。バックレたらマジ[ピーーー]。」


京一郎「来いよ!」

中沢「やめてよ!」

京一郎「来いって!」

京一郎「これ結構効くんだよな」

中沢「うわー!」

スタンガンで攻撃された。

中沢「やめろ!やめろ!」

中沢「うわー!」

中沢「うわー!」

まどか「今日はこのくらいでいいんじゃない?」

京一郎「そうだな」

まどか「でも明日もやるからね」

中沢「ウウッ」

その日の夜は大声で泣いた。もちろん失恋の涙だ。

569: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:03:48.40 ID:AIfn7Ozx0
別の日も

中沢「痛い痛い痛い!お願いやめてよ!やめろよ!」

中沢「死にたくないんだよ!」

まどか「死ぬの怖い?」

中沢「怖い!死にたくない!」

中沢「死にたくないんです!」

まどか「死んだらあんたの大好きなお母さんとお姉ちゃんに会えるよ?」

まどか「まあ私は死刑になりたくないから殺したりはしないけどね」

まどかにもスタンガンで攻撃された。
というより、スタンガン自体まどかの提案だったようだ。


まどか「私が京一郎君にアドバイスしたんだよね。もっと酷いいじめじゃないと祐樹君は屈しないよってね。」

ほむら「でもなんでそこまで」

まどか「あいつは両親とお姉ちゃんを失った人だからね。これくらいやんないとダメなんだよ。」

ほむら「さすがにやりすぎじゃないか?死んでたかもしれないし。」

まどか「護身用だよ。死にはしないでしょ。」

まどか「でも結構バチバチ言ってたよね。フフフ。」

570: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:12:36.90 ID:AIfn7Ozx0
京一郎「なあ、いじめを手伝ってもらって悪いな。」

まどか「手伝ってないよ。私が自分からあの中沢って男をいじめてるんだよ。」

まどか「まあ私は愛する京一郎君のためならなんでもするよ。」

京一郎「じゃあ今度デートに行かない?」

まどか「うん、行こう」

571: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:16:03.63 ID:AIfn7Ozx0
恭介「なあ中沢君、お前いじめられてて大変だな。」

中沢「上条と美樹か。お前ら、俺がいじめられてるのを見ててそんなに面白いか」

さやか「面白くはないけど、いじめを止めさせる気にはなれないね。」

恭介「中沢君には悪いけど、見てみぬふりってとこかな。」

さやか「中沢君、今でもまどかのこと好き?」

中沢「好きだよ。大切な存在だ。」

さやか「もうまどかには彼氏もいて、しかもその彼氏と一緒にいじめられてるのに好きだなんて、あんたってほんとバカ。」

中沢「バカだよ。笑いたければ笑えばいい。」

中沢「まどかは、俺の初恋の人だった。」

中沢「やっぱり初恋は叶わないんだな。」

中沢「だけど俺はまどかに幸せになってほしいんだ。」

中沢「まどかが京一郎といて幸せなら、俺はそれでいい。俺が付きあわなくったっていい。」

中沢「まどかが幸せなら俺も幸せだ。」

上条「そうなんだ。」

中沢「京一郎は酷いいじめっ子だけど、まどかのことは幸せにしてくれると思ってる。」

さやか「へえ、なかなかかっこいいこと言うじゃん。」


別の日、志筑さんに声をかけられた。

中沢「そういえば中学のとき、君にも俺の秘密バレたっけ。体重が3倍になってたこと。」

仁美「そうでしたわね。でも私は中沢君に何もできなかった。」

仁美「まどかさんにはできて、私にはできなかった。やっぱり魔法少女の力なんでしょうか。」

仁美「まどかさんのこと、好きなのですか?」

中沢「好きだよ。」

仁美「私でよかったら、まどかさんの代わりになれると思いますわ。」

中沢「ごめん。君はまどかの代わりにはなれないよ。」

仁美「いつまでも片思いでいいのですか?」

中沢「それでいいんだ。俺のまどかへの思いは永遠に片思いだと思うけど・・・。」

中沢「片想いをずっと続けられたら、それは両想いよりも幸せだと思う。」

中沢「今の俺は幸せだよ。」

仁美「申し訳ないけどあなたの価値観はわかりませんわ。」

572: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:17:12.74 ID:AIfn7Ozx0
そしてある日

孤児院

家政婦「中沢祐樹さん、お友達からお電話です。」

中沢「誰?」

家政婦「鹿目まどかという方です」

なぜまどかから?
まどかからの電話、ちょっと前なら喜んで出たけど今は話したくない・・・。

中沢「いないって言ってよ」

家政婦「『いないって言ってよ』と仰っております。」

・・・
まどか「いないって言ってよと仰っております、だって。じゃあいるってことじゃん、バカだね中沢の奴ww。」
・・・

中沢「ちょっとなんてこと言うんだ!」

この家政婦も何を考えているのかわからない。

中沢「わかったよ、俺が出る。」

中沢「もしもし」

まどか「中沢君?私はあんたと話したくないんで、今京一郎君に代わるから。」

京一郎「明日学校が終わったら、まどかの好きな漫画買ってほしいんだけど。」

中沢「そんなの自分で買えよ。俺、あまりお金持ってないし。」

京一郎「誰が金払えって言った?」

中沢「どういうこと?」

京一郎「払わないで帰っちゃえばいいんだよ。」

中沢「万引きってこと?」

京一郎「バレなきゃ犯罪じゃないんだよ」

中沢「でも、明日俺用事あるんだ。」

京一郎「逃げたらどうなるかわかってんだろうな?」

そこで電話を切られた。

573: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:19:16.29 ID:AIfn7Ozx0
翌日

京一郎「今だぞ」

中沢「嫌だよ万引きなんて」

京一郎「はあ?やらなきゃただじゃすまないぞ。」

中沢「・・・」

京一郎「さあ行け」

見つからないように本を持って逃げた。すると

店長「こら!」

店長「君、その本持って逃げようとしただろ。」

店長「君の名前は?うちの電話番号を言いなさい。」

中沢「ごめんなさい。」

店長「わかってるのかい?万引きはれっきとした犯罪なんだよ。」

中沢「ウチに連絡するのだけはやめてください。」

574: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:20:22.96 ID:AIfn7Ozx0
結局警察に通報され孤児院に知られる結果になった

その夜

「おりゃー」

バシン(ビンタ)

中沢「ごめんなさい!」

結局万引きがバレて孤児院のおじさんに何発も殴られた。
さらに学校で俺の処分が決められた。
最初俺は京一郎から命令されてやったと言ったが、京一郎がそれを一切否定。

さらに京一郎によってカンニングもバレた。あいつに裏切られたのだ。
審議の結果、俺は退学になった。京一郎は事件への関与はなしとしてお咎めなしだった。


中沢「退学・・・」

中沢「いじめから開放されたのは助かったけど、これでまどかとはお別れか。」

中沢「なんでこんなことになっちゃったんだろう?」

中沢「俺ってほんとバカ」

575: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/06/13(金) 23:21:57.94 ID:AIfn7Ozx0
まどか視点

別の日

今日は私と京一郎君のデートの日

京一郎「あいつも退学になったし、これでずっと一緒だね。」

まどか「うん。」

京一郎「まどかちゃん、大好きだよ。」

まどか「私も京一郎君のこと大好き。」

怪異の物語第1シーズン 終わり

608: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 22:58:19.95 ID:0BGKn1wZ0
第17話 怪異悲劇少年ゆうき☆ファイナル

そしてある日

孤児院

家政婦「中沢祐樹さん、お友達からお電話です。」

中沢「誰?」

家政婦「鹿目まどかという方です」

なぜまどかから?
まどかからの電話、ちょっと前なら喜んで出たけど今は話したくない・・・。

中沢「いないって言ってよ」

家政婦「『いないって言ってよ』と仰っております。」

・・・
まどか「いないって言ってよと仰っております、だって。じゃあいるってことじゃん、バカだね中沢の奴ww。」
・・・

中沢「ちょっとなんてこと言うんだ!」

この家政婦も何を考えているのかわからない。

中沢「わかったよ、俺が出る。」

中沢「もしもし」

まどか「中沢君?私はあんたと話したくないんで、今京一郎君に代わるから。」

京一郎「明日学校が終わったら、まどかの好きな漫画買ってほしいんだけど。」

中沢「そんなの自分で買えよ。俺、あまりお金持ってないし。」

京一郎「誰が金払えって言った?」

中沢「どういうこと?」

京一郎「払わないで帰っちゃえばいいんだよ。」

中沢「万引きってこと?」

京一郎「バレなきゃ犯罪じゃないんだよ」

中沢「でも、明日俺用事あるんだ。」

京一郎「逃げたらどうなるかわかってんだろうな?」

そこで電話を切られた。

609: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 22:59:04.96 ID:0BGKn1wZ0
だが俺は逃げた。京一郎からは酷い仕打ちを受けたけど。
実際に万引きをしてたらどうなってたかと思うと、それよりマシだ。

俺はクリスマスもお正月も一人ぼっち。毎日泣いて過ごしてた。

610: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 22:59:52.42 ID:0BGKn1wZ0
・・・
幼稚園のころ

祐樹「ねえ、ここ僕がいつも遊んでた場所なんだけど。」

まどか「そうなの?私もここでよく遊んでたんだけど」

祐樹「なんだよ。僕の場所とって」

まどか「そんなこと言ったって。」

祐樹「じゃあ僕と一緒に遊んでくれるなら、ここにいていい。」

まどか「本当?」

祐樹「うん」

まどか「私もあまり友達いないから嬉しいな」

まどか「私、鹿目まどか。あなたは?」

祐樹「僕は斎藤祐樹。」

まどか「じゃあ祐樹君って呼んでいい」

祐樹「うん」

あのときは父が家を出ていく直前だった。

幼稚園のころから小学校1年生のころまで、よく遊んでいた。
それぞれ別の幼稚園で、小学校は同じところに通ったが別のクラスだった。

しかし小学校1年生のとき、母の仕事の都合で引っ越し、転校することになった。

611: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:01:27.74 ID:0BGKn1wZ0
祐樹「転校することになったんだ。」

まどか「そうなんだ。」

まどか「お別れだね。」

祐樹「また会えるよ。だって君は、僕の最高の友達なんだから。」

まどか「そうだね。」

祐樹「さよならは言わないよ。」

まどか「じゃあ私も言わない。」

祐樹「またきっとどこかで」

・・・
それからは前にも言ったように、小学校4年生のとき、母がある白血病の女の子のドナーになった。
それがあのまどかだった。

実は小学校6年生の終わりにも偶然再会した。
事あるごとによく会っていた。

高校に入って初めて同じクラスになり、より近い存在になった。

612: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:02:49.89 ID:0BGKn1wZ0
・・・
正月明け 1月上旬

京一郎「別れてくれ」

まどか「え?」

京一郎「元々女子に好かれてるけど俺は誰かと付き合う気とかないから、寄ってこないようにお前と付き合ってたフリしてただけなんだ。」

京一郎「でもそれも今日で終わりだ。代わりはいくらでもいるからね。」

まどか「京一郎君、私のこと嫌いになっちゃったの?」

京一郎「だからもともと好きじゃなかたったんだよ。付き合うフリをしてただけだからな。」

まどか「そんな・・・」

613: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:05:38.96 ID:0BGKn1wZ0
・・・
中沢「まどか、こんなところでどうしたんだ?」

まどか「私、京一郎君にフラれちゃったんだ。」

中沢「え?」

まどか「もともと好きじゃなかったって。女子が寄ってこないように付き合ってたフリをしてただけだって。」

中沢「そう、なのか」

まどか「祐樹君、私のこと恨んでるよね?」

まどか「そりゃそうだよね。あんなに酷いことをしたんだから。」

まどか「私のこと嫌いになっちゃったよね。」

まどか「自分で傷ついて、大切な友達まで傷つけて。」

まどか「私、本当バカだよ。」

中沢「恨んでないって言ったら嘘になるけど、別に嫌いになんかなってないよ。」

まどか「ねえ1人にさせてよ」

まどか「今は1人で泣きたい。」

中沢「・・・」

中沢「俺は女の子が泣いてるのを放っておけないよ」

まどか「ほっといてよ」

まどか「失恋した女の子の気持ちなんてあなたには分からないでしょ」


中沢「1人で泣いてちゃダメだよ」

中沢「そんなのものすごい悲しいんだから。俺がよく知ってるんだよ。」

まどか「ちょっと前までいじめてた人の前なんかで泣けるわけないでしょ。」

まどか「あなたが離れてくれないなら、私がどっか行く。」

614: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:06:28.43 ID:0BGKn1wZ0
まどか視点
私は、それから何日かは1人で座り込んで泣いていた。まるでかつての中沢君のように。

・・・
京一郎君のこと、大好きだったのにな。
彼は私のことなんか、遊びにしか思ってなかった。
ラブラブだと思ってた私がバカだった。

もう中沢君が私のことを好きでいてくれるわけがない。顔も見たくないだろう。
京一郎君とあんないじめをしてたんだから。
中沢君にまで嫌われた。

私は何もかも失ったんだ。
私って、ほんとバカ。

まどか「うえーん」

私は一人で泣き続けた。

615: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:13:08.27 ID:0BGKn1wZ0
・・・
数日後

中沢「やっと見つけた。まどか。」

中沢「お前さ、いつまで俺のこと避けてるのかな?」

まどか「悪いね。手間かけさせちゃって。」

中沢「避けられてても、俺の大切な人が泣いてるのにほっておけないよ。」

まどか「大切な人?私のことが?私、あなたをいじめたって言うのに。」

中沢「いじめられたのは辛かったけどさ、嫌いになることなんてできないよ。」

中沢「初めて好きになった女の子だったから。」

中沢「それに今のまどかを見てると、かつての俺みたいで余計にほっとけない。」

中沢「俺もこないだ失恋したんだよな。好きな子に告白してフラれた。」

中沢「その好きな子が今俺の目の前にいる子ってわけなんだけど。」

まどか「う・・・」

中沢「俺にも君の気持ちはわかるよ。」

中沢「俺はまどかとまた友達になりたい。まどかに幸せになってもらいたい。」

中沢「だからもう泣かないで。」

まどか「・・・それ前に私が言った台詞。」

中沢「いや、違うな。」

中沢「泣くなっていうのは今のまどかには辛いだろう。」

中沢「一人で泣いてちゃダメだよ。まどかには俺がいるんだから。」

中沢「だから泣いてもいいから、せめて人前で泣こうよ。」

616: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:14:02.24 ID:0BGKn1wZ0
中沢「ほーら、悲しいの、辛いの、飛んでけー。涙と一緒に、流れてっちゃえ。」

まるで小さい子をあやすような中沢君

中沢「いっぱい泣いて、泣いて、泣きやんだら、またいつものまどかに戻ってね。」

中沢「明るくて、優しくて、いつも笑ってて、俺が大好きなまどかに。」

まどか「う、うえーん。」

私は中沢君の胸で泣いた。
中沢君は私の頭を撫でてくれた。
中沢君に慰めてもらえるのがこんなに心地よかったなんて。

まどか「今までごめん。そして、ありがとう。」

まどか「私、中沢君が友達でよかった。」

中沢「泣き止んだ?」

まどか「うん、私もう泣かないよ。」

まどか「中沢君の前ではいつも笑顔でいる。」

中沢「いつものまどかだね。」

中沢「できれば前みたいに名前で呼んでほしいな。」

まどか「そうだね。祐樹君。」

中沢「なあ、俺は昔、幼稚園くらいのころ一度まどかに会ってるんだよ。」

まどか「うん。最初はわからなかったけど、私も思い出した。」

まどか「私たち、ずっと前から友達だったんだね。」

617: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:18:30.45 ID:0BGKn1wZ0
・・・
そのころだった

中沢母「祐樹」

中沢「お母さん!?」

中沢「お母さんの幽霊?」

中沢母「いや、そもそもこれはあんたの夢の中だから」

中沢「なんだ夢か。それ先に行っちゃうと夢オチにならないけど。」

中沢母「まあいいじゃない。」

中沢母「ここに現れたのはあんたの相談に乗りたいな、って思って。」

中沢「そうか。俺、今好きな子がいるんだ。」

中沢母「そうなの。」

中沢「一度告白してフラれたんだけど、その子付き合ってた彼氏にフラれたって。」

中沢「俺はその子のこと慰めてあげて、今ちょっぴり前より仲良くなれたかなって。」

中沢「その子、今度は俺のこと好きになってくれるかな。」

中沢母「そうね。また告白すればいいじゃない。」

中沢「え?」

中沢母「きっとその子、祐樹への好感度がアップしてると思うよ。」

中沢母「思い切って今、祐樹から告白するのよ。」

中沢「うん。わかったよ。」

中沢「お母さん。」

中沢「お母さんがドナーになって助けたあの白血病の女の子、今の俺の片思いの相手なんだ。」

中沢母「そう。天から見てたから知ってたわ。」

618: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:23:09.49 ID:0BGKn1wZ0
中沢姉「祐樹、久しぶり。」

中沢「お姉ちゃん?」

中沢姉「祐樹、今好きな女の子がいるんだね。」

中沢「うん。」

中沢姉「前は私のことが大好きって言ってたのに、なんか寂しいな。」

中沢姉「まあ仕方ないか。」

中沢「今でもお姉ちゃんのこと好きだよ。」

中沢姉「そう。ありがとう。」

中沢姉「その子のことが好きなら、やっぱ祐樹の方から告白するべきじゃないかな。」

中沢「そうだよね。俺頑張る。」

この夢を見た翌日、俺はまどかに告白することを決めた。

619: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:24:05.18 ID:0BGKn1wZ0
・・・
まどか「あの、マミさん。」

まどか「今度のバレンタインに、私の好きな人にチョコを渡して告白しようと思うんです。」

まどか「今回は2回目なので1人で作れるかな、って思うんですけど、またマミさんのアドバイスを聞こうと思って。」

マミ「そうね。鹿目さんもお菓子作りは上手になったし、もう私からアドバイスできることは何もないと思うわ。」

マミ「ちなみにあげる相手、鹿目さんの好きな人は、・・・多分あの人よね。中沢君。」

まどか「うん。」


まどか「マミさんは好きな子には自分から告白するタイプですか?それとも告白されたい方ですか?」

マミ「私は、告白されたい方かな。」

まどか「やっぱりマミさんも告白されたい方なんですね。」

まどか「クラスの女子のほとんどがそうだったな。告白は男子からするもんだって。」

まどか「私は自分から告白するタイプですよ。」

まどか「だって幸せは自分でつかまなくっちゃ!」

まどか「中二のバレンタインで、初恋の人に告白してフラれて、それ以来ちょっと告白するの怖くなった気もしますけど。」

まどか「でも今回はフラれてもいいかな、って思ってるっていうか。」

まどか「とにかく彼に思いを伝えたいんです!」

620: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:26:29.72 ID:0BGKn1wZ0
マミ「中沢君には家族はいないのよね。」

まどか「はい。今生きてる彼の肉親は、魔術師になったお父さん。」

まどか「夏に諏訪京太郎とグルで、タツヤにナイトメアをかけた、斎藤翔って人。」

まどか「今となってはその人も祐樹君にとっては家族ではないんだけど。」

マミ「そうね。」

マミ「結婚しちゃえばいいじゃない。」

まどか「え?」

マミ「鹿目さんが中沢君と結婚しちゃえばいいじゃない。」

マミ「そうすれば中沢君が一度失って、ずっと手に入らなかった家族を持つことができるじゃない。」

まどか「結婚・・・だなんて」

マミ「いいアイデアだと思うけどね。中沢君のお母さんに命をもらった恩返しとしては丁度いいんじゃないかしら。」

まどか「祐樹君の気持ちってのがあるでしょ」

マミ「そりゃあるでしょう。」

マミ「多分中沢君は鹿目さんが結婚してくれたら嬉しいと思うわ。」

まどか「そうなのかな」

マミ「鹿目さんの気持ちはどうなの?」

まどか「私の気持ち?」

マミ「鹿目さんは、中沢君のこと好きなんだよね?」

マミ「鹿目さんは、中沢君に恋してるんだよね?」

まどか「はい。私は祐樹君に恋してる。」

まどか「祐樹君のお嫁さんになれたら嬉しいな、って思ってる。」

621: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:27:40.62 ID:0BGKn1wZ0
・・・
2月14日

中沢(今日だ。今日しかない。)

今日、俺はまどかに告白することを決めた。

放課後

まどか「祐樹君に言いたいことがあるの。」

中沢「俺もまどかに言いたいことがあって来た。」

中沢「俺はちゃんと告白しようと思って」

まどか「私に告白させて」

中沢「いや、告白は男からするもんだろ。」

まどか「今回は私が言いたいの。今日はあの日だし、渡すものがあるから。」

中沢「そうか。じゃあ言って。」

まどか「私は、祐樹君をお母さんが自分の命を救ってくれた恩人だと思ってて、好きだとは思わなかったみたい。」

まどか「というより、好き以上の大切な存在だった。」

まどか「京一郎君に恋したことで、祐樹君への気持ちを忘れかけてた。」

まどか「でもやっと気づいたの。私は祐樹君のことが大好きなんだって。」

まどか「まあ泣いてるところを慰められて惚れちゃったってのもあるかもしれないけど。」

まどか「祐樹君・・・」

まどか「私、祐樹君のことが好きです。友達としてじゃなくて、一人の男の子として、あなたのことが好きです。」

まどか「これが、私の気持ち。本命チョコ。」

私はチョコを渡した。

まどか「祐樹君の言おうとしてたこと聞きたいな。」

中沢「うん。」

622: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:30:30.39 ID:0BGKn1wZ0
中沢「好きな子にこんな告白されて、俺は幸せだよ。」

中沢「俺は、まどかのことが好き。友達としても、一人の女の子としても、君のことが好きだ。」

中沢「俺と付き合ってくれる?」

まどか「わたし・・・、かわいくないし、●●●●小さいし、なりそこないの魔法少女で、痛い腐女子だけど・・・」

まどか「こんな私が彼女でよかったら、喜んで。」


中沢「夢みたいだ。まどかが俺の恋人なんて。」

まどか「夢じゃないよ。」

中沢「ぐす・・・」

中沢「ダメだな俺。まどかの前では泣かないって決めたのに。」

この日、お互いに告白した。

623: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:33:23.02 ID:0BGKn1wZ0
まどか「祐樹君、私のどんなとこが好き?」

中沢「全部好きだ。嫌いなところはない。」

中沢「まあ強いてあげるなら、かわいいとこ、優しいとこ、俺が困ったとき助けてくれる天使みたいなとこ。」

まどか「かわいいかな?」

中沢「まどかは十分かわいいよ。」

中沢「女子は胸の大きさとか気にするものなの?」

まどか「うーん、近くにマミさんがいるからかな。」

中沢「俺は胸が小さくても別にいいと思ってるし。」

まどか「それならよかった。ありがとう。」

中沢「まどかは俺のどんなとこが好き?」

まどか「かっこいいとこ、優しいとこ、私が悲しいときに慰めてくれる王子様みたいなとこ。」

中沢「嬉しいよ。ありがとう。」

まどか「あの・・・、祐樹君が私のこと以上に、私は祐樹君のことが好きなの。」

624: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/05(火) 23:34:19.07 ID:0BGKn1wZ0
まどか「私は、祐樹君のお嫁さんになりたいって、思うくらいに大好き。」

中沢「え?」

まどか「いじめてきたお詫びとか、祐樹君のお母さんに命をもらった恩返しとか、祐樹君に家族がいないから同情ってわけじゃないんだけど・・・」

まどか「私は祐樹君の家族になりたいな、って。」

中沢「ちょっと大胆すぎるよ。」

中沢「まだ俺にはそういう覚悟とか、君を幸せにしてあげられる自信がない。」

中沢「だから、俺にまどかを幸せにしてあげられる自信がついたら、そのときは俺から言いたい。」


マミ「それからは中沢君とよくデートに行ってるの?」

まどか「はい。」

マミ「なんか美樹さんとか鹿目さん周りの人に彼氏ができて、私置いてかれてる気分。」

まどか「大丈夫ですよ。きっとマミさんにも・・・。」

まどか「1つアドバイスすることがあるとすれば、やっぱり自分から告白しなきゃダメですよ。」

さやか「そういうまどかも前に中沢君に告白されてたよね。あと諏訪君にも。」

まどか「それはそうだけど。」

おわり