1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:15:05.16 ID:w/qBwGrl0
唯「どうしてくれようか」


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7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:20:25.43 ID:w/qBwGrl0
まずは家事全般を憂に押し付けてストレスを溜めてやろう。
憂はそのストレスで老けて、髪も薄くなり、果ては鬱病とか何かそんな病気的なものにかかるのだ。
ざまあみろ。

さーて、手始めに料理中の憂の横でゴロゴロしてやるか。

唯「ごろごろ~♪」

憂「お姉ちゃん、料理の邪魔だよ」

くくく、イライラするといい。
ストレスよ、溜まれ。

唯「ごろごろ~♪」

憂「もう!お姉ちゃんたら手伝いもしないでふざけてばっかり!」

憂(そんなところが可愛いんだけど///)

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:25:56.65 ID:w/qBwGrl0
憂「ふんふんふーん♪」トントントン

鼻歌まじりに料理だと?
本当はイライラしているくせに、強がりやがって。

唯「ごろご・・・ろ・・・」

くっ、ゴロゴロするのも疲れてきた。
台所から撤退する。

唯「憂の良妻賢母ー!お料理上手ー!」

憂「ありがとうお姉ちゃん///」

捨て台詞で憂を貶してやった。
ざまあみろ。

ところで良妻賢母ってどういう意味?


11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:30:25.79 ID:w/qBwGrl0
せんべいを食べながらどうやって憂に嫌がらせをするか考える。

唯「うい~!」

憂「なあにお姉ちゃん」

唯「アイス~アイス~」

憂「もう!アイスはご飯食べてから!」

バカめ。
そういうと思っていた。
だが、ここで引き下がるわけにはいかない。

唯「わかったよ~・・・」

なんてことだ、何も思いつかなかった。
ちくしょう。



13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:36:11.88 ID:w/qBwGrl0
憂の正論にはいつもイライラする。
時々は間違ったことを言って欲しいものだ。

憂「お姉ちゃん、ご飯できたから運んでー」

唯「ぐー・・・zzz」

寝たフリをして仕事を全部憂に押し付けてやる。
こんな作戦を咄嗟に思いつくなんて、
私天才。

憂(ふふ、なんでかしらないけどお姉ちゃんたら寝たふりしてる。かわいい///)

唯「くかー・・・」チラ

ニヤニヤしてる。
きっとイライラして頭がおかしくなったに違いない。
ざまあみろ。


18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 18:58:34.42 ID:w/qBwGrl0
憂「ほら、お姉ちゃん起きて」ダッコ

唯「あうー・・・」

妹なら妹らしく姉のためにキリキリ働け。

憂「お姉ちゃんはご飯よそってね」

ピコーン。
電球が頭の上で光った。
くくく、憂のご飯を少なくよそってやる。
栄養失調で倒れるといい。
ざまあみろ。

憂「あれ?私のご飯これだけ?」

唯(くく)「そうだよー少なかった?」

憂「んーん。そんなことないよ」

憂(昨日、ダイエットしてるって言ったから気を使ってくれたのかな。ありがとお姉ちゃん///)

21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:09:37.16 ID:w/qBwGrl0
憂「お姉ちゃーん。お風呂沸いたよー」

唯「はーい。すぐはい・・・」

唯「!」

またまた電球が光った。
やはり私は天才だ。

唯「ういー、たまには一緒にお風呂入ろうよー」

憂「えー、私達もう子供じゃないんだよー」

唯「いいじゃーん、憂の背中流してあげるからさ!」

憂「本当!?じゃあ、一緒に入っちゃおうかな・・・///」

くくく。


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:16:47.62 ID:w/qBwGrl0
今回の作戦はこうだ。
憂の背中をこれでもかというほど擦り、まっかっかにしてやるのだ!
きっと、服を着るとさらに痛みが増すことだろう。
ざまあみろ。

唯「ういー、早く早く!」

憂「お姉ちゃんたら張り切っちゃって」

唯「はやくタオルどけて!」

ズルル

憂「あんっ・・・恥ずかしいよぅ///」

可愛いなあもう!


30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:33:04.37 ID:w/qBwGrl0
唯「ほらほらー、背中向けて。ごしごししてあげるから」

憂「ふふ、じゃあお願いしようかな」

憂の白くて綺麗な背中が向けられる。
女の私でも嫉妬してしまうほどスベスベもちもちだ。

しかし数分後、この綺麗な背中は私の手とアカスリによって蹂躙され、無残な姿を晒すことになるだろう。
ざまあみろ。

唯「じゃ、じゃあ行くよ」

憂「お願いね、お姉ちゃん」

唯「ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ」


32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:39:58.46 ID:w/qBwGrl0
憂「あ~、そこそこ。気持ちいい・・・んっ」

唯「ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ」

くくく・・・。
アカスリに醜く●●れるがいい。

憂「お姉ちゃん、そこもうちょっと強く」

唯「えっ?わ、わかったよー」

くっ・・・
これ以上強く擦れだと?
このままでは私の腕が持たない。

唯「ゴシゴシ・・・ゴシ・・・」

憂「お姉ちゃん疲れちゃったの?変わろうっか?」

ちくしょう。


37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 19:52:00.32 ID:w/qBwGrl0
憂「はい、背中向けてー」

唯「はーい」

憂「ゴシゴシ」

ふん、なかなか気持ちいいではないか。
褒めてやろう。

憂「かゆいところない?」

唯「ん~、真ん中当たりかな」

憂「ここ?」ゴシゴシ

唯「んふふ、くすぐったいよういー」

憂「ふふ、えいえい///」ゴシゴシコチョコチョ

唯「ひゃあん!」

憂の野郎、私になんの恨みがあるというのか。
この恨み、晴らさでおくべきか。


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:25:24.34 ID:w/qBwGrl0
唯「ひどいよ、ういー」

憂「ふふ、ごめんごめん」

何がごめん、だ。
心にもないことを言いやがって。

憂「ほらお姉ちゃん、背中だけじゃなくて全部洗ってあげるから。バンザーイして」

くっ・・・
子供扱いして。

憂「ほらほら、バンザーイ」

唯「バンザーイ」


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:35:38.42 ID:w/qBwGrl0
私に嫌がらせをしようと言うのか。
望むところだ。

憂「ゴシゴシ」

唯「くっ・・・」

くすぐったいが、ここは我慢。
笑ってしまうと憂を喜ばせることになるからだ。

憂「お姉ちゃんの肌綺麗だねー」

お世辞を言って私を油断させる気か?
腹黒い妹である。
だがその手には乗らない。

唯「そんなことないよー。憂のほうが綺麗だよ?」

憂「ありがと、お姉ちゃん///」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:50:41.73 ID:w/qBwGrl0
憂「ゴシゴシ」

唯「い、痛い痛い!」

憂「お姉ちゃん!?」

唯「強く擦りすぎだよ、うい~・・・」

憂「ご、ごめんね。私いつもこれくらいの強さで擦るから・・・」

赤くなった。
ヒリヒリする。
ちくしょう。

まさか、初めからこのつもりで・・・?
とてつもない妹である。


70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 21:58:53.19 ID:w/qBwGrl0
唯「うー・・・」

憂「お姉ちゃん大丈夫・・・?本当にごめんね・・・」

服が擦れて余計に痛い。
まさか私が立てた作戦を憂に逆手にとられるとは・・・
どこで情報が漏れたのか。

憂「お詫びにお風呂上りのアイス2つ食べていいよ。私の分もあげるね」

唯「本当!?2つ食べていいの!?」

憂「ふふ、特別だよ」

唯「わーい、憂太っ腹ー」

終わりよければなんとやら。


73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:11:36.13 ID:w/qBwGrl0
唯「ペロ 」

憂「ジー」

唯「・・・」

憂が私を睨んでくる。
一体、なんのつもりだ。
私を石化しようと言うのか。

憂「お姉ちゃん、アイスおいしい?」

唯「おいしいよ、うい~」

憂「そ。良かった」

憂(アイス舐めてるお姉ちゃんかわいいなぁ///)

唯「ペロ 」


76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:25:25.09 ID:w/qBwGrl0
とてつもない作戦を思いついた。
やはり私は天才だった。
頭脳とギターの才能、天は私に二物を与えたのだ。

唯「ういー、一緒に寝てもいい?」

憂「一緒に?別にいいけど、今日はどうしたの?」

唯「何が~?」

憂「お風呂も一緒だったし、今日のお姉ちゃんは甘えんぼさんだねっ」

唯「えへへ~」

能天気な妹だ。
この先、地獄のような苦しみが待っているとも知らずに・・・
くく。


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:37:21.58 ID:w/qBwGrl0
今回の作戦はこうだ。
憂が寝静まったころ、憂の布団を剥ぎ取る。
するとどうだろう。
次の日、目が覚めた憂は晴れて風邪を引いているわけである。
ざまあみろ。

唯「・・・」

ダメだ!
お母さんもお父さんも旅行で外出中なのに憂が風邪を引いたら、一体誰が家事をするのだ。
風邪を引いた憂はずっと休んでいられるわけだし、
損をするのは私ではないか。

唯「・・・」ゴソゴソ

憂「ちょっとお姉ちゃん。くっつきすぎだよ~」

唯「・・・」ダキッ

憂に抱きついて寝苦しい夜を過ごさせることにした。
ざまあみろ。

憂「もう///甘えんぼさん」


91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 22:51:23.97 ID:w/qBwGrl0
唯「ぷにぷに~」

憂「ひゃん!お姉ちゃんどこ触って・・・!」

くっ・・・
妹のくせに姉の私より●●●●が大きいなんて・・・
羨ま・・・いや、むかつく。

憂「お返しだよ~!えいっ」

唯「ふぁ!?」

憂「ぺたぺた~」

唯「ひ、ひどいよ憂!」

憂「ふふふ。お姉ちゃん知ってる?●●●●て誰かに揉まれると大きくな」

~省略されました~


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:02:40.76 ID:w/qBwGrl0
憂「お姉ちゃん朝だよー」

唯「んん・・・ふぁ~い・・・」

昨日は夜中までじゃれ合っていたせいで、若干寝不足だ。
体が重い。
でも、なぜか憂は元気いっぱいだ。
ちくしょう。

今日は放課後部活がある。
りっちゃんと憂への嫌がらせの方法を考えよう。
くくく。

憂「お姉ちゃーん、早くしないと遅刻するよー?」

唯「はーい、今行くよー」


103 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/25(日) 23:11:49.93 ID:w/qBwGrl0
放課後、音楽室

律「憂ちゃんに嫌がらせをしたいって?」

唯「うん!」ふんす

澪「それは穏やかじゃないな。憂ちゃんと何かあったの?」

唯「実は・・・私、毎日憂に嫌がらせを受けてるんだ・・・だから復讐したいんだ!」

梓「まさか。唯先輩大好きっ子の憂に限ってそんなことあるわけないですよ」

紬「具体的にはどんなことをされるの?」

唯「えーっと、えーっと・・・」

咄嗟に思いつかない。
ちくしょう。


120 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:12:32.91 ID:YEyb94Hq0
唯「だからえっと・・・そうだ!憂に家事全般の実権を握られてるんだよ!」

律「はい?」

唯「お姉ちゃんは危なっかしくて包丁持たせられないとかわけのわからない理由で料理もさえてくれないんだ!」

澪(まあ、かなり正論だけど)

唯「私いつもご飯よそうだけなんだよ!?これってひどいよね!」

梓(憂は相変わらず姉想いだな)

唯「それと昨日、憂と一緒にお風呂に入って背中流してもらったんだけど、憂ったらすごい力で擦ってくるんだよ!
  いや~あれは私に対する憎しみがこもっていたね」

紬「仲いいね」


122 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:22:43.70 ID:YEyb94Hq0
律「つまり・・・一体何なんだ?」

唯「うう・・・」ポロポロ

唯「だってだって、憂ったら私の妹なのにすごくしっかりしてて、いい子であんなに可愛くて・・・これじゃあ私の立場がないんだよ~・・・」ポロポロ

澪「い、意味がわからない・・・」

唯「うわーん!」ポロポロ

律「なるほどな、話は大体わかった。私にいい考えがある」

唯「本当!?」ペカー


129 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:41:54.01 ID:YEyb94Hq0
律「今日一日、憂ちゃんの仕事を全て奪ってやるんだ」

唯「奪う?それに何の意味があるの?」

律「唯はバカだな。憂ちゃんが家事の実権を握ってるってことは、家事が大好きってことだろ?」

唯「ふむふむ、なるほど」メモメモ

律「家事を奪われた憂ちゃんはどうなる?きっと何もやる気が起きずゴロゴロするしかないだろう。働き者の憂ちゃんには相当な苦痛になるはずだ」

唯「た、確かに・・・!」

律「後はまた一緒に風呂に入って背中流した後熱いお湯をぶっかけてやるとか、マッサージして強く揉むとか、憂ちゃんが嫌がりそうなことをしてやれ」

唯「り、りっちゃんすげー!さすが桜高一のワル!」

律「なっはっは。褒めるな褒めるな」


139 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 00:53:45.06 ID:YEyb94Hq0
梓「それって・・・」

紬「結局憂ちゃんの手伝いをしてるだけじゃあ・・・」

律「しっ!いいんだよ。豚もおだてれりゃ木に登るって言うだろ?」

澪「なるほど・・・」

律「それに本人はえらく乗り気だしな」





唯「ふっふっふ、憂の泣き顔が目に浮かぶ~!」


143 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:09:15.98 ID:YEyb94Hq0
唯「それじゃあさっそく、夕飯の材料でも買ってこようっと!みんな、また明日ね!」ダダダ

梓「ええ!?唯先輩練習は!?」

梓「行っちゃった・・・」

律「まあ、今日くらいいいだろ」

澪「明日には仲のいい姉妹に戻ってればいいな」

律「元から仲いいだろ。今よりもっと仲良くなればいいんだよ」

紬「そうね」

「・・・」

梓(もう出番終わりか)

澪(早かったな)


147 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:14:30.22 ID:YEyb94Hq0
くくく。
スーパーに来てやった。
今日は憂が嫌いな料理をご馳走してやる。
ざまあみろ。

憂が嫌いな料理、憂が嫌いな料理・・・
ちくしょう、わからない。

とりあえず、憂がカレーを嫌いなことを願ってカレーを作ることにした。
簡単だしね。

憂「あれー?お姉ちゃんこんなところでどうしたの?」

唯「!」

ラスボスとのエンカウントはまだ早いよー!


159 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:33:28.23 ID:YEyb94Hq0
唯「うい~、今日は私が夕飯作るよー」

憂「ええ!?お姉ちゃんには無理だよぉ・・・包丁とか危ないし・・・」

ほらきた。
憂は今までそうやって家事を独り占めしてきたのだ。
絶対に許さない。

唯「大丈夫大丈夫!調理実習の時、先生に褒められたんだよ!唯ちゃんが包丁を持ったら目を離せないねーって。
  それほどすごい包丁捌きなんだよー」

憂「そうなんだすごいね!」

憂(先生、心中お察しします)

164 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 01:46:21.58 ID:YEyb94Hq0
憂「じゃあ今回は私が夕飯を作るから、お姉ちゃんには3年後くらいにお願いしようかな」

唯「ぶー、今日作るの!」

憂「じゃあ2年後!それまで私がお料理教えるから。ね、いいでしょ?」

唯「今日ったら今日!」

憂「じゃあせめて来年から本気出そう?ね?」

なんということだ。
りっちゃんの言う通りだ。
憂から家事を奪ったら相当な苦痛になるようだ。

唯「今日は私がカレーを作ります!憂はゴロゴロしてていいから」

憂(心配でゴロゴロどころじゃないよ~・・・)



261 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 18:29:46.11 ID:YEyb94Hq0
唯「ふんふんふーん♪」

唯「にんじーん」

憂「オッケー」

唯「じゃがいもー」

憂「はいはーい」

唯「お肉ー」

憂「うんうん」

唯「レーズンパンー」

憂「?」(夜食?)


264 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 18:37:37.85 ID:YEyb94Hq0
唯「カレー作るよ!」

憂(大丈夫かなぁ・・・)オロオロ

唯「まずはにんじんの皮を剥く・・・?にんじんて皮あったの?」

憂「お姉ちゃん、やっぱり私がやるよぉ・・・」

憂は仕事を奪われて涙目だ。
ざまあみろ。

唯「いいからいいから!憂はゴロゴロしてて!」

唯「これが皮むき器か~。これをにんじんにあてて・・・」

唯「あ、あれ?」ツルツル

唯「あ、反対だった。えへへ」

憂「・・・」

268 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 18:42:24.42 ID:YEyb94Hq0
唯「お、お、おお・・・」ヨタヨタ、ムキムキ

憂(ああ、手が近い・・・あれじゃあ指切っちゃう・・・)

唯「慣れればこんなの簡単簡単!へへ」ムキムキ

憂(にんじんから目を離しちゃダメだよぉ・・・)

テレビ「わー」

唯「あ~!岩隈が打たれちゃった~・・・」ムキムキ

憂「や、やっぱりダメー!!!!!!!」ダキッ

唯「!?」

269 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 18:50:50.99 ID:YEyb94Hq0
憂「お姉ちゃんの後ろにつくから私に合わせて手を動かしてね」

唯「うう・・・やり難い」

背中に胸を当ててくるのは私への当て付けか?
ちくしょう。

憂「優しくやれば薄く剥けるんだよ、ほらね?」シャリシャリ

唯「おお~!さすがう・・・」

いけないいけない。
感心してる場合じゃない。

唯「もう一人でできるよぉ。憂は野球でも見てて」

憂「ダーメ。お姉ちゃんとこうやってる方が楽しいもん///」


273 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 19:19:15.64 ID:pEYAYdHdO

憂「ジャガイモは皮剥くの難しいから私がやるね」

唯「む~…あれ?憂は皮剥き器使わないの?」

憂「私は包丁でできるから」

憂「ほら」シャリシャリ

唯「おおー!皮がペラペラだ!すごーい!」

憂「えへへ、すごいでしょー」

唯「もっとやって、もっとやって!」

憂「ふふ、いいよー」

~~~

ブブブ

唯「あ、りっちゃんからメールだー」

律『憂ちゃんから仕事奪ってるかー?』

ちくしょう。


291 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 20:43:08.57 ID:pEYAYdHdO
唯「もう!私がやるって言ったでしょー!」

憂「ええ!?さっきはもっとやってって…」

唯「いいから憂はあっち行ってて~!」

憂「わ、わかったよぅ」(今日のお姉ちゃん、どうしちゃったんだろ?)

くくく。
憂の口から火を吐くようなから~いカレーを作ってやる。
ざまあみろ。

唯「…」

辛いカレー作ったら私も食べられないじゃん。
甘くするしかない
ちくしょう。


294 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 20:49:05.41 ID:pEYAYdHdO
唯「後は肉を少し炒めて野菜と一緒に煮る…と」

唯「ふむふむ」

憂(ふふ、あんな熱心なお姉ちゃん見るの久しぶりだな。お姉ちゃんかわいい///)

唯「ん?」

憂「おっと…」ササッ

唯「?ふふふーん♪」

憂(きっと、いつも私に家事をやらせて、悪いと思ってるんだろうな。だから急に料理するなんて言ったんだね。ありがと、お姉ちゃん)

くくく。
今頃憂はすることがなくて頭を悩ませているに違いない。
さすがりっちゃん。
桜高一のワルは伊達じゃない。


298 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 20:58:50.91 ID:pEYAYdHdO
唯「よーし!後は煮たつのを待つだけだー!」

唯「っと、トイレトイレ」タタタ

憂「…」ササッ、カパ

憂「お姉ちゃん…カレールー足りないよ…」

憂(ちょっと甘すぎるからスパイスを入れてっと…)

カチャカチャ、グツグツ

憂「ズズッ。うん、美味しい」

憂「お姉ちゃんに見つかる前に隠れないと…」ササッ

唯「ふんふんふーん♪さーて、味見してみようっと」

唯「ペロッ。うまい!」

憂(ふふ、良かったねお姉ちゃん♪)



304 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 21:15:58.42 ID:pEYAYdHdO
唯「お皿お皿~」

唯「お、お、あわわわ…」カタカタ

憂(お、お姉ちゃん…)ハラハラ

ツル、ガシャーン!

唯「ぎゃあああああ!」

憂「お姉ちゃん!」

唯「う、うい~…」

憂「お姉ちゃんは危ないからあっちに行ってて。私が片付けるから」

唯「でもでも、今日は私が…」ヒョイ

唯「いたっ!」

憂「!」

憂「危ないからあっち行ってってば!」

唯「…」シュン

唯「はい…」トボトボ


313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 21:33:40.38 ID:pEYAYdHdO
唯「…」シュン…

憂「お姉ちゃーん、ご飯だよー」

唯「…」シクシク

憂「…」

憂「さっきはごめんね、大きい声出して…」

唯「ん…」

憂「ほらほら、カレー食べよ!パクッ。ん!美味しい!」

唯「本当…?」

憂「本当だよ。ほら、アーン」

唯「…」

憂「ほらほら」クイクイ

唯「パクッ、モグモグ。うまい!」

憂「流石お姉ちゃんだね。料理も上手だよ」

唯「えへへ…///」


316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 21:46:58.95 ID:pEYAYdHdO
ピンポーン

憂「ん?お客さんだ」

唯「こんな時間に誰だろ?」

憂「私、見てくるね」

ガチャ

律「ういっす!」

唯「あー、りっちゃん!こんな夜にどうしたの?」

律「唯の料理を味見してやろうと思ってさ~」

憂「今日のカレーはお姉ちゃんの力作ですよ」

唯「へへ、めちゃくちゃ上手くできたんだー」

律(おおかた、憂ちゃんのフォローで上手くできたんだろうけど、そんなこと言ったら野暮だな)

律「どれどれー、パクッ。んん、うまいな!」

唯「えへへ」

憂「良かったね、お姉ちゃん!」

320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 21:58:14.72 ID:pEYAYdHdO
律「ハハハ、そっかあ!皿割って怒られたのか~」

唯「うん…」

憂「わ、私は別に怒ってないですよ。ただ危なかったから…」

律「まぁ、唯は何かと危なっかしいから。ところで唯、皿洗いしなくていいのか?」

唯「おお、そうだった!」

憂「?」

憂「今日のお姉ちゃん、なぜか家事をやりたがるんです。部活で何かあったんですか?」

律「実は今日音楽室で…」


328 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 22:23:03.99 ID:pEYAYdHdO
律「憂ちゃんが可愛くていい子だから私の立場がないって言い出してな」

憂「え!?お姉ちゃんがそんなことを…」

律「終いには復讐したい!なんて言うから、じゃあ憂ちゃんの家事を奪ってやれって言ったんだよ。憂ちゃんの大変さを理解させるにはこうするのが一番だと思ってさ」

憂「お姉ちゃんが復讐…」

律「大丈夫だって。憂ちゃんの苦労を知れば今後復讐なんて言わなくなるよ」

憂「苦労だなんて…お姉ちゃんのために働くのに苦労なんて感じたことないです///」

律(まったく、仲いいんだから)

律「まぁそういうことだから今日は唯に付き合ってやってよ。それじゃ、私はそろそろ帰ろうっかな」

憂「わざわざすいません」

律「いいってことよ。そのうちまたご飯食べに来るからよろしくね。唯ー!私帰るからまた明日なー!」

唯「ほいほーい!じゃあねー!」ジャージャー

332 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 22:42:43.52 ID:pEYAYdHdO
唯「終わったー」びちゃびちゃ

憂「お姉ちゃん、服びちゃびちゃじゃない!」

唯「あうー」

憂「もう…しょうがないなぁ」フキフキ

唯「あ、ありがと…」

憂「いいよ。お姉ちゃん頑張ったんだもんね」

唯「家事って大変なんだね…」ボソッ

憂「んー?なにー?」

唯「な、なんでもないよー!さて、お風呂の準備っと」

憂「お姉ちゃん、今日も一緒にお風呂入ろうっか?」

361 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/26(月) 23:52:48.60 ID:pEYAYdHdO
憂「今日のお姉ちゃん、すごく頑張ってくれたから、また背中流してあげるね」

唯「え~」

憂「嫌なの?」

唯「だって憂ったら強く擦りすぎなんだもん。また赤くなっちゃうよ」

憂「今日は優しくするから。ね、いいでしょ?」

唯「む~…じゃあ、特別だからねっ!」

憂「ありがと♪じゃあ早く入ろ!」


363 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:01:49.25 ID:t+gcFL2rO
憂「お姉ちゃん、早く早く!」

唯「わ、わかったよ~」

憂「ほらほら、タオルとって!」

ズルル

唯「ひゃあっ!うい~…」

憂「姉妹なんだから別に隠す必要ないでしょ。ほら、座って座って」

唯「待って!私が先に洗うよ」

憂「そう?遠慮しなくていいのに」

唯「いいの、先にやらせて。憂はここに座って」

憂「わかった、お願いね」



367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:12:48.77 ID:t+gcFL2rO
唯「かゆいところない?」ゴシゴシ

憂「ないよ。すごく気持ちいいよ」

唯「そっか。じゃあ泡流すね」

憂「うん、お願い」

りっちゃんは、憂に熱湯をかけてやれと言ってたけど、
そんなことはできなかった。
今日一日、憂の代わりに家事をしてみてその大変さがわかった。
私は一日でダウン寸前なのに、憂はこれをほぼ毎日こなしているのだ。

憂の嫌がることをしてざまあみろ、なんて言っていた自分がひどく情けない。
謝ろう、そしてお礼を言おう。

唯「うい~…ごめんね…」ポロポロ

憂「お姉ちゃん?」


375 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:23:17.62 ID:t+gcFL2rO
唯「わだじ、今までう゛い゛にひどいこどばっかりして~!あーん!」ポロポロ

憂「お姉ちゃん…」

唯「憂が可愛くていい子なのに、お姉ちゃんの私がなにもできないから立場がないと思って…それで、それで…」ポロポロ

憂「お姉ちゃんはそのままでいいんだよ」

唯「グスッグスッ…ふぇ…?」

憂「私はお姉ちゃんのためだから大変な家事をやってても苦痛じゃないんだよ。もしお姉ちゃんが違う人だったらこんなに頑張ってないと思う」

唯「うい~…」ポロポロ

憂「こんなに優しくて可愛いお姉ちゃんがいて私は幸せ者だよ~」

唯「本当…?」

憂「本当」ニコッ

383 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:31:20.10 ID:t+gcFL2rO
唯「うい~!」ダキッ

憂「よしよし」ナデナデ

唯「ごめんね、うい…ごめんなさい…」ポロポロ

憂「もういいよ。それにお姉ちゃんが私に嫌がらせをしてたなんて全然気付かなかったし」

唯「へ?そうなの?」

憂「うん。お姉ちゃんはとっても優しいから人の嫌がることが出来ないんだよ、きっと」

唯「えへへ、ありがとうい~」ダキッ

憂「もう、甘えん坊なんだからっ」

唯「ん~憂の●●●●やわらか~い」プニプニ

憂「お姉ちゃんてば///」


393 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:42:32.16 ID:t+gcFL2rO
憂の部屋

ガチャ

唯「うい~、一緒に寝てもいい?」

憂「ふふ、来ると思った」

唯「さすが私の妹。なんでもお見通しだね」

憂「お姉ちゃんのことならなんでも知ってるもん。ほら、おいでおいで~」

唯「んふふ、えーい!」ガバッ

モゾモゾ

唯「ぷはっ」

憂「ふふ」

唯「えへへ」


399 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 00:51:52.14 ID:t+gcFL2rO
憂「お姉ちゃん、あったか~い」スリスリ

唯「ういー、くっつきすぎだよー」

憂「いいでしょ。私に復讐しようとした罰だよ」

唯「え~…まぁ、それなら仕方ないか」

憂「ぷにぷに~」

唯「ふにゃ!?急に●●●●触っちゃダメだよー!」

憂「だってお姉ちゃん可愛いんだもん」

唯「むむぅ…仕返しだー!ぷにぷに~」

憂「ひぁっ!お姉ちゃん、そこは…お嫁にいけなくな」

~省略されました~


414 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 01:05:36.30 ID:t+gcFL2rO

憂「んん…」

憂「ふぁ~あ、朝御飯作らないと…って、あれ?お姉ちゃんがいない」

唯『できたー!』

憂「?」

ガチャ

憂「お姉ちゃん?」

唯「あ、ういー!見て見て!目玉焼き作った!」

憂「すごーい!でもなんで急に朝御飯なんて…」

唯「えへへ、毎日憂に任せるのも悪いし、これからは私のできる範囲でお手伝いしようと思って」テレテレ

憂「お姉ちゃん…」ホロッ

唯「憂、こんな私ですがこれからもよろしくお願いします」ペコッ

憂「お姉ちゃん…お姉ちゃーん!うわーん!」ダキッ

唯「おっとと…よしよし」ナデナデ


419 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 01:12:03.93 ID:t+gcFL2rO
放課後、音楽室

唯「こんなことがありましたー」

梓「そうだったんですか。今日の憂、すごく機嫌が良かったのはそのせいだったんですね」

律「私のおかげだな!うん!」

唯「本当にりっちゃんには感謝してる。りっちゃんも聡君に優しくしてあげてね」

律「ん?あー…そうだな」

澪「いいなぁ兄弟がいる奴は。なぁムギ?」

紬「そうねぇ。でも私には家政婦がいるからそんなに寂しくないけど」

梓「さ、さすがお嬢様です…」

唯「家政婦もいいけど、やっぱり血の繋がった兄弟が一番だよ~!」

律「だよな」

律(たまには夕飯でも作ってやるか。あいつ喜ぶかな)


426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/10/27(火) 01:19:04.45 ID:t+gcFL2rO
田井中家

律「聡ー!夕飯できたぞー。今日はりっちゃんカレーだ」

聡「姉ちゃんが夕飯作るなんて珍しいな。どれどれ?」

律「ふっふっふ。力作だぞー」

聡(カレーに力作も何もないだろう…)

聡「パクッ、モグモグ。うっぷ…なんだ、豚の餌か」

律「」

聡「ギャグで作ったならそう言ってくれよ。しかもすっごい不味いわけでなく微妙な不味さだし。しっかりしてくれよな」

律「」

聡「あ、今からコンビニに夕飯買いに行くけど、姉ちゃん何弁当がいい?俺が買ってきてや」

ガッシ、ボッカ、聡は死んだ。
チリーン



おしまい!