15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:43:48.29 ID:KKoaHWmG0
まどか「ほむらちゃん、私のこと好き?」

ほむら「……え、いや、あの……それはちょっと」

まどか「…………」

ほむら「……なんてね」

まどか「……ひどいよほむらちゃん」グスッ

ほむら「ごめんねまどか。ちょっとだけ嘘ついてみたかったの」

ほむら「まどかがあまりにも可愛かったから…いじめたくなっただけなのよ」

まどか「ほむらちゃん……」

ほむら「まどかは、私のこと好き?」

まどか「……大好きだよっ!ほむらちゃん!」ギュッ




チュンチュン…チチチチ…


ほむら「…………夢オチですって……?」ホムーン

引用元: まどか「大好きだよっ!」ほむら「わけがわからないわ」 



16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:45:53.02 ID:KKoaHWmG0
ほむら「またループする羽目になったわ……」

ほむら「今度こそ、まどかを魔法少女になんてさせないわ……!」キリッ

ほむら「そしてまどかと幸せな未来を……ほむほむ」

ほむら「さあ早く学校の準備をしなければ」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:47:56.13 ID:KKoaHWmG0
まどか「さやかちゃん、仁美ちゃん、おはよう!」タタッ

さやか「おはよー!まどか!」

仁美「おはようございます、まどかさん」

さやか「およ、まどかのリボン新しいやつ?」

まどか「うん……やっぱり派手かなあ……//」

仁美「綺麗な黄色ですわね。とてもお似合いですわ」

まどか「えへへ……///」

さやか「さすが私の嫁!可愛いやつめーっ」ギュッ

まどか「ちょっ、さやかちゃんっやめてよー///」


ほむら(あっ数十m先にまどかがいる!朝から会えちゃうなんてラッキーね!)コソコソ

ほむら(ああああ早くまどかとお話したいわあああああ)ハアハア

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:51:15.11 ID:KKoaHWmG0
先生「そうそう、今日は転校生を紹介します」

先生「暁美さんいらっしゃい」

ガラッ! ザワッ

ほむら「…………」コツコツ

まどか(わあ……可愛い子だなあ……。どこかで逢った、ような……)ジー

ほむら(あっまどかが私を見つめているわ!目え逸らせないじゃない!)ジー

先生「……暁美さん?」

ほむら「あ、暁美ほむらです。よろしくお願いします」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:54:31.05 ID:KKoaHWmG0
さやか「……ねえ、あの転校生まどかのこと睨んでない?」ヒソヒソ

まどか「ええーそうかなあ……なんだろう……」ビクビク

ほむら「…………」ジー


ほむら(ああもう相変わらずまどかったら可愛いんだから!)

ほむら(でも最初からくっつき過ぎても引かれちゃうだろうし……)ホムーン

ほむら(――あら、まどかのリボン……いつもと違う……?)

ほむら(ま、まどかは何つけても可愛いんだしいっか)

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 11:59:49.41 ID:KKoaHWmG0
キーンコーンカーンコーン…

さやか「あーあっ、まったく先生ってば話長いんだからー」

仁美「まあまあさやかさん。先生も色々あったみたいですし……」

まどか「あはははっ、あっそうだ私……え?」スッ

ほむら「鹿目まどかさん。あなたがこのクラスの保健係よね」

ほむら「保健室に連れてってもらえるかしら?」

まどか「(なんで知ってるのかな……?)あ、あの……ごめんなさいっ」

ほむら(!?)

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:02:47.48 ID:KKoaHWmG0

まどか「私ちょっと急がないといけない用事があって……」

まどか「この子、志筑仁美ちゃんも保健係だから」

まどか「仁美ちゃん、ごめんね。代わりにお願いできる?」

仁美「ええ。もちろんですわ」ニコッ

ほむら「…………」

まどか「ごめんね暁美さん。じゃあ、私ちょっと行ってくるねー!」タタッ

さやか「いってらっしゃーい」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:07:25.34 ID:KKoaHWmG0
ほむら「――鹿目さんはどこへ行ったの」

さやか「さあ?最近休み時間になるとすぐ出かけちゃうのよね」

仁美「もしかして……お付き合いしてる方がいるとか……?」

ほむら「!?」

さやか「ちょっと仁美ー。まどかは彼氏なんていなくていいの!」

さやか「なんてったってまどかは私の嫁になるんだもーん」

仁美「もう、さやかさんったら」クスクス

ほむら(確かにまどかに彼氏は必要ないわね)

ほむら(でも美樹さやか、あなたにまどかは渡さないわ)キッ

仁美「あ、暁美さんごめんなさい。今すぐ保健室に行きましょうか」

ほむら「……その必要はないわ」クルッ

ほむら「もう大丈夫だから」スタスタ

さやか「……なんだったんだ、あいつ」

仁美「…………」ジー

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:14:22.63 ID:KKoaHWmG0
ほむら(なにかおかしいわね……この世界)

ほむら(いつもなら今頃まどかと保健室に向かっているはずなのに)

ほむら(まどかは一体どこにいったのかしら……)キョロキョロ


まどか「――えっ、そんなことないですよ!それにそれは私の方ですし……」

???「本当のことよ。あなたがいてくれるから、今の私があるの」

???「まどかさん……本当にありがとうね」

まどか「……マミさん……」

マミ「まどかさん……ふふっ」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:18:48.98 ID:KKoaHWmG0

ほむら「――あっ、こっちの方からまどかの声がするわ!」ピーン

ほむら「私のまどかレーダーに間違いの文字はないわ」タタタッ

ほむら「……にしても何度ループしても迷うわこの学校」タタタッ

キーンコーンカーンコーン…

ほむら「あ……!ちっ、鳴ってしまったわね」

ほむら「いいわ、時間を止めてまどかを探しちゃいましょう」

まどか「あれ。暁美さん?」

ほむら「」ドキーン

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:22:02.74 ID:KKoaHWmG0
ほむら「まっ、まど……鹿目さんじゃない。どうしたの」ファサッ

まどか「えへへ、ちょっと用事があって……」

まどか「そういえばさっきはごめんね。もう大丈夫?」

ほむら「ええ、もう大丈夫よ」

まどか「よかった!」ニコッ

ほむら(あああああああああああまどかああああああああ可愛いよまどっち)

まどか「――あ、教室ついたよ」

まどか「じゃ、お互い授業がんばろうね!」タタッ

ほむら「ええ……」

ほむら(行ってしまったわ……かすかにいい香りを残して)クンカクンカ

ほむら(あ、そういえばどこ行ってたのか訊くの忘れてたわね)

ほむら(いいわ、また後であれを忠告するとともに訊こうかしら)

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:26:55.83 ID:KKoaHWmG0
ほむら「――とか思ってたらもうお昼だわ」

ほむら(毎回休み時間の度にどこかに行くのね……まどか)

ほむら(やっぱりいつものまどかとは違う……)

ほむら(そしていつものまどかよりも可愛いと思う)

ほむら「ってぐずぐずしてる場合じゃないわね」

ほむら「まどかの近くでお昼を食べつつ、食べ終わったら呼び出しましょう」

ほむら「もうまどかたちは教室を出たみたいだし……行きましょう」

ほむら「きっといつもの世界みたいに屋上にいるだろうし」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:36:24.23 ID:KKoaHWmG0
なんかPCの様子がおかしい

遅くなりそうです

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:43:35.92 ID:KKoaHWmG0
屋上にて

さやか「そいでさー、その時恭介がねー……」

仁美「うふふふ。本当にさやかさんと上条君は仲がよろしいのね」

さやか「ま、まあ仮にも幼馴染だしっ!」

仁美「別に隠さなくてもよろしいのに。好きなのでしょう?」

さやか「えっ……。……う、うん……まあ……」カアッ

仁美「ふふ、やっぱり。告白とかはしないんですの?」

さやか「……でも……恭介は今いろいろと大変だし……」

さやか「今はまだ恭介を支えてあげたいっていうか……」

さやか「それに……恭介があたしのことどう思っているかなんてわかんないし……」

さやか「……告白ってのは……あたしには、出来ないのかもしれない」

仁美「…………」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:47:58.93 ID:KKoaHWmG0
仁美「さやかさん。どうしてそんな消極的なんですの?」

仁美「さやかさんが上条君を支えてきた時間だけ、上条君もさやかさんのことを見てるはずですわ」

仁美「だから、上条君はきっとさやかさんのことを大切に思っていると思います」

仁美「ちゃんと自分の気持ちと向き合って考えてみてください」

仁美「さやかさんなら、きっと出来ますわ」

さやか「――うん、ありがと仁美」

さやか「あたし、ちゃんと考えてみるよ。これからのこと」

さやか「自分が後悔しないように」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:49:58.95 ID:KKoaHWmG0
ほむら「――美樹さんと志筑さんじゃない」

さやか「あ、転校生じゃない。もしかして転校生もここで昼食べんの?」

ほむら「いえ、どうしようか迷っていて……。ところで鹿目さんは?」

さやか「まどかならいつも他の人と一緒に食べてるよ」

ほむら「え」

仁美「あ、あの、よろしければ暁美さんもご一緒に……」

ほむら「鹿目さんはいつも誰とどこで食べているのかしら」

仁美「……まどかさんなら三年生の先輩とご一緒に食事しているみたいですが」

仁美「場所までは聞いたことないですわね……あの、暁美さんもs」

ほむら「ありがとう。私お昼は食堂派なの。それじゃ」スタスタ

さやか「……仁美、転校生誘いたかったん?ま、どんまい」

仁美「……さやかさん。明日から食堂行きません?」

さやか「えっ」

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:54:23.43 ID:KKoaHWmG0
ほむら(ちょっと……一体どういうことなのかしら)

ほむら(志筑仁美が言うには、まどかは三年生と一緒……)

ほむら(三年といったら思い浮かぶのは、一人しかいない)

ほむら(でも……いつもの世界ならこの時点では二人は接触していないはず)

ほむら(わけがわからないわ)

ほむら「はあ……まどかに会いたいわ。どこにいるのかしら」

ほむら「あ、エビフライ定食。ご飯大盛でお願いします」


ほむら「とりあえず食べてから探しましょう」ホムホム


一方まどかは……

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 12:58:09.08 ID:KKoaHWmG0
裏庭にて

まどか「んー、やっぱりマミさんのお弁当はおいしいですー!」モグモグ

マミ「うふふ、そう言ってもらえて嬉しいわ」

マミ「最近はまどかさんと一緒だから、特に力を入れているのよ」

まどか「えへへ……///あ、マミさん、よかったら私のも……」

マミ「あーん」ニヤニヤ

まどか「!……///は、はいっ///」

マミ「もぐもぐ……うん!まどかさんのお弁当すごくおいしいわ!」

まどか「えへへ、私も頑張って作ったので!」

マミ「明日のお弁当も楽しみね」

まどか「……マミさん、明日は休みですよ?」クスクス

マミ「あ……そっか///」

マミ「最近毎日が楽しくて……つい、ね」

まどか(こういうマミさんもいいなあ……)

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:01:41.14 ID:KKoaHWmG0
裏庭にて

まどか「んー、やっぱりマミさんのお弁当はおいしいですー!」モグモグ

マミ「うふふ、そう言ってもらえて嬉しいわ」

マミ「最近はまどかさんと一緒だから、特に力を入れているのよ」

まどか「えへへ……///あ、マミさん、よかったら私のも……」

マミ「あーん」ニヤニヤ

まどか「!……///は、はいっ///」

マミ「もぐもぐ……うん!まどかさんのお弁当すごくおいしいわ!」

まどか「えへへ、私も頑張って作ったので!」

マミ「明日のお弁当も楽しみね」

まどか「……マミさん、明日は休みですよ?」クスクス

マミ「あ……そっか///」

マミ「最近毎日が楽しくて……つい、ね」

まどか(こういうマミさんもいいなあ……)

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:09:42.65 ID:KKoaHWmG0
ほむら「ふう……やっぱりこの学校の学食はおいしいわね……」

ほむら「さ、食べ終わったことだしまどかを探しに行きましょう」

ほむら「屋上にはいないらしいし……。巴マミの教室を見てみましょうか」


ほむら「えーっと……いないわね」

ほむら「まったく、巴マミったら私のまどかを連れまわして……」ブツブツ

ほむら「とりあえず校庭に探しに行こうかしら」クルッ

ほむら&マミ「「きゃっ」」ドンッ

ほむら「いたた、ごめんなさ……、――!」ハッ

マミ「あらあら、こちらこそごめんなさい。大丈夫?」

ほむら「(噂をすれば……)別に、大丈夫よ。そちらは?」

マミ「私は大丈夫よ。――あなた、誰かに用かしら?三年じゃないわよね」

ほむら「…………」

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:14:56.38 ID:KKoaHWmG0
ほむら「……巴マミ、あなたに用があってきたの」

ほむら(本当はまどかを探しに来たんだけれど……とりあえず巴マミと話してみるか)

ほむら「私は暁美ほむら。今日転校してきたの。そして――あなたと同じ立場の人間」

マミ「!……そう」

マミ「折角だけど、またこの後授業だし、放課後話さない?長い話になりそうだし」

ほむら「……わかったわ。じゃあ、放課後屋上で待ってるわ。一応言っておくけど一人で来て頂戴」スタスタ

マミ「…………」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:21:31.33 ID:KKoaHWmG0
ほむら(あー、この授業何度受けたことかしら)

ほむら(暇すぎて寝ちゃいそうだわ……)ウトウト

ほむら(早く放課後にならないかしら)

ほむら(とりあえず巴マミにはまどかとの関係を訊かないとね……)

ほむら(そしてまどかに忠告しなければ。魔法少女にさせないために)

ほむら(この授業が終わったら学活だし、その前に言っておこう)


さやか「おっ、まどかってばノートに落書きしてるー!いっけないんだー」

まどか「ああっさやかちゃーん!持ってかないでよー」

仁美「うふふ、本当にお二人は仲よしですわね。妬けちゃいますわー」


ほむら「早く授業おわれ」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:26:36.95 ID:KKoaHWmG0
キーンコーンカーンコーン…

まどか「ふう、授業おわったー!早く帰りの支度しよっと……ん?」スッ

ほむら「鹿目まどかさん。ちょっと、いいかしら」ジッ

まどか「あ……暁美さん。どうしたの?」

ほむら「あなたに話があるの。ちょっといいかしら?」

まどか「う、うん」ガタッ


さやか「んー?あの転校生またまどかを?なんなんだろ?」

仁美「まどかさん……羨ましいですわ」ボソッ

さやか「え、なんか言った?」

仁美「何も言ってませんわ、さやかさん」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:31:13.52 ID:KKoaHWmG0
まどか「ねえ暁美さん……話ってなにかな?」

ほむら「……ほむらでいいわ」

まどか「あ、うん。ほむらちゃん……」

ほむら「――鹿目まどか。いい?今とは違う自分になろうなんて、絶対に思わないこと」

ほむら「さもなければ、家族や友達も、すべて失うことになるわ」

まどか「えっ……?」

ほむら「あなたはそのまま今まで通りのあなたでいればいいの」

まどか「それって……どういうこと……?」

ほむら「あともう一つ。今日は寄り道しないでまっすぐ帰ること」

ほむら「さもなければ、あなたがあなたでいられなくなるかもしれない」

まどか「え……?」

ほむら「……もうすぐで学活の時間ね、教室に戻りましょう」

ほむら「……この忠告が無駄にならないことを祈ってるわ……」コツコツ

まどか「……ほむら……ちゃん……」

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:35:41.28 ID:KKoaHWmG0
マミ「――あら。暁美さん、おそかったじゃない」

ほむら「ちょっと用事があって……鹿目まどかと話をしてきたの」

マミ「ま……、鹿目さんと?一体何を……」

ほむら「あなたには関係ないことよ」ファサッ

マミ「…………」

ほむら(まどかは巴マミの魔女退治によって魔法少女に憧れる)

ほむら(たとえ巴マミが死んでしまう世界でも、なるべく接触を防ぎたい)

ほむら(今の時点でも仲がいいみたいだし……ね)

ほむら「早速本題に入らせてもらうわよ」

マミ「……どうぞ」

ほむら「あなたと鹿目まどかの関係は?」

ほむら「一体何がきっかけで知り合ったのかしら?」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:39:15.69 ID:KKoaHWmG0
マミ「――どうしてそんなことを訊くのかしら」

ほむら「私はまどかを守りたい。いや、守らなきゃいけない」

ほむら「魔女だとか魔法少女だとか、危険なことに巻き込みたくないの」

ほむら(……まどかと巴マミがどれだけ仲いいのかも気になるっていうのが一番だけど)

マミ「……それって言わなくちゃいけないのかしら?」

ほむら「別にあなたの好きにしたらいいわよ。でも……」

ほむら「言ってくれたら、私が持っている魔法少女や魔女の情報すべて」

ほむら「あなたに教えてあげようと思っていたんだけれど……」

ほむら「なんなら、魔女退治にも協力してあげてもいいわよ」

マミ「……!」

ほむら「どうかしら?言いたくないのならかまわないけど」

マミ「――わかったわ。言えばいいのよね」

ほむら「…………」ニヤッ

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:45:30.85 ID:KKoaHWmG0
ここからマミさんの回想。長いです(無駄に)。


マミ「私と……まどかさんが出逢ったのは、二週間前かしら」

マミ「その夜、私はいつものように魔女退治に出かけていたの」

マミ「その時はいつもよりちょっと強めの魔女だったの」

マミ「だから……なかなか倒せなくて、少し焦ってたのね」

マミ「やっと捕まえたと思ったら、口の中から本体が出てきたの」

マミ「危なかったわ。あとほんの数秒遅かったら……」

マミ「――首から上がなかったかもしれない」

ほむら(……!?それって……)

マミ「でも、避けようとしたときに、腕をやられちゃってね」

マミ「実質片手で戦ったわ。あの時はやられるかと思ったわ」

マミ「でも、なんとか魔女を倒すことができたの」

ほむら(どういうこと……?この世界、何かがおかしいわ……)

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:50:09.62 ID:KKoaHWmG0
マミ「倒せたといっても、腕が片方酷い有様だったし」

マミ「魔力をたくさん使ったからすごく疲れてて、まったく動けなかったの」

マミ「私、ここで死んじゃうんだ、って思ったわ」

ほむら「…………」

マミ「そんな時、まどかさんに出逢ったの」

ほむら「……!」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:56:17.02 ID:KKoaHWmG0

マミ「まどかさんは、私を無事に家まで送り届けてくれて……」

マミ「ケガの看病もしてくれたの。ご飯も用意してくれて……」

ほむら(まどかの料理……いいな……ってそんな場合じゃないわね)

マミ「腕のことは病院行かないと、って言ってくれたんだけど」

マミ「私たちは病院なんか行かなくても大丈夫だから……ね?」

ほむら「……そう、ね」

ほむら(この世界の巴マミは知っているのね……)

マミ「その時QBが腕を治してくれたの。まどかさんの目の前で」

マミ「まどかさん、治った腕見たら驚いちゃって。って当たり前よね」

マミ「てっきり怖がられるかと思ったけど……逆に興味を持たれちゃって」

マミ「――そこで言ったの。私は人間じゃなくて魔法少女だってこと」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 13:59:30.14 ID:KKoaHWmG0

ほむら「……そう。それで?」

マミ「まどかさんはそんな私を受け入れてくれたわ」

マミ「事故で死にそうだったこと……QBと契約して魔法少女になったこと……」

マミ「ずっとひとりで戦ってきたこと……すべて話したわ」

マミ「――そしたら彼女、泣いちゃったの」

マミ「私のために涙を流してくれた人なんて……いなかったから」

マミ「私も思わず泣いちゃった。嬉しくて」

ほむら「…………」

マミ「夜遅くだったし、まどかさんの家に連絡して泊めてくことにしたの」

マミ「ベッドに入って、暗い部屋の中、二人でいろんなことを話したわ」

ほむら「なにそれ羨ましい」

マミ「え?」

ほむら「かまわない、続けなさい」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:06:43.02 ID:KKoaHWmG0
マミ「まどかさんは、自分は何も取り柄のない、誰の役に立つことのできない人だと思ってたみたいで」

マミ「私も魔法少女になって誰かのために戦いたい――そう言ったわ」

ほむら(……やっぱりそうなるのね)

マミ「そしたら、QBがさっそく営業するのよ、契約して魔法少女になれって」

ほむら(あの外道さっそく私のまどかに手え出しやがって)

マミ「まどかさんは二つ返事で契約しそうだったから、すぐ止めたわ」

マミ「私みたいな体になってまで、叶えたい願いはあるの?って」

マミ「そしたらまどかさん――……」

QB『マミっ!』キイン

マミ「!?」

77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:14:58.16 ID:KKoaHWmG0

QB『大変だ!グリーフシードが孵化しかかってるんだ!今すぐ来てくれ!』

マミ「――わかったわ。暁美さん、ごめんなさい。魔女退治の時間みたい」

ほむら「そう。……私も行くわ」

マミ「……ありがとう」

QB『今魔女はまどかが見張っている!急いで!』

マミ「まどかさんが……そう」

ほむら(やっぱり巴マミの手伝いをしているのね……まどか)

ほむら(巴マミの死亡フラグが回避されたということは……)

ほむら(下手したらまどかも魔女になってしまうかもしれない……)

ほむら(……それだけは絶対に阻止しなくては)

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:21:33.81 ID:KKoaHWmG0
QB「まどか!マミが来たよ!」

まどか「マミさん!来てくれたんですね!」

マミ「もちろんよ。私の大切なあなたが危ないんだもん。見過ごすわけにはいかないじゃない」

ほむら「…………」ジトッ

ほむら(私の、って……。まどかはあなたにも渡さn)

まどか「え、えへへ……////大好きだよっ!マミさん!///」ギュッ


ほむら「」

82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:24:23.22 ID:KKoaHWmG0
QB「やれやれ、相変わらず二人は仲がいいね。見てるこっちが恥ずかしいよ」

まどか「そんなこと言ってー。QBはもう慣れたんじゃないかな?えへへっ//」

マミ「やっ、でもまどかさん、ここでは恥ずかしいわ……///暁美さんもいるのよ?//」


ほむら「」


まどか「えっ////ほ、ほむらちゃん!?なんでここに……//」バッ

マミ「彼女も魔法少女らしいわ。一緒に戦ってくれるって」


ほむら「」


マミ「……暁美さん?どうかしたの?」

ほむら「――わけがわからないわ」

86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:27:41.28 ID:KKoaHWmG0
ほむら(まどかが……私のまどかが……)

ほむら(まさか巴マミと……そんな関係だったなんて……!)

ほむら(前みたいに、私だけに微笑みかけてくれるまどかは……もういないの?)

ほむら(そんなの嫌……。もう泣きたい……このままリセットしてしまおうか……)


まどか「――ほむらちゃん?どうしたの?」

マミ「暁美さん、大丈夫?調子悪いのかしら?」

ほむら「あ……だ、大丈夫よ」

ほむら(とりあえずこんなことしてる場合じゃないわね……)

ほむら(まどかが魔法少女にならないだけ全然いいじゃない……)

ほむら(ええ……そうよ。そう思い込みなさい私!)

ほむら「じゃあ早速変身して行きましょう」シュンッ

ほむら(――えっ!?私のソウルジェムめちゃくちゃ濁ってるじゃない!)

87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:32:57.99 ID:KKoaHWmG0

ほむら(前の世界の最後の方でも結構魔力使ったし……)

ほむら(何より今思わぬダメージを受けてしまったもの……)

ほむら(いいわ、これから魔女をやっつけてその魔女のグリーフシードを使いましょう)

ほむら「巴マミも早く変身して。二人ですぐに片づけましょう」

ほむら「まどかは危ないから外で待っててもらえるかしら?」

まどか「――えっ……なんで?」

ほむら「なんでって、危ないからに決まってるじゃない」

ほむら「あなたは魔法少女じゃないんだから」

ほむら(まあ魔法少女にはさせないけれど)

QB「……暁美ほむら。君は大きな勘違いをしているんじゃないか?」

90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:43:31.84 ID:KKoaHWmG0
ほむら「――どういうこと?」

まどか「……ほむらちゃん、実は私も魔法少女なんだ!」


ほむら「」


マミ「さっき言おうと思ってたんだけど、魔女が現れそうなら退治しないといけないもの」

マミ「だから後で言おうと思ってたのよ。ごめんなさいね」


ほむら「」


まどか「――よし、私も変身終わったよ!」シュンッ

マミ「うん、じゃあぱぱっと片づけちゃいましょ!」シュンッ


ほむら「」

91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:45:50.86 ID:KKoaHWmG0
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドオオオン!

まどか「えーいっ!」ヒュンッ!

バシュウウウウウン! …コトンッ

マミ「さすがまどかさん!もう最強ね!」

まどか「えへへっ、マミさんの特訓のおかげですよ!」

QB「やっぱりまどかを魔法少女にして正解だったね!」


ほむら「」

94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:51:24.63 ID:KKoaHWmG0
ほむら「ねえっ、なんでよ!?まどかあっ!私今日忠告したばっかりよねえ!?」ガッ

ほむら「あなたはあなたのままでいいって……言ったじゃない!!」

まどか「いたっ、痛いよほむらちゃんっ――!」ガクガク

マミ「暁美さん!やめなさい!まどかさんに何をするの!」バッ

ほむら「――っ!」ドサッ

マミ「まどかさん、大丈夫!?」

まどか「は、はい……大丈夫です……」

マミ「そう、よかった……」ホッ

ほむら「……どうして……どうしてえ……」グスグス

QB(わけがわからないよ……)

まどか「…………」

96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:55:12.26 ID:KKoaHWmG0
まどか「――ほむらちゃん、確かに私は今日あなたに忠告されたよ」

まどか「今とは違う自分になろう、って思うなって」

まどか「でも、そんなの言われてももう遅いの」

まどか「だって、私はあなたが転校してくる前から」

まどか「……魔法少女になっていたんだもん」

マミ「ま、まどかさん……」

ほむら「……う、うう、ううううううああああああああああああっ!!」

QB「――!まさか……」

ピシッピシッ、ピシ、


パリンッ…

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 14:58:35.29 ID:KKoaHWmG0
ほむら(どうしてこんなことになっちゃったんだろう……)

ほむら(私は、ただまどかを救いたかっただけなのに……)

ほむら(私このまま魔女になって、まどかたちに倒されて……)

ほむら(いつかまどかは魔女になる……)

ほむら(そして……この世界が滅びる……)

ほむら(――私、なんでこんなに頑張ってたんだろ……)

ほむら(なんだか意味わからなくなっちゃった……)

ほむら(もういいよ、終わりにさせて……)

ほむら(まどか……今までありがとう)

ほむら(約束守れなくて……ごめんね――……)

102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:03:38.07 ID:KKoaHWmG0
ほむら「う……ん……」ゴソゴソ

ほむら「!」バッ

まどか「あっ、ほむらちゃん!気がついた!?」

マミ「暁美さん……このまま目を覚まさなかったらどうしようかと思ったわ」

ほむら「まどか……巴マミ……ここは……?」キョロキョロ

マミ「私の家よ。あなたが倒れたから連れてきちゃった。はい、紅茶。飲めるかしら」

ほむら「あ、ありがと……」ゴクゴク

ほむら(あれ、私……何があったんだっけ……)

ほむら(――!そうだ、私……ソウルジェム割れちゃったんだ!)

ほむら(え、じゃあなんで魔女になってないの?)

まどか「……ほむらちゃん、大丈夫?なんか混乱してるみたいだね」

ほむら「え、ええそりゃあそうよ……私なんでまだこの姿でいられるの……?」

ほむら「私……魔女になるはずじゃないの……?」

マミ「…………」

105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:06:49.29 ID:KKoaHWmG0
マミ「魔法少女は、何があってももう魔女にはならないわ」

ほむら「……!?どういうこと!?」

マミ「あなたのソウルジェムは確かに砕け散った」

マミ「そしてそのまま消滅した……」

マミ「あなたはもう魔法少女じゃないの」

ほむら「な、なんですって……!?」

まどか「――それに関しては私が説明するね」

ほむら「……まどか……?」

まどか「私が魔法少女になったときに願ったこと、それは――」


まどか「魔法少女が魔女になる時、ソウルジェムが消滅し、
   
    魔法少女は普通の人間に戻るようにしてほしい――」

ほむら「!!」

108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:10:57.14 ID:KKoaHWmG0
まどか「QBも最初は反対したよ。そんな願いは叶えられないって……」

まどか「でも私の魔力はすごく大きいらしいから、QBは契約するしかなかったの」

QB「こんなことは前代未聞だよ……下手したらクビになるよ……」

QB「しかも巨大な魔力のせいで時空が少し歪んでしまったみたいだs」

マミ「QB、今まどかさんが話してるの。ちょっと黙って」ボカッキュップイ

ほむら(――もしかして時空が歪んだから、いつもとスタートの日時がずれていたのかしら……)


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:13:34.44 ID:KKoaHWmG0
まどか「そしてね、魔女の代わりに人々の黒い感情を吸い取って、魔獣が現れるようになった」

まどか「魔法少女は、これからは魔獣と戦うようになるの」

マミ「……さっきの魔女はどこかあったグリーフシードが孵化したやつね」

マミ「魔女もまだ残っているけれど……もう増えないわ」

ほむら「そう……」ホッ

ほむら(……あれ……でもそれって……まどかを魔女にしないですむ……ってこと?)

ほむら(そうよ、もうあんなまどかを見なくて済むのよ……これで、やっと約束が果たせる……)

ほむら(よかった……今まで頑張ってきて……本当によかった……)グスッ

113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:16:08.38 ID:KKoaHWmG0
まどか「ほ、ほむらちゃんどうしたの!?どっか痛いの!?」

ほむら「違うの……違うのっ……ただ、嬉しいの……」ギュッ

まどか「えっ、ほむらちゃ……あの、マミさんが……ちょっと――」アワアワ

マミ「……大丈夫よ。――今はしょうがない、かな」

115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:19:51.60 ID:KKoaHWmG0
ほむら「……私ね、ずっと、頑張ってきたの」グスグス

ほむら「過去のあなたに、助けてほしいって、言われてっ」

ほむら「何度も、何度も、時間を巻き戻して」

ほむら「あなたを救おうとしてきたの……」

まどか「ほむらちゃ……」

ほむら「ごめんね、こんなこと……気持ち悪いよね、信じられないよね……」

ほむら「でもっ、やっとこの世界にたどり着けた……ずっと望んでた未来にっ」

ほむら「あなたのおかげよ、本当に、ありがとうっ……」

117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:22:14.82 ID:KKoaHWmG0
まどか「――そうだったんだ……ほむらちゃ……私こそ……っ」ギュッ

マミ「……まったくもう。暁美さん、あなたは自分一人で頑張りすぎなのよ」グスッ

マミ「あなたにも頼れる仲間がいるじゃない」

ほむら「……うんっ、うん……ありがとう……ほんとにありがと……っ」

QB「おめでとう暁美ほm」バシッグチャッ

ほむら(また……まどかに助けられちゃったんだね、私……)

ほむら(でも、これでやっと私たちは苦しまずに済むんだ……)

ほむら(私……やっとあのループから解放されたんだ……!)

118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:28:08.92 ID:KKoaHWmG0


ほむら(――あれから私は、まどかや巴マミ、美樹さやかたちと楽しい学園生活を送ることができた)

ほむら(途中で佐倉杏子が転校してきたり、QBと契約した美樹さやかが上条恭介と付き合うことになったりと)

ほむら(いろんなことがあったけど、私は今すごく幸せ)

ほむら(私はもう魔法少女にはなれなくなったけれど)

ほむら(まどかと巴マミ、佐倉杏子と美樹さやかがいればきっと大丈夫)

ほむら(あのワルプルギスの夜さえも簡単に倒してしまったもの)

ほむら(QBはあいかわらず、暇さえあればすぐ営業だけれども……)

120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:31:12.76 ID:KKoaHWmG0
ほむら(ひとつ気になることといったら、やっぱりまどかと巴マミかしら)

ほむら(この世界ではもともと仲がいいから……少し悲しくもあるけれど)

ほむら(でも最近は志筑仁美がよく話しかけてくれて、だんだん仲良くなれてきたし)

ほむら(あれ以来まどかも巴マミも私のことを気にかけてくれるようになったし)

ほむら(まあ、まどかが幸せならこれでいいのかな。なんて思ったりもする――)

121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 15:35:28.62 ID:KKoaHWmG0
さやか「ねえ、今日はみんなでカラオケ行かない?」

杏子「おっいいな!ケーキとかたくさん頼もうぜ」

仁美「私ほむらさんとデュエットしたいですわー!」

マミ「カラオケとか久しぶりねー。たまには息抜きしないとね」

まどか「そうですよ!……私もマミさんとデュエットしたいなー、なんて」

マミ「もちろんよ。一緒に歌いましょう!」

まどか「わーい!///」

QB「これでも僕は歌が上手でね、僕の星では七番目くらいn」フミッグチャッ

131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:06:12.09 ID:KKoaHWmG0

一年後

ほむら「――私って、ほんとバカ……」

ほむら「私だけ……受験落ちちゃうなんて……」

ほむら「こんな世界初めてだからつい、浮かれちゃってて……」

ほむら「もっと早くから勉強しておけば……こんなことには――……」

QB「やあ、暁美ほむら。君だけ受験に落ちたそうじゃないか」

ほむら「……QB」ジロッ

QB「そんな怖い顔しないでおくれよ。君に話があってきたんだ」

132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:08:13.25 ID:KKoaHWmG0
QB「僕ともう一回契約しないか?最近また強い魔獣が増えてきてね。厄介なんだよ」

ほむら「……また願い事、叶えてくれる?」

QB「君の願いとあれば、断れないな(殺されそうだしね)」

ほむら「……なら私を、中学二年生の最初からやり直させて!!」


そうしてほむらはまた時間を巻き戻し、中学二年生の最初――
つまり入院していた頃からまた再スタートするはめになったのでした。


ほむら「わけがわからないわ……!」グスッ


こんどこそおわり。
ほむほむは頭良いから落ちないだろうけどw

134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:16:10.97 ID:KKoaHWmG0
まどか「あ、あの、ほむらちゃん!」

ほむら「何かしら、まどか」

まどか「よ、よかったら今度の日曜日、私と遊びに行かない?」

ほむら「……ごめんなさい、今度の日曜はもう用事が……」

まどか「あ、そうなんだ……ご、ごめんね、急に」

ほむら「私の方こそごめんなさい……それじゃ」

まどか「はあ――……」ガッカリ

136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:19:50.21 ID:KKoaHWmG0
暇つぶしにまどほむ書きます


ほむら(こそこそっ……まどかの落ち込んでる姿かわいい……)

ほむら(ごめんね、まどか。日曜日はどうしてもはずせない用事があるの……)


日曜日

ほむら「はあ……今日は本当ならまどかとデートのはずなのに……」

ほむら「正直めんどうくさいけど……行くしかないか」フウ

138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:26:05.72 ID:KKoaHWmG0
杏子「ほむら!やっと来たか」

ほむら「杏子……ごめんなさいね」

杏子「じゃ、さっそく行くとすっか」

ほむら「……ねえ、杏子」

杏子「なんだよ……あ、ポッキー食うかい?」ポリポリ

ほむら「いらないわ。なんで私まであなたのショッピングに付き合わなくちゃいけないのかしら」

杏子「な、なんでって……たまには誰かと二人で街とか行ってみてーじゃん?」

ほむら(私はまどかと行きたいのに……)

139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:30:33.84 ID:KKoaHWmG0
杏子「そうそう、別に今日ショッピングじゃなくてもいーよ」

ほむら「は?あなたがショッピング行きたいからついてきてくれって言ったんじゃない」

杏子「あー、ショッピングとか行っても別に欲しいものないことに気がついてさ。はは」

ほむら「…………」ジトー

杏子「おまえはどこ行きたい?」

ほむら「ど、どこって言われてもねえ……」

140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:35:08.50 ID:KKoaHWmG0
ほむら(そうだ、まどかと行こうと思ってた遊園地行こうかしら)

ほむら(いつかまどかと行くときにエスコートできるしね)

ほむら「遊園地が良いわ」

杏子「遊園地……か。懐かしいなー」

ほむら「あら、あなたも遊園地行ったことあるのね。意外」

杏子「まーな。これでも昔はちゃんと家族とか家とかあったしな」

杏子「よく家族で遊園地行ったもんだよ」

ほむら「……ふーん」

ほむら(ちょっと悪いこと言ったかしら……)

141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:41:24.70 ID:KKoaHWmG0
杏子「おおー!観覧車おっきいなー!」

ほむら「ここ最近できたばっかだし、混んでるわね」

杏子「最初なにから乗る?やっぱりジェットコースター?」ウキウキ

ほむら(なんで杏子の方が浮かれてるのかしら……)

ほむら「別になんでもいいわよ。あなたが好きなやつにのりなさい」

ほむら「しょうがないからついていってあげる」

杏子「……!へへっ、そうかよ」

杏子「じゃあさっそくジェットコースター行こうぜ!」グイッ

ほむら「!……ふふっ(子供みたい)」

143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:48:16.97 ID:KKoaHWmG0
なんか杏ほむになりそうな…


数時間後

ほむら「はあ、もう疲れたわ。たくさん乗ったわね」

杏子「お化け屋敷とかも怖かったよな!」

ほむら「――!その話はもうやめましょう」

杏子「あはははっ、お前すごくこわがってたもんな」

ほむら「うるさいわね。私お化けとか幽霊とか元々苦手なのよ」

ほむら(なんだか結構楽しかったわね……あ、)

ほむら「ねえ、最後に観覧車乗りましょうよ」

杏子「もちろん!やっぱ最後はこれだよな!じゃあ早く並ぼうぜ!」

ほむら「ちょ、ちょっとあんま引っ張んないでよー!」

ほむら(楽しいけど疲れるわね本当……)

145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 16:55:34.12 ID:KKoaHWmG0
杏子「おー、やっぱり混んでるなー観覧車」

ほむら「今の時間帯夕日がすごく綺麗だものね」

ほむら「とりあえず並びましょう」

杏子「そうだな……って、おい、今観覧車から降りてきたやつって……」

ほむら「え……?」クルッ

ほむら「あっ――……!」

まどか「……あれー、杏子ちゃんと……ほむらちゃん?」

146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 17:16:01.52 ID:KKoaHWmG0
じゃあ場合によっては杏ほむにします


杏子「よーまどかじゃん。偶然だな。誰かと来たのか?」

まどか「……暇だったからさやかちゃんと仁美ちゃんとマミさんと一緒に来たんだ」

さやか「あ、杏子にほむらじゃん!」

マミ「あなたたちも遊園地に来てたのね」

仁美「だったら言ってくださればよかったのに」

ほむら「…………」

まどか「ほむらちゃん……用事、って、杏子ちゃんとのだったんだね」

ほむら「え、ええ……まどk」

まどか「みんな、二人の邪魔しちゃ悪いから帰ろうよ」

仁美「そうですわねー。じゃ、また明日お二人とも」

さやか「んじゃーねー」

マミ「ほむらさんが杏子さんのことを……意外だわ」ブツブツ


ほむら「まどかあ……」

147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 17:23:46.90 ID:KKoaHWmG0
杏子「いやーまさかあいつらに会うとは思わなかったなー」

ほむら「…………」

杏子「あ、ほら観覧車次だぞ。進もうぜ」

ほむら「…………」

杏子「……おい、ほむら?どうしたんだよ」

ほむら(まどかに無視されちゃった……嫌われちゃった……)

ほむら(悲しい……)

杏子「おーい、ほむらー?大丈夫か?」

ほむら「……私、もう帰るわ……」スッ

杏子「え、おいちょっと待てよ!」ダッ

148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 17:31:43.59 ID:KKoaHWmG0
ほむら「なっ、何よ!離しなさいよ!」

杏子「いや離さねえ、なんでいきなり帰るんだよ」

ほむら「――なんかもう疲れちゃったのよ。だから帰るの。悪いかしら」

杏子「……っ、そうかよ……じゃあもういいよ」スッ

ほむら「ふん。……やっぱり来なければ良かった」コツコツ

杏子「……くそっ」ギュッ

149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 17:43:50.97 ID:KKoaHWmG0
ほむホーム

ほむら(はあ……私さすがに言い過ぎたわよね……)

ほむら(いくらいらついてたからって、杏子に悪いことしちゃった……)

ほむら(しかも勝手に帰っちゃったし……)

ほむら(……まどかのこと……どうしよう)

ほむら(怒ってたよね……まどか)

ほむら(――明日絶対気まずいわ……)

153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 17:54:25.68 ID:KKoaHWmG0
ちなみに杏子ちゃんも同じクラスってことで。


次の日

ほむら(まどかと杏子……来てるかしら……)

ほむら「…………」ガラッ

さやか「あっほむら!おっはよーう!」

仁美「おはようございます、ほむらさん」

ほむら「え、ええおはよう……」チラッ

まどか「…………」ジー

ほむら(まどか……無表情ってところが怖いわ……)

154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:00:01.46 ID:KKoaHWmG0
まどか「……ほむらちゃん」

ほむら「は、はい」ピシッ

まどか「ちょっと、話があるんだけど……いいかな」

ほむら「…………」

ほむら(一体何言われるのかしら……)ドキドキ


まどか「ごめんね、わざわざ屋上まで来させちゃって……」

ほむら「いえ、別にかまわないわ」

まどか「…………」

ほむら「…………」

ほむら(気まずいわね……)

まどか「あ、あのね、ほむらちゃん」

ほむら「……何かしら」

まどか「私ね、ほむらちゃんのことが、好き、みたい……」

155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:05:42.23 ID:KKoaHWmG0
ほむら「……!」

ほむら(まどかが私を……!?本当に!?)

ほむら(まって、これもしかしたら夢だったりするんじゃないの?)ギュッ

ほむら(……いひゃい……、夢じゃないのね――!)

まどか「へ、変だよね……女の子同士なのに……気持ち悪いよね……」

まどか「だから昨日も……ほむらちゃんが杏子ちゃんと一緒にいて……私……」

まどか「悔しくて、悲しくて、あんな態度とっちゃったの……」

まどか「最低だよね……私。勝手に怒ったりして……」

まどか「ほむらちゃんも、杏子ちゃんも……悪くないのに」

ほむら「ま、まどか……」

159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:14:58.61 ID:KKoaHWmG0
ほむら「私の方こそごめん……まどか」

ほむら「私も、まどかが……!」

杏子『ほむら!』

ほむら「!」

ほむら(な、なんで急に杏子のこと思い出すの?)

ほむら(私は別に杏子のことなんて……何にも思ってないのに……)

ほむら「わ、私も、まどかのことが……」

ほむら(ああもう!なんでこんな気持ちになるの?私は、まどかが好きなのに)

まどか「――……」

161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:23:19.68 ID:KKoaHWmG0
まどか「ほむらちゃん、ごめんね。今のは忘れて?」

ほむら「――え?」

まどか「私、ほむらちゃんのこと好きだけど」

まどか「……ほむらちゃんを苦しめたくはないから……」

ほむら「まどか……」

まどか「そのかわり、これからもずっと仲良くしてくれる?」

ほむら「――……うんっ……」グスッ

まどか「ほむらちゃん……ごめんね。それじゃ先に教室戻ってるね……」タッ

ほむら(ごめんね……まどか……本当にごめん……)

まどか(はあ……わたしってほんとばか……でも)

まどか(ほむらちゃんの泣き顔も可愛かったなあ)

まどか(じゃなくてほむらちゃんの苦しんでる顔はみたくなかったもん……)

164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:28:50.55 ID:KKoaHWmG0
ほむら「私……まどかにあんなこと言わせて……なにやってんだろ」

ほむら「私もまどかのことは好きなのに……嘘じゃないのに……」

ほむら「どうして杏子のことが忘れられないんだろう……」

ほむら「杏子も……絶対怒ってるわよね……」

杏子「あたしが何だって?」

ほむら「えっ!?」クルッ

杏子「なーに一人でブツブツ言ってんだよ」

ほむら「杏子……なんでここに」

杏子「さっきまどかに会ってよ」

『ほむらちゃんが杏子ちゃんに言いたいことあるんだって!屋上にいるから行ってあげて?』

杏子「……とか言うもんだからよ。まーしかたなく来てやった……つーか」

ほむら(……まどかったら……)

165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:34:43.47 ID:KKoaHWmG0
杏子「……で?言いたいことってなんだ?」

杏子「昨日あんなことがあったけど、まどかが言うんじゃしょうがないから聞いてやるよ」

ほむら「――……昨日は、ごめんなさい」

杏子「……なんであんなことしたんだよ。あたし観覧車乗りたかったのに」

ほむら「……私ね、まどかのことが好き、なの」

杏子「――だろうな。見ればわかる」

杏子「あ、何?昨日たまたままどかと会ったから勘違いされたと思ったのか?」

ほむら「え、ええ……そうよ。だからって私……最低よね……」

杏子「そうだな、最低だ。許せそうにないな」

ほむら「――……」ズキン

167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:42:32.09 ID:KKoaHWmG0
杏子「――許してあげるかわりに、また遊園地行こうぜ!今度はみんなで!」

ほむら「――……え?」

杏子「何だよ、やっぱりあたしがいると嫌か?」

ほむら「う、ううん違うの!」

ほむら「……許してくれるの?」

杏子「しょうがないからな。あたしだって、あんたとそんな風にいたくないし……」

ほむら(……素直じゃないんだから)クス

杏子「あっ、お前笑ったなー///」

ほむら「別に?ただちょっと、可愛いなって思っただけよ」

杏子「なっ……!なんだよそれー!////」

ほむら「あははっ」

170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/05/29(日) 18:49:36.76 ID:KKoaHWmG0
一ヶ月後

マミ「わあっ、大きな遊園地ねー!」

さやか「そうですね!特に観覧車とかすごいですよ!」

仁美「隣町にこんな遊園地があったなんて、知りませんでしたわ!」

まどか「杏子ちゃんが教えてくれたおかげだね!」

杏子「へへっ、昔ここに来たことがあるんだよ」

ほむら「ここが家族で来た遊園地なのね」

杏子「そうさ。じゃ、今日はたくさん遊びつくそうぜ!」

全員「おーっ!」

まどか「じゃ、ほむらちゃん、杏子ちゃん!最初は何から乗る?」

ほむら「うーん、私はなんでもいいわよ。杏子は?」

杏子「最初はやっぱりジェットコースターだな!行こーぜ!」


おわり

結局ほむほむはどっちについたんだろうか…
書き貯めてなかったからなんか文がめちゃくちゃですw