1: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:39:08.38 ID:OndtgYa4O
貞子 「よっ、邪魔するぜ」

貞子 「んだよ、しけた部屋だなー」

男 「…」

貞子 「お?結構でかいテレビじゃねえか?
いやな、やっぱ小さいテレビだと色々不便でな」ガチャ

男 「…」

貞子 「お?ビール発見♪
つまみは…と…カニカマかよ…まあいいか」カシュッ

グビグビ

貞子 「ップハー!
うめー!やっぱこのために死んだようなもんだな!」

グビグビグビグビグビグビ

「っふー…
さてと…おー、やっぱでかいテレビは入りやすいわ」

ゴソゴソ

貞子 「よし、行くぞ?」

男 「どこへ?」

引用元: 貞子「よっ、邪魔するぜ」 



2: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:41:20.78 ID:OndtgYa4O
貞子 「うるせーな、いいからそろそろ行くぞ?」

男 「ちょっと待ってて、えっと、画鋲は…と…あ、昨日割れたガラス瓶もあったな…これを、と…テレビの前に…と…」

ザザザザァッ

貞子 「…」

男 「さあ来い」

貞子 「鬼か?」

4: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:43:24.45 ID:OndtgYa4O
貞子 「お前!これ手ぇ怪我すんだろうが!」

男 「いや、死ぬかもしれない俺よりマシだろ?」

貞子 「だからってこれはねーだろうが!」

貞子 「あーあ、やってらんねえよ、これじゃまたカヤコに笑われちまう…」

男 「え、何やめてあの人こあい」

7: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:49:12.17 ID:OndtgYa4O
男 「カヤコって、あの奥様のカヤコだよね?」

貞子 「あ?そうに決まってんだろーが?」

男 「うわー、まさかその奥様来ないよね?息子さん来ないよね?」

貞子 「あ?多分来ねーよ、あいつとは職場が違うからな」

男 「職場?」

貞子 「井戸と天井裏は違うだろーが?」

男 「職場じゃねーよ」

9: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:50:47.17 ID:OndtgYa4O
男 「あーもう…何でこんなのが家に…」

貞子 「おい!こんなのとは何だよ!」

男 「こんなのだろうが!呪われてんだぞ!?」

貞子 「大丈夫だよ、まだ六日あるから」

男 「………は?」

貞子 「だから、まだ死ぬまで六日あるから」

男 「え…と…なら何であなたは今ここに?」

貞子 「いや、めんどいじゃん?死ぬの分かってんなら、今日も六日後も一緒かなー?と」

男 「殺意湧いた」

貞子 「もう死んでますぅ」

男 「おっしゃる通りで」

11: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:54:36.29 ID:OndtgYa4O
 

男 「なら、あと六日は死なないわけだな?」

貞子 「ああ?でもお前が望めば今にでも…」

男 「断るわ、ったく…」

貞子 「何してんだ?」

男 「コンビニ、お前がビール飲んじゃったからな」

貞子 「マジか?ならチューハイ頼むわ、氷結ストロングのグレープフルーツな、あとレモンも、それと焼酎とファミチキ」

男 「殺すよ?」

貞子 「もう死んでますぅ」

男 「おっしゃる通りで」

12: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:57:32.14 ID:OndtgYa4O
貞子 「うめーな」モグモグ

男 「…」

貞子 「チーカマとチータラ考えたやつ天才だな」

男 「……」
貞子 「ファミチキうめー」モグモグ

男 「………」

貞子 「やっぱストロングじゃないとな駄目だよな、他は水だよ、水」

男 「…………」

貞子 「あ、コーラ発見、焼酎のコーラ割りって、なかなかいけるぜ?」

男 「……………」

貞子 「うひーっ、ちょっと焼酎入れすぎたな」

男 「帰れよ」

13: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 22:59:59.27 ID:OndtgYa4O
貞子 「あ?帰んねーよ?」

男 「いや、だからさ…何にしても、死ぬのは六日後なんでしょ?ならさ、また六日後に来てよ」

貞子 「迷惑…か…?」

男 「迷惑に決まってるじゃん?」

貞子 「…そうだよな…いや…すまねえ…」

男 「な…何だよ…いきなりそんな寂しそうな顔してさ」

貞子 「いや…別に…さ…ただよ…ずっと一人で井戸の中にいたからさ…少し…はしゃいじまったぜ…」

男 「…」

14: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:02:34.85 ID:OndtgYa4O
貞子 「あたしはさ…ずっと一人で井戸の中でさ…暗いんだよ…冷たいし…人の声も聞こえない…」

男 「……」

貞子 「だからさ…こうやって誰かと話してると…何かさ…紛れるんだよ…」

男 「貞子…」

貞子 「ああ…あたしも生きてたら…こうやってさ…恋人と…」

男 「……!?」

貞子 「…二人で…さ…」




貞子 「ファミチキ食いながら酒盛りじゃああー!!」

男 「すげえ同情して損したわー!!」

15: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:04:12.96 ID:OndtgYa4O
貞子 「んなわけだからよ!まあ寂しかったわけだよ」

男 「行くとこあんのか?」

貞子 「あ?ねーよ、井戸くらいしか」

男 (…まあ…六日くらいなら、いいかな…)

男 「六日たぞ?」

貞子 「あ?」

男 「六日だけだからな、ここにいてもいいのは」

貞子 「うわなにこあいこの人あたしここに居たいとか言ってないのに」

男 「幽霊に句読点なしで言われるとムカつくな」

16: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:08:34.51 ID:OndtgYa4O
貞子 「まあ…だ、別に行くとこもねーし…い…いて…も…いいの…か…?」

男 「まあ…別に…」

貞子「●●展開ねーぞ…?」

男 「まあ期待してない」

18: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:10:13.03 ID:OndtgYa4O
【二日目】



男 「ところでさあ?」

貞子 「あ?何だよ?おいマジかよ…イトーヨーカ堂の横で車爆発だってよ」

男 「いやいーから、あのさ、何で俺呪われたの?ビデオとか見てないよ?」

貞子 「あ?いやな、最近はようつべやニコニコで…」

男 「あ、そっちの設定はそのままなんだ?」

19: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:12:16.47 ID:OndtgYa4O
貞子「おーお帰り、酒は?」

男 「昨日の焼酎があるだろ?それで我慢しろ」

貞子 「わりぃ、お前が仕事中に全部…」

男 「おまっ!?1.8リットルあったのに!?」

貞子 「いやー昼酒って久しぶりでよー」

男 「んだよこいつもう…」

貞子 「ヤマダ行ってこいよ、ヤマダ」

男 「すげーこいつ置いたの失敗したわ…」

貞子 「早く行けよ?」

21: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:14:49.48 ID:OndtgYa4O
貞子 「んめー!」グビグビ

男 「二本までだぞ?」

貞子 「あ?分かってるって、後は焼酎な」

貞子 「あー、効くわー」

男 「おっさんだな」

貞子 「あ?こんなうらわかき乙女におっさんとは」

男 「うらわかき乙女って酒飲んで効くとか言わないだろ?」

貞子 「お前女に幻想持ちすぎ、シャイボーイかよ」

男 「…」

22: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:17:30.38 ID:OndtgYa4O
貞子 「ん?…ま さ か ?」

男 「わりぃかよ…?」

貞子 「え?」

男 「そんなやつだっているだろ…」

貞子 「な…何だよ…急に不機嫌になってさ…」

男 「なるだろ…そんな事言われたら…」

貞子 「…悪かったよ…謝るからさ…飲もうぜ…」

男 「ああ…」

貞子 「こんな事言ってても、●●展開ねーからな?」

男 「誰に言ってんの?」

貞子 「画面の向こうの方々に」

23: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:20:47.25 ID:OndtgYa4O
 
【三日目】



男 「むー…」

貞子 「よっ、起きたか?」

男 「…んー、いい匂い…」

貞子 「ま、世話になりっぱなしってのもな、ほら」

男 「おー、うまそう」

貞子 「これは生前でも自慢だったんだぜ?」

男 「いただきまーす、久しぶりだな、手料理とか」モグモグ

男「卵焼きうまーい」モグモグ

男 「あ、お水ちょうだい」

貞子 「ほらよ」

男 「あんがと」

男 「あれ?納豆がいつもと味違う」モグモグ

貞子 「鰹節と大根おろし入れてみた」

男 「うまーい」モグモグ

俺 「死ね」

男 「えっ?」

貞子 「えっ?」

25: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:24:25.54 ID:OndtgYa4O
 

先輩 「なんかさー、男、最近明るくなったな?」

男 「えっ?そうすか?」

先輩 「女だな?」

男 「!?」ビクッ

先輩 「やっぱなー、今度店に連れてこいよ?」

男 「は…はあ…ハハ…」

先輩 「可愛いのか?」

男 「ま…まあそこそこ…(可愛い…よな…?)」

先輩 「ったくよー、俺も彼女ほしいぜー」

男 「あ、定番の補充しときますね」

先輩 「頼むわ、俺発注してるから、あ、砂糖少ないからそっちから頼むわ」

男 「わかりました」

男 (彼女…じゃねーよな)



男 (つか後四日か…)

男 (ホントに死ぬのか?)

男 (ようつべ見ただけで呪われるリスクって…)

26: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:27:27.07 ID:OndtgYa4O
女 「男さん、内線1に電話です」

男 「あっ、はい」

男 「もしもし、お電話代わりました、男です」

「…」

男 「もしもし?」

「……ア゛…」

男 「?」

「ア"ア"ア"ア"ア"ア"」

男 (息子さんだ…)

男 「あの…何でしょう?」

トシオ 「ト…シ…オ…」

男 「知ってる、用件は?

トシオ 「あっ、はい、何かお母さんが、こないだ男さんが家に来たから呪うとかで、挨拶しろって…」

男 「うわ、こないだ行った心霊スポットそれか…
もう心霊スポット巡りとようつべやめよう」

トシオ 「んで、お母さんが、明日行きますから」

男 「明日!?」

トシオ 「はい、だから、よろしくお願いします」

男 「いやそんな急に!」

プツッ ツーッ ツーッ ツーッ

28: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:31:18.72 ID:OndtgYa4O
男 「…どうしよう……」

貞子 「カヤコが来る!?」

男 「うん、何かトシオ君がそう言ってた」

貞子 「ぅおぉ…トシオ君か、あの子はいい子だが…カヤコめ…あんにゃろ人の獲物に手ぇ出すつもりか?」

男 「あ、俺やっぱ補食されるあれなんだ?」

貞子 「安心しろ男!例えカヤコが来ても、あたしが呪い殺すまでは守ってやるからな!!」

男 「ゴメン何かいろいろと分からないんですけど?」

29: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:34:16.29 ID:OndtgYa4O
 
男 「絶対お前ら祓ってやるからな…」

貞子 「バカ、んな事出来るわけねーよ」グビグビ

男 「でもそうしなきゃ俺が死ぬだろうが」

貞子 「…お前にはわかんねーだろうな…」

男 「は?何が?」

貞子 「殺されたヤツの気持ちだよ、分かるか?」

男 「わかんねーよ…」

貞子 「…あれはな…言葉にしがたいんだよ…」

30: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:36:20.01 ID:OndtgYa4O
貞子 「今日寝て、明日起きて、仕事して、酒飲んで…これ普通だろ?」

男 「…まあな」

貞子 「それが、急に、起きれない、寝れない、ゲームも出来ない、友達もいない、喋れない、恋人もいない、食べれない、ドライブも行けない、これが普通に押し寄せるんだぞ!?」

貞子 「こんな日常を!普通に奪われれば呪いたくもなるだろ!?」

男 「いや、普通に話して酒飲んでファミチキ食って昼間ゲームしてるお前…」

貞子 「みなまで言うな!」

32: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:38:23.36 ID:OndtgYa4O
男 「でもまあ…普通を奪われるのは…ヤダな…」

貞子 「ああ…普通だけは…奪われたくない…生まれたから普通に生きてたのに…それを…」

ピンポーン

ピンポーンで!(^^)!こんな顔文字出てきたのはイイ思い出

男 「はい?」

女 「あ?あの…ここ、男さんの家で間違いありませんか…?」

男 「…はい」

貞子 「……のやろう…」

35: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:41:28.94 ID:OndtgYa4O
女 「あっ…あのっ…あたし…カヤコって言います…」

男 「あ…の…一児の母なのに若く見えるのはネット用ですか?」

カヤコ 「そうですっ」

貞子 「カヤコてめー何しに来たんだよ!?」

カヤコ 「えっ…貞子ちゃん…怖いよ…」

男 「まあまあ貞子…あれ?でも来るの明日じゃなかったの?」

カヤコ「15分前行動ですぅ」

貞子 「まだ明日まで5時間あるけどな」

カヤコ「貞子ちゃん怖い…」

貞子 「てめーぶりっ子してんじゃぬーよ!!」

カヤコ 「やあぁん!」

男 「やめろって」

貞子 「ちょ!マジこいつのフリだからな!?」

36: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:44:56.47 ID:OndtgYa4O
カヤコ 「わたし…何もしてないのに…」

貞子「うわームカつく!!」

男 「呪いに来たんだろうけど、男は弱いんだよ」

貞子 「マジこいつ呪うためなら何でもする狡猾なヤツだらな!?」

カヤコ 「ひどい…貞子ちゃんがそんな事言うなんて」

男 「やめろよ貞子」

貞子 「男っ!?お前!?」

男 「いやさ、普通に悪口とかダメだろ?貞子?」

貞子 「…っ!?」

貞子 (くっ…こいつ…っ)

37: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:50:22.51 ID:OndtgYa4O
貞子 「とにかくっ!こいつは後四日であたしが殺すんだからな!」

カヤコ 「でもぉ、あたしは早く殺したいんだぁ」

貞子 「ってめ!あたしのが早く来たんだよ!いくら何でも順番は守れよな!」

カヤコ 「でもぉ…」スルッ

貞子 「あっ!?てめえ!何抱き着いてんだよ!?」

カヤコ 「知ってるでしょ?あたしが欲張りなの?」

貞子 (厄介なのが来ちまったぜ…)

貞子 「とにかく!こいつはあたしが殺す!帰れ!」

カヤコ 「言われなくても帰りますよぅ、でも…」

貞子 「……何だよ?」

カヤコ 「少しでも隙を見せたら…分かってるよね?」

貞子 「くっ…!」

カヤコ 「じゃあ、今日は帰るねー」バタンッ

貞子 「くそ…男…安心しろよ…お前は後四日…あたしが殺すまで守ってやる…」

男 「それ守られてるの?」

38: 名も無き被検体774号+ 2012/01/17(火) 23:57:45.74 ID:OndtgYa4O
貞子 「あいつのやり方はえげつないんだよ…」

男 「…」

貞子 「一気に多数を殺したりとか…」

男 「……」

貞子「子供を利用したり…」

男 「………」

貞子 「とにかく気に入らねえんだよ…」

貞子 「男…必ずお前は死なせないからな」

男「でも俺は死ぬんだろ?」

貞子 「お前は殺させない!!」

男 「いや、お前がさ」

男 「お前が俺を殺すんだろ?」

貞子 「っ!?」

41: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:04:20.29 ID:C3sMmhnfO
男 「やだわー、これ何とかならないかな?」

ガチャッ

ポイッ

貞子 「っとと…んな事言っても…よ…」

カシュッ

グビグビ

男 「もう少し…考えてみようぜ?」

貞子 「……ああ…」

42: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:07:01.44 ID:C3sMmhnfO
男 「つまり、死なせないのは、カヤコちゃんによって、って事で…」

貞子 「…う…」

男 「…お前は俺を殺すんだろ?」

貞子 「そ…そうだよ!」

男 「何だろうな…お前が俺をそんなに殺したい理由ってさ?」

男 「ようつべ見たらいけないの?あれは不特定多数が見るじゃん?」

男 「そんなんで殺さ…」

貞子 「死なせないから!」

男 「…え?」

貞子 「あいつ…あいつなんかにやらせるかよ…」

43: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:09:03.90 ID:C3sMmhnfO
男 「何か、……何かだけどさ?カヤコちゃんと何かあって、それに巻き込まれた感じなんだけど?」

貞子 「ばっ…!?ちっ!違うよ!?」

男 「とばっちりで殺されたら、俺…お前の事…ずっと嫌いになるからな…」

貞子 「ちが…違う…」

44: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 00:11:10.98 ID:C3sMmhnfO
男 「あーあ…こんなのないよな、普通…」

貞子 「違う…ほんと…だから…」

男「何で飲まないの?」グビ

貞子 「あんな事言われて…普通はよ…」

男 「ふーん…じゃ?カヤコちゃんの話は本当か」

貞子 「何でそーなるんだよ!?」

男 「違うんなら、普通に反論しろよ」

貞子 「だってよ…お前だって信用してなかったじゃねーかよ!」

男 「信用してたから」

貞子 「えっ?」

男 「信用してたから、何も言わなかったんだよ」

貞子 「…」

男 「俺を守ってくれるんだろ?」

男「それは信用する」ナデナデ

貞子 「何だよ…」

男「今日は色々あったな…」

男 「寝ようぜ…?」

俺 「リアルに」

男 「えっ?」

貞子 「えっ?」

俺 「ゴメン」

マジでゴメン

73: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 22:41:36.50 ID:C3sMmhnfO
 

【四日目】



貞子 「ほらよ、今日はあたしの好きな鯵だ」

男 「おー、鯵は俺も好きだぞ」モグモグ

貞子 「…カヤコはよ……」

男 「ん?」

貞子 「カヤコは…あたしと同じでよ…すごい理不尽に殺されたんだ…」

貞子 「だからかな…あいつと張り合うのは…」

74: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 22:43:36.97 ID:C3sMmhnfO
貞子 「似てるんだよ…それだから…ムカつく…」

男 「…そうか…」

貞子 「前も言ったが、やり方がえげつないんだよ、お前、もし部屋に女子高生三人来たらどうする?」



男 「………ゴクリ…」



貞子 「一気にやられるな」

75: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 22:48:03.82 ID:C3sMmhnfO
貞子 「あたしは必ず自分で殺すけど、あいつは他人を平気で使う、だから…」

男 「いつ、どこに出るか分からない…と?」

貞子「ああ…気をつけろ…」

男 「そうするよ、ところでさ?明日、もしよかったら買い物行かないか?」

貞子 「はあっ!?」

男 「いやさ…何か会社の先輩がさ、貞子の事連れてこいとか…さ」

貞子 「何でっ!…あたしがそんな…」

男 「いや…嫌なら無理には言わないけど…」

貞子 「……いーのか…?」

男 「ま…まあ…貞子がここに来て少しは慣れたし…」

76: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 22:49:35.27 ID:C3sMmhnfO
貞子 「あのっ…よ…でもなあ…あたしはこんなだし…やっぱやめとくよ…」

男 「それなんだけどさ…貞子、服ないだろ?」

貞子 「え?まあ、あたしは昔からこれ一着だからな」

男 「服買ってやるよ」

貞子 「いっ!?いいよ!あたしはお洒落とかは…」

男 「する前に死んでしまったから…か?」

貞子 「……うん」

男 「だったらさ、俺は、死ぬ前に、お前にお洒落させてあげたい」

77: 名も無き被検体774号+ 2012/01/18(水) 22:52:36.08 ID:C3sMmhnfO
貞子 「能天気だな…」

男「死ぬとかそんなん考えるよりは楽だろ?」

貞子 「いーのかよ……?」

男 「まあ俺の最期まで後三日だし、明日休みだから行こうぜ?」

貞子 「…わかったよ…」

男 「決まり。じゃあシャワー浴びて仕事行ってくるから、おとなしくな?」

貞子 「言われなくても、そうしてるだろ?」

男 「そうだったな」

30分後

男 「行ってくるな」

貞子 「行ってらっしゃい」



貞子 「………」

貞子 「………ふふっ」ウキウキ

85: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 18:54:46.47 ID:Ab8ZdSUtO
男 「うわー何この塩…2tはありそう…」

先輩 「男君ー、それ季節材だから、漬け物コーナーに沿道作ってー」

男 「はーい…」

アナウンス 「業務連絡、男さん、外線一番にお電話です」

男 「はいはい…と…」ガチャッ

男 「はい、お電話代わりました、男です」

? 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"」

男 「……息子さん?」

トシオ 「あっはい、何か、お母さんが夜にそっちに行くって言ってました」

男 「夜?」

トシオ 「はい、閉店してから行くとか…」

男 「えっ?マジで?それヤバい感じで?」

トシオ 「はい、多分殺すと思います」

男 「ヤバいな…どうしようか…貞子携帯持ってないし、家電ないし…トシオ君、ありがとう…」

トシオ 「あっ、はい。あのあの…」

男 「ん?何だい?」

トシオ 「いえ…何でもありません…」

男 「……うん…?」ツーッツー…

86: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 18:57:35.61 ID:Ab8ZdSUtO
男 「ヤバいな…もう閉店まで20分もない…」

先輩 「男君ー、はい、カードね」

男 「あ、はい」

男 (そうか…今日は俺が閉店作業の日だったな…セキュリティかけるまでに来なければいいが…)

男 「あ?」

男 (ヤバい…蛍の光が流れだした…後15分か)

パート「お疲れ様でしたー」

男 「お疲れ様」

男 (今日は違算もなくてスムーズだ…おかげでパートさんが帰るのが早い…)

男 (後は鍵確認するだけだけど…ヤバい!)

男 「早くしないと!」

88: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 19:01:18.64 ID:Ab8ZdSUtO
男 「入口に、各部門のバックヤードオッケー!後はこれで鍵かけてセキュリティを…!?」

カタッ

男 「!?」バッ

カヤコ 「……どうも」ニコッ

男 「……」

カヤコ 「やだぁ、そんなに身構えないでよぅ…」ガサッ

男 「……」ジリッ

カヤコ 「別に苦しむ訳じゃないんだから…」ガササッ

男 「……殺すのか?」ジリッ

カヤコ「そりゃあ…ね」ガサッ

カヤコ 「安心して…優しくするから…」ガサッ

男 「………」ドッ

男「しまった!!壁か!?」

カヤコ 「痛くしないからさああぁあ!!」ガシッ

男 「うわああああああ!」ズルズルズルズルッ

89: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 19:07:03.89 ID:Ab8ZdSUtO
貞子 「待てやこらああ!」

ドスンッ

カヤコ 「ゴフウウッ!?」

男 「はあっ…!はあっ…!?貞っ…子!?」

貞子 「やあああっぱりな!こう来るとは少しは予想してたぜ」

カヤコ 「あんたねえっ!!人が少し捻ってエクソシスト歩行してるとこにジャンプしないでよね!?」

貞子 「きれいに水月にヒットしたよな?」

カヤコ 「きいいいい!ムカつくわねこいつ!」

貞子 「おや?ブリブリカヤコさん?口調が変わってますぜ?」

カヤコ 「っ!?…まあいいわ…後何日?三日だっけ?必ず殺してあげるわ…」
ゾゾゾゾ…

貞子 「……チッ…」

90: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 19:59:03.98 ID:Ab8ZdSUtO
男 「…はあっ…はあっ…」

貞子 「大丈夫か!?」

男 「貞子…」

貞子 「な…何だよ…?」

貞子 「ま…まあ、たまたま来てやっただけだからよ、礼はいーぜ?」クルッ

貞子 「……何だよ…あんま見てんなよな!」ガシッ

男 「ありがとう…」

貞子 「~~~~~~!?」

91: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 20:02:12.88 ID:Ab8ZdSUtO
男 「今のはヤバかった…すまない…お前に殺される予定なのに、少し覚悟しちまった…」

貞子 「☆§¥&@★%&」

男 「あっ!?すまん!」バッ

男 「な…何だほらその!俺もテンパってて!」

貞子 「…」

男 「そりゃ男だけど!やっぱ怖くてさ!」

貞子 「……」

男 「だから今のあれは安心したからであって!」

貞子 「………」

男 「だから深い意味とかそういうのは…」

貞子 「………う…」

男 「?」

貞子「うわあぁあぁあん!」

男 「えええぇえええ!?」

男 「どうしちゃったんですかあっ!?」オロオロ

92: 名も無き被検体774号+ 2012/01/19(木) 20:05:56.68 ID:Ab8ZdSUtO
貞子 「ふええぇええん!」

男 「ああああああああゴメンゴメンゴメンッ!!」

男 「何何何何ッ!?俺何かした!?ゴメン!!」

貞子 「フグウッ…エグッ…ウッ…ヒグウッ…」

男 「ほんとゴメン!!何かゴメン!!」

貞子 「ウッ…ヒック…」

男 「どうしたの!?どうしたの!?何何!?」

貞子 「うー…ゴメン…」

男 「いや、俺が悪いんだよ…どうしたの…?」

貞子 「うー…あのさ…」

男 「……うん?」

貞子 「男の人にギュッ、てされたの初めてだからさ…ビックリしたんだ…」

男 「え…?そうなの…?」

105: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:50:21.52 ID:G4F9UMYn0
貞子 「よっ、邪魔するぜ」

貞子 「んだよ、しけた部屋だなー」

男 「…」

貞子 「お?結構でかいテレビじゃねえか?
いやな、やっぱ小さいテレビだと色々不便でな」ガチャ

男 「…」

貞子 「お?ビール発見♪
つまみは…と…カニカマかよ…まあいいか」カシュッ

グビグビ

貞子 「ップハー!
うめー!やっぱこのために死んだようなもんだな!」

グビグビグビグビグビグビ

「っふー…
さてと…おー、やっぱでかいテレビは入りやすいわ」

ゴソゴソ

貞子 「よし、行くぞ?」

男 「どこへ?」

106: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:50:39.73 ID:G4F9UMYn0
男 「うわー何この塩…2tはありそう…」

先輩 「男君ー、それ季節材だから、漬け物コーナーに沿道作ってー」

男 「はーい…」

アナウンス 「業務連絡、男さん、外線一番にお電話です」

男 「はいはい…と…」ガチャッ

男 「はい、お電話代わりました、男です」

? 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"」

男 「……息子さん?」

トシオ 「あっはい、何か、お母さんが夜にそっちに行くって言ってました」

男 「夜?」

トシオ 「はい、閉店してから行くとか…」

男 「えっ?マジで?それヤバい感じで?」

トシオ 「はい、多分殺すと思います」

男 「ヤバいな…どうしようか…貞子携帯持ってないし、家電ないし…トシオ君、ありがとう…」

トシオ 「あっ、はい。あのあの…」

男 「ん?何だい?」

トシオ 「いえ…何でもありません…」

男 「……うん…?」ツーッツー…

107: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:50:51.35 ID:G4F9UMYn0
男 「今のはヤバかった…すまない…お前に殺される予定なのに、少し覚悟しちまった…」

貞子 「☆§¥&@★%&」

男 「あっ!?すまん!」バッ

男 「な…何だほらその!俺もテンパってて!」

貞子 「…」

男 「そりゃ男だけど!やっぱ怖くてさ!」

貞子 「……」

男 「だから今のあれは安心したからであって!」

貞子 「………」

男 「だから深い意味とかそういうのは…」

貞子 「………う…」

男 「?」

貞子「うわあぁあぁあん!」

男 「えええぇえええ!?」

男 「どうしちゃったんですかあっ!?」オロオロ

108: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:52:44.60 ID:5DywnsM10
貞子 「とにかくっ!こいつは後四日であたしが殺すんだからな!」

カヤコ 「でもぉ、あたしは早く殺したいんだぁ」

貞子 「ってめ!あたしのが早く来たんだよ!いくら何でも順番は守れよな!」

カヤコ 「でもぉ…」スルッ

貞子 「あっ!?てめえ!何抱き着いてんだよ!?」

カヤコ 「知ってるでしょ?あたしが欲張りなの?」

貞子 (厄介なのが来ちまったぜ…)

貞子 「とにかく!こいつはあたしが殺す!帰れ!」

カヤコ 「言われなくても帰りますよぅ、でも…」

貞子 「……何だよ?」

カヤコ 「少しでも隙を見せたら…分かってるよね?」

貞子 「くっ…!」

カヤコ 「じゃあ、今日は帰るねー」バタンッ

貞子 「くそ…男…安心しろよ…お前は後四日…あたしが殺すまで守ってやる…」

男 「それ守られてるの?」

109: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:53:02.71 ID:5DywnsM10
貞子 「あ?帰んねーよ?」

男 「いや、だからさ…何にしても、死ぬのは六日後なんでしょ?ならさ、また六日後に来てよ」

貞子 「迷惑…か…?」

男 「迷惑に決まってるじゃん?」

貞子 「…そうだよな…いや…すまねえ…」

男 「な…何だよ…いきなりそんな寂しそうな顔してさ」

貞子 「いや…別に…さ…ただよ…ずっと一人で井戸の中にいたからさ…少し…はしゃいじまったぜ…」

男 「…」

110: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 14:53:47.27 ID:5DywnsM10
男 「あーあ…こんなのないよな、普通…」

貞子 「違う…ほんと…だから…」

男「何で飲まないの?」グビ

貞子 「あんな事言われて…普通はよ…」

男 「ふーん…じゃ?カヤコちゃんの話は本当か」

貞子 「何でそーなるんだよ!?」

男 「違うんなら、普通に反論しろよ」

貞子 「だってよ…お前だって信用してなかったじゃねーかよ!」

男 「信用してたから」

貞子 「えっ?」

男 「信用してたから、何も言わなかったんだよ」

貞子 「…」

男 「俺を守ってくれるんだろ?」

男「それは信用する」ナデナデ

貞子 「何だよ…」

男「今日は色々あったな…」

男 「寝ようぜ…?」

俺 「リアルに」

男 「えっ?」

貞子 「えっ?」

俺 「ゴメン」

マジでゴメン

114: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:00:52.86 ID:MtFJAhqLO
貞子 「ああ…あたしの時代はさ、婚姻するまでそう いうのはあんましないんだよな…だから…」

男 「そっか…知らなかったよ…ゴメンな…」

貞子 「いや、いい…」

貞子 「むしろ…お前でよかったよ…」ボソッ

男 「えっ?」

貞子 「何でもねーよ」

117: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:04:21.57 ID:MtFJAhqLO
「俺」ありがとう




男 「しかしすごいよな」

貞子 「何が?」

男 「少し予想してたとは言ったけどさ、よく今回の事が分かったよな?」

貞子 「ああ、トシオ君が教えてくれたからな」

男 「えっ?」

貞子 「いや、ベッドの下掃除してたらさ、トシオ君と●●本見付けてな」

男 「ハグで泣くのに●●本はいいんだ?」

118: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:07:32.29 ID:MtFJAhqLO
貞子 「カヤコが今日襲撃するって聞いたからさ、すっ飛んできた」

男 「何でトシオ君が?」

貞子 「知らねーよ、でもあの子は昔からいい子だぜ」

男 「ふーん…」



男 「はー…何か今日は色々あったな…」

貞子 「そうだな、ほら」ポイッ

男 「さんきゅ」カシュッ

貞子 「まあ、毎日は来ないだろ?」カシュッ
グビグビ

男 「毎日今日みたいだったらたまらんよ…」グビグビ

男 「プハー…あーあ…今日は疲れたよ…飯はいいから寝るわ…」

貞子 「わかった、あたしはオプスで新しくフレ出来たから、少しやるわ」

男 「わかった…じゃ、おやすみー…」ゴソッ

貞子 「おやすみー」

男 「うわあぁあぁあ!?」

貞子 「!?しまった!?布団の中か!?」

119: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:09:44.72 ID:MtFJAhqLO
貞子 「捕まれ!」

男 「何か青い男の子がいるうううう!?」バタバタッ

貞子 「青い男の子?」

トシオ 「こんばんは」

男 「何何何何!?」

貞子 「トシオ君だよ」

男 「えっ?この子が!?」

貞子 「トシオ君、どうしたんだい?」

トシオ 「貞子さんに色々話したのがばれて、お母さんに怒られたんで、家出してきました」

120: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:12:20.07 ID:MtFJAhqLO
トシオ 「お母さんのやり方は強引すぎるんです」

貞子 「まあ…な…あたしは一応、一週間以内に他の奴にビデオを見せれば大丈夫だからな…」

トシオ 「僕はそんなお母さんにいつも言ってました、少しは逃げ道を作ってあげるべきだ、と」

男 「子供なのに結構考えてるのね?」

トシオ 「いつも四つん這いで、アホみたいに口を開けてるのもどうか?って言ったんですよ」

貞子 「そしたら?」

トシオ 「そしたら、相手がイケメンならそのままくわえて口で…」

男 「それ以上は言っちゃらめえええぇえ!!」

122: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:15:09.67 ID:MtFJAhqLO
貞子 「あいつはいつもえげつないからな」

男 「ハグは泣くのに下ネタは大丈夫なんだ?」

貞子 「あんな奴、早く消えればいいのにな」

男 「これは無視なのな?」
トシオ 「それでも…僕のお母さんなんです…」

貞子 「あっ!?ゴメン…」

トシオ 「いいんです、やり方が間違ってるのは本当なんですから」

貞子 「でも…お母さんの悪口言って…ゴメンよ…」

トシオ 「貞子さんは…お母さんが好きなんですね?」

貞子 「まあ…な…何か変な力持ってたみたいだけど」

トシオ 「ふふっ…僕のお母さんもです」

123: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:18:47.94 ID:MtFJAhqLO
貞子 「ところでトシオ君さあ」

トシオ 「何ですか?」

貞子 「カヤコは何で、あんなにこいつに執心するんだ?何か聞いてる?」

トシオ 「そうですね…それは聞いた事もないですね」

貞子 「そっ…か…」

トシオ 「あ?ただ…」

貞子 「何!?」

トシオ 「ただ…何であいつだけ…何であいつだけ…って…漏らしてました…」

貞子「何であたしだけ…?」

貞子「あたしが…何を…?」

トシオ 「分かりません…」

貞子 「まあ、考えてても仕方ないな…」

トシオ 「そうですね…」

貞子 「今日はもう…オプスに専念するか」

男 「俺もう寝ていい?」

124: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:23:47.75 ID:MtFJAhqLO
男 「ふ…あーふう…」

貞子 「おはよー」

男 「んー…ベッドから出たくない…」

トシオ 「おはようございます」

男 「ぎゃああああ!?」

トシオ「どうされました?」

男 「いやいきなりベッドの隙間から…あれ…?肌色…だ?」

トシオ 「昼間は肌色になる事も出来ますよ」

男 「ああ…そう…」

貞子 「それより早くシャワー浴びてこいよ」

男 「え…?何で?」

トシオ 「昨晩、そりゃあもう嬉しそうに話してましたよ?何でも今日は貞子さんの服を買いにフグウッ!」

ズドムッ

貞子 「何でもねーよっ!」

男 「それ…何でもない蹴りじゃないぞ……」

125: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:26:31.04 ID:MtFJAhqLO
ファッションセンターやまむら
駐車場

男 「お前らは車で待っててくれ」

貞子 「え?何でだよ?あたしも選びてーよ」

トシオ 「僕も一着でいいので欲しいです」

男 「そうしてやりたいのは山々だが、白装束とブリーフ一丁は一緒に連れて行けないだろうが」

貞子・トシオ 「おっしゃる通りで」

126: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:28:12.22 ID:MtFJAhqLO
男 「うーん…貞子は何にしようか…ゴスロリ買ってったら誰かイラストにしてくれるかな?」

男 「トシオ君は、無難にジーパンにTシャツかな」

男「それからパーカーと…」

男 「そうだな…貞子はいつもの感じで、ワンピース系と…あ、ロンTもいいかもしれないな…」

男 「やべえ…このシュシュ似合うかも…」

男 「待てよ…ワンピースやめて、ロンTにショーパンにキャップなんてどうだろうか?」

男 「迷うわぁ…」

127: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:29:20.67 ID:MtFJAhqLO
男 「ほら」

トシオ 「うわー男さん、僕にも買ってくれたんですか?」

男 「まあ、男物は安いからな、ほら、貞子」

貞子 「おっ!…おう…」

男 「何だ?あんまり嬉しそうじゃないな?」

トシオ 「そんな事ないですよ?さっきからずっと貞子さんは男さん…」ゴキンッ

貞子 「ま…まあたまには違う服もいいよな!」

男 「トシオ君、首が向こう向いてるけど大丈夫?」

128: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:31:55.27 ID:MtFJAhqLO
スーパー

ウインッ

店員「いらっしゃいませー」

店内音楽:安心価格でお買い得、異次元異次元異次ー元ー
毎日いつでもお買い得、異次元異次元いーじーげーんー!!

これはいいとして

貞子 「今の店って…こんなになってんのかよ…」

男 「栄えてるだろ?」

貞子 「いや…何だ?スーパーだっけ…?」

トシオ 「僕は生前、お母さんと来ましたが」

貞子 「いや、あたしの頃はもっと小さくて…」

男 「何でもあるぜ?見て回ろうよ?」

129: 名も無き被検体774号+ 2012/01/20(金) 22:37:31.66 ID:MtFJAhqLO
貞子 「酒見たい」

男 「まずそこかよ…まあお前はビール好きだからな」

貞子 「へへっ、まあな」

貞子 「さて…ビール…」

男 「どうした?」

貞子 「あたしさ…ビールやめる…」

男 「何でだよ?」

貞子 「ホントにゴメン…まさか1本258円もするとは思わなかったんだ…」

男 「だから?」

貞子 「258円て…2本で大卒の初任給じゃん…」

男 「いつ時代に?」

165: ◆M8UyLqebDI 2012/01/23(月) 19:57:53.73 ID:jqyB03ERO
 
貞子 「ビックリしたぜ…今金の概念代わってんだな」

男 「服が二千円て聞いたら卒倒した?」

貞子 「しただろーな…あたしの時代なら軽く一月は生活出来るぜ」

先輩 「よう、男くん」

男 「あ、先輩」

先輩 「ちょっといい?」

コソコソ

男 「何です?こんな隅に連れて来て…」

先輩 「男くんさぁ…すごい美人だけどさ…初婚が子持ちはお勧めしないよ?」

166: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 19:59:38.09 ID:jqyB03ERO
男 「違いますよ!?あの二人は彼女でも、どっちの子でもないですよ?」

先輩 「あ?そうなの?じゃあ、あの二人何?」

男 (あの二人が何か…?)

男 (そうだよな…ここで彼女だなんて嘘ついたら、貞子に迷惑かけるし…)

男 (トシオ君に関してはただの家出だし…)

男 (なにより幽霊です、なんて言ったら頭おかしい宣言したと思われる)

男 「友達と…親戚の子供ですよ」

先輩 「あ?そーなんだ?」

男 「そうですよ」

167: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:01:35.07 ID:jqyB03ERO
貞子 「どーしたんだ?」

男 「ちょっと仕事の話をね」

貞子 「ふーん、休みの時くらい忘れてろよ」

男 「そうだな」

男 (貞子…何で俺をカヤコから守ってくれるんだ?)

貞子 「おい、発泡酒って何だよ?」

男 「ああ、それはビールに似た味の安いやつ」

貞子 「えっ?そうなのか?こっちならたくさん飲んでもいーのか?」

男 「いいよ」

貞子 「やったぜ!どれにしようかなー!」

男 (しかし…ロンTにショーパンの幽霊が酒選んでる光景…)

男 (中々レアだな)

168: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:04:05.90 ID:jqyB03ERO
店員 「ありがとうございましたー、またお待ちしております」

貞子 「この後どうする?」

男「そうだなあ、トシオ君、ゲーセン行く?」

トシオ 「いいんですか?」

男 「残り三日だしな、俺も最期に遊びたいし」

トシオ 「ありがとうございます!」

貞子 「なんだか親子みてーだな?」ハッ

トシオ 「どうしたんですか貞子さん?」

貞子 「なっ!?何でもねーよ!!」カァァッ

169: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:06:10.68 ID:jqyB03ERO
ポトッ

男 「あっ!?くそ…アームが弱いんだよな…」

貞子 「は?こんなん中に手入れて引っ掛ければいいだろうが?」

トシオ 「ほら、このガラス越しに引っ掛けて…」

男 「やめてマジ店員さんが見てるから…」



貞子 「楽しかったなー」

トシオ 「楽しかったです、久しぶりでした」

男 「ならよかった」

貞子 「もう暗いし、帰ろうぜ?発泡酒だっけ?早く飲んでみたいぜ」

男 「そうだな」

170: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:11:05.53 ID:jqyB03ERO
? 「すいませ~ん」ニヤニヤ

男 「何ですか?」

? 「さっきのゲーセンではやかましかったねー」

? 「ちょっと来いよ」

男 「何するんだ!?」

チンピラ1 「あ?何かイラッとしたからよ?」

チンピラ2 「何これ奥さん?キレイだねー?」

男 「やめろ!触るな!」

チンピラ2 「奥さーん、俺らとどっかいかね?」サワサワッ






プチンッ×2

171: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:14:54.58 ID:jqyB03ERO
トシオ 「あ"…」

チンピラ1 「ん?」

トシオ 「あ"あ"あ"あ"あ"」

チンピラ1 「ひいいっ!?」

グチャッ

ピチャッ…

チンピラ2 「ぎゃああ!?」

貞子 「あんま舐めてっと…全力で呪うぞ…?」ギロリ

二人 『ひいいぃい!!』


貞子・トシオ『ゴミめ』


男 「……………こあい」

172: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:17:28.53 ID:jqyB03ERO
貞子 「あんなの怖がる必要ねーぜ?」

トシオ 「そうですよ、この世の憎悪の塊の僕達がいれば安心ですよ」

男 「そのセリフ、魔王に言わせたいよな」

貞子 「そんな事よりよ、早く行こうぜ?」

トシオ 「そうですよ、早くこのDVD見ましょう」

男 「ふうっ……はいはい」

173: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:20:12.94 ID:jqyB03ERO
貞子・トシオ『ふぎゃああああぁあああ!!』

男 「…」

貞子 「うわっ!何怖い!皮剥がれたっ!?」

トシオ 「何でこのお母さんはどんどん奥に行くんでしょうか!?」

貞子 「この警官…助かるよな…?助かるよな?」

男 「……」

貞子 「うわー…燃えちゃったよ…」

男 「………」

トシオ 「普通ここは誰か来て助けますよね?」

貞子 「何この世界、堪えらんない」

男 「お前らサイレント・ヒルで盛り上がりすぎ」

174: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:23:28.21 ID:jqyB03ERO
男 「うー…おはよ…」

トシオ 「おはようございます」

男 「あれ?貞子は?」

トシオ 「少し出て来る、って、すごい嬉しそうに、あの服に着替えて出て行きましたよ?」

男 「……そうか」

トシオ 「それより男さん、朝ご飯です、何かいつもより張り切ってましたよ」

男 「ん」モグモグ

男 (後二日か…)

175: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:26:11.12 ID:jqyB03ERO
「あーしんどい…」

パート 「ねえねえ男さん、昨日のあの子、彼女?」

男 「あ…いや…そういうんじゃないですよ…」

パート 「えー?そうなんだ?みんな噂してたから」

男 「はは…」

男 (貞子…か)

男 (何なんだろうな…?)

176: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 20:29:17.36 ID:jqyB03ERO
男 (またラストか…)

男 「早くしないと、またカヤコが来るかもな…」

カヤコ 「かも…じゃないんだけどねぇ」

男 「っ!?カヤコ…」

カヤコ 「心配しないでぇ…今日は殺さないから…」

男 「今日…は?」

カヤコ 「貞子があたしを嫌いな理由…知ってる?」

男 「…?何か…やり方がえげつないからっ…て…」

カヤコ 「ふふっ…違うわ…」スルッ

カヤコ 「貞子があたしを嫌う理由…それは」チュッ

カヤコ 「あたしの方が圧倒的にあいつより強いから」

カヤコ 「あいつがあんたを殺す明後日…」

カヤコ 「あいつの前で、あたしがあんたを殺してやるからな…」

男 「………っ」ガタタッ

179: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 21:13:02.42 ID:jqyB03ERO
トシオ 「まずいですね…お母さんが本気に…」

男 「とりあえずは明日は大丈夫みたいだ、問題は…」

トシオ 「明後日…ですね…」

男 「ああ…ところで、貞子はどうしたんだ?」

トシオ 「わかりません…朝出かけたきり、全然戻ってきてませんから」

男 「貞子…」

男 「どうしたんだよ…」

180: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 21:14:45.09 ID:jqyB03ERO
トシオ 「さあ、男さん、対策を練りましょう」

男 「それよりトシオ君」

トシオ 「何です?」

男 「遊ぼう」

トシオ 「はい!?」

トシオ 「対策はいいんですか?貞子さんもいないのに…」

男 「いいんだよ…」

トシオ 「………」

男 「今浮かんだ…いい考えがある…」

トシオ 「…僕にも浮かびましたよ…でも男さん…その考えは反対です…」

男 「……」

トシオ 「自ら命を絶つ…」

男 「……」

トシオ 「させませんよ…」

181: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 21:15:55.87 ID:jqyB03ERO
男 「どっちがいいんだろうな?」

トシオ 「…」

男 「最近さ…」

トシオ 「…」

男 「貞子にだったらさ…」

トシオ 「…」

男 「殺されてもいいかな…なんてさ…」

トシオ 「…」

男 「だからいいんだ」

トシオ 「…」

男 「カヤコに殺されるくらいなら…」

トシオ 「…ダメですよ…」

男 「もう…決めたんだ…」

182: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 21:17:30.44 ID:jqyB03ERO
男 「ぐああー!!48歳ってひどくね!?」

トシオ 「僕なんて子供なのに21歳ですよ?」

男 「それかなりレベル高いはずだよ?」

トシオ 「男さんスーパーに勤めてるのに、釣銭渡し弱いですよね?」

男 「レジではそんな事しないんだよ」

トシオ 「倍数探しは強いですよね?」

男 「あれはパッと見たら分かるんだなあ」

トシオ 「何か今色々とおかしくね?」

183: 名も無き被検体774号+ 2012/01/23(月) 21:19:24.71 ID:jqyB03ERO
トシオ 「ゲームしてる場合じゃないでしょう!?」

トシオ 「もう二時間切ってるんですよ!?」

男 「焦ったって仕方ないだろう?」

トシオ 「でもっ!!貞子さんもいないんですよ!?」

カヤコ 「へー、貞子いないんだぁ…」

男・トシオ 「!?」

トシオ 「お…お母さん…」

196: ◆M8UyLqebDI 2012/01/24(火) 19:38:18.48 ID:da1OREXdO
カヤコ 「あんたやるわね…お母さん裏切って敵に回るなんてねぇ…」

トシオ 「……っ」

カヤコ 「あれぇ…?ホントに貞子いないのぉ?」ボキンッ

男 「ぐあああぁああ!!」

トシオ 「男さんっ!?」

カヤコ 「ほーら貞子…早くしないとさぁ…」ゴキッ

男 「ぎゃあぁああああ!!」

トシオ 「お母さん!!やめて下さい!!」

カヤコ 「あいつ逃げたの?死ぬよ?こいつ死ぬよ?」

メキッ

カヤコ 「ほらああぁあ!!首折れるよおおぉお!?」

メキメキッ

197: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:41:44.18 ID:da1OREXdO
ガシッ

カヤコ 「!?」

男 「お前にやられるくらいなら…」

カヤコ 「こいつっ…!?」

男 「あいつじゃないなら…」

カヤコ「ナイフを離せっ!」

男 「自分で死んだ方がマシなんだよ!!」

ドスッ

トシオ 「男さんっ!!」

199: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:45:40.50 ID:da1OREXdO
貞子「このバカヤローが!」

男 「貞子!?」

トシオ 「貞子さん!?」

貞子「おらっ!どけ!」ガンッ

カヤコ 「っ!?」

男 「さっ…!貞子!?背中は大丈夫なのか!?」

貞子 「あたしは死んでるんだぜ?屁でもねーよ」ガバッ

カヤコ 「………っはアっ…」

ゴリッ

貞子 「!?」

カヤコ「クソ弱イくセニ…」

ゴキゴキンッ

トシオ 「まずいです…」

カヤコ 「オマエラアトカタモナクケシテヤル…」

201: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:47:50.74 ID:da1OREXdO
貞子 「舐めんなよ!!」

トシオ 「あ"あ"あ"あ"!」

カヤコ 「フザケルナ!!」

ズンッ

貞子・トシオ「あうっ!?」

ザザサァッ

男 「貞子!!」

トシオ 「やっぱりダメだ…お母さんには…」

貞子 「諦めんな!頼むぜ…」

貞子 「こっちだってな!切り札は用意して来たんだからよ!!」

202: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:52:18.14 ID:da1OREXdO
貞子 「頼む!!母さん!」

? 「今回だけよ?」

ズシンッ

カヤコ 「ギャウッ!?」

男 「……!?」

? 「あら?あなたが男さんね?貞子がお世話になりまして」

貞子 「よっ…!?よけーな事言うなよな!?」

? 「貞子の母、志津子と申します」

トシオ 「この人が…この世界で有名な志津子さん…?」

トシオ 「これなら…」

トシオ 「これなら…終わりに出来るかも…」

203: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:54:28.08 ID:da1OREXdO
? 「ふん…足が折れているようだな?」パアァッ

男 「…足がっ!?」

貞子 「平八郎…」

平八郎 「平八郎か…相応しい呼び方だな…」

男 「誰なんだ?」

志津子 「わたしの夫よ」

貞子 「こんなやつ…親父じゃねーよ…」

平八郎 「…ふん…まあいい…」

志津子 「あなた…この子…貞子の思い人を殺したいんですって…」

平八郎 「けしからんな…」

志津子「聞き分けのない子には…」

平八郎 「お仕置きだな」

204: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:55:48.22 ID:da1OREXdO
―――頼むよっ!!

どうしても死なせたくないやつがいるんだっ!!

あら?それじゃあわたし達のいる意味がないわ。

そんなんよりっ!!あいつだけは死なせたくねーんだよ!!

頼むよ…

こんなの初めてなんだ…

たった数日だけどさ…

一緒にいたら、楽しかったんだ…

ほら…

見てくれよ…

こんな可愛い服…

買ってくれたんだ…

205: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:57:02.85 ID:da1OREXdO
――よう、邪魔するぜ?

いきなりなのにさ…

――チータラとチーカマうめー

我が儘聞いてくれてさ…

――明日出掛けよう

こんな可愛いお洒落させてくれてさ…

あたしが死ぬ前に出来なかった事…

全部…





「全部してくれたんだよ…

206: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 19:59:03.75 ID:da1OREXdO
平八郎 「ふん…わたしも親らしい事は…」

志津子 「あなたは一つもしなかったわねえ…」

平八郎 「そうだな…なら最期くらいは…!!」

志津子 「お願いね!」

カヤコ「ナメルナァア!!」

ブンッ

貞子 「お前が舐めるな!」

ガシッ

貞子 「たった一つ…」

貞子 「たった一つ見つけた幸せ…!!」

貞子「消してたまるか!!」

……………ズシンッ

207: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:00:35.49 ID:da1OREXdO
………





……

…………

……






クキキッ

貞子「何なんだよ…」

貞子 「…何なんだよ……」

カヤコ「ケキャキャキャ!」

貞子 「どうやったらお前は消えんだよ!?」

カヤコ 「アーフューハー」

貞子 「くっ……!?」

カヤコ「シ…ネ…ヨ…!!」

男 「貞子!!」

ズンッ…

209: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:05:11.57 ID:da1OREXdO
貞子 「あ…あああ…あ…あうああああ!!!!」

貞子 「男!!」

ヘタッ

貞子 「……ほらな…お母さん…言った通りだろ…」

志津子 「……そうね」

平八郎 「まったく…難題を残してくれおって…」

貞子 「男…」

貞子 「あたしはもう死んでるんだぜ…?」

貞子 「何で出て来たんだよ…?」

貞子 「あたしは大丈夫なのによ…」

貞子 「お前を殺すのはあたしなのに…」

ガンッ

貞子 「何勝手に出てきて死んでんだよ!!」

カヤコ 「エキャキャキャ」

トシオ 「お母さん!!もうやめて下さい!!」バッ

貞子 「っ!?」

211: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:07:58.44 ID:da1OREXdO
貞子 「トシオ君っ!?危ないぞ!」

トシオ 「お母さんは何が憎いんですか!?」

トシオ 「まだ若くして殺された事が憎いんですかっ!?」

カヤコ 「……」

トシオ 「それとも!まだ何かやりたい事があったんですか!?」

カヤコ 「……トシ…オ…」

貞子 「!?」

213: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:33:26.22 ID:da1OREXdO
貞子「カヤコ!!何だ!?」

カヤコ 「トシオ…ダケナイ…アタ…タカイ…ワタシ…ソ…レダ…ケ…」

貞子 「暖かい…?」

志津子 「トシオ君…」

トシオ 「?」

平八郎 「おいで…」

貞子 「?」

平八郎 「わたしの推論だが、何らかの魂が…」

志津子 「難しい話は、わたしには分かりません」

貞子 「何だよ…?」

志津子 「つまりは…わたし達に任せなさい…」

志津子 「って事です」

214: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:39:32.07 ID:da1OREXdO
平八郎 「トシオ君、こっちに…」

トシオ 「あの…一体、これは…?」

平八郎 「すまないな…志津子…」

志津子 「あら?あなたからそんな言葉が出るとは思いませんでした」

平八郎 「う…うむ…」

貞子 「何だよ…?」

志津子 「今から、男君を蘇らせて、カヤコちゃんにあげるわ…」

貞子 「なっ!?」

215: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:42:33.50 ID:da1OREXdO
貞子 「ふざけんな!誰があんなやつに!!」

平八郎 「すぐに行くからな」

志津子 「期待しないで待ってます…」

貞子 「おいっ!?」

平八郎 「すまん…」

貞子 「何だよ!?何なんだよ!?」

カッ

貞子 「うあっ!?」

216: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:44:54.66 ID:da1OREXdO
貞子 「~~~っ!?」

平八郎 「これで男君は蘇った…後はトシオ君…」

トシオ「いいんですか…?」

平八郎 「あれとの最期の約束…だからな…」

貞子 「おい…わかんねえ…何なんだよ!?お母さんはどうしたんだ!?」

トシオ 「貞子さん」

貞子 「!?」

トシオ 「この数日…楽しかったです…」

貞子 「…平八郎…何がどうしてんだよ…」

トシオ 「男さんに…」

トシオ 「どうか元気でと…」

貞子 「何なんだよ!?」

カッ

217: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:47:26.63 ID:da1OREXdO
……

…………

……………

……………………

お母さん………

僕だよ

カヤコ「アタ…タカ…イ…」

トシオ 「お母さん…」

カヤコ 「ヌク…も…り…」

カヤコ 「あ…あ…トシオ…
あたしの…トシオ…」

トシオ 「お母さん…ずっと一緒…だよ…」

カヤコ 「トシ…オ…」

218: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:48:36.12 ID:da1OREXdO
ごうっ

貞子 「うあっ…!?」

貞子 「…………」

貞子 「カヤコ…?トシオ君!!」

貞子 「おい!平八郎!!」

貞子 「お母さん!!」

貞子 「……………っ」

貞子 「みんなっ!」

貞子 「……誰か…」

219: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:50:56.85 ID:da1OREXdO
…………

結局よく分からないまま終わった…

多分だが…お母さんが全ての力を使い男を蘇らせ…

平は…お父さんがトシオ君を、生きている男の体に入らせて…

男の体を使ったトシオ君が、その温もりでカヤコを成仏させたんだろう…

んで…

お父さんも最期の力を振り絞ってあたしを…

そして………

220: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:52:57.98 ID:da1OREXdO
「あー疲れた…」

「酒でも飲まないとやってらんないぜ」

「あ?発泡酒じゃないだろそれ?」

「ビールは二本までな」

「あ?うっせーな?あたしだって稼いでるんだぜ?」

「理由にならない、つか人間になるって大変だろ?」

「ああ、こんなんなら幽霊のがマシだったわ」

こんな感じで…

毎日幸せです

221: 名も無き被検体774号+ 2012/01/24(火) 20:55:07.30 ID:da1OREXdO
二年後…

ホギャ ホギャ

看護士 「おーよしよし」

医師 「うん、元気だね」

医師 「早く旦那さんを呼んできて」

看護士 「なぜですか?」

医師 「なぜって…お子さんが産まれたからだよ」

ケキャ…

看護士 「こんなに…」






看護士 「こんなに美味しいのに?」ボリッ






ケキャキャキャキャ




おしまい