1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:34:33.67 ID:dpTga+r20
刹那「馬鹿かあんたは」
アムロ「なっ! 馬鹿とはなんだ馬鹿とは!」
刹那「たしかに俺はガンダムを神格化していた時期があったが、性的な対象としては見ていない」
アムロ「そうなのか? 何かそういうイメージがあるが」
刹那「風評被害だ」
アムロ「ということはつまり、人間の女と恋愛がしたいということか?」
刹那「当たり前だ・・・」
アムロ「なっ! 馬鹿とはなんだ馬鹿とは!」
刹那「たしかに俺はガンダムを神格化していた時期があったが、性的な対象としては見ていない」
アムロ「そうなのか? 何かそういうイメージがあるが」
刹那「風評被害だ」
アムロ「ということはつまり、人間の女と恋愛がしたいということか?」
刹那「当たり前だ・・・」
引用元: ・刹那(23歳)「恋愛してみたい」 アムロ(29歳)「ガンダムとか?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:37:22.30 ID:dpTga+r20
刹那「ともかく俺は恋がしたい。アルを除外すれば映像作品のガンダム主人公で恋愛していないのは俺だけだ。理不尽だと思わないか?」
刹那「だから俺が恋愛する為にあんたに協力してもらいたい」
アムロ「そう言われてもな。大体なぜ俺に相談しようと思ったんだ」
刹那「だから俺が恋愛する為にあんたに協力してもらいたい」
アムロ「そう言われてもな。大体なぜ俺に相談しようと思ったんだ」
刹那「ガンダム主人公随一のヤ だからだ」
アムロ「失礼なことを言うな! たしかにベルトーチカ→チェーンと恋人を変えているのは主人公では珍しいかもしれんが、だからといってヤ ではないぞ!」
刹那「Zの軟禁時代」
アムロ「うっ」
刹那「あの時期のあんたは明らかに女と遊びまくっている。違うか?」
アムロ「いや、しかし、Zの俺は主人公ではないし・・・」
刹那「だが逆シャアではあんたが主人公だろう? Zのアムロ・レイを経て逆シャアのアムロ・レイがいるのだから、Zがヤ ならば逆シャアでもヤ だ」
アムロ「ぐっ・・・」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:40:33.81 ID:dpTga+r20
刹那「というわけだ、力を貸してくれ。経験豊富なあんたなら俺に指南も出来るだろう」
アムロ「・・・自分が恋愛するのと他人に恋愛をさせるのとでは全く別物だろうに」
アムロ「というかさっきお前は自分だけが恋愛をしていないと言っていたが、ヒイロはどうなんだ?」
刹那「たしかにあいつはリリーナと結ばれてこそいないが、しかし明らかに2人は恋愛関係にあっただろう?」
アムロ「まあ、な。いや待て。それなら貴様とマリナ・イスマイールはどうなんだ?」
刹那「彼女とはそういう関係ではない。マリナ・イスマイールとは道は違うが一種の同志であり・・・」
刹那「そしてそうだな。俺は彼女に母の面影を見ていたのかもしれない」
アムロ「うわお前シャアみたいでキモいな」
アムロ「・・・自分が恋愛するのと他人に恋愛をさせるのとでは全く別物だろうに」
アムロ「というかさっきお前は自分だけが恋愛をしていないと言っていたが、ヒイロはどうなんだ?」
刹那「たしかにあいつはリリーナと結ばれてこそいないが、しかし明らかに2人は恋愛関係にあっただろう?」
アムロ「まあ、な。いや待て。それなら貴様とマリナ・イスマイールはどうなんだ?」
刹那「彼女とはそういう関係ではない。マリナ・イスマイールとは道は違うが一種の同志であり・・・」
刹那「そしてそうだな。俺は彼女に母の面影を見ていたのかもしれない」
アムロ「うわお前シャアみたいでキモいな」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:44:14.53 ID:dpTga+r20
刹那「ふざけるな!! あんな男と一緒にするんじゃない!! 撤回しろ!!」
アムロ「すげえキレてる・・・だって母の面影を見てるんだろう? まんまシャアじゃないか」
刹那「断じて違う! あの男は恋愛対象となる相手に母親を求めていた!」
刹那「それに対して俺が言っているのは、マリナは母親のような感じだから恋愛対象とはならないということだ!!」
刹那「天と地ほども違う!! さあ、撤回しろ!!」
アムロ「そんなに必死になるほど嫌か・・・」
刹那「では訊くが、『お前シャアっぽいな』と言われたらあんたはどうする?」
アムロ「 の から腕突っ込んで奥歯をガタガタいわせるな」
アムロ「全面的に俺が悪かった。撤回しよう」
刹那「分かってくれたなら良いんだ」
アムロ「すげえキレてる・・・だって母の面影を見てるんだろう? まんまシャアじゃないか」
刹那「断じて違う! あの男は恋愛対象となる相手に母親を求めていた!」
刹那「それに対して俺が言っているのは、マリナは母親のような感じだから恋愛対象とはならないということだ!!」
刹那「天と地ほども違う!! さあ、撤回しろ!!」
アムロ「そんなに必死になるほど嫌か・・・」
刹那「では訊くが、『お前シャアっぽいな』と言われたらあんたはどうする?」
アムロ「 の から腕突っ込んで奥歯をガタガタいわせるな」
アムロ「全面的に俺が悪かった。撤回しよう」
刹那「分かってくれたなら良いんだ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:48:21.13 ID:dpTga+r20
刹那「話を戻すが、俺に協力してくれるか?」
アムロ「そうだな・・・まあいいさ。暴言の詫びも兼ねて協力してやる」
刹那「助かる」
アムロ「で、誰と付き合いたいんだ」
刹那「それがいないから困っているんだ」
アムロ「なに?」
刹那「誰かと付き合いたい、恋愛したいという気持ちにそもそもなったことがない」
刹那「どうしたら恋愛感情を持てるのかを教えてくれ」
アムロ「おいおい・・・特定の誰かと付き合う為に協力をというのならともかく、その相談は難しすぎるだろう」
アムロ「そうだな・・・まあいいさ。暴言の詫びも兼ねて協力してやる」
刹那「助かる」
アムロ「で、誰と付き合いたいんだ」
刹那「それがいないから困っているんだ」
アムロ「なに?」
刹那「誰かと付き合いたい、恋愛したいという気持ちにそもそもなったことがない」
刹那「どうしたら恋愛感情を持てるのかを教えてくれ」
アムロ「おいおい・・・特定の誰かと付き合う為に協力をというのならともかく、その相談は難しすぎるだろう」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:51:02.33 ID:dpTga+r20
アムロ「フェルト・グレイスはどうなんだ?」
刹那「彼女は戦友だ。そういった対象として見ることは出来ない」
アムロ「そうか・・・安請け合いしたものの弱ったなこれは」
刹那「あんたの今までの経験から、なにか恋愛感情を抱きやすい相手だとか、状況だとか、そういった法則はないのか?」
アムロ「恋に落ちやすいシチュエーションか・・・。そうだな、1つある」
刹那「教えてくれ」
アムロ「他人の女を 取ることだ」
刹那「彼女は戦友だ。そういった対象として見ることは出来ない」
アムロ「そうか・・・安請け合いしたものの弱ったなこれは」
刹那「あんたの今までの経験から、なにか恋愛感情を抱きやすい相手だとか、状況だとか、そういった法則はないのか?」
アムロ「恋に落ちやすいシチュエーションか・・・。そうだな、1つある」
刹那「教えてくれ」
アムロ「他人の女を 取ることだ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:53:31.98 ID:dpTga+r20
刹那「・・・なんだと?」
アムロ「俺がララァと共感し合った時のシャアの悔しげな思惟を感じて以来、俺は他人の恋人を 取ることに異常な興奮を覚えるようになってしまってな」
アムロ「白状すると、カラバに入るまで行きずりの女以外とはもっぱら彼氏持ちや既婚者を狙って●っていた」
刹那「・・・・・・なんと言えばいいか分からない」
アムロ「・・・実はな。いやこのことは他言無用にしてほしいんだが良いか?」
刹那「なんだ。口は固い方だと思うが」
アムロ「ハヤトとフラウの間に出来た子がいただろう?」
刹那「ああ」
アムロ「あれは俺の子かもしれん」
刹那「なん・・・だと」
アムロ「俺がララァと共感し合った時のシャアの悔しげな思惟を感じて以来、俺は他人の恋人を 取ることに異常な興奮を覚えるようになってしまってな」
アムロ「白状すると、カラバに入るまで行きずりの女以外とはもっぱら彼氏持ちや既婚者を狙って●っていた」
刹那「・・・・・・なんと言えばいいか分からない」
アムロ「・・・実はな。いやこのことは他言無用にしてほしいんだが良いか?」
刹那「なんだ。口は固い方だと思うが」
アムロ「ハヤトとフラウの間に出来た子がいただろう?」
刹那「ああ」
アムロ「あれは俺の子かもしれん」
刹那「なん・・・だと」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:56:44.82 ID:dpTga+r20
アムロ「Zでは俺もフラウも素知らぬ顔をしていたが、実はあれ以前にもちょくちょく逢っていたんだよ」
アムロ「その時に、なんだ、まあ、な。何度かそういう関係に」
刹那「・・・」
アムロ「Zの時のフラウの演技は堂に入っていたよ。あの時は女って怖いと思ったものだ」
刹那「俺はあんたが怖い」
アムロ「ちゃんと養育費は払っているぞ。こっそりな」
刹那「そういう問題では・・・まあいい。この際あんたのモラルは問わない。それで? 俺はどうしたら良いと言うんだ」
アムロ「つまり刹那、貴様も誰かから女を 取れ。そうすれば 興奮により恋愛感情に近いものが抱けるかもしれん」
刹那「・・・大丈夫なのかそれで?」
アムロ「大丈夫だ。恋愛感情と 興奮、これはもうほぼイコールと言えるからな」
刹那「よし。そこまで言うのならあんたを信用してみよう」
アムロ「その時に、なんだ、まあ、な。何度かそういう関係に」
刹那「・・・」
アムロ「Zの時のフラウの演技は堂に入っていたよ。あの時は女って怖いと思ったものだ」
刹那「俺はあんたが怖い」
アムロ「ちゃんと養育費は払っているぞ。こっそりな」
刹那「そういう問題では・・・まあいい。この際あんたのモラルは問わない。それで? 俺はどうしたら良いと言うんだ」
アムロ「つまり刹那、貴様も誰かから女を 取れ。そうすれば 興奮により恋愛感情に近いものが抱けるかもしれん」
刹那「・・・大丈夫なのかそれで?」
アムロ「大丈夫だ。恋愛感情と 興奮、これはもうほぼイコールと言えるからな」
刹那「よし。そこまで言うのならあんたを信用してみよう」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 14:59:19.82 ID:dpTga+r20
刹那「それで、誰にアプローチをかけたら良い?」
アムロ「そうだな。ここはやはり貴様のヒロインと似た属性の女が良いだろう」
アムロ「すまないな、急に呼び出してしまって」
ヒイロ「いい。用件を言ってくれ。これからリリーナが連邦非加盟国政府高官と会談する予定だ。なるべく早く駆けつけたい」
アムロ「そうなのか。いや実はそのリリーナについてなんだが・・・うーん、これ言っていいんだろうか」
ヒイロ「・・・リリーナがどうしたと言うんだ」
アムロ「それがな・・・見てしまったんだよ」
ヒイロ「だから何を見たんだ」
アムロ「少し前の夜・・・彼女が知らない男と腕を組んで歩いているところを」
アムロ「そうだな。ここはやはり貴様のヒロインと似た属性の女が良いだろう」
アムロ「すまないな、急に呼び出してしまって」
ヒイロ「いい。用件を言ってくれ。これからリリーナが連邦非加盟国政府高官と会談する予定だ。なるべく早く駆けつけたい」
アムロ「そうなのか。いや実はそのリリーナについてなんだが・・・うーん、これ言っていいんだろうか」
ヒイロ「・・・リリーナがどうしたと言うんだ」
アムロ「それがな・・・見てしまったんだよ」
ヒイロ「だから何を見たんだ」
アムロ「少し前の夜・・・彼女が知らない男と腕を組んで歩いているところを」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:00:35.34 ID:dpTga+r20
ヒイロ「なに!?」
アムロ「ああー・・・言ってよかったんだろうか、これ」
ヒイロ「そんなはずがない! 見間違いだろう!」
アムロ「まあその可能性もないではないが・・・いやでもあれはたしかにリリーナだったような・・・」
ヒイロ「いつどこでの話だ! 詳しく聞かせろ!」
アムロ(うまくやれよ刹那)
アムロ「ああー・・・言ってよかったんだろうか、これ」
ヒイロ「そんなはずがない! 見間違いだろう!」
アムロ「まあその可能性もないではないが・・・いやでもあれはたしかにリリーナだったような・・・」
ヒイロ「いつどこでの話だ! 詳しく聞かせろ!」
アムロ(うまくやれよ刹那)
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:02:51.24 ID:dpTga+r20
リリーナ「・・・ええ、はい、大統領。もうすぐ到着します。ええ、では」ピッ
リリーナ「ふう」
外務省職員「お疲れのようですね、ドーリアン次官」
リリーナ「ええ、少し・・・。けれど連邦政府(00)の宥和路線に少しでも貢献したいのです。休んでなどいられません」
外務省職員「あまりご無理をなさらないでください」
リリーナ「ふふ、ありがとうございます」
「うわ!? なんだ貴様!?」
リリーナ・職員「!?」
リリーナ「ふう」
外務省職員「お疲れのようですね、ドーリアン次官」
リリーナ「ええ、少し・・・。けれど連邦政府(00)の宥和路線に少しでも貢献したいのです。休んでなどいられません」
外務省職員「あまりご無理をなさらないでください」
リリーナ「ふふ、ありがとうございます」
「うわ!? なんだ貴様!?」
リリーナ・職員「!?」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:05:03.10 ID:dpTga+r20
警備官「外務次官! お逃げくださっ」
パーンッ
警備官「」ガクン
外務省職員「な、何事です! これは一体・・・」
ドガッ
外務省職員「ぎゃっ」ドサッ
刹那「・・・リリーナ・ドーリアンだな」
リリーナ「・・・いかにもそうです。あなたはどなたです。何のつもりでこんな真似を?」
刹那「俺が誰かは関係ない。あんたはただ俺と来ればそれでいい」
リリーナ「嫌だと言ったら?」
刹那「貴様にそんな決定権があるのか?」グイッ
リリーナ「痛っ、離してっ・・・」
刹那「抵抗するな。もっと痛い目にあうぞ」
パーンッ
警備官「」ガクン
外務省職員「な、何事です! これは一体・・・」
ドガッ
外務省職員「ぎゃっ」ドサッ
刹那「・・・リリーナ・ドーリアンだな」
リリーナ「・・・いかにもそうです。あなたはどなたです。何のつもりでこんな真似を?」
刹那「俺が誰かは関係ない。あんたはただ俺と来ればそれでいい」
リリーナ「嫌だと言ったら?」
刹那「貴様にそんな決定権があるのか?」グイッ
リリーナ「痛っ、離してっ・・・」
刹那「抵抗するな。もっと痛い目にあうぞ」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:08:34.44 ID:dpTga+r20
パンパンッ
刹那「!?」
ウルフ「そこまでにしときな!」
刹那「くっ、連邦軍だと!?」パッ
カツ「こっちへ!」グイッ
リリーナ「あ・・・」
刹那「しまっ・・・」
パンッ!
刹那「ちっ」ザザッ
ウルフ「お怪我はねえか、外務次官の姉ちゃん!」
リリーナ「は、はい・・・ですが」
リディ「話は後回しです、早く我々の車へ!」
刹那「!?」
ウルフ「そこまでにしときな!」
刹那「くっ、連邦軍だと!?」パッ
カツ「こっちへ!」グイッ
リリーナ「あ・・・」
刹那「しまっ・・・」
パンッ!
刹那「ちっ」ザザッ
ウルフ「お怪我はねえか、外務次官の姉ちゃん!」
リリーナ「は、はい・・・ですが」
リディ「話は後回しです、早く我々の車へ!」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:10:20.93 ID:dpTga+r20
ミハエル「ウルフ少佐よお! テロリストはどうすんだ!?」ドンッドンッ
ウルフ「上に任せとけ! 今はこの嬢ちゃんを例の場所へ連れていくのが最優先らしいからな! 行くぞ!」
刹那(なぜ連邦軍がここへ・・・いくら何でも早すぎるぞ。最初から警護に?)
刹那(いや、例の場所と言ったか? 最初からリリーナ・ドーリアンを連行する任務を負ってこの辺りにいた・・・?)
刹那「いずれにしろリリーナ奪取は失敗した。撤退するか」
ウルフ「上に任せとけ! 今はこの嬢ちゃんを例の場所へ連れていくのが最優先らしいからな! 行くぞ!」
刹那(なぜ連邦軍がここへ・・・いくら何でも早すぎるぞ。最初から警護に?)
刹那(いや、例の場所と言ったか? 最初からリリーナ・ドーリアンを連行する任務を負ってこの辺りにいた・・・?)
刹那「いずれにしろリリーナ奪取は失敗した。撤退するか」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:14:00.92 ID:dpTga+r20
ヒイロ「おい、どういうことだ!? だからその日は俺が一日中リリーナを見ていたとさっきも言っただろうが!」
ヒイロ「知らん男と歩いてなどいなかったぞ!!」
アムロ「おかしいな・・・ではその前の日だったかも・・・」
ヒイロ「・・・・・・どうもさっきから要領を得ないな。本当にリリーナが男と腕を組んで歩いていたのか?」
アムロ(ちぃ。これ以上話を引き延ばすのは無理か。まあだいぶ時間は稼いだからな、この辺りで・・・)
ヒイロ「そもそもよく考えれば俺は毎日ほぼ24時間リリーナを影ながら見守っているんだ。知らん男と歩く隙などあるはずが・・・」
刹那「アムロ・レイ」
アムロ「刹那!? なぜここに!? リリーナはどうし・・・あっ」
ヒイロ「リリーナ? リリーナがどうしたと?」
刹那「リリーナ・ドーリアン奪取は失敗した。時間を稼いでいてもらっておいてすまない」
アムロ「ちょっ」
ヒイロ「・・・時間稼ぎ、だと?」
ヒイロ「知らん男と歩いてなどいなかったぞ!!」
アムロ「おかしいな・・・ではその前の日だったかも・・・」
ヒイロ「・・・・・・どうもさっきから要領を得ないな。本当にリリーナが男と腕を組んで歩いていたのか?」
アムロ(ちぃ。これ以上話を引き延ばすのは無理か。まあだいぶ時間は稼いだからな、この辺りで・・・)
ヒイロ「そもそもよく考えれば俺は毎日ほぼ24時間リリーナを影ながら見守っているんだ。知らん男と歩く隙などあるはずが・・・」
刹那「アムロ・レイ」
アムロ「刹那!? なぜここに!? リリーナはどうし・・・あっ」
ヒイロ「リリーナ? リリーナがどうしたと?」
刹那「リリーナ・ドーリアン奪取は失敗した。時間を稼いでいてもらっておいてすまない」
アムロ「ちょっ」
ヒイロ「・・・時間稼ぎ、だと?」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:15:55.19 ID:dpTga+r20
刹那「なぜかウルフ少佐とかいう連邦軍の部隊が近くにいてな。そいつらにリリーナを連れていかれてしまった」
刹那「俺はこのままプランBに移る。それだけ報告しに来た」クルッ スタスタスタ
アムロ「ま、待て刹那!」
ヒイロ「おい。どういうことか説明出来るんだろうな」
アムロ「あああああ・・・」
刹那「俺はこのままプランBに移る。それだけ報告しに来た」クルッ スタスタスタ
アムロ「ま、待て刹那!」
ヒイロ「おい。どういうことか説明出来るんだろうな」
アムロ「あああああ・・・」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:18:05.37 ID:dpTga+r20
片田舎の某所
ディアナ「ふう。お料理するのなんて久しぶりだわ」
ディアナ「買い出しにいって疲れているロランにお礼をと思ったのだけれど美味しく出来てるのかしら」
ディアナ「最近味覚がおかしくなってきているのよね・・・」
コンコンッ
ディアナ「あら? お客様なんて珍しい。はーい、少しお待ちを」トテトテ
ディアナ「ふう。お料理するのなんて久しぶりだわ」
ディアナ「買い出しにいって疲れているロランにお礼をと思ったのだけれど美味しく出来てるのかしら」
ディアナ「最近味覚がおかしくなってきているのよね・・・」
コンコンッ
ディアナ「あら? お客様なんて珍しい。はーい、少しお待ちを」トテトテ
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:22:16.15 ID:dpTga+r20
ガチャッ
刹那「ディアナ・ソレルだな?」
ディアナ「・・・どなたです? 私はディアナ・ソレルではなくキエル・ハイムですが」
刹那「方便はいい。あんたがディアナ・ソレルだということは知っている」
ディアナ「・・・私に何のご用でしょう」
刹那「単刀直入に言う。俺の恋人になれ」
ディアナ「は?」
刹那「ディアナ・ソレルだな?」
ディアナ「・・・どなたです? 私はディアナ・ソレルではなくキエル・ハイムですが」
刹那「方便はいい。あんたがディアナ・ソレルだということは知っている」
ディアナ「・・・私に何のご用でしょう」
刹那「単刀直入に言う。俺の恋人になれ」
ディアナ「は?」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:26:17.07 ID:dpTga+r20
刹那「聞こえなかったのか? 俺の恋人になれと言ったんだ」
ディアナ「・・・どうやら私の聞き違いではないようですね。告白、と受け取ってよろしいのでしょうか?」
ディアナ「申し訳ありませんが、私には既に心に決めた人がいますので」
刹那「悪いがあんたに拒否権はない」
ディアナ「え?」
刹那「今ここであんたを俺のモノにする」
ディアナ「・・・狼藉はお止しなさい。大声を出しますよ」
刹那「この辺りに人はいないし、ロラン・セアックは町に買い出しに行っている。大声をだしても誰も来はしない」スッ
ディアナ「・・・こ、こないで」ガタッ
タッ
ディアナ「あっ」ステン
ドサッ
ディアナ「・・・う、痛」
刹那「あんたの身体は著しく衰弱している。逃げることは不可能だ。諦めろ」スタスタスタ
ディアナ「・・・どうやら私の聞き違いではないようですね。告白、と受け取ってよろしいのでしょうか?」
ディアナ「申し訳ありませんが、私には既に心に決めた人がいますので」
刹那「悪いがあんたに拒否権はない」
ディアナ「え?」
刹那「今ここであんたを俺のモノにする」
ディアナ「・・・狼藉はお止しなさい。大声を出しますよ」
刹那「この辺りに人はいないし、ロラン・セアックは町に買い出しに行っている。大声をだしても誰も来はしない」スッ
ディアナ「・・・こ、こないで」ガタッ
タッ
ディアナ「あっ」ステン
ドサッ
ディアナ「・・・う、痛」
刹那「あんたの身体は著しく衰弱している。逃げることは不可能だ。諦めろ」スタスタスタ
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:30:11.69 ID:dpTga+r20
ディアナ「い、いや・・・」カタカタ
刹那「あんたに危害は加えない。避妊もする」
ディアナ「嫌です! 近寄らないで!」
刹那(・・・なんだ、この感覚は)
ググッ
刹那(怯えるこの女の表情を見、震える声を聞いていると、身体の奥底から何かが後から後からわき出してくる)
刹那(とても抑えることはできない)
刹那(これが、この感情が・・・恋?)
刹那「あんたに危害は加えない。避妊もする」
ディアナ「嫌です! 近寄らないで!」
刹那(・・・なんだ、この感覚は)
ググッ
刹那(怯えるこの女の表情を見、震える声を聞いていると、身体の奥底から何かが後から後からわき出してくる)
刹那(とても抑えることはできない)
刹那(これが、この感情が・・・恋?)
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:33:10.77 ID:dpTga+r20
刹那「ふ、ふふふ。ふふはは」
ディアナ「な、何が可笑しいのですか!」
刹那「嬉しい時は誰だって笑うさ」
刹那「ようやく手に入れた・・・恋愛感情というものを」
刹那「ディアナ・ソレル。俺はあんたが好きなようだ」
ディアナ「ひっ・・・」
刹那「ああ、それだ。もっと怯えてくれ・・・もっと見せてくれ、その表情を」ハァハァ
ディアナ「くっ、馬鹿にしないでください!」キッ
刹那「・・・・・・何だその目は」
刹那「どうした、どうしてそんな顔をする? さっきの表情はどこに行った?」
ディアナ「あなたの・・・あなたの好きなようになどなりません!」
刹那「ダメじゃないか、そんな顔じゃ。さっきの表情じゃないと、俺はまた恋愛感情を失ってしまう・・・駄目じゃないか・・・」
刹那「駄目じゃないかああああああ!!」ジー ボロンッ
ディアナ「ロラン・・・」ギュッ
ディアナ「な、何が可笑しいのですか!」
刹那「嬉しい時は誰だって笑うさ」
刹那「ようやく手に入れた・・・恋愛感情というものを」
刹那「ディアナ・ソレル。俺はあんたが好きなようだ」
ディアナ「ひっ・・・」
刹那「ああ、それだ。もっと怯えてくれ・・・もっと見せてくれ、その表情を」ハァハァ
ディアナ「くっ、馬鹿にしないでください!」キッ
刹那「・・・・・・何だその目は」
刹那「どうした、どうしてそんな顔をする? さっきの表情はどこに行った?」
ディアナ「あなたの・・・あなたの好きなようになどなりません!」
刹那「ダメじゃないか、そんな顔じゃ。さっきの表情じゃないと、俺はまた恋愛感情を失ってしまう・・・駄目じゃないか・・・」
刹那「駄目じゃないかああああああ!!」ジー ボロンッ
ディアナ「ロラン・・・」ギュッ
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:35:29.21 ID:dpTga+r20
ロラン「ユニヴァアアアアアアアアス!!!!」バキッ
刹那「ゴッど!?」ドガッ
刹那「ぐへァっ」ドサッ
ディアナ「ロラン!」パアッ
ロラン「すみません! すみませんディアナ様! 僕がいなかったばっかりに、こんな怖い目に遭わせてしまって・・・」
ディアナ「いいえ・・・いいえロラン。貴方が来てくれただけで、私は・・・」ウルッ
刹那「ぐっ・・・ロ、ロラン・セアック。こんなに早く帰ってくるとは」
ロラン「・・・・・・感じたんですよ。ディアナ様が怖がってるって」スクッ
刹那「ゴッど!?」ドガッ
刹那「ぐへァっ」ドサッ
ディアナ「ロラン!」パアッ
ロラン「すみません! すみませんディアナ様! 僕がいなかったばっかりに、こんな怖い目に遭わせてしまって・・・」
ディアナ「いいえ・・・いいえロラン。貴方が来てくれただけで、私は・・・」ウルッ
刹那「ぐっ・・・ロ、ロラン・セアック。こんなに早く帰ってくるとは」
ロラン「・・・・・・感じたんですよ。ディアナ様が怖がってるって」スクッ
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:38:05.11 ID:dpTga+r20
刹那「馬鹿な! 貴様はニュータイプではないはずだ!」
ロラン「分からないでしょうね。誰かを愛したこともない貴方には」
ロラン「さて。よくもディアナ様にそんな汚いものを見せつけてくれましたね」グググッ
刹那「ま、待て! 話し合おう! 話せば解り合える!」
ロラン「問答無用!!」グシャッ
刹那「ぎゃああああぁァァァぁ・・・」
ロラン「分からないでしょうね。誰かを愛したこともない貴方には」
ロラン「さて。よくもディアナ様にそんな汚いものを見せつけてくれましたね」グググッ
刹那「ま、待て! 話し合おう! 話せば解り合える!」
ロラン「問答無用!!」グシャッ
刹那「ぎゃああああぁァァァぁ・・・」
157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:40:06.19 ID:dpTga+r20
宇宙 ウィルゲム艦内
ロラン「本音を言うと今すぐ殺してやりたいところですが・・・僕は無用な殺生はしません」
ロラン「あなたにも生き残るチャンスをあげます。脱出ポットに乗せて放り出すので、あとは自力でなんとかしてください」
刹那「待て待て待て待て!! これのどこが脱出ポットだ! ただの樽だろうが!!」
ロラン「立派な脱出ポットじゃないですか。それで地球に帰ろうとした人だっていますよ」
刹那「そんな奴いるか!! さっさと縄を解いてこっから出せ!」
ロラン「本音を言うと今すぐ殺してやりたいところですが・・・僕は無用な殺生はしません」
ロラン「あなたにも生き残るチャンスをあげます。脱出ポットに乗せて放り出すので、あとは自力でなんとかしてください」
刹那「待て待て待て待て!! これのどこが脱出ポットだ! ただの樽だろうが!!」
ロラン「立派な脱出ポットじゃないですか。それで地球に帰ろうとした人だっていますよ」
刹那「そんな奴いるか!! さっさと縄を解いてこっから出せ!」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:42:10.77 ID:dpTga+r20
ロラン「じゃ、頑張って地球に帰ってください」ピッピッ
刹那「え、嘘? いや嘘だろう? いやいやいやあり得ないからマジで」
ロラン「それじゃあ、死ね・・・おっと間違えた。またお会いしましょう」ピッ ガチャン
プシュウウウ
刹那「ま、ちょっおぉぉぉ・・・・・・・・・・・・」
刹那「え、嘘? いや嘘だろう? いやいやいやあり得ないからマジで」
ロラン「それじゃあ、死ね・・・おっと間違えた。またお会いしましょう」ピッ ガチャン
プシュウウウ
刹那「ま、ちょっおぉぉぉ・・・・・・・・・・・・」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:43:49.92 ID:dpTga+r20
アムロ「と、そういうわけなんだ・・・刹那の恋愛相談に乗るつもりが調子にのってしまった。すまなかった反省している」
ヒイロ「・・・・・・とんでもない奴らだなお前らは」
ヒイロ「本来ならばお前も刹那も殺して埋めるところだが・・・今はそれよりも気になることがある」
アムロ「気になること? ・・・もしかして連邦軍にリリーナが連れていかれたという話か?」
ヒイロ「ああ、今日リリーナは連邦非加盟国の要人と会談するはずだ。なぜ連邦軍に連れていかれたのか・・・」
ヒイロ「しかも刹那の話では最初からその予定のようだったという話だ」
アムロ「たしかに妙ではあるが、しかし軍ならば問題ないんじゃないか?」
ヒイロ「・・・その連邦軍人がウルフというのが気になる」
アムロ「知っている奴か?」
ヒイロ「ああ、危険分子としてマークしていた奴の1人だ」
アムロ「危険分子?」
ヒイロ「・・・・・・とんでもない奴らだなお前らは」
ヒイロ「本来ならばお前も刹那も殺して埋めるところだが・・・今はそれよりも気になることがある」
アムロ「気になること? ・・・もしかして連邦軍にリリーナが連れていかれたという話か?」
ヒイロ「ああ、今日リリーナは連邦非加盟国の要人と会談するはずだ。なぜ連邦軍に連れていかれたのか・・・」
ヒイロ「しかも刹那の話では最初からその予定のようだったという話だ」
アムロ「たしかに妙ではあるが、しかし軍ならば問題ないんじゃないか?」
ヒイロ「・・・その連邦軍人がウルフというのが気になる」
アムロ「知っている奴か?」
ヒイロ「ああ、危険分子としてマークしていた奴の1人だ」
アムロ「危険分子?」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:46:22.61 ID:dpTga+r20
ヒイロ「リリーナは各国の穏健的統合を掲げる現与党保守党に所属しているわけだが・・・」
ヒイロ「その与党は、前政権の失脚で野党に転落し選挙にも惨敗した急進的統一を掲げる改革派と激しく対立しているのは知っているか?」
アムロ「それくらいは当然知っている」
アムロ「軍部にしても今は穏健派が主流派になっているが、急進派の派閥もあるようだからな」
ヒイロ「そう。そして件のウルフという男は、軍の急進派幹部であるフリット・アスノ中将の手駒だ」
アムロ「なんだと? アスノ将軍の?」
ヒイロ「嫌な予感がする・・・。軍急進派の犬が会談予定だったはずのリリーナを連れて行っただと・・・?」
アムロ「とは言ってもな。どこに連れて行かれたのかも分からなければ対処のしようがないだろう」
ヒイロ「それならば問題ない。こんな時の為に彼女に送った指輪に発信器をつけているからな。内緒で」ピッ
アムロ「うわあ・・・。しかしまあ一応役には立っているのか・・・」
ヒイロ「倉庫街だと? なぜこんなところへ・・・。やはりおかしい。急ぐぞアムロ・レイ!」
アムロ「あ、ああ(なんで俺まで)」
ヒイロ「その与党は、前政権の失脚で野党に転落し選挙にも惨敗した急進的統一を掲げる改革派と激しく対立しているのは知っているか?」
アムロ「それくらいは当然知っている」
アムロ「軍部にしても今は穏健派が主流派になっているが、急進派の派閥もあるようだからな」
ヒイロ「そう。そして件のウルフという男は、軍の急進派幹部であるフリット・アスノ中将の手駒だ」
アムロ「なんだと? アスノ将軍の?」
ヒイロ「嫌な予感がする・・・。軍急進派の犬が会談予定だったはずのリリーナを連れて行っただと・・・?」
アムロ「とは言ってもな。どこに連れて行かれたのかも分からなければ対処のしようがないだろう」
ヒイロ「それならば問題ない。こんな時の為に彼女に送った指輪に発信器をつけているからな。内緒で」ピッ
アムロ「うわあ・・・。しかしまあ一応役には立っているのか・・・」
ヒイロ「倉庫街だと? なぜこんなところへ・・・。やはりおかしい。急ぐぞアムロ・レイ!」
アムロ「あ、ああ(なんで俺まで)」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:48:50.51 ID:dpTga+r20
人気のない倉庫街
リリーナ「そろそろ私をここに連れてきた理由を伺ってもよろしいでしょうか? ウルフ少佐」
ウルフ「ああ、上からの命令だ」
ウルフ「会談に向かうあんたを保護し、ここに連れてこいってな」
リリーナ「軍上層部、ですか」
ウルフ「そう。統合参謀本部の特命さ」
リリーナ「統合参謀本部が一体どのような理由で・・・?」
リリーナ「そろそろ私をここに連れてきた理由を伺ってもよろしいでしょうか? ウルフ少佐」
ウルフ「ああ、上からの命令だ」
ウルフ「会談に向かうあんたを保護し、ここに連れてこいってな」
リリーナ「軍上層部、ですか」
ウルフ「そう。統合参謀本部の特命さ」
リリーナ「統合参謀本部が一体どのような理由で・・・?」
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:51:09.93 ID:dpTga+r20
ウルフ「さてな、そこまでは聞かされてねえ。あのテロリストの襲撃を予期して、という感じでもなかったからな」
カツ「外務次官が襲撃されているのを見た時は驚きましたね」
リディ「結果的に護衛を無力化する手間が省けたがな」
リリーナ「護衛を無力化!? まさか警護官や部下を攻撃するおつもりだったのですか!?」
ミハエル「そーそー。そいつらノシてあんたを拉致れって命令だったんだよ。俺としちゃあそれも悪くなかったんだけどなあ。ヒャハハハッ」
ウルフ「口を慎めミハエル」
ミハエル「へいへい」
ウルフ「・・・だが聞いての通り相当手荒い命令だったのは事実だ。どうも気に入らねえな。一体上は何を考えてやがるのか・・・」
リリーナ「・・・・・・」
カツ「外務次官が襲撃されているのを見た時は驚きましたね」
リディ「結果的に護衛を無力化する手間が省けたがな」
リリーナ「護衛を無力化!? まさか警護官や部下を攻撃するおつもりだったのですか!?」
ミハエル「そーそー。そいつらノシてあんたを拉致れって命令だったんだよ。俺としちゃあそれも悪くなかったんだけどなあ。ヒャハハハッ」
ウルフ「口を慎めミハエル」
ミハエル「へいへい」
ウルフ「・・・だが聞いての通り相当手荒い命令だったのは事実だ。どうも気に入らねえな。一体上は何を考えてやがるのか・・・」
リリーナ「・・・・・・」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:53:11.96 ID:dpTga+r20
地球連邦(00)大統領執務室
首席補佐官「大統領。ドーリアン外務次官を所定の場所へお連れしたそうです」
大統領「そうですか」
首席補佐官「実は少々予定外の事態が起こりまして。ウルフ少佐らの到着前に外務次官がテロリストに襲撃されました」
大統領「なんですって!? それで、外務次官は!?」
首席補佐官「幸い単独犯だったこともあり、大事に至る前にウルフ少佐らが間に合い、テロリストを撃退しました。テロリストの行方は警察に追わせています」
大統領「そうでしたか・・・しかしよりによって今日こんなことが」
首席補佐官「想定外の事態ではありましたが、しかしこれは追い風になります」
大統領「・・・そう、ですね、たしかに。ある意味では運が良かったと言えるのでしょう」
大統領「分かりました。予定通り続行させてください・・・オペレーション・ミュートスを」
首席補佐官「はっ」
首席補佐官「大統領。ドーリアン外務次官を所定の場所へお連れしたそうです」
大統領「そうですか」
首席補佐官「実は少々予定外の事態が起こりまして。ウルフ少佐らの到着前に外務次官がテロリストに襲撃されました」
大統領「なんですって!? それで、外務次官は!?」
首席補佐官「幸い単独犯だったこともあり、大事に至る前にウルフ少佐らが間に合い、テロリストを撃退しました。テロリストの行方は警察に追わせています」
大統領「そうでしたか・・・しかしよりによって今日こんなことが」
首席補佐官「想定外の事態ではありましたが、しかしこれは追い風になります」
大統領「・・・そう、ですね、たしかに。ある意味では運が良かったと言えるのでしょう」
大統領「分かりました。予定通り続行させてください・・・オペレーション・ミュートスを」
首席補佐官「はっ」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:55:24.46 ID:dpTga+r20
カツ「あ、本部から通信です」
ウルフ「お、きたか。こちらジャッカル。白雪姫を予定の場所に保護した」
『了解した。過ぎたるは猶及ばざるが如し。繰り返す、過ぎたるは猶及ばざるが如し』
ウルフ「あん? なに言ってんだ?」
パンッ
リディ「作戦を次の段階に進めろという意味ですよ」
ウルフ「」ドサッ
リリーナ「な・・・・・・!?」
リディ「さようなら、外務次官殺害犯ウルフ・エニアクル元少佐」
ミハエル「ギャハハハハハ!」
カツ「へへ」ニヤニヤ
ウルフ「お、きたか。こちらジャッカル。白雪姫を予定の場所に保護した」
『了解した。過ぎたるは猶及ばざるが如し。繰り返す、過ぎたるは猶及ばざるが如し』
ウルフ「あん? なに言ってんだ?」
パンッ
リディ「作戦を次の段階に進めろという意味ですよ」
ウルフ「」ドサッ
リリーナ「な・・・・・・!?」
リディ「さようなら、外務次官殺害犯ウルフ・エニアクル元少佐」
ミハエル「ギャハハハハハ!」
カツ「へへ」ニヤニヤ
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:57:34.03 ID:dpTga+r20
リリーナ「くっ・・・」
リリーナ「・・・外務次官殺害犯、と仰いましたね。つまり、私を殺し、その罪をウルフ少佐に被せるということですか」
リディ「そういうことだ。お察しが早くて助かるよ、外務次官殿」
リリーナ「軍上層部の命令ですか? なぜこのようなことを・・・」
リディ「なぜ? 本当に分からないのか? あんたの掲げる完全平和主義とやらのせいだよ」
ミハエル「武器をぜーんぶ捨てろって思想だもんなァ。軍が受け入れるわけねーだろ」
カツ「そんなものが実現すれば僕らみんな失業ですからね」
リリーナ「違います! 私は決してあなた方を失業させようなんて! ただ私は軍のあり方を変えようとしているだけです!」
リリーナ「武器を持って人を殺すのではなく、もっと違った・・・」
リディ「あんたの御託に興味はない。重要なのはあんたが軍にとって邪魔な存在だってことだ」
リリーナ「・・・あなた、リディ・マーセナス少尉ですね」
リリーナ「・・・外務次官殺害犯、と仰いましたね。つまり、私を殺し、その罪をウルフ少佐に被せるということですか」
リディ「そういうことだ。お察しが早くて助かるよ、外務次官殿」
リリーナ「軍上層部の命令ですか? なぜこのようなことを・・・」
リディ「なぜ? 本当に分からないのか? あんたの掲げる完全平和主義とやらのせいだよ」
ミハエル「武器をぜーんぶ捨てろって思想だもんなァ。軍が受け入れるわけねーだろ」
カツ「そんなものが実現すれば僕らみんな失業ですからね」
リリーナ「違います! 私は決してあなた方を失業させようなんて! ただ私は軍のあり方を変えようとしているだけです!」
リリーナ「武器を持って人を殺すのではなく、もっと違った・・・」
リディ「あんたの御託に興味はない。重要なのはあんたが軍にとって邪魔な存在だってことだ」
リリーナ「・・・あなた、リディ・マーセナス少尉ですね」
197: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 15:59:48.09 ID:dpTga+r20
リディ「・・・・・・それがどうした?」
リリーナ「あなたのお父上、マーセナス議長と私は同じ与党の同志です。それなのになぜあなたが」
リディ「黙れ!!」
リリーナ「っ」
ミハエル「リディの兄貴こえー、ギャハハハハ!」
リディ「親父なんて関係ない! 俺は軍人として俺の意志で命令に従っているだけだ!!」
リディ「・・・ふっ、それに『同じ与党の同志』だと? ハハハッ傑作だなドーリアン大先生?」
リリーナ「どういう意味です!?」
リディ「今の軍が政府に隠れてこっそり政府要人を殺害するなんてことが可能だと、本当にあんたはそう思うのかってことさ」
リリーナ「・・・・・・ああ、そんな・・・そんな、まさか」
リリーナ「あなたのお父上、マーセナス議長と私は同じ与党の同志です。それなのになぜあなたが」
リディ「黙れ!!」
リリーナ「っ」
ミハエル「リディの兄貴こえー、ギャハハハハ!」
リディ「親父なんて関係ない! 俺は軍人として俺の意志で命令に従っているだけだ!!」
リディ「・・・ふっ、それに『同じ与党の同志』だと? ハハハッ傑作だなドーリアン大先生?」
リリーナ「どういう意味です!?」
リディ「今の軍が政府に隠れてこっそり政府要人を殺害するなんてことが可能だと、本当にあんたはそう思うのかってことさ」
リリーナ「・・・・・・ああ、そんな・・・そんな、まさか」
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:02:32.91 ID:dpTga+r20
数ヶ月前 大統領官邸
参謀議長「では、作戦概要を説明いたします」
参謀議長「外務次官拉致の任務はウルフ・エニアクル少佐の部隊に当たらせます」
参謀議長「しかしウルフ少佐に殺害任務のことを知らせれば造反を起こしかねません」
参謀議長「そこで彼の役目は拉致までとし、成功が確認された時点でリディ・マーセナス少尉に少佐を殺害させます」
首席補佐官「ウルフ少佐をリリーナ・ドーリアン殺害テロの首謀者とすることで、彼と繋がりのあるフリット・アスノ中将を失脚させるわけですな」
参謀議長「その通りです。もちろん逮捕などの直接的なことまでは無理でしょうが、中将に黒幕の疑いをかけ、軍上層から彼とその一派を一掃します」
参謀議長「ウルフ少佐殺害後、続けて外務次官を殺害。さらに、少尉には『処理班』と聞かせている部隊が現場に到着。少尉他2名を射殺します」
防衛長官「我々政府にとっては目の上の瘤であるマーセナス議長も、息子がテロリストというスキャンダルによって失脚、か」
参謀議長「では、作戦概要を説明いたします」
参謀議長「外務次官拉致の任務はウルフ・エニアクル少佐の部隊に当たらせます」
参謀議長「しかしウルフ少佐に殺害任務のことを知らせれば造反を起こしかねません」
参謀議長「そこで彼の役目は拉致までとし、成功が確認された時点でリディ・マーセナス少尉に少佐を殺害させます」
首席補佐官「ウルフ少佐をリリーナ・ドーリアン殺害テロの首謀者とすることで、彼と繋がりのあるフリット・アスノ中将を失脚させるわけですな」
参謀議長「その通りです。もちろん逮捕などの直接的なことまでは無理でしょうが、中将に黒幕の疑いをかけ、軍上層から彼とその一派を一掃します」
参謀議長「ウルフ少佐殺害後、続けて外務次官を殺害。さらに、少尉には『処理班』と聞かせている部隊が現場に到着。少尉他2名を射殺します」
防衛長官「我々政府にとっては目の上の瘤であるマーセナス議長も、息子がテロリストというスキャンダルによって失脚、か」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:06:02.94 ID:dpTga+r20
補佐官「し、しかし、我が党の重鎮であるマーセナス議長と急進派が繋がっていたとなれば、下手をすると我が党全体が非難される結果になりませんか・・・?」
首席補佐官「それなら問題ない。急進派と繋がりがあったことになるのは議長自身ではなく息子のリディ少尉だけだ」
報道官「批判報道の内容は議長の思想ではなく、議長の家庭問題ということになるわけですね」
首席補佐官「その通り。問われるのは議長の親としての責任だ。リディ少尉が急進派だったからといっても我が党に急進派が浸透しているということにはならない」
参謀議長「しかし、軍には実際に急進派がまだ根強いうえに、その事実は世間にもある程度広まっている。であれば思想批判の矛先はその軍急進派へと向くでしょう」
補佐官「な、なるほど。それならば政権へのダメージは抑えられそうですね」
防衛長官「とはいえこの作戦で最も重要なのは議長の失脚でも、軍急進派の排除でもない」
首席補佐官「それなら問題ない。急進派と繋がりがあったことになるのは議長自身ではなく息子のリディ少尉だけだ」
報道官「批判報道の内容は議長の思想ではなく、議長の家庭問題ということになるわけですね」
首席補佐官「その通り。問われるのは議長の親としての責任だ。リディ少尉が急進派だったからといっても我が党に急進派が浸透しているということにはならない」
参謀議長「しかし、軍には実際に急進派がまだ根強いうえに、その事実は世間にもある程度広まっている。であれば思想批判の矛先はその軍急進派へと向くでしょう」
補佐官「な、なるほど。それならば政権へのダメージは抑えられそうですね」
防衛長官「とはいえこの作戦で最も重要なのは議長の失脚でも、軍急進派の排除でもない」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:08:57.22 ID:dpTga+r20
大統領「リリーナ・ドーリアン外務次官の死・・・」
首席補佐官「その通りです、大統領」
大統領「私たちの掲げる宥和路線と、彼女の掲げる完全平和主義。一見似ているようで、その本質は全く別物」
防衛長官「我らも軍縮を推し進めてはいますが、彼女の提唱するその規模は我らとは比べものにならない」
報道官「最終的には『あらゆる武力の放棄』を謳っているのですから、当然であるとも言えますね」
参謀議長「ですが、外務次官の仰るような規模で軍縮を進めれば、連邦軍は国土を統治しきれず、分離主義勢力の台頭を招くのは必定です」
防衛長官「武装勢力の活発化で治安が悪化すれば、軍縮と穏健路線を掲げる我が党に批判が集まり、再び急進派が政権を握ることになるでしょうな」
首席補佐官「それだけは・・・それだけは何としても阻止せねばならない」
大統領「宥和路線は、連邦軍という圧倒的な軍事力が背景にあってこそ可能なことです」
大統領「軍事力が対等、あるいは『いずれ追いつける』と相手に認識させる程度の差しかなければ、むしろ宥和路線は争いを招くことは歴史が証明しています」
防衛長官「空手の相手に対し、左手で銃をちらつかせながら右手で握手を求める。それこそが現政権の宥和路線の本質」
補佐官「それをドーリアン外務次官は分かっておられない・・・」
首席補佐官「その通りです、大統領」
大統領「私たちの掲げる宥和路線と、彼女の掲げる完全平和主義。一見似ているようで、その本質は全く別物」
防衛長官「我らも軍縮を推し進めてはいますが、彼女の提唱するその規模は我らとは比べものにならない」
報道官「最終的には『あらゆる武力の放棄』を謳っているのですから、当然であるとも言えますね」
参謀議長「ですが、外務次官の仰るような規模で軍縮を進めれば、連邦軍は国土を統治しきれず、分離主義勢力の台頭を招くのは必定です」
防衛長官「武装勢力の活発化で治安が悪化すれば、軍縮と穏健路線を掲げる我が党に批判が集まり、再び急進派が政権を握ることになるでしょうな」
首席補佐官「それだけは・・・それだけは何としても阻止せねばならない」
大統領「宥和路線は、連邦軍という圧倒的な軍事力が背景にあってこそ可能なことです」
大統領「軍事力が対等、あるいは『いずれ追いつける』と相手に認識させる程度の差しかなければ、むしろ宥和路線は争いを招くことは歴史が証明しています」
防衛長官「空手の相手に対し、左手で銃をちらつかせながら右手で握手を求める。それこそが現政権の宥和路線の本質」
補佐官「それをドーリアン外務次官は分かっておられない・・・」
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:11:44.84 ID:dpTga+r20
大統領「あの方の完全平和主義は我々の宥和路線を真っ向から否定するもの・・・」
大統領「ですが、その認識はあの方にはありません。むしろそれに貢献するものと思っていることでしょう」
首席補佐官「だが強硬派の前政権への反動と外務次官のカリスマ性で、彼女の人気は高い」
首席補佐官「マーセナス議長を筆頭に党にはそんな彼女を担ぎ上げて保守政権を盤石にしようという思惑もあります」
報道官「このままでは次期大統領選の党予備選で、現政権の後継候補は間違いなく彼女に敗れるでしょう」
防衛長官「リリーナ・ドーリアン政権が誕生し、軍縮・宥和路線は急進化。それは武装勢力の台頭と治安の悪化を招き、そうなれば連邦政府では強硬派が勢いを増す結果に繋がる・・・」
大統領「・・・急進的な軍拡・統一路線が誤りであるのと同様に、急進的な軍縮路線もまた誤りです。答えはその中間にある」
大統領「リリーナ・ドーリアン・・・いいえ、敢えてリリーナ・ピースクラフトとお呼びしましょう」
大統領「ピースクラフトの完全平和主義思想は危険です。それは秩序を・・・ここまで積み上げてきた地球連邦の体制を破綻させかねない」
補佐官「大統領・・・」
大統領「それを防ぐためならば、私は手段を選びません」
大統領「作戦を承認します。オペレーション・ミュートスにて、『真の平和』に仇為す者達を一掃してください」
大統領「ですが、その認識はあの方にはありません。むしろそれに貢献するものと思っていることでしょう」
首席補佐官「だが強硬派の前政権への反動と外務次官のカリスマ性で、彼女の人気は高い」
首席補佐官「マーセナス議長を筆頭に党にはそんな彼女を担ぎ上げて保守政権を盤石にしようという思惑もあります」
報道官「このままでは次期大統領選の党予備選で、現政権の後継候補は間違いなく彼女に敗れるでしょう」
防衛長官「リリーナ・ドーリアン政権が誕生し、軍縮・宥和路線は急進化。それは武装勢力の台頭と治安の悪化を招き、そうなれば連邦政府では強硬派が勢いを増す結果に繋がる・・・」
大統領「・・・急進的な軍拡・統一路線が誤りであるのと同様に、急進的な軍縮路線もまた誤りです。答えはその中間にある」
大統領「リリーナ・ドーリアン・・・いいえ、敢えてリリーナ・ピースクラフトとお呼びしましょう」
大統領「ピースクラフトの完全平和主義思想は危険です。それは秩序を・・・ここまで積み上げてきた地球連邦の体制を破綻させかねない」
補佐官「大統領・・・」
大統領「それを防ぐためならば、私は手段を選びません」
大統領「作戦を承認します。オペレーション・ミュートスにて、『真の平和』に仇為す者達を一掃してください」
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:14:10.58 ID:dpTga+r20
再び倉庫街
リリーナ「嘘です! 大統領が・・・大統領閣下が私を殺させるなど!」
リディ「はっ・・・そう思いたければそう思いこみながら死ねばいいさ」
リディ「だがあんたはきっと政府からこう思われたんだよ。秩序を乱す敵だってな!」
リリーナ「・・・そんな・・・嘘・・・嘘・・・」
ミハエル「なーなーリディの兄貴ィ。お喋りしてないでさっさと殺して帰ろうぜー。おれ腹減ってきちまったよお」
カツ「そもそも、ウルフ少佐を殺したら即座に彼女も撃つ命令だったんじゃ・・・? 早く殺さないとマズイんじゃないですか」
リディ「まあそう焦るな。こっちのタイミング次第で動くから処理班の到着は少し遅れるって話だ」
リディ「・・・・・・どうせ殺すんだからな。その前に少し楽しませてもらうさ」
リリーナ「嘘です! 大統領が・・・大統領閣下が私を殺させるなど!」
リディ「はっ・・・そう思いたければそう思いこみながら死ねばいいさ」
リディ「だがあんたはきっと政府からこう思われたんだよ。秩序を乱す敵だってな!」
リリーナ「・・・そんな・・・嘘・・・嘘・・・」
ミハエル「なーなーリディの兄貴ィ。お喋りしてないでさっさと殺して帰ろうぜー。おれ腹減ってきちまったよお」
カツ「そもそも、ウルフ少佐を殺したら即座に彼女も撃つ命令だったんじゃ・・・? 早く殺さないとマズイんじゃないですか」
リディ「まあそう焦るな。こっちのタイミング次第で動くから処理班の到着は少し遅れるって話だ」
リディ「・・・・・・どうせ殺すんだからな。その前に少し楽しませてもらうさ」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:17:19.15 ID:dpTga+r20
カツ「楽しむ、ってまさか・・・」
ミハエル「ウゲー、マジかよリディの兄貴ィ!」
リディ「おい」
リリーナ「・・・なんです」
リディ「服を脱げ」
リリーナ「なにを・・・!」
リディ「聞こえなかったのか? ストリップしろっていったんだよ。殺すぞ」
ミハエル「ウゲー、マジかよリディの兄貴ィ!」
リディ「おい」
リリーナ「・・・なんです」
リディ「服を脱げ」
リリーナ「なにを・・・!」
リディ「聞こえなかったのか? ストリップしろっていったんだよ。殺すぞ」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:21:09.82 ID:dpTga+r20
リリーナ「・・・最低ですね、貴方という人は!!」
リディ「はっ、自分で脱がないってんなら俺が脱がしてやるよっ!」グイッ
リリーナ「いや・・・っ、触らないで!!」バシッ
リディ「・・・っ」
ミハエル「うわ、すげー音」
カツ「盛大に引っぱたかれましたね」
リディ「・・・・・・へへ」
リディ「フヘヘヘヘハハハハハハハハハ!!」
リリーナ「・・・!?」ゾッ
リディ「いいぜェ、その気の強さだよ!」
リディ「お前みたいなお高くとまったお姫サンをなあっ!」
リディ「ずっとずっとずっと、グッチャグチャになるまで●●てやりたいと思ってたんだよォ!」
リディ「はっ、自分で脱がないってんなら俺が脱がしてやるよっ!」グイッ
リリーナ「いや・・・っ、触らないで!!」バシッ
リディ「・・・っ」
ミハエル「うわ、すげー音」
カツ「盛大に引っぱたかれましたね」
リディ「・・・・・・へへ」
リディ「フヘヘヘヘハハハハハハハハハ!!」
リリーナ「・・・!?」ゾッ
リディ「いいぜェ、その気の強さだよ!」
リディ「お前みたいなお高くとまったお姫サンをなあっ!」
リディ「ずっとずっとずっと、グッチャグチャになるまで●●てやりたいと思ってたんだよォ!」
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:23:15.49 ID:dpTga+r20
カツ「うわー完全にフラレた腹いせですね」
ミハエル「兄貴キモチワリー」
リディ「黙れ! おい、お前らそいつを押さえつけろ! あとで回してやるからよ!!」
ミハエル「えー・・・メンドクセエなあ。じゃあ殺すのは俺にやらせてくれよな」
カツ「し、しかたないなあ、命令されたらなあ、仕方ないですよねえ。マジであとでやらせてくださいよ! い、いやもちろん命令として!」ハァハァ
リリーナ「や、やめなさい! 来ないで・・・!」
リディ「グフュゥッ! 『止めなさい』か良いナァその命令口調。俺に散々●されて、その強気なお口からどんな言葉が漏れるか楽しみだぜぇええミネバアァァァ!!」 ジー ボロンッ
ミハエル「兄貴キモチワリー」
リディ「黙れ! おい、お前らそいつを押さえつけろ! あとで回してやるからよ!!」
ミハエル「えー・・・メンドクセエなあ。じゃあ殺すのは俺にやらせてくれよな」
カツ「し、しかたないなあ、命令されたらなあ、仕方ないですよねえ。マジであとでやらせてくださいよ! い、いやもちろん命令として!」ハァハァ
リリーナ「や、やめなさい! 来ないで・・・!」
リディ「グフュゥッ! 『止めなさい』か良いナァその命令口調。俺に散々●されて、その強気なお口からどんな言葉が漏れるか楽しみだぜぇええミネバアァァァ!!」 ジー ボロンッ
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:26:06.91 ID:dpTga+r20
パンパンッ
カツ「ぎゃぱぁっ」ドサッ
ミハエル「ぐええ~」バタッ
リディ「な、なんだ!?」ブルンッ
ヒイロ「・・・・・・・・・・・・」ビキビキビキッ
リリーナ「ヒイロ!」
リディ「だ、誰だ貴様ッ!? 俺とミネバの愛の営みを邪魔しやがって!!」ブルンッ
ヒイロ「殺す・・・お前を殺す・・・ぶっ殺す」
アムロ「えらいことになっとる」
カツ「ぎゃぱぁっ」ドサッ
ミハエル「ぐええ~」バタッ
リディ「な、なんだ!?」ブルンッ
ヒイロ「・・・・・・・・・・・・」ビキビキビキッ
リリーナ「ヒイロ!」
リディ「だ、誰だ貴様ッ!? 俺とミネバの愛の営みを邪魔しやがって!!」ブルンッ
ヒイロ「殺す・・・お前を殺す・・・ぶっ殺す」
アムロ「えらいことになっとる」
257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:28:23.17 ID:dpTga+r20
ヒイロ「・・・・・・」ザッ
リディ「ひっ、く、来るんじゃねえ!」ガサゴソ ブルンッブルンッ
リディ「あ、あれ!? 無い! 銃が!」ガサゴソ ブルンッ
リディ「チクショウ、どこだ! チャック下ろす時に落としたか!? クソッマ グナムしか見つからねえぞ!!」ブルンブルンッ
リリーナ「これのことですか?」パンッ
リディ「ぎゃあああ!? う、腕が、あああああ!!」ブルンッ
リディ「き、貴様あ! 完全平和主義はどうした!?」ブルンッ
リディ「ひっ、く、来るんじゃねえ!」ガサゴソ ブルンッブルンッ
リディ「あ、あれ!? 無い! 銃が!」ガサゴソ ブルンッ
リディ「チクショウ、どこだ! チャック下ろす時に落としたか!? クソッマ グナムしか見つからねえぞ!!」ブルンブルンッ
リリーナ「これのことですか?」パンッ
リディ「ぎゃあああ!? う、腕が、あああああ!!」ブルンッ
リディ「き、貴様あ! 完全平和主義はどうした!?」ブルンッ
263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:30:38.88 ID:dpTga+r20
リリーナ「・・・・・・」パンパンッ
リディ「あっ、ギャッ! あああああ!! 痛ええええええ!!」ドサッ ブルッブチンッ
リディ「ああああ・・・腕が、足があああ・・・●●●があああ痛ええよおおぉォォッ・・・」ズルズル
アムロ「う、うおぉ・・・」ドンビキ
ヒイロ「リリーナ! 大丈夫か!?」
リリーナ「ヒイロ・・・来てくれたのね」
ヒイロ「遅くなってすまなかったリリーナ・・・少し事情があってな」ギロッ
アムロ「うっ」
リディ「あっ、ギャッ! あああああ!! 痛ええええええ!!」ドサッ ブルッブチンッ
リディ「ああああ・・・腕が、足があああ・・・●●●があああ痛ええよおおぉォォッ・・・」ズルズル
アムロ「う、うおぉ・・・」ドンビキ
ヒイロ「リリーナ! 大丈夫か!?」
リリーナ「ヒイロ・・・来てくれたのね」
ヒイロ「遅くなってすまなかったリリーナ・・・少し事情があってな」ギロッ
アムロ「うっ」
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:32:50.94 ID:dpTga+r20
ヒイロ「だが今はそれよりも、この状況をどうするかだな」
リディ「う、ううぅぅぅ・・・痛ぇ・・・痛えよおおぉぉ・・・」ズルズルズル
アムロ「いっそ殺してやったらどうだ・・・」
ヒイロ「いや、奴には生きて証言させねばならない。リリーナ襲撃の黒幕は誰かを」
リリーナ「・・・黒幕は分かっています。先ほど彼が自分からべらべらと話してくれましたから」
リディ「う、ううぅぅぅ・・・痛ぇ・・・痛えよおおぉぉ・・・」ズルズルズル
アムロ「いっそ殺してやったらどうだ・・・」
ヒイロ「いや、奴には生きて証言させねばならない。リリーナ襲撃の黒幕は誰かを」
リリーナ「・・・黒幕は分かっています。先ほど彼が自分からべらべらと話してくれましたから」
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:34:59.42 ID:dpTga+r20
ヒイロ「まさか政府の差し金とは・・・」
アムロ「なんてことだ・・・(マジかよそんな大事に関わってしまったのか・・・もう帰りたい)」
リリーナ「私も信じたくはありませんが、しかし嘘とも思えません」
ヒイロ「こうなると奴を拘束してしかるべき場所で証言させるか・・・それともマーセナスに取引を求めるかだな」
ヒイロ「この醜聞の隠蔽を条件にすれば喜んで現政権の失脚に手を貸すだろう」
リディ「うう・・・」ズルズルズルズル
アムロ「それなら早く医者に診せた方が良い。このままでは出血多量で・・・」
???「おいおいおいおい・・・どういうことだこりゃあよぉ?」
アムロ「なんてことだ・・・(マジかよそんな大事に関わってしまったのか・・・もう帰りたい)」
リリーナ「私も信じたくはありませんが、しかし嘘とも思えません」
ヒイロ「こうなると奴を拘束してしかるべき場所で証言させるか・・・それともマーセナスに取引を求めるかだな」
ヒイロ「この醜聞の隠蔽を条件にすれば喜んで現政権の失脚に手を貸すだろう」
リディ「うう・・・」ズルズルズルズル
アムロ「それなら早く医者に診せた方が良い。このままでは出血多量で・・・」
???「おいおいおいおい・・・どういうことだこりゃあよぉ?」
280: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:37:04.06 ID:dpTga+r20
ヒイロ「!」
ヤザン「なぁんでまだお姫さんが生きてんだぁ、おい」
ラムサス「それに知らない顔が2人も増えてまずね」
アムロ「まずい・・・新手かっ」
リディ「は、は、助かった・・・遅いじゃないですか処理班!」ズルズル
リディ「予定が狂ってリリーナの護衛2人に襲撃された! 早くぶっ殺してください!」ズルズル
ヤザン「・・・んん? こりゃあ何かと思えばリディ・マーセナス少尉殿じゃあないか! 随分と手酷くやられたもんだなあこりゃ」
ヤザン「俺たちが来たからにはもう大丈夫だ、安心して良いぜ?」
リディ「は、早くしてくれ・・・もう意識が朦朧としてきたんだ。早く病院・・・」
ヤザン「なぁんでまだお姫さんが生きてんだぁ、おい」
ラムサス「それに知らない顔が2人も増えてまずね」
アムロ「まずい・・・新手かっ」
リディ「は、は、助かった・・・遅いじゃないですか処理班!」ズルズル
リディ「予定が狂ってリリーナの護衛2人に襲撃された! 早くぶっ殺してください!」ズルズル
ヤザン「・・・んん? こりゃあ何かと思えばリディ・マーセナス少尉殿じゃあないか! 随分と手酷くやられたもんだなあこりゃ」
ヤザン「俺たちが来たからにはもう大丈夫だ、安心して良いぜ?」
リディ「は、早くしてくれ・・・もう意識が朦朧としてきたんだ。早く病院・・・」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:39:10.73 ID:dpTga+r20
ヤザン「病院? おいおい落ち着けよ少尉殿。病院なんて必要ねえだろうよ」
リディ「・・・へ?」
ヤザン「ダンケル! 俺らの任務はなんだ!?」
ダンケル「ウルフ・リリーナ両名の遺体回収と、テロリスト3名の射殺。および証拠の捏造です」
リディ「・・・・・・テロリスト、3、名・・・?」
ヤザン「おお、そうだったそうだった! 聞いての通りだリディ少尉。テロリストは射殺されるんだから病院なんていらねえんだよ」カチャッ
リディ「・・・あ、あああぁぁぁ・・・嘘だ・・・頼む・・・頼む止めてくれ・・・頼」
リディ「・・・へ?」
ヤザン「ダンケル! 俺らの任務はなんだ!?」
ダンケル「ウルフ・リリーナ両名の遺体回収と、テロリスト3名の射殺。および証拠の捏造です」
リディ「・・・・・・テロリスト、3、名・・・?」
ヤザン「おお、そうだったそうだった! 聞いての通りだリディ少尉。テロリストは射殺されるんだから病院なんていらねえんだよ」カチャッ
リディ「・・・あ、あああぁぁぁ・・・嘘だ・・・頼む・・・頼む止めてくれ・・・頼」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:41:14.04 ID:dpTga+r20
ヤザン「これで1,2,3・・・んん? こりゃおかしい、こりゃあ妙だぞダンケル。もう一度命令内容を聞かせてくれ」
ダンケル「テロリスト3名とウルフ少佐の遺体はあるので、残るはリリーナ・ドーリアンの遺体回収ですね」
ヤザン「違うぞダンケル! テロリストは5人に変更だ!」
アムロ「くっ・・・」チャッ
ヒイロ「下がっていろリリーナ」
リリーナ「はい・・・」
ヤザン「特別ボーナスは貰ってやる! 残った2匹もお仲間に加えてやれェ!」
ラムサス・ダンケル「了解!」ダッ
ヒイロ「来るぞっ」
アムロ「やるしかないか!」
ダンケル「テロリスト3名とウルフ少佐の遺体はあるので、残るはリリーナ・ドーリアンの遺体回収ですね」
ヤザン「違うぞダンケル! テロリストは5人に変更だ!」
アムロ「くっ・・・」チャッ
ヒイロ「下がっていろリリーナ」
リリーナ「はい・・・」
ヤザン「特別ボーナスは貰ってやる! 残った2匹もお仲間に加えてやれェ!」
ラムサス・ダンケル「了解!」ダッ
ヒイロ「来るぞっ」
アムロ「やるしかないか!」
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:43:17.06 ID:dpTga+r20
アムロ「チィッ、やはりさっきの3人とは動きがっ」
ヒイロ「だが・・・」
ヒュッヒュッ
ダンケル「な、なんだこいつら・・・!?」パンパンッ
ラムサス「当たらん! 弾の軌道でも読めてんのか!?」
ヤザン「む・・・?」
アムロ「そこっ!」パンッ
ラムサス「がっ!」
ダンケル「ラムサス!」
ヒイロ「行かせん!」パンパンッ
ダンケル「ぐっ」
アムロ「よし、これで・・・っ」
ドンドンッ
アムロ「! チィッ」サッ
ヤザン「逃げ足の速い・・・なら仕方ねえ!」ドンッ
ヒイロ「だが・・・」
ヒュッヒュッ
ダンケル「な、なんだこいつら・・・!?」パンパンッ
ラムサス「当たらん! 弾の軌道でも読めてんのか!?」
ヤザン「む・・・?」
アムロ「そこっ!」パンッ
ラムサス「がっ!」
ダンケル「ラムサス!」
ヒイロ「行かせん!」パンパンッ
ダンケル「ぐっ」
アムロ「よし、これで・・・っ」
ドンドンッ
アムロ「! チィッ」サッ
ヤザン「逃げ足の速い・・・なら仕方ねえ!」ドンッ
297: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:45:20.74 ID:dpTga+r20
リリーナ「きゃっ」
ヒイロ「リリーナの方に・・・!」ダッ
ドンッ
ヒイロ「くっ」ザザッ
ヤザン「よおし、ラムサス! ダンケル! まずは女から狙え!」
ラムサス・ダンケル「りょ、了解!」ダダッ
ヒイロ「リリーナ!」
ヤザン「行かせねえよ!」ドンドンッ
ヒイロ「う・・・クソ!」
アムロ(このままではリリーナが殺される。だが奴に背後から狙われる危険を背負ってまで助けに行きたくは・・・)
アムロ(いや、しかしリリーナが殺されてしまえば権力のある証言者がいなくなり俺の立場が!)
アムロ(だがこんなことに命を賭けるのは・・・クソ、一体どうすれば・・・!)
ダンケル「貰った!」サッ
リリーナ「・・・!」
ヒイロ「リリーナの方に・・・!」ダッ
ドンッ
ヒイロ「くっ」ザザッ
ヤザン「よおし、ラムサス! ダンケル! まずは女から狙え!」
ラムサス・ダンケル「りょ、了解!」ダダッ
ヒイロ「リリーナ!」
ヤザン「行かせねえよ!」ドンドンッ
ヒイロ「う・・・クソ!」
アムロ(このままではリリーナが殺される。だが奴に背後から狙われる危険を背負ってまで助けに行きたくは・・・)
アムロ(いや、しかしリリーナが殺されてしまえば権力のある証言者がいなくなり俺の立場が!)
アムロ(だがこんなことに命を賭けるのは・・・クソ、一体どうすれば・・・!)
ダンケル「貰った!」サッ
リリーナ「・・・!」
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:47:52.42 ID:dpTga+r20
パンッパンッ
ダンケル「・・・が・・・!?」ドサッ
ラムサス「ダンケ・・・!?」
パンッ
ラムサス「」バタッ
ヤザン「ダンケル!? ラムサス!?」
アムロ「な!」
ヒイロ「なんだ!?」
ヤザン「バカな・・・! 誰がやったってんだ!!」
ウルフ「俺だよ、ヤザン・ゲーブル大尉」ヨロッ
ダンケル「・・・が・・・!?」ドサッ
ラムサス「ダンケ・・・!?」
パンッ
ラムサス「」バタッ
ヤザン「ダンケル!? ラムサス!?」
アムロ「な!」
ヒイロ「なんだ!?」
ヤザン「バカな・・・! 誰がやったってんだ!!」
ウルフ「俺だよ、ヤザン・ゲーブル大尉」ヨロッ
312: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:50:17.99 ID:dpTga+r20
ヤザン「なに!!?」
ウルフ「とりあえず嬢ちゃんを襲ってる連中を片付けたが・・・どうやらそれで合ってたみたいだな」
ヒイロ「生きていたのか・・・?」
ウルフ「防弾衣を着ててな・・・リディの野郎、失神しただけなのにも気づかなかったのか」
ウルフ「まあそのリディもどうやら利用されてたみたいだがな」ギロッ
ヤザン「チッ・・・」
アムロ「さて、形勢逆転だ。3対1だがどうする気だ?」
ヤザン(ラムサス、ダンケル・・・クソっ、こうなりゃイチか)
ヤザン「バチかだ!」ダッ ドンドンッッ
ウルフ「とりあえず嬢ちゃんを襲ってる連中を片付けたが・・・どうやらそれで合ってたみたいだな」
ヒイロ「生きていたのか・・・?」
ウルフ「防弾衣を着ててな・・・リディの野郎、失神しただけなのにも気づかなかったのか」
ウルフ「まあそのリディもどうやら利用されてたみたいだがな」ギロッ
ヤザン「チッ・・・」
アムロ「さて、形勢逆転だ。3対1だがどうする気だ?」
ヤザン(ラムサス、ダンケル・・・クソっ、こうなりゃイチか)
ヤザン「バチかだ!」ダッ ドンドンッッ
316: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:52:30.40 ID:dpTga+r20
アムロ「うおおっ!? 向かってきただと!?」サッ
ウルフ「しま・・・グ!?」ズキッ
ヒイロ「リリーナ!」パンパンッ
ヤザン「グァッ! ・・・ぁぁァあああああおらあああああ!!」ダダダダッ
バッ
リリーナ「キャッ」
ヤザン「ハァハァ・・・これでまたもや形勢逆転だなあ」チャッ
ウルフ「くっ」
ヤザン「銃を捨てなぁ! この姉ちゃんの命が惜しけりゃあよお」
ウルフ「しま・・・グ!?」ズキッ
ヒイロ「リリーナ!」パンパンッ
ヤザン「グァッ! ・・・ぁぁァあああああおらあああああ!!」ダダダダッ
バッ
リリーナ「キャッ」
ヤザン「ハァハァ・・・これでまたもや形勢逆転だなあ」チャッ
ウルフ「くっ」
ヤザン「銃を捨てなぁ! この姉ちゃんの命が惜しけりゃあよお」
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:55:33.34 ID:dpTga+r20
ウルフ「・・・チッ」ドサッ
アムロ(・・・いやここで銃を捨てれば全員殺されるだけ。ならばいっそのことこのままヤザンを撃てば・・・?)
アムロ(奴が引き金を引く前に殺せればあるいはリリーナも助かるかもしれないし・・・)グッ
ヤザン「・・・! おおっと」グイッ
リリーナ「痛っ」
ヤザン「危ねえこと考えやがるじゃねえか・・・だがこうやって女を盾にしても撃てるのかよぉ!?」
アムロ「チィ」
アムロ「これではヤザンに当たるかどうか・・・だが銃を捨てるくらいならリリーナごと撃ち殺すつもりで乱射してみた方が・・・)
アムロ(・・・いやここで銃を捨てれば全員殺されるだけ。ならばいっそのことこのままヤザンを撃てば・・・?)
アムロ(奴が引き金を引く前に殺せればあるいはリリーナも助かるかもしれないし・・・)グッ
ヤザン「・・・! おおっと」グイッ
リリーナ「痛っ」
ヤザン「危ねえこと考えやがるじゃねえか・・・だがこうやって女を盾にしても撃てるのかよぉ!?」
アムロ「チィ」
アムロ「これではヤザンに当たるかどうか・・・だが銃を捨てるくらいならリリーナごと撃ち殺すつもりで乱射してみた方が・・・)
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:57:46.51 ID:dpTga+r20
ヒイロ「銃を降ろせ、アムロ・レイ」チャッ
アムロ「・・・っ、ヒイロ貴様!」
ヒイロ「頼む・・・でなければ、お前を殺す」
アムロ「くっ」
ヤザン「ハーッハッハ! それで良いぞ兄ちゃん! さっさとその天パの銃を奪って」
パンッ
ヤザン「おが・・・?」グラッ
アムロ「・・・っ、ヒイロ貴様!」
ヒイロ「頼む・・・でなければ、お前を殺す」
アムロ「くっ」
ヤザン「ハーッハッハ! それで良いぞ兄ちゃん! さっさとその天パの銃を奪って」
パンッ
ヤザン「おが・・・?」グラッ
328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 16:59:58.92 ID:dpTga+r20
リリーナ「シッ!」グシャッ
ヤザン「ぐぎゃあっ!」ドサッ
ヤザン「ぐおおおお玉がああああ・・・」ゴロゴロゴロ
ヒイロ「リリーナ! 大丈夫か!」ガッ
ヤザン「ぐべっ!」
リリーナ「はい、怪我はありません」
ヤザン「なんだ!? 一体何が!? 足! 撃たれたのか!? 誰に!? いったい誰が・・・」
リリーナ「・・・人質にとるのならば武器の有無くらい確認しておくべきでしたね」ヒラヒラ
ヤザン「ぐぎゃあっ!」ドサッ
ヤザン「ぐおおおお玉がああああ・・・」ゴロゴロゴロ
ヒイロ「リリーナ! 大丈夫か!」ガッ
ヤザン「ぐべっ!」
リリーナ「はい、怪我はありません」
ヤザン「なんだ!? 一体何が!? 足! 撃たれたのか!? 誰に!? いったい誰が・・・」
リリーナ「・・・人質にとるのならば武器の有無くらい確認しておくべきでしたね」ヒラヒラ
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 17:03:52.11 ID:dpTga+r20
ヤザン「てってめえ銃を!? 持ってやがったのかぁ!?」
リリーナ「正確にはリディ・マーセナスの物ですけれど」
ヤザン「ォォオオ!! あのガ、キィ!! どこまで俺の邪魔をしやがったらァ!!」
ウルフ「・・・さあて、どうやらまたまた形勢逆転みたいだな」
アムロ「うむ、ヤザンの目をそらす俺の作戦が見事に功を奏したな」
ヒイロ「そうだったのか・・・すまん、アムロ・レイ。俺は冷静さを失ってリリーナが銃を持っていたことを忘れていた・・・」
ヒイロ「本気でお前のことを・・・」
アムロ「いいさ、ヒイロ。お前がリリーナを想う心、ちゃんとこの胸に届いたからな」グッ
ヒイロ「アムロ・・・」ホロリ
リリーナ「正確にはリディ・マーセナスの物ですけれど」
ヤザン「ォォオオ!! あのガ、キィ!! どこまで俺の邪魔をしやがったらァ!!」
ウルフ「・・・さあて、どうやらまたまた形勢逆転みたいだな」
アムロ「うむ、ヤザンの目をそらす俺の作戦が見事に功を奏したな」
ヒイロ「そうだったのか・・・すまん、アムロ・レイ。俺は冷静さを失ってリリーナが銃を持っていたことを忘れていた・・・」
ヒイロ「本気でお前のことを・・・」
アムロ「いいさ、ヒイロ。お前がリリーナを想う心、ちゃんとこの胸に届いたからな」グッ
ヒイロ「アムロ・・・」ホロリ
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 17:06:56.84 ID:dpTga+r20
ウルフ「で、どうするヤザンよ。乱心したテロリストとして裁かれるか」
ウルフ「それとも上層部の命令で仕方なく汚れ仕事をさせられた酌量の余地ある一兵卒になるか・・・お前に選ばせてやるぜ」
ヤザン「く、そが・・・容易い仕事だと思ったのによぉ・・・お前らの勝ちだ。何でも喋ってやる」
アムロ「だが、事は軍上層どころか政府まで関わっている。告発するにしても簡単にはいかんぞ」
ウルフ「なあに俺に任せてくれや」
ヒイロ「何かアテがあるのか?」
ウルフ「ちょいと軍上層部にはコネがあってな」ピッ
ウルフ「それとも上層部の命令で仕方なく汚れ仕事をさせられた酌量の余地ある一兵卒になるか・・・お前に選ばせてやるぜ」
ヤザン「く、そが・・・容易い仕事だと思ったのによぉ・・・お前らの勝ちだ。何でも喋ってやる」
アムロ「だが、事は軍上層どころか政府まで関わっている。告発するにしても簡単にはいかんぞ」
ウルフ「なあに俺に任せてくれや」
ヒイロ「何かアテがあるのか?」
ウルフ「ちょいと軍上層部にはコネがあってな」ピッ
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 17:10:02.98 ID:dpTga+r20
リリーナ・ドーリアン外務次官暗殺未遂事件は、国家を揺るがす大スキャンダルとなった
ウルフ・エニアクル少佐の通報を受けたフリット・アスノ中将は軍上層部と政府を告発
ウルフ少佐の他、アムロ・レイ大尉、無職ヒイロ・ユイ、そして命令を受け実行役を担ったヤザン・ゲーブルらの証言により、陰謀は公にされた
世論と議会の激しい批判の中で司法当局も動きだし、大統領は辞任し刑事告訴に
さらに、事件の中でリディ・マーセナス少尉がとったリリーナ暗殺未遂と婦女暴行未遂という行動も公表
利用されていたとはいえ、彼のその醜態は世論の激しい反発を招きマーセナス議長も議員辞職に追い込まれた
それらの混乱を収拾するために、議会は解散される
ウルフ・エニアクル少佐の通報を受けたフリット・アスノ中将は軍上層部と政府を告発
ウルフ少佐の他、アムロ・レイ大尉、無職ヒイロ・ユイ、そして命令を受け実行役を担ったヤザン・ゲーブルらの証言により、陰謀は公にされた
世論と議会の激しい批判の中で司法当局も動きだし、大統領は辞任し刑事告訴に
さらに、事件の中でリディ・マーセナス少尉がとったリリーナ暗殺未遂と婦女暴行未遂という行動も公表
利用されていたとはいえ、彼のその醜態は世論の激しい反発を招きマーセナス議長も議員辞職に追い込まれた
それらの混乱を収拾するために、議会は解散される
348: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 17:12:09.29 ID:dpTga+r20
大統領・連邦議会のW選挙という異例の事態の中、リリーナ・ドーリアンは大統領選に出馬を表明し
与党からは彼女を支持する議員が離党し新党を結成
大統領・マーセナス議長の2人の重鎮を失い激しい逆風に晒された与党は惨敗
一方で最大野党であった改革派も得票率はそれほど伸びなかった
結果、リリーナ・ドーリアンは大統領選に勝利。彼女が率いる新党も議会で圧倒的な議席を得て、第一党となる
リリーナと共に陰謀を告発し、軍から前政権派を排除したフリット・アスノは大将に昇進、新たな参謀議長に任命された
与党からは彼女を支持する議員が離党し新党を結成
大統領・マーセナス議長の2人の重鎮を失い激しい逆風に晒された与党は惨敗
一方で最大野党であった改革派も得票率はそれほど伸びなかった
結果、リリーナ・ドーリアンは大統領選に勝利。彼女が率いる新党も議会で圧倒的な議席を得て、第一党となる
リリーナと共に陰謀を告発し、軍から前政権派を排除したフリット・アスノは大将に昇進、新たな参謀議長に任命された
354: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/20(金) 17:14:20.76 ID:dpTga+r20
リリーナ・ドーリアン政権はかねてよりの主張通り軍縮政策を急速に進めていく
それを好機と捉えた各国の独立派武装勢力は活動を活発化させ、独立闘争は激化
統一派へのテロも頻発。治安は悪化し、急進派は政府の弱腰を批判
世論の中でも武装勢力を抑えきれない政府への不満が日ごと高まっていく
ついにはそれらの不満を背景にしたフリット・アスノ参謀議長によるクーデターへと行き着くのだが、それはまた別のお話
おわり
それを好機と捉えた各国の独立派武装勢力は活動を活発化させ、独立闘争は激化
統一派へのテロも頻発。治安は悪化し、急進派は政府の弱腰を批判
世論の中でも武装勢力を抑えきれない政府への不満が日ごと高まっていく
ついにはそれらの不満を背景にしたフリット・アスノ参謀議長によるクーデターへと行き着くのだが、それはまた別のお話
おわり
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最初からガッツリ政治劇書いてみて欲しいな
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