あらすじ


ほむらの家族が見滝原にきました。
それは養子にきたアメリカ人が借金を肩代わりしてくれたからです。

宇宙人に中指突き立てる地球の八百万の神との契約で魔法少女以上の力を手に入れたほむら達は、なんだかんだでワルプルギスの夜を倒すところまで行きましたが、まどかが宇宙人に攫われました。

引用元: マミ「……感情を嘗めるなよ、孵卵器共」 




9: ◆USZbC4nXcg 2012/12/04(火) 19:03:40.22 ID:yDAQwUsIO
このSSは古代の海の魔女が、聖団メンバーに口付ける前に倒されたというIFです。

だからミチルは魔女化してないから箱庭もできてないのでユウリも生きてます。

里美、海香、カオルは現在の予定では登場しません。

14: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:13:00.07 ID:Au3uu5VIO


避難所に戻ると、お母さんが珍しく露骨に悔しそうな顔をしていて、タツヤ君が泣いていて、激昂する詢子さんを諌める知久さん、そして壁に手を付き歯を食いしばる美国織莉子が居た。


ほむら「……どういうことなの?」

そこにヌッと現れた孵卵器がツラツラ語り出す。

QB「僕達に本体というものは居なくても、支援者や支持者は居てね」

  「それらの一部がエネルギーを回収する為にまどかを誘拐したのさ」

  「彼らは僕らと違って強硬手段に出るからね」

……本当に別の宇宙人が来たのか。

15: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:17:38.37 ID:Au3uu5VIO

ほむら「でも何故このタイミングで来たのかしら?」


『こいつらはこれはしない』などとたかをくくることはしてはならない。
能動的に動いた可能性もある。

QB「ああ、『宇宙人に会いたい』と契約した少女が居てね。その願いで僕が宇宙人ってことは望まれていなくて、彼らがやってきたのさ」

あくまでも偶発的か……

QB「今更だけれど、君は僕の正体を知っている様だね」

ほむら「……話すことは無いわ」

16: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:22:12.66 ID:Au3uu5VIO


ユキ「まどかちゃんを『凍らせて』契約させること自体は防げたけど……」

織莉子「本人を取り戻さないことには……私が居ながら……」

まどかは精霊の力で無いと溶けない氷に閉じ込められているようだ。


詢子「畜生……なんなんだよ……なんだってさっきからまどかばっかり……」

17: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:24:56.60 ID:Au3uu5VIO


ほむらの肩が叩かれる。


ほむら「何……」


こまち「……表に宇宙行の船を用意した。戦う意思のある人は乗って」

ほむら「……わかったわ」

18: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:30:17.21 ID:Au3uu5VIO

詢子「……まどかのところに行くのか?」

ほむら「……はい。それを含めて私の目的なので」

詢子「……あたしも連れてけ」

  「ここで待つだけなんて親じゃねえ」

  「知久、有休の連絡いれといてくれ、あと……家を頼む」

知久「わかったよ」

……

19: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:37:54.17 ID:Au3uu5VIO
ユキ「私はまどかちゃんを凍らせたからその氷を調整する為に基本安静にしてなくちゃいけないから……またごめんね」


基本的に精霊と契約した者はこの度の出撃に参加を強いられるが、地球が手薄になる場合は例外である。
一人、戦闘員を残していかなければならない。

ヒカル「……俺が残るよ。お前らだけに戦わせるのもシャクだけど、寝込み襲われても大丈夫なのは俺だけだからな」

   「それに鹿目さんが居れば大丈夫だろ。親の愛って奴があるだろ?」

そういって、ヒカルはほむの手を握る。

ほむ「……?」

ヒカル「俺の力の一部を渡すから上手に使ってくれ。死ぬなよ?生きてフレイの葬式だ」

ほむ「あ……」

20: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:44:41.53 ID:Au3uu5VIO


避難所の外には、『戦艦大和』があった。


さやか「ほぇー……戦艦大和が宇宙戦艦ヤマトになるのか……」

恭介「本当に宇宙人を相手取って戦うんだね」

ミチル「戦争を仕掛けるのかな?」

杏子「超少数精鋭のな」


こまち「食糧はあるから早く乗り込んで」

マミ「はいはい」

21: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:50:08.46 ID:Au3uu5VIO


戦艦の中は実物とは異なり、ホールと個室、そして操縦室といくらかの特別室。

ホールには見知った顔が何人かと、見たこともない顔が何人か居る。


ひより「……」

さやか「あ、この間のハープの」


あやせ「入夜、ソウルジェムいっぱい手に入るってホント?」

入夜「マジ、大マジ」

織莉子「神名さん……?」


カンナ「結構集まったね」

クレア「……」

22: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 09:56:56.37 ID:Au3uu5VIO

あすみ「マミさん!?」

マミ「あら、あすみちゃん。元気そうね」



詢子「あちゃー、大人はあたしだけか」

ほむら「それは……」


魔法少女のことを詢子さんに話す。
魔女化のこと、それから逃れる為に精霊と契約したこと。そしてまどかが魔女化すれば地球を滅ぼす程になり、宇宙を半永久的に救う程のエネルギーを放出することを。


詢子「成る程……宇宙人はまどかを宇宙を救う燃料にしようってことか」

  「ふざけんじゃねえぞ」

怒りが滲み出ている。

ほむら「皆同じ気持ちです。だからこそ潰しに行く」

詢子「ああ、ぶっ潰してやろう」

23: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 10:01:18.17 ID:Au3uu5VIO

あいり「ユウリ、待ってたよ」

ユウリ「あいり……!?なんでこんなところに」

あいり「私もユウリと戦いたいから」

ユウリ「そ……っか」


カンナ「……全員乗ったな」


サキ「ああ」


カンナ「発進(い)くぞ」

36: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 18:36:12.37 ID:HhzKVqIIO


戦艦大和は物理法則を捻じ曲げ、高速で宇宙人共を追跡する。



カンナ「あっという間に土星付近。現代技術じゃここに来たら一生帰れないだろうね」

サキ「オールトの雲まで早いところ駆け抜ける」



詢子「なぁ、本当にまどかを取り戻せるんだよな」

ほむ「……相手は未知数だし」

あすみ「でも、ダメって言って諦めるようなら、この場で頭かち割るよ?」

詢子「嘗めるな」

37: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 18:43:31.64 ID:HhzKVqIIO

クレア「追いつけそうですか……?」

サキ「……厳しいな。速度のインフレ状態、お手上げだ」

カンナ「でもDon't worry 目的地はもう掴んでる」


その会話を聞いていたほむが話しかけてくる。

ほむ「どうにかできない?『穴』で」

ほむら「……でかしたわ」

私は際どいパイロット服の少女とジョッキースタイルの少女に話しかける。


ほむら「ワープホールなら出せるわ。場所を教えて頂戴」

カンナ「ワォ」

38: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 18:54:17.05 ID:HhzKVqIIO
入夜「ん、こいつが洗いざらい吐いてくれたよ」

脳天に穴を空けられたインキュベーターが自分の持っている情報を呟き続ける。

入夜「こっちの言葉で言えば銀河連邦、ありきたりな名前だね」


感情を持たない多様な種族が、一つの銀河系の各地球型惑星をテラフォーミングし、技術の発展などを早めているようだ。


詢子「まどかがまだついてないならあれごとドーンと行きたいところだけどな」

さやか「流石にそれは無理じゃないですかぁ?」

詢子「ま、そんな楽には行かねえか」

39: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:00:52.35 ID:HhzKVqIIO

ミチル「あの一番でかいのは……」

杏子「多分住居コロニーって奴だね。研究とかをしない『休み』の状態の奴が集まってる」

  「今回のメインは奪還だし、取り立てて相手する必要も無いんじゃないの」

ミチル「じゃああの光ってる小さいのが……」

ひより「あれが……中心部」

あやせ「王様が居るみたいにスパコンとかあるんじゃない?」

カンナ「ぶっ壊したくなるね……益々」

40: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:13:43.28 ID:HhzKVqIIO

サキ「丁寧にもあいつらは着地点まで指定してるから、場所も丸わかりだ」

織莉子「では……待ち伏せという形に」

キリカ「来る前に壊すとどうなるかわからないからね」

あやせ「あんまりそういうの、スキくないなぁ……」



まどかを乗せた宇宙船が来るまで暫し、宇宙空間で待つ。

ほむら「しっかり食べておきなさい。貴方はスズムシを食べられない分他のものを多めに食べないといけないから」

ほむ「フライドチキンの油絞ったら絶対もう一回揚げられる量だよこれ……戻しそう」

杏子「ササミあるよ?」

41: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:21:56.57 ID:HhzKVqIIO

カンナ「宇宙船が近づいて来たぞ」

サキ「もう行こう。タイミング的に少しズレる程度くらいにしておきたいからな」


こまち「皆、着陸準備に入って!」

あいり「着くね……」

ユウリはあいりが声をかけたのに対し、声を返さずカチカチと音を鳴らす。

それを聞いてあいりは何かを察したような顔をしたあと何やら金切り声をあげたが、それは人間のものではなかった。

42: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:34:03.88 ID:HhzKVqIIO

カンナ「……予想外だねこりゃ」


研究施設の上に宇宙船が合体した。
屋上に止まるわけではないようだ。

仕方なしに正面に陣取ることにした。
不気味なほど金属質な地面に、やけに柔らかい戦艦大和が着陸する。


サキ「しかし、これで先制じゃなくなる可能性は高くなったな」

あすみ「サヨナラ勝ちは後攻の特権だよ?」

43: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:37:13.41 ID:HhzKVqIIO

あやせ「ちょっと様子見てくる」

ほむら「待ちなさい!」

キリカ「私も……」

あすみ「ウサギやコウモリについて来られても邪魔なだけ、行ってくるね!」

ほむら「鳴呼……」

キリカ「コウモリじゃなくてトカゲなんだけどな……」

44: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:42:22.83 ID:HhzKVqIIO
サキ「……大丈夫なのか?」

カンナ「大丈夫、あの子の能力は戦闘向き、それに元より対人戦を得意としていたからね」


……


詢子「あやせちゃん、遅くないか……?」

ほむ「まさか一人で乗り込んだり……」

あすみ「まさか、無理無理。こっから見えるあの扉、あれをこじ開ける力が無いと無理だもん」

45: ◆USZbC4nXcg 2012/12/05(水) 19:45:11.53 ID:HhzKVqIIO

突如、窓が一つ割れ、歪な人型の影が飛び出して来る。
宇宙人だということはすぐさまわかる。
同じような進化を遂げたのだろう。
感情は育たなかったとは言え。


そしてその手には……


恭介「いっ……!?」

ほむ「ひっ、酷い……」

あやせの上顎が握られていた。

59: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 07:31:44.12 ID:oh4tkOJIO

カンナ「ッ!!」

サキ「あいつ……っ!」


筋肉質になったグレイ型宇宙人があやせの上顎をぶら下げて内部に突入してきた。


詢子「おい……」

マミ「下がって!」

リボンのシャワーが宇宙人に当てられ、お決まりの拘束が成される。

宇宙人「ヴォォォ」

マミ「どうやら、知能を持たない単なる戦闘員のようね!」

リボンをキツく締め上げる。
しかしその顔に似合わない筋肉で必死に抵抗する。

マミ「あんまり大人しくしないようなら握り潰すわ……あら?」

急にリボンの手応えが無くなる。

60: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 07:39:34.32 ID:oh4tkOJIO


「赦しません……!」


宇宙人をリボンごと腕で貫く、全身刃の細身のロボットの様な人型の姿が。


「あやせの身体を台無しにした罪、その命だけで贖えると思わないことですね……!」

腕を刺し込んだまま、上へ挙げる。
宇宙人の身体は二つに分断され断面が焦げ、凍てついた。


あいり「あの頭のポニーテールみたいな刃……あやせ?」

ユウリ「え、ウソ!?」

61: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 07:48:11.10 ID:oh4tkOJIO
双樹 あやせ

付喪神・鞘(日本)
ミイデラゴミムシ(日本)

化学反応により高温の気体を噴出する生物だが、あやせの元の魔法との相性により物凄い勢いの爆炎噴射を行う。

名刀には良い鞘がついているもので、彼女自身もルカという刀を納める鞘と言えよう。

62: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 07:57:43.44 ID:oh4tkOJIO
双樹 ルカ

妖刀(日本)
ハナカマキリ(東南アジア)

魔法少女時代はあやせのもう一つのソウルジェム、身体を共有していた。
出生は不明。

全身が刃で出来ており、文字通りあやせを鞘としている。

また、この刀は雪国の里で鍛えられたもので、魔法少女時代の凍結魔法と相性が良い。

63: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:03:18.86 ID:oh4tkOJIO
あやせ「……ごめんごめん、後ろ取られちゃってさぁ……はぁ、ズルとか好きくない……」

サキ「お前の過失だろうが。戦争にズルも何も無い」

あやせ「これと同じのが外にいっぱい居て、今は外に出てるのを探してるけどそのうちこっちに来るよ」

カンナ「……なるほどね」

クレア「私とこまちでこれを調べます。皆さんは出撃の準備を……」

サキ「む、それで行こう」

64: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:11:52.28 ID:oh4tkOJIO
それから各々、準備体制に入った。


あいり「見てユウリ!ラムネ工場!」

ユウリ「うん知ってる。バッチリ持ったし」

マフラーを広げ力を込めると弾薬ベルトの様な物に変化する。
しかしそれには弾薬の代わりにビンや注射器が大量についている。

あいり「おぉ!」

ユウリ「そういえばあいりの、見てないな」

65: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:33:10.58 ID:oh4tkOJIO
全員が中央の部屋に戻った時、メンバーの何人かが宇宙人の死体を持っていた。


クレア「見ての通りです。もう潮時でしょう」

ある死体は何箇所かを刺され、真っ黒だった目を白くさせ口から液体を吐き出している。

杏子「準備はいい?」

またある死体は全身をグチャグチャにされていて。

カンナ「出陣(で)るぞ」

はたまたある死体は大きな打撃痕があり。

あすみ「行くよ」

一切の傷の無い死体もある。

ほむ「茲ニ戦ヲ宣ス 」

左右に両断した死体を持ち、指を鳴らし軽くはにかむ。



乗組員21名
うち日本人女性20名
出撃

66: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:41:52.89 ID:oh4tkOJIO

外に出ると、やはり同じタイプの宇宙人が大量に待ち受けていた。


マミ「うわっ、貴方達の仲間集まり良すぎ……他にやることないのかしら?」

さやか「どうする?総当たりで行く?」

クレア「無駄遣いです。一掃できるほどの相手なので誰か一人でやる方が効率が良いでしょう」



キリカ「織莉子、行く?」

織莉子「いえ、キリカ。貴方は良いわ」

   「私一人で十分」

手に乗せたシナモンパウダーを吸い込むと、織莉子の身体が変型する。

ほむら「貴方達二人ともデカブツなのね……」

67: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:46:59.04 ID:oh4tkOJIO
美国 織莉子

ドラゴン(イギリス)
イリエワニ(インド)

聖なる白き龍。
一対の巨大な翼が羽ばたけば生半可な生き物は立っていられない。

吐く息は老化、風化の作用があり、濃い物を浴びればたちまち骨だけになる。

68: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:52:28.13 ID:oh4tkOJIO
キリカ「よし、織莉子出撃!」


ドラゴンは頸をもたげ、思い切り息を吹きかける。

軽く硬質な音が何個もするあたり宇宙人は骨だけになったのだろう。

次々と向かってくる相手を頭の角で突き、巨大な手のひらで潰す。

69: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 08:56:04.57 ID:oh4tkOJIO

破壊音が響く。

ゆま「壁、壊れたよ!」

ユウリ「でかした!」


詢子「さて、とっとと取り戻させてもらうよ」

外の戦闘員を一掃し、一同は施設内部に侵入する。

75: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 18:15:00.58 ID:pCKg0GLIO

一階層


同じような知性無しがまた大量にいる。

魔法少女と同じくらいの戦闘力を持つが、最弱の魔法少女改め多対一においては最強の幻獣には取るに足らぬ存在。


爪はキリカの物を日本刀とすれば、織莉子の物はバスターブレイド。
質量で叩き斬る。


織莉子「……嘗めた歓迎ですね」

粗方片付いたところで、奥の扉を再びゆまが蹴破り、先へ進む。

76: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 18:20:18.16 ID:pCKg0GLIO


エレベーターが一つ。


サキ「ひより、罠を調べろ」

ひより「……うん」


以前持っていた物より巨大なハープを取り出し、奏でる。否、単音を定期的に鳴らす。


……

ひより「無いよ」

カンナ「……乗るぞ」

77: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 18:33:17.44 ID:pCKg0GLIO
エレベーターは特に仕掛けも無く、無事上の階についた。

さやか「本当に上に行ったよね?」

ほむ「エレベーターの動き始めの重力でわかる、上だよ」


エレベーターを出ると、エレベーターを中心とした円の部屋、外壁には七つの扉。


扉には点が三つずつ打たれている。

ほむら「恐らく私達が来ていることに建物ごと対応しているわ」

恭介「何光年も先に一日くらいでつく程だからもう驚かないよ」

杏子「三人ずつにわかれろってか?」

詢子「まぁ、それが妥当だな」

ゆま「……なんか強い気配がする」


さやか「……よし、七手に分かれよう」

78: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 18:43:15.77 ID:pCKg0GLIO
一班

ほむら、クレア、こまち

二班

詢子、ほむ、ミチル

三班

恭介、さやか、ひより

四班

杏子、あすみ、カンナ

五班

マミ、ゆま、入夜

六班

織莉子、サキ、あやせ

七班

キリカ、ユウリ、あいり

79: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 18:59:03.74 ID:pCKg0GLIO
別れる前に物資のやりとりをする。


ユウリ「皆これ持って行って」

全員に注射器を渡す。
なにやら液体が入っている。

こまち「なにこれ?」

ユウリ「スタミナ剤みたいな物」


織莉子「飛鳥さん、何個か大きめの注射器をくれませんか?」

受け取った注射器の一つに少し遠くから息を吹き込む。
中が白い煙で満ちている。
それをゆまに渡し、肩に手を置く。

織莉子「ここぞという時に使いなさい。貴方の力を最大限に引き出します」

80: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 19:04:59.00 ID:pCKg0GLIO
残りの注射器をほむらに渡す。

ほむら「……行き先は」

織莉子「飛鳥さんのストックで」


別れた先で採取した物をユウリに送る算段。
これは敵の使う物を利用するというよりは、味方の力を使うための物。


織莉子「敵の本拠地です。不測の事態に備えましょう」

ほむら「貴方には見えているの?」

織莉子「帰りはこの人数より少ないことだけ」

ほむらは一本をなんの加工もせずあすみに渡す。

あすみ「あすみのが欲しいの?」

81: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 19:09:00.16 ID:pCKg0GLIO
あすみから金属が詰まった注射器を受け取り、ユウリは咳払いする。


ユウリ「じゃあ、無事でね」

マミ「潰してやりましょう」


私達は七手に別れた。

82: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 19:19:27.99 ID:pCKg0GLIO
六班


あやせ「見て見て、このキュゥべえ、壊れてるけど契約できるの」

ブツブツと何か呟き続けるキュゥべえを掴み、見せつける。

サキ「……つまりトドメを刺さなくても良いってことか?」

あやせ「そだね」

織莉子「……ちょうどいいですね。風化ブレスが効かなさそうな団体さんがおいでなさりました」

錆びだらけの鎧に身を包んだ大群がこちらを睨んでいる。相変わらず知性はなさそうだ。

サキ「動きを封じれば良いんだな?」

あやせ「そ」


サキは手を床に差し込む。
植物の蔓が床の裂け目から放射状に生える。

83: ◆USZbC4nXcg 2012/12/06(木) 19:27:39.53 ID:pCKg0GLIO
浅海 サキ

鈴蘭の精(日本)
ホーリーバジル(インド)


交通事故で亡くなった妹が生前大事にしていた鈴蘭に宿った。
鈴蘭には毒があり、これがホーリーバジルの効果を強くしている。


電気エネルギーを持つ植物の中でも極めて強い物。健康食品としても用いられているが、増強された電気エネルギーは雷に匹敵する。

89: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 08:51:55.90 ID:81AnVx2IO
サキの電撃は概念的なものである。
でなければゲジ眉の理屈っぽい高校生に無力化されてしまうだろう。

つまり正確には電撃ではなく、電撃のようなもの。
一般的に絶縁体と知れ渡っている、それこそゴムなどでなければ感電するだろう。


サキ「こんなところ……か」

錆びた鎧の宇宙人共は倒れ、痙攣する。

あやせ「んー、行ってくる」

90: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 08:58:50.10 ID:81AnVx2IO
あやせ「トッコ・デルマーレ」


強制契約して産まれたソウルジェムを全て回収し、眺めいるあやせ。

刃だけの身体であるが、喜びようが見て取れる程に後頭部の長い刃がぴょこぴょこ動いている。


織莉子「……急ぎましょう」

91: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 09:28:16.94 ID:81AnVx2IO
三班


さやか「そんな鎧で防げると思ったの?」

恭介はハサミをカチカチならしながら、さやかが刀を納めるのを見ている。

ひより「……特に仕掛けはないみた…ッ!?」


突如、ひよりの目の前にグレイ型の宇宙人が現れる。
しかし、今までと明らかに雰囲気が違う。


宇宙人「……地球の家畜もどきがこんなところにくるとは思ってなかったな」

ひより「……丁寧に日本語でありがとう」

ひよりの頬が白くなっていく。

92: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 09:32:51.70 ID:81AnVx2IO

ひより


付喪神・楽譜(アメリカ)
ホオジロザメ(メキシコ)


イルカの体当たりで死ぬなどと、言われるが、ダイバーにとっての恐怖であることには変わりない。

しかし、サメの脅威は凶暴性より、探知能力だろう。
億単位で薄めた血の臭いも嗅ぎつけ、聴覚や側線で魚の震える音などを感知する。

93: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 09:44:04.14 ID:81AnVx2IO


ボロボロに削がれた宇宙人は倒れこむ。


ひよりの右手の周りからは人間のものではない血がしたたり、宇宙人の肉が零れ落ちる。

さやか「あ、あんた案外強い……?」

恭介「サメとは思わなかったな……」

ひより「探知能力が欲しかったから……」


わざと外している様にも見えるパンチは見えないサメのウロコを纏い、それが相手の肉を削る。

94: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 09:53:47.75 ID:81AnVx2IO
二班



一本だけ生えた狐の尻尾を振りながら、超高温の手刀を構えたほむ、破壊の力を全身に纏い今にも飛び掛らんとするミチル。

部屋の中央には全身に穴が空いている黒い巨体。


詢子「覚えてるよ、お前、避難所に来てたうちの一匹だろ?」


宇宙人「いかにも」

詢子「……とりあえず死んでくれ」

95: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 10:00:25.80 ID:81AnVx2IO
鹿目 詢子

畏・アシダカ軍曹(日本)
ヒヨケムシ(中東)


家屋に侵入するゴキブリの天敵、アシダカグモに対する人間の畏れが具現化したもの。
スタミナこそゴキブリやスズメバチに劣るが、ゴキブリを走って捕らえる。

世界三大奇蟲の一種。
ゴキブリの次に走るのが速い虫。
当然増強されていて、味方同士ではあるが徒競走でもすればほむらに勝利することもできるだろう。
巨大な顎は身体のバランスを完全に無視している様に見える。

96: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 10:08:09.22 ID:81AnVx2IO
ミチルに突っ込んでくる宇宙人を、それを上回る高速で掴む。


詢子「腕一本貰うよ」

親指に力を入れると、宇宙人の腕が切断される。


詢子「ゴキブリの真似事か?」

逃げ出し体制を整えようとする宇宙人の目の前をキープする様に前進。

詢子「相手が悪かったね」

胸あたりから抉るようなアッパー。
心臓部と司令部わ失った宇宙人は息絶える。


詢子「……待たせたね」

ほむ「いえ」

ミチル「……行こうか」

102: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 16:27:24.11 ID:81AnVx2IO

七班


キリカ「……私たちハズレ引いた?」


毛の生えていないクマのような生き物が七体程。
今までとは別格であると直感的にわかる。

ユウリ「そうこないとね」

あいり「こっちはまだ試してないからね」

ユウリの帽子の薄羽が羽ばたき始め、あいりのマントの左肩についた頭骨がカタカタ音を立てる。


キリカ「訂正しよう……」


   「大当たりだ」

103: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 16:38:36.75 ID:81AnVx2IO

キリカは龍にはならず、人間の姿を保つ。
以前と違う場所と言えば、目の周りと手の甲に爬虫類の鱗らしき物があるくらいか。


キリカ「この姿でも空は……飛べるからね」


空へ駆け出し、右手の爪を一匹の脳天に三本とも飛ばし突き刺す。

……


ユウリ「脳が頭にあるとは限らないみたいだね」

平気な顔をしてこちらへのそのそ歩いてくる。

ユウリ「……だったらさ」

腰を落とし、巨大注射器を構える。

104: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 16:51:21.09 ID:81AnVx2IO
ユウリ「全身を潰せば良い」

ガトリングを相手を蜂の巣にせんと放つ。
飛ばしているのはどうやら液体。
酸かなにかであろうか。


宇宙クマは必死に弾幕を避けようとするも、精度の高い射撃から逃れるのは困難でら逃れたとしてもあいりに身体を掴まれ、地面に埋め込まれてしまう。

キリカ「なるほどね……わかったよ」

手足に計16本の爪を出し、空に舞い上がる。
それを見たユウリは巨大注射器をしまい、腕の注射器での戦闘に切り替える。

105: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 17:09:28.80 ID:81AnVx2IO

あいり「……」


平常時より少し長くぼさついた髪、細身の胴体だけの鎧、その下には腕やヒップ、脚のラインが際立つタイトな上下。そして媒介となっていた緋色のマント。

腰には大きなハンドガンと黒い剣が一対ずつ。


あいり「動かす身体が無ければ死んでいなくても……」

飛びかかってくる敵に対し剣を向ける。


……


あいり「同じ」


一閃、身体が左右に分断されたクマは両方をバタバタさせている。

ユウリ「断面見たところ全身脳だらけだね」

キリカ「プラナリアの遺伝子だかを弄った実験でno-darakeとかいうのがあったね」

106: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 17:16:02.36 ID:81AnVx2IO

杏里 あいり


恐竜(詳細不明)(南米)
ディノポネラ(南米)

なんの恐竜かはわからないが、わざわざ牛の頭骨に彫り変えられてしまうあたりあまり価値の無い物なのかもしれないが、かつて地球を栄華を極めた種族、心強いことには変わりはない。

パラポネラを上回る体躯のアリ。
パラポネラの死体を運搬しているところを目撃されている。
昨日まで使っていたパラポネラはこれに吸収されてしまった。

107: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 17:26:26.44 ID:81AnVx2IO

キリカの飛行はどうなっているのか、空中を遊泳、二段ジャンプなどをするのに重力を駆使し、敵をサイコロ状にカットする。


キリカ「……鈍いね」


計五箇所、針を刺されたクマは倒れこむ。

ユウリ「知能が高かったらもっと早く効くんだろうけどね」


最後の一匹を四つに分断したあいりが振り向く。

キリカ「行こうか。まだ先は長そうだ」

110: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 19:20:30.19 ID:ecf7vENIO
四班


杏子「……手応えなさそうだからあんたらいってくんない?」

カンナ「別にいいけど」

あすみ「あれくらい一人でも倒せるからあすみ一人でも」


あすみは箒を取り出し、バットを握るように箒を構える。

四足歩行の生き物は挑発に乗り、突っ込んでくる。
非常に速い。あすみの身体能力では避けても第二波をくらってしまうだろう。

111: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 19:29:09.00 ID:ecf7vENIO
あすみ「避けようとするならね」


狭い部屋の中、この大きさの生き物が走るとしても最大速を出すことはかなわない。

あすみ「百キロ以下なんて腑抜けの投げる球だね」


突っ込んでくる生物の顔面めがけて、フルスイング。
もげた頸が壁に当たり落ちる。

あすみは無言で『ダイアモンドを一周しろ』などとジェスチャーをした。



カンナ「……」

ゴーグルをかけ、敵と睨み合う。

112: ◆USZbC4nXcg 2012/12/07(金) 19:37:41.44 ID:ecf7vENIO


カンナ「はい、終わり」

抱えていた敵の生首を投げ捨て、先に進もうとする。



杏子「ど、どうなってんだ……?」

あすみ「さぁ……」


二人もその後についていく。

カンナの服には先程は無かった穴が二箇所あった。

125: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 07:25:24.85 ID:mMWQ+k5IO
五班


マミ「……」

ゆま「……」

入夜「……ここはなんでキュゥべえがいっぱい居るのかな。居住区に置いておけばいいのに」

マミ「キュゥべえの外見は私たちが気に入る様に設計されているとかよ。鹿目さんなんか顕著だったわね」

入夜「……やる?」

マミ「もちろん」

それぞれ毒針や羽ペンを取り出し、休眠状態にある孵卵器に『細工』を施す。

126: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 07:36:36.10 ID:mMWQ+k5IO

マミ「ゆまちゃん、壁全部壊してくれる?」

ゆま「わかった」

蝗は壁を引き裂き、引き裂かれた壁の一面からは外の景色が見える。

マミ「書き換え、操ったキュゥべえをここから放流するわ」

休眠状態から目覚めた孵卵器が一斉に壁の裂け目から飛び出して行く。

ゆま「なにしたの?」

入夜「私は単なる強制契約のゾンビにしただけ」

マミ「それが伝染するように」

127: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 07:48:19.38 ID:mMWQ+k5IO
入夜「……やっば、使い過ぎた」

マミ「えぇっ!?」

ゆま「えー……」

入夜「いや、でも私のは強いのの相手には使えないし、暫く休んだらやっぱり外をやってくるよ」

  「二人は強いから大丈夫だよね?」

マミ「え、えぇ……」

釈然としない顔で先に進む二人を、笑顔で見送る。
余りにも間抜けすぎるリタイヤだ。

128: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 07:52:47.27 ID:mMWQ+k5IO


入夜「一匹だけ毒針が通らなかったのが居たよね」

  「……そこに居るのかな」

裂け目を睨む。




入夜「悪いが、先手必勝でやらせてもらう」

129: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 08:03:41.28 ID:mMWQ+k5IO
一班


こまち「雑魚ばっかだね……その気になれば大量の魔女だって出して来れるはずだけど」

クレア「恐らく力を計られていますね」

こまち「じゃあしばらくわたしだけが戦うよ」

ほむら「機械とかの動作は止めてるけど、細心の注意は払うべきね」

こまちは薙刀を振り回し、目の前の青色の巨人を睨む。

こまち「オッケ!」

130: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 08:15:00.04 ID:mMWQ+k5IO
こまち

蟲毒(中国)
オオエンマハンミョウ(アフリカ)


毒虫を閉じ込め殺しあわせ、最後の一匹を煎じて飲ませる呪い。
生きることは即ち呪いを溜め込み続けること、即ち身体への負担と引き換えに生きることができる。

ハンミョウの仲間では最大。
甲虫といえばカブトムシやクワガタなどの草食種が思いつくだろうが、このハンミョウは肉食。
大きなハサミでネズミであろうと危険。

131: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 08:22:46.04 ID:mMWQ+k5IO
ねぼけてた

ネズミであろうと切断する。
です

132: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 08:44:47.11 ID:mMWQ+k5IO
振り回している薙刀が二本に増える。

こまち「単なる火力じゃ手の内はわからないでしょ?」

交差する刃が実験動物をバラバラにしていく。

クレアが指を微妙に動かし引力や斥力でその補助をする。


ほむら「……なんとなく次あたり強いのがくる気がするわ」

クレア「同感です」

133: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 08:55:28.06 ID:mMWQ+k5IO
六班


巨大なドラゴンのスタンプ攻撃と、刃人形の全身を使った斬撃が七班が交戦したクマもどきを掃討する。

ルカ「動けなくしてしまえば敵ではありません…!」

ドラゴンの咆哮が狭い部屋にこだまする。


サキ「まだ敵ではないな……ん?」

扉が開く。
今までは全滅させないとあかなかったにも関わらずだ。


宇宙人「はーんじゅーりょくほー」

金属の棒を大砲の様に抱えルカに向けていた。

サキ「避けろルカッ!!!」

134: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 09:03:11.69 ID:mMWQ+k5IO
七班


宇宙人「よう、地球の化け物共」

人間に比較的似ているが、バッタの脚の如く腕や脚の筋肉が露出していてその力強さを物語る。

あいりが2丁拳銃を突きつける。

宇宙人「早まるなよ、お前らのうち二人は先に行かせてやる。その代わり一人は俺と戦いな」

ユウリ「サシでの勝負がしたいのか」

キリカ「……」

139: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 17:12:39.45 ID:fejz2cbIO
六班


サキ「避けろルカッ!!」


ピンク色の毛だらけの幼児を大きくしたような宇宙人が鉄の棒を担いでいる身体を軽く仰け反らせる。

反重力砲、そう言ったようにサキには聞こえた。
要はクレアの斥力を砲筒クラスまで強めた物だろう。

ルカ「ッ!!」


全身刃のルカが無効化できない、非接触の力。
あやせ、ルカ両者の精霊はお世辞にも速いとは言えないもので、砲撃を避けることは敵わなかった。

140: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 17:26:54.26 ID:fejz2cbIO
弾き跳ばされたルカは最も恐ろしい砲弾になる。
斬れ味のあまり空気抵抗も大して掛からないのでほぼ初速と同じが続く。

織莉子「なっ……!!」

織莉子とサキは瞬時に理解した。
今までのが小手先調べだということを。

サキ「くっ……嵌められたッ!!」

恐らく砲筒を担いだ宇宙人は孵卵器以上の文明を持つ種族。
知能は当然、少なくとも地球人以上。

飛ばされたルカがドラゴンの巨体に当たるように計算されていた。

ルカ「美国織莉子、避けなさい!!」


急な変身解除などできるわけもなく、動きの速いとは言えない織莉子は虚しくも……



ドラゴンの哀しき咆哮と、錆びて折れた刃の音が部屋に響く。

141: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 17:38:33.09 ID:fejz2cbIO

宇宙人「ふたり、しとめたー。けーさんどーり」


続いて、サキに砲筒を向ける。
トリガーと思われるセンサーに指をあてようとする。

バゴン

宇宙人「おろ?」

砲筒に植物が絡みつき、それを破壊していた。



サキ「仲間が殺されてから強くなるのは漫画的だと笑うかもしれないけどな、二人もやられて平気でいると思うなよ……!」

142: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 17:47:24.98 ID:fejz2cbIO

雷で炭となった宇宙人を蹴り崩す。


既にただの錆びた鉄の塊になり、魂を失った双樹の身体をかき集め、ポーチに詰める。

織莉子「……ッ……」

腹に風穴の空いた織莉子は、人間の姿で横たわる。

サキ「死ぬな、織莉子!」

織莉子「私は……大丈夫です……あの子の……があるか…」

   「しかしもう……戦うことは……で…ない……」

サキ「……すまない」


サキは剥き出しの涙(いかり)と共に先へ進んだ。

143: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 17:55:22.15 ID:fejz2cbIO
七班


あいり「サシでなきゃダメか、全員でぶっ潰せば早いんだけどなぁ!?」

異世界、ユウリを失い『ユウリ』を引き継いだ彼女の口調が混ざり始めた。

宇宙人「俺は犠牲を増やさないよう配慮してるんだけどな」


突如、キリカの表情が青ざめる。
宇宙人の話は聞いていなかったと思われるキリカの表情が急変したことに驚いたのはユウリだった。

キリカ「……私がやる。君達は先に行け」

あいり「だけど……!」

ユウリ「いや、任せよう」

144: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:07:56.20 ID:fejz2cbIO


宇宙人「お前が残ったか」

キリカ「……」


キリカは注射器を身体に突き立て、小さな水晶玉を噛み潰す。

キリカの身体が織莉子程に大きくなり、目の赤みは増し、八重歯は牙の域となる。


キリカ「こんな化け物みたいな姿、見られたらたまったもんじゃないからね」

宇宙人「お前ら全員化け物に変身するじゃねえか」

キリカ「……これは私の元々の体質さ」

145: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:14:44.62 ID:fejz2cbIO
宇宙人「体質?あぁ元より人間じゃないのか」

   「ま、お前のデータ、とってやるよ」

キリカ「私の味方にも脚力自慢は居るけどそんな下品な脚では無いね……!」


キリカは眼帯を投げ捨て、更に真っ赤になった目を露わにする。

146: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:22:36.10 ID:fejz2cbIO
一班


こまち「魔女か……」


大量の孵卵器のぬいぐるみの使い魔。
ゲームセンターのプライズを思わせる。

そして中央には孵卵器のマスクに、宇宙を象ったマントの大凡人型の魔女。

ほむら「こまち、来るわよ!」

魔女がマントをはためかせると、大量の針が飛んでくる。

こまち「うわぁぁっ!?」


ほむらがとっさに氷の壁を作り、命中は免れた。

ほむら「……できるとは思わなかったわ」

147: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:29:44.67 ID:fejz2cbIO
クレア「私がやりましょう、そんなに私の力が見たいなら見せてあげましょう」


クレアの修道着が茶色に染まって行く。

手を軽く捻ると、こちらに向けられた針はあさっての方向へ飛んで行く。


クレア「針には針を、いえ、プラスアルファ、ベータを」

   「こまち、外に面した壁を破壊してください。日の光が入るように」

148: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:40:29.42 ID:fejz2cbIO
こまちが壁を破壊すると、強い日差しがクレアに射し込む。


クレア「……充電」

   「完了しました…!」


使い魔を一気に引き寄せ、踵と爪先の針で貫き続ける。


ほむら「……額の単眼……蜂?」

こまち「……」

149: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 18:46:33.78 ID:fejz2cbIO

クレア


畏・月光(世界各国)
オリエントスズメバチ(地中海沿岸)


太陽の光を自らの力とする。
オリエントスズメバチは太陽光発電をする虫で、まだ謎に包まれている。

ユウリのオオスズメバチには敵わないがスズメバチとしての能力は十分にある。

150: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 19:05:54.68 ID:fejz2cbIO

使い魔を全滅させられた魔女は怒り狂い、マントの内部から巨大な裁縫針を取り出す。


こまち「あーあ、金属出しちゃったよ。つくづくクレアと相性が悪いね」


高速でクレアを突くも、充電で加速されたクレアは全てを見切る。


クレア「捕まえました」

針を掴み、カチカチとスズメバチ特有の警告音を鳴らす。


こまち「元から放電するのにさ」

151: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 19:07:15.90 ID:fejz2cbIO

クレア「終わりました、グリーフシードはどうしましょうか」

ほむら「私がしまっておくわ」


……


三人は次へ進む。

152: ◆USZbC4nXcg 2012/12/10(月) 19:08:58.84 ID:fejz2cbIO

反重力砲使い
撃破

針の魔女
撃破

双樹 あやせ
死亡

双樹 ルカ
死亡

神名 入夜
生死不明

美国 織莉子
生死不明

159: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 11:45:53.96 ID:zaCmmhSIO
三班


さやか「どうしたどうしたどうした!?」

大剣を振り回し、魔女に似たような物を一匹残らず破壊していく。

恭介「僕達の力を測ってるのはもうわかってるよ…!」

巨大な右手の鋏が敵の頸や四肢を落とす。
先程まではそんな大きい鋏は無かったはずだが……

ひより「データは『敵わない』の四文字で」

襲いかかる敵をかする程度で避ける。
当然鮫肌で敵はズタズタになる。

160: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 11:54:40.15 ID:zaCmmhSIO

ひより「……本命のお出ましかな」

さやか「……」


扉に向けて短剣を一つ投げつける。

宇宙人「……危なかった」

タコ型の宇宙人だ。
しかし、脚は力強く地を踏みしめている。


恭介「……任せて」

宇宙人「成る程、それが地球の家畜の優先順位というものか」

赤い鎧に青いファイヤーパターンが浮き出る。

恭介「……」

161: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 12:23:47.92 ID:zaCmmhSIO
相手に捕捉されても防御力からして恭介が適任だろう。

恭介「まずは少しもらうよ」


宇宙人の足元に鋏の叩きつけを行う。
流石は正規の戦闘員、この程度は避ける。

恭介「せっかくたこわさびが作れると思ったんだけどな」

宇宙人「甘いな」

166: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 16:38:59.80 ID:l4dNS4pIO
タコのような宇宙人は予想通り脚を恭介に絡める。

宇宙人「堅い鎧が自慢の様だな。でもゆっくりかかる力には弱いんじゃないのか?」

もの凄い力で恭介の身体を締め付け、鎧からはミシミシと音が聞こえる。


さやか「大丈夫なの!?」

こまち「……手があるみたい」

167: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 16:49:56.15 ID:l4dNS4pIO
恭介「審問椅子を知ってるかい?」


余裕ぶった表情で問いかける。
鎧の軋む音など物ともせず。

恭介「体重が分散されるから普段はトゲら刺さらないんだけどね」

  「力を入れたあとに抜けば刺さるんだよね」

宇宙人「……このまま入れ続けるから関係無いな」

それを聞いてハッとしたひよりはハープを奏で始める。

宇宙人「……力が入らないな。しかしもう一度締め付けると思ったら大間違いだ」


宇宙人は恭介から離れ、ひよりに飛びつこうとする。

168: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 16:58:09.99 ID:l4dNS4pIO
さやか「あたし以上の大振りの攻撃なんてしてどうするのさ」

さやかの逆袈裟斬りで吹き飛ばされる宇宙人。

恭介が脱皮し体制を立て直す傍ら、ひよりが再びハープを奏でる。

今度は力を強める音色。
壁で伸びていた宇宙人はみるみる縮こまり硬いタコさんウィンナーのようになった。

さやか「はい、さよなら」

一番斬れ味の良い刀でそれを乱切りにする。
もう、動かない。

169: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 17:14:14.32 ID:l4dNS4pIO
四班


カンナ「部屋の中央に眠っているデカブツ……」

杏子「随分暴れそうな感じだな」


裸足でヒタヒタ歩く音をたてながらあすみは宇宙人に近づく。

杏子「殴ったらその瞬間カウンターだな」

あすみ「さわんないさわんない」


人差し指と中指だけを立てそこに光の矢が産まれる。

170: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 17:32:24.71 ID:l4dNS4pIO
あすみ「先発~、あすみ選手」


宇宙人の額に矢を撃ち込む。
宇宙人は起き上がり周囲を物凄い勢いで 爪で殴る。


宇宙人「畜生、地球人なにしやがった!!」

杏子「あれ、随分と怒ってるな」

カンナ「感情無いなら怒るわけなんて無いのにね」

171: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 17:45:44.92 ID:l4dNS4pIO
宇宙人「なんだこの全身が熱くなる……」

あすみ「あはっ、お前らが喉から手が出る程欲しかった感情だよ?」

あすみは声に精神攻撃魔法を乗せ、宇宙人に嫌がらせを続ける。

あすみ「本当に喉から手が出るかもね、アハハハッ」

腹を抱えて笑うあすみ、精神攻撃でパニックになっている宇宙人、その様子を見て放置を決め込む二人。

宇宙人「なんだこのうねうねしたものは……!」

幻覚で見えているらしき光景は、自分の身体から蛆虫やイソギンチャクが湧き出るもののようで、ご自慢の爪で全身を掻き毟って自分をズタズタにしてしまった。

172: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 17:49:56.42 ID:l4dNS4pIO
カンナ「ほいトドメ」


何時の間にか動いたのやら、
空中から宇宙人の額に蹴りを入れる。

宇宙人の頭は腐ったスイカの様に割れて、中から液体を垂れ流す。


杏子「お前ら一体なんの力なんだよ……」

173: ◆USZbC4nXcg 2012/12/11(火) 18:01:07.97 ID:l4dNS4pIO
聖 カンナ

スカイフィッシュ(メキシコ)
ギンヤンマ(日本)


ギンヤンマの飛行速度は一説に140km/h
ホバリングもお手の物。
仲間のオニヤンマはスズメバチをも捕食する。

スカイフィッシュは物理法則を無視した速度で、直線飛行、Uターンを行う。
肉眼で捉える事は不可能。

178: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 08:52:40.62 ID:coMjW/sIO
二班


詢子「……ッ!」


アシダカグモはゴキブリが近付けば、今ゴキブリを捕食していても、それを殺しに近づく。

一般的にスタミナが無いとされるが、ユウリの注射や、他の地球勢と違い成長しきった身体と条件が良いので、この程度のラッシュは物ともしない。

179: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 09:02:58.31 ID:coMjW/sIO

詢子「……別格が来る」


髪の毛を逆立て、気配を察知する。


ほむ「別格……」

ミチル「……」

尻尾で床をフサフサ叩きながら、十字架の槍を構えながら迎撃の備えをする。


……

180: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 09:12:19.73 ID:coMjW/sIO
サキ「……私だ」


現れたのは身体から植物の蔓が伸びているサキ。

ミチル「他の二人は……?」

サキ「やられた。双樹はこのザマだ」

ポーチから錆びた刃を取り出す。

サキ「この先はX字状になっている。一人私と一緒に来てくれ」

三人は顔を見合わせ、頷いた。

ミチル「私が行くよ」

ほむが行った場合は警戒の表れとなるのだろうが、三人はサキを疑わなかった。

181: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 09:38:30.80 ID:coMjW/sIO



宇宙人「ただのパワータイプと思ったか?」


キリカは床に叩きつけられ、埋められ、上から板で押さえつけられている。

宇宙人「龍にならないから、こんな一方的になるんだよ」

   「ほいじゃま、トドメ刺しとくか」

   「吸血鬼はどうやって仕留めるんだっけ……鳴呼、心臓に杭を刺すんだったかな」

182: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 09:51:24.26 ID:coMjW/sIO


キリカ「心臓に杭を打たれて死んだのではない……」

   「吸血鬼は愛する女の血を吸って死んだ……」

   「織莉子が喪われた今、私を吸血鬼と呼んで良い者は此の世に居ない」


地面を食い破り、血だらけのキリカが姿を現す。



キリカ「だから呼ぶな、腹が立つ」

183: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 09:57:44.33 ID:coMjW/sIO

呉 キリカ

吸血鬼(東欧)
龍(中国)
サバクツノトカゲ(アメリカ)

ユキと同じく産まれながらの契約者。
純血ではないので、単体では覚醒はしないものの、厨二病由来の「牛の血を飲む」習慣、血を扱うサバクツノトカゲの精霊、そして愛する人の死が覚醒を促した。

呉という苗字は『暮』の誤変換ではないかと本人は思っている。

サバクツノトカゲは目から血を飛ばし威嚇する。
吸血鬼の血となればそれは洒落にならない惨状を招く。

184: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 10:04:13.31 ID:coMjW/sIO

キリカ「鳴呼、もう身体なんて、邪魔なだけだ」

全身から血を噴き出し、真っ青になり倒れこむ。

流れた血は集まり、赤黒い人型を成す。
それは明らかに元々体内にあった量より、否、元のキリカの身体の体積より遥かに多い。


キリカ「柩が必要なのは君だ」

190: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:15:06.64 ID:coMjW/sIO

血で出来たキリカは一見、逃げ水のほむと変わらないように思えるが、キリカには冷気などの弱点は無い。

気体からダイアモンド並の硬さの固体まで自由自在。

キリカ「……貰った」

正面から太腿に爪を刺し込む。
それを抜くと、直ぐに傷が治る。

宇宙人「学習しないな」

191: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:20:33.81 ID:coMjW/sIO
キリカ「嘗めるな」


傷口があったところに血が溜まり膨れはじめる。血の色が人間と異なるため宇宙人自身の血だとわかる。

キリカ「予め自分の血にエボラウィルスと蛇あたりの出血毒と織莉子の唾液を混ぜておいた」

宇宙人「……考えたな」


宇宙人の攻撃で真っ二つになったキリカは宇宙人の身体にまとわりつき、内部にエボラウィルスなどを流し込み続ける。

192: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:29:56.34 ID:coMjW/sIO

キリカ「体内のエボラウィルスは全部くれてやった。君の身体に耐えられるかな」

全身をズタズタにしても尚、宇宙人は動く。
パーツ毎に脳があるようで、胸のあたりと頭部を、太腿を完全に潰しても動き続ける。

宇宙人「お前もそろそろ限界なんじゃないか?」

余裕そうな声で言う宇宙人。
感情が無いからピンチに対する焦りが無いのか。

キリカ「限界だったら止まるとでも?」

193: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:35:35.08 ID:coMjW/sIO
キリカは体内にウィルスや毒を飼う為に負担をかなりかけられていた。

身体を捨てて、血を増幅した今その負担はより大きい。

スターを取ったマリオも崖から落ちたり、時間切れになれば死んでしまうようなもの。

宇宙人「安心しな、このルートじゃ俺が最強だ」

キリカ「そりゃ……安心したよ」

194: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:43:26.65 ID:coMjW/sIO

仮にこいつとユウリ達が戦っていたら犠牲者が出ていただろう。

私もこの姿になったからこそ、勝てた様な物。


キリカ「……」

青ざめた自分の身体に近付き、中に戻って行く。

キリカ「皆は無事に進めているかな……織莉子、今は少し休ませてくれ、皆を信じて……」

195: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 18:53:10.57 ID:coMjW/sIO


さやか「なんじゃこりゃあ!!」

恭介「なんか昔のゲームにこんなの居なかった……?」

ひより「ワルプルギスより強いかもしれない……」


クラゲの中に脳味噌がある魔女、周りにはワルプルギスの物に似た使い魔。

さやか「ワルプルギスより強いって……あたし達ごときでどうしろっていうの!?」

ひより「クレアが居れば……」

さやか「デンキウナギになれれば……」

196: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 19:01:39.90 ID:coMjW/sIO

こまち「なにあれキモッ!」


一見ギャグにしか見えない16頭身超筋肉質孵卵器。
しかしこの状況でそれは洒落にならないことは三人とも理解はしている。

QB「ぎゅっぶい」


こまちを思い切り殴りつける。
こまちは薙刀二本で受け止めようとする。

しかし虚しくも薙刀は容易く折られ、こまちの頭部は粉砕されてしまった。

ほむら「ッ!!?」

クレア「……こまちは死にません。今はこいつに勝つことだけを考えてください」

197: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 19:12:44.53 ID:coMjW/sIO
カンナ「ちゃー……二手か」

杏子「あたしはこいつと行くよ」

あすみ「補い合えるしね」

カンナ「む、了解」


二手に別れ、施設内を進んで行く。

……

カンナ「……殉職したもよう」


孵卵器を猫とするなら、それはライオン。
入夜の亡骸を咥え、カンナを睨んでいる。

カンナ「ゴキブリに勝つってことは相当強いな、勝てるかもわからんね」

背中から二対の翅を生やし、ゴーグルをかける。

198: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 19:32:06.97 ID:coMjW/sIO

サキ「見るからに私の電撃が効かないと言わんばかりの……!」

ブヨブヨした木の様な化け物が、高速で部屋を跳ね回っている。


ミチル「当たらないってより落ち着いて撃てないー!」

サキが植物の蔦を張るものの、千切られてしまう。


ミチル「せめて……動きを封じられれば特大を……!」

199: ◆USZbC4nXcg 2012/12/12(水) 19:38:04.11 ID:coMjW/sIO

QB「暁美ほむら、こんな宇宙の遠くまで来てどういうつもりだい?」

  「まどかが魔女になっても地球は滅ばない、これはむしろ特別措置なんだけどな」

ほむら「……」


徐々に再生するこまちの身体をよそに孵卵器は毎度の神経を逆撫でする話を始めた。

205: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 07:38:21.94 ID:xY2Hc2eIO

さやか「直感的にわかる!この光線くらったらヤバい!!」

大剣で光線を防ぎ、反撃の隙を伺うさやか。

ひより「……こんなの三人だけでどうしろって」

頭部の叩きつけをかする程度に避けるも、鮫肌の効き目は無い。

恭介「……どうしろって言うんだ」

カジキと化したさやかが大剣を振りかぶり突っ込むものの、叩きつけで弾き飛ばされてしまう。

この魔女が非常に強いこともあるが、あまりにもこの三人では相性が悪過ぎる。

206: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 07:49:07.06 ID:xY2Hc2eIO


QB「どうして君達は鹿目まどか一人に固執するんだい?」

  「君達にとっては女王でもなんでもない普遍的な個体なはずだろう」

クレア「私達は単に……」

ほむら「シスタークレア、静かにして頂戴」

クレア「……はい」

207: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 07:57:31.20 ID:xY2Hc2eIO
QB「鹿目まどかの魔女化により宇宙の熱的死は半永久的にありえなくなる。それは君達のためにもなるじゃないか」

  「君達十数人の為だけに宇宙の寿命を諦めるのかい?」

  「それをエゴと呼ばずになんと呼ぶんだい?」

ほむら「……知らない」

   「倫理だとかエネルギーだとかそんなものどうでもいい」

   「まどかとの約束を守りたい、これ以外に私に理由は要らない」

208: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:04:35.24 ID:xY2Hc2eIO
クレア「では、私からも……」

   「貴方達が地球人を燃料にしていたこと、その他諸々気に入らないから潰します」

QB「契約は公平、完全な君達の逆恨みじゃないか」

クレア「黙りなさい、詐欺師。インフォームドコンセントを欠き……鳴呼どうでもいい、鳴呼腹立たしい」

   「恩知らずと言われようがなんだろうが私達は会い慣れない、だから潰します」


ほむらの手を握り、力を注ぐ。

ほむら「シスタークレア!?」

クレア「月と兎で……」

209: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:12:12.42 ID:xY2Hc2eIO
ほむら「……ええ、気に入らないわ」

   「その可愛いでしょと言わんばかりの外見、余裕ぶった口調、行動原理、倫理観」

   「全部全部気に入らない」

QB「やれやれ、一人潰されても臆せず話してきたことは褒めてあげるよ。まぁ褒められることは僕達に関しては何の価値も持たないけどね」

  「文明性の違いを見せてあげよう。ただのパワータイプと思わない方がいいよ」


ほむら「……ッ!」

ほむらは何もない背後に拳を叩きつける。

210: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:19:11.71 ID:xY2Hc2eIO
施設内に轟音が響き、空間の随所に穴の様な物ができる。

ウサギの穴だ。


「まどかが囚われているですって?」

「情けないな……」

「私が戦うの!?」

「……皆、今度こそ」


異世界と繋がれた穴から四人の戦士が召喚される。

211: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:24:05.91 ID:xY2Hc2eIO
ミチル「くっそぉ……!当たらない!」

サキ「……何もできないのが歯痒い」


飛び回るぶよぶよの木は変則的な軌道を描き、ミチルに体当たりをしかける。

サキ「ミチルッ!」



突如化け物の動きが止まる。


かずみ「……何の恨みも無いけど、消えてもらうよ」

212: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:35:32.19 ID:xY2Hc2eIO

カンナ「……逃げるだけで精一杯…かな」


化け物孵卵器は、魔法少女を絶望へと追いやるプロトタイプの生物。
プロトタイプ止まりなのは精神面は感情を理解しないと、真に絶望に追い込むことはできないから。

そして、殺してしまうから。
戦闘の最中に入夜の亡骸はズタズタになってしまっていた。


「よしっ、これで……私もヒーローだ!」


ニコ「勝てば正義!笑顔と地球のヒーロー、ニコ・ジ・アース参上!」

以前の巴マミタイプが現れた。

213: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:44:05.83 ID:siuxAMuIO

「下がってな。さやか、知らない仔、それとxxx野郎」

恭介「のわっ……」

オレンジと黒のギターを担ぎ、肩の破れた服を着た長身の少年、腕にはSAYAKAと刺青が入っている。


G恭介「さやかの手前だ、カッコつけさせてくれよ化け物」

214: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 08:51:12.84 ID:siuxAMuIO

真っ赤な目をし、大きな垂れ耳をフサフサさせるほむらと、身体から放電させ、カチカチ警告音を出すクレアを制すは……


「キュゥべえがキモくて、私がシスターとつるんでるってことは随分遠い世界線かしら。でもこの奥にまどかを感じるわ」


大きな黒い鳥の翼を生やした一回り大きいほむら。


烏ほむ「貴方フサフサな耳がキュートよ。でもこの翼が馴染むわね」

221: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 16:41:18.93 ID:siuxAMuIO
赤面しながらカウガール衣装に身を包んだ『聖 カンナ』がポーズを決めて現れる。

カンナ「……私?」

ニコ「違う!ニコ・ガイア!」

カンナ「変わったね……変わったよね」


カンナは直感的に理解した。
この『普通の女の子』のような自分は『あの暴発事件が起こらなかった世界』の自分だと。

ニコ「とりあえず地球の為に戦う!」

銃口を自分に向け放つ。

222: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 16:52:03.35 ID:siuxAMuIO

聖 カンナ

ヴォジャノーイ(東欧)
ヤドクガエル(アフリカ)


水系最強クラス、手に持った銃は水鉄砲。
満月の夜にはとても大きな力を発揮するらしい。
水があれば好き放題、水が無くても水を産み出すカエルの精霊。

そして世界最強クラスの毒を持つカエル。
元々のカエルはあくまでも自衛の為にしか毒を使えないが、銃に毒をこめれば話は別。

223: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:01:40.38 ID:siuxAMuIO

身体が鮮やかな班模様に変わる。

ニコ「私を乗せて飛んで」

カンナ「了解」


トンボの翅を生やしたパイロット服の少女は、鮮やかなカウガールを背に乗せ飛びたつ。


この化け物は反射神経が極端に発達しており、非常に速いカンナでさえも掴まれてしまう程と予測される。肉弾戦を仕掛けるには不利すぎる。

224: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:11:21.81 ID:siuxAMuIO


ニコ「只管避けて、私がブチ抜くから」

カンナ「……わかった」


カンナはトラウマである銃を視界のはずれに置き、高速飛行を始める。


今まで動かなかった化け物がそれに呼応して動き始める。

ニコ「反射神経が良くても体全体を動かすのは苦手のようだね」

その場から動かず捕らえるのは得意だが、腕射程外は捕らえられない模様。

225: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:16:57.20 ID:siuxAMuIO

掴みかかる腕から距離を置きながら、毒液を凄まじい水圧で撃ち込む。
ヴォジャノーイが居ればテッポウウオは要らない気もする。


ニコ「人間の致死量の何倍撃ち込んだかな」

化け物は何時の間に動かなくなっていた。

226: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:33:19.99 ID:siuxAMuIO


G恭介「来い、化け物」


光線をギターのピックガードで跳ね返し、忘却の魔女を睨みつける。

服がギターの色と同じ羽毛に変わり、腕は巨大な嘴となる。


さやか「恭介!」


叩きつけ攻撃を正面から食らう。
嘴が魔女の身体を貫くが、恭介の身体は魔女の中に取り込まれてしまう。

脳の形をしているが、本当にそんな重要な部分、しかも柔らかいもので攻撃する訳が無く、魔女は平然としている。

227: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:41:28.45 ID:siuxAMuIO
さやか「助けなきゃ……!」


大剣を構え、魔女に飛びかからんとする。

しかしそれは杞憂に過ぎず、魔女の身体をギターが破壊し恭介が這い出て来る。


恭介「ボロボロじゃないか!」

G恭介「これくらいがロックだ」

   「肉を切らせて骨を断つ、否、肉を食わせて毒で制す……さ」

ところどころ身体が抉れた恭介は全身を燃え上がらせ、再び真っ新な身体となる。

228: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 17:47:29.87 ID:siuxAMuIO

上條 恭介

火の鳥(日本)
ズクロモリモズ(ニューギニア)


同じ餌を食べるためヤドクガエルと同じ毒を羽根や肉に持つ小鳥。

火の鳥は死なない。
身体が燃え、その灰から新たな火の鳥が産まれる。

229: ◆USZbC4nXcg 2012/12/13(木) 18:08:10.10 ID:siuxAMuIO

G恭介「毒で弱ってくから、全員でリンチかけようか」


さやか「こっちの恭介もいいとこ見せてね」

サーベルと日本刀を握り、二刀流の構えに入る。


恭介「負けてられないね……バイオリンだってロックバンドに入れるさ」

鋏が完全体となる。


ひより「……」

ハープを奏で、三人の力を増強する。



さやか「宇宙シネ」

236: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 09:02:20.45 ID:iZEksF4IO

忘却の魔女が舞台装置の魔女より強いとされるのは、絶対的な魔翌力の量だ。

生前はなんてことのない普通の宇宙人、しかし当時完全では無かった魔法少女システムのせいで、魔女化の際に発生したエネルギーを全て取り込んでしまったのだ。

魔女は所詮副産物、例えば鹿目まどかが魔女化すれば地球を滅ぼす魔女と宇宙全体を半永久的に救うエネルギーが産まれる。

救うエネルギーは滅ぼすエネルギーにもなり得る。
ましてや魔女の元に渡れば尚更。

237: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 09:09:33.03 ID:iZEksF4IO

ひより「……」


ハープを弾き終えたひよりは全身を鮫肌のオーラで包む。
いつもとは違い灰色ではなく青。

ひより「……魔翌力を削れば」


毒で動きが鈍くなった魔女に対し、ハープで強化されたひより。
魔女の魔翌力はどんどん削られて行く。

238: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 09:18:12.92 ID:iZEksF4IO

すっかり魔翌力も尽き、並の魔女になった忘却の魔女。

恭介「トドメだ」


開いていたハサミを閉じると、何か破裂音が響き、魔女は崩れていく。


G恭介「SOULを挟み砕いたのかな」

恭介「そうなる……かな」

239: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 09:40:48.48 ID:iZEksF4IO
かずみ「チャオ、わたしは今魔法少女?人間?魔女?それとも……」


飛び回る化け物が完全に動きを止められ、ミチルは狙いを定める。

かずみ「……撃って」


ミチルが掛け声と共に破壊光線を放つ。
化け物は木っ端微塵になり、異臭を撒き散らす。

サキ「……まだ来る」

240: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 09:59:39.45 ID:iZEksF4IO

昴 かずみ

マイマイオンバ(日本)
オオミノガ(日本)


人喰い巨大ミノムシの妖怪。
ミノムシの糸はクモより2.5倍強い。

加えて異世界の『プレイアデス聖団』の魔法をある程度使いこなすことができる。

241: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 10:11:11.13 ID:iZEksF4IO


烏ほむ「私思ったの。ミッション系学校のままなら女の子同士でも許されたんじゃないかって」

烏の翼を生やしたほむらは、大きなうさぎの垂れ耳を生やしたほむらを抱き寄せ撫でる。

どのほむらも自分がシスターであることを前提に話すから今更洗礼を受けていないなどと言い出せないクレアはこまちを気にかける。

QB「愚か者が何人集まったところで、君達が宇宙を敵に回したことが代わりはない」

烏ほむ「煩いわね……気持ち悪い外見で何時もの声で喋らないで頂戴」

   『発言する権利を奪う』

242: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 10:19:42.27 ID:iZEksF4IO

トーンの違う声と共に孵卵器に向かって鳥の脚のようなものが伸びる。

QB「……まやか……」

それは何かを掴み、その何かを投げ捨てる。

それから孵卵器は喋ることが出来なくなった。
『発言する権利』を奪われた。

うさぎの耳に頬擦りしながら、身体中を弄る。

烏ほむ「鳴呼可愛らしい、同じ自分だとは思えないわ。まどかには勝てないでしょうけど」

兎ほむ「ちょっと……」

それを見て孵卵器は発言を諦め、こちらに飛び掛る。

兎ほむ『肉体言語もダメよ』

   『武力の行使も禁じる』

243: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 10:24:35.75 ID:82eXgM+IO

暁美 ほむら

八咫烏(日本)
鶏冠木(日本)

月兎とは対となる太陽の象徴で、三本の脚を持つ烏。

三本目の脚で相手の持つ権利を毟り取る。
彼女を敵に回せば手札を喪い、手も足も息さえも出なくなるだろう。

244: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 10:34:20.33 ID:82eXgM+IO
筋骨隆々の孵卵器はその場に倒れ込む。


烏ほむ「その顔、相変わらず腹立たしいわね。特に余裕ぶった表情」

   『表情を崩さない権利を剥奪、よ』

こまち「……」

回復を終えたこまちが孵卵器の顔面をツカで殴り始める。

烏ほむ「次はどうしようかしら」

   『細胞に酸素を取り込む権利を没収する』

   『念話する権利もボッシュートよ』

245: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 10:39:34.80 ID:82eXgM+IO
動かなくなった孵卵器を踏み潰す。


烏ほむ「さぁ、まどかは近いわよ」

ほむら「その……恥ずかしいから辞めてくれない?撫でるのを……」

烏ほむ『私に反抗する権利を』

ほむら「辞めて!!」

254: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 16:16:56.46 ID:82eXgM+IO

杏子「ちっくしょー……また二手か」

あすみ「仕方ない、兎に角進もうよ」


……

あすみ「……ガラスの箱?」

「地球人が宇宙人に楯突いたのか?」


ガラスのような箱の中には、人間のように見える白衣の男性。

白衣男「賢くないよね。上と下弁えないと。地球みたいな弱小は宇宙人に頭下げときゃ良いのに」

あすみ「は、はぁ?」

255: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 16:24:16.10 ID:82eXgM+IO


魔法少女システムの研究において、地球実地で研究を全て行ったわけではない。

何人かの人間が宇宙へ連れて行かれ、実験材料にされていた。

言わばマウスの様に飼育されていたような物だが、魔法少女システムが完成したと共に、彼らは高度な文明を持つ宇宙人達の仲間入りをした。

256: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 17:32:06.40 ID:82eXgM+IO

白衣男「僕も感情の研究をしていてね」


あすみの背後に十字架が湧き出る。

白衣男「罪と罰、なんちゃってね」


あすみは表情一つ変えず箒が殴りかかる。


白衣男「無駄だよ」


箱は固く傷一つ入らない。

257: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 17:42:52.25 ID:82eXgM+IO
白衣男「その程度の攻撃なら地球の科学技術の範囲で防げるよ」


事実あすみの箒の打撃は大して強くない。
ほむらのキックの方が強いだろう。

白衣男「音も光も変なものはカットするからね。君が言葉とかに乗せても同じさ」

あすみ「千日手じゃん、引き分け続き」

白衣男「引き分け?冗談じゃない」


あすみ「ッ!?」

突如、あすみの身体が後ろに引っ張られる。
十字架だ。

258: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 17:54:05.17 ID:82eXgM+IO
あすみ「な……にすんだ!」

白衣男「君が普通の少女だったら何も起きないよ。なんていったって罪と罰の十字架だからね」

   「君が罪人であればあるほど苦しむ羽目になるよ」


あすみの罪は、クラスメイト殺し、魔法少女殺し、義妹殺しなど重いものばかり……


十字架が燃え出す。
いや、燃え盛り出す。

259: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:03:47.69 ID:82eXgM+IO
あすみ「あぁぁぁぁっ!!?」


あすみは植物との契約者。
炎には滅法弱い。

白衣男「おろろろ……随分燃えるね、
死んじゃうかもね」

   「ここまで行くとは思わなかったんだけどな」


火刑の魔女。
あすみに手札は無く、杏子かカンナがくるのを期待するしかない。

260: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:17:42.63 ID:82eXgM+IO
白衣男「あーあ、本当に死んじゃうよ」


業火に焼かれるあすみ。
悲鳴はやがて笑い声に、そしてその声もしなくなった。


杏子「あっちは行き止まりだっ……」

  「おい!?どうなってる!」

白衣男「罪に対する業火さ。君も中々業が深そうだね」

261: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:21:57.50 ID:82eXgM+IO



杏子「あ?」


ガラスの箱を思い切り殴りつける。


白衣男「ひっ!?」

予想だにしない事態に男はパニックをおこしかける。

杏子「罪と罰ねぇ、あたしも裁く力を持ってるんだよね。この箱はきたないから死刑」

  「んでもってお前も死刑」


強烈なアッパーで男の頸は捥げ、あすみを焼いていた炎も消える。

262: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:29:13.91 ID:82eXgM+IO

杏子「おい、生きてるか?」

あすみ「……ぁ……」


辛うじて動く身体で、注射器を取り出し自分に打ち込む。

あすみ「あはは……あいつにやられるのはシャクだけど報いをうけるべきなのは事実だったのかもね……」

手の平から大量の液体金属を分泌する。

杏子「おい、お前そんなことしたら……」

あすみ「魔女は世界を呪って死ぬ、あすみの呪い、指示通り使って」

263: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:30:30.26 ID:82eXgM+IO

神名 あすみ
死亡

神名 入夜
死亡

美国 織莉子
生死不明

呉 キリカ
戦闘不能

こまち
復活

264: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:35:40.31 ID:82eXgM+IO

ゆま「……互角より少し弱いのがいっぱい」

マミ「互角?上等よ。だったら強化するまで」


様々な異形に囲まれたゆまとマミ。
異形から漂う雰囲気は只者ではなく、実験動物やロボット、自分の身体にメスを入れた研究者などよりどりみどり。
言わば一番ハズレのルートだ。


マミ「こんなところで死ぬのはゴメンよッ!」

ゆまは複数種の注射器を、マミは羽ペンを自分に突き立てる。

265: ◆USZbC4nXcg 2012/12/14(金) 18:43:02.17 ID:82eXgM+IO

織莉子の吐息により、ゆまは十年の時を越える。

ゆまの髪が長く、黒くなる。
漆黒のツーサイドアップに、大きくなった翅。
より強靱になった脚、サキやカンナに迫る身長、


千歳ゆま 群生相

272: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 07:19:13.56 ID:Y6Kajg2IO
マミ「貴方たちを蹴散らすのに必要な物は何かしら?」

  「ガゼルの長距離走?チーターの短距離走?ライオンの威圧感?それともカバやバッファローの質量?」

マミの身体が歪む。
さやかの呪いの発展系とでも言おうか、自分に『書き加えること』で擬似的に多重契約を行う。


マミ「来るなら来なさい、宇宙人」
ゆま「行くよ逃げるなよ、宇宙人」

273: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 07:25:59.53 ID:Y6Kajg2IO

孔雀の羽根を撒き散らしながらマミは舞うように敵の群れに突っ込んで行く。

トンファーの様に改造された毎度のマスケット銃で遠くの敵を沈め、更に強化された蹴りや拳やマスケット銃の打撃で敵の手脚を確実に潰して行く。

マミ「どこが本体だかわからないからとりあえず動きは封じさせて貰うわよ」

274: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 07:32:48.95 ID:Y6Kajg2IO

対するゆまは只管破壊の限りを尽くす。


今までは両断で済んで居たが、今回は蹴りをくらった相手はどういう訳か弾け飛ぶ。

単なる打撃翌力だけでなく、個別に運動エネルギーでも付与したのだろうか。

ゆま「……」

丈夫そうなロボットの上に陣取ると、立っている方と逆の脚で踏み抜く。

まるで爆弾か何かが最初から入っていたかのようにそれは弾け飛ぶ。


ゆま「怖く、ないんでしょ。いくらでも来なよ、相手してあげる」

275: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 07:40:55.55 ID:Y6Kajg2IO


詢子「ハナから話なんか聞くつもりはない。親心なんてものも理解できないんだろ?」

宇宙人の死体を蹴り飛ばし、呟く。

ほむ「高さ的にもうすぐのはずです……」

ここまで特に大きな障害も無かったことを不安に思いつつ先へ進む。

276: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 07:47:08.11 ID:Y6Kajg2IO


繰り返し拳を叩きつけられ、毒液を注がれ、床に埋められた宇宙人の死体を再び持ち上げ引き裂き割れた窓から投げ捨てる。


あいり「……キリカ大丈夫かな」

ユウリ「死亡フラグはわざと立てれば生存フラグになる……はず」


顔を見合わせ、先へ進む。

277: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 08:17:55.42 ID:Y6Kajg2IO

一際大きな扉の前に地球勢が集まっている。


ほむ「私が更にもう一人……?」

烏ほむ「……こっちも居るのね」

杏子「……ゆまか?」

ゆま「うん」

さやか「あたし達が最後みたいだね」

カンナ「何人か欠けたか……」


サキ「行くぞ」

ゆまが頭を少し抑えながら扉を蹴破り、全員突入する。

278: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 08:26:03.42 ID:Y6Kajg2IO

QB「よくここまで来たね、じゃあまどかの氷をといて貰おうか」

烏ほむ『契約する権利を剥奪する』

八咫烏の脚が部屋中の孵卵器から『権利』を奪う。

ほむら「……冷たくない」

ほむ「今溶かすからね、鹿目さん」


氷漬けのまどかは解放され、起き上がる。

詢子「まどか!」

何光年もの距離を越えて再開した親子は抱き合う。

まどか「……」

279: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 08:29:04.66 ID:Y6Kajg2IO

烏ほむ「私も混ざりたいわ……」


QB「契約できる個体がもうじきやってくるよ」

  「まどか、僕達と契約して魔法少女になってよ」


まどかは黙ったまま、詢子とただ抱き合っている。

280: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 08:43:38.06 ID:Y6Kajg2IO

QB「おや、勢ぞろいだね」

新たな孵卵器が大量に戦闘員を引き連れて来た。

QB「いくらなんでも、警備が手薄すぎると思わなかったかい?迎撃するよりまどかの前で戦って貰った方がいいに決まってるじゃないか」

  「君の仲間が何を思ったか戦闘員を魔法少女にしてくれたからね、戦闘力はかなり底上げされているよ」


サキ「来るぞ」

紫電走らせ、指の骨を鳴らす。

ゆま「……」

黒い翅を広げ威嚇する。

杏子「汚いのが何匹来ようが関係ない」

ユニコーンの角を模った槍を取り出す。


さやか「地球を嘗めんじゃないわよ……詐欺師共」

今までの物で最も禍々しい剣を突き付ける。

281: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 08:58:17.59 ID:Y6Kajg2IO

人魚姫は七人姉妹である。

それぞれ海の生き物と剣に対応しており、さやか自身は末っ子でイルカとカットラス。

長女はシャチと大剣。
次女はイタチザメとサーベル。
三女はアオザメと日本刀。
四女はバショウカジキと短剣。
五女はリュウグウノツカイとガリアンソード。


六女、イクチオサウルス、青龍刀。

282: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:07:06.79 ID:Y6Kajg2IO
絶滅生物とのコンボで呪いを増した剣は、元々ウリであったろう殺傷力を全て呪いに変え相手に押し付ける。

しかし戦闘員の中には呪いを解く魔法を使う者も居て、その呪いは解かれてしまう。


さやか「……」

それでもさやかは表情を崩さず剣を振るい続ける。

283: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:19:44.47 ID:Y6Kajg2IO
サキ「どうした……?」


戦闘員と組み合い電気を流し続ける。
元の力では圧倒的にサキが弱いが、電気により弱まっている敵と互角になっている。

サキ「確か、組み合う前に一撃軽いのを入れたな」

敵の腹を食虫植物の様な何かが食い破り現れ、怯んだ敵を頭突きで沈める。

サキ「……次!」

284: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:24:01.10 ID:Y6Kajg2IO

戦闘は続く。

一人一人の戦闘力は地球側が遥かに高く、対する宇宙側は無限にやってくる。

ただいたずらに時が過ぎて行く……



かと思われた。


まどか「ママ、ほむらちゃん、マミさん、皆ごめん」

   「氷漬けになって頭が冷えたよ」

285: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:28:19.64 ID:Y6Kajg2IO
QB「地球側が強いとは言え、ジリ貧だろうね」

契約以外の選択肢が無いことを囁く孵卵器。
しかしそれに対しまどかは微笑みかけ、冷たい声で答える。


まどか「そんな魔法少女になってほしいならなってあげるよ」

ほむらのスカートからエイミー……にしては大きい猫が現れ、まどかの肩に乗る。

286: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:33:49.88 ID:Y6Kajg2IO

現在地球で最も崇拝されている物は、神と死者の魂だろう。

しかし、ここ数年急激に信者を増やしている物がある。


アニメ・漫画

子供や『オタク』と呼ばれる人々に、崇められる一つの偶像。



まどか「あなたたちも、少し頭冷やそうか」

287: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:40:15.10 ID:Y6Kajg2IO

鹿目まどか

魔法少女(日本)
雑種猫(日本)


感情こそ彼女の力、地球全ての希望と欲望を以て彼女は栄光を手にする。

我らこそ正義、お前らなんて大嫌いだ。

288: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:44:13.00 ID:Y6Kajg2IO

さやか「……」

さやかの口元が緩む。

まどか「皆下がって……」


まどかが杖を構える。

烏ほむ「美樹さやかの狙いはこれね。魔翌力を散らばらせる事こそ目的だったと」


魔法少女の力・使用例その一
スターライトブレイカー

289: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:49:56.31 ID:Y6Kajg2IO
極太の魔翌力砲によって後ろに控えて居た戦闘員までもが全て消し飛ぶ。


まどか「……来てない子でまだ生きてる子は?」

ニコ「色黒の子は死んだね」

サキ「双樹は死んだけど、織莉子はまだ生きてるかもしれない」

ユウリ「……キリカがまだ来てないな」

杏子「あすみはくたばったよ」

まどか「……織莉子さんと呉先輩を拾って宇宙へ飛ぼう」

290: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 09:54:47.89 ID:Y6Kajg2IO


杏子「こいつ寝てやがる……」

キリカを担ぎ、出口へ急ぐ。


さやか「酷い傷ってか風穴……本当に生きてるの?」

何故生きているのか不思議な程の状態の織莉子を抱き上げ、迫る出口を蹴破り飛び出す。

291: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 10:00:35.10 ID:Y6Kajg2IO

宇宙船は無事だった。

カンナ「ま、当然だけどね」

結界の中に閉じ込めておいたからである。


ニコ「地球というか元の世界に帰りたいんだけど……本当は私ヒーローじゃないし」

G恭介「早く離陸しよう。船が壊される前に」


大和は地球に向けて再発進する。

297: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:07:03.15 ID:Cf05iICIO


一クールのアニメで何人の人生が狂うだろうか。

鹿目まどかの多世界に渡る因果の糸は、こちらの魔法少女の力をも強化する。


カンナ「銀河を一つ滅ぼす程度にはね」


まどかは鯖の味噌煮を食べながら、織莉子の治癒を試みる。

298: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:13:05.44 ID:Cf05iICIO

まどか「……」

まどかは黙ったまま頸を横に振る。

ユウリ「身体がもうダメか」

まどか「魂は大丈夫なんだけど……」


魔法少女の力・使用例その二
治癒

299: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:25:50.76 ID:Cf05iICIO
まどか「……呉先輩を起こして」


……


キリカ「織莉子!?織莉子はまだ生きてるのか?」

どうやら呉先輩は織莉子さんが死んだと思っていた様だ。

まどか「落ち着いて下さい先輩……残念だけどこの身体は動かないんです……」

キリカ「そん……な……」

一気に沈む。

まどか「だけど、サキさんの精霊、アレは妹さんです」


……

魔法少女の力・その三
昇華

300: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:40:00.40 ID:Cf05iICIO
まどか「素材になる精霊が必要なんだけど……なるべく相性が良さそうなのを」

ほむ「急に詳しくなったね」

ほむら「変身ヒロインが素でコードネームで呼び合うアレよ」


人間の魂を精霊へと昇華する為には、既存の精霊二体を用いる。
片方は織莉子の契約していたワニを使うとして……


ウサギ「アタシはお前の親とかそういうのあるし……」

サソリ「俺様があいつと相性良い様に見える?」

軍馬「相性は良いだろうけど、ワニと混ぜられるのはゴメンだ」

……


かずみ「この子を使ってあげて」

ミノムシの精霊。
糸を使うので織莉子との相性は良いと思われる。

まどか「……ありがと」

301: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:45:46.04 ID:Cf05iICIO
キリカは最後に織莉子の唇に口付けた。


織莉子『客観的に見ると凄い恥ずかしいですね……』

織莉子の身体から血の気が引き、キリカの目が赤く煌めく。


キリカ「これからは多重契約だからいっぱい栄養とっておかないとね」

……

302: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:50:06.52 ID:Cf05iICIO

カンナ「十分遠ざかったぞ」

ニコ「うわぁ……綺麗」

クレア「今からアレ全部を壊します」

ニコ「えっ」


詢子「さ、まどか最後の仕事だ。終わったら……パパに隠れて酒でも飲むか」

まどか「えへへ、それはダメだよ?」


まどかと護衛のほむらとマミが甲板に出る。

303: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 12:58:08.72 ID:Cf05iICIO
かずみ「……わたしにも手伝わせて」

エイミーとは別にもう一匹の猫が現れ、その後ろからかずみがやってくる。


かずみ「わたしは魔女から生まれた者、決着をつけるならわたしにもやらせてほしい」

まどか「……うん!」

304: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:04:18.58 ID:Cf05iICIO

昴 かずみ

魔女(ドイツ)
謎の猫(トルコ)

あすみとは異なる魔女。
基本性能はまどかと変わらないが、まどかがアニメに対する信仰で強くなる一方、かずみは『魔女』という物への畏れなどで強くなる。

地球全域の魔法少女、歴史学者などが居れば居るほど強くなる。

経験も含めればまどかと並ぶ程であろう。

305: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:14:12.18 ID:Cf05iICIO
魔法少女の力・その四
光の矢



桃色の少女と白黒の少女は、彼方に見える銀河に向けて構える。


マミ「貴方こそ本物の魔法少女よ、やってやりなさい」

ほむら「その手で断ち切るのよ」



かずみ「メテオーラ・フィナーレ!」
まどか「フィニトラ・フレティア!」

306: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:21:01.03 ID:Cf05iICIO

……


研究所のある惑星、コロニー惑星、中心となっていた恒星、その他その銀河の惑星や衛星全てが消し飛んだ。


ほむら「終わったわね……」

マミ「いいえ、まだ終わっていない。地球にはまだキュゥべえの残党や魔女が残っているし、将来魔女になることを約束された魔法少女、契約による奇跡を欲する少女だって居る」

まどか「……大丈夫です。キュゥべえの力なんか借りなくても、わたしが信じる限り……」


魔法少女の力・その五
本物の奇跡を起こす

307: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:22:34.19 ID:Cf05iICIO
まどか「……貴方の代わりに泣いてあげる」

かずみ「……貴方の代わりに笑ってあげる」


……

308: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:25:13.33 ID:Cf05iICIO

『君の作品、とても良かったよ』

『それとは別にね、ゴーストライターの依頼が来てたんだけどね』

『断ってやったよ。一昨日来やがれ、うちの原石をそんなもんにしてやるもんかってね』


海香「……ありがとうございます」

309: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:27:13.33 ID:Cf05iICIO

「みらい、お客さんよ?」

みらい「……」


「あの……窓からテディベアが見えて……その、可愛いからもっと近くで見たいなって……」

310: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:33:00.15 ID:Cf05iICIO

……


知久「おかえり、まどか。目付きが変わったね。ママに似て来たんじゃないのかな」

まどか「ただいま、えへへ、そうかな?」



ヒカル「おかえ……また一人増えたのか!?」

烏ほむ「ウェヒヒ」

311: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:36:58.17 ID:Cf05iICIO
かずみちゃんとニコちゃんは元の世界に帰って行きました。

別の世界のほむらちゃんは普段はカラスのフリをして過ごしているみたいで、ギタリストの方の上條君は『あっちはさやかが死んだから帰りたくない』と言って居座ってるとか。

312: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:59:25.11 ID:Cf05iICIO

マミさんが言った通りだけれど、精霊契約は徐々に広まり、魔法少女はどんどん減っているみたい。

地球から魔法少女システムが消えるのも時間の問題かな。


……

まどか「……明日は何しようかな」

313: ◆USZbC4nXcg 2012/12/17(月) 13:59:53.16 ID:Cf05iICIO
FIN

質問あればどうぞ