1: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:34:20.90 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「…」ジー
妹「…」
姉「…」ジー
妹「……何です、さっきからジロジロと」
姉「え? あ、いや、別に妹を見てたわけじゃないよ?」
妹「…そうですか」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…」
姉「…」
妹「………そんなに私の太ももが良いのですか?」
姉「うん、白くて、柔らかそうで、触ってみたくなるんだよね」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359822838
姉「…」ジー
妹「…」
姉「…」ジー
妹「……何です、さっきからジロジロと」
姉「え? あ、いや、別に妹を見てたわけじゃないよ?」
妹「…そうですか」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…」
姉「…」
妹「………そんなに私の太ももが良いのですか?」
姉「うん、白くて、柔らかそうで、触ってみたくなるんだよね」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1359822838
引用元: ・妹「好きですよ、姉さん」
2: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:35:22.68 ID:m4HW4v3i0
妹「先ほどから太ももに強烈な視線を感じるのです」
姉「気のせいじゃないかな?」
妹「…明日はスカートは止めておきましょうか」
姉「ええっ!? それじゃあ妹の太ももが……」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
妹「…」フトモモフニフニ
姉「ごふっ」ダラダラ
妹「姉さんはヘン ですね」
姉「……否定はしないよ」
妹「妹の、女の子の足を見て、何が嬉しいのですか?」
姉「妹の足だから良いんだよ?」
妹「……私には理解できそうもないですね」
姉「じゃあ見てみる?」ヒラヒラ
妹「いえ、止めておきます」
姉「気のせいじゃないかな?」
妹「…明日はスカートは止めておきましょうか」
姉「ええっ!? それじゃあ妹の太ももが……」
妹「見てたのですね」
姉「見てないよ」
妹「…」フトモモフニフニ
姉「ごふっ」ダラダラ
妹「姉さんはヘン ですね」
姉「……否定はしないよ」
妹「妹の、女の子の足を見て、何が嬉しいのですか?」
姉「妹の足だから良いんだよ?」
妹「……私には理解できそうもないですね」
姉「じゃあ見てみる?」ヒラヒラ
妹「いえ、止めておきます」
3: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:36:29.06 ID:m4HW4v3i0
姉「もー、妹は冷たいなぁ」ギュウ
妹「読書の邪魔です、離れてください」
姉「こんなにあったかいのに……」ギュー
妹「人の話を聞いてください」
姉「んー………いい匂い」
妹「離れてください」
姉「やだ」
妹「邪魔なのですが」
姉「いーじゃん、そのまま読めるでしょ?」
妹「読めますが……」
姉「読めるなら、いいよね?」
妹「………まったく、しょうがないですね」
姉「やったー♪」ギュー
妹「読書の邪魔です、離れてください」
姉「こんなにあったかいのに……」ギュー
妹「人の話を聞いてください」
姉「んー………いい匂い」
妹「離れてください」
姉「やだ」
妹「邪魔なのですが」
姉「いーじゃん、そのまま読めるでしょ?」
妹「読めますが……」
姉「読めるなら、いいよね?」
妹「………まったく、しょうがないですね」
姉「やったー♪」ギュー
4: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:37:45.08 ID:m4HW4v3i0
姉「んー♪」スリスリ
妹「頬ずりはやめてください、読みにくいです」
姉「妹のほっぺ、すべすべだね」
妹「人の話を聞いてください」
母「ほらほら二人共、夕飯の時間よ」
姉「んー、もうちょっとー」ギュー
妹「私は早く食べたいのですが」
姉「ダメ、まだ妹分の補給が完了してないから」
妹「なんですかその意味のわからないエネルギーは」
姉「私の動力源」
妹「その補給方法は……」
姉「んー♪ こうやってくっついてることー」スリスリ
妹「はた迷惑な話ですね」
姉「嫌かな?」
妹「邪魔ですね」
姉「ひどい……」
妹「頬ずりはやめてください、読みにくいです」
姉「妹のほっぺ、すべすべだね」
妹「人の話を聞いてください」
母「ほらほら二人共、夕飯の時間よ」
姉「んー、もうちょっとー」ギュー
妹「私は早く食べたいのですが」
姉「ダメ、まだ妹分の補給が完了してないから」
妹「なんですかその意味のわからないエネルギーは」
姉「私の動力源」
妹「その補給方法は……」
姉「んー♪ こうやってくっついてることー」スリスリ
妹「はた迷惑な話ですね」
姉「嫌かな?」
妹「邪魔ですね」
姉「ひどい……」
5: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:38:54.11 ID:m4HW4v3i0
~翌日~
姉「今日もいい天気だね~」
妹「寒いのですが」
姉「でも空は青いよ、ほらほら!」ピョンピョン
妹「姉さんはもっと落ち着きを持ってください、 着が見えますよ」
姉「見たい?」
妹「見たくありません」
姉「じゃあ見せて!」
妹「見せません」
姉「いーじゃん減るもんじゃなしー」
妹「あのですね………そういう問題ではないと思うのです」ハァ
姉「ぶー……」
妹「あ……姉友さんたちがいますよ、姉友さんに見せてもらえばいいじゃないですか」
姉「だから、私は妹のが見たいんだってば! それにそんなこと言ったら私死んじゃうよ」
妹「それじゃあ諦めるしかないですね」
姉「むぅ………まあいいや、姉友たちのところまで走るよっ!」グイッ
妹「ちょっとまってくださ────うわわわわああぁっ!」
姉「今日もいい天気だね~」
妹「寒いのですが」
姉「でも空は青いよ、ほらほら!」ピョンピョン
妹「姉さんはもっと落ち着きを持ってください、 着が見えますよ」
姉「見たい?」
妹「見たくありません」
姉「じゃあ見せて!」
妹「見せません」
姉「いーじゃん減るもんじゃなしー」
妹「あのですね………そういう問題ではないと思うのです」ハァ
姉「ぶー……」
妹「あ……姉友さんたちがいますよ、姉友さんに見せてもらえばいいじゃないですか」
姉「だから、私は妹のが見たいんだってば! それにそんなこと言ったら私死んじゃうよ」
妹「それじゃあ諦めるしかないですね」
姉「むぅ………まあいいや、姉友たちのところまで走るよっ!」グイッ
妹「ちょっとまってくださ────うわわわわああぁっ!」
6: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:40:01.50 ID:m4HW4v3i0
姉「やっほー、お二人さん! 姉妹で仲良く………」
妹友「だから、お姉ちゃんは少しの事で突っかかりすぎだってば」
姉友「別に突っかかってないわよ」
妹友「だから大きくなるところも大きくならないんじゃない?」
姉友「ぐっ………別に私は『 牛』なんかになりたくないし?」
妹友「むっ、わたしは 牛なんかじゃないもんっ!」
姉友「ふんっ、使い道もないくせに!」
妹友「うるさいうるさいっ!!」
姉「………仲良く、ないねぇ……」
妹「毎日毎日、喧嘩をするために登下校を共にしているのでしょうか」
妹友「だから、お姉ちゃんは少しの事で突っかかりすぎだってば」
姉友「別に突っかかってないわよ」
妹友「だから大きくなるところも大きくならないんじゃない?」
姉友「ぐっ………別に私は『 牛』なんかになりたくないし?」
妹友「むっ、わたしは 牛なんかじゃないもんっ!」
姉友「ふんっ、使い道もないくせに!」
妹友「うるさいうるさいっ!!」
姉「………仲良く、ないねぇ……」
妹「毎日毎日、喧嘩をするために登下校を共にしているのでしょうか」
7: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:41:17.53 ID:m4HW4v3i0
姉友「あら、おはよう二人共」
姉「おはよー」
妹友「おはよ」
妹「おはようございます」
姉「朝から元気だね、二人は」
姉友「コイツがふっかけてきたのよ」フン
妹友「…わたしは注意しただけだし」
妹「…」
姉「な、仲良くしようよ」ドウドウ
姉友「グルルルルル……」
妹友「ガルルルルル……」
姉「い、妹も何か言ってよっ」
妹「無駄ですよ、放っておけばいいじゃないですか」
姉「う、うぅ………確かに無駄かもしれないけど……」
姉「おはよー」
妹友「おはよ」
妹「おはようございます」
姉「朝から元気だね、二人は」
姉友「コイツがふっかけてきたのよ」フン
妹友「…わたしは注意しただけだし」
妹「…」
姉「な、仲良くしようよ」ドウドウ
姉友「グルルルルル……」
妹友「ガルルルルル……」
姉「い、妹も何か言ってよっ」
妹「無駄ですよ、放っておけばいいじゃないですか」
姉「う、うぅ………確かに無駄かもしれないけど……」
8: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:42:12.13 ID:m4HW4v3i0
~学校~
姉「それじゃ、妹、また帰りね」
妹「はい」
妹友「…」
妹「…どうかしましたか?」
妹友「妹ちゃんは、お姉さんと仲良いよね」
妹「普通だと思いますが」
妹友「…普通、かぁ」
妹「…どうして、あそこまで突っかかるのです?」
妹友「………」
姉「それじゃ、妹、また帰りね」
妹「はい」
妹友「…」
妹「…どうかしましたか?」
妹友「妹ちゃんは、お姉さんと仲良いよね」
妹「普通だと思いますが」
妹友「…普通、かぁ」
妹「…どうして、あそこまで突っかかるのです?」
妹友「………」
9: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:44:08.93 ID:m4HW4v3i0
妹「…」
妹友「……なんでかな、分かんない」
妹「…私は、姉友さんも、妹友も、好きですよ」
妹友「え」
妹「ですから、仲良くなって欲しいと思っています」
妹友「………」
妹「だって妹友、辛そうじゃないですか」
妹友「…っ」ギュウッ
妹「わ」
妹友「……わかん、ないの」
妹「…妹友」
妹友「わたし……わたし……っ」ギュウ
妹「…場所、移しましょうか」
妹友「……なんでかな、分かんない」
妹「…私は、姉友さんも、妹友も、好きですよ」
妹友「え」
妹「ですから、仲良くなって欲しいと思っています」
妹友「………」
妹「だって妹友、辛そうじゃないですか」
妹友「…っ」ギュウッ
妹「わ」
妹友「……わかん、ないの」
妹「…妹友」
妹友「わたし……わたし……っ」ギュウ
妹「…場所、移しましょうか」
10: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:45:12.67 ID:m4HW4v3i0
~W.C~
妹「…」
妹友「…」
妹「…あの」
妹友「ごめん……もうちょっとだけ、このままでいさせて……」ギュ
妹「………ん」ギュ
妹友「ねぇ……妹ちゃん」
妹「はい」
妹友「…………ん、やっぱり、いいや」
妹「? そうですか」
キーンコーンカーンコーン
妹友「あっ、やばっ!」
妹「もう、大丈夫なのですか?」
妹友「うん……ごめんね、その……」モジモジ
妹「…構いませんよ、それで元気になってくれたのでしたら」ニコ
妹友「あ……うん、えへへ……///」
妹「急ぎましょう、先生が来てしまいます」
妹友「うんっ」
妹「…」
妹友「…」
妹「…あの」
妹友「ごめん……もうちょっとだけ、このままでいさせて……」ギュ
妹「………ん」ギュ
妹友「ねぇ……妹ちゃん」
妹「はい」
妹友「…………ん、やっぱり、いいや」
妹「? そうですか」
キーンコーンカーンコーン
妹友「あっ、やばっ!」
妹「もう、大丈夫なのですか?」
妹友「うん……ごめんね、その……」モジモジ
妹「…構いませんよ、それで元気になってくれたのでしたら」ニコ
妹友「あ……うん、えへへ……///」
妹「急ぎましょう、先生が来てしまいます」
妹友「うんっ」
11: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:46:22.88 ID:m4HW4v3i0
~帰り道~
姉「んーーっ…………はぁっ、今日も辛かったぁ~」
妹「そうですね」
姉「え? 妹も辛かったの?」
妹「ええ、『授業は』やはり辛いものです」
姉「………私に会えないことは?」
妹「? 家で毎日会ってるじゃないですか」
姉「………」
妹「なんですかその『こいつ分かってねぇな』と言いたげな顔は」
姉「ばか」
妹「は?」
姉「ばーかっ」
妹「何ですか突然……って、ちょっと待ってくださいよ」
姉「ふーんだっ」スタスタ
妹「ふう………姉さんの相手も楽じゃありませんね」
姉「んーーっ…………はぁっ、今日も辛かったぁ~」
妹「そうですね」
姉「え? 妹も辛かったの?」
妹「ええ、『授業は』やはり辛いものです」
姉「………私に会えないことは?」
妹「? 家で毎日会ってるじゃないですか」
姉「………」
妹「なんですかその『こいつ分かってねぇな』と言いたげな顔は」
姉「ばか」
妹「は?」
姉「ばーかっ」
妹「何ですか突然……って、ちょっと待ってくださいよ」
姉「ふーんだっ」スタスタ
妹「ふう………姉さんの相手も楽じゃありませんね」
12: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:47:27.19 ID:m4HW4v3i0
姉「ただいまー」
母「おかえり、妹はどうしたの?」
姉「知らなーい」スタスタ
母「? 珍しいこともあるのね」
妹「ただいまです」カチャ
母「あら、おかえり」
妹「姉さんは帰ってきてますか?」
母「ええ、さっき自分の部屋に行ったけど……何かあったの?」
妹「気にしないでください、どうせまた自分から寄ってきますから」
母「貴女は寂しくないの?」
妹「読みたい本があったので」
母「本がなければ?」
妹「どうでしょうか、その時が来たことが無いのでわかりません」
母「貴女は姉と対照的で、とことんクールね……」
母「おかえり、妹はどうしたの?」
姉「知らなーい」スタスタ
母「? 珍しいこともあるのね」
妹「ただいまです」カチャ
母「あら、おかえり」
妹「姉さんは帰ってきてますか?」
母「ええ、さっき自分の部屋に行ったけど……何かあったの?」
妹「気にしないでください、どうせまた自分から寄ってきますから」
母「貴女は寂しくないの?」
妹「読みたい本があったので」
母「本がなければ?」
妹「どうでしょうか、その時が来たことが無いのでわかりません」
母「貴女は姉と対照的で、とことんクールね……」
13: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:48:23.33 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「妹~♪」ギュー
母「本当に貴女の言う通りになったわね……」
妹「そうですね」
母「ちょっとお買い物に行ってくるけど、何か買ってきて欲しいもの、ある?」
妹「ありません」
姉「ないよ~」
母「そう、じゃあ行ってくるから」
姉「いってらっしゃーい」
姉「妹~♪」ギュー
母「本当に貴女の言う通りになったわね……」
妹「そうですね」
母「ちょっとお買い物に行ってくるけど、何か買ってきて欲しいもの、ある?」
妹「ありません」
姉「ないよ~」
母「そう、じゃあ行ってくるから」
姉「いってらっしゃーい」
14: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:50:03.31 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「~♪」ギュー
妹「よくもまあ、毎日毎日飽きもせず抱きついてきますね」
姉「飽きるわけ無いでしょ?」
妹「そうなのですか?」
姉「妹も、毎日本読んでるけど、飽きてないでしょ?」
妹「……ふむ」ペラ
姉「それに、私は妹が大好きだから」
妹「…」
姉「あ、今ちょっと赤くなってるでしょ?」
妹「なっていません」
姉「だって、耳ちょっと赤いよ?」
妹「風邪をひいてしまったのかもしれません」
姉「それは大変だね………はむ」
妹「っ!?」ビクッ
姉「~♪」ギュー
妹「よくもまあ、毎日毎日飽きもせず抱きついてきますね」
姉「飽きるわけ無いでしょ?」
妹「そうなのですか?」
姉「妹も、毎日本読んでるけど、飽きてないでしょ?」
妹「……ふむ」ペラ
姉「それに、私は妹が大好きだから」
妹「…」
姉「あ、今ちょっと赤くなってるでしょ?」
妹「なっていません」
姉「だって、耳ちょっと赤いよ?」
妹「風邪をひいてしまったのかもしれません」
姉「それは大変だね………はむ」
妹「っ!?」ビクッ
15: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:51:35.41 ID:m4HW4v3i0
姉「びくってなった?」
妹「…なってません」
姉「うそ、じゃあもう一回やってあげるね?」
妹「ちょっ、やめ───~~~っ!」ビクッ
姉「れろ………ほら、びくってした」
妹「いえ、今のは……」
姉「違わないよね? じゃあ、もういっかいやってあげよっか?」
妹「しなくていいです、やめてください」
姉「そう言いながらも、振りほどこうとはしてないよね」
妹「…それは」
姉「はむ」
妹「~~っ!」ビクッ
姉「ね………わかってるでしょ?」
妹「…何がです」
姉「私が……妹のことが、好きだってコト」
妹「…」
姉「姉妹としてって意味だけじゃ、ないよ?」
妹「…」
妹「…なってません」
姉「うそ、じゃあもう一回やってあげるね?」
妹「ちょっ、やめ───~~~っ!」ビクッ
姉「れろ………ほら、びくってした」
妹「いえ、今のは……」
姉「違わないよね? じゃあ、もういっかいやってあげよっか?」
妹「しなくていいです、やめてください」
姉「そう言いながらも、振りほどこうとはしてないよね」
妹「…それは」
姉「はむ」
妹「~~っ!」ビクッ
姉「ね………わかってるでしょ?」
妹「…何がです」
姉「私が……妹のことが、好きだってコト」
妹「…」
姉「姉妹としてって意味だけじゃ、ないよ?」
妹「…」
16: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:52:44.22 ID:m4HW4v3i0
姉「だから……こうやって……」
妹「ねえさっ……んむ……」
姉「ん、ちゅ……はぁ……」
妹「………ん」
姉「キスしたくなるくらい、好きなんだよ?」
妹「…姉さん」
姉「…どうして、拒まなかったのかな?」
妹「…流されやすいタイプなのです」
姉「へえ、それは初耳かも」
妹「…」
姉「…でも今は、自分から流されに行ってるでしょ?」
妹「…違います」
姉「え?」
妹「信じているのですよ」
妹「ねえさっ……んむ……」
姉「ん、ちゅ……はぁ……」
妹「………ん」
姉「キスしたくなるくらい、好きなんだよ?」
妹「…姉さん」
姉「…どうして、拒まなかったのかな?」
妹「…流されやすいタイプなのです」
姉「へえ、それは初耳かも」
妹「…」
姉「…でも今は、自分から流されに行ってるでしょ?」
妹「…違います」
姉「え?」
妹「信じているのですよ」
17: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:53:28.95 ID:m4HW4v3i0
姉「信じてる……?」
妹「姉さんが、これ以上のことはしない、と」
姉「…」
妹「…」
姉「…ずるいなぁ、妹は」
妹「…すみません」
姉「でも……もういっかいだけ……」
妹「ん………」
姉「ちゅ………」
タダイマー!
姉妹「 「!!」 」
妹「姉さんが、これ以上のことはしない、と」
姉「…」
妹「…」
姉「…ずるいなぁ、妹は」
妹「…すみません」
姉「でも……もういっかいだけ……」
妹「ん………」
姉「ちゅ………」
タダイマー!
姉妹「 「!!」 」
18: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:55:10.17 ID:m4HW4v3i0
姉「お、おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 まだくっついてたのね、姉は」
姉「えへへー」ギュー
妹「…」ペラ
母「それじゃ、夕飯作るから待っててね」
姉「はーい」
妹「…」ペラ
姉「…」ギュ
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 まだくっついてたのね、姉は」
姉「えへへー」ギュー
妹「…」ペラ
母「それじゃ、夕飯作るから待っててね」
姉「はーい」
妹「…」ペラ
姉「…」ギュ
19: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:56:34.51 ID:m4HW4v3i0
~翌日~
姉「ふわあぁ………おはよお、お母さん」
母「おはよう」
姉「お父さん、おはよー」
父「おはよう」
姉「ん? 妹は?」
母「今日は日直よ」
姉「…そっか」
母「はい、朝ごはん」
姉「うん、ありがとう」
姉「ふわあぁ………おはよお、お母さん」
母「おはよう」
姉「お父さん、おはよー」
父「おはよう」
姉「ん? 妹は?」
母「今日は日直よ」
姉「…そっか」
母「はい、朝ごはん」
姉「うん、ありがとう」
20: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:58:00.49 ID:m4HW4v3i0
~学校~
妹「…」
妹友「やっほー、妹! 今日は日直?」ガラガラ
妹「…」
妹友「…あれ、妹? おーい?」フリフリ
妹「…あ、おはようございます」
妹友「うん、おはようだけど……なんかあったの?」
妹「いえ、何もありませんが」
妹友「う、うん………だといいんだけどさ」
妹「?」
妹友「その……本、逆さまだよ?」
妹「………」
妹友「………なんか、あったよね?」
妹「………」フルフル
妹友「…わたしにも、言えないの?」
妹「………ごめんなさい」
妹友「あっ、いやっ、責めてるわけじゃないよ?」
妹友「でも、辛かったら相談してね」
妹友「何かできるってわけじゃないけど………言えば楽になるかもしれないし」
妹「…はい、ありがとうございます」
妹「…」
妹友「やっほー、妹! 今日は日直?」ガラガラ
妹「…」
妹友「…あれ、妹? おーい?」フリフリ
妹「…あ、おはようございます」
妹友「うん、おはようだけど……なんかあったの?」
妹「いえ、何もありませんが」
妹友「う、うん………だといいんだけどさ」
妹「?」
妹友「その……本、逆さまだよ?」
妹「………」
妹友「………なんか、あったよね?」
妹「………」フルフル
妹友「…わたしにも、言えないの?」
妹「………ごめんなさい」
妹友「あっ、いやっ、責めてるわけじゃないよ?」
妹友「でも、辛かったら相談してね」
妹友「何かできるってわけじゃないけど………言えば楽になるかもしれないし」
妹「…はい、ありがとうございます」
21: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 01:58:55.38 ID:m4HW4v3i0
~昼休み~
妹友「妹ちゃん、お弁当食べよー!」
妹「はい」
クラスメート「おーい、二人共ー! 姉友先輩が呼んでるよー!」
妹友「お姉ちゃんが? 何の用かな」
妹「何でしょうね」
妹友「妹ちゃん、お弁当食べよー!」
妹「はい」
クラスメート「おーい、二人共ー! 姉友先輩が呼んでるよー!」
妹友「お姉ちゃんが? 何の用かな」
妹「何でしょうね」
22: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:00:18.47 ID:m4HW4v3i0
妹友「どうかしたの? お姉ちゃん」
妹「なんでしょうか」
姉友「ああ、えっと……妹ちゃん、昨日か今朝、姉になんかあった?」
妹「………さあ、なにも無いと思いますが」
妹友「…どうして?」
姉友「いや……なんか、姉の様子が変なのよ」
妹友「変?」
姉友「ぼーっとしてる時が多いし、話してる時もどことなく上の空だし……」
妹友「…」
姉友「まあ、なにも無いならいいんだけど……ごめんね、呼び出して」
妹「いえ、お気になさらず」
姉友「うん、それだけだから、じゃね」
妹友「待って」
姉友「え?」
妹友「ちょうどお姉ちゃんに用があったの。 ごめんね妹ちゃん、先食べてて」
妹「? 分かりました」
妹「なんでしょうか」
姉友「ああ、えっと……妹ちゃん、昨日か今朝、姉になんかあった?」
妹「………さあ、なにも無いと思いますが」
妹友「…どうして?」
姉友「いや……なんか、姉の様子が変なのよ」
妹友「変?」
姉友「ぼーっとしてる時が多いし、話してる時もどことなく上の空だし……」
妹友「…」
姉友「まあ、なにも無いならいいんだけど……ごめんね、呼び出して」
妹「いえ、お気になさらず」
姉友「うん、それだけだから、じゃね」
妹友「待って」
姉友「え?」
妹友「ちょうどお姉ちゃんに用があったの。 ごめんね妹ちゃん、先食べてて」
妹「? 分かりました」
23: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:01:35.82 ID:m4HW4v3i0
姉友「…それで、何の用?」
妹友「…実はさ、今朝、妹ちゃんの様子もおかしかったんだよね」
姉友「妹ちゃんも?」
妹友「うん……今朝教室に入ったら、妹ちゃんが本を読んでたんだけど……」
姉友「? 別に普段通りじゃない」
妹友「…逆さまに読んでたんだよね」
姉友「…」
妹友「…」
姉友「…………妹ちゃんにしては、珍しいドジね」
妹友「…絶対、何かあったよね」
姉友「そうね……妹ちゃんが動揺するぐらいの、何かが」
妹友「…」
姉友「…まあ、私たちが考えたって無駄よ」
妹友「でも……」
姉友「もう少し、様子を見てみるわ。 幼馴染として、放っておけないし」
妹友「…そうだね」
妹友「…実はさ、今朝、妹ちゃんの様子もおかしかったんだよね」
姉友「妹ちゃんも?」
妹友「うん……今朝教室に入ったら、妹ちゃんが本を読んでたんだけど……」
姉友「? 別に普段通りじゃない」
妹友「…逆さまに読んでたんだよね」
姉友「…」
妹友「…」
姉友「…………妹ちゃんにしては、珍しいドジね」
妹友「…絶対、何かあったよね」
姉友「そうね……妹ちゃんが動揺するぐらいの、何かが」
妹友「…」
姉友「…まあ、私たちが考えたって無駄よ」
妹友「でも……」
姉友「もう少し、様子を見てみるわ。 幼馴染として、放っておけないし」
妹友「…そうだね」
24: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:03:06.82 ID:m4HW4v3i0
────────────
妹友「お姉ちゃんたち、遅いね」
妹「何かあったのでしょうか」
妹友「もしかしたら掃除かも」
妹「ありそうですね……」
妹友「あ、来たよ!」
姉「ごめんごめん、今日掃除だったよー」タタタ
姉友「楽な場所で助かったわね」
妹友「やっぱり掃除だったんだ」
妹「………」
姉「………」
妹友(な、なんでこの二人は目を合わせようとしないのかな、喧嘩かな?)ヒソヒソ
姉友(まさか……この二人が喧嘩って有り得なくない?)ヒソヒソ
妹友(でも、もしかしたらもしかするかも……)ヒソヒソ
姉「…か、帰ろっか?」
妹「…はい」
妹友「お姉ちゃんたち、遅いね」
妹「何かあったのでしょうか」
妹友「もしかしたら掃除かも」
妹「ありそうですね……」
妹友「あ、来たよ!」
姉「ごめんごめん、今日掃除だったよー」タタタ
姉友「楽な場所で助かったわね」
妹友「やっぱり掃除だったんだ」
妹「………」
姉「………」
妹友(な、なんでこの二人は目を合わせようとしないのかな、喧嘩かな?)ヒソヒソ
姉友(まさか……この二人が喧嘩って有り得なくない?)ヒソヒソ
妹友(でも、もしかしたらもしかするかも……)ヒソヒソ
姉「…か、帰ろっか?」
妹「…はい」
25: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:04:21.89 ID:m4HW4v3i0
~帰り道~
姉「………」
妹「………」
姉友(ちょ、ちょっとちょっと、ほんとに会話が無いじゃない!)ヒソヒソ
妹友(き、昨日はどうだった?)ヒソヒソ
姉友(いや、昨日一緒に帰ってないからわかんないんだけど……アンタは?)ヒソヒソ
妹友(わたしも一緒に帰ってない……)ヒソヒソ
姉友(はあっ!? こういう時に使えないわねっ!)ヒソヒソ
妹友(お姉ちゃんだってそうじゃんっ!)ヒソヒソ
姉友(…と、とにかく、今は喧嘩なんかしてる場合じゃないわよっ)ヒソヒソ
妹友(そ、そうだね)ヒソヒソ
姉「あ、あのー……」
姉友「え?」
姉「なんかすっごい静かだけど………二人共、何かあった?」
姉友&妹友「 「へっ??」 」
姉「………」
妹「………」
姉友(ちょ、ちょっとちょっと、ほんとに会話が無いじゃない!)ヒソヒソ
妹友(き、昨日はどうだった?)ヒソヒソ
姉友(いや、昨日一緒に帰ってないからわかんないんだけど……アンタは?)ヒソヒソ
妹友(わたしも一緒に帰ってない……)ヒソヒソ
姉友(はあっ!? こういう時に使えないわねっ!)ヒソヒソ
妹友(お姉ちゃんだってそうじゃんっ!)ヒソヒソ
姉友(…と、とにかく、今は喧嘩なんかしてる場合じゃないわよっ)ヒソヒソ
妹友(そ、そうだね)ヒソヒソ
姉「あ、あのー……」
姉友「え?」
姉「なんかすっごい静かだけど………二人共、何かあった?」
姉友&妹友「 「へっ??」 」
26: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:05:50.94 ID:m4HW4v3i0
姉「いやだって、いつもなら喧嘩してわあわあ賑やかなのに……」
姉友「あ、いや………無いわけじゃ、ないんだけど」
妹友「う、うん……」
姉「? 相談に乗るよ?」
姉友「…………アンタ達のことよ」
姉「え? 私たち?」
妹「?」
姉友「今朝から様子がおかしいのよ、二人共」
姉「え」
妹友「何かあったのかなーって思って、いろいろ考えてたの」
妹「…それは」
姉友「ねえ、何かあったんでしょ?」
姉「………えっと」
妹「………」
姉友「……まさか」
姉「え」ギクッ
姉友「まさか、アンタたち、本当に……」
姉「えっ、いやっ、なっ、何もないよっ?」アセアセ
姉友「喧嘩、したの?」
姉妹 ズルッ
姉友「あ、いや………無いわけじゃ、ないんだけど」
妹友「う、うん……」
姉「? 相談に乗るよ?」
姉友「…………アンタ達のことよ」
姉「え? 私たち?」
妹「?」
姉友「今朝から様子がおかしいのよ、二人共」
姉「え」
妹友「何かあったのかなーって思って、いろいろ考えてたの」
妹「…それは」
姉友「ねえ、何かあったんでしょ?」
姉「………えっと」
妹「………」
姉友「……まさか」
姉「え」ギクッ
姉友「まさか、アンタたち、本当に……」
姉「えっ、いやっ、なっ、何もないよっ?」アセアセ
姉友「喧嘩、したの?」
姉妹 ズルッ
27: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2013/02/03(日) 02:06:52.37 ID:m4HW4v3i0
姉友「え?」
妹友「あ、あれ?」
姉「すっ、するわけないでしょっ!!」
姉友「え? だってなんか余所余所しい感じが……」
姉「な、何でもないから心配しないで、ね?」
姉友「……私たちに、隠し事ができると思ってるの?」
姉「ん、と………」
妹友「…お姉ちゃん」クイクイ
姉友「………一人で抱え込んじゃ、ダメよ?」
姉「……うん、ごめんね」
妹「………」
妹友「あ、あれ?」
姉「すっ、するわけないでしょっ!!」
姉友「え? だってなんか余所余所しい感じが……」
姉「な、何でもないから心配しないで、ね?」
姉友「……私たちに、隠し事ができると思ってるの?」
姉「ん、と………」
妹友「…お姉ちゃん」クイクイ
姉友「………一人で抱え込んじゃ、ダメよ?」
姉「……うん、ごめんね」
妹「………」
33: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:50:49.55 ID:m4HW4v3i0
~家~
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「………姉さん」
姉 ビクッ
妹「何をそんなに驚いているのですか」
姉「い、いや、あの……」シドロモドロ
妹「……昨日の、ことなのですが───」
姉「忘れてっ!!!」ガタッ
妹「は?」
姉「昨日のことは、忘れてっ!!」
妹「あ、あの……?」
姉「そ、その、昨日のは、その……なんか、流れというか、雰囲気に流されてというか……」
姉「とっ、とにかく、昨日のはナシ! はいおしまいっ!!」ズダダダバタンッ
妹「……猛烈なスピードで去っていってしまいました」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「………姉さん」
姉 ビクッ
妹「何をそんなに驚いているのですか」
姉「い、いや、あの……」シドロモドロ
妹「……昨日の、ことなのですが───」
姉「忘れてっ!!!」ガタッ
妹「は?」
姉「昨日のことは、忘れてっ!!」
妹「あ、あの……?」
姉「そ、その、昨日のは、その……なんか、流れというか、雰囲気に流されてというか……」
姉「とっ、とにかく、昨日のはナシ! はいおしまいっ!!」ズダダダバタンッ
妹「……猛烈なスピードで去っていってしまいました」
34: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:52:01.45 ID:m4HW4v3i0
~姉の部屋~
姉「はふぅ、びっくりしたぁ……」ズルズル ペタン
姉「ううう……なんで逃げちゃったんだろう……」
姉(妹の返事が聞けるチャンスだったかもしれないのに……)
姉「…昨日のことは忘れて、か」
姉「………ヘタレだなあ、私」
姉「はふぅ、びっくりしたぁ……」ズルズル ペタン
姉「ううう……なんで逃げちゃったんだろう……」
姉(妹の返事が聞けるチャンスだったかもしれないのに……)
姉「…昨日のことは忘れて、か」
姉「………ヘタレだなあ、私」
35: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:53:20.27 ID:m4HW4v3i0
────────────
母「ただいまー」カチャ
姉「あ、おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ごめんね、ちょっと知り合いとばったり会っちゃって、話し込んじゃった」
姉「ううん、気にしないで」
母「すぐ夕飯作るから」
姉「うん」ギュ
妹「…」ペラ
母「ただいまー」カチャ
姉「あ、おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ごめんね、ちょっと知り合いとばったり会っちゃって、話し込んじゃった」
姉「ううん、気にしないで」
母「すぐ夕飯作るから」
姉「うん」ギュ
妹「…」ペラ
36: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:54:22.03 ID:m4HW4v3i0
姉「…んー」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あっ……」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あう……」
妹「…」
姉「…」
妹「………」
姉「…」
妹「…」ペ
姉「ぁ……」
妹「………」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あっ……」
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「あう……」
妹「…」
姉「…」
妹「………」
姉「…」
妹「…」ペ
姉「ぁ……」
妹「………」
37: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:55:46.26 ID:m4HW4v3i0
姉「…あ、あの、えと、いいよ? 先進んでも」
妹「…そうですか」ペラ
姉「ん……」ギュ
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…昨日のキスですが」
姉「………え、あ、あの」
妹「初めてでした」ペラ
姉「………えと」
妹「それだけです」
姉「……どうだった?」
妹「……柔らかかった、です」ペラ
姉「…そっか」ギュ
妹「…そうですか」ペラ
姉「ん……」ギュ
妹「…」
姉「…」
妹「…」ペラ
姉「…」
妹「…昨日のキスですが」
姉「………え、あ、あの」
妹「初めてでした」ペラ
姉「………えと」
妹「それだけです」
姉「……どうだった?」
妹「……柔らかかった、です」ペラ
姉「…そっか」ギュ
38: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:57:06.31 ID:m4HW4v3i0
姉「…ね、妹」
妹「はい」
姉「私ね……今、すっごくドキドキしてるんだけど、分かる?」
妹「…………わかりません」
姉「え」
妹「その胸の所為ではないかと」ペラ
姉「………やっぱり、大きいって邪魔だね」ムニュ
妹「今、全国の胸が小さい女の子を敵に回しましたよ」
姉「妹も?」
妹「私は気にしません」ペラ
姉「大きくならなくていいの?」
妹「なりたい、とは思いません」
姉「ふうん……こんなにちっちゃいのに、気にしないんだ」ボソ
妹 ゴスッ
姉「はうっ!?」
妹「…」ペラ
姉「ううぅ………本の角はだめだよ、痛いよ……」ズキズキ
妹「はい」
姉「私ね……今、すっごくドキドキしてるんだけど、分かる?」
妹「…………わかりません」
姉「え」
妹「その胸の所為ではないかと」ペラ
姉「………やっぱり、大きいって邪魔だね」ムニュ
妹「今、全国の胸が小さい女の子を敵に回しましたよ」
姉「妹も?」
妹「私は気にしません」ペラ
姉「大きくならなくていいの?」
妹「なりたい、とは思いません」
姉「ふうん……こんなにちっちゃいのに、気にしないんだ」ボソ
妹 ゴスッ
姉「はうっ!?」
妹「…」ペラ
姉「ううぅ………本の角はだめだよ、痛いよ……」ズキズキ
39: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:58:05.02 ID:m4HW4v3i0
妹「…」ペラ
姉「ね、ねぇ、怒ってる?」
妹「…怒ってません」ペラ
姉「絶対怒ってるよ……だって読むペースが早いもん……」
妹「ですから、怒っていません」ペラ
姉「うぅ……ごめんね、気にしてないって言ってたから、調子に乗っちゃって……」
妹「怒っていませんから」
姉「だって声怖いもん……」ギュウ
妹「怖いくせに抱きしめないでください」
姉「それとこれとは話が別だよ」
妹「何が別なのですか」
姉「んー♪」ギュー
妹「ごまかさないでください」
姉「ね、ねぇ、怒ってる?」
妹「…怒ってません」ペラ
姉「絶対怒ってるよ……だって読むペースが早いもん……」
妹「ですから、怒っていません」ペラ
姉「うぅ……ごめんね、気にしてないって言ってたから、調子に乗っちゃって……」
妹「怒っていませんから」
姉「だって声怖いもん……」ギュウ
妹「怖いくせに抱きしめないでください」
姉「それとこれとは話が別だよ」
妹「何が別なのですか」
姉「んー♪」ギュー
妹「ごまかさないでください」
40: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 11:59:35.55 ID:m4HW4v3i0
~翌日~
姉「寒いっ!!」
妹「冬ですからね」
姉「う~~、こういう時は妹に限るよ……あったかい」ギュー
妹「私はカイロじゃありませんし、歩きづらいです」
姉「じゃあ、ずっとこうしてよっか」
妹「ここにいると、いつまでも寒いままですよ」
姉「妹があったかいから大丈夫」
妹「ですが、体が冷えて、だんだん体温が下がって、最終的には………」
姉「よしっ、今日も元気に学校へ行こーう!」グイッ
妹「わあっ、ちょっ、いちいち急に引っ張らないでくださいいぃっ!!」ズルズルズル
姉「寒いっ!!」
妹「冬ですからね」
姉「う~~、こういう時は妹に限るよ……あったかい」ギュー
妹「私はカイロじゃありませんし、歩きづらいです」
姉「じゃあ、ずっとこうしてよっか」
妹「ここにいると、いつまでも寒いままですよ」
姉「妹があったかいから大丈夫」
妹「ですが、体が冷えて、だんだん体温が下がって、最終的には………」
姉「よしっ、今日も元気に学校へ行こーう!」グイッ
妹「わあっ、ちょっ、いちいち急に引っ張らないでくださいいぃっ!!」ズルズルズル
41: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:35:50.32 ID:m4HW4v3i0
────────────
姉友「…姉と妹ちゃん、何があったのかな」
妹友「…わかんない」
姉友「喧嘩ではない、のよね……」
妹友(いつも相談に乗ってくれて、迷惑ばっかりかけてるのに……)
妹友(……こういう時、何にも妹ちゃんの力になれないなんて……)
姉友「何しょんぼりしてるのよ」
妹友「ん……いつも迷惑ばっかりかけてるし、妹ちゃんたちの力になってあげられないかな、って」
姉友「…そうね」
妹友「本人も話したがらないから……どうしようもないのかもしれないけど」
姉友「本当に困ったときには、相談に来るわよ」
妹友「そうかな」
姉友「まあ、迷惑かけたくない、って言って相談してこない可能性もあるけど」
妹友「………」
姉友「………」
妹友「………じゃあ、絶対に来ないね」
姉友「………そうね」
姉友「…姉と妹ちゃん、何があったのかな」
妹友「…わかんない」
姉友「喧嘩ではない、のよね……」
妹友(いつも相談に乗ってくれて、迷惑ばっかりかけてるのに……)
妹友(……こういう時、何にも妹ちゃんの力になれないなんて……)
姉友「何しょんぼりしてるのよ」
妹友「ん……いつも迷惑ばっかりかけてるし、妹ちゃんたちの力になってあげられないかな、って」
姉友「…そうね」
妹友「本人も話したがらないから……どうしようもないのかもしれないけど」
姉友「本当に困ったときには、相談に来るわよ」
妹友「そうかな」
姉友「まあ、迷惑かけたくない、って言って相談してこない可能性もあるけど」
妹友「………」
姉友「………」
妹友「………じゃあ、絶対に来ないね」
姉友「………そうね」
42: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:37:12.49 ID:m4HW4v3i0
姉友「ったく、メンドくさい性格ね……」
妹友「いい人たちなんだけどね……」
姉「はっ、はっ、やっほー二人共!」タタタ
姉友「あ、おはよう」
姉「おはよう」
妹「はぁっ……はぁっ……」グッタリ
妹友「い、妹ちゃん、大丈夫?」サスサス
妹「はぁっ……おはよう、ございます……」
妹友「どうしてわざわざ走ってきたの?」
妹「わかりませんが……姉さんが突然、走り出しまして……ふう」
姉「あったまったでしょ?」
妹「そういう意図だったのですか……」
姉「それじゃあ、これでまた再開できるねー♪」ギュー
妹「もうどうでもいいです……」グッタリ
姉友「………」
妹友「………」
姉「ん? 二人共、頭抱えてどうかしたの?」
姉友「……ああ、何でもないわ……」ガックリ
妹友「さっきまでの心配を返して欲しいよ……」ガックリ
妹友「いい人たちなんだけどね……」
姉「はっ、はっ、やっほー二人共!」タタタ
姉友「あ、おはよう」
姉「おはよう」
妹「はぁっ……はぁっ……」グッタリ
妹友「い、妹ちゃん、大丈夫?」サスサス
妹「はぁっ……おはよう、ございます……」
妹友「どうしてわざわざ走ってきたの?」
妹「わかりませんが……姉さんが突然、走り出しまして……ふう」
姉「あったまったでしょ?」
妹「そういう意図だったのですか……」
姉「それじゃあ、これでまた再開できるねー♪」ギュー
妹「もうどうでもいいです……」グッタリ
姉友「………」
妹友「………」
姉「ん? 二人共、頭抱えてどうかしたの?」
姉友「……ああ、何でもないわ……」ガックリ
妹友「さっきまでの心配を返して欲しいよ……」ガックリ
43: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:38:28.04 ID:m4HW4v3i0
~教室~
妹「朝から疲れました」グデーン
妹友「あはは……」
妹「姉さんは何を考えているのかまったく読めません……」
妹友「…ところでさ、昨日の件はどうなったの?」
妹「…」
妹友「…」
妹「……未解決、です」
妹友「ん、そっか………でも良かった、ほんとに喧嘩じゃなかったんだね」
妹「はい」
妹友「ほんとに相談しなくて大丈夫? わたし、頼りになるよ?」
妹「自分で言うのですね……」
妹友「こうでも言わないと、相談してくれないでしょ?」
妹「……迷惑は、かけたくありませんから」
妹友「………お姉ちゃんの言う通りかぁ……」
妹「朝から疲れました」グデーン
妹友「あはは……」
妹「姉さんは何を考えているのかまったく読めません……」
妹友「…ところでさ、昨日の件はどうなったの?」
妹「…」
妹友「…」
妹「……未解決、です」
妹友「ん、そっか………でも良かった、ほんとに喧嘩じゃなかったんだね」
妹「はい」
妹友「ほんとに相談しなくて大丈夫? わたし、頼りになるよ?」
妹「自分で言うのですね……」
妹友「こうでも言わないと、相談してくれないでしょ?」
妹「……迷惑は、かけたくありませんから」
妹友「………お姉ちゃんの言う通りかぁ……」
44: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:39:32.91 ID:m4HW4v3i0
~帰り~
妹友「……うっわー……」
妹「………」
妹友「土砂降りだね……」ザーザー
妹「姉さんたちは先に帰ったようですね」
妹友「さすがに掃除が長引きすぎちゃったもん、しょうがないよ」
妹「ええ……私たちは、どうしましょうか」
妹友「帰んなきゃ……だめだもんね……」
妹「……行きましょうか」
妹友「うん……」
妹友「……うっわー……」
妹「………」
妹友「土砂降りだね……」ザーザー
妹「姉さんたちは先に帰ったようですね」
妹友「さすがに掃除が長引きすぎちゃったもん、しょうがないよ」
妹「ええ……私たちは、どうしましょうか」
妹友「帰んなきゃ……だめだもんね……」
妹「……行きましょうか」
妹友「うん……」
45: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:40:57.59 ID:m4HW4v3i0
ザアアアァァァァァ
妹友「はっ、はっ、はっ……」バシャバシャ
妹「教科書が大変なことになりそうです」バシャバシャ
妹友「うぐうぅぅ……言わないで……」バシャバシャ
妹「ここまで家までの道のりが長いと感じたのは初めてですよ」バシャバシャ
妹友「まだ半分ぐらいだよ……」
妹「長いですね……」
妹友「あ、あそこの停留所で雨宿りしようよ!」
妹「そうですね……すぐに止むといいのですが」
妹友「はっ、はっ、はっ……」バシャバシャ
妹「教科書が大変なことになりそうです」バシャバシャ
妹友「うぐうぅぅ……言わないで……」バシャバシャ
妹「ここまで家までの道のりが長いと感じたのは初めてですよ」バシャバシャ
妹友「まだ半分ぐらいだよ……」
妹「長いですね……」
妹友「あ、あそこの停留所で雨宿りしようよ!」
妹「そうですね……すぐに止むといいのですが」
46: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:42:38.22 ID:m4HW4v3i0
~停留所~
妹友「うへぇ、びしょびしょ」ギュー
妹「絞れます」ギュー ポタポタ
妹友「…っくしゅん!」
妹「大丈夫ですか?」
妹友「ちょっと寒いかも……」
妹「まあ、冬ですからね……」
妹友「へくちっ! うぅ~」
妹「…すみません」ギュ
妹友「ふぇっ!?///」
妹「こうすれば、多少は暖を取れます」
妹友「あ……」
妹「雨足が弱まるまでは、どうか我慢してください」
妹友「…ん」
妹友「うへぇ、びしょびしょ」ギュー
妹「絞れます」ギュー ポタポタ
妹友「…っくしゅん!」
妹「大丈夫ですか?」
妹友「ちょっと寒いかも……」
妹「まあ、冬ですからね……」
妹友「へくちっ! うぅ~」
妹「…すみません」ギュ
妹友「ふぇっ!?///」
妹「こうすれば、多少は暖を取れます」
妹友「あ……」
妹「雨足が弱まるまでは、どうか我慢してください」
妹友「…ん」
47: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:43:31.15 ID:m4HW4v3i0
ザアアァァァ…
妹友「…なかなか収まらないね」
妹「天気予報は大ハズレですね」
妹友「うん……」
妹「…」
妹友「………」
妹「…」
妹友「ん……」モゾモゾ
妹「…寒いですか?」
妹友「え、あ、いや……その、恥ずかしくて……」
妹「すみません……風邪を引いてしまっては、大変ですから」
妹友「うん……妹ちゃんは、寒くない?」
妹「私も暖かいです」
妹友「そっか……」
妹友「…なかなか収まらないね」
妹「天気予報は大ハズレですね」
妹友「うん……」
妹「…」
妹友「………」
妹「…」
妹友「ん……」モゾモゾ
妹「…寒いですか?」
妹友「え、あ、いや……その、恥ずかしくて……」
妹「すみません……風邪を引いてしまっては、大変ですから」
妹友「うん……妹ちゃんは、寒くない?」
妹「私も暖かいです」
妹友「そっか……」
48: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:46:14.99 ID:m4HW4v3i0
妹友「…あの、さ、こんな時にあれなんだけど」
妹「はい」
妹友「どうしたら、お姉ちゃんと仲良くなれるのかな?」
妹「昔は仲良かったじゃないですか」
妹友「…なんで、あんなふうに当たっちゃうのかな」
妹「…」
妹友「わざとやってるわけじゃないの」
妹友「ただ……ただ、なんか、つい……」
妹「…妹友は、もっと素直にならなければなりません」
妹友「…うん」
妹「姉友さんだって、仲良くなりたいと思ってるはずです」
妹友「そうかな?」
妹「ええ、きっとそうですよ」
妹友「……よし、頑張ってみるよ」
妹「ふふ、頑張ってください」
妹友「うんっ」
妹「はい」
妹友「どうしたら、お姉ちゃんと仲良くなれるのかな?」
妹「昔は仲良かったじゃないですか」
妹友「…なんで、あんなふうに当たっちゃうのかな」
妹「…」
妹友「わざとやってるわけじゃないの」
妹友「ただ……ただ、なんか、つい……」
妹「…妹友は、もっと素直にならなければなりません」
妹友「…うん」
妹「姉友さんだって、仲良くなりたいと思ってるはずです」
妹友「そうかな?」
妹「ええ、きっとそうですよ」
妹友「……よし、頑張ってみるよ」
妹「ふふ、頑張ってください」
妹友「うんっ」
49: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:47:11.03 ID:m4HW4v3i0
妹「…妹友にも、悩みがあったのですね」
妹友「それは、どういう意味かな?」
妹「いえ、決して悪い意味では無いです」
妹友「わたし的には、妹ちゃんに悩みがあることにびっくりだよ」
妹「………私は」
妹友「あるでしょ? 悩み」
妹「………はい」
妹友「やっと認めてくれたね」
妹「………すみません」
妹友「…それで、その悩みは?」
妹「………」
妹友「………」
妹「………好きな人が、いるのです」
妹友「それは、どういう意味かな?」
妹「いえ、決して悪い意味では無いです」
妹友「わたし的には、妹ちゃんに悩みがあることにびっくりだよ」
妹「………私は」
妹友「あるでしょ? 悩み」
妹「………はい」
妹友「やっと認めてくれたね」
妹「………すみません」
妹友「…それで、その悩みは?」
妹「………」
妹友「………」
妹「………好きな人が、いるのです」
50: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:48:21.78 ID:m4HW4v3i0
妹友「…好きな、人」
妹「……引かないで、聞いてください」
妹友「え?」
妹「同性なんです」
妹友「…ドウセイ?」
妹「……相手は、女の子なのです」
妹友「………」
妹「…変、ですよね……自分でもわかっています」
妹「ですから……きっと、叶えてはならない恋なのだ、と」
妹友「変じゃないよ」
妹「え?」
妹友「全然、変なことじゃない」
妹「え、で、ですが、同性なんですよ?」
妹友「わたしは………妹ちゃんのこと、好きだよ?」
妹「え?」
妹「……引かないで、聞いてください」
妹友「え?」
妹「同性なんです」
妹友「…ドウセイ?」
妹「……相手は、女の子なのです」
妹友「………」
妹「…変、ですよね……自分でもわかっています」
妹「ですから……きっと、叶えてはならない恋なのだ、と」
妹友「変じゃないよ」
妹「え?」
妹友「全然、変なことじゃない」
妹「え、で、ですが、同性なんですよ?」
妹友「わたしは………妹ちゃんのこと、好きだよ?」
妹「え?」
51: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:49:27.11 ID:m4HW4v3i0
妹「………え?」
妹友「ずっと……ずっと前から、好きだったんだよ?」
妹「………え」
妹友「女の子が女の子を好きになるのは、妹ちゃんだけじゃないよ」
妹友「…だから、安心して、その人に気持ちを伝えてあげて……ね?」
妹「妹友………」
妹友「うん、また明日ね」
妹「妹友………ごめんなさい」ペコリ
妹友「…うん」
タタタタタ……
妹友「……ふう」
妹友(やっぱり、わたしじゃなかったか……)
妹友「ずっと……ずっと前から、好きだったんだよ?」
妹「………え」
妹友「女の子が女の子を好きになるのは、妹ちゃんだけじゃないよ」
妹友「…だから、安心して、その人に気持ちを伝えてあげて……ね?」
妹「妹友………」
妹友「うん、また明日ね」
妹「妹友………ごめんなさい」ペコリ
妹友「…うん」
タタタタタ……
妹友「……ふう」
妹友(やっぱり、わたしじゃなかったか……)
52: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:50:25.19 ID:m4HW4v3i0
~我が家~
妹「ただいまです……」ビッショリ
姉「あ、お帰りー」
妹「………」
姉「ほらほら、早くお風呂に入らないと、風邪ひいちゃうよ?」
妹「…はい」
姉「どうかしたの?」
妹「いえ……なにも」
姉「そう?」
妹「ただいまです……」ビッショリ
姉「あ、お帰りー」
妹「………」
姉「ほらほら、早くお風呂に入らないと、風邪ひいちゃうよ?」
妹「…はい」
姉「どうかしたの?」
妹「いえ……なにも」
姉「そう?」
53: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:52:09.97 ID:m4HW4v3i0
~風呂~
妹「…」ゴシゴシ
妹(いけません、怖気づいては……妹友の、ためにも)
妹(ですが、なぜ今更になってこう、ヘタレになってしまうのでしょうか)
妹(決心したはずなのに……)
妹「…」
妹(姉さんも、こういう気持ちだったのでしょうか)
妹「…考えていても、無駄ですね」ザパー
妹「…」ゴシゴシ
妹(いけません、怖気づいては……妹友の、ためにも)
妹(ですが、なぜ今更になってこう、ヘタレになってしまうのでしょうか)
妹(決心したはずなのに……)
妹「…」
妹(姉さんも、こういう気持ちだったのでしょうか)
妹「…考えていても、無駄ですね」ザパー
54: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:53:55.70 ID:m4HW4v3i0
────────────
姉「………」
妹「………」
姉「………」
妹「………」
姉「……あ、あの、妹?」
妹「…はい」
姉「あ、えと、あの……」
妹「なんでしょうか」
姉「えっと……自分から近づいてくるなんて、珍しいなーって思って……」
妹「嫌、でした?」
姉「そ、そうじゃないけど……どうしたのかな、って」
妹「こうしないと、落ち着いて本が読めないのです」
姉「…今も読めてないよ?」
妹「………」ペラ
姉「………」
妹「………」
姉「………」
妹「………」
姉「……あ、あの、妹?」
妹「…はい」
姉「あ、えと、あの……」
妹「なんでしょうか」
姉「えっと……自分から近づいてくるなんて、珍しいなーって思って……」
妹「嫌、でした?」
姉「そ、そうじゃないけど……どうしたのかな、って」
妹「こうしないと、落ち着いて本が読めないのです」
姉「…今も読めてないよ?」
妹「………」ペラ
55: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:56:44.11 ID:m4HW4v3i0
姉「な、なんか、妹、変だよ?」
妹「…」
姉「どうかしたの? 何かあったの?」
妹「…この本によると、積極的になる方が良いとあります」
姉「へ?」
妹「この女の子のセリフを読んでみてください」パラ
姉「えーと……『相手の気を引くにはね、積極的になるのが一番だと思うよ』?」
妹「それを実践してみようと思ったのです」
姉「………え、えっと………?」
妹「……ですから」
妹「好きなんです、姉さん」
妹「…」
姉「どうかしたの? 何かあったの?」
妹「…この本によると、積極的になる方が良いとあります」
姉「へ?」
妹「この女の子のセリフを読んでみてください」パラ
姉「えーと……『相手の気を引くにはね、積極的になるのが一番だと思うよ』?」
妹「それを実践してみようと思ったのです」
姉「………え、えっと………?」
妹「……ですから」
妹「好きなんです、姉さん」
56: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:57:49.40 ID:m4HW4v3i0
姉「………え、え? えっ!?///」
妹「はぁ……自分のことともなると、とことん鈍感なんですね、姉さんは」
姉「え、だ、だって、今までそんな素振り、見せてなかったしっ、それにっ……」
妹「…それも、そうですね」
姉「…」
妹「…」
姉「…ねえ、ほんとに?」
妹「…本気です」
姉「………~~~~~っ///」ギュウッ
妹「うぐっ、い、いきなりどうしたのですか」
姉「ごめん、ごめんね……嬉しいのと、恥ずかしいのとで……あぅ///」
妹「…まったく」クイ
姉「ふえ? んぐ」チュ
妹「はぁ……自分のことともなると、とことん鈍感なんですね、姉さんは」
姉「え、だ、だって、今までそんな素振り、見せてなかったしっ、それにっ……」
妹「…それも、そうですね」
姉「…」
妹「…」
姉「…ねえ、ほんとに?」
妹「…本気です」
姉「………~~~~~っ///」ギュウッ
妹「うぐっ、い、いきなりどうしたのですか」
姉「ごめん、ごめんね……嬉しいのと、恥ずかしいのとで……あぅ///」
妹「…まったく」クイ
姉「ふえ? んぐ」チュ
57: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 12:59:18.51 ID:m4HW4v3i0
妹「……………んっ、ぷは……」
姉「……なっ、ななっ、ななななななっ!?///」
妹「今までは、ずっと我慢してきたのです」
姉「え?」
妹「…姉さんと私は、同性ですし、姉妹です」
姉「…」
妹「ですから……それはいけないことだと思い、我慢してきました」
妹「それなのに、姉さんはベタベタとくっついてきて……」
姉「うぅ、ごめんなさい……」
姉「……なっ、ななっ、ななななななっ!?///」
妹「今までは、ずっと我慢してきたのです」
姉「え?」
妹「…姉さんと私は、同性ですし、姉妹です」
姉「…」
妹「ですから……それはいけないことだと思い、我慢してきました」
妹「それなのに、姉さんはベタベタとくっついてきて……」
姉「うぅ、ごめんなさい……」
58: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:01:19.71 ID:m4HW4v3i0
妹「必死になって引き剥がそうとしましたが、無理でした」
妹「今ままでの姉さんへの冷たい言葉は、すべて私の心にも無い言葉です」
姉「あ、あの」
妹「すみませんでした」ペコリ
姉「い、いや、気にしなくていいよ?」
妹「ですが……」
姉「ううん、だって、こうして気持ちを伝えてくれたでしょ?」
姉「だから、これでイーブンだよ」
妹「…はい、ありがとうございます」
妹「今ままでの姉さんへの冷たい言葉は、すべて私の心にも無い言葉です」
姉「あ、あの」
妹「すみませんでした」ペコリ
姉「い、いや、気にしなくていいよ?」
妹「ですが……」
姉「ううん、だって、こうして気持ちを伝えてくれたでしょ?」
姉「だから、これでイーブンだよ」
妹「…はい、ありがとうございます」
59: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:03:41.82 ID:m4HW4v3i0
姉「えへへ……」ギュウ
妹「どうかしましたか?」
姉「好きだよ、妹」
妹「……………はい」
姉「えへへ、すきー」ギュー
妹「そんなに連呼されると恥ずかしいです」
姉「だって、今まで言えなかった分も言わなきゃだめだもん」
妹「何ですかその変なルールは」
タダイマー!
姉「あ」
妹「帰ってきましたね」
妹「どうかしましたか?」
姉「好きだよ、妹」
妹「……………はい」
姉「えへへ、すきー」ギュー
妹「そんなに連呼されると恥ずかしいです」
姉「だって、今まで言えなかった分も言わなきゃだめだもん」
妹「何ですかその変なルールは」
タダイマー!
姉「あ」
妹「帰ってきましたね」
60: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:05:46.70 ID:m4HW4v3i0
姉「おかえりー」
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 二人共、濡れなかった?」
姉「ビショビショだったよ」
妹「急に降り始めましたから」
母「天気予報って、たまに外れるとひどいのよねぇ」
姉「折りたたみ傘ぐらいは持ってってけばよかったなぁ」
母「そうね、常備しておいた方がいいかも」
妹「そうですね」
母「それじゃ、夕飯にするから」
姉「はーい」
妹「おかえりなさい」
母「ただいま。 二人共、濡れなかった?」
姉「ビショビショだったよ」
妹「急に降り始めましたから」
母「天気予報って、たまに外れるとひどいのよねぇ」
姉「折りたたみ傘ぐらいは持ってってけばよかったなぁ」
母「そうね、常備しておいた方がいいかも」
妹「そうですね」
母「それじゃ、夕飯にするから」
姉「はーい」
61: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:08:16.26 ID:m4HW4v3i0
妹「………ん」
姉「うん? なぁに、妹?」
妹「…あ、いえ」
姉「え?」
妹「何でもありません、気のせいでした」
姉「ふーん……?」
妹「………」
姉「……妹、さ」
妹「はい」
姉「なんか、顔、赤くなってるよ」
妹「えっ、そ、そうでしょうか」ペタペタ
姉「うーん……?」ピト
妹「わっ……ちょっ、姉さん、顔近いですっ」
姉「……………妹、熱」ピッ
妹「はい?」
姉「計って」
妹「いえいえ、大丈夫ですよ」
姉「計って」
妹「………はい」
姉「うん? なぁに、妹?」
妹「…あ、いえ」
姉「え?」
妹「何でもありません、気のせいでした」
姉「ふーん……?」
妹「………」
姉「……妹、さ」
妹「はい」
姉「なんか、顔、赤くなってるよ」
妹「えっ、そ、そうでしょうか」ペタペタ
姉「うーん……?」ピト
妹「わっ……ちょっ、姉さん、顔近いですっ」
姉「……………妹、熱」ピッ
妹「はい?」
姉「計って」
妹「いえいえ、大丈夫ですよ」
姉「計って」
妹「………はい」
62: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:11:02.03 ID:m4HW4v3i0
ピピピッ
妹「………」
姉「何度?」
妹「何でもありませんでしたよ」
姉「見せて」
妹「見せる必要も……あっ」バッ
姉「………三十七度超」
妹「………」
姉「調子悪いんなら、どうして黙ってたのかな」
妹「………気のせいかと」
姉「あんなにビッショリ濡れてたのに、気のせいはないでしょっ!」ポカッ
妹「いたぁっ………くしゅんっ」
姉「……! お母さーん!」バタバタ
妹「うー……なんだか、本格的にだるくなってきました……」グテー
妹「………」
姉「何度?」
妹「何でもありませんでしたよ」
姉「見せて」
妹「見せる必要も……あっ」バッ
姉「………三十七度超」
妹「………」
姉「調子悪いんなら、どうして黙ってたのかな」
妹「………気のせいかと」
姉「あんなにビッショリ濡れてたのに、気のせいはないでしょっ!」ポカッ
妹「いたぁっ………くしゅんっ」
姉「……! お母さーん!」バタバタ
妹「うー……なんだか、本格的にだるくなってきました……」グテー
63: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:11:55.99 ID:m4HW4v3i0
~妹の部屋~
妹(まさか風邪をひいてしまうとは……迂闊でした)
妹(明日は休むことになるでしょうし……妹友に、結果報告しないと)ピポパ
プルルルルル…
妹友『はい』
妹「妹友……」
妹友『妹ちゃん、どうしたの?』
妹「明日、学校を休むことになりそうです」
妹友『どうして?』
妹「風邪をひいてしまいまして」
妹友『え、妹ちゃんも?』
妹「え……も、とは?」
妹友『いやあ、わたしも風邪ひいちゃって……へくちっ!』
妹「うわ……お大事に」
妹友『あはは……妹ちゃんもね』
妹(まさか風邪をひいてしまうとは……迂闊でした)
妹(明日は休むことになるでしょうし……妹友に、結果報告しないと)ピポパ
プルルルルル…
妹友『はい』
妹「妹友……」
妹友『妹ちゃん、どうしたの?』
妹「明日、学校を休むことになりそうです」
妹友『どうして?』
妹「風邪をひいてしまいまして」
妹友『え、妹ちゃんも?』
妹「え……も、とは?」
妹友『いやあ、わたしも風邪ひいちゃって……へくちっ!』
妹「うわ……お大事に」
妹友『あはは……妹ちゃんもね』
64: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:13:31.65 ID:m4HW4v3i0
妹「それで、結果報告なのですが」
妹友『……うん』
妹「とりあえず、大丈夫でした」
妹友『そっか……うん、良かったね』
妹「それもこれも、妹友のお陰です」
妹友『わたしは何もしてないよ?』
妹「いえ、妹友のお陰で、告白する勇気が出たんです」
妹「ありがとうございました」
妹友『………』
妹「…妹友?」
妹友『……あんまり、優しくしないでよ』
妹「え?」
妹友『諦めきれなくなっちゃうじゃん……』
妹「…」
妹友『……うん』
妹「とりあえず、大丈夫でした」
妹友『そっか……うん、良かったね』
妹「それもこれも、妹友のお陰です」
妹友『わたしは何もしてないよ?』
妹「いえ、妹友のお陰で、告白する勇気が出たんです」
妹「ありがとうございました」
妹友『………』
妹「…妹友?」
妹友『……あんまり、優しくしないでよ』
妹「え?」
妹友『諦めきれなくなっちゃうじゃん……』
妹「…」
65: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:15:23.76 ID:m4HW4v3i0
妹友『………決めた』
妹「え?」
妹友『わたし、諦めない』
妹「……えっ?」
妹友『今でもチャンスはあるもん、わたしの初恋を、ここで終わらせるわけにはいかないからね』
妹「………妹友」
妹友『ふふっ、なんか、楽しくなってきたかも』
妹「楽しまないでくださいよ……」
妹友『その人に、月のない夜には気をつけろって言っといてね!』
妹「何をするつもりですか!?」
妹友『あははははっ、じゃあ、また学校で、ね?』
妹「ええ……ありがとうございました」
妹友『うん、またね』
妹「はい」
プツッ
妹「え?」
妹友『わたし、諦めない』
妹「……えっ?」
妹友『今でもチャンスはあるもん、わたしの初恋を、ここで終わらせるわけにはいかないからね』
妹「………妹友」
妹友『ふふっ、なんか、楽しくなってきたかも』
妹「楽しまないでくださいよ……」
妹友『その人に、月のない夜には気をつけろって言っといてね!』
妹「何をするつもりですか!?」
妹友『あははははっ、じゃあ、また学校で、ね?』
妹「ええ……ありがとうございました」
妹友『うん、またね』
妹「はい」
プツッ
66: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:16:30.88 ID:m4HW4v3i0
妹(……まさか、板挟み状態に陥ることになろうとは)
妹(これから苦労しそうです……ああ、頭が痛い)
コンコン
妹「はい?」
姉「…起きてた?」カチャ
妹「ええ、起きてました」
姉「そっか……具合はどう?」
妹「少し楽になりました」
姉「ん、そっか……リンゴ、食べる?」ギシ
妹「いただきます」
妹(これから苦労しそうです……ああ、頭が痛い)
コンコン
妹「はい?」
姉「…起きてた?」カチャ
妹「ええ、起きてました」
姉「そっか……具合はどう?」
妹「少し楽になりました」
姉「ん、そっか……リンゴ、食べる?」ギシ
妹「いただきます」
67: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:19:13.44 ID:m4HW4v3i0
妹「……姉さん」シャクシャク
姉「うん?」
妹「気をつけてくださいね」
姉「何に?」
妹「妹友に、です」
姉「…どういうこと?」
妹「……闇討ちされるかもしれませんよ」
姉「闇討ち……?」
妹「はい」
姉「……ふうん、なるほどね」
妹「分かりました?」
姉「うん、なんとなく、ね」
姉「うん?」
妹「気をつけてくださいね」
姉「何に?」
妹「妹友に、です」
姉「…どういうこと?」
妹「……闇討ちされるかもしれませんよ」
姉「闇討ち……?」
妹「はい」
姉「……ふうん、なるほどね」
妹「分かりました?」
姉「うん、なんとなく、ね」
68: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:22:07.47 ID:m4HW4v3i0
姉「でも、気をつけろって言われてもねぇ」
妹「なんです?」
姉「結局は、妹の気持ち次第でしょ?」
妹「……まあ、そうですね」
姉「妹に、妹友ちゃんが好きだって言われたら、私には何もできないもん」
妹「………」
姉「で、妹は、どっちなのかな?」
妹「……さっき、言ったじゃないですか」
姉「えー? 言ったっけ?」
妹「……姉さん、意地悪ですよ」
姉「ふふー、だってもう一回言って欲しいんだもん」
妹「………しょうがないですね」
妹「なんです?」
姉「結局は、妹の気持ち次第でしょ?」
妹「……まあ、そうですね」
姉「妹に、妹友ちゃんが好きだって言われたら、私には何もできないもん」
妹「………」
姉「で、妹は、どっちなのかな?」
妹「……さっき、言ったじゃないですか」
姉「えー? 言ったっけ?」
妹「……姉さん、意地悪ですよ」
姉「ふふー、だってもう一回言って欲しいんだもん」
妹「………しょうがないですね」
69: ◆a/kVfvST9o 2013/02/03(日) 13:23:12.34 ID:m4HW4v3i0
妹「好きですよ、姉さん」
姉「……えへへっ、私も好きだよ、妹っ」ダキッ
妹「風邪、感染りますよ」
姉「妹のなら、伝染ったってへーき!」
妹「まったく、姉さんは……」
おわり
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