1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:27:04.08 ID:LzFKNaDC0
真「お疲れ様、真美」

真美「あっまこちん、おつかれちゃーん」

真「あのさ、真美って明日の午後オフだったよね?」

真美「えっうん、そだよ」

真「明日さ、近くで夏祭りがあるみたいなんだけど…よかったら一緒に行かない?」

真美「うん、いいよ→」 




2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:29:12.53 ID:LzFKNaDC0
真「よかった…あとさ、できれば…その、2人で行きたいんだけどいいかな?」

真美「うん、いいけど…なんか理由でもあんの?」

真「えーっと…なんとなく…かな?」

真美「うーん…そっか、それじゃ明日は2人で行こっか」

真「うん、それじゃ4時頃事務所近くの公園で待ち合わせでいいかな?」

真美「うん、わかった、それじゃ明日は楽しみにしてるね」

真「うん、それじゃまた明日」

真美「また明日→」タッタッタ

3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:31:09.58 ID:LzFKNaDC0
真(はあ…緊張した…でもなんとか誘えたな…明日こそは伝えよう…ボクの気持ちを…)

プルルルルル

ピッ

真『もしもし』

春香『あっもしもし真?』

真『うん、何か用?』

春香『明日近くで夏祭りあるでしょ?よかったら一緒に行かない?千早ちゃんと雪歩と美希も来るよ』

真『あーごめん、明日はどうしてもはずせない用事があるんだ』

春香『そっか…それじゃ仕方ないね』

真『折角誘ってもらったのにごめんね』

春香『ううん、それじゃまたね』

真『うん、またね』

ピッ

真(ごめん、春香…でも明日はどうしても2人じゃないとダメなんだ…)

6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:33:10.73 ID:LzFKNaDC0
双海家

真美(どどどどどうしよ…まこちんが真美と2人で夏祭り行きたいって…もしかして真美の気持ちに気付いて…そんなわけな
いよね…)

亜美「ねえ真美→」

真美「ん、何?」

亜美「明日夏祭りあんじゃん?一緒に行かない?」

真美「ごめん亜美、明日はちょっと予定があるんだ…」

亜美「そっかー、竜宮小町の皆とやよいっちとお姫ちんも一緒に来るのに…」

真美「そうなんだ、それじゃ真美の分まで楽しんできてよ!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:35:11.11 ID:LzFKNaDC0
亜美「うん!それで真美は明日どこ行くの?」

真美「うえっ!?そ、それは秘密だよ→」

亜美「ほほう、それは怪しいですなあ…さっさと吐いて楽になろうぜ?」

真美「ううー、だめなもんはだめなの!」

亜美「そ、そんな怒鳴らなくてもいいじゃん…」

真美「あっごめん…」

亜美「まあどこ行くかは知らないけど真美も楽しんできてね」

真美「うん!」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:37:12.25 ID:LzFKNaDC0
翌日

真(…30分前に来ちゃった…ちょっと早すぎたかな…)

―――――――――――――――――――――

春香「それじゃ皆そろったし行こっか」

雪歩「そうだね」

美希「真クンも来れればよかったのになあ…」

千早「用事があるなら仕方ないわよ」

真(やばっ…)サッ

―――――――――――――――――――――

真(…行ったかな、待ち合わせ時間もう少し早くしてたらやばかったな…)

10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:39:10.53 ID:LzFKNaDC0
30分後

真(…もう時間だよね…もしかして忘れてるとか…ああやっぱりボクとなんか行きたくなかったのかな…)

真美「まこちーん」タッタッタ

真「あっ真美」

真美「はあ…はあ…ごめんね、準備手間取って遅れちゃった…」

真「いや、ボクもさっき来たところだよ」

真美「そっかーよかった…」

真「あっ浴衣着てきたんだ…ボクは私服で来ちゃった…」

真美「あはは、でもその方がいつものまこちんらしいよ→」

真「そっか…それよりその…浴衣、似合ってるね」

真美「えっ!?あ、その…ありがと///」

真「それじゃ行こうか」

真美「うん!」

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:41:10.03 ID:LzFKNaDC0
繁華街

真「おおー結構賑わってるね」

真美「うん、そだね」

真「真美は何か食べたいものとかある?」

真美「んー、じゃあからあげが食べたいな!」

真「そっか、じゃあ買ってくるよ」タッタッタ

真美「あっ、ちょっとまってまこちん」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:43:10.37 ID:LzFKNaDC0
真「すいませーん、からあげ1つください」

真「ありがとうございます」

真「真美ー買ってき…あれ、どこ行ったんだろ…」キョロキョロ

真美「……」オドオド

真「あっいた、真美ー」

真美「あっまこちん…」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:45:09.71 ID:LzFKNaDC0
真「はい、からあげ買ってきたよ」

真美「……」プイッ

真「えっあの…真美?」

真美「…まってって言ったのにどんどん進んじゃうんだもん」

真「あっ…ごめん」

真美「…もういいよ、からあげありがとね」

真「うん…あっそれじゃあさ」ギュッ

真美「!?」

真「手つないでればさ、はぐれないでしょ?」ドキドキ

真美「あっうん…」ドキドキ

真「…そ、それじゃあ適当にまわろっか」ドキドキ

真美「うん…」ドキドキ

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:47:11.52 ID:LzFKNaDC0
真「……」スタスタ(会話が続かない…)

真美「……」モグモグ

真「……」スタスタ

真美「…あのさ、まこちん」

真「ん、何?」

真美「からあげ、1個食べる?」

真「えっ、いいの?」

真美「うん」

真「それじゃ貰おうかな」

真美「はい、あーん」スッ

真「…あーん」パクッ

真美「お、おいしいっしょ?」ドキドキ

真「う、うん…すごくおいしいよ」モグモグ(味なんてわかんないよ…)

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:49:12.17 ID:LzFKNaDC0
真美「あっ、まこちん…あそこで金魚すくいやってるみたいだよ」

真「それじゃボク達もやって行こうか」

真美「うん!」

真「すいません2人分で」

真「ありがとうございます…はい、真美」スッ

真美「ありがと」

17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:51:09.88 ID:LzFKNaDC0
真「…よしっとれた」ヒョイッ

真美「…あっ、破れちゃった」

真「もう1回やる?」

真美「ううん、もういいよ」

真「そっか、それじゃはい、これ」スッ

真美「えっでもそれまこちんが取ったやつじゃ…」

真「真美が持っててくれないかな?」

真美「うん…その、ありがとね」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:53:11.18 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――

亜美「あっみんな、あそこで金魚すくいやってるよ、亜美達もやってこーよ!」

伊織「はあ?金魚すくいなんて子供のすることでしょ」

やよい「うっうー!私はやりたいかなーって」

亜美「それにいおりんもまだ子供じゃん」

伊織「なっ!?…まあやよいがやりたいっていうなら私も…」

あずさ「あらあら~、それじゃ皆でやりましょ」

律子「はあ、折角のオフだってのに休めやしない…」

貴音「…そういえば真美が亜美と一緒にこなかったのは意外でしたね」

律子「そうよね、絶対来ると思ってたんだけど…」

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:55:12.36 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――

真(んっあそこの集団って…亜美達じゃないか!?やばいやばい!)アタフタ

真美「まこちん?どうかしたの?」

真「真美!とりあえずこっちきて」ギュッ

真美「えっ!?何?」ビクッ

真「すいません、金魚はやっぱ水槽に戻しておいてくださーい」ダッ

真美「ちょ、ちょっとまこちん!?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:57:12.21 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――

亜美「すいません6人分くださーい」

亜美「はい、みんな」スッ

やよい「ありがとう、亜美」

あずさ「ありがとう亜美ちゃん」

律子「私は別によかったのに…」

伊織「にひひっ、たまにはやってみるのもいいんじゃないかしら」

貴音「そうですよ、律子」(あれは…真美と真?……なるほど、そういうことですか…頑張ってください、真美)

律子「そうね、たまにはいいかもしれないわね」

亜美「よーし、亜美が全部取ってやるかんね」

伊織「それは無理でしょ…」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 19:59:09.91 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――

真「はあ…はあ…」(ばれてない…よね?)

真美「はあ…はあ…急にどうしたのまこちん?」

真「いや、さっき亜美達がいてさ…思わず逃げちゃったんだけど」

真美「えっそうだったんだ…真美、亜美には用事あるって言っちゃってたから…」

真「そうだったんだ…」(ボクとの約束を優先してくれたのか…嬉しいな)

真美「そ、それじゃ今度は向こうの方行ってみようよ」

真「うん、そうだね」

22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:01:13.76 ID:LzFKNaDC0
真美「あっまこちん、かき氷食べようよ!」

真「うん!それじゃ何味にしよっかな」

真美「真美はメロン味にする→」

真「それじゃボクはレモン味にしようかな」

真「すいませんメロン味とレモン味1つずつください」

真「ありがとうございます」

真美「あっまこちん、真美の分のお金払うよ」

真「いやいいよ、ここはボクが出すからさ」

真美「でも…」

真「ほら気にしないで、早く食べようよ」

真美「うん…ありがと、まこちん」

真「どういたしまして、それじゃいただきます」パクパク

真美「いただきまーす」パクパク

23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:03:10.34 ID:LzFKNaDC0
真「あっ結構おいしいね」パクパク

真美「うん…ーっ」キーン

真「あはは、かき氷食べてるとたまに頭痛くなるよね」

真美「うん…あっまこちんのベロ黄色くなってる」

真「えっ!?あ、でも真美も緑色になってるよ」

真美「うぇ!?は、恥ずかしいからあんま見ないでよ///」

真「あはは、ごめんごめん…あっ真美のやつ1口もらっていいかな?」

真美「あっうん、いいよ」スッ

真「おっメロン味も結構いけるね」(そういえば意識してなかったけど…これって間接キスになるのかな…?)

真美「それじゃまこちんのやつ1口もらっていい?」

真「あっうん、どうぞ」スッ

真美「ありがと、それじゃ…」パクッ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:05:09.98 ID:LzFKNaDC0
真「…ねえ、真美、これって間接キスになるのかな?」

真美「え!?きゅ、急に何いってんのまこちん///」

真「あはは、ちょっと気になってさ…」ドキドキ

真美「も、もう…意識しないようにしてたのに…」ドキドキ

真「……」ドキドキ(…余計なこと言わなきゃよかった)

真美「……」ドキドキ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:07:10.71 ID:LzFKNaDC0
真「そ、それじゃ次はどうしよっか…」

真美「えっと…まこちんが決めていいよ」

真「うん、わかった…あっじゃあ射的やってこうか」

真美「うん!」

真「すいません2人分でお願いします」

真「よし、それじゃ…あのぬいぐるみでいいかな…」スチャッ

真「……」パンッ

真(…はずした)ズーン

28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:09:17.58 ID:LzFKNaDC0
真美「…まこちんあれが欲しいの?」

真「えっ、あ…うん」

真美「それじゃ真美もあれ狙ってみるね」スチャッ

真美「……」パンッ

真「おおっすごい!」

真美「やった→、あ、はい…これ、まこちんにあげるね」

真「えっいいの?ありがと」

真美「えへへ」ニコッ

真「っ!?」ドキッ(…今の笑顔は反則だろ真美)

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:11:11.15 ID:LzFKNaDC0
真美「それじゃ次はどうしよっか」

真「んーそうだな…そろそろいい時間だしなんか食べながらぶらぶらしてよっか」

真美「うん、そだね…あっじゃあ真美焼きそばが食べたい!」

真「じゃあ焼きそば買いに行こうか」

真美「うん!」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:13:12.33 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――――

春香「ねえ、次は何する?」

雪歩「うーん、美希ちゃんは何かしたい?」

美希「あっ美希おにぎりが食べたいの!」

千早「さっき食べてたじゃない…」

春香「それじゃ次は…」(あれ、あそこで焼きそば買ってるのって…真美と真?)

雪歩「どうかしたの?春香ちゃん」

春香「あっううん、何でもないよ、それより次は向こう側行ってみない?」

美希「あっそれ賛成なのー」

春香(そういうことだったんだ…がんばってね、真)

31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:15:11.32 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――――――

真「屋台の焼きそばってなんかおいしく感じるよね」

真美「そだね、なんでなのかな…」

真「うーん…真美と一緒に食べてるからとか?」

真美「えっ!?何言ってんのまこちん///」

真「あはは、でもボクはそう思ったんだよ」

真美「もう…急にそういうこと言わないでよ…恥ずかしいじゃん」ドキドキ

真「ごめんごめん、それじゃ次はどうしよっか」

真美「うーん…あっそれじゃくじ引きしない?」

真「うん、わかった、それじゃくじ引きしよっか」

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:17:11.74 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――

真「…まさか残念賞すらなしとはね」

真美「…まあ仕方ないっしょ、でも全部はずれるなんてついてないよね」

真「はあ…まあ折角の祭りなんだしいつまでも落ち込んでたらもったいないよね」

真美「うん、あっじゃありんご飴食べよ→よ」

真「あっそうだね、それじゃボクはぶどう飴にしようかな」

真美「うん、それじゃ真美買ってくるね→」

真「あっ真美、ボクが買ってくるよ」

真美「いいよ、だってさっきまで全部まこちんが払ってくれたじゃん…飴くらいは真美が買ってくるよ」

真「うーん、そっか…それじゃお願いするね」

真美「うん!じゃあ買ってくるね」タッタッタ

真美「すいませーん、りんご飴とぶどう飴くださーい」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:19:14.29 ID:LzFKNaDC0
真美「まこちーん、買ってきたよ」

真「ありがと真美、それじゃ食べよっか」

真美「やっぱりんご飴はおいしいなー」 ペロ

真「ぶどう飴も結構おいしいよ」 ペロ

真美「…まこちん、ちょっと交換しない?」ドキドキ

真「えっ!?あ、うん…いいけど」ドキドキ

真美「ありがと…」ドキドキ

真(…さっきまで真美が舐めてたんだよね、この飴…いいのか、これ)ゴクリッ

真美「……」ペロッ

真(あっ…ボクの飴を真美が舐めてる…ってなんでボクはこんな意識してるんだ…別にやましいことは何もないじゃないか)

真美「…///」 ペロ

真「……」 ペロ

38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:21:11.05 ID:LzFKNaDC0
真美「…ありがと、まこちん」スッ

真「あっもういいの?」 ペロ

真美「うん///…その、おいしかったよ」

真「そっか、よかった…真美のやつもおいしかったよ」

真美「そ、そっか///」

真「…あ、ちょっとボク、トイレに行ってくるね」

真美「あっうん…」

真「それじゃそこらへんで待っててもらっていいかな?」

真美「うん、わかった」

真「なるべく早く戻るね、それじゃ」タッタッタ

真美(…まこちんと間接キスしちゃった…かき氷の時よりもまこちんの味がしたよ///)

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:23:14.52 ID:LzFKNaDC0
DQN1「あれ、あの子可愛くね?」

DQN2「おっなんか1人みたいじゃん」

DQN1「ねえ、君」

真美「えっ!?な、何?」

DQN2「ちょっと俺らと一緒に遊ばない?」

真美「あっ、その…待ってる人がいるんで」

DQN1「いいじゃんいいじゃん、俺らと遊んだ方が楽しいと思うよ?」

真美「えっ、あ…その…」(助けて…まこちん…)

41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:25:11.45 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――――

真「ふう…思ったより混んでてちょっと長くなっちゃったな」

真美「や、やだ!離して」

DQN1「いいからこいって、俺らと遊ぼうぜ?」ガシッ

真「あの、すみません」

DQN2「あ?なんだてめえ」

真「その子、ボクのなんで離してもらえませんか?」

DQN1「えっもしかして彼氏?うわーまじかよ」

DQN2「でもごめんね?俺ら今日はこの子と遊ぶって決めちゃったからさ」

42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:27:11.45 ID:LzFKNaDC0
真「…いつまでも汚い手で真美に触ってるなよ」ドゴッ

DQN1「痛っ、てめえ何しやがる!」

バキッドガッグシャッ

DQN1「すいませんっした」ボロッ

DQN2「お、俺は先にずら狩るぜ!」ダッ

DQN1「あっ待てよおい!」ダッ

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:29:13.45 ID:LzFKNaDC0
真「真美、大丈夫?」

真美「あっ…うん」ガタガタ

真(…震えてるじゃないか…くそっもう少し人が多いところで待たせるべきだった…)

真「…真美」ギュッ

真美「あっ…まこちん…」

真「ごめん、遅くなって…怖い思いさせちゃって…」

真美「ううん…あのね、真美、そんな怖くなかったよ?」

真「えっ?」

真美「だってまこちんが必ず助けに来てくれるって信じてたもん」

真「そっか…ありがとう、真美」

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:31:12.76 ID:LzFKNaDC0
真美「うん…それと…さっき、ボクのって///」

真「えっ!?ああ、そ、それは…まあ深い意味はないから気にしないでよ」

真美「そ、そっか…」シュンッ

真(あれ、落ち込んじゃった…)

真「そ、それじゃ気を取り直して次はどこ行こっか?」

真美「あっじゃあ綿菓子が食べたいな!」

真「わかった、それじゃ買いに行こっか」

46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:33:13.17 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――――

亜美「ねえねえ、亜美、綿菓子が食べたいな→」

あずさ「あらあら~それじゃ私が買ってきてあげるわね」

伊織「待ちなさいあずさ、あんたが1人で行ったら絶対帰ってこれないでしょ」

律子「亜美、食べたいなら自分で買ってきなさい」

亜美「はーい…」

貴音「…お待ちください、亜美…綿菓子よりもかき氷を皆で食しませんか?」

やよい「あっそれいいですね!私も賛成です!」

亜美「うん!亜美もそれでいいよ!それじゃかき氷屋へレッツらゴ→」タッタッタ

律子「待ちなさい亜美、走ったら危ないでしょ」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:35:12.41 ID:LzFKNaDC0
あずさ「…ねえ、貴音ちゃん、亜美ちゃんに綿菓子を買いに行かせなかったのには理由があるんでしょう?」

貴音「ふふっ、さて、どうでしょうか」

亜美「あずさお姉ちゃんとお姫ちんも早く→」

あずさ「ごめんなさい、今行くわね~」

貴音(真美…ちゃんと伝えられると良いですね…)

48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:37:12.79 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――――――

真「綿菓子もおいしいね」

真美「うん、でもそろそろお腹いっぱいになってきたね…」

真「そうだね…次はどうしよっか?」

真美「うーん…どうしよっか」

ワイワイガヤガヤ

真「あれ、向こうの方で何かやってるのかな?」

真美「ちょっと行ってみようよ」

真「うん、そうだね」

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:39:12.89 ID:LzFKNaDC0
響『はいさーい!自分、我那覇響って言うんだ!まだあまり売れてないけど今日は集まってくれてありがとな!』

真「あれって…響?」

真美「今日はミニライブやるって言ってたけどここだったんだね」

真「そうみたいだね、折角だし聞いていこうか」

真美「うん!」

響『それじゃさっそく行くぞー、曲はBrand New Day!だ』

真「おっあれって響の新曲だよね?」

真美「うん、たしかそうだったと思うよ→」

響『いつだあって微笑んで~歩きだせるな、か、ま、となら~』

51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:41:12.10 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――――――――

春香「あれ?あれって響ちゃんじゃない?」

美希「あっほんとなの!今日ここでライブだったみたいだね」

雪歩「ちょっと聞いていこうか?」

千早「ええ、そうね」

響『進め!負けない~ここから~はじ、ま、る~』

春香(…あれ、真美と真も見にきてるんだ…ちょっと離れとかないとだよね…)

春香「ねえ皆、もうちょっと近くで見ない?」

美希「うん!いいよ!」

雪歩「あまり男の人がいない場所ならいいよ」

千早「それじゃあそこらへんにしましょうか、ちょうど女の人の集団もいるみたいだし」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:43:12.63 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――――――――

亜美「あっ皆、あそこにいるのってひびきんじゃない?」

伊織「あら、そうみたいね」

やよい「みんなでちょっと聞いていきませんかー?」

律子「ええ、そうね…そういえば今日の午後って響以外オフだったのよね」

あずさ「あらあら~それじゃライブが終わったら響ちゃんも誘ってあげましょうか~」

貴音「ええ、そうですね」

春香「あれっそこにいるのって…」

亜美「あっはるるん!はるるん達も来てたんだね」

美希「でこちゃん達も来てたんだ」

伊織「でこちゃんゆーな!まあ暇だったからきただけよ…」

律子「これで事務所の皆が大体揃ったわね…まさか皆考えてることが同じだったなんて」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:45:10.67 ID:LzFKNaDC0
千早「…真美と真も来れればよかったわよね」

やよい「そうですね…でも用事があるなら仕方がないのかなーって」

雪歩「うん、そうだよね…そういえばもう少ししたら花火が上がるんじゃなかったっけ?」

あずさ「あらそうなの~それじゃ皆で見ていきましょうか」

貴音「ふふっそれはよき考えですね」

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:47:12.47 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――――――――――

響『今、始まる、It's a Brand New Day!イェー』

響『皆ー今日は自分のライブに来てくれてありがとなー』

真「…無事終わったみたいだね、それじゃ次はどうしよっか?」

真美「うーん…あっそういえばそろそろ花火が上がるんじゃなかったっけ?」

真「えっほんとに!それじゃ見ていこうか…どこかいい場所は…あそこの高台とかよさそうだね」

真美「うん!じゃあ早く行こーよ」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:49:18.69 ID:LzFKNaDC0
真「うん、そうだね…あっそうだ」ギュッ

真美「!?」ドキッ

真「その、1回やってみたかったんだよね…恋人つなぎ…」ドキドキ

真美「う、うん…」ドキドキ

真「その、いやだったらやめるから…」

真美「ううん、いやじゃないよ…」ドキドキ

真「そっか…それじゃ行こうか」ドキドキ

真美「うん///」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:51:13.66 ID:LzFKNaDC0
―――――――――――――――――――――――

響「はあ、疲れたぞ…」

春香「響ちゃーん」タッタッタ

響「あれ、春香、それに皆も」

亜美「ひびきん、亜美達と一緒に花火見てこうよ!」

美希「響のライブすごくかっこよかったの!」

響「皆見にきてくれたのか、ありがとな!」

律子「たまたまこの祭りに皆来ていただけなんだけどね…」

響「あはは、それでも嬉しいぞ!…あれ、そういえば真と真美はどうしたんだ?」

千早「真と真美なら用事があって今日は来てないわよ」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:53:10.32 ID:LzFKNaDC0
響「おかしいなー、たしかステージの上にいた時2人でいるとこ見えた気がしたんだけどな…」

春香「!?た、たぶん気のせいじゃないかな?うん!」

貴音「響、今日は2人とも来てはいないので勘違いだと思いますよ」

響「そうかー?まあ2人がそういうならそうなんだろうな!」

春香(単純で助かった…)

伊織「それじゃそろそろ花火が上がるみたいだし向こうの方で見ましょ」

やよい「うっうー!すごく楽しみですー」

雪歩「ふふっ、そうだね」

60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:55:16.05 ID:LzFKNaDC0
――――――――――――――――――――――――

真「…ねえ、真美」

真美「何?まこちん」

真「今日さ…一緒に来てくれてありがとね」

真美「ううん…真美もすごく楽しかったから…誘ってくれてありがとね」

真「ううん…あっそろそろ着くよ」

真美「うん…」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:57:10.89 ID:LzFKNaDC0
ヒュ~~~~~~ドンッ!

真「あっ花火上がり始めたね」

真美「うん、そだね」

真「……」

真美「……」

真(…言わないと…ボクの気持ちを…でも、怖い…もし振られてしまったら…もう2人でこうやって一緒にいられなくなるん
だよね…そんなの、いやだ…でも…伝えないと何も変わらない…何のために今日2人できたんだよ、ボクは…)

真美「花火…綺麗だね」

真「うん…そうだね…」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 20:59:11.22 ID:LzFKNaDC0
真(…よし)

真「…でも、真美の方が綺麗だよ」

真美「えっ!?」ドキッ

真「真美…聞いて欲しいことがあるんだ」

真美「あっ…うん///」

真「…好きだ…真美のことが…好きなんだ…1人の女の子として…」

真美「…え?」

真「ずっと…好きだった…いつも一緒にいる亜美に嫉妬するくらい…真美のことが好きなんだ」

真美「……」ポロポロ

真「あっ真美!?…ごめん…そりゃいやだよね…おかしいってことくらいわかってたんだ…」

真(…覚悟はしてたはずなのになあ…はは…ほんとに悲しい時って涙も出ないのか…)

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:01:14.93 ID:LzFKNaDC0
真美「…ぐすっ…ち、違うの…まこちん…」ポロポロ

真「え?」

真美「真美も…ぐすっ…真美もね…ずっとまこちんのこと…好きだったの」

真「ほ、ほんとに?」

真美「うん…ぐすっ…真美も…女の子同士なのにおかしいって思ってたんだ…でも…まこちんのことがいつも頭から離れなく
て…それで…」

真「…真美」スッ

真美「っ!?」

真「…ん」

…いつの間にかボクは真美にキスをしていた…体が勝手に動いたのか、それとも真美もボクと同じ気持ちだったことが嬉しか
ったのかはわからない…それでも1つだけわかったことがある…ボクはこの少女のことがどうしようもなく好きだったという
ことだ…

65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:03:09.99 ID:LzFKNaDC0
真「…真美」

真美「まこちん…」

真「ありがとう…ボクの気持ちを受け入れてくれて」

真美「ううん…真美も嬉しいよ…やっと…恋人同士になれたね」

真「うん…まだ実感が沸かないけど…やっと恋人同士になれたんだね」

真美「うん…ねえ、まこちん…もう1回…キスして?」

真「……」スッ

真美「…ん」

真「……」

真美「…ありがと」

67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:05:13.30 ID:LzFKNaDC0
真「…また、一緒に来ようか…来年も、再来年も…ずっと、真美とこうやって過ごしたいんだ」

真美「うん…真美も…ずっと、まこちんと一緒にいたい!」

真「…真美」ギュウ

真美「あっ…」

真「…もう絶対に離さないよ…やっと…見つけた…ボクのお姫様」

真美「うん…絶対に離さないでね…王子様」

真「あはは…本当は王子様ってあまり好きじゃないんだけどな…でも、真美の王子様にならなってもいいかな」

真美「ありがと…それに真美だってお姫様って感じじゃないよ…」

真「…そんなことないさ…真美はボクにとって…最高のお姫様だよ」

真美「も、もう…そんな恥ずかしいこと言わないでよ///」

68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:07:11.81 ID:LzFKNaDC0
真「ごめん、でもさ…知っておいて欲しかったんだ…ボクは真美のことがこんなにも好きだってことを」

真美「ま、真美だって…まこちんのこと大好きだもん」

真「あはは、ありがとう、真美…花火、綺麗だよね」

真美「うん…こんな日に恋人同士になれるなんてさ、真美達ツいてるよね」

真「そうだね…まるで花火がボク達を祝福してくれてるみたいだよね」

真美「うん…」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:09:14.47 ID:LzFKNaDC0
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やよい「うっうー!花火すごく綺麗ですー」

亜美「そうだねやよいっち!あっあの花火はるるんに似てる→」

春香「もう、何言ってるの亜美、ぜんぜん似てないよー」

伊織「にひひっそうかしら、私は結構似てると思ったけど」

春香「もう伊織まで~」

美希「あっあの花火おにぎりの形してたの!」

あずさ「あらあら~おいしいそうな花火ねえ」

千早「あの、あずささん…花火は食べられないと思いますよ」

貴音「ふふっ、千早、それは比喩表現と言うものですよ」

72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:11:12.61 ID:LzFKNaDC0
雪歩「律子さん、飲み物買ってきたんですけど何か飲みますか?」

律子「あらありがと雪歩、それじゃコーヒーを頂くわね」

雪歩「響ちゃんもどうぞ」

響「おっありがとな雪歩!それじゃ自分もコーヒーにするぞ!」

亜美「ひびきんにコーヒーは早いっしょ→」

響「なっなんだと亜美ー!自分だってコーヒーくらい飲めるんだぞ!」

73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:13:15.31 ID:LzFKNaDC0
貴音「春香、少し良いですか?」

春香「あっはい」

貴音「…春香は真美と真の気持ちに気付いているのでしょう?」

春香「えっ!?は、はい…もしかして貴音さんも?」

貴音「はい、それに今日祭りに来ていました」

春香「あっ貴音さんも見たんですね…2人ともちゃんと気持ちを伝えられたんですかね?」

貴音「ふふっ、あの高台をご覧ください」

春香「あっ…よかったね、真、真美」

貴音「このことは皆には秘密にしておきましょう」

春香「そうですね…いつか2人が話してくれるのを待ちましょうか」

亜美「あっはるるーん、お姫ちーん、何してんの?」

春香「あっごめんね、今いくよー」

貴音「…真、真美、その恋路は険しいと思いますが…どうかご幸せに」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:15:14.03 ID:LzFKNaDC0
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真美「ねえ、まこちんはなんで真美のこと好きになってくれたの?」

真「うーん…気が付いたら好きになってた…じゃだめかな?」

真美「ううん、真美も同じだからそれでいいと思うよ」

真「そっか…もしかしたらボク達はさ、初めて会った時からこうなる運命だったのかもしれないね」

真美「うん…今なら真美もそう思えるよ」

真「…花火、もう終わったみたいだね」

真美「うん…今日は色々なことがありすぎてちょっと混乱しちゃったよ…」

真「あはは、ボクもだよ…でもさ、ボクは今日ここにこれてよかったと思ってるよ」

真美「うん…」

真「それじゃ、帰ろっか」

75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:17:15.03 ID:LzFKNaDC0
真美「うん…ねえ、まこちん…最後にお願いがあるんだけど…」

真「ん、何?」

真美「真美のことギュッって抱きしめて…それで…  のキス、して欲しいんだ」

真「うん、わかった」ギュッ

真美「んっ…ちゅ っ… ちゅ」

真「ちゅ っ…ん …ぷはっ」

真美「はあ…はあ…ありがと、まこちん…続きはさ…また後で…ね?」

真「うん…それとさ、真美…その、言いにくいんだけど…胸のところ、はだけてるよ」ドキドキ

真美「えっ!?」バッ

真「あはは、ごめん」

真美「ううん…まこちんになら…見られてもいいよ///」

真「なっ!?…まったく、そういうことは気軽に言っちゃだめだよ?」ドキドキ

真美「うん…でも、まこちん以外にこんなこと言わないよ」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/07/13(金) 21:19:11.79 ID:LzFKNaDC0
真「そっか、でもそういうことはさ…真美がもう少し大人になったら…ね?」

真美「うん…でも、まこちんが我慢できなくなったらいつでもいいからね?」

真「っ!?…うん、その時は覚悟しておいてね?」

真美「うん…その代わり、優しくしてね///」

真「もちろんだよ…それじゃ帰ろっか」

真美「うん…ねえ、まこちん」

真「ん、何?」

真美「真美のこと、好きになってくれてありがと」

真「ううん、ボクの方こそありがとう…こんなボクのことを好きになってくれて」

帰り道、ボクと真美は自然と手をつないでいた…ほとんど会話はなかったがボクは真美から伝わってくるぬくもりを感じなが
ら今日のことを思い返していた…まだ実感は沸かないがボクの初恋は無事実ったようだ…そしてボクにとって初めての彼女の
横顔を見ながらボクはこう言った…また来年も一緒に夏祭りに行こう…と

END

引用元: 真「真美と夏祭りに行こう」