1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:32:29.13 ID:dV990vVc0
P「ただいまー、と」

美希「ただいまなのー」

P「あっついなー…あ、適当に荷物置いといてくれな」

美希「はーい。苺ババロア、冷蔵庫に仕舞っておくね」

P「おー、頼むわ。遅いしさっさと飯も喰っちゃおう」

美希「うん!すぐ作っちゃうから、ちょっと待ってて」ガチャ

美希「…なのぉ!?」ムワッ

P「んあ?どうした、美希?」

美希「は、ハニー…冷蔵庫の中の物、ダメになってるの…」

P「なんだと…」


※この美希は覚醒しています。本編から数年が経過しております。




3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:35:39.76 ID:dV990vVc0
P「生物全部痛んでるな…」

美希「冷凍庫も全部溶けてるの…」

P「ウソぉ!?せっかく梨味買い溜めしといたのに!」

美希「ハニー買い込み過ぎなの。冷凍庫半分埋まってるよ?」

P「去年は早々に生産中止してたからなぁ。今年は先手を取ってみた」

美希「お腹壊さない?」

P「ペースは守ってるから大丈夫だ」

美希「たぷたぷしてる袋は新鮮なの…」プニプニ

P「中身は全然新鮮じゃないけどな」

4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:38:36.75 ID:dV990vVc0
P「開けっ放しだった…てことは?」

美希「ちゃんと引っかかった感じしたから、それは無いと思うの」

P「ってことは冷蔵庫自体がダメになってるのか…?」

美希「いつ頃までは大丈夫だったの?」

P「今朝美希が来たときまでは大丈夫だった覚えが…」

美希「せっかくの準備が台無しなの…」

P「とりあえずサポセン連絡してみるか」ピ

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:41:37.01 ID:dV990vVc0
P「…御丁寧に止めを刺されましたとさ」ピ

美希「なんてこったいなの…」

P「仕方ない…明日買いに行くか。流石に冷蔵庫無いのは不便すぎるし」

美希「明日がオフで助かったね」

P「まぁ、だからこそ美希が家に来てるわけだが」

美希「予定も決まったし、ちょうどいいの」

P「ふむ…なら、美希」

P「明日、待ち合わせしようか?」

美希「!」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:44:43.53 ID:dV990vVc0
【9:35 駅前西口広場】

美希「ハニーとデート♪ハニーとデート♪」

美希「久々なの~」

美希「…帽子と眼鏡はちゃんと用意してきたし。あんまり目立つ服じゃないし」

美希「これなら少しは大丈夫…かな?」

美希(ちょっと早く来ちゃったけど…これなら、ハニーよりも先に来てるよね?)

美希(今日はミキが、ハニーが待ってるところをパパラッチなの!)ササッ

美希「ハニー、早く来ないかな」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:47:37.02 ID:dV990vVc0
美希「んー…」キョロキョロ

美希「あ」トテトテ

<証明写真撮影機>

美希「」サッサッ

美希「…あはっ☆」ニパッ

美希「今日もバッチリ、かな?」

美希(これで準備万全なの。いつでも来い、なの!)

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:50:35.89 ID:dV990vVc0
【9:42】

美希(ハニーはどんな風にミキを待ってるのかな)ウズウズ


【10:02】

美希(それにしても…今日も暑いのー…)グデー


【10:32】

美希(おかしいの…もう来ててもいい時間なのに…)


【10:49】

美希「はにぃ…」キョロキョロ

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:53:37.24 ID:dV990vVc0
【11:00】

P「美希!」

美希「あ…ハニー!」ホッ

P「ちょっとだけ用事片付けてた」

美希「もー、遅いよ!女の子を待たせちゃダメなの!」

P「…ごめん、待たせちゃったみたいだな」

美希「あ…ううん。そんなに待ってないよ?ハニーも、時間ぴったりだし」

P「…そっか。あ、これこの前買ったやつだな」

美希「うん。丁度いいし、使ってみようかなって」

美希「ハニーの服も、この前見てたやつだね」

P「スーツばっかりだと着る機会ないしな。ま、丁度いいかと思って」

美希「お互いおろしたてだね」

14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:56:41.63 ID:dV990vVc0
美希「電車で行くの?」

P「行くのは都心だし買う物はでかいし。車は不便かな、と」

美希「車ばっかりだったから久々なの」

P「乗り方わかるか?」

美希「流石にバカにし過ぎなの!」

P「ごめんごめん。冗談だって」

美希「ハニーの冗談は、時々冗談に聞こえないの」

P「ほれ、面白いもん見せてやるから許せ」

美希「え、なになに?」

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 21:59:39.11 ID:dV990vVc0
P「題して『あふぅの待ち惚け』だ」

美希「えっ」

P「ほらこれ。よく写ってるだろ?」

美希「」

P「これが2枚目で―…あ、これさっき撮ったやつな」

美希「」

P「見事な百面相だろ?」

美希「…いつから、見てたの?」

P「『ハニーとデート♪』てウキウキしながら来た所くらいから?」

美希「最初からなの!居たなら教えてよー!」

P「いや、見てたら面白くてつい」

美希「むー」ブスー

19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:02:55.22 ID:dV990vVc0
美希「またハニーが先だったの…」

P「そういうのって気にするもんか?」

美希「先に来てるハニーが言う事じゃないと思うな」

P「それもそうか」

美希「次はミキがハニーをパパラッチなの!」

P「そういう趣旨だっけ?」

美希「細かい事は気にしちゃダメなの」

P「暑い中待たせて悪かったな。…あと、待っててくれて、ありがとう」グリグリ

美希「…ん」

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:07:36.40 ID:dV990vVc0
【電車内】

<プシュー
P「涼しー…」

美希「ちょっと寒いかも…」

P「ほれ、これ羽織っとけ」ファサ

美希「ハニーは?」

P「俺は大丈夫だよ」

美希「なら、もうちょっとこっち詰めて」

P「狭くないか?」

美希「へっちゃらなの」

P「んじゃ、お言葉に甘えて」ギュ

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:12:47.72 ID:dV990vVc0
美希「どれくらいで着くの?」

P「1時間くらいかな?」

美希「ちょうどお昼くらいになるね」

P「んじゃ、飯食ってから探そうか。何か食べたいものある?」

美希「えっとねー…揚げ物!」

P「良いけど、なんでまた」

美希「今朝の料理番組で揚げ物やってたから?」

P「なるほどなぁ。じゃ、そうするか」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:17:36.04 ID:dV990vVc0

美希「ほ…あ、星井美『き』!」

P「自分の名前はすぐ出るだろ。…菊地まこ『と』」

美希「意外に出ないよ?えーっと…TOP×TO『ぷ』」

P「んー…プロジェクトフェアリ『い』」

美希「あはっ☆ なら、インフェル『の』!」

P「の…の…うーん…?」

<御乗車アリガトウゴザイマスー
美希「あ、着いたの」

P「ぐはっ」

美希「はい、ハニーの負け~」

P「くっそ!帰りにリベンジな」

美希「ふふん、おととい来やがれなの」フフリ

26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:22:43.03 ID:dV990vVc0
【都内某所 駅前広場】

美希「でっかい広告なのー」

P「ほれ、上ばっかり見てるとはぐれるぞ」キュ

美希「おっきい電気屋さん、たくさんあるんだね」キュ

P「そんだけ激戦区ってことなんだろうな。扱ってる物も微妙に違うらしいぞ」

美希「ねね、ハニー!終わったらプリクラ撮ろ?」

P「そのためにもまずはさっさと用事を済ませないとな」

美希「お腹すいたの―…」グゥ

P「上で喰えるからもうちょい我慢しろ」

30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:27:35.91 ID:dV990vVc0
【大型家電量販店 7F レストランフロア】

美希「串揚げ…?」

P「美希は食べるの初めてか?」

美希「うん。初体験なの」

P「まあ、あんまり女子高生には馴染みがないかもなぁ」


<イラッシャイマセー

美希「あ、油。ここで揚げるの?」

P「みたいだな。とりあえず適当に頼もうか」

美希「やたっ」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:32:44.46 ID:dV990vVc0
P「んー…」ジュー

美希「おぉ…」ジュー

P「お、それもういいぞ」

美希「あ、はいなの」

P「で、お好みでソースとか薬味とかつけて食べるんだ」

美希「いただきまーす。…わ、熱っ」

P「揚げたてだからやけどには注意な。っとと」

P「ほれ、これなら大丈夫だ。あーん」ヒョイ

美希「あーん」パク

美希「…♪」パァ

P「お気に召したようでなにより」

35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:37:49.47 ID:dV990vVc0
美希「美味しいの!小さいから種類も楽しめるね!」

P「真っ昼間から串揚げとか、あんまりトップアイドルとは結びつかんなぁ」

美希「そのトップはミキだから、問題ないって思うな」

P「そっか。しかし…」

美希「なぁに?」

P「この前は牛丼で、その前はラーメンで、この前はうどんか…華やかさに欠けるな」

美希「その前はパスタで、そのまた前は中華料理だったよね?」

P「正解。しっかり覚えてるもんだなぁ」

美希「ハニーと一緒なら何でも美味しいの!だからミキにはどれも御馳走だよ?」

P「…そっか。にしてもビール飲みたい」

美希「流石にお酒は我慢してほしいの」

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:42:35.94 ID:dV990vVc0
美希「あふぅ…御馳走さまなの」

P「腹ン中がパンパンだぜ」

美希「ちょっと食べすぎたかも…」ケプ

P「明日はレッスン頑張らないとな」

美希「ハニーもね。一緒に踊るの!」

P「善処する」

美希「それじゃ、ミッション開始なのー」

P「せっかくだしいろいろ見てみるか。一番下まで戻るぞ」

39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:47:38.49 ID:dV990vVc0
【B2F 生活雑貨】

美希「…ここ、電気屋さんだよね?」

P「そうだけど?」

美希「電気屋さんなのにお酒とか服とか取り扱ってるのはおかしいの!」

P「まぁ、それは俺も思うな」

美希「なんか色々中途半端だし…これなら、ちゃんとした所行った方がいいかも」

P「専門店と比べてもな…。利益上げたりポイント貯め易くする為とかは聞くけど」

美希「へー、そうなんだ」

P「あんまり難しく考えずに、あるからラッキー程度に思っとけばいいさ」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:52:36.07 ID:dV990vVc0
【大型家電量販店 B1F 書店】

P「書店もあるのか」

美希「ハニー!ミキの写真集だよ!」

P「こういう所でも取り扱って貰えてるのはありがたいな」

美希「ミキもそろそろ新しい写真集出そうかな?」

P「そういやアイドル総選挙とかやってたよな…丁度いいし、考えてみるか」

美希「ハニーはどんな写真集がいいと思う?」

P「いろんなシチュで恋人を待つ女の子…てのはどうだ?」

美希「…さっきにミキの事だよね?」

P「あの写真は断じて使わんけどな!」

美希「ハニーと一緒の秘密、また増えたの」

43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:57:36.40 ID:dV990vVc0
【B1F 健康家電】

P「あぁあぁぁ~…」ゴトゴト

美希「なのぉおぉぉおぉ~…」ゴトゴト

P「電気屋の醍醐味だよな…これは」ゴトゴト

美希「…あ、終わっちゃったの」プスン

P「まぁ15分じゃこんなもんだよな」

美希「ねね!事務所にこれ置いたら、きっと疲れすっごく取れると思うな!」

P「社長に相談してみるか」

美希「購入検討のためにもう一回なの」

P「迷惑になるし目立つからやめなさい」グイー

美希「あぅ」ズルズル

44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 22:59:53.45 ID:dV990vVc0
【1F 携帯電話・スマートフォン】

P「スマホかぁ…どうにもイマイチ」

美希「ハニーはまだガラケーなんだよね?」

P「タッチパネル式とかどうも苦手でな」

美希「ボタンがついてるスマホとかもあるんだよ?変えてみたらいいのに」

P「んじゃ、売り込んでみてくれ。スマホ変更によるメリットは何かありますか?」

美希「えっと…恋人との楽しいひと時を、高速通信と大容量でお手伝いいたします!」

P「成る程、それは魅力的だ」

美希「他にも多数の機能を搭載しておりますので、この機会にご検討下さい」

47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:02:53.73 ID:dV990vVc0
【2F 液晶テレビ】

P「大型液晶が並んでるのは壮観だな」

美希「あ、ハニーみっけ」

P「え!?映ってたのか」

美希「これ明らかに狙ってるの」

P「俺を映して何になるんだ…」ズーン

美希「んー…」スチャ

P「どうした?」

美希「飛び出てこないの…」

P「慣れてないと見辛いのかもな」

美希「やっぱり実物が一番なの!ハニー♪」ギュー

P「はいはい。俺もだよ」グリグリ

49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:07:38.70 ID:dV990vVc0
【2F オーディオ機器】

美希「CDやメモリーカードが無い時も、簡単接続でお気に入りの音楽がお楽しみいただけます」

P「そういう利点もあったか」

美希「あ、Day of the futureなの」

P「デモ用のCDてどういう基準で選んでるんだろうな」

美希「CDラジカセもまだ現役なんだね」

P「まだまだ用途はあるだろうしな」

美希「…ね、ハニー。あれ、いつ戻ってくるの?」

P「…来週の月曜日には事務所に届くはずだ」

美希「それなら、帰ってきた後のレッスンはあそこでやるの!」

P「んじゃ、諸々の調整済ませますかね」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:12:54.74 ID:dV990vVc0
【3F 電子辞書】

P「うお、今の電子辞書ってこんな風になってんの!?」

美希「ハニーのはどんな感じだったの?」

P「少なくともカラーじゃなかったし…同じ小型でもこんな風に携帯っぽくなかったなぁ」

美希「でもこれ、小さいし打ちにくいの…ケータイみたいなボタンにならないかな」

P「んー…」ポチポチ

美希「何してるの?」

P「いや、美希の名前出ないかなぁ、と」

美希「アイドル名鑑が入った電子辞書ってないのかな?」

P「出てくれたら即購入するんだがな」

53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:18:14.42 ID:dV990vVc0
【4F デスクトップ・ノートPC】

美希「ミキ達がモデルのパソコンなの!」

P「そういや10月発売だったか。小鳥さんの収録もバッチリだったし期待できそうだ」

美希「でも、小鳥びっくりしてたよ?」

小鳥『声のお仕事だったら春香ちゃんとか千早ちゃんとかいるじゃないですか!なんで私が!』

美希「って」

P「小鳥さんも765プロの名物事務員になりつつあるからな。仕方の無い事よ」

美希「大体はハニーのせいなの…」

P「え、嘘」

美希「ティンと来るのとプロデュースするのは違うと思うの。だから他の事務所に怒られるんだよ?」

P「ぐうの音も出ない」

55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:22:46.90 ID:dV990vVc0
【5F 季節家電】

美希「扇風機なのに羽が無いの…」

P「これ凄いよな。冬はヒーターになるみたいだし」

美希「んー…でも、ちょっと風が弱いかも?」

P「強けりゃいいってもんでもないし、丁度いいんじゃないか?」

美希「そっか」

P「でもこれ…あれ出来なくなるからやだ」

美希「あれ?」

P「ヷレ゙ヷレ゙ヴァウヂュウジンダー」

美希「こんな所でやらないで欲しいの!」

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:29:00.17 ID:dV990vVc0
【5F 調理家電売場】

美希「んー…」

P「釜みたいな炊飯器だ…つーかこんなに種類あるのか」

美希「ハニーの家のは3合炊きだし…5合炊きのを買ってもいいかな、って思うんだけど」

P「お値段以上で適当に間に合わせましたから…」

美希「でも、実際にどれにしようかって思うと迷っちゃうね」

P「結局は喰ってみないと分からんからな」

美希「炊飯器って色々使えるみたいだし、しっかり選びたいの」

P「何個も置くものじゃないしなぁ。悩むことは悪い事じゃないよ」

美希「あ、この前のチョコケーキ、家の炊飯器で作ったんだよ」

P「なんと」

美希「他にも色々作れるハズだから乞うご期待なの」

P「しっかり料理勉強してんなぁ。着々と自慢の嫁になりつつある」

美希「えへへー」

62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:32:37.37 ID:dV990vVc0
【5F 冷蔵庫売場】

P「はい、という訳でようやく冷蔵庫売り場です」

美希「長き旅路の果てにようやくたどり着いたの…」

P「どんなモノローグだ。嫌いじゃないけど」

美希「どんな冷蔵庫にするか、決めてあったりする?」

P「如何せん急だったからなぁ…とりあえず適当に良さそうなのを探そう」

美希「冷蔵庫をちゃんと選ぶのは初めてなの」


P「同じくらいのサイズだと、似たような感じになるな」

P「美希との事考えて大きくしても…300くらいにしてみるか…?」

美希「あ、これミキの家に置いてある冷蔵庫なの。これなんてどう?」

P「うん?」

家庭用冷凍冷蔵庫 6ドア 670L 228,000円

P「」

64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:37:57.94 ID:dV990vVc0

P「前の冷蔵庫のサイズ…ちゃんと教えたよな?」

美希「うん。138Lだよね?ちょっと違うけど大丈夫って思うな」

P「一般のご家庭で使うトップクラスじゃねーか!デカさも値段も桁が違い過ぎるだろ!」

美希「たくさん入るからバッチリなの!」

P「たくさん入っても俺の部屋には入らんよ」

美希「そのうち引っ越すなら、今からでも遅くないと思うよ?」

P「この先8ヶ月は引っ越さないだろ…生活スペース圧迫するし流石に却下な」

美希「残念…」

69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:42:42.61 ID:dV990vVc0
美希「スマホ使えば、お部屋に冷蔵庫おけるみたいだよ?」

P「シュミレートって事か?」

美希「うん。あと、衣装合わせとかもできるの」

P「…大分面白そうだな」

美希「興味出てきた?」

P「真面目に検討してみよう。しかしまずは冷蔵庫だ」

美希「ん…あれ?」グイグイ

P「あんまり引っ張るなって」パコッ

美希「観音開きだと時々引っかかるね」

P「手荒く扱うなって事だろうな」

プシュッ

美希「ひゃっ!?」

P「お?」

71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:47:51.23 ID:dV990vVc0
美希「なんだろこれ…真空チルド?」

P「真空利用まであるのか。面白いなぁ…」

美希「…」パカ

P「音、しないな」

美希「あ」タタッ

プシュッ

美希「おぉ…なの」

P「一回明けたら空気抜けるまでに時間かかるのか。成る程ね」

美希「ハニー!これがいいの!」

P「んー、確かに面白いな」

74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:52:43.20 ID:dV990vVc0
美希「こういうのって、機能を色々見る事も重要だけど」

美希「気になったのを使うのもいいんじゃないかなーって思うの」

P「しっかりと吟味しなくても、か?」

美希「冷蔵庫でも、今この瞬間に巡り合えたことが大切なのかな、って」

P「巡り合う事…か。思い当たる節がある言葉だ」

P「んじゃ、これにするか」

美希「うん!」


家庭用冷凍冷蔵庫 365L 3ドア 99,300円


P「さっきのを見ると安く思える!ふしぎ!」

76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/04(土) 23:57:36.72 ID:dV990vVc0
P「配達は明日の夜になるってさ」

美希「明日かー…なら、週末に行くね」

P「お待ちしておりますよっと。んじゃ、撮り行くか?」

美希「あ、もう一回下行きたいかも」

P「そんなに気に入ったのか」

美希「ハニーのマッサージとは違った趣なの~」

P「美希もこうして歳を喰っていくのか…」

美希「良いモノに歳は関係ないの。いこ?」キュ

P「違いない」キュ

78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 00:02:56.55 ID:wJnsRUNE0
――――――――――

P「…」ピ

赤羽根P「先輩、ただ今戻りました!」

P「ん、ああ、おかえり。…ぐあ、また最初に戻った…」

赤P「あれ、携帯スマホに変えたんですか?」

P「前のが長かったし、いい機会かなと思ってな」

P「にしても使い辛いな。うまくボタンが押せん…」ピ、ピ

小鳥「まぁ、最初だけですよ。すぐに慣れちゃいますって」

P「そうだといいんですが…」

小鳥「あ、そうそう。黒井社長からお中元が届きましたよ」

赤P「黒井社長からですか?」

P「あの人もマメだな…ちゃんとお返しないといけませんね」

小鳥「社長にもお話しておきますので、そこはお任せ下さい」

79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 00:08:05.28 ID:wJnsRUNE0
美希「ただいまなの!」ガチャ

P「はいよ、お帰り」

美希「すぐご飯にするね。ちょっと待っててほしいの」

P「今日は何作るんだ?」

美希「えっとね、ヒレカツ!」

P「また揚げ物か」

美希「先週買いに行った時はお店のだったから…今度はミキが作ってみようかな、って」

P「作り方大丈夫か?揚げ物って結構難しいぞ?」

美希「大丈夫なの!ちゃーんとお姉ちゃんに聞いたもん」

P「そっか」

美希「うん!えっと、お肉に下味つけて…卵と、パン粉と、小麦粉の順番だったかな?」

P「やっぱ俺も手伝うわ」

80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 00:13:03.45 ID:wJnsRUNE0
美希「えい」プシュー

P「いちいち来るたびに開けるのは止めろ」

美希「あ、これなぁに?」

P「ああ、黒井社長からだよ。二人分だけ持って帰ってきたんだ」

美希「美味しそうなのー」

P「流石はセレブと言ったところか」

美希「食後のデザートはこれに決まりだね」

P「なら、その前にちゃんと夕飯つくらないとな」

美希「よーし、今度こそちゃんと作るの!」

81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/05(日) 00:16:51.13 ID:wJnsRUNE0
美希「それじゃあハニー。ミキの料理、ご期待くださいなの!」

P「期待させてもらうな。…俺も、手伝うけど」



終わる

引用元: P「冷蔵庫が壊れた…」美希「なんてこったいなの…」