1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:24:13.12 ID:KJg3H8mtO
――美希の部屋
――22:30

ロマンス…かぁ。あの人と出逢えたのは、やっぱり運命なのかな。
最初はアイドルなんて、そんなにキョーミ無かったんだけどなぁ…。

美希「ふふっ。ハニーは、罪作りなの」クスクス

美希「…」チラッ、

窓から見えるのは、子どもの頃に観たアニメみたいなまんまるお月様。

美希「あはっ!なんだかミキらしくないかも」クスクス

美希「でも…」

あの人に出逢えてから、ミキの世界が変わったの。
それこそ、子どもの頃に観たアニメみたいな…。

美希「ハニー?ハニーが、ミキを変えてくれたんだよ?」

あの人となら、いつもの街がロマンスに揺れちゃうの。

美希「なぁんて、やっぱりミキらしくないの」クスッ

美希「もう寝るの。おやすみなさぁい」





2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:26:09.08 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所
――10:00

――ガチャッ

美希「おはよーなのー」

――バタン

P「おはよう。美希。どうした?今日はいつもより早いじゃないか」

美希「むっ!ミキ、そんなお寝坊さんじゃないと思うな」ムスッ

P「ははっ。悪い悪い。わかってるさ」

美希「ほんとにわかってるのかなぁ…」クスクス

P「なぁ、美希?」チラッ、

美希「うん?なに?」

P「いや…なんでもない」

美希「変なの」クスクス

P(いつもと雰囲気が違う。どうしたんだ?)

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:28:49.75 ID:KJg3H8mtO
――スタジオ
――12:30

P「お疲れさま、美希」

美希「ハニー!ふふん、もう昔のミキじゃないの。ちゃんと、キラキラしてた?」

P「あぁ。お世辞抜きに、美希が一番キラキラしてた」ナデナデ、ナデナデ、

美希「えへへ」

新人A「あっ、あのっ!」

美希「うん?」チラッ、

新人A「あのっ、そのっ…私!」

美希「ミキ、少し落ち着いて話せばいいと思うな」ニコッ

新人A「あ、はい!…ふぅ。私、アナタに憧れて、アイドルになったんです!」ドキドキ

美希「ミキに?」

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:29:53.65 ID:KJg3H8mtO
新人A「はい!ステージで歌う星井さんに憧れて…私も、あんな風に輝いてみたい、そう思ったんです!」

美希「あはっ!ありがとうなの」ニコッ

新人A「///」カァァァァ

美希「でも、ミキがキラキラ出来るのは、ミキだけの力じゃないの」クスクス

新人A「えっ?」キョトン

美希「ハニ…プロデューサーがいるから、ミキはキラキラ出来るの。キミも、そんな人に出会えるといいね」

新人A「…」チラッ

P「?」

新人A「ふふっ。そうですね!じゃあ私も、マネージャーのところに戻ります!今日は、ありがとうございました!」ペコッ

美希「バイバイ」

新人A「…」チラッ

P「…ん?何かな?」

8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:31:09.63 ID:KJg3H8mtO
新人A「いえ!それでは、また一緒になった時は、よろしくお願いしますね!」

P「あぁ。こちらこそ、よろしく」ニコッ

新人A「ふふっ。それでは!」タッタッタッタッ

美希「ふふっ。何だか、春香みたい」クスクス

P「よかったな。ミキ」

美希「えっ?」

P「ああやって、美希に憧れてこの世界に飛び込んできた女の子が出てきて、さ」

美希「あはっ!でもそれは、さっきも言ったけどミキだけの力じゃないよ?」クスッ

P「いいや、今まで美希が頑張ってきたからだよ。俺はそれの手伝いをしただけさ」

9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:32:07.06 ID:KJg3H8mtO
美希「ほんとなのに」クスクス

P「…」

美希「ハニー?どうしたの?」ジッ

P「あ、いや。何でもない」

美希「ヘンなハニー」クスクス

P「…」

―――
――

11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:33:53.55 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所・社長室
――17:00

社長「今、なんと言ったのかね?」

P「…」

社長「私には、よく聞こえなかったのだが」

P「星井美希の担当から、俺を外してください」

社長「…ふむ」

社長「私の聞き間違いではないみたいだ。で、何故なんだね?」

P「星井美希の勢いは、今の765プロ事務所で一番です」

社長「だからこそ、彼女をそこまで育て上げた君に、任せたいのだが…」

P「このままですと、星井美希は『俺』の星井美希で終わってしまいます。彼女は、天性の才能とセンスの塊です。このまま、『俺』だけのプロデュースを受けさせるには勿体無いと思うんです。自分には、それが耐えられません」

社長「ふむ…。心は、もう決めているようだね」

P「…」

P「はい」

社長「わかった。ならば君は彼女の担当から外れ、他の新人アイドルをプロデュースしてもらう事にしよう。後任には…律子くんに頼むとしようか」

P「ありがとうございます。後任が律子なら、俺も安心して任せられます」

12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:35:26.33 ID:KJg3H8mtO
社長「ハッハッハ。律子くんもアイドルからプロデューサーへと転身したとはいえ、まだまだ駆け出し。すまないが、彼女にアドバイスをしてくれるとありがたいのだが」

P「はい。事務員兼アイドル時代から、彼女の事は知っていますから」

社長「うむ!頼もしい言葉だ。ならば、よろしく頼むよ?」

P「はい」

社長「では、君にはこのファイルを預けよう」スッ

P「…これは?」

社長「うむ。我が765プロ・新人アイドルのプロフィール一覧だよ。この中から、新しくプロデュースする女の子を選んでくれたまえ」

13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:36:19.22 ID:KJg3H8mtO
P「わかりました。ありがとうございます」

社長「うむうむ!いいねぇ。やはり私の眼に狂いは無かったみたいだ」ハッハッハッ

P「では、自分は戻ります」

社長「うむ。これからも、頑張ってくれたまえよ?」

P「はい!」

――ガチャッ、バタン

P「これでいい。これで、いいんだ」ハァ...

――

社長「…ふむ」

―――
――

15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:39:53.07 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所・オフィス
――17:45

P「律子、ちょっといいか?」

律子「なんです?」

P「明日から、お前が美希のプロデューサーだ」

律子「はっ?」

P「聞こえなかったか?明日から…まぁ、引き継ぎもあるから正確には来週からか。とにかく、明日からお前が美希の担当プロデューサーだ」

律子「いやいやいやいや。ちょっと待ってください?なんですか?いきなり…」

P「少し、考えることがあってな。社長の承認は受けた。後は、お前がやるか、やらないか、だ」

16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:40:50.41 ID:KJg3H8mtO
P「…」ジッ

律子「…」ジッ

律子「できます。やってみせます」

P「よく言った。ありがとう、律子。お前なら、安心して任せられる。アイツもなんだかんだ言って、お前になついてるからな」

律子「え~?それは無いと思いますよ?」クスクス

P「ははっ。じゃあ、少しずつ引き継ぎをしていこうか」

P(後は美希に伝えるだけ、か)

―――
――

18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:42:31.80 ID:KJg3H8mtO
――美希の部屋
――19:30

美希「~♪」パラッ、パラッ

美希「明日もハニーと一緒なのっ♪」パラッ、パラッ

――コンコン

美希「は~い。お姉ちゃん?入ってきていいよ?」

――ガチャッ

P「こんばんは。美希」

――バタン

美希「ハニー!?どうしたの?こんな時間に。…ミキとしては、とっても嬉しいけど」クスッ

P「話が、あるんだ」

美希「お話?…あっ、明日のロケの事?とりあえず座って座って」ニコニコ、

P「あぁ。ありがとう」ストン

美希「それで、お話って?」

20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:43:54.17 ID:KJg3H8mtO
P「あぁ。まず一つ。明日のロケに、俺は行かない」

美希「えっ?」

P「明日のロケには、律子が同行する」

美希「律子が?」

P「こらこら。律子さん、だろ?」

美希「そうだったの」クスクス

P「…」

美希「で、ハニー。ほんとの、お話は?」ジッ

21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:44:49.74 ID:KJg3H8mtO
P「…」

美希「それだけじゃ、わざわざミキの家まで来ないよね?」

P「鋭いな、美希は」

美希「あはっ!『ハニー』の事だからね」クスクス

P「そうだな…」

美希「早く、話してほしいな」

P「俺な?」

美希「うん」

24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:46:22.42 ID:KJg3H8mtO
P「『星井美希』の担当から外れることになった」

美希「えっ?」

P「後任のプロデューサーは、律子だ」

美希「なんで?」

P「天性の才能とセンスの塊。星みたいにキラキラ光って、人を明るくしてくれる」

P「それがお前だ」

美希「それは、ハニーが…」

P「それが、いけないんだ」

美希「えっ?」

P「『ハニーが』『ハニーの』『ハニーだから』」

P「お前のなりたかったキラキラは、俺だけにキラキラしてればいいのか?違うだろ?」

美希「…」

P「お前は、必ずトップアイドルになる。だけど、そこに一緒に並ぶのは…」

25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:48:59.40 ID:KJg3H8mtO
P「俺じゃない」

29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:50:17.20 ID:KJg3H8mtO
美希「…そっか」

P「あぁ。話は、これだけだ」

美希「わかったの。じゃあもう夜も遅いから、帰って?」

P「わかった」

美希「あっ!担当が変わっても、ハニーはミキのハニーなの!」クスクス

P「ははっ。そっか」

美希「うん!」ニコッ

P「じゃあ、俺はもう帰るな?」

美希「また明日、なの」

P「あぁ。おやすみ」

美希「おやすみなさいなの」

――ガチャッ、バタン

美希「…」ポロ...

美希「…うぅっ…ひっく…」ポロ...ポロ...

美希「…うえぇぇ…ぐすっ、ぐすっ…」グスッ、グスッ

32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:52:50.26 ID:KJg3H8mtO
――Pの自宅
――23:00

P「…」クイッ、コクン

P「ふぅ…」カラン

P「久々の酒だというのに…味が、しないな」

帰る時の美希の顔。アイツ、無理してたな…。
でも…美希が輝くには、これしかない。
俺から離れて、アイツ自身で光って、トップアイドルになってくれれば、俺はそれで…。

P「俺も、無理…してるか」

ははっ。自分が、情けなくなる。自分はプロデューサーだというのに、女の子として以上の気持ちを持ち始めてる。

P「自分勝手すぎるか…」クイッ、コクン

窓ガラスに写るのは、どこかで見たような、月だった。

―――
――

33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:54:40.29 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所

――ガチャッ、バタン

P「おはようございます」

律子「おはようございます。プロデューサー」

P「おう!今日からアイツの事をよろしくな?」

P「律子P」

律子「ちょっ!止めてくださいよ!はっ、恥ずかしいじゃ…ないですか///」テレテレ、

P「ははっ。早く慣れろよー?」ニヤニヤ

律子「うぅっ…///はい…」

――ガチャッ、

P「来たか…」

美希「おはよーなのー!」
――バタン

律子「おはよう。美希。今日からよろしくね?」

34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:56:42.19 ID:KJg3H8mtO
美希「律子に、ミキのプロデュースなんて出来るの?」ニヤニヤ

律子「ふふっ。私は、どこかの誰かさんみたいに優しくないからね?」

美希「あはっ!」

律子「じゃあ早速、ロケに行くわよ」スッ、

美希「わかったの。律子」

律子「それと美希?」

美希「なに?律子」

律子「『律子さん』だからね?」ジッ

美希「…こわいの…」フルフル、フルフル、

律子「はぁ…」クスッ

P「なんだかんだ、いいコンビじゃないか」

―――
――

37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 00:59:20.90 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所
――10:50

P「新人アイドル…」パラッ、パラッ

P「ずっと美希を見てきたからな…眼が…肥えてしまった」パラッ、パラッ

小鳥「ふふっ。贅沢な悩みですね」クスクス

P「ははっ。小鳥さん」

小鳥「はい。お茶が入りました。どうぞ」コトン

P「ありがとうございます」ズズズ

小鳥「美希ちゃんの担当から、外れたんですって?」チラッ、

P「えぇ。少しばかり、考えることがありまして」

小鳥「…」

小鳥「…いいんですか?」

P「えっ?」

40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:00:40.57 ID:KJg3H8mtO
小鳥「あの娘をデビュー当初から支えてきたのはプロデューサーさんなのに」

P「ははっ。いいんです。いいんですよ、これで」

小鳥「…」ジッ

P「…なんです?」

小鳥「…ふふっ。い~えっ♪なんでも」クスクス

P「…?」

小鳥(ふふっ。ほんと、この人はヘンなところで不器用なんだから)クスクス

―――
――

45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:02:35.04 ID:KJg3H8mtO
――765プロ事務所
――17:30

――ガチャッ、バタン

美希「うぇ~い。疲れたのぉ…律子、さんキビシ過ぎなのぉ」フラフラ、フラフラ

律子「アンタが怠けすぎなのがいけないんでしょーが!」

美希「ハニーはもっと優しいのぉ…はにぃ…はにぃ…」フラフラ、

律子「一日でこれじゃ、先が思いやられるわ…」ハァ...

律子「ふふっ。でも」クスッ

美希「うぅ~。でも…ありがとなの。律子…さん」

律子「素直な所があるから、憎めないのよね」

美希「ん~?何か言ったの~?」

50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:04:05.99 ID:KJg3H8mtO
律子「ふふっ。何でもないわよ。ほら、美希?少しソファに横になってなさい。ジュースでも用意してきてあげるから」

美希「ありがとなの~」コロン

美希「…ふにゃ…むにゃ…」zzz...zzz...

律子「ふふっ。可愛いところも、あるんだから」クスクス

律子「…」チラッ、

律子「で、そこで見てるんですよね?プロデューサー?」

P「…」スッ、

P「バレたか…」

律子「くすっ。バレバレです」クスクス

P「ありがとな、律子」

律子「ふふっ。では私はこれで」

P「ん?コイツの飲み物を用意するんじゃないのか?」

52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:05:49.61 ID:KJg3H8mtO
律子「それは、あなたの役目です。もう少し、自分に素直になったらどうですか?」

律子「美希の事、好きなんですよね?」

P「…」

律子「ですが、あの娘のプロデューサーの立場は返しませんからね?」クスッ

律子「でも、ま…」チラッ、
美希「はにぃ…むにゃむにゃ」

律子「『社長』が言えば、やぶさかではない…ですけど」クスクス

P「ははっ…」

律子「では、私はこれで」ニヤニヤ

――ガチャッ、バタン

54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:07:35.61 ID:KJg3H8mtO
P「…」スタスタスタ、ストン

美希「…むにゃ…」zzz...

P「素直に、か…」ナデナデ、ナデナデ、

美希「…えへへぇ…」

P「…」

P「好きだ。愛してる」

56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:08:33.95 ID:KJg3H8mtO
美希「…」zzz...

P「なんて…」

P「起きてるときに言えたら…いいんだけどな」

美希「…」zzz...

P「プロデューサーだから、担当アイドルに恋をしてはならない」

P「そう、自分に言い聞かせてたんだけどな…」ナデナデ、

美希「…」

P「キス…してしまおうか」スッ、

美希「…」

P「…って、俺は何を考えてるんだ…」

P「ごめんな?美希」ナデナデ、

美希「…」

美希「いいよ」

57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:09:37.93 ID:KJg3H8mtO
P「えっ?」

美希「キス、してもいいよ」

P「美希?」

美希「好きだ。愛してる」

美希「嬉しかった…」グスッ

58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:11:20.32 ID:KJg3H8mtO
P「…」

P「…起きてたのか」

美希「途中から、だけど。でも、ハニーの告白は、ばっちり聞いちゃったの」クスクス

59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:12:00.58 ID:KJg3H8mtO
P「そっか…」

美希「で、してくれないの?キス」

美希「ミキ、待ってるんだけどな…」スッ、

P「…」スッ、

美希「んっ…ちゅっ…」チュッ、

美希「はにぃ…すき。だいすきなの」

P「俺もだ。美希」

美希「愛してるの。ずっと、ずっとだいすき」ギュッ

P「…」ギュッ

美希「はにぃ…もっと、ぎゅって…」グスッ

――

社長「…ふむ」

―――
――

61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:13:13.13 ID:KJg3H8mtO
次の日

――765プロ事務所・社長室
――10:30

P「あの…社長?今、なんと?」

社長「ふむ。聞こえなかったのかね?」

P「あ、いや…聞こえてはいるんですが…」

社長「ハッハッハ。構わないさ。ならば、もう一度言おう」

社長「君には、美希くんのプロデューサーに戻ってもらう。律子くんには、私から話をしておこう」

P「あの…何故…?」ドキドキ

社長「ハッハッハ。私には、愛する二人を引き裂く事は出来ないのでね」ハッハッハッ

P「」

63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:14:30.84 ID:KJg3H8mtO
社長「そうだ。この際だから君たち二人には、今日から一ヶ月ばかり休暇を与えよう。どこかでのんびりと、お互いを更に知ってくるといい」ハッハッハッ

P「社長…」

社長「君の誠実さ、覚悟…しかと受け止めたよ。これからも、我が765プロの為、未来のアイドルたちの為にその力を貸してほしい」

P「…はい!ありがとうございます!」

社長「うむうむ。これにて一件落着。ハッハッハ」

―――
――

66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 01:16:17.56 ID:KJg3H8mtO
――美希の部屋
――11:00

美希「それで今日のレッスン、お休みになったんだね」クスクス

P「あぁ。社長の口っぷりから、昨夜のキスと告白を見られてたんだな」

美希「あはっ!ミキは気にしないの」

P「ははっ。そうだな。くよくよ考えてても仕方無いしな」

美希「なのっ♪」ギュッ

P「もう少し早く、素直になってれば…よかったな」ナデナデ、

美希「あはっ!でも、もうその必要はないの」クスッ

P「なんで?」

美希「だってミキたちにはもう…」ギュー

美希「言葉なんて、もう…必要ないから」

美希「ちゅっ」チュッ

美希「ねっ?ハニー♪」

おわり

引用元: 美希「言葉なんて、もう…」