Bloga enneagramica (ブロガ・エニアグラミカ)

IT革命の先にある社会の創造に貢献することを目的として、拙いながらも文章を紡いでおります。 (管理人:enneagram)

「人は城、人は石垣、人は堀」

人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり


武田信玄公の歌だそうである。


これ、正しいことは正しいけれど、殿様にとっての正しさなのである。足軽がこんなことを言ったら、笑いものになるだけである。そして、殿様といっても、信玄公のレベルだから正しくなる。それほどでもない武将なら、そのまままねしたら大変なことになる。


おんなじことは落語でもいえることで、石原裕次郎さんが「俳優は、男子一生の仕事にあらず」といえば、みんな納得してくれるけれど、昔昔亭桃太郎師匠が「落語家は、男子一生の仕事にあらず」といったら、それは、客を喜ばすための笑いの種である。物事の正しさには、背景というものがあるのである。


それで、立川志らく師匠が、談志師匠が「稽古をする落語家に大した落語家はいない」といったのをまねして、気を散らしてばかりいたら、わるいけれど、志らく師匠の成長はそこで止まる。志らく師匠と談志師匠では、芸域がまるで違う。ある水準に達するまでの精進の仕方も違うはずである。談志師匠は、若き日、高校を中退して、小さん師匠の下で血の汗を流して精進していた。志らく師匠は、普通に高校に通い、大学の落研で学生生活を普通に楽しみ、学生結婚をして、青春を謳歌していたはずである。落語家としての基礎工事の仕方がまるで違うのである。


春風亭小朝師匠は、いつも熱心にけいこしている。立川流のよほどの応援団でない限り、たいていの落語愛好家は、現時点で、志らく師匠より小朝師匠のほうが優れていると思っている。いまのままだと、志らく師匠と小朝師匠の差は、これから、ますます開いていくはずである。天才とは、努力する才能であり、自発的な退屈と苦痛に耐える辛抱の才能である。それがわからないのが凡人で、それを熟知しているのが天才である。小朝師匠は天才といわれている人である。私も、芸事ではないけれど、まいにち、お経はある程度の分量を声に出して読んでいるし、英語のテキストも、毎日、音読したり黙読したりしている。英語だけでなく、フランス語やドイツ語の本にもどれほどかは目を通す。機会があれば、ラテン語やギリシャ語も勉強する。そういう努力の積み重ねが、いざという時の接客の英語の会話表現の能力を担保しているわけだし、自分の文章表現の能力の向上にも役に立っていると思っている。私は、大学の専攻は、外国語学科出身ではないし、大学院に進学もしていないし、もちろん海外に留学もしていないから、外国語は、かなりな努力をしないと、ある水準に到達できない。コンビニの外国人客相手の接客の英会話をすんなりうまくいかせるにも普段からこれだけの努力が要請されているのだから、本職の落語家の話芸に要求される努力の水準たるや、尋常なものではないはずである。


志らく師匠は、談志師匠の良い模範だけでなく、悪い模範まで無批判にまねしている。そして、自分と談志師匠の力量の水準といってわるければ、若き日の基礎訓練の水準の違いもきちんと認識できていないようである。


別の視点を持ち出すが、志らく師匠のたくさんいるお弟子さんたちの中で、かっぽれを上手に踊れる人が何人いるのだろうか。かっぽれが上手だから落語がうまいとか、かっぽれを踊るのが下手だと落語が上達しないとか、そんなこともない。しかし、芸事というのはいろいろ結びついている。かっぽれを上手に踊れる人間のほうが、落語家として大成する可能性が大きいのは間違いない。志らく師匠のお弟子さんたちで、かっぽれを上手に踊れる人が何人もいるとは思えない。踊れない人も多いのではないかとさえ思う。


談志師匠という人は、優れた人だったが、悪い見本をいくつも見せる人であった。先達は、よい見本を後進に示す責任がある。志らく師匠も、間抜けなことばかり言っていると、いずれ、志らくの弟子の中で、ぴっかり☆より落語のうまいやつがだれもいないなどといわれる、あわれなことになるかもしれない。そうならないように、芸には、禁欲的に(ばかりでなくてもいいけれど)精進してほしい。弟子たちにも良い見本を積極的に示してほしい。還暦前ならまだまだ師匠も若いのだから。

[ライブ] 落語維新  (かめありリリオホールにて)

かめありリリオホールにいくのは、実は初めてである。なかなかいい会場である。


こちらで、昨日落語を聞いてきた。時間大幅超過の大熱演である。みんな、水準が高い。


後ろのほうにどれほどか空席があった。満席にならなかったのが大変残念である。それが、葛飾区の現在の水準ならそれも仕方がない。真打の師匠が入らないと、知名度も今一つなのかもしれない。


出演者全員将来有望な若手だけれど、とりあえず、ご近所さんということで、林家なな子ちゃんをとりあげると、29歳と、落語家入門がおそかったのでどうかと思ったが、なかなか、水準は高かった。本人にも素質があるのだろうけれど、正蔵師匠や三平師匠は、教育者、指導者としての力量が優れているのだろうと思う。いまはたけ平師匠が中心になって面倒を見ているのだろうと思うのだけれど、たけ平師匠も面倒見のいいひとなのだろうと思う。8月には、また、たけ平師匠が萬橘師匠と志の春さんとリリオホールに来てくれるので、この、出張谷中はなし処の第二弾に行こうと思っている。林家たけ平と林家なな子の正蔵師匠の兄妹弟子も、今後注目に値すると思っている。


三四郎さんとべ瓶さんの落語も聞くことができた。上方落語も生で聞く機会はぜひ活用したい。鯉朝師匠が浅草で主任になるとき、また春蝶師匠が番組に入れば、そのときに、浅草に行きたいと思っている。上方の師匠たちの落語も、いろいろ聞く機会を持ちたいと思っている。


出演者の名前は、全員、タグに表示する。行ってみて、大満足の興行であった。

留学生の不運

私が働いている店にも、何人か、ベトナムからの留学生が働きに来ている。中国からの留学生も働きに来る。


この人たちから日本での生活の不満を聞くことはない。たぶん、自分の国で、政権批判などできないので、同様に日本の政治や国情の批判も控えているのだろうと思う。


こういった、近隣アジアからの留学生は、自分の専攻の学習については、日本に来てよかったと思っていると思う。自国より学習環境が優れているからである。ついでに、自分の国よりは、日本のほうが、英語の学習環境も優れているだろう。


しかし、これら留学生の人たちが日本に留学して、文明の原理とか、社会の指導原理とか、そういうことの模範を日本から自国に持ち込めるかというと、そんなこともないと思う。日本がベトナムや中国より進んだ社会で、留学生たちが、何としても、日本で知った社会的事実を自国に持ち込もうとするだろうか。日本の、政治、社会、文明が、留学生たちにとって、自分の国も模倣すべきなにものかだと思うだろうか。


こういうことは、どの先進国にも言えることになっていると思う。アジア、アフリカ、ラテンアメリカの留学生たちに、欧米と日本の先進国が教えられることが、彼らの専攻の学問以外になくなっているのである。


かつては、先進国は、留学生たちに、専攻の学問だけでなく、社会の在り方のなんたるかを教えられた。今の日本は、近隣アジアの留学生たちに、そういうことを模範として教えられない。


たんに恵まれた社会と進んだ社会とは異質なものである。留学生たちは、留学先に、満身の敬意など持っていないであろう。留学の経験は、人生の経験でなく、たんなる、学生としての留学の経験である。そういう経験しか留学生たちに与えられない、自分の国を、いま、悲しく情けなく思っている。日本の仏教や日本の儒教は、ベトナムからの留学生にとって学ぶべき何かではない。そこに、我が国とかの国の差別化はないのである。あちらも伝統を失ってしまった国のようなものだが、こちらも、その点については、似たり寄ったりだといえる。武士道の復活みたいなことも、これから本気で取り組まないといけないのかもしれない。

道元禅師の足跡を慕うなら

道元禅師というと、釈尊の教えを純粋に追及された方だと思う。真理から外れた似非の人為をひどく嫌った方である。


その道元禅師が熱心に学んだのが法華経と論語だったという。


道元禅師の著書を熱心に研究している人は多いようだが、禅師の道を熱心に求めるなら、はやり、法華経と論語の読誦は欠かせないのだろうと思う。


禅師に学ぶことも大切だが、禅師が何に学んだかを意識することも有意義だと思う。

三代目桂春團治師匠の落語を聞いてみた

図書館からCDを借りて、三代目桂春團治師匠の落語を聞いてみた。


演目は、「代書屋」と「祝いのし」。


「代書屋」は、先日聞いた橘ノ圓満師匠のほうがおもしろかった。当たり前である。のちの時代のほうが、いろいろ工夫を加えるものなのである。前の時代のほうが、意外性が少ないのは仕方がない。この話は、上方の新作で、先代の米團治師匠が創作して、米朝師匠が有名にしたのは知らなかった。今ではみんな、古典落語だと思っていると思う。


「祝いのし」は、言葉に詰まるなさけなさがよく表現されている。こういう表現を的確にできるのも本職の落語家である。素人には逆に難しいことである。


三代目桂春蝶について理解を深めようと思って師匠の三代目春團治の落語をきいてみた。今の落語家たちは、かつてより工夫を重ねている。いずれ、落語も、話芸として大きな変貌を遂げるのかもしれない。
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