Bloga enneagramica (ブロガ・エニアグラミカ)

IT革命の先にある社会の創造に貢献することを目的として、拙いながらも文章を紡いでおります。 (管理人:enneagram)

[書評] 伝える力  (池上彰;PHPビジネス新書)

柳家喬太郎師匠は落語は上手だが、著作は下手みたいである。


池上彰さんも、テレビでの画像を利用したプレゼンはすばらしいが、活字だけの表現はあまり得意でないようである。


表現も内容も知識も平易でこなれているというのは、逆に、浅薄で平凡な印象を与えてしまう恐れもあるということである。やはり、多少難解なほうが格調を高めるのは容易なのだろう。


期待したような画期的な知識との出会いはなかった。それでも、池上さんという人が基本と基礎を大切にする人で、そういう人だから優れたプレゼンができる人なのも分かった。

[書評] 超・投資勉強法  (松藤民輔;講談社)

著者は、ジム・ロジャーズやジョージ・ソロスの友人であるらしい。一流の投資家である。


この人の本を読んでみて、自分には投資家マインドはないと思った。自分はこれから相場師にはなれないであろう。別の道を探ることである。


読んでいて面白かったのは、いろいろな経済指標が、因果関係がわからないままに、市況のいろいろな状況や社会的大事件と深い関係と符合があるということである。統計的品質管理の考え方などまさにそういうもので、因果関係より、相関性のほうが重要な判断基準というのは、世の中にたくさんあるもののようである。


これからは、金地金の時代だというが、どうなのだろうか。情報化の時代になって、かえって現物の貴金属の価値や重要性が再認識されることになるのだろうが、ペーパーマネーが電子マネーに置き換わる時代に、いまさら重たくてかさばる貴金属の価値の高騰があるのだろうか。現状、金属としての金は、工業材料である。通貨としては使えない素材になってしまっているのだ。まだ、工業社会の時代を引きずった思想といえるかもしれない。モノより情報を重視しないといけないとされる時代の貴金属の価値とは何なのだろう。もちろん、金が情報技術で画期的な用途が生まれれば、金の価値は飛躍的に高まるのだろうが。


ピーター・ドラッカーは、これから、自然の法則とは言わなくても自明の理とされていたことが次々と覆っていくと予言している。この人の考えもどこまで正しくてどこから間違っているのかよくわからないが、こういう本も読んでみることで、世の中にはいろいろな関心の持ち主がいることがわかる。私は、実物としての金より、新時代の思想、特に生物学に関連する思考法のほうが大きな社会的価値を創出すると考えるものだが、現時点での社会的成功者は私ではなく松藤氏である。松藤氏の意見も傾聴したいと思う。

[書評] 読書の技法 (佐藤優;東洋経済新報社)

とてつもなくすごい読書法である。自分にはまねできない。はやり、佐藤の前に佐藤なく、佐藤の後に佐藤なしの外務省の諜報員の知的訓練はすさまじい。


気になったのは、この人の知識が、ヘーゲル、マルクス、レーニンといった革命派の知識の源泉ばかりに偏り、バークやハミルトンやマディソンなどの保守派には疎いみたいであることである。ロシア担当なので仕方ないといえば仕方ないか。


不思議なのは、この卓越した人物を重く用いる人が、鈴木宗男とか、池田大作とか、たいして感心しない人たちだということである。知性から言ったら自民党で最も優れていたはずの宮澤喜一元首相とか、鈴木宗男氏の親分の竹下登、橋本龍太郎といったひとたちは、この人を重く用いて取り立てようとはしなかった。


なぜなのか。その主たる理由が、この人が同志社大学の神学専攻という特殊な学歴の持ち主であることやこの人がノンキャリアであることとは思えない。やはり、この人は、性格にも知識にも偏りのある、使いにくい人であり、周囲の人たちの信望を集められない人なのだろうと思う。人間何かをなすうえで、すぐれた才覚は必要だが、優れた才覚だけで世渡りができるほど世間は一筋縄ではない。才覚だけに頼る人物は、才覚倒れにもなりやすいのである。この人もそういう人かもしれない。この人には、キリスト教徒という言葉からイメージされる温和さや寛容さは感じられない。何かがつがつした感じの人である。そういう、情趣の欠けたところが、宮澤さんなどには嫌がられたのかもしれない。


この人は、インテリジェンスという言葉が好きだが、この人の言うインテリジェンスは、諜報と防諜のことだと思う。体裁よく言えば兵法なのだろうし、砕いていえば、忍法であろう。この人は、現代の忍者である。


すぐれた読書法を伝授してもらったが、真似をすることはないと思う。もっと気楽に構えていても、読書からの拾い物はたくさんあるような気がする。

[書評] すごい読書!  (中島孝志;マガジンハウス)

読み終わった感想は、そんなにすごい読書でもないような気がした。


それでも、得られたものがないわけではない。本を読むということは、何かしら発想の種を受け取れるものである。


2008年のリーマンショックは、世界経済において未曽有の大事件であった。いまでは忘れている人も多いかもしれない。このとき、株価大暴落が連続した。この、リーマンショックが北京オリンピックの後だったことを考えると、北京オリンピックの需要がリーマンの危機を隠す作用をしていたのかもしれない。北京オリンピックが終わって、リーマン・ブラザーズが持ちこたえられなくなったのかもしれない。


このところ、オリンパスやシャープや東芝がおかしくなっているのも、リーマンショックをいろいろ引きずっているのかもしれない。ただ、そういう話は、エコノミストやジャーナリストは指摘しない。そういう話を口止めされているのであろう。

この本を読むまで、増田悦佐氏の友人の松藤民輔というひとがすぐれた経済の見識の持ち主であることは知らなかった。増田氏の本はいくつも読んだが、松藤さんの本は読んだことがない。こんど、松藤さんの本も読んでみようと思った。


山本周五郎の小説を読むと運気がアップするのだろうか。これについては、何とも言えないと思っている。

[アート] 第30回 上野の森美術館 日本の自然を描く展

この展覧会にここ何年か行っていなかった。気にはかけていたのだけれど、行く機会を失っていた。


久しぶりに、この公募展に行って絵をたくさん見てくると、大変気分がいい。前向きな明るいいい絵ばかりである。


政治と経済は混迷をしているけれど、美術関係者たちは、未来志向である。大勢の無名画家がこれだけのことをやってのけている。日本という国は本当に大変な国である。


ピーター・ドラッカーは、未来を知りたければ芸術家に聞くといいという。芸術家は未来を見て作品を創作しているそうである。


この展覧会の画家たちの作品が、未来の人類社会の予告であれば大変嬉しい。きっとそうなのではないかと思う。
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