漢詩を現代中国語で朗読したものを吹き込んだCDブックを3種類持っている。

 別冊聴く中国語「聴く唐詩三十首」(日中通信社)、別冊聴く中国語「聴く李白三十首」(日中通信社)、「声に出して覚える唐詩の名作30選」(中経出版)である。中国語を習得したくて、まず、漢詩から現代中国語になじもうと思ったのだけれど、習慣化しなくて継続しなかった。

 それでも、最近、白楽天の「長恨歌」を、久しぶりに聞いてみた。本当に、韻律が美しい。やっぱり詩文学というのは、音楽的な美しさがないと本物ではない。誰がなんと言おうと。

 CDブック「聴く唐詩三十首」収録の「長恨歌」で残念なのは、「姉妹弟兄皆裂土」のところが、あやまって、「姉妹弟兄皆列士」と読み間違えられているところ。まあ、1箇所くらい仕方ないか。なにしろ、文化大革命の後の中国だから。

 「漢皇重色思傾国、御宇多年求不得」から始まり、
 「天長地久有時尽、此恨綿綿無絶期」で終わる長い長い「長恨歌」だけれど、漢文訓読だけではなく、現代中国語の発音でぜひ鑑賞してもらいたいものです。そうすると、なぜ、仏典が訓読ではなく、真読すべきかも理解できるから。基本的に漢文は、韻文なんですよ。

 「長恨歌」を訓読と現代中国語で暗記できたら、中国語の習得に絶対ものすごく役立つはずです。