今年の10月から羽田空港が本格国際化する。国家にとってはよいニュースである。しかし、中部国際空港、成田空港の関係者にとっては、空港経営を困難にする事態を引き起こすと思う。

日本中の国内空港と連結されている羽田空港であるから、日本中の人が外国に出国するために羽田空港を利用しようとすることであろう。中部国際空港も国内線を充実しようとしたが、海外目的の利用者は減少するであろうし、成田空港も、直通便は利用されても、ハブ空港便は利用者が羽田に取られるであろう。

国土交通省は、国際化された羽田空港と、成田空港、中部国際空港をどう住み分けようと考えているのであろうか。成田空港は、直通便、羽田空港は、ハブ空港経由、中部国際空港は、中部地方の人たちの足、というふうに、役割分担がしっかりできると、それぞれ持ち味を発揮できるのだろうとは思うのだが。

いままで、海外便は、ソウル便と上海便とたしか台北便しかなかった羽田空港が世界に開かれるわけで、日本の隅々の人たちも海外に出やすくなるし、海外の人たちも日本の隅々に足を運びやすくなる。この影響は、巨大だろうと思う。影響は世界中に波及すると思っている。

問題は、羽田への足であるが、京浜急行とモノレールとリムジンバスだけで需要をまかなえるのだろうか。羽田利用者は劇的に急増すると思われる。

首都圏全体、日本全体への影響ということを考えたとき、羽田空港の国際化が何をもたらすか、想像力に乏しくて、具体的に何が起こるか思いつかないのだけれど、すくなくとも、中国韓国との力比べの話になると、日本がまた一歩リードできるのかもしれない。日本中が主要な海外と連結されるわけで、国家全体を首都と主要な海外と連結することが可能な空港を所有している国家なんておそらく世界で日本のほかにそういくつもはないはずだからである。