会話の英語であり、話し合いの英語であり、対話を通して成果を得るための英語である。いわゆる、生きた英語の文例集である。


こういう、口語表現を知ることが、現在の学校英語では非常に難しい。だから、大抵の人は、TOEICで良い点数を取れない。TOEICで良い点数を取るためのテキストを知っている人さえ少ないことであろう。


しかし、こういう英語は、実用英語である。フォーマルな席で、社会の有力者たちを相手に演説をしたり、挨拶をしたりするためには、古語も、雅語も、詩語も、格言も知らないといけない。そういうことになると、本格的な英語の教養を求められる。読書の質も、そんなに低水準でばかりもいられない。言語の習得というのは、人間の一生の課題であり、その人の品格の基礎とも言えるものなのである。母国語の習得も、外国語の習得も、困難といえば非常に困難である。


英語の本を読むのは難しい。一回通読するだけでは、絶対に身につかないからである。これからも、実用英語の本を紹介していくが、自分に身についているから次々に紹介できるわけでもない。これからも、こういう英語の解説書を紹介していくが、私自身は半可通である。英語のエクスパートが、もし私に意見をくだされば、それは、大変ありがたいことだと思っている。こういう作業は、英語以外の言語には手がまわらないことであろう。資料が希少であることに加えて、私自身の能力の水準もそれほどのものではないからである。