役行者さんが巡った行場の一つに葛城二十八宿というのがあります。
和歌山県の友ケ島にはじまり、王寺の亀の瀬までにあって、行場が
あるんです。お経が収められた経塚が今もみることができます。今回は
その一番始めの序品が収められた場所に行ってきました。


DSCN9937-2 (1)
 友ヶ島にはフェリーで渡ります。フェリー乗り場で、ぼ〜っとパンを
食べていたら、ふいに衝撃を感じたら、あら、ぱんがないぞ。
とんびに油揚げさらわれたんじゃなく、パン、さらわれちゃったぞ。

P7050004

P7050098

 船で30分ほどで友ヶ島につきます。たくさんの家族連れもいます。
ラピュタの島とも言われて、昔の砲台跡などをめぐることができますが
私たちは、まずは、虎島をめざします。

P7050015

観光客もいっぱい


IMG_3661

リスがいました


P7050027



 そう、島なんです。友ヶ島から虎島には海の上を歩きます。
潮が引いてる時間だけ歩けるのです。タイムトライアルなわけですよ。
引いてる間に渡って、行場までいって、帰って来ないといけないわけで。


P7050038

後ろに見えてるのが友ヶ島で、こっち側が虎島です
お、渡れますね。

P7050032

島を歩いていてこのプラゴミが目についた
ゴミ袋の有料化もはじまったしちょっときれいになるとよいな。

P7050052

P7050041

 さて、ここからは島の中を通って、垂直の岩場を下ってたどりつくのか
島の海岸ぞいを回って、たどりつくのかの、二択です。私たちは、
海岸沿いを歩きます。岩場です。波にぬれないように、すべらないように
歩きます。楽しいわ〜。

P7050037

これは亀の手
食べられるんですが、なかなか手強く小型のナイフじゃとれなかった。

IMG_3666
拾ったのはイボニシ貝です。

P7050044

 しばらくいくと、序品窟が見えてきました。洞穴というか、岩と岩の間にあります。
くらいですが、出口の光が届きます。

P7050046


 さらに進みます。どうやっていくのかな?と思うとこもありますが、
なんとか進んでいきますよ。先に、上に登ってくれた仲間たちが、
作業してるのが見える。ひえ〜〜〜。

P7050054

IMG_3679




P7050009
行きのフェリーからみたこの場所は、写真中央の広い岩のところです


 これを登るんだ。つるんとした岩の下のところに、窟があります。
ここは観念窟です。一度みんなで、ここまで登りました。10人がゆうに入れます

P7050057

P7050062


 海を見ると潮の早いところでお魚がとれるそうで、たくさんの船が
ありました。

P7050060



 そのあとこれを登ります。
禁殺生穢悪
友島五所
観念窟
序品窟
閼伽井
深蛇池
劔池
寛文巳酉離   と書かれていました。
 なんと1669年に書かれたものなんだそうで、350年ぐらい前のもの?!

P7050067


全員が上まで登って役行者さまにご挨拶です。
いつも海をみてらっしゃるのですね。

P7050066 (1)

 可愛い花をみつけた。
ヒメギキョウというみたい


 潮が満ちるまでに時間もあるので、虎島で、ご飯。ここで、一旦解散して
16:30の最終便までは自由時間。三角点を探して、深蛇池を見て、
砲台跡を散策したり、コウノ巣山山頂を踏んだりと、目いっぱい楽しみました。

P7050085

深蛇池

P7050089
倉庫かな。

P7050073
これが砲台の趾かな。

P7050094


P7050096

コウノス山山頂の一等三角点「友ケ島」

 フェリーの最終便には乗り込み、無事帰ってきました。
いろんな体験を楽しむことができ、満ち足りた感じ。連れて行ってくださった
リーダーさんや、ロープをセットしたりしてくださった皆さんに
心から感謝です。

P7050099

野奈浦をあとにします。さよなら 友ヶ島