20時30分名古屋駅到着。


売店にて「赤福」12コ入り1000円を3箱購入。


23時15分広島駅到着。


そこで事件は起こった。


到着直前に、赤福以外の荷物を持ってトイレに。


戻ると赤福はなくなっていた。


はて?ここにあったはずだが。

同じ車両の人全員を調べたいも、すでに全員席を立ち出口に並んでいるため通路は塞がっている。

見える範囲に赤福を持っている人はいない。


そのまま駅に到着し、列の最後尾だった僕は、 一足遅れて電車を降りる。


ちょっと走ってみた。


広島駅で赤福持ってるヤツなんかいない!

しかも、終点は広島駅!ヤツも絶対ここ広島で降りているはずだ!

加えて、赤福は傾けて持つと潰れてしまうため、赤福を盗んでまで食べたい赤福大好き野郎なら、カバンなんかにはいれず、しっかりと手で水平を保っているはずだ!!



在来線の乗り換えまで急ぐものの、

新幹線口を出られては、

ホームは5つに別れてしまう。


まいった。


半ば諦めながらも、自らの乗り換えをする、西条行きの電車のホームに向かった。


ホームに着き、見えたもの。



向かいのホームに1人佇む中年サラリーマン。


その手には、赤福。


箱の数は、12コ入りを3つ。

入ってる袋も、名古屋のもの。



………あれだ。




そこで、中年とふと目が合う。


何かを感じたのか、

中年はそそくさと止まっている電車に乗り込んでいった。


僕は気付けば、

向かい側のホーム、

その中年の前に立っていた。




「すみません。その赤福、どちらで買いましたか?」

「僕は名古屋駅でコレ買ったよ。」

「おいくらでした?」

「一箱1200円だったよ。」



「………そうですか。わかりました。すみません突然声をかけて。ありがとうございました。」



中年を乗せた電車は走りだした。


…………赤福を乗せて。





名古屋駅で売っている同じ銘柄の赤福は、



一箱、1000円。





きっと彼には、


赤福を待つ、




かわいい 36人の家族がいるのだろう。



同居人、ジャッククラブのみなさん、サークルのみんな。



ごめんなさい。お土産忘れました☆




その代わり、大切なものを持ってきたよ。






………



それは、

…………人を信じる心。






鬼太郎でした☆(笑)