MOVIE REVEIWQuentin Tarantino's Death Proof
216[劇場観賞/TOHOシネマズ六本木ヒルズ]
公式サイト

デス・プルーフ2007年アメリカ
八ちゃんの降水確率:10%
八ちゃんの満足度:★★★★
八ちゃんの評価:★★★☆

ドレスコードは、スリルとスピード。

まさに「痛快」、そして「爽快」!
映画が終わると自然に拍手がこみ上げるなんて、ここ近年なかったような…。ないですよね。しかも舞台挨拶とかじゃなく、通常の上映で、ですよ!グラインドハウスだけの現象かと思ったら、今回、封切りからだいぶ時間が経っているにもかかわらず、そして観客も少なくなっているのにもかかわらず、拍手は起こりました。決して家でのDVD観賞などでは味わえない感覚です。
八ちゃんのレビュー
こんな映画、久しく観たことがない!

グラインドハウスとは、昔B級映画ばかりを二本立て(あるいは3本立て)で上映していた映画館の総称で、日本で言う旧作を上映する名画座とは違います。ロードショー上映です。
ロードショーの語源は、高いプリント代を抑えるために、大都市の大きな映画館で封切り上映した後に、そのフィルムを回して地方都市や二番館で順次上映していく様子を言ったものです。日本でも封切り館以外の郊外や地方都市では、新作料金で新作映画二本立てを観ることができました。当然、こうしたロードショー公開では、使いまわしのフィルムのため、劣化していくため、傷やノイズが入るようになります。
アメリカの「グラインドハウス」は大作ではなく、B級映画を専門に上映するというのがミソで、しかも使いまわされたフィルムを使っての上映となります。
実際、なぜそうした映画館を「グラインドハウス」と呼ぶのかは、B級映画、すなわち(本来の意味でのB級映画)低予算では大スターを配役に使えないため、観客が驚くようなストーリー・展開を用意して楽しませるように作った映画を「グラインドハウス・ムービー」と言っていたため、そんな映画を専門に上映していたからです。
こうしたグラインドハウスムービーを少年時代から楽しんでいたタランティーノが、そんな当時への思いと楽しさを味わってもらおうと企画したのが、今回アメリカで上映されたグラインドハウスです。
この作品では盟友のロドリゲスに呼びかけ、それぞれが二本の中篇映画を作製。さらには存在しない映画の予告編(フェイク予告)を混ぜて構成されています。3時間を越えるため、海外配給には向かず、結局はそれぞれの作品を独立再編集させて、別々に上映することになったのです。本国アメリカでも、長いことがネックとなり、独立上映が行われました。

実際のところ、やはり、グラインドハウスを観るか、正規の順番で観たほうが、小ネタで笑える箇所が増えるのでいいんじゃないかと思うのですが、単独でもその面白さは十分に味わえます。
作品は前半部分と後半部分と大きく分かれ、異質な感じがします。
しかし、それがわざとであり、だからこそ、終盤の面白さが増加しているのです。
確かに前半の女の子たちのダベリはちょっと退屈です。眠くなるという人もいるようですが、前半から飛ばしていたら、おそらくラストの拍手は起こらないでしょう。ただの映画になっちゃうんじゃないかと思うんです。
まさしく、このギャップこそが、何が起こるかわからない「グラインドハウス・ムービー」そのものなのです。

そしてテキサス編とテネシー編、2つのグループの犠牲が出てしまう展開。
その間にスタントマン・マイク(カート・ラッセル)も怪我で入院しているのですが、その時の女医さん、保安官はプラネット・テラーでそのまんまのキャラクターなんですよ。
だから、グラインドハウスでは、続けて観るので、出てきただけで、笑いがこみあがります。なんで逆の公開だったんでしょうねぇ…。
で、この後半が見もの。映画製作スタッフと役者の仲良し4人組がアメリカで休日を楽しみます。その中の一人、スタントのゾーイ(ゾーイ・ベル…本人役)がわざわざ現地の新聞を1ヶ月前から購読して、憧れの車、70年代型ダッジ・チャレンジャーの売り出し告知を探していました。
それは、購入するためでなく、試乗するため。売り出し者をごまかしまんまと試乗しますが、本当の目的は、ボンネットにベルトだけで掴んで乗るスタントを楽しむこと!
そんなときに、変態スタントマン・マイクがやってきます。
そのゾーイ・ベル、Himselfでクレジットされてるって事は、役として、ゾーイの役をやってるんじゃなく、自分自身そのまんまで出ているって事なんでしょうか。
動き出した車に窓から飛び乗ったり、本当に凄いんですよ、彼女。
そして、本当に楽しそうにやってるんですよね。もちろん、ワイヤーとか合成ではないので、あの激突シーンは「怖いよ〜」とか言ってますが。周囲は死ぬかと思ったらしいです。
で、彼女たちの運命は…
スタントマン・マイクは…


八ちゃんの感想
もちろん、ゾーイはプラネット・テラーでスタントしています。
それにしても、バーテンダーのタランティーノがエロ親父っぽいそ。
そして、忘れてならないのが、チアガール姿の(設定では女優で撮影の終わった後そのままでいる…)メアリー・エリザベス・ウィンステッドボビーの後はテレビから映画へシフト。マクレーン刑事の娘よりもキュートですな。
またまた拍手が起こりました。おかしくて手をたたいて笑う、っていう延長上にあるのかな?

びっくり仰天!そりゃ、爽快で、拍手起こるよ。

デス・プルーフ(4人組)
(c)The Weinstein Company


データファイル
監督:クエンティン・タランティーノ
製作:クエンティン・タランティーノ、ロバート・ロドリゲス、エリザベス・アヴェラン、エリカ・スタインバーグ
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン、ハーヴェイ・ワインスタイン
脚本:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ロザリオ・ドーソン、ローズ・マッゴーワン、シドニー・ターミア・ポワチエ、ゾーイ・ベル、マイケル・パークス、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ヴァネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド、トレイシー・トムズ、マーリー・シェルトン、ニッキー・カット、イーライ・ロス、クエンティン・タランティーノ
配給:ブロードメディア・スタジオ
MovieWalker - デス・プルーフ in グラインドハウス
鬼才クエンティン・タランティーノ監督が、少年時代に幾度となく観たB級映画の魅力を再現したアクション。コワモテの殺人鬼と女性スタントマンが、車を操り派手なバトルを展開。
ドクロマーク付きのシボレーに乗る、中年スタントマンのマイク。彼はテキサスのバーに居合わせた客らを車で襲った。1年後、テネシーで新たな標的を見つけた彼だが、相手のスタントウーマン一行の猛反撃を受ける。


グラインドハウス (USAバージョン)