MOVIE REVEIWBlindness
[劇場観賞/MOVIX亀有]
公式サイト

ブラインドネス2008年 日本、カナダ、ブラジル
八ちゃんの降水確率:0%
八ちゃんの満足度:★★★★
八ちゃんの評価:★★★☆

全世界、失明。

もし人々が突然原因不明の感染症で失明したら、どうなるのか…
パニックと社会の崩壊を描いた問題作。
ちょっと奥が深く単なる娯楽作品ではありません。
あらすじ&八ちゃんのレビュー
ある程度の予備知識を入れての観賞で正解!期待通りの内容で大満足!まるで60・70年代の近未来SFのような解釈が必要なツウ好みの映画

交差点で信号待ちをしていた車の運転手が突然目がみえなくなります。ところが眼科で診てもらっても異常は認められず、精神的な原因ではないかと判断されるのですが、彼に接触した人々が次々に同じ症状を起こします。原因がわからぬまま発症者は隔離施設に収容されますが、発症者はどんどん増え続けます。
隔離施設では、発症者たちだけで生活しなければならず、外部からの助けや介護は一切ありません。食料が支給されるだけなのです。当然その隔離された環境の中で社会が形成されます。
その小さな社会の中で人間の本質や欲望が剥き出しとなっていきます。

この映画は、単なる感染症・パニック映画ではありません。それが主題ではなく、そうなった時、人間はどんな行動に出るのか、社会はどうなるのか…といったどちらかというと人間の本質を描こうとした作品です。それもそのはず、原作がそういう主題なんですから、ある意味原作に忠実です。
始めは(例によって)ジュリアン・ムーアが出ているんで、訳わからん系サイコか何かと思っていたんですが、これがかなりまともなんでびっくりしました(とは言え、やはり一般のファンには訳わからん系かな…原因究明とかないので)
観終わった後でいろいろ論議できる映画であることは間違いないでしょう。何か言いたいのか…社会や宗教など、いろいろなテーマがふくまれていてなかなか難しいです。華氏451のような近未来SFでありながら反共産の社会問題を強烈にアピールしているようならまだしも、(あまりにも現代が複雑すぎるかららなのか…)主題がぼやけているようにも感じるのですが…。
もし、これがハリウッド映画だったら、去年のインベ-ションのように単純になっていたかも知れません。原作と相まって、そりゃフェルナンド・メイレレス監督作品。難しく作ってくれちゃっています。特に隔離施設に入ってからの展開は28日後に近い感じがします。

物語の中で最初の感染者とされる日本人男性に伊勢谷友介、その妻に木村佳乃が担当。そう、スキヤキ・ウエスタン ジャンゴのコンビです。