卵巣のう腫になっちゃったら実は境界悪性腫瘍だった

27で結婚が決まった矢先,会社で受けた初めての人間ドックで卵巣のう腫が発覚. 手術して取ってみたら,実は卵巣境界悪性腫瘍と判明.再手術へ. 10月の結婚式まであと半年.仕事もプライベートもノッてきたのに,そんなに都合良くはいかないと実感した記録.

妊孕性温存手術

入院2日目(手術当日)③ ただいまー

2011年5月10日

まだ家族もそろってないけど,11時前,看護婦さんが迎えに来ちゃった.
ON CALLで手術だと,前が終わり次第だから時間も読めない.

病室を出る直前に両親が到着.
なんとかぎりぎり間に合ったので,貴重品だけ持ってもらう.
彼は...間に合わなかった.
たぶん,まだ寝ていたんだと思う.しょうがない.
前回もそうだけど,今回も手術前はドタバタして,
ドラマみたいな,ああいうしんみりした感じが全くない.
ま,これでいいんだけどね.いってきまーすって元気に出発.

2回目ともなると,いろいろ観察できる.
手術室の入り口で,看護師さんたちが同意書などなどの書類チェック.
それから,昨日挨拶に来てくれた看護師さんが
頭にシャワーキャップみたいな帽子をかぶせてくれる.
私は,名前と生年月日を言うだけであとはおとなしく書類待ち.

チェックできたら,すぐに手術室へ入室.
体にタオルケットをかけてもらった後,着てた手術着を脱ぐ.
そのあと,手術台に自分で移動.
手術台は本当に狭くて,体の幅よりちょっと広いくらい.
移動した後は,両脚と両腕を台に軽く固定されて,
右腕には定期的に勝手に測ってくれる血圧計,
左腕は点滴,
それから体中にまたペタペタと心電図のシールとか貼られて
すっかり手術準備完了.

頭の上では,私のスペック?を報告する声が聞こえる.
身長体重や昨日飲んだ薬,最後に水を飲んだ時間.
あとは,アレルギーとか前の手術の話とか.
そんな声が聞こえながら,いつのまにか口に酸素マスクがあてがわれて,
深呼吸をするように指示される.
じゃあ,薬いれていきますからねー,
って声が聞こえたかと思うと,急に咳がでて苦しくなった.
咳,でますね,大丈夫ですからね,ゆっくり深呼吸してくださいね.
言われた通りに深呼吸をしていると,だんだん耳が聞こえにくくなっていって,
目もかすんできて,体もぼわっと何かに包まれているような感覚がしてくる.
でも,前回のように,意識が急にもっていかれる感じではなくて,
だんだん意識が落ちていくような感じ.
本当に,いつの間にか寝ちゃった.

今回は,あんまり夢を覚えてない.
起こされる直前,不思議なカードゲームを一人でやっているような変な夢を見たけど,
全然覚えてない.

ふと,肩をたたかれながら,はちこさん,わかりますか,手術終わりましたよ
って起こされたような気がした.
ような気がしたっていうのは,ぼーっとしていてあんまり覚えてないから.
体が言うこときかなくて,目を開けたいけど,瞼が重い.
手を握ってくださいって言われたけど,
それもなんか手が思い通りに動かなくて上手く力が入らない.
この時,口の管も抜かれていると思うんだけど,今回は覚えてないし痛くない.
今考えると,前回と全然違うと思う.
前回は,寝る時も起きるときも,まるでスイッチのようにオンオフがはっきりしてたからね.
今回は,だらだらっと,境目がない感じ.

そのまま,たぶん,回復室に移動.
前回は,わりと放置気味に寝かされていたけど,
今回は,しょっちゅう声かけされた気がする.
声をかけられれば目をあけられるけど,開けていると疲れてすぐ目を閉じちゃう.
眠いというか,だるいというか,とにかく体が言うことをきかない.

しばらくして,婦人科の病棟に移動.
きっと前回と一緒で,婦人科の看護婦さんが迎えに来てくれたに違いない.

部屋に戻ると,両親と彼がいた.
とはいえ,術後はどうせぐったりしているって分かっているので,
両親は早々に帰って行った.
彼だけが残ってくれて,しばらく,ベッド脇にいてくれた.
私は相変わらず,夢と現実を行き来している感じ.
ただ,とにかくおなかが痛い.

その後,どれくらいたったか,彼も帰って行った.
夕方,担当医が回ってきた.
まだ意識がもうろうとしているのを知っているようで,
詳しい話は明日しますが,とりあえず,手術は予定通り上手くいきましたよ,
と言ってくれて安心した.

そしてここから,長い夜が始まった.
おなかは痛いし,体はだるくて熱いし,
目をつぶっていても,しょっちゅう看護婦さんが様子を見に来て
ぐっすり眠れない.

途中で痛み止めを入れてもらったり,
口をゆすいでもらったりしたけど,
朝までの時間が果てしなく長く感じた.

今回は,手術前に頼んでおいたおかげか,
おしっこの管はちゃんと固定されていて痛くなくてそれだけは良かった.
ただ,おなかの痛みや体のだるさは,前回の比にならないほど辛かった.
やっぱり,手術2ヶ月後で,体調が万全じゃなかったのが悪かったのかな.
回復の早さも遅い気がする.

明け方,ようやく空が白んできて,今回もまた長い夜が終わった.
前回もそうだったけど,手術当日の夜が一番つらい.


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入院2日目(手術当日)② いってきます

2011年5月10日

予定が早まってあと5分で出発!
彼も親も到着してないんだけど
ま,いいか.
いってきまーす!


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再診 術前説明

2011年5月2日

またこの説明を受けに来ることになるとは.
今日は,母親と彼と3人で術前説明.
父親は仕事の都合で参加できず.

まずは,この間の外科,乳腺外来の結果を確認.
1年後に検診ですよね,きちんと受けてくださいね,と念押されたけど,
でも,取り急ぎ何かしなければいけない訳じゃないのでみんなで一安心.

さっそく本題に入る.
今回も,前回と同様に手術同意書を使いながら進める.
今回の病名.
左卵巣境界悪性腫瘍.

治療は,
手術による左付属器摘出.
左付属器とは,左の卵巣と卵管のこと.

手術の目的は
治療および病巣の広がりの診断.
境界悪性だった腫瘍を取り巻いていた卵巣,卵管を摘出して,
そっちにまで癌細胞が転移していないか確認するということ.
また摘出後に病理検査をして,癌細胞があったら進行期がアップする.
でも,根治手術(両卵巣・子宮の摘出)じゃないし,
癌細胞が「無いこと」を証明することは大変で,確定診断とはならないらしい.
まったく,やっかいな病気になっちゃった.

手術の方法は,
腹腔鏡下左付属器切除術,および大網生検.
腹腔鏡での手術は2回目.
前回の傷跡に沿ってまた切って,カメラでおなかの様子を見ながら,
卵巣,卵管を摘出するのと,
卵巣癌で転移が良く見られる大網の一部を摘出して転移が無いことを確認する.
卵巣,卵管は,子宮と骨盤からの血管でつながっているので,
その両方の血管を切って,卵巣,卵管を取り出す手術になる.
ついでに腹水も少し採ってこちらも転移が無いことを確認するという.
大網とは,胃袋の下に広がっているカーテンのようなもので,
おなかの中の救急車と呼ばれているという.
たとえば胃や腸に穴が空いたりしたときに,
大網が覆って応急処置をしてくれる役割をするらしい.
それで,大網がそういった働きをすると腹水がおなかに溜まるらしく,
だから末期のがん患者さんにおなかが膨れている人が多いらしい.
今回は,大網の下のほう5%くらいと,
念のためにこの腹水も少量採取して同じように病理検査にかけることに.
腹腔鏡で行うため,大網を全て切除するのは不可能らしく,
それに今後,胃腸などおなかに何かあったときにフォローしてくれる
機能がなくなってしまうから全部は摘出しない,ということになった.
あとは,右側の卵巣.
もし腫瘍が見られたら,念のため腫瘍部分だけ切除するけど,
卵巣は取らないと約束してくれた.

次に,今回の手術で起こりうる危険性の説明.
前回と同様,出血と他臓器の損傷がありえるという.
特に,今回は付属器摘出ということで,取り出すときに尿管を傷つける危険性が
前回の腫瘍だけ摘出した場合より上がるらしい.
そして,2回目の手術ということで,
前回手術の影響で内臓が癒着している可能性もあり,
内臓の癒着をはがすときに,
他臓器を傷つけてしまう危険性も上がってしまうらしい.
癒着は手術の回数を重ねるほど可能性が上がるらしいので,
それはもう仕方ない.
他臓器を傷つけてしまったり,出血が多いと,開腹手術へ移行するという.
ちなみに傷跡は,前回の跡に出来るだけ沿って開けてくれるらしいけど,
おへその下だけは,少しカーブを描いているらしく,
頑張ってみるけどもしかしたら端っこがちょっとずれちゃうかも,とのこと.
二重になったら嫌だけど,でもそうもワガママを言ってる場合じゃないし,
先生が頑張ってダメなら文句言わない.

それから,前回と同様に,傷口の感染,エコノミー症候群(肺塞栓),
腸閉塞の危険性があることが伝えられた.

さらに術後,残した右側卵巣はもちろん,他臓器への再発の可能性は残り,
しかも再発したときは,今回のような境界悪性であるとは限らず,
普通の「癌」として再発することもあるという.
再発する場合,1年以内に見つかることが多いらしいけど,
たまに,10年20年のスパンで再発したという報告もあり,
今回の手術が終わっても決して油断してはいけない,と念を押された.
やっぱり一生付き合っていく病気になってしまったらしい.
覚悟していたけど,なんだかやっぱり重いな...
そして,術後に検査結果が出た後,がん細胞が見つかったら再手術や
抗がん剤治療を進める可能性もあることを伝えられた.
次,手術をすることになれば,
妊孕性,妊娠の可能性は残すことができないかもしれない.
それに,抗がん剤は,残した卵巣にも影響するらしく,
本当に,今回取り出すものから癌細胞が見つからないことを祈るばかり.

次に,今回は腹腔鏡下での温存手術を選択したけど,
別の方法もある,ということを説明された.
ひとつは開腹手術.
でも私のように,Ia期の場合は予後を比較したときにそこまで差がないらしい.
おなかの中で腫瘍が破れていなくて中身が飛び散っていない状態なので,
おなかの中に腫瘍由来の癌細胞があると考えにくいから,という.
あとは,開腹だとリンパの肥大を触診することができるけど,
正直,事前に撮るCTでわからないくらいの肥大なら,触ってもわからないらしい.
ということで,手術前日に撮るCTの結果次第ではあるけれど,
とりあえずは腹腔鏡手術でお願いすることに.
うっかり股関節,足の付け根が痛いことを伝えるのを忘れちゃったけど,
結局はリンパ肥大が原因だとしても,どっちにしてもCTで撮るわけだから
やっぱり前日にならないとわからないし,今気を揉んでも仕方ない.

手術の説明は以上,
念のため,エコーを撮ったけど,
右側の卵巣は普通の大きさで安心した.
左側も,まだ平べったい状態みたいだけど,大きくはなってない様子.
これもほっと一安心.

本当はこのあと術前オリエンテーションだけど,
前回手術と同じ術式で,しかもまだ2ヶ月しか経ってないから省略された.
持ち物や同意書など書類だけを渡されて今日は終了.

いよいよ来週.
入院準備を進めないと.


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5月2日 婦人科
再診  210円


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告知4日後 再手術決定&2度目の術前検査

2011年4月15日

境界悪性の宣告から4日.
もうありえないくらいの速さで
セカンドオピニオンを受けることができたので
その流れのまま,元の病院で手術の予約をすることにした.

診察に室に入ると,先生は,あれ?もう来たの?
というような雰囲気で迎えてくれた.

そして,セカンドオピニオンに行って,
不安が解消したこと,温存も腹腔鏡も大丈夫そうといわれたから
安心してここで手術をお願いしたいと伝えた.

そうしたら,さっそく手術の予約表を確認して,
一番早く予約を取ってくれることになった.
一番早い空き日程は,5月10日.

本当は,生理にかからない日程の方が良いらしい.
前回も言われたけど,生理中だと出血が多くなるそうだ.

予定通りくれば,次の生理は5月5日-9日.
ちょっとギリギリ...
でも,この日を逃したら次の空きは6月の頭となり,
結局また生理と重なる可能性がでてくる.
それなら,もうこの日に賭けちゃいましょう,
ということで5月10日で決定.

生理を早めるホルモン剤も処方できるらしいけど,
手術中に,エコノミー症候群になる可能性が高まり,
副作用の方が怖いということで,
生理終了直後か,終わりかけでも良しとした.

それから,すでに手術まで1ヶ月を切っているので,
今後の予定も合わせて決めた.

まず,今日,このあと術前検査をやりに行く.
前回の手術でもやったから使いまわしても良いのに,と
思うけど,術前検査は有効期限があるらしく,もう使えないらしい.

術前説明は5月2日.
これもまた,家族同伴で手術の内容や,手術に伴う危険性など
説明してくれるという.
やっぱり前回,かなり詳しく聞いているし,
そこまで不安に思うことはなさそう.
でも,疑問があれば,このときにちゃんと聞かないと.

それからCT検査.
すでに予約が7月までいっぱいだというので,
入院初日,手術前日に,救急枠で受けることに.
何も見つからなければいいなぁ.

そして,これまで書かなかったけれど,
実は,卵巣のう腫が見つかった人間ドックで,乳腺症も指摘されていた.
特に検査の指示も紹介状も無かったので軽視してたけど,
こうやって境界悪性の腫瘍が見つかってしまうと,
念のため大丈夫であることを確認しておきたくなる.

そのことを相談すると,先生は,外科の乳腺外来に紹介状を書いてくれた.
といっても,電子カルテなのでメールっぽくピピピっと飛ばすだけだけど.
そんなわけで,今日は,術前検査と外科,両方に寄り道して帰ることになった.
話が進むときは一気に進む.

さらに今日は,保険を請求するための診断書が出来上がっているらしい.
これも,最後に受付で受け取ることになった.

先生に,今後ともよろしくお願いします,とお礼を言って診察室を出ると,
まずは術前検査に向かう.

採血(4本)と止血時間検査,
採尿,
心電図,肺活量検査,
胸部X線検査.

前回やったものと全く同じで,特に問題もなくあっさり終了.


そして外科.こちらは話が長くなるのでまた次に.


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4月15日 婦人科
再診,術前検査 6380円
診断書(保険適用外) 5250円


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    プロフィール

    hachiko885

    28歳♀.会社員.
    2011年10月30日結婚予定.

    2010年初夏,交際8年目の彼氏からプロポーズを受け,婚約者として同居を開始.
    ところが初めて受けた人間ドックで卵巣のう腫が発覚.
    改めて受診した病院で子宮内膜症性卵巣腫瘍(左側:5*3.5cm)と診断.
    2011年3月8日腹腔鏡での腫瘍摘出手術,無事成功.
    が,病理の結果,卵巣境界悪性腫瘍(粘液性)と判明.
    セカンドオピニオンを経て2011年5月10日腹腔鏡下で妊孕性温存手術(左付属器切除,大網部分切除生検,腹水採取)実施,無事成功
    病理検査の結果,転移は見つからず追加治療もなしで,現在,経過観察をしつつ結婚式の準備中.

    卵巣のう腫だって,境界悪性腫瘍だって,結婚して子どもができるんだ!
    と証明するために,同じように卵巣のう腫,境界悪性腫瘍を抱える人の参考になるように,
    なにより,今のこの気持ちをずっと忘れないために書き綴った記録.
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