1時間以上も山道を歩いてへとへとなところに、こんな看板が現れました。

← 休憩所         〇〇岩 →

あなたなら、どちらに進みますか?
そして、あと何分くらいで休憩所もしくは○○岩に着くと思いますか?

ワタシは悩むことなく休憩所のほうへ足を向けました。
3〜5分もすれば、ベンチや東屋があるのだろうと期待して。

……しかし、歩けども歩けども、それらしき場所に辿り着けません。
20分近く歩いても、見たのは「マムシ注意」の看板だけ。
両脇に草が生い茂る、田んぼの畦道くらいの幅の道をひたすら歩きました。

もう無理!  心折れた!!

結局、来た道をそのままUターンし、休憩せずにとぼとぼと帰りました。

なんだか狐に化かされた気分だなぁ。
……いや、ここに狐はいない。
だって、鬼の城だから!

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前振りが長くてすみません。
岡山県総社市にある「鬼ノ城(きのじょう)」へ行って来ました。

鬼ノ城は、「温羅(うら)伝説」の舞台と言われている場所。
温羅=鬼。そう、岡山・鬼といえば桃太郎!
かの有名な桃太郎のルーツとされているのが温羅伝説です。

とはいえ、この城は誰が、いつ建てたのか、はっきりとは分からないそう。
まあ、○○発祥の地ってそんなものですよねー。うちが元祖だ! と言い張る場所が全国にたくさんあったり。

話を戻します。
この日は鬼ノ城へ行こう!  と決めていたわけではなく、たまたま近くに来たのでふらっと立ち寄りました。
ふらっと、2時間近く歩きました……。

無料駐車場を出発し、坂道を登ること約5分。
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おお、建物が見えた!

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展望台を経て、さらに10分ほど。
怪しげなお札のような飾りが施されていますね。

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目指していた建物は「西門」でした。

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マメティが立つとこんな感じ。圧巻。

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鬼ノ城のメインスポットがこの西門。
眺めが素晴らしい!
もう少し先の展望台では、瀬戸大橋や香川県まで見えました。

この辺まではアップダウンがあるものの、15〜20分くらいでしょうか、それほどキツイ道ではありません。ヒールやサンダルだと大変だよってくらい。

駐車場近くの地図にはいくつかコースがあり、約1時間のウォーキングコースから3〜4時間のトレッキングコースまで。

ワタシ達は1時間コースを選択。
体力面でも、予定面でもちょうどいいでしょ!

西門からさらに歩いて、歩いて。
うーん、人と会わない。
ぐるっと一周するコースなので、帰ってくる人はいないとしても、前にも後ろにも人がいない。

なんだか道がだんだんワイルドに。
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これでめっちゃ綺麗なほう。
後半は、脇にある枝や石に頼って、恐る恐る下りるところも。

これ、観光ってレベルじゃないぞ!!

そもそも、ただ山道を歩いているだけで、名所的な場所に出ません。
もしやコースから外れた? と不安になった頃に、ぽっと案内板が立っていて、これで合ってたのか……と。

ここで、最初の休憩所の話につながるのですが。
西門以降の写真がないのは、撮るような名所に出なかったから。撮るような余裕がなかったから。
ただひたすら歩いた、という思い出しかありません。
今、思い起こしても、あれはなんだったんだろう……と遠い目になります。
鬼の罠にまんまと引っかかった?

駐車場に戻ると、ワタシ達と同時期に来た車は1台も残っていませんでした。
どうやら、大体の人は西門やその近くの展望台で引き返すっぽい。
たぶん、それが正解!!
それ以上先は、体力や方向感覚に自信のある人、歴史や考古学に興味がある人なら。

それから、鬼ノ城には自動販売機はまったくなく、ベンチもほとんどありません。

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最初に、駐車場そばのビジターセンターに立ち寄ることを強くオススメします。

ここにも自動販売機はありませんが、給水機があります。温泉施設によくある紙コップのアレ。
トイレも途中には見かけなかったので、必ずここで済ませましょう。

もう少しいろいろ整っていれば、観光客の増加も望めるかなと思うけれど、人の手を加えることで失われるものもあるし、難しいところですよね。
多くの謎に、空想をめぐらせられるロマンも魅力のひとつだし。
出入り口に鬼のゆるキャラショップを作られても、それはそれでちょっとねぇ。

そう考えると、変に商業的に走らず、自然を味わえる貴重な場所でよかったなと思えてきました。
正直、観光じゃなくて苦行だよ!  と思ったときもあったけど。

駐車場までの道が狭いことや坂道を歩くこと、設備が少ないことなど、不便な面はあるけれど、それらも込みでアドベンチャー気分を楽しみたい人はぜひ。

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