2007年08月

2007年08月18日

■夕凪の街 桜の国

靖国参拝 62年目の終戦記念日も例年通り都連青年部の皆さんと靖国神社へ参拝をした。同時刻に小泉前総理が見えたことで一時は騒然としたが学生部を含む80名余で静かにお参りを済ませ遊就館を見学した。先人の皆様の尊い犠牲の上に今日の平和があることを改めて認識し、戦争体験世代と政治をご一緒する機会をいただいた重要な戦後世代の一員として、これからの時代の舵をしっかりと取っていかなくてはならないことを誓った。

 それぞれ事情は異なるのだろうが閣僚参拝が高市大臣一人というのは寂しい限りだ。間違ったメッセージにならないことを祈る。

 さて前日にささやかな夏休みを取り「夕凪の街 桜の国」という映画を見た。元々はコミックを映画化した作品で、広島原爆投下直後から現代までを二人の女性を通じて描いたヒューマンドラマだ。今年の二月から原爆症認定制度の抜本的改革を検討する議員懇談会の発起人になったこともあり(永田町見聞録2007年2月10日参照)原爆症問題に関心を持ち運動を続けてきた。総理が今年被爆者の方々と直接会ってくれたことは私達の想いが伝わったものと思っている。真にこの映画はそんな被爆者の苦労と脈々と続く因果、そして忘れ去られていく戦争の悲惨さを伝えてくれる作品だった。被爆との関係が分からないまま既にお亡くなりになられた方がいるであろうことも映画の中では演じられている。もちろん保障を求める原告もいらっしゃるが多くの方々がお金ではなく自分達の苦労や生きた証をしっかりと記憶や記録に残し後世に伝えて欲しいと訴える。相変わらず2高裁17地裁の裁判は続くようだが行政訴訟は訴訟として平均年齢は70歳を遥かに越えた被爆者の皆さんの声をしっかりと聞き次代へと繋ぐ責任がある。

 ちょっぴり悲しい映画だがこの夏、是非一人でも多くの方に見ていただきたいし、毎年秋に行っている後援会映画会でも上映したいと思う。


hagiuda1 at 07:11|Permalink

2007年08月11日

■第167国会あっという間に終わる

 第167国会が開会したとはいえ衆議院には議案もなく、野党は郵政民営化凍結法案や年金流用禁止法案を最終日に参院に提出したようだが、審議されず廃案となった。実にふざけた対応だが、またまた国民には分かりづらくどのように映るのだろう?民主党の議長、議院運営委員長のもとで参院の主導権は完全に野党側に移り、難しい国会運営が続くことが予想される。

 党内では公然と総裁批判の声が上がり、政局ぶくみの動きも活発化してきた。もちろんそういう声が上がってこそ党再生へのエネルギーになるものだから否定はしないが、問題は発言の場所である。いずれもそれなりに説得力のある批判だが、カメラの前でしゃべりたがる点に胡散臭さを感じずにはいられない。同様の批判を党に設置された参議院選総括委員会できちんと発言される方もいる。いずれにしても我々は評論家ではないので、時と場所は大切だと感じた。

 さて、青年局を皮切りに九州ブロック、中国・四国、北海道・東北、関東、東海、近畿、そして有識者として元日経の田勢氏や慶応の小林教授、各県連代表と、ひたすら選挙総括の日々が続く。格差、広報、年金、不適切発言、候補者選定、バンソウコウ、市町村合併、定率減税、と地域や世代によって様々な意見が出されているが、現場に最も近い県連代表の声が一番心に残る。自民党は国会議員の自民党もあれば地方議員の自民党もある。折角全国組織でありながらその意思疎通が出来ていないのではないか?政策でも選挙対応でも優先順位が違う点が多々ある。党再生の要になるのは地方議会出身者かも知れない。

 今、国会は閉会したが本当の勝負は次の臨時国会だ。


hagiuda1 at 14:59|Permalink

2007年08月04日

■歴史的惨敗

 自民党 歴史的惨敗だった。
 この度の参議院選挙では皆様のご支援をいただきながら、東京選挙区で現職の保坂三蔵氏を落選させるという残念な結果となり、お詫びを申し上げます。幸い八王子では両名が当選できるだけの支持をいただけたが、全都では丸川氏のみの当選。改めて選挙の難しさ、恐ろしさを知らされた。
 東京バッシングが渦巻く永田町で、首都としての誇りと東京の持つ特殊事情を訴えてきた大切な同志を失った事は慙愧に耐えないが、保坂先生の想いを背負ってがんばりたい。

 更に申し訳ないのは、比例区で挑戦をした大西英男元都議会幹事長の落選だ。都議会50名の署名をもって第一次公認となり、森名誉会長に後援会長までご就任いただいた。当初は全国を精力的に回っていたが、効率性と正確な支持を求めて東京に集中した運動を提案したにもかかわらず、このような結果となりお詫びの毎日だ。
敗戦直後、深夜に保坂先生と同行して中川幹事長、青木参院会長、安倍総裁に挨拶に回った。特に最終日、全日程を東京へ投入していただいき、保坂先生と浅草や池袋、中野、阿佐ヶ谷と歩いた総理の憔悴振りは、かつて見た事のない姿だった。お互いに申し訳ないと礼をかわしたが、私が部屋を出る時には、「批判はあるだろうが、続ける事で責任を果たすので頼むよ」。手を握られた。

070803サンケイ 党内に設置をされた参議院選挙総括委員会の13名のメンバーに青年局長として入る事となり、第1回の会合が行われた。どこからも取材を受けていない私の発言が一部紙面に取り上げられた事で、マスコミからの問い合せが続いたのであえて触れておくが、私は特定の人の発言を引用したのではなく、「この委員会が正に総括の場であり、総裁の責任論、総理への批判、多いに意見があって当然と思うが、1年生議員が苦し紛れに執行部批判するのと総務会、役連のメンバーが、いくらでも発言の機会があるにもかかわらずそこでは大人びた良識論を言っていて、テレビに出てわざわざ党批判をし、自分だけは違う自民党という姿勢は卑怯だ」と申し上げた。「今、皆が否は否と認め党の再生をしようという一大事に、そこまで党をズタズタにしたいなら出て行けばいい」と付け加えた。総理の擁護で申し上げたのではなくて、私の素直な気持ちと若手の皆さんの代弁をしたつもりだ。

 いずれにしても、身内で足を引っ張り合っている場合ではない。国民の皆さんが「やっぱり自民党」と思っていただける時までひたすら改革に挑む。


hagiuda1 at 06:47|Permalink