2010年12月10日
■日本、中国に敗れる?
政府の迷走が続いている。問責決議への反省はそっちのけで衆議院での2/3再議決に向け、別れたはずの社民党との連携を模索し始めた。尖閣問題、朝鮮半島の緊張とこれほど安全保障の強化が問われている時に、日米の信頼回復以前に無謀な数合わせに走る総理の見識を疑う。「私がぶち切れないようにして」と福島党首は言ったそうだが、衆議院での6議席の為に国民がぶち切れ、友好国がぶち切れる国益の優先順位を考えてほしい。
古巣の文科省ではOECD(経済開発協力機構)の国際学力テストの結果に安堵の声が上がった。65の国と地域で15歳の男女を対象としたテスト結果は各国の取り組みの成果が顕著に表れる。在任中始めた「理科支援授業やITC環境整備が功を奏した」と担当者から報告をいただいた。驚くべきは初参加の上海が全ての分野で一位を独占したことだ。中国のことだからランダムに選ぶべき生徒を選抜したのではないかと勘繰りもするが、ここ10年、国を挙げ特に都市部では勉強もスポーツもものすごい勢いで力を入れている事は否めないし、同じく上位に香港が入っている事も無視できない。
北京の小学校を視察した時も、当たり前にパソコンや温水プールが完備されていたが、日本ではプールの水漏れも耐震補強の費用も大幅に削られてしまったり、3人で1台のパソコンを覗き込む実態だ。もちろん教員の指導力等、マンパワーも大切でいずれにしても未来への投資を怠れば成績は落ち、力を入れれば上がることは立証済みである。安全保障や教育という目に見えない政策が削減され、バラ撒きに終始する日本の政治を何としても変えなくてはあらゆる分野で中国に敗れる。ちなみにこのテストは難問を解くのではなく、習熟度や読解力を図るもので、このテストの始まった2000年当時では、日本はベスト3に入っていた。
