【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

当座必要なものを、
    必要な量だけ購入する
 「必要なものを、必要な時に、必要な量だけ購
入する」、これを『当座買い』といいます。
 原材料・部材・消耗品などの資材品、一括で大
量に購入をすれば安くなる、また、価格変動が
激しいものは、安い時にまとめて仕入れると得を
すると考えがちです。常識的には「まとめ買い」
の方が得に見えます。しかし、実際はそうではあ
りません。たくさんものを買えば、つい無駄に使っ
てしまい、余分なモノを管理するコストも必要にな
ります。
 さらに、お客様の仕様が変わればその部材を
使わなくなり、全て無駄になってしまいます。
 『当座買い』をすれば、手元に必要な量しかな
いので、節約して大切に使い、余分な管理コスト
もかかりません。
 『当座買い』は、まとめ買いよりもトータルでは
安くなるのです。

●大量購入と当座買い
 私は日々お客様の試算表や決算書を目にして
います。
 よく経営者の方に「利益は出ているのにお金が
残っていないのはなぜ」と聞かれます。
利益がでているかどうかは「損益計算書」で説明
します。「損益計算書」は、売上、仕入、人件費、
経費等収支状況を表します。
 一方お金の有無、資産や負債などの有無につ
いては「貸借対照表」にて説明します。つまり、利
益があるのと資産(財産)の有無とは異なるからで
す。
 また、「貸借対照表」においても、現預金の有無
は、その他の資産負債の増減に関係しています。
 現金商売の場合、売上があれば現金の増加と
なりますが、掛売の場合、売上とその入金となる
日が異なりますので、現金が増えたことにはなり
ません。仕入も現金を支払った段階で経費となる
ものばかりではありません。仕入れた材料や商品
が販売されるまで棚卸資産として、「貸借対照表」
に記載され、仕入れたものが経費として損益関係
に影響するのは、その商品が販売されたときにな
ります。
 大量に安く購入したから経費が少なくて済むと
思われますが、確実にその商品が販売されて初
めて経費となるのです。
 その販売される間は、その製品や商品の置き場
所、置く場所のの管理(管理する人の人件費)も関
係し、余分な出費へとつながるのです。
 必要な時に必要なだけ購入する。極力
この考え方をもとに、経営(事業)をしていただき
たいですね。