【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

◎経費は予算ではなく、
  必要に応じてそのつど使う
 『予算制度』には大きな落とし穴があります。
『予算制度』は次年度の目標とする売上や利益
を実現させるために、これくらいの経費が必要
と事前に計画し、それに従って事業を運営して
いくものです。
 一般には、事業を計画的に進める上で有効な
制度とされています。ところが、『予算制度』では、
たとえ、売上が目標に届かない場合でも、経費は
自動的に予算通り使われていきます。
その結果、
予定通りに売上は伸びないのに、経費は予定通
り使われていくので、採算は急速に悪化してしま
います。
 どこの会社でも毎年売上目標数字を掲げてい
ますが、それに要する経費はあくまで、必要に応
じて、そのつど使うようにしていく
必要があります。
 経費は予算通りに使うのではなく、実際に必要
な時に使うことで、無駄のない高収益経営を実
現することができる
のです。

●日々採算を作り検証する
 売上目標を定めている会社は多いと思います。
売上は目標に達成したとしても、利益がマイナス
では経営は成り立っていきません。ぜひ売上目
標と同時に、利益目標を立て
ましょう。
 この利益目標は‘金額'でも‘前期対比'でも‘売
上比'でも何でもいいと思います。利益目標を立
てることによって、どのくらい経費を費やすかの
目安ができ、予算制度が出来上がります。ただ
し、予算制度を活かすためには、日々採算を作
り、検証しながら進めていく必要
があります。
 実際の売上が、売上目標を下回っており、利
益目標も下回っているのに、経費だけ費やすわ
けにはいきません。そのためにも日々採算表を
作りながら、目標と実額との差(予実対比)を検
証していく事が必要です。つまり、月ごとに予実
対比を行ない、検証する‘前月の数字を十分
把握して、次月にどの数字をどのように改
善していくか'
です。
 毎月毎月の繰り返しが、売上目標や利益目標
を達成させるとともに
予算制度を確実なものに
していくことができます。
 毎月毎月、毎日毎日の繰り返しが、よりよい経
営につながっていくのですね。