【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

◎使えない資産は、
  すぐに経費として処理する
 資産には、現金や預金など短期間で換金でき
「流動資産」
と、土地や建物のようにすぐに
換金できない「固定資産」
とがあります。
 例えば、ある一定の価格を超える金型は、この
「固定資産」にあたりますが、税法上は二年間
で償却しなければならないとされています。
 ところが、特注品などに使う金型の中には、一
度しか使われず、その後使い道がないものもあ
ります。それを税法どおりに年間かけて償却する
のは、もう使えない不良資産を持つのと同じであ
り、会社としては、非常に不健全な状態と言えま
す。
 このように二度と使えない「固定資産」は、思
い切って破棄処分を行い、経費として処理する
ことが必要です。一時的には 経費の増加につ
ながりますが、将来問題となる不良資産を持た
なくて済むので、長期的には会社経営にプラス
となる
のです。

●利益を生む資産と生まない資産
 上記のように一度しか使えない資産を持つとい
うことは不良資産を持つのと同じであり、身体で
例えるなら、ぜい肉がつきすぎている状態です。
ぜい肉を削ぎ落して筋肉質な身体にする、これ
を会社経営に生かしていく必要があります。
 私は仕事がらお客様の決算書や試算表をよく
見ますが、固定資産の中で毎期動きのない、変
動しないものがあります。特に土地などがそれに
当てはまりますが、その資産が収益を生んでい
るのであれば問題ないのですが、収益も生まず
に毎期固定資産に残っている、というのは非常に
無駄(不採算)であると感じます。
 経営の視点からは、その固定資産収益が生
むように工夫する
か、思い切ってその固定資産
を処分し現金化して、次の収益を生むものに変え
ていく、という考えを持つ必要があります。
 いつかは役に立つ、と考えて残している場合も
多くありますが、いつかはいつなのか、それを早
い段階で検討し、今役に立てるという考えを持っ
て経営に励んでいただきたいと思います。