【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

固定費を抑える
 原材料費・外注加工費など、売上・生産の増減
に応じて変動する経費を「変動費」といい、設備
の減価償却費・人件費など、売上・生産の増減に
関係なく変化しない経費を「固定費」と言います。
 この固定費の厄介なところは、一度発生すると
簡単に減らないことです。減価償却費やリース代
は毎月決まっており、人件費も容易に削れません。
この固定費が、月々の経費の中に占める比率が
高くなると、売上の減少により採算がすぐに悪化し
て、弱い経営体質になってしまいます。それは、
固定費の割合が大きい場合、売上が下がっても
経費はなかなか減らせないので、利益が減少し、
ていくためです。
 新規の設備投資や人員の増員などにより、「固
定費」
はいつのまにか膨らんでいるものです。「固
定費」
を増加させる設備投資や人員の増員はくれ
ぐれも慎重に行うべきです。「固定費」を可能な限
り抑えることで、少々の売上減少でもびくともしな
い、強い経営体質となることができるのです。

●将来予想を明確に立てる
 「固定費」を抑えることは事業経営にとってとても
重要なことです。しかし先行投資がなければ収入
を増やすことはなかなか難しいところです。今の時
代人材不足により収入が確保ができない事業も
多くあると思います。「固定費」となる人件費や設
備投資による減価償却費も次の収益を生むには
必要な経費となります。
 「固定費」が増えても経営体質を良くしていくため
には、確実にその分収入が増えるという状況が見
えることです。何をどれだけ増やしたら、どのくらい
の収入が見込めるか。この見極めをしっかり行うこ
とです。つまり綿密な事業計画が必要となるという
ことです。一度綿密な事業計画ができれば、それ
に従って行動してみる。定期的にその事業計画
通りに進んでいるかを確認し、できていなければ
何ができていないのかを検証し、できるにはどうし
たらいいのかを検討します。
 このP(計画)D(行動)C(検証)A(再実行)を廻
していくことで、「固定費」を確実に収益につながる
形にしていくことができます。
 まず、事業計画をじっくり立てることが必要不可
欠です。