【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

◎借金に頼っていては
          安定した経営はできない
 世間では、お金が足りなければ借金をすれば
よい、という考え方があります。しかし京セラでは
創業当時の資金が不足していたころから、「常に
お金の心配をしていては、安心して仕事ができ
ない」
と考え、」資金的に余裕のある経営をしよう
と社員一丸となって努力をしてきました。その結
果、会社を急成長させながらも、採算向上に努
め、創業後の比較的早い時期から無借金経営
を達成することができたのです。
 現在では、ビジネス環境の急激な変化により、
予想もできないような大きな投資が突然必要と
なることがあります。そんな時、借金に頼るので
はなく、手元にある余裕資金から投資ができれ
ば思い切った手を打つことができ、事業を優位
な立場で進めることができます。

 そのためにも不良資産を抱えず、常に資金の
余裕を持てるよう、手元のキャッシュを増やして
いくこと
が必要です。

●余裕のある経営
 京セラフィロソフィの中で「土俵の真ん中
で相撲をとる」
というものがあります。これは、
常に土俵の真ん中を土俵際だと思って、一歩も
引けないという気持ちで仕事にあたる、
というこ
とです。
 仕事の納期のことを考えると、お客様の納期
に合わせて製品を完成させるのではなく、納期
の何日も前に完成日を目標
とし、これを土俵際
だと考えて全力でその期日を守ろうとすることに
なります。万が一、予期しないトラブルが発生し
ても、お客様の納期までに十分な対応が可能
となり、納期に間に合うようにすることができ、
お客様に迷惑をかけないことができます。
 常に余裕のある経営を行ない、確実に仕事を
進めていく必要があります。

〇期限のある仕事
 我々の仕事には、法期限があります。その期
限までに数字を確定し、決算書を作り、申告書
まで作り上げ、納税額がいくらであるかをお客
様にお知らせすることになります。
 ただ、数字を確定する前に、自分だけでなく、
最低二人の目を通して申告書まで作り上げるの
が私たちのルールになっています。そのチェック
(検算)が早くできればできるほど、正確な決算書
や申告書ができあがる
ことになります。
 ギリギリになって出来上がる数字だと、間違い
が多くなりがち
です。前倒しした仕事をする
こと
を心掛けます。