【稲盛和夫氏の“会計学”からの学び】

 各々に気づきがあり、仕事、業務に活かしてい
きます。稲盛和夫氏の“会計学”は、京セラフィロ
ソフィとともに、真摯に仕事や経営を行なった中
でまとめられた考え方です。

◎儲かったお金は
     どうなったか考える
 会社は年度末を区切りとして、その年度の業
績を出します。売上がいくらで経費がいくらで、
どれだけの利益があがったかを計算します。
 しかし、会計上は利益が出たとしても、その分
のキャッシュが手元にあるとは限らない
のです。
 その理由は、利益は現金以外にも、在庫に形
を変えていたり、新規設備の購入にあてられて
いたり、請求書は送ったがまだ集金されていな
い売掛金となっていたりと、様々なところに散ら
ばっているからです。このため実際は黒字なの
に銀行からお金を借りる
というおかしなこともよく
おこるのです。
 しかし、経営のベースとなるのは手元の
キャッシュ
なのです。それを増やすためには、
在庫は最小限に抑え、新規設備は早急に生産・
販売に結びつけ、売掛金は早期に回収するなど
の努力をすることが重要なのです。
 会計上の利益が出ているからと安心するので
はなく、「儲かっ多お金は、どこにあるのか」を考
え、手元のキャッシュを増やすよう努力していく
こと
が、キャッシュをベースとして経営して
いく前提となるのです。


●決算書の見方を覚える
 経理部門からは「利益があります」と言われる
がキャッシュがない。「利益がでているから納税
する必要があります」と言われたが、キャッシュ
がないので金融機関から資金を借りて納税した。
という例はよく耳にします。
 税務署へ出す申告書の大元になっているのが
決算書です。経営者がその決算書を見て、キャッ
シュがない、という仕組みを理解しておかないと
次の一手が打てない
ことになります。利益が出て
いるので設備投資をしたいがキャッシュがない、
などの影響が出てきます。
 決算書の見方をしっかり把握しておくことで、
どうしたらキャッシュが増えるのかを理解して
おくことが、経営者にとって重要なことになります。
 それには、毎月出される“貸借対照表”“損益計
算書”“キャッシュフロー計算書”の仕組みと見方

について、経理担当者からしっかりレクチャーを
受けることをお勧めします。
 経営者は会社全体を把握していかなくてはなり
ません。その中には経理、決算書の見方も把握し
ておくことが需要
です。毎日一生懸命働いた結果
がどのような数字になったのかを理解していきま
しょう。