2007年05月15日

幻の湖

40882f34.jpg1982年作品
製作 : 橋本プロダクション
監督 : 橋本忍
出演 : 南條玲子、隆大介、星野知子、北大路欣也ほか


東宝50周年記念映画として製作された大作で、日本映画界を代表する脚本家・橋本忍が監督。
気合の入った作品にも関わらず、客は不入りで、わずか1週間で打ち切り。
後のテレビ放映やビデオ発売も見送られ、ほぼ封印状態に。
映画ファンからも『シベリア超特急』と並ぶカルト扱いされたりと、問題作として名高い今作。
ようやくDVD(2003年に発売)で鑑賞する事ができた。

「愛犬を殺した男への復讐」「戦国時代の悲恋」という二つの異なる縦軸が絡み合うんだけど、これがちっとも上手く絡んでいない。
無理やり結びつけるために、無茶な設定と強引な展開の嵐。

■琵琶湖湖畔のソープ嬢・お市の方は、店の方針から和装で接客

■お市の方の愛犬が著名な作曲家に殺害され、復讐を誓う

■琵琶湖に散った、お市の方(本物)に関する悲恋伝説を聞く

■和装・源氏名・琵琶湖の一致により、伝説のヒロインに自分を投影

■琵琶湖をテーマにした仕事で滋賀入りした作曲家が、ソープに来店

■ヒロインになりきり、「琵琶湖に沈んだ女の恨み節!」と叫んで作曲家を刺殺

大まかにはそんな感じ。
これだけでも充分「?」なのに、諜報機関員のアメリカ人ソープ嬢や、宇宙飛行士の雅楽師が絡んでくるわ、お市の方と作曲家がジョギング対決するわで(しかも2度も)、ますます複雑怪奇に。
おまけに、途中で延々と時代劇になったり、ラストシーンが宇宙になったり、舞台も唐突に変化。

大映ドラマとは一味違う異常性を有した、とにかく荒唐無稽な怪作。
話のネタとして鑑賞をオススメ。
でも、164分もの長尺な電波系だし、一人じゃ耐えられないかも。

あと、速水陽子(歌唱シーンあり)や荒木由美子がチョイ役で出るのは、アイドルマニアには嬉しいサービスか。

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この記事へのコメント
おおっこんなの出てたんだ。
当時もマニアが色々いってたから、百聞は一見にしかずと出かけたら、終わってた幻の映画。
当時の友人たちといっしょに見たいね。
Posted by よっかー at 2007年05月20日 11:02
>よっかーさん
あっという間に打ち切られたんですよねぇ。
橋本センセイも、これのおかげで映画界を干されたとか。
Posted by HAGGY at 2007年05月28日 04:25