●選者:岸本直樹さん
  俳誌「渦」「青」「ゆう」「屋根」を経て、 
  「天為」「透」同人、
   星野達子新人賞・角川俳句賞などの選考委員を務める。
   
●ゲスト:遼河はるひさん(タレント)元宝塚

●兼題:「盆」または自由
    
  珈琲と煙草小諸の盆休み (岸本直樹)

○一席
 足ながき騎兵の祖父や瓜の馬  (高野佳乃さん)
 
 選者:おばあさんに聴いたおじいさんは、足が長く
  騎兵だった。騎兵の祖父を瓜の馬に乗せた、俳諧味が面白い。

○二席
 盆踊遠くに聞きて往診に  (佐藤幸雄さん)

 選者:夜の往診。村に一軒のお医者さん。遠くに聞こえる盆踊がいい。
    
○三席
  母の居し畳を照らす盆の月 (江角純子さん)
  
選者:「母のおらぬ畳」でもいいが、「母の居し」と
   過去を詠むことで、母の不在の寂しさが出る。
  
  
●俳人養成所   
  
添削前:世を去るにまだ早き姉の初盆
添削後:初盆や世を去るにまだ早き姉
    
添削前:新しき盆提灯の置きどころ (葉子)
添削後:買うて来し盆提灯の置きどころ

添削前:盆の棚潜むはネズミに猫に孫
添削後:盆の棚や潜むはネズミと猫と孫

添削前:右手には丁稚羊羹盆帰省
添削後:右の手に丁稚羊羹盆帰省

添削前:盆の月富士の肩よりのっと出る
添削後:のつと出て富士の肩より盆の月
選 者:最後に盆の月を持って来た方が印象的

添削前:振りかえり振りかえりつつ茄子の牛
添削後:振りかえり振りかえりかの茄子の牛

添削前:引きづりし足も楽しや盆支度 (し:過去)
添削後:引きずれる足も楽しや盆支度

添削前:子の盆へ束ねし供華を胸に抱き
添削後:子の盆や束ねし供華を胸に抱き