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2010年の9日にニューアルバムSCREAMWORKが発売されることになったHIM

その際に以下の、第一弾シングルである“Heartkiller”が、某音楽番組で流れていた。

●“Heartkiller
 ↓



https://www.youtube.com/watch?v=V5L9pvwKSjE 

以下のファンサイトで新曲を聴く限り、最新作VENUS DOOMよりもパワーアップし、スケールも大きくなった印象を受けた。

 HIMのサイト<クリック>

 私が中学校、高校時代に活躍したアーティストのニューアルバム予告で、テレビやラジオで音を聴いたら、前作よりもパワーアップしているのが感じられ、ニューアルバム発表日まで心待ちしたものである。

それは大体が新作収録のシングル1曲が流され、それだけで買うかどうか決めていたものである。

しかし、今日はそういうことはなくほぼ全曲(途中までだが)聴くことができる。


いい時代になったものである。
screamworks.jpg 







その昔活躍したアーティストでも最近はパワーダウンし、ニューアルバム発表と聞いても、あまり心ときめかなくなった最近である。


やはり往年のヒット曲を凌駕するモノができていないからである。

それはどのアーティストも経験することであるし、それを過度に強調すべきではないが、HRに思い入れのある私としては、そういう期間が長すぎている気がするのだ。

 しかし、HIMのニューアルバムは、そんな私の中学高校時代に前線で活躍していたアーティストの時のような感動を思い出させるようなパワー、オーラを感じた。 このときめきは嘘ではない!

それは、上の“Heartkiller”等を聴けばわかるような気がしないだろうか?

デジタリックなメロディで幕を開けるこの曲は、これまでのHIMにはなかったし、その音楽性の幅広さには驚く。
その幅広さも、ただ幅広いだけでは駄目である。

聴き手を唸らせる楽曲でなくては。

しかし、ほんの1秒以下のドラムのビート音が、何とも言えない躍動感をももたらしてくれる。

こういった予期しないカウンターパンチがあるからHIMの音楽は良い!

こんな些細なことで、印象ががらりと変わるから音楽は奥が深いと言わざるを得ない。

この曲もそうだが、このアルバム全体が全く気負いがないし、20代のころのエナジーを維持、いやそれ以上のエナジーを含んでいる。

シンガーや他のギタリスト、ドラマーもすべてである。

HIM.jpg

なんともいい意味で信じれないことであるし、それが私には嬉しいことである。

初期のゴシックメタルとカテゴライズされていたこのバンド特性は少なめであるが、このバンドの自己同一性は健在である。

爽快なメロディが満載で、ポップさもあるし、コマーシャル性も充分だ。

まずは“In Venere Veritas”で幕を開ける。

これがまた晴天を思い起こし心爽快になるメロ満載のアップテンポの曲である。

何気ないキーボードのフレーズが、そういう色に更に彩る。

このバンドのキーボーディストのバートンの活躍している曲でありかつ、このバンド特有のアイデンティティの溢れるギターメロも健在だ。

ヴォーカルの音色を使い分けているのも相変わらずだ。

30歳を過ぎるとトンとヘヴィな曲を作れなくなるアーティストが多いが、この時このバンドのメイン作曲者のヴィレヴァロ33歳にもかかわらずよりエナジェティックになっているのは喜ばしいことである。


●“Scared To Death
  ↓


https://www.youtube.com/watch?v=SyKXLaf4QeE


このアルバムの2曲目が、セカンドシングルになったこの曲である。

このオアシスのせせらぎのごとき癒し感と透明感のあるメロの始まりかたはどうだ。

しかし、HIMはというかメインソングライターのヴィレの音楽性の幅広さには感服するばかりだ。

よくこういうヴァラエティに富んだ曲を作れるなあと驚くばかりだ。


それでいてアイデンティティを維持しつつも、哀愁とソウルあふれる歌メロで聴き手を翻弄してくれる。 たぐいまれな音楽家であり演出家だ、ヴィレは!

betit!
ヴィレヴァロ

先の“Heartkiller”を挟んで、 “Dying Song”だ。

これは、メランコリックなメロで始まるがすぐにスピーディにテンポが変わる。

そのメランコリックなメロは、陰鬱になるような代物ではない。

その一歩手前で終わっている。

そういうギリギリ感が聴き手をハマらせるのだ。

次の“Disarm Me”は先の“Scared To Death”のメロを引き継いだ感のある癒しのメロ満載のバラードである。

ほんのりとした暗さの中で、癒しのメロを展開するその手法には感嘆するばかりだ。


このHIM以外そういう魅力を有したバンドはそうそうあるものではない。

次の“Love,the Hardest Way”は、“Heartkiller”に似た始まり方と曲展開を見せる。

適度なギターのヘヴィさを保ちながら、メロディのある歌いとキーボードが保持されている。

しかし、そういった音楽性をもったバンドが生来好きで、それは音楽を聴き始めたころから変わらない。

そういう特徴を備えたバンドにはとことんハマってしまう。

のことに共感する人は、このHIMも、このアルバムも好きになるだろうことは間違いない。

ヴィレヴァロ

私は、ヘヴィでラウドなバンドばかりのフェスティバルではどうしても退屈してしまう。

そういう音楽のバンドはそういう品位がないからだ。

次の“Katharine Wheel”も心和む佳曲だ。

次の“In The Arms Of Rain”は高音のデジタリックが最初から最後まで続く珍曲だ。

それでいて、HIM特有の癒し感のあるギター、キーボード、歌がスリリングに展開されている。

絶えず新しいことに取り組むこのバンドの姿勢には脱帽だ。

新しいことに取り組みながらも、聴き手を引き込む品位は必ず盛り込んである。


●“Ode To Solitude
  ↓


https://www.youtube.com/watch?v=iUrxI8U0iGg


次の“Ode To Solitude”は面白い曲だ。

DOKKEN“Kiss Of Death”のメインリフを拝借しながら、テクノっぽい曲展開になり、燦々としたキーボードのメロがあるのである。

“Shatter Me With Hope”は非常にスピーディな曲だ。

このアルバム収録曲のうちで一番速い。

心高揚せざるを得ないほどのメロも同時進行だ。

曲がテンポを変えて展開されるのもまたいい。

この曲が、収録曲中で唯一速弾きギターソロが展開されている。

このバンドは、日本のバンドT-BOLANと同じ、1人のカリスマ的存在人物によって人気を保っているのと同様に、そのカリスマ的人物以上に他のメンバーが目立ったことをしないように配慮されている。

速弾きソロもほとんどなく、速い曲の時だけあるのと同様に、このバンドも速い曲の時だけ速弾きソロがある。

これも T-BOLANと同じだ(笑)。

GRP_0031    
  T-BOLAN


こういう共通点を見つけるのも面白い。

のちに3曲が収録されているが、いずれもこれまでの曲に共通する特徴を備えた曲か、それまでのこのバンドのアイデンティティに溢れた曲であるということは明記しておいたほうがいいだろう。

しかし、このバンドのメインソングライターのヴィレヴァロの幅広い音楽性には敬服してしまう。

そういう幅広い音楽性もさることながら、そのオープンマインドにもである。

そういう幅広さが、多くの人を惹きつけるしそれまでのファンをも心をつなぎとめるのである。

他のアーティストの音楽性を拝借するのは構わないが、それでいて自分の持っている魅力を損なうことなく音楽を展開する、そういう姿勢が大事なのは言うまでもない。

他のアーティストの音楽性の拝借や新しい試み、それだけで終わっては駄作と貶められ、時の経過とともに忘れ去られてしまう。

そういうアーティストとHIMは一線を画している。

ブラジルで見事1位を獲得し、地元フィンランドでは2位、アメリカでは25位と健闘した。

しかし残念ながらこのアルバム発表に伴う来日公演はなしである。

私は、このアルバム発表後、いろんなブートレッグ屋のサイトをチェックしていたが、それらでこのバンドのブートレッグが発売されることはなかった。

このバンドのブートレッグが出されるのは次のアルバムが出るまで待たなくてはならない。

それは違うページで紹介したいと思う。

以上のレビューでこのアルバムに興味をもった人は、以下のサイトでニューアルバムSCREAMWORK 、ニューシングル“Heartkiller”を買うべきである!

●以上の曲収録のこのアルバムとシングルはコチラ
  ↓


Screamworks: Love in Theory & Practice



Heartkiller
tyokko

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