CSOの独り言

前回触れたようにWebは違う意味合いを持ってきている。
新しい使い方がある。それをTopが理解していなければ、そう簡単に良いサイトに仕上がるわけもない。

一つの転機はSEOだ。
これが出てきてから、Webは単にデザインを指向すれば良いものではなくなった。どんなに良いデザインでもSearchEngのアルゴリズムというものを無視しては通れなくなった。結局上位表示されなくては見てももらえない。よって、デザインだけでは全く意味を為さなくなったのだ。

ではW3C準拠のWebが良いか？
この答えはYesだ。しかし、そこだけにとどまるわけにも行かない。

業界にいればわかることだが、規格策定のスピードが遅い。
有名な例のBlogの通りだ。

Ajaxを始めとした新たなテクノロジーは加速する（いや、JavaScript自体は古いが）。マッシュアップ、セマンテック、新たなトレンドが生まれて行く。

プログラムとは時に恐ろしいものだ。機械的にやらせるので、当初は原始的でも、骨組みが出来上がると一気に加速する。何よりオープンソースだ。あとは世界中の技術者がよってたかって仕上げればいい━━━ そして“本当の技術屋”というのは恐ろしい。プログラマーに限った事ではないが、クリエイターでなくても、プログラムとは彼らのスタイルに合っているのだ。JavaScriptについて言えば、古い。だがこれはライブラリが豊富という長所を示唆する ━━━これがスピードを生み出す。

このようなWebの流れをどうコントロールするか。
Topは理解しなくてはいけない。しかし、全てを理解する必要はない。というか、そんな事は時間的にできるわけがないのだ。それは技術屋の仕事になる。経営ではなくなってしまう。
その際、私のような専門コンサルを囲い込むやり方がある。これもYesだ。

リソースの選択と集中を行わなくてはならない。

激変するトレンドを察知し、自社サイトをどのようなWebサイトとして構築・運営するか。トップマネジメントはその指針だけは堅持しなくてはならないだろう。

いや、言い方を変えると、堅持するよう否応なく求められる時代になるはずである。
これは企業規模に左右されない。それだけトレンドの流れは速く、そして加速している。