aamall

2007年07月21日

from Editor

ムーン・リヴァーを渡った二人に(前編)


ローマの休日と並んでオードリーの代表作とされる、「ティファニーで朝食を」
確かに観た記憶はあるもののム−ンリヴァーのメロディ以外
当時の僕には何の感慨も無かった。まだ幼かったのだ。

第一、ティファニーがホテル名ではなっかたのを知るのは、
数年後、そう、銀座三越にショップが出来てからのことである。

さて、その朝食だが、好きな、いやそこまで行かなくても、
ちょっといいなと感じる女がいたとして 相手も自分のこと満更でもないと言う素振りを感じたら、
大抵の男は、その女をディナー (ディネ・仏) に誘う、
「まあメシでも」っていう軽いノリのデートコースである。

軽いノリだから、無難に流行のビストロで、
ローランペリエのLPでも抜いて、お互いの魅力を 相手に見せつけようとする虚飾に溢れた会話が シャンパーニュ・グラスを挟んで交わされる。

その結果、その夜それこそ「ノリ」という言い訳を胸に 二人は結ばれたとしよう。
一夜が明けて、二人はパークハイアット東京の41階ジランドールで、
あるいは、今もっともスノヴィシュなギロッポンのリッツカールトン東京で
ルームサヴィスの朝食を一緒に摂ることになるが、

幸福な朝食になることは、ごくごく稀である。


(明日に続く)



ティファニーで朝食を




hairstamp at 23:46│Comments(0)TrackBack(0)clip!From Editor 

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