『ワーニャ伯父さん』は、チェーホフの生きた19世紀末ロシアの地方を舞台に、田舎生活の倦怠から自分たちの報われぬ生活に気付いた人々が苦悩に満ちた心情を吐露していく作品です。物語の歩みとともに炙り出される精神性や社会批判は、ときに叙情的にそして滑稽に描かれ、時代をこえて人々の心に響いてきます。チェーホフが記した、百年後千年後の世の中への憂い・希望・空しさは、現代にも通ずる普遍的なテーマです。


<2011年『ワーニャ伯父さん』配役>

【ワーニャ】・・・林 宏和
教授(セレブリャコフ)の学識を崇拝し領地の経営のために身を粉にして働いてきたが、今や教授への信頼を失い、自分はだまされてきたという思いにとりつかれている。

【ワーニャの母】・・・阿部 百合子
ワーニャと亡くなった妹ヴェーラの母。

【セレブリャコフ】・・・加藤 佳男
年老いた大学教授。退職後に田舎の領地に移住してきたが、慣れない田舎暮らしとリューマチや痛風に悩まされる日々を過ごしている。

【エレーナ】・・・小澤 英恵
教授の若く美しい後妻。

【ソーニヤ】・・・若井 なおみ
教授と亡くなった先妻ヴェーラとの娘。伯父のワーニャとともに領地の経営にいそしんでいる。この領地は母が嫁入りの際に祖父から買い与えられたもので、現在は正確にはソーニャのものである。

【アーストロフ】・・・志村 史人
医師。

【テレーギン】・・・島 英臣
落ちぶれた地主。

【ばあや】・・・大塚 道子
年寄りの乳母。



明日31日で『妻の家族』が千秋楽を迎え、8月からは『ワーニャ伯父さん』が本格的に稽古を開始します。今後こちらでは、出演俳優がそれぞれメッセージをお届けしていく予定ですので、どうぞお楽しみください。

御来場お待ちしております!



アーストロフ役・志村史人