2011年3月11日(金)

当日、私は二日後に初日を控えた舞台の上にいました。

混乱の中、今後の対応に追われた翌日から、連日原発が爆発する映像をテレビで見ました。

この日を境にいろんな人の人生が変わりました。

「少しでいい。知る努力をしてもらえないか。」

劇中の人物が吐き出すこの言葉が僕には突き刺さります。

水俣はなぜ、チッソの垂れ流すメチル水銀が病の原因と分かっていながら、 止められなかったのでしょう。

福島はなぜ福島になるのでしょう。


この「海の凹凸」(うみのおうとつ)という舞台には、

「苦界浄土」を著した西牟礼道子さんをはじめ、水俣病に正面から向き合った実在の人物が何人か名を変えて登場します。

私が演じる
「東亜大学講師・宇田純一」は、
いわゆる御用学者の真逆を貫き、被害者の側に立って闘い、生涯を公害と環境問題への取り組みに捧げて逝った宇井純さんがモデルです。

気を引き締め、万全を期して、みんなと日々稽古に臨んでおります。

どうか是非、ご高覧ください。

心よりお待ちしております。

塩山誠司