劇団俳優座ブログ

【劇団俳優座公式ブログ】六本木を拠点に活動する劇団俳優座がお届けする稽古日誌的なつれづれ。 ★次回公演★ 2017年4月13日(木)〜22日(土)「北へんろ」 | 会場:シアターΧ(両国)

劇団俳優座次回公演は『北へんろ』です!

作:堀江安夫 演出:眞鍋卓嗣
2017年4月13日(木)〜22日(土)
両国・シアターΧにて上演いたします!
チケットは2/20(月)発売♪どうぞご期待ください!

浜田寅彦さんを偲ぶ

浜田さんがお亡くなりになったと電話で聞いたとき、僕は数名で飲んでいました。
電話を切って席に戻ったとき、呆然としてしまっていて、一緒に飲んでた人の話も上の空で、固まった笑顔で聴いていましたが、
話が途切れたときに、「実は・・・」と話し、皆で献杯をしました。

浜田さんとは、「足摺岬」で大変にお世話になり、旅もご一緒させていただき、本当に嬉しかったです。
お酒好きの浜田さんは飲むときにほとんど食事をされません。旅中、お一人で飲み屋を探されるのは大変だろうと、一度二人だけで飲みに行ったことがありましたが、やはり、健康のためには食べた方がいいと思い、何品か注文したところ、そんなに食べるのかと聞かれ、気を回しすぎて失敗したことがありました。
こういうことは女性の方が向いているらしく、その後は先輩の斉藤深雪さんや平田朝音さんがお話を聴きながら上手にお食事を勧められていたようです。
僕もご相伴に預かり、築地時代のお話などを伺い、楽しいひと時を過ごしました。
芝居では、浜田さんは立ち稽古の初日にはもう台詞が入っていらっしゃって驚くとともに大変尊敬いたしました。
浜田さん演じる老遍路は口数は少ないのですが、僕が演じる間宮龍彦の自殺を思いとどまらせるために、自分の経験してきたことを滔滔と語り始めるのです。
この台詞の量が膨大で、自分の生き様、半生を語るものでした。暗がりの中下から煽られる様な照明の効果もあり、瞳の色が薄い透明の鳶色に輝き、鬼気迫る感じがしました。
一緒に舞台にいながら、僕は誰よりも近いところで浜田さんの演技に見入っていました。
芝居中で老遍路の臨終に立ち会い命の尊さを身をもって教えていただき、終幕、壁にかかっている老遍路の白装束と菅笠に向かい言葉に尽くせない感謝を込めて礼をしましたが、浜田さんの告別式で僕は同じ気持でありがとうございましたと手を合わせていました。
夏にLABO公演「犬目線/握り締めて」で僕が演じた桃原もかなり台詞は多かったですが、ぎりぎりまで台詞を覚えられず、共演者に迷惑をかけたことが悔やまれましたが、まったく情けない限りです。棺に納められたぼろぼろになった千回以上も読み込まれた「足摺岬」の台本を見つめながら、僕は地道に着実に役作りをされる浜田さんに少しでも近づきたいと思いました。
浜田さんのご冥福を心からお祈り申し上げます。

渡辺 聡

浜田さんのこと、本当に好きでした。尊敬していました。
あの、芝居に対する真面目さ、真摯な取り組み、役者の鑑だとずっと思っていました。
亡くなる2日前に、夢を見ました。浜田さんと舞台で共演している夢でした。浜田さんに、芝居のこと、人生のこと、深い話を一杯して頂きました。夢の中でも、浜田さん好き!尊敬してる!って思っていました。残念な事に、話の内容は目が覚めたら忘れちゃったのですが…。
「風薫る日に」で、浜田さんが黒田節を唄い始めた時に、すっと私の心の深い所に入ってきて、涙が溢れ出したこと、忘れられません。
大切な尊敬する大先輩をなくしてしまい、本当に残念です。
ご冥福をお祈り致します。
山下裕子

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