HTスケートボードスクール 多田 ハジメ ブログ

HTスケートボードスクール理念「人々とスケートボーディングを繋ぐ架け橋である」 多田 肇(ただ はじめ)1973年11月神戸生まれのプロスケートボーダー。スケート歴26年。1987年14歳で始め入門3年目でプロ転向。10年目の1997年AJSA全日本スケートボード東京大会プロストリート部門で準優勝。日本で2位となる。現在HTスケートボード・スクール運営中。日本で常時きちんと開催されるスケボースクールを最初に開校させた第一人者の多田が、スクールの様子や役立つ情報を掲載します。「流行にとらわれず本質を見極める」といったスピリッツも伝えていきたいと思います。(こうやって皆さまと繋がっていられることに感謝しております)

ベアリングのお話

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ベアリングのパーツは5種類。
・アウターレース(外筒)とインナーレース(内筒)
・7個のボール
・ボールの間隔を保つリテイナー(工業的にはボールケージ ”ボールのカゴ”と言います)
・側面のシールド

になります。

ベアリングを掃除する時に一番痛めやすいのがボールケージで、BONES社の場合は柔軟性のあるクリアーブラウンの樹脂でできているので、外す時にどこかの一点だけを引き上げると、樹脂が反ってしまいます。ですのでどこかの一点を引き上げ(外してしまわずに)軽く脱落させ、新たにその反対側を持ち上げて外してあげると、ボールケージをゆがませずに外すことができます。

考えてみると、アウターレースはウィールを通じて常に「地面の存在」に従います。

そして、ライダーの体重はシャフトを通じて→インナーレースに掛かり(荷重し)ます。

ボールが、アウターレースとインナーレースの板挟みにあうのです。

と、言うことはもしライダーの体重が60キロとすると、一つのインナーレースに15kgも荷重することになり、インナーレースの真下に位置するボールは1個しか(通り過ぎる時でも偶然2個ぐらいしか)ないので、現実的に体重の数倍の負荷が掛かる着地も含めると、この小さな鉄の玉たった1個に20〜30kgもの重量が掛かっていくわけです。(BONESは激しい使い方をするコンペティターが「2年ぐらい乗ってもビクともしないよね」と言われる事が多いのは、普通ではなく、実はとんでもないことなのです。これは正しいメンテナンスを続けた上での話であり、ぼくの個人的な経験ではREDSシリーズは乗り心地がBONESらしくない事と、シールドの脱落が多いので、避けたほうが良いかと思います。)

話をたった1個のボールに体重が掛かるということに戻し、そう考えると、オーリーを停まって練習するような「静止状態」ではなく、走りながら着地したほうが(衝撃を支えるボールが、立ち代わり入れ替わり交代させている方が)、ベアリングに優しいことが分かって来るでしょう。HTスクールが「目に見えることだけではなく心の視力も養いましょう!」と言うのはこうした理由もあります。

7個すべてのボールに同じだけ負荷を分散するにはどうすればいいのか?という発想は当然でてくるわけですが、それは理論的には、やはり真下の地球の中心に近いボールが一番負荷を担うことになりますので、頑張って半分より下にある3個ぐらいのボールに負荷をうけおわせるという事ができれば理想ですが、それにはそうとう各パーツを精密(隙間がない状態)に造り上げることが必要ですが、隙間が減れば減るほど、今度は「機械抵抗」というものが生じるので、ワンプッシュでの伸びが悪くなると考えられます。

そこでBONESを作るパウエル スケートボードの創始者でありスタンフォード工学博士のジョージ・パウエルの意見なのですが(ぼくもサンタバーバラで直接ジョージに会って話を聞いてきましたが)、BONESベアリングは、スケートボーディングに使われるベアリングの品質表示に「ABEC」で判断させることに反対しています。

詳しくはこちらに掲載されていますので、気になる方は翻訳してみてください。

ABEC VS. SKATE RATED

http://bonesbearings.com/support/maintenance/


ぼくは以前、BONES・POWELL日本総代理店でスケートボード部門の代表をさせて頂いていた時に、これを翻訳して日本版に作り直して、全国のスケートショップに配布させてもらいましたが、

簡単に言うと、「F1マシンをオフロードで走らせると、激しい衝撃や砂埃によって、すぐにダメになってしまう。工業製品(例えば衝撃ゼロの静止状態で回すエアコンなどへの用途)の精密基準であるABECを、→そのまま、人の体重の何倍もの負荷が掛かったり、あらゆる角度から強引に着地したり、砂埃がまいあがるスケートボーディングフィールドに、せかっくのABEC規格を持ち込んだとしても、本質的な意味は薄いし、その評価に高いコストを使うのも疑問である」というものです。

ぼくも実際過去にABECでとても高い基準のベアリングをテストしたことがありますが、着地がとにかく硬かった。例えば自動車の構成は極端に言うと「鉄」で作られていますが、それではカチカチです。それを和らげるためにアームというタイヤを上下させる「腕」がついていますが、各アームの支点(関節)を金属同士で触れさせるのではなく、かならず間にブッシュという硬質のゴムを挟ませています。こうしなければ高周波のロードノイズを消せないそうです。(スケートボードのトラックをクッションゴム無しで、金属100%で作ったらもの凄い振動ですよね)

ちょっと極端な比喩ですが、実質金属だけのベアリングも、BONESになると精度も強度も維持したまま「やわらかい」乗り心地なのです。

ABEC基準の高いベアリングは、そうした金属感の高い乗り心地に感じで、ヒザに悪い気もして一日でテストを辞めた記憶があります。

そしてジョージはABECではなく、SKATE RATED(スケートレイテッド)というスケートボーディングの為のふさわしい基準を考案し、その精密さと乱暴に使われることへのタフさ、またコンクリートや高周波振動を繰り返すアスファルトの不快さをできるだけ和らげて、かつ路面状況を的確に伝えるというバランスの優れたベアリングをBONESというブランドで提供し続けています。(ちなみにぼくはメインのボードにSWISSセラミックBONES。サブボードにSWISS BONESを使っています。)

もちろんぼくはこれを書くにあたりアメリカのパウエルからも、日本の代理店からも、何も頂いておりませんが、少なくてもHTスクールからご購入いただいたボードに乗られている生徒さまには、ぜひお使いの道具に誇りを感じて頂いて、プッシュ一つが非常に楽しくなってもらえたらと思います。そして、日本の多くのスケーターさんにも、趣味をフィーリングだけで楽しむのではなく「理論的」にも楽しんでもらえたらと思っています。

今まで目で見えなかった世界。「いまボールが必死で回って、文句も言わずに自分を支えてくれてるんだ」と心の視力が芽生えれば、「今夜、オイルでもさしてやろうか!」と思えるかもしれません。そして自分で手を汚してメンテナンスすることで、道具の異変(オイルの粘度、サビ・埃や砂利の混入・オイル切れ・ケージの割れ・シールドの凹み、アウターとインナーレースのガタなど)に気づくこともできます。

ベアリングに関しては、お話するとまだまだありますが(ウィールとの兼ね合いなど)、大きな点を書かせて頂きました☆

あと、側面のシールドは、BONESの場合、スケーターが外しやすいように金属の薄いプレート上にラバーコートしたものです。縫い針の先をかるく表面のラバーコートに引っ掛けることで、シールドを外しやすくなっています。これも非常に歪ませやすいので、シールドもデリケートに扱ってあげてください。

そしてこれを読んで下さったことで、あくまでも沢山の考えのなかの「一つの考え」として受け取って頂き、けしてABEC式のベアリングを扱われておられるお店さまなどが気を悪くされる質問や発言をされないようにしてください。世界には様々なポリシーが存在し、みんな違うから、選ぶ楽しみもあるし、誇りの数もあると思っています。また、あえて良いものを外すロック的なクールさがあるのもスケートボード界独特の文化です。

ただ「ベアリングスポンサーを裏切ってでも、実はみんな使いたいのはBONESだ」と言われるほどの理由は確かにあると思います。もっというと「この人が作ったウィールがいかに凄いか」ということも気になってくると思います。

多田 ハジメ


HTスクール2017年 春の会スタート☆

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いつもお世話になります☆
お陰さまで、今月からHTスクール2017年 春の会をスタートすることが出来きました。引き続き、みなさまご遠方に関わらずご参加いただき誠にありがとうございます!

今シーズンをスタートして一番驚いた事は、生徒さんのみなさんが「これまでに習った所を、忘れていなかった」ということです。これは、生徒さまの努力がすべての要因ですが、私の教え方も常にアップデートしておりますので、それが影響していれば嬉しいです。

スポーツを始めた直後は、だれもがハッピーです。それを「やっているだけ」で幸せになれるからです。しかしやがて、周りの人たちと自分との差(違い)が気になり始めて「楽しむ」という本質を忘れてしまいがちになります。逆に得意技であっても、周りのみんながやっていないという理由だけで「こんな技できても必要ないのかな?」と思ってしまうかも知れません。

その為に「何かを学ぼう」とされる人には、「基準となる人」「ひっぱってくれる人」 時には「守ってくれる人」が必要で、そうした存在があれば、悩まさることなく、いつまでも「楽しむ」という本質を忘れずに滑ることができると思います。(昔何かで楽しかった経験がある人は、そういう存在がいませんでしたか?)HTスクールがそうした存在に成れれば嬉しいなと思っています。

今週末、来週末もご予約をお受けしておりますので、引き続き今シーズンもスケートボーディングを楽しみましょう!


PS:お写真は奈良県からお越しくださっている生徒さまのフロントサイドターン!程よく余らせたテールスタンス、踏み込んだテールの乗せ場がちょうど路面(地球)と平行になっている安定感など、今回も素晴らしいバランスを学んで下さいました☆

 どんな方に対しても、HTスクールでは、もし目標が360度ターンだとして、回っただけで「できましたね」とは判断しておらず、それがなぜかと言いますと、将来壁にぶつからない様に、例えば「それを2〜3倍の時間を掛けてスローに出来ますか?」と言う様な、HTスクール独自の深い問いかけをさせて頂くからです。

もし素早い360ターンだけで「出来た!マスターしたぞ」と思われている方でも、「ゆっくり回ってみましょう!」となると、まずは傾いた身体によって散らばっている重心をもっと中心点におさめ、走らせてしまっている後輪を走らせず、それによる不要な横グリップとそれに依存したフォームの修正など、沢山の学ぶべきことに気づく事が出来ます。

そして「そうか!」と一気に目覚められ、「ウィールの接地理解など、最初から学び直そう」と思って頂けるかもしれません。そして、はじめからお越しくださる方は、最初からクセのないフォームを学べると思っています。

いつもありがとうございます☆ 

多田 ハジメ

おはようございます。

本日もHT Sk8 Schoolをさせていただきます。また先のご予約も頂いておりますので、お会いできますことを楽しみにしております。

まだまだ寒いので、練習中の手袋や、休憩用のジャンパーなどお持ちくださいませ☆

シーズンの最初は、冬の間休んでいた身体へいきなり強度な指令をだす動きをしてしまいがちで、その為に背筋や腰、ヒザを痛めやすくなります。上手く滑る必要はありませんので、ゆっくり再開して行きましょう。

この春スケートボーディングを始めれたいという方がおられましたら、お気軽にご参加くださいませ☆

HT Sk8 School

物事の流れ スポーツ

どんなスポーツも、


本質から→「ファッションと利害」


の道を辿ります。


純粋な個人的楽しみから→「業界といものが出来て、膨らんでゆく」ことになるからです。


そして、得点の入りやすい流行りの技、素人でもそれっぽく見えるという流行りの服というものは、


アメリカのほんの一部のスケーターがやっていること(ノリと書くのが適切だと思います)が、まるで「神様を見習いなさい」と言うように、業界を通じて発せられたものに過ぎません。


自分も長く業界の頂点にいましたので、業界全体を責めているのではありません。ごく自然な、ものごとの発展の流れを知っていて欲しいと思っているのです。


10代後半にイギリス、フランス、イタリアなどへも行く機会があり、ボード片手にひとりでメトロに乗ったり下町を歩いたりしましたし、業界に入ってからはアメリカにはいやになるぐらい行ってきましたが、


日本人の唯一の特徴は、とにかく他人のことを気にして、よく見ます。考え、表情、歩き方、服装などを自分で考えだすのではなく、ついつい他人からの統計で決めてしまうのです。


しかし海外のほとんどの人々は、人のことなど気にせず、ひたすらそれをやったり、自分の友人だけを見つめて真剣にはなします。いまやっていることに入り込むのです。本質的なのです。


ですので皆様には、「世界的」であって欲しい。いつまでもスポーツの本質を忘れずに、「それをやっていること」がそもそもの目的であり、その為の適切な道具さえあれば、どんな滑り方をするかは自分で考えて良いことだし、服装に至っては、スケートボードをしていない時の「普段のままの自分」で良いんだ、と思って欲しいのです。


HTスクールなどで教えている、最低限の基礎やルールは別として、競技として戦うというのは、「人が作ったルールに縛られて滑る」とも言い変えられます。


そうした極端な世界以外(一般の純粋なフィールド)では、「技は◯◯をするべき」「小さな挑戦しかできないことは恥ずかしく、上級者に迷惑をかけたりバカにされないか」という発想は、愚問なんだと感じて欲しいと思っています。


そのスポーツが生まれたばかりの頃は、みんなが本質的なので問題ありません。大切なことは、スポーツが20年、30年と発展を遂げるにつれ、アメリカの一部のスケーターと業界が組んで放つインパクトに支配され始めます。しかしそれに流されないことが大切です。


これに流されると、「これが自分の生き方なんだ!」と強く主張される人でも、実はぜんぶ流行のコピーだったというケースの人が沢山生まれてしまいます。


みなさんは何も心配しなくて大丈夫ですので、自分が気持ち良い滑り方を気の合う人とやってください。

ぼくも長年HTスクールで指導させていただいて感じるのですが、 どんな人も、必ず何か一つは得意な動きを持っています。それを「苦労していないから」と軽視せず、他の人からみれば羨ましいことなので、どんどんやり込んで磨いていってください。

楽しさが、一番才能を引き出します。


多田より

HTスクール 春の会 スタート

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いつもお世話になります。

HTスクール 2017春の会を開始させて頂きます。

今回2名様の生徒さまからも「そろそろ春の会ですよね!頑張りたいです!」と、告知前からご連絡を頂き、大変感謝しております。

今年もスケートボーディングを通じた、物理学の深い理解、(競争ではなく)純粋なスポーツの楽しみ、を味わって頂けるように頑張ります。

この春も頑張りましょう!

HTスクール


 

2017年はより良い年にしてください☆

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新年明けまして、おめでとうございます!

ぼくが昔から信条にしていることは、
「競争しないことが、トップになれるコツだ」と言うことです。
競争している時点で、支配的な何かと、被支配者の渦に巻き込まれているかも知れません。
そしてぼくが言っている「トップ」とは技術だけではなく心もです。

日常的な緊張感がとれない方は、HTスクールで軽く汗を流されて、
帰りに民間施設の温泉もありますので、あったまってお帰りになられると
長らく味わっていなかったリラックス感が戻ってくるかも知れません☆

今年もHTスクールにお越しくださる方のお力に成れればと思っておりますので、
どうぞ宜しくお願い致します。

(写真は熱心にスケートボードを頑張ってくださる生徒さま達です) 

多田 ハジメ 

2016年もありがとうございました☆

HTスクールへ起こし頂いている生徒さま、また、当ブログの読者さま、いつもありがとうございます。生徒さまには本当に真剣にスケートボードを学んでくださり、本当に感謝しております。今年もお疲れさまでした!

今年ならではの発見は、生徒さまの「苦手なこと」が「得意になってしまう」ということです。「苦手」と「得意」は直接的に結ばれているのではなく、実はその間に「好きになる」という心のプロセスが入っているように思えます。「苦手だと思っていたけど、好きになれるかもしれない!」これからもそのお手伝いができれば嬉しいです。

またわたしがいつも、お越しくださる生徒さま全員に対し「最初からみなさまは凄い方々なんですよ!」と真剣に思っていることは、上級者が待っているスクールに申し込むということは、「とても勇気を出してくださった」と言うことです。会ったことのないプロに連絡をとる。自分の滑り方を相手に見せる。毎回これほど勇敢なお姿はないと思うのです。

これからも皆様には、どんどん恥ずかしがらずに真のお姿を見せていただき、ご遠慮なく私の目の前で失敗して頂ければと思います。

私の存在意義は、皆様のカッコイイお姿を見ることではなく、ありのままのスケーティングを見せて頂き、一緒になって、どこに行ってもキレイな滑りができるスケートボーダーに成って頂くという機会だと思っています☆ですので私に対して緊張する必要はありませんので、ぜひリラックスしてご参加ください^^

2016年も沢山の参加者にお越しいただけましたが、その中から一部の方々のお写真をご紹介いたします☆



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↑奈良県からご参加の生徒さま!シンプルな写真ですが、実はもの凄く難しい動き(高速からの背中まわり。しかもテールではなくノーズ)で、一瞬行き先が見えなくなるので(これをブラインドを言います)、初めての人がいきなりキメに入るのは危険ですのでお勧めできません☆ HTスクールではこの練習より先に、何個もの基礎的な動きをマスター頂き、実力を確認させて頂いたうえで、初めてトライするようにしています☆お写真の技は、私に変わってお手本をして頂きたいぐらい、お上手にやって頂けました!今年は本当にお疲れ様でした☆



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↑同じく奈良県からご参加のホマレ君の身体を思い切り倒した走りながらの360ターン!静止ターンだけでも難しいのに、それを速度のある状態から360度以上。何が難しいのかと言いますと、走っていると、ターン90度時点で強烈な路面抵抗(スノーボードで言う逆エッジ)に襲われるからです。

また多くの方は「アールよりも、簡単では?」と思われるかもしれませんが、実は反対で、アールでは慣性の法則が途中からUターンするので、実はRはとても簡単なのです。ですので、写真の平面ターンがものすごく難しい。私たちベテランからすれば、こうした動きこそ、見せてもらっただけで「仲間だね!」と言いたくなるぐらい、「君は沢山のことを理解しているね」と言ってあげたくなる技なのです。スケートボードを頑張ってくださりながら、心身ともに立派な大人になってゆく姿にもとても感動しています☆今年も本当にお疲れ様でした!



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↑大阪府からご参加のハマカワさんのフェイキーからの180です☆停止マニュアルだけでも難しい。スウィッチでのスケーティングだけでも不安感が高まります。そんな状況での180は本当に大変です。特に90度時点での慣性の方向に逆らったグリップ感との戦い。こうした難しさをいかに見る人に感じさせないように、サラッと笑顔でできるか。ここがスケートボーディングの粋なところだと思います☆

明日の天候が怪しくても「雨でも集まります!」と言ってくださったり、休憩から再開ごとに「ありがとうございます!」と声を掛けてくださる。このことが、どれ程レッスンさせて頂く側の心にパワーを与えてくださっていることか。いつもブログでも書かせて頂いておりますが、レッスンは私が教えておりますが、人間性は逆に私のほうが生徒さま皆様から学ばせて頂いていると、いつも感じています。2005年のHTスクールからずっとお越し頂き、本当に感謝しております。今年も本当にお疲れ様でした☆

最後に当ブログにお越しくださっている皆様、いつもありがとうございます。
ブログは多少は「読める力=リテラシー」が必要な媒体です。流行がブログから→文字数の少ないTwitterに流れ、それでさえ読むのが面倒だという時代の空気が→写真だけで表現するInstagramに移る。そんな中、今もずっとHTスクールブログに来てくださっているということは、皆様はリテラシー(読み書き能力)に長けた方々だと感じております☆

私はスケートボードに限らず、スポーツは「他人の目から(見た目も印象も)気持ち良いものであること」が何よりも最優先だと思っています。よくどんな業界人も口にする「スケートボード人口を広げたい、広めたい」と言った商業的に勧誘する気持ちは私個人には無く、ただ私たちのそばを通り過ぎる人々に「なんかいいね」「きらいじゃないよ」と思って頂きたいのです。その為には私たちが「やりたい服装、やりたいノリ」は後回しどころか我慢でよいと思っています。それが品だと思うのです。普通の人の目に謙虚に映り、気持ちよく思って頂けて、初めてスポーツが完成する。そうすることで汗を流すだけではなく、心に「自尊心」が湧きます。

いま世間では、一生懸命に、多くの女性は豪華で珍しい体験をしようとしたり、多くの男性は高級な物質を得ようとしたり、得たりしています。私も大好きですしその気持ちは否定しません。しかし、そうした行動の中には、一瞬の良い気分や快楽があるだけで、持続的な自尊心は無いのです。そこに人生の教訓はなにも無いのです。

もし、あなたが自己重要性を感じたい、人から「すごいですね」と思ってもらいたいのでしたら、「エゴを叶え続ける」という間違いかもしれない解決法と別れを告げて、愛とサービス精神をもってください。

ほんの少しで十分です。まず趣味からなら、その日のスケートボーディングに、ちょっとだけ「我慢」を加えてください。「順番をゆずる」「悪路では、歩行者のそばではボードを降りて、プッシュの音で怖がらせない」「仲間内でカッコイ服を着るのを辞めて、一般の人が理解できる爽やかな服装をする」そうした最初は「我慢」だったことが、ひと(違う世代)の気持ちがわかるに連れて「喜び」に変わってきます。我慢から喜びに変わったとき、愛とサービス精神が本能に加わった時です。親との仲も、仕事も、ガラッと変わり、全部が新しい視力で見えるようになります。世間の親になるということです。わたしもまだまだですが、これからも皆様と一緒に学ばせて頂けたら嬉しいです☆

今年も本当にお疲れさまでした。
年末年始はどうぞ温かくお過ごしください。

来年も一緒に学んでゆきましょう。
どうぞ宜しくお願い致します!m(_ _)m
多田 ハジメ


(当ブログはパソコン画面の方が充実しておりますので、スマホ画面ではなく、ぜひPCサイトでご覧ください☆)

ベンチャーとインディー 踏み心地の違い

この度「新米さま」からコメントいただきました、ありがとうございます☆

また私のトラックの好みにまでお気遣いいただき、誠にありがとうございます。

私は長年HTスクールで「INDEPENDENTトラック」に乗って、生徒さまに勧めさせて頂いておりますが、それは心の底からも良いトラックだと思っており、スケートボードというものの動きを理解するのに一番分かりやすいトラックだと思うからです。

80年代のトラック市場は、INDEPENDENT とTRACKERの2社だけで殆どのシェアを分けていましたが、それまで「コンプリート用の安いトラック」というイメージがあったVentureやThunder(当時本当によく割れました)の2社が台頭してきて、90年代にトップのグループ入りを果たしました。

Ventureが認められたきっかけになったのは、90年代前半にフェザーライトという現行モデルの元となるモデルを出したこと。このせいで当時INDEPENDENTが急に古く見えたのを覚えています。

ThunderはコツコツとVentureと一緒に今の地位を獲得しました。

INDEPENDENTは唯一ボールカービングできる性能とオールドスクールのイメージで生き残り、

TRACKERは最後の頼りだった所属ライダーのトニー・ホークが、自分でFURYトラックを始めてしまい、ブランドはまだあり頑張っていますが、完全に若手トップライダーのイメージを失ってしまいました。

ぼくが考えるスケートボードブランドで生き残るコツは2つあり、「オシャレ」であるか「オシャレがなんだ!」というノリの2つ。後者も実は逆張りで、結局はオシャレを狙っているのですが、このどちらかの魅力がないと、現在のユーザーは支持してくれない状態です。造り手がいくら真面目な仕事をしても、使いやすいだけのTRACKERでは、オシャレ至上主義的ではないかと思わせる程の現代を生き抜くことは出来ませんでした。


<ご質問内容>
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1. 新米さま 2016年12月04日
お久しぶりです。私がスケボーしたての頃からかの素朴な疑問についてお伺いします。トラックについてなんですが、設計上明らかにホイールベースの短いインディやサンダーの方がキックも上がりやすくトリックもやり易いと言われているんですが、私が個人的に凄い上手くそれでいてクリーンにフリップトリックをメイクしているライダー達は高確率でベンチャーのライダーだったりします。ベンチャーは設計上かなりホイールベースが長くトリックがやりずらいはずなんですが、なぜベンチャーライダー達はああもクリーンに板を扱えるのでしょうか?確かにインディ乗りのライダーに比べれば直線的な動きで自由度は劣るのですが、それを補うような美しいフリップトリック、オーリーの理屈を知りたいです。私は愛用していたサンダーからベンチャーに切り替えようと決心したので、多田プロの観点からベンチャーならこう扱うのがベストだよとかアドバイスもしていただければ幸いです。多田プロがインディ愛用者と知った上で図々しくも質問させて頂きます。すいません^_^
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<わたし(多田 ハジメ)から>

新米さん いつもありがとうございます☆
トラックのお話は何時間でも話せてしまうぐらい深い話題ですので、ここではご質問の「直進状態のテールの蹴り」だけに絞って(わたしの偏った主観で)お話させていただきます。

スケートボードが「直進している状態に限る」ということは、極論するとクッションゴムを鉄の塊に替えた状態同士のトラックを比べた場合とも言え、ターン性には一切言及せず、「踏み心地だけ」を語るということです☆

もう一つ大切なことは、私がここに書いたことを「そのまま信じて欲しくない」ということです。なぜなら上手な人は、どちらのトラックでも同じことが出来るからです。

クルマのブレーキでも、長いストロークで効かせるブレーキが好きな人も入れば、ストローク幅が無く圧力で効かせるブレーキが好きな人もいます。全てはメーカー思想や、ユーザーの好みだと思っています。

ホイールベースの狭いINDEPENDENTは、テコの原理が味方をするので、おっしゃって下さった通り、テールやノーズを軽く踏めます。これを正確に言い直すと、「軽い荷重で踏める」。もっと現実的に言えば、普段の体勢からだと「少ない重心移動で踏める」ということです。

しかしINDEPENDENTのデメリットは、その分大きなストロークが必要で(大きなシーソーを想像してください)、テコの原理=自動車の1速ギアの様なもので、「トルクはあるが、スピーディーさには欠ける(瞬発性・スナップ力は効かない)」ということです。

逆にVentureのテールの踏み心地はいきなり3速ギアを踏むようなもの。踏み心地は重たい(ボードの重さまでズッシリ感じる)けれど、筋力さえあれば、いきなり小さなストリークで大きな見返りが期待できます。

ちょっとしか足を動かさなくて済むので「身体の姿勢をほとんど崩さず=クリーン」にボードへアクションを与えることが出来るのです!テールをチョンで多大なスナップがボードに働くのです。

しかもVentureはテコの原理の逆なので、ボードの重量感がもろにテールに来ます。その為、小・中・大と的確な入力、又はミス入力をしても、ボードの重さが良い意味で中和をしてくれて、いつも大体「中」ぐらいの反応をしてくれるのです。これがお店で「初心者さんには使いやすいですよ」と言われる理由の一つです。逆にプロにとっては、せっかく様々な強弱の蹴りを与えても、表情を弱めて反応してくれるという感じです。(あくまでも大袈裟に言っています)

Ventureの最大の特徴は、おっしゃられます通り「姿勢を崩さずにクリーンにフリップができる」ということになります。大体の概念として(細かい数値はお許しください)、実際スケートボードのテールの先から地面までの距離を、仮に15センチ離れているとすれば、オーリーでも15センチは踏みません。実際には、半分の8センチほど踏んだ時点で足は逃げています。仮にVentureが8センチ踏み込むとすれば、INDEPENDENTは9センチほどでしょうか。実際には「微差」ですが、その差があるのは確かなことで、それがフォームに影響を与えているのではと感じており、それを面白く書いていると思っていただければ幸いです。

INDEPENDENTはスナップが効きにくいので、オーリーでもついついテールを深い所まで踏みたくなる。初心者なら「深く踏みたい」という気持ちから、身体や頭までテール側にもっていってしまうかもしれません。スケートボードの操作で、こうした身体の「重たい部分」が4輪の外に出てしまうと転ぶか失敗をします。



<多田が考えるINDEPENDENTのメリット(直進において)>
1、スタンスを狭く操れる(足を開かないスタイル)
2、軽く踏める
3、クラシックなブランドイメージ
4、小・中・大の力で踏むと、そのままボードが小・中・大の反応をする。(上級者の指示に対して、表情豊かな反応をしてくれる)


<多田が考えるINDEPENDENTのデメリット(直進において)>
1、テールでボード全体の重みを全然感じないので、キックに手応えがない。
2、テコの原理を効かせるほど、ストロークが大きくなる(トルクは有るが、瞬発力がない)
3、間違えた入力を、容赦なく表現する(ミス操作を中和してくれない)


<多田が考えるVentureのデメリット(直進において)>
1、踏む時にボード全体の重量を感じる
2、マニュアルが重たい(好みです)
3、高級品的な所有満足感は低いかも知れない。
4、スタンスが広くなる(がに股のようなフォームが似合う)


<多田が考えるVentureのメリット(直進において)>
1、小さなストロークで強烈なスナップが働く
2、ボードの全体の重量が、良い意味で抵抗となり、踏みの強弱のミスを中和してくれる。



↑ここにメリットとデメリットを書きました。これを読むことで、鋭い方ですと、人によってはメリットがデメリットとなり、デメリットがメリットになるうるということです。ですので「特徴」と書いたほうが適切かもしれません☆

もう一度まとめますと、

Ventureはホイールベースが長くなる分、デッキ全長に対してノーズとテールは相対的に短くなるので、筋力さえ自信があれば、スナップが効き、小さな命令で大きなリターンが得られます。

そして小さな動作で済むということは、「体勢が乱れにくい」ということです。(わたしも非常に好きな蹴り方なのですが)、極端に言うと、アキレス腱の先だけの運動で操作しやすいので、そうすると、あらかじめ、頭の低さとヒザの曲げを自分でキープしておけば、「低重心で体勢の変化が非常に少ないフリップ」ができるのです。

INDEPENDENTなど極端にホイールベースの短いトラックは、デッキ全長に対して、テールとノーズが相対的に長くなり、テコの原理は大きく働きますので、非常に軽いテールの踏み心地を得られます。これは人間として、スポーツ用品から感じるフィーリングとしても非常に大切なことです。

ですので操作性は快適そのもの。体重の少ないキッズや、筋肉の少ない女性、また繊細な操作感を好まれる男性には大変扱いやすいトラックになります。

しかし反面、蹴り心地が軽すぎて、抵抗感が少ないので、人によってはスコンと抜けるようなキック感に感じるかもしれません。

INDEPENDENTやVentureに関係なく、スケートボーダートラックと言うものは、乗る人が「いま3センチ踏み込んだ」「もうすぐ路面にヒットする」「ヒットした。きっとノーズはこれぐらい上がってきているはずだ」といった対話ができることが大切です。

そして、その為にはこのブランドでなきゃできない」と言い張る人もいれば(それも真実です)、私のように「正直言うと、どのブランでも慣れればできますよ」と言う人も居ます。

その証拠にアメリカのプロでも所属をVentureからINDEPENDENTへと移籍するライダーも居ますが、どっちに居るときでも「プロレベルの滑り」をやっていたのです。

お話が長くなりましたが、わたしの非常に勝手な主観で言いますと、

・サンダーは、どこまでも踏み込める様な「ブッシュのゴム感」を楽しむトラック。
 ハンドレールでハンガーを思い切り歪めてフィーブルを掛ける、というイメージです。

・ベンチャーは、軽いアルミ本体の「金属感に溢れた着地」を楽しむトラック。四輪がバラバラな順番で着地する様な荒っぽい着地をしても、とにかく「踏みつけてしまえばこっちのもの!」という感じです。その後は曲がらずに、真っ直ぐに転がるので安心です。

・インディーは、意味がなくてもターンしたくなる最小回転半径を楽しむトラック。あとは「何に乗ってる?」と聞かれて、答えて一番カッコイイというのが昔から業界にあります。
また、基礎やスケートボーディングのダイナミズムをまず理解するには、優れたトラックだと感じています。

・トラッカーは、すべての中間に位置し、縁石やコーピングが本体のどこに当たっても、引っ掛かりがない角のないフォルム。

こうした感じです。

最後に、わたしとINDEPENDENTのことを冒頭に書かせて頂きましたが、実はそれ以前にアマチュア時代から、ほぼ全てのブランドのトラックを経験しながらも、使い心地とアメリカ本国の会社の人々の思想が自分にバッチリだったブランドがありました。それがTRACKERトラックというブランドです。

自分がプロになり、事前に手紙やビデオを送ったり、アメリカへ行ったとき、カリフォルニア州のオーシャンサイドにあるTRACKER本社へ行き、自分の思いを語ることで、アメリカ直のTRACKERサポートが着きました。TRACKERのB2というモデルが自分には最高でした!何でも出来るのです。どんな極限の体勢でも、まるで、いつもボードの裏からトラックを覗き込んでいるかの様に、トラックの働きと自分の脳での期待が一致していました。

ですので、2000年代前半までは、わたしはずっとTRACKERでした。TRACKERの人々はみんな心優しく、「上手さよりも人間の内面も大切だ」とする商売よりも正直さを優先するとことがあり、よくアメリカのチームマネージャーのridgeが「君がやっている事は、上手く滑るだけの事よりも大切なことをやっているよ」と励ましてくれました」。

しかし、真面目な人や会社に共通したことですが、上手い広告戦略が打てずにストリート界では失速し、日本への流通経路が弱まってしまったので、わたしにはアメリカからボックスが送られて来ていましたが、一般の方は手軽に入手できなくなってしまいました。

ですので、「スクールで、私と違う道具を、生徒さまへ勧めるのはおかしい」という考えから、泣く泣くTRACKERを辞め、流通も安定しているトップブランドのINDEPENDENTを愛用させていただくことになったという経緯がございました(その後、インディーを扱う日本総代理店へ立て直しに一年間招かれ、日本代表としてアメリカのINDEPENDENT社(正確にはNHS社)へも何度も行き、沢山の意見交換や初の初のLOWトラック発売後の酷い問題処理も一生懸命してきました)。

しかしそのお陰で沢山の勉強をさせてもらって今があります。過去に乗ってきたトラック経験のどれが欠けても、今の自分はないと思いますので、すべてに感謝しております。

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HTスクール 2016年11月21・26日

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↑先週もHTスクールを開催させていただきました☆いつも遠方からご参加いただき、またとても情熱的で真面目に学んで頂けていることに本当に感謝しております。m(_ _)m 写真は奈良県からご参加のホマレ君のBS(バックサイド)360ターン!この一年でスケーティング・スタイルがとても良くなってきました!これが私が講師として求めている姿です。パークやランプをガンガン攻めていても、そこに美しさがなければ周りを魅了することはできません。素朴なターンでもこれだけドラマチックにできる人は少ない。そうしたスケートボーディングに大切な部分を伝授していければと思っております。

技術と味は異なる要素です。何が技術で、何が味か?これを区別して教えることが私の最大の喜びです。もちろんその為には、生徒さまには、いきなり味を出そうと欲張るのではなく、「遠心力やグリップ」という敵に回すと恐ろしい要素が加わってきますので、欲張らず、基本から淡々とこなしてゆくことが大切です。その時に多くの方が軽視するのが視線とヒザの曲げ。私は危険なことに挑戦する前の段階(その対処が必要になる前の時点)から、「ヒザをもっと曲げて!」「視線は絶対にここを見て!」とアドバイスします。安全を担保するために将来絶対に必要だからです。しかしその時点ではヒザも視線もアドバイス通りやらなくても技ができてしまう。生徒さまからすれば「この先生はうるさいなあ。いちいち膝を曲げろなんて筋肉使うし、面倒くさいよ」となるのです。ここが別れ道です!

HTスクールの特徴は、平和で楽しくスケートボーディングをエンジョイされたい方々の為に、プロを育てることとまったく同じ教育内容をご提供することです。そして、たのしい日々を送るために、一般の方がプロレベルの技術と知識を積むことはとても豊かなことだと思っております☆


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↑同じく奈良県からご参加の生徒さま!平日の特別枠をお選び頂いておりますm(_ _)mいつもありがとうございます☆ この日も沢山の要素を学びましたが、特に360ターンやパワースライドという超難易度の高い技を、初挑戦にも関わらずサッとメイクして頂いたりと、みなさまが秘めている能力の高さに本当に驚きました! HTスクールがお伝えしたいこと、ご理解を喜びに転換していただきたいことは、スケートボードが4輪の乗り物だという思考をなくして欲しいと思っています!ターン、将来のオーリー、スピン。スケートボードの初期動作の多くは2輪状態になることです。その為にも2輪状態に不安ではなく楽しさを感じて欲しい。そういつも思っております。講師は生徒さまの希望に合わせて、その日の湿度やお使いのウィール特性を考えて、適正な路面を選び出し、危険度を下げる練習方法を工夫してお伝えしております。そして、まずは成功体験(メイク)に近いものを味わってもらおうと思っています☆それを魔法の言葉とおっしゃって頂けることもありますが、私の経験がお役に立てるのであればとても嬉しく思います。いつもありがとうございます!

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最後に、今年もあと僅か。今年も沢山の読者の方に私の考えをお読みいただき、また真面目で熱心な生徒さまにHTスクールにご参加いただき本当にありがとうございます。

みなさまにお伝えしたいことは、スケートボードに限らず、スポーツでも趣味でも、「上手くなる」ということは何を指していると思われますでしょうか?その基準は昨日の自分でしょうか?それとも、周りの人々に基準を置いてしまい、同じ自分を、下手だと思ったり上手いと思ってしまったりすることでしょうか?

太陽はずっと燃え続けている。太陽本人はずっとそこで情熱を燃やしているのです。それをただ、周りの人が「登ったね。沈んだね」と彼らの主観で表現しているだけなのです。私は上手さとはこれと一緒だと思うのです。本人は自分が上手いかどうかは気にしたことがない。ただ好きで楽しんでいるのです。一生「上手い」という価値項目は不要なのです。それを周りが「あの人上手いとか、俺より下だ」と言ってくるだけで、太陽にとって人々の声など風の音よりも小さいのです。

それよりも私たちが意識しなければいけないことは、身体が動かせるということは、「とてつもない健康に支えられている」ということです。私たちが今なんの苦痛もなくブログを見たり、滑っている間にも、日本中、世界中、またご近所さまにも、膝の手術を控えて落ち込まれている方がいたり、お腹の手術で緊急入院されて、いまこの瞬間に食べることを禁止されている人も大勢いる。

24時間痛みに苦しみながら過ごしている人は、とても多いのです。ぜひHTスクールブログの読者さまには(もちろんスケートボーディングを楽しんでもらいながら)、辛い思いをされている人が居れば、スケートボードは置いておいて、その方に「あれからご体調は如何ですか?」と優しい声を掛けられる紳士になって欲しいと思います。そうできることは、スケートボードが上手くなることよりも遥かに大切であり、なにより自分の中に本当の自尊心が生まれます。

そうしたことを大切にしながらスケートボードもできる人は、滑る前から幸福感に満たされていますし、やっている最中も「今日も健康だ!生きているぞ!」と感謝とエネルギーに溢れた滑りになるはずです!我々は「趣味」を楽しんでいるのであって、競うことではないですから。(もちろん大会などに出ることも、ご本人が興味をもてば、とても素晴らしことですよ!)

年末年始も、スケートボードを通じて、賢く健康に、太陽と空気と季節を感じてお過ごしください。

HTスクール 2016年11月13日

先日の日曜日は特別に、gスケートパーク時代のHTスクールからずっと通って下さっていたタケザワさんファミリー様と兵庫県 神戸市の須磨ビーチにてレッスンをさせて頂きました!天候も温かく海からの風も爽やかで最高の一日でした!

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↑この日はノーズマニュアルのレッスンをさせていただきました!目的は「ノーズマニュアル」という一つの技ですが、そこまで頭の理解と身体のコンディションを持って行くには約2時間という多大な時間を掛けさせて頂いております。ゴールの技へたどり着くまで、何十個という基礎の動きを確認してゆくのです!写真はナオト君! 心も身体も増々立派な少年に成られました!近々、奈良県の御所スケートボードパークのボール・コンテストに出るということで、心からご検討をお祈りしております!


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↑お父様のノーズマニュアルです!ものすごく安定してノーズ側にうまく全体重を乗せられています!ノーズマニュアルはテール側と違って「ダメならやめればOK」という技ではなく、ミスするとボードの動きが急停止してしまい、ライダーが前方に飛ばされるというちょっと怖い結末が予測できます。

それだけに指導者なしや、興味本位ではあまりトライしないほうが良い高度な技とも言えます。その分、「そもそも4輪の乗り物は、どこに荷重すれば安定する乗り物なのか?」という力学を、目的の技の練習に入るもっともっと手前の段階からご理解してもらっています☆ 両腕での最終的な前後バランスの補助、前足スタンスの角度、シェイプからのカカトのはみ出し加減など最高です!


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↑タクミ君のノーズマニュアルです☆さすが身長と筋力のあるお兄さんの方は積極的に攻める形でのマニュアルですので、微細な小石や、タイルの目地(継ぎ目の溝)を物ともせず、ガンガン自分を主人公としたパワフルなウイリーをしてくださいました!ヒザもしっかり曲がっています。

また目線が最高です!この日お越しくださったご家族さまは、過去の厳しいHTスクールカリキュラムをクリアされた方々ですが、同じ入門者でも「目線」を見ただけで、伸び悩まれるか、どんどん伸びるかがすぐにわかります。目線は必ず今のアクションを司る部位を見ます。もちろん前方の安全も担保した上でのお話です。

また、スケートボードと言うものは不思議なもので、ちょっとぐらいなら「ザラツイた路面」の方が乗りやすいのです。なぜならボードが停止状態のとき、その位置でも、1センチ前後しても、どこでもウィールが微細なボコにハマりその場にいとどまる感触が常に働くからです。ボードというものは進み出せば、その後はスムーズに速度を保ってくれたほうが良いのですが、発信前の静止状態ではフラフラとウィールが前後に揺れる(といっても5ミリ〜1センチの世界ですが)よりも、ポコっポコとその場、その場に、吸着感が有る方が気持ちとしても安心でるのです。

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↑今回は生徒さまのリクエストと私の提案でこのような海辺の気持ち良いロケーションでのレッスンが実現いたしました!誠にありがとうございますm(_ _)m。みなさん本当にマナーが良く紳士的な方々で、レッスンさせていただく私もついつい「もっと多くのことを知って欲しい」という気持ちが働きあっという間の楽しい時間でした☆

本当にお疲れ様でした!
多田 ハジメ

多田肇オーリーレッスン動画









ぼくの推奨アイテム↓


↑バーティカルランプやボールやプルーといったスケートスポットを鑑賞することで、「あれを何と呼ぶのですか?」という質問力が付く入門者に最適なDVD。この一本は技の宝庫!スケートボーディングの「渋さ」を存分に味わえます。プロでさえ、この作品を観なおすことで、良い滑りには「余裕」が必要なのだと目からウロコ状態になります。ここのお勧め欄に乗せることで現在完売になっておりますが、チャンスがあれば是非ご覧ください。多田肇

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↑いまHTスクールで一番オススメするスケートボードDVDです。スケートボードからファッションやカルチャーといった後から派生した価値観を切り離し、本質的にスケートボードの魅力を追及するドキュメント作品です。一作目からの視聴をオススメします。多くの方が当ブログの推奨DVDを続けてご覧頂いておりますので、Amazonでも関連商品表示されるようになっております☆多田肇

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↑マイクバレリーは僕が感じているようなことをこのDVDのなかで代弁してくれています。競争をするな、ファッションで仲間を差別するな、思ったら行動しろ、というところなど涙なしでは観れない作品。ぜひライブラリーに加えてください。多田肇
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多田肇プロフィール
神戸生まれ。プロ・スケートボーダー。1997年AJSA全日本プロストリート準優勝。日本のスケートボード・スクールのパイオニア的存在。14歳で始め17歳でプロ転向。21歳で大手国内メーカーHASCOに入社。トニー・ホーク、マイク・バレリー、スティーブ・キャバレロ等、全米TOPプロ達の日本案内役を果たす。 2000年限定で渋谷に事務所を移転しドラマ、メディア活動に集中する。2007年には1年限定でメーカーに戻り部長就任。落ち込む売り上げを160%に回復させる。現在HTスケートボード・スクール代表。 Eメール ht.sk8school@gmail.com ツイッター https://twitter.com/ProSkaterHajime
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多田肇(タダハジメ)公式Twitter:スケートボード界の光と影を全部見てきました。対象読者:快適さやプライドよりも「成長」を優先するひとへ。
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かっちりした丈夫なTシャツが逆に素人っぽいと感じるときには、これがお勧めです。汗を書くことが心地よいTシャツ。その日からこなれたペラ感が出て、汗と転んだ泥をつけながらハードスケーティングするのが、かなりワイルドです!中でもブルーパッケージが型くずれせず適度なシャリ感がありお勧め。Mでも実際はLぐらいありますので1サイズ小さめがお勧めです。
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