■現状は―4大学で非常勤 年収140万円
塾の講師、図書館の棚卸し、学校の警備員――。いったい、いくつの職業を経験しただろうか。10年余り、年収100万〜150万円で暮らした。大学の教員には、100回以上応募。しかし、なしのつぶてだった。
新田伸也さん(46)が東北大学で理学の博士号を取得したのは96年。それから、長いフリーター生活が続いた。08年春、ようやく、国立の筑波技術大学
(茨城県つくば市)の准教授になった。「自分よりはるかに優秀な先輩たちが次々と脱落していくのも見てきた」と振り返る。現在の年収は約750万円。「自
分は幸運だった」と実感している。 東京都の男性(41)は02年に一橋大学で法学博士号を取得した。大学教員の公募に30回以上応募したが採用されず、
四つの大学で憲法や法学などの非常勤講師をしている。昨年の年収は140万円ほどだったが、「最近では一番高い方」という。
(記事全文)
元記事にイラストがあるんですけど、このイラストが...(笑)
「ようこそ博士課程へ」と書かれた看板を見て進むと、研究者の道は渋滞している。企業への分岐もあって、研究者への道よりすいているけど、その先の企業のセリフ・・・「特に優遇はしてないけど」
ある意味、状況を簡潔に表していますね。。
記事の最後に博士課程の定員を減らすかどうかで意見が分かれているというのがありますが、個人的には絶対減らすべきだと思います。明らかに需要と供給のバランスがおかしいわけだから。一端人数を減らして少数精鋭にして、それから社会の需要によって人数を増やしていけばいいのではないでしょうか。