コロナ禍の中であっても、池坊いけばなへの情熱を持ち続けてくださる社中のみなさんと
取り組んだ、オンライン花展です。
肩肘を張らない普段着の花ですが、ご覧いただけましたら幸いでございます。 野呂さとみ
「羽ばたき」 春菜 作
元気に羽ばたくイメージでいけてみました。

「冬から春へ」 加藤 作
フリージアが店頭に並ぶと春を感じる。
八重咲のフリージアを、冬のイメージがあるスキミアと取り合わせ季節の移りを表現した。
ポピーの素敵な日本画とコラボレーションの機会をいただき、お互いに高め合うよう心掛けていけました。
厳しい冬を耐えて咲いた乙女椿。いま厳しい状況にいる私に春は必ずやってくるとと力をくれました。
「希望の風」 木原あき 作
草木の持つ力~自然の力~春~希望を持ち続けて~
遠景には、残雪の山々が連なっていますが、近景の散策路には春を予感させるこづえのふくらみを見る事ができます。雪解け水の音も聞こえ始めました。
これから花が咲く。
15年お花を学んできました。
次の15年を目指して。

「頑張るあなたに」 くろだ 作
ネコヤナギが歌詞に出てくる某国民的アニメがあります。不安な気持ちや自分たちがやっていることが正しいのかという疑心暗鬼になってしまう気持ちを「これでいいのだ!」と吹き飛ばして、明るく前向きになってほしいと思いながら生けました。
また、自粛疲れで、なんとなく気が滅入ってしまう日々もつぼみガーベラのこれから花開こうとするような生命力で、みる人に元気をあたえられたらなと思います。
はじまりの季節の春は、新生活、新社会人、新学期…希望は膨らみますが、ときにはストレスになる場合もありますよね。
気負いすぎずに、でも芯は強く。不安なことも、大丈夫。
きっと全部上手くいきます。
涼し気なお花畑にいるように生けました。
″とうこうりゅうりょく″は、紅の桃の花と、緑あざやかな柳の葉。美しくさまざまな色彩に満ちた春の景色のことをいい、桃や菜の花などピンク色、紫色、黄色等、春を感じさせる温かみのあるものになりました。
そして、日本ではあまり馴染がありませんが、4/4のイースターに合わせてうさぎの器でより可愛らし
くまとめました。
「あっちで遊ぼ♪」 酒井裕子 作
みんな仲良くワクワクしながら遊んでいる様子を生けました。それぞれのお花が楽しそうです。
自分らしく、明日も頑張れそうな気がしてきました。
雪解けとともに、春の訪れにウキウキするような明るい日々になっていく事を願って。
日常の喧騒を離れ、お花と向き合う時間が私にとっての癒しです。
昨今の新しい生活様式に戸惑いも多い日々ですが、今を暮らしていけること、お花を生けることができることに感謝しらがら一日も早く収束することをいつも願っています。
しなやかに伸びていく白いカラーは、もう会えぬほど遠くへいってしまった人のよう。
それでも足許のラナンキュラスたちは、寄り添い絡み合いながら生きてゆく。
硝子の花器に射し込む光を感じながら。
昨年の春、いつの間にか咲いていた桜を見て、どのような状況下でも花は咲くという不変の理に感動を覚えました。そして、いつか必ず花が咲くという希望を心に抱き、思いを込めていけました。
和食器にお料理を盛り付けるイメージでいけました。
花を生ける時間は、心のビタミン、生けられたお花はお部屋のビタミンです。
和むひととき。
鳩と一緒に穏やかな春がやって来ますように。
野原に小さな花が咲くように、平和な日々が訪れますように。
日々守られ、生かされていることに感謝致します。
その思いを大好きな赤い椿に込めました。
♯野呂さとみ社中くらしの花・展
♯オンライン花展
オンライン花展お疲れ様でした。
一瓶、一瓶に込められた、想いを感じながら楽しませていただきました。
次回?も楽しみでーす(^o^)