2016年06月10日

劇作家女子会!のことと近況と。

5月11日に劇団劇作家『劇読みVol.6』が終演し、
5月14日に結婚式を挙げた後、
5月下旬現在、7月頭に上演される劇作家女子会!『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』の稽古と、
7月末に上演される日大芸術学部演劇学科の総合実習牽舛僚猗、
そしてちょびっとのつもりががっつり携わることになってしまった某PR動画企画と、
完全併走に突入しております。どれもワクワクしています。


■劇作家女子会!
『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』(7月1日〜10日@花まる学習会王子小劇場)は、
所属劇作家女子4人それぞれの短編4本立て。
公演情報はこちら
どれも面白くなりそうですが、はたと気付きました。

演出だけ、稽古休みがない!

2014年、2015年と二年連続で上演した『クロードと一緒に〜Being at home with Claude〜』を思い起こしました。
2014年版は、ダブルキャストだったため、演出チームは休みなし。
2015年版は、一部スイッチキャストだったため、演出チームはおろか俳優たちも休みなし。
気付けばデスロードに突入しちゃってたわけです。
そんな『クロードと一緒に〜Being at home with Claude〜』は、今年7月、新国立劇場でリーディング公演として上演されるようですよ。
詳細はこちら
僕は今回ノータッチなので、別な演出家さんがあの作品をどのように調理するのか、とても楽しみです。

で、劇作家女子会です。
まずはそれぞれがそれぞれに書いた第一稿があって、ちょっと稽古でやってみて、
演出の僕と色々話したり、それぞれが信頼を置いているそれぞれの誰かと相談したりして、
決定稿が出来上がっていくのですが、
女子会の4人も、それぞれの作品に意見を言い合っているっぽいんですね。
そしてそれが、良い相乗効果を生み出しているんです。

たとえばオノマリコ作品『DOG』では、自然と人工の共生、みたいなニュアンスが描かれ、
モスクワカヌ作品『だるまかれし』では、健常と異常の狭間でもがく、みたいなエピソードが入るのですが、
それぞれが修正してくるポイントが、なんか共鳴している気がするんです。
黒川陽子作品『幻燈-Projection-』で直ってきた箇所にも感じる。
拠って立つ視点によって見え方や、評価が変わる、とでも言うのかな。
坂本鈴作品『絶対恋愛王政』においても、実はその萌芽が芽生え始めていて。
どれも作風は全然違うし、エピソードや設定も全然違うわけなんですけれど、
いつの間にか共鳴して共振して、四作品が、ある一つの核に辿り着く。

なるほど、彼女たちの言う「世界へ」とは、こういうことなのか、と、
いやまだ全然どの作品もこれから稽古してからなんですけど、
でもたぶん方針として、そういうことなんだなと、何となく掴み掛けている今日この頃です。

うわ、冷静に考えたら、初日まで一ヶ月切ってましたね。
いやはや。
頑張らねば。

四者四様、作風は違えど、たまたま見せ方が違うだけで、
やっぱりそこに人間が見えないと楽しめない、ってのは個人的にいつも通りです。
お楽しみに。


■近況やらメモやら

・箱庭円舞曲『あなただけ元気』出演者&タイムテーブル発表
公式サイトにて発表されています。
なんかすごい豪華なんです。もう、面白くならないはずがないこのプレッシャー。
創る側ですが、ほんと楽しみです。

・総合実習牽
7月末に上演される日大芸術学部演劇学科の総合実習牽舛僚猗に突入しております。
今年度も、非常勤講師として、演出指導を勤めております。
今年は演出家志望の子が3人もいて、やはりコンペで1人に絞らなきゃいけなくて。
今年も泣く泣くでした。
みんなが同じ方向を向いているなら、単純に点数で示せるから簡単なんですけど、
3人それぞれ方向性が違うから、もう、あの、優劣じゃないんですよね。
ほんと、どの方向へ向かうのか、っていうことで。
コンペで提出してもらった演出プランなどから、今年の座組、今年の戯曲、今年の流れを踏まえて、
3人の中で最も適任と思われる方を選ばせていただきました。
去年、この戯曲が届いていたらまた違ったかもしれないし、来年だったら変わるかもしれない。
そういうところがあるから難しい。

いやあしかし、自分が学生で、こういうコンペで負けたらすんごい悔しいし嫌だけど、
でもそれすごいバネにすると思う(※高校時代〜今にも通ずる原体験)。
そのかわり、コンペで勝てたら全力で喜ぶし、作品に全力注ぎ込む。

・DJ出演
6月10日(金)『dB(デシベル)@下北沢 ARENA
 ふだん、月1のレギュラーイベント『つむがないと』でお世話になっているARENA。
 オールナイトははじめてかも。出番は27:00〜27:45と、超深い時間帯(笑)
6月24日(金)『イベント名不明』@池尻大橋 click
 こちらもオールナイトイベントとのこと。詳細はまた追って。
お時間ありましたらぜひお越しください。時間帯を問わず、超ブチ上げる所存です。

・バリウム飲んだらお腹が不調
ずっと壊れてる。

・近所で火事
先月末頃、うちのすぐ近くで火事が起きました。
びっくりしました。
お陰様で何の被害もありませんでした。
皆さんも火の元には十分ご注意を。

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2016年05月22日

結婚のご報告

ご報告が遅くなってしまいました。
facebookやTwitterで既にご存知の方も多かろうと存じますが、
不肖古川、結婚いたしました。
お相手は、ブルドッキングヘッドロックという劇団で俳優として活躍している、
津留崎夏子さんです。

入籍は2015年12月14日に済ませておりましたが、
2016年5月14日の式、披露宴、披露パーティを踏まえて、
オフィシャルとさせていただきました。

夫婦ともども、引き続き演劇活動、俳優活動を継続いたします。
変わらぬご愛顧、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

IMG_3766続きを読む

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2016年05月09日

『劇読み! Vol.6』初日が開いたと思ったらもう千秋楽

『金の卵1970』『あの子の飴玉』の2作品の演出を担っている
劇団劇作家『劇読み! Vol.6』、両作品、無事に初日を迎えました。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
『あの子の飴玉』は本日5月9日19時の回が千秋楽、
『金の卵1970』は明日5月10日14時の回が千秋楽です。
1作品につき2ステージしかありませんから、初日の次が千秋楽、なんですね。
どちらも完売?間近?のようですが、お時間ありましたらぜひSPACE 雑遊へ!!
どちらも見応え(聴き応え)ある出来に仕上がったと感じております。

今回、演出を託されて、方針として自分なりに定めたのは、「戯曲の尊重」でした。
リーディング形式での上演である以上、
この公演を通して、その戯曲が実上演される機会に繋げる、
そのために、戯曲にある良い点をきっちりと抽出する。
同時に、弱点も弱点として俳優さんたちと共有し、「戯曲」をバックアップする。
そう、変な言い方ですが、演出というよりも、バックアップを行った、という感覚に近いかもしれません。
これが正しいのかどうなのかはわかりませんが、
少なくともここは、演出家の世界観を表現する場ではない、という僕なりの判断でした。
どうだったのかな。
功を奏したのかな。
もっとやっちゃっても良かったのかな。
まあ、ご判断はご覧くださったお客様に委ねるとして。

『金の卵1970』は、
作者の三浦実夫さんが実際に体験した1970年代と、その時代の空気を豊潤に描いた作品です。
まだ僕が生まれてもいない1970年。
台詞術と情報の配置方法に物足りなさを感じるものの、あの時代を生きた人間たちの熱いエネルギーがそうさせた、と思えば納得できてしまうから不思議です。
俳優さんも、若手からベテラン、劇場の大小を問わず多様な方面から揃ってくださって、それぞれが熱量高く、かつ丁寧に演じてくださっていています。色んな未来が放射状に蠢いていた、期待も不安もないまぜなのに前向きだったあの空気(生まれてないけど)。やればやるほど見えてくる、ある種、肉付けのし甲斐のある、演じ甲斐のある戯曲と言えます。安直に演じたら安直に終わる。しかしその奥に何を抱えているかが深まれば、どんどん深まる。
三浦さんには、金の卵という言葉は使われなくなった時代だと思いますが『金の卵1980』も書いてほしいですね(笑)

『あの子の飴玉』は、
坂本鈴さんが書いた、コミュニケーションにまつわる傑作戯曲です。
AV女優の母、ヤリマンの姉と処女の妹。性やセックスに対する意識・認識・常識を様々なエピソードを用いて面白おかしく描いていくうちに、男女のコミュニケーションとはいったい何なのかについて考えさせられる、男女のっていうかもう、人と喋るって、人に触るって、人と関わるって何なの?っていうところまで自然と、楽しく、哀しく導いてくれます。
台詞回しも展開も非常に上質かつ練られていて、実上演するとなったらとことん突き詰めたくなる作品です。語り過ぎ、書き過ぎに感じられるかもしれない箇所もありますが、そこは戯曲ゆえ。こちらの作品は、作者の言葉の配置の思考を見付けること、きちんと作者の求めている言葉として発することを徹底しないと、どんどんブレてしまう危険性を孕んでいます。こちらも多方面から俳優さんが集ってくださっていて、演出の細かい細かいオーダーに、献身的に応えていただいています。
ちゃんとやらないと、伝わるものも伝わらないし、笑えるところも笑えないし、感動できるところも感動できない。

なんていうか、当たり前のことを当たり前にやること、それだけ、のような気もします。
まずは戯曲に向き合いましょう、徹底的に、と。
講師を務めている東急BEの演劇講座なんかでも、幅広く色んな戯曲を扱うのですが、
やっぱり戯曲には、大事なことは全部書かれているし、大事なことは何も書かれてないんですよね。


公演概要はこちらからどうぞ。
http://www.gekisakka.net/kouen/vol6.html
お問い合わせ:080-5498-5037


何かとワタワタしていて、公演に関して詳しく書くのが初日開けてからになってしまうというこのていたらく。
この公演では、他にもたくさんの戯曲が上演されています。
他の方の戯曲作品、演出作品をまったく拝見できていないのがとても悔しいのですが、どれも面白そうです。
バンバン売り切れているそうなので、もしご覧になりたい方は、どうかお早目にお問い合わせを!!
11日までです!!

hakoniwa_enbukyoku at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 公演情報 | 演出作品

2016年04月01日

4月の大発表

花見の季節ですね。
花見、されましたか?
今年はのんびり花見というわけにはいかなそうなスケジュールで悶々としております。
この3月はずっとバタバタと過ごしておりました。

さて、4月ですね。
公式サイトでも発表されているとおり、箱庭円舞曲に、三年ぶりに劇団員が加入しました。
2013年の冬から一人劇団状態を続けて参りましたが、色々なタイミングが噛み合って、晴れてまた劇団体制となりました。
新劇団員ともども、ご高配よろしくお願いいたします。


【近況】
昨年に引き続き今年も、母校、日本大学芸術学部演劇学科の非常勤講師を務めることになりました。
昨年始めて担ってみて、講師という立場ながら、「演劇創作」において非常に有意義な経験を得て、本当に勉強になりました。今年も携われるのが心から嬉しいです。今年はどんな学生が集っているんだろう。とても楽しみです。

また、3月は、9月の劇団本公演の準備を進めつつ、
短編脚本を提供した『ホテルミラクル3』があったり、
劇作家協会の『せりふを読んでみよう』WSをサポートしたり、
5月の劇団劇作家『劇読み!Vol.6』の準備をしたり、
7月の劇作家女子会『劇作家女子会R! −WORLD PREMIERE−』の打ち合わせをしたり、
4月の某企業内リーディング公演の台本を書いたり、
まだ言えない素敵動画をプランニングしたりしております。
きっと4月も怒涛だし、5月も6月も怒涛、789月も怒涛怒涛で10月も本番あるから怒涛。
どこまで怒涛を重ねられるでしょうか。

各公演の詳細は、随時こちらのブログでも発表してまいりますね。
ではでは。

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2016年03月04日

ホテル・ミラクルに書き下ろした『愛(がない)と平和』について少し

さて東京は新宿歌舞伎町のシアターミラクルでは、
feblabo×シアターミラクルプロデュース『ホテル・ミラクル3』が幕を開けます。
こちらは、ラブホテルを舞台にした4本立て短編オムニバスで、そのうちの一本を古川が担いました。
「愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-」
という、ちゃんとセックスするお話です。

あ、舞台上でギャグじゃないキスをする作品書いたの初めてかもしれない。
あと、真っ向からセックスについて語ったのも。
箱庭ではなかなか、やろうとしてもやれない作品を書き下ろさせていただきました。

劇作家として、「ラブホテルを舞台にした作品を」というオーダーをいただいたら、
やっぱり、いかに“セックスしないか”で見せようとしたくなるんですよね。
これはもう、作家の性というか、
例えば「舞台が喫茶店」だったら、喫茶店の日常を描いたって何にも面白くない気がしちゃうわけです。
何か事件が起こるとか、店員や常連客との間にトラブルやドラマがあるとか、
何かしら、普通ではない、観て面白い展開を考えたくなってしまう。
職業病なんです。

そこをね。
あえてね。
ラブホの一室の日常について。
ラブホで行われる確率99%超の行為について。
その意味や価値について。
そしてそれが人類の生存と存在と信仰と、様々な拡がりを内包していることについて。
ちゃんと、描いてみようかな、と。

昨夜、通し稽古で拝見しまして、演出の池田くんをはじめ、
出演してくれる加藤ひろたかくん、永渕沙弥さん、
みんな真摯にこの戯曲と戦ってくれていて、非常に嬉しかったです。
昨夜の時点で、相当密度の高い濃厚な空気を味わえましたが、
まだまだ揉みに揉んで、悶えに悶えて、喘ぎに喘いで、
よりとんでもないところへイッてくれることを期待しております。

公演詳細はこちらです。
平日は20時開演でお仕事帰りに行きやすいし、
25時開演のレイトショーなんてのもあります。
(※3月11日25時〜のレイトショーの後のトークショーに出演することになりました)

本日3月4日初日、3月13日まで@新宿シアター・ミラクル。
ご来場、心よりお待ちしております。

hakoniwa_enbukyoku at 14:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 脚本作品 | 公演情報

会津風雅堂へゆく

会津に向かう列車の中。
生まれ育った土地での演劇ワークショップのため、移動中です。
青年座の同郷女優、小暮智美が主催するワークショップのお手伝い。
会場は、高校時代にさんざんお世話になった会津風雅堂。
よもやこういう形で風雅堂に戻ってくるとは。

思えば、高校卒業以来、行った記憶がありません。
ハコもの行政の流れで作られた文化施設の、あの独特の匂いは健在かな。
厳しかった照明のおじさん元気かな。
優しかった舞台監督のお兄さんもうおじいさんだろうな。
そんな風雅堂に、高校時代の同級生が勤務しているというのです。
奇縁です。

最近自分の周りに、こういう風に、
めぐりめぐって繋がることがちょこちょこ起こっていて、なんだか嬉しくなります。
あの日あのとき出会ったりニアミスしたりしていた人と、
数年あるいは数十年経ってめぐり逢うという不思議。
自分が重ねてきた年輪が意味のないものではなかったと、
そう、生きていて良かった、とすら思えるのです。

今日は今日で、また新たな人たちと出会ってきます。
ここにも「実はあの時」があるかもしれないし、「あの場所で」があるかもしれないし、
遠くない将来、「あの時あのワークショップで」とまためぐり逢うかもしれません。
ワークショップももちろんですが、そのずっとずっと先に、ワクワクしています。

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2016年02月12日

DJ出演2件、短編脚本提供、WS2件のお知らせ。

直近の活動予定です。
2月は公演が何も無いので穏やかかなあ、なんて思っていましたが、
公演の無い時期ほど、各公演の準備だ打ち合わせだなんだかんだでバタバタするんですよね。


■DJ出演その1
2016年2月12日(金) 24:00〜 @下北沢 風知空知
 まさかの24時スタート!!笑
 終電逃す勢いでしたらぜひ風知空知へ!
 朝方まで良い音楽とともに呑んだくれたり踊ったりしましょう。
 出番は、トリ前の27時〜の予定。ある意味ピークタイムです(笑)


■DJ出演その2
2016年2月21日(日) 18:00〜24:00 @下北沢 ARENA
 こちらは終電は越えない健康スタイル。
 ハコのサイズもコンパクトなので、音楽をバックに語らうのに適。
 「適」良いな。使おう。


■短編脚本提供
「ホテル・ミラクル3」〜三度目は、ココロもカラダも正直に〜
2016年3月4日(金) 〜 2016年3月13日(日) @新宿シアター・ミラクル

シアターミラクルプロデュースの、ラブホテルを舞台にした短編集に、
20分ほどの短編を書き下ろします。

『愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-』 脚本:古川貴義(箱庭円舞曲)

愛と平和を叫んでセックスしているアーティストがいた。
でも彼らは大事なことに気付いていない。
そもそも、愛なんて概念さえなければ平和だったということに。

ラブホテルを舞台にした、セックスの話。
ちゃんと、セックスをする話。
登場人物は、愛と平和。


僕以外の作品は下記の通り。

『VIP』 脚本:上野友之(劇団競泳水着)
『エンドゲームスタディガール』 脚本:深谷晃成(第27班)
『後始末』 脚本:米内山陽子(チタキヨ/トリコ劇場)

詳細⇒http://feblabo.net

どれも楽しみです。
僕は、愛と平和と争いと無意識について、少ない言葉で饒舌に語る、
セックスという名の対話劇を書いています。


■WSその1
会津若松市 演劇ワークショップ(体験講座)
2016年3月4日(金)〜2016年3月5日(土) @會津風雅堂
※3月4日(金) 18:30〜20:30、3月5日(土) 10:00〜15:00

詳細⇒http://aizu-bunka.jp/blog/host/3218.html

青年座『俺の酒が呑めない』に出演していた同郷の女優、小暮智美が、
我々を育んでくれた会津で演劇WSを開催するというので、ちょびっとお手伝いしてきます。
何やるんだろう。
ともあれ、“今”の会津の演劇人たちに会えるというのが本当に楽しみで仕方ありません。


■WSその2
劇作家と俳優のためのせりふの読みかたワークショップ「せりふを読んでみよう」
2016年3月10日(木)〜13日(日) @芸能花伝舎、東京芸術劇場 5F シンフォニースペース
詳細⇒ http://www.jpwa.org/main/activity/serifu

昨年9月に、講師に永井愛さんを迎え開催され好評を博した、劇作家協会主催のWSです。
今回の講師は、TRASHMASTERSの中津留章仁さん。
僕は進行と運営で携わっています。
今回は、俳優・見学者だけじゃなく、4日間の稽古場に参加する劇作家も募集しています。
劇作家や演出家って、自分の現場以外の稽古場を見る機会が限られてるんですよね。
そういう意味で、とても参考になるのではないかと思います。
前回参加してみて、劇作家と俳優を繋ぐ「台詞」というもののあり方について徹底的に考える、
とても良い機会になりました。

俳優/劇作家ともに、
応募締切は 2016年2月22日(月) 23:59 です。
詳細は公式サイトをご確認ください。


今日はひとまず3月まで!

hakoniwa_enbukyoku at 11:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 出演 | 脚本作品

2016年02月10日

『俺の酒が呑めない』ご来場の御礼

青年座 第220回公演 『俺の酒が呑めない』
無事に幕を降ろすことが出来ました。
1月31日の千秋楽からずいぶん日が経ってしまいました。
あの日絞った生酒は、今頃老ね香が漂っているかもしれません。

ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様、
心から、ありがとうございました。
そしてスタッフ、キャストをはじめとする青年座の皆様、
若輩者の未熟な脚本を、でっかい懐で受け入れてくださり、
想像以上に笑えるし泣ける、とても良い作品に育ててくださり、
本当にありがとうございました。
千秋楽を終えて思うのは、毎度のことながら、感謝感謝です。
思っていた以上に、思い入れの深い公演になりました。
会津弁を用いたからでしょうか、愛着もひとしおでした。

立春、過ぎましたね。
劇中のキーに位置付けたイベント、「立春朝絞り」。
今頃、全国各地の酒蔵で、蔵人たちによって夜通し絞られた生酒が、
その土地土地で美味しく飲み尽くされている頃でしょう。

この作品を通して、本当に日本酒が好きになりました。
日本酒の種類や製造過程に詳しくなったのはもちろんですが、
きちんと造られたお酒には、そこに注がれたたくさんの人の情熱が宿っていて、
彼らの思いが混ざり合って醸し合って、そのお酒の味わいが仕上がっている、
と知ってしまったからです。
取材を受けてくれた、実家最寄の酒蔵『磐梯酒造』で見せて貰った、
「和醸良酒」という言葉がすべてを物語っています。

ほんと、演劇をはじめとした、作品を創ることと同じだよなあと。
色んな工程があってそれぞれにスペシャリストがいて、
全員が「良いものを創りたい」という思いで何かに打ち込む。
全員が全力を注ぐから、良いものが生まれる。
そんなことにも気付かせて貰いました。すごいぜ日本酒。

高校時代の友人、板橋大にも、感謝しなければなりません。
彼は、今作の取材先の一つ、喜多方の『大和川酒造』に勤めています。
そのことを数年前の同窓会で知り、その時は「へぇー」くらいにしか思わなかったのですが、
今回の作品題材打ち合わせの際、「酒蔵」をモチーフにしよう、と決断できたのは、
板橋がいる!何でも聞ける!という安心感に他なりませんでした。
10数年前に3年ばかり一緒に過ごした友人とこうして今も繋がっていて、
たまに会ったら美味しい日本酒と馬鹿話を楽しめる。
これが、いかに幸せなことか。
繋がりたくても繋がれなくなってしまった人がいます。
繋がろうとしても繋がないでと拒否されてしまう人もいます。
繋がり方が分からなくて独り嘆いている人、独りを謳歌している人もいます。
そういう時代に、自分は、こうして色んな人と繋がらせていただいている。
当たり前のようで、当たり前ではない時代になってきました。
板橋もだし、『俺の酒が呑めない』を観に来てくれた高校時代の友人たち、
予備校時代の友人たち、大学時代の友人たち、そして大人になってから知り合った方々、
皆さんと繋がれていることは、本当に有り難い、文字通り有り難いことなのです。
本当にありがとうございます。

なんか宗教くさくなってきて嫌ですね。
完全無宗教です、僕。

「何を信奉するかは人それぞれ自由だが、それを誰かに強要してはいけない」

という家庭で育ったもので。
それでも、今まで出会ってきた人たちのことは信じられるし、信じたいなあ。
ふだん信じていないからそう思うのかなあ。
信じていないつもりはない、というか、
「信じている」という意識を持っている時点で、それ、信じてないですからね。
「信じる」って、無意識で、気にしていないはずだから。
だから、「信じようとしたりしないでも信じていられる」関係性が一番安心で、
それはつまり、「信じる」「信じない」ってことすら考えないってことですからね。
一番難しいですけどね。
そういう意味で、今、自分の周りには、
あまり「信じられない」と思ってしまう関係性が無いので、
だいぶ心穏やかな日々です。
その分、誰かに「信じられないぞこいつ」と思われないよう、誠心誠意生きねば。


終演して今更、長編の書き下ろしって、そう言えば久し振りだったんだなと気付きました。
演出のお仕事や、脚本・演出のお仕事は色々やらせていただいていましたが、
こうしたお芝居の公演で、長編をまるごと書き下ろしたのはいつ振りだろう。
愛着がありすぎたせいか、稽古場にも行き過ぎたなあと反省しています。
ほんとね、稽古場を信じてないとか、演出の磯村さんとか役者さんたちを信じてない
っていうことでは全然なくて、シンプルに、愛着があり過ぎた、っていう、ね(笑)
信じる信じないの問題じゃなくて、ただ単純に、成長していく我が子を見守りたい、
そんな親心の数か月間でした。
とても幸せな日々でした。

改めまして、各位、本当にありがとうございました。
また違う現場で、こんな幸せな日々を送れるよう、もっともっと精進いたします。
今後ともどうぞよろしくお願いします。

図1

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2016年01月27日

『俺の酒が呑めない』折り返しました。

青年座『俺の酒が呑めない』
中日を越えて、後半に突入しました。
日々ご来場、誠にありがとうございます。
ご観劇になった方からの温かい感想や厳しいお言葉も、
ありがたく受け止めております。

感想まとめ

昨夜は大学の同期たちや元劇団員、
そして敬愛する劇作家、マキノノゾミさんがいらしてくださって、
終演後は芝居談義に花を咲かせました。
もちろん日本酒をお供に。

恩師や高校演劇の審査員でお世話になった先生、
しばらく縁遠かった人から近しい人まで、
果ては、高校の後輩の今の演劇仲間たち(後輩は来られず笑)など、
本当に色んな方が観にいらしてくださって、感謝の念が尽きません。
本当にありがとうございます。
高畑淳子さんやキムラ緑子さんも面白がってくださったと伝え聞いて、
冷静な顔して小躍りしてました(こういうところが小物です)。

脚本を提供して方言をちょろっとお伝えしただけなのだけれど、
演出磯村さんを始め、豪華俳優陣も手練のスタッフ陣も、
脚本を尊重しつつ前のめりに公演を創ってくださっていて、こちらも感謝するばかりです。

そして、これは自分の劇団じゃないからかもしれないけど、
チケットの売れ行きがどうこうとか予算が達成できるかとか、
そういった雑念まったく関係無しに、
純粋に、観て欲しいと思ってお誘い差し上げております。
なんて健康的なんだろう。
本当に、純粋に、この作品を観て欲しい!と思えるんです。
こういう場を提供してくださった青年座さんの懐にも、深く感謝です。
さあ、気になってらっしゃったら劇場へゴーです。

中日を終え、戯曲上の粗や、あそここうしておけば良かったという反省、
こういう反応になるなら違う言葉に直したいと思う箇所など、色々と見えてきて、
今後の創作の糧もたくさん得ております。
まだまだですね。
たくさんのご好評をいただいておりますが、慢心せず、驕らず、
もっともっと面白い作品を提供できるよう精進いたします。

公演は折り返し、残り4ステージ(しかない!)。
28日(木)、29日(金)はそれぞれ19時開演。
30日(土)、31日(日)はそれぞれ14時開演。
飲めるときに飲まないと、もう飲めない。
そんなお芝居です。
まだまだご来場お待ちしております。

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2016年01月22日

近況/『俺の酒が呑めない』開幕/雑記

■『俺の酒が呑めない』開幕
昨年春頃から、取材〜台本執筆、方言指導も手伝わせていただき、
演出家や俳優から鬱陶しがられるほど稽古を見に行った、
青年座 第220回公演 『俺の酒が呑めない』
本日22日、いよいよ幕を開けます。
通しを見るたびにグン、グン、とクオリティが上がっていく様を、
良いなあ、やっぱり自分は現場が好きなんだなあ、なんて思いながら眺めていました。
今日の初日のステージでは、更に飛躍してくださることと思います。
これがお客様にどう受け止めていただけるのか、自分自身、楽しみです。
ご来場、心よりお待ちしております。


■近況と雑記

・『空飛ぶ葉巻』
戦時中の、日本軍のとある戦闘機を指す仇名。
航続距離と攻撃力を重視するあまり、防御力が疎かになっていて、
一撃で燃え上がって墜落するから付いたらしい。
他にも『ワンショットライター』なんてのも有名ですね。
諸外国の戦闘機は、攻撃力よりもパイロットの命を守ることが最優先だったのに対して、
日本軍は、パイロットの命よりも攻撃力を選んだというわけです。
軍上層部や当時の国民の集団心理が気になってしょうがない。
どうして誰もそこを突っ込まなかったのか。
そういう空気になってしまうことを、「日本人らしさ」だけで納得してしまって良いのだろうか。
いつかお芝居にしてみたい。

でも戦争モノって、戦争反対あるいは賛美か、そこに生きる民衆の悲惨さ/逞しさ、のどれかに落ち着いてしまいがちなので、あまり好きではない。分かりやすいけどね。
もっと新しい視点、新しい切り口が観たいと思う。
単純なところに辿り着かないモチーフさえ見付かれば、ぜひ取り組んでみたいです。
個人的には、陸軍騎兵連隊としてミャンマー等に赴任していた祖父について書きたい。
祖父は、敵兵を殺害したことがあるのか、ないのか。
少なくとも祖父の日記からは、その痕跡は見付けられませんでした。


・『イマジン』
先週観た、劇団ヒヨコの神様が、非常に面白かったのです。
特に3本目の、国分寺大人倶楽部/Straw&Berryの河西くんが作・演出した『イマジン』は出色でした。
「演劇」という特殊な構造自体を利用して、人が人を観ることの可笑しさ、ズルさ、気持ち悪さを、さらりと描き切っていて。当日パンフの河西くんの言葉から、仕掛けは既にスタートしている。まんまと騙されてブーブー言っているお客さんも居たようだけど、いやいや、ラストシーンで有吉くんにやられたアレで気付かないと。あんなにはっきりと、しかし一瞬で世界をひっくり返されるんだから。気持ちよかったですよ。
一本目のヤリナゲという団体を主宰されている越さんの作品も良かったです。色々と生々しくて。


・「チケットもっと売って」問題

芝居のチケットが売れるにこしたことはないのですが。

その昔、チケットの売れ行きが芳しくない劇団員に
「もっとチケットが売れるように宣伝とか営業とか頑張ってくれよ!」
と発破をかけることがありました。

今思えば、そんなことを言われた劇団員としては、
「だったらもっとチケットが売りたくなるような芝居書いて、
 俳優のモチベーションが高まるような演出してくれよ!」
と言い返したかったんじゃないかなあ、とか思いました。

みんな言わずに飲み込んでくれていたんだろうと思います。
その節は本当にすみませんでした。
少し大人になった今は、できるだけチケットを売りたくなるような作品を、
俳優のモチベーションが上がるような演出を、心掛けるようになりました。
(実践できているのかは未知数ですが)

ともあれ、本来は、俳優個人で声掛けをしなくとも、
その俳優を観たいというお客さんが自発的にチケットを購入してくれる状況が理想なんでしょうけど、
それが叶わないならば、叶えるために個人で声掛けするってのはまあ、必要だと思うんですよね。
種まき。種まきもしないで収穫は得られませんもの。


・ラーメン
昨年、年間304杯食べてしまったので、今年は控えています。
試しに数えてみたら、年明けから17杯食べてました。
22日で17杯・・・。
このペースで行くと、365日で282杯になる計算。
まあ、微減かな・・・。

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2016年01月20日

2015年12月に食べたラーメンリストと、年間報告

2015年12月に食べたラーメンをリスト化しました。

2015年上半期(1月〜6月)に食べたラーメンリスト(147杯)はこちら
2015年下半期(7月〜11月)に食べたラーメンリスト(127杯)はこちら


【印について】
 ◎:おすすめ
 ○:なかなか
 ×:二度と行かない
 無印:ふつう
 ★:美味し過ぎたので別記


■2015年12月

代々木『らすた』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿『荒海』ラーメン
荻窪『二葉』熟成煮干ラーメン・・・○
高田馬場『えぞ菊』味噌ラーメン
新宿『天下一品新宿西口店』中華そばこってり
幡ヶ谷『心や(旧どっかん)』ラーメン
代々木『戸みら伊』香味ラーメン
初台『武一』比内地鶏白湯ラーメン
代々木『MISO角栄』味噌ラーメン
下高井戸『麺屋こうすけ鶏煮亭』こってり鶏白湯ラーメン
江古田『一心軒』揚げネギラーメン
高円寺『天下一品高円寺店』スープライスセット
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿三丁目『煮干ラーメン玉五郎』ラーメン
南新宿『ラーメンヤスオ』ヤスじろう
新宿『凄い煮干ラーメン凪 別館』ラーメン
調布『たけちゃん煮干ラーメン本店』ラーメン・・・○
下北沢『桑嶋』魚鶏潮ラーメン・・・○
新宿西口『俺の麺 春道』ラーメン
新宿三丁目『鈴蘭』ラーメン
市ヶ谷『麺屋庄の』かま玉つけ麺・・・★
代々木『麺恋処いそじ』味噌ラーメン
池袋『創新麺庵 生粋』正油そば・・・★
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ミニラーメン
新宿西口『俺の空』掛け豚そば
初台『十二社大勝軒』油そば
幡ヶ谷『ねじ式』鶏白湯ラーメン
幡ヶ谷『横浜番長』唐辛子味噌ラーメン

以上、30杯


【★特筆店について】

・市ヶ谷『麺屋庄の』かま玉つけ麺・・・★
さすがの床の。横綱相撲です。色んなメニューがあるのにどれも美味しい。
この日のメニューは、つけ麺だけど、麺が釜揚げ状態で提供されるという逸品。
麺の上には、生卵やネギ、そして揚げ細麺がトッピングされていて、丼の底には醤油ダレ。
釜玉うどんのように、あるいはまぜそばや油そばのように、まずはそのまま食して楽しめる。
そのままでも十分美味しいのい、これを濃厚魚介つけ汁にくぐらせて食べる。たまりません。
後半はちょっとしょっぱさが勝ってくるので、麺をつけ汁に浸し過ぎずに食べるのがコツ。
季節限定メニューも毎月のように変わるので、いつ行っても飽きないし美味しいお店。
ちなみに新宿二丁目つけ麺GACHIや、新宿御苑前gotsuboなどは、ここの系列店。

・池袋『創新麺庵 生粋』正油そば・・・★
10数年ぶりに再訪。そうかそんなになるか・・・。
今のメニューは、ある程度固定されていましたが、
当時は本当に色んなラーメンを試作、提供して楽しませてくれた記憶があります。
その頃に食べた思い出の味、「秋刀魚出汁ラーメン」が、今の主力らしい。
世にも珍しい「秋刀魚出汁」のラーメンを常に食べられる(そして美味しい)お店って、ここくらいじゃないかな。
(上記「床の」でも秋刀魚つけ麺を食したことがありましたが、限定メニューでした)
店員さんの態度が悪くなっていたのは少し残念だったけど、味はバッチリでした。


【×特筆店について】
12月は、×を付けさせていただいたお店はありませんでした。
皆様、美味しいラーメンをありがとうございました。


■2015年1月〜12月 積算

1月〜11月の積算が274杯だったので、
ここに12月の30杯を足して、

2015年 通算 304杯

となりました。
年間300杯、気付いたら達成してしまっていました・・・。
食べ過ぎました。
食べ過ぎたというか、「外食しよう」と思ったときの選択肢が、こんな感じなのです。

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このくらいの割合だと、もう、何も考えなければラーメン屋に直行してしまっているわけです。
「よし、今日はラーメンにしよう!」と思う暇なんかないんです。
「さて、どのラーメン屋にしよう?」から始まるんです。
ラーメンは選択肢ではなく、前提なんですね、もはや。

今回、膝は笑わずに済みましたが、「今日は脂っぽいラーメン厳しいな」と感じることが増えました。
また、しょっぱ過ぎるラーメンもスープを飲みきれなくなってきました。
人間の味覚って、本当に変わるんですね。面白いなあ。
二郎系は、つい行っちゃうんですけどね(笑)

ということで、2016年からは、ラーメンは控えることにします。
食べた杯数を重ねてもたいした意味はありませんし、もういい年ですから。
誰かから怒られる前に、自分の身体から怒られますから。
ただ、美味しかったお店や、美味しくないから気を付けて欲しいお店などは、
また定期的にご報告していきます。

ではでは。
皆様もよきラーメンライフを。

hakoniwa_enbukyoku at 17:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

2016年01月09日

2016年賀/近況/2016年の予定

新年あけましておめでとうございます。

2015年の年始のご挨拶は、7日遅れでした。
2016年に突入して、もう8日も過ぎていますね。
2017年は、9日遅れになるのか、今から楽しみです。

時間の流れは年齢と共に早くなると言いますが、本当ですね。
生きてきた時間の総体を100%とすると、年齢で割れば、
5歳児にとっての1年は20%、10歳児にとっては10%もあったはずなのに、
20歳になれば5%、35歳では3%切ってますからね。
積み重ねることによって処理しなければならない情報がどんどん増えていくから、
日々を記憶・忘却するペースも自然と上げざるをえず、
時間が年々早まっていく感覚に陥るんだろうなと。

年々、やること、考えることが増えていっていることは、
有り難いことなのでしょう。
今年も目の前にあるものと一つ一つ全力で戦いながら、
その先にある大きな世界を目指そうと思います。

今年の抱負は、
「冒険する」
です。
齢35歳(年男)にもなって何言ってんだって話ですが、
歳と経験ばかり重ねると、だんだん守りに入るようになりがちです。
そこを、敢えて、冒険していこうと。
その先がどうなっているのか見えている道じゃなくて、
どこまで続いているか分からないけれど、まったく見たことのない道を選んでいこうと。
そんな2016年。


【近況】
昨年末にアップした記事『「台詞を自由に変えていいですよ」という怠惰』が、非常にたくさんの方に読んでいただけたみたいです。お読みくださった方、RTやシェアしてくださった方、本当にありがとうございます。書いて良かった。
同記事を読んだ信頼する俳優から、「演出についても読みたい。書いてよ」と言われ、目下執筆中なのですが、演出に関する話題は語らなければならない範囲が一気に拡がるので、なかなかまとめきれずにいます。難しい。何回かに分けて書こうかな。
スタートは、『「人と人は違う」ことを認める』ところから始めようと思っています。

2015年に食べたラーメン、12月分をとりまとめ中です。
年間300杯を達成したのかどうか、食べ納めはどんな一杯だったのか、乞うご期待。

脚本を書き下ろした、青年座『俺の酒が呑めない』の公演が目前に迫っています。
あと2週間。稽古は詰めの段階に入っていることでしょう。繊細に繊細に、結果大胆に。
稽古場に行くと毎回爆笑させられ、毎回泣かされるので、本番が物凄く楽しみなのです。
あと、毎回飲む。酒造りの芝居だから余計に。
これ見ると物凄く飲みたくなる。飲んじゃう。きっと今日も。

色々と人生の変化が起こりつつあります。
詳細はまた改めてご報告いたします。


【2016年の活動予定】

1月22日(金)〜31日(日) 青年座 第220回公演 『俺の酒が呑めない』 脚本書き下ろし
3月上旬 シアターミラクルプロデュース 『ホテル・ミラクル』 短編脚本書き下ろし
5月上旬 詳細まだ公開できず。数本立てのうち、2本を演出
7月1日(金)〜10日(日) 劇作家女子会! 短〜中編4本を演出
9月中旬 箱庭円舞曲 第二十三楽章『気付かない奴は最強(再演・仮)』 脚本・演出

他に非公開のお仕事が4月と10月にあったり、アウトリーチ的なWSを企画したり運営したり、年末に某企画で某劇作家の脚本を演出するって話があったりで、なんやかんやとやっぱり演劇付けの一年です。
あと4本くらいやりたいところ。
特に、何かとんでもなくおかしなことやりたいですね。冒険を。

ではでは、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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2015年12月27日

「台詞を自由に変えて良いですよ」という怠惰

ストレートプレイにおける、劇作家の言語感覚と台詞に関して、思うところあったので書き連ねる。ひいては、「演技とは何か」という話題からも逃れようがないため、付記した。


●ストーリーか、人間か

劇作家には、大別して2種類のタイプがいる。
物語を書こうとしている作家と、人間あるいは関係性を描こうとしている作家である。
この二つのタイプは、根本的に違う。
簡単に言うと、ストーリーに人物を当て込んでいるか、人物の話し言葉からストーリーが構成されているか、である。
多くの劇作家は、程度の差こそあれ、どちらかに分類できると思われる。
そして結論を言うと、ストーリーを書きたいだけなら芝居じゃない何かをやってくれ、と思うのである。


●劇作家の書き様

劇作家としての様々な仕事で求められるのは、まずは戯曲を提出することである。それが間に合わない場合は、ざっくりとしたストーリーや出来事の羅列など、プロットを作成、提出することになる。プロットを戯曲として立ち上げる場合は、そのプロットどおりに台詞に起こしていく作業が発生する。
これが、文字通り、「作業」だと感じることがある。
結末が決まっているし、展開も決まっている。そのレールに乗せて、台詞(人間の話言葉の服をまとったただの情報)を置いていくだけだ。だから、スピード感をもって書き進めることが出来る。一定の語彙を持ってさえいれば、迷いなくラストシーンまで辿り着ける。

正直、これは書いていてあまり面白みがない。
そう、展開も結末が分かっているからだ。
プロットの構造が混み入っていればいるほど、ストーリーを伝えるための情報の配置に苦心するが、この先どうなるかが分かっているから、その順番や出し方を工夫するばかりである。
そこに面白みを感ずることは、稀にはある。
しかし実はこれは、シナリオの勉強でもすれば、誰にでも出来てしまう(ある程度は)。

ところが。
プロットを作っているうちに人物が台詞を喋りたがって、いつの間にか簡単な台本になってしまったり、当初の予定とどんどんズレてしまうことがある。プロットから戯曲に起こしていく場合にもしばしば起こる。
最初に敷こうとしたレールなんぞどこ吹く風、どんどん道を外れて、思いもかけぬ場所に連れて行かれてしまう。
こちらは、怖い。危険である。先行きが不透明なのである。完成度も保証できないし、登場人物が話してくれないと一向に筆は進まない。
しかし、自分でも想像し得なかった、とんでもない地平に辿り着くことがある。
個人的には、こちらの方が書いていて非常に楽しい。
恐ろしいし時間もかかるのだが、心から楽しい。


●俳優の演じ方にも関わってくるし、演出にも関わってくる

物語を書こうとしている作家の場合、細部は重要ではない。
大切なのはストーリーテリングであり、そのストーリーが伝われば、台詞はいかように変容しても構わない。
「役者さんの言いやすいように変えてくれて結構です」という劇作家や演出家がこれに当たる。
もちろんストーリーテリングが上手くいけば、そこに登場している人物の人間味が表現される、と信じてのことなのだろう。そういう劇作家は、口では、「そもそも観たいのは人間」と言うかもしれない。
しかしながら、作品構築の上で重視しているのは、おそらくストーリーなのである。言葉の意味、シーンの意味、物語の意味が伝わってこその創作術と言える。
したがって、このスタンスの劇作家が紡ぐ台詞は、暴力的な言い方をすれば、ストーリーを伝えるための「記号」であり、ただの「情報」である。台詞に限らない。役者すら、ストーリーを伝えるための駒に過ぎないかもしれない。

こちらの場合、俳優や演出家の自由度は非常に高いと言える。
情報の意味さえ間違えなければ良いので、ストーリー以上の人間を魅せる作業は、稽古場に託されることになる。

かたや、人間あるいは関係性を描こうとしている作家の場合、観たいのは人間の生き様であり、人間同士の関係性に起こるドラマである。ストーリーでも情報でもない。
いや、ストーリーをないがしろにしているわけではないのだが、そのストーリーは、登場人物が人間として生きているからこそ起こるものでなければ満足できない。優先度で言えば、ストーリーよりも人間なのである。
そして、その人間が吐く言葉を台詞として紡ぎ出す時、劇作家の脳内で、ある程度音やリズムが決まっていたりする。この音やリズムがどこから来ているかというと、その劇作家の生まれ育ち、つまりネイティブの言語や、どこかで出会った誰かの口調、好きな映画の登場人物の口調だったりする。
当然最初にある程度のプロットやストーリーは設定するだろうが、設定した登場人物たちがどんどん自分の言葉で話そうとするため、台詞の流れによってはストーリーを変更することも出てくるだろう。それが良いことなのか悪いことなのかはさておいて、こちらの場合、明らかに生きた言葉が生まれてくる。
したがって、台詞の改変は許されない。
その台詞で用いられている言葉の響き、音、リズムにこそ意味(人間)が宿るのであって、ストーリーを伝えるための「記号」として使われているわけではないからだ。
「生きた人間」を魅せるために使われているからだ。

こちらは、俳優や演出家の自由度は極めて低い、かに見える。
劇作家の紡いだ言葉に徹底的に立ち向かい、その文体、いや、台詞体を身に付けることで、ようやく劇作家の観ようとしている世界に到達するからだ。
そして、そこから先に、広大な自由が存在する。
戯曲上の台詞や決められた立ち位置、動線などをすべて忘れて、生身の人間として生き、そこで起こる出来事に素直に反応していく、という自由だ。
これほど自由なのに、結果的に戯曲通りになっていたりすることがある。
そして、文字や情報だけでは見えなかった、そこに息づく人間の心の営みを感じることができる。
これが、劇作家として演劇に関わる面白み(怖ろしさ)だと思うのだ。


●演技とは「誰か」を生きること

演技とは「誰かになりきること」などと教えている胡散臭い演技学校の話を聞く。
これは100点ではないが、0点と掃いて捨てることもできないと思う。
基本的に、「誰かになりきること」なんてできるわけがないはずなのだが、「誰か」を演じるからには、その「誰か」として生きる方法を身に付けなければならない。例えば癖であったり、口調であったり、表情であったり、思考の流れや好き嫌い、などなど、数え上げたらキリがない。

「役の履歴書を作ってみよう」なんて手法もあるが、これは、作った役者が、その過去をどうにか表現しようとしてしまうからあまり好きではない。
もちろん、作っても構わない。
だが、我々は、普段生きている時に、自分の履歴書を気にしながら生きているだろうか?
そんなこと気にして誰かと話したりしているだろうか?
ほとんど気にせず生きているではないか。
「誰か」を演じるということは、その「誰か」という人物を意識せずに、「誰か」の行動倫理に沿って生きなければならないのだ。
「人間を演じる」というのは、かくも過酷な所業なのである。

では。
「誰か」を生きるために、自分の言いやすいように台詞を改変することは、
「誰か」を生きていることになるのだろうか?

台詞を覚えるということは、そこにある文字を丸暗記することではないし、ましてやストーリーの大まかな流れを記憶することではない。
生きている「誰か」が発した言葉であるはずなのだから、その言葉はその瞬間に生まれたもののはずである。
つまり、一度完全に記憶した上で、それらをすべて忘れてストンとそこに立つ。他の登場人物から、言葉や動きといったアプローチがある。そのアプローチへの反応として、生きている「誰か」として言葉を吐く。それが台詞であり、演技である。

台詞を書くということは、そういった反応をどんどん創っていくことで、それが結果的にストーリーと思しきものになる、ということなのだと思う。
だから、台詞が人間の言葉として生きてくればくるほど、プロットやストーリーは大胆にないがしろにされていく。だが、ないがしろにした結果として、劇作家として当初目論んでいた構造通りになっていたりすると、たまらなく嬉しかったりする。

ストーリーを重視している劇作家の作品ならば、台詞を改変しても構わないかもしれない。その劇作家に台詞へのこだわりがないのであれば。
しかし、仮にストーリーを重視しつつも、台詞にもこだわる劇作家と仕事するのだとしたら、徹底的に戦うのが良い。
なぜこういう言い回しなのか。なぜここで「、」が入るのか。なぜそのイントネーションで言わなければならないのか。
きっとそこに、作品の根底にたどり着くヒントが転がっている。

劇作家が稽古場に顔を出し、そういった話し合いを重ねることは、与えられた情報とストーリーを覚えただけでそれっぽく演じてしまう俳優には邪魔な時間かもしれない。しかし、「誰か」を人間として生きようとしている俳優にとっては、非常に有意義な時間となるだろう。


●後記

自分は劇作家として、演出家として、なぜかくも「台本通り」にこだわるのかについて長年考えていた答が、最近ようやく見えた気がして、書き連ねてみた。
そのヒントが「方言」にあったことは非常に趣深い。
今までに演出した作品に関わってくれた俳優たちにも感謝しなければならない。
たくさんの俳優に楽しまされ、悩まされ、気付かせてもらった。

これに気付いてから芝居を観ると、なるほどと思うことが非常に増えた。
「ああ、この劇作家や演出家は、台詞にも役者にも全然こだわりないんだな、ストーリーと意味とテーマが伝われば良いんだな」と感じる作品があれば、
「台詞で使われている言葉すべてに意味があり、それを音、リズム、聞かせ方、その時の役者の立ち居振る舞いまで、徹底的にこだわり抜いているんだな」と感じる作品もある。
前者の場合、役者さん一個人を面白がることができても、その役に魅力を感じることはほとんどない。
後者の場合、そこに息づく人間たちを愛おしく思えたり、その役の人間性を嫌うこともある。
これは、きっちりとその役を人間として観ることができたという証なのだろうし、こちらの方が俄然面白い。
結果として、劇作家の観たい地平も、演出家の目論見もしっかり感じることができる。
そういう作品創りを心掛けたい、と改めて思うのだった。

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2015年12月07日

2015年下半期(7月〜11月)に食べたラーメンリスト中間報告

2015年下半期(7月〜11月)に食べたラーメンをリスト化しました。

2015年上半期(1月〜6月)に食べたラーメンリストはこちら


【印について】
 ◎:おすすめ
 ○:なかなか
 ×:二度と行かない
 無印:ふつう
 ★:美味し過ぎたので別記


■2015年7月

豊洲ららぽーと『東京スタイル味噌らーめん ど・みそ』特製味噌・・・★
代々木『らすた』ラーメン
品川『初代けいすけ』海老味噌ラーメン
新宿『ラーメン二郎小滝橋通り店』ラーメン小
代々木『代々木商店』ラーメン
幡ヶ谷『我武者羅』しそ香る塩つけ麺
新宿三丁目『鈴蘭』煮干ラーメン
新宿『町田家』ラーメン
初台『武一』鶏醤油ラーメン
江古田『GRAVITY』和えそば・・・○
明大前『一風堂』つけそば
新宿『三田製麺所』辛つけそば
中野『さいころ』中華そば
江古田『天下一品』中華そばこってり
幡ヶ谷『不如帰』煮干しそば
新中野『武蔵家』ラーメン・・・○
江古田『大勝軒まる福』ラーメン
江古田『ラーメンヤマン』あぶらは・・・◎
江古田『天下一品』中華そばこってり
江古田『天下一品』中華そばこってり
江古田『一心軒』揚げネギラーメン・・・○
幡ヶ谷『ねじ式』つけ麺
高円寺『ラーメン大』醤油ラーメン
代々木『らすた』ラーメン
青葉台『七志』ラーメン
新宿『風雲児』つけ麺
幡ヶ谷『弥彦』味噌カレーつけ麺・・・○

以上、26杯


■2015年8月

幡ヶ谷『弥彦』味噌カレーつけ麺・・・○
駒場東大前『千里眼』冷やし中華
幡ヶ谷『裏うら』塩ラーメン
下北沢『銀座いし井』中華そば・・・★
代々木『らすた』ラーメン+ねぎ飯
四谷三丁目『灯花』塩つけ麺・・・○
浅草『弁慶』ミニ醤油ラーメン・・・○
幡ヶ谷『不如帰』醤油そば
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』つけめん
代々木『MISO角栄』夏冷やしそば
南新宿『ラーメンヤスオ』ラそば
新宿『十味や』味噌ラーメン
幡ヶ谷『心や(旧どっかん)』冷やし煮干納豆そば
福井県越前市『8番ラーメン』野菜ラーメン醤油・・・○
八重洲地下街『タンメントナリ』タンカラ
大宮『ほん田niji』特製つけ麺
幡ヶ谷『揚州商人』濃厚鶏塩麺(刀削麺)
明大前『めんでる』ラーメン・・・○
代々木『戸みら伊』戸みら伊ラーメン
新宿『天下一品新宿西口店』中華そばこってり
新宿三丁目『航海屋』チャーシューラーメン
十条『雨ニモマケズ』ラーメン
新宿『広州市場』濃厚海老ワンタン麺
幡ヶ谷『心や(旧どっかん)』あっさり煮干ラーメン
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン・・・★
幡ヶ谷『弥彦』味噌ラーメン
南新宿『ラーメンヤスオ』ラそば

以上、28杯


■2015年9月

幡ヶ谷『横浜番長』豚骨醤油ラーメン
下北沢『桑嶋』鶏白湯ラーメン・・・○
幡ヶ谷『神田角中中華そば』幡ヶ谷ブラック
幡ヶ谷『不如帰』醤油そば
幡ヶ谷『武蔵家』ミニラーメン
新宿『荒海』ラーメン
幡ヶ谷『心や(旧どっかん)』ラーメン
駒場東大前『千里眼』ラーメン
青葉台『黄金の塩らぁ麺 ドゥエ イタリアン』塩らーめん・・・×
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
幡ヶ谷『揚州商人』豚肉スープのネギラーメン・・・×
渋谷『麺屋黒琥』黒琥ラーメン・・・×
中野新橋『虎慎』煮干そば
大久保『ラーメン大』ラーメン
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
代々木『ラーメン戸みら伊』香味ラーメン
新宿『天下一品新宿西口店』中華そばこってり
上北沢『ラーメン小池』濃厚煮干そば・・・○
代々木『らすた』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿『三田製麺所』まぜそば

以上、21杯


■2015年10月

西新宿五丁目『製麺rabo』中華そば
新宿『天下一品新宿西口店』中華そばこってり
幡ヶ谷『弥彦』イカスミつけ麺
経堂『無頼庵』ラーメン・・・○
二子玉川『麺屋みちしるべ』ラーメン
幡ヶ谷『横浜番長』坦々麺
幡ヶ谷『中華美芳』ラーメン・・・×
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
下北沢『桑嶋』鶏魚介ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
幡ヶ谷『たけ虎』ラーメン
明大前『めんでる』ラーメン・・・○
幡ヶ谷『心や(旧どっかん)』ラーメン
下高井戸『らーめん大』ラーメン
幡ヶ谷『神田角中中華そば』まぜそば
茅場町『雷鳥』2号ラーメン・・・○
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
水天宮前『丸長』醤油ラーメン・・・×
水天宮前『麺や極』ラーメン・・・○
羽田空港『羽田大勝軒』中華そば
札幌『けやき本店』味噌バターコーンラーメン・・・○
札幌『彩味』味噌チャーシューメン
札幌『福来軒』味噌ラーメン・・・○

以上、23杯


■2015年11月

幡ヶ谷『横浜番長』坦々麺
下北沢『銀座いし井』中華せいろ・・・★
下北沢『絡み麺まことや』鶏白湯塩・・・×
下北沢『麺僧下北沢店』豚骨醤油ラーメン・・・×
下北沢『銀座いし井』中華そば
下北沢『銀座いし井』南蛮せいろ・・・★
上野毛『ラーメン二郎上野毛店』ラーメン
新宿『荒海』ラーメン
初台『十二社大勝軒』塩ラーメン・・・○
幡ヶ谷『不如帰』台湾極にぼ
代々木『らすた』ラーメン
幡ヶ谷『ねじ式』味噌ラーメン
幡ヶ谷『ねじ式』醤油ラーメン
神保町『用心棒』小ラーメン
初台『麺屋桔梗』ラーメン
幡ヶ谷『上海酒場』とんこつラーメン・・・×
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう
八丁堀『麺屋七彩』チャーシュー煮干ラーメン・・・★
幡ヶ谷『神田角中中華そば』濃厚豚骨醤油ラーメン
神泉『麺の坊砦』十五年目の醤油ラーメン(限定)・・・★
幡ヶ谷『横浜番長』豚骨醤油ラーメン
浅草『麺屋ぶんすけ』醤油裏
新宿『大勝軒まる福』ラーメン
初台『十二社大勝軒』油そば
幡ヶ谷『たけ虎』あおさラーメン
下北沢『スタミナタンメン五郎ちゃん』タンメン
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』小ラーメン
代々木『學金』ラーメン

以上、29杯

■2015年7月〜11月
積算 127杯

でした。

1月〜6月の積算が147杯
だったので、現状、
1月〜11月の積算は、274杯
となりました。

2015年も残すところ30日。
年間300杯が現実味を帯びてきました。
まずいですね。
そう言えば最近、身体が痺れやすい気がしています。
寒くて血行が悪くなっているせいだと季節のせいにしてみたりしていますが、
思い起こせば10年ほど前、やはり270杯を越えた辺りで膝が笑い出し、挫折したのを思い出します。



【★特筆店について】

・豊洲ららぽーと『東京スタイル味噌らーめん ど・みそ』特製味噌・・・★
どうせショッピングモールに入ってるチェーンだろ?
なんて舐めてかかると痛い目に合います。
びっくりするくらい美味い、具もたっぷりなザ・味噌ラーメンが出てきました。
小竹向原の老舗『一番』を髣髴とさせる味。
濃厚だけどくどくない、良い塩梅。

・下北沢『銀座いし井』中華そば、中華せいろ、南蛮せいろ・・・★
ついに、あの名店『いし井』が下北沢に!?
ラーメン不毛の地下北沢に、眩い光が差しました。今下北沢で一番だと思う。
下北をうろうろしている皆さん、ラーメン食べたくなったら迷わずここですよ。
鶏白湯をベースに、野菜の旨みと魚介の風味がほんのり香る濃厚スープ。
中華そば、中華せいろ、南蛮せいろ(カレーつけ麺)、どれも素晴らしい出来です。
中華せいろ(つけ麺)では、神保町『つじ田』系のお店特有の、麺にすだちが乗ってるタイプ。
濃厚なのにあっさり食べ終われます。
そして、スープに負けず劣らず、麺が美味い。
これ基本中の基本ですが、おろそかなお店の多いこと。
スープに命賭けるのも良いけど、お客さんのお腹の大部分を占めるのは、麺ですからね。
麺、スープ(タレと出汁)、具。これが基本でありどれかだけが良くてもダメなのです。

・幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン・・・★
甲州街道沿いのお洒落なダーツバーで、2ヶ月に一回くらい、週末だけ提供される幻のラーメン。
看板を見掛けたら積極的に行くようにしています。
系統としては乳化系二郎インスパイアに属するのかな。
正直、味にムラがあるのは否めないけど、ある夜食べた一杯が素晴らしい出来栄えで感動。
26時を回ってたと思うんだけど、恐らく、スープが馴染んで落ち着いてたんでしょううね。
濃い目の醤油ダレとマイルドでクリーミィな豚骨スープがきっちりと調和していて、
刻みニンニクを入れるとしっかり醤油が立ってくる。
似たようなチャレンジをする店は数あれど、ここは素晴らしい。
たまにしか食べられないのが本当に残念。

・八丁堀『麺屋七彩』チャーシュー煮干ラーメン・・・★
もともとは都立家政にあった、喜多方ラーメンを洗練させてくれた名店。
なんとこの八丁堀店では、注文すると、まず麺から作り始める。
小麦をこね、麺を手打ちし、切り歯でカットしていく。
打ちたての麺は、湯通りが良いのか、中太麺なのにすぐ茹で上がり、
思っている以上に素早く提供される。
この麺、醤油ベースのスッキリしたスープもよく吸ってくれるのにあまり伸びない。
本当に美味いラーメンの麺を食べられるお店。
しかも大好きな喜多方系。贔屓目を抜きにしても、すべての人にお勧めしたいお店。

・神泉『麺の坊砦』十五年目の醤油ラーメン(限定)・・・★
九州系の細麺豚骨ラーメンなのであまり行く機会がなかったお店。
先日たまたま通りかかったらこんな限定メニューがあって、つい寄ってしまった。
豚骨と鶏ガラをベースに、甘味と塩味両方感じる醤油ダレが、鶏油で丸められて口の中に広がる。
固茹での麺は、豚骨ラーメンで使っているものとは別な気がする。
豚骨ラーメンへのこだわりが凄くて、好みじゃないからあまり興味は湧かなかったのだけれど、
さすがこだわり屋さんは違うもの作る時もこだわってる。さすがの一杯でした。


【×特筆店について】
今回は×を付けさせていただいたお店も一言ずつレビューしていきます。

・台場『天天有』ラーメン・・・×
まったく別な味が変わってしまった。京都一乗寺の本店に失礼だとは思わないのだろうか。

・青葉台『黄金の塩らぁ麺 ドゥエ イタリアン』塩らーめん・・・×
高い。不味くはないけど、すごく美味くもない。これが青葉台価格なの?

・幡ヶ谷『揚州商人』豚肉スープのネギラーメン・・・×
スープの味は無きに等しく、麺は細くて茹で過ぎで伸びきってるのに量は多いという三重苦。

・渋谷『麺屋黒琥』黒琥ラーメン・・・×
文化村のすぐ近く。なんかよく覚えてない。色々出そうとしてどれ一つ美味くないパターンだと思う。

・幡ヶ谷『中華美芳』ラーメン・・・×
中華料理屋なんだか喫茶店なんだか分からないお店。で、食べるラーメン。推して知るべし。

・水天宮前『丸長』醤油ラーメン・・・×
普通の醤油とほんだしでスープ作ってニンニクで誤魔化しているようなラーメンでした。麺も市販品みたい。

・下北沢『絡み麺まことや』鶏白湯塩・・・×
麺を茹で過ぎ。スープは、ちゃんと作ったら天下一品風になりそう。具とスープと麺が上手くかみ合ってない感じ。絡み麺なのに、上手く絡まない。

・下北沢『麺僧下北沢店』豚骨醤油ラーメン・・・×
10年以上前に食べて、凄く不味くて、二度と食べない!って心に決めてたんだけど、不味いラーメンが食べたくなって行ってみたらやっぱり不味かった。逆に安心した。

・幡ヶ谷『上海酒場』とんこつラーメン・・・×
インスタントラーメンでした。


以上、2015年下半期分中間報告でした。
通期分の発表は、2016年1月を予定しております。



おまけ。

【個人的下北沢ラーメンランキングTOP10カウントダウン】

■TOP10
10.ラーメン頭
9.δ
8.麺屋ぼくせい
7.つけ麺 岩
6.らーめんやじるし
5.桑嶋
4.スタミナタンメン五郎ちゃん
3.そると
2.一龍
1.銀座いし井

でしたー。

■ランク外
・つけ麺 やすべえ
・一蘭
・せい家
・王将
・日高屋
・とんこつラーメンCHABUTON
・影虎

■二度と行かない
・らーめん春樹
・麺僧下北沢店
・絡み麺まことや
・壱角家

こうやって挙げてみると、お店自体は結構あるんですね。
ただ、美味しいお店が少ないというだけで(致命的)。


それでは。

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最近の仕事と歌舞伎町の寿司屋のこと。

師走じゃないですか。
びっくりしますね。

11月の公演を終えて以降、仕事にプライベートに、色んなことが怒涛のように押し寄せる中、
まったく落ち着かない日々を送っております。
公演の後処理も全然終わりません。
早く落ち着きたい。

劇作家女子会
11月24日、劇作家女子会!!のプレパーティに出演してまいりました。
劇作家女子4人組のこのユニット、不思議な集団です。
ふつう、作家が4人も居たら喧嘩になりそうなものですが、終始和やかな4人。
それぞれ書きたいもの、求めるもの、求められるものが被らないから成立してるのかもしれない。
2016年6月公演の告知イベントだったわけですが、こういうイベントにちゃんとお客さん入るんだから凄い。
この期待値を裏切らぬよう、責任を持って演出を務めます。

クリオネ主催 俳優ワークショップ
11月29日、12月5日、12月6日と、3日間に渡る、
所属事務所クリオネ主催のWSが全日程終了しました。
くたびれたー・・・。でも、純粋なWSってやっぱり楽しいですね。
参加してくださった方がみんな、成長したいという意味で本気。
こちらも素直に本気になれるし、本気でぶつかり合うから色んな発見がある。
中には、ペテカン本田さんのクラス、ロ字ック山田さんのクラス、
そして古川クラスのうち2連チャンで受けている人や、3つ全部受けてる人もいて、
休憩時間もほとんど取れずヘトヘトになりながらも、それぞれとても充実した顔をしていて、
なんだかこちらも嬉しい気持ちになったりしました。
そして、どうしてこう、演劇人が集まると飲んじゃうんだろうね。飲み過ぎちゃうんだろうね。
みんな、人が好きなんだろうね。

青年座『俺の酒が呑めない』
脚本書き下ろしの青年座『俺の酒が呑めない』は、
大幅リライトを経て微調整、無事決定稿が仕上がりました。
大御所やベテランが中心になって縦横無尽に暴れ回り、
ビッシビシ来る芝居になるんじゃないかと期待しています。
読み合わせを聴いただけでもワクワクゾクゾクしました。
手前味噌ですが、笑ったし、泣いたし、内臓引っ掻き回されたし。
箱庭円舞曲の公演はここ数回、脳内を引っ掻き回される感覚と空気を楽しむ傾向がありましたが、
久々に内臓系の作品になりました。青年座さんでの上演ですが!
つい、箱庭でもやりたくなっちゃう。うん、2016年9月のは内臓系にしよう。

公演詳細はこちらです。

この作品、すでに登場人物名が公開されているのですが、実は、
拙作、『実家に帰ります』と『メガネに騙された』の人物名から引っ張っています。
また、両作品を換骨奪胎してみて、今、この年になったからこそ見えた地平、
書いた当時に辿り着こうと思っても辿り着けなかった地平に足を踏み入れた気がしています。
上記2作品をご覧になったことがある方は、似た雰囲気を感じていただけるかもしれません。
まあ全然違う芝居なんですが(笑)
チケット発売中です。お見逃しなく!

終演後には、取材でお世話になった会津の酒蔵の日本酒が販売されるらしいです。
東京にはあんまり卸されないお酒も並ぶんじゃないかな。これは買い溜めですな。


■ラーメンの話
寄る年の瀬を前に、11月までのラーメンをまとめました。⇒記事
いよいよカウントダウンです。

先日、昼時に歌舞伎町で寿司屋を探したんだけど何故か見当たらず、
ようやく見付けた回転寿司店に入ったら、
休日の12時過ぎなのに先客ほとんど居ないし寿司流れてないしで物凄く不安になったんですけど、
それでもようやく見付けたから、と一応座りまして、その瞬間、店内の汚さに驚き、
店員の働かなさにも驚きつつも、まあ、食べたんですね。
不味かったんですね。
生臭みしか感じられない寿司群。
皿を持っただけでシャリから滑り落ちるネタ。
そりゃガラガラなわけです。
3皿くらいでもう無理だ、って思ってお会計して店出て、次の路地を曲がったら、
それはそれは小奇麗な寿司屋の看板・・・。
その次の路地を曲がったら、また寿司屋のチェーンの看板・・・。
都合6軒、寿司屋を発見しました。
これでもう、歌舞伎町では寿司屋に困らない。

やあ、やっぱりラーメンですよ。

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2015年11月20日

箱庭円舞曲 第二十二楽章「もっと美人だった」ご来場の御礼と雑感

先日は、箱庭円舞曲 第二十二楽章「もっと美人だった」にご来場くださいまして、
誠にありがとうございました。
そして公演関係者の皆さん、ご尽力本当にありがとうございました。
何ていうかもう、それしかないなと。


【第二十二楽章『もっと美人だった』について】

今回の作品は、こうやって書面で語っても意味が無い、
劇場で観るからこそ意味があるものを創りたい、みたいな感覚がスタートにありました。
それは毎度のことではあるのですが、今回特に顕著だったかもしれません。

ここ数年の本公演の中で色々と試してきた演劇演出的な試みをこれでもかと用いて、
演劇だからこそ成立する、劇場で観なければとんとピンと来ない、
いわゆる演劇としての叙述トリックを仕掛けてみました。

ご覧になった方はもうお分かりだと思うので、トリックの種明かしは、ここではあえて書きません。
どうしても気になる方は、感想を書いてくださっているブログやレビューサイトをご検索ください。
ただ、その叙述トリックが上手く書けても意味がありません。
そんなのは文章で、机上でやれば良いだけのこと。
これは演劇です。
そこに人間が居るからこそ、そしてその人間が生きているからこそ、
トリックに気付いた時に、そこまで観てきたものを振り返らざるを得なくなる。
その脳内の行為は、あなたの人生を振り返ることと同義と言えなくもない。
「自分の人生を振り返る」という作中のテーマと、観劇中の脳内の時間の流れとによって、
お客さんそれぞれが、脳内で人生を振り返り、今を意識するトリガーを呼び起こすこと、
それこそが演劇として、同時代性を持つ芸術かつエンターテイメントとして、価値を持つのだと。
そんなことを思いながら創りました。

書くのも演出するのも難しかったですが、思いのほか好評でほっと胸を撫で下ろしています。
自分でも割と上手くハマったなと感じていますが、
きっともっと精度を高められるし、もっと驚いて貰うこともできた。
また興が乗ったら、こういう試みにチャレンジしてみます。

これが外身の話。
次は中身の話。

メインテーマとして「美人」と「言霊」、そして「人生」を設定していました。
デカかったなあ。
あの二時間少々で、これらがきっちりと捉えられたかというと、
かなり肉薄したつもりで居ましたが、まだ全然、全然足りないという思いもあります。

「もっと美人だった」というタイトルには、
「私にはもっと美しい人生が待っているはずだった」というニュアンスが多分に含まれていました。
登場人物たちの「そうではない今」に対する不満や過去への執着、そして、
「そうではない今」がやってくることなんて想像だにしていなかった「当時の今」も描きたかった。
結果としてあの戯曲構造になったわけですが、書くのが凄く楽しかったのを覚えています。
書き上がらない時期というのは当然ながらずっとしんどいはずなのですが、
「書くの楽しい!」という言霊を自分に課してみる実験でもありました。
実際、楽しめた気がする。不思議です。
これが言霊ってやつか、と、身をもって体感した次第です。

でまた、怖かったのは、
「もっと面白かった」という思考との戦いでもあった点です。
テーマがテーマだから仕方ない。
「できたかもしれない過去(≒後悔)」と「できるかもしれない未来(≒希望)」とのせめぎ合いですから。
あのシーンをこういう風にしていれば。
あの人物をこういう設定にしていれば。
あのエピソードを別なものにしていれば。
ずっと呪いのように付きまとい続ける。
これもまた「言霊」ですね。

この「あの時こうしていれば」という妄想群は、
大体公演後1ヶ月くらいでスコーンと忘れ去ってしまうのですが、
まったく別の作品を創るときに、思いもかけずふと湧き上がってきたりします。
これはあの時思い付いたアレだ、なんて微塵も感じさせずに。
何か、人生みたいだなと。
たくさん考えれば考えた分だけ、時間も掛かるし無駄も増えるけど、
後々返ってきてくれることがある(返ってこないこともある)。
モノを創るって、だから楽しい。

あとこれは個人的な話。
実は、この作品をぜひとも観ていただきたい方が何人か居て。
誰とは言いませんが、全員、お世辞なんて言わない人たちです。
その方たちが何と言ってくれるのかがとても楽しみでした。
そして、貰った言葉に勇気付けられたり、凹んだり、考えさせられたりしました。
芸術やエンターテイメント作品って、どうしてもマスへ向けての、
無対象な指向に陥りがちなのですが、
こういう個人的な思いも大事だなあと、改めて思い出しました。


【演出家個人として】

演出家としても、役者やスタッフとの関わり方で、
一つチャレンジしていたことがありますが、これもここでは書きません。
でも、割と上手く行ったような気がしています。
しかし人と人との仕事、コミュニケーションは一人で出来るものではないので、
僕だけでその成果を決めるわけには行きません。
演出家古川と関わってくださった皆様が、
何がしか、感じていていただけたら嬉しいなと願うばかりです。
ともあれ、結果的に非常に良い座組みに育ってくれて、
目に見えない濃密なグルーヴが生まれていたのは確かです。
もちろん人と人ですから、良いこともあれば嫌なこともあっただろうし、
楽しいばかりじゃなくしんどいことも不満もあったことと思いますが、
それでも、みんなに感謝です。
本当にありがとうございました。
一人一人に感謝の言葉を書き始めたらあまりにも長くなったうえ、
「ありがとう」の数が膨大になってしまったので、
これはもう、本人に直接言うことにしました。


【旗揚げ十五周年記念特別ステージ『もっと男前だった』】

30分の一人芝居(半リーディング)、15分のアフタートーク、15分のアフターイベントでした。
何でこれやっちゃったんだろう。
何であの時、「やる」なんて言っちゃったんだろう。
そんなことばかり考えていました。
「あの時こうしていれば」の典型ですね。
正直、このステージを終えるまでまったく心が休まりませんでしたから。

でも、楽しかったなー。
役者として人様の前に立つのは久し振りでしたが、
役者脳がずいぶん弱っていることに愕然としました。
次やるならちゃんと、がっつりと稽古して、こういう企画モノ的な位置付けではなく、
きちんと芝居としてやりたいですね。

また、アフタートークで司会として活躍してくれたザンヨウコさんの暴力的なまでのあのキャラクター。
アフターイベントの進行役をノリノリで引き受けてくれた和知龍範君の男気。
そしてやるからには俺も私も、と、ステージに上がってくれた出演者の面々(結局全員 笑)。
ぶっつけ本番に近い状況なのにきっちり回してくれたスタッフの方々。
そして、何をやるかも分からないステージに、金曜の真昼間に駆け付けてくれたお客様方。
あのステージほど、「支えられているんだなあ」と実感するステージはありませんでした。
この借りは、これから作品でバンバン返していきます!

なお、アフターイベントでは、
『箱庭円舞曲っぽいタイトルを上演する』
という企画を実施しました。

「タイトルっぽくない」と言われたり、「何か引っ掛かる」と言われたり、
「私のこと?」と言われたり、「馬鹿にしてんのか」と言われたり、
「タイトルで損してる」と言われたり、「タイトルで得してる」と言われたり、
「それ昨日感じたわ」と言われたり、「大人あるあるだね」と言われたり、
する、箱庭円舞曲の公演タイトル群。

Twitter上で、公演開幕直前くらいに流行りだした(無理矢理流行らせた)、
「#箱庭円舞曲っぽいタイトル」というタグも利用して、
このタグ付きで呟いていただいた色んなタイトルや、
出演者たちが各々考えた箱庭円舞曲っぽいタイトルをその場で提示され、
古川が(基本一人で)実演する、という内容でした。

以下5編を上演しました。
「気を抜くと米粒」Titled by 川口雅子
「ザンにいじられた 〜Don't touch me, yoko〜」Titled by 岡田一博
「私だけ決まらない」Titled by 笠原千尋
「ベジタリアンだけどデブ」Titled by 辻沢綾香
「ニワトリなみに忘れたい過去」Titled by ザンヨウコ

大変でした。
お察しの通り、非常にくだらなかったです。


【雑感】

そう、しれっと旗揚げ十五周年記念公演でした。
団体だったり団体じゃなくなったりしつつも、
同じ看板で十五年も続けてるんだと思うと、そりゃ感慨深くもなります。
本当に色んなことがありました。
大学一年で、同期や高校の後輩、友人知人を誘って立ち上げた2000年。
そこから数人の固定メンバーと客演さんたちで毎年公演を打っていましたが、二〜三年でまずスタッフが独立していき、よくある主宰・作・演出と役者数人の集団になり、「劇団員でいる意義がわからない」と言われて、「じゃあ劇団員は古川一人、みんなはレギュラー客演みたいな扱いでどう?」と言って活動再開したけど結局あんまり状況変わってないじゃん、なら劇団員ってことで良いじゃん、ってなったり、何人かが一斉に辞め、何人かが加わってくれて、何人かが辞め、何人かが入り、また何人かが辞め。
2013年の12月をもって久々の一人体制となり、今に至ります。

過去に所属してくれていた面々からは、様々なことを学ばせて貰いました。
役者とは? 演劇とは? 人生とは? 挫折とは? 生きるとは? 希望とは?
それぞれのタイミングで、それぞれ必要な人と出会って来たのだなあと。
で、お互いの必要が噛み合ったり噛み合わなかったりして、入ったり辞めたりして。
もう芝居から足を洗ってしまった人もたくさん居るし、別なところで続けている人も居るし、
まったく連絡の付かない人も居るし、今でも頻繁に飲む人も居るし。
何人かが、「古川どんなもんよ?」と団菊爺みたいな顔で観に来てくれました。
それぞれの率直な感想を貰いました。満足してくれた人も居たし、物足りないという人も居た。
彼らに対しての責任だよなあ、なんてことを思ったりもします。
彼らが、箱庭円舞曲に所属していたことを誇りに思えるように、
恥ずべき過去だと思わないように、まだまだ頑張らねばならんなあと思うのです。

そんなこんなで今は一人ですが、本当に色んな人に助けられて、今があります。
そう、助けて貰うことに遠慮がなくなってきました。
助けて貰えないと何も出来ませんから。
素直に「助けて」と言えるようになった、っていうのかな。
昔は強がってばっかりでしたから。
出来るかどうか考える前に「やる」って言っちゃって結局出来ない、の繰り返しでした。
(今もそのきらいはありますが・・・)
ところがここ最近、助けて貰っても良いんだ、と考えられるようになった。
これは成長だと思うことにしています。
自分は完璧じゃないと知っているのに、完璧で居ようとすることのしんどさと無意味さ。
だったら自分の弱点を素直に晒して、そこを助けて貰えば良いんだ、と。
弱点を見られて嬉しい人なんて、あまりいないと思います。
それでも、晒して、助けて貰えば、その弱点を克服する方法が見えたり、
逆にポジティブに活かす方法が見えてきたりする。
面白いものです。


好きなことを好きなように、ただ我武者羅にやっていれば良い、という時代はとうに過ぎました。
時代も、社会も、個人的な状況も、そう簡単に許してはくれないし認めてもくれなくなってきました。
そんな中で作品を創り、発信することには、安心も安泰もありません。
それでも、「観たい」と言ってくれる人に、「出たい」と言ってくれる人に、
そして「今度はこんな感じのをやってみたい」という思いに背中を押されて、
また次の構想を練る日々です。

次回は2016年9月中旬。
またザ・スズナリでお会いしましょう。



【レビュー掲載】
2015年11月18日発売のTV Bros.のコーナー『STAGE Bros.』に、今作品『もっと美人だった』のレビューが掲載されています。

【舞台写真】
舞台美術家:袴田長武氏のfacebookで、今回の舞台写真の一部が公開されています。
箱庭円舞曲のサイトでも順次公開していきます。

hakoniwa_enbukyoku at 22:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 演出作品

2015年10月15日

ひろちゃんラーメン徳島なんて知らない

たまに、このブログのアクセス解析の中にある「検索キーワード」を見ると、
おかしなワードが入っていることがあるんですね。
どんなワードで検索してこのブログを訪れてくれたかってのが分かるわけです。

過去の同様の記事

さっきふいに見た検索キーワードの中に、こんなものがありました。

「ひろちゃんラーメン徳島」

食ったことないっす。
ごめんなさい。
しかも、この「ひろちゃんラーメン徳島」で検索しても、同様のお店は出てこないんですよ。
検索結果

何なんでしょう。
幻の店なんでしょうか。
そんな幻の店を求めて、このブログへ辿り着いたということでしょうか。
でも食ったことねえんだよ・・・、俺。


近頃、会う人会う人に「ラーメン食べてる?」「ブログ参考にしてるよ」などと言われます。
「古川貴義」=「ラーメン」みたいなことになってそうで心配です。
僕は脚本書いたり演出したりしてるのだ。
断じてラーメンではない。
箱庭円舞曲の公演も迫っているのだ。
断じてラーメンの芝居ではない。

ラーメン情報はよ、のご要望をたびたびいただくので、
2015年の第三四半期(7〜9月)分を、近いうちにまとめて発表します。
お楽しみに。

hakoniwa_enbukyoku at 13:57|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 盆栽いじり 

2015年09月26日

第二十二楽章『もっと美人だった』公演情報詳細

箱庭円舞曲
第二十二楽章『もっと美人だった』

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【脚本・演出】
古川貴義

【キャスト】
ザンヨウコ 和知龍範 牛水里美(黒色綺譚カナリア派) うじすけ
辻沢綾香(双数姉妹) 白勢未生 岡田一博
山崎カズユキ(ECHOES) 安藤理樹(PLAT-formance) 川口雅子 笠原千尋

【公演日程】
2015年11月4日(水)〜11月9日(月)

11月4日(水)19:30◎
11月5日(木)14:00◎
11月5日(木)19:30
11月6日(金)15:00★
11月6日(金)19:30
11月7日(土)14:00
11月7日(土)19:00
11月8日(日)14:00
11月9日(月)18:00

◎の回は、前半割引
★の回は、箱庭円舞曲 旗揚げ15周年記念 特別公演
 『もっと男前だった』(主演:古川貴義)を上演(『もっと美人だった』は上演されません)

※開場は開演の30分前、受付開始および当日券の販売は開演の60分前です。


【会場】
ザ・スズナリ 〒155-0031 東京都世田谷区北沢1−45−15  TEL:03(3469)0511

【料金】
前売 3,800円 / 当日4,300円(全席指定)
◎の回は、前半割引 前売:3,300円 / 当日3,800円
一般前売発売:2015年9月26日(土)10:00
★11月6日(金)15:00 の特別公演『もっと男前だった』は別料金(前売 2,200円/当日2,700円)
劇団取り扱いのみ(自由席)

チケット予約フォームはこちら


【チケット取扱・問い合わせ】
箱庭円舞曲
Tel:080-3435-3746 e-mail:mail@hakoniwa-e.com URL:http://www.hakoniwa-e.com/

【スタッフ】
脚本・演出:古川貴義
舞台美術:袴田長武(ハカマ団) 照明:吉村愛子(Fantasista?ish.)
音響:岡田 悠 音楽:modestock 舞台監督:鳥養友美
衣装:中西瑞美(ひなぎく) 演出助手:木村恵美子(アマヤドリ)
宣伝美術:Box-Garden House Web:小林タクシー(ZOKKY) 記録写真:鏡田伸幸
制作:林みく(Karte) 当日運営:新居朋子 企画製作:箱庭円舞曲
協力:黒色綺譚カナリア派 双数姉妹 PLAT-formance SoundCube
クリオネ イマジネイション フォセット・コンシェルジュ FORREAL リベルタ
インパクトワン アスタリスク ECHOES オフィスモノリス



【あらすじ】

―― 鐘の音がする。

町会議員だった夫は不祥事で議員辞職。
生まれ育った町にも居場所が無くなり、逃げるようにこの町に越してきた。
しかし、夫の不祥事は既に日本中が知るところとなっており、この新天地でも、 3日もせぬうちに、後ろ指さされる存在となってしまった。家族全員が。 それでも妻は懸命に、近隣住民とコミュニケーションを取ろうと試みる。
昔美人だった彼女には、ある秘策があった。

―― 鐘は、いったいどこから聴こえてくるのか。
この町には、寺など存在しないはずなのに。


【Introduction】

こんなはずじゃなかった。

もっと尊敬される大人になって、
もっと素敵な人と出会って、
もっと素晴らしい人生を謳歌して、
いるはずだった。
どこで間違えたのだろう。

幼い頃、わたしには夢があった。
将来、自分の家から見えるあの線路に新しい駅を作りたい。この小さな田舎町の片隅に人が溢れ、広がる田畑はデパートや遊園地に生まれ変わる。
ゆくゆくは、東京に匹敵する大都会になるだろう。

小学校、中学校、高校、たぶん大学時代まで、色々な夢を持っていた。
どんどん自分が洗練されて、みんなからモテモテで、仕事にも困らず、自分のやりたいことだけをして生活し、幸せな家庭を築き、縁側でお茶を飲みながら穏やかな老後を迎える。

不況、不祥事、犯罪、政治不信。弱い者いじめとディスコミュニケーション。
世界はいつも絶望に包まれていたけれど、それは身近だけど遠い話で、
少なくとも自分には、明るい未来しか訪れないと、そう、根拠もなく信じていた。

あれから30年以上過ぎた。
実家の近くには新駅などできていない。人が増えるどころか、過疎化の一途を辿っている。
最寄りのスーパーは潰れた。浅はかな夢は社会という現実に小指で打ち砕かれた。
自分に無関係だと思っていた絶望達から、今日も耳打ちされた。
「あなたはずっと、この中で泳いでいただけなんだよ」と。

時折、村上春樹の「35歳問題」が頭をよぎる。
「できたかもしれない過去(≒後悔)」と「できるかもしれない未来(≒希望)」を比較すると、前者の件数の方が確実に多い。

それでも、わたしは生きている。
あの頃の夢や希望は叶わなかった。尊敬されてもいないし、素敵な人と出会えてもいない。お世辞にも素晴らしい人生とは言えないかもしれない。今の私は美しくないかもしれない。
それでも、わたしは生きている。
それでも、わたしは生きていく。
これがわたしにとって、正しい選択だったのだ。誰が何と言おうと。

そんな風に強がる元・美人の話を、僕は聞き捨てた。


箱庭円舞曲 第二十二楽章
「もっと美人だった」

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誕生日御礼

前回の更新から随分と間が空いてしまいました。
いやはや、凄い夏でした。
ここ数年、穏やかな夏を過ごした記憶がありません。
好きじゃないんです、この季節。暑いから。汗かくから。
その上、寝る時間もまともに取れない日々。
もうさ、そういう無理とか利かない身体になってきてるんですよ。
人生の半分を過ぎたところなわけです。

2015年9月25日。
誕生日ありがとうございました。
お陰様で、生きたまま35歳を迎えることができました。
人生半ば、まだまだ道半ば、自分は死ぬまでにあと何本芝居を創れるだろうと、
そんな感慨にも耽りました。
メッセージをくださった皆様、リプライをくださった皆様、この記事を読んで思い出してくださった皆様、本当にありがとうございます。
人の誕生日をほとんど覚えない体質なので、祝っていただけると、
何だか申し訳なくなることもありますが、それ以上に、嬉しい気持ちになります。
生きたまま36歳も迎えられるよう、身体に気を付け、事件事故に気を付け、
しっかり生きようと思います。

人は、常に何かから影響を受けながら生きています。
35歳の古川貴義が今ここに在るのは、
産んでくれた両親、その両親を産んでくれた両祖父母、
両祖父母を産んでくれた両々曾祖父母、その上のご先祖たち、
そして妹弟、親族、ご近所さん、幼馴染み、同級生、諸先生方、
学友たち、先輩たち、後輩たち、恋人たち、僕を嫌っている人たち、
仕事仲間、飲み仲間、麻雀仲間、DJ仲間、ラーメン屋さん、
一回だけご挨拶した方、電話だけのやりとりでお会いしたことの無い方、
尊敬する劇作家たち、演出家たち、俳優たち、スタッフたち、劇場主さん、
箱庭円舞曲のお客さま方、その他公演のお客さま方、
素晴らしい本を書いてくれた作家さん、パソコンを作ってくれたメーカーさん、
素敵な映画を撮ってくれた映画関係の方々、
感性を刺激する音楽を作ってくれた音楽関係の皆さん、
視覚的感覚的な趣向を磨いてくれたデザイナー諸氏、
食べられてくれた動植物、着られてくれている衣服、住まわせてくれる家、
心を揺さぶった社会的な出来事、目に映った風景、聴こえてきた音、
漂ってきた匂い、醸された風味、触れられた物体、
もう自分が関わってきた様々な人、モノ、事象のお蔭です。
どれか一つでも欠けていたら、今の古川貴義は、
またちょっと違う古川貴義になっていたでしょう。
今の古川に影響を与えて下さり、本当にありがとうございます。
本気で感謝です。

これからも、勝手に影響を受け続ける所存です。
どうか、よろしくお願いいたします。

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2015年07月30日

日芸総実、無事終了/演出について/江古田

日本大学芸術学部 演劇学科 総合実習牽
『プレッパーズ・ホテル』が終演しました。
ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

演出指導というご身分で関わらせていただきましたが、
色々な意味で、非常に有意義な公演となりました。


【学生と芝居を創るということ】

まず、モチベーションの高い学生が集ってくれていたことが何よりの価値でした。
授業兼公演という仕組み上、頭のどこかに、
「芝居一本作って単位もらえるなんてラッキー」的な気持ちがありそうなものです。
しかし、この公演で関わった多くの学生からは、そんな甘えは感じられませんでした。
そういう甘えを、隠していたというわけではないんだと思います。
純粋に、「この芝居をもっと面白くしたい」という欲求が勝っていたんだと思います。
「こんなもんでいいか・・・」で諦めない精神。
もちろん得意不得意があり、技術も未熟だったり、
自分のストロングポイントを見付けられていない学生もいました。
でもそこは、まだ学生ですから。自分の殻を自分で設定したりしないで、
もっともっと、
「どこまで行けるかわからない。だから、どこまででも行ける」
的な精神で居てもらえるよう、見守りました。


【演出指導】

『演出指導』と役職を銘打たれたからには、演出を、指導しなければなりません。
いわゆる先生ポジションで関わるわけです。
しかし、演劇の現場で「先生」と呼ばれるのはこそばし過ぎたし、
「指導」という言葉の居心地の悪いこと悪いこと。
「こういう時はこれこれこうしなさい」と振舞わなきゃいけないみたいじゃないですか。
そんなの、面白くない。
学生たちだって、自分たちが作る芝居なのに、
言われた通りにやるだけなんて、嬉しくないでしょう。

そこで、演出家にせよ俳優にせよ、スタッフのプランナーにせよオペレーターにせよ、
自発的に面白がれるような座組みになってくれたら嬉しいなあ、と思って、
取った作戦は次のようなものでした。

1.困った時には助ける。困っていそうな時には助言する。
  順調だったら見守る。いつでも相談に乗る。
2.解決策をいくつか進言するが、「自身の趣味と合わない」「作品のためにならない」
  と思ったら遠慮なく捨てて良い。古川の言うことが正解とは限らない。
3.「あれはやっちゃダメ」「こうしなきゃダメ」とは言わない。その判断は演出家に委ねる。
4.古川個人の好き嫌いも伝える。古川が嫌いだと言ったことでも、
  演出家・俳優・スタッフ各人が面白いと思うならやった方が良い。

結果は・・・、どうだったのかな。
学生たちが前向きに熱心に作品に取り組んでくれたお陰で、
稽古後半の加速度のつき方には目を見張るものがあり、作品自体も概ね好評だったので、
個人的には、割と上手く行ったってことなんじゃないかなと感じています。

「もし自分が演出したら・・・」と考えてしまうのは、演出家の職業病みたいなもんで、
常々頭をかすめていました。実際に自分が演出したら、ひょっとしたら、
もう一段階クオリティの高いものにできたんじゃないかと思うこともあります。
でもそれは『演出』であって、『演出指導』ではない。
学生が主導し、学生たちの感覚で、より良い作品を目指すことが大切なんです。
その按排が難しく、しかし楽しかったですね。


【演出という仕事】

演出家と俳優やスタッフのコミュニケーションが上手く行っている時、
上手く行っていない時、両方を客観的に見ることができたので、
上手く行ってなさそうな時に、ではどうすれば相互理解が進むのか、
解決策にどんな方法があるのか、
どこをどう整えれば良いのかといった諸々を提案しながらも、我が身を振り返る。
自分はそんな風に、俳優とコミュニケーションを取れているかな?
スタッフと話せているかな?
このシーンで一番観たいところはどこかな?
芝居全体で一番大事なところはどこかな?

学生に投げ掛けた提案や質問と同じことを自分にも問いながら、
果たして自分はどうなのか?と、
演出家としてのあり方、考え方を振り返るとても良い機会になりました。


【シチュエーション・コメディ】

なんとね、『プレッパーズ・ホテル』、シチュエーション・コメディだったのですよ。
そりゃあもう三谷幸喜臭プンプンの。
箱庭の旗揚げ公演の頃を思い起こしてしまいました。
何やかんや言っても、嫌いじゃないんだなあ、と。
そして十数年芝居を創り続けて来て思うのは、
「コメディだからこうだ」みたいなのって、無いんですよね。
結局は、登場人物の思考と志向と嗜好がぶつかりあった結果として、
笑えるか、泣けるか、嫌な気持ちになるか、感動できるか、ってだけで。
そこに人間が存在していなければ、
笑えないし、泣けないし、嫌な気持ちになれないし、感動できない。
シチュエーション・コメディと呼ばれる作品は、その戯曲において、
人間と人間がぶつかり合っている様が笑える方向性をもっているだけであって、
人間をどれだけ描けるかという点では、芝居創りの根本は変わらないんだなあと。
そんなシンプルな演劇論にも立ち返れました。


【江古田】

相変わらず楽しい街でした。
実習に参加していた学生はもとより、
先輩、後輩、同期、先生とたびたび飲みに行き、クダを巻きました。
懐かしい店にもいくつか行けたし、あの店はなくなっていたし、新しい良い店も見付けられた。
都心部に近いのに、ほどよい地方感を残す街。
日芸を卒業した連中がちょこちょこ江古田に戻ってきて、
いつの間にか住み着いちゃうって気持ちが良く分かります。

江古田のラーメンは、思い出の店を制覇するのに手一杯で、
新店の開拓には至らなかったです。無念。また行きます。
名物おばちゃんが作る天一もYahmanの「あぶらは」も一心軒の「揚げねぎラーメン」も、
変わらず美味しくて安心しました。ラーメン太陽が相変わらず不味くて安心しました。
どっと屋が無くなってしまったショックをまだ引き摺っていることと、
とんこつラーメン神楽がクソ不味くなっていたのもご愛嬌です。


以上、徒然と、母校の演出指導に入って感じたこと、でした。

とにかく、引き受けて良かった。これに尽きます。
お誘い下さった原先生、穴澤先生。研究室の皆様。
参加してくれて、飲み屋でのオッサンの悪ふざけにも付き合ってくれた学生の皆さん。
観に来てくれたお客様。
炎天下、不審な侵入者をチェックしていた守衛の皆様。
本当にありがとうございました。
またやれたら嬉しいなあ。

hakoniwa_enbukyoku at 13:58|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote