2017年06月02日

『インテリぶる世界』ご来場の御礼と、「演劇」という芸術について

こんにちは古川です。
御礼が遅くなってしまいましたが、箱庭円舞曲 第二十四楽章『インテリぶる世界』無事に幕を降ろすことができました。
ご来場くださった皆様、お気に掛けてくださった皆様、キャスト、スタッフの皆様、本当にありがとうございました。

・・・想定以上の、脳の疲弊度でした。
何だったんでしょうね、あの作品は。
長くなりますので、章立てて振り返って参ります。

【演劇という芸術について】
元々は、「何だかようわからんけどアート」ってことで良しとされちゃってる人々への懐疑、かなあ。
演劇も、ともすると簡単にそちら側に片足突っ込んでしまうところがあって。
「よくわかんなかったし全然面白くなかったけど、芸術的だったと思う」みたいな感想って駄目だと思ってるんです。「芸術」という言葉に逃げている。ここで使われている「芸術」という言葉は、非常にネガティブな印象を持っています。それじゃ、衰退するよね。
「よくわかんなかったけどずっと面白かった」こそが、芸術性を担保して良いのだと、こと、演劇については思うのです。もちろん「とてもわかりやすくて面白かった」でも良いですし、「くだらないけどずっと観てしまった」でも良いと思うんですけど、とにかく、「つまらなかった」⇒「常人には理解しがたい芸術性があったんだろう」みたいな論理の飛躍が嫌だったんです。
芸術ってそんな生易しいもんじゃないだろう、と。
演劇ってそんなところに芸術性を見い出しちゃいかんだろう、と。
本当に素晴らしい演劇は、ずっと面白いし、とても芸術的でもある。
じゃ芸術って何よ。アートって何よ。現代に生きる我々が欲しがるアートって何よ。と。

そんなところが多分発端になっていて、物語的にも、劇構造的にも、演出的にも、「アートとは?」「演劇とは?」「演劇におけるアートとは?」を問い続けることになりました。
その問いは、登場人物であるアーティストたちや家族たち、取材記者、それぞれがそれぞれに持っていて(明言する人もしない人もいて)、そのズレや食い違いの中から、お客様自身が求めるアート(演劇)を見定めて貰えたら嬉しいな、なんて思っていました。

昔からですが、終演後、一緒に観た人同士の感想が割れたら良いな、と思っています。それは「良い/悪い」「好き/嫌い」「面白かった/面白くなかった」ではなくて。作品は面白い前提で、作品の捉え方、感じたこと、好きなシーン、嫌いな人物、など、作品を楽しんだ前提で、意見が割れて欲しい。

経験上、物語における解釈をお客様に完全に委ねてしまったときは、思うように意見が割れないようです。ただ「わからなかった」とだけ言われる。これは何度か経験しています。
今作では、物語における解釈は、実は完全に委ねてはいません。匂いは醸すけど、明言していないだけです。どのシーンにもどの遣り取りにもどの小道具にもどの構図にも、ある種の解釈を配置しながら、明言していないのです。これが功を奏したのだろうと思います。
あのシーンはとある感情の増幅、その台詞はどのシーンへの布石、例の小道具は作品のテーマの提示、この立ち位置はあの絵の構図、と、まあ、これでもかこれでもかと解釈のヒントを散りばめています。
その上で、もう、これしかない、という道筋ははっきりとあるのです。
でもその道筋を伝えるのが本意ではない。
ストーリーを伝えたいのであれば演劇である必要はないのです。
テーマを訴えたいなら演劇である必要はないのです。
小説でも新書でも書けばよろしい。

僕らが創っているのは、演劇である。
俳優がお客様とともに、劇場空間という特殊な状況下、同じ時間を共有するからこそ感じられるもの、得られるものがあって、演劇の創り手は、それを提供できなければ意味がない。
『インテリぶる世界』は、演劇という形式を思い切り信じてみた結果だったのかもしれません。

そうそう、「演劇的」という言い回しも苦手です。
何をもって「演劇的」って言うの?
「演劇」自体がひとつところに収まるようなものじゃないのに、それに「的」を付けちゃうって。そういうこと?
実際「演劇的」という言い回しは、使う人によって捉え方が違います。
だから、時折見掛ける「演劇的か演劇的じゃないか」の議論は、たいてい水掛け論です。
どんな言葉でも、多かれ少なかれそういう部分はあるのだと思います。
「芸術」もそうですね。
「世界」という言葉の捉え方も「インテリ」という言葉の捉え方も、「言葉」という言葉自体の捉え方も、様々です。
「醤油」という言葉からラーメンを連想する人もいるでしょうし、卵かけご飯を連想する人もいるでしょうし、大豆を連想する人も刺身を連想する人もいるでしょう。
これらの違いは、まさに、生きてきた時間と経験の違いです。
この違いがぶつかるところに、ドラマがある、と思っています。
同じ物事に対して違う意見を持ち、それを話し合う。
その行為は、無意識に、自分の人生経験を論拠に戦っていることに他なりません。
なんて素敵なのでしょう。

『インテリぶる世界』は、まさにそこに真正面からトライしたと言えます。
終演後、その作品について誰かと語るときに、絶対にズレが生じる。
それはこの世界そのもの。
人間そのもの。
コミュニケーションそのもの。
何かについて語らえば語らうほど、人は他人との違いを一つ一つ認識していく。
できれば、目の前の、すぐ隣の、生身の人間と語り合って貰えたらと考えています。
SNSで文字と文字で議論するのも良いですが、できれば、生身の人間同士が良い。
その時に見える表情、吊り上がる眉毛、心を守る腕組み、変わる息遣い、頭からではなく口から発せられる言葉、言葉、言葉。
そんなきっかけとしての演劇を、創り続けたいと思っています。

「演劇はコミュニケーションの芸術」なんて言われたりもしますが、これは、舞台上の俳優たちやスタッフとのコミュニケーションだけに限らず、劇場空間におけるお客様とのコミュニケーションにも、終演後のお客様同士のコミュニケーションにも、すべてに言えるんじゃないかと思っています。
個人的には、今作品を通して、お客様に能動的に作品を思考してもらうことが、演劇が演劇として、芸術が芸術として生き残るための道のひとつなのだと確信できました。
同時に、誰でも同じように理解できるエンターテイメントでは満足できないくせに、より多くの人に楽しんでもらいたいという矛盾も抱えています。
この二律背反とも、ずっとずっと戦い続けるのだろうと覚悟しました。
これからも、箱庭円舞曲の切なる戦いを、温かく見守っていただけましたら幸いです。

長くなってしまったので、今日はひとまずここまでにしておきます。

日を改めて、
「自伝的な作品という言葉」
「インテリぶるということ」
「芸術と芸能の違い」
について、書きますね。
ではでは。
次回、箱庭円舞曲 本公演は、2018年3月、駅前劇場です!
ご来場、今からもう、お待ちしております!!

hakoniwa_enbukyoku at 19:50|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 脚本作品

2017年05月03日

喫緊の近況

びっくりした。
かれこれ4か月もブログ記事アップしてなかった。
すみません・・・。
何かずっと書いてたからですわ。台本とか寄稿文とか台本とか台本とか。
言葉がそっちにどんどん飲み込まれていって、
ブログにしたためる言葉すらそちらに流れ、
今にいたります。
でも今年の夏の台本2本と来年2月の台本は初稿が書き上がっているので、少し心穏やか。

そして、今、5月10日からザ・スズナリで始まる『インテリぶる世界』の稽古真っ最中です。
いつかは向き合わなきゃな、と思っていた題材に挑戦し、やっぱり大変だったな、と思いながら、これはとんでもないものになりそうだ、と劇場で観られる日が楽しみでなりません。
目下、稽古しながら笑い転げながら、よもやここまで我が人生をえぐることになるとは思いもよらなかったと驚いています。

今回も各方面から、下は20歳そこそこの若人、上は還暦オーバーと、幅もキャリアも色々な豪華キャストが揃ってくださり、作品の骨を肉を、骨髄を遺伝子を、支えていただいています。

インテリぶっても何も始まりません。
ただ、我が身を無防備に晒すのみ。
ご来場、心よりお待ちしております。

公演詳細はこちら⇒http://blog.livedoor.jp/hakoniwa_enbukyoku/archives/50531441.html
チケットご予約はこちら⇒https://www.quartet-online.net/ticket/hakoniwa24?m=0aacaec

hakoniwa_enbukyoku at 10:32|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

『インテリぶる世界』公演情報

箱庭円舞曲
第二十四楽章
『インテリぶる世界』
-in terrible people-

【脚本・演出】
古川貴義

【出演】
辻沢綾香(箱庭円舞曲)
林和義(VAICE★) 牛水里美(黒色綺譚カナリア派) 岡田一博 鈴木ハルニ(ゲキバカ)
小林さやか(青年座) 金子あい(art unit ai+) 阿久澤菜々 安東信助 大薮丘
扇田拓也(ヒンドゥー五千回)
大谷亮介(壱組印)
白勢未生(箱庭円舞曲 ※声の出演)


【公演日程】
2017年5月10日(水)〜17日(水) 計11ステージ

【開演時間】
5月10日(水) 19:30 ◆プレビュー公演
5月11日(木) 19:30
5月12日(金) 14:00 ◎アフタートーク
5月12日(金) 19:30
5月13日(土) 14:00
5月13日(土) 19:00 ◎アフタートーク
5月14日(日) 18:30 ◎アフタートーク
5月15日(月) 19:30
5月16日(火) 19:30
5月17日(水) 13:00
5月17日(水) 18:00

 ◆:プレビュー公演(前売 3,000円 当日 3,500円)です。
 ◎:終演後アフタートークを開催します。登壇者は公式Websiteにて発表します。

【会場】
ザ・スズナリ
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1−45−15  TEL:03-3469-0511

【料金】
全席指定
前売 3,800円 当日 4,300円
◆プレビュー公演・・・前売 3,000円 当日 3,500円

【チケット取扱】
箱庭円舞曲 予約フォーム(古川扱い)
URL https://www.quartet-online.net/ticket/hakoniwa24?m=0aacaec

イープラス http://eplus.jp/
ローチケHMV http://l-tike.com/ Lコード:33150

【お問い合わせ】
箱庭円舞曲 Tel:080-3435-3746(制作)
e-mail:mail@hakoniwa-e.com
URL:http://www.hakoniwa-e.com/

【スタッフ】
舞台美術:稲田美智子 照明:瀬戸あずさ(balance,inc.DESIGN) 
音響:岡田 悠 音楽:modestock 
舞台監督:鳥養友美 衣装:中西瑞美 演出助手:木村恵美子(アマヤドリ/kazakami)
宣伝美術:Box-Garden House 記録写真:鏡田伸幸 制作:林みく(Karte) 
当日運営:飯塚なな子 企画製作:箱庭円舞曲
協力:art unit ai+ 壱組印 ゲキバカ 黒色綺譚カナリア派 青年座 VAICE★ ヒンドゥー五千回
アスタリスク ウィ−ズカンパニー Queen-B クリオネ krei inc. ジェイクリップ
ダックスープ 東宝芸能 ファザーズコーポレーション リベルタ SoundCube



【Introduction】

誰もが専門家ぶる時代になった。
何かが起こると、それに対して誰かが意見を言う。
専門家でも知識人でもない。いち民間人が。
しかしその意見は大抵、どこかからの借り物で。
タイムラインに流れてきたニュースを聞きかじり、GoogleやWikipediaで調べた程度の薄弱な知識で、声高に何かを主張している。
直接主張するだけならまだ穏やかだったかもしれない。
しかし昨今のSNSの隆盛により、発信者の貴賎の別なく、等価値の情報として文字が並ぶようになった。
時にそれらが大々的な圧力となり、いち企業を破滅に追い込むことすらある。

私たちは、そういった、たくさんのインテリぶった主張の中に生きている。
自分の思想や希望と近い主張になびけば、そちらの情報ばかりを手に入れられる。
自分の主張に近い人間同士で共感し合ったり、茶々を入れてくる部外者を排除したり。
反対意見に触れる機会は減り、いつの間にか、反対意見を敵視するようになって。
敵対意見には理屈をこねくり回して立ち向かい、完膚なきまでに(言葉で)叩きのめすことで満足を得る。

何が楽しいのだ。
それで、何が変わった?
相手の思想は変わったのか?
自分を取り巻く世界は変わったのか?
そもそも、世界を変えたいのか?
だとすれば、どんな風に?
叩きのめした誰かさんとのコミュニケーションが途絶えただけではないのか?
それが、あなたの目指す世界なのか?

様々な原因があるのだろう。
理解力不足、共感力不足、コミュニケーション不足。
システムの問題、政治の問題、国際情勢、技術の発展。
しかし根本にあるのは、個人が「誰かから認められたい」という欲求ではないのか?
単なる自己愛性の承認欲求ではないだろうか?

1.人より優れていると信じている
2.権力、成功、自己の魅力について空想を巡らす
3.業績や才能を誇張する
4.絶え間ない賛美と称賛を期待する
5.自分は特別であると信じており、その信念に従って行動する
6.人の感情や感覚を認識しそこなう
7.人が自分のアイデアや計画に従うことを期待する
8.人を利用する
9.劣っていると感じた人々に高慢な態度をとる
10.嫉妬されていると思い込む
11.他人を嫉妬する
12.多くの人間関係においてトラブルが見られる
13.非現実的な目標を定める
14.容易に傷つき、拒否されたと感じる
15.脆く崩れやすい自尊心を抱えている
16.感傷的にならず、冷淡な人物であるように見える

いくつ当てはまっただろうか?
これが、『自己愛性パーソナリティ障害』の症状だそうだ。
すべてである必要はない。
たとえ一部だとしても、障害、なのである。

・・・みんなそうじゃん。
みんな障害持ち。
ああ恐ろしい。
少なくとも私は、そんな誰かさんに、その愚かしさ(可笑しさ)に気付いてほしい。と、思ってはいる。
しかしこうやって理屈をこねて、自分はわかってる風に振る舞っている私こそ、インテリぶっているということなのだろう。
ああ恥ずかしい。

でも。

・・・みんなそうじゃん。

・・・それで良いじゃん。

もっともらしい理屈をこねるのにはもう飽きた。
私たちの日常には、くだらない理屈をこねなくても、インテリぶらなくても、こんなにも笑えて、こんなにも胸に刺さって、こんなにも脳が震えるやりとりがそこらじゅうに転がっている。
そんな作品を、ただ、観たいのだ。

箱庭円舞曲 代表 古川貴義


【Outline】(あらすじ)
すべて自分の手の中にある、世界はどうとでも変えられると信じていた青年と、
自分の手の中には何も無い、世界はどうやら変えられないと気付いてしまった中年。
現代美術の旗手と謳われたアーティスト集団「深八幡朱理子」の本拠地を舞台に、
彼らの活動がどのようにして世界を変え、どのようにして破滅に向かうのか、
あくまでパーソナルな視点から描き出す。
様々な価値観を、人間の哀しい性“自己愛”をキーワードに紐解きつつ笑い飛ばす、
世界のための悲喜劇。

hakoniwa_enbukyoku at 10:22|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 公演情報 | 脚本作品

2017年01月09日

2016年の取り零し清算/WS、雰囲気メガネ、芝居、DJ、語らい、など。

2016年末にちょびっと書いていてそのまま放置していた取り零しです。
ちゃんと一つ一つ片付けないとね(本当は年末にやるべきだったこと)。

【主催ワークショップ】
「演技という嘘を本当にするには?」をテーマに、台本や台詞を覚える重要性と、それを覚えた上で全部捨てる重要性、そここそに宿る俳優の創造性、みたいなところを肝に、12月中旬に実施しました。

取り扱った戯曲は、
『もっと美人だった』から、美来と乃木坂のやりとりと、
『屋上庭園』(作:岸田國士)の終盤、並木夫妻のやりとり。

参加してくれた皆様のご感想を読んで、非常に好評だったこと、俳優としての気付きを大なり小なり得ていただいたように感じられて、本当にやって良かったなと。
3日間の各日程の中で、俳優さんが各々のやり方でアプローチしてくる中、僕自身も、それぞれに響く言葉の伝え方、気付くために掛かる時間の長短、俳優さんの中に生じた変化を見逃さないための視点の絞り方、その変化を的確に伝える語彙など、演出家として俳優と切磋琢磨するヒントを、たくさんたくさんいただきました。
ご参加くださった皆様、アンケートにご感想を記載してくださった皆様、本当にありがとうございました。

「またやって欲しい」とのお声もありがとうございます。励みになります。
今回は人数の都合でお断りしてしまった方も多数いらっしゃり、その点もとても悔しかったので、またやります。
テキストのボリュームがちょっと多かったことや、戯曲読解と演技の実践が並行してしまった部分があったことなど、個人的に至りたかったところまではもう二段くらい辿り着ききれなかった感が悔やまれ、この反省は次回に生かすこととします。


【雰囲気メガネCM動画】
新しいデバイス、『雰囲気メガネ』。
ひょんな繋がりから、軽い気持ちで引き受けたら、あれよあれよという間に脚本・監督という立場になっており、人生初の映像モノの監督を経験させていただきました。
そんな動画が一挙公開されています。
またまたご縁が繋がって、松田凌くん、阿久澤菜々さん、多根周作さんという何気に豪華メンバーにご出演いただいております。
ぜひご高覧ください。
映像でも、箱庭特有のあの変な空気感を感じていただけたら幸いです。


【劇作家協会新人戯曲賞】
一次選考を通過していた第22回 劇作家協会新人戯曲賞は、二次選考で惜しくも(まんまと)落ちました。
応援してくださった皆様、『俺の酒が呑めない』を観にいらしてくださった皆様、ご声援ありがとうございました。
今回は残念な結果になってしまいましたが、また次回頑張ります。
もう「新人」と言っていいのか?って年ですが、心はまだまだ若輩者です。

12月初旬に、最終選考を兼ねたプレビューリーディングと公開選考会が行われていましたが、
ワークショップの準備に追われていて、伺えませんでした。
そんな中、今回は、ちゃんとお仕事をご一緒したことが無いにも関わらずよく飲んだり喋ったりしていた南出謙吾さんが受賞されました。
めでたい!悔しいけどめでたい!南出さんおめでとう!


【ホテルミラクル4】
短編を提供した「ホテルミラクル4」が10月末〜11月にかけて上演されており、無事終演しました。
ご来場くださった皆様、気にかけてくださった皆様、誠にありがとうございました。
お蔭様でとても楽しく執筆ができ、とても楽しく観覧することができました。
(その分、俳優さんにはかなりの負担になっていたことと思います。反省)
出演してくれた浅見臣樹くんも温井美里さんもびっくりするくらいお客さんが爆笑していて、正直「そこまで笑えるやつか?」とも思いましたが、でも、たぶんそうだったのでしょう。
笑いがある芝居も笑いが一切無い張り詰めた芝居もどちらも大好きですが、やっぱりクスクスでもドッカンでも、笑ってもらえるのは嬉しいなあ。


【観た芝居】
ぜんぜん観られてません。
11月は、
同級生演劇部「悪巧みの夜」
阿佐ヶ谷スパイダース「はたらくおとこ」
ブルドッキングヘッドロック「バカシティ〜たそがれ編〜」
を観られたくらいで。
観たい芝居たくさんあるのにぜんぜん行けなかったのが悔しい。


【DJ】
恵比寿batica、下北沢ARENA、六本木エーライフで回しました。
特に恵比寿baticaで回したときに、とても素敵なDJさんがたくさんいらっしゃって、
DJとして反省というか、選曲も繋ぎももっともっと頑張らないとな、と心を新たにしました。
今までHOUSE、Erectro、J-POPばかりでしたが、ここに2StepとDubを加えることにしました。
六本木エーライフでは、「おしゃれ紳士」という大学時代の盟友たちと久々に共演できて、長野で芝居やってるやつとか実家に戻ったやつとか普段ダンスやってるやつとかがぶばばっと集まって、
それぞれ道は違えど、今でもこうして繋がっていられるっていうのは、本当に有り難いことだなあと思ったのでした。


【語らい】
古い知人や新しい知人とお話する機会がたくさんあって、誰かと会うたびに何かを発見させてもらうという素敵なリズムが続きました。

1.感覚について
古川「匂いって、色々な記憶に結びつきやすいですよね。たとえば今朝、冬の匂いを感じました」
S氏「僕の場合は光だね。その時期、その場所にしかない光で、印象的だった出来事を思い出す。その引き金として五感のどれを使うかは、人によって違うんじゃないかな?」
匂いで記憶が喚起される人もいれば、光で記憶が喚起される人もいる。ということは当然、音で喚起される人もいるだろうし、触感で喚起される人も、味で喚起される人もいる、と。
それぞれ少なからずあるだろうけれど、その中のどれが強いかには個人差があるんだなあと。

2.お水の仕事
I氏「お酒が好きで会話が好きで女の子が好きで、という理由でホストになった男性は多い。そしてホストとキャバ嬢を比較すると、俄然ホストのほうがラブホ同伴が多い。どうでも良いおばさんともラブホ同伴ができるらしい。キャバ嬢はあまりしないらしい。何故だろう」
古川「もちろんセックスという行為に対する性別差はあるだろうけど、キャバ嬢になる女性は、お酒が好きで会話が好きかもしれないが、男の子が好きという理由でなる人はあまりいないからじゃないだろうか」
この違いは決定的で非常に面白かった。
性に対する男性と女性の考え方の違いがそんなところにも現れるなんて。
ホストとキャバ嬢って、本職としてやっていることは似ているようでぜんぜん違うんだなと。
そう言えば、ホストは客の話をよく聞くが、キャバ嬢は自分の話をよくする。らしい(ロクに行ったことないので勘)。

3.台本と楽譜
古川「古川の台本は楽譜のようなものだと言われることがあります。たとえばピアニストが同じ楽譜で演奏しても、演奏者によって様々な違いが発生する。そこが俳優の自由度でもあるのかなと」
I氏「台本は譜面でもある、という考え方には一理ある。たとえば『HELLO』という単語一つとっても、非常に様々な言い方があり、その時の表情や声質、速さ、声量などで、意味合いが大きく変わる。それをコンダクトするのは、演出家の仕事のひとつだ」
そうそう、だからまずは台本を覚える必要があるし、台本を気にしなくなる必要があるのだ。

4.表現活動の目的は?
S氏「自分が仕事をしている、あるいは表現活動している、その目的は? ただしお金以外で。お金に付随する豊かさも除いて」
古川「演劇についてだと、『人間が観たいから』とか『作品を観てもらった後の語らい』とか色々言おうと思えば言えます」
S氏「世の中には、そこを失念して生きちゃってる人が意外と多いんだよね。普通に働いている人にしても、表現活動を行っている人にしても、ほとんどの人はポンと出てこない」
そうなのか。
「何で演劇なの?」は、多くの演劇関係者にとってそこそこの命題だと思うけれど、単純に「好きだから」だけじゃない言葉と状況を作り出せているかどうか。

色んな知見を得た中のほんの一部です。
偶然I氏とS氏ばかりになりましたが、それぞれ別人です。
こうやって気付きを与えてくれる友人知人がいてくれる心強さ。
そして忌憚無く話せるというありがたさ。
どんなに忙しくても暇でも、誰かと会って話して腹割って、ということの大切さ。

2017年も色んな人と話して色々気付かせてもらい、色々吸収させてもらおうと思います。

hakoniwa_enbukyoku at 16:11|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

2017年も9日を過ぎて。

新年明けましておめでとうございます。
劇作家には仕事納めも仕事始めもあったもんではなく、年末は色々思案しながら帰省し、実家にWi-fi環境を構築したり旧友たちと酒を飲んだり本を読んだりしながらバタバタと過ごし、年始は年始で帰京するなりラーメンを食べたり神社に行ったりしながらも、執筆中の3案件についてああでもないこうでもないと脳内会議を展開し、ようやくひとつ形になりそうな気配。
幸先が良いです。

箱庭円舞曲は昨年は、9月の本公演『あなただけ元気』、12月の俳優ワークショップと、活動自体は少ないながらも、4月に新劇団員として辻沢綾香、白勢未生という心強い仲間が加入しまして、2017年以降の活動準備に着々と暗躍しておりました。
辻沢、白勢ともに、加入直後の客演が、2016年10月に白勢が『夜が私を待っている』、2017年1月に辻沢が『伊賀の花嫁』と、それぞれとても大きな舞台で、僕も負けてられん!と心地良い刺激を貰っています。

今年の活動、前半は、個人のものも含めて、

・2017年1月9日(月・祝)
大阪、芸術創造館での「芸創シアターライブ」にて、
2015年11月の箱庭円舞曲本公演『もっと美人だった』が上映されます。

・2017年2月
劇作家協会主催ワークショップ「せりふを読んでみよう」
── 劇作家と俳優のためのせりふの読みかたワークショップ ──  第4回 講師:鐘下辰男
のサポートと、トークセッションに出演します。

・2017年3月3日(金)夜
箱庭円舞曲で、ちょっとした企画公演を計画しています。
詳細は近日中に発表します!

・2017年4月
秘密の企業内リーディング公演 脚本・演出
お蔭様で毎回ご依頼いただいており、これで10回目?
ありがたいことです。

・2017年5月10日(水)〜17日(水)
箱庭円舞曲 第二十四楽章『インテリぶる世界(仮)』@ザ・スズナリ 脚本・演出
もはやホームとなりつつあるザ・スズナリで、世界をぶった切ります。

・2017年7月28日(金)〜8月1日(火)
Zu々プロデュース『森奈津子芸術劇場』第一幕 〜パトス編〜@紀伊國屋ホール 脚本・演出
紀伊国屋ホールでの初めての脚本、初めての演出です。

以降は、発表になり次第随時公開していきます。

秋はまた絶賛執筆月間になりそうで、今から戦々恐々です・・・。
2017年もどうぞよろしくお願いします。

hakoniwa_enbukyoku at 13:08|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

2016年12月29日

2016年に食べたラーメン一覧(12月29日現在)

前回硬い記事を書いてしまいましたが、今日は柔らかい話。

2016年に食べたラーメン一覧です。

【印について】
 ◎:おすすめ
 ○:なかなか
 ×:二度と行かない
 無印:ふつう/既評価済み
 ★:美味し過ぎたので別記


■2016年1月

上野御徒町『ラーメン超大吉』ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
新宿『風雲児』ラーメン
新宿『荒海』濃厚和風醤油
代々木八幡『天下一』焼肉ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう・・・◎
新宿西口『ラーメン二郎 小滝橋通り店』ラーメン
高田馬場『道玄』チャーギュー麺・・・×
西新宿五丁目『虎慎』濃厚煮干つけ麺
蔵前『元楽』元ラーメン+ぶた飯・・・◎
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
方南町『蘭鋳』ラーメン
江古田『三四郎』サバ煮干ラーメン
西武新宿『焼きアゴラー麺たかはし』焼きアゴ塩ラーメン
吉祥寺『勘九郎』醤油ラーメン
代々木『らすた』チャーシューメン
幡ヶ谷『心や』ラーメン
下北沢『銀座いし井』ラーメン
初台『小法師』ラーメン
日ノ出町『ハングリーピッグ』ラーメン
新宿『ラーメン達翁』ラーメン・・・×
西新宿五丁目『くま神』ラーメン
幡ヶ谷『神田角中中華そば』あっさり醤油・・・×
幡ヶ谷『我武者羅』濃厚豚骨醤油ラーメン
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン

以上、25杯


■2016年2月
幡ヶ谷『ねじ式』味噌ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう
高円寺『皇鶏』鶏白湯醤油ラーメン
幡ヶ谷『麺うら裏』豚骨味噌ラーメン
新宿『荒海』ラーメン
浅草『だらんま』富山ブラック
赤羽『自家製麺伊藤』中華そば+チャーシュー丼
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿西口『蒙古タンメン中本』味噌タンメン
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
幡ヶ谷『不如帰』醤油そば
浅草『餃子の王様』ラーメン・・・○
西武新宿『焼きアゴラー麺たかはし』背脂醤油ラーメン
下北沢『そると』濃厚鶏白湯
野方『麺屋えぼし』ラーメン
品川『ラーメン二郎 品川店』ラーメン
新宿西口『天下一品』中華そばこってり
高円寺『麺屋銀星』煮干し中華そば
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン
東長崎『オリオン食堂』2号醤油ラーメン
東長崎『オリオン食堂』かにラーメン
恵比寿『つなぎ』味噌ラーメン

以上、22杯


■2016年3月
幡ヶ谷『我武者羅』旨辛もやしそば
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
会津若松『くるくる軒』ラーメン・・・○
会津若松『ラーメン二郎 会津若松店』ラーメン・・・○
曙橋『麺庵ちとせ』背脂煮干ラーメン・・・○
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
西新宿五丁目『天華』ラーメン・・・○
新宿西口『味噌屋八郎商店』味噌ラーメン
西武新宿『焼きアゴラー麺たかはし』焼きアゴ塩ラーメン
池袋『ラーメン大 池袋店』ラーメン
幡ヶ谷『我武者羅』油そば
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
代々木『山水楼』ラーメン・・・○
蔵前『元楽』元ラーメン
下北沢『スタミナタンメン五郎ちゃん』スタミナタンメン
幡ヶ谷『横浜番長』ラーメン
下北沢『絡み麺まこと』絡み麺・・・×
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
吉祥寺『ラーメンバリ男』ラーメン
幡ヶ谷『心や』ラーメン
新宿『天下一品 新宿西口店』中華そばこってり

以上、24杯


■2016年4月
江古田『ラーメンかずや』ラーメン
新宿『荒海』つけ麺
千歳船橋『ひむか屋』ラーメン・・・×
明大前『めんでる』ラーメン
二子玉川『二代目小六』小六ラーメン
西小山『啜る』ラーメン
下北沢『銀座いし井』ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう
江古田『天下一品 江古田店』中華そばこってり
水天宮前『麺喰屋 澤』塩ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
久我山『笑和』ラーメン・・・×
下北沢『スタミナタンメン五郎ちゃん』タンメン
代々木『らすた』まぜらすた
麻布十番『新福菜館』中華そば+黒チャーハン
東武練馬『山岸一雄製麺所』ラーメン
蔵前『元楽』楽ラーメン

以上、18杯


■2016年5月
横浜中華街『九州大分ラーメン 麺恋亭』ラーメン
新宿三丁目『希望軒』ラーメン
西武新宿『焼きアゴラー麺たかはし』背脂醤油ラーメン
幡ヶ谷『桂花ラーメン』五香肉麺・・・○
幡ヶ谷『心や』ラーメン
代々木『MISO角栄』ラーメン
吉祥寺『ラーメンよしきゅう本店』ラーメン・・・×
幡ヶ谷『桂花ラーメン』ラーメン
浅草『よろゐ屋』ラーメン・・・◎
幡ヶ谷『我武者羅』油そば
池袋『元祖めんたい煮こみつけ麺』めんたい煮こみつけ麺・・・×
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
池袋『無敵家』本丸麺
下北沢『一幸』とんにぼし
代々木『らすた』ラーメン
大井町『永楽』ラーメン・・・○
幡ヶ谷『我武者羅』油そば
新宿三丁目『萬馬軒』味噌ラーメン
東長崎『オリオン食堂』濃厚魚介ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン

以上、20杯


■2016年6月
新宿『天下一品 新宿西口店』中華そばこってり
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿御苑前『麺創玄古』ラーメン
新宿三丁目『萬馬軒』醤油ラーメン
新宿『風雲児』ラーメン
代々木『MISO角栄』カレー味噌ラーメン
下北沢『俺流塩ラーメン』塩ラーメン・・・×
大塚『麺や たつ』揚げネギ醤油ラーメン・・・○
大塚『麺や たつ』揚げネギ塩ラーメン
新宿『荒海』ラーメン
東銀座『満福』ラーメン
武蔵小杉『麺恋処 爆龍』ラーメン・・・○
東新宿『misato』ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
池袋『生粋』冷やし豚塩ラーメン・・・○
下北沢『俺流塩ラーメン』塩ラーメン・・・×
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン
八丁堀『味噌ラーメンの店しなり丸』味噌ラーメン
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン
王子『かいらく』ラーメン
王子『えんや』醤油ラーメン

以上、21杯


■2016年7月
王子『麺屋 雄』海老そば・・・×
王子『千石自慢』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿『荒海』ラーメン
錦糸町『タンメンしゃきしゃき』タンメン・・・◎
幡ヶ谷『桂花ラーメン』細麺桂花
江古田『丸福 大勝軒 江古田駅前店』ラーメン
江古田『ラーメン破顔』汁あり・・・×
江古田『ラーメンかずや』ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
江古田『一心軒』揚げネギ醤油ラーメン
江古田『金時』醤油ラーメン・・・○
江古田『天下一品 江古田店』中華そばこってり
代々木『麺恋処いそじ』味噌ラーメン
渋谷『凛』ラーメン
代々木『北海道ラーメン鷹の爪』龍の雫(醤油)・・・×
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
高円寺『おとど』徳島ラーメン

以上、18杯


■2016年8月
幡ヶ谷『桂花ラーメン』細麺桂花
幡ヶ谷『心や』ラーメン
新宿『天下一品 新宿西口店』中華そばこってり
幡ヶ谷『不如帰』にぼしそば
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿『若月』ラーメン・・・○
幡ヶ谷『弥彦』味噌ラーメン
代々木『戸みら伊』戸みら伊ラーメン
代々木『MISO角栄』ジンジャーツケメン・・・◎
幡ヶ谷『ねじ式』鶏白湯ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』冷やし中華・・・★
新宿『荒海』梅塩ラーメン
幡ヶ谷『桂花ラーメン』熊本高菜ラーメン
幡ヶ谷『武蔵家』ラーメン
幡ヶ谷『心や』ラーメン
代々木『麺恋処いそじ』冷やし中華・・・◎
新宿『風雲児』ラーメン
幡ヶ谷『我武者羅』油そば
新宿西口『広州市場』海老ワンタン麺
代田橋『コント』ラーメン
下北沢『凪 下北沢店』ラーメン・・・◎
下北沢『スタミナタンメン五郎ちゃん』タンメン
下北沢『中華そば こてつ』ラーメン・・・×

以上、23杯


■2016年9月
下北沢『銀座いし井』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
下北沢『一龍』ラーメン
幡ヶ谷『心や』ラーメン
明大前『麺屋すが田』つけ麺・・・×
下北沢『銀座いし井』ラーメン
二子玉川『麺屋みちしるべ』つけ麺・・・×
幡ヶ谷『不如帰』ラーメン
新代田『ラーメン二郎 新代田店』ラーメン・・・◎
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
幡ヶ谷『龍の神』ラーメン・・・×
梅ヶ丘『和(なごみ)』油そば・・・◎
笹塚『六川』ラーメン・・・×
幡ヶ谷『龍口酒家』ラーメン
曙橋『麺庵ちとせ』背脂醤油ラーメン
代々木『MISO角栄』ラーメン
熊本 水前寺『ラーメン一白』蔵出し醤油ラーメン
新橋『ラーメン二郎 新橋店』ラーメン・・・◎
新宿『舎鈴』つけ麺・・・×
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
幡ヶ谷『BAR JALAN』豚骨醤油ラーメン

以上、21杯


■2016年10月
神泉『麺の坊砦』海老ワンタン麺・・・○
幡ヶ谷『桂花ラーメン』細麺桂花
新宿『天下一品 新宿西口店』中華そばこってり
新宿三丁目『萬馬軒』醤油ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
月島『月島69』ハチロック・・・×
中野『鈴蘭 中野店』限定煮干しラーメン
新宿『荒海』ラーメン
麹町『二代目つじ田』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
新宿西口『ラーメン二郎 小滝橋通り店』ラーメン
西新宿五丁目『製麺Labo』あっさりラーメン
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
福岡 天神『Shin Shin』ラーメン・・・◎
福岡 天神『秀ちゃん』ラーメン・・・○
福岡 赤坂『元祖長浜屋』ラーメン・・・×
福岡 天神『屋台 鬼太郎』焼きラーメン・・・○
福岡空港『ちくぜんラーメン』黒とんこつラーメン・・・×
幡ヶ谷『不如帰』極にぼ
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
高円寺『天下一品 高円寺店』中華そばこってり
代々木『麺恋処いそじ』いそじろう
新宿西口『新高揚』ぱいくーめん
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
新宿西口『ラーメン二郎 小滝橋通り店』ラーメン
学芸大学『びぎ屋』ゆず香る白醤油らーめん
恵比寿『よってこや』ラーメン
幡ヶ谷『我武者羅』背脂生姜醤油ラーメン
下北沢『味噌屋八郎商店 下北沢店』スタミナタンメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン

以上、30杯


■2016年11月
代々木『らすた』ラーメン
梅ヶ丘『まんぷく』小ラーメン・・・◎
初台『麺屋桔梗』ラーメン・・・×
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
新宿御苑前『大勝軒十五夜』ラーメン・・・×
幡ヶ谷『我武者羅』背脂生姜醤油ラーメン
新宿『ラーメン二郎 歌舞伎町店』ラーメン
新宿『天下一品 新宿西口店』中華そばこってり
代々木『らすた』チャーシュー麺
新宿『山頭火』トロ肉味噌ラーメン
幡ヶ谷『佐市』牡蠣ラーメン
立川『楽観(赤)』特性煮干ラーメン・・・○
新宿『大勝軒まるいち』カレーつけ麺
幡ヶ谷『桂花ラーメン』細麺桂花
幡ヶ谷『我武者羅』油そば
駒場東大前『駒鉄』つけ麺
東北沢『てっちょこ』鶏白湯ラーメン・・・○
新宿西口『満来』ラーメン・・・○
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
笹塚『福寿』五百久ラーメン
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
下高井戸『ラーメン大 下高井戸店』ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン

以上、24杯


■2016年12月
渋谷『麺屋大和田』豚骨醤油ラーメン・・・×
秋葉原『超ごってり麺ごっつ』醤油ラーメン・・・★
新宿『大勝軒まるいち』つけ麺
幡ヶ谷『特麺コツ一丁』ラーメン
幡ヶ谷『らーめん竹虎』ラーメン
新宿『牛麺』牛肉ラーメン・・・×
駒場東大前『千里眼』ラーメン
幡ヶ谷『心や』ラーメン
幡ヶ谷『我武者羅』生姜醤油ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』味噌ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
新宿西口『ラーメンほりうち』ラーメン・・・★
新宿『荒海』昭和醤油ラーメン
幡ヶ谷『にんにくラーメンぼっけもん』にんにくラーメン・・・×
江古田『一心軒』豚骨醤油ラーメン
新宿『大勝軒まるいち』ラーメン
渋谷『甘味処九月堂』こってり醤油ラーメン
代々木『らすた』ラーメン

以上、18+α杯 (2016年12月29日現在)



■2016年1月〜12月 積算

2016年 通算 264杯 (2016年12月29日現在)

でした。
今年は年間300杯超えずに済みそうです(2015年は304杯でした)。
今から300杯目指すとなると、残り2日で36杯食べなければなりません。
無謀です。せめて4杯くらいにしておきます。

2017年はもう少し減らす予定。
2020年までには年間150杯未満を目指します(ただし美味い店のみで)。
残りの人生で食べられる食事って、ざっと計算したら、
仮にあと30年生きるとしても、あと11,000日くらい、
1日3食としても32,850食しか機会がないんです。
ということで、これからは出来るだけ不味いラーメンは控えて、
本当に美味しいと思えるラーメンに限って食べていこうと思います。

以下、★特筆点と×特筆点のレビューです。


【★特筆店について】

・錦糸町『タンメンしゃきしゃき』タンメン・・・★
文字通り、しゃきしゃき野菜のたっぷり乗ったタンメンが美味しい。
名店タンメントナリは麺も野菜もスープも全部超がっつり、生姜とニンニクでジャンクに食べる、的な印象があるが、こちらは麺と野菜の盛りが良い塩梅の、ちょうどいいレベルのがっつり感。
スープも落ち着いているけど旨み十分で、完成された一杯、というザ・タンメン。
※「完成された一杯」とは、「洗練されていて上品な」みたいな高級ぶったクソラーメンのことではない。
新橋と九段下にも支店があるらしい。餃子も美味いらしい。また行かねば。

・代々木『MISO角栄』ジンジャーツケメン・・・★
生姜醤油の名店『我武者羅』グループが代々木(新宿南口)に出店した新店。
基本は、『我武者羅』のセカンドブランド『弥彦』系の味噌ラーメンを提供しているのだが、曜日によって、ジンジャーツケメンやジンジャーラアメンといった生姜系のラーメンを提供してくれる。
『我武者羅』と同系統かなと思いきや、なんともはや。
『我武者羅』の生姜醤油・塩ラーメンが、生姜のエグみまで全てを盛り込んで尖らせた巨大なハンマーだとすれば、こちらのジンジャーツケメンは、生姜の酸味、風味、苦味、旨味、滋味、を絶妙なバランスで吸い出し、必要な分量だけ配置しており、さながら寄木細工のよう。
麺は昆布出汁の中にとろろ昆布と共に浮かんでおり、麺を食べ終わったら、その出汁でスープを割って飲む。
生姜と昆布の相性の良さを再認識させられる。
スープ割りまでちゃんと美味しいのが、ちゃんとしたつけ麺だ。

・代々木『麺恋処いそじ』冷やし中華・・・★
毎年良い冷やし中華を提供してくれるのだが、今年も素晴らしかった。
そもそも美味しい自家製麺の上に、見た目爽やか、新鮮夏野菜がサラダのように多種盛られている。特筆すべきはやはり、タレ。シャーベット状なのである。食べながらじわじわと溶けて、どんどん麺に絡む。通常の冷やし中華に入っている氷、あれは溶けるとどんどん味が薄くなる。この冷やし中華は逆。どんどん味が濃くなる(笑)
そしてなんと最後に、残ったタレを温かいスープで割ってくれる!!
毎年必ず食べたくなる冷やし中華。

・下北沢『凪 下北沢店』ラーメン・・・★
あの『凪』が、なんと下北沢に!?
ゴールデン街のド狭い店内で食べたのも良い思い出。
『凪』は、濃厚煮干をベースにしながらも、各店舗でちょっとずつ味が違う、気がする。
西新宿も歌舞伎町別館も渋谷も美味しいが、この下北沢店も大当たり。
『凪』恒例の「いったんも麺」も、中太の縮れ麺も健在。チャーシューも絶妙な柔らかさとボリューム。
ここ数年、巷では、青森系の黒過ぎる濃厚煮干ラーメンも幅を利かせているが、そこまで行き過ぎず、煮干の旨味7:エグみ3くらいのところで押し留まっている。それが良い。
『凪』が出来てしまったことで、個人的下北沢ラーメンランキングに順位の変動が発生してしまった(いいことだ)。

・梅ヶ丘『和(なごみ)』油そば・・・★
その昔、下北沢で平日昼のみ営業していた隠れた名店が、梅ヶ丘駅前に移転オープン。
いつか行かねばと思いながらなかなか機会が訪れなかったのだが、ようやく初訪。
・・・懐かしかった。そうそうこれこれ。世にも珍しい、塩系の油そばなのだ。
初めて食べたときは、ベースの味付けが美味し過ぎて、油そば必須の酢もラー油も掛けずにノンストップで完食してしまっていた。
この日もそうだった。気付いたら食べ終わっていた。
梅ヶ丘行ったら必ず食べておきたい油そば。

・秋葉原『超ごってり麺ごっつ』醤油ラーメン・・・★
超美味いんだけど3口目からきつくなる、で有名なこってりラーメンなりたけ風な、背脂チャッチャ系こってりしょっぱいのラーメン。背脂の甘さと塩辛いスープが、太い縮れ麺と一緒に口内で混ざり合う。山盛りのモヤシとネギがその塩辛さを緩和させる、良い仕事をする。山盛りモヤシと言えばラーメン二郎だが、二郎系はしんなりするまで茹でてある。それはそれで二郎のスープに合っているが、背脂チャッチャ系にはやはり、シャキシャキモヤシが合う。そして、箸で持つと崩れてしまう、柔らかい大判チャーシュー。ザ・背脂チャッチャ系、ザ・なりたけな一杯。
この店の珍しい点がひとつ。
濃い味が苦手な人向けか、ラーメンのスープを、更にスープで割ってくれるのだ(もちろん無料)。その上、なんと割り用スープには、溶き卵が浮かんでいる。もう、全部味わい尽くせというのだな。素晴らしいよまったく。
年齢的に完食はきつくなってきたが、やっぱり美味いラーメンは美味いと感じさせてくれる。
2000年前後にあれほど流行った背脂チャッチャ系も、その後の魚介系つけ麺⇒濃厚魚介豚骨⇒鶏白湯⇒海老⇒煮干系という流行り廃りの波の中で、2016年現在は絶滅危惧種と言えるほど店舗が減ってしまった。
そんな中、きっちり美味い店が営業してくれていることが本当に嬉しい。

・新宿西口『ラーメンほりうち』ラーメン・・・★
数年ぶりに訪れたが、やはり美味いなあ。豚骨と鶏ガラベースの清湯醤油スープに、自家製の中太麺。
今更だが、この店の味のベースは、自身のネイティブラーメン、喜多方系の味なのだと気付いた。麺はもう少し固茹でがちょうどいいと感じるが、スープの吸い具合は絶妙。肉厚ぼってりなチャーシュー。お腹に余裕があればチャーシューメンに挑戦したい(とんでもない量の肉が載ってくる)。
看板メニューはチャーざるだが、僕はラーメンの方が好き(たぶん喜多方のせい)。
すぐ近くにある『満来』も名店だが、量が多くて値段も高い。兄弟店のこちらは、適量(それでも多いが)で少しリーズナブル。そして味は遜色ない。どちらも小田急ハルク裏に昔からある名店。


【×特筆店について】
×を付けさせていただいたお店も一言ずつレビューしていきます。

・高田馬場『道玄』チャーギュー麺・・・×
手際が悪く、配膳順もめちゃくちゃ。そしてスープに味も味わいもない。

・新宿『ラーメン達翁』ラーメン・・・×
カウンターにミニゴキブリ、ラーメンに髪の毛。飲食店としての神経を疑う。

・幡ヶ谷『神田角中中華そば』あっさり醤油・・・×
店主?の男性の接客意識のなさが開店当初から気になっていた。相方の女性はしっかりしていた。味はずっと迷走。本年、あえなく閉店してしまった。

・下北沢『絡み麺まこと』絡み麺・・・×
色んなメニューがあって、イマイチどれ押しなのか分からない。結局鶏白湯を食べたが、麺は茹で過ぎ、スープは特徴がない。店主が近所の新規オープン店を食べてきて、その噂話(悪口)を店員にボヤいている中で食べるラーメンの不味さ。

・千歳船橋『ひむか屋』ラーメン・・・×
どこへ行きたいのか分からないラーメン。

・久我山『笑和』ラーメン・・・×
ラーメン屋の皮をかぶった飲み屋。ラーメンはおまけ程度の出来。

・吉祥寺『ラーメンよしきゅう本店』ラーメン・・・×
とにかく店内が生臭い&油臭い。食べる前からお腹いっぱい。

・池袋『元祖めんたい煮こみつけ麺』めんたい煮こみつけ麺・・・×
つけ麺と言うより、ミニ明太鍋がメイン。途中からもんじゃ食ってるみたいな気分に。一回でいいかな。

・下北沢『俺流塩ラーメン』塩ラーメン・・・×
初めて食べたとき、あまりの不味さに驚いた。「卓上の様々な調味料で自分好みの味に」ってのが売りのお店だけど、ベースが不味いから何を足しても美味くならない。どうしろと言うのだ。どうしたらいいか確かめるために二度も行ってしまった。結局答えは見付からなかった。

・王子『麺屋 雄』海老そば・・・×
劣化が激し過ぎる。行列が出来ていた往時のクオリティはどこへやら。

・江古田『ラーメン破顔』汁あり・・・×
中途半端なスープ、噛み合わない麺と具材。やはりこの店は汁なしの店だ。

・代々木『北海道ラーメン鷹の爪』龍の雫(醤油)・・・×
スープが熱すぎて食えたもんじゃない。ラードを入れ過ぎ&温め過ぎなのだ。

・下北沢『中華そば こてつ』ラーメン・・・×
立ち食い蕎麦屋のそばつゆみたいなスープ。なら、そば食う。

・明大前『麺屋すが田』つけ麺・・・×
濃厚のフリしたシャバ系豚骨魚介つけめん。またおま系の極地。

・二子玉川『麺屋みちしるべ』つけ麺・・・×
濃厚のフリしたシャバ系豚骨魚介つけめん。またおま系の極地、その2。

・幡ヶ谷『龍の神』ラーメン・・・×
替え玉無料で一応九州豚骨系のようなのだけれど、なぜか家系もあるし、飲み屋メニューも充実してるし、ちょっと、よく分からないお店。ラーメン自体も不味い。

・笹塚『六川』ラーメン・・・×
背脂の浮いたあっさり系豚骨ラーメン。店内が豚臭すぎる。同じ場所にあった博多豚骨の名店『ぼたん』の残り香だろうか。

・新宿『舎鈴』つけ麺・・・×
濃厚のフリしたシャバ系豚骨魚介つけめん。またおま系の極地、その3。

・月島『月島69』ハチロック・・・×
スープも具材も頑張ってるけど、何か惜しい。場所柄、競合店が少ないからかな。バー風の店の雰囲気に負けている感じ。

・福岡 赤坂『元祖長浜屋』ラーメン・・・×
長浜“家”じゃなくて長浜“屋”の方。すべてが雑。その分安い。でも雑。

・福岡空港『ちくぜんラーメン』黒とんこつラーメン・・・×
博多、熊本、鹿児島、宮崎といった、九州一帯の色んな名物ラーメンを食べられるようだが、結局どこへ行きたいのか不明。

・初台『麺屋桔梗』ラーメン・・・×
なんかすっぱい。ラーメン居酒屋とのことだが、ちゃんと美味いラーメンを出してくれ。

・新宿御苑前『大勝軒十五夜』ラーメン・・・×
味の落ち方にも程がある。数年振りに訪れたが、哀しくなった。

・渋谷『麺屋大和田』豚骨醤油ラーメン・・・×
一応家系? 穂先メンマとか炙りチャーシューとか、頑張ってるんだけど、如何せんスープと合ってない。

・新宿『牛麺』牛肉ラーメン・・・×
いい食材を使えば美味しく仕上がるというわけではない好例。値段も高い。座席も半端な個室居酒屋風。どうしたいの?レストランにしたいの?

・幡ヶ谷『にんにくラーメンぼっけもん』にんにくラーメン・・・×
ニンニクの味しかしねえ。


以上です。
この記録、もう毎年恒例になってしまったので、記事カテゴリ「ラーメン」を作成しました。
過去の記録はカテゴリ「ラーメン」をご参照ください。

ではでは。
皆様もよきラーメンライフを。

hakoniwa_enbukyoku at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote ラーメン | 

2016年12月27日

「劇作家協会は、どこまで語るべきか?」について語るべきか。

ちょっと硬い話。

去る12月26日の夜、
日本劇作家協会の会員意見交換会「劇作家協会は、どこまで語るべきか?」が開催されていた。

ざっくり言うと、
劇作家協会は協会という集団として「声明・アピール」をいろいろ発信していて(参照)、
その内容の政治的な指向性がはっきりしているのだけれど(2016年現在、反現行政権ぎみ)、
でも全然違う思想を持った協会員もいるわけで、
なのに『集団』の意見として、政治的な指向のはっきりした「声明・アピール」を
大々的に発信するのはアリなのか?無しなのか?
的なところが発端なのだと思う。


諸々の都合で参加できなかったのだが、闊達な意見交換が為されたようで良かった。
ともあれ、会員である以上、協会という『集団』としての共通意見を持つべきか否かについては
少し思うところもあったので、こっそりと記しておく。
素材として『劇作家協会』がたまたまキーになるが、これは協会に限った話ではなく、
『集団』が共通意見を持つべきか否か、という、あくまで集団論である。


さて。

劇作家協会の規定は、次の通り。


一般社団法人日本劇作家協会とは?

一般社団法人日本劇作家協会は、プロ・アマを問わず自らを劇作家と見なすすべての人々が参加する開かれた協会です。著作権問題・上演料問題などの複雑な問題から、雑誌の出版・ イベントの開催・各地の劇作家の交流など劇作の現場の活性化に即座につながる活動まで、幅広く行っていこうという欲ばりな会でもあります。
入会の資格は特にありません。自ら劇作家と認め、所定の手続きで入会金と年会費をお納めいただければ入会できます。劇作家協会は、幅広い年齢構成の会員と、全国に広がる組織を持った法人です。

目的
この法人は、戯曲又は演劇に関する講座、セミナー、育成、調査、資料収集、助成、表彰、コンクール、自主公演、主催公演の事業を行い、もって、わが国における戯曲文学の普及発展に貢献し、あわせて海外の演劇関係者との交流を行うことによって、広くわが国の舞台芸術の発展に寄与することを目的とする。

組織
◇ この法人は、劇作家である正会員と、劇作家以外で協会の主旨に賛同した賛助会員によって構成される。
◇ 正会員はプロ、アマ、経歴、国籍などを問わず、すべての劇作家に入会の資格がある。(2014年10月現在、会員数は約500名)
◇ 2年に1度の選挙により代議員を選出し、会長(代表理事)と理事、運営委員を決める。


参照URL ⇒ http://www.jpwa.org/main/about
定款URL ⇒ http://www.jpwa.org/main/images/pdf/jpa%E5%AE%9A%E6%AC%BE.pdf


劇作家協会の目的にある、
「わが国における戯曲文学の普及発展に貢献し、あわせて海外の演劇関係者との交流を
行うことによって、広くわが国の舞台芸術の発展に寄与することを目的とする。」
このあたりをどう拡大解釈するかが論点のひとつになるだろうと想定していたのだが、
「政治」との関わりとの解釈の幅が広く、意見の個人差が激しいため、
議論が議論に終始し、決着あるいは決定に至りにくそうである。
僕自身、議論自体は好きではある。
しかし、集団としてどうするかの線引きを決めるのであれば、
議論の先に止揚があって欲しいと思うのだが、はて。

極論かもしれないが、
今回の問題の決着は、近々では次の二つしかないと思っている。

1.劇作家協会という集団の目的を、プロパガンダを持ったものに明確に規定し直す
2.劇作家協会は、集団としての政治的不干渉を徹底する


そのうえで、古川個人のスタンスとしては、政治的な発言は個人で行うべきで、
集団としての発信はノンポリである(つまり政治的な発信はしない)べきだと思っている。
個人個人が意見をぶつけ合うのはよろしい。
僕もぶつけ合いたい。
個人的な思想的の方向性としては反現行政権なので、
協会の「声明・アピール」の内容に賛同できる部分が多々ある。
しかし、協会は集団である。
個人の思想は脇に置いて、集団としての方向性を定めるのであれば、
「わが国における戯曲文学の普及発展に貢献し、あわせて海外の演劇関係者との交流を
行うことによって、広くわが国の舞台芸術の発展に寄与することを目的とする」活動
に絞っていいと思うのだ。

問題となるのは、
「わが国における戯曲文学の普及発展」を妨げる、
「わが国の舞台芸術の発展」を妨げる物事(たとえば法改正)に直面したときであろう。
これに反発すべきなのか、どうなのか。
その反発の顕れが、協会としての「声明・アピール」だ。

集団としては、「戯曲文学の普及発展に貢献」することと、
「舞台芸術の発展に寄与」することこそが目的なのである。
だとすれば、これらを阻害しかねないものへの反発は、過大解釈だと感じてしまう。
目的達成のために邪魔するものを排除しようとする論理。
たとえは悪いが、専守防衛のために銃を配備しているようなものではないだろうか。
本来ならば、銃を持たずに守る方法を考えるべきではないだろうか。

劇作家協会が社会に対して発信している「声明・アピール」の内容に、共感はしている。心から賛同する。
しかし、『集団』としてのその行為自体には、懐疑的なのである。
もしこういった発信を協会として行うとすれば、その内容に同意した名簿も必須であろうと思ったりもする。
集団は一枚岩ではないのだ。

『集団』は個人の集まりである。
したがって、首脳会議や理事会など、その主要構成員によって意思決定が成される以上、
ある程度の政治色を帯びるのは致し方ないことだと考えている。
劇作家協会に関しても、代議制を敷いているが、
現状の主要構成員が、反現行政権の人数が多い故に諸問題が起きているというだけで、
あと30年経って主要構成員がすべて入れ替わる頃には、
また違う匂いがし始めるのではなかろうかとも思う(政権も変わっているだろうし笑)。
文学座の政治的変遷なんかも良い先例だ。


以上をふまえて、
『集団』としての劇作家協会は、「個人として何を語っても自由」であり、
「集団としてどこまで語るべきか?を決めるべきではない」と考えている。
つまり、集団としての方向性を固める必要はない、と。
そもそもが、政治的な意図を持った集団ではないのだから。
これがたとえば、はじめから「反戦」や「反権力」など、
明確な旗印を掲げた集団であれば違うのだが。
したがって、集団として語りたければ、規定を変えればよいのだ。

実は劇作家協会も、反戦運動を行っている。
しかしこれは、どなたかが発起人となって、後付けで始めた運動である。
当初の目的から解釈を拡げて(あるいは誰かの錦の御旗にたなびいて)行っている。
反戦に反対なのではない。むしろ反戦には賛同する。諸手を挙げて大賛同だ。
問題なのは、それがいつの間にか、トップダウンで集団全体の意見となってしまっている点だ。
意見の内容には賛同するが、その成り立ちかたには懐疑的なのである。
これがもしボトムアップだったら・・・、と思ってしまう。


『集団』として共通意見を発信するのは、目的達成を目指す場合に限るべきで、
目的達成を阻害する物事に対してトップダウンの反発意見を集団として発信するのは、
なんだか違うような気がするのである。
それって、みんながこぞって反対している現与党のやり口と一緒じゃね・・・?と。


開催された意見交換会では、どんな決着を見たのだろうか。
決着は付いたのだろうか。
建設的かつ具体的な解に至ったことを祈っている。

議事録が共有される日を楽しみに待とう。

hakoniwa_enbukyoku at 03:36|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 社会

2016年11月10日

「ねわせとれやう」って何?

===============

ご注文を頂きまして誠に有難う御座います。ねわせとれやう
お取引終了まで短い間では御座いますが、何卒宜しく御願い申し上げます。ねわせとれやう
今回ご注文を致しました商品のご確認をお願い致します。ねわせとれやう

HTTP://2156.*************(ダミーURL)

尚、御発送に際しましては改めてメールにてご案内申し上げます。ねわせとれやう
何卒宜しく御願い申し上げます。ねわせとれやう



supports@tajdcne9i.com

ねわせとれやう6616
7544ねわせとれやう
ねわせとれやう

===============

という迷惑メールが来ました。
URL部分以外は原文ママです。

明らかなフィッシング詐欺メールではありますが、
「ねわせとれやう」って何!?
解釈が難しすぎる。
天下のGoogle先生も存じ上げませんでしたよ!?
「ねわせとれやう」って何・・・?
こんだけ連続して使われている以上、文字化けとも思えない。
改行とか、 とかそういう感じでもなさそう。
ローマ字にすると「newasetoreyau」。
「New Asetre Yau」・・・・。
Yauって何!?

「ねわせとれやう」ってほんと何?
ご存知の方いらっしゃったら教えてください。
気になって気になって、どうしようもなくて、
仕方なくねわせとれやうっています。

ねわせとれやう

hakoniwa_enbukyoku at 15:37|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 盆栽いじり

2016年11月01日

個性について/演技の話

最近、俳優の個性や演技について、幾人かから連続して質問されたので、その場でお答えした内容をQ&A形式でまとめてみました。
昔は気付かなかったことや、気付いていないだけで俳優に求めていたこと、気付いたことで俳優に求めるものが変わってきたことなどもこの数年で実感しており、自分のためにもまとめます。


【Q1】演出に言われたとおりに演じたり、一字一句台本どおりに演じたりすることは自分の個性を潰すことになりはしないか?

【A1】
結論から言うと、ならないです。
だから安心して、脚本と演出を信じて欲しい。

たとえば学生時代に制服を着たことがある人は分かると思います。
学校指定の制服を着たところで、自然と個性は出ていたはずで。着こなし、丈の長さ、靴やインナーの合わせ方。そもそも顔が違うし声も違っていた。

演劇における脚本は、この制服みたいなものだと考えてみたらどうでしょう。違う人間が同じ台詞を覚えて吐き出していると、やはりどこか違います。
ネイティブの言語や方言の影響かもしれないし、身体や顎骨の構造の違いかもしれない。発声のトレーニングの差異かもしれないし、単純に見た目の違いかもしれない。
それこそが、個性だと思うのです。
『制服』というルールを破って、一人自由に私服を着ていること(脚本や演出を無視して好き勝手やっていること)は、個性とは言えないと思うんです。

演出は、それぞれの制服の着こなしをより見やすく整えたり、当人が今どのような状態であるかを客観的に指摘したり、全体の中における意味合いを調整したりしています。「みんな制服はルール通りに着なさい」という教育指導の先生とはまったく別物です。

出そうとして出している個性なんてたかが知れているんです。
そういう打算を廃して廃して最後に残る、どうしても滲み出してしまうものこそが、個性なんじゃないでしょうか。

しかし、「人と違うことこそが個性」という常識はなかなか拭えないし、俳優はみな、個性を欲しがります。

これはここまでの話と矛盾するのですが、暴論します。
『制服』というルールを破って、一人私服を着続けているうちに、それが自分にとって普通の状態となり、そうじゃないと気持ち悪い、というくらいまで突き詰められたら、それはもう個性と言えるかもしれません。
結論は同じです。
出そうとして出さなくてもにじみ出てしまうものこそが、個性と呼べる、と僕は思っています。

質問のように、演出に言われたとおりに演じ、一字一句台本どおりに演じたとしても、何かはにじみ出てくるものです。その時に嘘さえついていなければ。


【Q2】演技の引き出しが少ないのだが、どうしたら増えるか?

【A2】
単純に経験の差、と言ってしまえば元も子もないのですがが、実際そういう面は否めません。しかし、経験豊富なのに引き出しは少ない俳優もいる。これはなぜでしょうか。

ここで言う「引き出し」とは、自ら表現するキャラクターの種類の話ではありません。
たとえば「驚いて」という演出やト書きがあった際に、何のどこに引っ掛かってどのように驚くのか、という柔軟性の話です。
小手先のテクニックを用いて、いつも通りのタイミングでいつも通りの音程で驚く、という嘘をつくのは、技術的には難しくないでしょう。しかし、演じていて全然楽しくない。俳優ならば、できれば本心から驚きたいはずです。観客も、本心から驚いている(ように見える)人間が観たいはずです。

そう、「引き出し」とは、キャラクターやアクションの手持ちの数ではなく、誰かのアクションに対しての反応、つまりリアクションの柔軟性なのです。

同じ出来事や発言へのリアクションは、人それぞれ違っています。
たとえ同じ「驚く」にしても、目の前で何か事件が起こったときに、その意外性に驚く人もいれば、事件の途中で自分にも累が及ぶと気付いてからようやく驚く人もいます。だから、一度自分の驚きたいタイミングは廃して、その役だったらどう驚くか、そしてそれを驚こうとしないで驚けるかに挑戦する必要があるのです。これが、リアクションの柔軟性の拡張に繋がります。

リアクトするタイミングの調整は、自分の感覚だけを信じてきた(と思われる)俳優は、いつも難しそうにしています。その役としてリアクトすべきポイントと、俳優自身のリアクトしたいポイントがズレてしまうからでしょう。役には、役が自然とリアクトする瞬間が、必ずあるはずなのです。

このように、「経験豊富なのに引き出しは少ない俳優」とは、大抵において、役よりも自分の感覚を重視してしまってきたのではないかと思われるのです。
自分の感覚以外のタイミングでリアクトするという経験を積んでいないから、引き出しの数も増えていない。きっとそういうことだと思います。

ただ経験を積めば良いというものではないのです。様々な役を、それぞれの役として生きられたかどうかが、引き出しの数に繋がるのでしょう。


【Q3】演技が上手くなりたいのだがどうすれば良いか?

【A3】
これは、もう、何でしょう。
質問の時点でアウトです。
漠然と「上手くなりたい」ってそれ、枡野浩一氏が詠んだ短歌、
「ライターに なる方法を 教えてと 聞くような子は なれないでしょう」
これそのものです。

とにかくもう、色んな演出家さんや色んな戯曲と関わって、その中で最も波長が合うもの、こと、人とは何かを考えていくしかないんじゃないでしょうか。

でもさすがにそれを言っちゃおしまいなので、一応は今すぐできるアドバイスとして、「色々真似してみると良いよ」と投げています。
あくまで、『真似』です。『モノマネ』じゃなく。

誰かの真似をしても、絶対にその人そのものにはなれないから、遠慮なく真似したら良いのです。その人の良いところを盗むのです。これは、芸としてのモノマネではありません。

モノマネは、その人を真似していることが誰にでも分かるように、最大公約数的なポイントを真似る芸のことです。
対して真似は、良いと感じる部分のみを取捨選択して模倣するんです。

良いと感じる部分は、人それぞれです。
たとえば綾野剛さんを見て「良い!」と言う人の中には、顔が良いと思っている人もいれば、声が良い、演技が良い、イケメン過ぎないのが良い、目の虚ろさが良い、などなどなどなど、本当に人それぞれなのです。
だから、良いと思うところを真似しても、他の人と100%で被るということはまずありません。

ですから、こうやって色々な人の良いところを好き勝手に模倣していけば、誰のモノマネでもない誰かの真似ができるようになるはずです。
色々な真似をしているうちにやがて、自然とそういう口調になっていたり、そういう表情になっていたり、そういう意識になっていたりします。不思議なものです。


【まとめ】
真似の種類が増えれば増えるほど、Q2で問われた演技の引き出しも増えますし、いつの間にか真似が本当になってしまうことで、Q1で問われた個性が自然とにじみ出る、という風に、今、僕は思っています。

が、これはあくまで一つの手法であって、絶対ではありません。
「個性」「引き出し」「上手い演技」についての考え方なんて、まさに人それぞれ、捉え方はみんな違います。

実際、趣味や好き嫌いの感情は、ほぼほぼ後天的に作られています。今までに見た景色や人、聞いた音や言葉、感じた空気や匂い。それらの中から最も自分に合うものを自然に選んで、自分の都合の良いように編集して、現在の趣味や好き嫌いの感情が形作られているのです。

ですから、何か一つを絶対視するよりも、とにかくたくさんの表現に触れて、ここは良い、ここは合わない、これは分かる、これは苦手、と取捨選択していくこと。
それこそが、結果的に、あなただけの「何か」に繋がるのではないでしょうか。


以上、「個性について」でした。

hakoniwa_enbukyoku at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 

2016年10月05日

御礼と近況と雑記と、あとなんか、なんだ、なんだっけな。

箱庭円舞曲 第二十三楽章『あなただけ元気』無事に幕を降ろすことが出来ました。
ご来場くださったお客様、携わってくださったスタッフ・キャストの皆様、お気にかけてくださっていた皆様、本当にありがとうございました。
御礼が遅くなってしまい、申し訳ありません。
作品について、公演について、などおなど、色々書きたいことがたんまりあるのですが、目下別件の締切に追われ、全然したためる時間が取れておりません。すみません。もうちょっとしたら少し落ち着くので、その折に改めて。

で、公演後は公演の後処理をじわじわ進めたり、劇作家協会の『せりふを読んでみようWS』トークセッションに出演したり(朝日新聞デジタルに載りました)、親族の法要に行ったり大阪や熊本に取材に行ったり、
肉を食ったりラーメンを食べたりしながら、今、5本同時進行で書いています。

・小林一三という関西の偉人の評伝劇(長編)
・森奈津子さんの短編小説の舞台化作品2本立て(中編2本)
・ホテルミラクル4への書き下ろし短編(短編)
・某生保会社のコンベンション内リーディング脚本(短編)

今のところ以上。
のはず。漏れが無いことを祈る。

何で重なるんでしょうねこういうの。
ぜんぶ面白いので、どれも書き始めれば楽しいんですが、物理的な(おもに時間の)問題で、どれかに徹底的に集中する時間がなかなか取れません。

空き時間を見付けて少しずつ計画的に進めていれば、きっとこういうことにはならないんでしょうけれども、台本書くのってなかなかそうも行かないものです(書く時は一気書き派)。

どれかを書いている最中に別作品に取り掛かった途端バシッと切り替わる脳や、様々なものが同時進行しても情報と思考を切り分けられるHDDパーテーションが欲しいです。


体育の日にからむ連休は高校演劇の審査員、
翌週は福岡でリーディング本番、
10月22日には月いちリーディングへのゲスト出演
10月28日は恵比寿baticaで深夜DJ、
10月30日は下北沢ARENAでディナータイムDJです。

何で10月に限ってこんなに色々、アレなんだろう。
11月はすごく穏やかそうなのに。
11月はアレだ、アレします。映画見ます。Amazonプライムで観られる映画片っ端から観てやります。

それと、一つ嬉しいご報告を。
拙作『俺の酒が呑めない』(2016年1月に青年座劇場にて上演/演出:磯村純)が、
第22回 劇作家協会新人戯曲賞の一次選考を通過しております。
10月末には二次選考結果が出るとのことなので、もし落ちたら笑ってやってください(笑)

ではでは。
ひとまず書き物落ち着いたらまた色々書きます。

hakoniwa_enbukyoku at 20:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | その他情報

2016年08月23日

箱庭円舞曲 第二十三楽章『あなただけ元気』公演情報

【Introduction】

気付いてください!
あなたの行動の愚かさに!
気付いてないのはあなただけですよ!

そう思ってばかりいました。
自分の行いがもたらす影響に気付いていない人が、気を遣わず、周囲の誰かを傷付け、呆れさせている。常に本音を晒し、疎まれても意に介さず、今日も元気に笑っている。みんなが困り果てている。こういう奴に限って、言っても聞いてくれない。こちらの意見に耳を貸そうともしない。話が通じない。
残念な人だ。

そんな風に、文句ばかり言っていました。自分のことは棚に上げて。
自分だって、誰かからそう思われているかもしれないのに。自分が誰かを「残念な奴だ」と罵るのとおなじように、自分も誰かから「残念な奴だ」と陰口を叩かれているかもしれないのに。そこに、気付いていなかったのです。
幼かったんだと思います。
この人は話しやすい、本音を晒しやすい、と思っている誰かがいたとしても、相手が自分のことをおなじように思ってくれているとは限らない。逆もまた然りで。
そうやって、たくさんの人と出会い、たくさんの人と別れてきました。
残念な奴です。

しかし、ふと思うのです。
誰かに「残念な奴だ」とレッテルを貼るのは、自分を受け入れてくれなかったことに対するひがみなのかもしれない、と。自分がないがしろにされているという、悔しさ。こちらを見てくれない人間がいることに対するそねみ。残念な奴に気付いて欲しいのは、当人の残念さではなくて、自分のことだったのかもしれません。
こちらを見てくれ、と。話を聞いてくれ、と。理解してくれ、と。
それは誠に身勝手な、自己都合のレッテル貼りだったのです。

同様に、元気な人には、「元気な人」とキャラ付けをして、そういう人間として、関わってしまっていました。「無駄に元気だから」「あいつ鈍感だから」「基本馬鹿だから」なんて、勝手に決め付けて。
でも。
あなたも「人」なんですよね。私たちとおなじように色々考えていて、色々悩んでいて、色々妄想していて、喜んだり悲しんだりする、「人」なんですよね。ただの「元気な人」ではなくて。

今まで、こちらが勝手に「あいつはああいう奴だから」とレッテルを貼って深いコミュニケーションを避け、腹を割らないまま生き別れた、あなた。記憶の中にかすかに名残る、その他大勢の、あなた。もう二度と会うことのない、連絡先すら知らない、友人になれなかった、あなたへ。

あなたが、元気で過ごしてくれていたら良いなと、心から願っています。
あなたもきっと僕のことを、「あいつはああいう奴だから」って、決め付けていましたよね?

================

と、いうわけで。
主宰劇団、箱庭円舞曲の本公演『あなただけ元気』が近付いて参りました。
もはやホームグラウンドとなりつつあるザ・スズナリにて、9月中旬です!

信頼できる新劇団員に加えて、柔軟でアクの強いベテラン勢、
実力派の中堅たち、活きの良い若手陣と、
各方面から豪華メンバーが集まってくださり、元気に稽古に励んでおります。

あなただけ、元気。
誰だけ、元気なのでしょうか。

日本の就業者の83%は会社勤め。
そのうち31%は非正規雇用です。※出典

誰が、元気なのでしょうか。
役員とか社長とか、偉い人たちは元気なのでしょうか。
それとも末端で自由にやってるパート・アルバイトは元気なのでしょうか。
この国は、この国の人々は、自分は、元気なのでしょうか。

以下、公演詳細です。
最後にはあらすじも掲載しております。
皆様のご来場、心よりお待ちしております。

================

160702_あなただけ元気表箱庭円舞曲
第二十三楽章
『あなただけ元気』

【脚本・演出】
古川貴義

【出演】
辻沢綾香
白勢未生
牛水里美(黒色綺譚カナリア派)
岡田一博
林和義(VAICE★)
森啓一朗(東京タンバリン)
亀岡孝洋(カムカムミニキーナ)
鈴木ハルニ(ゲキバカ)
海老根理(ガレキの太鼓)
武川優子(電動夏子安置システム)
久留飛雄己(青年座)
小林健一(動物電気)

【会場】
ザ・スズナリ
〒155-0031 東京都世田谷区北沢1−45−15  TEL:03(3469)0511

【公演日程】
2016年9月8日(木)〜9月15日(木) 全11ステージ

【開演時間】
9月8日(木)19:30★
9月9日(金)14:00★ / 19:30
9月10日(土)14:00 / 19:00
9月11日(日)14:00
9月12日(月)19:30
9月13日(火)14:00
9月14日(水)19:30
9月15日(木)14:00 / 19:30

【料金】
前売 3,800円 / 当日4,300円(指定席)
★の回は、前半割引 前売:3,200円 / 当日3,700円

【チケット取扱】
予約フォーム

【問い合わせ】
箱庭円舞曲
Tel:080-3435-3746
e-mail:mail@hakoniwa-e.com
URL:http://www.hakoniwa-e.com/


【スタッフ】
舞台美術:稲田美智子 照明:吉村愛子(Fantasista?ish.)
音響:岡田 悠(One-Space) 音楽:modestock 舞台監督:鳥養友美
衣装:中西瑞美 演出助手:鈴木美結 宣伝美術・Web:小林タクシー(ZOKKY)
記録写真・宣伝写真:鏡田伸幸 制作:林みく(Karte) 
当日運営:西村なおこ 企画製作:箱庭円舞曲

【協力】
アクロスエンタテイメント アスタリスク ウィ−ズカンパニー クリオネ krei.inc ジェイクリップ 東宝芸能 ハイレグタワー バウムアンドクーヘン FORREAL リベルタ

================

■あらすじ
とある企業の人事部門。
目下の課題は、自社内の人員配置である。
交渉、根回し、人間関係。噂、秘密、好き嫌い。

いつしか、社員たちは忘れていく。
売り物として扱っている「人」たちも、社員たちと同じ人間だということを。
人間には想いがあり、理想があり、希望があり、それらは折々で変化している。
だからこそ、対等かつ丁寧なコミュニケーションが必要なのだということを。
「人間」を売る企業の人事部門を舞台に描く、苦み走った悲喜劇。

================

追記

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
あの、既知の方は既知だと思いますので敢えて言うのもあれなんですけれども、
観終わった大多数の方が、「元気出たー!明日も仕事がんばろー!!」と感じるような、
いわゆる大衆向け娯楽大作映画のような作品ではございません。
なぜか、そう感じてくださる方も稀にいらっしゃいますが。
この点、悪しからずご了承ください。

なのに、笑えるし泣きそうになるしぐわんぐわんするしなんかモヤモヤするしスッキリする、っていう、これ何なんでしょうね、すんごい面白いと思うんです。
久々にトンガリ抜いてみた作品です。
ご来場、心よりお待ちしております。

hakoniwa_enbukyoku at 17:45|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 公演情報 | 演出作品

2016年07月28日

総合実習牽繊悒ぅ船ュッパ』無事終演しました。

演出指導を務めました、
日本大学芸術学部 平成28年度総合実習A『イチキュッパ』
も無事に終演しました。

超いまさらですが、こんなTwitterアカウントあったのね。
⇒ https://twitter.com/h28_4a
気付くのが遅かった・・・。

昨年と違って、今年は演出公演が2本被っている状態で携わっていたので、
(5月上旬に劇団劇作家『劇読み!6』、7月頭に『劇作家女子会!R -WORLD PREMIERE-』)
準備段階や稽古の初期にあまり顔を出せず、
主に課外やメールでの相談・指導になってしまったことが、
ほんと学生たちに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
あんまり飲みにも行けなかったのが悔やまれます。
7月頭に劇作家女子会!の幕が開いて以降は、
もう嫌がられるくらい行ってたんですけどね(笑)

おこがましいかもしれませんが、6月の段階でもっともっとアサインできていれば、
より高次元の作品に仕上がったかも・・・、と思いつつ、
しかし結果として、「学生主体の」という部分を尊重できたのかもな、とも思いつつ。
結果論ですが。
たぶん、みんな相当苦労しただろうけれど、相当成長してくれたとも感じています。

先日、総合実習反省会(っていうのがあるんです)でも、
学生からいくつか声が挙がっていましたが、
「コミュニケーションが重要だった」と。
これに気付いてくれただけで万々歳ですよ。
自分だけが良ければそれでいい、では成り立たない世界であること。
役者も、スタッフも。
「自分はこうしたい」という思いと、相手の「自分はこうしたい」という思いを
ぶつけ合った先に、より良い「私たちはこうしたい」という作品があるはずなのです。
アウフヘーベンです。

学校の授業内公演でもあるという性格上、その捉え方は難しい部分もありますが、
やっぱり一つの芝居を創り上げようとするときに、ちゃんと良いものにしたいじゃないですか。
つまんない芝居創ろうと思って座組みに加わっている奴なんて、いないはずなんですよ。
もしいたら、とことん話し合って、一緒に前を向ける状況を作らなきゃいけない。
まあ、そんな奴まずいないはずなんですけど、でも結果として、疑ってしまうことはあります。
手抜いてんな、とか、今言いたいこと飲み込んだな、とか、
理解できないけどまあいいやと思ってやってんな、とか。
そこでコミュニケーションを諦めないことこそが、忘れられがちだけど一番大事なことで。

芝居の現場でのコミュニケーションに、散々失敗してきたからこそ、言えます。
色んな演出論やメソッドがありますけど、そんなのぜんぶ、
座組みでまともなコミュニケーション取れてなかったら何の意味もない。
宝の持ち腐れです。
下手に演出の勉強するくらいなら、まず人と話すことに時間を割いた方が良い。
それも、その時に創っている芝居の話だけじゃなく、
趣味でも良いし、恋愛でも良いし、政治でも宗教でも、何でも良い。

ほんとにもう、こんな感じで携わりました。
「演出指導」なんてポジションにふんぞり返って、
演劇についての高尚な論を朗々と説いてもしょうがないし、
ご高説は知っていることよりもそれを現場でどう活かすかの方が重要ですから。
本心を晒してぶつかり合わないと見えてこない世界があるんだぞ、と信じながら。

続きを読む

hakoniwa_enbukyoku at 21:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | その他情報

劇作家女子会!R 無事終演しました。

演出を務めました『劇作家女子会!R -WORLD PREMIERE-
7月10日をもちまして、無事に終演いたしました。
ご来場くださった皆様、お気にかけてくださった皆様、
そしてキャスト・スタッフ・劇作家女子会。の皆様、
本当にありがとうございました。
ご挨拶が遅くなってしまい申し訳ありません。

いやあ、久々にヘロヘロになりました。
千秋楽後の打ち上げで寝落ちするなんて、何年振りだろう。
それほどに力を注ぎ込んでいたのだなあと。
ベルトの穴ひとつ分、ウェストが絞れていました。
ダイエットに効果的です。

肝心の公演内容は、僕が語るまでもなく、
公演前に女子会の女子たちが余すところなく語ってくださっているので、
こちらをご覧ください。

⇒ 連続インタビュー企画「劇作家女子トーーク!」

いやはやほんと魅力的なキャストが揃ってくれて、
どの作品も稽古してて楽しかったです。
本番中も、
どんどんソリッドになっていく『DOG』(オノマリコ作)、
どんどん成長していく『だるまかれし』(モスクワカヌ作)、
どんどんSEと照明とキャストの疲労度が増していく(笑)『絶対恋愛王政』(坂本鈴作)、
どんどんパズルがハマっていく『幻燈』(黒川陽子作)、
と、どこを切り取っても見所のある公演でした。

稽古から本番までの怒涛の時間を共有したお陰か、
キャストたちもそれぞれがそれぞれに仲良くなっていたようで、
終演翌日に集まって遊んでいる人がいたり、
精算会の飲み会のテンションが異常に高かったり(笑)、
一人ひとりともっと細かく深く語りたいし語れるであろう、素敵なメンツ。
とても気持ちのいい座組みでした。

そして女子会の方に、
「ぜひまたお願いしたいです!」と言って貰えたのも本当嬉しい。
こちらこそ!ですよ!スケジュールさえ合えば!!
社交辞令をあまり言わない方から言われたので、余計に。
あれは本心だったと信じたい。嘘だったら怖い。

次回公演は、2017年5月、4人共作のミュージカルだそうです。
面白そう。
箱庭円舞曲の2017年公演が被っていそうで不安ですが、どうにか観に行く所存です。

ではでは。
劇作家女子会!ともども、引き続きのご愛顧のほど、よろしくお願いいたします。

hakoniwa_enbukyoku at 20:14|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 演出作品 

2016年07月04日

演出している『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』面白い作品になり開幕しました。

GJRW_omote_convert_1000px


『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』@花まる学習会王子小劇場、
無事に幕が開きまして、バタバタの公開ゲネプロ、
初日2ステージとオープニングイベント、2日目の11時開演と15時開演と、
計5ステージを終えまして、本日は夜公演のみ。
稽古稽古仕込み本番本番番と駆け抜けてきたキャスト・スタッフ陣もようやく一休み。
(できていると良いな・・・)

細かい調整や修正も一通り終えて、今日明日は古川は別現場に向かいます。
みんな頑張ってくれ。割と近場から祈っている。

それにしても、ずいぶんと面白い公演に仕上がりました。
短編集とは言え、一つ一つの戯曲に確かな力が感じられて、
それを純粋に信じられるというのは有り難いことです。
4作品すべてが長編並みの密度と深度を持っていて、
もう個人的にどれが好みとか言ってる場合じゃない、全部全力!で稽古してました。
逆に力の抜きどころがないので、
お客様には全時間全作品徹底的に楽しんで貰うしかないなと。
正味2時間15分。ずっと何か起こってます(笑)

あと、スタイリッシュだから素敵とかスタイリッシュだから嫌だとか言われる転換シーン。
ああいう手法を使ったのも久しぶりで、考えるのも観るのも楽しかったです。
王子小劇場ならではの爆音に包まれながら、人間と照明と映像が交錯する様は、
今回演出を託して貰えて良かったなと思える瞬間の一つです。
好きなんです、ああいうの、実は。
人が規則的に動いている中でいつの間にか変わってた的な。
役者さんがたくさん出てくれているから、構図も目に面白いし。
あとは、作品一つ一つが濃いから、あまり余韻を引き摺ってしまうと作品の印象に影響する、
という懸念を払拭するために、敢えて入れ込んだという心持ちもあります。
たとえるなら、ウィスキーのチェイサーのような。
ご覧いただいた方はお分かりの通り、だいぶパンチの効いたチェイサーですが(笑)、
メインのウィスキー4種もそれぞれ激しく美味ですのでね。

で、たぶん誰にも言ってないし誰も気付いてないと思うのでここにこっそり書いておくけど、
あの転換には、「世界が混ざり合う」というイメージが重なっています。
世界をぶった切っているように見えて、実はかき混ぜている。
誰も気付いてくれなくて構わないんだけれど、
時々「実はあれってさぁ・・・」と耳打ちしてくれる人がいたりするので、
そのたびにこっそり小躍りしています。
スタッフさんにも敢えて伝えずにしれっとやって貰ったりして。
そういう隠れキャラ的な狙いを随所に配置したりするのも演出の愉しみ。
美術の配置とかね。立ち位置とかね。音とかね。

まあ、第一義は劇作家女子会。の4人の戯曲の面白さをちゃんとお伝えすることなので、
まずはそちらを徹底的に味わっていただいて。
公演は7月10日(日)まで、花まる学習会王子小劇場にて。
7月7日は七夕企画(浴衣で行くとなんか貰える!)があるそうですよ!

詳細はこちらから

ご予約はこちらから

さすが作家四人がブレーンですから、色んな企画やってます。
公式サイトでの各作家インタビューとか、読み応えあり過ぎてそれだけでかなり面白いし、
ぶっちゃけ滅茶苦茶ネタばれしてるし(笑)。

あとは、この手のプロデュース公演においては非常に稀有な状況。
キャストの仲が良い!
凄い飲み会の回数です。制作飯塚さんがしっかりフォローしてくれているお陰もあります。
チームごとに稽古していたので、たとえばとあるチームが週3回稽古したら3回飲みに行ってて。
4チームあるから、4チーム全部の飲み会に顔出してたらほんと散財してました。引きました。
でも嬉しいですね。
良いチームになった時は、コーチや監督が居なくても自然と階段を上がっていきますからね。
今日明日演出不在でも、きっと大丈夫。
ちゃんと面白い作品を提示してくれていることと思います。
次に小屋入りするのは休演日空けの7日、七夕デイの予定。
どんな風に育っているか、とても楽しみです。

GJRW_ura_convert_1000px

※「7月7日は七夕割引(浴衣で行くと安い!)」と、誤った情報を記載してしまっておりました。
正式には、「浴衣で行くとプチ・プレゼントを貰える」とのことです。
公開後にご指摘をいただき、該当箇所を修正いたしました。ご迷惑をお掛けしてしまい申し訳ありません。

hakoniwa_enbukyoku at 18:30|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 演出作品 | 

2016年06月10日

劇作家女子会!のことと近況と。

5月11日に劇団劇作家『劇読みVol.6』が終演し、
5月14日に結婚式を挙げた後、
5月下旬現在、7月頭に上演される劇作家女子会!『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』の稽古と、
7月末に上演される日大芸術学部演劇学科の総合実習牽舛僚猗、
そしてちょびっとのつもりががっつり携わることになってしまった某PR動画企画と、
完全併走に突入しております。どれもワクワクしています。


■劇作家女子会!
『劇作家女子会R!WORLD PREMIERE』(7月1日〜10日@花まる学習会王子小劇場)は、
所属劇作家女子4人それぞれの短編4本立て。
公演情報はこちら
どれも面白くなりそうですが、はたと気付きました。

演出だけ、稽古休みがない!

2014年、2015年と二年連続で上演した『クロードと一緒に〜Being at home with Claude〜』を思い起こしました。
2014年版は、ダブルキャストだったため、演出チームは休みなし。
2015年版は、一部スイッチキャストだったため、演出チームはおろか俳優たちも休みなし。
気付けばデスロードに突入しちゃってたわけです。
そんな『クロードと一緒に〜Being at home with Claude〜』は、今年7月、新国立劇場でリーディング公演として上演されるようですよ。
詳細はこちら
僕は今回ノータッチなので、別な演出家さんがあの作品をどのように調理するのか、とても楽しみです。

で、劇作家女子会です。
まずはそれぞれがそれぞれに書いた第一稿があって、ちょっと稽古でやってみて、
演出の僕と色々話したり、それぞれが信頼を置いているそれぞれの誰かと相談したりして、
決定稿が出来上がっていくのですが、
女子会の4人も、それぞれの作品に意見を言い合っているっぽいんですね。
そしてそれが、良い相乗効果を生み出しているんです。

たとえばオノマリコ作品『DOG』では、自然と人工の共生、みたいなニュアンスが描かれ、
モスクワカヌ作品『だるまかれし』では、健常と異常の狭間でもがく、みたいなエピソードが入るのですが、
それぞれが修正してくるポイントが、なんか共鳴している気がするんです。
黒川陽子作品『幻燈-Projection-』で直ってきた箇所にも感じる。
拠って立つ視点によって見え方や、評価が変わる、とでも言うのかな。
坂本鈴作品『絶対恋愛王政』においても、実はその萌芽が芽生え始めていて。
どれも作風は全然違うし、エピソードや設定も全然違うわけなんですけれど、
いつの間にか共鳴して共振して、四作品が、ある一つの核に辿り着く。

なるほど、彼女たちの言う「世界へ」とは、こういうことなのか、と、
いやまだ全然どの作品もこれから稽古してからなんですけど、
でもたぶん方針として、そういうことなんだなと、何となく掴み掛けている今日この頃です。

うわ、冷静に考えたら、初日まで一ヶ月切ってましたね。
いやはや。
頑張らねば。

四者四様、作風は違えど、たまたま見せ方が違うだけで、
やっぱりそこに人間が見えないと楽しめない、ってのは個人的にいつも通りです。
お楽しみに。


■近況やらメモやら

・箱庭円舞曲『あなただけ元気』出演者&タイムテーブル発表
公式サイトにて発表されています。
なんかすごい豪華なんです。もう、面白くならないはずがないこのプレッシャー。
創る側ですが、ほんと楽しみです。

・総合実習牽
7月末に上演される日大芸術学部演劇学科の総合実習牽舛僚猗に突入しております。
今年度も、非常勤講師として、演出指導を勤めております。
今年は演出家志望の子が3人もいて、やはりコンペで1人に絞らなきゃいけなくて。
今年も泣く泣くでした。
みんなが同じ方向を向いているなら、単純に点数で示せるから簡単なんですけど、
3人それぞれ方向性が違うから、もう、あの、優劣じゃないんですよね。
ほんと、どの方向へ向かうのか、っていうことで。
コンペで提出してもらった演出プランなどから、今年の座組、今年の戯曲、今年の流れを踏まえて、
3人の中で最も適任と思われる方を選ばせていただきました。
去年、この戯曲が届いていたらまた違ったかもしれないし、来年だったら変わるかもしれない。
そういうところがあるから難しい。

いやあしかし、自分が学生で、こういうコンペで負けたらすんごい悔しいし嫌だけど、
でもそれすごいバネにすると思う(※高校時代〜今にも通ずる原体験)。
そのかわり、コンペで勝てたら全力で喜ぶし、作品に全力注ぎ込む。

・DJ出演
6月10日(金)『dB(デシベル)@下北沢 ARENA
 ふだん、月1のレギュラーイベント『つむがないと』でお世話になっているARENA。
 オールナイトははじめてかも。出番は27:00〜27:45と、超深い時間帯(笑)
6月24日(金)『イベント名不明』@池尻大橋 click
 こちらもオールナイトイベントとのこと。詳細はまた追って。
お時間ありましたらぜひお越しください。時間帯を問わず、超ブチ上げる所存です。

・バリウム飲んだらお腹が不調
ずっと壊れてる。

・近所で火事
先月末頃、うちのすぐ近くで火事が起きました。
びっくりしました。
お陰様で何の被害もありませんでした。
皆さんも火の元には十分ご注意を。

hakoniwa_enbukyoku at 03:40|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  | 演出作品

2016年05月22日

結婚のご報告

ご報告が遅くなってしまいました。
facebookやTwitterで既にご存知の方も多かろうと存じますが、
不肖古川、結婚いたしました。
お相手は、ブルドッキングヘッドロックという劇団で俳優として活躍している、
津留崎夏子さんです。

入籍は2015年12月14日に済ませておりましたが、
2016年5月14日の式、披露宴、披露パーティを踏まえて、
オフィシャルとさせていただきました。

夫婦ともども、引き続き演劇活動、俳優活動を継続いたします。
変わらぬご愛顧、ご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

IMG_3766続きを読む

hakoniwa_enbukyoku at 19:39|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote その他情報 

2016年05月09日

『劇読み! Vol.6』初日が開いたと思ったらもう千秋楽

『金の卵1970』『あの子の飴玉』の2作品の演出を担っている
劇団劇作家『劇読み! Vol.6』、両作品、無事に初日を迎えました。
ご来場くださった皆様、誠にありがとうございました。
『あの子の飴玉』は本日5月9日19時の回が千秋楽、
『金の卵1970』は明日5月10日14時の回が千秋楽です。
1作品につき2ステージしかありませんから、初日の次が千秋楽、なんですね。
どちらも完売?間近?のようですが、お時間ありましたらぜひSPACE 雑遊へ!!
どちらも見応え(聴き応え)ある出来に仕上がったと感じております。

今回、演出を託されて、方針として自分なりに定めたのは、「戯曲の尊重」でした。
リーディング形式での上演である以上、
この公演を通して、その戯曲が実上演される機会に繋げる、
そのために、戯曲にある良い点をきっちりと抽出する。
同時に、弱点も弱点として俳優さんたちと共有し、「戯曲」をバックアップする。
そう、変な言い方ですが、演出というよりも、バックアップを行った、という感覚に近いかもしれません。
これが正しいのかどうなのかはわかりませんが、
少なくともここは、演出家の世界観を表現する場ではない、という僕なりの判断でした。
どうだったのかな。
功を奏したのかな。
もっとやっちゃっても良かったのかな。
まあ、ご判断はご覧くださったお客様に委ねるとして。

『金の卵1970』は、
作者の三浦実夫さんが実際に体験した1970年代と、その時代の空気を豊潤に描いた作品です。
まだ僕が生まれてもいない1970年。
台詞術と情報の配置方法に物足りなさを感じるものの、あの時代を生きた人間たちの熱いエネルギーがそうさせた、と思えば納得できてしまうから不思議です。
俳優さんも、若手からベテラン、劇場の大小を問わず多様な方面から揃ってくださって、それぞれが熱量高く、かつ丁寧に演じてくださっていています。色んな未来が放射状に蠢いていた、期待も不安もないまぜなのに前向きだったあの空気(生まれてないけど)。やればやるほど見えてくる、ある種、肉付けのし甲斐のある、演じ甲斐のある戯曲と言えます。安直に演じたら安直に終わる。しかしその奥に何を抱えているかが深まれば、どんどん深まる。
三浦さんには、金の卵という言葉は使われなくなった時代だと思いますが『金の卵1980』も書いてほしいですね(笑)

『あの子の飴玉』は、
坂本鈴さんが書いた、コミュニケーションにまつわる傑作戯曲です。
AV女優の母、ヤリマンの姉と処女の妹。性やセックスに対する意識・認識・常識を様々なエピソードを用いて面白おかしく描いていくうちに、男女のコミュニケーションとはいったい何なのかについて考えさせられる、男女のっていうかもう、人と喋るって、人に触るって、人と関わるって何なの?っていうところまで自然と、楽しく、哀しく導いてくれます。
台詞回しも展開も非常に上質かつ練られていて、実上演するとなったらとことん突き詰めたくなる作品です。語り過ぎ、書き過ぎに感じられるかもしれない箇所もありますが、そこは戯曲ゆえ。こちらの作品は、作者の言葉の配置の思考を見付けること、きちんと作者の求めている言葉として発することを徹底しないと、どんどんブレてしまう危険性を孕んでいます。こちらも多方面から俳優さんが集ってくださっていて、演出の細かい細かいオーダーに、献身的に応えていただいています。
ちゃんとやらないと、伝わるものも伝わらないし、笑えるところも笑えないし、感動できるところも感動できない。

なんていうか、当たり前のことを当たり前にやること、それだけ、のような気もします。
まずは戯曲に向き合いましょう、徹底的に、と。
講師を務めている東急BEの演劇講座なんかでも、幅広く色んな戯曲を扱うのですが、
やっぱり戯曲には、大事なことは全部書かれているし、大事なことは何も書かれてないんですよね。


公演概要はこちらからどうぞ。
http://www.gekisakka.net/kouen/vol6.html
お問い合わせ:080-5498-5037


何かとワタワタしていて、公演に関して詳しく書くのが初日開けてからになってしまうというこのていたらく。
この公演では、他にもたくさんの戯曲が上演されています。
他の方の戯曲作品、演出作品をまったく拝見できていないのがとても悔しいのですが、どれも面白そうです。
バンバン売り切れているそうなので、もしご覧になりたい方は、どうかお早目にお問い合わせを!!
11日までです!!

hakoniwa_enbukyoku at 12:00|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 公演情報 | 演出作品

2016年04月01日

4月の大発表

花見の季節ですね。
花見、されましたか?
今年はのんびり花見というわけにはいかなそうなスケジュールで悶々としております。
この3月はずっとバタバタと過ごしておりました。

さて、4月ですね。
公式サイトでも発表されているとおり、箱庭円舞曲に、三年ぶりに劇団員が加入しました。
2013年の冬から一人劇団状態を続けて参りましたが、色々なタイミングが噛み合って、晴れてまた劇団体制となりました。
新劇団員ともども、ご高配よろしくお願いいたします。


【近況】
昨年に引き続き今年も、母校、日本大学芸術学部演劇学科の非常勤講師を務めることになりました。
昨年始めて担ってみて、講師という立場ながら、「演劇創作」において非常に有意義な経験を得て、本当に勉強になりました。今年も携われるのが心から嬉しいです。今年はどんな学生が集っているんだろう。とても楽しみです。

また、3月は、9月の劇団本公演の準備を進めつつ、
短編脚本を提供した『ホテルミラクル3』があったり、
劇作家協会の『せりふを読んでみよう』WSをサポートしたり、
5月の劇団劇作家『劇読み!Vol.6』の準備をしたり、
7月の劇作家女子会『劇作家女子会R! −WORLD PREMIERE−』の打ち合わせをしたり、
4月の某企業内リーディング公演の台本を書いたり、
まだ言えない素敵動画をプランニングしたりしております。
きっと4月も怒涛だし、5月も6月も怒涛、789月も怒涛怒涛で10月も本番あるから怒涛。
どこまで怒涛を重ねられるでしょうか。

各公演の詳細は、随時こちらのブログでも発表してまいりますね。
ではでは。

hakoniwa_enbukyoku at 11:55|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote  

2016年03月04日

ホテル・ミラクルに書き下ろした『愛(がない)と平和』について少し

さて東京は新宿歌舞伎町のシアターミラクルでは、
feblabo×シアターミラクルプロデュース『ホテル・ミラクル3』が幕を開けます。
こちらは、ラブホテルを舞台にした4本立て短編オムニバスで、そのうちの一本を古川が担いました。
「愛(がない)と平和 -Bagism by Love&Peace.-」
という、ちゃんとセックスするお話です。

あ、舞台上でギャグじゃないキスをする作品書いたの初めてかもしれない。
あと、真っ向からセックスについて語ったのも。
箱庭ではなかなか、やろうとしてもやれない作品を書き下ろさせていただきました。

劇作家として、「ラブホテルを舞台にした作品を」というオーダーをいただいたら、
やっぱり、いかに“セックスしないか”で見せようとしたくなるんですよね。
これはもう、作家の性というか、
例えば「舞台が喫茶店」だったら、喫茶店の日常を描いたって何にも面白くない気がしちゃうわけです。
何か事件が起こるとか、店員や常連客との間にトラブルやドラマがあるとか、
何かしら、普通ではない、観て面白い展開を考えたくなってしまう。
職業病なんです。

そこをね。
あえてね。
ラブホの一室の日常について。
ラブホで行われる確率99%超の行為について。
その意味や価値について。
そしてそれが人類の生存と存在と信仰と、様々な拡がりを内包していることについて。
ちゃんと、描いてみようかな、と。

昨夜、通し稽古で拝見しまして、演出の池田くんをはじめ、
出演してくれる加藤ひろたかくん、永渕沙弥さん、
みんな真摯にこの戯曲と戦ってくれていて、非常に嬉しかったです。
昨夜の時点で、相当密度の高い濃厚な空気を味わえましたが、
まだまだ揉みに揉んで、悶えに悶えて、喘ぎに喘いで、
よりとんでもないところへイッてくれることを期待しております。

公演詳細はこちらです。
平日は20時開演でお仕事帰りに行きやすいし、
25時開演のレイトショーなんてのもあります。
(※3月11日25時〜のレイトショーの後のトークショーに出演することになりました)

本日3月4日初日、3月13日まで@新宿シアター・ミラクル。
ご来場、心よりお待ちしております。

hakoniwa_enbukyoku at 14:27|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote 脚本作品 | 公演情報

会津風雅堂へゆく

会津に向かう列車の中。
生まれ育った土地での演劇ワークショップのため、移動中です。
青年座の同郷女優、小暮智美が主催するワークショップのお手伝い。
会場は、高校時代にさんざんお世話になった会津風雅堂。
よもやこういう形で風雅堂に戻ってくるとは。

思えば、高校卒業以来、行った記憶がありません。
ハコもの行政の流れで作られた文化施設の、あの独特の匂いは健在かな。
厳しかった照明のおじさん元気かな。
優しかった舞台監督のお兄さんもうおじいさんだろうな。
そんな風雅堂に、高校時代の同級生が勤務しているというのです。
奇縁です。

最近自分の周りに、こういう風に、
めぐりめぐって繋がることがちょこちょこ起こっていて、なんだか嬉しくなります。
あの日あのとき出会ったりニアミスしたりしていた人と、
数年あるいは数十年経ってめぐり逢うという不思議。
自分が重ねてきた年輪が意味のないものではなかったと、
そう、生きていて良かった、とすら思えるのです。

今日は今日で、また新たな人たちと出会ってきます。
ここにも「実はあの時」があるかもしれないし、「あの場所で」があるかもしれないし、
遠くない将来、「あの時あのワークショップで」とまためぐり逢うかもしれません。
ワークショップももちろんですが、そのずっとずっと先に、ワクワクしています。

hakoniwa_enbukyoku at 14:02|PermalinkComments(0)TrackBack(0) このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote